JP6921607B2 - 人や物の落下防止装置 - Google Patents

人や物の落下防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6921607B2
JP6921607B2 JP2017085567A JP2017085567A JP6921607B2 JP 6921607 B2 JP6921607 B2 JP 6921607B2 JP 2017085567 A JP2017085567 A JP 2017085567A JP 2017085567 A JP2017085567 A JP 2017085567A JP 6921607 B2 JP6921607 B2 JP 6921607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
prevention device
nut
fall prevention
fastening member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017085567A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018025088A (ja
Inventor
健太 菅井
健太 菅井
島野 裕年
裕年 島野
大 佐合
大 佐合
山本 貴之
貴之 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd
Original Assignee
Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd filed Critical Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd
Priority to JP2017085567A priority Critical patent/JP6921607B2/ja
Publication of JP2018025088A publication Critical patent/JP2018025088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6921607B2 publication Critical patent/JP6921607B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)

Description

本発明は、落下防止装置に関する。
高速道路等においては、2つの高架道路が分離されていることがある。2つの高架道路の間には中央分離帯としてある程度の隙間が設けられる。このため、人又は物が隙間に落下することを防止するため、隙間を塞ぐ部材が高架道路に取り付けられる。特許文献1及び特許文献2には、一方の高架道路から他方の高架道路へ架け渡される金属製のパネルが記載されている。
実開昭63−14612号公報 特開平8−35208号公報
特許文献1及び特許文献2に記載されるパネルが高架道路間に固定されれば、人又は物が落下することは防止される。しかしながら、パネル及び梁を固定する作業中においては、締結するための部品等が落下する可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、施工時における部品の落下を抑制する落下防止装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様の落下防止装置は、2つの高架道路の間に架け渡される梁と、締結部材と前記締結部材に噛み合うナットとで前記梁に固定されるパネルと、を備え、前記梁は、前記パネルに接する上板に設けられる溝と、前記溝に嵌められるナットホルダーと、を備え、前記ナットホルダーは、前記パネルに近い側の表面に設けられ、前記ナットを収容する凹部を備える。
これにより、ナットが凹部に収容されているのでナットの落下が抑制される。また、締結部材の落下は、パネルにより妨げられる。したがって、落下防止装置は、施工時における部品の落下を抑制することができる。
落下防止装置の上記の態様として、前記梁は、前記梁の長手方向と平行な第1方向に延びている第1長穴を備え、前記凹部の長手方向は、前記第1方向に沿い、前記パネルは、前記第1方向に対して垂直な第2方向に延びている第2長穴を備えることが望ましい。
これにより、ナットは、凹部の内部で第1方向に移動することができる。パネルの施工時において、第1方向に長い第1長穴と、第1方向に移動できるナットと、第2方向に長い第2長穴とを用いて、パネルのX方向の位置及びY方向の位置を調整することが可能となる。
落下防止装置の上記の態様として、前記梁の一端は、2つの前記高架道路の一方に固定されており、前記梁の他端は、2つの前記高架道路の他方に固定されていないことが望ましい。
これにより、強風又は地震等で2つの高架道路間の距離が変動した場合でも、梁に過大な荷重が加わることが防止される。
落下防止装置の上記の態様として、前記梁は、前記上板から突出するパネル保持部を備え、前記パネル保持部は、前記上板に対して交差する方向に延びている基部と、前記基部から前記梁の長手方向に対して垂直な方向に延びている蓋部と、を備え、1つの前記パネルを支持する2つの前記梁のうちの一方の前記梁の前記蓋部から、他方の前記梁の前記蓋部までの距離は、前記梁の長手方向に対して垂直な方向における前記パネルの長さよりも小さいことが望ましい。
これにより、パネルをスライドさせる途中及びパネルを固定する途中においてパネルが蓋部と上板との間から抜け出さない。したがって、パネルの施工時においてパネルが落下することが抑制される。
本発明の他の態様の落下防止装置は、2つの高架道路の間に架け渡される梁と、前記梁に固定されるパネルと、を備え、前記梁の一端は、2つの前記高架道路の一方に固定されており、前記梁の他端は、2つの前記高架道路の他方に固定されていない。
これにより、強風又は地震等で2つの高架道路間の距離が変動した場合でも、梁に過大な荷重が加わることが防止される。
本発明によれば、施工時における部品の落下を抑制する落下防止装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る落下防止装置の模式図である。 図2は、本実施形態に係る落下防止装置の斜視図である。 図3は、本実施形態に係る落下防止装置の正面図である。 図4は、本実施形態に係る落下防止装置の側面図である。 図5は、本実施形態に係る落下防止装置の側面図である。 図6は、図4におけるA−A断面図である。 図7は、本実施形態に係る梁の分解斜視図である。 図8は、本実施形態に係る梁の平面図である。 図9は、本実施形態に係るナットホルダーの平面図である。 図10は、本実施形態に係る第1カバーの平面図である。 図11は、本実施形態に係る第2カバーの平面図である。 図12は、本実施形態に係るパネルの平面図である。 図13は、本実施形態に係る落下防止装置の施工方法を説明するための斜視図である。 図14は、本実施形態に係る落下防止装置の施工方法を説明するための斜視図である。 図15は、本実施形態に係る落下防止装置の施工方法を説明するための斜視図である。 図16は、本実施形態に係る落下防止装置の施工方法を説明するための斜視図である。 図17は、本実施形態に係る落下防止装置の施工方法を説明するための斜視図である。 図18は、本実施形態に係る落下防止装置の施工方法を説明するための斜視図である。 図19は、変形例に係る梁の正面図である。 図20は、変形例に係る梁及びパネルの正面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る落下防止装置の模式図である。図2は、本実施形態に係る落下防止装置の斜視図である。図3は、本実施形態に係る落下防止装置の正面図である。図4は、本実施形態に係る落下防止装置の側面図である。図5は、本実施形態に係る落下防止装置の側面図である。図6は、図4におけるA−A断面図である。図7は、本実施形態に係る梁の分解斜視図である。図8は、本実施形態に係る梁の平面図である。図9は、本実施形態に係るナットホルダーの平面図である。図10は、本実施形態に係る第1カバーの平面図である。図11は、本実施形態に係る第2カバーの平面図である。図12は、本実施形態に係るパネルの平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る落下防止装置1は、高架道路11及び高架道路12の間に設置される。高架道路11の路肩101と高架道路12の路肩102との間には、中央分離帯として隙間が設けられる。路肩101と路肩102との間の隙間が開口したままであると、人又は物が隙間に落下する可能性がある。落下防止装置1は、路肩101と路肩102との間の隙間に人又は物が落下することを抑制するための装置である。
以下の説明において、XYZ直交座標系が用いられる。X軸は、高架道路11及び高架道路12の長手方向に沿う軸である。Y軸は、X軸に直交し且つ路肩101及び路肩102を結ぶ直線に沿う軸である。Z軸は、X軸及びY軸の両方に対して直交する軸である。X軸に沿う方向はX方向と記載され、Y軸に沿う方向はY方向と記載され、Z軸に沿う方向はZ方向と記載される。Y方向のうち路肩101から路肩102に向かう方向を+Y方向とする。+Y方向を向いた場合の右方向を+X方向とする。+Y方向を向いた場合の上方向を+Z方向とする。
図2に示すように、ベースプレート10と、梁2aと、梁2bと、第1カバー71と、第2カバー72と、パネル4と、を備える。なお、図2は落下防止装置1の一部を示している。落下防止装置1においては、図2に示すベースプレート10、梁2a、梁2b、第1カバー71、第2カバー72、及びパネル4を備えるユニットがX方向に複数並んでいる。
ベースプレート10は、梁2a及び梁2bを支持する部材である。図3に示すように、ベースプレート10は、Y方向から見て略T字状の部材である。ベースプレート10は、アンカーボルトによって路肩101に固定される。なお、図3は、路肩101側から見た落下防止装置1を示し、第1カバー71が省略されている。
梁2aは、路肩101及び路肩102の間に架け渡される。図3に示すように、梁2aは、Y方向から見て略C字状の部材である。例えば、梁2aはアルミニウム押出形材である。梁2aは、ベースプレート10に支持される。梁2aの一端(路肩101側の端部)は、図3及び図4に示すように締結部材19によってベースプレート10に固定される。例えば締結部材19は、ボルト及びナットを含む。梁2aの他端(路肩102側の端部)は、図5に示すように路肩102には固定されない。梁2aの他端と路肩102との間には隙間がある。言い換えると、梁2aは、路肩102に対して相対的にY方向にスライドすることができる。
梁2bは、路肩101及び路肩102の間に架け渡される。梁2bは、X軸に対して直交する平面を対称面として、梁2aと面対称な形状を有する部材である。例えば、梁2bはアルミニウム押出形材である。梁2bは、ベースプレート10に支持される。梁2bの一端(路肩101側の端部)は、締結部材19によって梁2aと共にベースプレート10に固定される。梁2bの他端(路肩102側の端部)は、梁2aと同様に路肩102には固定されない。梁2bの他端と路肩102との間には隙間がある。言い換えると、梁2bは、路肩102に対して相対的にY方向にスライドすることができる。図5に示すように、梁2aと梁2bとの間にはスペーサ28が設けられる。締結部材29によって、梁2b及びスペーサ28が梁2aに固定される。
梁2bは、梁2aと面対称な形状を有する点を除き梁2aと同様の構成を備える。以下の梁2aに関する詳細な説明は梁2bに適用できるため、梁2bの詳細な説明は省略する。
図7に示すように、梁2aは、縦板201と、上板202と、下板203と、ナットホルダー3と、を備える。縦板201は、X軸に対して垂直な板である。縦板201には締結部材19を取り付けるための孔が設けられている。上板202は、Z軸に対して垂直な板であり、縦板201の+Z方向の端部から+X方向に突出している。下板203は、Z軸に対して垂直な板であり、縦板201の−Z方向の端部から+X方向に突出している。
図7に示すように、上板202は、複数の第1長穴25と、孔26と、溝21と、を備える。第1長穴25の長手方向はY方向に沿う。複数の第1長穴25は、図8に示すように間隔をあけてY方向に並んでいる。最も+Y方向側に位置する第1長穴25(第1長穴252)のY方向の長さは、他の第1長穴25のY方向の長さよりも大きい。孔26は、2つの第1長穴25の間に配置されている。溝21は、−Z方向側の表面に設けられる。溝21はY方向に延びている。図6に示すように溝21は、ナロー部21aと、ワイド部21bと、を含む。ワイド部21bは、ナロー部21aの+Z方向側に位置する。ワイド部21bのX方向の幅は、ナロー部21aのX方向の幅より大きい。なお、図6においては、図4に示すナット33及び締結部材49は省略されている。
図7に示すように、ナットホルダー3は、Y方向に沿う長尺部材である。ナットホルダー3のY方向の長さは、梁2aのY方向の長さと略等しい。図6に示すように、ナットホルダー3は溝21に嵌められる。ナットホルダー3は、複数の凹部31と、複数の長穴32と、2つの突出部30と、孔36と、を備える。
図6に示すように、凹部31は、ナットホルダー3のうちパネル4に近い側の表面に設けられる。凹部31はナット33を収容している。すなわち、ナット33が凹部33の内部に配置されている。Z方向から見た凹部31の形状は長円である。凹部31の長手方向はY方向に沿う。例えば、凹部31のY方向の長さは、第1長穴25のY方向の長さよりも大きい。複数の凹部31は、図9に示すように間隔をあけてY方向に並んでいる。最も+Y方向側に位置する凹部31のY方向の長さは、他の凹部31のY方向の長さよりも大きい。隣接する凹部31間の距離は、隣接する第1長穴25間の距離と略等しい。凹部31のX方向の長さは、ナット33の二面幅と等しい又は二面幅よりも大きい。
図6に示すように、長穴32は、凹部31の底面に設けられる。長穴32の長手方向はY方向に沿う。例えば、長穴32のY方向の長さは、第1長穴25のY方向の長さに略等しい。長穴32のX方向の長さは、ナット33の二面幅よりも小さい。
ナット33は、凹部31の内部に配置される。ナット33は、例えば六角ナットである。ナット33の側面が、X軸に対して垂直な凹部31の内壁に対向している。長穴32のX方向の長さがナット33の二面幅よりも小さいので、ナット33の端面は凹部31の底面に接する。ナット33は、凹部31の中でY方向に移動できる。
図6に示すように、突出部30は、ナットホルダー3の+Z方向の端部に設けられている。一方の突出部30は、+X方向に突出している。他方の突出部30は、−X方向に突出している。突出部30は、ワイド部21bの内部に位置する。図6に示すように一方の突出部30の先端から他方の突出部30の先端までのX方向の幅L30は、ナロー部21aのX方向の幅L21aよりも大きい。これにより、ナットホルダー3が溝21に保持される。
図9に示すように、孔36は2つの凹部31の間に配置されている。孔36は、雌ネジであって、上板202の孔26と重なる。孔36及び孔26には、図4及び図5に示す締結部材39が取り付けられる。締結部材39は、例えば皿ネジである。締結部材39によりナットホルダー3が梁2aに固定される。
図2に示すように、第1カバー71は、梁2a及び梁2bの−Y方向側の端部に取り付けられる。第1カバー71は、X方向から見て略L字状である。図10に示すように、第1カバー71は、2つの長穴711を備える。長穴711の長手方向はX方向に沿う。一方の長穴711は梁2aの第1長穴251(図8参照)に重なる。他方の長穴711は梁2bの、最も−Y方向側に位置する第1長穴25(第1長穴251)に重なる。図4に示す締結部材719が、長穴711、第1長穴251、ナット33及び長穴32を貫通する。締結部材719は、例えばトラスネジである。締結部材719がナット33に噛み合うことで、第1カバー71が梁2a及び梁2bに固定される。X方向に長い長穴711及びY方向に長い第1長穴251により、施工時において第1カバー71のX方向及びY方向の位置調整が可能である。
図2に示すように、第2カバー72は、梁2a及び梁2bの+Y方向側の端部に取り付けられる。第2カバー72は、X方向から見て略L字状である。図11に示すように、第2カバー72は、2つの長穴721を備える。長穴721の長手方向はX方向に沿う。一方の長穴721は梁2aの第1長穴252(図8参照)に重なる。他方の長穴721は梁2bの第1長穴252に重なる。図5に示す締結部材729が、長穴721、第1長穴252、ナット33及び長穴32を貫通する。締結部材729は、例えばトラスネジである。締結部材729がナット33に噛み合うことで、第2カバー72が梁2a及び梁2bに固定される。X方向に長い長穴721及びY方向に長い第1長穴252により、施工時において第2カバー72のX方向及びY方向の位置調整が可能である。第1長穴252のY方向の長さは、第1長穴251のY方向の長さよりも大きい。このため、第2カバー72のY方向における位置の調整可能範囲は、第1カバー71のY方向における位置の調整可能範囲よりも大きい。
図2に示すように、パネル4は、梁2a及び梁2bに取り付けられる。パネル4は、Z軸に対して垂直な板である。パネル4は、例えばアルミニウム合金で形成された縞板である。図12に示すように、パネル4は、2つの切欠き41と、2つの切欠き42と、複数の第2長穴45と、を備える。切欠き41は、締結部材719に対応する位置に配置され、パネル4と締結部材719との干渉を防ぐ。切欠き42は、締結部材729に対応する位置に配置され、パネル4と締結部材729との干渉を防ぐ。
図12に示すように、第2長穴45の長手方向はX方向に沿う。複数の第2長穴45は、間隔をあけてY方向に2列で並んでいる。一方の列の第2長穴45は、梁2aの第1長穴25に重なる。他方の列の第2長穴45は、梁2bの第1長穴25に重なる。図4及び図5に示す締結部材49が、第2長穴45、第1長穴25、ナット33及び長穴32を貫通する。締結部材49は、例えばトラスネジである。締結部材49がナット33に噛み合うことで、パネル4が梁2a及び梁2bに固定される。第1長穴25及び第2長穴45により、施工時においてパネル4のX方向及びY方向の位置調整が可能である。また、ナット33を保持する凹部31の底面に長穴32が設けられていることで、締結部材49がナットホルダー3を貫通することができる。このため、作業員は、締結部材49の座面がパネル4の表面に接するまで締結部材49を締め付けることができる。
図13から図18は、本実施形態に係る落下防止装置の施工方法を説明するための斜視図である。まず、図13に示すように、ナットホルダー3が溝21に挿入される。具体的には、ナットホルダー3が溝21の端部からY方向にスライドさせられる。ナットホルダー3は、図13に示す孔36が図14に示す孔26に重なるまで溝21に挿入される。
次に、図14に示すように締結部材39が孔26に挿入される。孔26に重なっている孔36に締結部材39が噛み合う。これにより、ナットホルダー3が位置決めされる。ナットホルダー3がY方向に移動できなくなるので、ナットホルダー3が梁2aから脱落することが防止される。
なお、ナットホルダー3を溝21に挿入する工程及び締結部材39を孔26に挿入する工程が行われる場所は特に限定されない。これらの工程は、工場等で行われてもよいし、高架道路11で行われてもよい。
次に、図15に示すように、梁2a及び梁2bがベースプレート10に取り付けられる。梁2a及び梁2bとベースプレート10とを連結する締結部材19の数は1つである。なお、梁2a及び梁2bは予めスペーサ28及び締結部材29によって連結されている。締結部材19で梁2a及び梁2bとベースプレート10とを連結する工程は、梁2a及び梁2bが全長に亘って高架道路11の上にある状態で行われる。これにより、梁2a及び梁2bが、作業途中に高架道路11と高架道路12との間の隙間に落下することが抑制される。
次に、図16に示すように、梁2a及び梁2bが締結部材19を中心に回転させられる。これにより、梁2a及び梁2bのベースプレート10とは反対側の端部が高架道路12の上に位置する。梁2a及び梁2bを回転させる作業には、例えばベルトスリング等が用いられる。梁2a及び梁2bのベースプレート10とは反対側の端部にベルトスリングが引っ掛けられる。梁2a及び梁2bに引っ掛けられたベルトスリングを作業員又はクレーンが把持しながら梁2a及び梁2bが回転する。梁2a及び梁2bの一端が締結部材19でベースプレート10に固定されているので、仮にベルトスリングが梁2a及び梁2bから外れても、梁2a及び梁2bは落下しない。
次に、図17に示すように、梁2a及び梁2bが位置決めされる。具体的には、複数の締結部材19によって梁2a及び梁2bとベースプレート10とが連結される。これにより、梁2a及び梁2bは回転できなくなる。
次に、図18に示すように、第1カバー71が梁2a及び梁2bに取り付けられる。高架道路11にいる作業員が、締結部材719を用いて第1カバー71を梁2a及び梁2bに固定する。X方向に長い長穴711(図10参照)とY方向に長い第1長穴251とを用いて、第1カバー71のX方向の位置及びY方向の位置が調整される。上述したように、ナット33が第1長穴251に重なる位置で保持されている。このため、作業員は、第1カバー71を固定するための部品として少なくとも締結部材719を用意すれば足りる。作業員は、締結部材719を上側から取り付けるだけで第1カバー71を固定することができる。ナットホルダー3があることにより、第1カバー71を固定する作業が容易になる。
次に、図18に示すように、第2カバー72が梁2a及び梁2bに取り付けられる。高架道路12にいる作業員が、締結部材729を用いて第2カバー72を梁2a及び梁2bに固定する。X方向に長い長穴721(図11参照)とY方向に長い第1長穴252とを用いて、第2カバー72のX方向の位置及びY方向の位置が調整される。上述したように、ナット33が第1長穴252に重なる位置で保持されている。このため、作業員は、第2カバー72を固定するための部品として少なくとも締結部材729を用意すれば足りる。作業員は、締結部材729を上側から取り付けるだけで第2カバー72を固定することができる。ナットホルダー3があることにより、第2カバー72を固定する作業が容易になる。
最後に、パネル4が梁2a及び梁2bに取り付けられる。作業員が締結部材49を用いてパネル4を梁2a及び梁2bに固定する。X方向に長い第2長穴45(図12参照)と、Y方向に長い第1長穴25と、Y方向に移動できるナット33とを用いて、パネル4のX方向の位置及びY方向の位置が調整される。上述したように、ナット33が第1長穴25に重なる位置で保持されている。このため、作業員は、パネル4を固定するための部品として少なくとも締結部材49を用意すれば足りる。作業員は、締結部材49を上側から取り付けるだけでパネル4を固定することができる。ナットホルダー3があることにより、パネル4を固定する作業が容易になる。
上述したように、落下防止装置1においては、梁2a、梁2b、第1カバー71、第2カバー72及びパネル4が現地(高架道路101又は高架道路102)で組み立てられる。このため、工場等から現地へ搬送される各部材が小さくなり且つ軽くなる。その結果、施工効率が向上する。
なお、梁2a及び梁2bの路肩102側の端部と路肩102との間には、必ずしも隙間が設けられていなくてもよい。例えば、落下防止装置1は、梁2a及び梁2bの路肩102側の端部と路肩102との間の隙間を埋めるスペーサを備えていてもよい。この場合、梁2a及び梁2bの下板203がスペーサに接するが、下板203はスペーサに固定されない。このため、スペーサが設けられる場合でも、梁2a及び梁2bは路肩102に対して相対的にY方向にスライドできる。
なお、落下防止装置1は、必ずしも第1カバー71及び第2カバー72を備えていなくてもよい。落下防止装置1は、少なくとも梁2a及び梁2bと、パネル4とを備えていればよい。ただし、第1カバー71及び第2カバー72があることで、パネル4の下側の空間が路肩101及び路肩102から見えにくくなる。第1カバー71及び第2カバー72が設けられる方が外観上好ましい。
以上で説明したように、落下防止装置1は、梁2a及び梁2bと、パネル4と、を備える。梁2a及び梁2bは、高架道路11と高架道路12との間に架け渡される。パネル4は、締結部材49と締結部材49に噛み合うナット33とで梁2a及び梁2bに固定される。梁2a及び梁2bは、パネル4に接する上板202に設けられる溝21と、溝21に嵌められるナットホルダー3と、を備える。ナットホルダー3は、パネル4に近い側の表面に設けられ、ナット33を収容する凹部31を備える。
これにより、ナット33が凹部31に収容されているのでナット33の落下が抑制される。また、締結部材49の落下は、パネル4により妨げられる。したがって、落下防止装置1は、施工時における部品の落下を抑制することができる。
また落下防止装置1においては、梁2a及び梁2bは、梁2a及び梁2bの長手方向と平行な第1方向(Y方向)に延びている第1長穴25を備える。凹部31の長手方向は、第1方向(Y方向)に沿う。パネル4は、第1方向(Y方向)に対して垂直な第2方向(X方向)に延びている第2長穴45を備える。
これにより、ナット33は、凹部31の内部で第1方向(Y方向)に移動することができる。パネル4の施工時において、第1方向(Y方向)に長い第1長穴25と、第1方向(Y方向)に移動できるナット33と、第2方向(X方向)に長い第2長穴45とを用いて、パネル4のX方向の位置及びY方向の位置を調整することが可能となる。
また落下防止装置1においては、梁2a及び梁2bの一端は、2つの高架道路の一方(高架道路11)に固定されている。梁2a及び梁2bの他端は、2つの高架道路の他方(高架道路12)に固定されていない。
これにより、強風又は地震等で2つの高架道路(高架道路11及び高架道路12)間の距離が変動した場合でも、梁2a及び梁2bに過大な荷重が加わることが防止される。
(変形例)
図19は、変形例に係る梁の正面図である。図20は、変形例に係る梁及びパネルの正面図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図19に示すように、変形例の梁2Aは、縦板201Aと、上板202Aと、下板203Aと、パネル保持部22と、を備える。縦板201Aは、X軸に対して垂直な板である。縦板201Aには締結部材19を取り付けるための孔が設けられている。縦板201Aは、締結部材19によりベースプレート10に固定される。縦板201Aは、上板202AのX方向における中央に対して、ベースプレート10の厚み分だけずれている。上板202Aは、Z軸に対して垂直な板であり、縦板201Aの+Z方向の端部から+X方向及び−X方向に突出している。下板203Aは、Z軸に対して垂直な板であり、縦板201Aの−Z方向の端部から+X方向に突出している。下板203Aは、梁2Aの強度を向上させるために設けられている。梁2Aは、例えばアルミニウム押出形材である。
上板202Aは、上述した上板202と同様の複数の第1長穴25と、孔26と、溝21と、を備える。上板202Aにおいては、Y方向に並ぶ複数の第1長穴25の列が2つある。一方の列の第1長穴25が上述した梁2aの第1長穴25に相当し、他方の列の第1長穴25が上述した梁2bの第1長穴25に相当する。上板202Aは、2つの溝21を備える。一方の溝21が上述した梁2aの溝21に相当し、他方の溝21が上述した梁2bの溝21に相当する。
図19に示すように、パネル保持部22は、基部221と、蓋部222と、を備える。基部221は、上板202AのX方向の中間から+Z方向に延びている。蓋部222は、基部221から+X方向及び−X方向に延びている。このため、Y方向から見たパネル保持部22は、図19に示すように略T字状である。例えば、パネル保持部22のY方向の長さは、上板202AのY方向の長さと同じである。
図20に示すように、1つのパネル4を支持する2つの梁2Aのうちの一方の梁2Aの蓋部222から、他方の梁2Aの蓋部222までのX方向の距離を距離L222とする。この時、距離L222は、X方向におけるパネル4の長さL4よりも小さい。
変形例においてパネル4を施工する時、パネル4は路肩101側又は路肩102側から上板202Aと蓋部222との間に挿入される。そして、パネル4がY方向にスライドさせられる。パネル4が所定位置に達した後、締結部材49(図2参照)によりパネル4が固定される。
なお、パネル保持部22は、必ずしも上板202Aと一体に形成されていなくてもよい。例えば、パネル保持部22は、上板202Aとは別部材として製造され、ボルト等によって上板202Aに固定されていてもよい。またパネル保持部22は、上述した梁2a及び梁2bにも適用できる。この場合、梁2aの上板202及び梁2bの上板202の一方にパネル保持部22が設けられればよい。
なお、パネル保持部22のY方向の長さは、上板202AのY方向の長さと同じでなくてもよい。例えば、パネル保持部22のY方向の長さが、上板202AのY方向の長さよりも短くてもよい。これにより、梁2Aが軽量化する。また梁2Aは、複数のパネル保持部22を備えていてもよい。この場合、複数のパネル保持部22がY方向に間隔を空けて並べられる。
以上で説明したように、変形例において、梁2Aは、上板202Aから突出するパネル保持部22を備える。パネル保持部22は、上板202Aに対して交差する方向に延びている基部221と、基部221から梁2Aの長手方向に対して垂直な方向(X方向)に延びている蓋部222と、を備える。1つのパネル4を支持する2つの梁2Aのうちの一方の梁2Aの蓋部222から、他方の梁2Aの蓋部222までの距離L222は、梁2Aの長手方向に対して垂直な方向(X方向)におけるパネル4の長さL4よりも小さい。
これにより、パネル4をスライドさせる途中及びパネル4を固定する途中においてパネル4が蓋部222と上板202Aとの間から抜け出さない。したがって、変形例においては、パネル4の施工時においてパネル4が落下することが抑制される。
1 落下防止装置
10 ベースプレート
101、102 路肩
11、12 高架道路
19 締結部材
2a、2b、2A 梁
21 溝
21a ナロー部
21b ワイド部
201、201A 縦板
202、202A 上板
203、203A 下板
22 パネル保持部
221 基部
222 蓋部
25、251、252 第1長穴
26 孔
3 ナットホルダー
30 突出部
31 凹部
32 長穴
33 ナット
36 孔
39 締結部材
4 パネル
41、42 切欠き
45 第2長穴
71 第1カバー
711 長穴
719 締結部材
72 第2カバー
721 長穴
729 締結部材

Claims (4)

  1. 2つの高架道路の間に架け渡される梁と、
    締結部材と前記締結部材に噛み合うナットとで前記梁に固定されるパネルと、
    を備え、
    前記梁は、前記パネルに接する上板に設けられる溝と、前記溝に嵌められるナットホルダーと、を備え、
    前記ナットホルダーは、前記パネルに近い側の表面に設けられる凹部を備え、
    前記凹部は、前記ナットを収容可能である、
    施工時における締結部品落下防止機能を有する、人や物の落下防止装置。
  2. 前記梁は、前記梁の長手方向と平行な第1方向に延びている第1長穴を備え、
    前記凹部の長手方向は、前記第1方向に沿い、
    前記パネルは、前記第1方向に対して垂直な第2方向に延びている第2長穴を備える
    請求項1に記載の人や物の落下防止装置。
  3. 前記梁の一端は、2つの前記高架道路の一方に固定されており、
    前記梁の他端は、2つの前記高架道路の他方に固定されていない
    請求項1又は2に記載の人や物の落下防止装置。
  4. 前記梁は、前記上板から突出するパネル保持部を備え、
    前記パネル保持部は、前記上板に対して交差する方向に延びている基部と、前記基部から前記梁の長手方向に対して垂直な方向に延びている蓋部と、を備え、
    1つの前記パネルを支持する2つの前記梁のうちの一方の前記梁の前記蓋部から、他方の前記梁の前記蓋部までの距離は、前記梁の長手方向に対して垂直な方向における前記パネルの長さよりも小さい
    請求項1から3のいずれか1項に記載の人や物の落下防止装置。
JP2017085567A 2017-04-24 2017-04-24 人や物の落下防止装置 Active JP6921607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017085567A JP6921607B2 (ja) 2017-04-24 2017-04-24 人や物の落下防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017085567A JP6921607B2 (ja) 2017-04-24 2017-04-24 人や物の落下防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018025088A JP2018025088A (ja) 2018-02-15
JP6921607B2 true JP6921607B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=61195309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017085567A Active JP6921607B2 (ja) 2017-04-24 2017-04-24 人や物の落下防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6921607B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0316882Y2 (ja) * 1986-07-11 1991-04-10
JP3273699B2 (ja) * 1994-07-13 2002-04-08 積水樹脂株式会社 高架橋梁中央分離帯空間部遮蔽の梁構造
JP3354295B2 (ja) * 1994-07-22 2002-12-09 積水樹脂株式会社 高架橋梁中央分離帯空間部の緑化システム
JP3084009B2 (ja) * 1997-12-22 2000-09-04 積水樹脂株式会社 高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法
US6848221B1 (en) * 2002-11-01 2005-02-01 The Ruhlin Company Overhang falsework
JP2010065468A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Kurimoto Technos:Kk パネル取付用治具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018025088A (ja) 2018-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3128098B1 (en) Solar cell apparatus
WO2014162834A1 (ja) 太陽電池モジュールの支持構造、及びその支持構造を用いた太陽光発電システム
JP5458410B2 (ja) 縦葺き外装構造
US8857133B2 (en) Purlin construction for roof structures
US7401681B2 (en) Mounting support device for ceiling embedded speaker system
JP6921607B2 (ja) 人や物の落下防止装置
TWI461161B (zh) table
JP7376388B2 (ja) ドア枠と開口部枠材の固定構造及び方法
JP7421371B2 (ja) ドア枠と開口部枠材の固定構造及び方法
JP6189367B2 (ja) ソーラーパネル取付金具
JP7308176B2 (ja) 乗客コンベア及び既設乗客コンベアの脱落防止構造の強化方法
KR102254928B1 (ko) 태양광 모듈 고정용 구조물
JP6553889B2 (ja) 板材の取付構造
JP6771685B2 (ja) 太陽光パネル固定部材、及び太陽光パネルの固定構造
JPH1160116A (ja) エレベータのかご操作盤
JP7068813B2 (ja) 野縁接続金物
RU36847U1 (ru) Комплект для крепления фасадных облицовочных панелей (варианты), опорный узел и навесной элемент для него
JP7082378B2 (ja) 鳥害防止具
JP4367144B2 (ja) 出隅用外壁パネルの取付構造
JP7376387B2 (ja) ドア枠と開口部枠材の固定構造及び方法
JP2004084762A (ja) ラック用連結部材
JP7279927B2 (ja) 天井構造および支持部材
JP7133839B2 (ja) 折板構造屋根の仮設資材取付具
JP7126202B2 (ja) 手すり
JP4062239B2 (ja) ケーブルラックのカバー取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20170509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170509

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6921607

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250