JPH07245363A - 電力半導体用冷却装置 - Google Patents

電力半導体用冷却装置

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JPH07245363A
JPH07245363A JP3248994A JP3248994A JPH07245363A JP H07245363 A JPH07245363 A JP H07245363A JP 3248994 A JP3248994 A JP 3248994A JP 3248994 A JP3248994 A JP 3248994A JP H07245363 A JPH07245363 A JP H07245363A
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JP
Japan
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power semiconductor
semiconductor element
cooling
temperature
heat transfer
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JP3248994A
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Manji Suzuki
万治 鈴木
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • H01L24/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/26Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/31Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process
    • H01L24/32Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process of an individual layer connector
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    • H01L2924/13Discrete devices, e.g. 3 terminal devices
    • H01L2924/1304Transistor
    • H01L2924/1305Bipolar Junction Transistor [BJT]
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    • H01L2924/1305Bipolar Junction Transistor [BJT]
    • H01L2924/13055Insulated gate bipolar transistor [IGBT]

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第一に常に後追いの制御になることを防止す
ること、また第二に電力用半導体素子の温度を厳密に測
定することである。 【構成】 電力用半導体モジュール21は、電力用半導
体素子10がはんだ101,素子搭載基板102を介し
て固定されている半導体モジュール取付板211、電力
用半導体素子10を保護するシリコンゲル212を封じ
込める半導体モジュールケース213からなり、取付ネ
ジ214により冷却板18に固定されている。そして温
度検出手段である熱電対12が、半導体モジュール取付
板211に横方向から取付ネジ214を避けて開けられ
た穴を通して、電力用半導体素子10の直下に配設され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一方の面に電力半導体
素子が取り付けられており他方の面が冷却媒体に接して
いる熱伝達板を有し、この冷却媒体によって上記電力半
導体素子を冷却する冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IGBT(Insulated Gate Bipolar Tran
sistor) に代表される電力半導体素子は、大電流のスイ
ッチング素子としてインバータ等に広く用いられてい
る。これらの用途で問題となるのは、大電流のスイッチ
ングの際に生じるスイッチング損失及びオン抵抗損失に
よる電力用半導体素子からの大発熱と、それに伴う電力
用半導体素子の温度上昇・降下の熱サイクルによる電力
用半導体素子の寿命低下、素子実装部分のはんだクラッ
ク、ワイヤボンディング部の剥がれ等による信頼性の低
下等である。
【0003】上記問題に対して、例えば特開昭62−2
74644号公報に開示された冷却装置のように、トラ
ンジスタの発熱により冷却能力を可変するため、トラン
ジスタ表面の温度を感温素子で検出し、そのトランジス
タ表面の温度に応じて補機である冷却ファンの回転速度
を制御するものがある。また、熱サイクルを限りなく小
さくすることを目的として例えば特開平5−10235
2号公報に開示された図12に示した冷却装置のよう
に、パワーモジュール近傍のフィン温度を感温素子で検
出することにより、必要に応じて発熱体と冷却ファンを
制御して熱サイクルを低減させるものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
に開示された冷却装置は、発熱体であるトランジスタの
ケース表面や電力用半導体素子を覆っているパワーモジ
ュール近傍の温度を検出し、その温度で補機を制御して
いる。IGBT等の電力用半導体素子の発熱密度が大き
いため、冷却系の冷却能力が充分な場合、熱が電力用半
導体素子の直下方向にしか流れずパワーモジュール近傍
または電力用半導体素子近傍の温度が殆ど上昇せず、パ
ワーモジュール取り付け部には図4に示すように温度分
布が発生し、感温素子は半導体素子温度上昇を正確に検
出しない。また図5に示すように発熱が大きくなって冷
却系の冷却能力が不足気味になるに従って直下方向で逃
がしきれない熱が周囲方向に拡散し、拡散後感温素子が
温度を検出していため、半導体素子の温度変化に対し
て、常に後追いの制御になるという問題があった。
【0005】また、電力用半導体素子10の発熱量が小
さい場合、冷却媒体は電力用半導体素子の発した熱を効
率良く吸収できるため、図4の破線のように温度分布は
比較的疎になる。しかし、電力用半導体素子10の発熱
量が大きくなった場合、冷却媒体20は電力用半導体素
子10の発した熱を吸収しきれなくなり、図5の破線の
ように温度分布は密になる。この図から明らかなよう
に、パワーモジュール近傍(温度検出位置A)では電力
用半導体素子10の発熱量によって温度分布が変化し、
結果電力用半導体素子10の温度が正確に把握できな
い。また、電力用半導体素子10表面近傍の封止剤中
(温度検出位置B)においては、電力用半導体素子10
の発した熱が半導体モジュール213方向に伝わりにく
く熱が滞留してしまうため、感熱素子は電力用半導体素
子10の温度上昇過程は検出できるが、温度降下過程は
精度良く検出できない。従って、感温素子をパワーモジ
ュール近傍又は電力半導体素子表面の近傍に設置した場
合には、実際の電力半導体の温度と感温素子の検出した
温度との差が発熱状態や放熱状態によって変化してしま
うため、厳密な相関関係が規定できず、この結果冷却補
機による厳密な温度制御が困難という問題もあった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みたものであり、そ
の目的は、第一に常に後追いの制御になることを防止す
ること。また第二に電力用半導体素子の温度を厳密に測
定することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に構成された第1発明の電力半導体用冷却装置は、熱伝
達板と、前記熱伝達板に固定されるとともに、作動によ
って発熱する電力用半導体素子と、前記熱伝達板に接す
るとともに、前記電力用半導体素子の発した熱を吸収す
る冷却媒体と、前記熱伝達板における前記電力用半導体
素子の直下部位であり、かつ前記電力用半導体素子の発
する熱を検出可能な部位に配設された温度検出手段とを
備えたことを特徴としている。
【0008】また、上記目的を達成するために構成され
た第2発明の電力半導体用冷却装置は、一方の面が冷却
媒体に接した熱伝達板と、前記熱伝達板の他方面側に固
定されるとともに、作動によって発熱する電力用半導体
素子と、前記熱伝達板の前記電力用半導体素子の直下部
位であり、かつ前記電力用半導体素子の発する熱を検出
可能な部位に配設された温度検出手段とを備えたことを
特徴としている。
【0009】ここで、前記温度検出手段は熱電対を有
し、かつ前記熱伝達板は前記電力用半導体素子直下に達
する穴部を有し、前記熱電対は前記穴部から前記熱伝導
板に挿入されて前記電力用半導体素子直下に配設される
ことが好ましい。また、前記熱伝達板は半導体素子を固
定する半導体モジュール取付板と、前記冷却液に接する
冷却板とを有することが好ましい。
【0010】さらに、前記温度検出手段は、前記半導体
モジュール取付板に配設されていても良いし、前記冷却
板に配設されていても良い。また、第1発明乃至第2発
明において、前記電力用半導体素子を制御するゲート信
号を出力する電力用半導体制御回路、前記温度検出手段
から出された温度信号と前記ゲート信号とを入力し、温
度信号と前記ゲート信号に応じた動作制御信号を出力す
る冷却補機制御回路、及び、前記動作制御信号を入力し
前記動作制御信号に応じた冷却能力で前記冷却媒体を冷
却する冷却補機を備えていても良い。
【0011】
【作用】請求項1乃至請求項2記載の発明によれば、熱
伝達板の内部における電力用半導体素子の直下に、電力
用半導体素子の発する熱を検出する温度検出手段を配設
している。これにより温度検出手段は外部の影響を受け
ずに前記電力用半導体素子の発した熱を検出する。
【0012】請求項3記載の発明によれば、温度検出手
段は熱電対を有している。また、熱伝達板は電力用半導
体素子直下に達する穴部を有している。そして、この熱
電対は穴部から熱伝導板に挿入されて電力用半導体素子
の直下に配設され、電力用半導体素子の温度を厳密に検
出する。請求項7記載の発明によれば、電力用半導体制
御回路から電力用半導体素子を制御するゲート信号が出
力され、電力用半導体素子が発熱し電力用半導体素子の
温度が上昇する。そして、温度検出手段は電力用半導体
素子の温度を厳密に検出し、温度信号を出力する。冷却
補機制御回路はゲート信号と温度信号を入力し、温度信
号と前記ゲート信号に応じた動作制御信号を出力する。
そして冷却補機は、動作制御信号に応じた冷却能力で冷
却媒体を冷却する。
【0013】
【発明の効果】請求項1乃至請求項2記載の発明によれ
ば、温度検出手段は前記電力用半導体素子の発した熱を
外部の影響を受けずに検出するため、厳密に電力用半導
体素子の温度を検出することができる。請求項3記載の
発明によれば、熱電対を穴部から熱伝導板に挿入して電
力用半導体素子の直下に配設するから、熱電対は電力用
半導体素子の温度を厳密に検出することができる。
【0014】請求項8記載の発明によれば、冷却補機制
御回路がゲート信号と温度信号とを入力し、これら温度
信号と前記ゲート信号に応じた動作制御信号を出力する
ことにより、冷却補機の制御が電力用半導体素子の温度
変化を後追いする制御になることを防止することができ
る。
【0015】
【実施例】
(第1実施例)以下に、本発明の第1実施例である電力
半導体用冷却装置を図面を用いて説明する。図1は本発
明の第1実施例における電力半導体用冷却装置を示す図
であり、図2はそれを循環冷却型の冷却装置に応用した
場合の概略図である。
【0016】図2において、電力半導体用冷却装置は発
熱体である電力用半導体素子10、この電力用半導体素
子10を制御するゲート信号S1を発生する電力用半導
体制御回路11、電力用半導体素子10の熱流束方向に
おける近傍に配設された温度検出手段である熱電対1
2、熱電対12から出された温度信号S2とゲート信号
S1を入力し、循環ポンプ15,冷却ファン16等の冷
却補機に対して冷却能力を制御する冷却補機制御回路1
7、循環ポンプ15によって冷却板18内を循環し、電
力用半導体素子10の発した熱を放熱器19に伝える冷
却媒体20から構成されている。
【0017】また、図2における電力用半導体素子10
が固定されている電力用半導体モジュール21は、図1
のような構成になっている。即ち図1において電力用半
導体モジュール21は、電力用半導体素子10がはんだ
101,素子搭載基板102を介して固定されている半
導体モジュール取付板211(固定板に相当)、電力用
半導体素子10を保護するシリコンゲル212を封じ込
める半導体モジュールケース213からなり、取付ネジ
214により冷却板18に固定されている。また本実施
例において熱電対12は、半導体モジュール取付板21
1に横方向から取付ネジ214を避けて開けられた穴を
通して、電力用半導体素子10の直下に配設されてい
る。
【0018】このような構成を有する電力半導体用冷却
装置の作用について説明する。図3は、本実施例の電力
半導体用冷却装置の一制御例を示す制御アルゴリズムで
ある。この制御方法では、冷却補機制御回路17は、電
力用半導体制御回路11から電力用半導体素子10に送
出されるゲート信号S1のパターンから電力用半導体素
子10における損失発熱を予測した素子発熱予測データ
と、電力用半導体素子10の熱流束方向における近傍に
配設された熱電対12から出された温度信号S2からの
温度データを入力し、その両データに応じて循環ポンプ
15,冷却ファン16等の冷却補機の最適な冷却能力を
決定する。そして冷却補機制御回路17は、冷却補機に
制御信号を送出しその時々に応じた最適な冷却性能を得
る。
【0019】ここで、冷却補機のデューティ制御を行う
際、ゲート信号S1からの発熱予測データと素子直下の
温度データの二つのデータを用いるのは、以下の理由に
より片方のデータのみでは最適な冷却性能が決定できな
いためである。第一にゲート信号S1のみで制御した場
合、例えば連続的に大発熱が続いた後に電力用半導体素
子10をオフした時に冷却装置は冷却補機の冷却能力を
抑制させる制御を行ってしまうため、冷却板18や半導
体モジュール取付板211の温度が低下せず、その後直
ちに電力用半導体素子10をオンした場合、温度上昇が
非常に大きくなってしまう。また、逆に温度信号S2の
みで制御した場合、例えば冷却板18や半導体モジュー
ル取付板211が低温時に電力用半導体素子10をオン
した時、冷却補機が作動するまでに時間遅れが生じ、こ
れにより電力用半導体素子10の温度上昇が非常に速く
なり、結果その上昇幅も非常に大きくなってしまうから
である。
【0020】次に本発明における電力半導体用冷却装置
の効果を、電力用半導体素子10近傍の温度分布の比較
により説明する。図4は、電力用半導体素子10の発熱
量が小さい場合における本発明と従来の電力用半導体素
子10近傍の温度分布を表した図であり、また図5は、
発熱量が大きい場合の温度分布を表した図である。電力
用半導体素子10の発熱量が小さい場合、冷却媒体20
は電力用半導体素子10の発した熱を効率良く吸収でき
るため、図4の破線のように温度分布は比較的疎にな
る。しかし、電力用半導体素子10の作動が続いて発熱
量が大きくなった場合、冷却媒体20は電力用半導体素
子10の発した熱を吸収しきれなくなり、図5の破線の
ように温度分布は密になる。
【0021】本実施例においては、熱電対12等の感温
素子を、半導体モジュール取付板211における電力用
半導体素子10の直下に配設するため、電力用半導体素
子10の温度が正確に把握できる。また、電力用半導体
素子10と冷却媒体20の間に配設したため、電力用半
導体素子10の温度降下も精度良く検出することができ
る。これにより電力用半導体素子10の発熱量による温
度分布の変化を考慮する必要がなく、冷却補機制御回路
17等の設計を簡単にすることができる。従って、電力
用半導体素子の温度を厳密に測定し、冷却補機による厳
密な温度制御が可能となる。
【0022】図6は、以上の温度変化を時系列的に表し
た模式図である。ゲート信号S1のパターンからゲート
信号デューティが(a)のように変化すると、本発明の
温度測定点での温度は(b)の実線のように変化する。
即ち本発明では時間遅れなしに実際の電力用半導体素子
10の温度を比較的正確に検出することができる。そし
てこの検出温度によって冷却補機の冷却能力を制御する
と例えば(c)のようになる。このように時間遅れなし
に冷却補機の制御が行えるため、電力用半導体素子10
の温度は(d)のように変化する。従って、電力用半導
体素子の温度を厳密に測定し、冷却補機による厳密な温
度制御が可能となるばかりでなく、従来のような時間遅
れから起因する温度のオーバーシュートやアンダーシュ
ートを抑制することができ、電力用半導体素子10の温
度上昇・降下の熱サイクルによる素子自体の寿命低下、
素子実装部分のはんだクラック、ワイヤボンディング部
の剥がれ等による信頼性の低下等も防止することができ
る。
【0023】さらに本実施例においては、電力用半導体
素子10を制御する電力用半導体制御回路11から出さ
れるゲート信号S1のパターンから、スイッチング損失
・オン抵抗損失を概算することにより、電力用半導体素
子10からの発熱を熱電対12等の感温素子よりも先に
予測して、その予測発熱量及び感温素子からの温度デー
タS2より最適な冷却能力を決定して冷却補機に動作制
御信号S3を送ることにより、電力用半導体素子10の
温度変化をさらに誤差や時間遅れなく検出することがで
きる。 (第2実施例)以下に、本発明の第2実施例である電力
半導体用冷却装置を図面を用いて説明する。図7は本発
明の第2実施例における電力半導体用冷却装置を示す図
であり、図8はそれを循環冷却型の冷却装置に応用した
場合の概略図である。
【0024】本実施例において第1実施例と異なるの
は、熱電対12等の感温素子を冷却板18に埋め込んだ
ことである。この場合においても第1実施例と同様に、
熱電対12等の感温素子を、電力用半導体素子10の直
下に配設するため、電力用半導体素子10の温度が正確
に把握できる。また、電力用半導体素子10と冷却媒体
20の間に配設したため、電力用半導体素子10の温度
降下も精度良く検出することができる。さらに、感温素
子を冷却板18に埋め込むことで電力用半導体モジュー
ル21が故障変換する際にも感温素子部はそのままで使
用できる。
【0025】またこれにより電力用半導体素子10の発
熱量による温度分布の変化を考慮する必要がなく、冷却
補機制御回路17等の設計を簡単にすることができる。
従って、電力用半導体素子の温度を厳密に測定し、冷却
補機による厳密な温度制御が可能となる。 (第3実施例)以下に、本発明の第3実施例である電力
半導体用冷却装置を図面を用いて説明する。図9は本発
明の電力半導体用冷却装置を非循環の間接沸騰冷却型の
冷却装置に応用した場合の概略図である。
【0026】図9において、電力半導体用冷却装置は発
熱体である電力用半導体素子10、この電力用半導体素
子10を制御するゲート信号S1を発生する電力用半導
体制御回路11、電力用半導体素子10の熱流束方向に
おける近傍に配設された温度検出手段である熱電対1
2、熱電対12から出された温度信号S2とゲート信号
S1を入力し、冷却ファン16等の冷却補機に対して冷
却能力を制御する冷却補機制御回路17、電力用半導体
素子10の発した熱を放熱器19に伝える冷却媒体20
から構成されている。また、図9における電力用半導体
素子10が固定されている電力用半導体モジュール21
は、前記図1又は図7のような構成になっている。
【0027】即ち図1において電力用半導体モジュール
21は、電力用半導体素子10がはんだ101,素子搭
載基板102を介して固定されている半導体モジュール
取付板211、電力用半導体素子10を保護するシリコ
ンゲル212を封じ込める半導体モジュールケース21
3からなり、取付ネジ214により冷却板18に固定さ
れている。また、本実施例において熱電対12は、半導
体モジュール取付板211に横方向から取付ネジ214
を避けて開けられた穴を通して、電力用半導体素子の直
下の熱流束方向における近傍に配設されている。また図
7では、熱電対12は、放熱器19における電力用半導
体モジュール21取付部の冷却板18に横方向から取付
ネジ214を避けて開けられた穴を通して、電力用半導
体素子の直下に配設されている。
【0028】このような構成を有する電力半導体用冷却
装置の作用は第1実施例同様に図3を用いて説明するこ
とができる。即ちこの制御方法では、冷却補機制御回路
17は、電力用半導体制御回路から電力用半導体素子1
0に送出されるゲート信号S1のパターンから電力用半
導体素子10における損失発熱を予測した素子発熱予測
データと、電力用半導体素子10の熱流束方向における
近傍に配設された熱電対12から出された温度信号S2
からの温度データを入力し、その両データに応じて冷却
ファン16等の冷却補機の最適な冷却能力を決定する。
そして冷却補機制御回路17は、冷却補機に制御信号を
送出しその時々に応じた最適な冷却性能を得る。
【0029】以上のように、本実施例においても熱電対
12等の感温素子を電力用半導体素子10の発した熱の
熱流束方向の近傍に配設するため、電力用半導体素子1
0の温度が正確に把握できる。また、電力用半導体素子
10と冷却媒体20の間に配設したため、電力用半導体
素子10の温度降下も精度良く検出することができる。
【0030】またこれにより電力用半導体素子10の発
熱量による温度分布の変化を考慮する必要がなく、冷却
補機制御回路17等の設計を簡単にすることができる。
従って、電力用半導体素子の温度を厳密に測定し、冷却
補機による厳密な温度制御が可能となるばかりでなく、
従来のような時間遅れから起因する温度のオーバーシュ
ートやアンダーシュートを抑制することができ、電力用
半導体素子10の温度上昇・降下の熱サイクルによる素
子自体の寿命低下、素子実装部分のはんだクラック、ワ
イヤボンディング部の剥がれ等による信頼性の低下等も
防止することができる。
【0031】さらに本実施例においては、電力用半導体
素子10を制御する電力用半導体制御回路11から出さ
れるゲート信号S1のパターンから、スイッチング損失
・オン抵抗損失を概算することにより、電力用半導体素
子10からの発熱を熱電対12等の感温素子よりも先に
予測して、その予測発熱量及び感温素子からの温度デー
タS2より最適な冷却能力を決定して冷却補機に動作制
御信号S3を送ることにより、電力用半導体素子10の
温度変化をさらに誤差や時間遅れなく検出することがで
きる。 (第4実施例)以下に、本発明の第4実施例である電力
半導体用冷却装置を図面を用いて説明する。図10は本
発明の電力半導体用冷却装置を非循環の直接沸騰冷却型
の冷却装置に応用した場合の概略図である。
【0032】図10において、電力半導体用冷却装置は
発熱体である電力用半導体素子10、この電力用半導体
素子10を制御するゲート信号S1を発生する電力用半
導体制御回路11、電力用半導体素子10の熱流束方向
における近傍に配設された温度検出手段である熱電対1
2、熱電対12から出された温度信号S2とゲート信号
S1を入力し、冷却ファン16等の冷却補機に対して冷
却能力を制御する冷却補機制御回路17、電力用半導体
素子10の発した熱を放熱器19に伝える冷却媒体20
から構成されている。
【0033】即ち図10において電力用半導体素子10
は、はんだ,素子搭載基板24を介して半導体取付板2
3に固定され、半導体取付板23は放熱器19の底面に
固定されている。本実施例において熱電対12は、半導
体取付板23に開けられた穴を通して、電力用半導体素
子の直下における近傍に配設されている。このような構
成を有する電力半導体用冷却装置の作用は第1実施例同
様に図3を用いて説明することができる。即ちこの制御
方法では、冷却補機制御回路17は、電力用半導体制御
回路から電力用半導体素子10に送出されるゲート信号
S1のパターンから電力用半導体素子10における損失
発熱を予測した素子発熱予測データと、電力用半導体素
子10の熱流束方向における近傍に配設された熱電対1
2から出された温度信号S2からの温度データを入力
し、その両データに応じて冷却ファン16等の冷却補機
の最適な冷却能力を決定する。そして冷却補機制御回路
17は、冷却補機に制御信号を送出しその時々に応じた
最適な冷却性能を得る。
【0034】以上のように、本実施例においても熱電対
12等の感温素子を電力用半導体素子10の発した熱の
熱流束方向の近傍に配設するため、電力用半導体素子1
0の温度が正確に把握できる。また、電力用半導体素子
10と冷却媒体20の間に配設したため、電力用半導体
素子10の温度降下も精度良く検出することができる。
これにより電力用半導体素子10の発熱量による温度分
布の変化を考慮する必要がなく、冷却補機制御回路17
等の設計を簡単にすることができる。従って、電力用半
導体素子の温度を厳密に測定し、冷却補機による厳密な
温度制御が可能となるばかりでなく、従来のような時間
遅れから起因する温度のオーバーシュートやアンダーシ
ュートを抑制することができ、電力用半導体素子10の
温度上昇・降下の熱サイクルによる素子自体の寿命低
下、素子実装部分のはんだクラック、ワイヤボンディン
グ部の剥がれ等による信頼性の低下等も防止することが
できる。
【0035】さらに本実施例においては、電力用半導体
素子10を制御する電力用半導体制御回路11から出さ
れるゲート信号S1のパターンから、スイッチング損失
・オン抵抗損失を概算することにより、電力用半導体素
子10からの発熱を熱電対12等の感温素子よりも先に
予測して、その予測発熱量及び感温素子からの温度デー
タS2より最適な冷却能力を決定して冷却補機に動作制
御信号S3を送ることにより、電力用半導体素子10の
温度変化をさらに誤差や時間遅れなく検出することがで
きる。
【0036】なお、本発明において電力用半導体素子の
直下及び真下というのは、上記実施例の位置に限定され
たものではなく、上下関係の下を意味するものではな
い。図9に示されるように真上等図1及び図7がどの方
向に用いられてもよく図11の太線で囲まれる範囲のこ
とである。即ち、電力用半導体素子10よりも冷却媒体
20側にある素子搭載基板,半導体モジュール取付板2
11,さらに半導体モジュール取付板211の真下部分
を言う。なお、この範囲内でもさらに網掛け部分が望ま
しいことは、上記の説明で明白である。
【0037】また、上記第1〜第4実施例において、冷
却補機の制御方法は図3に示されたアルゴリズムを用い
て説明したが、本発明において冷却補機の制御方法はど
のようなものでも良い。即ち、本発明の冷却装置ではど
の様な冷却方法・装置を用いても従来よりも厳密な温度
制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における電力半導体用冷却
装置を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施例における電力半導体用冷却
装置を示す概略図である。
【図3】図1に示した電力半導体用冷却装置の一制御ア
ルゴリズムを示す図である。
【図4】本発明の第1実施例における電力半導体用冷却
装置を説明する図である。
【図5】本発明の第1実施例における電力半導体用冷却
装置を説明する図である。
【図6】本発明の第1実施例における電力半導体用冷却
装置を説明する図である。
【図7】本発明の第2実施例における電力半導体用冷却
装置を示す概略図である。
【図8】本発明の第2実施例における電力半導体用冷却
装置を示す概略図である。
【図9】本発明の第3実施例における電力半導体用冷却
装置を示す概略図である。
【図10】本発明の第4実施例における電力半導体用冷
却装置を示す概略図である。
【図11】本発明の感温素子を配設する範囲を説明する
図である。
【図12】従来の電力半導体用冷却装置を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
10 電力用半導体素子 101 はんだ 102 素子搭載基板 11 電力用半導体制御回路 12 熱電対 15 循環ポンプ 16 冷却ファン 17 冷却補機制御回路 18 冷却板 19 放熱器 20 冷却媒体 21 電力用半導体モジュール 211 半導体モジュール取付板 212 シリコンゲル 213 半導体モジュールケース 214 取付ネジ 23 半導体取付板 24 素子搭載基板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝達板と、 前記熱伝達板に固定されるとともに、作動によって発熱
    する電力用半導体素子と、 前記熱伝達板に接するとともに、前記電力用半導体素子
    の発した熱を吸収する冷却媒体と、 前記熱伝達板における前記電力用半導体素子の直下部位
    であり、かつ前記電力用半導体素子の発する熱を検出可
    能な部位に配設された温度検出手段とを備えたことを特
    徴とする電力半導体用冷却装置。
  2. 【請求項2】 一方の面が冷却媒体に接した熱伝達板
    と、 前記熱伝達板の他方面側に固定されるとともに、作動に
    よって発熱する電力用半導体素子と、 前記熱伝達板の前記電力用半導体素子の直下部位であ
    り、かつ前記電力用半導体素子の発する熱を検出可能な
    部位に配設された温度検出手段とを備えたことを特徴と
    する電力半導体用冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記温度検出手段は熱電対を有し、かつ
    前記熱伝達板は前記電力用半導体素子直下に達する穴部
    を有し、前記熱電対は前記穴部から前記熱伝導板に挿入
    されて前記電力用半導体素子直下に配設されることを特
    徴とする請求項1乃至請求項2記載の電力半導体用冷却
    装置。
  4. 【請求項4】 前記熱伝達板は半導体素子を固定する半
    導体モジュール取付板と、前記冷却液に接する冷却板と
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の
    電力半導体用冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記温度検出手段は、前記半導体モジュ
    ール取付板に配設されることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4記載の電力半導体用冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記温度検出手段は、前記冷却板に配設
    されることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の電
    力半導体用冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記電力用半導体素子を制御するゲート
    信号を出力する電力用半導体制御回路、 前記温度検出手段から出された温度信号と前記ゲート信
    号とを入力し、温度信号と前記ゲート信号に応じた動作
    制御信号を出力する冷却補機制御回路、 及び、前記動作制御信号を入力し前記動作制御信号に応
    じた冷却能力で前記冷却媒体を冷却する冷却補機を備え
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の電力半
    導体用冷却装置。
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