JPS6020738Y2 - シヤ−コネクタ−

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【考案の詳細な説明】本考案は地中梁などに用いられるシャーコネクターに関
するものである。

地中梁の構築後、掘削した土砂の埋戻しなどの作業があ
るため、この地中梁と同時に床版（スラブ）のコンクリ
ート打ちは不可能である。

そのため床版のコンクリートは地中梁の後打ちとならざ
るを得ない。

したがって地中梁とスラブとの一体化、連結の強化のた
め従来よりシャーコネクターが使用されている。

この従来のシャーコネクターは、コ字状に曲折したもの
で、開放の両端を地中梁に配設されたスターラップに結
束し、部分的にはシャーコネクターのレベル保持のため
スターラップに溶着させなければならないのが実状であ
る。

したがって従来のシャーコネクターの配筋作業は極めて
煩雑であり、全てが現場作業であり、また溶接するには
その方の職人が必要であり、この作業は天候にも左右さ
れる。

さらにシャーコネクターの配筋後に打たれる梁のコンク
リートの天端均し作業も極めて煩雑である。

そこで本考案は上記の種々の欠点を除去せんとするもの
であって、現場作業の省力化、施工精度の向上を目的と
するものである。

図面に基いて本考案の実施例を説明すると、第１．２図
においてアンカー筋１は波状に曲折されており、このア
ンカー筋のピッチは、地中梁のスターラップの間隔より
狭くこのスターラップ間に挿置可能なものである。

したがってスターラップ間に挿置可能である限り、図示
のように一本の鉄筋を曲折したものに限定されるもので
なく、長方形のものを多数用いてもよい。

そしてアンカー筋１の側面中央部には、鉄筋２が溶着し
て、アンカー筋と一体化している。

鉄筋２はアンカー筋１と一体化してこれを補強するばか
りでなく、アンカー筋のレベルを確保するためのもので
ある。

アンカー筋１は長い鉄筋を曲折してその両端部３は連結
されている。

またアンカー筋１の上端には鉄筋４が架設され、溶接し
であるが、これは床鉄筋を保持するためのものである。

次に第３，４図に基いて本考案にかかるシャーコネクタ
ーの使用状態について説明する。

地中梁は主筋５．・・・にスターラップ６、・・・が巻
回している。

そこでこのスターラップ６、・・・の上面より、このス
ターラップの巻回方向と交差する方向にアンカー筋１を
挿置する。

挿置されたアンカー筋１のレベルは水平に設けである鉄
筋２によって確保される。

この場合アンカー筋１の中央より上方に鉄筋２が溶着し
であるので、アンカー筋の重心は下向に位置腰安定した
状態で挿置する。

その後は第４図示のようにレベルＬまでコンクリートが
打たれ、地中梁７が完成する。

そしてその後スラブにもコンクリート打設が行われるが
、このスラブ８と地中梁とはシャーコネクターによって
一体化する。

上記の構成を有する本考案は、予め工場にて製造するこ
とが可能であり、そのため現場作業の省力化が実現でき
、施工精度の向上も図れる。

殊に熟練工が不足している鉄筋工事における工場生産に
よる組立て鉄筋は実用上極めて大きな効果がある。

アンカー筋のレベル確保が容易にでき、アンカー筋と鉄
筋との組立て鉄筋であるので構成が簡単となり運搬、保
管に便利となり、さらに重心は下方に位置するので安定
した状態でアンカー筋が挿置できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は第１図■−■線断面図、第３
図は使用状態を示す斜面図、第４図は使用状態を示す正
面図である。１・・・・・・アンカー筋、２・・・・・・鉄筋、６・
・・・・・スターラップ、７・・・・・・粱、８・・・
・・・スラブ。

【実用新案登録請求の範囲】

粱とスラブとを一体とするためスターラップ間に挿置可
能なアンカー筋と、このアンカー筋のレベル確保のため
の鉄筋とを一体としてあり、上記鉄筋はアンカー筋の上
下中間より上方の位置に固着していることを特徴とする
シャテコネクター。