JP3273699B2 - 高架橋梁中央分離帯空間部遮蔽の梁構造 - Google Patents

高架橋梁中央分離帯空間部遮蔽の梁構造

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JP3273699B2 JP16138494A JP16138494A JP3273699B2 JP 3273699 B2 JP3273699 B2 JP 3273699B2 JP 16138494 A JP16138494 A JP 16138494A JP 16138494 A JP16138494 A JP 16138494A JP 3273699 B2 JP3273699 B2 JP 3273699B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高架橋梁中央分離帯空
間部遮蔽の梁構造に関する。詳細には、高速自動車道路
等の上下線にはそれぞれ別々に高架橋梁が設けられて上
下線が分離している場合が多く、かかる高架橋梁の上下
線の間の中央分離帯となる空間(高架橋梁中央分離帯空
間部)を遮蔽する板体等を支持する高架橋梁中央分離帯
空間部遮蔽の梁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】高速自動車道路等では、上下線にそれぞ
れ別々に高架橋梁が設けられ、上下線が分離しているこ
とが多く、そのため、かかる高架橋梁では上下線の中央
分離帯部分に空間(高架橋梁中央分離帯空間部)が生ず
る。このように上下線の間に高架橋梁中央分離帯空間部
があると、車両、荷物あるいは人の落下事故が生ずる危
険がある。従来、この危険を防止するために、高架橋梁
中央分離帯空間部を遮蔽することが行われている。
【0003】この高架橋梁中央分離帯空間部を遮蔽する
従来行われている方法は、次に示す3つの方法に大別さ
れる。即ち、第一の方法は、上下線の間に金網やワイヤ
ーを架け渡し、この上にシートを取り付ける方法であ
る。第二の方法は、実開昭63−14612号公報に記
載あるように、金属板や合成樹脂板等を架け渡す方法で
ある。第三の方法は、H形鋼、T形鋼、C形鋼等の梁材
を架け渡し、この上に金属板や合成樹脂板を取り付ける
方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第一の方法
は、上下線の高架橋梁間が大きくなり、中央分離帯の幅
が広くなると、シートが大量の風を含むので、架け渡し
ている金網やワイヤーに大きな力がかかる。そして、金
網やワイヤーの強度を一定以上にすることが困難である
から、この第一の方法は中央分離帯の幅が広い場所には
採用し難いという問題がある。又、金網やワイヤーの上
にシートを取り付けていると、シートや金網、ワイヤー
等が風雨や紫外線に曝されるから、腐食し易く耐久性に
劣るという問題があるし、かかる構造では遮音し難いの
で遮音性に劣るという問題がある。又、ワイヤーを架け
渡しこの上にシートを取り付けていると、ワイヤーの間
が広いから人がこのシートの上に載って作業し難いとい
う問題がある。
【0005】又、第二の方法は、中央分離帯の幅が広く
なると架け渡している金属板や合成樹脂板が撓むので取
り付け難く従って施工し難い。又、この金属板や合成樹
脂板が風を含むと、金属板や合成樹脂板に大きな力がか
かる。従って、第一の方法と同様に、中央分離帯の幅が
広い場所には採用し難いという問題がある。更に、上下
線の高架橋梁の上を車両が通過したり風が強いと、高架
橋梁が振動するが、このように高架橋梁が振動すると、
金属板や合成樹脂板の取付部分に無理な力がかかり、こ
の取付部分や金属板、合成樹脂板が破損するという問題
がある。この問題を解決するために、ゴム板等を挟んで
取り付けているが、これでも、高架橋梁が高くなるとこ
の振動幅が大きく、振動を吸収することができず、破損
したり金属板や合成樹脂板が外れて落下するということ
がある。
【0006】第三の方法は、上下線の高架橋梁の間に架
け渡した梁材の強度が大きく、従って、風等を含んでも
破損しないから、中央分離帯の幅が広くても採用でき
る。しかし、高架橋梁が高架橋梁を通過している車両や
風等で振動すると、梁の取付部分に無理な力がかかり、
この取付部分が破損し易いという問題がある。
【0007】この問題を解決する方法として、梁材を片
持ち梁にしたり、梁材の両端をピン構造にして回動可能
に取り付ける方法が行われている。片持ち梁は一方だけ
で梁材を支持するから、長い梁材の支持を大きくするこ
とが困難であり、中央分離帯の幅が広い場所には採用し
難いという問題がある。又、ピン構造で梁材を上下方向
に回動可能に支持する方法は、上下線の高架橋梁が上下
方向に振動したときには適応できて支障がないが、上下
線の高架橋梁の振動は上下方向だけでなく、前後方向や
横方向にも振動するから、これ等の振動に適応できず接
続部が破損することがある。
【0008】そこで、本発明の目的は、大型化し易い梁
材であって、上記ピン構造を改良して高架橋梁が種々な
方向に振動しても梁材の取付部分に無理な力がかからな
い高架橋梁中央分離帯空間部遮蔽の梁構造を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、請求項1記載の発明
は、上下線の高架橋梁の側縁部に取り付けられたベース
プレートに梁材が受け金具を介して架け渡され、この受
け金具がベースプレートに接続された高架橋梁中央分離
帯空間部遮蔽の梁構造であって、前記梁材の両端部に受
け金具が、梁材と受け金具のどちらか一方に設けられた
長孔と他方に設けられた孔とに通されたボルトとナット
で長孔に沿って摺動可能に接続され、前記ベースプレー
トは取付板と、この取付板に立設された立上片とからな
り、取付板には立上片の両側に、立上片のほぼ中央を中
心にした円周に沿った円弧状の長孔が設けられ、高架橋
梁の側縁部にはアンカーボルトが取り付けられ、このア
ンカーボルトがベースプレートの取付板の円弧状の長孔
に通され、このベースプレートの上から螺入されたナッ
トでベースプレートが高架橋梁の側縁部に円弧状の長孔
に沿って回動可能に取り付けられ、前記受け金具がベー
スプレートの立上片に上下方向に回動可能に取り付けら
れているものである。
【0010】又、請求項2記載の発明は、上下線の高架
橋梁の側縁部に取り付けられたベースプレートに梁材が
調整プレートを介して架け渡され、この調整プレートが
ベースプレートに接続された高架橋梁中央分離帯空間部
遮蔽の梁構造であって、前記梁材の両端部に調整プレー
トが交差された状態に当接され、梁材と調整プレートと
に設けられた通孔に通された回転軸により調整プレート
が梁材に回動可能に接続され、前記ベースプレートは取
付板と、この取付板に立設された立上片とからなり、取
付板には立上片の両側に、立上片のほぼ中央を中心にし
た円周に沿った円弧状の長孔が設けられ、高架橋梁の側
縁部にはアンカーボルトが取り付けられ、このアンカー
ボルトがベースプレートの取付板の円弧状の長孔に通さ
れ、このベースプレートの上から螺入されたナットでベ
ースプレートが高架橋梁の側縁部に円弧状の長孔に沿っ
て回動可能に取り付けられ、前記調整プレートがベース
プレートの立上片に前後方向に回動可能に取り付けられ
ているものである。
【0011】
【作用】車両が通過したり風が吹いて、上下線の高架橋
梁が高架橋梁の道路の進行方向に振動したときには、本
発明の梁構造には無理な力がかからない。
【0012】即ち、本発明の梁構造は、高架橋梁の側縁
部に取り付けられたアンカーボルトがベースプレートの
取付板の円弧状の長孔に通され、ベースプレートが高架
橋梁の側縁部に円弧状の長孔に沿って回動可能に取り付
けられ、このベースプレートに梁材が受け金具あるいは
調整プレートを介して接続されているから、ベースプレ
ートは高架橋梁の側縁部に円弧状の長孔に沿って水平方
向に回動可能であり、梁材はベースプレートと共に高架
橋梁の側縁部に水平方向に回動可能となる。従って、高
架橋梁が道路の進行方向に振動すると、ベースプレート
が回動して梁材に無理な力がかからない。
【0013】又、上下線の高架橋梁が上下方向に振動し
たときには、本発明の梁構造の、請求項1の発明では梁
の端部に接続された受け金具が、ベースプレートの立上
片に上下方向に回動可能に取り付けられているから、受
け金具は上下方向に回動して梁材の接続部に無理な力が
かからない。
【0014】又、請求項2の発明では、梁材に調整プレ
ートが交差された状態に当接され、梁材と調整プレート
とに設けられた通孔に通された回転軸により回動可能に
接続されたり、調整プレートがベースプレートの立上片
に前後方向に回動可能に取り付けられているから、高架
橋梁が上下方向に振動したときには、この両方の回動可
能な接続部のどちらかが回動して梁材の接続部に無理な
力がかからない。
【0015】以上のように、高架橋梁が相対的に道路の
進行方向や上下方向に振動しても、梁材の接続部に無理
な力がかからない。又、高架橋梁が道路の進行方向にほ
ぼ直交する方向に振動することがある。この場合には、
請求項1の発明では、梁材の両端に受け金具が、梁材と
受け金具のどちらか一方に設けられた長孔と他方に設け
られた孔とに通されたボルトとナットで長孔に沿って摺
動可能に接続されているから、この梁材と受け金具との
接続部が長孔に沿って摺動して、受け金具と他方の梁材
との間の距離が伸縮して梁材に無理な力がかからない。
【0016】又、請求項2の発明では、梁材の両端に調
整プレートが交差された状態に当接され、梁材に調整プ
レートが回動可能に接続され、調整プレートがベースプ
レートの立上片に回動可能に接続されているから、この
両方の接続部の角度が変化することにより、調整プレー
トの方向が変わって梁材とベースプレートとの距離が変
化して、梁材に無理な力がかからない。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1およ
び図2は本発明高架橋梁中央分離帯空間部遮蔽の梁構造
の一実施例を示し、図1は高架橋梁を示す説明図、図2
は梁材とベースプレートとの接続部を示し、(イ)は平
面図、(ロ)はA−A線における断面図、(ハ)は側面
図である。図3は本発明の他の実施例を示し、(イ)は
梁材とベースプレートとの接続部を示す平面図、(ロ)
はB−B線における断面図、(ハ)は側面図である。
【0018】まず、図1および図2に示す実施例につい
て説明する。図1および図2において、1は上り線側の
高架橋梁であり、2は下り線側の高架橋梁である。3は
上り線側の高架橋梁1と下り線側の高架橋梁2との間の
中央分離帯空間部である。4はこの中央分離帯空間部3
に設けられた梁材である。
【0019】5は上下線の高架橋梁1または2の側縁部
に取り付けられたベースプレートであり、高架橋梁1、
2の側縁部に取り付けられる取付板6と、この取付板6
に立設された2枚の立上片7とからなる。
【0020】取付板6には、2枚の立上片7の両側に、
立上片7のほぼ中央を中心とした円周に沿った円弧状の
長孔61がそれぞれ設けられている。この取付板6の円
弧状の長孔61に、高架橋梁1、2の側縁部に取り付け
られたアンカーボルト11が挿入され、その上から螺入
されたナット12でベースプレート5が円弧状長孔61
に沿って回動可能に接続されている。2枚の立上片7の
間には回転軸71が取り付けられている。
【0021】8は受け金具であり、この受け金具8の一
方の端部には丸孔81が設けられ、又、梁材4の端部に
は長孔41が設けられていて、この丸孔81と長孔41
との中に挿入されたボルト82とナット83とで梁材4
が受け金具8に長孔41に沿って摺動可能に接続されて
いる。又、ベースプレート5の2枚の立上片7の間に受
け金具8の他方の端部85が挿入され、この端部85が
回転軸71に、上下方向に回動可能に接続されている。
【0022】次に、この高架橋梁中央分離帯空間部遮蔽
の梁構造の作用について説明する。車両が通過したり風
が吹いて、上下線の高架橋梁1、2が高架橋梁の道路の
進行方向に振動すると、上下線の高架橋梁1、2に架け
渡されている梁材4が高架橋梁1または2に対して道路
の進行方向に回動する。その結果、梁材4に接続されて
いる受け金具8がベースプレート5を回動させようとす
る。
【0023】このベースプレート5は、高架橋梁1また
は2の側縁部に取り付けられたアンカーボルト11が立
上片7のほぼ中央を中心にした円周に沿った円弧状の長
孔61に通され、このアンカーボルト11の上からナッ
ト12が螺入されて、この円弧状の長孔61に沿って回
動可能になされているから、上記のように、受け金具8
がベースプレート5を回動させようとすると、このベー
スプレート5が回動し、この接続部に無理な力が働か
ず、従って、この接続部が破損することがない。
【0024】又、車両が通過したり風が吹いて、上下線
の高架橋梁1、2が上下方向に振動すると、上下線の高
架橋梁1、2に架け渡されている梁材4が、高架橋梁1
または2に対して垂直方向に回動する。その結果、梁材
4に接続されている受け金具8がベースプレート5を上
下方向に回動させようとする。
【0025】しかし、受け金具8はベースプレート5の
回転軸71に上下方向に回動可能に接続されているか
ら、回転軸71を中心にして回動し、上記のように受け
金具8がベースプレート5を上下方向に回動させようと
しても接続部に無理な力が働かず、従って、この接続部
が破損することがない。
【0026】又、車両が通過したり風が吹いて、上下線
の高架橋梁1、2が離れたり近づいたりする方向に振動
すると、上下線の高架橋梁1、2に架け渡されている梁
材4と受け金具8と引っ張り合ったり押し合う。受け金
具8と梁材4とは、梁材4に設けられている長孔41に
沿って摺動可能に接続されているから、上記のように、
梁材4と受け金具8とが引っ張り合ったり押し合うと、
この受け金具8と梁材4とが長孔41に沿って摺動し
て、この接続部に無理な力が働かず、従って、この接続
部が破損することがない。
【0027】このように、上下線の高架橋梁がいずれの
方向に振動しても、梁材4と高架橋梁1または2との接
続部に無理な力が働かず、その結果、この接続部が破損
することがない。
【0028】次に、図3に示す実施例について説明す
る。図3に示す実施例を図1および図2に示す実施例と
比較すると、梁材4aと高架橋梁1aまたは2aの接続
構造が異なるので、この部分について説明する。4a
は、図1に示す実施例と同様に、上下線の高架橋梁1
a、2aとの間の中央分離帯空間部3aに架けられた梁
材である。
【0029】5aは上下線の高架橋梁1a、2aの側縁
部に取り付けられたベースプレートであり、高架橋梁1
a、2aの側縁部に取り付けられる取付板6aと、この
取付板6aに立設された2枚の立上片7aとからなる。
【0030】取付板6aには、2枚の立上片7aの両側
に、立上片7aのほぼ中央を中心とした円周に沿った円
弧状の長孔61aがそれぞれ設けられている。この取付
板6aの円弧状の長孔61aに、高架橋梁1a、2aの
側縁部に取り付けられたアンカーボルト11aが挿入さ
れ、その上から螺入されたナット12aでベースプレー
ト5aが円弧状長孔61aに沿って回動可能に接続され
ている。2枚の立上片7aの間には回転軸71aが取り
付けられている。
【0031】9は調整プレートであり、この調整プレー
ト9の一方の端部には丸孔91が設けられ、梁材4aの
端部には丸孔41aが設けられている。そして、2枚の
調整プレート9が梁材4aに、梁材4aを両側から挟む
ようにして、ほぼ直角に交差さた状態に当接され、この
丸孔91と丸孔41aとの間に挿入された回転軸92に
より、調整プレート9が梁材4aに回動可能に接続され
ている。
【0032】又、この2枚の調整プレート9の間にベー
スプレート5aの立上片7aを挿入し、この調整プレー
ト9の端部95と立上片7aとに設けられた通孔に回転
軸71aが挿入されて、調整プレート9がベースプレー
ト5aに、梁材4aの長手方向に回動可能に接続されて
いる。
【0033】なお、梁材4aの端部と調整プレート9と
の接続は、梁材4aの両端部共が上記のように調整プレ
ート9と回動可能に接続されているのが好ましいが、梁
材4aの一端部のみが調整プレート9と回動可能に接続
され、他端部が調整プレート9と固定的に接続されてい
てもよい。
【0034】次に、この高架橋梁中央分離帯空間部遮蔽
の梁構造の作用について説明する。車両が通過したり風
が吹いて、上下線の高架橋梁1a、2aが高架橋梁の道
路の進行方向に振動すると、上下線の高架橋梁1a、2
aに架け渡されている梁材4aが高架橋梁1aまたは2
aに対して道路の進行方向に回動する。その結果、梁材
4aに接続されている調整プレート9がベースプレート
5aを回動させようとする。
【0035】このベースプレート5aは高架橋梁1aま
たは2aの側縁部に取り付けられたアンカーボルト11
aが、立上片7aのほぼ中央を中心にした円周に沿った
円弧状の長孔61aに通され、このアンカーボルト11
aの上からナット12aが螺入されて、この円弧状の長
孔61aに沿って回動可能になされているから、上記の
ように、調整プレート9がベースプレート5aを回動さ
せようとすると、このベースプレート5aが回動し、こ
の接合部に無理な力が働かず、従って、この接続部が破
損することがない。
【0036】又、車両が通過したり風が吹いて、上下線
の高架橋梁1a、2aが上下方向に振動すると、上下線
の高架橋梁1a、2aに架け渡されている梁材4aが、
高架橋梁1aまたは2aに対して垂直方向に回動する。
その結果、梁材4aに接続されている調整プレート9が
ベースプレート5aを上下方向に回動させようとする。
【0037】梁材4aと調整プレート9とが回転軸92
により回動可能に接続され、又、調整プレート9がベー
スプレート5aの回転軸71aに回動可能に接続されて
いるから、上記のように調整プレート9がベースプレー
ト5aを回動させようとすると、回転軸92または回転
軸71aを中心にして梁材4aまたは調整プレート9の
いずれかが回動し、この接続部に無理な力が働かず、従
って、この接続部が破損することがない。
【0038】又、車両が通過したり風が吹いて、上下線
の高架橋梁1a、2aが離れたり近づいたりすると、上
下線の高架橋梁1a、2aに架け渡されている梁材4a
とベースプレート5aとが、調整プレート9を間に挟ん
で、引っ張り合ったり押し合う。
【0039】梁材4aに調整プレート9がほぼ直角に交
差した状態で回動可能に取り付けられ、この調整プレー
ト9がベースプレート5aに回動可能に接続されている
から、梁材4aとベースプレート5aとが引っ張り合っ
たり押し合うと、この調整プレート9と梁材4aとの角
度や調整プレート9とベースプレート5aとの角度が変
わり、調整プレート9の方向が変わって、梁材4aとベ
ースプレート5aとの距離が変化して、この接続部に無
理な力が働かず、従って、この接続部が破損することが
ない。
【0040】このように、上下線の高架橋梁がいずれの
方向に振動しても、梁材4aと高架橋梁1aまたは2a
との接続部に無理な力が働かず、その結果、この接続部
が破損することがない。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜2の発
明では、高架橋梁を通過する車両や風の力によって高架
橋梁が道路の進行方向に振動すると、ベースプレートが
円弧状の長孔によって回動するから、接続部に無理な力
が働かない。又、高架橋梁が上下方向に振動すると、梁
材に接続されている受け金具や調整プレートが上下方向
に回動するから、接続部に無理な力が働かない。従っ
て、この接続部が破損することがない。
【0042】又、請求項1の発明では、高架橋梁を通過
する車両や風の力によって、上下の高架橋梁の間が近づ
いたり遠ざかる方向に振動すると、梁材と受け金具のど
ちらか一方に設けられている長孔に沿って伸縮するか
ら、この接続部に無理な力が働かない。又、請求項2の
発明では、梁材と調整プレートとの間の角度と調整プレ
ートとベースプレートとの間の角度が変化して、調整プ
レートの方向が変わることにより、梁材とベースプレー
トとの間の距離が変化するから、接続部に無理な力が働
かない。このように接続部に無理な力が働かず、従っ
て、この接続部が破損することがない。
【0043】このように、本発明高架橋梁中央分離帯空
間部遮蔽の梁構造では、接続部に無理な力が働かないよ
うになっているから、接続部が破損することがなく、安
心である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明高架橋梁中央分離帯空間部遮蔽の梁構造
の一実施例を示すもので、高架橋梁を示す説明図であ
る。
【図2】梁材とベースプレートとの接続部を示すもの
で、(イ)は平面図、(ロ)はA−A線における断面
図、(ハ)は側面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すもので、(イ)は梁
材とベースプレートとの接続部を示す平面図、(ロ)は
B−B線における断面図、(ハ)は側面図である。
【符号の説明】
1、1a 上り線側の高架橋梁 11、11a アンカーボルト 12、12a ナット 2、2a 下り線側の高架橋梁 3、3a 中央分離帯空間部 4、4a 梁材 5、5a ベースプレート 6、6a 取付板 61、61a 円弧状の長孔 7、7a 立上片 8 受け金具 9 調整プレート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下線の高架橋梁の側縁部に取り付けら
    れたベースプレートに梁材が受け金具を介して架け渡さ
    れ、この受け金具がベースプレートに接続された高架橋
    梁中央分離帯空間部遮蔽の梁構造であって、前記梁材の
    両端部に受け金具が、梁材と受け金具のどちらか一方に
    設けられた長孔と他方に設けられた孔とに通されたボル
    トとナットで長孔に沿って摺動可能に接続され、前記ベ
    ースプレートは取付板と、この取付板に立設された立上
    片とからなり、取付板には立上片の両側に、立上片のほ
    ぼ中央を中心にした円周に沿った円弧状の長孔が設けら
    れ、高架橋梁の側縁部にはアンカーボルトが取り付けら
    れ、このアンカーボルトがベースプレートの取付板の円
    弧状の長孔に通され、このベースプレートの上から螺入
    されたナットでベースプレートが高架橋梁の側縁部に円
    弧状の長孔に沿って回動可能に取り付けられ、前記受け
    金具がベースプレートの立上片に上下方向に回動可能に
    取り付けられていることを特徴とする高架橋梁中央分離
    帯空間部遮蔽の梁構造。
  2. 【請求項2】 上下線の高架橋梁の側縁部に取り付けら
    れたベースプレートに梁材が調整プレートを介して架け
    渡され、この調整プレートがベースプレートに接続され
    た高架橋梁中央分離帯空間部遮蔽の梁構造であって、前
    記梁材の両端部に調整プレートが交差された状態に当接
    され、梁材と調整プレートとに設けられた通孔に通され
    た回転軸により調整プレートが梁材に回動可能に接続さ
    れ、前記ベースプレートは取付板と、この取付板に立設
    された立上片とからなり、取付板には立上片の両側に、
    立上片のほぼ中央を中心にした円周に沿った円弧状の長
    孔が設けられ、高架橋梁の側縁部にはアンカーボルトが
    取り付けられ、このアンカーボルトがベースプレートの
    取付板の円弧状の長孔に通され、このベースプレートの
    上から螺入されたナットでベースプレートが高架橋梁の
    側縁部に円弧状の長孔に沿って回動可能に取り付けら
    れ、前記調整プレートがベースプレートの立上片に前後
    方向に回動可能に取り付けられていることを特徴とする
    高架橋梁中央分離帯空間部遮蔽の梁構造。
JP16138494A 1994-07-13 1994-07-13 高架橋梁中央分離帯空間部遮蔽の梁構造 Expired - Lifetime JP3273699B2 (ja)

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