JPH07128909A - 電子写真用トナーおよびその製造方法 - Google Patents
電子写真用トナーおよびその製造方法Info
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- JPH07128909A JPH07128909A JP5297623A JP29762393A JPH07128909A JP H07128909 A JPH07128909 A JP H07128909A JP 5297623 A JP5297623 A JP 5297623A JP 29762393 A JP29762393 A JP 29762393A JP H07128909 A JPH07128909 A JP H07128909A
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- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トナー中のカーボンブラックの分散単位を小
さくし、着色力に優れ、帯電量分布の狭い電子写真用ト
ナーを提供する。 【構成】 本発明の電子写真用トナーは、平均粒径が5
〜20nmのカーボンブラックおよび結着樹脂を必須成
分とする。結着樹脂としては、必須成分を混合する混合
工程前の重量平均分子量Maが3×105 〜1×106
の範囲にあり、トナー中の重量平均分子量をMbとした
ときに、Mb/Maが0.4〜0.7である樹脂成分を
含有したものを使用する。また、結着樹脂全体に占める
上記樹脂成分の割合は10〜40重量%の範囲にある。
さくし、着色力に優れ、帯電量分布の狭い電子写真用ト
ナーを提供する。 【構成】 本発明の電子写真用トナーは、平均粒径が5
〜20nmのカーボンブラックおよび結着樹脂を必須成
分とする。結着樹脂としては、必須成分を混合する混合
工程前の重量平均分子量Maが3×105 〜1×106
の範囲にあり、トナー中の重量平均分子量をMbとした
ときに、Mb/Maが0.4〜0.7である樹脂成分を
含有したものを使用する。また、結着樹脂全体に占める
上記樹脂成分の割合は10〜40重量%の範囲にある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法において、静電潜像の現像のために使用する電子写真
用トナーおよびその製造方法に関する。
法において、静電潜像の現像のために使用する電子写真
用トナーおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より複写機やプリンター等の画像形
成装置においては、画像担持体上に形成された静電潜像
を可視化する目的でトナーを使用している。このトナー
は樹脂媒体中に着色剤を分散させたもので、着色剤とし
てはカーボンブラック等を使用している。トナーの着色
性を決定する要因として、カーボンブラックの平均粒径
が挙げられ、この平均粒径の小さいものほど着色力が優
れ、より鮮明な画像を得ることができる。しかし、平均
粒径が5〜20nm程度のカーボンブラックは、凝集性
が大きく、トナー中への分散単位が大きくなるため、十
分な着色力が得られず、またトナー本来の持つべき帯電
量に対し帯電量分布が広くなるため、地かぶり等の問題
の原因となっている。
成装置においては、画像担持体上に形成された静電潜像
を可視化する目的でトナーを使用している。このトナー
は樹脂媒体中に着色剤を分散させたもので、着色剤とし
てはカーボンブラック等を使用している。トナーの着色
性を決定する要因として、カーボンブラックの平均粒径
が挙げられ、この平均粒径の小さいものほど着色力が優
れ、より鮮明な画像を得ることができる。しかし、平均
粒径が5〜20nm程度のカーボンブラックは、凝集性
が大きく、トナー中への分散単位が大きくなるため、十
分な着色力が得られず、またトナー本来の持つべき帯電
量に対し帯電量分布が広くなるため、地かぶり等の問題
の原因となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小粒径のカ
ーボンブラックを使用するトナーにおける上述のような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、トナ
ー中のカーボンブラックの分散単位を小さくし、着色力
に優れ、帯電量分布の狭い電子写真用トナーおよびその
製造方法を提供することにある。
ーボンブラックを使用するトナーにおける上述のような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、トナ
ー中のカーボンブラックの分散単位を小さくし、着色力
に優れ、帯電量分布の狭い電子写真用トナーおよびその
製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、小粒径カ
ーボンブラックを分散させたトナーについて、鋭意研究
を行ってきたところ、トナーの製造工程における粉砕工
程後の樹脂の重量平均分子量および混合工程前の同分子
量と、カーボンブラックの分散径との間に相関があり、
結着樹脂として上記分子量の比が所定の範囲にある樹脂
を使用することにより、上記目的が達成されることを見
出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の
電子写真用トナーは、カーボンブラックおよび結着樹脂
を必須成分とし、カーボンブラックの平均粒径が5〜2
0nmであり、溶融混練前の重量平均分子量Maが3×
105 〜1×106 の範囲にある樹脂成分を結着樹脂中
に10〜40重量%の割合で含有し、トナー時の前記樹
脂成分に対応する樹脂成分の重量平均分子量をMbとし
たときに、Mb/Maが0.4〜0.7である樹脂成分
を結着樹脂中に含有することを特徴とする。また、本発
明の電子写真用トナーの製造方法は、着色剤と結着樹脂
を混合する工程、混合物を溶融混練する工程、溶融混練
物を粉砕する工程を有し、着色剤が平均粒径5〜20n
mのカーボンブラックであり、混合工程での重量平均分
子量Maが3×105 〜1×106 の範囲にある樹脂成
分を結着樹脂中に10〜40重量%の割合で含有し、粉
砕工程後の前記樹脂成分に対応する樹脂成分の重量平均
分子量をMbとしたときに、Mb/Maが0.4〜0.
7である樹脂成分を結着樹脂中に含有することを特徴と
する。
ーボンブラックを分散させたトナーについて、鋭意研究
を行ってきたところ、トナーの製造工程における粉砕工
程後の樹脂の重量平均分子量および混合工程前の同分子
量と、カーボンブラックの分散径との間に相関があり、
結着樹脂として上記分子量の比が所定の範囲にある樹脂
を使用することにより、上記目的が達成されることを見
出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の
電子写真用トナーは、カーボンブラックおよび結着樹脂
を必須成分とし、カーボンブラックの平均粒径が5〜2
0nmであり、溶融混練前の重量平均分子量Maが3×
105 〜1×106 の範囲にある樹脂成分を結着樹脂中
に10〜40重量%の割合で含有し、トナー時の前記樹
脂成分に対応する樹脂成分の重量平均分子量をMbとし
たときに、Mb/Maが0.4〜0.7である樹脂成分
を結着樹脂中に含有することを特徴とする。また、本発
明の電子写真用トナーの製造方法は、着色剤と結着樹脂
を混合する工程、混合物を溶融混練する工程、溶融混練
物を粉砕する工程を有し、着色剤が平均粒径5〜20n
mのカーボンブラックであり、混合工程での重量平均分
子量Maが3×105 〜1×106 の範囲にある樹脂成
分を結着樹脂中に10〜40重量%の割合で含有し、粉
砕工程後の前記樹脂成分に対応する樹脂成分の重量平均
分子量をMbとしたときに、Mb/Maが0.4〜0.
7である樹脂成分を結着樹脂中に含有することを特徴と
する。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。トナー中
に分散されるカーボンブラックは、一般に、画像形成時
におけるトナーの着色力および帯電性に関与するもので
ある。カーボンブラックは小粒径であるほど着色力が優
れている反面、凝集力が大きくなるためトナー中への分
散は困難になる。本発明の電子写真用トナーは、着色剤
として平均粒径が5〜20nmの小粒径カーボンブラッ
クを用いる。また、結着樹脂として、その樹脂成分の一
つをA成分とし、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)によるA成分の重量平均分子量をMaと
したとき、Maが3×105 〜1×106 の範囲にあ
り、かつこの結着樹脂を用いて製造したトナー中の上記
A成分をB成分とした場合、GPCによるB成分の重量
平均分子量をMbとしたとき、Mb/Maが0.4〜
0.7の範囲にある樹脂を使用する。このMb/Ma
は、混練工程による結着樹脂の分子鎖の切断を示す指標
であり、小粒径カーボンブラックを良好に分散させるに
は、Mb/Maが0.4〜0.7の範囲にあることが必
要である。上記比が0.7よりも大きいと、十分に混練
されていないため、着色力の低下、広帯電量分布による
地かぶりの原因となる。一方、上記比が0.4よりも小
さいと、トナーの性質が変化してしまい、ホットオフセ
ット等、定着不良の原因となる。同時に、結着樹脂全体
に占めるA成分の割合は10〜40重量%であることが
必要である。A成分の割合がこの範囲にない場合、カー
ボンブラックの分散が不十分なため、着色力の低下、広
帯電量分布による地かぶり等の問題を生じる。
に分散されるカーボンブラックは、一般に、画像形成時
におけるトナーの着色力および帯電性に関与するもので
ある。カーボンブラックは小粒径であるほど着色力が優
れている反面、凝集力が大きくなるためトナー中への分
散は困難になる。本発明の電子写真用トナーは、着色剤
として平均粒径が5〜20nmの小粒径カーボンブラッ
クを用いる。また、結着樹脂として、その樹脂成分の一
つをA成分とし、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)によるA成分の重量平均分子量をMaと
したとき、Maが3×105 〜1×106 の範囲にあ
り、かつこの結着樹脂を用いて製造したトナー中の上記
A成分をB成分とした場合、GPCによるB成分の重量
平均分子量をMbとしたとき、Mb/Maが0.4〜
0.7の範囲にある樹脂を使用する。このMb/Ma
は、混練工程による結着樹脂の分子鎖の切断を示す指標
であり、小粒径カーボンブラックを良好に分散させるに
は、Mb/Maが0.4〜0.7の範囲にあることが必
要である。上記比が0.7よりも大きいと、十分に混練
されていないため、着色力の低下、広帯電量分布による
地かぶりの原因となる。一方、上記比が0.4よりも小
さいと、トナーの性質が変化してしまい、ホットオフセ
ット等、定着不良の原因となる。同時に、結着樹脂全体
に占めるA成分の割合は10〜40重量%であることが
必要である。A成分の割合がこの範囲にない場合、カー
ボンブラックの分散が不十分なため、着色力の低下、広
帯電量分布による地かぶり等の問題を生じる。
【0006】結着樹脂としては、A成分の重量平均分子
量Maが上記の範囲のものであれば、いかなる樹脂でも
使用することができる。例えば、スチレン、クロロスチ
レン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソブチレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等の
ビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル
酸ドデシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸
エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビ
ニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソ
プロペニルケトン等のビニルケトン類などの単独重合体
または共重合体を例示することができる。特に代表的な
結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、
スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体の他に、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体等を挙
げることができる。さらに、ポリエステル、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性
ロジン等も使用できる。これらの結着樹脂は、その全体
に占める前記A成分の割合が10〜40重量%であれ
ば、単独でもまたは2種以上混合して使用することがで
きる。
量Maが上記の範囲のものであれば、いかなる樹脂でも
使用することができる。例えば、スチレン、クロロスチ
レン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソブチレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等の
ビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル
酸ドデシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸
エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビ
ニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソ
プロペニルケトン等のビニルケトン類などの単独重合体
または共重合体を例示することができる。特に代表的な
結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、
スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体の他に、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体等を挙
げることができる。さらに、ポリエステル、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性
ロジン等も使用できる。これらの結着樹脂は、その全体
に占める前記A成分の割合が10〜40重量%であれ
ば、単独でもまたは2種以上混合して使用することがで
きる。
【0007】本発明においては、トナー中に低分子量ポ
リオレフィンを含有させることが好ましい。低分子量ポ
リオレフィンは、離型剤として作用するものであって、
分子量2000〜10000程度のものが使用され、具
体的には、低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプ
ロピレン等が挙げられる。これらは単独でもまたは2種
以上混合して用いてもよい。低分子量ポリオレフィンの
含有量は5〜20重量%の範囲が好ましい。含有量が5
重量%未満の場合には、定着時にオフセットが生じやす
くなり、一方、20重量%を越える場合には、トナーそ
のものの流動性が悪くなり、トナーの搬送性等に弊害が
生じるようになる。本発明の電子写真用トナーには、必
要に応じて、シリカ、チタニア、アルミナ等の流動性向
上剤、帯電制御剤、クリーニング助剤、ワックス等の添
加剤を配合させてもよい。
リオレフィンを含有させることが好ましい。低分子量ポ
リオレフィンは、離型剤として作用するものであって、
分子量2000〜10000程度のものが使用され、具
体的には、低分子量ポリエチレンおよび低分子量ポリプ
ロピレン等が挙げられる。これらは単独でもまたは2種
以上混合して用いてもよい。低分子量ポリオレフィンの
含有量は5〜20重量%の範囲が好ましい。含有量が5
重量%未満の場合には、定着時にオフセットが生じやす
くなり、一方、20重量%を越える場合には、トナーそ
のものの流動性が悪くなり、トナーの搬送性等に弊害が
生じるようになる。本発明の電子写真用トナーには、必
要に応じて、シリカ、チタニア、アルミナ等の流動性向
上剤、帯電制御剤、クリーニング助剤、ワックス等の添
加剤を配合させてもよい。
【0008】本発明の電子写真用トナーを製造するに
は、まず混合工程で結着樹脂と着色剤を混合する。次の
溶融混練工程で用いる混練装置としては、バンバリーミ
キサー、CMミキサー(連続式ミキサー)、二軸連続押
出混練機、ニーダー等が挙げられる。しかし、これらの
混練装置に限定されるものではなく、カーボンブラック
を結着樹脂中に分散させるものであれば、いかなる混練
装置であってもよい。混練条件としては、混練物に対し
高いストレスのかかる条件が必要であり、一例としてC
Mミキサーを用いた場合には、スクリュー回転数を80
0rpm以上とし、必要により水を添加してもよい。得
られる溶融混練は、冷却した後、粉砕工程でハンマーミ
ル、ジェットミル等の粉砕機を用いて粉砕され、その後
分級することによりトナーを製造することができる。こ
のようなトナーの製造において、結着樹脂の分子鎖は主
として混練工程さらに粉砕工程中で切断され、前記Mb
/Maが0.4〜0.7の範囲に調整される。また、本
発明のトナーは、キャリアと混合して磁気ブラシ等によ
り潜像を現像する二成分現像方式でも、あるいは薄層化
させたトナーを潜像担持体に供給して潜像を現像する一
成分現像方式に用いてもよい。
は、まず混合工程で結着樹脂と着色剤を混合する。次の
溶融混練工程で用いる混練装置としては、バンバリーミ
キサー、CMミキサー(連続式ミキサー)、二軸連続押
出混練機、ニーダー等が挙げられる。しかし、これらの
混練装置に限定されるものではなく、カーボンブラック
を結着樹脂中に分散させるものであれば、いかなる混練
装置であってもよい。混練条件としては、混練物に対し
高いストレスのかかる条件が必要であり、一例としてC
Mミキサーを用いた場合には、スクリュー回転数を80
0rpm以上とし、必要により水を添加してもよい。得
られる溶融混練は、冷却した後、粉砕工程でハンマーミ
ル、ジェットミル等の粉砕機を用いて粉砕され、その後
分級することによりトナーを製造することができる。こ
のようなトナーの製造において、結着樹脂の分子鎖は主
として混練工程さらに粉砕工程中で切断され、前記Mb
/Maが0.4〜0.7の範囲に調整される。また、本
発明のトナーは、キャリアと混合して磁気ブラシ等によ
り潜像を現像する二成分現像方式でも、あるいは薄層化
させたトナーを潜像担持体に供給して潜像を現像する一
成分現像方式に用いてもよい。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例をもって
具体的に説明する。なお、下記の「部」は「重量部」を
意味する。 実施例 スチレン−メタクリル酸n-ブチル(7:3)共重合体 83部 (Ma:5.2×105 、Ma成分の共重合体全体に占める割合30部) カ−ボンブラック(平均粒径12nm) 10部 低分子量ポリプロピレン(分子量4×103 ) 7部 上記組成物を予備混合し、CMミキサーによって溶融混
練した。次いで、混練物をハンマーミルで予備粉砕し、
ジェットミルで粉砕した後、GPCにより重量平均分子
量Mbを測定したところ、Mb/Ma=0.60であっ
た。さらに、こ粉砕物を分級して平均粒径10μmのト
ナーを製造した。このトナーを平均粒径90μmの鉄粉
と96:4の重量比で混合し、複写機(5030、富士
ゼロックス社製)によって複写テストを行った。複写サ
ンプルは地かぶりのない鮮明な画像が得られた。
具体的に説明する。なお、下記の「部」は「重量部」を
意味する。 実施例 スチレン−メタクリル酸n-ブチル(7:3)共重合体 83部 (Ma:5.2×105 、Ma成分の共重合体全体に占める割合30部) カ−ボンブラック(平均粒径12nm) 10部 低分子量ポリプロピレン(分子量4×103 ) 7部 上記組成物を予備混合し、CMミキサーによって溶融混
練した。次いで、混練物をハンマーミルで予備粉砕し、
ジェットミルで粉砕した後、GPCにより重量平均分子
量Mbを測定したところ、Mb/Ma=0.60であっ
た。さらに、こ粉砕物を分級して平均粒径10μmのト
ナーを製造した。このトナーを平均粒径90μmの鉄粉
と96:4の重量比で混合し、複写機(5030、富士
ゼロックス社製)によって複写テストを行った。複写サ
ンプルは地かぶりのない鮮明な画像が得られた。
【0010】比較例1 実施例と同じ原料組成物を予備混合し、二軸連続押出混
練機によって溶融混練し、GPCにより重量平均分子量
Mbを測定したところ、Mb/Ma=0.75であっ
た。その後、実施例と同様にしてトナーを製造し、同様
の複写テストを行った。複写サンプルには地かぶりが発
生した。 比較例2 スチレン−メタクリル酸n-ブチル(7:3)共重合体
(Ma:6.3×105、Maの共重合体全体に占める
割合45部)を結着樹脂として用いた以外は、実施例と
同様にしてトナーを製造し、同様の複写テストを行っ
た。複写サンプルには地かぶりが発生した。
練機によって溶融混練し、GPCにより重量平均分子量
Mbを測定したところ、Mb/Ma=0.75であっ
た。その後、実施例と同様にしてトナーを製造し、同様
の複写テストを行った。複写サンプルには地かぶりが発
生した。 比較例2 スチレン−メタクリル酸n-ブチル(7:3)共重合体
(Ma:6.3×105、Maの共重合体全体に占める
割合45部)を結着樹脂として用いた以外は、実施例と
同様にしてトナーを製造し、同様の複写テストを行っ
た。複写サンプルには地かぶりが発生した。
【0011】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーは、上述のよ
うに、易凝集性のために、従来使用が困難とされていた
小粒径カーボンブラックの分散を可能にし、カーボンブ
ラック本来の持つ着色性等の性質を最大限に活かすこと
ができると同時に、地かぶり等の発生のないトナーを得
ることができる。
うに、易凝集性のために、従来使用が困難とされていた
小粒径カーボンブラックの分散を可能にし、カーボンブ
ラック本来の持つ着色性等の性質を最大限に活かすこと
ができると同時に、地かぶり等の発生のないトナーを得
ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 カーボンブラックおよび結着樹脂を必須
成分とする電子写真用トナーにおいて、カーボンブラッ
クの平均粒径が5〜20nmであり、溶融混練前の重量
平均分子量Maが3×105 〜1×106 の範囲にある
樹脂成分を結着樹脂中に10〜40重量%の割合で含有
し、トナー時の前記樹脂成分に対応する樹脂成分の重量
平均分子量をMbとしたときに、Mb/Maが0.4〜
0.7である樹脂成分を結着樹脂中に含有することを特
徴とする電子写真用トナー。 - 【請求項2】 着色剤と結着樹脂を混合する工程、混合
物を溶融混練する工程、溶融混練物を粉砕する工程を有
する電子写真用トナーの製造方法において、着色剤が平
均粒径5〜20nmのカーボンブラックであり、混合工
程での重量平均分子量Maが3×105 〜1×106 の
範囲にある樹脂成分を結着樹脂中に10〜40重量%の
割合で含有し、粉砕工程後の前記樹脂成分に対応する樹
脂成分の重量平均分子量をMbとしたときに、Mb/M
aが0.4〜0.7である樹脂成分を結着樹脂中に含有
することを特徴とする電子写真用トナーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5297623A JPH07128909A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 電子写真用トナーおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5297623A JPH07128909A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 電子写真用トナーおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07128909A true JPH07128909A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17848964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5297623A Pending JPH07128909A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 電子写真用トナーおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07128909A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003052520A1 (en) | 2001-12-15 | 2003-06-26 | Do-Gyun Kim | A toner for electrostatic development and its fabrication method by treatment of suspension with reverse-neutralization |
WO2016148183A1 (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-22 | 三菱化学株式会社 | 静電荷像現像用ブラックトナー |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP5297623A patent/JPH07128909A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003052520A1 (en) | 2001-12-15 | 2003-06-26 | Do-Gyun Kim | A toner for electrostatic development and its fabrication method by treatment of suspension with reverse-neutralization |
WO2016148183A1 (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-22 | 三菱化学株式会社 | 静電荷像現像用ブラックトナー |
JP2016173568A (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-29 | 三菱化学株式会社 | 静電荷像現像用ブラックトナー |
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