JP2581120B2 - マイクロカプセル化微粒子の製造方法 - Google Patents

マイクロカプセル化微粒子の製造方法

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    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/04Making microcapsules or microballoons by physical processes, e.g. drying, spraying
    • GPHYSICS
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/093Encapsulated toner particles
    • G03G9/09392Preparation thereof

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真等における静電像現像用のトナー
をはじめとする多くの分野において利用される、表面が
子粒子ポリマーで覆われた正帯電性の高いマイクロカプ
セル化微粒子の製造方法に関する。
[従来の技術] 粒子表面を他の物質で被覆する、いわゆるカプセル化
方法としては、界面重合法、in situ重合法、液中硬化
被覆法などの化学的方法、水溶液系からの相分離法、有
機溶媒系からの相分離法、液中乾燥法などの物理化学的
方法、および流動気床法、スプレードライ法などの機械
的方法があることはよく知られているところである。し
かしながら、これら従来のカプセル化方法では、個々の
粒子を均一に被覆することは困難で凝集体が生成しやす
いことから、工業的に生産する場合には微妙な反応条件
のコントロールが必要とされるなどの問題があった。
最近、メカノケミカル効果を利用して粒子表面を改質
する、あるいは粒子を芯物質としてマイクロカプセル化
する方法が提案されている(化学装置、1986年3月号、
p.27-33)。この方法によれば、母粒子に対し所定の粒
子径比を有する被覆用の子粒子を母粒子に静電気的に付
着させ、ボールミル、自動乳鉢あるいは気流下での高速
撹拌で強く混合することにより、母粒子に子粒子を埋め
こみ固定化することによって、粒子表面の改質、あるい
は母粒子を芯物質としてマイクロカプセル化を図ろうと
するものである。
粒子表面を覆う子粒子は、通常、水系の重合で得られ
る重合体であるが、これらは乳化重合、懸濁重合いずれ
で製造しても重合安定性の維持のために、多量の界面活
性剤または懸濁保護剤を重合時に使用する。このため、
このような子粒子を用いたカプセル粒子をトナーに用い
ると、帯電性が小さいことや吸湿性があること等によ
り、外的環境による経時変化を受け、複写機の連続コピ
ー時には画質の低下を生む原因となっている。
また、界面活性剤量を極小にすると重合安定性の保持
が非常にむずかしくなる。このように水系での重合で製
造した子粒子を用いたカプセル粒子においては、高帯電
性と重合安定性のバランスがとり難い問題があった。
また、本発明者らが行っている、気流下で高速撹拌し
て母粒子の表面に子粒子による被覆成膜層を形成させる
手法においては、子粒子の粒子径を0.3μm程度以下の
微小粒子径にしなければならず、このためこの子粒子の
重合には、さらに界面活性剤が多量に必要であり、さら
に上記の問題の解決を図る必要があった。
さらに、正帯電性のマイクロカプセル化微粒子を製造
する場合、一般の子粒子の製造はアニオン系の界面活性
剤およびアニオン系の重合開始剤で行なわれることが多
いため、最終的なマイクロカプセル粒子を正帯電性にし
難かった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、水系での重合法によって重合される子粒子
の重合方法における問題点、すなわち、 1)界面活性剤を多く用いて重合すると、得られた子粒
子からは帯電性の低いカプセル粒子しか得られない、 2)界面活性剤の微量使用または不使用では、重合安定
性が劣悪となって子粒子の合成が困難、 3)一般のアニオン系の重合では正帯電性粒子が得られ
ない、 等の問題点を解消して子粒子を安定性良く合成し、か
つ、これにより正帯電性の高いマイクロカプセル化微粒
子の製造方法を提供するものである。
[問題点を解決する手段] 上記の問題点に対し、本発明者らは鋭意検討し本発明
を完成した。すなわち、本発明は、数平均粒子径が1〜
200μmの母粒子と数平均粒子径が母粒子の数平均径子
の1/5以下である被覆層形成材料の子粒子とを気流中で
高速撹拌して芯物質としての母粒子の表面上に被覆層形
成材料の被覆層を形成する方法において、該子粒子がア
ミノ基含有ビニルモノマーと他の共重合可能なモノマー
との共重合体であり、かつ、共重合体の原料のモノマー
の90重量%以上は25℃への水への溶解度が0.5重量%以
下のものからなり、これらモノマーを水溶性アゾ化合物
を重合開始剤として水系で重合したことを特徴とする、
正帯電性の高いマイクロカプセル化微粒子の製造方法を
提供するものである。
ここで、前記アミノ基含有ビニルモノマーは、特にジ
メチルアミノエチルメタクリレートが好適であり、前記
水溶性アゾ化合物は、特にアゾビスシアノバレリアン酸
のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、有機ア
ミン塩から選ばれたものが好適である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明でのマイクロカプセル化で使用する母粒子の数
平均粒子系Snは1〜200μm、好ましくは1〜100μm、
さらに好ましくは2〜50μmである。数平均粒子径Snが
1μm未満では、粒子の高速撹拌による衝突エネルギー
が不十分で被覆層の形成が困難になる上、粒子同士の凝
集が起こり、粒子を個々に独立させてその表面に被覆層
を形成することが困難になる。一方、数平均粒子径Snが
200μmが超えると、微粒子としての特性が失われてし
まう。ここで粒子径の分布は、Sn±20%の範囲内の粒子
径をもつ粒子が、通常、全体の70重量%以上、好ましく
は80重量%以上、さらに好ましくは90重量%以上のもの
が使われる。
本発明でのマイクロカプセル化で使用する母粒子とし
ては、上記条件を満足するものであれば有機物質および
無機物質のいずれも使用可能であり、最終製品としての
マイクロカプセル化微粒子の使用目的などによって適宜
選択することができる。有機物質の代表例としては、例
えば合成樹脂(ポリマー)を挙げることができる。特
に、ビニル系ポリマーが好ましく、その製造に使用する
ビニル系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチ
レン、ハロゲン化スチレン、ジビニルベンゼンなどの芳
香族ビニル単量体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルな
どのビニルエステル類、アクリロニトリルなどの不飽和
ニトリル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、
エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−
エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルアクリレー
ト、ラウリルメタクリレート、エチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレートなど
のエチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステルなどを
例示することができる。このビニル系ポリマーは単独重
合体であっても、あるいは上記ビニル系モノマーから選
ばれた2種以上のモノマーからなる共重合体であっても
よい。また、上記ビニル系モノマーとブタジエン、イソ
プレンなどの共役ジオレフィン、アクリル酸、メタクリ
ル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、グリシジル
アクリレート、グリシジルメタクリレート、N−メチロ
ールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、ジアリルフタレート、アクリ
ルアクリレート、アクリルメタクリレートなどの共重合
可能なモノマーとの共重合体も使用することができる。
本発明のマイクロカプセル化用の母粒子としての特定
範囲の数平均粒子径を有するポリマー粒子は、例えば上
記のビニル系モノマーの懸濁重合、あるいはポリマーバ
ルクの粉砕、分級によって得ることもできる。
特に均一な粒子径を有するマイクロカプセル化微粒子
が必要な場合には、均一な粒子径を有する母粒子を用い
ればよく、このような母粒子は、特公昭57-24369号公報
記載の膨潤重合法、あるいは本発明者らが先に提案した
重合方法(特開昭61-215602、同61-215603、同61-21560
4)によって容易に製造することができる。
本発明の母粒子としては、上記ポリマー粒子の他に数
平均粒子径が1〜200μmの範囲にある医薬品、農薬、
食品、香料、染料、顔料、金属粉なども使用することが
できる。
また、当然、本発明で得られたマイクロカプセル化微
粒子を母粒子として用いることができる。このようにす
れば、多層構造のマイクロカプセル化微粒子が容易に得
られる。
本発明における子粒子用重合体粒子のモノマー組成は
目的によって適宜選択できるが、アミノ基含有モノマー
と他の共重合可能なモノマーの混合物である。
アミノ基含有モノマーとしては、ピリジン等の芳香族
系アミノモノマーおよびアミノ基含有(メタ)アクリレ
ートが挙げられる。
アミノ基含有(メタ)アクリレートとしては、次の一
般式〔I〕 で表わされるものであり、式中、RはHまたはCH3、R1
およびR2は炭素数1〜8、好ましくは炭素数1〜3の炭
化水素基、Xは炭素数2〜4のアルキレン基である。
一般式〔I〕のアクリレートとしては、具体的にはジ
メチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエ
チルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジプロピルアミノエチルメタクリレート、メチルエ
チルアミノエチルメタクリレート、ジブチルアミノエチ
ルメタクリレート、ジブチルアミノプロピルメタクリレ
ート、ジエチルアミノブチルメタクリレート、ジヘキシ
ルアミノエチルメタクリレート、ジオクチルアミノエチ
ルメタクリレートなどが用いられる。
これらのうち好ましいものとしては、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリ
レート、ジプロピルアミノエチルメタクリレート、メチ
ルエチルアミノエチルメタクリレートなどであり、特に
好ましいアミノ基含有モノマーは、ジメチルアミノエチ
ルメタクリレートである。
他の共重合可能なモノマーとしては、共重合可能であ
れば先の母粒子の合成についての説明の記載中に例示し
た中から選択できる。
本発明での子粒子としては、これらのモノマーの中か
ら水への溶解度の条件のもとに選択しなければならな
い。
すなわち、25℃の水に対する溶解度が0.5重量%以下
のモノマーが全モノマー組成中90重量%以上、好ましく
は95%以上を占める必要がある。水への溶解度が0.5重
量%以下のモノマーが全モノマー組成中90重量%より少
ないと、重合において親水基の多い低重合度物質が多く
生成することにより、得られる子粒子の帯電特性を大き
く損なう。
水溶解度0.5重量%以下のモノマーの例としては、ス
チレン、α−メチルスチレン、n−ブチルメタクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート、ジビニルベンゼン、ブタジエン等が挙げられ
る。
水溶解度0.5重量%を超えるモノマーの例としては、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニト
リル、酢酸ビニル、グリシジルメタクリレート、アクリ
ルアミド、ヒドロキシエチルアクリレート等が挙げら
れ、さらに、ジメチルアミノエチルメタクリレートをは
じめとする多くのアミノ基含有モノマーも含まれる。こ
のため、アミノ基含有モノマーの使用量は、自づとモノ
マーの水溶解度の条件で定まる。
本発明の子粒子の重合では、重合開始剤として水溶性
アゾ化合物を使用する。
水溶性アゾ化合物としては、水に溶ける範囲内におい
て、アゾビスイソブチロニトリルあるいはアゾビスシア
ノバレリアン酸等が挙げられるが、特にアゾビスシアノ
バレリアン酸のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム
塩、アンモニア塩あるいは有機アミン塩が好ましい。
本発明の子粒子の重合では水溶性アゾ化合物でなく、
一般のアニオンまたは非イオンの水溶性重合開始剤を用
いると重合安定性が劣悪となり、安定した重合を維持す
ることができない。
これらの重合温度は50〜100℃、系のpHの中性〜アル
カリ性であることが好ましい。
また本発明では、先に記した子粒子用の重合体粒子と
共に、顔料、染料、磁性体微粒子、ワックス微粒子等の
子粒子を混合して用いることもできる。
例えば、トナー用途において子粒子の一部に顔料とし
てカーボンブラック、帯電調整剤として含クロム染料
等、定着性能の調整剤として微粒子ワックス、磁性付与
剤として微粒子マグネタイト等を用いてトナー性能を調
整することが可能である。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらによって制限されるものではない。
以下の記載において「部」および「%」はそれぞれ重量
部および重量%を表わす。
実施例1 (ベースとなる微粒子の製造) スチレン 70部 ブチルアクリレート 30部 水 200部 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5部 ベンゾイルペルオキシド (スチレンに溶解して使用) 2部 以上を撹拌機で混合した後、300Wの超音波分散機を用
いて30分間微分散し、モノマー液滴の最大粒径が0.4μ
mの分散体を調製した。なお粒径は、動的光散乱分析装
置「モデルN4型」(コールター社製)によって測定し
た。
この分散液を水300部に添加し、常温で緩く撹拌し
た。こうして得たモノマーの微分散液303.5部(スチレ
ン/ブチルアクリレートを100部含有、最大粒径0.4μ
m)を、ソープフリー重合で製造した数平均粒径0.70μ
mの単分散ポリスチレンの分散液(ポリスチレンを固形
分として0.13部含有)200部と混合し、6時間ゆっくり
と撹拌し、モノマー液滴とシード粒子とを接触させる接
触操作を行った。
その後、ポリビニルアルコール「ゴーセノールGH20」
(日本合成化学(株)製)の10%水溶液100部を加え、
系を80℃に昇温して単量体を重合させたところ、数平均
粒系6.1μm、粒子径4.9μm〜7.3μmの範囲の粒子が
全体の98重量%を占めるような粒子径分布(粒子径の標
準偏差が数平均粒子径の4%)を有する、極めて粒子径
が揃った粒子が得られた。
(母粒子の製造) 前記のごとく製造して得た粒子を水洗、乾燥して得ら
れた粒子80gを母粒子とし、これに数平均粒子径が約0.0
2μmの「カーボンブラック#40」(三菱化成(株)
製)10gと数平均粒子径が0.15μmのポリメチルメタク
リレート(p-MMA)粉体(商品名MP-1451、綜研化学
(株)製)10gとを被覆層形成用の子粒子として混合
し、この混合物を内容積4lのハイブリダイザーNHS-1型
((株)奈良機械製作所製)を使用して、室温にて羽根
(撹拌翼)の周速度78m/秒で8分間処理したところ、母
粒子の表面にカーボンブラックとp-MMAとの均一な被覆
層が形成されカプセル化されていた(なお、処理後のハ
イブリダイザー内部の温度は約80℃であった)。
これを母粒子として次工程の第2段のハイブリダイザ
ーによる表面被覆成膜処理に用いた。
(子粒子の製造) 冷却器、温度調節器、撹拌装置を備えた7l重合容器
に、 ジメチルアミノエチルメタクリレート 3部 スチレン 75部 n−ブチルアクリレート 22部 水 200部 アゾビスシアノバレリン酸のアンモニウム塩 3部 を加え、窒素ガス雰囲気下で70℃にて5時間反応させ
た。重合収率は98%、粒子径は0.21μmであり、凝集物
の少ない良好なラテックスであった。
これを常法により、水洗、乾燥することにより均一な
ポリマー粉末が得られた。この子粒子ポリマーのガラス
転移温度は62℃であり、トナー用樹脂として最適なもの
であった。
(カプセル化微粒子の製造) この得られた子粒子用重合体粒子を、さきほどの第1
次のカプセル化を行なった母粒子100部に対して20部を
被覆層形成用の子粒子として混合し、この混合物を内容
積4lのハイブリダイザーNHS-1型を使用し、室温にて羽
根の周速度78m/秒で8分間処理したところ、カーボンブ
ラックを被覆した母粒子表面に均一なポリマー被覆層が
形成されたマイクロカプセル化微粒子を得た。
得られたマイクロカプセル化微粒子をスライドグラス
にはさんでこすっても被覆層の脱落はなく、十分に成膜
されていることがわかった。
また、このマイクロカプセル化微粒子は、数平均粒子
系が7μmの均一な粒子であり、電気抵抗が1.0×1016
Ω・cmと高抵抗のものであった。この粒子をブローオフ
帯電量測定機にて帯電量を測定したところ、+27μc/g
との高い正帯電を示し、正帯電トナーとして使用可能な
ものであることがわかった。
このトナーを用い、複写機「シャープSF-751」(シャ
ープ(株)製)で連続コピーテストを3万枚まで行なっ
たところ、安定した鮮明でかぶりのない画像濃度の高い
複写画像が得られた。複写画像においては、12本/mmの
解像度が得られ高画質であった。
実施例2〜6、比較例1〜4 実施例1における表面被覆用子粒子の合成において、
モノマー組成を表1のように変えたほかは実施例1と同
様にして子粒子合成を行ない、これをもとにマイクロカ
プセル化微粒子を得、実施例2〜6、比較例1〜4とし
た。
水への溶解度が0.5重量%を超えるモノマーが10重量
%を超えると重合安定性が劣悪となり、安定して子粒子
が得られなくなることがわかる。
実施例7,8、比較例5〜8 実施例1における表面被覆用粒子の合成において、重
合開始剤を表2のように変えたほかは全く実施例1と同
様にして子粒子合成を試み、これを用いてマイクロカプ
セル微粒子を得、実施例7,8、比較例5〜8とした。
アゾビスシアノバレリアン酸塩で重合する場合のみ、
安定した重合が可能であることがわかる。
[発明の効果] 本発明にて、アミノ基含有ビニルモノマーを安定に重
合してカチオン性の子粒子を得、これを用いて正帯電性
マイクロカプセル化微粒子を容易に得ることが可能にな
った。
本発明のマイクロカプセル化微粒子は、正帯電性の電
子写真トナーとして有用なものである。
またこの粒子は、液晶スペーサー、バイオ粒子、粉末
インク、イオン交換樹脂、触媒の担持体、吸着剤、クロ
マトグラフィー用充てん剤、電気泳動、あるいは磁気表
示ディスプレー用の表示粒子等、多用途に使用すること
が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−180242(JP,A) 特開 昭63−240937(JP,A) 特開 昭63−256128(JP,A) 特開 昭62−87237(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数平均粒子径が1〜200μmの母粒子と数
    平均粒子径が母粒子の数平均粒子径の1/5以下である被
    覆層形成材料の子粒子とを気流中で高速撹拌して、芯物
    質としての母粒子の表面上に被覆層形成材料の被覆層を
    形成する方法において、該子粒子がアミノ基含有ビニル
    モノマーと他の共重合可能なモノマーとの共重合体であ
    り、かつ、共重合体の原料のモノマーの90重量%以上は
    25℃への水への溶解度が0.5重量%以下のものからな
    り、これらモノマーを水溶性アゾ化合物を重合開始剤と
    して水系で重合したことを特徴とする、正帯電性のマイ
    クロカプセル化微粒子の製造方法。
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