JPH069131Y2 - 柱と梁との接合構造 - Google Patents

柱と梁との接合構造

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JPH069131Y2
JPH069131Y2 JP3634087U JP3634087U JPH069131Y2 JP H069131 Y2 JPH069131 Y2 JP H069131Y2 JP 3634087 U JP3634087 U JP 3634087U JP 3634087 U JP3634087 U JP 3634087U JP H069131 Y2 JPH069131 Y2 JP H069131Y2
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福馬 飯干
正博 井上
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ミサワホ−ム株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、住宅を始めとする建築物の柱と梁との接合構
造に係り、特に、角形鋼管柱とI形鋼梁とを接合する際
に用いて好適な柱と梁との接合構造に関するものであ
る。
[従来の技術] 角形鋼管柱とI形鋼梁との接合技術として、たとえば特
公昭61−58620号公報に記載された技術が知られ
ている。
これは、鋼管柱と鋼製梁とを接合する際に従来ブラケッ
トを用いて行なわれていた接合技術を改善しようとする
もので、柱の上部にジョイントボックスを溶接して取り
付け、ブラケットをまったく用いずに、ボルトにより柱
の一部を構成するジョイントボックスと鋼製梁とを接合
しようとするものである。
このような構造の場合には、ブラケットを用いないので
突出部分が存在せず、運搬効率が向上するとともに、部
品点数が少なくなるために施工能率が向上するなどの利
点がある。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記のような構造の場合においても、現
場でクレーン等を用いて鋼製梁を吊り下げた状態で、ジ
ョイントボックスの複数のネジ穴と鋼製梁のボルト挿通
用の複数の挿通孔とをすべて一致させなければ、ボルト
を螺入することはできないのである。この場合に、もし
これら複数のネジ穴と挿通孔とがすべて正確に一致しな
い状態で、無理してボルトを螺入しようとすると、ネジ
穴のネジ山を破壊してしまい、十分な接合強度が得られ
ないという問題がある。また、重量のある鋼製梁をクレ
ーンで正確に誘導してネジ穴と挿通孔とをすべて一致さ
せることは容易でなく、施工能率の向上を阻害する大き
な一因となり、足場が不安定な状態のもとでの作業だけ
に危険を伴うといった問題がある。
この考案は、上記のような背景のもとになされたもの
で、十分な接合強度が得られしかも施工能率だけでなく
安全性にもすぐれた柱と梁との接合構造を提供すること
を目的としている。
[問題点を解決するための手段] この考案は、角形鋼管柱と、この角形鋼管柱の側面に取
り付けられる連結部材と、この連結部材に連結されるI
形鋼梁とからなる柱と梁との接合構造である。前記連結
部材は、前記角形鋼管柱の側面に当接して取り付けられ
る当接部と、該当接部の左右両側部から垂直方向前方に
突出する一対のフランジ部とからなり、これらのフラン
ジ部各々には、互いに対応する位置に軸線が一致するよ
うに、複数のネジ穴を形成し、前記I形鋼梁の端部に
は、前記連結部材の各フランジ部に取り付けられる一対
の取付板と、この取付板の上端に取り付けられかつ前記
支持部に掛け止められた掛止板とを設け、これら取付板
には、前記ネジ穴に対応する位置にボルト挿通用の挿通
孔を設けている。前記角形鋼管柱とI形鋼梁とは、前記
挿通孔からネジ穴にボルトを螺入して連結されている。
[実施例] 第1図から第4図はこの考案の第1実施例を示すもので
ある。この接合構造は、第1図および第2図に示すよう
に、上下一対の角形鋼管柱1・2と、これらの角形鋼管
柱1・2の側面3に取り付けられる連結部材4と、この
連結部材4に連結されるI形鋼梁5とを主として構成さ
れている。前記下側の柱2の接続端部近傍には、ボルト
挿通用のボルト挿通孔2aが各側面ごとに4個設けられ
ている。同様に上側の柱1にも各側面にボルト挿通孔
(図示せず)が設けられている。また柱1・2の接続端
部の各4辺には、半円弧状の切欠部1b・2bがそれぞれ
設けられている。
前記連結部材4は、柱1・2の側面3に当接して取り付
けられる底板6aと、この底板当接部6aの両側に折曲さ
れて梁5の支持部となる一対のフランジ6bとからな
り、断面がコ字状に形成されている。前記一対のフラン
ジ6bには、柱1・2の側面3の水平方向と平行な方向
にボルト11を螺入するネジ穴7がそれぞれ4個ずつ対
向して形成されている。また、前記連結部材4の底板6
aには、ボルト挿通用の挿通孔4aが上下方向に4個ずつ
2列に設けられている。
前記連結部材4の底板6aの、柱1・2に当接する面に
は、その中央に離間して螺入された2本のボルト8によ
り、挟持板9が取り付けられている。この挟持板9は、
第4図に示すように、そのほぼ中央に形成された2個の
貫通孔9aにボルト8を遊挿してボルト8の突設方向に
移動自在に、かつボルト8の頭部8aにより脱落しない
ように支持されている。このボルト8の外径は、上下に
柱1・2を接合したさいに切欠部1b・2bによって形成
される円形穴の直径とほぼ同じか、これよりも小さく形
成されている。前記挟持板9には、前記連結部材4の挿
通孔4aに対応する位置に、ネジ穴9bが4個ずつ2列に
設けられている。前記連結部材4および挟持板9の厚さ
は、ネジ穴を形成するために柱構成部材の厚さよりも厚
いものが用意される。
前記I形鋼梁5の端部5aには、前記連結部材4の各フ
ランジ6bに取り付けられる取付部材10が固定されて
いる。この取付部材10は、前記端部5aに取り付けら
れた底板10aと、この底板10aの両側にそれぞれ取り
付けられた取付板10bと、底板10aの上端に取り付け
られるとともにこれら取付板10bのそれぞれの上端に
掛け渡すように取り付けられた掛止板10cとからなっ
ており、取付板10bと掛止板10cとは、下方を開口さ
せたコ字状に形成されている。前記取付板10bどうし
の離間距離は、前記連結部材4の左右幅よりもわずかに
広くなっており、これら取付板10bによって、連結部
材4の一対のフランジ6bを挟持しうるようになってい
る。前記取付板10bには、フランジ6bに設けられたネ
ジ穴7に対応する位置にボルト挿通用の挿通孔12が設
けられている。
前記柱1・2とI形鋼梁5とは、第1図に示すように、
前記連結部材4を介して接合されている。すなわち、前
記柱1・2と連結部材4とは、前記挟持板9によって柱
1・2の柱接続端部を挟持した状態で、連結部材の挿通
孔4aから柱1・2の挿通孔を貫通して前記挟持板9の
ネジ穴9bにボルト11を螺入して連結されている。こ
のとき、前記ボルト8は、前記柱1・2の切欠部1b・
2bによって形成された円形穴内に収まっている。一
方、前記梁5と連結部材4とは、前記取付板10bの挿
通孔12からフランジ6bのネジ穴7にボルト11を螺
入して連結されている。
つぎに、柱1・2と梁5との接合作業について説明す
る。
まず、下側の柱2を立設する。ついで、予めボルト8に
よって互いに取り付けられている前記連結部材4と挟持
板9とを十分に離間させ、これらによって柱の接続端部
を挟み込むようにして上から落としこみ、この柱2の切
欠部2bに、前記ボルト8を係止する。梁5は、この作
業だけで水平および上下の位置出しを行うことができ
る。つぎに、上側の柱1の接続端部を、連結部材4と挟
持板9との間に落とし込む。この場合、上側の柱1の切
欠部1bをボルト8に一致させるだけで、柱1の位置決
めを簡単に行うことができる。つまり、ボルト8と切欠
部1b・2bとの係合により、上下の柱1・2の挿通孔
と、連結部材4の挿通孔4aと、挟持板9のネジ穴9bと
を、水平方向に一直線上に一致させることができる。
つぎに、連結部材4の挿通孔4a側から上下の柱1・2
の挿通孔2aと連結部材4の挿通孔4aとを介してボルト
を挟持板9のネジ穴9bに螺入する。すると今までは挟
持板9は移動自在であったが、ボルトの螺入により連結
部材4側に近付き、連結部材4と挟持板9とによって上
下の柱1・2の接続端部を挟持する。この状態で上下の
柱1・2は一体化されると同時に、柱1・2に連結部材
4が一体に取り付けられる。
ついで、梁5の掛止板10cを連結部材4の上に載せ掛
けて、取付板10bの挿通孔12とフランジ6bのネジ穴
7とを一致させ、ボルト11を螺入して仮締めする。
そして仮締めが終わったら、所定のトルクでボルト11
を締め付ける。この作業を、梁5の取り付け数に応じて
行う。
この仮り締め作業は、従来、クレーンなどで梁5を宙吊
りにしながら行っていたために、不安定な足場のもとで
作業が困難であるとともに、危険も伴うものであった。
しかし、上記のように梁5の荷重を柱1・2と一体化さ
れた連結部材4にすべてかけた状態で仮り締め作業を行
うことができるので、作業の安全性を確保できるだけで
なく、取付部材10の掛止板10cを連結部材4に載せ
掛けるだけで梁5が安定するとともに、ネジ穴と各挿通
孔とをすべて一致させることができるし、これらを一致
させた状態でボルトを螺入させることも容易であるなど
施工能率を格段に向上させることが可能である。また、
ネジ穴と挿通孔とがすべて一致するので、無理にボルト
を螺入してネジ山を破壊するようなことがなくなり、ど
のような個所でも設計通りの十分な接合強度が得られる
など高い施工品質を得ることができる。
つぎに、第2実施例を第5図を参照して説明する。この
実施例では、梁5を連結する連結手段として上下2つの
連結枠14によって構成している点で前記第1実施例と
異なっている。これらの連結枠14は、断面矩形の連結
部材14aを柱1・2の外周に囲繞させて溶接されてい
る。この連結部材14aには、前記柱1・2の外側方向
に突出するフランジ14bが4方向に設けられている。
このフランジ14bの各左右端面には、ネジ穴7が水平
方向に対向させてネジ切られている。このフランジ14
bの左右端面間の距離は、梁5の取付板10b間の内のり
寸法にはぼ等しく設定されている。一方、梁5の取付板
10bには、前記ネジ穴7に対応する位置に、挿通孔1
2が設けられている。なお、柱1・2どうしの接続は、
第1実施例と同じでもよいが、たとえば柱1の内側に予
め断面四角形の筒体を柱1の開口部から突出させて溶接
しておき、この筒体の突出部分を他方の柱2の内側には
め込むとともに、筒体の突出部分を柱2の側面にボルト
で連結するようにしてもよい。なお、他の構成および作
用は、前記第1実施例と同様であるので、同一符号を付
して説明を省略する。
なお、上記各実施例においては、上下一対の柱を接合す
る構造を例にとって説明したが、上部に柱を接合しない
ものがある。この場合には、柱の上部を適当な部材で覆
えば良い。また、梁を1方向とか2方向に接合するな
ど、4方向に接合しないものもあることは、もちろんで
ある。
[考案の効果] この考案は、連結部材に、前記角形鋼管柱の側面に当接
する当接部を取り付け、該当接部に、この当接部の左右
両側部から垂直方向前方に突出する一対のフランジ部を
設け、これらのフランジ部各々の互いに対応する位置
に、軸線が一致するように複数のネジ穴を形成し、前記
I形鋼梁の端部に、前記連結部材の各フランジ部に取り
付けられる一対の取付板と連結部材の支持部に掛け止め
られる掛止板とを設け、これら取付板に、前記ネジ穴に
対応する位置にボルト挿通用の挿通孔を設けた構成とし
たので、施工能率が格段に向上するだけでなく、安全性
も確保することができる。また、前記連結部材を角形鋼
管柱の側面にネジ止めし、該連結部材のフランジ部上に
I形鋼梁を載せて連結部材と取付板とをネジ止めすれば
よいので、施工時に角形鋼管柱とI形鋼梁との位置合わ
せを簡単に行なうことができる。また、これらを取り付
けるボルトも無理してネジ止めする必要がないので、ネ
ジ穴のネジ山を破壊することなくボルトを螺入すること
ができ、十分な設計通りの接合強度が得られるなど作業
現場での高い施工品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は、この考案の第1実施例を示す図
で、第1図は柱と梁との接合構造を示す組立斜視図、第
2図は柱と連結部材との斜視図、第3図は組立状態の横
断面図、第4図は連結部材の要部拡大断面図である。第
5図は、この考案の第2実施例を示す組立斜視図であ
る。 1・2……柱、3……柱の側面、4・14a……連結部
材、5……梁、6・14b……フランジ、7……ネジ
穴、10b……取付板、10c……掛止板、12……挿通
孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】角形鋼管柱と、この角形鋼管柱の側面に取
    り付けられる連結部材と、この連結部材に連結されるI
    形鋼梁とからなる柱と梁との接合構造であって、前記連
    結部材は、前記角形鋼管柱の側面に当接して取り付けら
    れる当接部と、該当接部の左右両側部から垂直方向前方
    に突出する一対のフランジ部とからなり、これらのフラ
    ンジ部各々には、互いに対応する位置に軸線が一致する
    ように、複数のネジ穴を形成し、前記I形鋼梁の端部に
    は、前記連結部材の各フランジ部に取り付けられる一対
    の取付板と、この取付板の上端に取り付けられかつ前記
    フランジ部に掛け止められた掛止板とを設け、これら取
    付板には、前記ネジ穴に対応する位置にボルト挿通用の
    挿通孔を設け、前記角形鋼管柱とI形鋼梁とは、前記挿
    通孔からネジ穴にボルトを螺入して連結されていること
    を特徴とする柱と梁との接合構造。
JP3634087U 1987-03-12 1987-03-12 柱と梁との接合構造 Expired - Lifetime JPH069131Y2 (ja)

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KR20040020453A (ko) * 2002-08-30 2004-03-09 재단법인 포항산업과학연구원 형강 연결부재를 구비한 강재틀
JP2006291531A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Kajima Corp 柱・梁接合部構造
JP7297648B2 (ja) * 2019-11-21 2023-06-26 Ykk Ap株式会社 形材の接合構造および屋根構造体

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