JP2877864B2 - 躯体の構築方法 - Google Patents

躯体の構築方法

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JP2877864B2
JP2877864B2 JP204390A JP204390A JP2877864B2 JP 2877864 B2 JP2877864 B2 JP 2877864B2 JP 204390 A JP204390 A JP 204390A JP 204390 A JP204390 A JP 204390A JP 2877864 B2 JP2877864 B2 JP 2877864B2
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直人 安藤
明 小林
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ICHIURA TOSHI KAIHATSU KENCHIKU KONSARUTANTSU KK
Misawa Homes Co Ltd
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ICHIURA TOSHI KAIHATSU KENCHIKU KONSARUTANTSU KK
Misawa Homes Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、木製の柱および梁、並びにパネルによって
構成される躯体の構築方法に関するものである。
「従来の技術」 従来の木製の柱および梁を備える構造物では、梁を柱
に対して剛に接合させる、いわゆるラーメン構造をとっ
ているのが一般的である。
これに対し、本出願人は、木製の柱および梁を用いる
構造物において、荷重を柱と梁のみならずパネルにも負
担させる構造にすることを検討している。このように、
柱と梁並びにパネルによって躯体を構成することによ
り、建物全体の剛性を高めてより堅牢な構造にしようと
している。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、このような構造とするのにいかなる工法を
とるかという問題に対してはこれまで提示されておら
ず、具体的な構築方法の開示が望まれている。また、具
体的な構築方法を考えるにあたり、柱および梁に対する
現場での仕口加工をできるだけ少なくすること、高い組
立精度が得られること等の点について考慮する必要があ
る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、現場での
仕口加工が少なくかつ高い組立精度が得られる、木製の
柱と梁およびパネルからなる躯体の構築方法を提供する
ことを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明では、係る目的を達成するために、木製の柱を
設置するとともに該柱から継手金具を外方へ突出状態で
取り付け、木製の梁を該梁の端部にあらかじめ取り付け
た継手金具を前記柱側の継手金具に連結することによっ
て前記柱にピン接合させ、次いで、梁の上側あるいは下
側にパネルを配置し、該パネルを梁の上下面に取り付け
た取付金具に固着させることで梁に接合させる構成とし
ている。
「作用」 本発明方法によれば、柱を設置した後この柱にパネル
より先に梁を取り付けるから、梁の取付寸法にパネルの
製作あるいは組立誤差がはいり込む余地がなく、その分
建物全体としての組立精度が上がる。
また、柱、梁のみならずそれにパネルを加えた3部材
で躯体を構成するから、堅牢な構築物が得られることと
なる。
柱と梁、あるいは梁とパネルをそれぞれ直接に結合さ
せるのではなく、金具を介在させて結合するものであ
り、金具強度はほぼ一定であるから、品質が略一定の結
合が行える。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
まず、本発明方法を説明する前に本発明方法により作
られた躯体について説明する。
第1図は柱、梁およびパネルからなる構築物躯体の分
解斜視図、第9図は躯体の斜視図である。
図において符号1は柱、2は梁を示し、これらはとも
に集成材からなる柱半体1A、1Bあるいは梁半体2A、2B同
士を接合させて構成される木製のものである。3は柱1
間であって梁2の上下に接合される壁用のパネルであ
る。パネルは木製金属製いずれでもよい。
柱1と該柱1から3方に延びる梁2とは継手金具4、
5、6を介して接合されている(第1図参照)。
柱1の内部に固定される継手金具4は、第2図ないし
第4図に示すように、4角形状の基板7と、その一部が
外方に突出して形成された突出部8と、基板7の表裏面
に植設された複数の釘9から構成されている。そして、
この継手金具4は左右の柱半体1A、1Bの一方の接合面に
形成された凹所に嵌め込まれ、この状態で両柱半体1A、
1B間に挾持されるが、このとき、釘9によって柱半体1
A、1Bに対し強固に固定され、かつ突出部8は柱1の外
方へ突出される。基板7上には複数のボルト挿通孔10が
形成され、突出部8にも挿通孔11が形成されている。
柱1に外側から固定される継手金具5は、平板13と該
平板13の略中央に立設された起立部14からなっている。
継手金具5は、柱1を組み付けた後において、平板13が
梁2および前記継手金具の挿通孔10を貫通する通しボル
トB1および該ボルトB1の先端に螺合されるナットNによ
り柱1の左右両側所定位置に固定され、このとき、起立
部14は継手金具4の突出部分8と同様柱1から外方へ突
出される。起立部14にも長孔状のボルト挿通孔11が形成
されている。
他方、梁2側に固定される継手金具6は、4角形状の
平板15の側部中央にボルト挿通孔16が形成された構成に
なっている。この継手金具6は、左右の梁半体2A、2Bの
先端に挟まれてボルト止めされることで梁2に固定され
る。梁2の端部には第5図および第6図に示すように、
継手金具6が嵌合される溝17aが形成されるとともに
(この溝17aは、具体的には一方の梁半体2Aに平板状の
凹所が形成されることで作られる)、左右方向に貫通す
るボルト挿通孔17bが形成されている。ボルト挿通孔17b
の両端開口部分はボルト頭部およびナットが埋め込まれ
るよう4角形状に広げられている。また、梁端部の中央
には切欠き18が設けられている。この切欠き18は、柱1
に組み付ける際に梁2を横方向にスライドさせて継手金
具同士(4と6あるいは5と6)を重ね合わせるための
ものであり、また、両継手金具をボルトおよびナットに
よって締め付ける際作業性の向上を図るためのものであ
る。
柱1と梁2とは、前記したように柱1および梁2にそ
れぞれ固着される継手金具4(5)、6が重ね合わさ
れ、互いに合致されるボルト挿通孔11、16に一側からハ
イテンションボルトが通されて逆側からナットが螺合さ
れて締め付けられることで接合される。このとき、柱側
の継手金具4、5および梁側の継手金具6に形成される
ボルト挿通孔11、16は、一方が上下方向に長孔とされ、
他方が左右方向に長孔とされており、双方で上下左右の
位置調整が行えるようになっている。
20は梁2の上下面に取り付けられてパネル3を固定す
るための鋼製の取付金具である。取付金具20は梁2の略
中央に上下方向に延びて設けられた挿通孔21(第5図お
よび第6図参照)を貫通するボルト22によって梁2に固
定される。梁2の下側に取り付けられる取付金具20は、
第7図および第8図に示すように4角形状の平板23の左
右両端上下面に棒状のスペーサ24が溶接等の固定手段に
より固定され、平板23の略中央には孔23aが3個スペー
サ24の長手方向に沿って形成されている。そして、平板
23の一面にナット25が両端の孔23aと同軸上に溶接接合
され、平板23の他面にナット26が中央の孔23aと同軸上
に溶接接合されている。なお、中央の孔23aとそれに付
随するナット26は中央から若干ずれて配されている。こ
れは、梁2の挿通孔21がずれて形成されているのに対応
させるためである。他方、梁2の上側に取り付けられる
取付金具20は上記した下側のものと略同様な構成であ
り、中央のナット26が設けられていない点だけが異な
る。
梁2の上下に配置される前記パネル3は、取付金具20
に対応する両端位置に設けられた被固定部27からボルト
28が通され、該ボルト28の先端が取付金具20のナット25
に締結されることにより、梁3に強固に固定されてい
る。
また、29は梁2とパネル3との間の隙間に充填される
調整材であり、木材、ロックウール等目的に応じて種々
材料のものが利用される。なお、調整材29はあらかじめ
厚さの異なるものを幾つか用意しておき、現場組付時に
おいて、梁2とパネル3との隙間の幅に対応させて最適
なものを選んで挿入するようにしてもよい。
30は該調整材29の外側から梁2とパネル3にまたがっ
て、釘またはスクリューボルトによって用意される目隠
し板である。この板30は、梁2とパネル3との接合部分
の外観上性向上のほか、梁2とパネル3との接合強度
(特に剪断強度)を向上させる機能も果たす。
次に、本発明にかかる柱1と梁2および壁パネル3の
組み立て方法について説明する。
まず、柱1を設置する。その際、両柱半体1A、1B間に
継手金具4を挟み込むとともに、柱1の左右外面に配置
した継手金具5を、ボルトB1を介して固定する。これに
より、継手金具4、5の梁連結部を柱1から外方へ突出
させる。
次に、あらかじめ梁2に取り付けた継手金具6を用い
て柱1に梁2を組み付ける。具体的には、柱側の継手金
具4、5と梁2側の継手金具6とを重ね合わせ、ハイテ
ンションボルトによって固定する。この梁2の組み付け
を3方の梁2についてそれぞれ行う。なお、接合部分に
関する柱1および梁2の加工、並びに継手金具4、5、
6を柱1や梁2に取り付ける作業は工場で行うことと
し、これにより現場での作業をだけ削減する。
梁2の組付が終わると、下側パネル3を立てる。その
際には、パネル3を横に倒した状態にして下端位置を決
定し、次いで立て起こして所定位置に組み付ける。
その後、梁2とパネル3との間に形成される隙間に調
整材29を配置する一方、梁2の両端上下面に取付金具20
を配置する。その際、梁2の下側の取付金具20は梁2と
パネル3の間に形成される隙間に側方から挿入させ、上
側の取付金具20は上方にパネル3が配されていないため
上方からかぶせる等任意の手段で梁2上に配置する。そ
して、上方からボルト22を差し込み、取付金具20の中央
の挿通孔23a、梁2の挿通孔21をそれぞれ貫通させ、該
ボルト22の先端を下側の取付金具20の固定ナット26に螺
合させて締め付けることによって、上下の取付金具20を
梁2に固定する。
次いで、梁2の下側のパネル3の被固定部27にボルト
28を通し、該ボルト先端を下側の取付金具20のナット25
に螺合させて締結し、これにより、下側のパネル3を梁
2に固定する。これと同時に、梁2とパネル3との間に
存する調整材29も両者に挟まれることで固定される。
なお、第1図および第9図に示すように、梁の上側に
パネル3を配置する場合には、上記と同様な方法によっ
てパネル3を梁2の上側に配置し、被固定部27にボルト
28を通して先端を上側の取付金具20のナット25に螺合さ
せることで、同上側のパネル3も梁2に固定する。
さらに、調整材29の外側から盲板30を梁2とパネル3
にまたがって打ち付ける。
以上の方法によって、柱1、梁2、およびパネル3か
らなる躯体を構築できる。なお、必要に応じ、梁2の切
欠き18およびボルト挿通孔17bは、それらの建て込みが
終わった後キャップで塞いでもよい。
上記した構築方法であると、パネル3より先に梁2を
組み立てるため、梁の取付寸法にパネル3の製作あるい
は組立誤差がはいり込む余地がなく、そん分建物全体と
しての組立精度が上がる。
梁2をパネル3の後に組み立てる場合に比べて梁2の
組み立て精度を上げることができ、ひいては建物全体の
高精度化が図れることとなる。
また、組み立て後の躯体は、梁2が柱1に対しピン結
合されており、梁2に加わる剪断力はパネル3によって
受ける構造になっている。つまり、柱1、梁2およびパ
ネル3全体で、軸方向および剪断方向の外力に対処し得
る躯体が構成されており、こうすることによって、柱1
と梁2のみによって作られる躯体に比べて、柱1および
梁2に要求される強度を低減でき、その分柱1および2
の径を小さくできる。また、柱1と梁2との接合部分の
強度も高いものを要求されなくなり、設計上有利とな
る。
また、上記した継手金具4、5、6は柱1と梁2が接
合された後においては、共に接合部分に埋設されること
となる。このため、たとえ火災があった場合でも、継手
金具4、5、6が埋設される木製の柱1や梁2の内部ま
では高熱に成りにくく、接合部の強度が失われにくく、
かつ防錆上も有利となる。
「発明の効果」 本発明方法によれば、以下の優れた効果を奏する。
本発明方法によれば、設置した柱にパネルより先に
梁を取り付けるから、梁の取付寸法にパネルの製作ある
いは組立誤差がはいり込む余地がなく、その分建物全体
としての組立精度が上がる。
また、柱、梁のみならずそれにパネルを加えた3部
材で躯体を構成するから、堅牢な構築物が得られること
となる。
柱と梁、あるいは梁とパネルをそれぞれ直接に結合
させるのではなく、専用の金具を介在させて結合するも
のであるから、略一定強度の結合が行え、品質が安定す
る。
木製の柱および梁に仕口加工を施して継手金具を取
り付ける工程は工場で行えることから、その分現場での
作業を削減でき、結果として工期を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は躯体の分解斜
視図、第2図は柱内に埋設される継手金具の斜視図、第
3図は同継手金具の正面図、第4図は同平面図、第5図
は梁先端の斜視図、第6図は第5図のVI矢視図、第7図
梁にパネルを取り付けるための取付金具の斜視図、第8
図は第7図のVIII−VIII線矢視図、第9図は躯体の要部
の斜視図である。 1……柱(合わせ柱) 1A、1B……柱半体 2……梁 2A、2B……梁半体 3……壁用パネル 4、5、6……継手金具 20……取付金具 21……ボルト挿通孔 22……ボルト 28……ボルト 29……調整材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−99314(JP,U) 実公 昭62−10482(JP,Y2) 実公 昭43−9238(JP,Y1) 実公 昭43−13882(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/56 E04B 1/26 E04B 1/10 E04B 1/343

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木製の柱を設置するとともに該柱から継手
    金具を外方へ突出状態で取り付け、木製の梁を該梁の端
    部にあらかじめ取り付けた継手金具を前記柱側の継手金
    具に連結することによって前記柱にピン接合させ、次い
    で、梁の上側あるいは下側にパネルを配置し、該パネル
    を梁の上下面に取り付けた取付金具に固着させることで
    梁に接合させることを特徴とする躯体の構築方法。
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