JPH08211655A - 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー及びその製造方法

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JPH08211655A
JPH08211655A JP7319007A JP31900795A JPH08211655A JP H08211655 A JPH08211655 A JP H08211655A JP 7319007 A JP7319007 A JP 7319007A JP 31900795 A JP31900795 A JP 31900795A JP H08211655 A JPH08211655 A JP H08211655A
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toner
resin
acid
polyester resin
polyester
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JP7319007A
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English (en)
Inventor
Kinji Matsukuri
謹爾 真造
Hideki Watanabe
英樹 渡邊
Seiichi Uno
誠一 宇野
Namiyuki Tashiro
南征 田代
Minoru Nomura
実 野村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分散安定剤や界面活性剤などは一切使わずに、
極めて容易に小粒径で球形のポリエステルトナーを得
る。 【解決手段】少なくとも着色剤と樹脂とを含有してなる
静電荷像現像用トナーにおいて、樹脂が、該樹脂100
g当たり2〜50mg当量の酸基を有し、かつ2,00
0〜100,000の重量平均分子量を有するポリエス
テル樹脂であり、トナーが球形であり、かつ平均粒子径
が3〜13μmであることを特徴とする静電荷像現像用
トナー及びその製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真法、静電記
録、静電印刷等の技術分野において用いられるトナーの
製造方法に関する。更に詳しくはポリエステル樹脂を主
成分とする新規なトナー及びその新規な製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来ポリエステル樹脂を主成分とするト
ナーは、ポリエステル樹脂固体を顔料等と熱溶融混練し
た後、体積平均径が6〜12ミクロンの大きさに粉砕し
て製造するいわゆる粉砕法によって製造されていた。
【0003】この従来の粉砕法で製造したトナーは、形
状が不定形にならざるを得ず、特に体積平均径が8ミク
ロン以下のいわゆる小粒径トナーの場合には粉体として
の流動性が極端に悪化するという問題点があった。粉砕
法トナーの第2の問題点は、小粒径になればなるほどト
ナー重量当たりに必要な粉砕エネルギーが飛躍的に増大
し、コスト高になってしまうことである。
【0004】近年の電子写真技術の動向として、解像
力、階調性など画質向上の要請からトナーの粒子径は益
々小粒径化する方向にあるが、従来技術の粉砕法は以上
2点の問題点を有していた。
【0005】このような背景から近年粉砕法によらない
新規なトナーの製造法(非粉砕法)が種々提案されてき
ている。その代表例がいわゆる懸濁重合法である。この
方法はビニルモノマーに顔料等を分散させた油相にラジ
カル重合開始剤を加え、水中に懸濁させて重合反応せし
め、トナー粒径の球形の懸濁重合粒子を得るものである
が、この場合当然のことながら、樹脂の主成分はラジカ
ル重合が可能なビニール重合体に限られている。
【0006】その他の非粉砕法としては、わずか特開平
4ー303849号公報に、ジクロルメタンの如き疎水
性溶剤の樹脂溶液に、ポリビニールアルコールの如き分
散安定剤とラウリン酸ナトリウムの如き界面活性剤が溶
解されている水溶液を添加して転相を生じせしめた後、
ジクロルメタンを留去し、得られた粒子をろ過し、粒子
表面に付着している分散安定剤、界面活性剤類を洗い流
し、真空乾燥して、ポリエステルトナーを製造する方法
が開示されているのみである。
【0007】しかしこの方法は次の欠点を有している。
すなわち疎水性溶剤として、毒性が懸念されるハロゲ
ン化炭化水素を使用している。少しでもトナー表面に
残留しているとトナーの帯電特性に重大な悪影響が出る
ことはよく知られている分散安定剤や界面活性剤を使用
している。これらは、完全に洗浄して除去する必要性が
あるが、一般に除去は極めて困難であり、特にトナーが
小粒径になるほど困難になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの欠点
を改良した、非粉砕法による新規な静電荷像現像用ポリ
エステルトナー及びその製造方法を提供するものであ
る。
【0009】すなわち本発明が解決しようとする課題
は、小粒径で球形のポリエステルトナージクロルメ
タンの如きハロゲン化炭化水素溶剤を使わなくてすむポ
リエステルトナーの製造方法及びトナーとしては本来
不必要であり、トナー表面の残留分が帯電性に悪影響を
及ぼす分散安定剤や界面活性剤などの成分は使わなくて
すむポリエステルトナーの製造方法を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
適するトナー及びその製造方法を得るために鋭意研究の
結果、本発明に到達したものである。
【0011】すなわち本発明の第1のポイントは、少な
くとも着色剤と樹脂とを含有してなる静電荷像現像用ト
ナーにおいて、樹脂が、該樹脂100g当たり2〜50
mg当量の酸基を有し、かつ2,000〜100,000
の重量平均分子量を有するポリエステル樹脂であり、ト
ナーが球形で、好ましくはワーデルの実用球形度で0.
95〜1.00であり、かつ平均粒子径が3〜13μm
であることを特徴とする静電荷像現像用トナーにある。
【0012】本発明の第2のポイントは 少なくとも着
色剤とアニオン型自己水分散樹脂とを有機溶媒中に分散
してなる分散液に水性媒体を加えて転相乳化し、水性媒
体中に生成した粒子を水性媒体から分離し乾燥せしめる
ことにより静電荷像現像用トナーを製造する方法におい
て、アニオン型自己水分散樹脂が、中和塩構造を持つポ
リエステル樹脂であり、該ポリエステル樹脂中の合計酸
基の含有量は樹脂100g中に2〜50mg当量であ
り、該ポリエステル樹脂の重量平均分子量が2,000
〜100,000であることを特徴とする静電荷像現像
用トナーの製造方法にある。
【0013】本発明の第3のポイントは、ポリエステル
樹脂の多塩基酸成分が芳香族カルボン酸、この中好まし
くはテレフタル酸であり、多価アルコール成分が芳香族
ジオール及び/又は脂環式ジオールであり、好ましくは
芳香族ジオールが一般式(I)で表わされる化合物であ
り、脂環式ジオールが1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールであるトナー及びその製造方法にある。
【0014】
【化3】
【0015】(式中、Rは炭素数2または3のアルキレ
ン基であり、mおよびnは1以上の整数であって、2≦
m+n≦4である。) 本発明の第4のポイントは、有機溶媒が水混和性の有機
溶剤であり、好ましくはテトラヒドロフランであること
を特徴とする上記製造方法を提供するものである。
【0016】本発明の第5のポイントは、中和塩構造を
持たせるために使用する塩基がアンモニアであることを
特徴とする上記製造方法を提供するものである。本発明
の第6のポイントは 水性媒体が酸を含有することを特
徴とする上記製造方法を提供するものである。
【0017】本発明の第7のポイントは、着色剤がその
構造の中に親水性を強く発現せしめるようなイオン性基
を有しないカラー顔料であり、特に、メチルキナクリド
ン、フタロシアニン、ベンジジンイエロー、からなる顔
料の群から選ばれた1種又は2種以上の顔料であること
を特徴とする上記トナー及びその製造方法を提供するも
のである。
【0018】本発明は、特定の粒径及び球形度を有する
ポリエステルトナー、及び分散安定剤や界面活性剤など
は一切使わずに、極めて容易に小粒径球形のポリエステ
ルトナーを製造する方法である。本発明のトナーは帯電
量の立ち上がり、安定性が極めて良好である。その原因
は定かではないが、本発明の転相乳化方法によれば粒子
形成の際にカルボキシル基がトナー表面近傍に偏在して
くるために、効率的に帯電が行われるのではないかと発
明者らは推定している。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。ま
ず本発明は、球形であり好ましくはワーデルの実用球形
度で0.95〜1.00の静電荷像現像用トナーであ
る。
【0020】ここでワーデルの実用球形度とは、粒子の
投影面積に等しい面積を持つ円の直径と粒子の投影像に
外接する最小円の直径との比で表せる値をいう。具体的
にはスライドグラス上にトナーを適当量とり、個々のト
ナー粒子が相互に接触したり、重なったりしないように
分散させる。これらトナー粒子をルーゼックス450
(日本レギュレーター製)により、CRT画面上に顕微
鏡の倍率500倍で写し出す。ここでルーゼックス45
0は個々の粒子が分離して存在すれば、任意のものを自
由に選び、その投影面積を測定することができるのでこ
れから等しい面積をもつ円の直径が計算できる。一方、
このCRT画面をそのまま写真撮影し粒子の投影像に外
接する最小円の直径を作図より求める。ここでは上記の
比の値をランダムに選んだトナー粒子100個について
計算しその平均値を求めて「ワーデルの実用球形度」と
した。
【0021】ワーデルの実用球形度で0.95未満であ
ると、トナーの流動性が悪くなり好ましくない。また本
発明は、平均粒子径が3〜13μmのトナーである。
【0022】平均粒子径とは、トナーの製造において通
常使われるコールカウンターで測定した50%体積平均
粒子径をいう。特にフルカラー複写機用としては、3〜
8μmのいわゆる小粒径トナーであることが好ましい。
平均粒子径が3μm未満であるとトナーの流動性が悪く
なり、13μmを越えると画像の解像力が低下し好まし
くない。
【0023】本発明に使用する中和塩構造をもつポリエ
ステル樹脂とは、合計酸基の含有量が樹脂100グラム
あたり2〜50mg当量であるポリエステルを基に、有
機塩基もしくは無機塩基で合計酸基の一部もしくは全部
が中和された構造をもつポリエステルを言う。ポリエス
テルの合計酸基のうち塩基で中和された割合(中和
率)、すなわち中和塩構造の含有量によって、自己乳化
性が決定され、トナーの平均粒子径が決定される。
【0024】本発明者らの研究によれば、合計酸基の含
有量が高く、中和率が大きいほどトナーの平均粒子径は
小さくなる傾向にある。使用する無機の塩基の種類とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウムなどのアルカリ、それらの炭酸塩、それらの酢酸塩
など、およびアンモニア水などが挙げられる。有機の塩
基の種類としては、メチルアミン、ジメチルアミン、ト
リメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミンなどのアルキルアミン類、ジエタノールア
ミンなどのアルカノールアミン類などを使用することが
できる。これらの中でも、後に述べる逆中和の工程と乾
燥の工程で大部分が除去され、弊害が少ない点で、アン
モニア水を用いるのが特に好ましい。他の無機塩基はト
ナーの内部にイオンとして残留すると帯電特性に悪影響
を与える心配がある。また有機アミン類も内部に残留す
ると労働衛生上好ましいものではない。
【0025】前述した通りポリエステル樹脂の合計酸基
の含有量は2〜50mg当量/樹脂100gであること
が必要であり、より好ましくは5〜30mg当量/10
0g、さらに好ましくは5〜20mg当量/100gで
ある。ポリエステルの場合はビニル重合系と比較すると
大幅に少ない合計酸基含有量で粒子化が可能となる。こ
の原因については推測の域を出ないが、ポリエステルの
場合は分子量がやや小さいこともあって、水への溶解性
・親和性はビニル共重合体の場合よりかなり高いためで
はなかろうかと考えている。それでも2mg当量/10
0gより少なすぎると中和率をいくら調整しても、転相
によって得られるトナーの平均粒子径が12ミクロンを
越えてしまう。逆に50mg当量/100gより大きす
ぎると中和率をいくら調整しても粒子径が2ミクロン以
下になってしまい、現状一般に使われるトナーとしては
適当でなくなる。
【0026】本発明に使用する中和塩構造をもつポリエ
ステル樹脂の重量平均分子量は2,000〜100,00
0であることが必要である。この範囲の中、フルカラー
用トナーとしては5,000〜20,000であることが
好ましい。重量平均分子量が2,000以下であると転
相の際に水中に溶出して失われてしまう樹脂分が多くな
る。またトナーバインダーとして脆くなりOHPシート
への定着性が悪化する。逆に重量平均分子量100,0
00を越えるような場合では、転相時の粘度が大きすぎ
るため平均粒径13ミクロン以下のトナーを得るのが困
難となる。
【0027】次に上記中和塩構造をもつポリエステルの
調整過程を説明する。ベースになる(中和されてない)
ポリエステルは通常の重縮合反応によって製造できる。
即ち、溶剤の存在下もしくは非存在下において原料の多
塩基酸と多価アルコールとを触媒の存在下に脱水重縮合
を行って製造する。多塩基酸の一部はそのメチルエステ
ル化物を使用して脱メタノール重縮合を行ってもよい。
【0028】使用する多塩基酸の例としては、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、無水トリメリット
酸、ピロメリット酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳
香族カルボン酸類、無水マレイン酸、フマール酸、コハ
ク酸、アルケニル無水コハク酸、アジピン酸などの脂肪
族カルボン酸類、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂
環式カルボン酸類が挙げられる。これらの多塩基酸を1
種又は2種以上用いることができる。またこれらの多塩
基酸の中、芳香族カルボン酸が好ましく、この中でもテ
レフタル酸がより好ましい。
【0029】使用する多価アルコールの例としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グ
リセリンなどの脂肪族ジオール類、シクロヘキサンジオ
ール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノー
ルAなどの脂環式ジオール類、ビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレン
オキサイド付加物などの芳香族系ジオール類が挙げられ
る。これらの中、芳香族ジオール、脂環式ジオール類が
好ましく、芳香族ジオールがより好ましい。これらの多
価アルコールの1種又は2種以上用いることができる。
これらの中、芳香族ジオールと脂環式ジオールとを併用
する場合は脂環式ジオールとして1,4シクロヘキサン
ジメタノールを用いるのが好ましい。特に好ましくは、
1,4ーシクロヘキサンジメタノ−ル(A)と式(1)
で表されるグリコール(B)のモル比(A):(B)は
35:65〜65:35の範囲が好ましく、更に好まし
くは40:60〜60:40の範囲である。
【0030】本発明のトナーがフルカラー複写機、フル
カラープリンタに用いられるトナーである場合には、樹
脂のガラス転移点は55〜75℃であるのが好ましく、
より好ましくは60〜70℃である。ガラス転移点が5
5℃未満であるとトナーとしての耐熱凝集性が不良とな
り、75℃を越えると定着性が不良となる。
【0031】本発明のトナーがフルカラー複写機、フル
カラープリンタに用いられるトナーである場合には、樹
脂の100℃における溶融粘度は、104〜106ポイズ
であるのが好ましく、より好ましくは5×104〜5×
105ポイズである。100℃における溶融粘度が104
ポイズ未満であると定着ヒートロールのシリコンオイル
供給量にも依るが、紙の巻き付きやオフセット現象が起
こりやすくなる。また逆に106ポイズを越えると紙上
に転写したシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色
トナーの定着時における溶融混合が不完全となり、発色
不良となる。
【0032】ポリエステルの酸基の含有量は、上記の多
塩基酸と多価アルコールの配合比と反応率により、ポリ
エステルの末端のカルボキシル基を制御することによっ
て調整することができる。あるいは多塩基酸成分として
無水トリメリット酸を使用することによってポリエステ
ルの主鎖中にカルボキシル基を有するものが得られる。
【0033】重縮合反応は酸価と軟化点が所定の値とな
ったところで終了し、攪拌冷却しながら所定量の溶剤を
コンデンサーの塔頂から徐々に加え、最後に所定量の有
機塩基もしくは無機塩基を加えて中和反応を行い、本発
明の中和塩構造をもつポリエステルを得ることができ
る。
【0034】本発明においては、100%上記のような
ポリエステルを使用するのが好ましいが、必要に応じて
40%未満であれば他の樹脂を添加しても良い。例え
ば、スチレンアクリル樹脂、エポキシ樹脂、スチレンブ
タジエン樹脂、石油樹脂などを40%未満添加しても良
い。その場合でも樹脂全体としての酸基の含有量は樹脂
100gあたり2〜50mg当量である必要があり、樹
脂全体としての重量平均分子量は2,000〜100,0
00である必要がある。
【0035】本発明において使用する有機溶媒として
は、テトラヒドロフラン(以下THFという)、メチル
エチルケトン(以下MEKという)、酢酸エチル、の如
き水混和性有機溶剤を用いることができる。なかでもT
HFが本発明のポリエステルに対する溶解性が高いの
で、特に好ましい。THFは単独で使用するのが溶剤の
回収再使用しやすいので最も好ましいが、必要に応じて
他の溶剤を少量併用しても良い。例えばアルコール系、
ケトン系、エーテル系、エステル系、炭化水素系溶剤な
どを少量添加併用してもよい。いずれも後工程での溶剤
除去がしやすい低沸点の溶剤が好ましい。
【0036】本発明の顔料としては、基本的には全ての
顔料が含まれると言えるが、本発明に好ましく使用され
る顔料の例としては、ハンザイエロー10G、ハンザイ
エローG、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエロー
GR、パーマネントオレンジ、リソールファーストオレ
ンジ3GR、パーマネントオレンジGTR、バルカンフ
ァストオレンジGG、パーマネントレッド4R、ファイ
ヤーレッド、p−クロル−oーニトロアニリンレッド、
ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカー
ミンBS、ピラゾロンレッド、リソールレッド、レーキ
レッドC、レーキレッドD、ブリリアントスカーレット
G、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン
6B、ピグメントスカーレット3B、ローダミンレーキ
(ファナルカラー)、アリザリンレーキ、トルイジンマ
ルーン、パーマネントボルドーF2R、ヘリオボルドー
BL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマル
ーンメジアム、チオインジゴマルーン、ペリレンレッ
ド、パーマネントレッドBL、キナクリドン系顔料であ
るパーマネントピンクE(FH)、フタロシアニンブル
ー、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーR
S、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グ
リーンゴールド、フタロシアニングリーン、アニリンブ
ラック、カーボンブラック等の顔料を挙げることができ
る。一方、ナフトールイエローSレーキ、キノリンイエ
ローレーキ、ペルシアンオレンジ、ピーコックブルーレ
ーキ、アシッドグリーンレーキ等は耐水性がやや悪く、
水相中へ若干溶解する傾向があるため、転相乳化の粒子
化が不安定になりがちで、本発明の顔料としては好まし
くない。
【0037】また、パラレッド、ボルドー5B、アルカ
リブルートーナーなどの顔料は、耐溶剤性がやや悪く、
有機溶剤中に若干溶解する傾向があるため、同様に転相
乳化の粒子化が不安定になりがちで、本発明の顔料とし
ては好ましくない。
【0038】本発明の顔料として最も好ましい顔料は、
黄色顔料としてはベンジジンイエロー類、赤色顔料とし
てはキナクリドン系の顔料、青色の顔料としてはフタロ
シアニンブルーを挙げることができる。しかしこれらに
限定されるものではない。
【0039】顔料を本発明のポリエステル中に混合、分
散する方法としては、ボールミル、サンドミル、アジテ
ーターミル、アトライター、ニーダーなど公知の顔料分
散機がいずれも使用することができる。
【0040】顔料を分散する時期としては、中和塩構造
にする前の段階で行い、その後中和塩構造にしてもよい
し、樹脂成分を固体状態で取り出して、顔料と溶融混練
分散させてから上記溶剤を加えることもできる。後者の
場合、中和塩構造とするにはその後でも構わない。さら
に、顔料分散は使用する樹脂の一部のみを使ったいわゆ
るマスターバッチ方式を採用しても良い。
【0041】顔料の含有量は2〜10重量%で、必要に
応じて2種以上の顔料を併用しても良い。さらに、帯電
制御剤、滑剤、オフセット防止剤など、公知のトナー用
の添加剤を必要に応じて添加しても良い。
【0042】また、マグネタイトなどの磁性材料を使用
することもでき、この場合には、いわゆる1成分(磁
性)トナーとなる。本発明の転相を生じせしめる水性媒
体は、基本的には水であるが、水に少量の酸を加えてお
くのが好ましい。酸を加えておくことにより、転相時の
水可溶化ロス分を最小限に抑えることができる。酸とし
ては塩酸、硫酸、硝酸、炭酸、亜硫酸、亜硝酸などを用
い、0.01規定程度に希釈した水溶液を水性媒体とし
て用いることができる。
【0043】着色剤/樹脂の分散液を攪拌しながら所定
量の水性媒体を滴下してゆくと、ある時点で転相が起こ
り、顔料が内包された球形粒子が形成される。その後減
圧下に有機溶剤を留去したのちにトナー原体粒子を濾別
する。ウエットケーキは水洗した後に0.01規定程度
の希塩酸を注いで逆中和を行い、粒子表面に存在する中
和塩構造を酸型に変換した後に再度良く水洗を行い、乾
燥してトナー原体を得る。
【0044】この後は従来の粉砕法トナーと同様に、分
級し、疎水性シリカなどの外添材を添加してトナーとす
る。
【0045】
【実施例】以下本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
らの実施例によって制限されるものではない。また実施
例中の部、%はすべて重量基準によるものとする。
【0046】合成例1(中和塩構造を有するポリエステ
ルの合成例1) 攪拌機、温度計、N2 ガス導入管、分留管を有するフラ
スコにシクロヘキサンジメタノ−ル 576部(4モル
相当)、ビスフェノールAエチレンオキサイド2.2モ
ル付加物 1950部(6モル相当)、ついでテレフタ
ル酸 1494部(9モル相当)とジブチル錫オキサイ
ド 4部を仕込み、N2 ガス気流下攪拌加熱昇温し、2
40℃にて脱水縮合反応を行った。その際原料モノマー
が留出しないよう注意を払い、もし留出した場合には留
出分を補填して、仕込組成通りの樹脂組成となるよう調
整した。酸価が8mg・KOH/g(合計酸基含有量は
樹脂100g当たり14.3mg当量に対応する)とな
る迄反応した後、N2ガスを停止して攪拌しながら16
0℃まで冷却した。分留管をジムロートに交換して、更
に攪拌冷却しながら5551部のTHFをジムロートの
上部から徐々に加え、20℃まで冷却してから25.2
部の25%アンモニア水を加えて中和反応せしめ、室温
まで冷却して、本発明の、中和塩構造を有するポリエス
テル(中和率70%)のTHF溶液(樹脂分40%)を
得た。GPCによる重量平均分子量は9500であっ
た。セイコー電子工業社製の示差走査熱量計DSC22
0Cをもちいて、セカンドラン法で、毎分10℃の昇温
速度で測定したところ、樹脂固体のガラス転移点は64
℃であった。島津製作所製フローテスタCFT−500
を用いて、毎分5℃の昇温速度で樹脂固体の溶融粘度を
測定したところ、100℃において1.3×105ポイ
ズであった。
【0047】合成例2(中和塩構造を有するポリエステ
ルの合成例2) 攪拌機、温度計、N2 ガス導入管、分留管を有するフラ
スコにビスフェノールAプロピレンオキサイド2.2モ
ル付加物1777部(5モル相当)、ビスフェノールA
エチレンオキサイド2.2モル付加物1626部(5モ
ル相当)、ついでテレフタル酸 1494部(9モル相
当)とジブチル錫オキサイド 4部を仕込み、N2 ガス
気流下攪拌加熱昇温し、240℃にて脱水縮合反応を行
った。その際原料モノマーが留出しないよう注意を払
い、もし留出した場合には留出分を補填して、仕込組成
通りの樹脂組成となるよう調整した。酸価が4mg・K
OH/g(合計酸基含有量は樹脂100g当たり7.2
mg当量に対応する)となる迄反応した後、N2ガスを
停止して攪拌しながら160℃まで冷却した。分留管を
ジムロートに交換して、更に攪拌冷却しながら6861
部のTHFをジムロートの上部から徐々に加え、20℃
まで冷却してから22.3部の25%アンモニア水を加
えて中和反応せしめ、室温まで冷却して、本発明の、中
和塩構造を有するポリエステル(中和率100%)のT
HF溶液(樹脂分40%)を得た。GPCによる重量平
均分子量は13000であった。合成例1と同様にして
ガラス転移点を測定したところ68℃であった。 合成
例1と同様にして100℃における溶融粘度を測定した
ところ2.1×105ポイズであった。
【0048】合成例3(中和塩構造を有するポリエステ
ルの合成例3) 攪拌機、温度計、N2 ガス導入管、分留管を有するフラ
スコにビスフェノールAプロピレンオキサイド2.2モ
ル付加物1777部(5モル相当)、ビスフェノールA
エチレンオキサイド2.2モル付加物1626部(5モ
ル相当)、ついでテレフタル酸 1577部(9.5モ
ル相当)とジブチル錫オキサイド4部を仕込み、N2
ス気流下攪拌加熱昇温し、240℃にて脱水縮合反応を
行った。
【0049】その際原料モノマーが留出しないよう注意
を払い、もし留出した場合には留出分を補填して、仕込
組成通りの樹脂組成となるよう調整した。酸価が17.
1mg・KOH/g(合計酸基含有量は樹脂100g当
たり30.6mg当量に対応する)となる迄反応した
後、N2ガスを停止して攪拌しながら160℃まで冷却
した。分留管をジムロートに交換して、更に攪拌冷却し
ながら5625部のTHFをジムロートの上部から徐々
に加え、50℃まで冷却してから43部のトリエチルア
ミンを加えて中和反応せしめ、室温まで冷却して、本発
明の、中和塩構造を有するポリエステル(中和率30
%)のTHF溶液(樹脂分40%)を得た。
【0050】GPCによる重量平均分子量は9500で
あった。合成例1と同様にしてガラス転移点を測定した
ところ63℃であった。合成例1と同様にして100℃
における溶融粘度を測定したところ1.0×105ポイ
ズであった。
【0051】比較合成例1(中和塩構造を持たないポリ
エステルの合成例1) 攪拌機、温度計、N2 ガス導入管、分留管を有するフラ
スコにシクロヘキサンジメタノ−ル576部(4モル相
当)、ビスフェノールAエチレンオキサイド2.2モル
付加物1950部(6モル相当)、ついでテレフタル酸
1494部(9モル相当)とジブチル錫オキサイド4
部を仕込み、N2 ガス気流下攪拌加熱昇温し、240℃
にて脱水縮合反応を行った。その際原料モノマーが留出
しないよう注意を払い、もし留出した場合には留出分を
補填して、仕込組成通りの樹脂組成となるよう調整し
た。酸価が8mg・KOH/g(合計酸基含有量は樹脂
100g当たり14.3mg当量に対応する)となる迄
反応した後、N2ガスを停止して攪拌しながら160℃
まで冷却した。分留管をジムロートに交換して、更に攪
拌冷却しながら5559部のTHFをジムロートの上部
から徐々に加え、室温まで冷却して、中和塩構造を有し
ないポリエステルのTHF溶液(樹脂分40%)を得
た。GPCによる重量平均分子量は9300であった。
【0052】比較合成例2(中和塩構造を持たないポリ
エステルの合成例2) 攪拌機、温度計、N2 ガス導入管、分留管を有するフラ
スコにシクロヘキサンジメタノ−ル576部(4モル相
当)、ビスフェノールAエチレンオキサイド2.2モル
付加物1950部(6モル相当)、ついでテレフタル酸
1494部(9モル相当)とジブチル錫オキサイド4部
を仕込み、N2 ガス気流下攪拌加熱昇温し、240℃に
て脱水縮合反応を行った。その際原料モノマーが留出し
ないよう注意を払い、もし留出した場合には留出分を補
填して、仕込組成通りの樹脂組成となるよう調整した。
酸価が8mg・KOH/g(合計酸基含有量は樹脂10
0g当たり14.3mg当量に対応する)となる迄反応
した後、N2ガスを停止して攪拌しながら160℃まで
冷却した。分留管をジムロートに交換して、更に攪拌冷
却しながら5559部のジクロルメタンをジムロートの
上部から徐々に加え、室温まで冷却して、中和塩構造を
有しないポリエステルのジクロルメタン溶液(樹脂分4
0%)を得た。GPCによる重量平均分子量は9600
であった。
【0053】比較合成例3(合計酸基含有量が樹脂10
0g当たり2mg当量未満の例) 攪拌機、温度計、N2 ガス導入管、分留管を有するフラ
スコにシクロヘキサンジメタノ−ル576部(4モル相
当)、ビスフェノールAエチレンオキサイド2.2モル
付加物1950部(6モル相当)、ついでテレフタル酸
1411部(8.5モル相当)とジブチル錫オキサイド
4部を仕込み、N2 ガス気流下攪拌加熱昇温し、240
℃にて脱水縮合反応を行った。その際原料モノマーが留
出しないよう注意を払い、もし留出した場合には留出分
を補填して、仕込組成通りの樹脂組成となるよう調整し
た。酸価が0.53 mgKOH/g(合計酸基含有量
は樹脂100g当たり0.94mg当量に対応する)と
なる迄反応した後、N2ガスを停止して攪拌しながら1
60℃まで冷却した。分留管をジムロートに交換して、
更に攪拌冷却しながら5455部のTHFをジムロート
の上部から徐々に加え、50℃まで冷却してから3.4
3部のトリエチルアミンを加えて中和反応せしめ、室温
まで冷却して、本発明の、中和塩構造を有するポリエス
テル(中和率100%)のTHF溶液(樹脂分40%)
を得た。GPCによる重量平均分子量は9400であっ
た。
【0054】比較合成例4(合計酸基含有量が樹脂10
0g当たり50mg当量を越える例) 攪拌機、温度計、N2 ガス導入管、分留管を有するフラ
スコにシクロヘキサンジメタノ−ル576部(4モル相
当)、ビスフェノールAエチレンオキサイド2.2モル
付加物1950部(6モル相当)、ついでテレフタル酸
1494部(9モル相当)とジブチル錫オキサイド4部
を仕込み、N2 ガス気流下攪拌加熱昇温し、240℃に
て脱水縮合反応を行った。途中でイソフタル酸332部
(2モル相当)を加えて反応を続けた。その際原料モノ
マーが留出しないよう注意を払い、もし留出した場合に
は留出分を補填して、仕込組成通りの樹脂組成となるよ
う調整した。酸価が42mg・KOH/g(合計酸基含
有量は樹脂100g当たり75mg当量に対応する)と
なる迄反応した後、N2ガスを停止して攪拌しながら1
60℃まで冷却した。分留管をジムロートに交換して、
更に攪拌冷却しながら6071部のTHFをジムロート
の上部から徐々に加え、50℃まで冷却してから36部
のトリエチルアミンを加えて中和反応せしめ、室温まで
冷却して、本発明の、中和塩構造を有するポリエステル
(中和率20%)のTHF溶液(樹脂分40%)を得
た。GPCによる重量平均分子量は7800であった。
【0055】実施例1 合成例1の溶液242.5部にフタロシアニン顔料[大
日本インキ化学製KET BLUE104(C.I.Pigmen
t Blue 15-3)]3部を加え、ボールミルで24時間混
練する。混練中に失われたTHFを追加補正した後、こ
の混練物100部を300ミリリットルフラスコに仕込
み、タービン翼で600rpmで攪拌しながらイオン交
換水100部を1時間かけて滴下する。内容物を40℃
に保ちながら減圧蒸留でTHFを留去した後、にトナー
原体粒子を濾別する。ウエットケーキは水洗した後に希
塩酸を注いで逆中和を行い、粒子表面に存在する中和塩
構造を酸型に変換した後に再度良く水洗を行い、乾燥し
てトナー原体を得る。
【0056】トナー原体粒子の収率は90%であった。
トナー原体粒子を分級機で分級(分級収率92%)した
後、0.2%の疎水性シリカ(日本アエロジル社製R−
972)をドライブレンドして平均粒径6.8ミクロン
で、ワーデルの実用球形度0.98の青色トナーを得
た。このトナー5部と平均粒径80ミクロンのフェライ
トキャリヤ95部とを1リットルポリビン中で100r
pmの回転数で1時間混合して現像剤を調整した。混合
中の帯電量の推移をブローオフ粉体帯電量測定装置TB
−200で測定し、図1のチャージアップ特性グラフを
得た。混合開始後速やかに帯電量が立ち上がり、良好な
負帯電性を示すことが確認できた。
【0057】このトナーは50℃で24時間保存してお
いても実用上支障になるようなトナーの凝集やブロッキ
ングは起こらず、良好な保存安定性を示した。セレン感
光ドラムを使用した市販の複写機を改造してヒートロー
ル定着装置を取り外し、これを現像試験機として現像試
験を行った結果、かぶりや滲みの無い鮮明な青色の画像
が得られた(紙への定着は150℃の定温乾燥機で行っ
た。) 実施例1のトナー粒子の電子顕微鏡写真(5000倍)
を図2に示す。
【0058】実施例2 実施例1のフタロシアニン顔料の替わりにキナクリドン
系顔料[大日本インキ化学製KET RED309(C.
I.Pigment Red 122)]3部を用いる以外は同様にして
マゼンタ色のトナー原体を得た。原体収率は91%であ
った。
【0059】実施例1と同様にして、分級収率93%の
高収率であり、平均粒径7.5ミクロン、ワーデルの実
用球形度0.97のトナーを得た。実施例1と同様の保
存安定性試験、現像試験を行ったところ、トナーは良好
な保存安定性を示し、かぶりや滲みの無い鮮明なマゼン
タ色の画像が得られた。
【0060】実施例3 実施例2のキナクリドン系顔料の替わりにブリリアント
カーミン6B[大日本インキ化学製KET RED30
7(C.I.Pigment Red 57-1)]3部を用いる以外は同様
にしてトナー原体の製造を行ったところ、顔料分が濾液
に溶出してしまい、濾液が赤く着色していた。原体収率
は85%、分級収率は75%であり、平均粒径9ミクロ
ンで、ワーデルの実用球形度0.96のトナーを得た。
実施例1と同様の保存安定性試験、現像試験を行ったと
ころ、トナーは良好な保存安定性を示し、かぶりや滲み
の無いマゼンタ色の画像が得られた。
【0061】実施例4 実施例1のフタロシアニン顔料の替わりにベンジジン系
顔料[大日本インキ化学製KET YELLOW403
(C.I.Pigment Yellow 17)]3部を用いること以外は
同様にして、イエローのトナー原体を得た。原体収率は
91%であった。
【0062】実施例1と同様にして、分級収率が90%
であり、平均粒径7.0ミクロンで、ワーデルの実用球
形度0.97のトナーを得た。実施例1と同様の保存安
定性試験、現像試験を行ったところ、トナーは良好な保
存安定性を示し、かぶりや滲みの無い鮮明な黄色の画像
が得られた。
【0063】実施例5 実施例1のフタロシアニン顔料の替わりにカーボンブラ
ック(キャブラック社製エルフテックス8)5部を用い
ること以外は同様にして、ブラックのトナー原体を得
た。原体収率は89%であった。
【0064】実施例1と同様にして、分級収率91%の
収率であり、平均粒径6.7ミクロンで、ワーデルの実
用球形度0.98のトナーを得た。実施例1と同様の保
存安定性試験、現像試験を行ったところ、トナーは良好
な保存安定性を示し、かぶりや滲みの無い鮮明な黒色の
画像が得られた。
【0065】実施例6 実施例1の合成例1の樹脂溶液の替わりに合成例2の樹
脂溶液を用い、滴下するイオン交換水を0.01規定の
希塩酸に置換する以外は同様にして青色のトナー原体を
得た。原体収率は96%の高収率であった。実施例1と
同様にして、分級収率89%の収率であり、平均粒径
9.0ミクロン、ワーデルの実用球形度0.95のトナ
ーを得た。実施例1と同様の保存安定性試験、現像試験
を行ったところ、トナーは良好な保存安定性を示し、か
ぶりや滲みの無い鮮明な青色の画像が得られた。
【0066】実施例7 実施例4の合成例1の樹脂溶液の替わりに合成例2の樹
脂溶液を用いる以外は同様にして黄色のトナー原体を得
た。原体収率は90%であった。実施例1と同様にし
て、分級収率92%の収率であり、平均粒径6.8ミク
ロン、ワーデルの実用球形度0.96のトナーを得た。
実施例1と同様の保存安定性試験、現像試験を行ったと
ころ、トナーは良好な保存安定性を示し、かぶりや滲み
の無い鮮明な黄色の画像が得られた。
【0067】実施例8 実施例1の合成例1の樹脂溶液の替わりに合成例3の樹
脂溶液を用い、フタロシアニン顔料の替わりにキナクリ
ドン系顔料[大日本インキ化学製KET RED309
(C.I.Pigment Red 122)]3部を用いる以外は同様に
してマゼンタ色のトナー原体を得た。原体収率は85%
であった。
【0068】実施例1と同様にして、分級収率92%の
収率であり、平均粒径7.5ミクロン、ワーデルの実用
球形度0.97のトナーを得た。実施例1と同様の保存
安定性試験、現像試験を行ったところ、トナーは良好な
保存安定性を示し、かぶりや滲みの無い鮮明なマゼンタ
色の画像が得られた。
【0069】実施例9 合成例1の溶液125部にマグネタイト(チタン工業社
製マピコブラックBL−500)50部を加え、更にT
HFを75部加えて、ボールミルで24時間混練する。
混練中に失われたTHFを追加補正した後、この混練物
100部を300ミリリットルフラスコに仕込み、ター
ビン翼で600rpmで攪拌しながらイオン交換水10
0部を1時間かけて滴下する。内容物を40℃に保ちな
がら減圧蒸留でTHFを留去した後、磁性トナー原体粒
子を濾別する。ウエットケーキは水洗した後に希塩酸を
注いで逆中和を行い、粒子表面に存在する中和塩構造を
酸型に変換した後に再度良く水洗を行い、乾燥して磁性
トナー原体を得る。
【0070】磁性トナーの原体収率は83%であった。
トナー原体粒子を分級機で分級(分級収率89%)した
後、0.2%の疎水性シリカ(日本アエロジル社製R−
972)をドライブレンドして平均粒径9.5ミクロン
でワーデルの実用球形度が0.95の磁性トナーを得
た。この磁性トナーは50℃で24時間保存しておいて
も実用上支障になるようなトナーの凝集やブロッキング
は起こらず、良好な保存安定性を示した。セレン感光ド
ラムを使用した市販の一成分現像複写機を改造してヒー
トロール定着装置を取り外し、これを現像試験機として
現像試験を行った結果、かぶりや滲みの無い鮮明な黒色
の画像が得られた(紙への定着は150℃の定温乾燥機
で行った。) 比較例1 比較合成例1の中和塩構造を持たないポリエステルのT
HF溶液を用いる以外は実施例1と全く同様にしてイオ
ン交換水を滴下したが、粒子は形成できなかった。
【0071】比較例2 比較合成例2の中和塩構造を持たないポリエステルのジ
クロルメタン溶液を用いる以外は実施例1と全く同様に
してイオン交換水を滴下したが、同様に粒子は形成でき
なかった。
【0072】比較例3 比較合成例3の樹脂溶液を用いる以外は実施例1と全く
同様にしてイオン交換水を滴下したが、トナーとしては
使えない平均粒径30ミクロンの粗大な粒子しか出来な
かった。またワーデルの実用球形度は0.90であっ
た。
【0073】比較例4 比較合成例4の樹脂溶液を用いる以外は実施例4と同様
にして0.01規定の希塩酸を滴下したところトナー原
体粒子は30部(原体収率75%)しか得られなかっ
た。
【0074】実施例1と同様にして、分級収率87%の
収率で、平均粒径5.6ミクロン、ワーデルの実用球形
度0.75のトナーを得た。実施例1と同様の保存安定
性試験を行ったところ、50℃、24時間の試験でトナ
ーの凝集が起こっており、実用に支障のある状況であっ
た。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、分散安定剤や界面活性
剤などは一切使わずに、極めて容易に小粒径球形のポリ
エステルカラートナーが製造できる。しかも得られるト
ナーは帯電量の立ち上がり、安定性が極めて良好であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のブローオフ粉体帯電量測定装置によ
るトナーの帯電量の推移を示すグラフである。
【図2】(図面に代わる写真) 実施例1のトナー粒子の電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 361 381

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも着色剤と樹脂とを含有してなる
    静電荷像現像用トナーにおいて、樹脂が、該樹脂100
    g当たり2〜50mg当量の酸基を有し、かつ2,00
    0〜100,000の重量平均分子量を有するポリエス
    テル樹脂であり、トナーが球形であり、かつ平均粒子径
    が3〜13μmであることを特徴とする静電荷像現像用
    トナー。
  2. 【請求項2】トナーが、ワーデルの実用球形度で0.9
    5〜1.00であることを特徴とする請求項1記載のト
    ナー。
  3. 【請求項3】ポリエステル樹脂の多塩基酸成分が芳香族
    カルボン酸であり、多価アルコール成分が下記一般式
    (1)で表わされる芳香族ジオール及び/又は脂環式ジ
    オールであることを特徴とする請求項1又は2記載のト
    ナー。 【化1】 (式中、Rは炭素数2または3のアルキレン基であり、
    mおよびnは1以上の整数であって、2≦m+n≦4で
    ある。)
  4. 【請求項4】脂環式ジオールが、1,4−シクロヘキサ
    ンジメタノールであることを特徴とする請求項3記載の
    トナー。
  5. 【請求項5】芳香族カルボン酸が、テレフタル酸である
    ことを特徴とする請求項3又は4記載のトナー。
  6. 【請求項6】着色剤が、メチルキナクリドン、フタロシ
    アニン、ベンジジンイエローからなる群から選ばれる1
    種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項記載のトナー。
  7. 【請求項7】少なくとも着色剤とアニオン型自己水分散
    性樹脂とを水混和性有機溶媒中に分散してなる分散液に
    水性媒体を加えて転相乳化し、水性媒体中に生成した粒
    子を水性媒体から分離し乾燥せしめることにより静電荷
    像現像用トナーを製造する方法において、アニオン型自
    己水分散性樹脂が中和塩構造を持つポリエステル樹脂で
    あり、該ポリエステル樹脂中の合計酸基の含有量が該ポ
    リエステル樹脂100g当たり2〜50mg当量であ
    り、該ポリエステル樹脂の重量平均分子量が2,000
    〜100,000であることを特徴とする静電荷像現像
    用トナーの製造方法。
  8. 【請求項8】ポリエステル樹脂の多塩基酸成分が芳香族
    カルボン酸であり、多価アルコール成分が下記一般式
    (1)で表わされる芳香族ジオール及び/又は脂環式ジ
    オールであることを特徴とする請求項7記載の製造方
    法。 【化2】 (式中、Rは炭素数2または3のアルキレン基であり、
    mおよびnは1以上の整数であって、2≦m+n≦4で
    ある。)
  9. 【請求項9】脂環式ジオールが、1,4−シクロヘキサ
    ンジメタノールであることを特徴とする請求項8記載の
    製造方法。
  10. 【請求項10】芳香族カルボン酸が、テレフタル酸であ
    ることを特徴とする請求項8又は9記載の製造方法。
  11. 【請求項11】水混和性有機溶媒が、テトラヒドロフラ
    ンであることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1
    項記載の製造方法。
  12. 【請求項12】水性媒体が、酸を含有することを特徴と
    する請求項7〜11のいずれか1項記載の製造方法。
  13. 【請求項13】着色剤が、メチルキナクリドン、フタロ
    シアニン、ベンジジンイエローからなる群から選ばれる
    1種又は2種以上であることを特徴とする請求項7〜1
    2のいずれか1項記載のトナー。
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