JPH01294702A - 単分散重合体粒子の製造方法 - Google Patents

単分散重合体粒子の製造方法

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JPH01294702A
JPH01294702A JP12454488A JP12454488A JPH01294702A JP H01294702 A JPH01294702 A JP H01294702A JP 12454488 A JP12454488 A JP 12454488A JP 12454488 A JP12454488 A JP 12454488A JP H01294702 A JPH01294702 A JP H01294702A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は単分散重合体粒子の製造方法に関し、より詳細
には微細な不良粒子を発生することなく粒度分布が単分
散で、粒径が数μm以上の球形重合体粒子を製造する方
法に関する。
〔従来の技術〕
従来、球状の重合体粒子の製造方法としては、乳化重合
法、懸濁重合法、分散重合法が知られている。これらの
重合法は夫々、得られる粒径、粒度分布、分子量に特徴
があり、乳化重合法では、高分子の単分散微粒子は得ら
れるものの粒径が1゜0μm以下の小さいものしか得ら
れない、一方、懸濁重合法では10μm以上の大きな粒
径のものは得られるが、多分散の粒度分布のものしか合
成が不可能である。更に、分散重合においては、粒径が
7μm程度の単分散粒子が合成された報告はあるものの
、粒子を構成する重合体の分子量及び粒径を制御するこ
とは容易ではな(、使用し得る単量体も限られている。
これらの欠点を改良するものとして、ジャーナル・オブ
・ポリマー・サイエンス;ポリマー・シンポジウム12
,225−240 (1985)には、乳化重合で合成
した単分散粒子を、オリゴマー或いは溶媒で膨潤させ、
続いてモノマーで膨潤させ、重合を行う「二段階膨潤法
」が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記先行技術の方法は、二段階の膨潤と
いう煩雑な手段を必要とすると共に、膨潤操作そのもの
に長時間を必要とし、生産性に欠けるという問題がある
粒径が数μm乃至数十μmのオーダーにあり、しかも粒
度分布が単分散の球状重合体粒子が得られれば、このも
のは粒度分布がシャープで分級等の操作が必要でないこ
とから、電子写真用トナー、液晶表示板のギャップ調整
剤、コールタ−カウンターの標準粒子、クロマトグラフ
ィー等のカラム充填剤、免疫診断薬用担体、化粧品用填
剤等の用途が期待される。
従って、本発明の目的は、粒径が数μm以上の単分散重
合体粒子を生産性よく製造し得る方法を提供するにある
本発明の他の目的は、分散媒中の単量体の溶解性減少を
、単量体を含有する油滴を形成することまたは種重合体
粒子の単量体吸収に利用することにより、短時間の内に
効率よく、大粒径の単分散重合体粒子を製造し得る方法
を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
単量体を溶解するが、その重合体を溶解しない水混和性
有機溶媒または該水混和性有機溶媒と水との混合液を溶
媒とし、単量体、核物質ま°たは該単量体に対して膨潤
性を示す種重合体粒子、分散安定剤及び油溶性重合開始
剤を前記溶媒中に溶解乃至分散させ、この分散系に水酸
化物と強酸を投入して分散系の水および電解質の濃度を
増加させて単量体の溶解度を低下させることにより、該
核物質を中心として単量体、重合開始剤から成る油滴を
形成させまたは該種重合体粒子中に単量体及び重合開始
剤を吸収させ、該油滴中の単量体または種重合体粒子中
に吸収された単量体を選択的に重合させて重合体粒子を
製造することにより本発明の目的が達成される。
〔作用〕
本発明では、単量体を溶解するが、その重合体を溶解し
ない水混和性有機溶媒また該有機溶媒と水との混合液を
、単量体を溶解させるための溶媒兼核物質または種重合
体粒子を分散させるための分散媒として使用し、この分
散媒中に単量体、核物質または種重合体、分散安定剤、
及び油溶性重合開始剤を分散させる。
即ち本発明で用いる溶媒兼分散媒では、水や電解質の添
加による単量体、重合開始剤の溶解度の減少が顕著であ
る。従って、分散媒中に溶解できなくなった単量体、重
合開始剤等の油溶性物質は系中に単量体に対して膨潤性
を示す種重合体が存在すると、種重合体に吸収され重合
体粒子の膨潤が生じるようになる。一方、上記したよう
な油溶性物質が安定して存在できるものがない場合は安
定な状態を求めて核物質等のまわりに分散安定剤を伴っ
て集まり、油滴を形成する。この場合、核物質でなくと
も、たとえ塵や埃でも油溶性物質が集合できるきっかけ
になり得るので、核物質以外に油滴の核となりそうな物
質をあらかじめ除去しておく必要がある。
このようにして、分散媒中に、はぼ等しい大きさの球形
の粒子が、核物質または種重合体の数だけ形成し、この
粒子中の単量体が選択的に重合することにより、単分散
の粒子が形成するのである。
重合開始は油滴中または種重合体中に吸収された単量体
についてのみ選択的に行われることが重要であり、もし
も分散媒中に溶存する単量体について重合が開始される
と、この生成重合体粒子に単量体が吸収されて、粒子成
長が生じるようになリ、単分散の重合体粒子は得にく(
なることから、重合開始剤は油溶性であり、単量体と共
に油滴または種重合体粒子に吸収される必要がある。
なお、核物質、種重合体、分散安定剤、重合開始剤とと
もに、油溶性物質を溶解させると、他の油溶性物質とと
もに油滴の形成または種重合体に吸収されて、生成する
重合体粒子に機能を付加することができる。例えば、油
溶性染料を溶解させると、着色粒子を得ることができる
本発明の方法は、上述した如く、溶媒兼分散媒中での単
量体、重合開始剤の溶解度減少を駆動力として、核物質
を中心とした油滴の形成または種重合体粒子の単量体に
よる膨潤を強制的に行うものであり、特に、単量体の溶
解度減少手段として水酸化物と強酸を投入することによ
り生成する水および電解質の濃度を増加させることを特
徴としている。
水酸化物と強酸の投入順は系に影響がない限り水酸化物
を先に投入しても、強酸を先に投入しても、あるいは水
酸化物と強酸を同時に投入してもよいが、例えば水酸化
物を後に投入する場合は次のようになる。まず分散系に
塩酸等の強酸を投入すると系中の電解質の濃度が上がる
。これに伴って、単量体等油溶性成分の溶解度も減少し
、油溶性物質が種重合体への膨潤または核物質を中心と
する油滴の形成が始まる。ここでさらに水酸化ナトリウ
ム等の水酸化物を投入すると中和反応によって生成した
水によって油溶性成分の溶解度はさらに減少し油滴また
は種重合体は一層増大する。
油溶性物質の溶解度を減少させる手段として水を滴下す
る方法があるが、この場合、水滴のまわりに局部的に水
の濃度が高い部分ができその部分の油滴ないしは種重合
体の成長が著しくなり、単分散の粒子が得られなくなる
。攪拌手段を併用すると水の滴下量が少ない場合には問
題にならないものの滴下量が限られ生産性が悪くなる。
それに対して本発明では投入する水酸化物の粒径を小さ
くして、投入数を多くすると水を滴下する場合と比較し
て、系中がより均一にしかも短時間で油溶性物質の溶解
度を減少させることができるのである。更に攪拌手段を
併用するとより効果的である。
既に、指摘した通り、通常の方法では、核物質を中心と
した油滴を形成するまたは重合体粒子に対して単量体を
大量にしかも短時間の内に吸収させその膨潤を行わせる
ことは、非常に困難であるが、本発明の方法によれば、
特定の溶媒兼分散媒中における単量体の溶解度減少を利
用して、核物質を中心とした油滴を形成させるまたは単
量体を種重合体中に析出吸収させることにより、処理を
短時間の内に効率よく行うことが可能となるものである
。しかも分散安定剤の安定を減じることなく、系中でほ
ぼ均一な状態で、効率的に単量体の溶解度を減少させる
ことができる。さらに油滴中の単量体または重合体粒子
に吸収された単量体の選択的重合が可能となるため、粒
径が増大され、しかも単分散の粒度分布の球状重合体粒
子を得ることが可能となる。
[好適態様〕 垂1体 本発明に用いる単量体は、ラジカル重合性を有するエチ
レン系不飽和単量体であり、その適当な例は、モノビニ
ル芳香族単量体、アクリル系単量体、ビニルエステル系
単量体、ビニルエーテル系単量体、ジオレフィン系単量
体、モノオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン系
単量体、ポリビニル系単量体等である。
モノビニル芳香族単量体としては、 式 (式中、R+ は水素原子、低級アルキル基又はハロゲ
ン原子であり、R2は水素原子、低級アルキル基、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基、アミノ基、ニトロ基、ビニル
基或いはカルボキシル基である) のモノビニル芳香族炭化水素、例えばスチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、
o−1m−1p−クロロスチレン、p−エチルスチレン
、スチレンスルホン酸ナトリウム、ジビニルベンゼンの
単独または2種以上の組合せを挙げることができ、更に
前述した他の単量体としては以下のものが夫々挙げられ
る。
式 (式中、R8は水素原子又は低級アルキル基、R4は水
素原子、炭素数12迄の炭化水素基、ヒドロキシアルキ
ル基、ビニルエステル基、またはアミノアルキル基であ
る) のアクリル系単量体、例えばアクリル酸、メタクリル酸
、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シ
クロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチル
ヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−ヒド
ロキシル酸ブチル、δ−ヒドロキシルアクリル酸ブチル
、β−ヒドロキシメタクリル酸エチル、γ−アミノアク
リル酸プロピル、T−N、N−ジエチルアミノアクリル
酸プロピル、エチレングリコールジメタクリル酸エステ
ル、テトラエチレングリコールジメタクリル酸エステル
等。
式 (式中、R3は水素原子又は低級アルキル基である) のビニルエステル、例えばギ酸ビニル、酢酸1:”ニル
、プロピオン酸ビニル等。
式 (式中、R6は炭素数12迄の1価炭化水素基である) のビニルエーテル、例えばビニルエチルエーテル、ビニ
ルエチルエーテル、ビニル−n−ブチルエーテル、ビニ
ルフェニルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル等
式 (式中、R? 、Rs 、R9の各々は水素原子、低級
アルキル基又はハロゲン原子である)のジオレフィン類
、特にブタジェン、イソプレン、クロロブレン等。
式 (式中RIG、R1+の各々は水素原子又は低級アルキ
ル基である) のモノオレフィン類特にエチレン、プロピレン、イソプ
レン、ブテン−1、ペンテン−1,4−メチルペンテン
−1等。
ハロゲン化オレフィン単量体としては、塩化ビニル、塩
化ビニリデン等を挙げることができ、ポリビニル系単量
体としては、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、
トリアリルシアヌレート等を挙げることができる。
これらの単量体は単独でも2種以上の組合せでも使用得
る。好適の単量体はスチレン、(メタ)アクリル酸エス
テル、スチレン/(メタ)アクリル酸エステル、スチレ
ン/ジビニルベンゼンである。
1111菜 水混和性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、
イソプロパツール等の低級アルコール;エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール等の多価アル
コール;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロ
ソルブ類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類
;テトラヒドロフラン等のエーテル類;酢酸エチル等の
エステル類;ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の有機酸が挙
げられ、これらの内から単量体は溶解するが、その重合
体は溶解しないようなものが’Jffi体との組合せで
使用される。単量体の溶解性に優れ、水と任意の比率で
混合でき、従って本発明の目的に特に有用な有機溶媒は
、エタノール等の低級アルコールである。
この水混和性有機溶媒は単独で用いることもできるし、
水との混合液の形で用いることもできる。
この後者の場合、単量体の溶解性を実用上低下させない
範囲で水をできる限り含有させておくことが望ましく、
使用する単量体と有機溶媒にて混合割合を決定するが、
例えば、有機溶媒として低級アルコールを使用する場合
、有機溶媒と水とは10:1乃至3:5の容積比、特に
4:3乃至3:4の容積比で用いることができる。
抜脱i 本発明に用いる核物質は、特定の溶媒兼分散媒中におけ
る単量体溶解度の減少を利用して析出した単量体が油滴
を形成する時の核となるものであり、同時に重合体の核
として作用するものである。
この核物質としては、従来知られている微粒子であれば
よく、このようなものとしては、例えば、A1.Oi 
、MnO2、Sing、Snug、 That、Ti1
t、ZnO1M0O3、WO、シリカ、金、り艮、クロ
ム、ジルコニウム、チタン、アルミナ、銅、トリウム、
鉄等の金属水酸化物ゾル、カーボンブラック、無機顔料
、有機顔料、磁性粉等が挙げられる。
このうち磁性粉を核物質として使用した場合には磁性を
持った粒子を製造することができる。磁性粉としては、
磁場の中に置かれて磁化される物質であればよく、例え
ば鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性金属もしくはマ
グネタイト、ヘマタイト、フェライトなどの合金や化合
物が用いられる。
また、カーボンブラック、無機顔料、有機顔料を核物質
として使用した場合には、特に着色剤を添加することな
(着色粒子を製造することができる。顔料としては通常
使用される公知のものが使用できる。
上記核物質は単分散の粒度分布を有するものであり、そ
の粒径は一般に0.01乃至20μm。
特に0.5乃至10μmの範囲内にあることが望ましい
濾里合体n王 本発明に用いる種重合体粒子は前述した単量体に対して
膨潤性を示すものであり、前述した単量体の1種または
2種以上を重合させて得た重合体粒子である。この重合
体粒子は用いる単量体と同種の単量体から形成されてい
るのが一般であるが、この単量体とは異なった単量体の
重合で形成されていてもよい。前者の例は、スチレン系
重合体粒子とスチレン系単量体の組合せであり、後者の
例はアクリル系重合体粒子とスチレン系単量体との組合
せである。
種重合体粒子は単分散の粒度分布を有するものであり、
その粒径は一般に0.01乃至50μm、特に0.5乃
至20μmの範囲内にあることが望ましい。このような
種重合体粒子は、それ自体公知の分散重合法、乳化重合
法、或いは重合体を粉砕・分級して容易に得ることがで
きる。
分散に足M 溶媒兼分散媒中での種重合体粒子の分散性を向上させる
ための分散安定剤としては、それ自体公知の、ポリビニ
ルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、
ポリアクリル酸、ポリアクリルイミド、ポリエチレンオ
キシド、ポリ(ハイドロオキシステアリン酸−g−メタ
クリル酸メチル−co−メタクリル酸)共重合体等の高
分子分散安定剤や、ノニオン系界面活性剤、アニオン系
界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性系界面活性剤
等が使用される。
これらの内でも、ポリビニルアルコール等の高分子分散
安定剤が好適であり、有m溶媒−水混合液との組合せで
良好な結果を与える。
里企M泣剋 重合開始剤は、油溶性のものであれば任意のものを用い
ることができる。例えばラジカル重合開始剤としては、
アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物やクメンヒ
ドロペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、ジ
クミルペルオキシド、ジーし一ブチルペルオキシド、過
酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等の過酸化物等単量
体に可溶なものが使用される。また、紫外線による重合
の場合には、それ自体公知の光重合開始剤の内、油溶性
のものを用い得る。油溶性のもののなかでも特に、有機
溶媒中で単量体が単独で重合しにくいように、有機溶媒
に溶解しにくい重合開始剤を用いることが望ましい。
水音化上 水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属の
水酸化物の他、水酸化亜鉛、水酸化鉄、水酸化錫、水酸
化カルシウム、水酸化ニッケル、水酸化マグネシウム等
、電解質の金属水酸化物が使用できる。水酸化物の粒径
は均一に分散するようにできるだけ小さいほうが望まし
く一般に0゜1μm乃至1000μm、特に1μm乃至
50μmのものが用いられる。
4酸 塩酸、硫酸、硝酸等の酸が使用できるが、水酸化物との
中和反応により生成する塩が水に不溶性になるものは使
用できない。
里金法 本発明によれば、まず、水混和性有機溶媒またはこれと
水との混合液に単量体を溶解させる。単量体の溶解量は
、溶媒及び単量体の種類及び組成によってかなり相違す
るが、一般に0.Ol乃至50重景%、特に1乃至20
重量%の範囲が好適である。
この溶液に、核物質または種重合体粒子、及び重合開始
剤を添加する。核物質および種重合体粒子の添加量は所
望する粒径の程度によって相違する。即ち、系中に存在
する単量体の大部分は核物質または種重合体の個数分分
配されるので、所望の粒径の粒子を形成するために必要
な単量体が核物質または種重合体−個あたりに分配され
るように核物質および種重合体の添加量を決める必要が
ある。一般に核物質または種重合体粒子と系中の単量体
とは、1:1乃至1:109特に1:10乃至1:10
’の重量比で存在させることが望ましく、一方、分散系
中における種重合体粒子の濃度は一般に0.01乃至5
0重量%、特に0.1乃至20重量%の範囲で用いるの
がよい。また、分散安定剤は、種重合体粒子当り0.1
乃至30重量%、特に1乃至10重量%の量で用いるの
がよく、一方重合開始剤は仕込み単量体当たり0゜00
1乃至10重量%、特に0.01乃至0.5重量%で用
いるのがよい。
上記分散系に油溶性の物質を添加すると油溶性物質も単
量体と同様の作用で種重合体に吸収されるか、核物質の
回りに油滴を形成し単量体が重合する時に同時に取り込
むことができる。たとえば油溶性の染料を系中に分散さ
せると着色粒子を生成することができる。
この分散系に水酸化物と強酸を投入する。系中の物質が
例えば酸と反応するようなものであれば水酸化物を先に
投入し、水酸化物と反応するようなものであれば酸を先
に投入し、どちらでもない場合にはどちらか一方を先に
投入しても、同時に投入してもよい。投入時には、分散
しやすいように撹拌することが望ましい。
水酸化物と強酸は、系中の油溶性物質の溶解度を減少さ
せるに必要な量を添加すればよく一般にそれぞれ溶媒1
2あたり0.1g乃至100g、特に1g乃至Logの
範囲で用いることが望ましい。
次いで重合体粒子中に吸収された単量体または核物質を
中心として形成した油滴中の単量体を重合させる0重合
は、一般に窒素等の不活性雰囲気中で一30″C乃至9
0°C5特に30°C乃至80°Cの温度で行われる。
重合条件は重合開始剤の種類によって異なり、例えば、
光重合開始剤であれば適当な波長の光を照射すればよい
。重合開始剤が低温で反応するものであれば、種重合体
への吸収と同時に単量体の重合が始まる場合もあるが、
吸収が完全に行われてから重合が開始するほうが、単量
体が独自で重合して粒径の小さい粒子を形成するおそれ
がないためより望ましい。
重合時間は吸収された単量体の重合が完結するものであ
り、一般に0.1乃至30時間が適当である。本発明の
方法は一段のみで実施してもよく、また所定の粒径に成
長するまで複数段にわたって実施してもよい。生成重合
体は、一般に粒径が1乃至1000μm、特に5乃至1
00μmに成長しており、高度に単分散であるという特
徴を有している。得られた重合体粒子はサスペンション
の形で各種用途に供することもでき、また濾過分離し、
必要により水洗した後、粉体の形で各種用途に供するこ
ともできる。
(以下、余白) 〔実施例] 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
(実施例1) スチレン20d、イオン交換水36d、エタノールL4
4ml、アゾビスイソブチロニトリル284■及びポリ
アクリル酸2gの混合溶液を還流器のついた3つ口のセ
パラブルフラスコに入れ、窒素気流下1100rpで攪
拌しながら70°Cで12時間反応させ、重合を完了せ
しめた。重合物は光学顕微鏡で観察したところ、約2μ
mの単分散粒子であった。このようにして合成した重合
物0゜4gをエタノール70g、イオン交換水57g1
スチレン3g1ポリビニルアルコール0.15g及び2
,2”−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
0.15gの溶液に分散してエマルションを得た。
上記得られたエマルションに塩酸(12’N)20gを
一度に加えた後、粒径が1M以下になるまで粉砕した水
酸化ナトリウム7.7gを攪拌しながら加えた。さらに
、このエマルションにイオン交換水80gを一度に加え
て光学顕微鏡で観察したところ、粒子は真球状に約8μ
mに膨潤していた。
次いで、上記エマルションを還流器のついた300m1
lの3つロセパラブルフラスコに入れ、窒素気流下11
00rpで攪拌しながら70°Cで8時間反応させ、重
合を完了せしめた。得られた重合物を濾過した後、乾燥
せて2.8gの樹脂粒子を得た。
この得られた粒子の粒度分布をコールタ−カウンターに
より測定したところ表−1に示すように、非常に単分散
で、平均粒径が7.6μmの球状粒子であった。
表−1 (実施例2) スチレン14m1、アクリル酸ブチル6d、イオン交換
水35Id、エタノール144−、アゾビスイソブチロ
ニトリル280■、及びポリアクリル酸2gを還流器の
ついた300dの3つロセパラブルフラスコに入れ、窒
素気流下1100rpで攪拌しなから70°Cで12時
間反応させ、重合を完了せしめた。重合物を光学顕微鏡
で観察したところ約2μmの単分散粒子であった。
上記得られた重合物0.4gをメタノール70g、イオ
ン交換水70g1スチレン15g1ポリビニルアルコー
ル0.3gおよび過酸化ベンゾイル0.15gからなる
溶液中に分散してエマルションを得た。
上記得られたエマルションに粒径約20μmの塩化マグ
ネシウム12gを加えた後、硫酸(36N)9.5gを
一度に加えて攪拌した。さらに、このエマルションにイ
オン交換水80gを一度に加えて光学顕微鏡で観察した
ところ、粒子は真球状に約14μmに膨潤していた。
次イテ、上記エマルションを還流器の付いた300dの
3つロセバラプルフラスコに入れ、窒素気流下1100
rpで攪拌しながら80°Cで8時間反応させ、重合を
完了せしめた。得られた重合物を濾過した後、乾燥して
約15gの樹脂粒子を得た。
この得られた粒子の粒度分布をコールタ−カウンターに
より測定したところ表−2に示すように、非常に単分散
で、平均粒径が13.5μmの球状粒子であった。
表−2 (実施例3) スチレン20戚、イオン交換水36d、エタノール14
4d、2.2’ −アゾビスイソブチロニトリル284
■及びポリアクリル酸4gの溶液を還流器のついた30
0戚の3つロセパラブルフラスコに入れ、実施例1と同
様の操作により重合を完了せしめた。重合物を光学顕微
鏡で観察したところ約1μmの単分散重合体粒子であっ
た。
上記得られた重合物0.4gをエタノール35g1イオ
ン交換水60g1メチルメタクリレート40g、油溶性
染料(’C,1,ソルベント・レッド27)3g、2.
2’ −(2,4−アゾビスイソブチロニトリル)Ig
からなる溶液に分散してエマルションを得た。
上記得られたエマルションに硝酸(15N)10gを一
度に加えた後、粒径が約0.1mmの水酸化カルシウム
7.5gに加えて攪拌した。さらに、このエマルション
にイオン交換水80gを一度に加えて光学顕微鏡で観察
したところ、粒子は真球状に約10μmに膨潤していた
次いで、そのエマルションを還流器の付いた300戚の
3つロセパラブルフラスコに入れ、窒素気流下1100
rpで攪拌しながら70で8時間反応させ、重合を完了
せしめた。得られた重合物を濾過した後、乾燥して約4
0gの赤色の樹脂粒子をえた。
この得られた粒子は真球状の赤色粒子で、粒度分布は表
−3に示すように、非常に単分散で、平均粒径が9.4
μmであった。
表−3 (実施例4) 平均粒径20nmのシリカ(AERO5IL 130 
 (日本エアロゾル社製)〕l■を蒸留水12に分散さ
せた。蒸留あるいは限外濾過によって水及びアルコール
に不溶な粒子を完全に取り除いたイソプロピルアルコー
ル600 d、水700d、メタクリル酸メチル40g
1ポリビニルピロリドン1.5g1過酸化ベンゾイル1
.5gからなる溶液に上記のシリカのサスペンション0
.3mlを加えた。
上記得られたサスペンションに塩酸(12N)200g
を一度に加えた後、粒径が1固以下になるまで粉砕した
水酸化カリウム108gを加えて攪拌した。さらに、こ
のエマルションにイオン交換水1000dを一度に加え
て光学顕微鏡で観察したところ、粒子は真球状に約11
μmに膨潤していた。
次いで、そのエマルションを還流器の付いた31の3つ
ロセパラプルフラスコに入れ、窒素気流下1100rp
で攪拌しながら80°Cで8時間反応させ、重合を完了
せしめた。得られた重合物を濾過した後、乾燥して約4
0gの樹脂粒子を得た。
この得られた粒子の粒度分布をコールタ−カウンターに
より測定したところ表−4に示すように、非常に単分散
で、平均粒径が10.3μmの球状粒子であった。
(以下、余白) 表−4 (実施例5) 表−5(1)に示す粒径をもった平均粒径5μmの球形
フェライト粒子3gを、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム0.1gを溶解した100gの蒸留水にボール
ミルを用いて分散させた。
このサスペンションの余分な界面活性剤を透析によって
取り除き、蒸留水を加えて全量を700gにした。更に
このサスペンションにエタノール700g、スチレンモ
ノマー30g1ポリビニルアルコール1.5g及びアゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1.5gを溶
解させてサスペンションを得た。
上記得られたサスペンションに粒径約20μmの塩化マ
グネシウム120gを加えた後、硫酸(36N)95g
を一度に加えて攪拌した。さらに、このサスペンション
にイオン交換水800gを一度に加えて光学顕微鏡で観
察したところ、粒子は真球状に約11μmに膨潤してい
た。
次いで、そのエマルションを還流器の付いた31の3つ
ロセパラブルフラスコに入れ、窒素気流下100rpa
+で攪拌しながら80℃で8時間反応させ、重合を完了
せしめた。得られた重合物を濾過した後、乾燥して約3
0gの樹脂粒子を得た。
この得られた磁性粒子の粒度分布をコールタ−カウンタ
ーにより測定したところ表−5(2)に示すように、非
常に単分散で、平均粒径が10゜3μmの球状粒子であ
った。
表−5(1) 表−5(2) (実施例6) 表−6(1)に示す粒度分布をもった平均粒径5μmの
フタロシアニングリーン4gを、ラウリル硫酸ナトリウ
ム0.8gを溶解した100gの蒸留水にボールミルを
用いて分散させた。このサスペンションの余分な界面活
性剤を透析によって取り除き、蒸留水を更に加えて全量
を700gにした。次に、このサスペンションにメタノ
ール700g、アクリル酸メチル30g、ポリビニルア
ルコール1.5gおよヒ過酸化ベンゾイル1.5g溶解
させた。
上記得られたサスペンションに塩酸(12N)200g
を一度に加えた後、粒径が1−以下になるまで粉砕した
水酸化ナトリウム77gを加えて攪拌した。さらに、こ
のエマルションにイオン交換水800gを一度に加えて
光学顕微鏡で観察したところ、粒子は真球状に約10a
mに膨潤していた。
次いで、上記エマルションを還流器の付いた3103つ
ロセパラブルフラスコに入れ、窒素気流下1100rp
で攪拌しながら70°Cで8時間反応させ、重合を完了
せしめた。得られた重合物を濾過した後、乾燥して約3
0gの樹脂粒子を得た。
得られた粒子は緑色で、その粒度分布をコールタ−カウ
ンターにより測定したところ表−6(2)に示すように
、非常に単分散で、平均粒径が9.8μmの球状粒子で
あった。
表−6(1) 表−6(2) (以下、余白) 〔発明の効果〕 本発明によれば、単量体に対する溶媒であり且つ種重合
体粒子に対して分散媒である水混和性有機溶媒中の単量
体の溶解度を低下させ、この低下に見合った量の単量体
で核物質を中心とした油滴を形成するまたは、上記単量
体を種重合体粒子に吸収させることが極めて短時間の内
に効率よく行われるようになった。また、油滴中または
種重合体粒子に吸収された単量体が選択性よく重合する
ことから、粒径が数μm以上の単分散重合体粒子を電子
写真用トナー、液晶表示板のギャップ調整剤、コールタ
−カウンターの標準粒子、クロマトグラフィー等のカラ
ム充填剤、免疫診断用単体、化粧品用基剤等の用途に安
価に供給することが可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)単量体を溶解するが、その重合体を溶解しない水
    混和性有機溶媒または該水混和性有機溶媒と水との混合
    液を溶媒とし、 単量体、核物質、分散安定剤、及び油溶性重合開始剤を
    前記溶媒中に溶解乃至分散させ、この分散系に水酸化物
    と強酸を投入することにより、該核物質を中心として単
    量体、重合開始剤等油溶性物質から成る油滴を形成させ
    、 該油滴中の単量体を選択的に重合させることを特徴とす
    る単分散重合体粒子の製造方法。(2)単量体を溶解す
    るが、その重合体を溶解しない水混和性有機溶媒または
    該水混和性有機溶媒と水との混合液を溶媒とし、 単量体、該単量体に対して膨潤性を示す種重合体粒子、
    分散安定剤及び油溶性重合開始剤を前記溶媒中に溶解乃
    至分散させ、 この分散系に水酸化物と強酸を投入することにより、該
    種重合体粒子中に単量体、及び重合開始剤等油溶性物質
    を吸収させ、 種重合体粒子中に吸収された単量体を選択的に重合させ
    ることを特徴とする単分散重合体粒子の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100378520B1 (ko) * 2000-06-21 2003-03-31 주식회사 선진화학 다단계 분산 중합에 의하여 다분산 고분자 입자를 제조하는 방법
EP1564227A1 (en) * 1999-04-09 2005-08-17 Dynal Biotech ASA Process for the preparation of monodisperse polymer particles
JP2008239637A (ja) * 2007-03-23 2008-10-09 Sekisui Plastics Co Ltd 重合体粒子の製造方法

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EP1564227A1 (en) * 1999-04-09 2005-08-17 Dynal Biotech ASA Process for the preparation of monodisperse polymer particles
KR100378520B1 (ko) * 2000-06-21 2003-03-31 주식회사 선진화학 다단계 분산 중합에 의하여 다분산 고분자 입자를 제조하는 방법
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