JP3115096B2 - コンクリート基礎の施工方法 - Google Patents

コンクリート基礎の施工方法

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JP3115096B2 JP04101194A JP10119492A JP3115096B2 JP 3115096 B2 JP3115096 B2 JP 3115096B2 JP 04101194 A JP04101194 A JP 04101194A JP 10119492 A JP10119492 A JP 10119492A JP 3115096 B2 JP3115096 B2 JP 3115096B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート基礎の施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート基礎の施工方法は、
砂、砂利、石等の石類を地面に敷き固めて地盤の緩みを
なくし、この上にコンクリートを敷いて地盤を作る。そ
して、このコンクリートが固化した後に、この地盤の上
に型板を組み立て、この型板の中にコンクリートを流し
込んでいた。しかし、かかるコンクリート基礎の施工方
法では、現場での施工作業が多く煩瑣であるし、又、コ
ンクリートが固まるまで建物を建てることができないと
いう問題がある。
【0003】そこで、最近では、実開平1−61239
号公報、実開平1−61241号公報にあるように、工
場等でプレキャストコンクリート基礎を予め製造し、こ
れを施工現場で据え付けるコンクリート基礎が行われて
いる。このプレキャストコンクリート基礎の据付方法を
簡単に説明すると、砂、砂利、石等の石類を地面に敷き
固めて地盤の緩みをなくし、この上にコンクリートを敷
いて地盤を作る。そして、このコンクリートが固化した
後に、この地盤の上に予め工場で製造したプレキャスト
コンクリート基礎を据え付けるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記方法は地盤の上
に、予め工場で製造したプレキャストコンクリート基礎
を単に据え付けるだけであるから、現場施工工数が少な
く、施工が速くできるので好ましい方法であるが、砂、
砂利、石等の石類を地面に敷き固めた地盤の上にコンク
リートを敷いて地盤を作る場合に、予め工場で製造した
プレキャストコンクリート基礎が据え付けられるよう
に、この地盤をほぼ水平にする必要がある。
【0005】しかし、このプレキャスストコンクリート
基礎を据え付けるコンクリート面をほぼ水平にすること
は極めて困難で、専門技術を持つ人のみが可能である。
しかし、この専門技術を持つ人が少ないという問題があ
る。又、このコンクリート面がプレキャストコンクリー
ト基礎を据え付けるだけの強度になるまで養生する必要
があり、施工期間の短縮が不十分であるという問題もあ
る。
【0006】そこで、本発明の目的は専門技術を持たな
くとも簡単に施工できるし、又、コンクリートで地盤を
作る必要がないコンクリート基礎の施工方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、石類を地面に敷き固め、この上に砂とセメントとの
混合物を敷き、この上にプレキャストコンクリート基礎
を据え付けるものである。請求項1記載の本発明におい
て、石類とは砂、砂利、石等を総称したものであって、
各種粒度の物が使用される。通常は各種粒度のものを適
宜混合して使用する。
【0008】請求項記載の本発明は、請求項記載の
本発明において、この石類として、JIS−A−500
1に規定されている粒度調整砕石を使用するものであ
る。
【0009】
【作用】請求項1記載の本発明においては、砂、砂利、
石等の石類を地面に敷き固め、この上に砂とセメントと
の混合物を敷き、この上にプレキャストコンクリート基
礎を据え付けるものであるが、同じように、プレキャス
トコンクリート基礎を据え付けた後、この砂とセメント
の混合物を増減させることにより、プレキャストコンク
リート基礎の上面をほぼ水平に調節できるし、このプレ
キャストコンクリート基礎を据え付けた後、しばらく放
置していると、地中の水や雨水がこの砂とセメントとの
混合物の中に入り、水とセメントとが化学反応を起こ
し、セメントが固化するので、基礎がこのセメントによ
り地盤にしっかりと固定される。
【0010】又、請求項2記載の本発明においては、
らに、この砂、砂利、石等の石類として、JIS−A−
5001に規定する粒度調整砕石を使用すると、この物
質を固く敷き固めたとき、石類の粒度分布が最適とな
り、地盤の耐力が大きくなる。
【0011】
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1〜5
は本発明コンクリート基礎の施工方法を住宅ユニットを
複数個据え付けて組み立てた組立住宅の基礎に適用した
一実施例を示すもので、図1は住宅ユニットの骨格を示
す斜視図、図2は基礎の配置図、図3は図2に示す基礎
をX−X線で切断した断面図、図4はプレキャストコン
クリート基礎の一部を示す斜視図、図5は複数の住宅ユ
ニットを据え付けている状態を示す斜視図である。
【0013】図1〜5において、Aは組立住宅であり、
この組立住宅Aは、図5に示すように、複数の住宅ユニ
ット1を組み立てたものである。住宅ユニット1の骨格
は、図1に示すように、4本の柱11と、4本の天井梁
13と、4本の床梁12とを箱型に組み立て、これ等の
交点を溶接したものである。
【0014】2は地盤であり、JIS−A−5001に
規定するM−40(58mmの篩を通過する砂、砂利、
石が100%、37.5mmを通過するものが95〜1
00%、19mmを通過するものが60〜90%、4.
75mmを通過するものが30〜65%、2.36mm
を通過するものが20〜50%、0.425mmを通過
するものが10〜30%、0.075mmを通過するも
のが2〜10%)の粒度調整砕石を、図3に示すよう
に、地面に厚み60mm敷き固めたものである。
【0015】3は珪砂とポルトランドセメントとの混合
物(混合比3:1)を厚み30mm敷いたものである。
4はプレキャストコンクリート基礎であり、このプレキ
ャストコンクリート基礎4は工場で製造されたものであ
って、図4に示すように、立上部41と基部42とから
なり、この立上部41の270mm、基部32の幅は8
00mm、立上部41と基部42との合計の高さは70
0mmの断面逆T片の長尺体であり、上面にアンカーボ
ルト43が2個ずつ並んで設けられている。
【0016】又、このプレキャストコンクリート基礎4
の立上部41の上方の両側には、端面と側面とのコーナ
ー部に側面から指を入れることができる大きさの切欠部
45、45が、又、基部42の立上部41を挟んだ両側
には、端面と上面とのコーナー部に上面から指が入る大
きさの切欠部46、46がが設けられている。
【0017】又、このプレキャストコンクリート基礎4
には複数本の主筋47が長手方向に設けられている。
又、コ字型の接続片48は立上部41の切欠部45や基
部42の切欠部46を跨ぎ、開口部を端面と反対方向に
向け、前面がプレキャストコンクリート基礎4の端面よ
り突出しないように設けられている。
【0018】次に、このコンクリート基礎の施工方法に
付いて説明する。工場で柱11、天井梁13、床梁12
を、図1に示すように、組み立てて住宅ユニット1の骨
格を製造し、この住宅ユニット1の骨格に天井、内壁、
外壁、床材、窓等を取り付けて住宅ユニット1を製造す
る。一方、工場で、型枠の中に、接続片48が溶接され
た主筋47やアバラ筋等を組み立て、アンカーボルト4
3を取り付け、コンクリートを流し込んでプレキャスト
コンクリート基礎4を製造する。
【0019】施工現場では基礎が設けられる場所にほぼ
直線状に溝を掘り、この中にJIS−A−5001に規
定するM−40の粒度調整砕石を厚み60mm敷き、こ
の上から槌で押し固めて地盤の緩みをなくし、この上に
砂とセメントとの混合物(混合比3:1)を厚み30m
m敷いて地盤を作成する。
【0020】この地盤の耐力試験を行ったところ、変形
4.5mmのとき、最大荷重が16.11t/m2 であ
った。従って、許容耐力は16.11/3=5.73t
/m 2 であり、この組立住宅Aの設計荷重の5.0t/
2 より大きかった。次に、工場で製造した住宅ユニッ
ト1とプレキャストコンクリート基礎4を施工現場に運
搬する。
【0021】施工現場で、複数個のプレキャストコンク
リート基礎4を、それぞれ所定場所に接続片48を向か
い合わせて直線状に据え付ける。このプレキャストコン
クリート基礎4の上面がほぼ水平になっているかどうか
を検査する。若し、この据え付けた複数個のプレキャス
トコンクリート基礎4の上面が水平でないときには、プ
レキャストコンクリート基礎4と地盤との間の砂とセメ
ントとの混合物を加減してプレキャストコンクリート基
礎1の上面をほぼ水平にする。
【0022】次に、このプレキャストコンクリート基礎
4の向かい合っている接続片48と48をボルト・ナッ
トで接続する。次に、土を埋め戻してプレキャストコン
クリート基礎4の基部42を土中に埋め、立上部41の
みが地上に出るようにする。このようにして、複数個の
プレキャストコンクリート基礎4をほぼ直線状に接続し
て、図2に示すように4条の基礎を設ける。
【0023】この基礎の上に1階の住宅ユニット1を吊
り上げて据え付けて基礎に取り付ける。この基礎の上に
1階の住宅ユニット1を取り付ける方法を更に詳細に説
明すると、直線状の基礎と隣の基礎との間に住宅ユニッ
ト1を差し渡して据え付け、プレキャストコンクリート
基礎4に設けられているアンカーボルト43を住宅ユニ
ット1の柱11または床梁12の下面に設けられている
通孔に通し、ナットをその上から螺入して、住宅ユニッ
ト1を基礎の上に固定する。
【0024】更に、この1階の住宅ユニット1の上に2
階の住宅ユニット1を吊り上げて、図5に示すように、
据え付け、複数個組み立てて、住宅ユニット1と隣の住
宅ユニット1との接続部や仕上げ等を施して組立住宅A
を完成させる。この基礎は時間が経つに従って、土中の
水や雨水等とセメントが化学反応してセメントが固化す
るから、耐力荷重が増加し、組立住宅Aが傾くようなこ
とはなかった。
【0025】次に、別の実施例として、5号珪砂とセメ
ントとの混合物(混合比3:1)に替えて珪砂のみで地
盤を作成したところ、変形6.3mmの時の試験最大荷
重が18.28t/m2 であった。従って、この許容耐
力18.28/3=6.09t/m2 であり、設計荷重
の5.0t/m2 より大きかった。
【0026】この地盤の上に、図1に示す実施例と同じ
ようにして、プレキャストコンクリート基礎を据え付け
て基礎を作り、この基礎の上に住宅ユニットを据え付け
組み立てて組立住宅を建てた。この組立住宅は、図1に
示す実施例と同様に、傾くようなことはなかった。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の本発明においては、砂、
砂利、石等の石類で敷き固めた地盤とプレキャストコン
クリート基礎との間に砂とセメントとの混合物があるか
ら、石類で敷き固めた地盤が水平でなくとも、この砂
セメントとの量を加減することで、プレキャストコンク
リート基礎の上面をほぼ水平にすることができる。従っ
て、このプレキャストコンクリート基礎を据え付ける地
面を水平にするために専門技術を持つ必要がなく便利で
ある。又、コンクリートを使用しないから、コンクリー
トが固まるまで養生する必要がなく、施工期間が極めて
速くなる。又、本発明において、砂とセメントとの混合
物を使用すると、プレキャストコンクリート基礎を据え
付け、この上に建物を建てると、地中の水や雨水とセメ
ントとが化学反応を起こし、プレキャストコンクリート
基礎が地盤に強固に固定されるから便利である。
【0028】請求項2記載の本発明において、石類とし
て、JIS−A−5001に規定する粒度調整砕石を使
用すると、石類の粒度の分布で最適になり、この石類で
敷き固めた地盤の耐力が大きくなるから便利である。こ
のように、本発明では種々な効果があるから極めて価値
のあるものである。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明コンクリート基礎の施工方法を住
宅ユニットを複数個据え付けて組み立てた組立住宅に適
用した一実施例を示すものであって、住宅ユニットの骨
格を示す斜視図である。
【図2】図2は基礎の配置図である。
【図3】図3は図2に示す基礎のX−X線で切断した断
面図である。
【図4】図4はプレキャストコンクリート基礎の一部を
示す斜視図である。
【図5】図5は複数の住宅ユニットを据え付けている状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A ユニット建物(組立住宅) 1 建物ユニット(住宅ユニッ
ト) 2 地盤 3 砂とセメントとの混合物 4 プレキャストコンクリート基

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石類を地面に敷き固め、この上に砂とセメ
    ントとの混合物を敷き、この上にプレキャストコンクリ
    ート基礎を据え付けることを特徴とするコンクリート基
    礎の施工方法。
  2. 【請求項2】前記石類が、JIS−A−5001に規定
    する粒度調整砕石であることを特徴とする請求項1記載
    のコンクリート基礎の施工方法。
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