JP2003172048A - 乾式ブロック構造物 - Google Patents

乾式ブロック構造物

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JP2003172048A
JP2003172048A JP2001368712A JP2001368712A JP2003172048A JP 2003172048 A JP2003172048 A JP 2003172048A JP 2001368712 A JP2001368712 A JP 2001368712A JP 2001368712 A JP2001368712 A JP 2001368712A JP 2003172048 A JP2003172048 A JP 2003172048A
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Shigenobu Kida
成信 木田
Masataka Shirasawa
正孝 白沢
Katsumi Kokonoe
克美 九重
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工及び製造が容易で、強度が高い乾式ブロ
ック構造物を提供する。 【解決手段】 本乾式ブロック構造物100は、地中に
列設される基台101と、基台101に夫々立設される
支柱102と、各支柱102間に積重されるブロック1
03と、支柱102を挟むブロック103同士を連結す
る連結プレート(連結部材)104と、支柱102先端
に架設される頭つなぎ(上端枠)105と、頭つなぎ1
05の上方に固定される笠木取付プレート(笠木取付部
材)106と、笠木取付プレート106に係止されて取
り付けられる笠木107とを具備してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の外構等に乾
式法により構築されるブロック構造物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】住宅の外構等に構築される塀には、コン
クリートブロックをセメントやモルタル等を介在させて
積重させたものや、更に、モルタル下地を設けてタイル
等の化粧材を貼設したもの等、所謂湿式法で施工するも
のが一般的であるが、湿式法は、施工期間が長く、専門
の職人を必要とするという問題があった。これを解決す
べく、発泡合成樹脂製のブロックの表面にタイル材を貼
り付けたものを、乾式法により設置する構築物が考案さ
れている(特開平5−321437号)。
【0003】前記構築物1は、図11に示すように、発
泡合成樹脂製のブロックの表面にタイル材を張設したタ
イル張設ユニット2の両側面及び上下面に凹状の係合部
3を設け、該タイル張設ユニット2を支柱枠4間に介設
枠5を介するように積み上げ載設して構築されている。
このように乾式法により設置する構築物1によれば、湿
式法と比較して施工期間を短縮できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記構築物
は、介設枠5をタイル張設ユニット2に嵌入するととも
に支柱枠4とも係合させる構成となっているので、組立
作業に手間を要する。更に、タイル張設ユニット2、支
柱枠4、及び介設枠5は夫々嵌合するように組み合わせ
られているものの、構築物の左右方向、即ちタイル張設
ユニット2の長手方向の位置を固定するものは、笠木受
材6を配設するために支柱枠4に螺合されるネジ7のみ
であるので、左右方向への荷重に対する強度が弱いとい
う問題がある。
【0005】一方、前記構築物1の前後方向、即ちタイ
ル張設ユニット2の厚み方向の位置は、介設枠5と係合
する係合部3により規制されるものとなっているので、
積み上げ載設されるタイル張設ユニット2を面一に仕上
げるためには、タイル貼設ユニット2に形成される係合
部3の位置を精度よく一定なものとする必要があり、タ
イル貼設ユニット2の製造に高い精度が要求され、コス
トを挙げる要因となり得る。
【0006】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
のであり、施工及び製造が容易で、強度が高い乾式ブロ
ック構造物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
乾式ブロック構造物は、地中に所定間隔で埋設される基
台と、地上へ突出するように前記基台に夫々立設される
支柱と、発泡合成樹脂製のブロック基体の表面及び裏面
に壁材が夫々貼設され、両側面に形成された嵌合部が前
記支柱に夫々嵌合されることにより各支柱間に積重され
るブロックと、前記支柱に外嵌するための支柱嵌挿部
と、前記ブロック基体に貫入されるブロック貫入部とを
有し、積重されたブロックの上面と下面との間に適宜介
在されることにより、少なくとも支柱を挟む左右一対の
ブロックを連結する連結部材と、積重された最上段のブ
ロックの上方で前記支柱間に架設される上端枠と、を具
備してなるものである。
【0008】また、本発明(請求項2)は、請求項1に
記載の乾式ブロック構造物において、前記上端枠の上方
に位置するように支柱先端に固定される笠木取付部材
に、笠木が係止されることにより、乾式ブロック構造物
の上縁に笠木が取り付けられるものである。
【0009】また、本発明(請求項3)は、請求項1に
記載の乾式ブロック構造物において、前記基台は、ベー
ス部と、支柱を少なくとも2方向から支持する支持部と
を有するものである。
【0010】また、本発明(請求項4)は、請求項1に
記載の乾式ブロック構造物において、前記上端枠は、最
上層に積重された各ブロックのブロック基体の上面に貫
入するブロック貫入部を有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。本発明の実施の形態に係る乾
式ブロック構造物100は、図1に示すように、地中に
所定間隔で埋設される基台101と、基台101に夫々
立設された支柱102と、各支柱102間に積重される
ブロック103と、支柱102を挟むブロック103同
士を連結する連結プレート(連結部材)104と、支柱
102先端に架設される頭つなぎ(上端枠)105と、
頭つなぎ105の上方に固定される笠木取付プレート
(笠木取付部材)106と、笠木取付プレート106に
係止されて取り付けられる笠木107とを具備してなる
ものである。
【0012】基台101は、図2に示すように、矩形の
ベース部10と、該ベース部10の隅部から上方に向か
って横断面が略L字状に形成された支持部11とを有す
るものである。支持部11の略L字状を形成する2つの
側面11A、11Bには、ボルト挿通孔12が所定間隔
を離間して上下方向に夫々2つ穿設されており、各ボル
ト挿通孔12の外面側の開口にはナット13が埋設され
ている。前記側面11Aと側面11Bとに穿設されたボ
ルト挿通孔12は、その高さ位置が異なるもの、即ち所
謂段違いとなっており、2方向から各ボルト挿通孔12
に挿通されるボルト22同士がかち合わないようになっ
ている。また、支持部11の内面側は支柱102の該側
面の形状と概ね合致するように形成されている。基台1
01は、例えばコンクリートを用いて製造することがで
き、工場等で製造して施工現場へ持ち込んでも、現場で
打設するものとしてもよい。
【0013】支柱102は、角形鋼管の基端側にボルト
挿通孔20が、先端側に柱頭ナット108を取り付ける
ための係止孔21が夫々穿設されたものである。該ボル
ト挿通孔20は、角形鋼管の側面に2方向から穿設され
たものであって、所定間隔を離間して上下方向に夫々2
つ設けられて、支柱102に4本のボルトが挿通できる
ものとなっている。各ボルト挿通孔20の位置は、前記
基台101のボルト挿通孔12と合致するものであり、
また、各ボルト挿通孔20の形状は、支柱102の固定
位置を調整可能とするため、横方向に長い長穴となって
いる。
【0014】このように構成された支柱102は、基台
101の支持部11の内面に、支柱102の側面を合致
させ、支柱102の各ボルト挿通孔20から該支持部1
1のボルト挿通孔12に向かってボルトが挿通され、前
記ナット13と螺合されることにより、基台101の支
持部11が支柱102を2方向から固定して支持され、
これにより、支柱102に2次元方向から負荷される荷
重への耐性、即ちブロック103の長手方向及び厚み方
向に対する耐性が向上され、乾式ブロック構造物100
の強度が高められる。
【0015】柱頭ナット108は、図3に示すように、
プレート80の両翼部分が所定位置から一方向に曲折さ
れ、その先端に支柱102の係止孔21と係合する係止
部81が形成されるとともに、プレート80の中央近傍
にボルト挿通孔82が穿設され、更に、プレート80が
曲折された側に、該ボルト挿通孔82と同軸となるよう
にナット83が、ナット受部84によりかしめられて支
持されたものである。
【0016】このように構成された柱頭ナット108の
プレート80の両翼部分を挟み持ち、該両翼部分を更に
曲げることにより、図3(b)に示すように、プレート8
0は、支柱102の内空へ納まる程度に弾性変形する。
その状態で、柱頭ナット108を支柱102の上部開口
から内空へ挿入し、その係止部81が支柱102の係止
孔21と合致する位置でプレート80の両翼部分を放す
ことにより、プレート80が元の形状に復元し、該係止
部81が係止孔21と係合して、柱頭ナット108が支
柱102の先端近傍に取り付けられる。
【0017】ブロック103は、発泡合成樹脂製のブロ
ック基体30の表面及び裏面に壁材31が夫々貼設され
るとともに、ブロック基体30の両側面に凹状の嵌合部
30aが形成されてなるものである。ブロック基体30
は、例えば発泡ポリスチレンや発泡ポリエチレン等の発
泡合成樹脂の成形品として、又は塊状の発泡合成樹脂成
形品を所望の形状に切り出して得ることができる。一
方、壁材31は、例えば、タイル、石材、モルタル等、
一般的に住宅の外構に使用されるものを用いることがで
き、平板状に加工された壁材31は、セメント等の接着
剤によりブロック基体30に貼設されている。嵌合部3
0aは、ブロック基体30の側面に上下方向に形成され
た凹状の溝である。嵌合部30aの幅は、支柱102の
前後方向の幅と略同一であり、深さは、支柱102の左
右方向の幅の略1/2である。
【0018】なお、ブロック103の寸法は特に限定さ
れるものではなく、例えば一般的なブロックの幅である
400〜500mm程度としてもよいが、本ブロック1
03はブロック基体30が発泡合成樹脂製で軽量である
ため、その幅を1000〜2000mm程度にまで大き
くしても持ち運び等が容易であり、ブロック103の幅
を大きくすることにより支柱102の本数を軽減するこ
とができ、施工が容易となる。
【0019】連結プレート104は、図4に示すよう
に、平板状のプレートの所定位置に支柱挿通孔(支柱嵌
挿部)40が穿たれるとともに、プレートの表裏面から
夫々上方又は下方に突出する貫入爪(ブロック貫入部)
41が形成されてなるものである。前記プレートは略矩
形であり、その幅はブロック103のブロック基体30
の厚みより小さく、中央近傍に支柱挿通孔40が穿設さ
れている。支柱挿通孔40は、支柱102の横断面外形
と同形状、即ち正方形である。支柱挿通孔40の両側方
には、貫入爪41が形成されている。貫入爪41には、
プレートの表裏面から夫々上下方向に突出する貫入爪4
1aと、プレートの両側縁から夫々上下方向に突出する
貫入爪41bの2種類がある。貫入爪41aは、プレー
トにいわばV字状の鋭角の切込みが所定間隔で列設さ
れ、該切込み部分を夫々折曲して形成されたものであ
り、プレート表裏面から夫々上下方向に突出する尖状の
爪である。一方、貫入爪41bは、プレートの側縁の両
端近傍に形成された矩形の鍔を夫々上下方向に折曲して
形成されたものである。
【0020】このように構成された連結プレート104
は、図5に示すように、支柱挿通孔40に支柱102が
挿通され、積重されたブロック103間に介設されるこ
とにより、上方及び下方に位置するブロック103の上
面及び下面に貫入爪41が夫々貫入するものとなって、
貫入爪41aは、各ブロック103の長手方向の位置を
規制し、貫入爪41bは、各ブロック103の厚み方向
の位置を規制して、支柱102を挟む左右一対、及びそ
の上方又は下方の一対の計4つのブロック103を連結
する。
【0021】頭つなぎ105は、図1に示すように、幅
がブロック103のブロック基体の厚みより小さい長板
状のプレートであって、その両側縁から下方に突出する
略矩形の貫入爪50が間欠的に形成され、支柱102に
固定されるためのボルト挿通孔51が所要の位置に穿設
されてなるものである。頭つなぎ105の長さは、複数
の支柱102に連架できるものであれば特に限定される
ものではない。頭つなぎ105が支柱102間に連架さ
れることにより、前記貫入爪50が最上層に積重された
各ブロック103のブロック基体30の上面に貫入され
て各ブロック103の厚み方向の位置を規制するととも
に、最上層のブロック103同士を連結する。また、頭
つなぎ105は、支柱102同士をも連結、固定するの
で、支柱102の位置が先端側からも規制される。
【0022】笠木取付プレート106は、図6に示すよ
うに、矩形のプレートの両端近傍が上方に折曲され、更
に水平に折曲されて、笠木107を係止するための笠木
係止部60が形成されるとともに、該プレートの中央近
傍に、支柱102に固定されるためのボルト挿通孔61
が穿設されてなるものである。
【0023】図7は、支柱102の先端近傍を示す断面
図である。図に示すように、支柱102の係止孔21に
柱頭ナット108が係合されて取り付けられおり、支柱
102の上方には頭つなぎ105及び笠木取付プレート
106が位置せしめられ、ボルト82が笠木取付プレー
ト106のボルト挿通孔61及び頭つなぎ105のボル
ト挿通孔51に挿通され、柱頭ナット108のナット8
3と螺合されることにより支柱102の先端に固定され
ている。更に、該笠木取付プレート106の笠木係止部
60に笠木107が係止されることにより、笠木107
が乾式ブロック構造体100の最上端に取り付けられて
いる。
【0024】なお、支柱102の形状を、本実施の形態
で示した角形以外の他の形状に変更することは可能であ
り、その場合、基台101の支持部11の内面側の形
状、及びブロック103の嵌合部30aの形状も、変更
された支柱の横断面の外形と合致するものとする。ま
た、本実施の形態で示した笠木107の形状は一例であ
り、その他の形状の化粧笠木等とすることができること
も当然である。
【0025】以下、本乾式ブロック構造物100の施工
方法について説明する。図8に示すように、住宅の外構
等、乾式ブロック構造物100を構築すべき地盤に根切
りを施し、根切り底にクラッシャーラン又は割栗石等を
敷設する。その上に、基台101を所定間隔で列置して
いく。基台101の間隔は、その後に設置すべきブロッ
ク103の長手方向の寸法に合わせる。なお、基台10
1を現場で製造する場合には、基台101の型枠等を用
いてコンクリートを打設、養生することもできるが、施
工期間が長期化するので工場等で予め製造して現場に持
ち込むことが好ましい。
【0026】基台101を列設した後、各基台101に
支柱102をボルト22で固定する。このとき、基台1
01の支持部11と支柱102との間に柱調整用のシム
23(図1)等を介在させて、支柱102の横方向及び
前後方向、即ちブロック103の長手方向及び厚み方向
の位置を調整する。更に、各支柱102の先端側の係止
孔21に柱頭ナット108を取り付ける。なお、支柱1
02は、構築すべき乾式ブロック構造物100の高さ寸
法に合致する長さに予め切断加工されたものを用いる。
【0027】地盤に土砂を埋め戻して締め固め、基台1
01を埋没させた後、支柱102にブロック103の嵌
合部30aが支柱102と嵌合するようにして、各支柱
102間にブロック103を夫々落とし込む。このと
き、最下層に位置するブロック103は、下端側の一部
を地中に埋没させる。
【0028】次に、支柱102に連結プレート104を
外嵌して、ブロック103のブロック基体30の上面に
連結プレート104の貫入爪41を貫入させる。ブロッ
ク基体30は発泡合成樹脂製であるので、連結プレート
104を手で押圧することにより、又はハンマー等で軽
く叩くことにより、貫入爪41を容易にブロック基体3
0に貫入させることができる。
【0029】続いて、各支柱102間に、更にブロック
103を落とし込んで積重するとともに、該ブロック1
03のブロック基体30の下面に、前記連結プレート1
04の貫入爪41を貫入させる。これも前述と同様に、
ブロック103を手で押圧することにより、又はハンマ
ー等で軽く叩くことにより、貫入爪41を容易にブロッ
ク基体30に貫入させることができる。これを繰り返し
て、所要の高さまでブロック103を積重する。
【0030】なお、連結プレート104は、図9に1点
鎖線の円で示したように、支柱102に少なくとも隔本
毎に、且つ、少なくともブロック103の隔層毎に介設
する。勿論、例えば各支柱102毎、且つ、ブロック1
03の各層毎に連結プレート104を設ける等、連結プ
レート104の設置数を増やすことにより、ブロック1
03間の連結力をより強固なものとすることができる。
【0031】なお、乾式ブロック構造物100の側端部
や隅部は、図10に示すように、側面にも壁材31が貼
設されたブロック103Aや、隅部に合わせて曲折した
ブロック103B等を予め製造し、側端部又は隅部に積
重するが、ブロック103A、103Bのように長手方
向の寸法が短いブロックの連結に用いる連結プレート1
04Aは、図に示すように、ブロック103A、103
Bの長手方向の寸法に合わせて、支柱挿通孔に対して一
端側を短くしたものを用いればよい。
【0032】支柱102の先端までブロック103を積
重した後、図7に示したように、支柱102の先端に頭
つなぎ105及び笠木係止部材106をボルト82で固
定して、各支柱102及び最上層のブロック103の位
置を固定し、笠木係止部材106に笠木107を係合さ
せて取り付ける。なお、必要であれば、ブロック103
間やブロック103と笠木107間の目地を適当な目地
材でシーリングする。
【0033】このように、本実施の形態に係る乾式ブロ
ック構造物100によれば、乾式の施工方法を採用する
ことにより施工期間が短く且つ施工が簡便となる上、地
中に埋設された基台101、該基台101に固定された
支柱102、及び頭つなぎ105により、上下方向に積
重されたブロック103が囲繞されるとともに、支柱1
02に外嵌された連結プレート104により支柱102
を挟むブロック103同士が連結され、更に、支柱10
2は、基台101及び頭つなぎ105により固定される
ものとなるので、乾式ブロック構造物100の強度が高
くなる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る乾式ブロック構造物によれ
ば、地中に所定間隔で埋設される基台と、地上へ突出す
るように前記基台に夫々立設される支柱と、発泡合成樹
脂製のブロック基体の表面及び裏面に壁材が夫々貼設さ
れ、両側面に形成された嵌合部が前記支柱に夫々嵌合さ
れることにより各支柱間に積重されるブロックと、前記
支柱に外嵌するための支柱嵌挿部と、前記ブロック基体
に貫入されるブロック貫入部とを有し、積重されたブロ
ックの上面と下面との間に適宜介在されることにより、
少なくとも支柱を挟む左右一対のブロックを連結する連
結部材と、積重された最上段のブロックの上方で前記支
柱間に架設される上端枠と、を具備してなるので、乾式
の施工方法により施工期間が短く且つ施工が簡便であ
り、且つ、強度が極めて高い乾式ブロック構造体を得る
ことができる。
【0035】また、本発明によれば、前記上端枠の上方
に位置するように支柱先端に固定される笠木取付部材
に、笠木が係止されることにより、乾式ブロック構造物
の上縁に笠木が取り付けられるので、笠木も乾式法によ
り施工することができる。
【0036】また、本発明によれば、前記基台は、ベー
ス部と、支柱を少なくとも2方向から支持する支持部と
を有するので、支柱に2次元方向から負荷される荷重へ
の耐性が向上される。
【0037】また、本発明によれば、前記上端枠は、最
上層に積重された各ブロックのブロック基体の上面に貫
入するブロック貫入部を有するものであるので、該ブロ
ック貫入部がブロック基体に貫入して厚み方向の位置を
規制するとともに、最上層のブロック同士を連結するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る乾式ブロック構造物
100の構成を示す分解斜視図である。
【図2】基台101及び支柱102の詳細な構成を示す
斜視図である。
【図3】(a)は、柱頭ナット108の詳細な構成を示す
平面図であり、(b)は、柱頭ナット108の正面図であ
る。
【図4】(a)は、連結プレート104の詳細な構成を示
す平面図であり、(b)は、連結プレート104の正面図
である。
【図5】連結プレート104がブロック103間に介設
された状態を説明するための模式図である。
【図6】(a)は、笠木取付プレート106の詳細な構成
を示す平面図であり、(b)は、笠木取付プレート106
の正面図である。
【図7】支柱102の先端に、頭つなぎ105、笠木取
付プレート106、笠木107、及び柱頭ナット108
が取り付けられた状態を示す断面図である。
【図8】乾式ブロック構造物100の施工方法を説明す
るための模式図である。
【図9】連結プレート104の介設位置を示す模式図で
ある。
【図10】(a)は、端部におけるブロック103A及び
連結プレート104Aを示す平面図であり、(b)は、隅
部におけるブロック103B及び連結プレート104A
を示す平面図である。
【図11】従来の乾式法による構造物1の構成を示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
100 乾式ブロック構造物 101 基台 102 支柱 103 ブロック 104 連結プレート(連結部材) 105 頭つなぎ(上端枠) 106 笠木取付プレート(笠木取付部材) 107 笠木 108 柱頭ナット 10 ベース部 11 支持部 30 ブロック基体 30a 嵌合部 31 壁材 40 支柱挿通孔(支柱嵌挿部) 41A、41B、50 貫入爪(ブロック貫入部) 60 笠木係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 九重 克美 大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハ ウス株式会社内 Fターム(参考) 2E142 AA01 AA03 DD13 FF01 FF13 FF16 HH13 HH22 HH25 JJ03 JJ06 MM01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に所定間隔で埋設される基台と、 地上へ突出するように前記基台に夫々立設される支柱
    と、 発泡合成樹脂製のブロック基体の表面及び裏面に壁材が
    夫々貼設され、両側面に形成された嵌合部が前記支柱に
    夫々嵌合されることにより各支柱間に積重されるブロッ
    クと、 前記支柱に外嵌するための支柱嵌挿部と、前記ブロック
    基体に貫入されるブロック貫入部とを有し、積重された
    ブロックの上面と下面との間に適宜介在されることによ
    り、少なくとも支柱を挟む左右一対のブロックを連結す
    る連結部材と、 積重された最上段のブロックの上方で前記支柱間に架設
    される上端枠と、を具備してなるものであることを特徴
    とする乾式ブロック構造物。
  2. 【請求項2】 前記上端枠の上方に位置するように支柱
    先端に固定される笠木取付部材に、笠木が係止されるこ
    とにより、乾式ブロック構造物の上縁に笠木が取り付け
    られることを特徴とする請求項1に記載の乾式ブロック
    構造物。
  3. 【請求項3】 前記基台は、ベース部と、支柱を少なく
    とも2方向から支持する支持部とを有するものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の乾式ブロック構造物。
  4. 【請求項4】 前記上端枠は、最上層に積重された各ブ
    ロックのブロック基体の上面に貫入するブロック貫入部
    を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の
    乾式ブロック構造物。
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