JPS63270538A - 油溶性染料含有ポリマ−粒子およびその製造方法 - Google Patents

油溶性染料含有ポリマ−粒子およびその製造方法

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JPS63270538A
JPS63270538A JP62105096A JP10509687A JPS63270538A JP S63270538 A JPS63270538 A JP S63270538A JP 62105096 A JP62105096 A JP 62105096A JP 10509687 A JP10509687 A JP 10509687A JP S63270538 A JPS63270538 A JP S63270538A
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soluble dye
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oil
particle
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JP62105096A
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Osamu Kikuchi
修 菊池
Masayuki Hattori
雅幸 服部
Kiyoshi Kasai
澄 笠井
Hiroshi Tadenuma
蓼沼 博
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JSR Corp
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は均一な粒子径を有する油溶性染料含有ポリマー
粒子およびその製造方法に関する。本発明の油溶性染料
含有ポリマー粒子は、均一な粒子径を有する着色ポリマ
ー粒子として電子写真、静電印刷などに用いられるカラ
ートナー、顕微鏡検査用の標準試料、塗料など広い分野
に有効に使用することができる。
(従来の技術) 着色ポリマー粒子、例えば電子写真、静電印刷などに使
用されるカラートナーの製造方法の一つとして、着色剤
を粘着性樹脂および用途に応じて必要とされる種々の添
加剤とともにニーダ−などて溶融混練し、冷却後ショー
クラッシャーなどで粗粉砕し、さらにジェットミルなど
で微粉砕する方法がある。
しかし、この粉砕方法によって得られる着色ポリマー粒
子は、粒径分布が広いため分級を必要とし、しかもその
形態が不定形であるので、場合によっては球形化処理を
行う必要があることから、上記粉砕方法は多くの工程を
必要とするという問題がある。また、この粉砕方法では
、着色剤および添加剤を粘着樹脂中に均一に分散させる
ことは極めて困難であり、このような着色剤などの分散
状態が不均一であることから着色ポリマー粒子の光学特
性および電気特性にむらが生じるという問題がある。
上記粉砕方法に代わる着色ポリマーの製造方法として、
懸濁重合法によって着色ポリマーを製造する方法が、例
えば特開昭54−84730、同54−84731、同
57−83756、同57−81217、同5B−76
48および同58−80650号各公報に提案されてい
る。これら方法は、ビニル系モノマー、重合開始剤、着
色剤などからなる混合物を水中に懸濁して重合し、直接
着色ポリマーを製造するものである。この懸濁重合方法
によれば、着色剤を粒子内部に含む球形の着色ポリマー
を得ることができるが、一般に得られる着色ポリマーの
粒子径分布が非常に広いという欠点がある。カラートナ
ーの場合、その粒子径分布が広いと、得られる画像の解
像度が大幅に低下するのみならず、画像の階調が低いな
どの問題が生じる。
カラートナーとしては、一般に1〜数十μmの範囲の粒
子径を有する着色ポリマーが使用されるが、粒子径が上
記範囲に入り、かつ均一な粒子径を有する着色ポリマー
の製造法として、既に幾つかの方法が提案されている。
例えば、特公昭57−24369号公報には、均一な粒
子径の種粒子を用いて膨潤重合を行う方法が開示されて
いる。
この膨潤重合方法においては、ポリマーが非架橋の状態
では着色剤をポリマー粒子内に内包することができず、
着色剤をポリマー粒子中に内包させるためには、ポリマ
ー粒子を高度に架橋させてポーラスな状態の粒子とする
必要がある。しかし、ポリマー粒子を架橋させてポーラ
スな状態の粒子とすると、ポリマーの融点が高くなるた
めカラートナーとして要求される性能の中でも重要な熱
安定性を満足させることが困難となるという問題が生じ
る。
また、特開昭58.106554、同60−3647号
各公報には、ポリマー粒子の表面に着色剤とポリマー溶
液の混合物を流動層で均一にコーティングする方法が開
示されている。しかし、この方法においては、粒子同士
の融着を引き起こすことなく、個々の粒子のコーティン
グを行うには高度の技術が必要であり、またその生産性
も低いものと考えられる。
また、特開昭61−190505号公報には、均一な粒
子径のポリマー粒子の表面に着色剤を付着させ、さらに
その表面に多数の小粒子径ポリマー粒子の集合体より形
成されたカプセル層で被覆したカプセル粒子が開示され
ている。しかし、このカプセル粒子は、これを例えばト
ナーとして用いた場合、耐久性がやや不十分である。
さらには、通常の重合方法で得られたポリマー粒子を若
干の水溶性を有する染料の水溶液に浸漬して着色ポリマ
ーを製造する方法、あるいはモノマーに上記のような染
料を混合して重合を行い着色ポリマーを製造する方法が
知られている。しかい、これら方法においては、原理上
染料の水中の移行が必要であり、高親油性の染料を使用
することができない。このため、得られる着色ポリマー
は色度の耐久性が劣り、また他の材料への色の移行が生
じるという問題があるため、その使用用途が制限される
(発明が解決しようとする問題点) 上述のとおり、従来の粉砕方法、懸’l15m合方法、
膨潤重合方法などによって得られる着色ポリマーは、粒
子における着色剤などの分散状態が均一でない、粒子の
形状が均一でない、粒子径分布が非常に広い、トナーと
して使用した場合、その熱安定性が劣るなとの問題があ
った。本発明は、これら問題を解決し、はぼ真球状の均
一な形状ならびに均一な粒子径を有し、機械的強度に優
れ、着色剤としての油溶性染料が均一に分散された、例
えばカラートナーとして好適な着色ポリマーおよびその
製造方法を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、鋭意検討の結果、膨潤重合方法において
種ポリマーに重合性モノマーを吸収もしくは吸着させて
重合を行う際に、重合性モノマーと油溶性染料とを、粒
子径が種ポリマーの粒子径より小さい水系分散体として
添加、混合した後、重合性モノマーを重合させると上記
目的が達成できることを知り、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
即ち、本発明の第一の発明は、粒子径が1〜100μm
、粒子径が標準偏差値が平均粒子径の10%以下、かつ
油溶性染料の含量が0. 5〜20重量%であることを
特徴とする均一な粒子径を有する油溶性染料含有ポリマ
ー粒子に関する。
本発明の第二の発明は、 種ポリマー粒子の水系分散体に水に対する溶解度が0.
02重量%以下の親油性物質を添加して種ポリマーに吸
収もしくは吸着させて膨潤ポリマー粒子を形成し、 この膨潤ポリマー粒子の水系分散体に重合性ポリマーと
水への溶解度が0.01重量%以下の油溶性染料とを水
系媒体中に分散して得られる、粒子径が種ポリマー粒子
の粒子径より小さい水系分散体を添加して、重合性モノ
マーと油溶性染料とを膨潤ポリマー粒子に吸収もしくは
吸着させ、次いで、重合性モノマーを重合させることを
特徴とする粒子径が1−100μm、粒子径の標準偏差
値が平均粒子径の10%以下、かつ油溶性染料の含量が
0.5〜20重量%の均一な粒子径を有する油溶性染料
含有ポリマー粒子の製造方法に関する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の方法によれば、先ず種ポリマー粒子の水系分散
体に水への溶解度が0.02重量%以下の親油性物質を
添加して種ポリマーに吸収もしくは吸収させて、種ポリ
マーを膨潤させる。
本発明で使用する種ポリマーとしては、上記親油性物質
で膨潤できるものであれば特に制限はなく、具体例とし
てはポリスチレン、スチレン−ブタジェン共重合体、カ
ルボキシル変性スチレン−ブタジェン共重合体などのス
チレン系重合体、ポリアクリレートなどのアクリル系重
合体、ポリブタジェン、酢酸ビニル系重合体、塩化ビニ
ル系重合体などを挙げることができる。これらポリマー
は、通常、水系媒体中の乳化もしくは懸濁重合によって
得られるものであるから、得られたポリマーラテックス
、ポリマーエマルジョンもしくはポリマーディスパージ
ョンをそのままあるいは必要に応じて濃縮などの調整を
した後、本発明の種ポリマー粒子の水系分散体として使
用することができる。
本発明の油溶性染料含有ポリマー粒子の粒子径および粒
子径分布は、種ポリマー粒子の粒子径および粒子径分布
によって決定されるので、本発明で使用する種ポリマー
の粒子径は、0.05〜30μm、好ましくは0.15
〜1.O)imであり、また粒子径の標準偏差値は平均
粒子径の】0%以下、好ましくは3%以下である。種ポ
リマー粒子の粒子径が0.05μm未満では標準偏差値
の小さなポリマー粒子が得られず、一方30μmを超え
ると得られる油溶性染料含有ポリマー粒子の着色濃度が
低下する。また、粒子径の標準偏差値が平均粒子径の1
0%を超えると目的とする粒子径の標準偏差値が平均粒
子径の10%以下の油溶性染料含有ポリマー粒子を得る
ことができない。
なお、本発明における種ポリマーの粒子径および粒子径
分布は電子顕微鏡写真によって測定した。
また、本発明で得られる油溶性染料含有ポリマー粒子の
平均粒子径は、下記式によって求めた。
平均粒子径(μm)= ここで、 Rsp:種ポリマー粒子の平均粒子径(μm)Wpm:
重合性ポリマーの仕込量(g)Y:重合収率(wt%) W o d :油溶性染料の仕込量(g)Wsp:種ポ
リマー粒子の仕込量(g)上記均一な粒子径を有する種
ポリマー粒子は、例えばグツドアールなどの「ジャーナ
ル オブボリマー サイエンス ポリマーケミストリー
エディジョンJ  (A、R,Goodall et 
at、J、Po1y4Sci、Po1ylI1.Che
a+、Edition)  15巻、2193頁(19
77)に開示された方法によって製造することができる
種ポリマーに吸収もしくは吸着させて、これを膨潤させ
るために使用する親油性物質とは、水への溶解度が0.
02重量%以下、好ましくは0゜001〜0.02重f
lt%、分子mが5000以下、好ましくは500以下
の物質であり、具体例としては1−クロルドデカン、ヘ
キサン、アジピン酸ジオクチル、メタクリル酸ステアリ
ルなどを挙げることができる。さらに、重合開始剤とし
ての機能を合わせ持つ化合物、例えばジオクタノイルペ
ルオキシド、ラウロイルペルオキシド、3,5゜5、−
トリメチルヘキサノイルペルオキシドなども使用するこ
とができる。水への溶解度が0.02重量%を超えた化
合物の場合には、水に乳化分散した時の安定性が悪く、
種ポリマー粒子に均一に吸収もしくは吸着させることが
できない。
上記親油性物質を種ポリマー粒子に吸収させる方法につ
いては特に制限はないが、通常、親油性物質を石鹸など
で水に乳化分散して、種ポリマー粒子の水系分散体に添
加混合する。この際、アセトンなどの水溶性溶剤を加え
て親油性物質の種ポリマー粒子への移行を促進させるこ
ともできる。
本発明の方法によれば、上記の親油性物質で膨潤させた
膨潤ポリマー粒子の水系分散体に、重合性モノマーと水
への溶解度が0.01重量%以下の油溶性染料とを水系
媒体中に分散して得られる、粒子径が種ポリマー粒子の
粒子径より小さい水系分散体を添加混合して、重合性モ
ノマーと油溶性染料とを膨潤ポリマー粒子に吸収もしく
は吸着させた後、重合性モノマーを重合させて油溶性染
料含有ポリマー粒子を製造する。
上記重合性モノマーとしては、スチレン、α−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、ハロゲン化スチレン、ジ
ビニルベンゼン、4−ビニルピリジンなどの芳香族ビニ
ル単量体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニ
ルエステル単量体、アクリロニトリルなどのシアン化ビ
ニル単量体、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ
)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、N、N−ジメチルアミンエチルメタクリレート
なとのエチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステル単
量体などを挙げることができる。また、ブタジェン、イ
ソプレンなどの共役ジオレフィン単量体なども使用する
ことができる。そのほかにも(メタ)アクリルアミド、
グリシジル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、2−ヒドロキシ(メタ)アクリレ
ートなどを目的に応じて使用することもできる。また、
 (メタ)アクリル酸、イタコン酸、フマル酸なども必
要に応じて膨潤重合を阻害しない程度に使用することが
できる。これらモノマーは、単独でもあるいは2種以上
混合して使用することもできる。
なお、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ
)アクリレートなどの多官能ビニルモノマーを全モノマ
ーに対し0.5重量%以上、特に1〜40重量%併用す
ると乾燥粉体時における粒子融合が防止され、また粒子
の硬度、剛度が上昇して、例えば滑剤などの用途に好適
に使用することができる。
上記重合性モノマーの使用量は、種ポリマー粒子の粒子
径および目的とする油溶性染料含有ポリマー粒子の粒子
径によって適宜決定される。
上記重合性モノマーに溶解して使用する油溶性染料とし
ては、水への溶解度が0.01重量%以下、好ましくは
0.005重重%以下、さらに好ましくは0.001重
量%以下の染料が用いられる。油溶性染料の水への溶解
度が0.01重量%を超えると重合時および水洗処理中
に油溶性染料の水への溶出量が増加して、目的とする0
、  5〜20重量%の範囲の油溶性染料を含有するポ
リマー粒子を得ることができない。また、得られるポリ
マー粒子の色の耐久性が低く、このポリマー粒子に接触
する他の材料への染料の移行が起こりやすくなる。
なお、本発明における溶解度は20℃で測定したもので
ある。
上記油溶性染料としては、水への溶解度が0301重漬
%以下の染料ならばいずれも使用可能であり、例えば親
水基合同の少ないアゾ染料、塩基性アントラキノン染料
、金属昨塩染料、脂肪酸塩などを挙げることができる。
重合性モノマーと油溶性染料とを水系媒体中に微分散す
る方法としては、特に制約はないが、少量の界面活性剤
を含む水とともに超音波ホモジナイザー、高圧ピストン
型ホモジナイザーを通すことで達成することができる。
重合性モノマーと油溶性染料とは別々に水系媒体に分散
して得られた分散体を個々に添加してもよいし、また両
者を混合してから添加してもよい。また、重合性モノマ
ーと油溶性染料とを同時に水系分散媒体中に分散しても
よい。
本発明における重合性モノマーの重合に際しては、重合
時および重合後のポリマー粒子の安定性を増すために、
懸濁保護剤を加えることが好ましい、懸濁保護剤として
は、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロー
ル、ポリアクリル酸塩、微粉末無機化合物を挙げること
ができる。このほかに界面活性剤を安定性の改善のため
少量使用することも可能であるが、多すぎると小粒子径
のポリマー粒子が重合中に発生し、均質なポリマー粒子
を得ることが困難になる。
本発明において使用される重合開始剤は、油溶性重合開
始剤である、例えばアゾビスイソブチルニトリル、ベン
ゾイルペルオキシド、2,4−ジクロルベンゾイルペル
オキシド、ジオクタノイルペルオキシド、ジー3,5.
5−1リメチルヘキサノイルペルオキシド、ラウロイル
ペルオキシドなどを挙げることができる。これら油溶性
重合開始剤は単独でもあるいは2種以上混合して使用す
ることもできる。上記油溶性重合開始剤は通常あらかじ
め重合性モノマーまたは溶媒に溶解して重合系に添加さ
れる。
なお、種ポリマー粒子に吸収させる親油性物質として重
合開始能を有する有機過酸化物を使用する場合は、新た
に重合開始剤を使用する必要はない。
なお、本発明において、過酸化水素あるいは過硫酸カリ
ウムなどの水溶性重合開始剤を用いると、小粒子径のポ
リマー粒子が多量に発生し、均質なポリマー粒子を得る
ことができない。
また、重合時に四塩化炭素、t−ドデシルメルカプタン
などの重合調節剤、亜硝酸ナトリウム、ハイドロキノン
、N、N−ジエチルヒドロキシルアミンなどの水溶性の
重合禁止剤を添加してもよい。水溶性の重合禁止剤が存
在すると、小粒子径のポリマー粒子の発生の抑ルJに効
果がある。
重合温度は、用いる重合開始剤が活性化される温度で行
うが、通常、40〜90℃、好ましくは50〜80℃で
ある。
本発明の油溶性染料含有ポリマー粒子は、種ポリマー粒
子を芯物質(コアー)とし、この表面上に形成されたポ
リマー被覆層(シェル)とからなるコアー/シェル構造
を有し、油溶性染料はポリマ一層中に均一に分散されて
いるという特徴を有するものである。
本発明の油溶性染料含有ポリマー粒子の用途としては、
顕微鏡検査用の標準試料、分離、流体流、遠心分離、拡
散率測定およびダスト研究などのモデル系用材料、滑剤
、生体医学診断薬用担体、固定化酵素担体、粉末インク
、静電現像用トナー、塗料、粉末潤滑剤、マイクロカプ
セル感圧複写紙のマイクロカプセル保護用スペーサー材
料、塗工紙用プラスチックピグメント、粘着剤用プラス
チックピグメント、セラミックス用バインダー、耐衝撃
樹脂用ペースポリマー粒子、化粧品用プラスチックピグ
メントなどを挙げることができる。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれら実施例によって限定されるものでない。
なお、「部」は重量部を意味する。
実施例1 親油性物質ならびに重合開始剤としての3,5゜5−ト
リメチルヘキサノイルペルオキシド(日本油脂(株)製
「パーロイル355」、20℃の水への溶解度0.01
%)2部、ラウリル硫酸ナトリウム0.15部および水
20部を超音波ホモジナイザーで乳化し、油滴の最大径
が0. 5μm以下となるように微分散した。
この分散体を種ポリマー粒子としての粒子径0゜7μm
の単分散ポリスチレンラテックス(固形分濃度lO%)
5部およびアセトン6部からなる混合物中に添加し、系
を25℃で12時間にわたってゆっくり攪拌しながら分
散油滴を種ポリマー粒子に吸収させた。
次に、アクリル酸ブチル8部、スチレン82部、アルリ
ル酸2−エチルヘキシル10部、油溶性染料(日本化薬
(株)製rKayase+BlueFRJ、20℃にお
ける水への溶解度o、  oo。
5%)5部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および水30
0部を高圧ピストン型ホモジナイザー(マントンガラリ
ン社Type15M)で最大液滴径0.5μm以下に微
分散し、先の種ポリマー粒子分散液に添加した。25℃
で1時間ゆっくり撹拌するとモノマーは種ポリマー粒子
に完全に吸収された。
これにポリビニルアルコールの5%水溶液200部を加
え、70℃で6時間重合を行い、収率98%で粒子径4
.1μm、粒子径の標準偏差値が平均粒子径の4%であ
る、均一な粒子径の油溶性染料含有ポリマー粒子を得た
この着色ポリマー粒子を乾燥して得られた粒子粉体の電
気抵抗値を測定したところ、3.0x1015Ω・cm
と高抵抗であった。
また、この粒子粉体なヘンシェルミキサーで15分間高
速攪拌した後に光学顕微鏡で観察したところ、砕けた粒
子は見い出されず、機械的に十分強固な粒子であること
が分かった。
更に、この粒子粉体100部に、荷電調整剤としての含
クロム染料「ボントロンE−82J(オリエント化学(
株)!り1部をメタノール200部に溶かした溶液を加
えて十分にまぶし、乾燥したところ、帯電ff1−15
μc / gの負帯電性トナーが得られた。このトナー
を用いて、複写機「FD−4045J(リコー(株)製
)で複写したところ、複写画像は良好で、そのマクベス
濃度計で測定した濃度(1,D、)は1. 1であった
比較例1 モノマーと油溶性染料の微分散を行わなかった以外は実
施例1と同様にして重合を行ったところ重合収率98%
で粒子径4. 0μm、粒子径の標準偏差値が平均粒子
径の10%のポリマー粒子を得たが、油溶性染料はポリ
マー粒子に吸収されず分離していた。また、このポリマ
ー粒子を乾燥して得られた粒子粉体は白色で、粒子自体
は透明であった。
実施例2 油溶性染料を日本化薬(株)製rKayase+Red
SF−4GJ  (水ヘノ溶解度o、  oo。
2%)に代えたほかは実施例1と同様にして重合を行っ
たところ、収率98%で粒子径4.2μm、粒子径の標
準偏差値が平均粒子径の5%の赤く着色されたポリマー
粒子を得た。このポリマー粒子の濃度を実施例1と同様
にして測定したところI。
D、  =1. 2であった。
比較例2 実施例2におけるモノマーと油溶性染料の微分散を行わ
なかフた以外は実施例2と同様にして重合を行ったとこ
ろ、得られたポリマー粒子は6゜2μmにピークを持つ
1〜20μmの粒子径を持ったブロードな粒子であった
。また、油溶性染料もポリマー粒子と分離していた。
実施例3 モノマーとしてアクリル酸ブチル22部とスチレン78
部とを、また油溶性染料としてオリエント化学工業(株
)製rBlack  HBBJ  (水への溶解度o、
oooi%)を用いた以外は実施例1と同様にして重合
を行ったところ、重合収率96%で平均粒子径4. 0
μm、粒子径の標準偏差値が平均粒子径の3%の着色ポ
リマー粒子を得た。このポリマー粒子の濃度を実施例1
と同様にして測定したところ1.  D、 =1. 3
であった。
比較例3 油溶性染料を用いなかった以外は実施例3と同様にして
重合を行い、平均粒子径4.0μm、粒子径の標準偏差
値が平均粒子径の3%の無着色ポリマー粒子粉体を得た
このポリマー粒子100部をポリビニルアルコ。
−ルの5%水溶液200部に加え、更に水200部を加
えた。このポリマー粒子分散液に油溶性染料(オリエン
ト化学工業(株)製rBlack)(BBJ )5部を
トルエン100部に溶解した溶液を常温で攪拌しながら
加え、12時間攪拌を続け、その後加熱してトルエンを
除去し、乾燥して粒子粉体を得た。この粒子を光学顕微
鏡で観察したところ油溶性染料は粒子とは別に存在して
いた。
比較例4 油溶性染料の代わりに水溶性染料(住友化学工業(株)
製、 rsumiacryl  BlueN−3GLJ
、水への溶解度4%)を使用した以外は実施例1と同様
にして重合を行ったところ、重合収率99%で粒子径4
μm、粒子径の標準偏差値が平均粒子径の4%のポリマ
ー粒子を得た。
このポリマー粒子を含む重合溶液をろ過したところ青色
のる液が得られ、多量の染料が水中に存在していること
が分かった。このポリマー粒子の濃度を実施例1と同様
にして測定したところ1.  D。
=0.2であった。
(発明の効果) 本発明の均一な粒子径を有する油溶性染料含有ポリマー
は、従来の粉砕法、懸濁重合法、膨潤重合法などによっ
て得られる着色ポリマー粒子に比較して、次のような利
点を有する。
(イ)本発明の油溶性染料含有ポリマーにおいては、着
色剤としての油溶性染料がポリマー粒子中に均一に分散
されている。
(ロ)本発明の油溶性染料含有ポリマー粒子はほぼ真珠
上であり、均一な粒子形状を有している。
(ハ)本発明の油溶性染料含有ポリマー粒子は均一な粒
子径を有し、その粒子径分布は標準偏差値が10%以下
という狭いものである。
(ニ)本発明の油溶性染料含有ポリマー粒子は、1高い
機械的強度を有する。
(ホ)本発明の油溶性染料含有ポリマー粒子においては
、粒子径を容易に調整することができる。
(へ)本発明の油溶性染料含有ポリマー粒子のおいては
、着色剤として油溶性染料を使用しているため、このポ
リマー粒子を用いて得られる色は優れた耐久性を有する
従って、本発明の油溶性染料含有ポリマーは、電子写真
、静電印刷などに使用するカラートナー、顕微鏡検査用
の標準粒子、モデル粒子、スペーサー粒子、塗料などと
して広い分野に有効に使用することができ、その工業的
意義は大きい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粒子径が1〜100μm、粒子径の標準偏差値が
    平均粒子径の10%以下、かつ油溶性染料の含量が0.
    5〜20重量%であることを特徴とする均一な粒子径を
    有する油溶性染料含有ポリマー粒子。
  2. (2)種ポリマー粒子の水系分散体に水に対する溶解度
    が0.02重量%以下の親油性物質を添加して種ポリマ
    ーに吸収もしくは吸着させて膨潤ポリマー粒子を形成し
    、 この膨潤ポリマー粒子の水系分散体に重合性モノマーと
    水への溶解度が0.01重量%以下の油溶性染料とを水
    系媒体に分散して得られる、粒子径が種ポリマー粒子の
    粒子径より小さい水系分散体を添加して、重合性モノマ
    ーと油溶性染料とを膨潤ポリマー粒子に吸収もしくは吸
    着させ、次いで、重合性モノマーを重合させることを特
    徴とする粒子径が1〜100μm、粒子径の標準偏差値
    が平均粒子径の10%以下、かつ油溶性染料の含量が0
    .5〜20重量%の均一な粒子径を有する油溶性染料含
    有ポリマー粒子の製造方法。
  3. (3)種ポリマー粒子の粒子径が0.05〜30μm、
    粒子径の標準偏差値が平均粒子径の10%以下であるこ
    とことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の油溶性
    染料含有ポリマー粒子の製造方法。
  4. (4)重合性モノマーを油溶性重合開始剤を用いて重合
    させることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の油
    溶性染料含有ポリマー粒子の製造方法。
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