JP2577973B2 - 地下室付き建築物の構築方法 - Google Patents

地下室付き建築物の構築方法

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JP2577973B2
JP2577973B2 JP63244265A JP24426588A JP2577973B2 JP 2577973 B2 JP2577973 B2 JP 2577973B2 JP 63244265 A JP63244265 A JP 63244265A JP 24426588 A JP24426588 A JP 24426588A JP 2577973 B2 JP2577973 B2 JP 2577973B2
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優子 東方
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、地面に堀設せる穴に、壁パネル、床パネ
ル、屋根パネル等を建込んで構築せる地下室の上方に地
上建屋を連設構築して地下室付き建築物を構築する方法
に関するものである。
【従来の技術】
従来、地下室付き建築物を構築する場合には、一般
に、第12図に示すように、地上建屋Aを支持する布基礎
B内の地面に堀設する穴に壁パネルC、床パネルDおよ
び屋根パネルEを建込んで地下室Fを構築し、前記布基
礎Bと壁パネルCとの間に埋め戻しコンクリートGを打
設して地下室付き建築物を構築している。
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術においては、地上建屋Aと地下室Fと
は埋め戻しコンクリートGによつて力の伝播が遮断さ
れ、地上建屋Aの荷重を地下室F全体にて支持すること
ができず、且、種々の力か加わった時にも地上建屋Aと
地下室Fとが一体的に作用することができず、従って、
地上建屋Aと地下室Fとを夫々別個に強度計算して設計
しなければならず、強度上も経済上も不利であり、更に
又、地上建屋Aの布基礎Bの不同沈下や地下室Fの不同
浮上も惹起することがあると云う問題があり、更に加う
るに、構築途中から地上建屋、地下室等を設計変更した
い場合に容易に設計変更し難いと云う問題があった。 本発明は、上記従来の問題点を解消するために為され
たものであり、地上建屋の荷重を地下室全体にて支持す
ることができ、且、種々の力が加わった時にも地上建屋
と地下室全体が一体的に作用し、従って、強度上も経済
上も合理的であり、地上建屋の基礎の不同沈下や地下室
の不同浮上も防止することができ、更に加うるに、構築
途中から地上建屋、地下室等を設計変更したい場合に容
易に設計変更することができる地下室付き建築物の構築
方法を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、地面に堀設せ
る穴に、壁パネル、床パネル、屋根パネル等を建込んで
パネル構法にて地下室を構築すると共に、該地下室の上
方に地上建屋を連設構築して地下室付き建築物を構築す
るに際して、前記地下室の床パネル又は屋根パネルとし
て、型鋼にて形成せるパネル枠の片面又は両面に鋼板を
張設一体化して成る鋼製パネルを使用すると共に、該床
パネル又は屋根パネルの型鋼近傍にアンカーボルトを介
して地上建屋の柱部材を立設することにより地上建屋の
荷重を地下室の床パネル全体又は屋根パネル全体にて支
持せしめるようにしたことを特徴とするものである。
【実施例】
以下、本発明を実施例として示した図面に基いて更に
詳細に説明する。 本発明は、第1図乃至第4図に示すように、地下室を
構築すべく地面(1)に堀設せる穴に、所望枚数の壁パ
ネル(2)、(2)、…、床パネル(3)、(3)、
…、屋根パネル(4)、(4)、…等を建込み、パネル
相互をボルト止め、その他の手段にて固着一体化してパ
ネル構法にて地下室(5)を構築すると共に、該地下室
(5)の上方に地上建屋(6)を連設構築して地下室付
き建築物を構築するに際して、前記地下室(5)の床パ
ネル(3)、(3)、…又は屋根パネル(4)、
(4)、…として、コ字型鋼、H型鋼、L型鋼等の型鋼
(9)にて形成せるパネル枠(10)の片面又は両面に鋼
板(11)を張設し、溶接一体化して成る鋼製パネルを使
用すると共に、該床パネル(3)、(3)、…又は屋根
パネル(4)、(4)、…の型鋼(9)近傍に所望間隔
を隔ててアンカーボルト(7)、(7)、…の溶接固着
して立設し、該アンカーボルト(7)、(7)、…に地
上建屋(6)の柱部材(8)、(8)、…の下端部を貫
通して立設することにより地上建屋(6)の荷重を地下
室(5)の床パネル(3)、(3)、…全体又は屋根パ
ネル(4)、(4)、…全体にて支持せしめるようにし
たことを特徴とするものである。 尚、上記本発明において、第1図および第2図は、地
下室(5)の床パネル(3)、(3)、…にアンカーボ
ルト(7)、(7)、…を介して地上建屋(6)の柱部
材(8)、(8)、…を立設せる実施例を示し、第3図
および第4図は、地下室(5)の屋根パネル(4)、
(4)、…にアンカーボルト(7)、(7)、…を介し
て地上建屋(6)の柱部材(8)、(8)、…を立設せ
る実施例を示す。又、上記第1図および第2図に示すよ
うに地下室(5)の床パネル(3)、(3)、…に地上
建屋(6)の柱部材(8)、(8)、…を立設した場合
には、第1図に示すように、柱部材(8)、(8)、…
を地下室(5)屋根パネル(4)、(4)、…を貫通さ
せて地上建屋(6)の柱部まで延長して柱部材として使
用する。 又、前記鋼製パネルよりなる床パネル(3)、
(3)、…又は屋根パネル(4)、(4)、…にアンカ
ーボルト(7)、(7)、…を溶接固着して立設する場
合には、例えば、第1図に示すように、床パネル
(3)、(3)、…
【又は屋根パネル(4)、(4)、
…】の内部にアンカーボルト(7)、(7)、…を溶接
固着して立設したり、第3図および第4図に示すよう
に、屋根パネル(4)、(4)、…
【又は床パネル
(3)、(3)、…】の表面にアンカーボルト(7)、
(7)、…を溶接固着して立設したりすれば良い。 又、屋根パネル(4)、(4)、…にアンカーボルト
(7)、(7)、…を介して地上建屋(6)の柱部材
(8)、(8)、…を立設する場合には、例えば、第3
図に示すように、屋根パネル(4)、(4)、…上に、
コンクリートにてアンカーボルト(7)、(7)、…を
埋設せる基礎(13)を構築し、該基礎(13)上に柱部材
(8)、(8)、…を載置し、アンカーボルト(7)、
(7)、…を介して締着して立設したり、第4図に示す
ように、屋根パネル(4)、(4)、…上にアンカーボ
ルト(7)、(7)、…を介して柱部材(8)、
(8)、…を直接載置、締着して立設したりすれば良
い。 又、第1図乃至第4図において、(14)は壁パネル
(2)、(2)、…、床パネル(3)、(3)、…、屋
根パネル(4)、(4)、…の表面に被着せる被覆コン
クリートである。 又、第1図乃至第4図において、地下室(5)の床パ
ネル(3)、(3)、…又は屋根パネル(4)、
(4)、…にアンカーボルト(7)、(7)、…を介し
て地上建屋(6)の柱部材(8)、(8)、…を立設し
た後、地上建屋(6)を構築する場合には、常法に従っ
て、柱部材(8)、(8)、…に梁部材を架設すると共
に壁パネル、床パネル、屋根材等を取り付けて地上建屋
(6)を構築したり、又は、柱部材(8)、(8)、…
に壁パネル、床パネル、屋根パネル等を取り付けてパネ
ル構法にて地上建屋(6)を構築したりすれば良い。 更に加うるに、第5図乃至第8図は、床パネル
(3)、(3)、…又は屋根パネル(4)、(4)、…
の内部にアンカーボルト(7)、(7)、…を溶接固着
して立設せる異なった実施例を示し、第5図は床パネル
(3)、(3)、…又は屋根パネル(4)、(4)、…
の中桟(15)、(15)、…の内部に直接、アンカーボル
ト(7)、(7)、…を溶接固着して立設せる実施例、
第6図は床パネル(3)、(3)、…又は屋根パネル
(4)、(4)、…の側枠(16)、(16)、…の内部に
直接、アンカーボルト(7)、(7)、…を溶接固着し
て立設せる実施例、第7図および第8図は床パネル
(3)、(3)、…又は屋根パネル(4)、(4)、…
の内部に補強金物(17)、(17)、…を介してアンカー
ボルト(7)、(7)、…を溶接固着して立設せる実施
例を示す。 又、第9図(イ)、(ロ)乃至第11図(イ)、(ロ)
は、アンカーボルト(7)、(7)、…を介して地上建
屋(6)の柱部材(8)、(8)、…を立設するに際し
て、柱取付金物(18)、(18)、…を利用して柱部材
(8)、(8)、…を立設せる異なった実施例を示し、
例えば、地下室(5)の床パネル(3)、(3)、…又
は屋根パネル(4)、(4)、…(図示せず)上に、ア
ンカーボルト(7)、(7)、…を介して柱取付金物
(18)、(18)、…を締着し、該柱取付金物(18)、
(18)、…に柱部材(8)、(8)、…の下端部を嵌合
し、ボルト・ナット(19)、(19)、…にて締着して立
設せる実施例を示す。 又、上記実施例において、第9図(イ)、(ロ)は、
柱取付金物(18)として、基板(20)上に全面が開口せ
る箱型柱取付片(21)を立設してなる取付金物を使用せ
る実施例、第10図(イ)、(ロ)は、柱取付金物(18)
として、基板(20)上に縦断面溝形の柱取付片(21)を
立設してなる取付金物を使用せる実施例、第11図
(イ)、(ロ)は、柱取付金物(18)として、基板(2
0)上に横断面L形の柱取付片(21)を立設してなる取
付金物を使用せる実施例を示す。 又、本発明において、地下室の床パネル又は屋根パネ
ルとして、型鋼にて形成せるパネル枠の片面又は両面に
鋼板を張設一体化して成る鋼製パネルを使用すると共
に、該床パネル又は屋根パネルの型鋼近傍にアンカーボ
ルトを介して地上建屋の柱部材を立設した理由は、かか
る鋼製パネルは防水性が大であり、地下水が浸透するお
それがないと共に機械的強度も大であり、更に加うる
に、該機械的強度の大なる鋼製パネルより成る床パネル
又は屋根パネルの型鋼近傍にアンカーボルトを介して地
上建屋の柱部材を立設した場合には、地上建屋の荷重を
型鋼を介して地下室全体にて円滑に支持することがで
き、且、種々の力が加わった時にも地上建屋と地下室全
体が一体的に作用し、地上建屋の基礎の不同沈下や地下
室の不同浮上を確実、効率的に防止することができるた
めである。
【発明の効果】
上記のように、本発明は、地面に堀設せる穴に、壁パ
ネル、床パネル、屋根パネル等を建込んでパネル構法に
て地下室を構築すると共に、該地下室の上方に地上建屋
を連設構築して地下室付き建築物を構築するに際して、
前記地下室の床パネル又は屋根パネルとして、型鋼にて
形成せるパネル枠の片面又は両面に鋼板を張設一体化し
て成る鋼製パネルを使用すると共に、該床パネル又は屋
根パネルの型鋼近傍にアンカーボルトを介して地上建屋
の柱部材を立設することにより地上建屋の荷重を地下室
の床パネル全体又は屋根パネル全体にて支持せしめるよ
うにしているので、地上建屋の荷重を地下室全体にて支
持することができ、且、種々の力が加わった時にも地上
建屋と地下室全体が一体的に作用し、従って、従来のよ
うに、地上建屋と地下室とを夫々別個に強度計算して設
計する必要がなく、強度上も経済上も合理的であり、地
上建屋の基礎が不同沈下したり、地下室が不同浮上した
りするおそれがなく、更に加うるに、構築途中から地上
建屋、地下室等を設計変更したい場合に、地上建屋の柱
部材の立設位置を変えるだけで容易に設計変更すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の要部縦断面図、第2図は同
実施例の要部横断面図、第3図および第4図は本発明の
異なった実施例の要部縦断面図、第5図および第6図は
本発明におけるアンカーボルトの取付状態を示す更に異
なった実施例の要部拡大斜視図、第7図は本発明におけ
るアンカーボルトの取付状態を示す更に異なった実施例
の要部拡大縦断面図、第8図は同実施例の要部拡大斜視
図、第9図乃至第11図は本発明における柱部材の取付状
態を示す異なった実施例を示し、各図において夫々
(イ)は、要部拡大斜視図、(ロ)は要部拡大縦断面図
であり、第12図は従来例の要部縦断面図である。 1……地面、2……壁パネル、3……床パネル、4……
屋根パネル、5……地下室、6……地上建屋、7……ア
ンカーボルト、8……柱部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地面に堀設せる穴に、壁パネル、床パネ
    ル、屋根パネル等を建込んでパネル構法にて地下室を構
    築すると共に、該地下室の上方に地上建屋を連設構築し
    て地下室付き建築物を構築するに際して、前記地下室の
    床パネル又は屋根パネルとして、型鋼にて形成せるパネ
    ル枠の片面又は両面に鋼板を張設一体化して成る鋼製パ
    ネルを使用すると共に、該床パネル又は屋根パネルの型
    鋼近傍にアンカーボルトを介して地上建屋の柱部材を立
    設することにより地上建屋の荷重を地下室の床パネル全
    体又は屋根パネル全体にて支持せしめるようにしたこと
    を特徴とする地下室付き建築物の構築方法。
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JPH093925A (ja) * 1995-06-15 1997-01-07 Three U:Kk 鋼製地下室
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