JP2005513531A - 静電荷現像用トナーおよび逆中和を伴った懸濁処理による静電荷現像用トナーの製造方法 - Google Patents

静電荷現像用トナーおよび逆中和を伴った懸濁処理による静電荷現像用トナーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は,逆中和を伴った懸濁処理によって製造された静電荷現像用トナーおよびその製造方法に関する。本発明の静電荷現像用トナーの製造方法は,高分子鎖末端にカルボキシル基(−COOH基)を有する線状低分子量重合体を製造する段階と,架橋された高分子量水分散ラテックスを製造する段階と,着色剤,電荷調節剤,離型剤および架橋された高分子量水分散ラテックスを添加して着色樹脂分散物を製造する段階と,逆中和を伴った懸濁処理によりトナー粒子を製造する段階と,ろ過,洗浄および真空乾燥により着色トナー粒子組成物を製造する段階と,着色トナー粒子組成物に疎水性シリカを添加して粉末混合器で混合する段階とを含む。

Description

本発明は,逆中和(Reverse-Neutralization)を伴った懸濁処理によって製造された静電荷現像用トナーおよびその製造方法に係り,より詳細には,高分子鎖末端にカルボキシル基を有する線状低分子量重合体の逆中和を伴った懸濁処理により製造されるトナーおよびその製造方法に関する。
電子写真法や静電記録法においては,帯電,露光工程によって感光体(光伝導体)に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は,現像剤により現像され,受容媒体に転写された後に定着工程を経て画像として視覚化される。この過程で鮮明かつ優秀な画像の生成如何は現像過程および定着過程でのいろいろな条件によって変わる。すなわち,現像過程では,潜像に付着するトナーの電気的特性と粒径の大きさ,およびトナー組成物内での各種添加剤の分散度によって現像された画像の品質が決定される。定着過程では,定着されるトナーの溶融特性および離型性の程度によって画像品質が決定される。したがって,トナーの性能の改良は絶え間なく要求されている。
トナーの製造方法は,粉砕法と重合法とに大別される。粉砕法は,結着樹脂と着色剤および電荷調節剤,離型剤を混練機に入れて加熱して溶融混合し,粉砕してトナーを作る方法である。しかし,このような粉砕法は粒子分布を狭くすることが不可能であるために添加剤が正常に機能できない。また,粒子分布が広いために望ましい粒径を有する生産品の収率が低く,かつ球形のトナーが得られないのでトナー性能が劣る傾向がある。
重合法は,エマルジョン凝集法と懸濁重合法とに分けられる。エマルジョン凝集法は,重合性モノマーをエマルジョン重合することによってラテックスを作る。ここに着色剤,電荷調節剤,離型剤などを混合して数時間〜数十時間継続して加熱を伴った攪拌を行うことによりエマルジョン粒子同士の凝集を誘導し,ある特定サイズを有する所望の粒子を得る。この方法の例としては,特開昭63−282752号公報,特開昭63−282756号公報,特開平6−250439号公報,米国特許第5352521号公報,米国特許第4996127号公報,米国特許第4797339号公報,大韓民国公開特許1997−066730号公報,大韓民国公開特許1998−073192号公報,大韓民国登録特許第0340303号明細書がある。しかし,このエマルジョン凝集法は,長時間の凝集過程を経るために粒子分布が広なり,微細粒子を得ることができない。また,分子量が大きく,かつ溶融粘弾性が高いため,定着性が悪いという短所がある。
懸濁重合法は,モノマーに着色剤,電荷調節剤および離型剤をあらかじめ混合し;その混合物を高せん断力を用いて分散することにより,所望の粒径を提供できるモノマー液滴を形成し;安定剤を添加して形成されたモノマー液滴を重合させ;形成されたポリマーを沈殿させることにより,ポリマー粒子を製造する方法である。懸濁重合法は,微細なトナー粒子を製造できるという長所がある。この方法の例としては,特開昭61−118758号公報,特開平7−128909号公報,特開平9−311503号公報,米国特許第5219697号明細書,米国特許第5288577号明細書,大韓民国特許出願公開2000−057424号明細書,大韓民国特許第341786号明細書,および大韓民国特許第285183号明細書がある。しかし,この従来の懸濁重合法は,いくつかの問題点を有する。まず,含まれていた添加剤が重合反応を妨害するため重合度を調節することが難しく,安定性が悪いため異常反応による不良品が生成される恐れがある。また,生成されたトナー粒子の高い軟化点のために定着性が悪いという問題点がある。
したがって,本発明は,上記のような従来技術の諸般限界および短所による問題点を実質的に解決する静電荷現像用トナーおよびその製造方法に関する。本発明に係るトナーの製造方法は,分子内の官能基が塩基性化合物と反応して水に容易に分散されうる,高分子鎖末端にカルボキシル基を持つ線状低分子量重合体を製造する段階と;上記線状低分子量重合体を利用して水分散樹脂組成物を製造する段階と;および逆中和(Reverse-Neutralization)を伴った懸濁処理によって,粒子が微細でありかつ粒子分布が狭いトナーを製造する段階と;から構成される。本発明の目的は,優秀な定着性と分離特性および望ましい耐オフセット性を有し,フォグが発生せずに耐オフセット性に優れ,使用による磨耗でトナーの劣化が発生せずに定着性および剥離性に優れた高画質の画像を得られるトナーの製造方法を提供することにある。
逆中和(Reverse-Neutralization)を伴った懸濁処理による静電荷現像用トナーの製造方法は,高分子鎖末端にカルボキシル基(−COOH基)を有する線状低分子量重合体を製造する段階と,線状低分子量重合体に塩基性化合物を添加して中和し,蒸溜水を加えて分散剤として機能をする水分散樹脂組成物を製造する段階と,別途に架橋された高分子量水分散ラテックスを製造する段階と,水分散樹脂組成物に着色剤,電荷調節剤および離型剤を添加して高せん断力を加えて分散させた後,架橋された高分子量水分散ラテックスを添加し混合分散させて着色樹脂分散物を製造する段階と,着色樹脂分散物を酸性化合物が含まれている水溶液に投入しつつ高せん断力を加えて逆中和を伴った懸濁処理した後,これを加熱しかつ安定化させてトナー粒子を製造する段階と,トナー粒子のろ過および洗浄過程を2〜3回反復した後,真空乾燥させて着色トナー粒子組成物を製造する段階と,着色トナー粒子組成物に疎水性シリカを添加して粉末混合器で混合する段階とを含む。
なお,本発明の好ましい実施形態が説明されるが,その例は添付図面に例示されている。
図1は,本発明に係る逆中和を伴った懸濁処理による静電荷現像用トナーの製造方法を示したフローチャートである。図1に示したように,上記静電荷現像用トナーの製造方法は,高分子鎖末端にカルボキシル基(−COOH基)を有する線状低分子量重合体を製造する第1段階と,線状低分子量重合体に塩基性化合物を添加して中和し,蒸溜水を加えて分散剤として機能をする水分散樹脂組成物を製造する第2段階と,別途に架橋された高分子量水分散ラテックスを製造する第3段階と,第2段階の水分散樹脂組成物に着色剤,電荷調節剤および離型剤を添加し,高せん断力を加えて分散させた後,第3段階の架橋された高分子量水分散ラテックスを添加し,架橋された高分子量水分散ラテックスを混合分散させて着色樹脂分散物を製造する第4段階と,第4段階の着色樹脂分散物を酸性化合物が含まれている水溶液に投入しつつ高せん断力を加えて逆中和を伴って懸濁処理した後,これを加熱しかつ安定化させてトナー粒子を製造する第5段階と,第5段階のトナー粒子のろ過および洗浄過程を2〜3回反復した後,真空乾燥させて着色トナー粒子組成物を製造する第6段階と,第6段階の着色トナー粒子組成物に疎水性シリカを添加して粉末混合器で混合する第7段階とを含む。
上記第6段階の着色トナー粒子組成物の粒子が不良な場合には,この粒子をろ過した後に再び上記第2段階に投入して前記と同じ工程を反復できる。
上記第1段階の線状低分子量重合体は,溶液重合法により製造される。溶液重合法とは,モノマーを適当な不活性溶剤中に溶解し,かつ溶剤可溶の触媒を添加して溶液中で重合する方法である。本発明で使用できるモノマーは,芳香族ビニル系モノマー,アクリレートモノマー,または芳香族ビニル系モノマーまたはアクリレートモノマーと共重合可能なモノマーである。適当な芳香族ビニル系モノマーの例は,スチレン,メチルスチレン,ジメチルスチレン,ハロゲン化スチレンを含む。芳香族ビニル系モノマーの使用量は,モノマー混合物総量に対して20〜80w%である。適当なアクリレート系モノマーの例は,メチル(メタ)アクリレート,ブチルアクリレート,2−エチルヘキシルアクリレート,アクリル酸,メタアクリル酸,およびグリシジルメタアクリレートを含む。アクリレートモノマーの使用量は,モノマー混合物の総量に対して5〜50w%である。モノマーと共重合可能なモノマーの例は,アクリロニトリル,ブタジエンおよびメタアクリロニトリルを含み,このモノマーの使用量は,モノマー混合物の総量に対して5〜50w%である。これらモノマーの組成比率は,溶融特性およびガラス転移温度の観点からトナーの定着性,軟化点を従って調整される。また,溶液重合法で使われた溶剤は,アルコール類,ケトン類,セルソルブ類,テトラヒドロフラン,n−メチルピロリドン,ジメチルホルムアミド,およびこれらの混合物よりなる群から選択されることができる。この溶剤の使用量は,モノマー混合物の総量に対して20〜100w%である。この時に使われた溶剤は,重合反応が完結すれば減圧して完全に除去できる。重合開始剤としては,ベンゾイルパーオキサイド,2,2−アゾビスイソブチロニトリル,ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート),2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル),ジ−t−ブチルパーオキサイド,ジクミルパーオキサイド,ラウロイルパーオキサイド,およびt−ブタルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートよりなる群から選択されてもよい。重合開始剤の使用量は,モノマー混合物の総量に対して0.01〜3w%である。この重合開始剤としては油溶性のラジカル開始剤が望ましい。分子量調整剤としては,t−ドデシルメルカプタン,n−ドデシルメルカプタン,n−オクチルメルカプタン,四塩化炭素,四臭化炭素のうちいずれか一つの物質がモノマー混合物の総量に対して0.01〜10w%使われる。このように製造される線状低分子量重合体は,数平均分子量が5,000〜50,000であり,酸価が10〜110mgKOH/gである。
また,第1段階で線状低分子量ポリエステル樹脂組成物が製造されるので,線状低分子量ポリエステル樹脂組成物を用いてポリエステル樹脂トナーを製造することができる。この時,線状低分子量ポリエステル樹脂組成物は,酸価が10〜110mgKOH/gの重合体である。線状低分子量ポリエステル樹脂は,多塩基酸と多価アルコールとを反応させる時に多塩基酸を過剰添加して製造され,その製造方法は,線状構造促進剤を入れて低分子重合体が生成される1次反応により線状低分子量ポリエステル樹脂組成物を作った後,ここに多塩基酸で2次反応させて高分子鎖末端にカルボキシル基を2〜3個有するようにしてポリエステル樹脂組成物を製造する。
この時,逆に上記ポリエステル樹脂組成物は,廃ポリエステル樹脂を解重合して高分子鎖末端にカルボキシル基を2〜3個有するように付加反応させて製造されてもよい。特に,図3に図示したように,廃ポリエステルを固体樹脂溶解剤を用いて解重合し,多塩基酸で2次解重合を伴った付加反応を行った後,ここに多価アルコールを加えてスズ系触媒下で縮重合反応を実施してポリエステル樹脂組成物を製造することができる。このように廃ポリエステルを利用するトナー製造方法は,実施例8でさらに詳細に説明される。
上記ポリエステル樹脂組成物の製造方法で,線状構造を促進して低分子量ポリエステル樹脂が生成されるように誘導する物質は,ロジン,ウッドロジン,ロジン誘導体,テルペン系樹脂,石油樹脂およびその誘導体,ジシクロペンタジエン(以下,”DCPD”という)およびその誘導体,ガムロジン,脱水素化ロジン,水添ロジン,マレイン化ロジン,ロジンエステル,ピネン樹脂,ジペンテン樹脂,C5系石油樹脂,C9系石油樹脂,ダンマル樹脂,コーパル樹脂,DCPD樹脂,水添DCPD樹脂,マレイン化スチレン樹脂,およびそれらの混合物よりなる群から選択される。それらの使用量は,モノマー総量に対して10〜100w%である。
上記多塩基酸の例は,無水フタル酸,イソフタル酸,テレフタル酸,アジピン酸,アゼライン酸,セバシン酸,無水テトラヒドロフタル酸,無水マレイン酸,フマル酸,イタコン酸,無水トリメリト酸,無水ピロメリト酸,安息香酸,およびそれらの混合物を含む。上記多塩基酸の添加量は,モノマーの総量に対して10〜90w%である。また上記多価アルコールの例は,エチレングリコール,プロピレングリコール,1,3−プロパンジオール,1,3−ブタンジオール,1,6−へキサンジオール,ネオペンチルグリコール,ジエチレングリコール,ジプロピレングリコール,ポリエチレングリコール,ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物,トリメチロールプロパン,グリセリン,ペンタエリトリトール,およびこれらの混合物を含む。上記多価アルコールの使用量は,モノマーの総量に対して10〜90w%である。触媒として,金属有機酸またはスズ系触媒がモノマーの総量に対して0.05〜0.5w%の量で使われうる。高分子鎖末端にカルボキシル基を導入するために,無水トリメリト酸,トリメリト酸,無水ピロメリト酸,ピロメリト酸,無水マレイン酸,マレイン酸,フマル酸,アジピン酸,安息香酸,セバシン酸,マレイン化ロジン,マレイン化スチレン,マレイン化イソブチレン,およびこれらの混合物が選択されうる。これは上記ポリエステル樹脂組成物の量に対して10〜70w%使われる。
上記第2段階で,上記線状低分子量重合体を塩基性化合物を利用して中和しかつ蒸溜水を加えて分散剤として機能をする水分散樹脂組成物が製造される。適当な塩基性化合物の例は,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化アンモニウム,水酸化リチウム,およびアミン類を含む。この塩基性化合物の使用量は,5〜50w%である。
上記第3段階で,水溶性触媒および乳化剤を含む水中にモノマーを乳化させた状態で重合する乳化重合法によって架橋された高分子量水分散ラテックスが製造される。スチレン20〜90w%,アクリレート系モノマー5〜90w%,および架橋性モノマー5〜50w%が使われる。適当な陰イオン界面活性剤は,ステアリン酸ナトリウム,ラウリル硫酸塩ナトリウム,ドデシルベンゼンスルホン酸塩ナトリウム,およびこれらの混合物を含む。この陰イオン界面活性剤の使用量は,モノマー混合物の総量に対して1〜20w%である。適当な非イオン界面活性剤は,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル,オクチルメトキシポリエチルオキシエタノール,ソルビタンラウリルエチレンオキシド付加物,およびこれらの混合物を含む。この非イオン界面活性剤の使用量は,モノマー混合物の総量に対して1〜30w%である。適当な水溶性開始剤の例は,過硫酸カリウム,過硫酸アンモニウム,重亜硫酸ソーダ,重炭酸ソーダを含む。この水溶性開始剤の使用量はモノマー混合物の総量に対して0.01〜2w%である。このように製造された架橋された高分子量水分散ラテックスは,ゲル含有量が5〜50w%,重量平均分子量が100,000〜1,000,000である。
上記第4段階で,上記第2段階で製造された水分散樹脂組成物,上記第3段階で製造された架橋された高分子量水分散ラテックス,着色剤,電荷調節剤および離型剤を利用することによって着色樹脂分散物が製造される。適当な着色剤は,カーボンブラック,アセチレンブラック,マグネタイトなどの黒色顔料,酸化鉄イエロー,ハンザイエロー,パーマネントイエローなどの黄色顔料,フタロシアニンブルー,バイオレットなどの青色顔料,酸化鉄レッド,カルミン,トルイジンレッド,キナクリドンレッドなどの赤色顔料,フタロシアニングリーン,クロームグリーンなどの緑色顔料を含む。着色剤の使用量は,結着剤樹脂に対して1〜50w%である。適当な電荷調節剤は,ネグロシン,第4級アンモニウム塩,サリチル酸系金属塩,および金属−アゾ化合物の群から選択されうるが,たとえば,BONTRON N−01,BONTRON N−07,BONTRON S−24およびBONTRON E−84(韓国オリエント社製)を挙げられる。この電荷調節剤の使用量は,結着剤樹脂量に対して0.5〜15w%である。適当な離型剤は,パラフィンワックス,ポリエチレンワックス,カルナウバワックス,モンタンワックス,エステルワックス,およびサゾールワックスの群から選択されうる。離型剤の使用量は,結着剤樹脂量に対して1〜30w%である。
上記第5段階で,酸性化合物を利用して逆中和を伴った懸濁処理によってトナー粒子が製造される。適当な酸性化合物は,塩酸,硫酸,硝酸,酢酸,ギ酸,シュウ酸,フッ酸,燐酸,臭素酸,およびp−トルエンスルホン酸の群から選択されうる。酸性化合物の使用量は,前記着色樹脂分散物の量に対して5〜50w%である。上記第7段階で,外添剤である疎水性シリカの使用量は,上記第6段階の着色トナー粒子組成物100gに対して1〜5w%である。
上記静電荷現像用トナーの製造方法は,次の実施例によってさらに詳細に説明されるが,これは単に例示のためのものであって本発明が以下の実施例により限定されるものではない。
(実施例1)
(水分散樹脂組成物の製造方法)
エチルセルソルブ150g,スチレン250g,2−エチルヘキシルアクリレート120g,アクリル酸60g,スチレン−イソプレンジブロック共重合体30g,n−ドデシルメルカプタン1.1g,およびアゾビスイソブチロニトリル(以下,AIBN)0.5gを混合した。攪拌器,還流冷却器,温度計,および窒素注入口を備えた反応器に上記混合物の2/10を先ず入れて125℃に加熱し,45分間攪拌しつつこの温度を維持した。得られたものはシード重合体である。次いで,上記混合物の残りを130℃で3時間徐々に滴加し,その反応物を125℃に加熱してその温度で6時間維持した。生成物に150gのエチルセルソルブを入れて希釈した。得られた重合体は,酸価75mgKOH/g,ガラス転移温度35℃,重量平均分子量11,000であった。最後に,20%水酸化ナトリウム水溶液100gを上記重合体に添加し,85℃で30分間中和反応させた後,蒸溜水300gを入れて希釈して水分散樹脂水溶液を製造した。
(実施例2)
(水分散樹脂組成物の他の製造方法)
攪拌器,還流冷却器,温度計,および窒素注入口を備えた反応器にブチルセルソルブ150g,スチレン250g,ブチルアクリレート120g,アクリル酸60g,n−ドデシルメルカプタン1.1g,およびAIBN 0.5gを入れた。反応方法は実施例1と同一であった。得られた重合体は,酸価81mgKOH/g,ガラス転移温度59℃,および重量平均分子量9,000を有し,これを溶解して水分散樹脂水溶液を製造した。
(実施例3)
(架橋された高分子量水分散ラテックスの製造方法)
スチレン100g,メチルメタクリレート100g,エチルアクリレート100g,アクリル酸6g,およびジビニルベンゼン10gを混合した。上記反応物の混合物を,陰イオン乳化剤9g,非イオン乳化剤16g,および蒸溜水190gよりなる溶液に滴加してプリエマルジョンを得た。他の反応器に陰イオン乳化剤4g,非イオン乳化剤8g,過硫酸カリウム1.5g,および蒸溜水200gを混合し,80℃に加熱した。上記プリエマルジョンを上記他の反応器に滴加し,80℃で3時間重合した。次いで,上記他の反応器を90℃に昇温させ,それに重亜硫酸ソーダ1.5gを蒸溜水30gに溶解した溶液を滴加しつつ5時間反応させ続けた。上記反応は攪拌器,還流冷却器,温度計,および窒素注入口を備えた反応器で実施された。得られた架橋された高分子量エマルジョンラテックスは,ガラス転移温度65℃,重量平均分子量300,000,およびゲル含有量45%であった。
(実施例4)
(架橋された高分子量水分散ラテックスの他の製造方法)
スチレン250g,ブチルアクリレート120g,アクリル酸7g,およびジビニルベンゼン15gの混合物を,陰イオン乳化剤10g,非イオン乳化剤16g,および蒸溜水190gよりなる溶液に少しずつ滴加し,プリエマルジョンを得た。他の反応器に陰イオン乳化剤5g,非イオン乳化剤8g,過硫酸カリウム1.5g,および蒸溜水200gを混合し,80℃に加熱した。残りのプロセスは実施例3と同一であった。得られた架橋された高分子量エマルジョンラテックスは,ガラス転移温度55℃,重量平均分子量350,000、およびゲル含有量35%であった。
(実施例5)
(上記実施例で得られた組成物を利用した静電荷現像用トナーの製造方法)
カーボンブラック(PRINTEX 150T)3g,電荷制御剤(BONTRON S−34)0.5g,および蒸溜水30gよりなる混合物を実施例1の水分散樹脂水溶液に入れて高速分散器で分散させて着色樹脂分散液を形成した。この着色樹脂分散液に離型剤を添加して分散させた。他の反応器に塩酸5g,および蒸溜水100gよりなる水溶液を充填した。次いで上記着色樹脂分散液を上記反応器に徐々に添加した。この混合物を50℃で高速攪拌することによって逆中和を伴った懸濁処理によってトナー粒子を形成した。得られたポテト形状のトナー粒子は粒径9μm,平均体積直径1.29GSDであった。このトナー粒子を洗浄およびろ過して乾燥した。次いで,乾燥されたトナー粒子組成物100gを1gの疎水性シリカ(Degussa,R972)とヘンシェルミキサーで混合して静電荷現像トナーを製造した。このトナーを三星電子株式会社のレーザープリンタ(ML6060)の改造されたトナーカートリッジに入れて画像を形成した結果,非常に鮮明な高画質の画像が得られた。
(実施例6)
(静電荷現像用トナーの他の製造方法)
カーボンブラック(PRINTEX 150T)3g,電荷制御剤(BONTRON S−34)0.5g,および蒸溜水30gよりなる混合物を実施例2の樹脂溶液に入れて高速分散器で分散させて着色樹脂分散液を得た。この着色樹脂分散液を実施例3で製造された架橋された高分子量水分散ラテックス50gと混合した。この混合物を再び分散させた。他の反応器に塩酸3.5g,および蒸溜水100gよりなる溶液を充填した。次いで50℃で攪拌しつつ上記着色樹脂分散液を上記反応器に徐々に添加することによって逆中和を伴った懸濁処理によってトナー粒子を形成した。得られたポテト形状のトナー粒子は,粒径が7μm,平均体積直径1.27 GSDであった。このトナー粒子を洗浄およびろ過して乾燥した。次いで,乾燥されたトナー粒子組成物100gを1gの疎水性シリカ(Degussa,R972)とヘンシェルミキサーで混合して静電荷現像トナーを製造した。このトナーを三星電子株式会社のレーザープリンタ(ML6060)の改造されたトナーカートリッジに入れて画像を形成した結果,非常に鮮明な高画質の画像が得られた。
(実施例7)
(逆中和を伴った懸濁処理によるトナーの製造)
図2は低溶融弾性,良好な付着性,および耐剥離性のような優れた低温定着特性を有するポリエステル樹脂を利用して,脱塩反応を伴った懸濁処理による静電荷現像用トナーの製造方法を示す。
図2に図示されたように,静電荷現像用トナーの製造方法は,高分子鎖末端にカルボキシル基(−COOH基)を有する線状低分子量ポリエステル樹脂組成物を製造する第1段階と,低分子量ポリエステル樹脂組成物に塩基性化合物および蒸溜水を添加して分散剤の役割をするポリエステル樹脂水溶液を製造する第2段階と,架橋されたエチレン性共重合ラテックスを製造する第3段階と,第2段階のポリエステル樹脂水溶液を着色剤,電荷調節剤および離型剤と混合し,第3段階の架橋されたエチレン性共重合ラテックスを添加し,かつ混合分散させて着色樹脂分散物を製造する第4段階と,第4段階の着色樹脂分散物を酸性化合物を含有する水溶液に投入しつつ高せん断力を加えて脱塩反応を伴った懸濁処理させた後,加熱してトナー粒子を製造する第5段階と,第5段階のトナー粒子をろ過して洗浄した後,真空乾燥して着色トナー粒子組成物を製造する第6段階と,第6段階の着色トナー粒子組成物に疎水性シリカまたは酸化チタンを1〜5w%添加して粉末混合器で混合する第7段階とを含む。
このように製造されたポリエステル樹脂トナーは,5〜15μmの粒径および狭い粒子分布度を有する。この時,第1段階の高分子鎖末端にカルボキシル基を有する線状低分子量ポリエステル樹脂組成物は,上記本発明の製造方法で開示されたものと同一であり,以下の工程および使われる成分は本発明による他の実施例と同一である。
(実施例8)
(廃ポリエステルを利用したトナーの製造方法)
高分子鎖末端に2〜3個のカルボキシル基を有するポリエステル樹脂組成物が出発物質として使われる。上記ポリエステル樹脂組成物は廃ポリエステル樹脂を解重合しかつ付加反応を実施して製造される。図3は,実施例8の製造方法によるフローチャートである。図3に図示されたように,廃ポリエステル樹脂を利用するトナー製造方法は,廃ポリエステル樹脂を利用して高分子鎖末端にカルボキシル基を有する線状低分子量ポリエステル樹脂組成物に製造する第1段階と,第1段階で得られたポリエステル樹脂組成物を塩基性化合物を含む水溶液で中和し,この組成物を水,親水性溶剤,またはこれらの混合物に溶解してポリエステル樹脂水溶液を製造する第2段階と,別途に架橋されたエチレン性共重合ラテックスを製造する第3段階と,第2段階のポリエステル樹脂水溶液を着色剤,電荷調節剤および離型剤と混合し,第3段階の架橋されたエチレン性共重合ラテックスを添加しかつ混合分散させて着色樹脂分散物を製造する第4段階と,第4段階の着色樹脂分散物を酸性化合物を含有する水溶液に投入しつつ高せん断力を加えて脱塩反応を伴った懸濁処理させた後,加熱してトナー粒子を製造する第5段階と,第5段階のトナー粒子をろ過して洗浄した後,真空乾燥して着色トナー粒子組成物を製造する第6段階と,第6段階の着色トナー粒子組成物に対して疎水性シリカまたは酸化チタンを1〜5w%添加して粉末混合器で混合する第7段階とを含む。
このように製造されたポリエステル樹脂トナーは,5〜15μmの粒径および狭い粒子分布度を有する。第1段階で,廃ポリエステル樹脂は先ず,固体樹脂溶解剤によって1次解重合される。次いで,多塩基酸で2次解重合を伴った付加反応が実施される。引続き,上記解重合組成物に多価アルコールを加えた後,スズ系触媒を使用して縮重合反応が実施される。すると,酸価10〜110mgKOH/g,重量平均分子量3,000〜50,000,軟化点70〜150℃のポリエステル樹脂組成物を得られる。第1段階で使われる固体樹脂溶解剤は,ガムロジン,ウッドロジン,脱水素化ロジン,水添ロジン,マレイン化ロジン,ロジンエステル,ピネン樹脂,ジペンテン樹脂,C5系石油樹脂,C9系石油樹脂,ダンマル樹脂,コーパル樹脂,DCPD樹脂,水添DCPD樹脂,マレイン化スチレン樹脂,およびそれらの混合物よりなる群から選択される。廃ポリエステル樹脂の固体樹脂溶解剤に対する重量比は,望ましくは1:9〜9:1である。実施例8で使われるプロセスおよび成分は,廃ポリエステル樹脂を出発物質として解重合する第1段階を除いては,上記本発明に係る製造方法でのプロセスおよび成分と同一である。このようにして得たトナーは,粒径5〜10μmおよび平均体積粒径1.05〜1.35GSDを有する。実施例8は以下の製造例を参照してさらに詳細に説明されるが,これは単に例示のためのものであって,本発明の範囲を制限するものと解釈してはならない。
(製造例1)
攪拌器,還流冷却器,分離器,温度計,窒素注入口を備えた反応器に粉砕された廃ポリエチレンテレフタレート(以下,”PET”)チップ400g,ガムロジン200g,およびモノブチル酒石酸0.3gを充填した。この混合物を窒素雰囲気下で250℃に加熱し,その温度で2時間維持した。この混合物が溶融され始めれば攪拌を開始し始めた。この混合物が透明になることを確認した後,反応器を150℃に冷却し,無水マレイン酸180gを加えた。この混合物の温度が開環反応が完了する時点に到達すれば,この混合物を再加熱して235℃で3時間維持した。得られた解重合生成物の酸価は115mgKOH/gであった。ここにビスフェノールAのエチレンオキシド付加物200gを加え,その混合物を250℃で5時間維持して脱水および重縮合を実施した。生成物の酸価が55mgKOH/gに到達すれば,反応器を冷却して水酸化ナトリウム50g,および蒸溜水1500gを加えた。次いでこの混合物を85℃で30分間攪拌した。得られた水溶性ポリエステル樹脂(以下,”樹脂溶液A”)は,酸価39mgKOH/g,重量平均分子量11,000,軟化点80℃,およびpH8.5であった。
カーボンブラック(PRINTEX 150T)3g,電荷制御剤(BONTRON S−34)0.5g,および蒸溜水30gよりなる混合物を樹脂溶液A 100gに入れて高速分散器で分散させて着色樹脂分散液を製造した。この着色樹脂分散液に離型剤を混合して再び分散させた。他の反応器に,塩酸5gおよび蒸溜水100gを混合した水溶液を充填した。次いで,50℃で高速攪拌しつつ上記着色樹脂分散液を上記反応器に徐々に加えて逆中和を伴った懸濁処理することによってトナー粒子を形成した。得られたポテト形状のトナー粒子は粒径9μm,平均体積直径1.29 GSDであった。このトナー粒子を洗浄およびろ過して乾燥した。次いで,乾燥されたトナー粒子組成物100gを1gの疎水性シリカ(Degussa,R972)とヘンシェルミキサーで混合して静電荷現像トナーを製造した。このトナーを三星電子株式会社のレーザープリンタ(ML6060)の改造されたトナーカートリッジに入れて画像を形成した結果,非常に鮮明な高画質の画像が得られた。
(製造例2)
攪拌器,還流冷却器,分離器,温度計,窒素注入口を備えた反応器に粉砕された廃PETチップ400g,水添ロジン200g,モノブチル酒石酸0.3g,無水トリメリト酸150g,ネオペンチルグリコール200gを充填した。反応方法は製造例1と同一であった。得られた水溶性ポリエステル樹脂(以下,”樹脂溶液B”)は酸価30mgKOH/g,重量平均分子量12,000,軟化点95℃,およびpH8.7であった。
カーボンブラック(PRINTEX 150T)3g,電荷制御剤(BONTRON S−34)0.5g,および蒸溜水30gよりなる混合物を樹脂溶液B100gに入れて高速分散器で分散させて着色樹脂分散液を製造した。この着色樹脂分散液に離型剤を混合して再び分散させた。他の反応器に,塩酸5gおよび蒸溜水100gを混合した水溶液を充填した。次いで,50℃で高速攪拌しつつ上記着色樹脂分散液を上記反応器に徐々に加えて逆中和を伴った懸濁処理することによってトナー粒子を形成した。得られたポテト形状のトナー粒子は粒径10μm,平均体積直径1.31 GSDであった。このトナー粒子を洗浄およびろ過して乾燥した。次いで,乾燥されたトナー粒子組成物100gを1gの疎水性シリカ(Degussa,R972)とヘンシェルミキサーで混合して静電荷現像トナーを製造した。このトナーを三星電子株式会社のレーザープリンタ(ML6060)の改造されたトナーカートリッジに入れて画像を形成した結果,非常に鮮明な高画質の画像が得られた。
(製造例3)
攪拌器,還流冷却器,分離器,温度計,窒素注入口を備えた反応器に粉砕された廃PETチップ400g,ロジンエステル200g,モノブチル酒石酸0.3g,フマル酸150g,ネオペンチルグリコール100g,およびジエチレングリコール100gを充填した。中和剤として水酸化ナトリウムの代りに水酸化カリウム55gが使われたことを除いては,反応方法は製造例1と同一であった。得られた水溶性ポリエステル樹脂(以下,”樹脂溶液C”)は酸価28mgKOH/g,重量平均分子量12,000,軟化点105℃,およびpH8.1であった。
カーボンブラック(PRINTEX 150T)3g,電荷制御剤(BONTRON S−34)0.5g,および蒸溜水30gよりなる混合物を樹脂溶液C100gに入れて高速分散器で分散させて着色樹脂分散液を製造した。この着色樹脂分散液に離型剤を混合して再び分散させた。他の反応器に,塩酸5gおよび蒸溜水100gを混合した水溶液を充填した。次いで,50℃で高速攪拌しつつ上記着色樹脂分散液を上記反応器に徐々に加えて逆中和を伴った懸濁処理することによってトナー粒子を形成した。得られたポテト形状のトナー粒子は粒径11μm,平均体積直径1.31 GSDであった。このトナー粒子を洗浄およびろ過して乾燥した。次いで,乾燥されたトナー粒子組成物100gを1gの疎水性シリカ(Degussa,R972)とヘンシェルミキサーで混合して静電荷現像トナーを製造した。このトナーを三星電子株式会社のレーザープリンタ(ML6060)の改造されたトナーカートリッジに入れて画像を形成した結果,非常に鮮明な高画質の画像が得られた。
(製造例4)
攪拌器,還流冷却器,分離器,温度計,窒素注入口を備えた反応器に粉砕された廃PETチップ350g,マレイン化ガムロジン250g,モノブチル酒石酸0.3g,無水トリメリト酸100g,ネオペンチルグリコール50g,およびビスフェノールAのエチレンオキシド付加物150gを充填した。反応方法は製造例1と同一であった。得られた水溶性ポリエステル樹脂(以下,”樹脂溶液D”)は酸価45mgKOH/g,重量平均分子量11,500,軟化点81℃,およびpH8.7であった。
カーボンブラック(PRINTEX 150T)3g,電荷制御剤(BONTRON S−34)0.5g,および蒸溜水30gよりなる混合物を樹脂溶液D100gに入れて高速分散器で分散させて着色樹脂分散液を製造した。この着色樹脂分散液に離型剤を混合して再び分散させた。他の反応器に,塩酸5gおよび蒸溜水100gを混合した水溶液を充填した。次いで,50℃で高速攪拌しつつ上記着色樹脂分散液を上記反応器に徐々に加えて逆中和を伴った懸濁処理することによってトナー粒子を形成した。得られたポテト形状のトナー粒子は粒径8μm,平均体積直径1.29 GSDであった。このトナー粒子を洗浄およびろ過して乾燥した。次いで,乾燥されたトナー粒子組成物100gを1gの疎水性シリカ(Degussa,R972)とヘンシェルミキサーで混合して静電荷現像トナーを製造した。このトナーを三星電子株式会社のレーザープリンタ(ML6060)の改造されたトナーカートリッジに入れて画像を形成した結果,非常に鮮明な高画質の画像が得られた。
(製造例5)
カーボンブラック(PRINTEX 150T)3g,電荷制御剤(BONTRON S−34)0.5g,および蒸溜水30gよりなる混合物を製造例1により作られたポリエステル樹脂水溶液50gに入れて高速分散器で分散させて着色樹脂分散液を製造した。この着色樹脂分散液に実施例3で得たラテックス50gを混合して再び分散させた。他の反応器に,塩酸3.5gおよび蒸溜水100gを混合した水溶液を充填した。次いで,50℃で高速攪拌しつつ上記着色樹脂分散液を上記反応器に徐々に加えて逆中和を伴った懸濁処理することによってトナー粒子を形成した。得られたポテト状のトナー粒子は粒径7μm,平均体積直径1.29 GSDであった。このトナー粒子を洗浄およびろ過して乾燥した。次いで,乾燥されたトナー粒子組成物100gを1gの疎水性シリカ(Degussa,R972)とヘンシェルミキサーで混合して静電荷現像トナーを製造した。このトナーを三星電子株式会社のレーザープリンタ(ML6060)の改造されたトナーカートリッジに入れて画像を形成した結果,非常に鮮明な高画質の画像が得られた。
(製造例6)
カーボンブラック(PRINTEX 150T)3g,電荷制御剤(BONTRON S−34)0.5g,および蒸溜水30gよりなる混合物を製造例2により作られたポリエステル樹脂水溶液50gに入れて高速分散器で分散させて着色樹脂分散液を製造した。この着色樹脂分散液に実施例3で得たラテックス50gを混合して再び分散させた。他の反応器に,塩酸3.5gおよび蒸溜水100gを混合した水溶液を充填した。次いで,50℃で高速攪拌しつつ上記着色樹脂分散液を上記反応器に徐々に加えて逆中和を伴った懸濁処理することによってトナー粒子を形成した。得られたポテト状のトナー粒子は粒径9μm,平均体積直径1.33 GSDであった。このトナー粒子を洗浄およびろ過して乾燥した。次いで,乾燥されたトナー粒子組成物100gを1gの疎水性シリカ(Degussa,R972)とヘンシェルミキサーで混合して静電荷現像トナーを製造した。このトナーを三星電子株式会社のレーザープリンタ(ML6060)の改造されたトナーカートリッジに入れて画像を形成した結果,非常に鮮明な高画質の画像が得られた。
(製造例7)
カーボンブラック(PRINTEX 150T)3g,電荷制御剤(BONTRON S−34)0.5g,および蒸溜水30gよりなる混合物を製造例3により作られたポリエステル樹脂水溶液50gに入れて高速分散器で分散させて着色樹脂分散液を製造した。この着色樹脂分散液に実施例3で得たラテックス50gを混合して再び分散させた。他の反応器に,塩酸3.5gおよび蒸溜水100gを混合した水溶液を充填した。次いで,50℃で高速攪拌しつつ上記着色樹脂分散液を上記反応器に徐々に加えて逆中和を伴った懸濁処理することによってトナー粒子を形成した。得られたポテト形状のトナー粒子は粒径10μm,平均体積直径1.35 GSDであった。このトナー粒子を洗浄およびろ過して乾燥した。次いで,乾燥されたトナー粒子組成物100gを1gの疎水性シリカ(Degussa,R972)とヘンシェルミキサーで混合して静電荷現像トナーを製造した。このトナーを三星電子株式会社のレーザープリンタ(ML6060)の改造されたトナーカートリッジに入れて画像を形成した結果,非常に鮮明な高画質の画像が得られた。
(製造例8)
カーボンブラック(PRINTEX 150T)3g,電荷制御剤(BONTRON S−34)0.5g,および蒸溜水30gよりなる混合物を製造例4により作られたポリエステル樹脂水溶液50gに入れて高速分散器で分散させて着色樹脂分散液を製造した。この着色樹脂分散液に実施例3で得たラテックス50gを混合して再び分散させた。他の反応器に,塩酸3.5gおよび蒸溜水100gを混合した水溶液を充填した。次いで,50℃で高速攪拌しつつ上記着色樹脂分散液を上記反応器に徐々に加えて逆中和を伴った懸濁処理することによってトナー粒子を形成した。得られたポテト状のトナー粒子は粒径8μm,平均体積直径1.26 GSDであった。このトナー粒子を洗浄およびろ過して乾燥した。次いで,乾燥されたトナー粒子組成物100gを1gの疎水性シリカ(Degussa,R972)とヘンシェルミキサーで混合して静電荷現像トナーを製造した。このトナーを三星電子株式会社のレーザープリンタ(ML6060)の改造されたトナーカートリッジに入れて画像を形成した結果,非常に鮮明な高画質の画像が得られた。
(製造例9)
カーボンブラック(PRINTEX 150T)3g,電荷制御剤(BONTRON S−34)0.5g,および蒸溜水30gよりなる混合物を製造例1により作られたポリエステル樹脂水溶液50gに入れて高速分散器で分散させて着色樹脂分散液を製造した。この着色樹脂分散液に実施例4で得たラテックス50gを混合して再び分散させた。他の反応器に,塩酸3.5gおよび蒸溜水100gを混合した水溶液を充填した。次いで,50℃で高速攪拌しつつ上記着色樹脂分散液を上記反応器に徐々に加えて逆中和を伴った懸濁処理することによってトナー粒子を形成した。得られたポテト形状のトナー粒子は粒径9μm,平均体積直径1.27 GSDであった。このトナー粒子を洗浄およびろ過して乾燥した。次いで,乾燥されたトナー粒子組成物100gを1gの疎水性シリカ(Degussa,R972)とヘンシェルミキサーで混合して静電荷現像トナーを製造した。このトナーを三星電子株式会社のレーザープリンタ(ML6060)の改造されたトナーカートリッジに入れて画像を形成した結果,非常に鮮明な高画質の画像が得られた。
したがって,本発明の静電荷現像用トナーの製造方法は,逆中和を伴った懸濁処理を通じて容易かつ迅速にトナー組成物を形成できる。本発明のトナーは約10μm以下の微細粒径および約1.30 GSDの狭い粒子分布を有する。したがって,本発明のトナーは優秀な定着性と分離特性および望ましい耐オフセット性を持ち,フォグ現象および使用による磨耗でトナーの劣化を発生させない。また,本発明のトナーを塩基性溶液に再溶解して再び逆中和を伴った懸濁処理によってトナー粒子を再び得られるために廃トナーをリサイクルすることができる。
本発明に係る逆中和を伴った懸濁処理による静電荷現像用トナーの製造方法を示したフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る逆中和を伴った懸濁処理による静電荷現像用トナー製造方法を示したフローチャートである。 再生されたポリエステルを利用して逆中和を伴った懸濁処理による静電荷現像用トナーの製造方法を示したフローチャートである。

Claims (28)

  1. 高分子鎖末端にカルボキシル基(−COOH基)を有する線状低分子量重合体を製造する第1段階と;
    前記線状低分子量重合体に塩基性化合物を添加して中和し,蒸溜水を加えて分散剤として機能をする水分散樹脂組成物を製造する第2段階と;
    別途に架橋された高分子量水分散ラテックスを製造する第3段階と;
    前記第2段階の前記水分散樹脂組成物に着色剤,電荷調節剤および離型剤のような添加剤を添加し,前記添加剤を高せん断力を加えて分散させた後,前記第3段階の前記架橋された高分子量水分散ラテックスを添加し混合分散させて着色樹脂分散物を製造する第4段階と;
    前記第4段階の前記着色樹脂分散物を酸性化合物が含まれている水溶液に投入しつつ,高せん断力を加えて逆中和を伴った懸濁処理した後,これを加熱しかつ安定化させてトナー粒子を製造する第5段階と;
    前記第5段階の前記トナー粒子のろ過および洗浄過程を2〜3回反復した後,真空乾燥させて着色トナー粒子組成物を製造する第6段階と;
    前記第6段階の前記着色トナー粒子組成物に疎水性シリカを添加して粉末混合器で混合する第7段階と;
    を含む,逆中和を伴った懸濁処理による静電荷現像用トナーの製造方法。
  2. 前記第1段階の前記線状低分子量重合体は,スチレンを含む芳香族ビニル系モノマー,アクリレート系モノマー,前記芳香族ビニル系モノマーまたはアクリレート系モノマーと共重合可能なモノマーなどのモノマーで製造されることを特徴とする,請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記線状低分子量重合体は,数平均分子量が5,000〜50,000であることを特徴とする,請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記線状低分子量重合体は,酸価が10〜110mgKOH/gであることを特徴とする,請求項1または2に記載の製造方法。
  5. 前記線状低分子量重合体は,スチレン30〜90w%またはアクリレート5〜90w%を含むことを特徴とする,請求項2に記載の製造方法。
  6. 前記線状低分子量重合体の鎖末端にカルボキシル基を導入する物質は,(メタ)アクリル酸,無水マレイン酸,マレイン化ロジン,フマル酸,およびイタコン酸よりなる群から選択されることを特徴とする,請求項1に記載の製造方法。
  7. 前記線状低分子量重合体の鎖末端にカルボキシル基を導入する物質の量は,モノマー混合物の総量に対して5〜50w%であることを特徴とする,請求項1または6に記載の製造方法。
  8. 前記高分子鎖末端にカルボキシル基を有する前記線状低分子量重合体は,ポリエステル樹脂組成物を含むことを特徴とする,請求項1に記載の製造方法。
  9. 前記ポリエステル樹脂組成物は,
    線状構造促進剤を入れて低分子重合体が生成される1次反応により線状低分子量ポリエステル樹脂組成物を製造する段階と;
    前記線状低分子量ポリエステル樹脂組成物に多塩基酸を加えることによって2次反応させて,前記ポリエステル樹脂がその高分子鎖末端にカルボキシル基を2〜3個有するようにする段階と;
    を含む方法によって製造されることを特徴とする,請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記ポリエステル樹脂組成物は,廃ポリエステルの解重合によって製造されることを特徴とする,請求項8に記載の製造方法。
  11. 前記線状低分子量ポリエステル樹脂組成物は,
    固体樹脂溶解剤を利用して廃ポリエステル樹脂を解重合する段階と;
    多塩基酸を添加して2次解重合を実施する段階と;
    多価アルコールおよびスズ系触媒を使用して重縮合反応を実施する段階と;
    を含む方法によって製造されることを特徴とする,請求項10に記載の製造方法。
  12. 前記固体樹脂溶解剤は,ガムロジン,ウッドロジン,脱水素化ロジン,水添ロジン,マレイン化ロジン,ロジンエステル,ピネン樹脂,ジペンテン樹脂,C5系石油樹脂,C9系石油樹脂,ダンマル樹脂,コーパル樹脂,DCPD樹脂,水添DCPD樹脂,マレイン化スチレン樹脂,およびそれらの混合物よりなる群から選択されることを特徴とする,請求項11に記載の製造方法。
  13. 前記廃ポリエステル樹脂の前記固体樹脂溶解剤に対する重量比は,1:9〜9:1であることを特徴とする,請求項11に記載の製造方法。
  14. 前記第2段階で使われる前記塩基性化合物は,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化アンモニウム,水酸化リチウム,およびアミン類よりなる群から選択されることを特徴とする,請求項1に記載の製造方法。
  15. 前記第2段階で使われる前記塩基性化合物は,前記第1段階の前記線状低分子量重合体の量に対して5〜50w%であることを特徴とする,請求項1または14に記載の製造方法。
  16. 前記第3段階の前記高分子量水分散ラテックスは,重量平均分子量が100,000〜1,000,000であることを特徴とする,請求項1に記載の製造方法。
  17. 前記第3段階の前記高分子量水分散ラテックスは,ゲル含有量が5〜50w%であることを特徴とする,請求項1に記載の製造方法。
  18. 前記第5段階で使われる前記酸性化合物は,塩酸,硫酸,硝酸,酢酸,ギ酸,シュウ酸,フッ酸,燐酸,臭素酸,およびp−トルエンスルホン酸よりなる群から選択されることを特徴とする,請求項1に記載の製造方法。
  19. 前記第5段階で前記酸性化合物の使用量は,前記着色樹脂分散物の量に対して5〜50w%であることを特徴とする,請求項1または18に記載の製造方法。
  20. 前記第6段階の前記着色トナー粒子組成物の粒子が不良である場合,前記粒子をろ過して再び前記第2段階に投入して請求項1の同じ段階によって再処理されることを特徴とする,請求項1に記載の製造方法。
  21. 前記第7段階で前記疎水性シリカの使用量は,前記第6段階の前記着色トナー粒子組成物100gに対して1〜5w%であることを特徴とする,請求項1に記載の製造方法。
  22. 高分子鎖末端にカルボキシル基(COOH)を有する線状低分子量ポリエステル樹脂組成物を製造する第1段階と;
    前記線状低分子量ポリエステル樹脂組成物に塩基性化合物および蒸溜水を添加して分散剤として役割をするポリエステル樹脂水溶液を製造する第2段階と;
    架橋されたエチレン性共重合ラテックスを製造する第3段階と;
    前記第2段階の前記ポリエステル樹脂水溶液を着色剤,電荷調節剤および離型剤と混合し,前記第3段階の前記架橋されたエチレン性共重合ラテックスを添加しかつ混合分散させて着色樹脂分散物を製造する第4段階と;
    前記第4段階の前記着色樹脂分散物を,酸性化合物を含有する水溶液に投入しつつ高せん断力を加えて脱塩反応を伴った懸濁処理した後,加熱してトナー粒子を製造する第5段階と;
    前記第5段階の前記トナー粒子をろ過しかつ洗浄した後,真空乾燥させて着色トナー粒子組成物を製造する第6段階と;
    前記第6段階の前記着色トナー粒子組成物に,前記着色トナー粒子組成物100gに対して疎水性シリカまたは酸化チタンを1〜5w%添加し,前記シリカを前記着色トナー粒子組成物と粉末混合器で混合する第7段階と;
    を含む逆中和を伴った懸濁処理による静電荷現像用トナーの製造方法。
  23. 前記高分子鎖末端にカルボキシル基を有する前記線状低分子量ポリエステル樹脂組成物は,
    線形構造促進剤を使用して低分子重合体が生成される1次反応により線状低分子量ポリエステル樹脂組成物を製造する段階と;
    前記線状低分子量ポリエステル樹脂組成物に多塩基酸を加えて2次反応させて高分子鎖末端にカルボキシル基を2〜3個有するようにする段階と;
    を含む方法によって製造されることを特徴とする,請求項22に記載の製造方法。
  24. 前記高分子鎖末端にカルボキシル基を有する前記線状低分子量ポリエステル樹脂組成物は,廃ポリエステル樹脂の解重合によって製造されることを特徴とする,請求項22に記載の製造方法。
  25. 固体樹脂溶解剤を利用して廃ポリエステル樹脂を解重合する1(a)段階,多塩基酸を添加して2次解重合を実施する1(b)段階,および多価アルコールおよびスズ系触媒を使用して重縮合反応を実施する1(c)段階を含む第1段階と;
    前記低分子量ポリエステル樹脂組成物に塩基性化合物および蒸溜水を加えて分散剤の役割をするポリエステル樹脂水溶液を製造する第2段階と;
    架橋されたエチレン性共重合ラテックスを製造する第3段階と;
    前記第2段階の前記ポリエステル樹脂水溶液を着色剤,電荷調節剤および離型剤と混合し,前記第3段階の前記架橋されたエチレン性共重合ラテックスを添加しかつ混合分散させて着色樹脂分散物を製造する第4段階と;
    前記第4段階の前記着色樹脂分散物を,酸性化合物を含有する水溶液に投入しつつ,高せん断力を加えて脱塩反応を伴った懸濁処理した後,加熱してトナー粒子を製造する第5段階と;
    前記第5段階の前記トナー粒子をろ過しかつ洗浄した後,真空乾燥して着色トナー粒子組成物を製造する第6段階と;
    前記第6段階の前記着色トナー粒子組成物に,前記着色トナー粒子組成物100gに対して疎水性シリカまたは酸化チタンを1〜5w%添加し,前記シリカを前記着色トナー粒子組成物と粉末混合器で混合する第7段階と;
    を含む逆中和を伴った懸濁処理による静電荷現像用トナーの製造方法。
  26. 前記廃ポリエステルを解重合する前記固体樹脂溶解剤は,ガムロジン,ウッドロジン,脱水素化ロジン,水添ロジン,マレイン化ロジン,ロジンエステル,ピネン樹脂,ジペンテン樹脂,C5系石油樹脂,C9系石油樹脂,ダンマル樹脂,コーパル樹脂,DCPD樹脂,水添DCPD樹脂,マレイン化スチレン樹脂,およびそれらの混合物よりなる群から選択されることを特徴とする,請求項25に記載の製造方法。
  27. 前記廃ポリエステルの前記固体樹脂溶解剤に対する重量比は1:9〜9:1であることを特徴とする,請求項25に記載の製造方法。
  28. 請求項1,23または26の製造方法によって製造された静電荷現像用トナーであって,逆中和を伴った懸濁処理によって製造された静電荷現像用トナー。
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