JP2002156792A - トナー粒子および該トナー粒子を含有するシアントナー - Google Patents

トナー粒子および該トナー粒子を含有するシアントナー

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JP2002156792A
JP2002156792A JP2000352050A JP2000352050A JP2002156792A JP 2002156792 A JP2002156792 A JP 2002156792A JP 2000352050 A JP2000352050 A JP 2000352050A JP 2000352050 A JP2000352050 A JP 2000352050A JP 2002156792 A JP2002156792 A JP 2002156792A
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toner
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cyan
phthalocyanine
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Ippei Imagawa
一平 今川
Akimitsu Mochizuki
明光 望月
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハロゲン原子を含まず、鮮明で黄味なシアン色
を有するトナー粒子およびシアントナーを提供する。 【解決手段】銅フタロシアニンおよび無金属フタロシア
ニンからなる顔料組成物、ならびに結着樹脂を含有する
ことを特徴とするトナー粒子、および該トナー粒子と、
少なくとも1種の外添剤とを含有することを特徴とする
シアントナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー電子写真用
のトナー粒子および該トナー粒子を含有してなる電子写
真用のシアントナーに関する。
【0002】
【従来の技術】カラー電子写真用トナーとして、結着樹
脂中に種々の染料や顔料を分散させたトナーが広く使用
されている。これらのカラートナーの内、電子写真用シ
アントナーとしては、鮮明な青色を呈し、種々の耐久性
に優れたフタロシアニン系顔料を用いたものが主として
使用されている。
【0003】しかしながら、カラー電子写真の発達にと
もないシアントナーに要求される品質も多様化しつつあ
る。とくに黄味の色相が要望される場合には、ポリハロ
ゲン化銅フタロシアニンの単独使用または銅フタロシア
ニンとの混合使用で対応してきたが、環境問題に配慮す
るとハロゲン原子を含有するポリハロゲン化銅フタロシ
アニンの使用は好ましくなく、新たなシアン色素の開発
が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はハロゲン原子
を含まず、鮮明で黄味なシアン色を有するトナー粒子お
よびシアントナーを提供することを目的とする。
【0005】 〔発明の詳細な説明〕本発明者らは、鋭意検討した結
果、銅フタロシアニンと無金属フタロシアニンからなる
顔料組成物を使用したシアントナーが鮮明で黄味なシア
ン色を有することを見いだし、本発明に至ったものであ
る。
【0006】すなわち、本発明は、銅フタロシアニンと
無金属フタロシアニンからなる顔料組成物、ならびに結
着樹脂を含有することを特徴とするトナー粒子である。
【0007】更に本発明は、結着樹脂100重量部に対
し、銅フタロシアニンおよび無金属フタロシアニンから
なる顔料組成物を1〜10重量部含有するトナー粒子で
ある。
【0008】更に本発明は、上記トナー粒子と、少なく
とも1種の外添剤とを含有することを特徴とするシアン
トナーである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における銅フタロシアニン
は、結晶型がα型、β型、γ型およびε型のいずれのも
のも用いることができるが、最も黄味の色相を有するβ
型銅フタロシアニンを用いる方が、最終的にシアントナ
ーの色相を黄味にするのに有利であるため好ましい。無
金属フタロシアニンについても、上記の結晶型のものを
用いることができるが、同様の理由でβ型無金属フタロ
シアニンを用いることが好ましい。
【0010】製造方法は公知の方法、例えば、β型銅フ
タロシアニンは下記の二つの工程から成る方法で製造さ
れる。
【0011】合成工程:無水フタル酸、尿素、塩化銅
および触媒を高沸点芳香族溶剤中で高温反応させた後
に、減圧蒸留にて溶剤を除去し、温水で洗浄し、乾燥し
て粗製銅フタロシアニンを得る。
【0012】顔料化工程:粗製銅フタロシアニン、食
塩および多価アルコールをニーダーで混練した後に、多
量の水に投入し、濾過、水洗して食塩および多価アルコ
ールを除去する。次いで乾燥してβ型銅フタロシアニン
を得る。
【0013】β型無金属フタロシアニンの製造方法も上
記と同様に二つの工程を経て製造されるが、合成工程に
おける無水フタル酸、尿素および塩化銅の代わりにフタ
ロジニトリルを用いることが異なる。
【0014】これらの製造方法は、上記の二つの工程に
限定されるものではなく、要求される品質やコスト、な
らびに所有する生産設備に有利な方法に変更して製造さ
れる場合がある。例えば、顔料化工程の前工程として、
70%〜98%硫酸に溶解または懸濁させた後に、水に
投入し、濾過、水洗、乾燥して高純度のα型銅フタロシ
アニンまたはα型無金属フタロシアニンを製造すると、
次の顔料化工程を経て製造されるβ型銅フタロシアニン
またはβ型無金属フタロシアニンの鮮明性が向上する。
その他の前工程として、ボールミルやアトライターで粗
製銅フタロシアニンまたは粗製無金属フタロシアニンを
乾式粉砕すると、次の顔料化工程が簡略化できるため、
コストが有利になる。ニーダーによる混練時に、フタロ
シアニン誘導体、例えばフタルイミドメチル化銅フタロ
シアニンを少量添加することによっても顔料化工程が簡
略化できる。また、ニーダーによる混練時に、ロジンや
その誘導体、活性剤および高分子化合物などを添加する
と分散性が向上する。
【0015】本発明は、上記の銅フタロシアニンと無金
属フタロシアニンを混合して用いることによって、鮮明
で黄味なシアントナーを得ることを特徴とする。混合比
は任意の割合を選べるが、銅フタロシアニン100重量
部に対し、無金属フタロシアニン5〜100重量部が好
ましい。無金属フタロシアニンが5重量部未満であると
明らかな黄味の色相が得られず、100重量部を超える
と過度に黄味な色相になりシアン色としての使用が困難
になる。混合の方法は、それぞれの粉末または水スラリ
ーの混合、トナー粒子またはシアントナーを製造する工
程での混合などが挙げられる。
【0016】本発明に使用される結着樹脂は、従来電子
写真用トナー結着樹脂として知られるスチレン−アクリ
ル系、ポリエステル系などの樹脂が挙げられる。
【0017】銅フタロシアニンおよび無金属フタロシア
ニンからなる顔料組成物と、結着樹脂との混合比は、結
着樹脂100重量部に対し、該顔料組成物1から10重
量部が好ましい。1重量部未満であると十分な着色力が
得られず、10重量部を超えると多湿環境下でトナーの
帯電性が低下してカブリなどの画像欠陥が生じやすくな
る。
【0018】本発明のトナー粒子の製造方法は、例え
ば、上記顔料組成物と結着樹脂を混練、分散し、樹脂分
散顔料を調製した後に、さらに結着樹脂と所望の割合で
混合し、ニーダー、エクストルーダーなどにより溶融、
混練し、冷却する。次いでジェットミルなどで粉砕し、
風力式分級機で分級することにより得ることができる。
また、必要に応じて、サリチル酸金属錯体、アゾ系金属
錯体などの荷電制御剤や、低分子量ポリプロピレン、低
分子量ポリエチレン、ワックスなどのオフセット防止剤
などの公知の他の成分をトナー粒子の製造工程中に添加
することができる。
【0019】本発明の電子写真用シアントナーは、上記
のトナー粒子に、シランカップリング剤などで疎水化処
理したシリカや酸化チタンなどの流動性向上剤を外添剤
として添加したものである。
【0020】本発明の電子写真用シアントナーは、一成
分系現像剤として用いても、あるいはキャリアと混合し
て二成分系現像剤として用いてもよい。
【0021】
【実施例】以下に、本発明を実施例、製造例および比較
例をもって具体的に説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。 実施例1 銅フタロシアニン(Lionol Blue FG−7
351;東洋インキ製造社製)1.0重量部、下記製造
例で得られた無金属フタロシアニン0.2重量部、ポリ
エステル樹脂(Tg:55℃、Mn:3,000、M
w:25,000)100重量部、および荷電制御剤
(ボントロンE−81;オリエント化学工業社製)2重
量部をヘンシェルミキサーで混合し、二軸押し出し機で
溶融、混練した。冷却後に、ハンマーミルで粗粉砕し、
次いで、ジェットミルで微粉砕した後に、風力式分級機
で分球して平均粒径9.5μmのトナー粒子を得た。
【0022】上記トナー粒子100重量部に、流動性向
上剤として0.05μmの疎水性酸化チタン微粉末0.
4重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合してシア
ントナーを得た。 (無金属フタロシアニンの製造例)撹拌機、冷却管およ
び温度計を備えたフラスコに、ジクロロトルエン120
0重量部、フタロジニトリル480重量部およびシクロ
ヘキシルアミン48重量部を仕込み、200〜210℃
で14時間反応させた。冷却後に、濾過してメタノール
500重量部で洗浄し、乾燥して粗製の無金属フタロシ
アニン310重量部を得た。
【0023】ニーダーに、上記の粗製の無金属フタロシ
アニン300重量部、食塩1800重量部およびジエチ
レングリコール440重量部を仕込み、100℃で6時
間混練した。次いで、混練物を水20000重量部に加
え、80℃で2時間撹拌して、濾過、水洗、乾燥して無
金属フタロシアニン295重量部を得た。 比較例1 実施例1の銅フタロシアニン1.0重量部と無金属フタ
ロシアニン0.2重量部の代わりに、銅フタロシアニン
1.2重量部を用いて、同様の方法でシアントナーを得
た。 比較例2 実施例1の銅フタロシアニン1.0重量部と無金属フタ
ロシアニン0.2重量部の代わりに、銅フタロシアニン
1.1重量部とポリハロゲン化銅フタロシアニン(Li
onol Green 8120;東洋インキ製造社
製)0.1重量部を用いて、同様の方法でシアントナー
を得た。 (シアントナーの評価)各例で得られたシアントナーを
市販のフルカラー複写機(CLC350;キャノン社
製)を用いて画像評価したところ、比較例1の銅フタロ
シアニンのみを用いたシアントナーに比較して、実施例
1のシアントナーは測色値は△a*=−6.72、△b
*=+5.92となり、色相は黄味であった。また、比
較例2のポリハロゲン化銅フタロシアニンを併用して色
相黄味化した従来のシアントナーに比較して、測色値は
△a*=−0.20、△b*=−0.57、△C=+
0.60となり、色相が近似し、彩度が高かった。
【0024】
【発明の効果】本発明により、シアントナーの色相黄味
化の市場の要望に対して、ハロゲン原子を含まず、鮮明
で黄味なシアン色を有するシアン粒子およびシアントナ
ーを提供することができた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅フタロシアニンおよび無金属フタロシ
    アニンからなる顔料組成物、ならびに結着樹脂を含有す
    ることを特徴とするトナー粒子。
  2. 【請求項2】 結着樹脂100重量部に対し、銅フタロ
    シアニンおよび無金属フタロシアニンからなる顔料組成
    物を1〜10重量部含有する請求項1記載のトナー粒
    子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のトナー粒子と、
    少なくとも1種の外添剤とを含有することを特徴とする
    シアントナー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008170866A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Kao Corp イエロートナー及びマゼンタトナー
JP2009222984A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Ricoh Co Ltd シアントナー
JP2011085687A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真用トナーと画像形成方法
JP2011112989A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真用トナーと画像形成方法

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