JP3503422B2 - 電子写真用トナー粒子の製造方法及びその利用 - Google Patents

電子写真用トナー粒子の製造方法及びその利用

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用トナー
粒子の製造方法に関し、及び係る製造方法によって得ら
れるトナー粒子を含有する電子写真用トナーに関し、詳
しくは着色力、彩度、色再現性、透明性において優れた
画像を形成し得る電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トナー粒子中に顔料を微細に
分散せしめることにより、着色力、彩度及び透明性に優
れる画像を得ることができる。通常、顔料は、湿式状態
において微細化しても、その乾燥工程において凝集して
しまい粗大粒子となる。トナーに用いる時は、この粗大
化した粒子を再び微粒子化してトナー結着樹脂中に均一
に分散させる必要があるが、溶融・混練・粉砕するとい
うトナーを得る一般的な方法では、乾燥前の微粒子状態
にはならない。
【0003】これらの点を改善する方法として、フラッ
シング処理してなる顔料をトナー用着色剤として使用す
る方法が提案されている。フラッシング処理とは、まず
顔料の含水ペーストを分散用の樹脂溶液とともにフラッ
シャーと呼ばれるニーダーに入れよく混合する。この過
程で顔料の周りに存在する水を樹脂溶液により置換し、
次いで分離してきた水相を除去し、分散用の樹脂で被覆
された顔料と溶剤との混合物を得、係る混合物から溶剤
を除去し、乾燥・粉砕し、樹脂で被覆された顔料を得る
方法である。こうして得られたフラッシング処理された
顔料を着色剤として結着樹脂と混練、粉砕、分級するこ
とによって、乾燥顔料を使用する場合よりも顔料が微細
に分散したトナー粒子を得ることができる。しかしなが
ら、フラッシング処理された着色剤中の顔料粒子は、結
着樹脂に対する分散性が十分ではないため、得られる画
像の彩度及び透明性が不十分であり、その向上が望まれ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、微細な状態にある顔料をトナー粒子中に均一に分散
させることにより、着色力、彩度、色再現性、透明性等
が改善された電子写真用フルカラートナー粒子の製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、(a)
料100重量部に対して、結着樹脂1〜400重量部を
用いて、該顔料を結着樹脂の存在下に乾式摩砕しながら
混合及び微細化し、樹脂分散型顔料を得、(b)次い
で、得られた樹脂分散型顔料と結着樹脂とをトナー粒子
中に顔料を1〜10重量%含有するような割合で、溶融
混練し、顔料を結着樹脂中に分散することを特徴とする
電子写真用カラートナー粒子の製造方法である。
【0006】
【0007】第2の発明は第1の発明記載の製造方法
によって得られた電子写真用トナー粒子と少なくとも1
種の外添剤を含有することを特徴とする電子写真用トナ
ーである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、結着樹脂の存在下に顔
料を乾式摩砕することによって、微細化された顔料が直
ちに結着樹脂により被覆されるため、顔料の再凝集がな
い樹脂分散型顔料が得ることができ、顔料の被覆に結着
樹脂を用いるため、トナー粒子を得る際に係る樹脂分散
型顔料が速やかに結着樹脂中に分散し、顔料が高分散し
たトナー粒子を得ることができる。
【0009】以下に、本発明を詳しく説明する。本発明
における(a)工程の乾式摩砕は、顔料を微細化しなが
ら結着樹脂で被覆する方法であり、乾燥顔料と結着樹脂
とを乾燥状態で混合・分散できる方法・装置であれば、
振動ミル、アトライター、ボールミル、ロッドミルその
他種々の方法・装置を用いることができる。(a)工程
においては、顔料100重量部に対して、結着樹脂1〜
400重量部を用いることが好ましい。結着樹脂が1重
量部よりも少ないと顔料の再凝集が起こる場合がある。
一方、結着樹脂が400重量部よりも多いと摩砕中に結
着樹脂の性能が変化するためと考えられるが、トナー粒
子及びトナーとしたときに定着特性、帯電特性に悪影響
を及ぼす場合がある。
【0010】本発明において用いられる顔料としては、
例えば、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.
I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・
レッド57:1、C.I.ピグメント・ブルー15:
1、C.I.ピグメント・ブルー15:3、C.I.ピ
グメント・イエロー12、C.I.ピグメント・イエロ
ー17等の有機顔料を挙げることができる。また、ブラ
ック用顔料として、上記カラー有機顔料の混合物や、カ
ーボンブラックを使用することもできる。
【0011】本発明において用いられる結着樹脂として
は、従来電子写真用トナーの結着樹脂として知られるス
チレン−アクリル系、ポリエステル系等各種の材料樹脂
が用いられる。また、いずれの樹脂もその製造方法等は
特に制約されるものではない。
【0012】本発明は、次いで上記のようにして得た樹
脂分散型顔料を結着樹脂と溶融混練し、顔料を結着樹脂
中に分散することを特徴とするものであり、所望の顔料
濃度、例えばトナー粒子中に顔料を1〜10重量%を含
有するような割合で樹脂分散型顔料と結着樹脂とをニー
ダー、エクストルーダー等により溶融・混練すればよ
い。溶融・混練後、冷却し、その後、ジェットミル等の
手段で粉砕し、得られた粉砕物を風力式分級機で分級す
ることによりトナー粒子を得ることができる。
【0013】本発明に係るトナー粒子には、必要に応じ
て、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ化合物、ニグロシ
ンや四級アンモニウム塩などの荷電制御剤や、低分子量
ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、ワックス等の
オフセット防止剤などの公知の他の成分を添加・混合す
ることができる。
【0014】また、本発明においては、上記のトナー粒
子に必要に応じて、シランカップリング剤等で疎水化処
理したシリカや酸化チタン等の流動性付与剤を外添剤と
して添加して電子写真用トナーとしてもよい。
【0015】上記のようにして得られる本発明の電子写
真用トナー粒子、及びトナーは、一成分系現像剤として
用いても、或いはキャリアと混合して二成分系現像剤と
して用いてもよい。
【0016】
【実施例】以下に実施例及び比較例をもって本発明を詳
細に説明する。但し、これによって本発明の実施の態様
がなんら限定されるものではない。
【0017】[実施例1] マゼンタトナーの調整 ポリエステル樹脂(Tg:55℃、Mn3,000、M
w:25,000)100重量部とC.I.ピグメント
・レッド122の顔料100重量部の計100gを、直
径1cmのスチールボール300gを入れた容量1リット
ルのアトライターに入れ、回転数400rpmで1時間
攪拌し、樹脂分散型顔料を得た。次いで、上記結着樹脂
92重量部に得られた樹脂分散型顔料8重量部を添加
し、ヘンシエルミキサーにより予備混合を行い、二軸押
出し機で溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて粗粉
砕し、次いでジェットミルで微粉砕した後、風力分級機
で分級して平均粒径9.5μmのトナー粒子を得た。上
記トナー粒子100重量部に流動性向上剤として平均粒
径0.05μmの疎水性酸化チタン微粉末を0.4重量
部を添加し、ヘンシエルミキサーで混合してマゼンタト
ナーを得た。
【0018】シアントナーの調整 顔料としてC.I.ピグメント・ブルー15:3を用い
た以外はマゼンタトナー粒子の場合と同様にして樹脂分
散型顔料を得た。結着樹脂96重量部に得られた樹脂分
散型顔料4重量部を添加した以外は、マゼンタトナーと
同様にしてシアントナーを得た。
【0019】イエロートナーの調整 顔料としてC.I.ピグメント・イエロー17を用いた
以外はマゼンタトナー粒子の場合と同様にして樹脂分散
型顔料を得た。結着樹脂94重量部に得られた樹脂分散
型顔料6重量部を添加した以外は、マゼンタトナーと同
様にしてイエロートナーを得た。
【0020】ブラックトナーの調整 顔料としてカーボンブラックを用いた以外はマゼンタト
ナー粒子の場合と同様にして樹脂分散型顔料を得た。結
着樹脂92重量部に得られた樹脂分散型顔料8重量部を
添加した以外は、マゼンタトナーと同様にしてブラック
トナーを得た。
【0021】[比較例1] マゼンタトナーの調整 樹脂分散型顔料を作成せず、結着樹脂96重量部に顔料
4部を直接添加・混合・溶融・混練した以外は実施例1
の場合と同様にしてマゼンタトナー粒子を得、マゼンタ
トナーを得た。
【0022】シアントナーの調整 樹脂分散型顔料を作成せず、結着樹脂98重量部に顔料
2部を直接添加・混合・溶融・混練した以外は実施例1
の場合と同様にしてシアントナー粒子を得、シアントナ
ーを得た。
【0023】イエロートナーの調整 樹脂分散型顔料を作成せず、結着樹脂97重量部に顔料
3部を直接添加・混合・溶融・混練した以外は実施例1
の場合と同様にしてイエロートナー粒子を得、イエロー
トナーを得た。
【0024】ブラックトナーの調整 樹脂分散型顔料を作成せず、結着樹脂96重量部に顔料
4部を直接添加・混合・溶融・混練した以外は実施例1
の場合と同様にしてブラックトナー粒子を得、ブラック
トナーを得た。
【0025】評価試験 実施例1で得られた各カラートナーを用いて市販のフル
カラー複写機(CLC350;キャノン社製)によりO
HPシート上にフルカラーのコピー像を形成した。この
OHPシートをオーバーヘッドプロジェクターで投影し
たところ、彩度が高く、非常に透明感のある映像が得ら
れた。
【0026】比較例1で得られた各カラートナーを用い
て、同様の試験を行ったところ、彩度が低く、くすんだ
感じの映像が得られた。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、上述したように、微細
な状態にある顔料が結着樹脂中に均一に分散した電子写
真用トナー粒子及びトナーが得られ、彩かさ、明るさ、
透明性において優れたコピー画像が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−249737(JP,A) 特開 平4−274446(JP,A) 特開 平6−95431(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/087 G03G 9/08 371 G03G 9/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)顔料100重量部に対して、結着樹
    脂1〜400重量部を用いて、該顔料を結着樹脂の存在
    下に乾式摩砕しながら混合及び微細化し、樹脂分散型顔
    料を得、(b)次いで、得られた樹脂分散型顔料と結着
    樹脂とをトナー粒子中に顔料を1〜10重量%含有する
    ような割合で、溶融混練し、顔料を結着樹脂中に分散す
    ることを特徴とする電子写真用カラートナー粒子の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の製造方法によって得られ
    た電子写真用カラートナー粒子と少なくとも1種の外添
    剤を含有することを特徴とする電子写真用カラートナ
    ー。
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