JP2837208B2 - 梁とパネルの接合構造 - Google Patents

梁とパネルの接合構造

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JP2837208B2
JP2837208B2 JP204490A JP204490A JP2837208B2 JP 2837208 B2 JP2837208 B2 JP 2837208B2 JP 204490 A JP204490 A JP 204490A JP 204490 A JP204490 A JP 204490A JP 2837208 B2 JP2837208 B2 JP 2837208B2
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直人 安藤
明 小林
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ICHIURA TOSHI KAIHATSU KENCHIKU KONSARUTANTSU KK
Misawa Homes Co Ltd
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ICHIURA TOSHI KAIHATSU KENCHIKU KONSARUTANTSU KK
Misawa Homes Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、木製梁にパネルを接合する接合構造に係わ
り、特に、梁が先に組み付けられ、その後にパネルが組
み付けられる工法に適用される接合構造に関するもので
ある。
「従来の技術」 本出願人は、木製の柱および梁を用いる構造物におい
て、まず柱を立設し、次いで梁を組み付けた後、壁用の
パネルを後組みする工法を検討している。このように、
パネルより先に梁を組み付けるのは、通常建物細部の各
種寸法を梁からの距離で決定している関係上、現場での
梁の組付誤差をできるだけ少なくし、ひいては建物全体
の組付精度を向上させる趣旨からである。
「発明が解決しようとする課題」 この工法においてパネルを組み付けるには、まず、パ
ネルを横倒しの状態にして下端位置を決定し、次いで立
て起こして所定位置に組み付ける方法を採るが、このと
き、パネルはある程度の厚さをもっていること、また、
作業性の向上が図れるようパネルの組み付け箇所に若干
の遊びを設けていることから、立て起こしたパネルと梁
との間に隙間ができてしまう。
上記した柱→梁→パネルの順に組み付ける工法におい
て、実施にあたり、立て起こしたパネルと梁との間に生
じる隙間をどのように処理するか、あるいは隙間が形成
されるパネルと梁とをどのように強固に接合させるかと
いう課題が残されていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、間に隙間
が形成される梁とパネルを強固に接合させることがで
き、しかも、隙間を外部から目立ないように処理できる
梁とパネルの接合構造を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明では、係る目的を達成するために、木製梁の上
下面に取付金具が前記梁を貫通する通しボルトによって
固定され、前記梁の下側あるいは上側に配置されるパネ
ルが前記取付金具にボルト止めされて固定され、該パネ
ルと前記梁の間に形成される隙間に調整材が充填される
とともに前記取付金具が配置された構成としている。
「作用」 パネルを立て込んだ後、該パネルと梁との間に生じる
隙間に取付金具を側方か挿入し、梁の上側からボルトを
通して締め付けることで取付金具を梁に固定する。すな
わち、パネルと梁との間に生じる隙間を逆に有効に利用
して取付金具を組み付ける。
そして、この固定した取付金具にパネルを組み付ける
ことによって、パネルを梁に接合させることができる。
また、梁とパネルとの間の隙間には調整材が充填され
るので、外観上も好ましい。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明にかかる梁とパネルの接合構造の分解
斜視図、第9図は同接合構造の仕上がった状態を示す斜
視図である。
まず、第9図を参照しながら梁と壁用パネルの接合構
造について説明する。図において符号1は柱、2は梁を
示し、これらはともに集成材からなる柱半体1A、1Bある
いは梁半体2A、2B同士を接合させて構成される木製のも
のである。3は柱1間であって梁2の上下に接合される
壁用のパネルである。
柱1と該柱1から3方に延びる梁2とは継手金具4、
5、6を介して接合されている(第1図参照)。
柱1の内部に固定される継手金具4は、第2図ないし
第4図に示すように、4角形状の基板7と、その一部が
外方に突出して形成された突出部8と、基板7の表裏面
に植設された複数の釘9から構成されている。そして、
この継手金具4は左右の柱半体1A、1Bの一方の接合面に
形成された凹所に嵌め込まれ、この状態で両柱半体1A、
1B間に挾持されるが、このとき、釘9によって柱半体1
A、1Bに対し強固に固定され、かつ突出部8は柱1の外
方へ突出される。基板7上には複数のボルト挿通孔10が
形成され、突出部8にも挿通孔11が形成されている。
柱1に外側から固定される継手金具5は、平板13と該
平板13の略中央に立設された起立部14からなっている。
継手金具5は、柱1を組み付けた後において、平板13が
梁2および前記継手金具の挿通孔10を貫通する通しボル
トB1および該ボルトB1の先端に螺合されるナットNによ
り柱1の左右両側所定位置に固定され、このとき、起立
部14は継手金具4の突出部分8と同様柱1から外方へ突
出される。起立部14にも長孔状のボルト挿通孔11が形成
されている。
他方、梁2側に固定される継手金具6は、4角形状の
平板15の側部中央にボルト挿通孔16が形成された構成に
なっている。この継手金具6は、左右の梁半体2A、2Bの
先端に挟まれてボルト止めされることで梁2に固定され
る。梁2の端部には第5図および第6図に示すように、
継手金具6が嵌合される溝17aが形成されるとともに
(この溝17aは、具体的には一方の梁半体2Aに平板状の
凹所が形成されることで作られる)、左右方向に貫通す
るボルト挿通孔17bが形成されている。ボルト挿通孔17b
の両端開口部分はボルト頭部およびナットが埋め込まれ
るよう4角形状に広げられている。また、梁端部の中央
には切欠き18が設けられている。この切欠き18は、柱1
に組み付ける際に梁2を横方向にスライドさせて継手金
具同士(4と6あるいは5と6)を重ね合わせるための
ものであり、また、両継手金具をボルトおよびナットに
よって締め付ける際作業性の向上を図るためのものであ
る。
柱1と梁2とは、前記したように柱1および梁2にそ
れぞれ固着される継手金具4(5)、6が重ね合わさ
れ、互いに合致されるボルト挿通孔11、16に一側からハ
イテンションボルトが通されて逆側からナットが螺合さ
れて締め付けられることで接合される。このとき、柱側
の継手金具4、5および梁側の継手金具6に形成される
ボルト挿通孔11、16は、一方が上下方向に長孔とされ、
他方が左右方向に長孔とされており、双方で上下左右の
位置調整が行えるようになっている。
20は梁2の上下面に取り付けられてパネル3を固定す
るための鋼製の取付金具である。取付金具20は梁2の略
中央に上下方向に延びて設けられた挿通孔21(第5図お
よび第6図参照)を貫通するボルト22によって梁2に固
定される。梁2の下側に取り付けられる取付金具20は、
第7図および第8図に示すように4角形状の平板23の左
右両端上下面に棒状のスペーサ24が溶接等の固定手段に
より固定され、平板23の略中央には孔23aが3個スペー
サ24の長手方向に沿って形成されている。そして、平板
23の一面にナット25が両端の孔23aと同軸上に溶接接合
され、平板23の他面にナット26が中央の孔23aと同軸上
に溶接接合されている。なお、中央の孔23aとそれに付
随するナット26は中央から若干ずれて配されている。こ
れは、梁2の挿通孔21がずれて形成されているのに対応
させるためである。他方、梁2の上側に取り付けられる
取付金具20は上記した下側のものと略同様な構成であ
り、中央のナット26が設けられていない点だけが異な
る。
梁2の上下に配置される前記パネル3は、取付金具20
に対応する両端位置に設けられた被固定部27からボルト
28が通され、該ボルト28の先端が取付金具20のナット25
に締結されることにより、梁3に強固に固定されてい
る。
また、29は梁2とパネル3との間に隙間に充填される
調整材であり、木材、ロックウール等目的に応じて種々
材料のものが利用される。なお、調整材29はあらかじめ
厚さの異なるものを幾つか用意しておき、現場組付時に
おいて、梁2とパネル3との隙間の幅に対応させて最適
なものを選んで挿入するようにしてもよい。
30は該調整材29の外側から梁2とパネル3にまたがっ
て、釘またはスクリューボルトによって固定される目隠
し板である。この板30は、梁2とパネル3との接合部分
の外観上性向上のほか、梁2とパネル3との接合強度
(特に剪断強度)を向上させる機能も果たす。
次に、柱1と梁2および壁パネル3の組み立て方法に
ついて説明する。
まず、柱1を組み立てる。その際、両柱半体1A、1B間
に継手金具4を挟み込むとともに、柱1の左右外面配置
した継手金具5を、ボルトB1を介して固定する。これに
より、継手金具4、5の梁連結部が柱1から外方へ突出
する。
次に、あらかじめ梁2に取り付けた継手金具6を用い
て柱1に梁2を組み付ける。具体的には、柱側の継手金
具4、5と梁2側の継手金具6とを重ね合わせ、ハイテ
ンションボルトによって固定する。この梁2の組み付け
を3方の梁2についてそれぞれ行う。
梁2の組付が終わると、下側パネル3を立てる。その
際には、パネル3を横に倒した状態にして下端位置を決
定し、次いで立て起こして所定位置に組み付ける。
その後、梁2とパネル3との間に形成される隙間に調
整材29を配置する一方、梁2の両端上下面に取付金具20
を配置する。その際、梁2の下側の取付金具20を梁2と
パネル3の間に形成される隙間に側方から挿入させ、上
側の取付金具20は上方にパネル3が配されていないため
上方からかぶせる等任意の手段で梁2上に配置する。そ
して、上方からボルト22を差し込み、取付金具20の中央
の挿通孔23a、梁2の挿通孔21をそれぞれ貫通させ、該
ボルト22の先端を下側の取付金具20の固定ナット26に螺
合させて締め付けることによって、上下の取付金具20を
梁2に固定する。
次いで、梁2の下側のパネル3の被固定部27にボルト
28を通し、該ボルト先端を下側の取付金具20のナット25
に螺合させて締結し、これにより、下側のパネル3を梁
2に固定する。これと同時に、梁2とパネル3との間に
存する調整材29も両者に挟まれることで固定される。
なお、第1図および第9図に示すように、梁の上側に
パネル3を配置する場合には、上記と同様な方法によっ
てパネル3を梁2の上側に配置し、被固定部27にボルト
28を通して先端を上側の取付金具20のナット25に螺合さ
せることで、同上側のパネル3も梁2に固定する。
さらに、調整材29の外側から盲板30を梁2とパネル3
にまたがって打ち付ける。
以上の方法によって、柱1、梁2、およびパネル3を
建て込むことができる。なお、必要に応じ、梁2の切欠
き18およびボルト挿通孔17bは、それらの建て込みが終
わった後キャップで塞いでもよい。
上記した組み立て方法であると、パネル3より先に梁
2を組み立てるため、梁2をパネル3の後に組み立てる
場合に比べて梁2の組み立て精度を上げることができ、
ひいては建物全体の高精度化が図れることとなる。
また、組み立て後の接合構造では、梁2は柱1に対し
ピン結合されており、梁2に加わる剪断力はパネル3に
よって受ける構造になっている。つまり、柱1、梁2お
よびパネル3全体で、軸方向および剪断方向の外力に対
処し得る構造となっているため、柱1と梁2のみによっ
て所定強度を得るものに比べて、柱1および梁2に要求
される強度を低減でき、その分柱1および2の径を小さ
くできる。また、柱1と梁2との接合部分の強度も高い
ものを要求されなくなり、設計上有利となる。
また、上記した継手金具4、5、6は柱1と梁2が接
合された後においては、共に接合部分に埋設されること
となる。このため、たとえ火災があった場合でも、継手
金具4、5、6が埋設される木製の柱1や梁2の内部ま
では高熱に成りにくく、接合部の強度が失われにくく、
かつ防錆上も有利となる。
「発明の効果」 以上説明したように本発明によれば、以下の優れた効
果を奏する。
間に隙間が形成される梁とパネルを強固に接合させる
ことができるため、柱→梁→パネルの組立手順の工法が
実施可能となり、現場における躯体の組立精度が向上す
る。
梁とパネルとの間の隙間を外部から目立たないように
処理できる。
ボルトを用いた簡単な接合であるため、工期が短縮で
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は互いに接合さ
れる柱、梁およびパネルの分解斜視図、第2図は柱内に
埋設される継手金具の斜視図、第3図は同継手金具の正
面図、第4図は同平面図、第5図は梁先端の斜視図、第
6図は第5図のVI矢視図、第7図梁にパネルを取り付け
るための取付金具の斜視図、第8図は第7図のVIII−VI
II線矢視図、第9図は柱、梁、およびパネルの接合状態
の斜視図である。 1……柱(合わせ柱) 1A、1B……柱半体 2……梁 2A、2B……梁半体 3……壁用パネル 4、5、6……継手金具 20……取付金具 21……ボルト挿通孔 22……ボルト、 28……ボルト 29……調整材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/56 E04B 1/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木製梁の上下面に取付金具が前記梁を貫通
    するボルトによって固定され、前記梁の下側あるいは上
    側に配置されるパネルが前記取付金具にボルト止めされ
    て固定され、該パネルと前記梁の間に形成される隙間に
    調整材が充填されるとともに前記取付金具が配置されて
    いることを特徴とする梁とパネルの接合構造。
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