JP2005269832A - 温度検出装置および温度検出用プログラム - Google Patents

温度検出装置および温度検出用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】温度を検出する複数の対象物のそれぞれに温度検出用の素子を設けることなしに全対象物の温度を検出する温度検出装置を提供する。
【解決手段】半導体素子温度検出部8は、温度検出の対象とするIGBTで発生する熱量P[W]を算出し、冷却システムの熱抵抗R[℃/W]を用いて冷却システムを循環する冷却水温Tw[℃]および当該IGBTの温度Tj[℃]間の温度差ΔT'j[℃]を算出する。発熱量P[W]の算出は、半導体モジュールの各相に流れる電流値、半導体モジュールにかかる直流電圧値、各IGBTの駆動情報、および前回の検出(たとえば、100μsec前)で得られたIGBTの温度に基づいて行う。半導体素子温度検出部8は、算出した温度差ΔT'j[℃]から過渡的な影響を除いた温度上昇ΔTj[℃]を算出した上で、IGBTの温度Tj[℃](=Tw[℃]+ΔTj[℃])を算出する。
【選択図】図1


Description

本発明は、半導体モジュールなどの温度検出装置に関する。
電気自動車などのモータを駆動する電力を発生するために、半導体スイッチング素子などによってインバータ回路を構成した電力変換器が使用されている。このような電力変換器では、半導体モジュールを過度の温度上昇から保護するために、半導体モジュールの温度が検出される(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1には、半導体モジュールを構成する6つの半導体素子のそれぞれに、温度検出用ダイオードならびに温度検出回路が設けられている。
特開2000−134074号公報
温度検出の対象とする半導体素子のそれぞれに温度検出用の素子および回路を設けると、部品点数の増加に伴って温度検出装置の大型化およびコスト上昇の要因となる。
本発明は、温度検出対象物に流れる電流値、温度検出対象物に印加される電圧値、温度検出対象物に対する駆動比率情報、温度検出対象物を冷却する冷却システムの冷媒温度、および温度検出対象物と冷媒との間の熱抵抗に基づいて温度検出対象物の温度を演算するようにしたものである。
本発明は、温度検出対象物に印加される電圧値、温度検出対象物に対するベクトル制御情報、温度検出対象物を冷却する冷却システムの冷媒温度、および温度検出対象物と冷媒との間の熱抵抗に基づいて温度検出対象物の温度を演算するようにしたものである。
本発明によれば、温度を検出する複数の対象物のそれぞれに温度検出用素子を設けることなく、全ての温度検出対象物の温度を求めることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態による温度検出装置を用いて半導体モジュールの温度を検出する電気車両の要部構成を説明する図である。図1において、6つの絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)Tua、Tub、Tva、Tvb、TwaおよびTwbによって半導体モジュールが構成されている。半導体モジュールは、車両を駆動するモータ5へ電力を供給するためのインバータを構成し、各IGBTを所定のキャリア周波数でスイッチングすることによってバッテリBによる直流電源を3相交流電源に変換する。3相は、U相、V相およびW相が対応し、IGBTTuaおよびTubがU相を、IGBTTvaおよびTvbがV相を、IGBTTwaおよびTwbがW相を、それぞれ構成する。
直流電圧センサ1は、半導体モジュールの各相に印加される直流電圧を検出し、電圧検出信号を電流制御部7へ送信する。U相電流センサ2は、半導体モジュールのU相に流れる電流を検出し、電流検出信号を電流制御部7へ送信する。V相電流センサ3は、半導体モジュールのV相に流れる電流を検出し、電流検出信号を電流制御部7へ送信する。W相電流センサ4は、半導体モジュールのW相に流れる電流を検出し、電流検出信号を電流制御部7へ送信する。
位置センサ6は、モータ5のロータ位置を検出し、位置検出信号を電流制御部7へ送信する。電流制御部7は、電流目標値に応じて半導体モジュールをスイッチング駆動し、モータ5の駆動制御を行う。具体的には、半導体モジュールの各相に流れる電流を磁石軸またはインダクタンス最小軸成分idと、磁石直交軸またはインダクタンス最大軸成分iqとの直交2軸成分にそれぞれ分解し、電流をベクトルとして制御するベクトル制御を行う。d軸およびq軸からなる直交座標系は、モータ5の回転に同期して回転する座標系である。電流制御部7はさらに、半導体モジュールの各相に流れる電流値を示す信号、半導体モジュールにかかる直流電圧値を示す信号、各IGBT(Tua、Tub、Tva、Tvb、TwaおよびTwb)の駆動情報(ON時間比率など)などを半導体素子温度検出部8へ送信する。
半導体モジュールは、不図示の水冷式冷却システムによって冷却するように構成されている。水温センサ9は、冷却システム内を循環する冷却水の温度を検出し、温度検出信号を半導体素子温度検出部8へ送信する。半導体素子温度検出部8は、温度検出信号を用いて所定の演算を行うことにより、水温センサ9が配設されている位置における冷却水の温度を得る。水温センサ9の温度検出位置は、たとえば、冷却システムを循環する冷却水が半導体モジュール部へ流入する付近とする。
半導体素子温度検出部8は、電流制御部7から送出された電流検出検出信号による半導体モジュールの各相に流れる電流値、電流制御部7から送出された電圧検出信号による半導体モジュールにかかる直流電圧値、水温センサ9から送出された温度検出信号による冷却水温、および電流制御部7から送出された各IGBTの駆動情報を用いて各IGBTの温度をそれぞれ演算する。半導体素子温度検出部8はさらに、IGBTの検出温度が所定の判定閾値を超えている場合に保護回路20へ温度異常信号を送信する。
保護回路20は、半導体素子温度検出部8から温度異常信号が入力されると電流制御部7へ指令を出力し、キャリア周波数を低下させたり、IGBTに流れる電流を減少させたりするフェイルセーフ動作を行わせる。
本発明は、半導体素子温度検出部8で行われる温度検出動作に特徴を有する。第一の実施形態では、半導体素子温度検出部8は、各IGBTの温度を検出したい回転数範囲に応じた周期ごとにそれぞれ演算する。最高回転数まで検出する場合、キャリア周期(たとえば、100μsec)ごとに演算する必要があり、低い回転数のみを検出する場合、回転数に応じてキャリア周期より遅い周期で演算することができる。ただし、後述する過渡モデルの時定数により決まる最低限の演算周期(たとえば、50msec)以上は必要である。本例では、演算周期を100μsecとして説明する。
図2は、半導体素子温度検出部8の構成を説明するブロック図である。図2において、半導体素子温度検出部8は、発熱(損失)モデル10と、熱抵抗モデル11と、過渡(熱容量)モデル12とを含む。発熱(損失)モデル10は、IGBTで発生する熱量、すなわち、IGBTの損失を算出する処理を行う。
発熱量P[W]は、半導体モジュールの各相に流れる電流値、半導体モジュールにかかる直流電圧値、各IGBTの駆動情報、および前回(本例では100μsec前)検出されたIGBTの温度に基づいて以下のように算出される。なお、電流値は、温度検出の対象とするIGBTに対応する相電流が用いられる。IGBTの駆動情報は、温度検出の対象とするIGBTの駆動情報が用いられる。
発熱量P[W]は、次式(1)のように、損失Psatおよびスイッチング損失Pswの和として表される。
Figure 2005269832
上式(1)の第1項の損失Psat[W]は、次式(2)で表される。
Figure 2005269832
ただし、i[A]は温度検出の対象とするIGBTのコレクタ電流である。コレクタ電流i[A]は、電流センサで検出される相電流の値(i'[A]とする)に応じて以下のようにする。温度検出の対象とするIGBTが上アームを構成する場合は、i'≧0ならばi=i'とし、i'<0ならばi=0とする。温度検出の対象とするIGBTが下アームを構成する場合には、i'≧0ならばi=0とし、i'<0ならばi=−i'とする。tONは、温度検出の対象とするIGBTのオン時間比率であり、0から1までのいずれかの値である。モータ5が低速回転(単位時間当たりの回転数が所定数より小)時は、tONを固定値0.5としてもよい。モータ5の回転速度(回転数)は、位置センサ6による検出信号や、半導体モジュールに流れる相電流の変動周期などから検出される。
上式(2)におけるIGBTのコレクタ−エミッタ間電圧Vce[V]は、次式(3)で表される。
Figure 2005269832
ただし、Vce0[V]はコレクタ電流i=0[A]時のコレクタ−エミッタ間電圧であり、Vce(sat)[V]はコレクタ電流i=k0[A]時のコレクタ−エミッタ間電圧である。図3は上式(3)によって表される、ある半導体素子温度におけるコレクタ電流とコレクタ−エミッタ間電圧Vceとの関係を示す図である。図3によれば、コレクタ電流の増加とともにコレクタ−エミッタ間電圧Vceが上昇する。
コレクタ−エミッタ間電圧Vceは、半導体素子温度によっても変化する。図4は、ある半導体素子温度における半導体素子温度とコレクタ−エミッタ間電圧Vceとの関係を示す図である。なお、図4の縦軸スケールは図3の縦軸スケールと一致させたものではない。図4によれば、半導体素子温度の上昇とともにコレクタ−エミッタ間電圧Vceがわずかに上昇する。
上式(3)に含まれるコレクタ−エミッタ間電圧Vce0について、半導体素子温度(すなわち、温度検出の対象とするIGBTの温度)の関数として表すと次式(4)のようになる。この式は実測データに基づいて実験的に求められ、あらかじめ半導体素子温度検出部8内のメモリに格納されている。
Figure 2005269832
ただし、k2、k3は実験的に得られた係数である。Tj[℃]は、前回(本例では100μsec前)検出されたIGBTの温度である。半導体素子温度検出部8は、上式(4)による演算結果を上式(3)へ代入する。半導体素子温度検出部8は、半導体素子温度Tj(すなわち、前回検出されたIGBTの温度)を用いて上式(4)を演算することにより、半導体素子温度Tjに対応するコレクタ−エミッタ間電圧Vce0を得ることができる。
上式(3)に含まれるコレクタ−エミッタ間電圧Vce(sat)についても、半導体素子温度(すなわち、温度検出の対象とするIGBTの温度)の関数として次式(5)のように表せる。この式についても実験的に求められ、あらかじめ半導体素子温度検出部8内のメモリに格納されている。
Figure 2005269832
ただし、k4、k5、k6は実験的に得られた係数である。Tj[℃]は、前回(本例では100μsec前)検出されたIGBTの温度である。半導体素子温度検出部8は、上式(5)による演算結果を上式(3)へ代入する。半導体素子温度検出部8は、半導体素子温度Tj(すなわち、前回検出されたIGBTの温度)を用いて上式(5)を演算することにより、半導体素子温度Tjに対応するコレクタ−エミッタ間電圧Vce(sat)を得ることができる。
一方、上式(1)における第2項のスイッチング損失Pswは、次式(6)で表される。
Figure 2005269832
ただし、fc[Hz]はスイッチング周波数である。Esw(sat)[J]はコレクタ電流i=k1[A]時のスイッチング損失である。スイッチング損失は、半導体素子温度の上昇とともに増加する特性を有する。図5は、半導体素子温度とスイッチング損失Esw(sat)との関係を示す図である。
図5のようなスイッチング損失Esw(sat)を温度検出の対象とするIGBTの温度の関数として表すと次式(7)のようになる。この式は実測データに基づいて実験的に求められ、あらかじめ半導体素子温度検出部8内のメモリに格納されている。
Figure 2005269832
ただし、k7、k8、k9、k10は実験的に得られた係数である。Tj[℃]は、前回(本例では100μsec前)検出されたIGBTの温度である。Vdc[V]は、半導体モジュールにかかる直流電圧値である。半導体素子温度検出部8は、上式(7)による演算結果を上式(6)へ代入する。
以上説明したように、半導体素子温度検出部8は上式(1)〜(7)を演算することにより、温度検出の対象とするIGBTによる発熱量P[W]を算出する。
熱抵抗モデル11は、温度検出の対象とするIGBTの発熱量P[W]と冷却システムの熱抵抗R[℃/W]とを用いて、水温センサ9による冷却水温Tw[℃]と、温度検出の対象とするIGBTの温度Tj[℃]との温度差ΔT'j[℃]を算出する。
熱抵抗[℃/W]は、モータ5の回転数(単位時間当たりの回転数)に応じた値を用いる。図6は、回転数と熱抵抗R1との関係例を示す図である。図6によれば、回転数の上昇とともに熱抵抗R1が上昇し、所定の回転数に達すると熱抵抗R1はほぼ一定となる。半導体素子温度検出部8には、図6のように回転数に依存する熱抵抗R1があらかじめ実測され、実測データがメモリ(不図示)に格納されている。半導体素子温度検出部8は、電流制御部7からモータ5の回転数を示す信号を取得してメモリに格納されているデータを参照し、回転数に対応する熱抵抗R1を得る。
発熱モデルには誤差があるため、熱抵抗[℃/W]を温度検出の対象とするIGBTの発熱量P[W]に応じて熱抵抗値を変化させる。発熱(損失)と熱抵抗R2との関係例では、発熱量Pの増加とともに熱抵抗R2が上昇する。半導体素子温度検出部8には、発熱量に依存する熱抵抗R2があらかじめ実測され、実測データがメモリ(不図示)に格納されている。半導体素子温度検出部8は、発熱(損失)モデル10で算出した発熱量P[W]を用いてメモリに格納されているデータを参照し、発熱量P[W]に対応する熱抵抗R2を得る。
なお、わかりやすく説明するために半導体素子温度検出部8に熱抵抗R1のテーブルデータと熱抵抗R2のテーブルデータとをそれぞれ有するように説明したが、実際には熱抵抗R1および熱抵抗R2の二次元テーブルとして構成する。半導体素子温度検出部8は、モータ5の回転数および発熱量Pを引数として二次元テーブルを参照し、回転数および発熱量Pに対応する熱抵抗R[℃/W]を得る。
半導体素子温度検出部8は、次式(8)を演算することにより、発熱量P[W]によって生じる温度差ΔT'j[℃]を算出する。ΔT'j[℃]を、温度検出の対象とするIGBTの最終到達温度上昇と呼ぶ。
Figure 2005269832
過渡(熱容量)モデル12は、半導体モジュールに対する通電後に生じる温度検出装置の過渡温度特性を補償し、温度検出の対象とするIGBTの温度上昇ΔTj[℃]を算出する。ΔTj[℃]は、上記算出した温度差ΔT'j[℃]から通電開始後の過渡的な影響を考慮したものである。
通常、半導体モジュールに通電を開始する前はIGBTおよび冷却水の温度は同一である。半導体モジュールに通電を開始した後は、IGBTにおける発熱量P[W]に応じてIGBTおよび冷却水間に温度差が生じる。この温度差は、発熱量P[W]が一定の場合には、通電開始から熱平衡に到達するまで増加し、熱平衡に到達した以降は上記ΔTj[℃]となる。
図7は、通電開始からの経過時間と温度上昇との関係例を示す図である。図7によれば、通電開始直後は温度上昇率が高く、時間の経過とともに温度上昇率が鈍り、やがて収束する。図7において、モータ5の回転数が小の場合の温度上昇曲線と、回転数が大の場合の温度上昇曲線とを比較すると、回転数が小の場合の曲線の方が回転数が大の場合の曲線より早く収束することを示している。
図7の曲線は、あらかじめ実測データをカーブフィットさせて求めたものである。IGBTの温度上昇ΔTj[℃]と、最終到達温度上昇ΔT'j[℃]とは、ラプラス演算子を用いて次式(9)で表わされる。
Figure 2005269832
ただし、sはラプラス演算子、a1、a0、b0、およびb1は実験的に得られる係数である。半導体素子温度検出部8は、上記算出した温度差ΔT'j[℃]に上式(9)で表されるフィルタ演算を行って、過渡的な影響を考慮した温度上昇ΔTj[℃]を得る。
上式(9)は、半導体素子温度検出部8内のメモリにあらかじめ格納されている。なお、実際にはモータ5の回転数に応じた複数通りの式が格納される。半導体素子温度検出部8は、モータ5の回転数に応じて格納されている式を選択し、選択した式を用いて温度上昇ΔTj[℃]を得る。
半導体素子温度検出部8は、水温センサ9による水温Tw[℃]と、温度検出の対象とするIGBTについて得た上記温度上昇ΔTj[℃]とを次式(10)のように加算し、温度検出の対象とするIGBTの温度Tj[℃]を得る。
Figure 2005269832
半導体素子温度検出部8は、以上のようにIGBTの温度を演算する動作をキャリア周期ごとに各IGBTについてそれぞれ繰り返し、演算結果を保護回路20へ送信する。また、演算で得た各IGBTの温度をそれぞれ次回の当該IGBTの温度検出演算(とくに、上式(4)、(5)、(7))に用いる。
以上説明した第一の実施形態についてまとめる。
(1)温度検出装置の半導体素子温度検出部8は、温度検出の対象とするIGBTにおいて発生する熱量P[W]を算出し(発熱(損失)モデル10)、冷却システムの熱抵抗R[℃/W]を用いて冷却システムを循環する冷却水温Tw[℃]および当該IGBTの温度Tj[℃]間の温度差ΔT'j[℃]を算出する(熱抵抗モデル11)。発熱量P[W]の算出は、半導体モジュールの各相に流れる電流値、半導体モジュールにかかる直流電圧値、各IGBTの駆動情報、および前回の検出(たとえば、100μsec前)で得られたIGBTの温度に基づいて行う。この方式によれば、温度センサをIGBTに直接設けることなしに、IGBTの温度を得ることができる。複数のIGBTを組み合わせて半導体モジュールを構成する場合でも温度センサを1つだけ備えればよいので、IGBTごとに温度センサをそれぞれ設ける場合に比べて、半導体モジュールの小型化および低コスト化に効果が得られる。
(2)発熱量P[W]の算出の際に、IGBTの温度Tjの変化に起因してコレクタ−エミッタ間電圧Vceが変化することによる発熱量の変動を補正するように上式(4)および(5)を設けたので、発熱量P[W]を正確に算出できる。これにより、算出される温度差ΔT'j[℃]の確度が向上する結果、算出されるIGBTの温度の確度も向上する。
(3)発熱量P[W]の算出の際に、IGBTの温度Tjの変化に起因してスイッチング損失Esw(sat)が変化することによる発熱量の変動を補正するように上式(7)を設けたので、発熱量P[W]を正確に算出できる。これにより、算出される温度差ΔT'j[℃]の確度が向上する結果、算出されるIGBTの温度の確度も向上する。
(4)熱抵抗Rをモータ5の回転数、および温度検出の対象とするIGBTの発熱量P[W]のそれぞれの変化に応じて補正するようにしたので、算出される温度差ΔT'j[℃]の確度が向上する結果、算出されるIGBTの温度の確度も向上する。
(5)半導体モジュールに通電開始後の過渡的な影響を除くように上式(9)を設け、上記算出した温度差ΔT'j[℃]から過渡的な影響を除いた温度上昇ΔTj[℃]を得るようにした(過渡(熱容量)モデル12)。したがって、通電開始直後であってもIGBTの温度Tj[℃](=Tw[℃]+ΔTj[℃])を正確に得ることができる。
(6)各IGBTごとの温度を算出するので、モータ5がロックすることによっていずれか1つのIGBTのみに過度の温度上昇が発生する場合でも、当該IGBTの温度Tj[℃]を正確に得ることができる。
冷却システムを循環する冷却水の温度について、半導体モジュール部へ流入する冷却水の温度を水温センサ9を用いて検出する例を説明したが、冷却水温は半導体モジュール部や半導体モジュール部から流出する側などの他の場所で検出してもよい。ただし、半導体モジュール以外の熱源や冷却源によって冷却水に温度変動が生じる場所は除外するために、冷却水流路上の半導体モジュールの前側もしくは後側に熱源や冷却源がある場合には、冷却水流路上で熱源や冷却源よりも半導体モジュール側で冷却水の温度を検出することが望ましい。
(第二の実施形態)
図8は、本発明の第二の実施形態による温度検出装置を用いて半導体モジュールの温度を検出する電気車両の要部構成を説明する図である。図8において、図1の構成要素と同一のものには同一番号の符号を記して説明を省略する。図1との相違点は、半導体素子温度検出部8の代わりに半導体素子温度検出部8Aが設けられている点である。
図9は、半導体素子温度検出部8Aの構成を説明するブロック図である。図9において、半導体素子温度検出部8Aは、発熱(損失)モデル10Aと、熱抵抗モデル11と、過渡(熱容量)モデル12とを含む。半導体素子温度検出部8Aは、各IGBTの温度を、過渡モデルの時定数により決まる最低限の演算周期(たとえば、50msec)ごとにそれぞれ検出する。熱抵抗モデル11および過渡(熱容量)モデル12は、それぞれ図2の構成と同一であるので説明を省略する。
発熱(損失)モデル10Aは、IGBTで発生する熱量、すなわち、IGBTの損失を以下のように算出する。発熱量P[W]は、dおよびq軸電流値、dおよびq軸電圧値、半導体モジュールにかかる直流電圧値、および前回(本例では10μsec前)検出されたIGBTの温度に基づいて以下のように算出される。なお、電流値は、温度検出の対象とするIGBTに対応する相電流が用いられる。IGBTの駆動情報は、温度検出の対象とするIGBTの駆動情報が用いられる。
上式(1)の第1項の損失Psat[W]を、次式(11)のように表す。
Figure 2005269832
ただし、iaはdq軸電流ベクトルの大きさであり、次式(12)で表される。Vce0[V]はコレクタ電流i=0[A]時のコレクタ−エミッタ間電圧であり、Vce(sat)[V]はコレクタ電流i=k0[A]時のコレクタ−エミッタ間電圧である。DはPWM変調率であり、次式(13)で表される。cosθは力率であり、次式(14)で表される。Vce0[V]は、第一の実施形態と同様に上式(4)を用いる。Vce(sat)[V]は、第一の実施形態と同様に上式(5)を用いる。
Figure 2005269832
ただし、idはd軸電流値である。iqはq軸電流値である。
Figure 2005269832
ただし、vaはdq軸電圧ベクトルの大きさであり、次式(15)で表される。Vdc[V]は、半導体モジュールにかかる直流電圧値である。
Figure 2005269832
ただし、vdはd軸電圧値である。vqはq軸電圧値である。
Figure 2005269832
一方、上式(1)における第2項のスイッチング損失Pswを次式(16)で表す。
Figure 2005269832
ただし、fc[Hz]はスイッチング周波数である。Esw(sat)[J]はコレクタ電流i=k1[A]時のスイッチング損失である。Esw(sat)[J]は、第一の実施形態と同様に上式(7)を用いる。
以上説明した第二の実施形態についてまとめる。
(1)温度検出装置の半導体素子温度検出部8Aは、温度検出の対象とするIGBTにおいて発生する熱量P[W]を算出し(発熱(損失)モデル10A)、冷却システムの熱抵抗R[℃/W]を用いて冷却システムを循環する冷却水温Tw[℃]および当該IGBTの温度Tj[℃]間の温度差ΔT'j[℃]を算出する(熱抵抗モデル11)。発熱量P[W]の算出は、電流制御部7で決定されるdおよびq軸電流値、dおよびq軸電圧値、半導体モジュールにかかる直流電圧値、および前回(たとえば、10μsec前)検出されたIGBTの温度に基づいて行う。第二の実施形態でも、温度センサをIGBTに直接設けることなしに、IGBTの温度を得ることができる。したがって、第一の実施形態と同様に、複数のIGBTを組み合わせて半導体モジュール化する場合でも半導体モジュールの小型化および低コスト化に効果が得られる。
(2)第二の実施形態では、少なくともモータ駆動周波数の1周期の間はIGBTの温度がほぼ一定であると仮定して演算するので、過渡モデルの時定数により決まる回転数以上でないと正しい結果が得られないが、過渡モデルの時定数により決まる最低限の演算周期(たとえば、50msec)で、最高回転数まで適用が可能である。
(3)発熱量P[W]の算出の際に、IGBTの温度Tjの変化に起因してコレクタ−エミッタ間電圧Vceが変化することによる発熱量の変動を補正するように上式(4)および(5)を設け、IGBTの温度Tjの変化に起因してスイッチング損失Esw(sat)が変化することによる発熱量の変動を補正するように上式(7)を設けた。これにより、第一の実施形態と同様に、算出される温度差ΔT'j[℃]の確度が向上する結果、算出されるIGBTの温度の確度も向上する。
(第三の実施形態)
上述した第一の実施形態による温度検出装置と、第二の実施形態による温度検出装置とをモータ5の回転速度(単位時間当たりの回転数)に応じて切り換えてもよい。この場合には、モータ5の回転速度が所定速度より低い場合は第一の実施形態による温度検出を行い、モータ5の回転速度が所定速度以上になると第二の実施形態による温度検出を行う。
第三の実施形態によれば、モータ5の回転速度によらず、モータ5がロック(回転速度0)してしまう場合を含めて低速から高速まで適用することができる。
(第四の実施形態)
冷却システムを循環する冷却水温Tw[℃]を水温センサを用いて直接検出する代わりに、冷却水以外の温度を用いて冷却水温Tw[℃]を演算によって求めてもよい。図10は、本発明の第四の実施形態による温度検出装置を有する車両の要部構成を説明する図である。図10において、図1の構成要素と同一のものには同一番号の符号を記して説明を省略する。図1との相違点は、水温センサ9の代わりに温度センサ13が設けられるとともに、冷却水温検出部14が設けられている点である。温度センサ13は、半導体温度モジュールの周辺(たとえば、6つのIGBTの中でIGBTTwaに一番近い位置)の温度を検出し、温度検出信号を冷却水温検出部14へ送信する。冷却水温検出部14は、温度検出信号を用いて所定の演算を行うことにより、温度センサ13が配設されている位置の温度を得る。
図11は、冷却水温検出部14の構成を説明するブロック図である。図11において、冷却水温検出部14は、発熱(損失)モデル10Bと、熱抵抗モデル11Bと、過渡(熱容量)モデル12Bとを含む。冷却水温検出部14は、冷却水の温度を、第一の実施形態と同等の周期(たとえば、100μsec)ごとにそれぞれ検出する。
発熱(損失)モデル10Bは、IGBTTwaにおいて発生する熱量、すなわち、IGBTTwaの損失PTwa[W]を算出する処理を行う。演算処理は、第一の実施形態における発熱(損失)モデル10による処理と同様なので、詳細な説明は省略する。
熱抵抗モデル11Bは、IGBTTwaの発熱量PTwa[W]と冷却システムの熱抵抗R13[℃/W]とを用いて、温度センサ13の配設位置の温度T13[℃]と、冷却水の温度TWW[℃]との温度差ΔT'WW[℃]を算出する。熱抵抗R13[℃/W]は、あらかじめ実測され、実測データが冷却水温検出部14内のメモリ(不図示)に格納されている。冷却水温検出部14は、発熱(損失)モデル10Bで算出した発熱量PTwa[W]を用いてメモリに格納されているデータを参照し、発熱量PTwa[W]に対応する熱抵抗R13を得る。
冷却水温検出部14は、次式(17)を演算することにより、発熱量PTwa[W]によって生じる温度差ΔT'WW[℃]を算出する。
Figure 2005269832
過渡(熱容量)モデル12Bは、半導体モジュールに対する通電後に生じる温度検出装置の過渡温度特性を補償し、冷却水の温度差ΔTWW[℃]を算出する。ΔTWW[℃]は、上記算出した温度差ΔT'WW[℃]から通電開始後の過渡的な影響を考慮したものである。
上式(9)と同様の手順により、冷却水の温度差ΔTWW[℃]と、過渡影響を含む温度差ΔT'WW[℃]とは、ラプラス演算子を用いて次式(18)で表わされる。
Figure 2005269832
ただし、sはラプラス演算子、c1、c0、d0、およびd1は実験的に得られる係数である。冷却水温検出部14は、上記算出した温度差ΔT'WW[℃]を上式(18)に代入し、過渡的な影響を考慮した温度差ΔTWW[℃]を得る。
冷却水温検出部14は、温度センサ13による温度T13[℃]と、上記温度差ΔTWW[℃]とを次式(19)のように加算し、冷却水の温度TWW[℃]を得る。
WW[℃]=T13[℃]+ΔTWW[℃] (19)
冷却水温検出部14は、得られたTWW[℃]を第一の実施形態の半導体素子温度検出部8、もしくは第二の実施形態の半導体素子温度検出部8Aへ送信する。半導体素子温度検出部8、および半導体素子温度検出部8Aは、それぞれ冷却水温検出部14によって演算された冷却水温TWW[℃]を上述した第一の実施形態(もしくは第二の実施形態)の水温センサ9による冷却水温Tw[℃]に代えて用い、それぞれ温度検出の対象とするIGBTの温度を演算する。
以上説明した第四の実施形態によれば、水温センサの代わりにIGBTTwa近くの温度を検出する温度センサ13を設け、温度センサ13による検出温度を用いて冷却水温を演算により求めるようにしたので、冷却水中に水温センサを配設しなくてもよい。この結果、水温センサで生じる水漏れのおそれを排除できる。
(第五の実施形態)
第五の実施形態は、冷却水温Tw[℃]を演算によって求める構成の変形例である。図12は、第五の実施形態による温度検出装置を有する車両の要部構成図である。図12において、図10(第四の実施形態)の構成要素と同一のものには同一番号の符号を記して説明を省略する。図10との相違点は、温度センサ13の代わりにオンチップセンサ15が設けられるとともに、冷却水温検出部14Aが設けられている点である。オンチップセンサ15は、半導体温度モジュールの中で最も温度が高くなるIGBT(たとえば、IGBTTwa)のチップ中央の温度を検出するように配設され、温度検出信号を冷却水温検出部14Aへ送信する。冷却水温検出部14Aは、温度検出信号を用いて所定の演算を行うことにより、オンチップセンサ15が配設されている位置の温度を得る。
図13は、冷却水温検出部14Aの構成を説明するブロック図である。図13において、冷却水温検出部14Aは、発熱(損失)モデル10Cと、熱抵抗モデル11Cと、過渡(熱容量)モデル12Cとを含む。冷却水温検出部14Aは、冷却水の温度を、第一の実施形態と同等の周期(たとえば、100μsec)ごとにそれぞれ検出する。
発熱(損失)モデル10Cは、IGBTTwaにおいて発生する熱量、すなわち、IGBTTwaの損失PTwa[W]を算出する処理を行う。演算処理は、第一の実施形態における発熱(損失)モデル10による処理と同様なので、詳細な説明は省略する。ただし、前回検出されたIGBTの温度の代わりに、オンチップセンサ15によるIGBTTwaのチップ温度を用いる。
熱抵抗モデル11Cは、IGBTTwaの発熱量PTwa[W]と冷却システムの熱抵抗R15[℃/W]とを用いて、オンチップセンサ15による温度T15[℃]と、冷却水の温度TWW[℃]との温度差ΔT'WW[℃]を算出する。熱抵抗R15[℃/W]は、あらかじめ実測され、実測データが冷却水温検出部14A内のメモリ(不図示)に格納されている。冷却水温検出部14Aは、発熱(損失)モデル10Cで算出した発熱量PTwa[W]を用いてメモリに格納されているデータを参照し、発熱量PTwa[W]に対応する熱抵抗R15を得る。
冷却水温検出部14Aは、次式(20)を演算することにより、発熱量PTwa[W]によって生じる温度差ΔT'WW[℃]を算出する。
ΔT'WW[℃]=R15[℃/W]×PTwa[W] (20)
過渡(熱容量)モデル12Cは、半導体モジュールに対する通電後に生じる温度検出装置の過渡温度特性を補償し、冷却水の温度差ΔTWW[℃]を算出する。ΔTWW[℃]は、上記算出した温度差ΔT'WW[℃]から通電開始後の過渡的な影響を考慮したものである。
上式(9)と同様の手順により、冷却水の温度差ΔTWW[℃]と、過渡影響を含む温度差ΔT'WW[℃]とは、ラプラス演算子を用いて上式(18)で表わされる。ただし、実際の係数の値は第四の実施形態の場合と異なる。冷却水温検出部14Aは、上記算出した温度差ΔT'WW[℃]を上式(18)に代入し、過渡的な影響を考慮した温度差ΔTWW[℃]を得る。
冷却水温検出部14Aは、オンチップセンサ15による温度T15[℃]と、上記温度差ΔTWW[℃]とを次式(21)のように加算し、冷却水の温度TWW[℃]を得る。
WW[℃]=T15[℃]+ΔTWW[℃] (21)
冷却水温検出部14Cは、得られたTWW[℃]を第一の実施形態の半導体素子温度検出部8、もしくは第二の実施形態の半導体素子温度検出部8Aへ送信する。半導体素子温度検出部8、および半導体素子温度検出部8Aは、それぞれ冷却水温検出部14によって演算された冷却水温TWW[℃]を上述した第一の実施形態(もしくは第二の実施形態)の水温センサ9による検出水温Tw[℃]に代えて用い、それぞれ温度検出の対象とするIGBTの温度を演算する。
以上説明した第五の実施形態によれば、水温センサの代わりにIGBTTwaのチップ温度を検出するオンチップセンサ15を設け、オンチップセンサ15による検出温度を用いて冷却水温を演算により求めるようにしたので、第四の実施形態と同様に、水温センサを不要にできる。
第五の実施形態により演算された冷却水温を用いて演算する半導体素子温度検出部8(もしくは半導体素子温度検出部8A)は、オンチップセンサ15が設けられているIGBT(本例ではIGBTTwa)についての温度検出演算を省略し、オンチップセンサ15による検出温度をそのままIGBTTwaの温度として用いてよい。
また、第五の実施形態により演算された冷却水温を用いて演算する半導体素子温度検出部8Aは、モータ5が回転中(ロックしていない)の場合に限り、各IGBTについての温度検出演算を省略してもよい。モータ5が回転中の場合は、半導体温度モジュールの中で最も温度が高くなるIGBTは同一(上記例ではIGBTTwa)なので、最高温度であるIGBTTwaが温度異常とならない限り、他のIGBTの温度も正常とみなせるからである。
以上の説明では、水冷システムで冷却される場合の温度を検出する例を説明したが、ガスやオイルなどを冷媒とする他の冷却システムで冷却する場合にも本発明を適用できる。
IGBTの温度を検出する例を説明したが、スイッチングトランジスタに限らず、通電がオン/オフされる回路素子の温度を検出する場合にも本発明を適用できる。
また、温度検出の対象物(上記例ではIGBT)に温度センサを直接配設できない場合(たとえば、検出温度が非常に高温であったり、温度検出対象物が非常に小さかったり、温度検出対象物が複雑な形状であったり、温度センサを配設できない雰囲気中に温度検出対象物が存在する場合など)にも本発明を適用できる。
上述した説明では、半導体素子温度検出部8に熱抵抗R1および熱抵抗R2の二次元テーブルを構成するように説明した。二次元テーブルは、各IGBTごとに構成するのが好ましいが、代表するIGBTに関する二次元テーブルを全てのIGBTについての演算に用いるようにしてもよい。代表するIGBTは、半導体温度モジュールの中で最も温度が高くなる(すなわち、熱抵抗値が最大となる)IGBTとする。
上述した半導体素子温度検出部8(8A)で行った温度検出演算を行うプログラムを用意し、このプログラムをパーソナルコンピュータなどに取込んで温度検出装置として使用することができる。この場合には、パーソナルコンピュータのデータストレージ装置にプログラムをローディングした上で当該プログラムを実行させることにより、温度検出装置として使用する。プログラムのローディングは、プログラムを格納した記録媒体をパーソナルコンピュータにセットして行ってもよいし、ネットワークを経由する方法でパーソナルコンピュータなどにローディングしてもよい。
図14は、温度検出用プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。ステップS11において、コンピュータ装置は、温度を検出する対象物(IGBT)で発生する熱量P[W]を算出してステップS12へ進む。
ステップS12において、コンピュータ装置は、発熱量P[W]と冷却システムの熱抵抗R[℃/W]とを用いて、温度センサ(水温センサ9)によって検出された温度(水温Tw[℃])と、温度を検出する対象物(IGBT)の温度Tj[℃]との温度差ΔT'j[℃]を算出してステップS13へ進む。
ステップS13において、コンピュータ装置は、温度を検出する対象物を起動した後(通電後)の過渡的な影響を考慮した温度上昇ΔTj[℃]を算出してステップS14へ進む。
ステップS14において、コンピュータ装置は、温度センサ(水温センサ9)によって検出された温度(水温Tw[℃])と、過渡的な影響を考慮した温度上昇ΔTj[℃]とを加算して対象物の温度Tj[℃]を算出し、ステップS15へ進む。
ステップS15において、コンピュータ装置は、終了か否かを判定する。コンピュータ装置は、終了操作が行われている場合にステップS15を肯定判定して図14による処理を終了する。一方、コンピュータ装置は、終了操作が行われていない場合には図14による処理を否定判定し、ステップS11へ戻る。
特許請求の範囲における各構成要素と、発明を実施するための最良の形態における各構成要素との対応について説明する。温度検出対象物は、たとえば、IGBTによって構成される。電流検出手段は、たとえば、U相電流センサ2、V相電流センサ3およびW相電流センサ4によって構成される。電圧検出手段は、たとえば、直流電圧センサ1によって構成される。冷媒は、たとえば、冷却水が対応する。冷媒温度演算手段は、たとえば、半導体素子温度検出部8(冷却水温検出部14、冷却水温検出部14A)によって構成される。温度演算手段は、たとえば、半導体素子温度検出部8(8A)によって構成される。ベクトル制御情報は、たとえば、dおよびq軸電流値、dおよびq軸電圧値が対応する。制御手段は、たとえば、電流制御部7および半導体素子温度検出部8(8A)によって構成される。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
本発明の第一の実施形態による温度検出装置を用いて半導体モジュールの温度を検出する電気車両の要部構成図である。 半導体素子温度検出部の構成を説明するブロック図である。 コレクタ電流とコレクタ−エミッタ間電圧との関係を示す図である。 半導体素子温度とコレクタ−エミッタ間電圧との関係を示す図である。 半導体素子温度とスイッチング損失との関係を示す図である。 回転数と熱抵抗との関係例を示す図である。 通電開始からの経過時間と温度上昇との関係例を示す図である。 本発明の第二の実施形態による温度検出装置を用いて半導体モジュールの温度を検出する電気車両の要部構成図である。 半導体素子温度検出部の構成を説明するブロック図である。 本発明の第四の実施形態による温度検出装置を有する車両の要部構成図である。 冷却水温検出部の構成を説明するブロック図である。 本発明の第五の実施形態による温度検出装置を有する車両の要部構成図である。 冷却水温検出部の構成を説明するブロック図である。 温度検出プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。
符号の説明
1…直流電圧センサ
2…U相電流センサ
3…V相電流センサ
4…W相電流センサ
5…モータ
6…位置センサ
7…電流制御部
8、8A…半導体素子温度検出部
9…水温センサ
10、10A〜C…発熱(損失)モデル
11、11B〜C…熱抵抗モデル
12、12B〜C…過渡(熱容量)モデル
13…温度センサ
14、14A…冷却水温検出部
15…オンチップセンサ
20…保護回路

Claims (13)

  1. 所定の駆動比率で駆動される温度検出対象物に流れる電流値を検出する電流検出手段と、
    前記温度検出対象物に印加される電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記温度検出対象物を冷却する冷却システムの冷媒の温度を演算する冷媒温度演算手段と、
    前記検出された電流値、前記検出された電圧値、前記温度検出対象物に対する駆動比率情報、前記温度検出対象物と前記冷媒との間の熱抵抗、および前記冷媒の温度に基づいて前記温度検出対象物の温度を演算する温度演算手段とを備えることを特徴とする温度検出装置。
  2. 所定の駆動比率で駆動される温度検出対象物に印加される電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記温度検出対象物を冷却する冷却システムの冷媒の温度を演算する冷媒温度演算手段と、
    前記検出された電圧値、前記温度検出対象物に対するベクトル制御情報、前記温度検出対象物と前記冷媒との間の熱抵抗、および前記冷媒の温度に基づいて前記温度検出対象物の温度を演算する温度演算手段とを備えることを特徴とする温度検出装置。
  3. 交流モータへ供給する交流電力を生成するようにスイッチング駆動される温度検出対象物の温度を演算する請求項1に記載の第1の温度検出装置と、
    前記温度検出対象物の温度を演算する請求項2に記載の第2の温度検出装置と、
    前記交流モータの回転速度が所定速度より低い場合は前記第1の温度検出装置による演算温度を選択し、前記回転速度が前記所定速度以上の場合は前記第2の温度検出装置による演算温度を選択する制御手段とを備えることを特徴とする温度検出装置。
  4. 請求項1に記載の温度検出装置において、
    前記冷媒温度演算手段は、前記温度検出対象物の周辺の温度を検出し、前記検出された電流値、前記検出された電圧値、前記温度検出対象物に対する駆動比率情報、前記温度を検出した位置と前記冷媒との間の熱抵抗、および前記検出した周辺の温度に基づいて前記冷媒の温度を演算することを特徴とする温度検出装置。
  5. 請求項2に記載の温度検出装置において、
    前記冷媒温度演算手段は、前記温度検出対象物の周辺の温度を検出し、前記検出された電圧値、前記温度検出対象物に対するベクトル制御情報、前記温度を検出した位置と前記冷媒との間の熱抵抗、および前記検出した周辺の温度に基づいて前記冷媒の温度を演算することを特徴とする温度検出装置。
  6. 請求項1に記載の温度検出装置において、
    前記温度検出対象物は複数存在し、
    前記冷媒温度演算手段は、前記複数の温度検出対象物のうち1つの温度検出対象物の温度を検出し、前記検出された電流値、前記検出された電圧値、前記温度検出対象物に対する駆動比率情報、前記温度を検出した位置と前記冷媒との間の熱抵抗、および前記検出した温度検出対象物の温度に基づいて前記冷媒の温度を演算することを特徴とする温度検出装置。
  7. 請求項2に記載の温度検出装置において、
    前記温度検出対象物は複数存在し、
    前記冷媒温度演算手段は、前記複数の温度検出対象物のうち1つの温度検出対象物の温度を検出し、前記検出された電圧値、前記温度検出対象物に対するベクトル制御情報、前記温度を検出した位置と前記冷媒との間の熱抵抗、および前記検出した温度検出対象物の温度に基づいて前記冷媒の温度を演算することを特徴とする温度検出装置。
  8. 請求項6または7に記載の温度検出装置において、
    前記冷媒温度演算手段が温度を検出する温度検出対象物は、前記複数の温度検出対象物のうち最も温度が高くなる温度検出対象物であることを特徴とする温度検出装置。
  9. 請求項1または2に記載の温度検出装置において、
    前記温度演算手段は、前記温度検出対象物における発熱量を演算し、前記演算した熱量および前記熱抵抗を用いて前記温度検出対象物と前記冷媒との間の温度差を演算し、前記演算した温度差から前記冷却システムの過渡応答分を除く演算を行い、前記演算された冷媒の温度に前記過渡応答分を除いた温度差を加算して前記温度検出対象物の温度を演算することを特徴とする温度検出装置。
  10. 請求項4〜7のいずれか一項に記載の温度検出装置において、
    前記冷媒温度演算手段は、前記温度検出対象物における発熱量を演算し、前記演算した熱量および前記熱抵抗を用いて前記検出した温度と冷媒温度との間の温度差を演算し、前記演算した温度差から前記冷却システムの過渡応答分を除く演算を行い、前記検出された温度に前記過渡応答分を除いた温度差を加算して前記冷媒の温度を演算することを特徴とする温度検出装置。
  11. 請求項9に記載の温度検出装置において、
    前記温度検出対象物は交流モータへ供給する交流電力を生成するスイッチング素子であり、
    前記温度演算手段は、前記温度検出対象物の温度に応じて前記発熱量を補正し、前記交流モータの回転速度および前記発熱量に応じて前記熱抵抗を補正し、前記回転速度に応じて前記過渡応答分をそれぞれ補正することを特徴とする温度検出装置。
  12. 請求項10に記載の温度検出装置において、
    前記温度検出対象物は交流モータへ供給される交流電力を生成するスイッチング素子であり、
    前記冷媒温度演算手段は、前記温度検出対象物の温度に応じて前記発熱量を補正し、前記交流モータの回転速度および前記発熱量に応じて前記熱抵抗を補正し、前記回転速度に応じて前記過渡応答分をそれぞれ補正することを特徴とする温度検出装置。
  13. 温度検出対象物における発熱量を演算する処理と、
    前記演算した熱量と、前記温度検出対象物および前記温度検出対象物を冷却する冷却システムの冷媒間の熱抵抗とを用いて前記温度検出対象物および前記冷媒間の温度差を演算する処理と、
    前記演算した温度差から前記冷却システムの過渡応答分を除く処理と、
    入力された冷媒の温度もしくは演算された冷媒の温度に前記過渡応答分を除いた温度差を加算して前記温度検出対象物の温度を演算する処理とをコンピュータ装置で実行する温度検出用プログラム。
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