JP3704915B2 - トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤 - Google Patents

トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷等に於ける静電潜像を現像する時に使用される静電荷像現像用トナー母粒子、及び該トナー母粒子を使用して形成されたトナー並びに現像剤に関する。更に詳しくは画像を形成した時に、鮮明で十分な色再現性、発色性が得られるC.I.ピグメントレッド177を含有する顔料組成物を使用して形成された静電荷像現像用トナー母粒子、及び該トナー母粒子を使用して形成されたトナー並びに現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機及びプリンター等に於いてフルカラー画像への展開が急速に進みつつあり、その実用化も大きくなされている。しかし写真や印刷物等と比較すると、現在実用化されているフルカラー電子写真画像は、必ずしも満足し得る画質まで到達しているとは言い難い。また近年、コンピュータやハイビジョン等の進歩発展により、更に高精細なフルカラー画像を形成する方法が強く要望されている。この為に、フルカラー電子写真画像を更に高品質化することが強く求められている。
【0003】
電子写真法は、一般に静電潜像をトナーを用いて現像する。その方法には大きく分類して、トナーをキャリアと呼ばれる媒体に少量分散させた二成分系現像剤を用いる方法と、キャリアを用いない一成分系現像剤を用いる方法がある。フルカラーの電子写真の場合、キャリアとトナーを混合攪拌して用いる二成分系現像剤がしばしば使用される。
【0004】
フルカラー電子写真法によるカラー画像形成は、一般に3原色であるマゼンタ、シアン、イエローの3色、好ましくは墨入れ用としてブラックの4色のカラートナーを用いて全ての色の再現を行うものである。その方法は例えば、先ず原稿からの光をアナログ又はデジタル的に色分解し、感光体の光導電層に導き、1色目の静電潜像を形成する。続いて現像、転写工程を経てトナーは、紙等の被転写材上に保持される。更に2色目以降についても前述の工程を順次複数回行い、同一被転写材上に複数色のトナーが重ね合わせられ、一回の定着によって最終のフルカラー画像が得られる。
【0005】
C.I.ピグメントレッド177(4,4’−ジアミノ−1,1’−ジアントラキノニル)は鮮明な色調と高い着色力を有する、実用上有用な赤色顔料である。しかし、これをそのまま静電荷像現像用トナー用の着色剤として使用しても、目的とする鮮明で十分な色再現性、発色性が得られない。
【0006】
また、異種の顔料を混合して使用する場合には、凝集による色別れ等の現象により、画像を形成した時に色むらや著しい着色力の低下となって現れることがある。更に所定の樹脂等に添加して予備混合し、エクストルーダー等により溶融混練して分散させる時に、エネルギー的に不安定なC.I.ピグメントレッド177の結晶粒子がその大きさ、形態を変化させて安定状態に移行する為に、画像に於いて著しい色相の変化、着色力の減少、粗大粒子の発生等により商品価値を損なうことがある。
【0007】
此れ等の問題を解決する為に、銅フタロシアニン顔料やキナクリドン顔料を中心として、数多くの提案がされている。その内容を技術的手法から分類すると大きく次のような2つに分けられる。第1の方法は、USP3370971号公報及びUSP2965511号公報に見られるように、酸化ケイ素、酸化アルミニウム及び第3級ブチル安息香酸のように無色の化合物で、顔料粒子の表面を被覆するものである。第2の方法は、特公昭41−2466号公報及びUSP2761865公報に代表されるように、有機顔料を母体骨格とし、側鎖にスルホン基、スルホンアミド基、アミノメチル基、フタルイミドメチル基等の置換基を導入して得られる化合物を混合する方法である。
【0008】
第2の方法は第1の方法と比較して非水性ビヒクル中での顔料の非集合性、結晶安定性等に関する効果が著しく大きく、また顔料粗製物の製造の容易さから判断しても非常に有利な方法である。特開昭63−172772公報には、特にC.I.ピグメントレッド177のスルホン化誘導体を混合する第2の方法が提案されているが、この方法により得られた顔料組成物は品質的に十分に満足出来るものではない。
【0009】
フルカラー複写機やフルカラープリンター等を使用して、オーバー・ヘッド・プロジェクター(以下、OHPと省略する。)用シートの様な透明基材上にフルカラー画像を形成することも増加して来た今日、フルカラーの画像形成に供されるトナーには、従来の最も一般的な黒色のトナーの場合と同様に、種々の特性、例えば安定した帯電性や良好な流動性が求められる他に、透明性、鮮明性、色再現性等が更に要求される。
【0010】
即ち、フルカラー画像は、上記したように転写材上に複数色のトナーが重ね合わさられることによって得られる為に、個々のトナーの光透過性が不足すると、色再現性が悪化し、鮮明な画像を得ることが困難となる。特にOHP用シートの様な透明基材上にフルカラー画像を形成した時にこの現象は著しく、良好な透明画像は得難い。
【0011】
その対策として顔料の分散の程度を上げる、即ちトナー中の顔料粒径をより小さくすることが考えられる。一般に顔料の粒子径を小さくして分散度を上げていくと顔料分散体の透明性が向上する。しかし、サンドミル、3本ロールミル、ボールミル、エクストルーダー等の通常の分散機は、主に顔料の二次粒子(一次粒子が弱く凝集している)を壊して一次粒子にするだけであり、此れ等の通常の分散機では、顔料をより微細化することは困難である。高速のサンドミル等を用いることによって、顔料の種類によっては更に顔料を微細化することも可能ではあるが、非常に多大なエネルギーを必要とする。
【0012】
一次粒子を細かくする手段として、顔料を濃硫酸、ポリリン酸等の強酸に溶解したものを冷水に投入して、顔料を微細粒子として析出させる方法が知られている。この方法では顔料の強酸に対する溶解性や安定性の点で、用い得る顔料が著しく限定される。又、この方法で微細化した顔料は乾燥すると強い二次凝集を起こす為に、乾燥したものを一次粒子まで再分散することは非常に困難である。
【0013】
顔料を微細化する他の方法として、顔料と固形樹脂を加熱しながら2本ロールやバンバリーミキサー等で強力に練り込む方法も知られている。しかし,顔料は一般に高温下では結晶成長する為に、かかる方法では機械的な破砕力と結晶成長が平衡状態になった時に終点となり、顔料の微細化には限界がある。
【0014】
更に顔料の一次粒子を細かくする方法として、顔料と食塩等の水溶性無機塩の混合物を少量の水溶性の溶剤で湿潤したものを、ニーダー等で強く練り込んだ後、無機塩と溶剤を水洗除去、乾燥して一次粒子の細かい顔料を得る方法がある。この方法は、一般には食塩を磨砕剤として用い、粗製銅フタロシアニンを水溶性の有機溶剤の共存下で機械的に磨砕するβ型銅フタロシアニンの顔料化方法として知られている。この場合、水溶性の有機溶剤は、粘結剤としての働きとβ型結晶がニーダーによる機械的剪断力によるα型結晶に結晶転移するのを防ぐ為に用いられる。一般的には、この方法はソルベントソルトミリングと呼ばれ、単に磨砕剤を用いないで機械的に微細化する方法(ドライミリングと呼ばれている)とは区別されている。又、広義ではソルベントを用いないソルトミリングもドライミングと呼ばれる。
しかし、この方法では乾燥の際に顔料が強い二次凝集を起こし易く、顔料粒径が大きくなってしまう問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来の方法の問題点を解決し、フルカラーの複写機やプリンター等を使用してフルカラー画像を形成した時に、鮮明で十分な色再現性、発色性が得られる静電荷像現像用トナー母粒子、及び該トナー母粒子を用いて成るトナー並びに現像剤を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、下記式[1]
【0017】
【化5】
Figure 0003704915
で表される、C.I.ピグメントレッド177と下記一般式[2]
【0018】
一般式[2]
【化6】
Figure 0003704915
〔式中、Xは置換基を有してもよいフタルイミドメチル基、下記一般式[3]
【0019】
一般式[3]
【化7】
Figure 0003704915
(式中、Yは−CH 2 NHCOCH 2 NH−である2価の結合基を表し、R5 、R6 はそれぞれ独立に水素原子、置換基を有してもよい炭素数1〜18のアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、R5 とR6 とで窒素原子又は酸素原子を含んでもよく、炭素数5以下のアルキル基を置換基として有してもよい5員または6員のヘテロ環を表す。mは0〜6の整数を表す。)、又は下記一般式[4]
【0020】
一般式[4]
【化8】
Figure 0003704915
(式中、Zは−NH−、−CH2 NH−、−SO2 NH−、−CH2 NHCOCH2 NH−、−CONH−、−SO2 −、−CH2 NHCOCH2 −、−CO−から選ばれる2価の結合基を表す。R1 、R2 はそれぞれ独立に水酸基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいフタルイミドメチルアミノ基、−NH(CH2 n NR3 4 を表す。R3 、R4 は水素原子、置換基を有してもよいアルキル基を、nは1〜6の整数を表す。)
で示される基を表す。pは1〜8の整数を表す。〕
【0021】
で示される少なくとも1種類の化合物との混合物である顔料組成物(A)、水溶性の無機塩(B)、水溶性の溶剤(C)の少なくとも3つの成分から成る混合物を機械的に混練し、その後水溶性の無機塩(B)及び水溶性の溶剤(C)を水洗除去して,乾燥時の顔料粒子を比表面積値が50〜150m2 /gとなるように微細に整粒した処理顔料(D)を含むことを特徴とする静電荷像現像用トナー母粒子である。
【0022】
第2の発明は、一般式[2]中のXが一般式[4]で表される化合物であることを特徴とする第1の発明記載の静電荷像現像用トナー母粒子である。
【0023】
第3の発明は、水溶性の無機塩(B)を、顔料組成物(A)に対し、重量比で1〜20倍使用することを特徴とする第1又は第2の発明記載の静電荷像現像用トナー母粒子である。
【0024】
第4の発明は、水溶性の溶剤(C)を、顔料組成物(A)に対し、重量比で0.1〜10倍使用することを特徴とする第1乃至第3の発明何れか記載の静電荷像現像用トナー母粒子である。
【0025】
第5の発明は、第1乃至第4の発明何れか記載の静電荷像現像用トナー母粒子と、外添剤とを混合して成ることを特徴とする静電荷像現像用トナーである。
【0026】
第6の発明は、第5の発明記載の静電荷像現像用トナーと、キャリアとを混合して成ることを特徴とする現像剤である。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明に於いてC.I.ピグメントレッド177と混合して用いられる、一般式[2]で示される化合物の製造は、母体ジアントラキノン骨格へ置換基Xを導入することにより行う。母体のジアントラキノン骨格への置換基Xの導入方法としては、置換基を有してもよいフタルイミドメチル基は、硫酸中、ヒドロキシメチルフタルイミドと反応させる公知の方法により導入することが出来る。一般式[3]の構造を有する置換基の導入方法としては、母体のジアントラキノン骨格に公知の方法により、−CH2 NHCOCH2 Clの置換基を導入し、H2 N(CH2 m NR5 6 またはHNR5 6 の構造を有するアミン成分と反応させることにより導入することが出来る。
【0028】
一般式[4]の構造を有する置換基の導入方法としては、母体のジアントキノン骨格が有するアミノ基と塩化シアヌルとの反応または母体のジアントラキノン骨格に公知の方法により導入したハロゲン基、クロロメチル基等とメラミンとの反応によりまずトリアジン骨格を導入し、次いでこのトリアジン骨格に残ったハロゲン基、水酸基、アミノ基等をHN(CH2 n NR3 4 (nは1〜6の整数を表す)の構造を有するアミン成分、アルコール類、ヒドロキシメチルフタルイミドと反応させることにより導入することが出来る。
【0029】
本発明に於いてC.I.ピグメントレッド177と混合して用いられる、一般式[2]で示される化合物中の、置換基を有してもよいフタルイミドメチル基の例としては、フタルイミドメチル基、クロロフタルイミドメチル基、ジクロロフタルイミドメチル基、メチルフタルイミドメチル基、ジメチルフタルイミドメチル基、ニトロフタルイミドメチル基、t−ブチルフタルイミドメチル基等が挙げられるが、此れ等に限定されるものではない。
【0030】
また同じく一般式[2]中の、−NR3 4 又は−NR5 6 で表されるアミン残基の例としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、n−アミルアミノ基、イソアミルアミノ基、n−ヘキシルアミノ基、オクチルアミノ基、2−エチルヘキシルアミノ基、デシルアミノ基、ドデシルアミノ基、ステアリルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、N−メチルヘキシルアミノ基、ジ−n−オクチルアミノ基、ジ−(2−エチルヘキシル)アミノ基、2−ヒドロキシメチルアミノエタノール基、ジエタノールアミノ基、3−アミノプロパノール基、2−アミノプロパノール基、3−メトキシプロピルアミノ基、3−エトキシプロピルアミノ基、3−プロポキシプロピルアミノ基、3−ブトキシプロピルアミノ基、3−(2−エチルヘキシロキシ)プロピルアミノ基、3−ラウリロキシプロピルアミノ基、ピペリジニル基、2−ピペコリニル基、4−ピペコリニル基、2,4−ルペチジニル基、2,6−ルペチジニル基、3−ピペリジンメタノール基、N−アミノピペリジニル基、N−アミノ−4−ピペコリニル基、2−ピペリジンエタノール基、ピロリジニル基、3−ヒドロキシピロリジニル基、N−メチルホモピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、1−アミノ−4−シクロペンチルピペラジニル基、1−シクロペンチルピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホニリル基、ジメチルアミノエチルアミノ基、エチルアミノエチルアミノ基、ジエチルアミノエチルアミノ基、メチルアミノプロピルアミノ基、ジメチルアミノプロピルアミノ基、ジエチルアミノプロピルアミノ基、ジブチルアミノプロピルアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノプロピルアミノ基、ラウリルアミノプロピルアミノ基、ジエタノールアミノプロピルアミノ基、N−アミノエチルピペリジニル基、N−アミノエチル−4−ピペコリニル基、N−アミノエチルモルホニリル基、N−アミノプロピルピペリジニル基、N−アミノプロピル−2−ピペコニル基、N−アミノプロピルモルホニリル基等が挙げることが可能だが、此れ等に限定されるものではない。
【0031】
此れ等側鎖に導入されたアミン残基は、ビヒクルに含まれる樹脂成分のカルボキシル基等の部分と強い親和性を示し、多種用途に於いてC.I.ピグメントレッド177の分散性の向上に寄与するものと考えられる。
【0032】
本発明において一般式[2]で示される化合物の、C.I.ピグメントレッド177に対する配合比は、C.I.ピグメントレッド177を100重量部に対して0.3〜30重量部が好ましい。0.3重量部より少ないと効果が少なくなり、また30重量部より多く用いても用いた分の効果は得られず、顔料組成物として使用後の着色物の諸耐性を劣化させる恐れがある。最も好ましいのは0.5〜20重量部である。
【0033】
本発明では、顔料組成物(A)の一次粒子を機械的に細かくする為に、水溶性の無機塩(B)を破砕助剤とし、水溶性の溶剤(C)を湿潤剤として少量添加し、ニーダー等で強く練り込んだ後、水中に投入し、水溶性の無機塩(B)、水溶性の溶剤(C)を溶解させスラリー状とし、次にこのスラリーの濾過、水洗を繰り返して水溶性の無機塩(B)及び水溶性の溶剤(C)を除去することによって、微細化された処理顔料(D)を得る。これを静電荷像現像用トナーの着色剤として使用する。
【0034】
静電荷像現像用トナーの着色剤としては、用いる顔料の一次粒子径が微細であるほど好ましい。本発明に於いて、水溶性の無機塩(B)及び水溶性の溶剤(C)の存在下で機械的に混練し、乾燥時の顔料粒子を比表面積値が50〜150m2 /gとなるように整粒した処理顔料(D)を使用する。
【0035】
本発明に於いて用いられる水溶性の無機塩(B)としては、食塩、塩化カリウム、ボウ硝等が挙げることは可能だが、此れ等に限定されるものではない。水溶性の無機塩(B)を、顔料組成物(A)に対し、重量比で1〜20倍使用するのが好ましく、3〜10倍用いるのが最も好ましい。
【0036】
本発明に於いて用いられる水溶性の溶剤(C)としては、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングルコールモノメチルエーテル、液体ポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、低分子量ポリプロピレングリコール等を挙げることが出来る。これら水溶性の溶剤(C)は特に限定されないが、混練時に温度が上昇し、溶剤が蒸発し易い状態になる為に、安全性の点から高沸点の溶剤が好ましい。また、水溶性の溶剤(C)は、顔料組成物(A)に対し、重量比で0.1〜10倍使用するのが好ましく、0.5〜5倍用いるのが最も好ましい。
【0037】
本発明に於いて、機械的に混練する際に必要に応じて樹脂を添加してもよい。
用いられる樹脂の種類は特に限定されず、天然樹脂、変性天然樹脂、合成樹脂、天然樹脂で変性された合成樹脂等を用いることが出来る。用いられる樹脂は好ましくは室温で固体で、水不溶性であり、且つ混練の際に溶剤を用いる場合には、その溶剤に一部可溶であることが更に好ましい。
【0038】
本発明のトナー母粒子は、常法に従い、得ることが出来る。
通常の場合、前述の顔料(D)、バインダー樹脂、必要に応じてその他荷電制御剤や添加剤等を加えて、ヘンシェルミキサー等で予備勘合を行う。その後で、エクストルーダー等により希釈、溶融混練を行う。
【0039】
次いで冷却後にハンマーミル等で粗粉砕し、ジェットミル等で微粉砕する。
その後に風力分級機等で分級し、平均粒径5〜20μm程度の所定の粒度分布を有する分級品、即ちトナー母粒子を得る。
【0040】
本発明のトナー母粒子のバインダー樹脂としては、公知のものを含めて広く使用可能である。画像の透明性を考慮して、無色透明の樹脂の方がより好適である。例えばポリスチレン、スチレン─アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化樹脂、スチレン─酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ロジン・エステル、ロジン等を挙げることが出来る。何れの樹脂もその製造方法等は特に制約されるものではない。
【0041】
本発明のトナー母粒子には、荷電制御剤を配合することも好ましい。荷電制御剤としては公知のものが全て使用出来るが、その際に色調に影響を与えない無色又は淡色の荷電制御剤が好ましい。例えばアルキル置換サリチル酸の金属錯体(例えばジターシャリーブチルサリチル酸のクロム錯体、アルミニウム錯体、又は亜鉛錯体等)のような有機金属錯体等を挙げることが出来る。
【0042】
本発明のトナー母粒子には、流動性向上剤、クリーニング助剤等として、種々の粒子を外添剤として配合することも好ましい。
外添剤としては公知のものが全て使用出来る。例えば0.01〜0.5μmのシリカ、アルミナ、酸化チタン等の金属酸化物、炭化珪素、炭化タングステン等の研磨剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩等の滑剤、その他1〜50μmのポリテトラフロロエチレン、ポリビニリデンフロライド、ポリメチルメタアクリレート、ポリスチレン、シリコーン等の微粉末を添加することが好適である。此れ等の混合物、更に此れ等の微粉末を各種表面処理した外添剤を添加することも好適である。
【0043】
本発明の現像剤は、上記トナーとキャリアとを混合して成るものであり、従来の公知の方法で得ることが可能で、特に制約されるものではない。
本発明に係わる現像剤に用いられるキャリアとしては、既知のキャリアは全て使用可能である。一般に二成分現像剤を構成するキャリアは導電性キャリアと絶縁性キャリアに大別される。
導電性キャリアとしては、通常、酸化又は未酸化の鉄粉が用いられる。
絶縁性キャリアとしては、一般に強磁性体よりなるキャリアコア材粒子表面を絶縁性樹脂により均一に被覆したキャリアが代表的である。キャリアをコア材としては、例えば酸化鉄(マグネタイト)、還元鉄、銅、フェライト、ニッケル、コバルト等や此れ等と亜鉛、アルミニウム等の合金等の粒子を挙げることが可能である。被覆樹脂としてはアクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネイト樹脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂、セルロース樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、アミノ樹脂等の公知の材料の何れのものでもよい。キャリアの粒径としては20〜200μm程度のものが好ましい。又、一般的に現像剤中にはトナーを1〜30%含有することが好ましい。
【0044】
【実施例】
以下、実施例及び比較例に基づき、本発明を更に詳細に説明する。但し、これによって本発明の実施の形態が何等限定されるものではない。実施例及び比較例中、部及び%は、重量部及び重量%をそれぞれ表す。
【0045】
参考例1
粗製のC.I.ピグメントレッド177:100部、式[5]で示される化合物5.3部、粉砕した食塩600部及びジエチレングリコール180部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で3時間混練した。次にこの混合物を温水4000部に投入し、約80℃で2時間加熱攪拌した。この時に混合物は温水中で、十分に分散されたスラリー状になっていた。混合物をろ過し、70℃の温水約12000部で十分に洗浄して、食塩及びジエチレングリコールを除去し、85℃の乾燥機中で乾燥して顔料組成物(a)95部を得た。得られた顔料組成物について、比表面積を窒素ガスを吸着させ、BETの1点法に従って測定した結果、90m2 /gであった。
【0046】
式[5]
【化9】
Figure 0003704915
【0047】
下記の原料をヘンシェルミキサーで予備混合し、エクストルーダーで溶融混練を行う。
顔料組成物(a) 3.0部
不飽和ポリエステル樹脂 100.0部
負帯電荷電制御剤 3.0部
冷却後、ハンマーミルを用いて粗粉砕し、更にジェットミルにて微粉砕した後、風力分級機で平均粒径10.0μmのトナー母粒子を得る。
上記トナー母粒子100.0部に酸化チタン微粉末を0.4部添加し、ヘンシェルミキサーで混合してトナーを得る。
【0048】
得られたトナーをフェライト100部に対し6部加え、ボールミル混合機で混合して現像剤を得た。この現像剤を用い市販のフルカラー複写機(CLC350、キャノン製)により画像を得たところ、鮮明で十分な色再現性、発色性が得られた。又、得られたトナーを熱プレスにより溶融させ、ガラス板上に均一な薄層を作り、光学顕微鏡により顔料の分散状態を観察したところ、凝集の無い非常に良好な分散状態になっていることが確認出来た。
【0049】
参考例2
粗製のC.I.ピグメントレッド177:100部、式[6]で示される化合物11.1部、粉砕した食塩400部及びポリエチレングリコール150部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、100℃で3時間混練した。次にこの混合物を温水4000部に投入し、約80℃で2時間加熱攪拌した。この時に混合物は温水中で、十分に分散されたスラリー状になっていた。混合物を濾過し、70℃の温水約12000部で十分に洗浄して、食塩及びポリエチレングリコールを除去し、85℃の乾燥機中で乾燥して顔料組成物(b)105部を得た。得られた顔料組成物について、比表面積を窒素ガスを吸着させ、BETの1点法に従って測定した結果、95m2 /gであった。
【0050】
式[6]
【化10】
Figure 0003704915
【0051】
下記の原料をヘンシェルミキサーで予備混合し、エクストルーダーで溶融混練を行う。
顔料組成物(b) 3.0部
不飽和ポリエステル樹脂 100.0部
負帯電荷電制御剤 3.0部
以下、参考例1と同様にしてトナー及び現像剤を形成し評価した結果、参考例1と同様であった。
【0052】
実施例1
粗製のC.I.ピグメントレッド177:100部、式[7]で示される 化合物13.5部、粉砕した食塩1000部及びジエチレングリコール200部をス テンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で3時間混練 した。次にこの混合物を温水4000部に投入し、約80℃で2時間加熱攪拌し た。この時に混合物は温水中で、十分に分散されたスラリー状になっていた。混 合物を濾過し、70℃の温水約12000部で十分に洗浄して、食塩及びジエチ レングリコールを除去し、85℃の乾燥機中で乾燥して顔料組成物(c)90部 を得た。得られた顔料組成物について、比表面積を窒素ガスを吸着させ、BET の1点法に従って測定した結果、105m2 /gであった。
【0053】
式[7]
【化11】
Figure 0003704915
【0054】
下記の原料をヘンシェルミキサーで予備混合し、エクストルーダーで溶融混練を行う。
顔料組成物(c) 3.0部
不飽和ポリエステル樹脂 100.0部
負帯電荷電制御剤 3.0部
以下、参考例1と同様にしてトナー及び現像剤を形成し評価した結果、参考例1と同様であった。
【0055】
参考例3
粗製のC.I.ピグメントレッド177:100部、式[8]で示される 化合物1.0部、粉砕した食塩700部及びジエチレングリコール200部をステン レス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、70℃で4時間混練した。 次にこの混合物を温水4000部に投入し、約80℃で2時間加熱攪拌した。こ の時に混合物は温水中で、十分に分散されたスラリー状になっていた。混合物を 濾過し、70℃の温水約12000部で十分に洗浄して、食塩及びジエチレング リコールを除去し、85℃の乾燥機中で乾燥して顔料組成物(d)97部を得た 。得られた顔料組成物について、比表面積を窒素ガスを吸着させ、BETの1点法 に従って測定した結果、100m2 /gであった。
【0056】
式[8]
【化12】
Figure 0003704915
【0057】
下記の原料をヘンシェルミキサーで予備混合し、エクストルーダーで溶融混練を行う。
顔料組成物(d) 3.0部
不飽和ポリエステル樹脂 100.0部
負帯電荷電制御剤 3.0部
以下、参考例1と同様にしてトナー及び現像剤を形成し評価した結果、参考例1と同様であった。
【0058】
実施例2
粗製のC.I.ピグメントレッド177:100部、式[9]で示される 化合物1.5部、粉砕した食塩400部及びジエチレングリコール250部をステン レス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、90℃で4時間混練した。 次にこの混合物を温水4000部に投入し、約80℃で2時間加熱攪拌した。こ の時に混合物は温水中で、十分に分散されたスラリー状になっていた。混合物を ろ過し、70℃の温水約12000部で十分に洗浄して、食塩及びジエチレング リコールを除去し、85℃の乾燥機中で乾燥して顔料組成物(e)95部を得た 。得られた顔料組成物について、比表面積を窒素ガスを吸着させ、BETの1点法 に従って測定した結果、80m2 /gであった。
【0059】
式[9]
【化13】
Figure 0003704915
【0060】
下記の原料をヘンシェルミキサーで予備混合し、エクストルーダーで溶融混練を行う。
顔料組成物(e) 3.0部
不飽和ポリエステル樹脂 100.0部
負帯電荷電制御剤 3.0部
以下、参考例1と同様にしてトナー及び現像剤を形成し評価した結果、参考例1と同様であった。
【0061】
【発明の効果】
本発明により鮮明で十分な色再現性、発色性の画像が得られた。又、光学顕微鏡によるトナー中の顔料の分散状態を観察したところ、凝集の無い非常に良好な分散状態になっていることが確認出来た。

Claims (6)

  1. 下式[1]
    Figure 0003704915
    で表される、C.I.ピグメントレッド177と下記一般式[2]
    一般式[2]
    Figure 0003704915
    〔式中、Xは置換基を有してもよいフタルイミドメチル基、下記一般式[3]
    一般式[3]
    Figure 0003704915
    (式中、Yは−CH 2 NHCOCH 2 NH−である2価の結合基を表し、R5 、R6 はそれぞれ独立に水素原子、置換基を有してもよい炭素数1〜18のアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、R5 とR6 とで窒素原子又は酸素原子を含んでもよく、炭素数5以下のアルキル基を置換基として有してもよい5員又は6員のヘテロ環を表す。mは0〜6の整数を表す。)、又は下記一般式[4]
    一般式[4]
    Figure 0003704915
    (式中、Zは−NH−、−CH2 NH−、−SO2 NH−、−CH2 NHCOCH2 NH−、−CONH−、−SO2 −、−CH2 NHCOCH2 −、−CO−から選ばれる2価の結合基を表す。R1 、R2 はそれぞれ独立に水酸基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいフタルイミドメチルアミノ基、−NH(CH2 n NR3 4 を表す。R3 、R4 は水素原子、置換基を有してもよいアルキル基を、nは1〜6の整数を表す。)で示される基を表す。pは1〜8の整数を表す。〕で示される少なくとも1種類の化合物との混合物である顔料組成物(A)、水溶性の無機塩(B)、水溶性の溶剤(C)の少なくとも3つの成分から成る混合物を機械的に混練し、その後(B)及び(C)を水洗除去して,乾燥時の顔料粒子を比表面積値が50〜150m2 /gとなるように微細に整粒した処理顔料(D)を含むことを特徴とする静電荷像現像用トナー母粒子。
  2. 一般式[2]中のXが一般式[4]で表される化合物であることを特徴とする請求項1記載の静電荷像現像用トナー母粒子。
  3. 水溶性の無機塩(B)を、顔料組成物(A)に対し、重量比で1〜20倍使用することを特徴とする請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー母粒子。
  4. 水溶性の溶剤(C)を、顔料組成物(A)に対し、重量比で0.1〜10倍使用することを特徴とする請求項1乃至3何れか記載の静電荷像現像用トナー母粒子。
  5. 請求項1乃至4何れか記載の静電荷像現像用トナー母粒子と、外添剤とを混合して成ることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  6. 請求項5記載の静電荷像現像用トナーと、キャリアとを混合して成ることを特徴とする現像剤。
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