JP2004027591A - 軸組み構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部材を共通化して様々な形態の軸組みを構成する。
【解決手段】柱1の上下方向の端面部に接続金物3を取付ける。該接続金物3として平面視においてL状に交差する2方向に梁連結片4を突出した第1の接続金物3aと、平面視においてT状に交差する3方向に梁連結片4を突出した第2の接続金物3bとを備える。平面視で梁2がL状に交差する部分においては柱1の上下方向の端部に第1の接続金物3aを取付けると共に第1の接続金物3aの平面視においてL状に交差する2方向に突出した各梁連結片4にそれぞれL状に交差する梁2の端部を接続する。平面視で梁2がT状に交差する部分においては柱1の上下方向の端部に第2の接続金物3bを取付けると共に第2の接続金物3bの平面視においてT状に交差する3方向に突出した各梁連結片4にそれぞれT状に交差する梁2の端部を接続する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の柱と複数の梁とを接続して構成する軸組み構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から複数の柱と複数の梁とを接続して構成する軸組み構造として、図11に示すようなものが知られている。図11に示すものは角形鋼管よりなる柱1の内面の4面に補強板30を配設してボルト32により取付け、この柱1の外面の補強板30に対応した部位に接合金物31をボルト32により取り付け、接合金物31に梁2の上下フランジ部2bの端部をボルト32により取付け、このようにして複数の柱1と複数の梁2とを接続して軸組み構造を形成するようになっている。
【0003】
ところで、複数の柱1と複数の梁2とを接続して構成する軸組み構造においては、柱1と梁2とを接続するに当たって、柱1位置で梁2が平面視でL状に交差する箇所と、T状に交差する箇所とを備えた軸組み構造、あるいは柱1と梁2とを接続するに当たって、柱1位置で梁2が平面視でL状に交差する箇所と、T状に交差する箇所と、十字状に交差する箇所とを備えた軸組み構造とがある。
【0004】
ところが、上記のような従来例にあっては、梁2が平面視でL状に交差する箇所、T状に交差する箇所、十字状に交差する箇所のいずれに位置する柱1であっても、柱1を共通化するために柱1の4面に補強板30をボルト32で取付けるための孔を設けて、該孔を利用して柱1の内面の4面に補強板30を配設して取付けていた。ところが、柱1の内面の4面に補強板30を設けるのは梁2が十字状に交差する箇所に使用するためのものであり、梁2が平面視でL状に交差する箇所、T状に交差する箇所においては3面又は2面に孔を設けてそれぞれ3面又は2面にだけ上記のように孔を設けて補強板30を取付ければよいが、これだと柱1として3種類の柱1が必要で柱1の共通化が図れないので、上記のように、柱1の4面に補強板30取付け用の孔を設けて、該孔を利用して柱1の内面の4面に上記のように補強板30を配設していた。
【0005】
このため、従来にあっては、梁2が平面視でL状に交差する箇所、T状に交差する箇所においては必要でない側面にも孔や補強板30があるという問題があった。
【0006】
しかも、補強板30を柱1の内面に配設して取付けるのは作業がきわめて面倒であった。
【0007】
更に、従来にあっては、柱1の側面に接合金物31を取付けるので、梁2からの荷重は柱1の一側面に伝わって基礎へと伝達されるものであり、柱1に偏芯荷重がかかることとなる。このため、上記偏芯荷重を考慮して構造計算をしなければならず、構造計算が複雑となり、また、柱1に偏芯荷重がかかるため、柱1の肉厚を大きくして上記偏芯荷重に耐えるようにする必要があって、コストが高くなり、また、柱1の重量が重くなって施工性が悪くなるという問題がある。
【0008】
更に、従来にあっては、柱1の側面に取付けた接合金物31上に梁2の端部を載置した状態でボルト32により固定するのであるが、位置決めがしにくく、また、ボルト32により固定するまでの間は接合金物31上に載っているとはいえ横に滑り落ちる危険があるので、クレーンにより吊ったままの状態でボルトによる固定作業を行う必要があって、作業性が悪いという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、部材を共通化して様々な形態の軸組みを構成することができ、しかも、簡単な構成で梁からの荷重を柱の中心にスムーズに流すことができ、更に、梁の取付けに当たって梁を仮止めして位置決めした状態でボルトによる本固定ができて、作業性を向上することができる軸組み構造を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る軸組み構造は、複数の柱1と複数の梁2とを接続して構成する軸組み構造であって、柱1の上下方向の端面部に接続金物3を取付け、該接続金物3として平面視においてL状に交差する2方向に梁連結片4を突出した第1の接続金物3aと、平面視においてT状に交差する3方向に梁連結片4を突出した第2の接続金物3bとを備え、平面視で梁2がL状に交差する部分においては柱1の上下方向の端部に第1の接続金物3aを取付けると共に第1の接続金物3aの平面視においてL状に交差する2方向に突出した各梁連結片4にそれぞれL状に交差する各梁2の端部を接続し、平面視で梁2がT状に交差する部分においては柱1の上下方向の端部に第2の接続金物3bを取付けると共に第2の接続金物3bの平面視においてT状に交差する3方向に突出した各梁連結片4にそれぞれT状に交差する各梁2の端部を接続して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、共通の柱1を使用し、この共通の柱1の上下方向の端部に第1の接続金物3a、第2の接続金物3bを選択的に取付け、それぞれの接続金物3の梁連結片4に各梁2の端部を接続することで、部材を共通化して種々の形態の軸組みを簡単に構成することができるものである。
【0011】
また、複数の柱1と複数の梁2とを接続して構成する軸組み構造であって、柱1の上下方向の端面部に接続金物3を取付け、該接続金物3として平面視においてL状に交差する2方向に梁連結片4を突出した第1の接続金物3aと、平面視においてT状に交差する3方向に梁連結片4を突出した第2の接続金物3bと、平面視において十字状に交差する4方向に梁連結片4を突出した第2の接続金物3bとを備え、平面視で梁2がL状に交差する部分においては柱1の上下方向の端部に第1の接続金物3aを取付けると共に第1の接続金物3aの平面視においてL状に交差する2方向に突出した各梁連結片4にそれぞれL状に交差する各梁2の端部を接続し、平面視で梁2がT状に交差する部分においては柱1の上下方向の端部に第2の接続金物3bを取付けると共に第2の接続金物3bの平面視においてT状に交差する3方向に突出した各梁連結片4にそれぞれT状に交差する各梁2の端部を接続し、平面視で梁2が十字状に交差する部分においては柱1の上下方向の端部に第3の接続金物3cを取付けると共に第3の接続金物3cの平面視において十字状に交差する4方向に突出した各梁連結片4にそれぞれ十字状に交差する各梁2の端部を接続して成ることを特徴とするものであってもよい。共通の柱1を使用し、この共通の柱1の上下方向の端部に第1の接続金物3a、第2の接続金物3b、第3の接続金物3cを選択的に取付け、それぞれの接続金物3の梁連結片4に各梁2の端部を接続することで、部材を共通化して種々の形態の軸組みを簡単に構成することができるものである。
【0012】
また、上下に対向する水平な柱固定片5間に複数の垂直片6を固着して接続金物3を構成し、上記複数の垂直片6を隣合う垂直片6同士のなす角度が直角となり且つ垂直片6同士のなす交差部分が柱1の中心となるような位置関係とし、該接続金物3の垂直片6の先端部から柱固定片5より外方に梁連結片4を突出し、該梁連結片4を垂直片6と平行で且つ平面視で該垂直片6と直交する方向に梁2のウェブ部2aの肉厚分だけずらし、梁2のウェブ部2aの側面の長手方向端部に梁連結片4を重ねて固着すると共に垂直片6の延長線上に梁2のウェブ部2aを位置させることが好ましい。このような構成とすることで、梁2のウェブ部2aの側面を梁連結片4の側面に重ねて取付けることで、梁2のウェブ部2aを垂直線6の延長線上に位置させて正規の位置に位置決めして簡単に取付けることができ、また、梁2からの荷重は垂直片6同士の交差部分から柱1の中心に流れて基礎に伝達されるものであり、柱1に偏芯荷重がかからないようにできるものである。
【0013】
また、接続金物3の梁連結片4の側面に梁2のウェブ部2aの側面の長手方向の端部を重ねてボルト7により接続するものであって、梁連結片4に仮止め用のボルト7bを該ボルト7bの頭部8と梁連結片4との間に小隙間を有するように仮取付けし、梁2のウェブ部2aの端部に小径孔9aと大径孔9bとが上下に連通するだるま孔9を設け、該だるま孔9の大径孔9bを仮止め用のボルト7bの頭部8よりも大径とすると共に小径孔9aを仮止め用のボルト7bの頭部8よりも小径で且つ仮止め用ボルト7bの軸部10よりも大径とし、だるま孔9の小径孔9aに仮止め用のボルト7bの軸部10を挿通すると共に頭部8をウェブ部2aの外側に突出させてウェブ部2aの側面を梁連結片4の側面に重ね、仮止め用のボルト7bとは別の本固定用のボルト7aによりウェブ部2aと梁連結片4とを固着することが好ましい。このような構成とすることで、梁2を取付けるにあたっては、梁2をクレーンで吊って対向する梁連結片4間に位置させ、だるま孔9の大径孔9bから仮止め用ボルト7bの頭部8を挿通させ、この状態で梁2を少し下げて軸部10を小径孔9aに嵌め込むと共に頭部8をウェブ部2aの外側に突出させることで、梁2を対向する梁連結片4間に仮取付けできるものであり、この状態でクレーンによる吊り下げを止めても梁2は所定位置に位置決めされた状態で外れず、その後、ボルト7aにより簡単に本固定作業ができるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0015】
軸組みを構成するための柱1は金属製であって角筒状をしており、柱1の上下方向の端部には端部プレート11が固着してあり、端部プレート11にはナット部12が設けてある。このナット部12としては端部プレート11にナットを溶接してナット部12としてもよく、あるいは端部プレート11にタップを切ってナット部12を形成してもよい。
【0016】
梁2は金属製で断面H字状をしており、ウェブ部2aの長手方向の端部に本固定用の孔13と、仮止め用のだるま孔9とが設けてある。だるま孔9は上に位置する小径孔9aの下端部に下に位置する大径孔9bの上端部を上下に連通して構成してある。
【0017】
複数の柱1と複数の梁2とを接続して軸組みを構成するに当たって、本発明において、柱1の上下方向の端面部に接続金物3を取付け、この接続金物3に梁2の端部を取付けるようになっている。
【0018】
本発明に用いる接続金物3は、図6に示すような平面視においてL状に交差する2方向に梁連結片4を突出した第1の接続金物3aと、図7に示すような平面視においてT状に交差する3方向に梁連結片4を突出した第2の接続金物3bと、図8に示すような平面視において十字状に交差する4方向に梁連結片4を突出した第3の接続金物3cとの3種類がある。
【0019】
ここで、接続金物3は図6乃至図8に示すように、上下に対向する水平な柱固定片5間に複数の垂直片6を固着して主体が構成してあり、複数の垂直片6は隣合う垂直片6同士のなす角度が直角となり且つ垂直片6同士のなす交差部分が柱1の中心となるような位置関係となっており、添付図面に示す実施形態においては複数の垂直片6が平面視十字状をしていて、十字状の中心が平面視における柱固定片5の中心と一致し、該接続金物3の柱固定片5を柱1の上下方向の端部に固着した状態で上記垂直片6同士のなす交差部分である十字状の中心が柱1の平面視における中心と一致するようになっている。そして、接続金物3の十字状に交差した垂直片6の先端部から柱固定片5より外方に梁連結片4を突出してある。
【0020】
すなわち、第1の接続金物3aにおいては図6に示すように、4つの垂直片6のうち直角に隣合う2つの垂直片6の先端部から柱固定片5より外方に梁連結片4を突出し、この2つの梁連結片4は平面視においてL状に交差する2方向に突出している。
【0021】
第2の接続金物3bにおいては図7に示すように、4つの垂直片6のうち直角に隣合う3つの垂直片6の先端部から柱固定片5より外方に梁連結片4を突出し、この3つの梁連結片4は平面視においてT状に交差する3方向に突出している。
【0022】
また、第3の接続金物3cにおいては図8に示すように、4つの垂直片6の各先端部から柱固定片5より外方に梁連結片4を突出し、この4つの梁連結片4は平面視において十字に交差する4方向に突出している。
【0023】
いずれの接続金物3においても、垂直片6の先端部から突出した梁連結片4はいずれも垂直片6と平行で且つ平面視で該垂直片6と直交する方向に梁2のウェブ部2aの肉厚分だけずらしてある。
【0024】
梁連結片4には本固定用のナット部14と、仮固定用のナット部15とが設けてある。また、上下の柱固定片5にはボルト挿入孔16が設けてある。
【0025】
しかして、複数の柱1と複数の梁2とを接続して軸組みを構成するに当たり、例えば、図1に一例を示すように、形成しようとする軸組みが柱1を中心にして隣接する梁2が平面視L状に交差するものと、平面視T状に交差するものとで構成される場合と、図2に一例を示すように、形成しようとする軸組みが柱1を中心にして隣接する梁2が平面視L状に交差するものと、平面視T状に交差するものと、平面視十字状に交差するものとで構成される場合とがあるが、前者の場合には接続金物3として第1の接続金物3a、第2の接続金物3bを用い、後者の場合には接続金物3として第1の接続金物3a、第2の接続金物3b、第3の接続金物3cを用いるものである。
【0026】
しかして、上記の接続金物3を用いて柱1に梁2を接続して軸組みを形成するには下記のようにして行うものである。
【0027】
すなわち、基礎に立設する下階の柱1の上端の端部プレート11に接続金物3の下の柱固定片5をボルト17により固定するのであるが、平面視で梁2がL状に交差する部分においては柱1の上端の端部プレート11に第1の接続金物3aを取付け、平面視で梁2がT状に交差する部分においては柱1の上端の端部プレート11に第2の接続金物3bを取付ける。なお、平面視で梁2が十字状に交差する部分がある場合には該当する個所のは柱1の上端の端部プレート11に第3の接続金物3cを取付ける。図3、図4、図5にはそれぞれ第1の接続金物3aによって梁2をL状に接続する部分の分解斜視図、第2の接続金物3bによって梁2をT状に接続する部分の分解斜視図、第3の接続金物3cによって梁2を十字状に接続する部分の分解斜視図が示してある。
【0028】
上記接続金物3の各梁連結片4にはあらかじめ又は接続金物3を柱1に取付け後に仮固定用のナット部15に仮止め用のボルト7bを該ボルト7bの頭部8と梁連結片4との間に小隙間を有するように仮取付けする。ここで、使用する仮止め用のボルト7bと前述のだるま孔9との大きさの関係は、仮止め用のボルト7bの頭部8がだるま孔9の大径孔9bよりも小径で且つ小径孔9aよりも大径となっており、また、仮止め用のボルト7bの軸部10が小径孔9aよりも小径となっている。
【0029】
そして、隣接する柱1の上端間に梁2をクレーンにより吊り下げて位置させ、梁2の両端部のだるま孔9の大径孔9bを隣接する柱1の接続金物3の梁連結片4に設けた上記仮止め用のボルト7bの頭部8に通して軸部10を大径孔9bに位置させ、この状態で梁2を少し下方に移動させることで、小径孔9aに仮止め用のボルト7bの軸部10を挿通すると共に頭部8をウェブ部2aの外側に突出させてウェブ部2aの側面を梁連結片4の側面に重ねて梁2を柱1の上端部に固着した接続金物3に仮止めする。梁2に設けた本固定用の孔13と梁連結片4に設けた本固定用のナット部14とが一致して位置決めがされると共に上記のように梁2が仮止めされているので、クレーンによる梁2の吊り下げを解除しても梁2は仮止め用のボルト7bから外れて落下することなく位置決めされた状態が維持されるものである。したがって、作業者は梁2を上記のように仮止めして位置決めした状態で本固定用の孔13から本固定用のボルト7aを挿入して梁連結片4に設けた本固定用のナット部14に螺合して本固定するものであって、本固定の際に作業者が位置決め操作をする必要がなく、少人数で梁2を柱1に接続することができるものである。なお、仮止め用のボルト7bは本固定の際に最終的に本締めしてこの仮止め部分も本固定してもよいものである。
【0030】
上記のようにして下階の柱1の上端部に取付けた接続金物3を介して下階の梁1を接続した後、上記接続金物3の上の端固定片5に上階の柱1の下端の端部プレート11をボルト17により固定する。上階の柱1の上端の端部プレート11には更に接続金物3を取付け、上記と同様にして上階の梁2を接続するものである。
【0031】
このようにして複数の柱1、複数の梁2、第1の接続金物3a、第2の接続金物3b(又は第1の接続金物3a、第2の接続金物3b、第3の接続金物3c)を用いて軸組みを構成するものであり、この場合、接続金物3として第1の接続金物3a、第2の接続金物3bの2種類又は第1の接続金物3a、第2の接続金物3b、第3の接続金物3cの3種類を用意するのみで多様な形態の軸組みを構成することができるものである。
【0032】
ここで、梁連結片4が垂直片6に対して平行で且つ平面視で該垂直片6と直交する方向に梁2のウェブ部2aの肉厚分だけずらしてあるので、上記のように梁2のウェブ部2aの端部の側面を梁連結片4の側面に重ねてボルト7aにより固定すると、梁2のウェブ部2aが垂直片6の延長線上に梁2のウェブ部2aが位置するものであり、しかも、複数の垂直片6の交差部分が柱1の中心となっているので、梁2からの荷重は垂直片6同士の交差部分から柱1の中心に流れて基礎に伝達されることになり、この結果、柱1に偏芯荷重がかからないようにできるものである。
【0033】
なお、垂直片6の先端から柱固定片5より外方に梁連結片4を突出するに当たって、ウェブ部2aの肉厚分だけ側方にずらして柱固定片5を突出するのであるが、図9に示すように、垂直片6の先端からウェブ部2aの肉厚部だけずらして左右側方に梁連結片4を突出してもよい。この場合、左右の梁連結片4は図9(c)のように上下方向においてずれているものである。そして、両梁連結片4a間に梁2のウェブ部2aの端部を差し込んで位置決めするようになっている。図9においては梁連結片6が十字状に突出する第3の接続金物3cの例を示しているが、第1の接続金物3a、第2の接続金物3bにおいてもこのように垂直片6の先端からウェブ部2aの肉厚部だけずらして左右側方に梁連結片4を突出してもよい。
【0034】
また、図10には本発明の更に他の実施形態を示しており、この実施形態においては複数の垂直片6が柱固定片5の中心を通る十字状の仮想線に対してそれぞれ梁2のウェブ部2aの肉厚分だけ側方にずれて位置しており、複数の垂直片6の端部同士が固着してあり、この複数の垂直片6の端部の固着部分に囲まれた部分の中心が柱1の中心と一致するようになっている。そして、垂直片6の端部から垂直片6と面一に梁連結片4が突出しており、この梁連結片4の突出基部からL状の挟持片4aが梁連結片4と対向するように突出してあり、梁連結片4と挟持片4aとの間に梁2のウェブ部2aの端部を差し込んで両側から挟持して位置決めするようになっている。本実施形態も梁連結片6が十字状に突出する第3の接続金物3cの例を示しているが、第1の接続金物3a、第2の接続金物3bにおいても同様にしてもよい。
【0035】
なお、本発明においては梁2にはあらかじめ上面に木製の横木19を固着してあって、床パネルや壁パネルを梁に取付ける際に梁2上面の木製の横木19に釘打ちなどにより床パネルや壁パネルの木製のパネル枠を取付けることができるようになっている。もちろん、本発明において梁2としては木製の横木19を設けないものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、平面視で梁がL状に交差する部分においては柱の上下方向の端部に第1の接続金物を取付けると共に第1の接続金物の平面視においてL状に交差する2方向に突出した各梁連結片にそれぞれL状に交差する各梁の端部を接続し、平面視で梁がT状に交差する部分においては柱の上下方向の端部に第2の接続金物を取付けると共に第2の接続金物の平面視においてT状に交差する3方向に突出した各梁連結片にそれぞれT状に交差する各梁の端部を接続してあるので、共通の柱を使用し、この共通の柱の上下方向の端部に第1の接続金物、第2の接続金物を選択的に取付け、それぞれの接続金物の梁連結片に各梁の端部を接続することで、部材を共通化して種々の形態の軸組みを簡単に構成することができるものであり、これにより従来のように柱に必要以上に孔加工をしたり、柱内面に補強板を取付けたりする必要がなく、構造が簡略化できるものである。
【0037】
また、請求項2記載の発明にあっては、平面視で梁がL状に交差する部分においては柱の上下方向の端部に第1の接続金物を取付けると共に第1の接続金物の平面視においてL状に交差する2方向に突出した各梁連結片にそれぞれL状に交差する各梁の端部を接続し、平面視で梁がT状に交差する部分においては柱の上下方向の端部に第2の接続金物を取付けると共に第2の接続金物の平面視においてT状に交差する3方向に突出した各梁連結片にそれぞれT状に交差する各梁の端部を接続し、平面視で梁が十字状に交差する部分においては柱の上下方向の端部に第3の接続金物を取付けると共に第3の接続金物の平面視において十字状に交差する4方向に突出した各梁連結片にそれぞれ十字状に交差する各梁の端部を接続してあるので、共通の柱を使用し、この共通の柱の上下方向の端部に第1の接続金物、第2の接続金物、第3の接続金物を選択的に取付け、それぞれの接続金物の梁連結片に各梁の端部を接続することで、部材を共通化して種々の形態の軸組みを簡単に構成することができるものであり、これにより従来のように柱に必要以上に孔加工をしたり、柱内面に補強板を取付けたりする必要がなく、構造が簡略化できるものである。
【0038】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、上下に対向する水平な柱固定片間に複数の垂直片を固着して接続金物を構成し、上記複数の垂直片を隣合う垂直片同士のなす角度が直角となり且つ垂直片同士のなす交差部分が柱の中心となるような位置関係とし、該接続金物の垂直片の先端部から柱固定片より外方に梁連結片を突出し、該梁連結片を垂直片と平行で且つ平面視で該垂直片と直交する方向に梁のウェブ部の肉厚分だけずらし、梁のウェブ部の側面の長手方向端部に梁連結片を重ねて固着すると共に垂直片の延長線上に梁のウェブ部を位置させてあるので、梁のウェブ部の側面を梁連結片の側面に重ねて取付けることにより、梁のウェブ部を垂直線の延長線上に位置させて正規の位置に位置決めして簡単に取付けることができて、施工性が向上するものであり、また、梁からの荷重は垂直片同士の交差部分から柱の中心に流れて基礎に伝達されるものであり、柱に偏芯荷重がかからないようにでき、これにより、構造計算に当たって上記偏芯荷重を考慮する必要がなくて構造計算が楽になり、また、柱の肉厚もできるだけ薄くできて、コストダウンが図れるとともに柱重量が軽くなるので施工性も良くなるものである。
【0039】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、接続金物の梁連結片の側面に梁のウェブ部の側面の長手方向の端部を重ねてボルトにより接続するものであって、梁連結片に仮止め用のボルトを該ボルトの頭部と梁連結片との間に小隙間を有するように仮取付けし、梁のウェブ部の端部に小径孔と大径孔とが上下に連通するだるま孔を設け、該だるま孔の大径孔を仮止め用のボルトの頭部よりも大径とすると共に小径孔を仮止め用のボルトの頭部よりも小径で且つ仮止め用ボルトの軸部よりも大径とし、だるま孔の小径孔に仮止め用のボルトの軸部を挿通すると共に頭部をウェブ部の外側に突出させてウェブ部の側面を梁連結片の側面に重ね、仮止め用のボルトとは別の本固定用のボルトによりウェブ部と梁連結片とを固着してあるので、梁を取付けるにあたっては、梁をクレーンで吊って対向する梁連結片間に位置させ、だるま孔の大径孔から仮止め用ボルトの頭部を挿通させ、この状態で梁を少し下げて軸部を小径孔に嵌め込むと共に頭部をウェブ部の外側に突出させることで、梁を対向する梁連結片間に仮取付けできるものであり、この状態でクレーンによる吊り下げを止めても梁は所定位置に位置決めされた状態で外れず、その後、ボルトにより簡単に本固定作業ができるものであり、この結果、梁を位置決めして取付ける作業が極めて容易に行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の斜視図である。
【図2】同上の他の実施形態の斜視図である。
【図3】同上の梁をL状に接続する部分の分解斜視図である。
【図4】同上の梁をT状に接続する部分の分解斜視図である。
【図5】同上の梁を十字状に接続する部分の分解斜視図である。
【図6】同上に使用する第1の接続金具を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。
【図7】同上に使用する第2の接続金具を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。
【図8】同上に使用する第3の接続金具を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。
【図9】同上に使用する第3の接続金具の他の例を示を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。
【図10】同上に使用する第3の接続金具の更に他の例を示を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。
【図11】従来例を示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 柱
2 梁
2a ウェブ部
3 接続金物
3a 第1の接続金物
3b 第2の接続金物
3c 第3の接続金物
4 梁連結片
5 柱固定片
6 垂直片
7 ボルト
7a ボルト
7b ボルト
8 頭部
9 だるま孔
9a 大径孔
9b 小径孔
10 軸部

Claims (4)

  1. 複数の柱と複数の梁とを接続して構成する軸組み構造であって、柱の上下方向の端面部に接続金物を取付け、該接続金物として平面視においてL状に交差する2方向に梁連結片を突出した第1の接続金物と、平面視においてT状に交差する3方向に梁連結片を突出した第2の接続金物とを備え、平面視で梁がL状に交差する部分においては柱の上下方向の端部に第1の接続金物を取付けると共に第1の接続金物の平面視においてL状に交差する2方向に突出した各梁連結片にそれぞれL状に交差する各梁の端部を接続し、平面視で梁がT状に交差する部分においては柱の上下方向の端部に第2の接続金物を取付けると共に第2の接続金物の平面視においてT状に交差する3方向に突出した各梁連結片にそれぞれT状に交差する各梁の端部を接続して成ることを特徴とする軸組み構造。
  2. 複数の柱と複数の梁とを接続して構成する軸組み構造であって、柱の上下方向の端面部に接続金物を取付け、該接続金物として平面視においてL状に交差する2方向に梁連結片を突出した第1の接続金物と、平面視においてT状に交差する3方向に梁連結片を突出した第2の接続金物と、平面視において十字状に交差する4方向に梁連結片を突出した第2の接続金物とを備え、平面視で梁がL状に交差する部分においては柱の上下方向の端部に第1の接続金物を取付けると共に第1の接続金物の平面視においてL状に交差する2方向に突出した各梁連結片にそれぞれL状に交差する各梁の端部を接続し、平面視で梁がT状に交差する部分においては柱の上下方向の端部に第2の接続金物を取付けると共に第2の接続金物の平面視においてT状に交差する3方向に突出した各梁連結片にそれぞれT状に交差する各梁の端部を接続し、平面視で梁が十字状に交差する部分においては柱の上下方向の端部に第3の接続金物を取付けると共に第3の接続金物の平面視において十字状に交差する4方向に突出した各梁連結片にそれぞれ十字状に交差する各梁の端部を接続して成ることを特徴とする軸組み構造。
  3. 上下に対向する水平な柱固定片間に複数の垂直片を固着して接続金物を構成し、上記複数の垂直片を隣合う垂直片同士のなす角度が直角となり且つ垂直片同士のなす交差部分が柱の中心となるような位置関係とし、該接続金物の垂直片の先端部から柱固定片より外方に梁連結片を突出し、該梁連結片を垂直片と平行で且つ平面視で該垂直片と直交する方向に梁のウェブ部の肉厚分だけずらし、梁のウェブ部の側面の長手方向端部に梁連結片を重ねて固着すると共に垂直片の延長線上に梁のウェブ部を位置させて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の軸組み構造。
  4. 接続金物の梁連結片の側面に梁のウェブ部の側面の長手方向の端部を重ねてボルトにより接続するものであって、梁連結片に仮止め用のボルトを該ボルトの頭部と梁連結片との間に小隙間を有するように仮取付けし、梁のウェブ部の端部に小径孔と大径孔とが上下に連通するだるま孔を設け、該だるま孔の大径孔を仮止め用のボルトの頭部よりも大径とすると共に小径孔を仮止め用のボルトの頭部よりも小径で且つ仮止め用ボルトの軸部よりも大径とし、だるま孔の小径孔に仮止め用のボルトの軸部を挿通すると共に頭部をウェブ部の外側に突出させてウェブ部の側面を梁連結片の側面に重ね、仮止め用のボルトとは別の本固定用のボルトによりウェブ部と梁連結片とを固着して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の軸組み構造。
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