JP2011069927A - 電子写真用トナー及びその製造方法、電子写真用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ並びに画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー画像を定着する際の臭気の発生が防止される電子写真用トナーの提供。
【解決手段】本トナー1gを水中に分散させて分散液としたときの該分散液中に含まれるアンモニア量が0.03mg以上0.3mg以下であり、本トナーに含まれるケトン系溶剤と前記ケトン系溶剤の縮合物との合計量が、前記ケトン系溶剤量換算で200ppm以下であり、且つ、本トナーに含まれる前記縮合物が前記ケトン系溶剤量換算で20ppm以下である、電子写真用トナー。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真用トナー及びその製造方法、電子写真用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ並びに画像形成装置に関する。
樹脂粒子やその分散液を調製する方法の一つとして、転相乳化法が知られている。転相乳化法では、溶剤に溶解させた樹脂の親水性を高めて水系媒体(水、あるいは、溶解に使われる溶剤より親水性の高い有機溶剤など)との界面エネルギーを低下させ、撹拌しつつ水系媒体を添加してゆくことにより油中水滴(W/O)型から水中油滴(O/W)型へと転相させることにより樹脂の乳化を行うものである。これにより、樹脂粒子が水系媒体へ分散した溶液が調製される。また、この樹脂粒子を電子写真用トナーとして用いてもよい。
樹脂粒子内に残存する残留溶剤が極めて少なく、かつ、保存安定性に優れるポリエステル樹脂粒子水性分散体の製造方法と、残存溶剤が極めて少ない電子写真用トナーを提供するために、アルキル基および/またはアルケニル基とカルボキシル基とを含有するポリエステル樹脂を、前記ポリエステル樹脂を溶解しないが膨潤させる沸点100℃未満の有機溶剤で膨潤させた膨潤体を、塩基性化合物を含有する水性媒体中に混合して、ポリエステル樹脂中のカルボキシル基の一部乃至全部の塩基性化合物による中和と、前記膨潤体の水性媒体中への粒子状での分散とを行った後、前記有機溶剤を除去するポリエステル樹脂粒子水性分散体の製造方法、前記製造方法で得られたポリエステル樹脂粒子水性分散体からポリエステル樹脂の粒子を分離し、乾燥して得られる粒子を含有する電子写真用トナーが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−225028号公報
本発明は、トナー画像を定着する際の臭気の発生が防止される電子写真用トナーを提供することを目的とする。
即ち、請求項1に係る発明は、本トナー1gを水中に分散させて分散液としたときの該分散液中に含まれるアンモニア量が0.03mg以上0.3mg以下であり、本トナーに含まれるケトン系溶剤と前記ケトン系溶剤の縮合物との合計量が、前記ケトン系溶剤量換算で200ppm以下であり、且つ、本トナーに含まれる前記縮合物が前記ケトン系溶剤量換算で20ppm以下である、電子写真用トナーである。
請求項2に係る発明は、結着樹脂と着色剤と離型剤とケトン系溶剤を含む有機溶剤とを含有する混合液を準備する混合液準備工程と、前記混合液にアンモニアを添加する添加工程と、アンモニアを添加された前記混合液に水を添加して転相乳化を行うことにより乳化液を得る転相乳化工程と、前記乳化液から前記有機溶剤を除去する除去工程と、を有し、
前記除去工程後のトナーに含まれる前記ケトン系溶剤と前記ケトン系溶剤の縮合物との合計量が、前記ケトン系溶剤量換算で200ppm以下であり、
前記添加工程における前記アンモニアの投入量が、前記結着樹脂の中和率が50%以上150%未満となる量であり、
前記転相乳化工程及び前記除去工程において、式(1)から求められるS(i)値の合計S(=ΣS(i))が1未満である請求項1に記載の電子写真用トナーの製造方法である。
式(1)において、各記号は以下の内容を表す。
i:転相乳化工程又は除去工程
T(i) : 工程iにおける混合液又は乳化液の絶対温度(K)を273.15で割った値
[A(i)]: 工程iの処理前における液中の結着樹脂に対するアンモニアの重量比
[B(i)]: 工程iの処理前における液中の結着樹脂に対するケトン系溶剤の重量比
t(i) : 工程iの処理時間を日単位で表した時間
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の電子写真用トナーを含む電子写真用現像剤である。
請求項4に係る発明は、トナーが少なくとも収容され、前記トナーが請求項1に記載の電子写真用トナーであるトナーカートリッジである。
請求項5に係る発明は、現像剤保持体を少なくとも備え、請求項3に記載の電子写真用現像剤を収容するプロセスカートリッジである。
請求項6に係る発明は、感光体と、前記感光体を帯電する帯電手段と、帯電した前記感光体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、前記感光体上に形成された前記静電荷像を請求項3に記載の電子写真用現像剤によりトナー像として現像する現像手段と、前記トナー像を被転写体上に転写する転写手段と、前記被転写体上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、を有する画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、トナー画像を定着する際の臭気の発生が防止される電子写真用トナーが得られる。
請求項2に係る発明によれば、トナー画像を定着する際の臭気の発生が防止される電子写真用トナーが製造される。
請求項3に係る発明によれば、トナー画像を定着する際の臭気の発生が防止される電子写真用現像剤が得られる。
請求項4に係る発明によれば、トナー画像を定着する際の臭気の発生が防止される電子写真用トナーの供給を容易にするトナーカートリッジが提供される。
請求項5に係る発明によれば、トナー画像を定着する際の臭気の発生が防止される電子写真用現像剤の取り扱いを容易にし、種々の構成の画像形成装置への適応性を高められる。
請求項6に係る発明によれば、トナー画像を定着する際の臭気の発生が防止される画像形成装置が提供される。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
以下、本発明の電子写真用トナー及びその製造方法、電子写真用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ並びに画像形成装置の実施形態について詳細に説明する。
<電子写真用トナー>
本実施形態に係る電子写真用トナー(以下、単に「トナー」と称することがある。)は、本トナー1gを水中に分散させて分散液としたときの該分散液中に含まれるアンモニア量が0.03mg以上0.3mg以下であり、本トナーに含まれるケトン系溶剤と前記ケトン系溶剤の縮合物との合計量が、前記ケトン系溶剤量換算で200ppm以下であり、且つ、本トナーに含まれる前記縮合物が前記ケトン系溶剤量換算で20ppm以下である、電子写真用トナーである。
トナーもしくはトナー中間材料を作製する際に、ケトン系溶剤とアンモニアとを併用して転相乳化を実施すると、添加された塩基と溶剤との反応により、溶剤の縮合物が生成することがある。この縮合物は沸点が高いため、脱溶剤工程においても乳化液から抜けにくい。縮合物が多量にトナー中に存在した場合、トナー画像を定着する際に不快な臭気となってしまうことがある。
本発明者等は、ケトン系溶剤とアンモニアとを併用して転相乳化を経てトナーを作製した場合でも、トナー画像を定着する際に不快な臭気を感じない範囲を見出した。具体的には、トナーに含まれるケトン系溶剤とケトン系溶剤の縮合物との合計量が、ケトン系溶剤量換算で200ppm以下であり、且つ、トナーに含まれる縮合物がケトン系溶剤量換算で20ppm以下であれば、トナー画像を定着する際の臭気は不快には感じられない。一方、ケトン系溶剤及びケトン系溶剤の縮合物の量が上記範囲以上ではケトン系溶剤又はケトン系溶剤の縮合物の臭気が強くなり、定着の際に発生する臭気が不快となることがある。
アンモニアについては、トナー製造の際に使用した場合は結着樹脂の末端酸基にカウンターイオンとして存在するため、少なくとも0.03mgは検出されるが、0.3mgを超える量になると、トナー中の残留ケトン系溶剤の縮合反応を進行させてしまうため、経時にて定着の際の臭気が強まってしまうことがある。
本実施形態において、分散液中に含まれるアンモニア量は、分散液のイオンクロマトグラフィーによって検出されたアンモニウムイオン量にて規定される値をいう。
また、本実施形態において、ケトン系溶剤及びケトン系溶剤の縮合物の量は、ガスクロマトグラフィーにより求められた値をいう。
本実施形態において、トナー1gを水中に分散させて分散液としたときの該分散液中に含まれるアンモニア量は0.03mg以上0.2mg以下が望ましい。また、トナーに含まれる、ケトン系溶剤とケトン系溶剤の縮合物との合計量及び該縮合物の含有量が、ケトン系溶剤量換算で各々150ppm以下及び15ppm以下が望ましい。
以下、本実施形態に係るトナーを構成する成分について説明する。
本実施形態に係るトナーは、結着樹脂と着色剤と離型剤とを含有していてもよく、必要に応じてその他の成分が添加されていてもよい。
−結着樹脂−
本実施形態に係るトナーに使用し得る結着樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のエチレン系樹脂、ポリスチレン、ポリ(α−メチルスチレン)等を主成分とするスチレン系樹脂、ポリメチルメタアクリレート、ポリアクリロニトリル等を主成分とする(メタ)アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂及びこれらの共重合樹脂が挙げられるが、トナーとして用いる際の帯電安定性や現像耐久性の観点からスチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン−(メタ)アクリル系共重合樹脂及びポリエステル樹脂が望ましく、ポリエステル樹脂が特に望ましい。
前記ポリエステル樹脂に用いる重縮合性単量体としては、例えば、「高分子データハンドブック:基礎編」(高分子学会編:培風館)に記載されている縮合性単量体成分が挙げられ、従来公知の2価又は3価以上のカルボン酸と、2価又は3価以上のアルコールがある。2価のカルボン酸の具体例としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、マロン酸、メサコニン酸等の二塩基酸、及びこれらの無水物やこれらの低級アルキルエステル、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等の脂肪族不飽和ジカルボン酸などが挙げられる。3価以上のカルボン酸としては、例えば、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸等、及びこれらの無水物やこれらの低級アルキルエステルなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
2価のアルコールとしては、例えば、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ビスフェノールAのエチレンオキシド又は(及び)プロピレンオキシド付加物、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコールなどが挙げられる。3価以上のアルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。なお、必要に応じて、酸価や水酸基価の調整等の目的で、酢酸、安息香酸等の1価の酸や、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等の1価のアルコールも使用してもよい。
前記ポリエステル樹脂は、前記の重縮合性単量体成分を組合せて、例えば、「重縮合」(化学同人、1971年刊)、「高分子実験学(重縮合と重付加)」(共立出版、1958年刊)や「ポリエステル樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社編、1988年刊)等に記載された従来公知の方法を用いて合成することができ、エステル交換法や直接重縮合法等を単独で、又は、組み合せて用いてもよい。
また帯電性の観点から、結着樹脂の分子骨格にカルボキシル基を残留させることが望ましい。ポリエステル樹脂は製法上分子側鎖へのカルボキシル基の導入が困難であるため、樹脂分子の両末端をカルボキシル基にすることによって、分子骨格にカルボキシル基が導入される。
スチレン系樹脂及び(メタ)アクリル系樹脂、特にスチレン−(メタ)アクリル系共重合樹脂は本実施形態において結着樹脂として有用である。
ビニル芳香族単量体(スチレン系単量体)60質量部以上90質量部以下、エチレン性不飽和カルボン酸エステル単量体((メタ)アクリル酸エステル系単量体)10質量部以上40質量部以下、及びエチレン性不飽和酸単量体1質量部以上3質量部以下よりなる単量体混合物を重合して得られる共重合体を界面活性剤で分散安定化したラテックスを結着樹脂成分として望ましく使用してもよい。
上記の共重合体のガラス転移温度は50℃以上70℃以下であることが望ましい。
以下に上記の共重合樹脂を構成する重合性単量体について説明する。
スチレン系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレンや、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2−エチルスチレン、3−エチルスチレン、4−エチルスチレン等のアルキル鎖を持つアルキル置換スチレン、2−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロスチレン等のハロゲン置換スチレン、4−フルオロスチレン、2,5−ジフルオロスチレン等のフッ素置換スチレン等がある。スチレン系単量体としては、スチレンが望ましい。
(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、(メタ)アクリル酸n−メチル、(メタ)アクリル酸n−エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アクリル酸n−ラウリル、(メタ)アクリル酸n−テトラデシル、(メタ)アクリル酸n−ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸n−オクタデシル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸イソヘキシル、(メタ)アクリル酸イソヘプチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ビフェニル、(メタ)アクリル酸ジフェニルエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルフェニル、(メタ)アクリル酸ターフェニル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸t−ブチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸β−カルボキシエチル、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド等がある。(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、アクリル酸n−ブチルが望ましい。
エチレン性不飽和酸単量体は、カルボキシル基、スルホン酸基、酸無水物等の酸性基を含有するエチレン性不飽和単量体である。
前記スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂及びスチレン−(メタ)アクリル系共重合樹脂にカルボキシル基を含有させる場合は、カルボキシル基を有する重合性単量体を共重合させることによって得られる。
カルボキシル基含有重合性単量体の具体例としては、アクリル酸、アコニット酸、アトロパ酸、アリルマロン酸、アンゲリカ酸、イソクロトン酸、イタコン酸、10−ウンデセン酸、エライジン酸、エルカ酸、オレイン酸、オルト−カルボキシケイ皮酸、クロトン酸、クロロアクリル酸、クロロイソクロトン酸、クロロクロトン酸、クロロフマル酸、クロロマレイン酸、ケイ皮酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シトラコン酸、ヒドロキシケイ皮酸、ジヒドロキシケイ皮酸、チグリン酸、ニトロケイ皮酸、ビニル酢酸、フェニルケイ皮酸、4−フェニル−3−ブテン酸、フェルラ酸、フマル酸、ブラシジン酸、2−(2−フリル)アクリル酸、ブロモケイ皮酸、ブロモフマル酸、ブロモマレイン酸、ベンジリデンマロン酸、ベンゾイルアクリル酸、4−ペンテン酸、マレイン酸、メサコン酸、メタクリル酸、メチルケイ皮酸、メトキシケイ皮酸等であり、重合体形成反応の容易性などからアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、ケイ皮酸、フマル酸などが望ましく、アクリル酸がより望ましい。
本実施形態に係るトナーに用いる結着樹脂は、その重合の際に連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤としては特に制限はないが、チオール成分を有する化合物を用いてもよい。具体的には、ヘキシルメルカプタン、ヘプチルメルカプタン、オクチルメルカプタン、ノニルメルカプタン、デシルメルカプタン、ドデシルメルカプタン等のアルキルメルカプタン類が望ましい。連鎖移動剤を用いると、分子量分布が狭くなり、そのため高温でのトナーの保存性が良好になる点で望ましい。
本実施形態における前記結着樹脂には、必要に応じて架橋剤を添加してもよい。架橋剤としては、分子内に2以上のエチレン型重合性不飽和基を有する、多官能単量体が代表的である。
架橋剤の具体例としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等の芳香族の多ビニル化合物類;フタル酸ジビニル、イソフタル酸ジビニル、テレフタル酸ジビニル、ホモフタル酸ジビニル、トリメシン酸ジビニル/トリビニル、ナフタレンジカルボン酸ジビニル、ビフェニルカルボン酸ジビニル等の芳香族多価カルボン酸の多ビニルエステル類;ピリジンジカルボン酸ジビニル等の含窒素芳香族化合物のジビニルエステル類;ピロムチン酸ビニル、フランカルボン酸ビニル、ピロール−2−カルボン酸ビニル、チオフェンカルボン酸ビニル等の不飽和複素環化合物カルボン酸のビニルエステル類;ブタンジオールメタクリレート、ヘキサンジオールアクリレート、オクタンジオールメタクリレート、デカンジオールアクリレート、ドデカンジオールメタクリレート等の直鎖多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類;ネオペンチルグリコールジメタクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジアクリロキシプロパン等の分枝、置換多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類;ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート類;コハク酸ジビニル、フマル酸ジビニル、マレイン酸ビニル/ジビニル、ジグリコール酸ジビニル、イタコン酸ビニル/ジビニル、アセトンジカルボン酸ジビニル、グルタル酸ジビニル、3,3’−チオジプロピオン酸ジビニル、trans−アコニット酸ジビニル/トリビニル、アジピン酸ジビニル、ピメリン酸ジビニル、スベリン酸ジビニル、アゼライン酸ジビニル、セバシン酸ジビニル、ドデカン二酸ジビニル、ブラシル酸ジビニル等の多価カルボン酸の多ビニルエステル類等が挙げられる。
本実施形態において、これらの架橋剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いても良い。また、上記架橋剤のうち、本実施形態における架橋剤としては、ブタンジオールメタクリレート、ヘキサンジオールアクリレート、オクタンジオールメタクリレート、デカンジオールアクリレート、ドデカンジオールメタクリレート等の直鎖多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類;ネオペンチルグリコールジメタクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジアクリロキシプロパン等の分枝、置換多価アルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステル類;ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート類などを用いることが望ましい。
前記架橋剤の望ましい含有量は、重合性単量体総量の0.05質量%以上5質量%以下の範囲が望ましく、0.1質量%以上1.0質量%以下の範囲がより望ましい。
本実施形態に係るトナーに用いる結着樹脂のうち重合性単量体のラジカル重合により製造されるものは、ラジカル重合用開始剤を用いて重合してもよい。
ここで用いるラジカル重合用開始剤としては、特に制限はない。具体的には、過酸化水素、過酸化アセチル、過酸化クミル、過酸化tert−ブチル、過酸化プロピオニル、過酸化ベンゾイル、過酸化クロロベンゾイル、過酸化ジクロロベンゾイル、過酸化ブロモメチルベンゾイル、過酸化ラウロイル、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、ペルオキシ炭酸ジイソプロピル、テトラリンヒドロペルオキシド、1−フェニル−2−メチルプロピル−1−ヒドロペルオキシド、過トリフェニル酢酸tert−ブチルヒドロペルオキシド、過蟻酸tert−ブチル、過酢酸tert−ブチル、過安息香酸tert−ブチル、過フェニル酢酸tert−ブチル、過メトキシ酢酸tert−ブチル等が挙げられる。
また、結着樹脂の酸価は、8mgKOH/g以上20mgKOH/g以下であることが望ましい。酸価が8mgKOH/g以上であると、樹脂自体の親水性が良好であり、凝集が抑制でき、所望の粒子径のトナーを得られるので望ましい。また、酸価が20mgKOH/g以下であると、親水性が適切であり、粗大粉の発生が抑制でき、良好な粒度分布のトナーを得られるので望ましい。
なお、本実施形態における結着樹脂の酸価の測定は、サンプルを溶剤に溶解させ、さらに酸を添加してpHを2以下に低下させたものを公知のJIS K0070に準拠した方法により求めるものとする。
−着色剤−
本実施形態に係るトナーに使用し得る着色剤としては、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック、ベンガラ、紺青、酸化チタン等の無機顔料、ファストイエロー、ジスアゾイエロー、ピラゾロンレッド、キレートレッド、ブリリアントカーミン、パラブラウン等のアゾ顔料、銅フタロシアニン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン顔料、フラバントロンイエロー、ジブロモアントロンオレンジ、ペリレンレッド、キナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレット等の縮合多環系顔料があげられる。クロムイエロー、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、スレンイエロー、キノリンイエロー、パーマネントオレンジGTR、ピラロゾンオレンジ、バルカンオレンジ、ウオッチヤングレッド、パーマネントレッド、デュポンオイルレッド、リソールレッド、ローダミンBレーキ、レーキレッドC、ローズベンガル、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコオイルブルー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオクサレート、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー12、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー17、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3などの種々の顔料などが挙げられ、これらは1種又は2種以上を併せて使用してもよい。
着色剤は、定着時の発色性を確保するために、トナーの固体分総重量に対して、4質量%以上15質量%以下の範囲で添加することが望ましく、4質量%以上10質量%以下の範囲で添加することがより望ましい。ただし、黒色着色剤として磁性体を用いる場合は、12質量%以上48質量%以下の範囲内で添加することが望ましく、15質量%以上40質量%以下の範囲で添加することがより望ましい。前記着色剤の種類を選択することにより、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、黒色トナー、白色トナー、緑色トナー等の各色トナーが得られる。
−離型剤−
本実施形態に係るトナーには、離型剤が添加されてもよい。離型剤は一般に離型性を向上させる目的で使用される。
前記離型剤の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等の低分子量ポリオレフィン類;加熱により軟化点を有するシリコーン類;オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、ステアリン酸アミド等の脂肪酸アミド類;カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、木ロウ、ホホバ油等の植物系ワックス;ミツロウ等の動物系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル、カルボン酸エステル等のエステル系ワックスなどが挙げられる。本実施形態において、これらの離型剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの離型剤の添加量としては、トナーの全量に対して、1質量%以上20質量%以下であることが望ましく、より望ましくは5質量%以上15質量%以下である。上記範囲内であると、離型剤の効果が発揮されるため望ましい。
−その他の成分−
本実施形態に係るトナーには、必要に応じて帯電制御剤が添加されてもよい。
帯電制御剤としては、公知のものが使用されるが、アゾ系金属錯化合物、サリチル酸の金属錯化合物、極性基を含有するレジンタイプの帯電制御剤が用いられてもよい。イオン強度の制御と廃水汚染の低減との点で、水に溶解しにくい素材を使用するのが望ましい。なお、本実施形態に係るトナーは、磁性材料を内包する磁性トナー及び磁性材料を含有しない非磁性トナーのいずれであってもよい。
本実施形態に係るトナーは、トナー内部に内添剤を添加してもよい。内添剤は一般に定着画像の粘弾性制御の目的で使用される。前記内添剤の具体例としては、シリカ、チタニア等の無機粒子や、ポリメチルメタクリレート等の有機粒子などからなり、分散性を高める目的で表面処理されていてもよい。またそれらは単独でも、2種以上の内添剤を併用してもよい。
本実施形態に係るトナーには、流動化剤や帯電制御剤等の外添剤を添加処理してもよい。外添剤としては、表面をシランカップリング剤などで処理したシリカ粒子、酸化チタン粒子、アルミナ粒子、酸化セリウム粒子、カーボンブラック等の無機粒子やポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、シリコーン樹脂等のポリマー粒子、アミン金属塩、サリチル酸金属錯体等、公知の材料が使用される。外添剤は単独でも、2種以上を併用されてもよい。
本実施形態に係るトナーは、形状係数SF1が105以上140以下であることが望ましく、より望ましくは110以上140以下であり、更に望ましくは110以上135以下である。形状係数が105未満のトナーは製造が困難であり、また、形状係数が105未満であると、ほぼ真球状であるために、良好な定着性を得ることができないことがある。一方、形状係数が140より大きいと、精細な画質を得ることができないことがある。
形状係数SF1は、主に顕微鏡画像又は走査電子顕微鏡画像を画像解析装置によって解析することによって数値化され、例えば、次のようにして求められる。形状係数SF1の測定は、まず、スライドグラス上に散布したトナーの光学顕微鏡像を、ビデオカメラを通じてルーゼックス画像解析装置に取り込み、50個以上の粒子について下記式のSF1を計算し、平均値を求めることにより得られる。
なお、本実施形態において、トナーの形状係数は、これに外添剤を外添したトナーの形状係数と近似される。
SF1=(ML2/A)×(π/4)×100
ここでMLは粒子の絶対最大長、Aは粒子の投影面積である。
本実施形態に係るトナーの体積平均粒子径D50vは望ましくは3.0μm以上9.0μm以下であり、より望ましくは3.0μm以上8.0μm以下であり、更に望ましくは3.0μm以上7.0μm以下である。D50vが上記範囲内であると、付着力が強く、現像性が良好であるので望ましい。また、画像の解像性が良好であるので望ましい。
また、トナーの体積平均粒度分布指標(GSDv)は1.30以下であることが望ましい。GSDvが1.30以下であると、解像性が良好であり、トナー飛散やカブリ等の画像欠損の原因となることがないので望ましい。
また、トナーの数平均粒度分布指標(GSDp)は1.40以下であることが望ましく、1.31以下であることがより望ましく、1.20以上1.27以下であることが特に望ましい。
ここで、体積平均粒子径D50v、数平均粒度分布指標(GSDp)、体積平均粒度分布指標(GSDv)等は、コールターマルチサイザー(コールター社製)測定器で測定される。粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描き、累積16%となる粒子径を体積D16v、数D16p、累積50%となる粒子径を体積D50v、数D50p、累積84%となる粒子径を体積D84v、数D84pと定義する。これらを用いて、体積平均粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v)1/2、数平均粒度分布指標(GSDp)は(D84p/D16p)1/2として算出される。
<電子写真用トナーの製造方法>
本実施形態に係るトナーは、いかなる方法で製造されたものでもよく、例えば、転相乳化法により製造されたものでもよい。以下、本実施形態に係るトナーの製造に好適なトナーの製造方法について説明する。
本実施形態に係るトナーの製造方法としては、例えば、結着樹脂と着色剤と離型剤とケトン系溶剤を含む有機溶剤とを含有する混合液を準備する混合液準備工程と、前記混合液にアンモニアを添加する添加工程と、アンモニアを添加された前記混合液に水を添加して転相乳化を行うことにより乳化液を得る転相乳化工程と、前記乳化液から前記有機溶剤を除去する除去工程と、を有していてもよい。
−混合液準備工程−
混合液準備工程では、結着樹脂と、着色剤と、離型剤と、ケトン系溶剤を含む有機溶剤と、を含有する混合液が準備される。
混合液に含まれる有機溶剤としては、結着樹脂の溶解するものであればよい。有機溶剤としては、水への親和性が高い点から、ヘテロ原子(酸素原子、窒素原子等)を有する有機溶剤であることが望ましい。具体的には、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタノール等のアルコール系溶剤、メチルエチルケトン、アセトン、3−ヘキサノン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸ペンチル、酢酸セロソルブ等のエステル系溶剤、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド系溶剤等が例示される。
これら有機溶剤は、1種単独で用いても2種以上を併用して用いてもよいが、有機溶剤として少なくとも一種のケトン系溶剤が選択される。
ケトン系溶剤としては、メチルエチルケトン、アセトンが望ましい。
混合液準備工程では、結着樹脂と着色剤と離型剤とケトン系溶剤を含む有機溶剤と必要に応じてその他の成分とを含む混合液が準備されるが、該混合液は、回転せん断型ホモジナイザーやボールミル、サンドミル、アトライター等のメディア式分散機、高圧対向衝突式の分散機等を用いて調製される。
−添加工程−
添加工程では、混合液にアンモニアが添加される。アンモニアは、アンモニア水溶液の状態で混合液中に添加されることが望ましい。アンモニアの添加量は、結着樹脂の中和率が50%以上150%未満となる量が望ましい。
なお、本実施形態において「中和率」とは、(添加されたアンモニアのモル当量)/(全結着樹脂中の全酸性官能基のモル当量)×100(%)で規定される値をいう。
−転相乳化工程−
トナーの製造方法に係る転相乳化工程では、アンモニアを添加された混合液に水を添加して転相乳化を行うことにより乳化液を得る。
転相乳化工程においては、混合液を不活性ガスで置換してもよい。また、混合液に添加する水に脱酸素処理を施してもよい。
トナーの製造方法で使用される不活性ガスとしては、例えば、窒素、アルゴン、二酸化炭素等が挙げられる。
本実施形態に係るトナーの製造方法において、混合液を水中へ安定して分散させることを目的として界面活性剤が用いられてもよい。
上記界面活性剤としては、例えば硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン酸エステル系、せっけん系等のアニオン界面活性剤;アミン塩型、4級アンモニウム塩型等のカチオン界面活性剤;ポリエチレングリコール系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物系、多価アルコール系等の非イオン系界面活性剤などが挙げられる。これらの中でもイオン性界面活性剤が望ましく、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤がより望ましい。
一般的にはアニオン系界面活性剤は分散力が強く、結着樹脂、着色剤の分散に優れているため、離型剤を分散させるための界面活性剤としてはアニオン系界面活性剤を用いることが有利である。
非イオン系界面活性剤は、前記アニオン系界面活性剤又はカチオン系界面活性剤と併用するのが望ましい。前記界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用して使用してもよい。
アニオン系界面活性剤の具体例としては、ラウリン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、ヒマシ油ナトリウム等の脂肪酸セッケン類;オクチルサルフェート、ラウリルサルフェート、等の硫酸エステル類;ラウリルスルホネート、ドデシルベンゼンスルホネート、などのアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム;ナフタレンスルホネートホルマリン縮合物、モノオクチルスルホサクシネート、ジオクチルスルホサクシネート、等のスルホン酸塩類;ラウリルホスフェート、イソプロピルホスフェート、等のリン酸エステル類;ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムなどのジアルキルスルホコハク酸塩類;スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム等のスルホコハク酸塩類などが挙げられる。
カチオン系界面活性剤の具体例としては、ラウリルアミン塩酸塩、ステアリルアミン塩酸塩、オレイルアミン酢酸塩、ステアリルアミン酢酸塩、ステアリルアミノプロピルアミン酢酸塩等のアミン塩類;ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、等の4級アンモニウム塩類などが挙げられる。
非イオン系界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンオクチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のアルキルフェニルエーテル類;ポリオキシエチレンラウレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート等のアルキルエステル類;ポリオキシエチレンラウリルアミノエーテル、ポリオキシエチレンステアリルアミノエーテル、等のソルビタンエステルエーテル類などが挙げられる。
界面活性剤の乳化液中における含有量としては、0.01質量%以上3質量%以下の範囲であることが望ましく、より望ましくは0.05質量%以上2質量%以下の範囲であり、更に望ましくは0.1質量%以上1質量%以下の範囲である。含有量が上記範囲内であると、混合液が水中で安定に分散する。
本実施形態に係るトナーの製造方法においては、分散安定剤を界面活性剤と共に併用してもよい。分散安定剤としては、難水溶性で親水性の無機微粉末を用いてもよい。使用される無機微粉末としては、シリカ、アルミナ、チタニア、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸三カルシウム(ヒドロキシアパタイト)、クレイ、ケイソウ土、ベントナイト等が挙げられる。これらの中でも炭酸カルシウム、リン酸三カルシウム等は粒子の粒度形成の容易さと、除去の容易さの点で望ましい。
また、常温(25℃)で固体の水性ポリマー等も分散安定剤として用いられる。具体的には、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系化合物、ポリビニルアルコール、ゼラチン、デンプン、アラビアゴム等が使用される。
転相乳化工程に用いられる水としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等が挙げられる。
また、水中には、水混和性の有機溶剤を含んでいてもよい。水混和性の有機溶剤としては、例えば、アセトンや酢酸等が挙げられる。
前記転相乳化工程における混合液の総重量は、混合液と添加される水との合計量に対して、0.1質量%以上50質量%以下であることが望ましい。
また、混合液に添加する水の滴下速度は、結着樹脂100質量部に対し、水1質量部/分以上3質量部/分以下であることが望ましく、水1.5質量部/分以上2.5質量部/分以下であることがより望ましい。
攪拌速度一定の場合は、水相の滴下速度は油相と水相の混合性に対する要因となり、滴下速度が大きいときは、攪拌混合性が十分でないまま転相してしまうため、トナーの粒度分布が悪化し、トナーの帯電分布が広くなってしまう原因となることがある。滴下速度が上記範囲よりも小さい場合は、生産性が劣る他、総滴下時間が長くなるので、加熱条件下での中和に使用した塩基性化合物と溶剤の反応時間が長くなることになり、溶剤酸化物生成量が多くなるため、トナーの帯電性が悪化する原因となることがある。
水の脱酸素処理の方法としては、上述した不活性ガスで水中に含まれる気体を置換する方法、減圧下での水の不活性ガスによるバブリング等が挙げられる。
−除去工程−
除去工程では、乳化液から有機溶剤が除去される。有機溶剤を乳化液から除去する具体的方法としては、転相乳化した後、乳化液を撹拌しながら空気、あるいは窒素等の不活性ガスを送り込み、気液界面での有機溶剤の乾燥を行う方法(排風乾燥法)、又は、減圧下に保持し必要に応じて不活性ガスをバブリングしながら乾燥を行う方法(減圧トッピング法)、更には、転相乳化した乳化液を細孔からシャワー状に放出し、例えば、皿状の受けに落としこれを繰り返しながら乾燥させる方法(シャワー式脱溶剤法)などが例示される。使用する有機溶剤の蒸発速度、水への溶解度などからこれらの方式を適時選択、あるいは組み合わせて脱溶剤を行うのが望ましい。
乳化液から有機溶剤を除去することによりトナー分散液が得られる。トナー分散液から本実施形態に係るトナーを取り出す方法としては、特に制限はなく、公知の方法が用いられる。具体的には、トナー分散液を濾過してトナーを得る方法、トナー分散液を凍結乾燥しトナーを得る方法、トナー分散液を噴霧乾燥してトナーを得る方法、トナー分散液から水を加熱乾燥してトナーを得る方法、これらを2以上組み合わせた方法等が例示される。
本実施形態において転相乳化法によりトナーを製造する場合、除去工程後のトナーに含まれる前記ケトン系溶剤と前記ケトン系溶剤の縮合物との合計量を前記ケトン系溶剤量換算で200ppm以下とし、添加工程におけるアンモニアの投入量を結着樹脂の中和率が50%以上150%未満となる量とし、転相乳化工程及び除去工程において、下記式(1)から求められるS(i)値の合計S(=ΣS(i))が1未満となる条件で転相乳化を実施してもよい。これにより、トナーに含まれる、ケトン系溶剤とケトン系溶剤の縮合物との合計量及び該縮合物の含有量を各々200ppm以下及び20ppm以下とすることが容易となる。
式(1)において、各記号は以下の内容を表す。
i : 転相乳化工程又は除去工程
T(i) : 工程iにおける混合液又は乳化液の絶対温度(K)を273.15で割った値
[A(i)]: 工程iの処理前における液中の結着樹脂に対するアンモニアの重量比
[B(i)]: 工程iの処理前における液中の結着樹脂に対するケトン系溶剤の重量比
t(i) : 工程iの処理時間を日単位で表した時間(単位は日(day))
なお、[A(i)]及び[B(i)]の説明における「工程iの処理前における液」とは、転相乳化工程の場合には水を添加される前の混合液を、除去工程の場合には有機溶剤を除去される前の乳化液を、各々意味する。
転相乳化工程における、T(転相乳化工程)、[B(転相乳化工程)]及びt(転相乳化工程)の望ましい範囲は、各々1.10以上1.26以下、0.4以上0.65以下及び0.04以上0.13以下であり、1.15以上1.24以下、0.5以上0.6以下及び0.06以上0.125以下がさらに望ましい。
除去工程における各パラメータの望ましい範囲は、基本的には転相乳化工程における望ましい範囲と同じであるが、t(除去工程)についてはプロセス時間を短くすると溶剤が沸騰し、乳化液の安定性が崩れることから少なくとも0.25以上0.5以下が望ましく、さらには0.25以上0.4以下が望ましい。
また、[A(転相乳化工程)]の望ましい範囲は樹脂酸価によって異なるが、アンモニアの投入量が、結着樹脂の中和率が50%以上150%未満となる量、更に望ましくは中和率が75%以上100%未満となる量という範囲を満たし、且つケトン系溶剤縮合物発生を抑制するためには絶対値として[A(転相乳化工程)]が0.00285以上0.006以下の範囲が望ましく、更に望ましくは0.00285以上0.0035以下の範囲を満たすことが好適である。
<電子写真用現像剤>
本実施形態に係る電子写真用現像剤(以下、単に「現像剤」と称することがある。)は、本実施形態に係るトナーを含むものであれば特に限定されず一成分現像剤あるいは二成分現像剤のいずれであってもよい。二成分現像剤として用いる場合には、トナーとキャリアとが混合して使用される。
二成分現像剤に使用し得るキャリアとしては、特に制限はなく、公知のキャリアが用いられる。例えば酸化鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物や、これら芯材表面に樹脂被覆層を有する樹脂コートキャリア、磁性分散型キャリア等が挙げられる。またマトリックス樹脂に導電材料などが分散された樹脂分散型キャリアであってもよい。
キャリアに使用される被覆樹脂・マトリックス樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコーン樹脂またはその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が例示されるが、これらに限定されるものではない。
導電材料としては、金、銀、銅といった金属やカーボンブラック、更に酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム、酸化スズ、カーボンブラック等が例示されるが、これらに限定されるものではない。
またキャリアの芯材としては、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物、ガラスビーズ等が挙げられるが、キャリアを磁気ブラシ法に用いるためには、磁性材料であってもよい。
キャリアの芯材の体積平均粒子径としては、一般的には10μm以上500μm以下であり、30μm以上100μm以下であってもよい。
またキャリアの芯材の表面を樹脂被覆するには、前記被覆樹脂、および必要に応じて各種添加剤を適当な溶媒に溶解した被覆層形成用溶液により被覆する方法が挙げられる。溶媒としては、特に限定されるものではなく、使用する被覆樹脂、塗布適性等を勘案して選択すればよい。
具体的な樹脂被覆方法としては、キャリアの芯材を被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、被覆層形成用溶液をキャリアの芯材表面に噴霧するスプレー法、キャリアの芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中でキャリアの芯材と被覆層形成用溶液とを混合し、溶剤を除去するニーダー塗布法が挙げられる。
前記二成分現像剤におけるトナーとキャリアとの混合比(重量比)としては、トナー:キャリア=1:100乃至30:100程度の範囲であってもよく、3:100乃至20:100程度の範囲であってもよい。
<画像形成装置>
次に、本実施形態のトナーを用いた本実施形態に係る画像形成装置について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、感光体と、前記感光体を帯電する帯電手段と、帯電した前記感光体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、前記感光体上に形成された前記静電荷像を本実施形態に係る電子写真用現像剤によりトナー像として現像する現像手段と、前記トナー像を被転写体上に転写する転写手段と、前記被転写体上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、を有するものである。
なお、この画像形成装置において、例えば前記現像手段を含む部分が、画像形成装置本体に対して脱着可能なカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよく、該プロセスカートリッジとしては、現像剤保持体を少なくとも備え、本実施形態に係る電子写真用現像剤を収容する本実施形態に係るプロセスカートリッジが好適に用いられる。
以下、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示すが、これに限定されるわけではない。なお、図に示す主用部を説明し、その他はその説明を省略する。
図1は、4連タンデム方式のカラー画像形成装置を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、色分解された画像データに基づくイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1乃至第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する場合がある)10Y、10M、10C、10Kは、水平方向に互いに予め定められた距離離間して並設されている。なお、これらユニット10Y、10M、10C、10Kは、画像形成装置本体に対して脱着可能なプロセスカートリッジであってもよい。
各ユニット10Y、10M、10C、10Kの図面における上方には、各ユニットを通して中間転写体としての中間転写ベルト20が延設されている。中間転写ベルト20は、図における左から右方向に互いに離間して配置された駆動ローラ22および中間転写ベルト20内面に接する支持ローラ24に巻きつけて設けられ、第1のユニット10Yから第4のユニット10Kに向う方向に走行されるようになっている。尚、支持ローラ24は、図示しないバネ等により駆動ローラ22から離れる方向に力が加えられており、両者に巻きつけられた中間転写ベルト20に張力が与えられている。また、中間転写ベルト20の像保持体側面には、駆動ローラ22と対向して中間転写体クリーニング装置30が備えられている。
また、各ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置(現像手段)4Y、4M、4C、4Kのそれぞれには、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kに収められたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーが供給される。
上述した第1乃至第4のユニット10Y、10M、10C、10Kは、同等の構成を有しているため、ここでは中間転写ベルト走行方向の上流側に配設されたイエロー画像を形成する第1のユニット10Yについて代表して説明する。尚、第1のユニット10Yと同等の部分に、イエロー(Y)の代わりに、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を付した参照符号を付すことにより、第2乃至第4のユニット10M、10C、10Kの説明を省略する。
第1のユニット10Yは、像保持体として作用する感光体1Yを有している。感光体1Yの周囲には、感光体1Yの表面を予め定められた電位に帯電させる帯電ローラ2Y、帯電された表面を色分解された画像信号に基づくレーザ光線3Yよって露光して静電荷像を形成する露光装置(静電荷像形成手段)3、静電荷像に帯電したトナーを供給して静電荷像を現像する現像装置(現像手段)4Y、現像したトナー像を中間転写ベルト20上に転写する1次転写ローラ5Y(1次転写手段)、および1次転写後に感光体1Yの表面に残存するトナーを除去する感光体クリーニング装置(クリーニング手段)6Yが順に配置されている。
尚、1次転写ローラ5Yは、中間転写ベルト20の内側に配置され、感光体1Yに対向した位置に設けられている。更に、各1次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kには、1次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)がそれぞれ接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、各1次転写ローラに印加する転写バイアスを可変する。
以下、第1ユニット10Yにおいてイエロー画像を形成する動作について説明する。まず、動作に先立って、帯電ローラ2Yによって感光体1Yの表面が−600V乃至−800V程度の電位に帯電される。
感光体1Yは、導電性(20℃における体積抵抗率:1×10−6Ωcm以下)の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂程度の抵抗)であるが、レーザ光線3Yが照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3を介してレーザ光線3Yを出力する。レーザ光線3Yは、感光体1Yの表面の感光層に照射され、それにより、イエロー印字パターンの静電荷像が感光体1Yの表面に形成される。
静電荷像とは、帯電によって感光体1Yの表面に形成される像であり、レーザ光線3Yによって、感光層の被照射部分の比抵抗が低下し、感光体1Yの表面の帯電した電荷が流れ、一方、レーザ光線3Yが照射されなかった部分の電荷が残留することによって形成される、いわゆるネガ潜像である。
このようにして感光体1Y上に形成された静電荷像は、感光体1Yの走行に従って予め定められた現像位置まで回転される。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電荷像が、現像装置4Yによって可視像(現像像)化される。
現像装置4Y内には、例えば、少なくともイエロートナーとキャリアとを含む電子写真用現像剤が収容されている。イエロートナーは、現像装置4Yの内部で攪拌されることで摩擦帯電し、感光体1Y上に帯電した帯電荷と同極性(負極性)の電荷を有して現像剤ロール(現像剤保持体)上に保持されている。そして感光体1Yの表面が現像装置4Yを通過していくことにより、感光体1Y表面上の除電された潜像部にイエロートナーが静電的に付着し、潜像がイエロートナーによって現像される。
イエローのトナー像が形成された感光体1Yは、引続き予め定められた速度で走行され、感光体1Y上に現像されたトナー像が予め定められた1次転写位置へ搬送される。
感光体1Y上のイエロートナー像が1次転写位置へ搬送されると、1次転写ローラ5Yに1次転写バイアスが印加され、感光体1Yから1次転写ローラ5Yに向う静電気力がトナー像に作用され、感光体1Y上のトナー像が中間転写ベルト20上に転写される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と逆極性の(+)極性であり、例えば第1ユニット10Yでは制御部に(図示せず)よって+10μA程度に制御されている。
一方、感光体1Y上に残留したトナーはクリーニング装置6Yで除去されて回収される。
また、第2のユニット10M以降の1次転写ローラ5M、5C、5Kに印加される1次転写バイアスも、第1のユニットに準じて制御されている。
こうして、第1のユニット10Yにてイエロートナー像の転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第4のユニット10M、10C、10Kを通して順次搬送され、各色のトナー像が重ねられて多重転写される。
第1乃至第4のユニットを通して4色のトナー像が多重転写された中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20と中間転写ベルト内面に接する支持ローラ24と中間転写ベルト20の像保持面側に配置された2次転写ローラ(2次転写手段)26とから構成された2次転写部へと至る。一方、記録紙(被転写体)Pが供給機構を介して2次転写ローラ26と中間転写ベルト20とが圧接されている隙間に予め定められたタイミングで給紙され、2次転写バイアスが支持ローラ24に印加される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と同極性の(−)極性であり、中間転写ベルト20から記録紙Pに向う静電気力がトナー像に作用され、中間転写ベルト20上のトナー像が記録紙P上に転写される。尚、この際の2次転写バイアスは2次転写部の抵抗を検出する抵抗検出手段(図示せず)により検出された抵抗に応じて決定されるものであり、電圧制御されている。
この後、記録紙Pは定着装置(ロール状定着手段)28における一対の定着ロールの圧接部(ニップ部)へと送り込まれトナー像が加熱され、色重ねしたトナー像が溶融されて、記録紙P上へ定着される。
トナー像を転写する被転写体としては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンター等に使用される普通紙、OHPシート等が挙げられる。
カラー画像の定着が完了した記録紙Pは、排出部へ向けて搬出され、一連のカラー画像形成動作が終了される。
なお、上記例示した画像形成装置は、中間転写ベルト20を介してトナー像を記録紙Pに転写する構成となっているが、この構成に限定されるものではなく、感光体から直接トナー像が記録紙に転写される構造であってもよい。
<プロセスカートリッジ、トナーカートリッジ>
図2は、本実施形態に係る電子写真用現像剤を収容するプロセスカートリッジの好適な一例の実施形態を示す概略構成図である。プロセスカートリッジ200は、現像装置111とともに、感光体107、帯電ローラ108、感光体クリーニング装置113、露光のための開口部118、及び、除電露光のための開口部117を取り付けレール116を用いて組み合わせ、そして一体化したものである。なお、図2において符号300は被転写体を示す。
そして、このプロセスカートリッジ200は、転写装置112と、定着装置115と、図示しない他の構成部分とから構成される画像形成装置本体に対して着脱自在としたものであり、画像形成装置本体とともに画像形成装置を構成するものである。
図2で示すプロセスカートリッジ200では、感光体107、帯電装置108、現像装置111、クリーニング装置113、露光のための開口部118、及び、除電露光のための開口部117を備えているが、これら装置は選択的に組み合わせてもよい。本実施形態のプロセスカートリッジでは、現像装置111のほかには、感光体107、帯電装置108、クリーニング装置(クリーニング手段)113、露光のための開口部118、及び、除電露光のための開口部117から構成される群から選択される少なくとも1種を備えてもよい。
次に、本実施形態に係るトナーカートリッジについて説明する。本実施形態に係るトナーカートリッジは、画像形成装置に着脱可能に装着され、少なくとも、前記画像形成装置内に設けられた現像手段に供給するためのトナーを収容するトナーカートリッジにおいて、前記トナーが既述した本実施形態に係る電子写真用トナーとしたものである。なお、本実施形態に係るトナーカートリッジには少なくともトナーが収容されればよく、画像形成装置の機構によっては、例えば現像剤が収められてもよい。
従って、トナーカートリッジの着脱が可能な構成を有する画像形成装置においては、本実施形態に係る電子写真用トナーを収めたトナーカートリッジを利用することにより、本実施形態に係る電子写真用トナーが容易に現像装置に供給される。
なお、図1に示す画像形成装置は、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kの着脱が可能な構成を有する画像形成装置であり、現像装置4Y、4M、4C、4Kは、各々の現像装置(色)に対応したトナーカートリッジと、図示しないトナー供給管で接続されている。また、トナーカートリッジ内に収納されているトナーが少なくなった場合には、このトナーカートリッジが交換される。
以下、本実施形態を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本実施形態は下記実施例により限定されるものではない。尚、以下の実施例において、特に断らない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を意味するものとする。
−アンモニア量の測定−
イオンクロマトグラフとして日本ダイオネクス社製ICS−2000を用い、以下の条件でアンモニア量を分析した。
トナーサンプル量1.00gと固形分0.2gのノイゲンEA−137(ポリオキシアルキレンフェニルエーテル系分散剤)を加え、純水にて200mLに定容した後に超音波分散器(ASONE USD−4R)を用いて30min(28kHz、High)分散し、フィルター(アドバンテック社製HP020AN)で抽出したサンプルをイオンクロマトグラフで陽イオン分析を行い、検出されたアンモニウムイオンを以ってアンモニア量とした。
(イオンクロマトグラフ測定条件)
陽イオン分離カラム:日本ダイオネクス(株)製 IonPacCS12A
陽イオンガードカラム:日本ダイオネクス(株)製 IonPacCG12A
溶離液:メタンスルフォン酸 20mM
流速:1ml/min
温度:30℃
検出法:電気伝導度法(サプレッサ式)
−ケトン系溶剤及びケトン系溶剤の縮合物の量の測定−
ガスクロマトグラフとしてGC2010((株)島津製作所製)を用い、以下の条件でケトン系溶剤及びケトン系溶剤の縮合物の量を分析した。
測定サンプルは、トナー1gをヘッドスペーサー型サンプラー(HS40)に対応したバイアル瓶にセプタム(シリコーンゴム+PTFE製の高温対応品)を用いて密閉したものを用いた。
HS40 (ヘッドスペーサー型サンプラー)設定
オーブン:170℃
トランスファー:200℃
ニードル:205℃
サンプル加熱:30分
引き抜き:0.5分
加圧:1.0分
注入:0.07分
GC2010 (本体) 設定
カラム温度: 35℃から15℃/min.で280℃まで昇温
気化室温度: 280℃
検出器温度: 300℃
キャリアガス: N
カラム種:InertCap1(GLサイエンス社製)
サンプル(DocuPrint C2220用Cyanトナー1g)にメチルエチルケトン(MEK)を0.03g滴下したものを測定し、ゼロ点とあわせることにより2点検量線(ピーク面積とMEK濃度の関係)を作製した。ただし、サンプルは、転相乳化法を用いずに作製され、MEKあるいはその縮合物を含有しないトナーを選定している。また、最初に質量検出器をつけた状態でピークの帰属を行った。保持時間3分がMEK、保持時間10分から11.5分にMEK縮合物(5メチル4ヘプテン3オンとして検出)とピークが帰属された。MEKで作製した検量線にて定量し、MEK及び縮合物のMEK換算量を算出した。
[実施例1]
−ポリエステル樹脂−
酸モノマーの比がテレフタル酸30mol%、フマル酸70mol%、アルコールモノマーの比がビスフェノールAエチレンオキサイド付加物 25%、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物 75%の組成の材料を縮合したポリエステルであり、樹脂特性として重量平均分子量Mw:18,000、酸価:15mgKOH/gのポリエステルを使用した。
ポリエステル樹脂(Mw18000、酸価15[mgKOH/g]) 100部
溶媒1 MEK 50部
溶媒2 2−ブタノール 25部
顔料(大日精化社製、商品名銅フタロシアニンC.I.Pigment Blue15:3 ) 9部
ワックス(東亜化成社製社製、カルナゥバワックス) 9部
アルカリ(10%アンモニア水溶液) アンモニアにより、ポリエスエル樹脂の中和率が63%となる量
蒸留水 300部(滴下する前に乾燥窒素による減圧バブリングにより脱酸素処理をおこなったもの)
温度調節及び窒素置換が可能な容器へポリエステル樹脂、顔料、ワックス、溶媒1及び溶媒2を投入して撹拌し、アルカリを加えてさらに30分攪拌した。
次に容器を乾燥窒素置換し、温度を40℃に設定し、攪拌しながら蒸留水を2部/分の割合で滴下することで乳化を行った。(転相乳化工程で液温40℃以上である状態は合計3時間であった)
転相乳化工程における、T(転相乳化工程)、[A(転相乳化工程)]、[B(転相乳化工程)]及びt(転相乳化工程)は各々1.1465、0.00285、0.50及び0.125であり、S(転相乳化工程)は0.126であった。
滴下終了後、液温を50℃に保持しながら気圧を8kPaまで減圧し、乳化液から溶剤臭がしなくなるまで真空度を保持した。(除去工程で液温40℃以上である状態は合計10時間であった。全工程(転相乳化工程+除去工程)では13時間であった。)
除去工程における、T(除去工程)、[A(除去工程)]、[B(除去工程)]及びt(除去工程)各々1.183、0.00285、0.5及び0.417であり、S(除去工程)は0.631であった。また、実施例1におけるS(=ΣS(i))は0.757であった。
除去工程後、分散液の一部を凍結乾燥し、トナーを得た。トナーの体積平均粒子径D50vは6μm、GSDvは1.3であった。
得られたトナーのアンモニア量、並びに、ケトン系溶剤及びケトン系溶剤の縮合物の量を測定したところ、各々0.30mg、8ppm及び10ppmであった。
トナーに対して、下記方法により外添剤を外添して外添トナーを得た。
トナー100部に対し、16nmの疎水性シリカ(日本エアロシル社製)を1部添加し、ヘンシェルミキサーにて混合して外添トナーを得た。さらに、外添トナー6部とDocuPrint C2220用キャリア94部をVブレンダー(東洋ハイテック社製)にて混合して現像剤を得た。
トナーが作製されてから24時間以内に1回、1週間保管後(経時変化を見る)に1回、下記評価を実施した。なお、保管は未外添トナーの形態で、25℃湿度55%RH環境下にて実施した。
DocuCentreColor500(富士ゼロックス社製)改造機に現像剤を実装し、トナー付着量が13.5±1mg/cmで、面積合計が100cm2の画像を用紙上(A4サイズ、富士ゼロックス株式会社製P紙)に形成した。同様の画像を合計100枚印刷した。この画像をDocuCentreColor500(富士ゼロックス社製)改造定着ベンチ(プロセススピード60mm/sec)を用い、180℃で連続定着を行った。
定着時の臭いについて官能試験を3名で実施し、以下の評価基準に従って、臭気を評価した。
◎:3人とも臭気を感じない。
○:1人又は2人が若干臭気を感じる。
△:3人とも若干臭気を感じる。
×:非常に臭気を感じる人がいる。
その結果、実施例1に係るトナーの臭気(24時間以内)は◎、臭気(1週間後)は◎であった。
[実施例2]
アンモニア添加量を中和率78%相当に変更し、MEKを40部に変更し、除去工程で液温40℃以上である状態を合計12時間に変更した以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
T(転相乳化工程)、[A(転相乳化工程)]、[B(転相乳化工程)]及びt(転相乳化工程)は各々1.1465、0.00353、0.40及び0.125であり、S(転相乳化工程)は0.129であった。
除去工程における、T(除去工程)、[A(除去工程)]、[B(除去工程)]及びt(除去工程)各々1.183、0.00353、0.4及び0.500であり、S(除去工程)は0.780であった。
また、実施例2におけるS(=ΣS(i))は0.909であった。
実施例2で得られたトナーの体積平均粒子径D50vは6.8μm、GSDvは1.31であり、トナーのアンモニア量は0.12mg、ケトン系溶剤は6ppmで、ケトン系溶剤の縮合物量は18ppmであった。
また、臭気官能試験の結果は臭気(24時間以内)は◎、臭気(1週間後)は○であった。
[実施例3]
アンモニア添加量を中和率133%相当に変更した以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
T(転相乳化工程)、[B(転相乳化工程)]及びt(転相乳化工程)は実施例1と同等であり、[A(転相乳化工程)]は0.006、S(転相乳化工程)は0.165となった。
除去工程における、T(除去工程)、[B(除去工程)]及びt(除去工程)は実施例1と同等であり、[A(除去工程)]は0.006、S(除去工程)は0.825であった。
また、実施例3におけるS(=ΣS(i))は0.990であった。
実施例3で得られたトナーの体積平均粒子径D50vは7.2μm、GSDvは1.29であり、トナーのアンモニア量は0.28mg、ケトン系溶剤は70ppmで、ケトン系溶剤の縮合物量は18ppmであった。
また、臭気官能試験の結果は臭気(24時間以内)は○、臭気(1週間後)は○であった。
[比較例1]
転相乳化工程で昇温後待機時間を設け、液温40℃以上である状態を合計25時間とした以外は実施例1と同様にしてトナー及び外添トナーを得、実施例1と同様に評価した。
転相乳化工程における、T(転相乳化工程)、[A(転相乳化工程)]、[B(転相乳化工程)]は実施例1と同等であり、t(転相乳化工程)は1.04であり、S(転相乳化工程)は1.046であった。
除去工程における、T(除去工程)、[A(除去工程)]、[B(除去工程)]、t(除去工程)及びS(除去工程)は実施例1と同等であった。また、比較例1におけるS(=ΣS(i))は1.677であった。
トナーの体積平均粒子径D50vは6μm、GSDvは1.31であった。トナーのアンモニア量、並びに、ケトン系溶剤及びケトン系溶剤の縮合物の量を測定したところ、各々0.55mg、60ppm及び50ppmであった。トナーの臭気(24時間以内)は△、臭気(1週間後)は△であった。
[比較例2]
アンモニア添加量を中和率155%相当に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー及び外添トナーを得、実施例1と同様に評価した。
転相乳化工程における、T(転相乳化工程)、[B(転相乳化工程)]及びt(転相乳化工程)は各々実施例1と同等であり、[A(転相乳化工程)]は0.007であり、S(転相乳化工程)は0.189であった。
除去工程における、T(除去工程)、[B(除去工程)]及びt(除去工程)各々実施例1と同等であり、[A(除去工程)]は0.007であり、S(除去工程)は0.945であった。また、比較例2におけるS(=ΣS(i))は1.134であった。
トナーの体積平均粒子径D50vは7.3μm、GSDvは1.35であった。トナーのアンモニア量、並びに、ケトン系溶剤及びケトン系溶剤の縮合物の量を測定したところ、各々0.33mg、120ppm及び18ppmであった。トナーの臭気(24時間以内)は△、臭気(1週間後)は×であった。
[比較例3]
除去工程で液温40℃以上である状態を9時間とした以外は実施例1と同様にしてトナー及び外添トナーを得、実施例1と同様に評価した。
転相乳化工程における、T(転相乳化工程)、[A(転相乳化工程)]、[B(転相乳化工程)]、t(転相乳化工程)、及びS(転相乳化工程)は実施例1と同等であった。
除去工程における、T(除去工程)、[A(除去工程)]及び[B(除去工程)]は各々実施例1と同等であり、t(除去工程)は0.375であり、S(除去工程)は0.568であった。また、比較例3におけるS(=ΣS(i))は0.694であった。
トナーの体積平均粒子径D50vは6.1μm、GSDvは1.3であった。トナーのアンモニア量、並びに、ケトン系溶剤及びケトン系溶剤の縮合物の量を測定したところ、各々0.42mg、250ppm及び15ppmであった。トナーの臭気(24時間以内)は△、臭気(1週間後)は×であった。
1Y、1M、1C、1K、107 感光体(像保持体)
2Y、2M、2C、2K、108 帯電ローラ
3Y、3M、3C、3K レーザ光線
3、110 露光装置
4Y、4M、4C、4K、111 現像装置(現像手段)
5Y、5M、5C、5K 1次転写ローラ
6Y、6M、6C、6K、113 感光体クリーニング装置(クリーニング手段)
8Y、8M、8C、8K トナーカートリッジ
10Y、10M、10C、10K ユニット
20 中間転写ベルト
22 駆動ローラ
24 支持ローラ
26 2次転写ローラ(転写手段)
28、115 定着装置(定着手段)
30 中間転写体クリーニング装置
112 転写装置
116 取り付けレール
117 除電露光のための開口部
118 露光のための開口部
200 プロセスカートリッジ、
P、300 記録紙(被転写体)

Claims (6)

  1. 本トナー1gを水中に分散させて分散液としたときの該分散液中に含まれるアンモニア量が0.03mg以上0.3mg以下であり、本トナーに含まれるケトン系溶剤と前記ケトン系溶剤の縮合物との合計量が、前記ケトン系溶剤量換算で200ppm以下であり、且つ、本トナーに含まれる前記縮合物が前記ケトン系溶剤量換算で20ppm以下である、電子写真用トナー。
  2. 結着樹脂と着色剤と離型剤とケトン系溶剤を含む有機溶剤とを含有する混合液を準備する混合液準備工程と、前記混合液にアンモニアを添加する添加工程と、アンモニアを添加された前記混合液に水を添加して転相乳化を行うことにより乳化液を得る転相乳化工程と、前記乳化液から前記有機溶剤を除去する除去工程と、を有し、
    前記除去工程後のトナーに含まれる前記ケトン系溶剤と前記ケトン系溶剤の縮合物との合計量が、前記ケトン系溶剤量換算で200ppm以下であり、
    前記添加工程における前記アンモニアの投入量が、前記結着樹脂の中和率が50%以上150%未満となる量であり、
    前記転相乳化工程及び前記除去工程において、式(1)から求められるS(i)値の合計S(=ΣS(i))が1未満である請求項1に記載の電子写真用トナーの製造方法。

    式(1)において、各記号は以下の内容を表す。
    i:転相乳化工程又は除去工程
    T(i) : 工程iにおける混合液又は乳化液の絶対温度(K)を273.15で割った値
    [A(i)]: 工程iの処理前における液中の結着樹脂に対するアンモニアの重量比
    [B(i)]: 工程iの処理前における液中の結着樹脂に対するケトン系溶剤の重量比
    t(i) : 工程iの処理時間を日単位で表した時間
  3. 請求項1に記載の電子写真用トナーを含む電子写真用現像剤。
  4. トナーが少なくとも収容され、前記トナーが請求項1に記載の電子写真用トナーであるトナーカートリッジ。
  5. 現像剤保持体を少なくとも備え、請求項3に記載の電子写真用現像剤を収容するプロセスカートリッジ。
  6. 感光体と、前記感光体を帯電する帯電手段と、帯電した前記感光体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、前記感光体上に形成された前記静電荷像を請求項3に記載の電子写真用現像剤によりトナー像として現像する現像手段と、前記トナー像を被転写体上に転写する転写手段と、前記被転写体上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、を有する画像形成装置。
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