JP4254703B2 - 誘導性負荷駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外部制御装置からの指示に応じて誘導性負荷を駆動する誘導性負荷駆動装置に関する。
従来から、ソレノイド等の誘導性負荷を駆動する出力段の温度が高温になったときに誘導性負荷に対する電圧供給の抵当を行う温度保護回路が設けられた駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この駆動装置では、複数の出力段のそれぞれを熱的に分離し、各出力段ごとに温度保護回路が設けられている。
また、過熱状態に関する警報を通信によって外部制御装置に送信し、外部制御装置による制御に反映させた駆動装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。この駆動装置から過熱状態に関する警報を受け取ると、外部制御装置は、駆動装置の過熱を減少させる制御を実施する。
特許第3482948号公報(第2−4頁、図1−5) 特開平7−67389号公報(第2−3頁、図1−2)
ところで、特許文献1に開示された駆動装置では、各出力段毎に温度保護回路が設けられるため、相補動作する2つのパワー部を用いて誘導性負荷を駆動する場合には、各パワー部毎に温度保護回路が必要になって構成が複雑になるという問題があった。また、一つの誘導性負荷を駆動する一対のパワー部の温度は密接に関係していると考えられるが、それぞれのパワー部に対応する2つの温度保護回路が存在すると、これら2つの温度保護回路が別々に動作して誤検出等が生じた場合に信頼性が低下するという問題もあった。
また、特許文献2に開示された駆動装置では、通信線の異常に伴う過負荷状態の場合に通信線を駆動するドライバが過熱状態に至ることまでは考慮されていないため、パワー部の過熱状態に関する警報が出力されても外部制御装置に到達しない場合があるという問題があった。この場合には、過熱状態にあるパワー部を通常状態と同じに制御するため、過熱状態が解消されないことになる。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、構成の簡略化が可能であって、信頼性が高く、過熱状態を確実に外部制御装置に伝えることができる誘導性負荷駆動装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の誘導性負荷駆動装置は、相補動作することにより誘導性負荷に対して通電を行う一対のパワー部と、一対のパワー部に対応しており、一対のパワー部の過熱状態を検出して過熱保護動作を行う第1の温度保護回路と、第1の温度保護回路によって検出されたパワー部の過熱状態を外部制御装置に送信する通信用ドライバと、通信用ドライバの過熱状態を検出して過熱保護動作を行う第2の温度保護回路とを備え、一対のパワー部と熱的に離した位置に第2の温度保護回路を配置している。一対のパワー部に対して一つの温度保護回路を備えるため、各パワー部毎に温度保護回路を備える必要がなく、構成の簡略化が可能になる。また、通信用ドライバに対応する温度保護回路をパワー部に対して熱的に離すことにより、過負荷等によるパワー部の過熱状態を確実に外部制御装置に向けて送信することが可能になり、しかも、通信用ドライバについても温度保護回路を設けることにより通信用ドライバの過負荷等に起因する破損を防止することができるため、外部制御装置に向けて送信される信号の信頼性を高めることができる。
また、上述した一対のパワー部、通信用ドライバ、第1および第2の温度保護回路を同一チップ上に形成し、一対のパワー部と通信ドライバを離して配置することが望ましい。同一チップ上に2つの温度保護回路を形成することにより、それぞれの作動温度特性のペア性が向上するため、検出温度に差を持たせた場合にこの差を維持することが容易となり、一対のパワー部と通信用ドライバの各温度の相対的な検出精度を向上させることができる。
また、上述した一対のパワー部と第2の温度保護回路は、共通のSOI基板上に形成され、絶縁膜を介して互いに分離されていることが望ましい。絶縁膜を介して互いに分離することにより、熱的影響をさらに受けにくくすることが可能になる。
また、上述した通信用ドライバの近傍であって、一対のパワー部と対向しない位置に第2の温度保護回路を配置することが望ましい。これにより、一対のパワー部と第2の温度保護回路をさらに熱的に分離することが可能になる。
また、上述した通信用ドライバの定常時の駆動電流は、一対のパワー部の定常時の最大駆動電流の1/100に設定されることが望ましい。これにより、パワー部と通信用ドライバの発熱による温度差として20°C程度確保することが可能になり、パワー部の過熱状態を通信ドライバを用いて確実に外部制御装置に送ることができる。
また、上述した第1の温度保護回路は、一対のパワー部が第1の温度を超えたときに過熱保護動作を行い、第2の温度保護回路は、通信ドライバが第2の温度を超えたときに過熱保護動作を行い、第2の温度を第1の温度よりも高い値に設定することが望ましい。これにより、パワー部が過熱状態になったときに通信ドライバの正常な動作を維持することが容易になり、パワー部の過熱状態を通信ドライバを用いて確実に外部制御装置に送ることができる。
また、上述した一対のパワー部と通信ドライバは、駆動方式が異なるデバイスが用いられることが望ましい。デバイスの種類を変えることで、その作動温度の限界を変更することが容易になるため、2つの温度保護回路による保護温度(過熱動作が開始される温度)を変えた場合の効果をより確実に達成することが可能になる。
また、上述した一対のパワー部の放熱を促すヒートシンクをさらに備え、ヒートシンクは、誘導性負荷の駆動に伴って動作するアクチュエータの筐体に熱的に接続されていることが望ましい。これにより、パワー部の過負荷以外に、アクチュエータの過負荷に対しても過熱状態を検出して外部制御装置に通知することが可能になる。
また、上述した一対のパワー部の放熱を促すヒートシンクをさらに備え、ヒートシンクは、誘導性負荷および誘導性負荷の駆動に伴って動作するアクチュエータの少なくとも一方を冷却する流体によって冷却されることが望ましい。これにより、ヒートシンクの放熱性を向上させることができるとともに、周囲温度や冷却系の異常に起因する過熱状態を検出して外部制御装置に通知することが可能になる。
以下、本発明を適用した一実施形態の誘導性負荷駆動装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態の誘導性負荷駆動装置の詳細構成を示す図である。図1に示す誘導性負荷駆動装置100は、通電することにより誘導性負荷200を駆動するためのものであり、その駆動動作が通信線を介して接続された外部制御装置300によって制御される。この誘導性負荷駆動装置100は、例えば車両に搭載されており、誘導線負荷200に対する通電はバッテリ(図示せず)を用いて行われる。
図1に示すように、誘導性負荷駆動装置100は、相補動作することにより誘導性負荷200に対して通電を行う一対のパワー部を構成する2つのパワー部10、12と、これら2つのパワー部10、12が相補動作するように駆動制御を行う制御部20およびインバータ回路22と、外部制御装置300から送られてきた制御データ(受信データ)を受信して制御部20に送る通信レシーバ30、受信データ保持部32と、パワー部10、12の過熱状態を検出して過熱保護動作を行う第1の温度保護回路としての定電流源40、ダイオード42、電圧比較器44、アンド回路46、48と、パワー部10、12の過熱状態が検出されたときにその旨を示すデータを外部制御装置300に向けて送信する送信データ保持部50、トランジスタ52、56、定電流源54、抵抗58と、トランジスタ56等の過熱状態を検出して過熱保護動作を行う第2の温度保護回路としての定電流源60、ダイオード62、電圧比較器64、アンド回路66とを含んで構成されている。
外部制御装置300から送られてきた制御データは、通信レシーバ30によって受信され、受信データ保持部32に格納される。制御部20は、この受信データ保持部32に格納された制御データに基づいてパワー部10、12のそれぞれが相補動作するように制御する。例えば、各パワー部10、12は、ゲートにハイレベルの駆動信号が入力されたときにオンされるパワーMOSFETで構成されており、制御部20からハイレベルの駆動信号が出力されると一方のパワー部10がオンされるが、この駆動信号はインバータ回路22によって反転されるため、他方のパワー部12がオフされる。反対に、制御部20からローレベルの駆動信号が出力されると一方のパワー部10がオフされるが、この駆動信号はインバータ回路22によって反転されるため、他方のパワー部12がオンされる。このようにしてパワー部10、12が相補動作するように制御され、誘導性負荷200に対する通電が行われる。
ダイオード42は、隣接配置された2つのパワー部10、12に挟まれた位置に形成されており、これらのパワー部10、12の温度を検出するために用いられる。通常、ダイオード42は、温度が上がると順方向電圧が低下するため、第1の温度を超えたときに過熱保護動作を行う場合には、第1の温度に対応するダイオード42の順方向電圧を電圧比較器44の閾値Vth1 として設定すればよい。パワー部10、12の温度がこの第1の温度を超えると、ダイオード42の順方向電圧が閾値Vth1 以下になるため、電圧比較器44の出力がハイレベルからローレベルに変化する。したがって、電圧比較器44から2つのアンド回路46、48に対してローレベルの信号が入力され、制御部20から各パワー部10、12に対する駆動信号の入力が遮断される。また、電圧比較器44からローレベルの信号が出力されると、この信号が過熱状態を示すデータとして送信データ保持部50に格納される。
トランジスタ52、56、定電流源54、抵抗58によって通信ドライバ70が構成されており、送信データ保持部50に格納されたデータが通信ドライバ70によって外部制御装置300に送られる。具体的には、本実施形態では、ローレベルの信号が過熱状態を示すデータとして送信データ保持部50に格納されているため、このデータを送信する際には、前段のトランジスタ52がオフされ、これに伴って後段のトランジスタ56もオフされる。したがって、過熱状態を示すデータが送信データ保持部50に格納されると、通信ドライバ70から外部制御装置300に向けてハイレベルに固定された信号が送信される。なお、過熱状態でない場合には、過熱状態でないことを示すハイレベルの信号が入力されて送信データ保持部50に格納されるため、トランジスタ52、56がともにオンされて、ローレベルの信号が外部制御装置300に向けて送信される。また、トランジスタ52、56は、パワー部10、12と駆動方法が異なるデバイスが用いられる。本実施形態では、パワー部10、12としてパワーMOSFETが用いられ、トランジスタ52、56としてバイポーラトランジスタが用いられている。
ダイオード62は、通信ドライバ70に近接する位置(特に、通信線を駆動するトランジスタ56に隣接する位置)に形成されており、通信ドライバ70の温度を検出するために用いられる。第2の温度を超えたときに過熱保護動作を行う場合には、第2の温度に対応するダイオード62の順方向電圧を電圧比較器64の閾値Vth2 として設定すればよい。通信ドライバ70の温度がこの第2の温度を超えると、ダイオード62の順方向電圧が閾値th2 以下になるため、電圧比較器64の出力がハイレベルからローレベルに変化する。したがって、電圧比較器64からアンド回路66に対してローレベルの信号が入力され、送信データ保持部50から通信ドライバ70に対するデータの入力が遮断される。このとき、アンド回路66の出力信号がローレベルになるが、これはパワー部10、12が過熱状態のときと同じであり、トランジスタ52、56がともにオフされて、通信ドライバ70から外部制御装置300に向けてハイレベルに固定された信号が送信される。
図2は、外部制御装置300の動作手順を示す流れ図であり、過熱状態を示すデータの有無を考慮した概略的な制御手順が示されている。外部制御装置300は、温度データの読込みを行う(ステップ100)。この温度データとは、送信データ保持部50に格納されたデータに対応して通信ドライバ70によって送られてくるデータであり、ダイオード42によってパワー部10、12の過熱状態を検出した場合や、ダイオード62によって通信ドライバ70の過熱状態を検出したときには、ハイレベルの信号が温度データとして取り込まれる。反対に、過熱状態が検出されない場合にはローレベルの信号が温度データとして取り込まれる。この温度データの取り込みは、外部制御装置300か誘導性負荷駆動装置100に対して送られた所定の取り込み命令に対応して行う場合や、既知の送信タイミングに合わせて行う場合等が考えられる。
次に、外部制御装置300は、読み込んだ温度データに基づいて、パワー部10、12および通信ドライバ70の温度が正常か否かを判定する(ステップ101)。読み込んだ温度データが過熱状態を示していない場合には肯定判断が行われ、次に、外部制御装置300は、通常動作時の制御パラメータを決定し(ステップ102)、この決定した制御パラメータを誘導性負荷駆動装置100に向けて送信する(ステップ103)。例えば、制御パラメータとしては、パワー部10、12のオンデューティの値や、誘導性負荷200として車両用交流発電機の界磁巻線を考えた場合には車両用交流発電機の出力電圧調整値などが考えられる。その後、ステップ100に戻って温度データ読込み以降の動作が繰り返される。
一方、読み込んだ温度データが過熱状態を示している場合にはステップ101の判定において否定判断が行われ、次に、外部制御装置300は、温度異常時の処理を実行し(ステップ104)、誘導性負荷駆動装置100の温度低減制御を行って制御パラメータを決定し(ステップ105)、この決定した制御パラメータを誘導性負荷駆動装置100に向けて送信する(ステップ106)。例えば、正常動作時よりも低いオンデューティの値や出力電圧調整値が制御パラメータとして決定される。その後、ステップ100に戻って温度データ読込み以降の動作が繰り返される。
図3は、誘導性負荷駆動装置100の実装例を示す平面図である。図4は、誘導性負荷駆動装置100の実装例を示す側面図である。図3および図4に示すように、誘導性負荷駆動装置100は、共通のベース基板400上に実装されたパワーチップ410と通信チップ420とが物理的に離れて配置されている。パワーチップ410には、2つのパワー部10、12が接近して形成されており、その中間にパワー部温度感熱素子としてのダイオード42が形成されている。また、パワーチップ410には、ダイオード42とともに温度保護回路を構成する定電流源40、電圧比較器44、アンド回路46、48や、制御部20が含まれている。通信チップ420には、トランジスタ52、56、定電流源54、抵抗58によって構成される通信ドライバ70が形成されており、その隣接位置に通信ドライバ用温度感熱素子としてのダイオード62が形成されている。また、通信チップ420には、受信データ保持部32や送信データ保持部50が含まれている。このように、チップを分けてパワー部10、12と通信ドライバ70とを配置することにより、これらを熱的に分離することができる。
図5は、誘導性負荷駆動装置100の他の実装例を示す平面図である。図5に示す誘導性負荷駆動装置100は、SOI基板を用いた同一のチップ430上に形成されている。チップ430上では、パワー部10、12と通信ドライバ70の温度保護回路(特にダイオード62)とが距離Lを隔てて離れて配置されている。
図6は、誘導性負荷駆動装置100のさらに他の実装例を示す平面図である。図6に示す誘導性負荷駆動装置100は、SOI基板を用いた同一のチップ440上に形成されており、図3に示したパワーチップ410に対応する構成と、通信チップ420に対応する構成とが、絶縁膜であるSiO2 膜450を介して分離されている。SiO2 膜450は、Si基板に比べて熱伝達率が1桁小さいため、断熱効果が大きく、パワー部10、12で発生した熱が通信ドライバ70に伝わることを有効に遮断することができる。また、図6に示す実装例では、通信ドライバ70の温度を検出するダイオード62は、通信ドライバ70の隣接位置であって、パワー部10、12と対向しない位置(パワー部10、12と反対側)に配置されている。
図7は、同一チップ上に形成されたパワー部および通信ドライバ70と感熱素子としてのダイオードとの位置関係を示す図である。パワー部10、12とこれらの温度を検出するダイオード42は、支持基板500上の絶縁層502を介してN+層504、N-層506が配置されたSOI基板上であって、隣接した位置に形成されている。同様に、通信ドライバ70とこの温度を検出するダイオード62は、共通のSOI基板上であって、隣接した位置に形成されている。
ところで、本実施形態では、通信ドライバ70を構成するトランジスタ56の定常時の駆動電流が、パワー部10、12の定常時の最大駆動電流の1/100程度になるように設定されている。これにより、パワー部10、12の発熱量に対してトランジスタ56の発熱量を1/100程度にすることができるため、温度差を20°C程度確保することが可能になる。例えば、電圧比較器44、64のオフセット電圧を10mVとしても安定的な作動を維持することができる。
また、パワー部10、12の温度検出用の閾値Vth1 は、通信ドライバ70の温度検出用の閾値Vth2 よりも大きい値が設定されている。すなわち、仮にパワー部10、12と通信ドライバ70の各温度が均一に上昇した場合を考えると、閾値Vth1 が大きいパワー部10、12用の温度保護回路が過熱保護動作を開始し、その後、閾値Vth2 が小さい通信ドライバ用の温度保護回路が過熱保護動作を開始する。このように、過熱保護動作を開始する温度に差があるため、パワー部10、12の温度が上昇して過熱保護動作が開始された場合であっても通信ドライバ70は通常動作を維持することが可能になるという効果が生じする。特に、パワー部10、12と通信ドライバ70のそれぞれを駆動方式の異なるデバイスで構成し、通信ドライバ70の作動温度の限界値(上限値)をパワー部10、12の作動温度の限界値よりも高く設定することにより、この効果をより確実なものにすることができる。
このように、一対のパワー部10、12に対して一つの温度保護回路を備えるため、各パワー部10、12毎に温度保護回路を備える必要がなく、構成の簡略化が可能になる。また、通信用ドライバに対応する温度保護回路をパワー部10、12に対して熱的に離すことにより、過負荷等によるパワー部10、12の過熱状態を確実に外部制御装置300に向けて送信することが可能になり、しかも、通信用ドライバについても温度保護回路を設けることにより通信用ドライバの過負荷等に起因する破損を防止することができるため、外部制御装置300に向けて送信される信号の信頼性を高めることができる。
また、パワー部10、12、通信用ドライバ、各温度保護回路を同一チップ上に形成し、パワー部10、12と通信ドライバ70を離して配置した場合には、同一チップ上に2つの温度保護回路を形成することにより、それぞれの作動温度特性のペア性が向上するため、検出温度に差を持たせた場合にこの差を維持することが容易となり、一対のパワー部10、12と通信用ドライバの各温度の相対的な検出精度を向上させることができる。
また、パワー部10、12と通信ドライバ用の温度保護回路を、共通のSOI基板上に形成し、絶縁膜(Si02 膜)を介して互いに分離することにより、熱的影響をさらに受けにくくすることが可能になる。特に、通信用ドライバの近傍であって、パワー部10、12と対向しない位置に通信ドライバ用の温度保護回路を配置することにより、パワー部10、12と通信ドライバ用の温度保護回路とをさらに熱的に分離することが可能になる。
また、通信用ドライバの定常時の駆動電流は、パワー部10、12の定常時の最大駆動電流の1/100程度に設定することにより、パワー部10、12と通信用ドライバの発熱による温度差として20°C程度確保することが可能になり、パワー部10、12の過熱状態を通信ドライバ70を用いて確実に外部制御装置300に送ることができる。
また、パワー部10、12用の温度保護回路が過熱保護動作を行う温度よりも通信ドライバ用の温度保護回路が過熱保護動作を行う温度を高く設定することにより、パワー部10、12が過熱状態になったときに通信ドライバ70の正常な動作を維持することが容易になり、パワー部10、12の過熱状態を通信ドライバ70を用いて確実に外部制御装置300に送ることができる。特に、パワー部10、12と通信ドライバ70を駆動方式が異なるデバイスで構成することにより、それぞれの作動温度の限界を変更することが容易になるため、2つの温度保護回路による保護温度(過熱動作が開始される温度)を変えた場合の効果をより確実に達成することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。上述した実施形態では、パワー部10、12の放熱については特に言及していないが、パワー部10、12の発熱が多い場合には冷却用のヒートシンクを備えることが望ましい。
図8は、ヒートシンクの配置例を示す図である。図8に示す例では、パワー部10、12の放熱を促すヒートシンク600が、誘導性負荷200の駆動に伴って動作するアクチュエータの筐体610に熱的に接続されている。これにより、パワー部10、12の過負荷以外に、アクチュエータの過負荷に対しても過熱状態をダイオード42を用いて検出して外部制御装置300に通知することが可能になる。
図9は、ヒートシンクの他の配置例を示す図である。図9に示す例では、パワー部10、12の放熱を促すヒートシンク620が、誘導性負荷200および誘導性負荷200の駆動に伴って動作するアクチュエータの少なくとも一方を冷却する流体630によって冷却可能な位置に配置されている。これにより、ヒートシンク620の放熱性を向上させることができるとともに、周囲温度や冷却系の異常に起因する過熱状態をダイオード42を用いて検出して外部制御装置300に通知することが可能になる。
また、上述した実施形態では、感熱素子としてダイオード42、62を用いたが、温度変化に対応して特性値が変化する他の感熱素子を用いてパワー部10、12や通信ドライバ70の温度を検出するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、パワー部10、12と通信ドライバ70のそれぞれを駆動方式が異なるデバイスで構成したが、同じ駆動方式のデバイスで構成したり、パワーMOSFETとバイポーラトランジスタ以外の組み合わせとしてもよい。
また、上述した実施形態では、2つのパワー部10、12を同じ構成の素子を用いて構成したが、2つのパワー部10、12を異なる構成の素子で構成するようにしてもよい。例えば、誘導性負荷200として車両用交流発電機の界磁巻線を考えた場合に、一方のパワー部10をトランジスタで構成し、他方のパワー部12をダイオードで構成する場合が考えられる。
一実施形態の誘導性負荷駆動装置の詳細構成を示す図である。 外部制御装置の動作手順を示す流れ図である。 誘導性負荷駆動装置の実装例を示す平面図である。 誘導性負荷駆動装置の実装例を示す側面図である。 誘導性負荷駆動装置の他の実装例を示す平面図である。 誘導性負荷駆動装置のさらに他の実装例を示す平面図である。 同一チップ上に形成されたパワー部および通信ドライバと感熱素子としてのダイオードとの位置関係を示す図である。 ヒートシンクの配置例を示す図である。 ヒートシンクの他の配置例を示す図である。
符号の説明
10、12 パワー部
20 制御部
22 インバータ回路
30 通信レシーバ
32 受信データ保持部
40、54、60 定電流源
42、62 ダイオード
44、64 電圧比較器
46、48、66 アンド回路
50 送信データ保持部
52、56 トランジスタ
58 抵抗
70 通信ドライバ
100 誘導性負荷駆動装置
200 誘導性負荷
300 外部制御装置

Claims (6)

  1. 相補動作することにより誘導性負荷に対して通電を行う隣接配置された一対のパワー部と、
    前記一対のパワー部に対応しており、前記一対のパワー部の過熱状態を検出して過熱保護動作を行う第1の温度保護回路と、
    前記第1の温度保護回路によって検出された前記パワー部の過熱状態を外部制御装置に送信する通信用ドライバと、
    前記通信用ドライバの過熱状態を検出して過熱保護動作を行う第2の温度保護回路と、
    を備え、前記一対のパワー部、前記通信用ドライバ、前記第1および第2の温度保護回路を同一チップ上に形成するとともに、前記一対のパワー部と熱的に離した位置に前記第2の温度保護回路を配置した誘導性負荷駆動装置であって、
    前記第1の温度保護回路には前記一対のパワー部の温度を検出するパワー部温度感熱素子が、前記第2の温度保護回路には前記通信用ドライバの温度を検出する通信ドライバ用温度感熱素子がそれぞれ含まれており、
    隣接配置された前記一対のパワー部に挟まれた中間位置に前記パワー部温度感熱素子を配置し、
    前記通信用ドライバの近傍であって、前記一対のパワー部と対向しない位置に前記通信ドライバ用温度感熱素子を配置し、
    前記一対のパワー部の放熱を促すヒートシンクをさらに備え、前記ヒートシンクは、前記誘導性負荷および前記誘導性負荷の駆動に伴って動作するアクチュエータの少なくとも一方を冷却する流体によって冷却されることを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  2. 請求項1において、
    前記一対のパワー部と前記通信ドライバを離して配置することを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  3. 請求項2において、
    前記一対のパワー部と前記第2の温度保護回路は、共通のSOI基板上に形成され、絶縁膜を介して互いに分離されていることを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記通信用ドライバの定常時の駆動電流は、前記一対のパワー部の定常時の最大駆動電流の1/100に設定されることを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記第1の温度保護回路は、前記一対のパワー部が第1の温度を超えたときに過熱保護動作を行い、
    前記第2の温度保護回路は、前記通信ドライバが第2の温度を超えたときに過熱保護動作を行い、
    前記第2の温度を前記第1の温度よりも高い値に設定することを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
  6. 請求項5において、
    前記一対のパワー部と前記通信ドライバは、駆動方式が異なるデバイスが用いられることを特徴とする誘導性負荷駆動装置。
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