JPH09137501A - 柱と上部構造物との接合部材及び柱と上部構造物との接合構造 - Google Patents

柱と上部構造物との接合部材及び柱と上部構造物との接合構造

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JPH09137501A
JPH09137501A JP29130895A JP29130895A JPH09137501A JP H09137501 A JPH09137501 A JP H09137501A JP 29130895 A JP29130895 A JP 29130895A JP 29130895 A JP29130895 A JP 29130895A JP H09137501 A JPH09137501 A JP H09137501A
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JP
Japan
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pillar
upper structure
magsa
bolt
joint
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JP29130895A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Yoshida
義弘 吉田
Yukihiro Nakao
行宏 中尾
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱と上部構造物との接合を容易なものとす
る。 【解決手段】 本発明の柱と上部構造物との接合構造
は、支持柱4とマグサ3とこれらを接合する接合部材5
とからなる。マグサ3は、支持柱4上で接合される。ま
た、マグサ3の接合面にはマグサ3同士を接合した際
に、貫通孔となる溝が形成されている。接合部材5は、
支持柱4上面に接合されるヘッドプレート5aと該ヘッ
ドプレート5aから立設されたボルト5b及び複数のガ
イドピン5cとからなる。上記マグサ3の溝は、ボルト
5bの位置に対応して形成される。ガイドピン5cはマ
グサ3を挟むように配置されている。支持柱4上に接合
すべき二つのマグサ3の端部を載置する際には、マグサ
3の端部をガイドピン5cとボルト5bに案内させて位
置を合わせられる。また、支持柱4上でマグサ3同士を
接合することにより、ボルト5bがマグサ3を貫通した
状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱と上部構造物と
を接合するための柱と上部構造物との接合部材及び柱と
上部構造物との接合構造に関する。
【0002】
【背景の技術】一般に、住宅において二階部分に設けら
れた比較的広いバルコニーの先端部側を地盤側から立設
された支持柱により支持する構造が知られている。木造
住宅において、上記バルコニーは木製とされ、上記支持
柱は、屋外に配置されるので強度や耐久性等を考慮して
鋼製とされる場合がある。そして、木製のバルコニーと
鋼製の柱とは、釘により接合することができないので、
ボルト等により接合されることになる。
【0003】例えば、図6に示すように、バルコニーの
側壁を構成する梁状の上部構造物11を支持柱12に接
合する場合には、支持柱12上端部に、上部構造物11
を締結するためのボルト13を設けるとともに、上部構
造物12に上記ボルト13を貫通するための貫通孔1
4、14を形成し、上記ボルト13が上記貫通孔14に
貫通するように、上記支持柱12に対して上部構造物1
1、11を配置することになる。
【0004】また、二つの上部構造物11、11同士を
支持柱12との接合部で接合する場合には、図6に示す
ように、二つの上部構造物11、11にそれぞれ互いに
かみ合う切り欠き部15、16を形成するとともに、二
つの上部構造物11、11のそれぞれ接合部分に貫通孔
14…を形成するようになっている。そして、二つの上
部構造物11にそれぞれボルト13が貫通するようにし
て、二つの上部構造物11、11を互いに接合するとと
もに、上部構造物11、11を支持柱12に接合する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記鋼製の
柱と木製のバルコニーとの接合作業は、住宅本体から少
し離れた二階の高さ部分での作業となり、施工性が必ず
しも良い状態ではないが、このような状態において、上
述のように上部構造物の貫通孔に上部構造物と支持柱と
を締結するボルトが貫通するように、上部構造物の移動
及び位置決めを行うことは、手間のかかる作業となる。
【0006】また、住宅の床、壁、屋根等を予め工場等
で製造された木製パネルから構築するパネル工法におい
ては、上記バルコニーもパネル状の上部構造物を組み合
わせて構成される場合がある。
【0007】この場合には、強度を考慮すると、柱の部
分でパネル状の上部構造物同士が接合されることが好ま
しいが、この場合には、上述ように施工性の余り良くな
い条件で、上述のように上部構造物同士の接合と上部構
造物と柱とを接合することになり、さらに煩雑な作業が
必要となる。このようなことから、複数のパネル状の上
部構造物からなるバルコニーと、該バルコニーを支持す
る柱との接合において、施工性を改善できる柱と上部構
造物との接合部材及び柱と上部構造物との接合構造が求
められている。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、上部構造物と柱とを容易に接合することができ
る柱と上部構造物との接合部材及び柱と上部構造物との
接合構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
柱と上部構造物との接合部材は、図2に示すように、柱
(支持柱)4上面に接合されるヘッドプレート5aと、
該ヘッドプレート5aから立設され、かつ、上部構造物
(マグサ、図1に図示)3…を貫通して上部構造物に締
結可能なボルト5bと、上記柱(支持柱)4上面に接合
される梁状の上部構造物(マグサ)3…の配置位置に対
応し、かつ、上記梁状の上部構造物(マグサ)3…の厚
さに対応する間隔をあけて上記ヘッドプレート5a上に
立設される少なくとも二つのガイド部材(ガイドピン)
5c…とを具備してなることを上記課題の解決手段とし
た。
【0010】上記構成によれば、柱4上に上部構造物3
を配置する際に、例えば、上部構造物にボルト5bが貫
通するボルト孔を設け、該ボルト孔にボルト5bを貫通
させた状態で、ナット(図1に図示)5e等により柱4
に上部構造物3を締結することになるが、柱4に上部構
造物3を固定する際に、上記ガイド部材5c…により、
例えば、上部構造物3が水平面内で回転するようにずれ
るのを防止することができる。
【0011】また、上部構造物3…が後述するように分
割されるとともに柱4上で突き合わせられてボルト5b
を挟んだ状態で接合される場合には、水平方向から上記
ガイド部材5cに沿って上部構造物3を所定位置に移動
することができるので、柱4上に上部構造物3を配置す
る際に、ガイド部材5cに上部構造物3の位置合わせを
案内させることができ、上部構造物3を容易に所定位置
に配置することができる。そして、上部構造物3の上面
側から上記ボルト5bにナット5e等を螺合することに
より、柱4と上部構造物3とを容易に締結することがで
きる。
【0012】なお、上記柱4及び上部構造物3の材質
は、特に限定されるものではなく、木製、鋼製、プレキ
ャストコンクリート等を用いることができるが、柱4及
び上部構造物3がそれぞれ一つもしくは複数にユニット
化され、現場において、ユニット化された柱4と上部構
造物3とを組み立てる場合に特に有効に本発明を用いる
ことができる。また、上記ヘッドプレート5a及びボル
ト5bは、鋼製であることが好ましい。また、上記ガイ
ド部材5cは、上部構造物3の配置を案内できるものな
らば、その形状及び材質は特に限定されない。
【0013】本発明の請求項2記載の柱と上部構造物と
の接合構造は、図1に示すように、柱4と、該柱4上面
に接合される梁状の上部構造物3と、上記柱4と上部構
造物3とを接合する接合部材5とを具備してなり、上記
上部構造物3は、柱4との接合位置において二つに切断
された構造とされるとともに、上記二つに切断された構
造の上部構造物3同士の接合面のそれぞれ対応する位置
に上下に溝(図3に図示)3eが形成され、上記接合部
材5は、柱4上面に接合されるヘッドプレート5aと、
該ヘッドプレート5aから立設されるとともに、上記上
部構造物3の接合面の溝3eに対応して配置されるボル
ト5bとを供え、上記二つに切断された上部構造物3同
士が、上記溝3eの位置に上記ボルト5bを挟んだ状態
で接合され、かつ、上記ボルト5bにより柱4と上部構
造物3とが締結されていることを上記課題の解決手段と
した。
【0014】上記構成によれば、柱4の位置において、
二つの梁状の上部構造物3が接合されることになるが、
柱4と上部構造物3との接合に際して、柱4と上部構造
物3とを接合する接合部材5のボルト5bが、上部構造
物3に予め設けられたボルト孔に挿入されるように上部
構造物3を配置するのではなく、二つの上部構造物3の
接合面の溝3eの部分に上記ボルト5bが挟まれるよう
に上部構造物3を配置することができる。
【0015】すなわち、上記ボルト孔とボルト5bとの
位置を合わせるように上部構造物3を正確に移動しなく
とも、ある程度、二つの上部構造物3の位置をボルト5
bに合わせた状態で、二つの上部構造物3の接合端部を
柱4上に配置し、最終的に二つの上部構造物3を、上記
ボルト5bが上記接合面の溝3eに挟まれるように移動
すれば良いので、施工性を向上することができる。
【0016】本発明の請求項3記載の柱と上部構造物と
の接合構造は、上記接合部材5において、上記柱4上面
に接合される梁状の上部構造物3の厚さに対応する間隔
をあけて少なくとも二つのガイド部材5cがヘッドプレ
ート5aから立設され、上記ガイド部材5cの間に上記
梁状の上部構造物3が配置されることを上記課題の解決
手段とした。
【0017】上記構成によれば、上述のようにある程度
二つの上部構造物3の位置をボルト5bに合わせた状態
で二つの上部構造物3の接合端部を柱4上に配置する際
に、上記ガイド部材同士5cの間に上部構造物3の接合
端部が配置されるようにすることで容易に位置合わせす
ることができるとともに、さらに上記ガイド部材5cに
案内された状態で、二つの上部構造物3の接合面が突き
合わされるように二つの上部構造物3を近づけること
で、ボルト5bが接合すべき二つの上部構造物3の接合
面の溝の位置に挟まれた状態となるので、柱4に対する
上部構造物3の位置合わせをより容易なものとすること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一
例の柱と上部構造物との接合部材及び柱と上部構造物と
の接合構造について図面を参照して説明する。図1はこ
の実施の形態の一例の柱と上部構造物との接合構造を示
すものであり、図2はこの一例の柱と上部構造物との接
合部材及び柱を示すものであり、図3は上記上部構造物
を示すものである。
【0019】なお、この実施の形態の一例は、住宅本体
1から延出した状態のバルコニーの躯体2となるマグサ
(梁状の上部構造物)3と該バルコニーの先端部を支持
する支持柱4との接合部材5及び該接合部材5を用いた
接合構造に本発明を応用したものである。図1に示すよ
うに、この例の柱と上部構造物との接合構造は、住宅本
体1から突出するバルコニーのコ字状もしくはL字状の
躯体2(図1においてはL字状の躯体を図示)を構成
し、かつ、木製パネルからなるマグサ(上部構造物)3
…と、上記マグサ3…からなる躯体2の先端部側を支持
する複数の鋼製の支持柱(図1においては二本の支持柱
を図示)4、4と、上記マグサ3…と支持柱4、4とを
接合するための接合部材5…とからなる。
【0020】図2に示すように、上記支持柱4は、地盤
に設けられたベースコンクリート6上に立設された鋼製
のものである。そして、支持柱4は、正方形状の底板4
aと、四角筒状の支持柱本体4bとからなる。また、上
記支持柱4は、図2及び図3に示すように、ベースコン
クリート6に設けられた凹部6aの底部6bに設けられ
た柱固定部7に固定されている。
【0021】上記柱固定部7は、ベースコンクリート6
に下部が埋設されたアンカーボルト(図3に図示)7a
と、アンカーボルト7aに締結されるベースプレート7
bと、該ベースプレート7bをアンカーボルト7aに締
結するための座金7c及びナット(図3に図示)7d
と、上記ベースプレート7bの四隅部分からそれぞれ垂
直に立設された固定ボルト7e…と、該固定ボルト7e
…に支持柱4の底板4aを締結するための上下のナット
7f、…、7g、…とからなるものである。
【0022】上記ベースプレート7bの中心部にはアン
カーボルト7aを貫通するための貫通孔7hが形成され
ている。該貫通孔7hの内径は、アンカーボルト7aの
径よりも大きく形成されている。そして、貫通孔7hに
アンカーボルト7aを挿通した状態で、アンカーボルト
7aの周囲に比較的広い間隙ができるほど、貫通孔7h
が大きくなっているのでアンカーボルト7aに対してベ
ースプレート7bを大きく傾けることができるようにな
っている。
【0023】また、上記座金7cは、上記貫通孔7hよ
りも大きな正方形状とされ、ベースプレート7bをナッ
ト7dによりアンカーボルト7aに締結した際に、座金
7cとナット7dが貫通孔7hから抜けてしまわないよ
うになっている。上記固定ボルト7e…は、その下端部
が溶接等によりベースプレート7bに固定されている。
【0024】そして、上記柱固定部7をベースコンクリ
ート6に固定する際には、上述のようにアンカーボルト
7aにベースプレート7bを締結するために、ベースプ
レート7bの貫通孔7hにアンカーボルト7aを挿通し
た状態とすることになる。この際に、もし、貫通孔7h
の内径とアンカーボルト7aの径が略同じで、かつ、ア
ンカーボルト7aが垂直なのにベースコンクリート6の
ベースプレート7bが配置される部分が水平でない場合
には、図4の仮想線で示すベースプレート7のように、
貫通孔7hが狭いことにより、アンカーボルト7aに対
して、ベースプレート7bを傾けることができず、ベー
スコンクリート6とベースプレート7が密着した状態と
ならない。
【0025】しかし、この実施例においては、ベースプ
レート7bの貫通孔7hの内径がアンカーボルト7aよ
りもかなり大きいので、アンカーボルト7aに対してベ
ースプレート7bを傾けることができるので、図4に示
すように上面が傾いたベースコンクリート6にベースプ
レート7bを密着することができるようになっている。
また、上述のようにベースコンクリート6に固定された
ベースプレート7bの固定ボルト7e…に上記支持柱4
の底板4aを締結する際には、まず、各固定ボルト7e
…にそれぞれ上述の下側のナット7g…を螺合するよう
になっている。
【0026】この際には、各下側のナット7g…が地盤
から所定の高さで、かつ、各ナット7g…が同じ高さと
なるようにすることで、最終的に支持柱4を垂直かつ所
定の高さに固定することができるようになっている。ま
た、上述のようにベースコンクリート6の上面が傾いて
いることによりベースプレート7bが傾いても、後述す
るようにベースプレート7bの各固定ボルト7e…にそ
れぞれ螺合される下側のナット7gを同じ高さとするこ
とで、支持柱4を柱固定部7に垂直に固定することがで
きるようになっている。
【0027】また、ベースコンクリート6の上面の高さ
がずれていても、上述の下側のナット7gの高さを調節
することで、支持柱4を所定の高さに建てることができ
る。そして、上記凹部6aにコンクリートを打設するこ
とにより、ベースコンクリート6と支持柱4とが一体に
接合されるようになっている。上記上部構造物となるマ
グサ3…は、図1及び図5に示すように、基本的には、
矩形状の板体であるが、住宅本体から延出するように設
置されるとともに他のマグサ3と直角に接合されるマグ
サ3(A)と、左右両端部を支持柱4、4に支持された
状態で設置されるマグサ3(B)と、住宅本体から延出
するように設置されるとともに他のマグサ3と直線状に
接合されるマグサ3(c)とからL字状のバルコニーの
躯体2を構成するようになっている。
【0028】上記マグサ3(A)は、図5に示すよう
に、その一方の端部3aが羽子板ボルト(図1に図示)
8のボルト軸8aに締結可能となっており、上記ボルト
軸8aを上下に貫通させる貫通孔3bが形成されてい
る。また、マグサ3(A)の他方の端部3cには、マグ
サ3(B)を接合する側面側に切り欠き部3dが形成さ
れ、マグサ3(A)の他方の端部3cの厚さが他の部分
の1/2にされた形状となっている。
【0029】また、このマグサ3(A)の切り欠き部3
dが形成された側面には、マグサ3(A)の他方の端部
3c側の端面からマグサ3(B)の厚さの半分の距離の
位置に、後述する接合部材5のボルト5bを挿通させる
ための上下に沿った溝3eが形成されている。なお、マ
グサ3(A)の一方の端部3aは、住宅本体1の壁面に
形成された段差上面(方立1a上面)に載せられた状態
で住宅本体1に固定され、他方の端部3cは支持柱4に
載せられた状態で支持柱4に固定される。
【0030】上記マグサ3(B)は、その左右両端面の
それぞれの中央部に、接合部材5のボルト5bを挿通さ
せるための上下に沿った溝3e、3eが形成されてい
る。なお、マグサ3(B)の左右両端部は、それぞれ支
持柱4に載せられた状態で支持柱4に固定される。
【0031】また、図1に示すようにマグサ3(C)
は、その一方の端部3gにマグサ3(A)と同様に、上
記ボルト軸8aを上下に貫通させる貫通孔(ボルト軸8
aが貫通した状態に図示)3bが形成され、その他方の
端部3hの端面に、マグサ3(B)と同様に、接合部材
5のボルト5bを挿通させるための上下に沿った溝(破
線でボルト5bが挿通された状態を図示)3eが形成さ
れている。
【0032】なお、マグサ3(C)の一方の端部3g
は、住宅本体1に形成された段差上面(方立1a上面)
に載せられた状態で住宅本体1に固定され、他方の端部
3hは支持柱4に載せられた状態で支持柱4に固定され
る。そして、マグサ3(A)の他方の端部3cの側面
と、マグサ3(B)の端面とを接合した場合には、上記
溝3e同士が対向した状態に重なり、ボルト5bを貫通
させるための貫通孔が形成されるようになっている。
【0033】また、マグサ3(B)の端面と、マグサ3
(C)の他方の端部3hの端面とを接合した場合には、
同じく溝3e同士が対向した状態に重なり、ボルト5b
を貫通させるための貫通孔が形成されるようになってい
る。すなわち、マグサ3同士の接合部分には、マグサ3
同士を接合させることで、マグサ3の端部に設けられた
溝3e同士が重なり、接合部材5のボルト5bを挿通さ
せるための貫通孔が形成されるようになっている。
【0034】なお、マグサ3(B)の端面同士を接合し
た場合にも、溝3e同士が対向した状態に重なり、ボル
ト5bを貫通させるための貫通孔が形成されるようにな
っている。上記接合部材5は、上記支持柱4の上端部に
水平に固定された正方形状のヘッドプレート5aと、該
ヘッドプレート5aの中央部から垂直に立設されたボル
ト5bと、ヘッドプレート5aの四隅部分にそれぞれ立
設されたガイドピン(ガイド部材)5c…とからなるも
のである。
【0035】上記ヘッドプレート5aは、鋼材からなり
支持柱4の上端部に溶接により接合されている。また、
上記ボルト5bは、その全体が雄ねじとなったものであ
り、その下端部がヘッドプレート5aに溶接により接合
されている。また、上記ボルト5bは、上述のように溝
3eを有するマグサ3…の端部同士を接合することによ
り形成される貫通孔に貫通した状態で、その上端部分に
座金5dを介してナット5eを螺合することで、支持柱
4とマグサ3…とをマグサ3…同士の接合部分において
締結固定できるようになっている。
【0036】上記ガイドピン5c…は、ヘッドプレート
5aの四隅部分に溶接により接合されている。また、上
記ガイドピン5c…同士のヘッドプレート5aの各辺に
沿った間隔は、マグサ3…の厚さとほぼ同一のものとな
っており、ガイドピン5c…同士の間にちょうどマグサ
3…がはまりこむようにガイドピン5c…が配置されて
いる。
【0037】すなわち、ガイドピン5c…によりマグサ
3…の厚さ方向の位置合わせができる。さらに、マグサ
3…の設置に際して、マグサ3…の接合端部をガイドピ
ン5c…に間に配置した状態で、マグサ3…の端部に形
成された溝3e、3fに接合部材5のボルト5bがはま
りこむようにマグサ3…を移動することでマグサ3…を
所定位置に配置することができる。すなわち、ボルト5
b及びガイドピン5c…がマグサ3…の位置合わせの案
内をする機能を有する。
【0038】次に、上述のような構成を有する柱と上部
構造物との接合構造及び柱と上部構造物との接合部材5
を用いた支持柱4、4とマグサ3…との接合方法を説明
する。まず、図2及び図3に示すようにベースコンクリ
ート6上に上述のように上端部に接合部材5が固定され
た支持柱4、4を立設する。次に、支持柱4、4上に各
マグサ3…を載置するように配置する。
【0039】この際に、マグサ3(A)においては、一
方の端部3aを住宅本体1の方立1a上に載置し、他方
の端部3cを支持柱4上に載置する。また、マグサ3
(A)の他方の端部3cを支持柱4上に載置する際に
は、厚さを1/2とされた他方の端部3cが接合部材5
のボルト5bとガイドピン5c,5cとの間に入るよう
に移動し、他方の端部3cの溝3eにボルト5bが入り
込むようにすることで、ガイドピン5c…とボルト5b
に案内された状態で、マグサ3(A)を容易に位置合わ
せして配置することができる。
【0040】マグサ3(B)においては、左右の端部を
それぞれ支持柱4、4上に載置する。また、マグサ3
(B)の左右両端部をそれぞれ支持柱4、4上に載置す
る際には、マグサ3(B)の端部を二本のガイドピン5
c…間に配置するとともに、端面にボルト5bが当接す
るように配置することで、ガイドピン5c…とボルト5
bに案内された状態で、マグサ3(B)を容易に位置合
わせして配置することができる。
【0041】さらに、マグサ3(C)においては、一方
の端部3gを住宅本体1の方立1a上に載置し、他方の
端部3hを支持柱4上に載置する。また、マグサ3
(C)の他方の端部3hを支持柱4上に載置する際に
は、マグサ3(B)の場合と同様に、マグサ3(C)を
ガイドピン5c…とボルト5bに案内された状態で、容
易に位置合わせして配置することができる。
【0042】上述のようにマグサ3…を配置することに
より、各マグサ3の端部同士が突き合わされた状態とな
るので、予め各マグサ3…の端部の接合面に接着剤を塗
布しておくことにより、各マグサ3…同士を接合するこ
とができる。また、各マグサ3…同士を接着剤とともに
必要により釘等の接合部材を用いて接合しても良い。
【0043】また、上述のように各マグサ3…を配置す
ることで、各マグサ3…同士の接合部分にボルト用の貫
通孔が形成された状態となるとともに、該貫通孔に接合
部材5のボルト5bが貫通した状態となるので、単に座
金5dを介してボルト5bにナット5eを螺合すること
により、容易に支持柱4、4とマグサ3…とを締結する
ことができる。
【0044】なお、方立1b上に載置されたマグサ3
(A)、3(B)の一方の端部3a、3gにおいては、
羽子板ボルト8のボルト軸8aをマグサ3(A)、3
(B)の一方の端部3a、3gの貫通孔3bに挿通する
とともに、羽子板ボルト8の板体部8bを方立に釘等に
より固定し、上記羽子板ボルト8によりマグサ3
(A)、3(B)の一方の端部3a、3gを方立1bに
締結する。
【0045】以上のようにこの実施の形態の一例の柱と
上部構造物との接合部材及び柱と上部構造物との接合構
造によれば、躯体2を複数のマグサ3…からなる構造と
するとともにマグサ3…同士を支持柱4、4上で接合す
る構造とし、かつ、接合面にマグサ3…同士を接合した
際に、接合部材5のボルト5bを貫通させる貫通孔とな
る溝3eを形成したことにより、マグサ3…を支持柱
4、4上に載置する段階で正確に位置合わせを行わず
に、マグサ3…を支持柱4、4上に載置した後にマグサ
3…の正確な位置合わせをすることもできるようにな
り、施工性を向上させることができる。
【0046】すなわち、上部構造物に接合部材5のボル
ト5bを貫通させる貫通孔を設けた場合には、支持柱4
上に上部構造物を配置する際に、ボルト5bと貫通孔と
の位置を正確に合わせてから支持柱4上に上部構造物を
降ろす必要があるが、上述のような構造のマグサ3…に
おいては、支持柱4、4上にマグサ3…を載置する際
に、多少位置がづれても後から位置を修正することでき
るので、容易に支持柱4、4にマグサ3…を載置するこ
とができる。
【0047】また、上記接合部材5においては、ヘッド
プレート5aにボルト5bとともにガイドピン5c…が
設けられているので、上述のようにボルト5bとガイド
ピン5cに案内された状態でマグサ3…の位置合わせを
行うことができるので、さらに容易に支持柱4、4上に
正確に位置合わせした状態でマグサ3…を載置すること
ができる。
【0048】なお、上記例においては、接合部材5に一
本のボルト5bを設ける構成としたが、マグサ3…の接
合面に沿って複数本のボルト5bを配置するようにして
も良い。また、ガイドピン5c…の本数や形状も必ずし
も限定されるものではなく、例えば、マグサ3(B)と
マグサ3(C)の接合部分においては、ガイドピン5c
をマグサ3の左右両側面に沿って多数形成するものとし
ても良いし、ガイドピン5cを板体とし、該板体をマグ
サ3の左右両側面に沿って二枚配置する構成としても良
い。
【0049】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の柱と上部構造物
との接合部材によれば、上部構造物を柱上に配置する際
に、上部構造物を上記ガイド部材の間に配置されるよう
に移動することで、容易に上部構造物の位置合わせを行
うことができる。
【0050】本発明の請求項2記載の柱と上部構造物と
の接合構造によれば、柱の位置において、二つの梁状の
上部構造物が接合されることになるが、柱と上部構造物
との接合に際して、柱と上部構造物とを接合する接合部
材のボルトが、上部構造物に予め設けられたボルト孔に
挿入されるように上部構造物を配置するのではなく、二
つの上部構造物の接合面の溝の部分に上記ボルトが挟ま
れるように上部構造物を配置することができる。
【0051】すなわち、ボルト孔とボルトとの位置を合
わせるように上部構造物を正確に移動しなくとも、ある
程度、二つの上部構造物の位置をボルトに合わせた状態
で二つの上部構造物の接合端部を柱上に配置し、最終的
に二つの上部構造物を、ボルトが上記溝に挟まれるよう
に移動すれば良いので、施工性を向上することができ
る。
【0052】本発明の請求項3記載の柱と上部構造物と
の接合構造によれば、上述のようにある程度、二つの上
部構造物の位置をボルトに合わせた状態で二つの上部構
造物の接合端部を柱上に配置する際に、上記ガイド部材
の間に上部構造物の接合端部が配置されるようにするこ
とで容易に位置合わせができるとともに、さらに上記ガ
イド部材に案内された状態で、二つの上部構造物の接合
面が突き合わされるように二つの上部構造物を近づける
ことで、ボルトが上部構造物の接合面の溝の位置に挟ま
れた状態となるので、柱に対する上部構造物の位置合わ
せをより容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の柱と上部構造物と
の接合構造を示す斜視図である。
【図2】上記例の柱と上部構造物との接合部材及び支持
柱を示す斜視図である。
【図3】上記支持柱を固定するための柱固定部を示す側
面図である。
【図4】上記柱固定部により支持柱の固定方法を説明す
るための柱固定部のベースプレートの断面図である。
【図5】上記例の柱と上部構造物との接合構造における
上部構造物となるマグサを示す斜視図である。
【図6】従来の柱と上部構造物との接合構造を説明する
ための斜視図である。
【符号の説明】
2 バルコニーの躯体(上部構造物) 3 バルコニーの躯体を構成するマグサ(上部構造
物) 3e マグサ(上部構造物)の溝 4 支持柱 5 柱と上部構造物との接合部材 5a 接合部材のヘッドプレート 5b 接合部材のボルト 5c 接合部材のガイドピン(ガイド部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱上面に接合されるヘッドプレートと、 該ヘッドプレートから立設され、かつ、上部構造物を貫
    通して上部構造物に締結可能なボルトと、 上記柱上面に接合される梁状の上部構造物の配置位置に
    対応し、かつ、上記梁状の上部構造物の厚さに対応する
    間隔をあけて上記ヘッドプレート上に立設される少なく
    とも二つのガイド部材とを具備してなることを特徴とす
    る柱と上部構造物との接合部材。
  2. 【請求項2】 柱と、該柱上面に接合される梁状の上部
    構造物と、上記柱と上部構造物とを接合する接合部材と
    を具備してなり、 上記上部構造物は、柱との接合位置において二つに切断
    された構造とされるとともに、上記二つに切断された構
    造の上部構造物同士の接合面のそれぞれ対応する位置に
    上下に溝が形成され、 上記接合部材は、柱上面に接合されるヘッドプレート
    と、該ヘッドプレートから立設されるとともに、上記上
    部構造物の接合面の溝に対応して配置されるボルトとを
    供え、 上記二つに切断された上部構造物同士が、上記溝の位置
    に上記ボルトを挟んだ状態で接合され、かつ、上記ボル
    トにより柱と上部構造物とが締結されていることを特徴
    とする柱と上部構造物との接合構造。
  3. 【請求項3】 上記接合部材においては、上記柱上面に
    接合される梁状の上部構造物の厚さに対応する間隔をあ
    けて少なくとも二つのガイド部材がヘッドプレートから
    立設され、上記ガイド部材の間に上記梁状の上部構造物
    が配置されることを特徴とする請求項3記載の柱と上部
    構造物との接合構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009091718A (ja) * 2007-10-03 2009-04-30 Misawa Homes Co Ltd バルコニー床の支持構造
JP2012184565A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Tatsumi:Kk 柱脚金具

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