JPH1172961A - カラートナー - Google Patents

カラートナー

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JPH1172961A
JPH1172961A JP23489897A JP23489897A JPH1172961A JP H1172961 A JPH1172961 A JP H1172961A JP 23489897 A JP23489897 A JP 23489897A JP 23489897 A JP23489897 A JP 23489897A JP H1172961 A JPH1172961 A JP H1172961A
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JP
Japan
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particles
particle size
resin
colorant
color toner
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JP23489897A
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English (en)
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Minoru Nomura
実 野村
Hitoshi Takayanagi
均 高柳
Kenichi Hirabayashi
憲一 平林
Takayuki Ito
孝之 伊東
Kazuo Itotani
一男 糸谷
Masahiro Yoshida
政博 吉田
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】帯電性や、画像濃度、解像度等に優れた小粒径
粉体カラートナーを開発する。 【解決手段】着色剤(A)と結着用樹脂(B)を必須成
分とする平均円形度((粒子投影面積と同じ面積の円の
周長)/(粒子投影像の周長)で定義される円形度の平
均値)が0.98以上の粒子(C)で、 着色剤(A)
の含有量が結着用樹脂(B)と着色剤(A)との合計重
量に対し5重量%以上であることを特徴とする、体積平
均粒径が2〜6μmである粉体カラートナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電荷像現像やト
ナー飛翔記録などに使用するのに好適な、新規にして有
用なる粉体カラートナーに関する。さらに詳細には、本
発明は、良好な摩擦帯電性を有し、高品質な画像を形成
しうる、小粒径にして高顔料濃度の粉体カラートナーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電荷像現像用の粉体トナーは、近年、
解像度など画像品質の向上のためにますます小粒径化が
重要となり種々技術開発が行われている。現在市販され
ている静電荷像現像用の粉体トナーの大部分は平均粒径
8〜13μm程度であり、最も小粒径なもので7μm程
度である(粒径の測定はコールターマルチサイザー(日
科機器)による)。
【0003】現状の電子写真方式の複写機やプリンター
の画質は、平版印刷や銀塩写真などに比べると格段に劣
り、トナーサイドからこれらの画質を向上させる手段と
しては、さらなる小粒径化と優れた摩擦帯電性を有する
粉体トナーの開発が求められており、その出現が待たれ
ている。特に、カラートナー、とりわけフルカラートナ
ーにおいてこれは極めて重要である。
【0004】ところで、粉体トナーの製法には、乾式法
としては粉砕法があり、また湿式法としては重合法や、
特開平5−66600号公報などに記載されているいわ
ゆる転相乳化法などがある。粉砕法によるトナーでは、
現状の粉砕機を用いた工業的生産では7μm程度が小粒
径化の限界といわれている。勿論5μm程度の小粒径ト
ナーも生産は可能であるが、コストアップになること、
およびトナーの小粒径化に伴う摩擦帯電性や粉体流動性
の悪化という問題があり実用的とは言い難い。
【0005】重合法や乳化法などの湿式法では、粉体ト
ナーの小粒径化は基本的には困難性はないといわれてい
る。しかしながら、従来の湿式法トナーでは、上記のよ
うな通常の平均粒径(7〜13μm程度)を持った粉砕
法トナーの置き換えを主たる開発あるいは生産目標にし
ており、平均粒径が6μm程度以下の小粒径である粉体
トナーについては、現在までのところ断片的にしか知ら
れておらず、実用的な処方は分かっていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
写真方式の複写機やプリンターの静電荷像現像やトナー
飛翔記録などに用いられる、摩擦帯電性に優れた2〜6
μm程度の小粒径粉体カラートナーの実用的処方を提供
するものである。これによりカラー複写機やカラープリ
ンターの画像品質の向上が期待される。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、帯電性
や、画像濃度、解像度等に優れた小粒径粉体カラートナ
ーを開発すべく鋭意検討を重ねた結果、着色剤(A)と
結着用樹脂(B)を必須成分とする平均円形度((粒子
投影面積と同じ面積の円の周長)/(粒子投影像の周
長)で定義される円形度の平均値)が0.98以上の粒
子(C)で、 着色剤(A)の含有量が結着用樹(B)
と着色剤(A)との合計重量に対し5重量%以上である
ことを特徴とする、体積平均粒径が2〜6μmである粉
体カラートナーが、上記課題を解決することを見いだし
た。
【0008】ここで、着色剤(A)が結着用樹脂(B)
に内包されており、50%体積粒径/50%個数粒径が
1.25以下で、かつ84%体積粒径/16%体積粒径
の平方根が1.25以下という粒度分布を有するもの
は、この条件を満たしていない前記粉体カラートナーに
比べて、カブリが極めて発生しにくい点で好ましく、ま
た、粒子(C)の表面に無機酸化物微粒子が次式で示さ
れるような範囲の量だけ外添されている前記記載の粉体
カラートナーは、流動性や帯電性の点で、特に好適であ
ることを見いだした。
【0009】
【式2】 3.5714Xー0.9942 ≦Y≦31.399Xー0.9477
【0010】〔式中、Xは粒子(C)の体積平均粒径
(μm)、Yは粒子(C)に対する外添量(重量
%)。〕
【0011】また、結着用樹脂(B)がポリエステル系
樹脂、あるいはスチレン(メタ)アクリル樹脂で、負極
性を発現する前記記載のカラートナーの場合に本発明は
特に好適であることを見いだした。
【0012】さらに、粒子(C)が、着色剤(A)と非
水溶性の結着用樹脂(B)を必須成分とする有機溶媒溶
液と、水性媒体とを混合し、乳化させて球形着色微粒子
を形成後、液媒体中に分散している該粒子を乾燥粉体と
して取り出す方法で得られたものである前記のような粉
体カラートナー、あるいは粒子(C)が、着色剤(A)
を分散させた重合性モノマーを、液媒体中で重合させて
球形着色微粒子を形成後、液媒体中に分散している該粒
子を乾燥粉体として取り出す方法で得られたものである
前記のような粉体カラートナーが、粒度分布が良好で、
摩擦帯電性に優れ、良好な画像を形成することを見いだ
し本発明を完成した。
【0013】尚、本発明の小粒径カラートナーは、電子
写真法一成分現像剤としても、あるいは電子写真法二成
分現像剤としても好適であり、またトナー飛翔方式の現
像剤としても好適である。
【0014】以下に本発明を完成するに至った経緯と本
発明の詳細を述べる。粉砕法による粉体トナーを小粒径
化してゆく場合に、平均粒径が6μm程度から、急激に
粉砕エネルギーコストが増大するだけでなく、得られる
トナー粒子野形状が不定形であるため、得られるトナー
の摩擦帯電性や粉体流動性が悪化する。これが6μm程
度以下の小粒径トナーを実用化する上での大きな問題点
である。
【0015】トナーの小粒径化による粉体流動性の低下
は、トナーの粒子形状を球形化することにより大きく改
善でき、本発明が対象とする2〜6μmの小粒径トナー
では平均円形度((粒子投影面積と同じ面積の円の周
長)/(粒子投影像の周長)で定義される円形度の平均
値)0.98以上が必要であることを見いだした。この
平均円形度は、トナー粒子のSEM(走査型電子顕微
鏡)写真を撮影し、それを測定し計算することなどによ
っても求めることができるが、東亜医用電子(株)製フ
ロー式粒子像分析装置FPIPー1000を使用すると
容易に得られ、本発明ではこの装置を使用した。
【0016】小粒径化による帯電性の悪化は、含有する
着色剤やその他の添加物(通常ワックスや帯電制御剤な
ど)の一部がトナー粒子表面に露出することに起因する
ものと本発明者らは推察した。即ち、着色剤等の含有率
(重量%)が同じであっても、小粒径化によりトナー粒
子の表面積が増大し、トナー粒子表面に露出する着色剤
等の比率が増大し、その結果、トナー粒子表面の組成が
大きく変化し、トナー粒子の摩擦帯電性能が大きく変わ
り、制御が難しくなるわけである。
【0017】トナーを小粒径化しても摩擦帯電性能を良
好に保持するには、着色剤等がトナー粒子表面に露出し
ないようにすること、即ち着色剤等がトナー粒子に内包
されるトナー構造にすることが有効であることを本発明
者らは見いだした。
【0018】トナー粒子表面に着色剤や帯電制御剤(C
CA)、ワックス等が露出していないことは、例えば粒
子の断面をTEM(透過型電子顕微鏡)で観察すること
により容易に判定できる。より具体的には、トナー粒子
を樹脂包埋しミクロトームで切断した断面を、必要なら
ば酸化ルテニウム等で染色して、TEMで観察すると、
着色剤等が粒子に内包されてほぼ均一に分散しているこ
とは明瞭に分かる。
【0019】また、トナー粒子の粒度分布も帯電性能に
大きな影響を与えるが、知見として、特に本発明が対象
とする小粒径カラートナーでは普通サイズ(7〜13μ
m程度)のカラートナーよりも厳しい粒度分布のシャー
プさが要求されることがわかった。即ち、本発明の対象
である体積平均粒径が2〜6μmの粉体カラートナーに
於いては、コールターマルチサイザーによる測定で、5
0%体積粒径/50%個数粒径が1.25以下、特に好
ましくは1.20以下で、かつ84%体積粒径/16%
体積粒径の平方根が1.25以下の粒度分布を有するこ
とが良好な帯電性を発現し、カブリの無い高品質な印刷
画像を得るために重要な要件であることを見いだした。
【0020】さらに、本発明者らはトナーに添加して使
用する無機酸化物微粒子の種類や量を適切に選択するこ
とによっても、更に小粒径カラートナーの摩擦帯電性お
よび粉体流動性を向上することができることを見いだし
た。本発明に使用できる無機酸化物微粒子としては、例
えばシリカ(酸化珪素)、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化マグネ
シウムなどが挙げられる。これらは単独使用でも二種以
上の併用でもよい。
【0021】これらの内でも、一次粒子径が5〜50n
m程度の疎水性処理されたシリカが特に好適であり、ま
たシリカは、必要に応じて他の無機酸化物微粒子と併せ
て使用することも好適である。トナー用の疎水性シリカ
は多数市販されており、それらの中から選択して使用す
るのが実用上好都合である。
【0022】無機酸化物微粒子の添加量としては、粉体
カラートナーの使用目的によって異なるが、一般的にト
ナー粒径の小さいもの程、添加量を多くすることが好ま
しい。本発明の2〜6μmトナー粒子では、粒子(C)
に対し次式で示される量を外添するのが好適である。
【0023】
【式2】 3.5714Xー0.9942 ≦Y≦31.399Xー0.9477 〔式中、Xは粒子(C)の50%体積粒径(μm)、Y
は粒子(C)に対する外添量(重量%)。〕
【0024】これらの外添は、ヘンシェルミキサーやハ
イブリダイザーなどを用いて公知慣用の方法で行えばよ
い。
【0025】本発明のカラートナーに使用される着色剤
(A)としては、特に制限はなく、従来、電子写真用ト
ナー等で使用されてきた有彩色着色剤を用いることがで
き、顔料が好ましく、以下のようなものが例示できる。
【0026】黄色顔料としては、例えば、黄鉛、亜鉛
黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、チタン
黄、ナフトールイエローS、ハンザイエロー10G、ハ
ンザイエロー5G、ハンザイエローG、ハンザイエロー
GR、ハンザイエローA、ハンザイエローRN、ハンザ
イエローR、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロ
ー、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、
パーマネントイエローNCG、バルカンファーストイエ
ロー5G、バルカンファーストイエローR、キノリンイ
エローレーキ、アンスラゲンイエロー6GL、パーマネ
ントイエローFGL、パーマネントイエローH10G、
パーマネントイエローHR、アンスラピリミジンイエロ
ー、その他イソインドリノンイエロー、クロモフタルイ
エロー、ノボパームイエローH2G、縮合アゾイエロ
ー、ニッケルアゾイエロー、銅アゾメチンイエロー等が
挙げられる。
【0027】赤色顔料としては、例えば、赤色黄鉛、モ
リブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラ
ゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリ
リアントオレンジRK、インダスレンブリリアントオレ
ンジGK、ベンジジンオレンジG、パーマネントレッド
4R、パーマネントレッドBL、パーマネントレッドF
5RK、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチ
ンングレッド、レーキレッドC、レーキレッドD、ブリ
リアントカーミン6B、ブリリアントカーミン3B、ロ
ーダミンレーキB、アリザリンレーキ、パーマネントカ
ーミンFBB、ベリノンオレンジ、イソインドリノンオ
レンジ、アンスアンスロンオレンジ、ピランスロンオレ
ンジ、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ、キ
ナクリドンスカーレット、ペリレンレッド等が挙げられ
る。
【0028】青色顔料としては、例えば、コバルトブル
ー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコ
ックブルーレーキ、ファナトーンブルー6G、ビクトリ
アブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、銅フタ
ロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、インダス
レンブルーRS、インダスレンブルーBC、インジコ等
が挙げられる。
【0029】現状の粉体トナーによって印刷された画像
のトナー層の厚みは、平版印刷インキなどによって印刷
された画像のインキ層の厚みに比べて非常に厚くなって
いるが、粉体トナーを小粒径化すると、一般的に印刷紙
のトナー層が薄くなる。従って、本発明が対象とする2
〜6μという小粒径トナーで十分な印刷画像濃度を得る
には、普通サイズ(7μm〜13μm程度)のトナーよ
りも高い着色剤濃度にすることが不可欠である。本発明
の体積平均粒径が2〜6μmのカラートナーでは、結着
用樹脂(B)と着色剤(A)の合計重量に対し、着色剤
(A)を5重量%以上含有させる必要があり、好ましく
は5〜20重量%含有させるのが特に好適である。
【0030】本発明の着色剤等がトナー粒子に内包され
た2〜6μの小粒径球形カラートナーは、理論的には、
粉砕法で作った不定形の粒子を樹脂で表面処理するなど
して球形化することによっても得ることは可能である
が、製造の容易さやコスト等から、重合法や乳化法など
のような湿式法によって作るのが実際的であり好適であ
る。とりわけ、乳化法は、結着用樹脂の種類を幅広く変
えても粒度分布の良好な球形着色粒子が形成でき、また
顔料濃度のアップが容易であることなどから、本発明の
カラートナーの製法として特に好適である。
【0031】乳化法による本発明の粒子(C)の作り方
は次のようである。着色剤と非水溶性の結着用樹脂を必
須成分とする有機溶媒溶液と、水性媒体とを混合し、乳
化させて球形着色樹脂粒子を形成後、有機溶媒を除去
し、水性媒体中に分散している該粒子を乾燥粉体として
取り出し、必要あれば分級を行って粒度分布を整え、粒
子(C)を作る。
【0032】結着用樹脂の溶解および着色剤等の分散の
ために用いられる前記有機溶媒としては、例えばペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、シクロヘキサン、石油エーテルなどの炭化水素類;
塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、ジクロ
ロエチレン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、
四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類;メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロピルア
ルコール、ブタノールなどのアルコール類;アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケ
トン類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、な
どが挙げられ、これらの二種以上を混合して用いてもよ
い。
【0033】前記結着用樹脂としては、上記有機溶媒に
可溶であればよく、特に限定はないが、それ自体では水
性媒体に分散せず乳化剤または分散安定剤を用いて初め
て水性媒体に分散しうる非水溶性樹脂と、それ自体で水
性媒体に分散しうる、「自己水分散性」を有する非水溶
性樹脂とがある。
【0034】この様なトナー用の非水溶性樹脂として
は、例えばスチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂あるいはエポ
キシ系樹脂などがある。中でも、スチレン系モノマーと
(メタ)アクリル酸エステルを必須成分として重合され
た、いわゆるスチレン(メタ)アクリル樹脂が好適であ
る。本発明において、(メタ)アクリルには、メタアク
リルとアクリルとを包含する。
【0035】前記樹脂としては、重量平均分子量として
3000〜300000、かつDSC(示差走査熱量
計)測定において、ガラス転移温度(Tg)が50〜1
00℃であるものが好適である。
【0036】前記結着用樹脂の内で、自己水分散性樹脂
とは、中和によりアニオン型となりうる官能基を含有し
た樹脂で、それら親水性となりうる官能基の一部または
全部が塩基で中和された、水性媒体の作用下で、乳化剤
または分散安定剤を用いることなく安定した水分散体を
形成できる樹脂をいう。
【0037】中和により親水性基となりうる官能基とし
ては、例えば、カルボキシル基、燐酸基、スルホン酸基
などのいわゆる酸性基が挙げられる。これら官能基を含
有する樹脂としては、スチレン系樹脂、(メタ)アクリ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
エポキシ系樹脂などが挙げられる。この様な中でも、酸
性基を有するスチレン(メタ)アクリル樹脂が好適に用
いられる。
【0038】本発明では、公知慣用のポリエステル系樹
脂が使用できるが、それは多価アルコールと、多塩基酸
又はそのエステル形成性誘導体とを反応させたものが使
用できる。
【0039】本発明で用いるのに好適なポリエステル樹
脂は、溶剤の存在下もしくは非存在下において原料の多
塩基酸と多価アルコールとを触媒の存在下に脱水重縮合
を行って製造できる。多塩基酸の一部は、そのエステル
形成性誘導体のひとつである、そのメチルエステル化物
を使用して脱メタノール重縮合を行ってもよい。
【0040】より具体的には、フタル酸の様な、芳香族
ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を必須成分
として反応させた芳香族ポリエステル系樹脂が好まし
い。乳化法には、それに用いる溶剤に可溶な結着用樹脂
を用いる。
【0041】使用する多塩基酸の例としては、例えばテ
レフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、無水トリメ
リット酸、ピロメリット酸、ナフタレンジカルボン酸な
どの芳香族カルボン酸類、無水マレイン酸、フマール
酸、コハク酸、アルケニル無水コハク酸、アジピン酸な
どの脂肪族カルボン酸類、シクロヘキサンジカルボン酸
などの脂環式カルボン酸類が挙げられる。これらの多塩
基酸を1種又は2種以上用いることができる。
【0042】使用する多価アルコールの例としては、例
えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、グリセリンなどの脂肪族ジオール類、シクロヘキサ
ンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフ
ェノールAなどの脂環式ジオール類、ビスフェノールA
のエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロ
ピレンオキサイド付加物などの芳香族系ジオール類が挙
げられる。これらの多価アルコールの1種又は2種以上
用いることができる。
【0043】ポリエステル樹脂のガラス転移点は50〜
75℃であるのが好ましく、より好ましくは55〜70
℃である。ガラス転移点が50℃未満であるとトナーと
しての耐熱凝集性が不良となり、75℃を越えると定着
性が不良となるので好ましくない。
【0044】ポリエステルの酸基の含有量は、上記の多
塩基酸と多価アルコールの配合比と反応率により、ポリ
エステルの末端のカルボキシル基を制御することによっ
て調整することができる。あるいは多塩基酸成分として
無水トリメリット酸を使用することによってポリエステ
ルの主鎖中にカルボキシル基を有するものが得られる。
ポリエステル系樹脂の酸基の含有量は、酸価として1〜
30mg・KOH/gが好適である。
【0045】本発明で用いるのに好適な、中和により自
己水分散性となりうるアニオン型スチレン(メタ)アク
リル樹脂としては、スチレン系モノマーを必須成分とし
て、酸基を含有した(メタ)アクリル系重合性ビニル単
量体類と、この酸基を含有した重合性ビニル単量体類以
外の、(メタ)アクリル酸エステルに代表される重合性
ビニル単量体を、ラジカル開始剤存在下でラジカル重合
させて得られるものが使用できる。それを得るための重
合反応は、溶液重合でも、懸濁、乳化重合でも適宜利用
できる。
【0046】こうした酸基含有(メタ)アクリル系重合
性単量体類としては、例えばアクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸モノブチル、マレイン酸モノブチルなどが挙
げられる。
【0047】酸基含有重合性単量体類以外の重合性単量
体類としては、例えば、スチレン系モノマー(芳香族ビ
ニルモノマー)類として、スチレン、ビニルトルエン、
2−メチルスチレン、t−ブチルスチレンもしくはクロ
ルスチレンがある。
【0048】アクリル酸エステル類としては、例えばア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプ
ロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸n−アミル、アクリル酸イソアミル、ア
クリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸デシルもしく
はアクリル酸ドデシル、アクリル酸2−クロルエチル、
アクリル酸フェニル、アルファクロルアクリル酸メチル
が挙げられる。
【0049】メタクリル酸エステルとしては、例えばメ
タクリル酸メチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸
n−アミル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸
2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタ
クリル酸デシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸
2−クロルエチル、メタクリル酸フェニル、アルファク
ロルメタクリル酸メチルが挙げられる。
【0050】また、アクリロニトリル、メタアクリロニ
トリル、アクリルアミド等のアクリル酸もしくはメタク
リル酸誘導体、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエ
ーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル
類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチ
ルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類、N−ビニ
ルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルイン
ドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物等
を挙げることができる。
【0051】また、中和により自己水分散性となりうる
樹脂を得るに際し、溶液重合の場合には、汎用の有機溶
剤を使用できる。具体的には、例えばトルエン、キシレ
ンもしくはベンゼンの如き、各種の芳香族炭化水素;メ
タノール、エタノール、プロパノールもしくはブタノー
ルの如き、各種のアルコール類;セロソルブもしくはカ
ルビトールの如き、各種のエーテルアルコール類;アセ
トン、メチルエチルケトンもしくはメチルイソブチルケ
トンの如き、各種のケトン類;酢酸エチルもしくは酢酸
ブチルの如き、各種のエステル類;またはブチルセロソ
ルブアセテートの如き、各種のエーテルエステル類など
の、いわゆる不活性溶剤である。
【0052】また、使用する重合開始剤としては、公知
慣用の各種の有機過酸化物系の開始剤、アゾ系の開始剤
が使用できる。具体的には、例えばベンゾイルパーオキ
サイド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルハイ
ドロパーオキサイド、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモ
ニウム等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、ア
ゾビスイソバレロニトリル等のアゾ系化合物が挙げられ
る。
【0053】中和により親水性基となりうるカルボキシ
基含有アニオン型樹脂のカルボキシル基の含有量は、特
に制限されるものではないが、スチレン系樹脂、(メ
タ)アクリル系樹脂および好適なスチレン(メタ)アク
リル樹脂においては、好ましくは酸価30〜150であ
る。
【0054】これらに用いられる中和剤としては、特に
限定はないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリ
ウム、アンモニアなどの無機アルカリや、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、イソプロピルアミンなどの有機
塩基が挙げられる。
【0055】結着用樹脂である非水溶性樹脂として、前
記した様なそれ自体で水に分散しない、即ち自己水分散
性を有しない非水溶性樹脂を用いる場合には、樹脂溶液
及び/又はそれと混合する水性媒体(水性媒体とは、水
または水を主成分とした液媒体をいう)に、乳化剤及び
/又は分散安定剤を添加して用いることが必要である。
【0056】その分散安定剤としては、水溶性高分子化
合物が好ましく、例えばポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースなどが挙げられる。また乳化剤と
しては、例えばポリオキエチレンアルキルフェノールエ
ーテル等のノニオン系、アルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム等のアニオン系、或いはカチオン系の各種界面
活性剤が挙げられる。勿論、乳化剤の2種以上を併用し
てもよいし、分散安定剤の2種以上を併用してもよい
し、乳化剤と分散安定剤とを併用してもよいが、分散安
定剤を主体にして乳化剤を併用するのが一般的である。
【0057】この場合、乳化剤や分散安定剤を用いる場
合には、その水性媒体中における濃度は、0.5〜3重
量%程度となる様にするのが適当である。
【0058】更に、前述した中和することにより自己水
分散性となりうる樹脂を使用する場合であっても、必要
であれば、本発明の効果を損なわない限りにおいて、少
量の乳化剤及び/叉は分散安定剤を使用してもよい。
【0059】本発明が対象とする球形着色樹脂粒子に
は、必要に応じて、含金属アゾ化合物やサリチル酸系金
属錯体等の帯電制御剤(CCA)や、ポリエチレンワッ
クス、ポリプロピレンワックス、パラフインワックスな
どのワックス類(離型剤)、さらにシリコンオイル等の
添加剤を、結着用樹脂に対し0.1〜10重量%程度添
加してもよい。
【0060】これらの添加剤や前記着色剤の添加につい
ては、結着用樹脂の有機溶媒溶液にこれらを添加後、ボ
ールミルや連続式ビーズミルのような一般的な混合・分
散機を用いて十分に粉砕・混合させるなどの方法でよ
い。
【0061】この様にして乳化により得られた球形着色
樹脂粒子の分散液は、蒸留等の手段により先ず有機溶媒
を除去してから、水性分散液を濾過等の手段で濾別し
て、粒子を乾燥することにより、原体粒子を得る。乳化
剤や分散安定剤を用いて得た着色樹脂微粒子は、より充
分に洗浄して用いることが好ましい。
【0062】勿論、結着用樹脂として、中和によりアニ
オン性の親水性基となる、酸性基を有する非水溶性樹脂
を塩基性の中和剤で中和して得た自己水分散性樹脂を用
いて樹脂微粒子を本発明で得る場合においては、有機溶
剤を予め除去した後、例えば塩酸、硫酸、燐酸、酢酸、
蓚酸などの酸性の中和剤で、微粒子表面の、塩基性化合
物でもって中和されて得られた親水性基をもとの官能基
に戻す逆中和処理を行い、微粒子そのものの親水性をよ
り低下させてから、水を除去して濾別乾燥するという方
法を採用することが好ましい。
【0063】前記乾燥は、公知慣用の方法がいずれも採
用できるが、例えばトナー粒子が熱融着や凝集しない温
度で、常圧下又は減圧下で乾燥してもよいし、凍結乾燥
するという方法も挙げられる。また、スプレードライヤ
ー等を用いて、水性媒体からのトナー粒子の分離と乾燥
とを同時に行うという方法もある。特に、トナー粒子が
熱融着や凝集しない温度で加熱しながら、減圧下で、粉
体を撹拌して乾燥するのが効率的で好ましい。
【0064】粒子(C)の粒度分布を整えるために、粗
大粒子や微細粒子を除去するための分級が必要な場合に
は、トナー用等に市販されている一般的な乾式分級機を
用いて公知慣用の方法で行ってもよいし、粒径による沈
降性の違いを利用して、球形着色粒子の水スラリーを遠
心分離機を用いて分級する方法で行っても良い。また、
粗大粒子の除去は、球形着色粒子の水スラリーをフイル
ターを使って濾過することによっても効率的に行える。
【0065】本発明である、重合法による粒子(C)の
作り方は次のようである。着色剤を分散させた重合性モ
ノマーを、液媒体中で重合させて球形着色樹脂粒子を形
成後、液媒体中に分散している該粒子を乾燥粉体として
取り出し、必要あれば分級を行って粒度分布を整え、粒
子(C)を得る。
【0066】具体的には、例えば分散安定剤や乳化剤の
存在下に、着色剤と、結着剤樹脂を形成しうる反応性モ
ノマーとを液媒体中に懸濁もしくは乳化分散させ、重合
開始剤の存在下、攪拌しながら、ラジカル重合によるポ
リマー化反応を行って、球形の、結着用樹脂中に着色剤
を内包したトナー粒子の水性分散液を得ることができ
る。
【0067】上記したラジカル重合性単量体としては、
具体的には、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ク
ロロスチレン、ビニルスチレン等のスチレン類、エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等のモノオレ
フィン類、酢酸ビニル、プロピオンビニル、酪酸ビニ
ル、安息香酸ビニル等のビニルエステル類、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸オクチル、アクリル酸ドデシルアクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルメタクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂
肪族モノカルボン酸エステル類、エチレングリコールモ
ノアクリレート、プロピレングリコールモノアクリー
ト、テトラメチレンエーテルグリコールモノアクリレー
ト等のグリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル、ビ
ニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブ
チルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトン、ビニルプロペニルケトン等
のビニルケトン類等のアクリルモノマーが挙げられ、こ
れらは、それぞれ単独で、もしくは二種類以上を組み合
わせて使用することができる。
【0068】前記した結着剤樹脂を構成する単量体組成
は、重合体のガラス転移温度(Tg)が50〜80℃と
なる様に調製される。
【0069】必要に応じて、少量の、2つ以上のエチレ
ン性不飽和二重結合を有する反応性モノマーをそれに併
用しても良い。2つ以上のエチレン性不飽和二重結合を
有する反応性モノマーとしては、例えばブタジエン、イ
ソプレン等の共役ジエン、ジビニルベンゼン、ビスフェ
ノールAアルキレンオキサイド付加物のジ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート等が挙げられる。
【0070】尚、こうしたポリマー樹脂を得るのに使用
される重合開始剤としては、勿論、通常の油溶性又は水
溶性のものが使用できるが、例えば過酸化ベンゾイル、
ジ−t−ブチルペルオキシド、クメンヒドロペルオキシ
ド、t−ブチルペルオキシドもしくは2−エチルヘキサ
ノエートの如き、各種の過酸化物;またはアゾビスイソ
ブチロニトリルもしくはアゾビスイソバレロニトリルの
如き、各種のアゾ化合物などが挙げることができる。
【0071】懸濁重合に際しては、重合に用いる液媒体
に不溶かつ単量体可溶の重合開始剤を必須として選択し
て用い、乳化重合に際しては、水溶性重合開始剤を必須
として選択して使用される。重合開始剤の使用量は、特
に制限されないが、全反応性モノマー(総単量体)重量
100重量部当たり、0.01〜5重量部である。
【0072】重合によって形成される結着用樹脂は、重
合条件等により任意に調製することができるが、重量平
均分子量として、10,000〜500,000となる
様にするのが好ましい。
【0073】本トナー粒子における着色剤や帯電制御
剤、ワックスなどは、前記乳化法トナーの場合と同様
で、公知慣用のものを用いることができる。
【0074】懸濁重合時に使用できる、前記分散安定剤
としては、一般的には、水溶性高分子化合物が用いら
れ、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、セルロースガム、ラムザンガム等が挙げられ
る。
【0075】さらには水不溶性で粒径が0.01〜5μ
mの無機微粉末も、懸濁分散安定剤として使用でき、例
えばリン酸三カルシウム、タルク、ベントナイト、カオ
リン、酸化チタン、アルミナ、亜鉛華、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、塩基性ケイ酸マグネシウ
ム、水酸化チタン、水酸化第二鉄、硫酸バリウム、シリ
カ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等が挙げられ
る。
【0076】これらは分散安定剤は、単独使用でもよい
し、2種以上の併用でもよい。その使用量は、全反応性
モノマー100重量部当たり、通常0.1〜10重量部
である。
【0077】乳化重合に使用できる前記乳化剤として
は、例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ドデシルジフェニルオキサイド
ジスルホン酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンニニルフェノールエーテル等の非イオン性界面活性剤
等を挙げることができる。これらは単独使用でもよい
し、2種以上の併用でもよい。その使用量は、全反応性
モノマー100重量部当たり、通常0.01〜5重量部
である。
【0078】懸濁重合に当たって、分散安定剤に乳化剤
を一部併用してもよいし、乳化重合に当たって、乳化剤
に分散安定剤を一部併用してもよい。また、上記分散安
定剤や乳化剤に代えて、自己乳化性エポキシ樹脂や自己
乳化性ポリウレタン樹脂を用いることもできる。
【0079】重合性単量体、着色剤、分散安定剤及び前
記単量体不溶の液媒体、前記液媒体に不溶かつ前記単量
体に可溶の重合開始剤を同時に加えて、攪拌して単量体
液滴を重合してもよいが、重合性単量体及び着色剤を、
例えばボールミルやコロイドミル等で、予め充分に混合
して、次いでそれを重合開始剤、分散安定剤を含む前記
液媒体に加えて、例えばホモジナイザー、ローターステ
ーター式ミキサー、スタティックミキサー等により攪拌
を行い、重合性単量体を必須とする単量体液滴を液媒体
中に懸濁させ、攪拌を続けながら、所定の粒子径のトナ
ー粒子が形成されるまで重合を行うことが好ましい。
【0080】このような重合を行うに当たって使用でき
る液媒体としては、蒸留水、イオン交換水等の水の他、
例えばトルエン、キシレンもしくはベンゼンの如き、各
種の芳香族炭化水素;メタノール、エタノール、プロパ
ノールもしくはブタノールの如き、各種のアルコール
類;セロソルブもしくはカルビトールの如き、各種のエ
ーテルアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンも
しくはメチルイソブチルケトンの如き、各種のケトン
類;酢酸エチルもしくは酢酸ブチルの如き、各種のエス
テル類;またはブチルセロソルブアセテートの如き、各
種のエーテルエステル類などが挙げられる。
【0081】尚、いずれの重合方法においても、コア−
シェル重合処方、パワーフィード重合処方、グラフト重
合処方を採用することにより、粒子の化学構造・層構造
等に変化をつけることもできる。上記各発明の各懸濁重
合法及び乳化重合法における、反応条件は、特に制限さ
れるものではなく、いずれの方法においても、通常室温
〜80℃で、15分〜24時間である。
【0082】この様にして得られた球形着色樹脂粒子の
分散液は、液媒体を除去し、乾燥することにより、容易
に球形着色樹脂粒子の粉体を得ることができる。尚、前
記分散液中の分散安定剤や乳化剤を除去するために、洗
浄を繰り返し行うことが好ましい。液媒体除去・乾燥工
程を実施するに当たっては、球形着色樹脂粒子を濾別
後、該粒子が融着しない温度で熱風乾燥したり、凍結乾
燥を行うこともできるし、スプレードライヤー等で液媒
体除去と乾燥を同時に行う様にしてもよい。乾燥は、減
圧下でトナー粒子を撹拌しながら加熱乾燥するのが効率
的である。
【0083】粒子(C)の粒度分布を整えるために、必
要あれば乳化法トナーの場合と同様な分級操作を行う。
【0084】この様にして得られた本発明のトナーは、
磁性1成分現像法、非磁性1成分現像法等の静電荷像現
像1成分現像法にも、同2成分現像法のいずれにも使用
できる。2成分現像の場合には、本発明の粉体トナーと
キャリアとを組み合わせて用いる。キャリアとしては、
例えばフェライト、マグネタイトや、これらをシリコー
ン樹脂やフッ素樹脂等で被覆した樹脂被覆キャリア等を
用いることが出来る。静電荷像現像2成分現像法におい
ては、通常、キャリア100重量部当たり、トナーを3
〜10部となる様に用いられる。
【0085】
【発明の実施形態】本発明は、以下の実施形態を含む。 1。着色剤(A)と結着用樹脂(B)を必須成分とする
平均円形度((粒子投影面積と同じ面積の円の周長)/
(粒子投影像の周長)で定義される円形度の平均値)が
0.98以上の粒子(C)で、 着色剤(A)の含有量
が結着用樹脂(B)と着色剤(A)との合計重量に対し
5重量%以上であることを特徴とする、体積平均粒径が
2〜6μmである粉体カラートナー。
【0086】2。50%体積粒径/50%個数粒径が
1.25以下で、かつ84%体積粒径/16%体積粒径
の平方根が1.25以下という粒度分布を有し、着色剤
(A)が結着用樹脂(B)に内包されている前記1記載
の粉体カラートナー。
【0087】3。粒子(C)に、無機酸化物微粒子が次
式で示される量だけ外添されている前記1及び2記載の
粉体カラートナー。
【0088】
【式4】 3.5714Xー0.9942 ≦Y≦31.399Xー0.9477
【0089】〔ここでXは粒子(C)の体積平均粒径
(μm)、Yは粒子(C)に対する外添量(重量
%)。〕
【0090】4。結着用樹脂(B)がポリエステル樹脂
で、負極性の摩擦帯電性を有する前記1、2あるいは3
記載の粉体カラートナー。
【0091】5。結着用樹脂(B)がスチレン(メタ)
アクリル樹脂で、負極性の摩擦帯電性を有する前記1、
2及び3記載の粉体カラートナー。
【0092】6。粒子(C)が、着色剤(A)と非水溶
性の結着用樹脂(B)を必須成分とする有機溶媒溶液
と、水性媒体とを混合し、乳化させて球形着色微粒子を
形成後、液媒体中に分散している該粒子を乾燥粉体とし
て取り出す方法で得られたものである前記1、2、3、
4及び5記載の粉体カラートナー。
【0093】7。粒子(C)が、着色剤(A)を分散さ
せた重合性モノマーを、液媒体中で重合させて球形着色
微粒子を形成後、液媒体中に分散している該粒子を乾燥
粉体として取り出す方法で得られたものである前記1、
2、3及び5記載の粉体カラートナー。
【0094】
【実施例】次に、本発明を参考例、実施例および比較例
により、具体的に説明をする。部および%はすべて重量
基準である。
【0095】実施例 1 酸価が4mg・KOH/g、重量平均分子量が1200
0,ガラス転移点が61℃、100℃における溶融粘度
が40000ポイズであるポリエステル樹脂1200部
に、メチルエチルケトンの800部を加え、よく溶解し
た樹脂溶液に、フタロシアニン顔料「Ket Blue
123」(大日本インキ化学工業製)76.5部を加
えて撹拌混合して十分に分散した。分散終了後、メチル
エチルケトンにより、固形分含有量を50%に調整し
た。
【0096】次いで、この混合物の200部に、メチル
エチルケトン50部、1規定アンモニア水3.5部を加
え、撹拌しながら水225部を一度に添加し転相乳化さ
せ、球形青色樹脂粒子を形成した。希釈水として水15
0部と、分散安定性を増すために1規定アンモニア水4
部を添加した。
【0097】次いで、減圧蒸留により有機溶剤を除去
し、水性分散液を得た。これに1規定塩酸水溶液を加え
てPHを2.5とし、水スラリーを遠心分離機で処理し
て微粉を除去し、ついで水スラリーをフイルター(チッ
ソフイルター(株)製)に通過させて粗大粒子を除去し
た。濾過・水洗して得られたウエットケーキを、減圧下
に撹拌しながら加熱乾燥して、ポリエステル樹脂を結着
用樹脂とする球形青色樹脂粒子(顔料含有率6%)の粉
末を得た。
【0098】この青色樹脂粒子は、コールターカウンタ
ーによる測定で、体積平均粒子径が5.0μmで、50
%体積粒径/50%個数粒径が1.11,84%体積粒
径/16%体積粒径の平方根が1.20という良好な粒
度分布であった。東亜医用電子(株)製フロー式粒子像
分析装置FPIPー1000を使用して測定すると平均
円形度が0.990の球形であった。この粒子を樹脂包
埋しミクロトームで切削した断面をTEM(透過型電子
顕微鏡)で観察したところ、フタロシアニン顔料は粒子
に内包されて均一に分散していた。
【0099】この球形青色樹脂粒子粉体100部に、酸
化チタン微粒子MT−150(テイカ製)の1.1部お
よび疎水性シリカWacker HDK SLM506
50の1.3部をヘンシェルミキサーを使用して外添し
青色トナーを調製した。
【0100】実施例2 実施例1の顔料種をジスアゾ系顔料「Ket Yell
ow 403」(大日本インキ化学工業製)に替えて、
同様な操作により球形黄色樹脂粒子(顔料含有率6%)
の粉末を得た。
【0101】この黄色樹脂粒子は、体積平均粒子径が
4.8μmで、50%体積粒径/50%個数粒径が1.
12,84%体積粒径/16%体積粒径の平方根が1.
21という良好な粒度分布であった。また平均円形度が
0.988の球形であった。この粒子の断面をTEMで
観察したところ、顔料は粒子に内包されて均一に分散し
ていた。この球形黄色樹脂粒子に、実施例1と同様な外
添を施しし黄色トナーを調製した。
【0102】実施例3 実施例1の顔料をキナクリドン系顔料「Toner M
agenta Eー02」(ヘキストインダストリー
製)90.3部に替えて、同様な操作により球形赤色樹
脂粒子(顔料含有率7%)の粉末を得た。
【0103】この赤色樹脂粒子は、体積平均粒子径が
5.1μmで、50%体積粒径/50%個数粒径が1.
14,84%体積粒径/16%体積粒径の平方根が1.
23という良好な粒度分布であった。平均円形度が0.
989の球形であった。この粒子の断面をTEMで観察
したところ、顔料は粒子に内包されて均一に分散してい
た。この球形赤色樹脂粒子に、実施例1と同様な外添を
施しし赤色トナーを調製した。
【0104】実施例 4 メチルエチルケトンの650部を反応器に入れ、加熱し
て80℃にしてから、以下に示されるような割合の混合
物を、約2時間に亘って滴下した。その間、反応は窒素
気流下で行った。
【0105】 アクリル酸 77 部 スチレン 600 部 アクリル酸−2−エチルヘキシル 143 部 メタクリル酸メチル 180 部 「パーブチル O」〔日本油脂(株)製〕 8 部 メチルエチルケトン 20 部
【0106】上記した混合物の滴下終了の4時間後に、
パーブチルOの2部を、反応液に加え、さらに、そのの
ち4時間おきに、パーブチルOの2部を加え、24時間
のあいだ80℃に保持して反応を続行させた。反応終了
後、樹脂固形分が50%となるようにメチルエチルケト
ンで希釈し、重量平均分子量が52,000なる共重合
体の溶液を得た。これは、酸価60、ガラス転移温度7
0℃の、中和によりアニオン型自己水分散性となりうる
樹脂のメチルエチルケトン溶液である。
【0107】この樹脂溶液の700部に対して、フタロ
シアニン顔料「Ket Blue123」の22.3部
を加えて、攪拌混合して分散した。
【0108】次いで、この混合物の100部に対して、
1規定カセイソーダ水溶液の10部およびイソプロピル
アルコールの13部を加え、攪拌しながら水の150部
を滴下し転相乳化させ、球形青色樹脂粒子を形成した。
【0109】次いで、減圧蒸留により有機溶剤を除去
し、水性分散液を得た。これに1規定塩酸水溶液を加え
てPHを2.5とし、水スラリーを遠心分離機で処理し
て微粉を除去し、ついで水スラリーをフイルター(チッ
ソフイルター(株)製)に通過させて粗大粒子を除去し
た。濾過・水洗して得られたウエットケーキを、減圧下
に撹拌しながら加熱乾燥して、スチレンアクリル樹脂を
結着用樹脂とする球形青色樹脂粒子(顔料含有率6%)
の粉末を得た。
【0110】この青色樹脂粒子は、コールターカウンタ
ーによる測定で、体積平均粒子径が5.0μmで、50
%体積粒径/50%個数粒径が1.10,84%体積粒
径/16%体積粒径の平方根が1.21という良好な粒
度分布であった。平均円形度が0.990の球形であっ
た。この粒子を樹脂包埋しミクロトームで切削した断面
をTEM(透過型電子顕微鏡)で観察したところ、フタ
ロシアニン顔料は粒子に内包されて均一に分散してい
た。
【0111】この球形青色樹脂粒子粉体100部に、酸
化チタン微粒子MT−150(テイカ製)の1.1部お
よび疎水性シリカWacker HDK SLM506
50の1.3部をヘンシェルミキサーを使用して外添し
青色トナーを調製した。
【0112】実施例 5 実施例4におけるフタロシアニン顔料、1規定カセイソ
ーダ水溶液の使用量を各50部、11部とする以外に
は、実施例4と同様な操作により、体積平均粒径が4.
2μmである、スチレンアクリル樹脂を結着用樹脂とす
る球形青色樹脂粒子(顔料含有率12.5%)の粉末を
得た。
【0113】この青色樹脂粒子は、50%体積粒径/5
0%個数粒径が1.09で,84%体積粒径/16%体
積粒径の平方根が1.18という良好な粒度分布であっ
た。平均円形度は0.991で、TEM観察から、フタ
ロシアニン顔料は粒子に内包されて均一に分散してい
た。
【0114】この球形青色樹脂粒子粉体100部に、酸
化チタン微粒子MT−150(テイカ製)の1.5部お
よび疎水性シリカWacker HDK SLM506
50の1.8部をヘンシェルミキサーを使用して外添し
青色トナーを調製した。
【0115】比較例 1 フタロシアニン顔料の添加量を38.3部とした以外
は、実施例1と同様な操作により、体積平均粒径が5.
0μm、50%体積粒径/50%個数粒径が1.09,
84%体積粒径/16%体積粒径の平方根が1.18と
いう良好な粒度分布を有する、着色剤が粒子に内包され
た、ワーデルの実用球形度が0.990なる、球形青色
樹脂粒子(顔料含有率3%)の粉末を得た。これに実施
例1と同様な外添を施し青色トナーを調製した。
【0116】比較例 2 実施例1で使用したポリエステル樹脂940部とフタロ
シアニン顔料「KetBlue 123」60部を溶融
混練してから、粉砕し、次いで乾式分級機を用いて分級
し、体積平均粒径が5.3μm、50%体積粒径/50
%個数粒径が1.34,84%体積粒径/16%体積粒
径の平方根が1.32という粒度分布を有する平均円形
度0.943の不定形青色樹脂粒子粉体(顔料含有率6
%)を得、これに実施例1と同じ外添を施して非球形の
青色トナーを調製した。
【0117】このようにして調製した7種のカラートナ
ーの一成分現像剤としての試験評価は次のように行っ
た。市販の一成分プリンター(OKIマイクロライン4
00)のトナーカートリッジに試作したカラートナーを
充填し、現像スリーブ上のトナーの帯電性をE−SPA
RTアナライザー(ホソカワミクロン社製)を用いて測
定し、また同プリンターで画出しを行い、その画像品質
を評価した(画像濃度はマクベス濃度計を使用して測定
した)。表ー1参照。
【0118】また、二成分現像剤としての試験評価は次
のようにして行った。試作したカラートナーをシリコン
樹脂コートのフエライトキャリアー(パウダーテック社
製、平均粒径50μm)と混合して二成分現像剤とし、
その帯電性をE−SPARTアナライザーを用いて測定
し、また市販の複写機(リコーイマジオMF−530)
を用いて画出しを行い、その画像品質を評価した。表ー
2参照。
【0119】実施例1、2、3のトナー処方では、顔料
種を変えても、一成分現像・二成分現像のいずれにおい
てもほぼ同一の良好な帯電性が発現され、また良好な画
像が得られている。実施例4,5では、さらに樹脂種、
顔料含有率を変えても同様に良好な帯電性および画像が
得られている。
【0120】一方、比較例1から明らかなように、着色
剤の含有率が低いトナー処方では、帯電性は良好である
が印刷紙の画像濃度が低く実用に供するには不十分な性
能である。また、比較例2のように、粉砕法で作られた
小粒径トナーは、形状が非球形で、顔料の一部がトナー
粒子表面に露出し、粒度分布もブロードであることか
ら、帯電性も画像品質も不良であり、実用には供し難
い。
【0121】
【表1】
【0122】
【表2】
【0123】
【発明の効果】本発明では、平均円形度と着色剤含有量
を特定範囲となる様にしたので、小粒径カラートナーで
あっても、帯電性や、画像濃度、解像度に優れるという
格別顕著な効果を奏する。さらに粒径分布をより狭くし
たものは、前記効果の他、カブリも極めて少なくなると
いう副次的効果も付加される。
【0124】従って、本発明は、一成分現像剤あるいは
二成分現像剤として用いて、良好な摩擦帯電性を発現し
て高濃度で高品質な画像形成能を有する、体積平均粒径
が2〜6μmという小粒径の粉体カラートナーの処方を
提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 9/08 381 384 (72)発明者 糸谷 一男 埼玉県蕨市錦町2−7−24 (72)発明者 吉田 政博 東京都葛飾区西新小岩4−40−20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤(A)と結着用樹脂(B)を必須成
    分とする平均円形度((粒子投影面積と同じ面積の円の
    周長)/(粒子投影像の周長)で定義される円形度の平
    均値)が0.98以上の粒子(C)で、 着色剤(A)
    の含有量が結着用樹脂(B)と着色剤(A)との合計重
    量に対し5重量%以上であることを特徴とする、体積平
    均粒径が2〜6μmである粉体カラートナー。
  2. 【請求項2】50%体積粒径/50%個数粒径が1.2
    5以下で、かつ84%体積粒径/16%体積粒径の平方
    根が1.25以下という粒度分布を有し、着色剤(A)
    が結着用樹脂(B)に内包されている請求項1記載の粉
    体カラートナー。
  3. 【請求項3】粒子(C)に、無機酸化物微粒子が次式で
    示される量だけ外添されている請求項1あるいは2記載
    の粉体カラートナー。 【式1】 3.5714Xー0.9942 ≦Y≦31.399Xー0.9477 〔ここでXは粒子(C)の体積平均粒径(μm)、Yは
    粒子(C)に対する外添量(重量%)。〕
  4. 【請求項4】結着用樹脂(B)がポリエステル系樹脂
    で、負極性の摩擦帯電性を有する請求項1、2あるいは
    3記載の粉体カラートナー。
  5. 【請求項5】結着用樹脂(B)がスチレン(メタ)アク
    リル樹脂で、負極性の摩擦帯電性を有する請求項1、2
    あるいは3記載の粉体カラートナー。
  6. 【請求項6】粒子(C)が、着色剤(A)と非水溶性の
    結着用樹脂(B)を必須成分とする有機溶媒溶液と、水
    性媒体とを混合し、乳化させて球形着色微粒子を形成
    後、液媒体中に分散している該粒子を乾燥粉体として取
    り出す方法で得られたものである請求項1、2、3、4
    あるいは5記載の粉体カラートナー。
  7. 【請求項7】粒子(C)が、着色剤(A)を分散させた
    重合性モノマーを、液媒体中で重合させて球形着色微粒
    子を形成後、液媒体中に分散している該粒子を乾燥粉体
    として取り出す方法で得られたものである請求項1、
    2、3あるいは5記載の粉体カラートナー。
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