JPH0544294A - 天井骨組 - Google Patents
天井骨組Info
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- JPH0544294A JPH0544294A JP3228565A JP22856591A JPH0544294A JP H0544294 A JPH0544294 A JP H0544294A JP 3228565 A JP3228565 A JP 3228565A JP 22856591 A JP22856591 A JP 22856591A JP H0544294 A JPH0544294 A JP H0544294A
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- Japan
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- horizontal
- ceiling
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 単一面上に配置される天井骨組に於て、骨組
用横架材の接合部間における所定寸法の確保や骨組用横
架材間の所定角度の確保が充分に行え、単位格子の変形
のない平面剛性の高い天井骨組を提供すること。 【構成】 天井骨組単位格子を形成する縦横の横架材2
0は断面略逆U字状断面をなし、その各端部は、吊りボ
ルト60により吊持される支持板部材上に載置され、支
持板部材上面に突設された複数の上方突起部に横架材2
0の端部に設けられた複数の固定用透孔を嵌合させる事
により、横架材の接合部間に於ける所定寸法の確保や横
架材相互間の所定角度の確保がなされる。前記嵌合状態
を維持するために、横架材20と接合板部材とに対し両
者を挟着維持する挟着部材が使用される。
用横架材の接合部間における所定寸法の確保や骨組用横
架材間の所定角度の確保が充分に行え、単位格子の変形
のない平面剛性の高い天井骨組を提供すること。 【構成】 天井骨組単位格子を形成する縦横の横架材2
0は断面略逆U字状断面をなし、その各端部は、吊りボ
ルト60により吊持される支持板部材上に載置され、支
持板部材上面に突設された複数の上方突起部に横架材2
0の端部に設けられた複数の固定用透孔を嵌合させる事
により、横架材の接合部間に於ける所定寸法の確保や横
架材相互間の所定角度の確保がなされる。前記嵌合状態
を維持するために、横架材20と接合板部材とに対し両
者を挟着維持する挟着部材が使用される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吊天井構造に於て、天
井面に格子状の骨組区画を形成し、天井板や天井面に配
置される建築設備用器具類を直接的に支持することの出
来る天井骨組に関する。
井面に格子状の骨組区画を形成し、天井板や天井面に配
置される建築設備用器具類を直接的に支持することの出
来る天井骨組に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の吊天井構造に於いては、天井スラ
ブに使用されているデッキプレートから吊下げた吊ボル
トに、多数本の長尺状野縁受を天井構築空間に於て等間
隔に吊持し、各野縁受の下面に長尺状野縁を交差状に配
設して野縁受と野縁とを適宜連結金具で連結固定し、野
縁下面に天井板を嵌合固定しあるいは釘、ボルト等で張
設固定する構造が典型的なものと云える。しかしなが
ら、このような従来の吊天井構造では、次のような欠点
が生じている。
ブに使用されているデッキプレートから吊下げた吊ボル
トに、多数本の長尺状野縁受を天井構築空間に於て等間
隔に吊持し、各野縁受の下面に長尺状野縁を交差状に配
設して野縁受と野縁とを適宜連結金具で連結固定し、野
縁下面に天井板を嵌合固定しあるいは釘、ボルト等で張
設固定する構造が典型的なものと云える。しかしなが
ら、このような従来の吊天井構造では、次のような欠点
が生じている。
【0003】A.前記従来の吊天井構造には、主要部
品、例えば野縁受、野縁等について、その長さが一定し
ていない半既成部材が主として使用されるものであり、
野縁受については各吊ボルトの位置に依ってその配置が
影響を受け、又野縁については天井板の配置に合わせて
その位置決めを行わなくてはならず、墨出しの作業一つ
とっても、現場の個々に異なった状況に応じて著しく多
い回数行わなくてはならないものであり、更に部材を現
場で所定の寸法に主として手作業で切断して施工される
こと等、手作業に依らなければならない作業が多く、工
事は煩雑になり、作業能率が上がらない。 B.前記従来の吊天井構造では、前記したように野縁受
については各吊ボルトの位置によってその配置が影響を
受け、又野縁については天井板の配置に合わせてその位
置決めが行われるために、野縁受と野縁との接続位置は
一定しない場合が多く、天井骨組各部材に於ける応力も
概略の値しか採用することが出来ず、力学的には無駄な
部材が使用される例が多く、工事のコストアップにつな
がる。
品、例えば野縁受、野縁等について、その長さが一定し
ていない半既成部材が主として使用されるものであり、
野縁受については各吊ボルトの位置に依ってその配置が
影響を受け、又野縁については天井板の配置に合わせて
その位置決めを行わなくてはならず、墨出しの作業一つ
とっても、現場の個々に異なった状況に応じて著しく多
い回数行わなくてはならないものであり、更に部材を現
場で所定の寸法に主として手作業で切断して施工される
こと等、手作業に依らなければならない作業が多く、工
事は煩雑になり、作業能率が上がらない。 B.前記従来の吊天井構造では、前記したように野縁受
については各吊ボルトの位置によってその配置が影響を
受け、又野縁については天井板の配置に合わせてその位
置決めが行われるために、野縁受と野縁との接続位置は
一定しない場合が多く、天井骨組各部材に於ける応力も
概略の値しか採用することが出来ず、力学的には無駄な
部材が使用される例が多く、工事のコストアップにつな
がる。
【0004】C.前記従来の吊天井構造では、前記した
ように無駄な部材が使用されることに依って、狭い天井
構築空間に複雑な天井骨組みを形成しなければならず、
その点からみても工事は煩雑で困難を伴うことが多く、
更に狭い天井構築空間を利用して空気調和を初めとする
建築設備用配管等を行う場合には殊更種々の工事上の障
害を生じる。 このような従来の吊天井構造の欠点を克服するために、
最近では野縁受と野縁からなる天井骨組の二重構造に代
えて、一面上の骨組構造も提案されているが、骨組用横
架材の変形や、横架材接合部間における一定寸法の確保
や、骨組横架材間の一定角度の確保等の点で充分な配慮
がなされておらず、各吊ボルトの位置の影響やその他外
力の影響を受けて天井骨組が歪み、天井板の取り付けが
困難になったり、取り付けられた天井板が更に歪んだり
する結果を招来している。
ように無駄な部材が使用されることに依って、狭い天井
構築空間に複雑な天井骨組みを形成しなければならず、
その点からみても工事は煩雑で困難を伴うことが多く、
更に狭い天井構築空間を利用して空気調和を初めとする
建築設備用配管等を行う場合には殊更種々の工事上の障
害を生じる。 このような従来の吊天井構造の欠点を克服するために、
最近では野縁受と野縁からなる天井骨組の二重構造に代
えて、一面上の骨組構造も提案されているが、骨組用横
架材の変形や、横架材接合部間における一定寸法の確保
や、骨組横架材間の一定角度の確保等の点で充分な配慮
がなされておらず、各吊ボルトの位置の影響やその他外
力の影響を受けて天井骨組が歪み、天井板の取り付けが
困難になったり、取り付けられた天井板が更に歪んだり
する結果を招来している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、一面上に配置される天井骨組形式に於て、
骨組用横架材接合部間に於ける所定寸法の確保や骨組用
横架材間の所定角度の確保が充分に行え、単位格子の変
形のない平面剛性の高い天井骨組を提供することにあ
り、それにより、無駄な骨組用部材を使用する事なく、
施工が簡単であって作業能率の向上が計られ、同時に仕
上げ精度が高く美麗な天井面を形成することができ、又
建築設備配管等を天井構築空間に容易に収容することの
出来る一面上に配置される天井骨組を得ようとするもの
である。
する課題は、一面上に配置される天井骨組形式に於て、
骨組用横架材接合部間に於ける所定寸法の確保や骨組用
横架材間の所定角度の確保が充分に行え、単位格子の変
形のない平面剛性の高い天井骨組を提供することにあ
り、それにより、無駄な骨組用部材を使用する事なく、
施工が簡単であって作業能率の向上が計られ、同時に仕
上げ精度が高く美麗な天井面を形成することができ、又
建築設備配管等を天井構築空間に容易に収容することの
出来る一面上に配置される天井骨組を得ようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の天井骨組は、天井板によって閉塞されるべ
き単位格子を形成する縦横の横架材と、これら横架材の
端部が接合される接合板部材とを有する天井骨組に於い
て、前記接合板部材は、方形状をなしその各辺に近接し
て間隔を開けて列設される少なくとも2個の上方突起部
を有し、前記横架材は、断面略逆U字状をなしその頂壁
から突設した接合端板部に前記上方突起部の位置に対応
して幅方向に列設した少なくとも2個の固定用透孔を有
し、前記接合板部材上に前記横架材が、前記接合板部材
の上方突起部に前記横架材の固定用透孔が嵌合された状
態で載置止着されており、前記嵌合された状態を維持す
るために横架材と接合板部材とを密着状に挟着する挟着
部材を備えたことを主な特徴とする。
に、本発明の天井骨組は、天井板によって閉塞されるべ
き単位格子を形成する縦横の横架材と、これら横架材の
端部が接合される接合板部材とを有する天井骨組に於い
て、前記接合板部材は、方形状をなしその各辺に近接し
て間隔を開けて列設される少なくとも2個の上方突起部
を有し、前記横架材は、断面略逆U字状をなしその頂壁
から突設した接合端板部に前記上方突起部の位置に対応
して幅方向に列設した少なくとも2個の固定用透孔を有
し、前記接合板部材上に前記横架材が、前記接合板部材
の上方突起部に前記横架材の固定用透孔が嵌合された状
態で載置止着されており、前記嵌合された状態を維持す
るために横架材と接合板部材とを密着状に挟着する挟着
部材を備えたことを主な特徴とする。
【0007】
【実施例】本発明の詳細な特徴について、添付図面に記
載された実施例により説明する。図1は、本発明にかか
る天井骨組の一実施例を示す斜視図であって、図中、符
号20は吊天井縦横の水平方向骨組を形成する横架材で
ある。横架材20は、略逆U字状の断面を有する細長い
形材より構成され、その端部は、図2に示されるよう
に、吊りボルト60によって吊持される接合板部材10
に接合されており、方形状で四辺を有する接合板部材1
0の四辺の各々には、相互に直角状に延長される横架材
20の端部がそれぞれ接合されている。従って、相互に
隣接する四個の接合板部材10間を、その両端部が接合
する四本の縦横の横架材20によって水平方向骨組の一
単位格子が形成される。そして本発明では、横架材20
の変形を防止し、横架材20接合部間に於ける一定の組
立寸法を確保し、一端が同一接合板部材10に接合され
る横架材20相互の一定角度を確保する事により、前記
一単位格子毎の平面形状を、剛性が高く変形が生じない
ものとし、単位格子が集積された全体の骨組構造も、同
様に剛性が高く変形が生じないものとするために、以下
に記載されるような部材、部品類単体の構造及びそれら
の関連構造を有するものである。
載された実施例により説明する。図1は、本発明にかか
る天井骨組の一実施例を示す斜視図であって、図中、符
号20は吊天井縦横の水平方向骨組を形成する横架材で
ある。横架材20は、略逆U字状の断面を有する細長い
形材より構成され、その端部は、図2に示されるよう
に、吊りボルト60によって吊持される接合板部材10
に接合されており、方形状で四辺を有する接合板部材1
0の四辺の各々には、相互に直角状に延長される横架材
20の端部がそれぞれ接合されている。従って、相互に
隣接する四個の接合板部材10間を、その両端部が接合
する四本の縦横の横架材20によって水平方向骨組の一
単位格子が形成される。そして本発明では、横架材20
の変形を防止し、横架材20接合部間に於ける一定の組
立寸法を確保し、一端が同一接合板部材10に接合され
る横架材20相互の一定角度を確保する事により、前記
一単位格子毎の平面形状を、剛性が高く変形が生じない
ものとし、単位格子が集積された全体の骨組構造も、同
様に剛性が高く変形が生じないものとするために、以下
に記載されるような部材、部品類単体の構造及びそれら
の関連構造を有するものである。
【0008】横架材20を接合するための接合板部材1
0は、前記のように方形状をなし、その各辺11に近接
して間隔を開けて2個の上方突起部12が列設されてい
る。この上方突起部12は、後述するように、横架材2
0による単位格子間の間隔の確保、及び交点に於ける横
架材20相互の角度の規制等に重要な役割を有するもの
であり、通常2個列設されるが3個以上列設されてもよ
い。又この上方突起部12は、この位置での穿孔加工で
生じる「かえり」を利用した透孔周縁起立部で形成する
とその成形加工を容易に行うことが出来る。各辺11の
上方突起部12より中心側にはスリット状の第一挟着用
透孔13が設けられ、又各辺11には辺縁から垂下する
垂下壁14が設けられている。この垂下壁14は、接合
板部材10自体を補強するものであるが、その結果、接
合板部材10の剛性が高められ、この接合板部材10に
接合される縦横の横架材20を同一平面状に配置させる
為に有効である。接合板部材10の中央部には後述する
吊ボルト60に接続したクレセント金具61にボルト接
続するための支持ボルト用透孔15が穿孔されている。
0は、前記のように方形状をなし、その各辺11に近接
して間隔を開けて2個の上方突起部12が列設されてい
る。この上方突起部12は、後述するように、横架材2
0による単位格子間の間隔の確保、及び交点に於ける横
架材20相互の角度の規制等に重要な役割を有するもの
であり、通常2個列設されるが3個以上列設されてもよ
い。又この上方突起部12は、この位置での穿孔加工で
生じる「かえり」を利用した透孔周縁起立部で形成する
とその成形加工を容易に行うことが出来る。各辺11の
上方突起部12より中心側にはスリット状の第一挟着用
透孔13が設けられ、又各辺11には辺縁から垂下する
垂下壁14が設けられている。この垂下壁14は、接合
板部材10自体を補強するものであるが、その結果、接
合板部材10の剛性が高められ、この接合板部材10に
接合される縦横の横架材20を同一平面状に配置させる
為に有効である。接合板部材10の中央部には後述する
吊ボルト60に接続したクレセント金具61にボルト接
続するための支持ボルト用透孔15が穿孔されている。
【0009】横架材20は、自体の変形をより少なくす
るために有効な略逆U字状をなす断面形状を有するもの
であるが、この実施例で採用される横架材20の更に詳
細な断面形状について説明すると、図4で明らかなよう
に、横架材20は、頂壁21と、頂壁21の両縁に下向
きに対向して設けられた一対の側壁22と、その各側壁
22端縁から外方に延びる水平段部23と、その各水平
段部23端縁から下方に延びる垂直壁24と、その各垂
直壁24端縁から外方に延びる水平壁25と、その各水
平壁25端縁から上方に延びるリップ壁26とを有す
る。そして横架材20は、単に水平方向骨組を形成する
ばかりでなく、頂壁21、側壁22、水平段部23及び
垂直壁24で劃成された下向きに開口する空間27を利
用して建築設備用器具、例えば照明器具、空調設備用器
具、拡声器、スプリンクラー、煙感知器等を内抱収容す
ることが出来る。横架材20は、前記したように水平方
向骨組を形成するが、本発明では同断面形状の横架材2
0が縦横の骨組部材として使用されている。そして縦横
の骨組部材として正確な格子を形成出来るように、横架
材20は正確に採寸された長さに切断されている。
るために有効な略逆U字状をなす断面形状を有するもの
であるが、この実施例で採用される横架材20の更に詳
細な断面形状について説明すると、図4で明らかなよう
に、横架材20は、頂壁21と、頂壁21の両縁に下向
きに対向して設けられた一対の側壁22と、その各側壁
22端縁から外方に延びる水平段部23と、その各水平
段部23端縁から下方に延びる垂直壁24と、その各垂
直壁24端縁から外方に延びる水平壁25と、その各水
平壁25端縁から上方に延びるリップ壁26とを有す
る。そして横架材20は、単に水平方向骨組を形成する
ばかりでなく、頂壁21、側壁22、水平段部23及び
垂直壁24で劃成された下向きに開口する空間27を利
用して建築設備用器具、例えば照明器具、空調設備用器
具、拡声器、スプリンクラー、煙感知器等を内抱収容す
ることが出来る。横架材20は、前記したように水平方
向骨組を形成するが、本発明では同断面形状の横架材2
0が縦横の骨組部材として使用されている。そして縦横
の骨組部材として正確な格子を形成出来るように、横架
材20は正確に採寸された長さに切断されている。
【0010】図3で明らかなように、横架材20の端部
は、接合板部材10に接合する際、接合板部材10に接
合される隣接する横架材20の端部と部材相互が重ね合
わせ干渉することがないように、上面からみて左右端縁
両隅部は隅切り28がなされるので、上面からみて中央
部には頂壁21から突設した状態で接合端板部29が形
成される。そして接合端板部29端縁に近接して接合板
部材10の第一挟着用透孔13の位置に対応したスリッ
ト状の第二挟着用透孔30が穿設され、又その内方に接
合板部材10の上方突起部12の位置に対応した2個或
はそれ以上の固定用透孔31が横架材20の幅方向に列
設され、上方突起部12が固定用透孔31に嵌合すると
単位格子間の間隔は確定され、又同じ接合板部材10に
その一端が固定される他の横架材20に対する角度も確
定される。更に固定用透孔31の内方には幅方向に二箇
所のスリット状の支持用透孔32が穿設されている。な
お第二挟着用透孔30のスリットの幅は、接合板部材1
0に於ける第一挟着用透孔13のスリットの幅より小さ
くされている。それは後述するように、第一挟着用透孔
13は、挟着部材40に於ける幅広の高前壁頂部44が
通過可能の幅とされるのに対し、第二挟着用透孔30
は、挟着用折曲爪片48が通過可能の幅とされるからで
ある。
は、接合板部材10に接合する際、接合板部材10に接
合される隣接する横架材20の端部と部材相互が重ね合
わせ干渉することがないように、上面からみて左右端縁
両隅部は隅切り28がなされるので、上面からみて中央
部には頂壁21から突設した状態で接合端板部29が形
成される。そして接合端板部29端縁に近接して接合板
部材10の第一挟着用透孔13の位置に対応したスリッ
ト状の第二挟着用透孔30が穿設され、又その内方に接
合板部材10の上方突起部12の位置に対応した2個或
はそれ以上の固定用透孔31が横架材20の幅方向に列
設され、上方突起部12が固定用透孔31に嵌合すると
単位格子間の間隔は確定され、又同じ接合板部材10に
その一端が固定される他の横架材20に対する角度も確
定される。更に固定用透孔31の内方には幅方向に二箇
所のスリット状の支持用透孔32が穿設されている。な
お第二挟着用透孔30のスリットの幅は、接合板部材1
0に於ける第一挟着用透孔13のスリットの幅より小さ
くされている。それは後述するように、第一挟着用透孔
13は、挟着部材40に於ける幅広の高前壁頂部44が
通過可能の幅とされるのに対し、第二挟着用透孔30
は、挟着用折曲爪片48が通過可能の幅とされるからで
ある。
【0011】接合板部材10の上方突起部12に前記横
架材20の固定用透孔31が嵌合された状態を維持する
ために、横架材10と接合板部材20とを密着状に挟着
する挟着部材が設けられている。挟着部材には、通常の
クリップ部材等各種のものを採用する事が出来るが、こ
の実施例では、専用の挟着部材40を使用している。挟
着部材40は、図6で明らかなように、縦断面略U字状
をなし、底壁41を挟んで前壁42と後壁43とが対向
して立設されており、前壁42と後壁43との間隔が拡
縮できるように可撓なものとされている。後壁43の幅
は横架材20の対向する両側壁22に挟まれる距離とな
されるが、前壁42の幅は装着時に他部材との重ね合わ
せ干渉を防止するように後壁43の幅より小さく形成さ
れている。前壁42及び後壁43の高さは、いずれも横
架材20の側壁22の高さと略同様であって、前壁42
の中央部に位置する高前壁頂部44は、後壁43の後壁
頂部46と同高とされており、前壁42の外側の低前壁
頂部45は、接合板部材10の厚さだけ低く形成されて
いる。高前壁頂部44上には上辺部47を有する挟着用
折曲爪片48が、又後壁頂部46には上辺部49を有す
る2個の支持用折曲爪片50が各々上辺部47及び49
を相対向して外向きになるように形成されている。
架材20の固定用透孔31が嵌合された状態を維持する
ために、横架材10と接合板部材20とを密着状に挟着
する挟着部材が設けられている。挟着部材には、通常の
クリップ部材等各種のものを採用する事が出来るが、こ
の実施例では、専用の挟着部材40を使用している。挟
着部材40は、図6で明らかなように、縦断面略U字状
をなし、底壁41を挟んで前壁42と後壁43とが対向
して立設されており、前壁42と後壁43との間隔が拡
縮できるように可撓なものとされている。後壁43の幅
は横架材20の対向する両側壁22に挟まれる距離とな
されるが、前壁42の幅は装着時に他部材との重ね合わ
せ干渉を防止するように後壁43の幅より小さく形成さ
れている。前壁42及び後壁43の高さは、いずれも横
架材20の側壁22の高さと略同様であって、前壁42
の中央部に位置する高前壁頂部44は、後壁43の後壁
頂部46と同高とされており、前壁42の外側の低前壁
頂部45は、接合板部材10の厚さだけ低く形成されて
いる。高前壁頂部44上には上辺部47を有する挟着用
折曲爪片48が、又後壁頂部46には上辺部49を有す
る2個の支持用折曲爪片50が各々上辺部47及び49
を相対向して外向きになるように形成されている。
【0012】前記した様な各部材、部品を使用して吊天
井骨組を組み立てるには、天井スラブから吊天井構造の
単位格子に於ける接合板部材10の配置される位置に吊
ボルト60を吊下げ、接合板部材10の支持ボルト用透
孔15を下方から挿通したボルト62にクレセント金具
61上に配置したナット63を螺合させることによっ
て、接合板部材10が取り付けられたクレセント金具6
1を、吊りボルト60に螺合される別のナットによって
吊ボルト60に取り付ける。一単位格子の接合板部材1
0の正確な位置方向等をクレセント金具61の調整によ
り確保した後に、相対する接合板部材10間に横架材2
0を配置し、接合板部材10の列設された上方突起部1
2に横架材20の固定用透孔31を嵌合させる。横架材
20の両端縁に於ける固定用透孔31,31間の距離は
一単位格子の辺の長さに対応して正確に位置決めされて
いるから、横架材20を挟む両接合板部材10の間隔を
開けて設けられた複数の上方突起部12に横架材20の
両端縁に於ける複数の固定用透孔31を嵌合させた状態
で一単位格子の辺の長さは確定される事になると同時
に、その横架材20と、その横架材20の何れかの端縁
に於ける接合板部材10の他辺の上方突起部12にその
固定用透孔31が嵌合する隣接する他の横架材20との
角度も確定される事になる。これによって一単位格子の
各辺の寸法、及び各辺間の角度が、以後変形を来さない
ように確定される。
井骨組を組み立てるには、天井スラブから吊天井構造の
単位格子に於ける接合板部材10の配置される位置に吊
ボルト60を吊下げ、接合板部材10の支持ボルト用透
孔15を下方から挿通したボルト62にクレセント金具
61上に配置したナット63を螺合させることによっ
て、接合板部材10が取り付けられたクレセント金具6
1を、吊りボルト60に螺合される別のナットによって
吊ボルト60に取り付ける。一単位格子の接合板部材1
0の正確な位置方向等をクレセント金具61の調整によ
り確保した後に、相対する接合板部材10間に横架材2
0を配置し、接合板部材10の列設された上方突起部1
2に横架材20の固定用透孔31を嵌合させる。横架材
20の両端縁に於ける固定用透孔31,31間の距離は
一単位格子の辺の長さに対応して正確に位置決めされて
いるから、横架材20を挟む両接合板部材10の間隔を
開けて設けられた複数の上方突起部12に横架材20の
両端縁に於ける複数の固定用透孔31を嵌合させた状態
で一単位格子の辺の長さは確定される事になると同時
に、その横架材20と、その横架材20の何れかの端縁
に於ける接合板部材10の他辺の上方突起部12にその
固定用透孔31が嵌合する隣接する他の横架材20との
角度も確定される事になる。これによって一単位格子の
各辺の寸法、及び各辺間の角度が、以後変形を来さない
ように確定される。
【0013】次いで、挟着部材40の前壁42及び後壁
43を挟み付けながら、前壁42側では、高前壁頂部4
4を接合板部材10の第一挟着用透孔13に挿入し、更
にその先端側の挟着用折曲爪片48を横架材接合端板部
29の第二挟着用透孔30に挿通して、接合板部材10
は低前壁頂部45に載置させ、又横架材接合端板部29
は高前壁頂部44に載置させた状態で、一方後壁43側
では、2個の支持用折曲爪片50を横架材20の支持用
透孔32に挿通した状態で、前壁42及び後壁43の挟
み付けを解除すると、挟着用折曲爪片48の上辺部47
及び支持用折曲爪片50の上辺部49は各々第二挟着用
透孔30及び支持用透孔32に接する横架材20の表面
上に移動して接合板部材10と横架材20とが挟着され
る。図中、符号64は天井パネルであって、金属製仕上
げ面65を有し、その両端縁には垂直縁66に続き折返
し引掛縁67が形成され、格子状に配設された横架材2
0に於ける相対する横架材20の対向するリップ壁2
6,26に、天井パネル64の両折返し引掛縁67,6
7を係止させて天井パネル64を敷設する。
43を挟み付けながら、前壁42側では、高前壁頂部4
4を接合板部材10の第一挟着用透孔13に挿入し、更
にその先端側の挟着用折曲爪片48を横架材接合端板部
29の第二挟着用透孔30に挿通して、接合板部材10
は低前壁頂部45に載置させ、又横架材接合端板部29
は高前壁頂部44に載置させた状態で、一方後壁43側
では、2個の支持用折曲爪片50を横架材20の支持用
透孔32に挿通した状態で、前壁42及び後壁43の挟
み付けを解除すると、挟着用折曲爪片48の上辺部47
及び支持用折曲爪片50の上辺部49は各々第二挟着用
透孔30及び支持用透孔32に接する横架材20の表面
上に移動して接合板部材10と横架材20とが挟着され
る。図中、符号64は天井パネルであって、金属製仕上
げ面65を有し、その両端縁には垂直縁66に続き折返
し引掛縁67が形成され、格子状に配設された横架材2
0に於ける相対する横架材20の対向するリップ壁2
6,26に、天井パネル64の両折返し引掛縁67,6
7を係止させて天井パネル64を敷設する。
【0014】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を奏する。 A.本発明の天井骨組によれば、吊天井構造に於ける下
地骨組なしの一面上の天井骨組を実現するに当たり、定
尺の剛性を有する縦横の横架材が接合部間の距離を不変
に保つように接合され且つその接合部に於て接合される
横架材間の角度も不変に保つように剛接合されることに
なるから、単一面の簡素な構成の天井骨組でありなが
ら、天井面を構成する単位格子はその各辺の長さも、辺
と辺との角度も充分に正規の値を確保することが出来る
ので、天井骨組が吊ボルトの配置や他の外力の影響等で
変形を起こすような事がなく、天井骨組への天井板の取
り付けが天井骨組の歪みのために困難になったり、取り
付けられた天井板が天井骨組の変形に起因して歪んだり
することがない。 B.本発明の天井骨組は、比較的簡単な構造を採用して
いるにも拘らず、前記のように天井面の単位格子の各辺
の長さや、辺と辺との角度を充分に確保出来る構造を有
するものであり、従来品と比較して天井構造に使用され
る部材部品類は、小品種、小数量である上に、且つ統べ
て既成品で賄うことが出来るものであるから、天井骨組
に使用される資材を大幅に節約することが可能となり、
更に部材部品類の在庫管理も容易となる。
地骨組なしの一面上の天井骨組を実現するに当たり、定
尺の剛性を有する縦横の横架材が接合部間の距離を不変
に保つように接合され且つその接合部に於て接合される
横架材間の角度も不変に保つように剛接合されることに
なるから、単一面の簡素な構成の天井骨組でありなが
ら、天井面を構成する単位格子はその各辺の長さも、辺
と辺との角度も充分に正規の値を確保することが出来る
ので、天井骨組が吊ボルトの配置や他の外力の影響等で
変形を起こすような事がなく、天井骨組への天井板の取
り付けが天井骨組の歪みのために困難になったり、取り
付けられた天井板が天井骨組の変形に起因して歪んだり
することがない。 B.本発明の天井骨組は、比較的簡単な構造を採用して
いるにも拘らず、前記のように天井面の単位格子の各辺
の長さや、辺と辺との角度を充分に確保出来る構造を有
するものであり、従来品と比較して天井構造に使用され
る部材部品類は、小品種、小数量である上に、且つ統べ
て既成品で賄うことが出来るものであるから、天井骨組
に使用される資材を大幅に節約することが可能となり、
更に部材部品類の在庫管理も容易となる。
【0015】C.本発明の天井骨組は、前記のように、
自体で天井面の単位格子の各辺の長さや、辺と辺との角
度を充分に確保する事が出来るものであるから、従来技
術のように、天井骨組各部の位置を逐一確保するため
に、天井構築空間部に多数使用されていたブレース等の
天井骨組位置決め用部材の使用を大幅に減少させる事が
出来ると共に、位置決めのための墨出し作業を大幅に削
減する事が出来る。 D.本発明の天井骨組によれば、それに使用される部材
部品類は、小品種、小数量ですべて既成品であり、設置
作業も、複雑な手作業等は必要がなく、簡単で且つ短時
間の作業で所定の天井骨組を得る事が出来るから、設置
工事のコストダウンを計る事が出来る。 E.本発明の天井骨組は、天井構築空間が複雑な天井骨
組構造によって塞がれてしまうような事がなく、天井構
築空間を利用して空気調和を初めとする建築設備用配管
等を行う場合にもそのためのスペースを確保することが
容易である。
自体で天井面の単位格子の各辺の長さや、辺と辺との角
度を充分に確保する事が出来るものであるから、従来技
術のように、天井骨組各部の位置を逐一確保するため
に、天井構築空間部に多数使用されていたブレース等の
天井骨組位置決め用部材の使用を大幅に減少させる事が
出来ると共に、位置決めのための墨出し作業を大幅に削
減する事が出来る。 D.本発明の天井骨組によれば、それに使用される部材
部品類は、小品種、小数量ですべて既成品であり、設置
作業も、複雑な手作業等は必要がなく、簡単で且つ短時
間の作業で所定の天井骨組を得る事が出来るから、設置
工事のコストダウンを計る事が出来る。 E.本発明の天井骨組は、天井構築空間が複雑な天井骨
組構造によって塞がれてしまうような事がなく、天井構
築空間を利用して空気調和を初めとする建築設備用配管
等を行う場合にもそのためのスペースを確保することが
容易である。
【図1】本発明の天井骨組にかかる実施例の概要を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1に於ける横架材の接合構造を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】図2と同様な横架材の接合構造を示す上面図で
ある。
ある。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】前記接合構造で使用される挟着部材の斜視図で
ある。
ある。
10 接合板部材 11 辺 12 上方突起部 20 横架材 21 頂壁 29 接合端板
部 31 固定用透孔 40 挟着部材
部 31 固定用透孔 40 挟着部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飛川 哲生 東京都千代田区内幸町一丁目1番1号 株 式会社ナカ技術研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 天井板によって閉塞されるべき単位格子
を形成する縦横の横架材と、これら横架材の端部が接合
される接合板部材とを有する天井骨組に於いて、前記接
合板部材は、方形状をなしその各辺に近接して間隔を開
けて列設される少なくとも2個の上方突起部を有し、前
記横架材は、断面略逆U字状をなしその頂壁から突設し
た接合端板部に前記上方突起部の位置に対応して幅方向
に列設した少なくとも2個の固定用透孔を有し、前記接
合板部材上に前記横架材が、前記接合板部材の上方突起
部に前記横架材の固定用透孔が嵌合された状態で載置止
着されており、前記嵌合された状態を維持するために横
架材と接合板部材とを密着状に挟着する挟着部材を備え
たことを特徴とする天井骨組。 - 【請求項2】 前記接合板部材に於ける上方突起部は、
上方突起部位置での透孔周縁起立部で形成されているこ
とを特徴とする請求項1記載の天井骨組。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3228565A JPH0544294A (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 天井骨組 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3228565A JPH0544294A (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 天井骨組 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544294A true JPH0544294A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16878360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3228565A Pending JPH0544294A (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 天井骨組 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0544294A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6158622A (en) * | 1998-02-12 | 2000-12-12 | Nihon Kim Co., Ltd. | Closure to be attached to a container |
JP2008095310A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Matsushita Electric Works Ltd | ブレースの取付構造 |
JP2014025338A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-02-06 | Sanyo Industries Ltd | 吊り天井の下地構造 |
JP2015031012A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 清水建設株式会社 | 吊り天井構造 |
-
1991
- 1991-08-15 JP JP3228565A patent/JPH0544294A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6158622A (en) * | 1998-02-12 | 2000-12-12 | Nihon Kim Co., Ltd. | Closure to be attached to a container |
JP2008095310A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Matsushita Electric Works Ltd | ブレースの取付構造 |
JP2014025338A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-02-06 | Sanyo Industries Ltd | 吊り天井の下地構造 |
JP2015031012A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 清水建設株式会社 | 吊り天井構造 |
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