JP2952784B2 - 型枠体の構造とその設置方法 - Google Patents

型枠体の構造とその設置方法

Info

Publication number
JP2952784B2
JP2952784B2 JP19533590A JP19533590A JP2952784B2 JP 2952784 B2 JP2952784 B2 JP 2952784B2 JP 19533590 A JP19533590 A JP 19533590A JP 19533590 A JP19533590 A JP 19533590A JP 2952784 B2 JP2952784 B2 JP 2952784B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engaging
column
engagement
formwork
adjacent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19533590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0483062A (ja
Inventor
武茂 下ノ原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP19533590A priority Critical patent/JP2952784B2/ja
Publication of JPH0483062A publication Critical patent/JPH0483062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2952784B2 publication Critical patent/JP2952784B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 [産業上の利用分野] この発明は、構築物のコンクリート用型枠あるいは建
物の外壁、内壁及び擁壁の仕上げ材に関する。
[従来の技術] 構築物を築造するためのコンクリート用型枠作業は現
在、職人の不足が労賃の高騰をまねき強いては工事の遅
延等社会問題となっているが、この問題を解決するため
に本出願人によって、特願平1−51321によってその技
術が開示されているが、この技術は型枠職人の人手不足
を解決するものであるが、型枠の使用の用途に依って
は、型枠体の構造及びその設置の方法に、若干の不便さ
があった。
即ち、1本又は2本以上の支柱を側面板に或る一定の
間隔にて設置し、さらに必要によって設けられた横桟気
を1本又は2本以上、支柱に直交するように支柱と側面
板に固設する。その型枠体を現場にて設置する際、該型
枠体の支柱を隣接する型枠体の支柱に嵌合し係合を行う
が、支柱の位置が一定の間隔で製作されているため、段
数が増すと隣接型枠体との間に隙間が多くなったり、支
柱の係合が出来なくなったりする傾向がある。
このことは、型枠体の製作誤差、現場での施工誤差等
が重なって、その支柱の間隔に多少の誤差が生じるため
である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記実情に鑑み、隣接する型枠体との間に隙
間が生ぜす、さらに係合具の嵌合が支承なく、熟練労働
者を必要としないで、簡単に組立てすることが出来るこ
とを目的とする。
ロ.発明の構成 [問題点を解決するための手段] 本発明の型枠体の構造とその設置方法は上記目的を達
成するために、以下の構成(技術的手段)を採る。
すなわち、実質的に矩形をなす側面板1と側面板の側
面に固設された支柱を有し、支柱の上下両端には隣接す
る型枠体を連結するための係合具が固設されているが、
本発明の係合具は係合凹具と係合凸具を嵌合した際、あ
る距離だけ前後左右に移動出来る余裕巾を設けることに
よってこのことを解決するものである。
又、相対向して設置された型枠体間を支柱の上端部付
近に設けられたセパレーターによって固定する。セパレ
ーターは支柱に複数個設けることもあり、又型枠体ごと
に設けてもよく、1つおき又2つ以上おきに設けてもよ
い。
さらに、本型枠体の支柱間、及び隣接する型枠体の支
柱間のいずれか又は両方に側面板の使用目的に応じて横
桟木を設けることを特徴とする。
[作用] この型枠体を使用する壁体の構築において、各型枠体
相互は同一位相状態にして鉛直方向あるいは横方向に並
べられる。この横方向に並べる際、隣接する型枠体の端
部が接するように係合具又は支柱を左右前後に移動し並
べる。その後、係合具及びセパレーターを各々締付け、
型枠体間にコンクリートを充填する。
側面板を埋殺す場合は構築物の化粧板として利用出来
る。この場合には、支柱と側面板を埋殺す場合との側面
板のみ埋殺し支柱は取りはずす場合がある。又、型枠体
を取りはずす場合は型枠として利用出来る。
[実施例] 本発明の型枠体の構造とその設置方法についての実施
例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図は支柱と隣接する支柱との接合方法が
貫入方法(さし込む方法)に依る場合で、第1図は本発
明の型枠体の設置斜視図である。
該型枠体は長さLと巾Wを有する矩形をなす側面板1
を有し、型枠体の端部よりほぼL/4の位置に長さLに直
交するように支柱2が側面板に固設している。支柱2間
に横桟木5が側面板に接して支柱に固設している。
横桟木の目的は支柱の間隔の保持と該型枠体と隣接す
る型枠体がコンクリートを打設した場合、横方向に型枠
体が遊離しないように設けるもので、さらに側面板の材
質と厚みに依っては、側面板の応力を低減させる目的も
ある。従って側面板の材質が強度のあるものであれば中
央横桟木53は省略出来る。
又、横桟木の長さを一定にするため支柱の間隔を側面
板の長さのL/4を側面板の端部からの位置に設けたが、
横桟木の長さの一定性にしないで、側面板の応力の均等
性を考慮した場合は支柱間隔をL/4に限定しない。
従って支柱間隔はその使用目的に応じて種々、変化さ
せることが出来る。
側面板1枚に対する支柱の本数は2本に限定するもの
ではなく、側面板の材質によって1本又は3本以上設け
ることも出来る。この場合も、前述の2本と同様に、隣
接する型枠体を連結するための端横桟木52は設けるも、
中央横桟木53は省略出来る。
第1図において、支柱の断面は中空矩形断面で、横桟
木は矩形断面をしているが、この断面形状に必ずしも限
定するものではなく、円形、H形等任意の断面形状を選
択出来る。側面板、支柱及び横桟木の材質は鉄、アルミ
ニューム、樹脂及び木等の建築材料が使用出来る。又必
要によっては、上記のいろいろの材質を組合せて製作す
ることも出来る。
支柱の上端、下端には、隣接する型枠体とを連結する
ための係合具4が設けてある。
これは該型枠体の支柱と隣接する型枠体の支柱の
接合に使用する。これは型枠体の組立とコンクリート打
設後、型枠体間の上下の遊離を防ぎ、さらに応力の伝達
をなしている。
この支柱端部の係合具4の構造と、横桟木と支柱の取
付方法及びタイロットの取付方法等を第1図(b),
(c)にて説明する。
第1図(b)は型枠体,()の支柱の頭部付近と
型枠体の支柱の柱脚部の設置方法の斜視図を示す。
第1図(b)において、型枠体の支柱の頭部は中空
矩形断面で係合凹具41を兼ねている。支柱と側面板の接
合は直接に接着剤にて接合したり、釘、ネジ、ボルト及
び溶接によって接合したり、支柱に1ヶ所又は2ヶ所以
上取付板20を固設して、上記の釘又はネジ等で接合す
る。
横桟木5と支柱の接合は直接に上記の釘又はネジ等で
接合するか又はL形の横桟木受51を支柱に接合し、横桟
木受と横桟木を上記のボルト及び溶接等で接合するが、
横桟木の目的に応じ接合方法を選定するとよい。横桟木
受の形状もL形に限定するものでなく、取付可能であれ
ば任意形状でよい。
型枠体と対向する型枠体との間隔を保持しさら
に、支柱の応力の低減のためセパレーターを設けるがセ
パレーター6を貫入するための孔、貫入孔61が支柱の頭
部付近に設けてある。セパレーターの個所数は1ヶ所に
限定するものではなく型枠体の大きさ、支柱の数によっ
て決定する。
例えば、型枠体1枚おき又は2枚以上おきにセパレー
ターを設けたり、型枠体の支柱に2本以上設けたりする
ことも出来る。
又セパレーターは支柱は限定しないで横桟木に設ける
ことも出来、型枠体の形状によっては支柱と横桟木と併
用して設ける場合もある。
型枠体の支柱脚部には、隣接する型枠体の支柱頭
部の係合凹具41に嵌合可能な形状の係合凸具42が固設さ
れている。該係合凸具42には、連結具3を貫入するため
の連結貫入孔32が設けてある。型枠体の支柱頭部側面
に同じく、連結貫入孔32が設けてある。
他方、連結具3は連結桿31と連結桿頭301より構成し
ており、連結桿頭は連結貫入孔より大きい寸法の任意の
形状をしている。
連結桿には連結楔孔33がその桿を貫通して設けてあ
る。
連結具は該支柱と隣接する支柱の結合を強固なものに
するために設けるもので、このため型枠体の係合凹具
の連結貫入孔32と型枠体の係合凸具の連結貫入孔32は
それを係合したとき、一致するような位置に連結貫入孔
を設ける。この連結貫入孔32に連結具を貫入し、その
後、連結楔孔33に連結楔30を打ち込む。
従って、連結貫入孔と連結桿及び連結楔孔33と連結楔
30の断面形状は各々貫入可能な形状を有していることを
は云うまでもない。
上記の連結具を使用しないで、公知のボルト及びナッ
トを使用してもよい。
第1図(c)は第1図(b)と同様に支柱の係合状態
を示す斜視図で、第1図(b)と異なる点は、セパレー
ター6が連結具3を兼ねている点である。
型枠体の形状によっては連結具を使用する手間を省略
出来、仕事が早く出来る。
型枠体の支柱頭部に、連結貫入孔32とセパレーター
貫入孔61を兼ねた孔32を、係合凸具の連結貫入孔とセパ
レーター設置方向の位置に取付け、相互の係合具を嵌合
後に、この孔32にセパレーターを貫入しナット等の締付
具にて締め付ける。
本発明の型枠体の構造は第1図(a)に述べた方法に
限定するものではない。即ち、第1図(d)の型枠体の
設置斜視図に見られるように、支柱2及びその係合具4
の構造及び機能は第1図(a)と同様であるが、横桟木
5が異なる。即ち本図の横桟木は公知の横桟木を使用し
ている。
本工法の横桟木は支柱間で切れることなく、型枠体
と隣接する型枠体にまたがって架設されるところに特
徴がある。セパレーター6の位置も、前述の第1図
(a)と同様に、支柱の位置に限定するものではなく、
必要によっては、支柱間にも設置することが出来る。
次に、本発明の型枠体の施工方法について述べる。
第1図に於いて、現場にて所定の位置に基礎型枠体
を設置する。
基礎型枠体には所定の厚みを有する矩形の基礎板7
の上に、所定の長さの支柱を隣接する型枠体の支柱に対
応する本数だけ設け、ボルト及び溶接等にて固設する。
該支柱間、型枠体と同様に必要によって横桟木5を
設置する。
係合具4及びセパレーター6等は前述の型枠体の仕
様と同様である。
基礎板には地面に基礎板7を固定させるための基礎板
孔71が設けてあり、これを利用してボルト、釘等で固定
する。
この様な機能を有する基礎型枠体を敷設した後、前
述の型枠体を設置する。
支柱及び該係合具を、隣接する型枠体の端部に隙間が
生じないように前後左右に動かして型枠体を設置し、連
結具にて締め付ける。締付け後に横桟木を隣接する型枠
に設置し、セパレーターを取付けその後締め付ける。こ
の様に型枠体を各々設置し完了後コンクリートを打設す
る。
コンクリート硬化後、型枠体を上段より下段方向へと
取りはずす。型枠体の取りはずしはその取付方法と逆の
方法にて取りはずす。即ち横桟木からセパレーターの一
部と締付具62は取りはずすが、コンクリート部のセパレ
ーターは埋殺し、支柱の連結具をはずして型枠体を取り
はずす。この様に順次型枠体を取りはずす。
本発明の型枠体はコンクリート硬化後取りはずすのみ
でなく、側面板を化粧して外壁材としてこれを埋殺す方
法も含まれるものでありその型枠体の設置方法を記述す
る。即ち、第1図(a)において第1の方法は前述の型
枠体の側面板の裏側11に化粧を施し、外壁材の表側と
し、コンクリート打設側に、即ち外壁材の裏側(10)に
支柱及び横桟木を設け、この部分にコンクリートを打設
して支柱及び横桟木を埋殺とする。この場合支柱及び横
桟木が鉄筋の役目を兼ねるので構造体としても利用出来
る。この場合セパレーターの締付具は外壁材の表側(1
1)となりコンクリート硬化後取りはずす。
第2の方法は、前述の第1の方法と逆に、化粧された
外壁材Eの表面をコンクリート躯体と反対側(10)に、
外壁材Eの裏側(11)をコンクリート躯体側とし、支柱
2及び横桟木5は外壁材Eの表側(10)に、前述の型枠
と同様に取り付ける。コンクリート打設後、外壁材
Eは埋殺し支柱と横桟木は外壁材より取りはずす。この
場合のセパレーターの締付具は、第1の方法とは逆に、
支柱側にあり、コンクリート硬化後支柱と共に取りはず
す。
本発明の型枠体の構造は隣接する型枠体を設置してい
くとき、設置された支柱は直線上に組積されていく。従
って型枠体と隣接する型枠体の支柱の間隔が厳密な
精度で製作されていなければならないが、型枠体の工場
での製作、管理保管、及び施工誤差等で支柱間の厳密な
寸法が保持出来ないことが普通であり、必ず支柱間の誤
差は生じるものである。このため第2図(a)、及び第
2図(b)に示すように、隣接する型枠体との誤差△の
+と−が生じる。+の誤差の場合は型枠体間隔があくた
めコンクリートが漏れ、−の誤差の場合は型枠体の間隔
が足りないため設置が不可能となる。
第2図(a)は型枠体と隣接する型枠体との設置
平面図で誤差が△が+に発生した場合で、側面板の端部
が平坦な形をしている。
第2図(b)は第2図(a)と同じく型枠体の設置平
面図で、側面板の端歩がコンクリートの流出を防ぐため
切込を設けた形をしている。
この様な現象を解消するためには、型枠体の支柱を
隣接する型枠体の支柱に嵌合する際、支柱を前後、左
右に移動しその誤差を吸収する必要がある。
本発明のその誤差の吸収方法、即ち、型枠体の構造を
第3図から第7図まで、図面に基づいて説明する。
第3図(a)は係合凸具42の斜視図で図を明確にする
ため、上下を逆転させた状態で表わしている。
第3図(b)は第1図(b)において、隣接する型枠
体を嵌合した場合のA−A断面で、第3図(c)は第3
図(b)と同様に第1図(b)のB−B断面を表わして
いる。
係合凸具42は係合腹部421と係合突部422より構成され
ている。
係合腹部421は支柱の内空断面と同じ矩形でその1辺
以上が支柱の内空断面に内接している。
このため係合凸具は支柱に強固に固設されているた
め、係合凸具に応力が作用しても十分抵抗出来、支柱と
の接合はネジ、溶接及び接着剤でなされる。
係合腹部421の中央付近より連結桿を貫入するため、
矩形状の突起、即ち係合突部422が突出している。
該係合突部422は隣接する支柱の中空部、即ち係合凹
具41に嵌合されたとき、該係合凹具の内空断面より係合
突部422が小さく(余裕量δ)設計されている。即ち、
余裕量δが前述の誤差を吸収する。
従って型枠体を設置する際、側面板端部の隙間△分だ
け前後左右に嵌合する支柱をずらす。即ち、係合具の余
裕巾δだけ支柱を前後左右に動かすことによって側面板
端部の隙間△が零となる。
余裕巾はδを多めにとってδを微少巾とするのが
好ましい。
この様に余裕巾をとると型枠体の製作及び施工誤差が
あっても型枠体の設置は容易に出来る。
次に余裕巾をとる場合に支柱の板厚が厚いと、支柱嵌
合の際該支柱が隣接する支柱の板厚よりはみ出すことは
ないが、板厚が薄いと、はみ出すことが考れられる。板
厚がはみ出すと支柱の応力の伝達が十分でないため危険
である。このため支柱の頭部と脚部を肉厚のある板で囲
む必要がある。
この説明図を第3図(d)、(e)、(f)に表わ
す。第3図(d)は支柱の頭部と脚部に補強板22を設け
た場合の係合状態斜視図で、第3図(e)は第3図
(d)のA−A断面、第3図(f)は第3図(d)のB
−B断面の係合状態を表わす。
補強板22は余裕巾の手助けになるほかに支柱の柱脚と
柱頭の補強のためにもなる。即ち、支柱の柱脚と柱頭は
応力の作用するところでもあり、又磨耗の激しいところ
でもある。補強板は支柱の断面形状にもよるが、必ずし
も支柱全辺に設ける必要はなく1辺又は2辺以上でもよ
い。又補強板の断面は矩形に限定するものでなく、L
形、H形でもよい。第3図(e)、(f)に点線にてL
形断面を表示する。第3図(d)では側面板の取付を考
慮して3辺に設けている。この技術は第3図〜第6図に
必要により適宜、適用する。
本発明は必ずしも連結桿31を設ける必要はなく、型枠
体の重量が重くコンクリートの打設時浮き上がりがない
場合は連結桿の必要はない。その図を第3図(e)〜
(f)の421、422、32を省略出来る。
しかし多少の浮き上がりがある場合は第3図(g)に
示すように組積された型枠体を複数枚連結棒で連結す
る。その図を第3図(g)に斜視図で表わす。連結棒は
棒状、鎖、ロープ等を含む。
各支柱に、連結棒8を固定するための溝型の連結板81
が固設されている。又、連結棒8にはネジが設けてあ
り、連結棒にはナット82が付設してある。
施工方法としては、型枠体を1段組積後又は数段組積
後に連結棒を連結板の溝の部分に嵌合し、連結板を1個
又は2個のナットで締付け、型枠体と隣接する型枠体
を固定する。又、1段ごと型枠体を組積する場合は2
段目からは型枠体を連結棒に嵌合する様な方法となる。
本発明の型枠体の構造はさし込みによる方法に限定す
るものでなく、ねじによる方法も含まれるものである。
以下第2実施例として説明する。その実施例の方法を第
4図から第6図に説明する。
第4図(a)は型枠体の支柱(支柱A)と、隣接す
る型枠体の支柱(支柱B)の各々の柱頭と柱脚に嵌合
状態斜視図で、第4図(b)は第4図(a)の嵌合した
場合のA−A断面図及び第4図(c)のB−B断面図
で、第4図(c)は第4図(b)のC−C断面の平面図
を表わし、第4図(d)は第4図(c)のD−D断面
で、第4図(e)は第4図(c)の点線を含んだ支柱B
の斜視図を表わす。
第4図(a)において、支柱Bの柱脚は係合凹具41で
矩形の形状を有しており、その一辺に係合開孔411を形
成し、その形状は係合凸具42が挿入出来る形状をしてお
り、その大きさは係合凸具より幾分大きく作られてい
る。
係合凹具において、係合凹具の内空断面に内接して
字形の係合受板410が固設されており、係合突部422を受
け止める台である。
他方支柱Aの柱頭は係合凸具42を具備しており、この
柱頭の中空に係合腹部421が、第3図(b)のように内
接して固設され、その中央付近がネジ切りがなされ、そ
れに係合突部422が施着されている。その係合突部422は
係合頭部422aと係合首部422bより形成され、さらに係合
突部には係合首部422bを旋回させるための係合頭部孔42
2cが複数ヵ所設けてある。係合首部422bは係合腹部421
に旋合されている。
該係合具を有する型枠体の設置方法は、設置された型
枠体の係合凸具に型枠体の係合凹具を横から係合開
孔411に挿入し、隣接する型枠体の端部の隙間を合せ
ながら支柱Bを動かし、所定の位置にきたら、ドライバ
ー等を係合頭部孔422cに挿入し係合頭部422aを旋回さ
せ、係合受け板410に装着させる。
これによって支柱Aと支柱Bは強固に固定される。又
係合凹具、凸具は余裕巾δ、δが具備されているの
で、現場にて充分設置出来る。(第4図(a)〜
(d)) 尚係合凹具、凸具を係合した際、型枠体の大きさによ
ってはかなりの応力が作用すると考えられる場合は、係
合開孔411付近にかなりの応力が作用し、この部分に応
力亀裂が考えられる。この場合は係合突部挿入、締付け
後に係合補強板424を利用するとよい。
係合補強板は矩形板で片方がピン424aで係合凹具に固
設され、他方の端部は一部溝が切ってあり、あらかじめ
用意されたボルト424bに嵌着し、その後ナット等で締付
ける。
係合補強板は片方がピン424aで止められているので、
この部分を中心に図の矢印の方向に回転する。
この様な係合補強板を設けると係合開孔411の補強に
大いに役立つ。
尚支柱の長さが短い場合の支柱A、Bの係合具の他の
係合方法は、係合凹具の係合開孔411を廃し、係合凸具4
2の係合凸部422を係合腹部421より取りはずし、係合頭
部422aの頂面に係合頭部孔422cを設ける。支柱A、Bを
係合した際、ドライバーの先に係合突部の係合頭部孔42
2cを磁気着させ支柱の中空部に挿入し係合腹部421のネ
ジ孔に旋着させる。このことによって、係合頭部422aは
係合受板410に圧着され、支柱A、Bは強固に係合され
る。
この方法を利用すると係合凹具41の係合開孔411がな
いため係合凹具の破損が少ない。
次に他のねじによる係合具について説明する。この型
枠体の構造は第4図と同様にネジの旋合によって係合凹
具と係合凸具を係合する。この方法を第5図と第6図に
て説明する。
その一つの方法は第5図に示す。第5図(a)は係合
凹具及び係合凸具を係合した場合の係合断面斜視図で、
第5図(b)は支柱A、Bを係合する直前の第5図
(a)のA−A断面図で、第5図(c)は支柱A、Bを
係合した場合の第5図(a)のA−A断面図で、第5図
(d)は第5図(c)のB−B断面の平面図を表わす。
型枠体の支柱Aは中空の円形の形状をしており、こ
の係合凸具42はネジが施されている。
他方、型枠体の支柱Bは同じく中空の円形の形状
で、この係合凹具41は台形の係合受板410がその円周辺
に沿って固設され、この係合受板に形の係合頭部422a
が円周に沿って架設されている。
この係合頭部422aの一端は台形の形状、即ち、係合頭
部架台422a1で係合受板410に架設され、他の一端は台
形、即ち、係合頭部ネジ台422a2でその先端に係合凸具4
2のネジと旋合出来るネジが施されている。又係合頭部4
22aには前述同様係合頭部孔422cが必要により設けてあ
る。
この係合具の設置方法は第5図(b)に示すように、
設置された型枠体の支柱の係合具に、型枠体の係合
具の係合頭部ネジ台を係合凸具に旋合する。旋合は該ネ
ジ台を手で回すか、又はドライバ等を係合頭部孔422cに
入れて回す。このとき、係合頭部と支柱Bの外面との間
に余裕巾δが設けてあるので、この範囲で容易に係合凸
具42に旋着出来る。即ち、係合凸具42と係合受板410は
係合頭部422aの器具を介して強固に係合出来る。
又支柱の断面を矩形に、係合具を円形としてもよい。
この場合支柱と係合具の取合せに注意を要する。又係合
受板と支柱の接合は接着材、溶接及びネジ接合等、型枠
体の用途に応じて適宜選定する。
係合方法がねじによる場合の他の方法を次に説明す
る。第6図(a)〜第6図(d)に示す。
第6図(a)は係合具の斜視図で、第6図(b)は第
6図(d)のA−A断面図で、係合凹具と係合凸具を係
合する直前の係合状態を示し、第6図(c)は第6図
(b)の係合した場合の断面図で、第6図(d)は第6
図(c)のB−B断面の平面図である。
本発明の係合凹具41と係合凸具42は支柱に係合受板41
0と係合ネジ43を有し、そのネジに対応するナットとし
て、係合頭部422aと係合頭部ネジ台422a2により構成さ
れており、断面形状は円形を有している。他の支柱部は
円形の断面に限定するものではない。
係合受板410に対応するナットは、係合頭部422aでネ
ジ山とネジ谷は旋合したとき、余裕巾δとδを有す
るように設定されている。
他方、係合ネジ43に対応するナットは、係合頭部ネジ
台422a2でL形の断面形状を有しており、その端部に係
合ネジ43に旋合出来るネジが設けてあり、この場合のネ
ジは余裕巾δとδを有しない公知のネジである。こ
のため係合ネジ43のネジ形状は係合受板410のネジより
小さいネジ山とネジ谷を有している。
第6図(a)のように短い横桟木5即ちスペーサー54
を設けると、鉄筋のかぶりをとる役目をなすので、支柱
側にコンクリートを打設し側面板1(E)を埋殺すと支
柱が鉄筋の役割をなすので、型枠先付工法に利用出来
る。これは本出願すべてに適用出来る。
本発明の型枠体の構造は、第6図(b)に示されてい
るように、係合凹具41側の係合頭部422aと係合頭部ネジ
台422a2は該係合凹具41内におさまっており、係合凸具4
2側は係合頭部ネジ台422a2のみ所定の位置に旋着されて
いる。
次に型枠体を型枠体に各支柱を合せ、側面板端部
を隣接する型枠体の端部に合せたら、型枠体の係合頭
部422aを旋回させながら係合凸具42の係合受板410のネ
ジに旋合させる。このとき側面板端部を一致させるので
支柱が多少ずれるが、このために余裕巾δとδに依
って容易に旋合出来る。
係合頭部422aが係合凹具41と係合凸具42の所定の位置
にきたとき、各係合具の係合頭部ネジ台422a2を締付
け、係合頭部422aの移動を拘束する。
この作業によって、型枠体と型枠体の支柱は強固
に係合される。
尚必要によっては係合凸具42の係合ネジ43と係合頭部
ネジ台422a2のネジは廃止して、所定の位置に溶接等で
固定してもよい。
側面板、支柱及び係合具のネジの精度によっては、係
合凸具42の係合頭部ネジ台422aを省略することが出来
る。さらに必要によっては、係合凹具の該ネジ台422a2
をも省略出来る。又この方法は前述の型枠先付工法にも
適用出来る。
本発明は上記実施例に限定されるものでなく、本発明
の基本的技術思想の範囲内で種々設計変更が可能であ
る。即ち、以下の実施例はその1例である。
第7図は前述の第1図の方法の応用例で、第7図
(a)は係合凸具の斜視図で、第7図(b)は第7図
(c)のC−C断面で、第7図(c)は第7図(b)の
B−B断面で係合凹具と係合凸具の係合状態を表わして
いる。第7図(d)は第7図(b)のA−A断面で、上
記と同じく係合状態を表わしている。
本係合凸具42は支柱の上端付近に支柱の内空断面に沿
って矩形の係合頭部架台422a1が内接して固設されてい
る。その上に係合突部422が載荷しており、係合突部422
と係合頭部架台422a1は接合されていないため任意の方
向に移動する。
係合突部422は係合首部422bと係合頭部422aより構成
しており、係合首部には連結貫入孔32が穿設されてい
る。係合頭部は係合首部の矩形の形状より大きく、支柱
の内空断面より余裕巾分だけ小さく設計されている。
支柱の端部にはその内空断面に沿って矩形状の係合受
板410が強固に接合されており、係合頭部422aが外に飛
び出さないように張り出している。
係合受板410と係合首部422bとの水平方向間に余裕巾
δとδを形成し、係合受板と係合頭部には鉛直方向
に余裕巾δを形成しているが、必要によっては遊び量
程度でもよい。
他方係合凹具41として、支柱2の下端に支柱端部を強
くするため補強板22が設けてあり、その付近に連結貫入
孔32が穿設されている。補強板22は支柱の断面層が厚け
れば省略出来る。
この様な係合具を有する型枠体を据付ける場合は前述
同様、型枠体の係合凸具42に型枠体の係合凹具41
を、型枠体端部の隙間を調整しながら嵌合する。このと
き、余裕巾δを有するため係合突部422は任意の方向に
移動する。
係合具の調整が終わったら連結具を連結貫入孔32に貫
入し連結楔30を打ち込んで係合具を締付ける。
連結桿31又は連結貫入孔32のいずれか又は両方傾斜し
ているとその係合が一層強固となる。
ハ.発明の効果 前述したように、第1実施例で係合具がさし込み方法
の場合、第2実施例で係合具がねじによる方法の場合を
記述したが、この方法は一実施例で本発明はこの実施例
にのみ限定されるものでなく、他の係合具にも適用され
る。
例えば、本出願人によって開示された特願平1−5132
1及びこの応用例等にも適用される。
本発明の係合具は余裕巾δが考慮されているため、隣
接する型枠体との隙間△がなくなるため、コンクリート
のとろ漏れがなくなりさらに他の型枠体との係合が容易
に行われるので、作業能率が向上し、素人でも容易に作
業が出来る。従って工期が短縮され、工事費の低減につ
ながる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は型枠体の組立斜視図で、第1図(b)は
第1図(a)の係合具の部分の詳細斜視図を表わし、第
1図(c)は第1図(b)の他の方法の詳細斜視図で、
第1図(d)は型枠体の組立斜視図。 第2図(a)及び第2図(b)は側面板の接合状態の平
面図。 第3図(a)は係合凸具の斜視図で、第3図(b)及び
第3図(c)は第1図(b)の係合具の係合状態のA−
A断面及びB−B断面図を表わす。 第3図(d)は支柱の上、下端に補助板を設けた場合の
係合具の嵌合直前の斜視図で、第3図(e)及び第3図
(f)は第3図(d)のA−A断面及びB−B断面図を
表わし、第3図(g)は別の係合具を使用した場合の型
枠体支柱の係合状態斜視図。 第4図(a)は係合する直前の係合詳細斜視図で、第4
図(b)は第4図(a)のA−A断面図又は第4図
(c)のB−B断面図、第4図(c)は第4図(b)の
C−C断面図で、第4図(d)は第4図(c)のD−D
断面図を表わす。第4図(e)は係合凹具の斜視図。 第5図(a)は別の係合具の断面斜視図で、第5図
(b)は係合具を係合する前の第5図(a)のA−A断
面図で、第5図(c)は第5図(b)を係合した場合の
断面図を表わし、第5図(d)は第5図(c)のB−B
断面図。 第6図(a)は別の係合具の係合斜視図。第6図(b)
は係合する直前の第6図(d)のA−A断面図で、第6
図(c)は第6図(b)の係合具の係合状態図で、第6
図(d)は第6図(c)のB−B断面の平面図。 第7図(a)は係合凸具の斜視図で、第7図(b)は第
7図(c)のC−C断面図で、第7図(c)及び(d)
は第7図(b)のB−B断面とA−A断面図である。 図において 1……側面板、422……係合突部 10……側面板の表側、422a……係合頭部 11……側面板の裏側、422b……係合首部 2……支柱、422c……係合頭部孔 20……取付板、424……係合補強板 21……支柱受、43……係合ネジ 22……補強板、5……横桟木 3連結具、51……横桟木受 30……連結楔、52……端横桟木 301……連結桿頭、53……中央横桟木 31……連結桿、54……スペーサー 32……連結貫入孔、6……セパレーター 33……連結楔孔、61……貫入孔 4……係合具、62……締付具 41……係合凹具、7……基礎板 410……係合受板、71……基礎板孔 411……係合開孔、8……連結棒 42……係合凸具、81……連結板 421……係合腹部、82……ナット ……型枠体 ……隣接する型枠体 ……基礎型枠体 E……側面板を兼ねた化粧された外壁材 △……型枠体と隣接する型枠体の間の隙間又は誤差 δ……係合凹具と係合凸具間の余裕巾 L……1枚の型枠体の長さ W……1枚の型枠体の高さ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に矩形をなす側面板に支柱を固設
    し、支柱の柱頭部と柱脚部には隣接する支柱の係合具と
    連結可能な係合具を有しており、その係合具は係合した
    際、前後左右に移動出来る余裕巾を係合凹具と係合凸具
    の間に有していることを特徴とする型枠体の構造。
  2. 【請求項2】型枠体の支柱間及び隣接する型枠体の支柱
    間のいずれか又は両方に横桟木を架設したことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の型枠体の構造。
  3. 【請求項3】実質的に矩形をなす側面板に支柱を取り付
    け、支柱の柱頭部と柱脚部には隣接する支柱の係合具と
    連結可能な係合具を有し、型枠体の支柱間及び隣接する
    型枠体の支柱間のいずれか又は両方に横桟木を架設した
    型枠体において、支柱及び横桟木と反対側の側面板側に
    コンクリートを打設し、コンクリート硬化後、支柱及び
    横桟木を側面板より取りはずすことを特徴とする型枠体
    の設置方法。
  4. 【請求項4】実質的に矩形をなす側面板に支柱を取り付
    け、支柱の柱頭部と柱脚部には隣接する支柱の係合具と
    連結可能な係合具を有し、型枠体の支柱間及び隣接する
    型枠体の支柱間のいずれか又は両方に横桟木を架設した
    型枠体において、支柱及び横桟木側にコンクリートを打
    設し、コンクリート硬化後、側面板、支柱及び横桟木を
    埋殺したことを特徴とする型枠体の設置方法。
JP19533590A 1990-07-24 1990-07-24 型枠体の構造とその設置方法 Expired - Lifetime JP2952784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19533590A JP2952784B2 (ja) 1990-07-24 1990-07-24 型枠体の構造とその設置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19533590A JP2952784B2 (ja) 1990-07-24 1990-07-24 型枠体の構造とその設置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0483062A JPH0483062A (ja) 1992-03-17
JP2952784B2 true JP2952784B2 (ja) 1999-09-27

Family

ID=16339464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19533590A Expired - Lifetime JP2952784B2 (ja) 1990-07-24 1990-07-24 型枠体の構造とその設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2952784B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200482332Y1 (ko) * 2016-08-22 2017-01-23 윤원복 방수턱 거푸집 구조체

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0483062A (ja) 1992-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7837174B2 (en) Modular formwork wall with dovetail joint connectors
JP3905551B1 (ja) 型枠構造、パネル支柱材、入隅用パネル支柱材、出隅用パネル支柱材および型枠工法
JP4704863B2 (ja) 木質柱の柱脚部接合構造及びその柱脚部接合用具
JP2952784B2 (ja) 型枠体の構造とその設置方法
KR20180031258A (ko) 반도체공장 클린룸 건축물의 골조부 구조와 그의 시공 방법
JP5004918B2 (ja) 化粧用プレート部材兼用型枠構造
JP7339865B2 (ja) 壁パネルの建て込み方法
JPH0711736A (ja) プレキャスト製鉄筋コンクリート柱
JP3177730B2 (ja) 構造物の補強構造
JP3059976B2 (ja) 型枠壁体の構造及び型枠体の連結方法
JPH08144425A (ja) 混合構造物のプレハブ部材及び混合構造物の構築方法
JPH0380946B2 (ja)
JPH02272125A (ja) 鉄骨鉄筋プレキヤストコンクリート柱と鉄骨梁との接合方法
JP2642839B2 (ja) 木質プレファブ建築における柱固定構造
JPH10219954A (ja) 手摺り支柱およびその製造方法および手摺り支柱の施工方法
JPH06341167A (ja) コンクリート構造体の施工方法
JPH071478Y2 (ja) フェンスの構造
JP2003172048A (ja) 乾式ブロック構造物
JP2918898B2 (ja) 型枠等に使用される構築用側面体
JP2001032421A (ja) 基礎断熱型枠および基礎断熱型枠用支持具
JPH05239835A (ja) 型枠付き独立基礎
JPH09287287A (ja) コンクリート型枠の組立て工法及びレベル調整材及び型枠固定具及びレベル調整材の位置決め具
JPH0735870Y2 (ja) 法面コンクリート壁成型用型枠
JPH0318561Y2 (ja)
JPH09137501A (ja) 柱と上部構造物との接合部材及び柱と上部構造物との接合構造