JP2008051325A - 伝動ベルトおよびその組付装置ならびにその組付方法 - Google Patents

伝動ベルトおよびその組付装置ならびにその組付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008051325A
JP2008051325A JP2006231271A JP2006231271A JP2008051325A JP 2008051325 A JP2008051325 A JP 2008051325A JP 2006231271 A JP2006231271 A JP 2006231271A JP 2006231271 A JP2006231271 A JP 2006231271A JP 2008051325 A JP2008051325 A JP 2008051325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
rings
transmission belt
rows
peripheral side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006231271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4371131B2 (ja
Inventor
Daisuke Kobayashi
大介 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2006231271A priority Critical patent/JP4371131B2/ja
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to BRPI0716200-6A2A priority patent/BRPI0716200A2/pt
Priority to KR1020097004049A priority patent/KR101076647B1/ko
Priority to PCT/JP2007/066710 priority patent/WO2008026615A1/ja
Priority to RU2009111222/11A priority patent/RU2391582C1/ru
Priority to EP07806187A priority patent/EP2058556A4/en
Priority to US12/439,014 priority patent/US8337347B2/en
Priority to CN2007800320883A priority patent/CN101512182B/zh
Publication of JP2008051325A publication Critical patent/JP2008051325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4371131B2 publication Critical patent/JP4371131B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H9/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members
    • F16H9/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion
    • F16H9/24Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using chains or toothed belts, belts in the form of links; Chains or belts specially adapted to such gearing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49826Assembling or joining
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/53Means to assemble or disassemble
    • Y10T29/53991Work gripper, anvil, or element

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Belt Conveyors (AREA)

Abstract

【課題】エレメントとリングとの組み付けを容易にするとともに、エレメントとリングとの組み付け時にリングが損傷してしまうことを防止する伝動ベルトおよびその組付装置ならびにその組付方法を提供すること。
【解決手段】無端環状の2列のリング8を並列して収容する凹部7が形成された多数のエレメント1を、凹部7の開口端側が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメント1の列における凹部7にリング8を嵌め込んで係合させてなる伝動ベルトVにおいて、2列のリング8を係合させてその離脱を防止する突起部9の先端面9aに、2列のリング8にその幅方向に平行な方向の挿入力を作用させて2列のリング8のいずれか一方の側端部8cと一方の先端面9aとを当接させた場合に、一方の側端部8dに挿入力に対する内周側方向の分力を生じさせるガイド面9bが形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、板片状の多数のエレメントを互いに対面させて環状に配置し、それらのエレメントを無端環状のリングに組み付けることにより環状に結束して構成した伝動ベルトおよびその組付装置ならびにその組付方法に関するものである。
一般に、複数の回転部材同士の間で動力の伝達を行う場合に用いる変速機として、変速比を段階的に変化させることができる有段変速機と、変速比を連続してすなわち無段階に変化させることができる無段変速機とがあり、後者の無段変速機としてはベルト式無段変速機およびトロイダル式無段変速機などが知られている。このうち、ベルト式無段変速機は、駆動側プーリおよび従動側プーリの2組のプーリと、それらのプーリに巻き掛けられる伝動ベルトとを使用して変速比を無段階に変化させる変速機である。そのようなベルト式無段変速機に用いられる伝動ベルトとして、例えば、エレメントあるいはブロックなどと称される多数の板片をその板厚方向に互いに重ね合わせて環状に配列するとともに、それらの板片をリングあるいはバンドあるいはキャリアなどと称される環状の帯状体で環状に結束することにより、無端環状に形成されたベルトが知られている。
このような伝動ベルトが、駆動側および従動側の2組のプーリに巻き掛けられた状態で駆動側プーリが駆動されると、エレメントには、エレメントと駆動側プーリとの接触部分の摩擦力、および、駆動側プーリのトルクに応じて駆動側プーリからエレメントに対して加えられるエレメントの積層方向、すなわちエレメントの厚さ方向の圧縮力が作用する。そして、駆動側プーリに接触しているエレメントに伝達された圧縮力は、プーリに巻き掛けられていないエレメントを経由して、従動側プーリに接触しているエレメントに伝達される。この従動側プーリに接触しているエレメントに圧縮力が伝達されると、そのエレメントと従動側プーリとの接触部分の摩擦力、および伝達された圧縮力に応じて従動側プーリを回転させようとするトルクが発生する。このようにして、駆動側プーリと従動側プーリとの間で、伝動ベルトを介して動力伝達がおこなわれる。
上記のような伝動ベルトの一例として、自動車や農機の主駆動や補機駆動のベルト無段変速に用いられるベルトであって、センターベルトと耐側圧を補強するブロックとからなる「高負荷伝動ベルト」に関する発明が、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されている伝動ベルトは、上端に係止部を有している2本のベルト側部、およびそれらを下端で連結する連結部材により形成されたブロック(エレメント)と、そのエレメントの両係止部の間に開口している嵌合溝に、両係止部によってエレメントから外れないように嵌め込まれている2本の無端キャリア(リング)とによって構成されている。また、エレメントの2本のベルト側部の前後面には、それぞれ凸部と凹部とが設けられていて、前後のエレメント同士の間でそれら凸部と凹部とが嵌り合うことにより、エレメントがベルト走行中でも整列するようになっている。
また、特許文献2には、自動車の無段変速機等に用いられる「金属ベルト用エレメントおよび金属ベルト」に関する発明が記載されている。この特許文献2に記載されている金属ベルトは、駆動プーリと被動プーリとの環状溝間に巻き掛けられる無端帯状の金属製のバンド(リング)と、プーリの環状溝と接するボディ部、およびボディ部に立設された相対向する一対のピラー部、および各ピラー部の先端に設けられた各係合突起(係止部)間に設けられたバンド挿入開口部(凹部)により形成された多数の金属製のエレメントと、リングよりやや幅広でかつ無端帯状をなす金属製の脱落防止体とによって構成されている。また、脱落防止体は、幅広の通常状態から幅狭の撓曲状態とすることができるように形成されていて、この脱落防止体をエレメントの各係合突起に係合させることによりエレメントのリングからの脱落が防止されている。
特開2000−249195号公報 特開2001−193796号公報
上記の特許文献1に記載されている伝動ベルトは、エレメントの両端のベルト側部にリングとエレメントとを係止する係止部が形成されていて、両ベルト側部上方の平面部分に、隣接するエレメント同士で互いに嵌合する嵌合用の凹凸部が形成されている。すなわちこの嵌合用の凹凸部は、エレメントの両側に左右対称に2箇所設けられている。そして、両ベルト側部の間に形成された嵌合溝に2列のリングを嵌め込み、係止部で係止されるように組み付けることにより、伝動ベルトが構成されている。
このような伝動ベルトにおいては、リングにエレメントを組み付ける場合、あるいはリングに組み付けられたエレメントをリングから外す場合に、2列に並列されていたリングの一部を互いに重ね合わせた状態を実現させる必要がある。すなわち2列のリングに対してエレメントを組み付けたり、外したりする場合には、2列のリングにねじりを加えて互いに重ね合わせることにより、2列のリングの幅を、エレメントの両係止部間の開口幅よりも狭い状態にする必要がある。
2列のリングにねじりを加えて互いに重なり合わせた状態にするためには、隣接しているエレメント同士を、それぞれの対向面内で相対回転、すなわちローリングさせる必要がある。しかしながら、上記のように、特許文献1に記載されている伝動ベルトは、隣接するエレメント同士で互いに嵌合する凹凸部が、エレメントの左右両側に2箇所設けられているため、エレメント同士のローリング方向の動作が規制される。その結果、2列のリングを互いに重なり合わせた状態にすることが困難になり、伝動ベルトを組み付けることができなくなる可能性があった。
そこで、隣接するエレメント同士で互いに嵌合する凹凸部が、エレメントの幅方向の中央部に1箇所だけ設けられているエレメントを採用することで、エレメント同士のローリングが可能になり、2列のリングを互いに重なり合わせた状態にすることによりエレメントと2列のリングとを容易に組み付けることが可能な構成を、本願出願人は別に出願している。
しかしながら、重ね合わせた状態のリングを並列状態に戻し、エレメントの凹部にリングを係合させる際には、例えば図14に示すように、エレメントEの係止部Eaの先端面EbとリングRの側端面Raとが当接して干渉することで、エレメントEとリングRとを組み付け難くなる、すなわち伝動ベルトの組み付け性が低下してしまう場合があった。また、エレメントEの係止部Ea先端のエッジ部分EcとリングRの外周面Rbとが当接した場合には、リングRの外周面Rbに傷を付けてしまう可能性があり、リングの耐久性すなわち伝動ベルトの耐久性を低下させてしまうおそれがあった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、エレメントとリングとの組み付けを容易にすることができるとともに、エレメントとリングとの組み付け時にリングが損傷してしまうことを防止することができる伝動ベルトおよびその組付装置ならびにその組付方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、無端環状の2列のリングを並列して収容する凹部が形成された多数のエレメントを、前記凹部の開口端側が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメントの列における前記凹部に前記リングを嵌め込んで係合させてなる伝動ベルトにおいて、前記凹部における左右の内側面の外周側に、前記2列のリングを係合させてその離脱を防止する突起部が、前記凹部における中心側を向いたそれら両突起部の先端面の間隔の最大値が前記2列のリングの幅よりも狭くなるようにそれぞれ形成されているとともに、少なくともいずれか一方の前記先端面に、前記2列のリングにその幅方向に平行な方向の挿入力を作用させて前記2列のリングのいずれか一方の側端部と前記一方の先端面とを当接させた場合に、前記一方の側端部に前記挿入力に対する内周側方向の分力を生じさせるガイド面が形成されていることを特徴とする伝動ベルトである。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ガイド面が、外周側から内周側へ向かうにしたがい前記間隔が連続的に広くなる面により形成されていることを特徴とする伝動ベルトである。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ガイド面が、前記先端面に形成されたこう配面であることを特徴とする伝動ベルトである。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記エレメントが、隣接する他のエレメント側に突出する嵌合凸部を一方の側面に有し、かつ該嵌合凸部に遊嵌する嵌合凹部を他方の側面に有しているとともに、これら嵌合凸部と嵌合凹部とを介して、前記環状に配列されたエレメントの列における互いに隣接するエレメント同士が、それぞれの対向面の面内で相対回転可能に連結されていることを特徴とする伝動ベルトである。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記エレメントが、前記嵌合凸部および嵌合凹部が前記各側面のそれぞれ1箇所に設けられていることを特徴とする伝動ベルトである。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記エレメントが、前記嵌合凸部および嵌合凹部が前記エレメントの幅方向における中央部分に設けられていることを特徴とする伝動ベルトである。
そして、請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記リングが、前記凹部の内部で前記伝動ベルトの外周側に積層するとともに、前記各突起部の間に配置された外層部を有していることを特徴とする伝動ベルトである。
一方、請求項8の発明は、無端環状の2列のリングを並列して収容する凹部が形成されるとともに、その凹部における左右の内側面の開口端側に前記2列のリングを係合させてその離脱を防止する突起部が形成された多数のエレメントを、前記開口端側が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメントの列における前記両突起部の内周側に前記2列のリングを挿入して係合させてなる伝動ベルトの組付装置において、前記両突起部の内周側に前記2列のリングを挿入して係合させる際に、前記2列のリングの前記突起部の内周側への挿入をガイドして補助する挿入補助手段を備えていることを特徴とする伝動ベルトの組付装置である。
また、請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記挿入補助手段が、前記2列のリングに、その幅方向に平行な、かつ前記2列のリングのいずれか一方の側端部といずれか一方の前記突起部とを近づける方向の挿入力を作用させた場合に、前記一方の側端部に当接し、その前記一方の側端部に前記挿入力に対する内周側方向の分力を生じさせる手段を含むことを特徴とする伝動ベルトの組付装置である。
また、請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記挿入補助手段が、前記一方の側端部が当接する場合に、前記一方の側端部との当接部分とその一方の側端部が挿入される側の前記突起部の前記凹部における中心側を向いた先端面との間の距離が外周側から内周側へ向かうにしたがい連続的に短くなる面により形成された当接面を有していることを特徴とする伝動ベルトの組付装置である。
そして、請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記当接面が、前記側端部が当接して摺動するこう配面であることを特徴とする伝動ベルトの組付装置である。
また一方、請求項12の発明は、無端環状の2列のリングを互いに並列した並列状態で収容する凹部が形成されるとともに、その凹部における左右の内側面の開口端側に、前記2列のリングを係合させてその離脱を防止する突起部が形成された多数のエレメントを、前記開口端側が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメントの列における前記両突起部の内周側に前記2列のリングを挿入して係合させてなる伝動ベルトの組付方法において、前記2列のリングを、それら2列のリングが互いに重なり合った重ね合わせ状態に設定し、その重ね合わせ状態における内周側のリングの、前記並列状態で他のリングと対向しない外側端部を、いずれか一方の前記突起部の内周側に挿入して係合させ、その後、前記重ね合わせ状態における外周側のリングに、その幅方向に平行で、かつ、前記外周側のリングの前記外側端部と他方の前記突起部とを近づける方向の挿入力を作用させて、前記外周側のリングの前記外側端部に、前記挿入力に対する内周側方向の分力を生じさせることにより、前記外周側のリングを、他方の前記突起部の内周側に挿入して係合させることを特徴とする伝動ベルトの組付方法である。
また、請求項13の発明は、請求項12の発明において、前記凹部における左右の内側面の外周側に、前記2列のリングを係合させてその離脱を防止する左右の突起部がそれぞれ形成されているとともに、それら両突起部の前記凹部における中心側を向いた先端面の少なくともいずれか一方に、外周側から内周側へ向かうにしたがい前記両先端面の間隔が連続的に広くなるガイド面が形成されている前記エレメントを使用することにより、前記外周側リングの前記外側端部に、前記分力を生じさせることを特徴とする伝動ベルトの組付方法である。
また、請求項14の発明は、請求項13の発明において、前記ガイド面が、前記外側端部が当接して摺動するこう配面であることを特徴とする伝動ベルトの組付方法である。
また、請求項15の発明は、請求項12の発明において、前記外周側のリングを前記突起部の内周側に挿入する際に、その前記外周側のリングが挿入される側の前記突起部に、その前記突起部の前記凹部における中心側を向いた先端面との間の距離が外周側から内周側へ向かうにしたがい連続的に短くなる面により形成された当接面を有する挿入補助手段が備えられた組付装置を使用することにより、前記外周側リングの前記外側端部に前記分力を生じさせることを特徴とする伝動ベルトの組付方法である。
そして、請求項16の発明は、請求項15の発明において、前記当接面が、前記外側端部が当接して摺動するこう配面であることを特徴とする伝動ベルトの組付方法である。
したがって、請求項1の発明によれば、エレメントの凹部における開口端側の内側面に設けられる左右の突起部が、それら両突起部の先端面同士の最大間隔が2列のリングの幅よりも狭くなるように形成されるため、凹部の底部と突起部の内周側との間の、エレメントとリングとの係合部分に、2列のリングを挿入して確実に係合させることができ、エレメントと2列のリングとが離脱してしまうことを防止することができる。そして、少なくともいずれか一方の突起部の先端面には、エレメントの係合部分へリングを挿入する際に、リングの側端部に内周側方向、すなわちリングの側端部を係合部分へ挿入し易くする方向の分力を生じさせて、係合部分へのリングの挿入を補助するガイド面が形成される。そのため、係合部分へのリングの挿入を円滑に行うことができ、エレメントとリングとの組み付けを容易にして、伝動ベルトの組み付け性を向上させることができる。また、係合部分へのリングの挿入が円滑に行われることで、例えばエレメントのエッジ部分とリングの表面とが当接して、リングの表面に傷を付けてしまうようなことを回避し、伝動ベルトの耐久性の低下を防止することができる。
また、請求項2の発明によれば、エレメントの突起部の先端面に、エレメントとリングとの係合部分へのリングの挿入を補助するガイド面が、対向する先端面との間隔が伝動ベルトの外周側から内周側へ向かうにつれて連続的に広くなるように形成される。そのため、係合部分へリングを挿入する際に、エレメントの突起部とリングの側端部の端面との干渉を防止もしくは抑止することができるとともに、突起部のエッジ部分がリングの表面に当接してリング表面を傷付けてしまうことを回避できる。
また、請求項3の発明によれば、エレメントの突起部の先端面に、対向する先端面との間隔が伝動ベルトの外周側から内周側へ向かうにつれて連続的に広くなるこう配面によって、エレメントとリングとの係合部分へのリングの挿入を補助するガイド面が形成される。そのため、係合部分へリングを挿入する際に、エレメントの突起部とリングの側端部の端面との干渉を効果的に防止もしくは抑止することができるとともに、突起部のエッジ部分がリングの表面に当接してリング表面を傷付けてしまうことを確実に回避できる。
また、請求項4の発明によれば、エレメントの厚さ方向における各側面に、嵌合凸部および嵌合凹部が形成され、それら嵌合凸部と嵌合凹部とが、隣接するエレメント同士で互いに所定のクリアランスをもって嵌合することにより、互いに相対回転可能に、すなわちローリングさせることが可能となるように、各エレメント同士が連結される。そのため、環状に配列される各エレメントが適正に位置決めされるとともに、それら嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合部分が摺動してエレメントをローリングさせることができる。
また、請求項5の発明によれば、エレメントの各側面に形成される嵌合凸部と嵌合凹部とが、エレメントの各側面のそれぞれ1箇所に設けられる。そのため、環状に配列される各エレメントが適正に位置決めされるとともに、1箇所の嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合部分を中心として容易にエレメントをローリングさせることができる。
また、請求項6の発明によれば、エレメントの各側面に形成される嵌合凸部と嵌合凹部とが、エレメントの幅方向における中央もしくはほぼ中央部の、エレメントの各側面のそれぞれ1箇所に設けられる。そのため、環状に配列される各エレメントが適正に位置決めされるとともに、エレメントの中央部分の1箇所の嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合部分を中心として、エレメントを幅方向において左右のバランス良くローリングさせることができる。
そして、請求項7の発明によれば、エレメントの凹部に嵌め込まれて係合される2列のリングに対して、それらの外周側でエレメントの凹部の両突起部間に配置される外層部がそれぞれ設けられている。そのため、各突起部間の空間を有効に利用して、各エレメントの凹部に2列のリングを嵌め込んで係合させることができる。その結果、リングの断面積を増大することができ、伝動ベルトの強度を向上することができる。
一方、請求項8の発明によれば、エレメントとリングとの係合部分へリングを挿入する場合、挿入補助手段により、リングがエレメントの係合部分へガイドされて挿入される。そのため、係合部分へのリングの挿入を円滑に行うことができ、エレメントとリングとの組み付けを容易にして、伝動ベルトの組み付け性を向上させることができる。また、リングを挿入する際に、エレメントの突起部のエッジ部分がリングの表面に当接してリング表面を傷付けてしまうことを回避し、伝動ベルトの耐久性の低下を防止することができる。
また、請求項9の発明によれば、エレメントとリングとの係合部分へリングを挿入する際に、挿入力、すなわち2列のリングの幅方向に平行で、係合部分へリングを近づける方向の力が加えられた場合、挿入補助手段が、エレメントの係合部分へ挿入されるリングの側端部に、挿入力に対する内周側方向の分力が生じさせるように機能することにより、係合部分へリングがガイドされるように挿入される。そのため、係合部分へリングを挿入する際に、エレメントの突起部とリングの側端部の端面との干渉を防止もしくは抑止することができるとともに、突起部のエッジ部分がリングの表面に当接してリング表面を傷付けてしまうことを回避できる。
また、請求項10の発明によれば、エレメントの係合部分へのリングの挿入をガイドして補助する挿入補助手段に、挿入されるリングの側端面と当接する当接面が設けられ、その当接面が、リングが挿入される側のエレメントの突起部の先端面との間の距離が伝動ベルトの外周側から内周側へ向かうにつれて連続的に短くなるように形成される。そのため、係合部分へリングを挿入する際に、エレメントの突起部とリングの側端部の端面との干渉を防止することができ、また、突起部のエッジ部分がリングの表面に当接してリング表面を傷付けてしまうことを回避できる。
そして、請求項11の発明によれば、リングが挿入される側のエレメントの突起部の先端面との間の距離が、外周側から内周側へ向かうにつれて連続的に短くなるこう配面によって、挿入補助手段の当接面が形成される。そのため、係合部分へリングを挿入する際に、エレメントの突起部とリングの側端部の端面との干渉を効果的に防止することができ、また、突起部のエッジ部分がリングの表面に当接してリング表面を傷付けてしまうことを確実に回避できる。
また一方、請求項12の発明によれば、2列のリングをエレメントに組み付ける場合に、互いに並列された並列状態の2列のリングが、互いに重なり合った重ね合わせ状態にされる。2列のリングを重ね合わせ状態にすることにより、その部分におけるリングの幅を狭くして、凹部の開口部分に重ね合わせ状態の2列のリングを挿入し易くすることができる。そして、いずれか一方の突起部の内周側のエレメントとリングとの係合部分に、重ね合わせ状態における内周側のリングの外側端部が挿入されて係合され、その後、重ね合わせ状態における外周側のリングに、挿入力、すなわち2列のリングの幅方向に平行で、係合部分へリングを近づける方向の力が加えられる。その際に、重ね合わせ状態における外周側のリングの外側端部に、挿入力に対する内周側方向の分力が生じさせられることで、重ね合わせ状態における外周側のリングが、他方の突起部の内周側のエレメントとリングとの係合部分に挿入されて係合されるとともに、2列のリングが並列状態に戻されて、エレメントと2列のリングとが組み付けられる。その結果、エレメントとリングとの組み付けを容易にして、伝動ベルトの組み付け性を向上させることができる。また、リングを挿入する際に、エレメントの突起部のエッジ部分がリングの表面に当接してリング表面を傷付けてしまうことを回避し、伝動ベルトの耐久性の低下を防止することができる。
また、請求項13の発明によれば、2列のリングに組み付けられるエレメントとして、凹部の突起部の先端面に、対向する先端面との間隔が伝動ベルトの外周側から内周側へ向かうにつれて連続的に広くなっていて、エレメントとリングとの係合部分へのリングの挿入を補助するガイド面が形成されたエレメントが用いられる。そのため、係合部分へリングを挿入する際に、エレメントの突起部とリングの側端部の端面との干渉を防止もしくは抑止することができるとともに、突起部のエッジ部分がリングの表面に当接してリング表面を傷付けてしまうことを回避できる。
また、請求項14の発明によれば、2列のリングに組み付けられるエレメントとして、凹部の突起部の先端面に、対向する先端面との間隔が伝動ベルトの外周側から内周側へ向かうにつれて連続的に広くなるこう配面によりガイド面が形成されたエレメントが用いられる。そのため、係合部分へリングを挿入する際に、エレメントの突起部とリングの側端部の端面との干渉を効果的に防止もしくは抑止することができるとともに、突起部のエッジ部分がリングの表面に当接してリング表面を傷付けてしまうことを確実に回避できる。
また、請求項15の発明によれば、エレメントとリングとの係合部分へリングを挿入する場合に、エレメントの係合部分へ挿入されるリングの側端部に、挿入力に対する内周側方向の分力が生じさせるように機能する当接面が形成された挿入補助手段を備えている組付装置が用いられる。そのため、係合部分へリングを挿入する際に、エレメントの突起部とリングの側端部の端面との干渉を防止もしくは抑止することができるとともに、突起部のエッジ部分がリングの表面に当接してリング表面を傷付けてしまうことを回避できる。
そして、請求項16の発明によれば、エレメントとリングとの係合部分へリングを挿入する場合に、リングが挿入される側のエレメントの突起部の先端面との間の距離が、外周側から内周側へ向かうにつれて連続的に短くなるこう配面によって、挿入補助手段の当接面が形成された挿入補助手段を備えている組付装置が用いられる。そのため、係合部分へリングを挿入する際に、エレメントの突起部とリングの側端部の端面との干渉を効果的に防止することができ、また、突起部のエッジ部分がリングの表面に当接してリング表面を傷付けてしまうことを確実に回避できる。
つぎに、この発明を図面を参照して具体的に説明する。初めに、この発明に係る伝動ベルトおよび伝動ベルトの組付装置の構成例を説明し、ついで、この発明に係る伝動ベルトの組付方法による組み付け例を、以下に順次説明する。
(第1の構成例)
この発明の第1の構成例における伝動ベルトを構成するエレメントおよびリングの構成を、図1、図2に基づいて説明する。図1において、伝動ベルトVは、ベルト式無段変速機の駆動側(入力軸)プーリと従動側(出力軸)プーリとに巻き掛けられて、それらのプーリの間で動力を伝達するベルトの例を示している。エレメント1は、例えば金属製の板片状の部材からなり、その幅方向(図1のx方向)における左右の両側面2,3が、テーパ状の傾斜した面として形成された基体(本体)部4を有し、そのテーパ状に傾斜した左右側面2,3が、ベルト式無段変速機の駆動側プーリあるいは従動側プーリであるプーリ5のベルト巻き掛け溝(V形溝)5aに摩擦接触してトルクを伝達するようになっている。
基体部4の幅方向(図1のx方向)における左右の両端部分に、エレメント1の上下方向(図1,図2のy方向)での上方に延びた柱部6がそれぞれ形成されている。したがって、基体部4の図1,図2での上側のエッジ部分である上端面4aと、左右の両柱部6の基体部4の幅方向における中央を向いた両内側面6aとによって、エレメント1の上側(図1のy方向における上側)すなわち伝動ベルトVの外周側に開口した凹部7が形成されている。
凹部7は、互いに密着して環状に配列されたエレメント1を環状に結束するための無端環状のリング8を、挿入して収容するための部分であり、したがって上端面4aが、リング8の内周面を接触させて載せるサドル面4aとなっている。
リング8は、例えば金属製の環状の帯状体を、周方向に複数枚積層させて形成した、いわゆる積層リングであって、凹部7の内部で2列に並列される2本のリング8aとリング8bとによって構成されている。これらリング8a,8bは、例えば形状・寸法、材質、強度が等しい2本の金属製の積層リングにより形成されている。
左右の両柱部6の上端部分には、左右の先端面9aがそれぞれ基体部4の幅方向における中央に向かって延びた突起部9が、両柱部6と一体にそれぞれ形成されている。言い換えると、凹部7の開口端(凹部7における伝動ベルトの外周側の端部)側の内側面6aに、凹部7の幅方向(図1のx方向)における中心側に向けた突起部9が、それぞれ形成されている。
両先端面9aには、外周側から内周側へ(図1のx方向における上側から下側へ)向かうにしたがって両先端面9aの間隔が連続的に広くなるこう配面によって、ガイド面9bが形成されている。このガイド面9bは、左右の先端面9aのいずれか一方のみに形成すること、あるいは、左右で異なる形状に形成することもできるが、この構成例では、両ガイド面9bが、エレメント1の幅方向における中心に対して左右対称となるように形成されている。
したがって、凹部7の開口端側、すなわち両先端面9aの外周側では、互いに対向する両先端面9aすなわち両ガイド面9bの間の距離Wが最短になり、その最短間隔(開口幅)Wによって凹部7の開口幅が規定されている。また、両ガイド面9bの間の距離は、外周側から内周側へ向かうにつれて、連続的に長くなり、両先端面9aの内周側では、両先端面9aすなわち両ガイド面9bの間の距離Wが最長になって、その最長間隔(開口幅)Wによって凹部7の開口幅が規定されている。そして、凹部7の底部7a(すなわちサドル面(上端面)4a)側では、両先端面9a間の最長間隔Wよりも広い開口幅Wとなっている。
また、エレメント1は、環状に配列された状態でリング8によって結束され、その状態で駆動側および従動側のそれぞれのプーリ5に巻き掛けられる。したがってプーリ5に巻き掛けられた状態では、各エレメント1が、プーリ5の中心に対して扇状に拡がり、かつ互いに密着する必要があるため、各エレメント1の図1,図2での下側の部分(環状に配列した状態での中心側の部分)が薄肉に形成されている。
すなわち、基体部4の一方の面(例えば図2における左側の面)における前記サドル面4aより所定寸法下がった(オフセットされた)部分から下側の部分が削り落とされた状態で次第に薄肉化されている。したがって、各エレメント1が扇形に拡がって接触する状態、言い換えると、各エレメント1がプーリ5に巻き掛かり円弧状に湾曲して配列されてベルトが湾曲するベルト湾曲状態で、その板厚の変化する境界部分で接触する。この境界部分のエッジが、いわゆるロッキングエッジ10となっている。
エレメント1の基体部4の幅方向における中央部分には、エレメント1がプーリ5に巻き掛からず直線状に配列されるベルト直線状態においてエレメント1の相対的な位置を決めるための嵌合凸部(ディンプル)11と嵌合凹部(ホール)12とが形成されている。具体的には、基体部4の一方の面側(図2の例では、ロッキングエッジ10のある面側)に凸となる円錐台形のディンプル11が形成されている。そして、このディンプル11とは反対側の面に、隣接するエレメント1におけるディンプル11を緩く嵌合(遊嵌)させる有底円筒状のホール12が形成されている。
したがって、ベルト直線状態でこれらのディンプル11とホール12とが嵌合することによって、その状態におけるエレメント1同士の図1での左右方向および上下方向の相対位置を決めることができ、例えばベルト式無段変速機が運転される場合に、伝動ベルトVのがたつきを防止して伝動ベルトVを安定して走行させることができる。
また、これらディンプル11およびホール12は、基体部4のエレメント1の幅方向における中央部分に、それぞれ1箇所ずつ設けられている。そのため、図3に示すように、各エレメント1が環状に配列されて連結された際に互いに隣接するエレメント1同士を、それぞれの対向面の面内で相対回転させること、すなわち、互いに隣接するエレメント1同士の間でローリングさせることができる。
一方、リング8は、上記のように、2本のリング8aとリング8bとによって構成されている。そのため、例えば図4に示すように、リング8aとリング8bとを、部分的に互いに重なり合わせた状態にすることで、リング8として、リング8aとリング8bとが互いに重なり合った重ね合わせ状態(図4のA部に示す状態)と、リング8aとリング8bとが互いに並列した並列状態(図4のB部に示す状態)とを同時に設定することができる。また、重ね合わせ状態における内周側のリングの一部を、リング8の内径側に弛ませて重ね合わせることで、リング8の全周を重ね合わせ状態に設定することもできる。
リング8は、エレメント1が組み付けられていない状態、あるいは比較的少数のエレメント1だけしか組み付けられていない状態では、リング8aとリング8bとの動作の自由度があり、比較的容易に重ね合わせ状態を設定することができる。これに対して、比較的多数のエレメント1が組み付けられた状態(例えば、リング8の全周のおよそ半分以上の範囲でエレメント1が組み付けられた状態)では、各エレメント1の列によりリング8aとリング8bとの動作が規制され、重ね合わせ状態を設定することが困難になることが考えられるが、上記のように、環状に配列されて連結された際に互いに隣接するエレメント1同士の間でローリングさせることができるように構成されているため、リング8に比較的多数のエレメント1が組み付けられた状態であっても、エレメント1をローリングさせることで、リング8にねじりを作用させ、容易に重ね合わせ状態を設定することができる。
また、並列状態の部分におけるリング8の幅(すなわち、リング8aの幅とリング8bの幅とのほぼ合計)Lが、前述の開口幅Wよりも広くなるとともに、かつ開口幅Wよりも狭くなるように、各リング8a,8bの形状・寸法等が設定されている。そして、リング8を重ね合わせ状態(図3の幅Lで示す状態)にすることで、リング8の幅を狭くして、凹部7にリング8を挿入し易くなるように、各リング8a,8bの形状・寸法等が設定されている。
さらに、前述のように、エレメント1の凹部7の開口端部分に、外周側から内周側へ向かうにしたがって両突起部9の先端面9aの間隔が連続的に広くなるこう配面、すなわちガイド面9bが形成されていることによって、突起部9の内周側と底部7a(サドル面4a)との間の、エレメント1とリング8との係合部分に、リング8の外側端部8c,8dを挿入し易くなっている。
具体的には、エレメント1とリング8とを組み付ける場合、例えば図5に示すように、重ね合わせ状態に設定されたリング8のうち、その重ね合わせ状態における内周側のリング8aの外側端部8cが、初めにエレメント1とリング8aとの係合部分に挿入され、その後に、重ね合わせ状態における外周側のリング8bに対して、リング8の幅方向(図5のx方向)に平行で、かつリング8bをエレメント1とリング8bとの係合部分に近づける方向の力(挿入力)Fが加えられ、外周側のリング8bの外側端部8dがガイド面9bに当接させられる。
このとき、外側端部8dと当接するガイド面9bは、上記のようなこう配面により形成されていることで、外側端部8dに、挿入力Fに対する内周側方向(図5のy方向における下向き)の分力Fcが生じるように機能する。そのため、外側端部8dが、ガイド面9bの表面を外周側から内周側へガイドされるように摺動し、外側端部8dすなわち重ね合わせ状態における外周側のリング8bを、エレメント1とリング8bとの係合部分に、容易に挿入することができる。
その結果、エレメント1とリング8との係合部分へのリング8の挿入を円滑に行うことができ、エレメント1とリング8との組み付けを容易にして、伝動ベルトVの組み付け性を向上させることができる。また、係合部分へのリング8の挿入が円滑に行われることで、例えば突起部9のエッジ部分がリング8の表面に当接し、リング8の表面に傷を付けてしまうようなことを回避し、伝動ベルトVの耐久性の低下を防止することができる。
(第2の構成例)
この発明の第2の構成例における伝動ベルトを構成するエレメントおよびリングの構成を、図6,図7に基づいて説明する。前述の第1の構成例では、リング8が、いずれも、リングの幅が厚さ方向で一様な2本のリング8a,8bにより構成された例であるのに対して、この第2の構成例は、いずれもリングの幅が厚さ方向で一様な2本のリングと、それら2本のリングの外周側にそれぞれ設けられ、それら2本のリングの幅よりも幅狭の他の2本のリングとにより、リング8が構成された例を示している。したがって、図1,図2に示した第1の構成例と同じ構成の部分については、図1,図2と同様の参照符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
図6において、リング21は、2本のリング8a,8bによって構成された第1の構成例におけるリング8に対して、2本のリング21a,21bと、それらリング21a,21bの外周面側(図6のy方向における上側)にそれぞれ積層され、かつリング21a,21bの幅よりも幅狭の他の2本のリング21c,21dとによって構成されている。
すなわち、第1の構成例におけるリング8a,8bと同様に、リングの幅が厚さ方向で一様に形成されたリング21aおよびリング21bが、2列に並列されていて、それらリング21a,21bの外周面側に、外層リング21cおよび外層リング21dが、それぞれ積層されるとともに、両突起部9の間に、すなわち開口幅Wの開口部から開口幅Wの開口部の範囲内に、それぞれ配置されている。
具体的には、並列状態の部分におけるリング21の幅、すなわちリング21aとリング21bとが並列している部分の幅Lが、前述の開口幅W,Wよりも広くなるとともに、かつ開口幅Wよりも狭くなるように、各リング21a,21bの形状・寸法等が設定されている。また、それらリング21a,21bの外周面にそれぞれ積層され、外層リング21cと外層リング21dとが並列している部分の幅Lが、開口幅Wよりも狭くなるように、各外層リング21c,21dの形状・寸法等が設定されている。そして、リング21を重ね合わせ状態にすることで、リング21の幅を狭くして、凹部7に、リング21を挿入し易くなるように、リング21の最大幅を規定している各リング21a,21bの形状・寸法等が設定されている。
したがって、リング21を重ね合わせ状態にすることにより、その重ね合わせ状態のリング21の両外側端部21e,21fを、両先端面9aの間を通過させて凹部7に容易に嵌め込むことができる。そしてその後、エレメント1をリング21の並列状態の部分まで移動させること、もしくは、凹部7が嵌め込まれた部分を並列状態に戻すことによって、凹部7内、すなわち突起部9の内周側と底部7a(サドル面4a)との間の、エレメント1とリング21との係合部分に、両外側端部21e,21fを挿入して係合し、凹部7からのリング21の離脱が防止される。このとき、両外側端部21e,21fと当接するエレメントの両先端面9a、すなわちガイド面9bが、前述のように、外周側から内周側へ向かうにしたがって両突起部9の先端面9aの間隔が連続的に広くなるこう配面により形成されていることで、エレメント1とリング21との係合部分に、両外側端部21e,21fを容易に挿入することができる。
また、エレメント1とリング21とを組み付けた際にエレメント1の両突起部9の間に配置される外層リング21cおよび外層リング21dが、リング21aおよびリング21bの外周側にそれぞれ積層されることにより、上記のようなエレメント1とリング21との構成による良好な組み付け性を維持しつつ、リング21の断面積を増大させて、リング21の強度を向上させることができる。
例えば、前述の第1の構成例のように構成された既製の伝動ベルトVに対して、リング8の外周側に、上記のような外層リング21cおよび外層リング21dを追加して積層させることによって、両突起部9の間のスペースを有効に利用し、またエレメント1の形状・寸法を変更することなく、伝動ベルトVの強度、すなわち伝動ベルトVのトルク容量を容易に向上させることができる。
図7は、上述した第2の構成例における変形例を示す図である。図7において、リング22は、リング21と同様に、2本のリング22a,22bと、それらリング22a,22bの外周面側(図7のy方向における上側)にそれぞれ積層され、かつリング22a,22bの幅よりも幅狭の他の2本のリング22c,22dとによって構成されている。
すなわち、リングの幅が厚さ方向で一様に形成されたリング22aおよびリング22bが、2列に並列されていて、それらリング22a,22bの外周面側に、外層リング22cおよび外層リング22dが、それぞれ積層されるとともに、両突起部9の間に、すなわち開口幅Wの範囲内に、それぞれ配置されることによって、リング22が構成されている。
そして、この構成例におけるリング22は、リング22a,22bの厚さTに対して、リング22c,22dの厚さTが厚くなるように、言い換えると、リング22a,22bの厚さTが、リング22としての強度上および機能上必要な厚さの範囲で、可及的に薄くなるように形成されている。また、それに伴って、この構成例におけるエレメント1は、エレメント1とリング22とを組み付けた際、すなわち各リング22a,22bが両突起部9の内周側(図7のy方向における下側)で凹部7に係合された際に、エレメント1の両柱部6における各リング22a,22bの外側端部22e,22fを収容する部分(柱部6の首部)6b、すなわち突起部9の内周側と底部7a(サドル面4a)との間の長さが、各リング22a,22bを収容するために機能上必要な長さの範囲で、可及的に短くなるように形成されている。
このように、リング22a,22bの厚さTが可及的に薄くなるようにリング22を形成し、そのリング22a,22bの厚さTに対応して、両首部6bが可及的に短くなるようにエレメント1を形成することにより、エレメント1の重量および慣性モーメントを低減することができる。その結果、これらエレメント1とリング22とにより構成される伝動ベルトVが走行する際に、リング22がエレメント1から受ける慣性モーメントが低減され、リング22の耐久性、すなわち伝動ベルトVの耐久性を向上させることができる。
なお、上記の第1,第2の構成例では、エレメント1に形成されるガイド面9bが、外周側から内周側へ向かうにしたがって両突起部9の先端面9aの間隔が連続的に広くなるこう配面によって形成された構成を示しているが、図8に示すように、外周側から内周側へ向かうにしたがって両突起部9の先端面9aの間隔が連続的に広くなるように傾斜した曲面(凹曲面もしくは凸曲面)、言い換えると、断面が円弧状の傾斜面により、ガイド面9bが形成された構成とすることも可能である。
(第3の構成例)
この発明の第3の構成例として、この発明による伝動ベルトVの組付装置の構成を、図9ないし図13に基づいて説明する。前述の第1,第2の構成例では、凹部7の両突起部9の先端面9aに、突起部9の内周側(図10での左側)と底部7aとの間の部分、すなわちエレメント1とリング8(第2の構成例ではリング21,22)との係合部分へのリング8の挿入をガイドして補助するガイド面9bが形成されたエレメント1と、2列のリング8とにより、組み付け性を向上させるとともに、耐久性の低下を防止できるように構成した伝動ベルトを示しているのに対して、この第3の構成例は、エレメント1とリング8との係合部分へのリング8の挿入をガイドして補助する挿入補助手段を備えることによって、組み付け性を向上させ、かつ耐久性の低下を防止できるように構成した伝動ベルトVの組付装置を示している。したがって、図1ないし図8に示した、第1,第2の構成例における伝動ベルトVの各部の構成については、図1ないし図8と同様の参照符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
なお、図9,図11は、この発明による伝動ベルトVの組付装置Mの正面図(組付装置Mにより伝動ベルトVを組み付ける際に伝動ベルトVの内径側から組付装置Mを視た図)であり、図10,図12は、組付装置Mの側断面図(組付装置Mにより伝動ベルトVを組み付ける際に伝動ベルトVの円周方向に垂直な平面における組付装置Mの断面図)である。また、図9,図10は、組付装置Mにエレメント1を保持した状態を示し、図11,図12は、組付装置Mにエレメント1を保持する前の状態を示している。
図9ないし図12において、ベース部材31のベース面31aに対して、長手方向(図9ないし図12での上下方向)がほぼ垂直になるように、支柱部材32がベース部材31に固定されている。そして、支柱部材32の上端部分(図9ないし図12での上側)に、エレメント押さえ部材33が、例えばピン34により、伝動ベルトVの円周方向に垂直な平面において旋回可能に支持されている。
支柱部材32は、例えば金属製の柱状あるいは板状の剛体により形成されていて、一方の面(図10,図12では左側の面)に、エレメント1を保持する際にエレメント1の両突起部9の外周側の端面と当接する保持面32aが形成されている。また、支柱部材32の保持面32a側の中央部付近には、保持面32aから支柱部材32の内部をくり抜いた凹状の空間である支柱凹部32bが形成されている。
エレメント押さえ部材33は、例えば金属製の柱状あるいは棒状の剛体により形成されたアーム部33aと、例えば金属製の剛体により形成された把持部33bとにより構成されている。すなわち、アーム部33aの一方の端部(図10,図12では右側の端部)が、ピン34により支柱部材32に支持されていて、他方の端部(図10,図12では左側の端部)に把持部33bが形成されている。
把持部33bは、エレメント1を支柱部材32に保持する際に、エレメント1の側面2もしくは側面3と当接する押さえ面33cを有していて、その押さえ面33cは、側面2,3と同じ傾斜のこう配面により形成されている。
そして、支柱凹部32bの一方(図9ないし図12での上方)の内側面の側に、エレメント1にリング8を組み付ける際に、エレメント1とリング8との係合部分へのリング8の挿入をガイドして補助する挿入ガイド部35が形成されている。この挿入ガイド部35は、支柱部材32本体と一体に形成してもよく、あるいは支柱部材32とは別の部材によって形成し、支柱部材32に一体的に固定するようにしてもよい。
挿入ガイド部35は、支柱凹部32bの他方(図9ないし図12での下方)の内側面と対向する側の面に、エレメント1とリング8とを組み付ける際に、重ね合わせ状態に設定したリング8の外側端部8cもしくは外側端部8dと当接する当接面35aと、支柱部材32に保持されたエレメント1の一方(図9ないし図12での上方)の突起部9の先端面9aと当接もしくは対向する背面35bとを有している。
そのうち、背面35bは、保持面32aに垂直な平面により形成されている。また、当接面35aは、背面35bとの距離が、支柱部材32の内部から保持面32aの方向へ向かうにしたがい連続的に短くなるこう配面によって、言い換えると、エレメント1を保持面32aに保持した際に、背面35bと当接もしくは対向するエレメント1の先端面9aとの距離が、エレメント1の外径側から内径側に向かうにしたがい連続的に短くなるこう配面によって形成されている。このようなこう配面により、挿入ガイド部35の当接面35aが形成されていることにより、エレメント1の突起部9の内周側と底部7aとの間の、エレメント1とリング8との係合部分に、リング8の外側端部8c,8dを挿入し易くなっている。
具体的には、エレメント1とリング8とを組み付ける場合、重ね合わせ状態に設定されたリング8のうち、その重ね合わせ状態における内周側のリング8aの外側端部8cが、初めに、エレメント1とリング8aとの係合部分に挿入され、その後に、重ね合わせ状態における外周側のリング8bに対して、リング8の幅方向(図9ないし図12での上下方向)に平行で、かつリング8bをエレメント1とリング8bとの係合部分に近づける方向の力(挿入力)が加えられ、外周側のリング8bの外側端部8dが当接面35aに当接させられる。
このとき、外側端部8dと当接する当接面35aは、上記のようなこう配面により形成されていることで、外側端部8dに、前記挿入力に対する内周側方向(図10での左方向)の分力が生じるように機能する。そのため、外側端部8dが、当接面35aの表面を、支柱部材32の内部から保持面32aへ向かう方向へガイドされるように摺動し、外側端部8dすなわち重ね合わせ状態における外周側のリング8bを、エレメント1とリング8bとの係合部分に、容易に挿入することができる。
その結果、エレメント1とリング8との係合部分へのリング8の挿入を円滑に行うことができ、エレメント1とリング8との組み付けを容易にして、伝動ベルトVの組み付け性を向上させることができる。また、係合部分へのリング8bの挿入が、突起部9とリング8bとが直に接触することなく、円滑に行われることで、突起部9のエッジ部分がリング8bの表面に当接してリング8bの表面に傷を付けてしまうことを回避し、伝動ベルトVの耐久性の低下を防止することができる。
したがって、上記のように構成された当接面35aを有する挿入ガイド部35は、エレメント1とリング8とを組み付けるための挿入力がリング8に加えられた場合に、リング8の外側端部8cもしくは外側端部8dに、挿入力に対するリング8の内周側方向の分力を生じさせ、エレメント1とリング8との係合部分へのリング8の挿入をガイドして補助する手段として機能し、この発明における挿入補助手段に相当している。
なお、上記の構成例では、挿入ガイド部35に形成される当接面35aが、支柱部材32の内部から保持面32aの方向へ向かうにしたがって背面35bとの距離が連続的に短くなるこう配面によって形成された構成を示しているが、例えば図13に示すように、支柱部材32の内部から保持面32aの方向へ向かうにしたがって背面35bとの距離が連続的に短くなるように傾斜した曲面(凹曲面もしくは凸曲面)、言い換えると、断面が円弧状の傾斜面により、当接面35bが形成された構成とすることも可能である。
(第1の組み付け例)
この発明の伝動ベルトVの組付方法による組み付け例を、図1ないし図5,図9ないし図12に基づいて説明する。初めに、第1の組み付け例として、前述の第1の構成例で示した、凹部7の両突起部9の先端面9aに、突起部9の内周側と底部7aとの間の部分、すなわちエレメント1とリング8との係合部分へのリング8の挿入をガイドして補助するガイド面9bが形成されたエレメント1を用いた場合の伝動ベルトVの組み付け例を説明する。
先ず、並列されたリング8aおよびリング8bのリング周方向における所定の部分が互いに重ね合わせられ、リング8の重ね合わせ状態が設定される。重ね合わせ状態を設定することにより、リング8を、例えば、図4に示すような重ね合わせ状態と並列状態とが同時に設定される。あるいは、リング8の全周で、重ね合わせ状態が設定されてもよい。
リング8の重ね合わせ状態の部分では、リング8の幅Lが、エレメント1の開口幅Wよりも狭くなるため、この重ね合わせ状態の部分から、1枚もしくは予め配列された複数枚のエレメント1の凹部7に、リング8が嵌め込まれ、重ね合わせ状態における内周側のリング8aの外側端面8cが、一方(例えば図3での左側)の突起部9の内周側と底部7aとの間の、エレメント1とリング8aとの係合部分へ挿入される。
重ね合わせ状態と並列状態とを同時に設定した場合は、エレメント1とリング8aとの係合部分へ、重ね合わせ状態のリング8aが挿入された1枚もしくは複数枚のエレメント1が、リング8の周長方向に、リング8の並列状態の部分まで移動させられる。リング8の並列状態の部分では、リング8の幅Lが、エレメント1の開口幅Wよりも狭く、かつエレメント1の開口幅W,Wよりも広くなる。そのため、エレメント1とリング8aとの係合部分へ、重ね合わせ状態のリング8aが挿入されたエレメント1が、リング8の並列状態の部分まで移動させられると、その並列状態の部分では、重ね合わせ状態においては外周側にあったリング8bの外側端部8dが、他方(例えば図3での右側)の突起部9の内周側と底部7aとの間の、エレメント1とリング8bとの係合部分へ挿入されることになる。その結果、リング8が、凹部7の両突起部9により係止され、凹部7に係合される。すなわち、エレメント1とリング8とが組み付けられる。
そして、上記のような、1枚もしくは複数枚のエレメント1の凹部7に、リング8の重ね合わせ状態の部分を嵌め込み、その1枚もしくは複数枚のエレメント1をリング8の並列状態の部分まで移動させる作業が順次繰り返される。
前述したように、エレメント1とリング8との組み付け初期の段階では、リング8aとリング8bとを自由に動作させることができ、比較的容易にリング8の重ね合わせ状態を設定することができる。これに対して、リング8と比較的多数のエレメント1とが組み付けられた段階では、ディンプル11とホール12とが嵌合されて連結された各エレメント1の列により、リング8aとリング8bとの動作が規制され、リング8の重ね合わせ状態を設定することが次第に困難になってくる。その場合、この発明による伝動ベルトVの組付方法では、リング8が組み付けられた部分のエレメント1の列に対して、所定の方法で外力を加え、エレメント1をローリングさせることにより、リング8にリング8をねじる方向の力を作用させて、リング8の重ね合わせ状態を設定することができる。
所望する全てのエレメント1の凹部7にリング8が嵌め込まれると、エレメント1に加えられていた外力が解除され、ローリングさせられていたエレメント1の列が所期の状態に戻され、すなわちリング8の全体が並列状態に戻されて、エレメント1とリング8とが組み付けられる。
凹部7に嵌め込まれた重ね合わせ状態のリング8が並列状態にされると、重ね合わせ状態において外周側のリング8bが、エレメント1とリング8bとの係合部分へ挿入されて、エレメント1とリング8との組み付けが完了するが、例えば図14に示すような従来の構成のエレメントEでは、エレメントEの係止部Eaの先端面EbとリングRの側端面Raとが当接して互いに干渉してしまい、エレメントEとリングRとを組み付け難くなってしまう可能性がある。
そこで、この発明における伝動ベルトVの組付方法では、エレメント1とリング8との係合部分へのリング8の挿入をガイドして補助するガイド面9bにより、両突起部9の先端面9aが形成されたエレメント1を用いることで、エレメント1とリング8との組み付けを容易にするとともに、エレメント1の突起部9のエッジ部分がリング8の表面に当接してリング8の表面を傷付けてしまうことを回避することができるように、伝動ベルトVが組み付けられる。
すなわち、重ね合わせ状態のリング8が並列状態にされる際に、外周側のリング8bに、リング8の幅方向(例えば図5でのx方向)に平行で、かつリング8bをエレメント1とリング8bとの係合部分に近づける方向の力(挿入力)Fが加えられ、外周側のリング8bの外側端部8dが、エレメント1の先端面9aすなわちガイド面9bに当接させられる。
リング8bに挿入力Fが加えられ、外側端部8dがガイド面9bに当接させられると、エレメント1のガイド面9bが、外周側から内周側へ向かうにしたがって両先端面9aの間隔が連続的に広くなるこう配面により構成されていることで、外側端部8dには、挿入力Fに対する内周方向(例えば図5のy方向での下向き)の分力Fcが作用する。そのため、外側端部8dが、ガイド面9bの表面を外周側から内周側へガイドされるように摺動し、外側端部8dすなわち重ね合わせ状態における外周側のリング8bが、エレメント1とリング8bとの係合部分へ円滑に挿入される。また、それと同時に、重ね合わせ状態のリング8が、リング8aとリング8bとが並列された並列状態に戻されて、エレメント1とリング8とが組み付けられる。
このように、上記の第1の組み付け例で示されるこの発明の伝動ベルトVの組付方法によれば、エレメント1とリング8との係合部分へのリング8の挿入を円滑に行うことができ、エレメント1とリング8との組み付けを容易にして、伝動ベルトVの組み付け性を向上させることができる。また、係合部分へのリング8の挿入が円滑に行われることで、例えば突起部9のエッジ部分がリング8の表面に当接してリング8の表面を傷を付けてしまうことを回避し、伝動ベルトVの耐久性の低下を防止することができる。
(第2の組み付け例)
つぎに、この発明の伝動ベルトVの組付方法による第2の組み付け例として、前述の第3の構成例で示した、エレメント1とリング8との係合部分へのリング8の挿入をガイドして補助する挿入補助手段を備えた伝動ベルトVの組付装置を用いた場合の伝動ベルトVの組み付け例を説明する。
先ず、並列されたリング8aおよびリング8bのリング周方向における所定の部分が互いに重ね合わせられ、リング8の重ね合わせ状態が設定される。重ね合わせ状態が設定されることにより、リング8は、例えば、図4に示すような重ね合わせ状態と並列状態とが同時に設定にされる。あるいは、リング8の全周で、重ね合わせ状態が設定されてもよい。
一方、エレメント1は、組付装置Mのベース部材31のベース面31a上に、一方の側面(図9ないし図12では側面2)が当接するようにして配置される。そして、そのエレメント1の凹部に、重ね合わせ状態に設定されたリング8が嵌め込まれ、重ね合わせ状態における内周側のリング8aの外側端面8cが、一方(図10,図12での下側)の突起部9の内周側と底部7aとの間の、エレメント1とリング8aとの係合部分へ挿入される。
リング8aとの係合部分に外側端面8cが挿入されたエレメント1が、支柱部材32に保持される。すなわち、エレメント1の両突起部9の外周側の端面と支柱部材32の保持面32aとが当接させられるとともに、エレメント1の他方の側面(図9ないし図12では側面3)とエレメント押さえ部材33の押さえ面33cとが当接させられ、把持部33bにより把持されて、エレメント1が組付装置Mに固定される。
エレメント1が組付装置Mに固定されると、重ね合わせ状態における外周側のリング8bに、リング8の幅方向(図9ないし図12での上下方向)に平行で、かつリング8bをエレメント1とリング8bとの係合部分に近づける方向の外力(挿入力)Fが加えられ、外周側のリング8bの外側端部8dが、挿入ガイド部35の当接面35aに当接させられる。
外側端部8dと当接する当接面35aは、エレメント1を保持面32aに保持した際に、挿入ガイド部35の背面35bと当接もしくは対向するエレメント1の先端面9aとの距離が、エレメント1の外径側から内径側に向かうにしたがい連続的に短くなるこう配面によって形成されているため、リング8bに挿入力Fが加えられることで、リング8bの外側端部8dに、挿入力Fに対する内周側方向(図10,図12での左方向)の分力が生じる。
その結果、外側端部8dが、当接面35aの表面を、支柱部材32の内部から保持面32aへ向かう方向へガイドされるように摺動し、外側端部8dすなわち重ね合わせ状態における外周側のリング8bが、エレメント1とリング8bとの係合部分へ円滑に挿入される。また、それと同時に、重ね合わせ状態のリング8が、リング8aとリング8bとが並列された並列状態に戻されて、エレメント1とリング8とが組み付けられる。
そして、上記のような、エレメント1とリング8とを組み付ける作業が順次繰り返され、所望する全てのエレメント1とリング8とが組み付けられて、エレメント1とリング8との組み付け、すなわち伝動ベルトVの組み付けが完了する。
このように、上記の第2の組み付け例で示されるこの発明の伝動ベルトVの組付方法によれば、エレメント1とリング8との係合部分へのリング8の挿入を円滑に行うことができ、エレメント1とリング8との組み付けを容易にして、伝動ベルトVの組み付け性を向上させることができる。また、係合部分へのリング8bの挿入が、突起部9とリング8bとが直に接触することなく、円滑に行われることで、突起部9のエッジ部分がリング8bの表面に当接してリング8bの表面に傷を付けてしまうことを回避し、伝動ベルトVの耐久性の低下を防止することができる。
なお、この発明は上述した具体例に限定されない。すなわち。具体例では、この発明の伝動ベルトがベルト式無段変速機に使用されている例を示しているが、この発明の伝動ベルトは、ベルト式無段変速機に限らず、ベルトとプーリとによって構成される他の巻き掛け伝動装置の伝動ベルトに適用することができる。
この発明に係る伝動ベルトの第1の構成例を示す模式図であって、その伝動ベルトの正面図である。 この発明に係る伝動ベルトの第1の構成例を示す模式図であって、その伝動ベルトの一部の側断面図である。 第1の構成例の伝動ベルトを構成するエレメントをローリングさせた状態を説明するための模式図である。 この発明の伝動ベルトを構成するリングを重ね合わせた状態と並列させた状態とを説明するための模式図である。 第1の構成例の伝動ベルトを構成するエレメントにリングを組み付ける際のリングの挙動を説明するための模式図である。 この発明に係る伝動ベルトの第2の構成例を示す模式図である。 この発明に係る伝動ベルトの第2の構成例における変形例を示す模式図である。 この発明に係る伝動ベルトを構成するエレメントのガイド面を形成するこう配面の形状の他の例を示す模式図である。 この発明に係る伝動ベルトの組付装置の構成例を示す模式図であって、その組付装置にエレメントを保持した状態を示す正面図である。 この発明に係る伝動ベルトの組付装置の構成例を示す模式図であって、その組付装置にエレメントを保持した状態を示す側面(一部断面)図である。 この発明に係る伝動ベルトの組付装置の構成例を示す模式図であって、その組付装置にエレメントを保持する前段階の状態を示す正面図である。 この発明に係る伝動ベルトの組付装置の構成例を示す模式図であって、その組付装置にエレメントを保持する前段階の状態を示す側面(一部断面)図である。 この発明に係る伝動ベルトの組付装置の挿入ガイド部に形成される当接面(こう配面)の形状の他の例を示す模式図である。 従来の伝動ベルトを構成するエレメントの一例を示す模式図である。
符号の説明
1…エレメント、 7…凹部、 8,21,22…リング、 8c,8d…外側端部(側端部)、 9…突起部、 9a…先端面、 9b…ガイド面、 11…ディンプル(嵌合凸部)、 12…ホール(嵌合凹部)、 21c,21d,22c,22d…外層リング(外層部)、 35…挿入ガイド部(挿入補助手段)、 35a…当接面、 V…伝動ベルト。

Claims (16)

  1. 無端環状の2列のリングを並列して収容する凹部が形成された多数のエレメントを、前記凹部の開口端側が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメントの列における前記凹部に前記リングを嵌め込んで係合させてなる伝動ベルトにおいて、
    前記凹部における左右の内側面の外周側に、前記2列のリングを係合させてその離脱を防止する突起部が、前記凹部における中心側を向いたそれら両突起部の先端面の間隔の最大値が前記2列のリングの幅よりも狭くなるようにそれぞれ形成されているとともに、
    少なくともいずれか一方の前記先端面に、前記2列のリングにその幅方向に平行な方向の挿入力を作用させて前記2列のリングのいずれか一方の側端部と前記一方の先端面とを当接させた場合に、前記一方の側端部に前記挿入力に対する内周側方向の分力を生じさせるガイド面が形成されていることを特徴とする伝動ベルト。
  2. 前記ガイド面は、外周側から内周側へ向かうにしたがい前記間隔が連続的に広くなる面により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の伝動ベルト。
  3. 前記ガイド面は、前記先端面に形成されたこう配面であることを特徴とする請求項2に記載の伝動ベルト。
  4. 前記エレメントは、隣接する他のエレメント側に突出する嵌合凸部を一方の側面に有し、かつ該嵌合凸部に遊嵌する嵌合凹部を他方の側面に有しているとともに、これら嵌合凸部と嵌合凹部とを介して、前記環状に配列されたエレメントの列における互いに隣接するエレメント同士が、それぞれの対向面の面内で相対回転可能に連結されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の伝動ベルト。
  5. 前記エレメントは、前記嵌合凸部および嵌合凹部が前記各側面のそれぞれ1箇所に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の伝動ベルト。
  6. 前記エレメントは、前記嵌合凸部および嵌合凹部が前記エレメントの幅方向における中央部分に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の伝動ベルト。
  7. 前記リングは、前記凹部の内部で前記伝動ベルトの外周側に積層するとともに、前記各突起部の間に配置された外層部を有していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の伝動ベルト。
  8. 無端環状の2列のリングを並列して収容する凹部が形成されるとともに、その凹部における左右の内側面の開口端側に前記2列のリングを係合させてその離脱を防止する突起部が形成された多数のエレメントを、前記開口端側が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメントの列における前記両突起部の内周側に前記2列のリングを挿入して係合させてなる伝動ベルトの組付装置において、
    前記両突起部の内周側に前記2列のリングを挿入して係合させる際に、前記2列のリングの前記突起部の内周側への挿入をガイドして補助する挿入補助手段を備えていることを特徴とする伝動ベルトの組付装置。
  9. 前記挿入補助手段は、前記2列のリングに、その幅方向に平行な、かつ前記2列のリングのいずれか一方の側端部といずれか一方の前記突起部とを近づける方向の挿入力を作用させた場合に、前記一方の側端部に当接し、その前記一方の側端部に前記挿入力に対する内周側方向の分力を生じさせる手段を含むことを特徴とする請求項8に記載の伝動ベルトの組付装置。
  10. 前記挿入補助手段は、前記一方の側端部が当接する場合に、前記一方の側端部との当接部分とその一方の側端部が挿入される側の前記突起部の前記凹部における中心側を向いた先端面との間の距離が外周側から内周側へ向かうにしたがい連続的に短くなる面により形成された当接面を有していることを特徴とする請求項9に記載の伝動ベルトの組付装置。
  11. 前記当接面は、前記側端部が当接して摺動するこう配面であることを特徴とする請求項10に記載の伝動ベルトの組付装置。
  12. 無端環状の2列のリングを互いに並列した並列状態で収容する凹部が形成されるとともに、その凹部における左右の内側面の開口端側に、前記2列のリングを係合させてその離脱を防止する突起部が形成された多数のエレメントを、前記開口端側が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメントの列における前記両突起部の内周側に前記2列のリングを挿入して係合させてなる伝動ベルトの組付方法において、
    前記2列のリングを、それら2列のリングが互いに重なり合った重ね合わせ状態に設定し、その重ね合わせ状態における内周側のリングの、前記並列状態で他のリングと対向しない外側端部を、いずれか一方の前記突起部の内周側に挿入して係合させ、その後、前記重ね合わせ状態における外周側のリングに、その幅方向に平行で、かつ、前記外周側のリングの前記外側端部と他方の前記突起部とを近づける方向の挿入力を作用させて、前記外周側のリングの前記外側端部に、前記挿入力に対する内周側方向の分力を生じさせることにより、前記外周側のリングを、他方の前記突起部の内周側に挿入して係合させることを特徴とする伝動ベルトの組付方法。
  13. 前記凹部における左右の内側面の外周側に、前記2列のリングを係合させてその離脱を防止する左右の突起部がそれぞれ形成されているとともに、それら両突起部の前記凹部における中心側を向いた先端面の少なくともいずれか一方に、外周側から内周側へ向かうにしたがい前記両先端面の間隔が連続的に広くなるガイド面が形成されている前記エレメントを使用することにより、前記外周側リングの前記外側端部に、前記分力を生じさせることを特徴とする請求項12に記載の伝動ベルトの組付方法。
  14. 前記ガイド面は、前記外側端部が当接して摺動するこう配面であることを特徴とする請求項13に記載の伝動ベルトの組付方法。
  15. 前記外周側のリングを前記突起部の内周側に挿入する際に、その前記外周側のリングが挿入される側の前記突起部に、その前記突起部の前記凹部における中心側を向いた先端面との間の距離が外周側から内周側へ向かうにしたがい連続的に短くなる面により形成された当接面を有する挿入補助手段が備えられた組付装置を使用することにより、前記外周側リングの前記外側端部に前記分力を生じさせることを特徴とする請求項12に記載の伝動ベルトの組付方法。
  16. 前記当接面は、前記外側端部が当接して摺動するこう配面であることを特徴とする請求項15に記載の伝動ベルトの組付方法。
JP2006231271A 2006-08-28 2006-08-28 伝動ベルトおよびその組付装置ならびにその組付方法 Expired - Fee Related JP4371131B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006231271A JP4371131B2 (ja) 2006-08-28 2006-08-28 伝動ベルトおよびその組付装置ならびにその組付方法
KR1020097004049A KR101076647B1 (ko) 2006-08-28 2007-08-22 전동 벨트 및 그 조립 장치 그리고 그 조립 방법
PCT/JP2007/066710 WO2008026615A1 (fr) 2006-08-28 2007-08-22 Courroie de transmission, dispositif d'assemblage pour la courroie et procédé d'assemblage pour la courroie
RU2009111222/11A RU2391582C1 (ru) 2006-08-28 2007-08-22 Приводной ремень и устройство, и способ для сборки приводного ремня
BRPI0716200-6A2A BRPI0716200A2 (pt) 2006-08-28 2007-08-22 Correia de acionamento e dispositivo e método para montar a mesma.
EP07806187A EP2058556A4 (en) 2006-08-28 2007-08-22 DRIVE BELT AND MOUNTING DEVICE AND ASSEMBLY PROCEDURE FOR THE DRIVE BELT
US12/439,014 US8337347B2 (en) 2006-08-28 2007-08-22 Driving belt, and device and method for assembling same
CN2007800320883A CN101512182B (zh) 2006-08-28 2007-08-22 传动带及其组装装置和组装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006231271A JP4371131B2 (ja) 2006-08-28 2006-08-28 伝動ベルトおよびその組付装置ならびにその組付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008051325A true JP2008051325A (ja) 2008-03-06
JP4371131B2 JP4371131B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=39135897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006231271A Expired - Fee Related JP4371131B2 (ja) 2006-08-28 2006-08-28 伝動ベルトおよびその組付装置ならびにその組付方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8337347B2 (ja)
EP (1) EP2058556A4 (ja)
JP (1) JP4371131B2 (ja)
KR (1) KR101076647B1 (ja)
CN (1) CN101512182B (ja)
BR (1) BRPI0716200A2 (ja)
RU (1) RU2391582C1 (ja)
WO (1) WO2008026615A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138947A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Toyota Motor Corp 伝動ベルトの組み付け装置および伝動ベルトの組み付け方法

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4710898B2 (ja) * 2007-12-03 2011-06-29 トヨタ自動車株式会社 伝動ベルトの製造方法
JP4862844B2 (ja) * 2008-02-28 2012-01-25 トヨタ自動車株式会社 ベルト組立装置およびベルト組立方法
CN101871506A (zh) * 2010-06-01 2010-10-27 奇瑞汽车股份有限公司 一种新型cvt传动带
NL1038481C2 (en) * 2010-12-28 2012-07-02 Bosch Gmbh Robert Transverse element with a protruding conical stud for a drive belt.
WO2017114543A1 (en) * 2015-12-29 2017-07-06 Robert Bosch Gmbh Transverse member for a drive belt for a continuously variable transmission
US20190154114A1 (en) * 2016-02-12 2019-05-23 Aisin Aw Co., Ltd. Power transfer belt for continuously variable transmission
JP2017180728A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 金属ベルトの製造方法および金属ベルト
WO2017200057A1 (ja) * 2016-05-18 2017-11-23 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 伝達ベルト
JP6809368B2 (ja) * 2017-05-16 2021-01-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 無段変速機および伝動ベルト
EP3404288B1 (en) * 2017-05-19 2020-07-08 Jatco Ltd Transverse segment for a drive belt for a continuously variable transmission and a drive belt and a continuously variable trans-mission provided therewith
WO2018221714A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 伝動ベルト用エレメントおよび伝動ベルト
JP6740962B2 (ja) * 2017-06-09 2020-08-19 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 伝動ベルトおよび伝動ベルト用エレメント
JP6610636B2 (ja) * 2017-09-29 2019-11-27 トヨタ自動車株式会社 伝動ベルト
CN107816509B (zh) * 2017-11-02 2021-01-19 陈学琴 活片无极变速器传动带
JP6838571B2 (ja) * 2018-01-31 2021-03-03 トヨタ自動車株式会社 伝動ベルト
NL1043501B1 (en) * 2019-12-10 2021-08-31 Bosch Gmbh Robert A transverse segment for a drive belt and a drive belt for a continuously variable transmission including the transverse segment and a ring stack

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL152969C (nl) 1973-08-31 1983-04-18 Volvo Car Bv Drijfband met een trapeziumvormig profiel, bestaande uit een metalen trekband en verschuifbaar daarop aangebrachte metalen dwarselementen.
JPS589547A (ja) 1981-07-06 1983-01-19 Hitachi Ltd 水素ガス冷却回転電機
JPS589546A (ja) 1981-07-06 1983-01-19 Fuji Electric Co Ltd 水素冷却回転電機の液冷媒体の貯液タンク
JPS589547U (ja) * 1981-07-10 1983-01-21 日産自動車株式会社 Vベルト
JPS589546U (ja) * 1981-07-10 1983-01-21 日産自動車株式会社 Vベルト
JPS5922344A (ja) 1982-07-28 1984-02-04 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法
JPS5922344U (ja) * 1982-08-02 1984-02-10 トヨタ自動車株式会社 駆動ベルトの組付装置
FR2536486B1 (fr) * 1982-11-18 1988-01-15 Michelin & Cie Cavaliers pour courroie de transmission trapezoidale
NL8302959A (nl) 1983-08-24 1985-03-18 Gayliene Investments Ltd Drijfband.
NL8400213A (nl) 1984-01-24 1985-08-16 Doornes Transmissie Bv Drijfriem voor toepassing op v-vormige poelies.
NL8700122A (nl) * 1987-01-20 1988-08-16 Doornes Transmissie Bv Werkwijze voor het samenstellen van metalen drijfriemen en een inrichting voor het monteren.
US5047937A (en) 1990-06-01 1991-09-10 General Motors Corporation Engine CVT control system
JP3886579B2 (ja) * 1996-11-22 2007-02-28 三ツ星ベルト株式会社 高負荷伝動ベルト
JP3901356B2 (ja) * 1998-09-02 2007-04-04 本田技研工業株式会社 無段変速機用ベルト
JP3111186B1 (ja) 1998-11-05 2000-11-20 福寿工業株式会社 金属ベルト用エレメント及び金属ベルト
US6679798B1 (en) * 1998-11-05 2004-01-20 Fukuju Kogyo Kabushiki Kaisha Metal belt element, metal belt, and method of assembling the metal belt
JP2000205342A (ja) 1999-01-19 2000-07-25 Mitsuboshi Belting Ltd 高負荷伝動ベルト
JP3525784B2 (ja) * 1999-01-21 2004-05-10 日産自動車株式会社 Cvtベルトの組立方法および組立装置
JP2000249195A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Mitsuboshi Belting Ltd 高負荷伝動ベルト
JP3604605B2 (ja) * 1999-11-16 2004-12-22 本田技研工業株式会社 無段変速機用ベルトの組立方法及びその装置
US6684473B1 (en) 1999-10-21 2004-02-03 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Method of and apparatus for manufacturing belt for continuously variable transmission
JP3715166B2 (ja) * 2000-01-19 2005-11-09 本田技研工業株式会社 無段変速機用ベルト
DE10056577A1 (de) 2000-11-15 2002-08-29 Zf Batavia Llc Vorrichtung zur Montage eines Schubgliederbandes
JP3755413B2 (ja) 2001-03-19 2006-03-15 トヨタ自動車株式会社 ベルト装置およびその製造方法
EP1662174A4 (en) * 2003-08-26 2008-01-09 Fukuju Kogyo Kabushiki Kaisha METAL BELT AND PUSH BUTTON USED THEREFOR

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138947A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Toyota Motor Corp 伝動ベルトの組み付け装置および伝動ベルトの組み付け方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2058556A1 (en) 2009-05-13
WO2008026615A1 (fr) 2008-03-06
KR20090042823A (ko) 2009-04-30
KR101076647B1 (ko) 2011-10-26
EP2058556A4 (en) 2011-01-05
US20100016113A1 (en) 2010-01-21
CN101512182A (zh) 2009-08-19
BRPI0716200A2 (pt) 2013-11-12
RU2391582C1 (ru) 2010-06-10
JP4371131B2 (ja) 2009-11-25
CN101512182B (zh) 2010-11-17
US8337347B2 (en) 2012-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4371131B2 (ja) 伝動ベルトおよびその組付装置ならびにその組付方法
JP4875950B2 (ja) 伝動ベルトおよびその組み付け方法
JP4685732B2 (ja) 伝動ベルト
JP4419998B2 (ja) 伝動ベルトおよびその組み付け方法
JP5158252B2 (ja) 押圧式伝動ベルト
JPWO2010103656A1 (ja) Vベルト
JP2009150425A (ja) ベルト用エレメントおよび伝動ベルト
JP5070900B2 (ja) 無段変速機用ベルトおよびベルト式無段変速機
JP2008051326A (ja) 伝動ベルトの組付装置および組付方法ならびに製造方法
JP5018545B2 (ja) 伝動ベルトおよび伝動ベルトの組み付け方法
JP4840347B2 (ja) ベルト用エレメントおよび伝動ベルト
JP2009197845A (ja) 伝動ベルトおよび伝動ベルトの組み付け方法
JP4935664B2 (ja) 伝動ベルトおよび伝動ベルトの組み付け方法
JP2010038204A (ja) 伝動ベルトおよび伝動ベルト用エレメント
JP2010242946A (ja) 伝動ベルト
JP2010007860A (ja) 伝動ベルトの組付装置および組付方法ならびに製造方法
JP2010174933A (ja) 伝動ベルト
JP2010138948A (ja) 伝動ベルトおよび伝動ベルトの組み付け方法
JP2009204100A (ja) ベルト組立方法およびベルト
JP5115461B2 (ja) 伝動ベルトの組み付け装置および伝動ベルトの組み付け方法
JP2011027149A (ja) 伝動ベルトの製造方法
JP4807351B2 (ja) 伝動ベルトおよび伝動ベルトの組み付け方法
JP2009222106A (ja) 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP2009185842A (ja) 伝動ベルトの組み付け方法
JP2010223405A (ja) 伝動ベルト

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090811

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090824

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees