JP2009002226A - ロック復帰制御装置及びロック復帰制御方法 - Google Patents
ロック復帰制御装置及びロック復帰制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】簡単な構成で、電動ファンモータのロック解除時に直ちにその電動ファンモータを定常状態に復帰させること。
【解決手段】スイッチング手段としてのスイッチング回路110により、電動ファンモータ10にバッテリ30からのモータ電流を供給し、駆動制御手段としての駆動制御回路120により、スイッチング回路110を所定のPWM制御信号で駆動制御するとともに、スイッチング回路110における温度変化と電動ファンモータ10の端子間電圧の変化に応じてPWM制御信号のデューティを変化させるようにし、電動ファンモータ10のロック時であっても規定のデューティより低い低デューティで駆動を継続させ、電動ファンモータのロック解除時に規定のデューティに戻すようにした。
【選択図】図1
【解決手段】スイッチング手段としてのスイッチング回路110により、電動ファンモータ10にバッテリ30からのモータ電流を供給し、駆動制御手段としての駆動制御回路120により、スイッチング回路110を所定のPWM制御信号で駆動制御するとともに、スイッチング回路110における温度変化と電動ファンモータ10の端子間電圧の変化に応じてPWM制御信号のデューティを変化させるようにし、電動ファンモータ10のロック時であっても規定のデューティより低い低デューティで駆動を継続させ、電動ファンモータのロック解除時に規定のデューティに戻すようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両に搭載されている冷却ファンを駆動するファンモータの制御に係り、特に、ファンモータのロック時の制御とロック解除時の復帰制御とを可能にしたロック復帰制御装置及びロック復帰制御方法に関する。
たとえば、AC(エアコン)付き車両に搭載されている車両用電動ファンは、ACコンデンサやラジエータ内を流れる冷却媒体を2つの冷却ファンを作動させて冷却するために用いられている。このような車両用電動ファンでは、冷却水温が所定温度以上になると、リレーをオンさせて冷却ファンを駆動するファンモータに通電を行うとともに、リレーのオン/オフを制御することで、冷却水温を一定に保つようにしている。
ところで、このような車両用電動ファンでは、たとえば冷却ファンに異物が詰まってファンモータがロックしてしまうことがある。この場合、異物が取り除かれたりして、ファンモータのロックが解除できたときには、直ちに冷却ファンを駆動させないと、エンジン冷却が不十分になり、短時間でオーバーヒートに至ってしまうおそれがある。
このような車両用電動ファンの制御を行うものとして、特許文献1では、エンジン制御ECUからの水温制御信号に基づいてPWM制御するためのパルス信号を出力する信号処理回路と、そのパルス信号を増幅して2個の電動モータを共通駆動するMOSトランジスタを駆動させるための駆動回路と、MOSトランジスタのスイッチング時の伝導ノイズの発生を防止するために設けられた平滑回路と、いずれかの電動モータがロックしたときモータ電流を制限する過電流保護回路と、電動モータに印加されるモータ印加電圧を検出するモータ電圧検出回路と、信号処理回路へクロック信号を供給する発信回路とを備えた電動ファン装置を提案している。
特開平10−8959号公報
上述した特許文献1では、2個の電動モータを共通駆動するMOSトランジスタにより、2個の電動モータがPWM制御されるようになっているため、2個の電動モータを個別に制御する場合に比べて電動ファン装置の構成が簡素化されるようになっている。
また、2個の電動モータのいずれかのロックが検出されると、過電流保護回路によりモータ電流が制限され、ロックしていない方の電動モータが動作してエンジン冷却が行われることから、ある程度の冷却能力が確保されるようになっている。
ところが、このような電動ファン装置では、エンジン制御ECUからの水温制御信号に基づいてPWM制御するためのパルス信号を出力する信号処理回路と、そのパルス信号を増幅して2個の電動モータを共通駆動するMOSトランジスタを駆動させる駆動回路と、MOSトランジスタのスイッチング時の伝導ノイズの発生を防止するために設けられた平滑回路と、いずれかの電動モータがロックしたときモータ電流を制限する過電流保護回路と、電動モータに印加されるモータ印加電圧を検出するモータ電圧検出回路と、信号処理回路へクロック信号を供給する発信回路とを備える構成であるため、装置の大型化を招いてしまうという問題があった。
また、このような電動ファン装置では、いずれかの電動モータがロックしたとき、ロックしていない方の電動モータを動作させるようにしているため、ロックした電動モータのロックが解除された場合、直ちにそのロックが解除された電動モータを定常状態に復帰させることができないという問題もあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決することができるロック復帰制御装置及びロック復帰制御方法を提供することを目的とする。
本発明のロック復帰制御装置は、車両用の電動ファンモータのロック復帰の制御を行うロック復帰制御装置であって、前記電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給するスイッチング手段と、該スイッチング手段を所定のPWM制御信号で駆動制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記スイッチング手段における温度変化に応じて前記電動ファンモータのロック検知を行い、前記スイッチング手段を介し前記電動ファンモータを低デューティで駆動させ、前記電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、前記スイッチング手段を介し前記電動ファンモータを規定のデューティで駆動させることを特徴とする。
また、前記スイッチング手段は、前記PWM制御信号によってオン/オフし、前記モータ電流を供給するMOS型のスイッチング素子と、内部温度を検出する感温素子とを有し、前記駆動制御手段は、前記電動ファンモータの端子間電圧を測定する電圧測定回路と、前記スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給するゲートドライブ回路と、前記感温素子を介して温度変化を検出する温度変化検出回路とを有し、前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって前記電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻されるようにすることができる。
また、前記温度変化検出回路は、前記感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させるようにすることができる。
本発明のロック復帰制御装置は、第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック復帰の制御を行うロック復帰制御装置であって、所定のPWM制御信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給する第1スイッチング手段と、オン/オフ信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオン/オフさせる第2スイッチング手段と、該第2スイッチング手段における温度を検出し、該検出した温度が所定の値を越えたとき前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせるための信号を出力する過熱遮断手段と、前記第1スイッチング手段を前記所定のPWM制御信号で駆動制御し、前記第2スイッチング手段を前記オン/オフ信号で駆動制御するとともに、前記過熱遮断手段からのオフさせるための信号を受けたときに前記第2スイッチング手段をオフさせる駆動制御手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記第1スイッチング手段における温度変化に応じて前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを低デューティで駆動させ、前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを規定のデューティで駆動させることを特徴とする。
また、前記第1スイッチング手段は、前記PWM制御信号によってオン/オフし、前記モータ電流を供給するMOS型の第1スイッチング素子と、内部温度を検出する第1感温素子とを有し、前記第2スイッチング手段は、前記オン/オフ信号によってオン/オフし、オフ時に前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせるMOS型の第2スイッチング素子と、内部温度を検出する第2感温素子とを有し、前記駆動制御手段は、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータの端子間電圧を測定する電圧測定回路と、前記第1スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給し、前記第2スイッチング素子へ前記オン/オフ信号を供給するゲートドライブ回路と、前記第1感温素子を介して温度変化を検出する温度変化検出回路とを有し、前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻されるようにすることができる。
また、前記温度変化検出回路は、前記第1感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させるようにすることができる。
本発明のロック復帰制御方法は、車両用の電動ファンモータのロック復帰の制御を行うロック復帰制御方法であって、スイッチング手段により、前記電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給する工程と、駆動制御手段により、前記スイッチング手段を所定のPWM制御信号で駆動制御する工程とを有し、前記駆動制御手段は、前記スイッチング手段における温度変化に応じて前記電動ファンモータのロック検知を行い、前記スイッチング手段を介し前記電動ファンモータを低デューティで駆動させ、前記電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、前記スイッチング手段を介し前記電動ファンモータを規定のデューティで駆動させることを特徴とする。
また、前記スイッチング手段は、MOS型のスイッチング素子により、前記PWM制御信号によってオン/オフし、前記モータ電流を供給する工程と、感温素子により内部温度を検出する工程とを有し、前記駆動制御手段は、電圧測定回路により、前記電動ファンモータの端子間電圧を測定する工程と、ゲートドライブ回路により、前記スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給する工程と、温度変化検出回路により、前記感温素子を介して温度変化を検出する工程とを有し、前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって前記電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻されるようにすることができる。
また、前記温度変化検出回路は、前記感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させるようにすることができる。
本発明のロック復帰制御方法は、第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック復帰の制御を行うロック復帰制御方法であって、第1スイッチング手段により、所定のPWM制御信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給する工程と、第2スイッチング手段により、オン/オフ信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオン/オフさせる工程と、過熱遮断手段により、前記第2スイッチング手段における温度を検出し、該検出した温度が所定の値を越えたとき前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせるための信号を出力する工程と、駆動制御手段により、前記第1スイッチング手段を前記所定のPWM制御信号で駆動制御し、前記第2スイッチング手段を前記オン/オフ信号で駆動制御するとともに、前記過熱遮断手段からのオフさせるための信号を受けたときに前記第2スイッチング手段をオフさせる工程とを有し、前記駆動制御手段は、前記第1スイッチング手段における温度変化に応じて前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを低デューティで駆動させ、前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを規定のデューティで駆動させることを特徴とする。
また、前記第1スイッチング手段は、前記PWM制御信号によってオン/オフするMOS型の第1スイッチング素子により前記モータ電流を供給する工程と、第1感温素子により内部温度を検出する工程とを有し、前記第2スイッチング手段は、前記オン/オフ信号によってオン/オフするMOS型の第2スイッチング素子によりオフ時に前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせる工程と、第2感温素子により内部温度を検出する工程とを有し、前記駆動制御手段は、電圧測定回路により、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータの端子間電圧を測定する工程と、ゲートドライブ回路により、前記第1スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給し、前記第2スイッチング素子へ前記オン/オフ信号を供給する工程と、温度変化検出回路により、前記第1感温素子を介して温度変化を検出する工程とを有し、前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって前記電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻されるようにすることができる。
また、前記温度変化検出回路は、前記第1感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させるようにすることができる。
本発明のロック復帰制御装置及びロック復帰制御方法では、駆動制御手段により、スイッチング手段における温度変化に応じて前記電動ファンモータのロック検知を行い、ロックと判定した場合はスイッチング手段を介し電動ファンモータを低デューティで駆動させ、電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、ロック解除と判定した場合はスイッチング手段を介し電動ファンモータを規定のデューティで駆動させるようにし、電動ファンモータのロック時であっても規定のデューティより低い低デューティで駆動を継続させ、電動ファンモータのロック解除時では規定のデューティに戻すことができる。
また、前記スイッチング手段は、前記PWM制御信号によってオン/オフし、前記モータ電流を供給するMOS型のスイッチング素子と、内部温度を検出する感温素子とを有し、前記駆動制御手段は、前記電動ファンモータの端子間電圧を測定する電圧測定回路と、前記スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給するゲートドライブ回路と、前記感温素子を介して温度変化を検出する温度変化検出回路とを有し、前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって前記電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻されるようにすることができる。
また、前記温度変化検出回路は、前記感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させるようにすることができる。
本発明のロック復帰制御装置は、第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック復帰の制御を行うロック復帰制御装置であって、所定のPWM制御信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給する第1スイッチング手段と、オン/オフ信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオン/オフさせる第2スイッチング手段と、該第2スイッチング手段における温度を検出し、該検出した温度が所定の値を越えたとき前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせるための信号を出力する過熱遮断手段と、前記第1スイッチング手段を前記所定のPWM制御信号で駆動制御し、前記第2スイッチング手段を前記オン/オフ信号で駆動制御するとともに、前記過熱遮断手段からのオフさせるための信号を受けたときに前記第2スイッチング手段をオフさせる駆動制御手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記第1スイッチング手段における温度変化に応じて前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを低デューティで駆動させ、前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを規定のデューティで駆動させることを特徴とする。
また、前記第1スイッチング手段は、前記PWM制御信号によってオン/オフし、前記モータ電流を供給するMOS型の第1スイッチング素子と、内部温度を検出する第1感温素子とを有し、前記第2スイッチング手段は、前記オン/オフ信号によってオン/オフし、オフ時に前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせるMOS型の第2スイッチング素子と、内部温度を検出する第2感温素子とを有し、前記駆動制御手段は、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータの端子間電圧を測定する電圧測定回路と、前記第1スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給し、前記第2スイッチング素子へ前記オン/オフ信号を供給するゲートドライブ回路と、前記第1感温素子を介して温度変化を検出する温度変化検出回路とを有し、前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻されるようにすることができる。
また、前記温度変化検出回路は、前記第1感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させるようにすることができる。
本発明のロック復帰制御方法は、車両用の電動ファンモータのロック復帰の制御を行うロック復帰制御方法であって、スイッチング手段により、前記電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給する工程と、駆動制御手段により、前記スイッチング手段を所定のPWM制御信号で駆動制御する工程とを有し、前記駆動制御手段は、前記スイッチング手段における温度変化に応じて前記電動ファンモータのロック検知を行い、前記スイッチング手段を介し前記電動ファンモータを低デューティで駆動させ、前記電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、前記スイッチング手段を介し前記電動ファンモータを規定のデューティで駆動させることを特徴とする。
また、前記スイッチング手段は、MOS型のスイッチング素子により、前記PWM制御信号によってオン/オフし、前記モータ電流を供給する工程と、感温素子により内部温度を検出する工程とを有し、前記駆動制御手段は、電圧測定回路により、前記電動ファンモータの端子間電圧を測定する工程と、ゲートドライブ回路により、前記スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給する工程と、温度変化検出回路により、前記感温素子を介して温度変化を検出する工程とを有し、前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって前記電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻されるようにすることができる。
また、前記温度変化検出回路は、前記感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させるようにすることができる。
本発明のロック復帰制御方法は、第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック復帰の制御を行うロック復帰制御方法であって、第1スイッチング手段により、所定のPWM制御信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給する工程と、第2スイッチング手段により、オン/オフ信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオン/オフさせる工程と、過熱遮断手段により、前記第2スイッチング手段における温度を検出し、該検出した温度が所定の値を越えたとき前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせるための信号を出力する工程と、駆動制御手段により、前記第1スイッチング手段を前記所定のPWM制御信号で駆動制御し、前記第2スイッチング手段を前記オン/オフ信号で駆動制御するとともに、前記過熱遮断手段からのオフさせるための信号を受けたときに前記第2スイッチング手段をオフさせる工程とを有し、前記駆動制御手段は、前記第1スイッチング手段における温度変化に応じて前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを低デューティで駆動させ、前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを規定のデューティで駆動させることを特徴とする。
また、前記第1スイッチング手段は、前記PWM制御信号によってオン/オフするMOS型の第1スイッチング素子により前記モータ電流を供給する工程と、第1感温素子により内部温度を検出する工程とを有し、前記第2スイッチング手段は、前記オン/オフ信号によってオン/オフするMOS型の第2スイッチング素子によりオフ時に前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせる工程と、第2感温素子により内部温度を検出する工程とを有し、前記駆動制御手段は、電圧測定回路により、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータの端子間電圧を測定する工程と、ゲートドライブ回路により、前記第1スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給し、前記第2スイッチング素子へ前記オン/オフ信号を供給する工程と、温度変化検出回路により、前記第1感温素子を介して温度変化を検出する工程とを有し、前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって前記電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻されるようにすることができる。
また、前記温度変化検出回路は、前記第1感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させるようにすることができる。
本発明のロック復帰制御装置及びロック復帰制御方法では、駆動制御手段により、スイッチング手段における温度変化に応じて前記電動ファンモータのロック検知を行い、ロックと判定した場合はスイッチング手段を介し電動ファンモータを低デューティで駆動させ、電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、ロック解除と判定した場合はスイッチング手段を介し電動ファンモータを規定のデューティで駆動させるようにし、電動ファンモータのロック時であっても規定のデューティより低い低デューティで駆動を継続させ、電動ファンモータのロック解除時では規定のデューティに戻すことができる。
本発明のロック復帰制御装置及びロック復帰制御方法によれば、電動ファンモータのロック時であっても規定のデューティより低い低デューティで駆動を継続させ、電動ファンモータのロック解除時では規定のデューティに戻すようにしたので、簡単な構成で、電動ファンモータのロック解除時に直ちにその電動ファンモータを定常状態に復帰させることができる。
本実施形態では、スイッチング手段により、電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給し、駆動制御手段により、スイッチング手段を所定のPWM制御信号で駆動制御するとともに、スイッチング手段における温度変化と電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてPWM制御信号のデューティを変化させるようにし、電動ファンモータのロック時であっても規定のデューティより低い低デューティで駆動を継続させ、電動ファンモータのロック解除時に規定のデューティに戻すようにした。
この場合、スイッチング手段を、PWM制御信号によってオン/オフし、モータ電流を供給するMOS型のスイッチング素子と、内部温度を検出する感温素子とで構成し、駆動制御手段を、電動ファンモータの端子間電圧を測定する電圧測定回路と、スイッチング素子のゲートへPWM制御信号を供給するゲートドライブ回路と、感温素子を介して温度変化を検出する温度変化検出回路とで構成し、温度変化検出回路により単位時間当たりの温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、電圧測定回路によって電動ファンモータの電圧変化が所定の閾値を下回ったとして検出されると、ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻されるようにすることができるため、簡単な構成で、電動ファンモータのロック解除時に直ちにその電動ファンモータを定常状態に復帰させることができる。
以下、本発明の実施例の詳細について説明する。図1は、本発明のロック復帰制御装置の一実施例を説明するための図である。
同図に示すロック復帰制御装置100は、たとえば図示しないラジエータを冷却する冷却ファンを駆動させるための電動ファンモータ10をPWM制御する場合を示しており、スイッチング回路110及び駆動制御回路120を備えている。なお、図中符号30はバッテリであり、符号40はヒューズであり、符号50は電動ファンモータリレーである。
スイッチング回路110は、逆起電力吸収用のダイオード111と、PWM制御信号によってオン/オフし、バッテリ30からのモータ電流を上述した電動ファンモータ10に供給するMOS型のスイッチング素子112と、スイッチング素子112のジャンクション温度を検出する感温ダイオードからなる感温素子113とを備えている。ここで、感温素子113は、スイッチング素子112上に集積されたダイオードであり、スイッチング素子112のジャンクション温度の上昇と共に順方向電圧(VF)が減少するものであるが、その構造及び温度検出特性については後述する。
駆動制御回路120は、スイッチング素子112のドレイン・ソース間電圧(Vds)、すなわち電動ファンモータ10の端子間電圧を測定するドレイン・ソース間電圧(Vds)測定回路121と、図示しないエンジン制御ECUからの制御信号に基づきスイッチング素子112のゲートへオン/オフのゲートパルス(PWM信号)を供給するゲートドライブ回路122と、上述の感温素子113のアノード−カソード間の電圧(VF)の変化から温度変化(ΔTc/dt)を検出する温度変化検出回路123とを備えている。
ここで、ドレイン・ソース間電圧(Vds)測定回路121は、後述のように、スイッチング素子112がオフしている期間の電圧、すなわち、(VB―Vds)を検知することで、電動ファンモータ10のロックが解除されたことを検知するものである。
また、温度変化検出回路123は、温度変化(ΔTc/dt)の検出に応じて電動ファンモータ10のロック検知と、スイッチング回路110の過熱検知とを行うようになっている。そして、温度変化検出回路123が電動ファンモータ10のロック検知を行うと、ゲートドライブ回路122に対して後述のように低デューティ駆動を行わせるようになっている。
また、温度変化検出回路123は、過熱検知を行うと、過熱遮断のためにゲートドライブ回路122の駆動を停止させるようになっている。なお、温度変化検出回路123による過熱検知においては、絶対温度としてたとえば145℃に相当する闘値を第1規定値として設定し、スイッチング素子112のジャンクション温度(Tj=150℃)を超える前に過熱遮断が行われるようになっている。
また、過熱検知後の処理は次の2つのケースに分かれる。
1)ロック中に過熱検知した場合
ロック検出して低Duty制御している最中に過熱検知した場合は、過熱遮断を自動解除し、過熱遮断と低Duty制御とをサイクリックにリトライする。具体的には、過熱検知すると、スイッチング素子112のゲートをオフして過熱遮断するが、スイッチング素子112のジャンクション温度が第1規定値から相対的にたとえば20℃下がった地点を第2規定値として設定し、この閾値まで下がったことが検知されると、過熱遮断を解除して後述の低Duty制御に戻り、電動ファンモータ10のロックからの後述の復帰条件が検出されるのを待つことになる。この間に再び過熱検知すると、再度過熱遮断が行われるといようにサイクリックにリトライすることなる。
1)ロック中に過熱検知した場合
ロック検出して低Duty制御している最中に過熱検知した場合は、過熱遮断を自動解除し、過熱遮断と低Duty制御とをサイクリックにリトライする。具体的には、過熱検知すると、スイッチング素子112のゲートをオフして過熱遮断するが、スイッチング素子112のジャンクション温度が第1規定値から相対的にたとえば20℃下がった地点を第2規定値として設定し、この閾値まで下がったことが検知されると、過熱遮断を解除して後述の低Duty制御に戻り、電動ファンモータ10のロックからの後述の復帰条件が検出されるのを待つことになる。この間に再び過熱検知すると、再度過熱遮断が行われるといようにサイクリックにリトライすることなる。
2)ロック中以外で過熱検知した場合
過熱検知してスイッチング素子112のゲートをオフし過熱遮断状態をラッチする。ロック中以外では、出力のショート等の異常状態により過熱検知となることが想定されるため、過熱遮断状態のラッチが継続される。なお、過熱遮断状態のラッチの解除は、イグニッションキーをオフすることでクリアすることができる。
過熱検知してスイッチング素子112のゲートをオフし過熱遮断状態をラッチする。ロック中以外では、出力のショート等の異常状態により過熱検知となることが想定されるため、過熱遮断状態のラッチが継続される。なお、過熱遮断状態のラッチの解除は、イグニッションキーをオフすることでクリアすることができる。
図2は、上述の感温素子113の構造及び温度検出特性を示す図である。ここで、図2(a)はスイッチング回路110の構造を示しており、図2(b)は感温素子113を集積したスイッチング素子112の断面構造を示しており、図2(c)は感温素子113の温度検出特性を示している。
まず、感温素子113を集積したスイッチング素子112は、図2(a)に示すように、平形部品110Aに搭載されているものである。また、スイッチング素子112は、図2(b)に示すように、基板層112a、エピタキシャル層112b、ウエル層112c、酸化膜112dが順に積層された構成であり、その酸化膜112d上に感温素子113を構成する層間絶縁膜113a、N層113b、P層113cが積層されている。
ここで、感温素子113の平面がスイッチング素子112のエレメントで囲まれているため、スイッチング素子112のジャンクション温度がこのスイッチング素子112の直上で検出できる構造になっている。
このような感温素子113は、負の温度係数をもつものであり、図2(c)に示すように、アノード・カソード間の電流(IF)がたとえば1μA、10μA、100μA、1mAのとき、それぞれのアノード・カソード間の電圧(VF)が温度の上昇とともに低下しているのが分かる。言い換えれば、アノード・カソード間の電圧(VF)の変化を検出することで、温度の変化を検出できることになる。
すなわち、ダイオードである感温素子113の順方向電圧(VF)は、ジャンクション(接合部)の温度が変化し、たとえばダイオードの特性が温度係数:−2mv/℃で、20℃での順方向電圧は約0.6Vであるとすると、順方向電圧(VF)=(20℃での順方向電圧:0.6V)十(−2mv/℃×温度変化℃)で表されることから、順方向電圧(VF)の変化を検出することで温度変化を検知することができる。
ちなみに、ダイオードを複数段シリーズに接続させた感温素子113の温度係数は、−8mv/℃であることが実験の結果判明しており、このようにダイオードを複数段の構成とすることで、感温素子113及びスイッチング素子112を有するスイッチング回路110の構成の簡素化が図れるようになっている。
図3は、電動ファンモータ10のロック検知に関わるものであって、たとえば12HzPWM制御におけるスイッチング素子112でのロック電流の検出特性を説明するための図である。ここで、図3(a),(c)は電動ファンモータ10のロック時における感温素子113の順方向電圧(VF)の変化を温度変化に換算してグラフ化したものであり、図3(b)は12HzPWM制御においてデューティ50%で駆動されている場合を示すものである。なお、図3(b)に示す13.5Vは、電動ファンモータ10の回転時における端子間電圧である。
まず、電動ファンモータ10がロックすると、図3(a)に示すように、ロック電流が流れ、スイッチング素子112のドレイン電流(ID)が上昇することでスイッチング素子112のジャンクション温度が上昇し、感温素子113によって検出される温度(ΔTc)の上昇を伴うものである。
すなわち、図3(c)に示すように、12HzPWM制御において、電動ファンモータ10をデューティ50%,80%,100%のいずれかで駆動させたとき、電動ファンモータ10の回転時ではデューティ50%,80%,100%のいずれの場合でも急激な温度変化が生じていないことが分かる。
これに対し、電動ファンモータ10のロック時では、デューティ50%,80%,100%のいずれの場合でも急激な温度変化が生じていることが分かる。よって、デューティ50%,80%,100%のいずれかのように温度(ΔTc)が上昇し、温度変化検出回路123によって温度変化(ΔTc/dt)が検出され、さらにその温度変化(ΔTc/dt)が所定の閾値を上回ったときに電動ファンモータ10のロックが検知されることになる。
このようにして、電動ファンモータ10のロックが検知された場合は、デューティ50%,80%,100%のいずれかよりも低い、たとえば12Hzデューティ7%でのパルス信号(ゲート電圧(VG))でスイッチング素子112をオンすることにより、電動ファンモータ10の回転時のように、急激な温度変化が生じない状態である低発熱での駆動が継続されるようなっている。なお、上述した、デューティ50%,80%,100%は、いずれも図示しないエンジン制御ECUからの制御信号に基づいた任意の指示値に相当する場合の一例であり、これらのデューティに限定されるものではない。
また、ここでの電動ファンモータ10のロック時におけるデューティ7%は、電動ファンモータ10のロック状態が解除されたときに電動ファンモータ10が回転し始め、かつ電動ファンモータ10の起電圧がバッテリ電圧(VB)×0.9Vの闘値以下になる条件から設定しているものである。ただし、電動ファンモータ10のロック時におけるデューティ7%は、厳密なものではなく、7%を多少下回ってもよいし、上回ってもよい。
図4は、電動ファンモータ10のロック解除検知に関わるものであって、12HzPWM制御における電動ファンモータ10の回転時及びロック時のスイッチング素子112のドレイン・ソース間電圧(Vds)の特性を説明するための図である。
ここで、図4(a),(b)は、共に電動ファンモータ10の回転時とロック時のスイッチング素子112のドレイン・ソース間電圧(Vds)の波形を重ねて示している。
すなわち、図4(a)に示すように、電動ファンモータ10のロック中でのスイッチング素子112のドレイン・ソース間電圧(Vds)は、スイッチング素子112がオンしている7%の期間、スイッチング素子112のドレイン電流(ID)であるロック電流×ROn(スイッチング素子112のオン抵抗)の電圧となり数百mv程度の電圧値が出力される。
これに対し、スイッチング素子112がオフしている期間はバッテリ電圧(VB)が出力される。ここで、電動ファンモータ10が回転すると、スイッチング素子112がオフしている期間の電圧が異なることになる。つまり、電動ファンモータ10の回転時におけるスイッチング素子112のドレイン・ソース間電圧(Vds)は、電動ファンモータ10の起電圧分だけバッテリ電圧(VB)より下がることになる。
よって、図4(b)に示すように、スイッチング素子112がオフしている期間の電圧、すなわち、(VB―Vds)を検知することで、電動ファンモータ10のロックが解除されたことを検知することができる。
次に、ロック復帰制御装置100によるロック復帰制御方法について説明する。まず、図5に示すように、温度変化検出回路123による温度(ΔTc)の検出により温度変化(ΔTc/dt)が所定の閾値を上回ったとして検出されると、電動ファンモータ10のロックが検知される(ステップS1)。
ここで、ロックが検知されると、ゲートドライブ回路122からスイッチング素子112のゲートへのPWM制御によるパルス信号がたとえばデューティ7%として与えられることで、電動ファンモータ10への低発熱での電力印加が継続される(ステップS2)。
次に、電動ファンモータ10がロックから復帰すると、電動ファンモータ10が回転することにより、スイッチング素子112のオフ時における、(VB―Vds)を検知することで、電動ファンモータ10のロック解除が検知される(ステップS3)。
そして、電動ファンモータ10のロックからの復帰が確認された後、ゲートドライブ回路122からのスイッチング素子112のゲートへのPWM制御によるパルス信号が図示しないエンジン制御ECUからの制御信号に基づいたデューティでの通常制御が行われる(ステップS4)。
このように、本実施例では、スイッチング手段としてのスイッチング回路110により、電動ファンモータ10にバッテリ30からのモータ電流を供給し、駆動制御手段としての駆動制御回路120により、スイッチング回路110を所定のPWM制御信号で駆動制御するとともに、スイッチング回路110における温度変化と電動ファンモータ10の端子間電圧の変化とに応じてPWM制御信号のデューティを変化させるようにし、電動ファンモータ10のロック時であっても規定のデューティより低い低デューティで駆動を継続させ、電動ファンモータ10のロック解除時では規定のデューティに戻すようにした。
具体的には、スイッチング回路110を、PWM制御信号によってオン/オフし、モータ電流を供給するMOS型のスイッチング素子112と、内部温度を検出する感温素子113とで構成し、駆動制御回路120を、電動ファンモータ10の端子間電圧を測定する電圧測定回路としてのドレイン・ソース間電圧(Vds)測定回路121と、スイッチング素子112のゲートへPWM制御信号を供給するゲートドライブ回路122と、感温素子113を介して温度変化を検出する温度変化検出回路123とで構成し、温度変化検出回路123により単位時間当たりの温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、ゲートドライブ回路122からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、ドレイン・ソース間電圧(Vds)測定回路121によって電動ファンモータ10の電圧変化が所定の閾値を下回ったとして検出されると、ゲートドライブ回路122からのPWM制御信号が規定のデューティに戻されるようにすることができるため、簡単な構成で、電動ファンモータ10のロック解除時に直ちにその電動ファンモータ10を定常状態に復帰させることができる。
なお、本実施例でのロック復帰制御装置100は、たとえば図示しないラジエータを冷却する冷却ファンを駆動させるための電動ファンモータ10をPWM制御する場合で説明したが、この例に限らず、図示しないAC(エアコン)コンデンサを冷却する冷却ファンを駆動させるための他の電動ファンモータを併せてPWM制御することも可能である。
この場合の構成を図6に沿って説明する。なお、以下に説明する図においては、図1と共通する部分には同一符号を付すものとする。
すなわち、図6に示すロック復帰制御装置100は、図示しないエンジン制御ECUからの制御信号に基づいて、図示しないラジエータを冷却する冷却ファンを駆動させるための第1電動ファンモータとしての電動ファンモータ10と、図示しないAC(エアコン)コンデンサを冷却する冷却ファンを駆動させるための第2電動ファンモータとしての電動ファンモータ20とをPWM制御するものであり、第1スイッチング手段としてのスイッチング回路110、駆動制御手段としての駆動制御回路120、第2スイッチング手段としてのスイッチング回路130、過熱遮断手段としての過熱遮断回路140を備えている。なお、上述したように、図中符号30はバッテリであり、符号40はヒューズであり、符号50は電動ファンモータリレーである。
スイッチング回路110は、上述したように、逆起電力吸収用のダイオード111と、PWM制御信号によってオン/オフし、バッテリ30からのモータ電流を上述した電動ファンモータ10及び電動ファンモータ20に供給するMOS型の第1スイッチング素子としてのスイッチング素子112と、スイッチング回路110のジャンクション温度(周囲温度や半導体内部温度)を検出する感温ダイオードからなる第1感温素子としての感温素子113とを備えている。
駆動制御回路120は、上述したように、ダイオード111のアノード電圧(Vds)、すなわち電動ファンモータ10及び電動ファンモータ20の端子間電圧を測定する電圧測定回路としてのドレイン・ソース間電圧(Vds)測定回路121と、スイッチング素子112のゲートへのオン/オフのゲートパルス(PWM信号)と後述のスイッチング素子131のゲートへのオン/オフのゲートパルスとを供給するゲートドライブ回路122と、上述の感温素子113のアノード−カソード間の電圧(VF)の変化から温度変化を検出する温度変化検出回路123とを備えている。
スイッチング回路130は、ゲートドライブ回路122からのオン/オフ信号に応じて電動ファンモータ10及び電動ファンモータ20をオン/オフさせるMOS型の第2スイッチング素子としてのスイッチング素子131と、スイッチング回路130の内部の温度を検出する感温ダイオードからなる第2感温素子としての感温素子132とを備えている。ここで、感温素子132は、上述した感温素子113とは異なり、スイッチング回路130の過熱検知のみを行ってゲートドライブ回路122を介しスイッチング素子112のゲートをオフするものである。つまり、感温素子132は、サイリスタ温度センサであって、過熱検知温度になるとオンするスイッチ動作を行うものである。
過熱遮断回路140は、感温素子132のアノード−カソード間の電圧から得られる検出温度が所定の閾値を上回った場合に、ゲートドライブ回路122を制御して電動ファンモータ10及び電動ファンモータ20の駆動を停止させ、スイッチング素子112を自己保護する。よって、その閾値は、ヒューズ40の溶断をもたらす定格値を下回る所定の値としておく必要がある。
このような構成では、上記同様に、温度変化検出回路123による温度(ΔTc)の検出により温度変化(ΔTc/dt)が所定の閾値を上回ったとして検出されると、電動ファンモータ10のロックが検知される。ここで、ロックが検知されると、上記同様に、ゲートドライブ回路122からスイッチング素子112のゲートへのPWM制御によるパルス信号がたとえばデューティ7%として与えられることで、電動ファンモータ10への低発熱での電力印加が継続される。
また、上記同様に、電動ファンモータ10がロックから復帰すると、電動ファンモータ10が回転することにより、スイッチング素子112のオフ時における、(VB―Vds)が検知されることで、電動ファンモータ10のロック解除が検知される。
そして、上記同様に、電動ファンモータ10のロックからの復帰が確認された後、ゲートドライブ回路122からのスイッチング素子112のゲートへのPWM制御によるパルス信号が図示しないエンジン制御ECUからの制御信号に基づいたデューティでの通常制御が行われる。
すなわち、図6のような構成であっても、駆動制御回路120により電動ファンモータ10及び電動ファンモータ20のロック時における制御やロックが解除された後の制御を行うことができるため、上記同様に、簡単な構成で、電動ファンモータ10及び/又は電動ファンモータ20のロック解除時に直ちにその電動ファンモータ10及び/又は電動ファンモータ20を定常状態に復帰させることができる。
また、図6の構成では、過熱遮断回路140により、感温素子132を介してのスイッチング回路130における温度を検出し、その検出した温度が所定の値を越えたとき電動ファンモータ10及び電動ファンモータ20をオフさせるための信号が出力されると、ゲートドライブ回路122からスイッチング素子131のゲートにオフ信号が供給されることで、電動ファンモータ10及び電動ファンモータ20の駆動が停止されるため、電動ファンモータ10及び/又は電動ファンモータ20のロック時等におけるスイッチング素子112の破壊やヒューズ40の溶断等を未然に回避することができる。ただし、スイッチング素子112の破壊の回避は過熱遮断回路140によるスイッチング素子112の自己保護によって行われ、ヒューズ40の溶断の回避は駆動制御回路120によって行われる。
電動ファンモータ以外の他のモータの制御にも適用可能である。
10 電動ファンモータ(第1電動ファンモータ)
20 電動ファンモータ(第2電動ファンモータ)
30 バッテリ
40 ヒューズ
50 電動ファンモータリレー
100 ロック復帰制御装置
110 スイッチング回路(第1スイッチング手段)
111 ダイオード
112 スイッチング素子(第1スイッチング素子)
113 感温素子(第1感温素子)
120 駆動制御回路(駆動制御手段)
121 ドレイン・ソース間電圧(Vds)測定回路(電圧測定回路)
122 ゲートドライブ回路
123 温度変化検出回路
130 スイッチング回路(第2スイッチング手段)
131 スイッチング素子(第2スイッチング素子)
132 感温素子(第2感温素子)
140 過熱遮断回路(過熱遮断手段)
20 電動ファンモータ(第2電動ファンモータ)
30 バッテリ
40 ヒューズ
50 電動ファンモータリレー
100 ロック復帰制御装置
110 スイッチング回路(第1スイッチング手段)
111 ダイオード
112 スイッチング素子(第1スイッチング素子)
113 感温素子(第1感温素子)
120 駆動制御回路(駆動制御手段)
121 ドレイン・ソース間電圧(Vds)測定回路(電圧測定回路)
122 ゲートドライブ回路
123 温度変化検出回路
130 スイッチング回路(第2スイッチング手段)
131 スイッチング素子(第2スイッチング素子)
132 感温素子(第2感温素子)
140 過熱遮断回路(過熱遮断手段)
Claims (12)
- 車両用の電動ファンモータのロック復帰の制御を行うロック復帰制御装置であって、
前記電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給するスイッチング手段と、
該スイッチング手段を所定のPWM制御信号で駆動制御する駆動制御手段とを備え、
前記駆動制御手段は、前記スイッチング手段における温度変化に応じて前記電動ファンモータのロック検知を行い、前記スイッチング手段を介し前記電動ファンモータを低デューティで駆動させ、前記電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、前記スイッチング手段を介し前記電動ファンモータを規定のデューティで駆動させる
ことを特徴とするロック復帰制御装置。 - 前記スイッチング手段は、
前記PWM制御信号によってオン/オフし、前記モータ電流を供給するMOS型のスイッチング素子と、
内部温度を検出する感温素子とを有し、
前記駆動制御手段は、
前記電動ファンモータの端子間電圧を測定する電圧測定回路と、
前記スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給するゲートドライブ回路と、
前記感温素子を介して温度変化を検出する温度変化検出回路とを有し、
前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって前記電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻される
ことを特徴とする請求項1に記載のロック復帰制御装置。 - 前記温度変化検出回路は、前記感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させることを特徴とする請求項2に記載のロック復帰制御装置。
- 第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック復帰の制御を行うロック復帰制御装置であって、
所定のPWM制御信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給する第1スイッチング手段と、
オン/オフ信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオン/オフさせる第2スイッチング手段と、
該第2スイッチング手段における温度を検出し、該検出した温度が所定の値を越えたとき前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせるための信号を出力する過熱遮断手段と、
前記第1スイッチング手段を前記所定のPWM制御信号で駆動制御し、前記第2スイッチング手段を前記オン/オフ信号で駆動制御するとともに、前記過熱遮断手段からのオフさせるための信号を受けたときに前記第2スイッチング手段をオフさせる駆動制御手段とを備え、
前記駆動制御手段は、前記第1スイッチング手段における温度変化に応じて前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを低デューティで駆動させ、前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを規定のデューティで駆動させる
ことを特徴とするロック復帰制御装置。 - 前記第1スイッチング手段は、
前記PWM制御信号によってオン/オフし、前記モータ電流を供給するMOS型の第1スイッチング素子と、
内部温度を検出する第1感温素子とを有し、
前記第2スイッチング手段は、
前記オン/オフ信号によってオン/オフし、オフ時に前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせるMOS型の第2スイッチング素子と、
内部温度を検出する第2感温素子とを有し、
前記駆動制御手段は、
前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータの端子間電圧を測定する電圧測定回路と、
前記第1スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給し、前記第2スイッチング素子へ前記オン/オフ信号を供給するゲートドライブ回路と、
前記第1感温素子を介して温度変化を検出する温度変化検出回路とを有し、
前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻される
ことを特徴とする請求項4に記載のロック復帰制御装置。 - 前記温度変化検出回路は、前記第1感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させることを特徴とする請求項5に記載のロック復帰制御装置。
- 車両用の電動ファンモータのロック復帰の制御を行うロック復帰制御方法であって、
スイッチング手段により、前記電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給する工程と、
駆動制御手段により、前記スイッチング手段を所定のPWM制御信号で駆動制御する工程とを有し、
前記駆動制御手段は、前記スイッチング手段における温度変化に応じて前記電動ファンモータのロック検知を行い、前記スイッチング手段を介し前記電動ファンモータを低デューティで駆動させ、前記電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、前記スイッチング手段を介し前記電動ファンモータを規定のデューティで駆動させる
ことを特徴とするロック復帰制御方法。 - 前記スイッチング手段は、
MOS型のスイッチング素子により、前記PWM制御信号によってオン/オフし、前記モータ電流を供給する工程と、
感温素子により内部温度を検出する工程とを有し、
前記駆動制御手段は、
電圧測定回路により、前記電動ファンモータの端子間電圧を測定する工程と、
ゲートドライブ回路により、前記スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給する工程と、
温度変化検出回路により、前記感温素子を介して温度変化を検出する工程とを有し、
前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって前記電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻される
ことを特徴とする請求項7に記載のロック復帰制御方法。 - 前記温度変化検出回路は、前記感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させることを特徴とする請求項8に記載のロック復帰制御方法。
- 第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック復帰の制御を行うロック復帰制御方法であって、
第1スイッチング手段により、所定のPWM制御信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータにバッテリからのモータ電流を供給する工程と、
第2スイッチング手段により、オン/オフ信号に基づき、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオン/オフさせる工程と、
過熱遮断手段により、前記第2スイッチング手段における温度を検出し、該検出した温度が所定の値を越えたとき前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせるための信号を出力する工程と、
駆動制御手段により、前記第1スイッチング手段を前記所定のPWM制御信号で駆動制御し、前記第2スイッチング手段を前記オン/オフ信号で駆動制御するとともに、前記過熱遮断手段からのオフさせるための信号を受けたときに前記第2スイッチング手段をオフさせる工程とを有し、
前記駆動制御手段は、前記第1スイッチング手段における温度変化に応じて前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータのロック検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを低デューティで駆動させ、前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータの端子間電圧の変化に応じてロック解除検知を行い、前記第1スイッチング手段を介し前記第1電動ファンモータ及び/又は第2電動ファンモータを規定のデューティで駆動させる
ことを特徴とするロック復帰制御方法。 - 前記第1スイッチング手段は、
前記PWM制御信号によってオン/オフするMOS型の第1スイッチング素子により前記モータ電流を供給する工程と、
第1感温素子により内部温度を検出する工程とを有し、
前記第2スイッチング手段は、
前記オン/オフ信号によってオン/オフするMOS型の第2スイッチング素子によりオフ時に前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータをオフさせる工程と、
第2感温素子により内部温度を検出する工程とを有し、
前記駆動制御手段は、
電圧測定回路により、前記第1電動ファンモータ及び第2電動ファンモータの端子間電圧を測定する工程と、
ゲートドライブ回路により、前記第1スイッチング素子のゲートへ前記PWM制御信号を供給し、前記第2スイッチング素子へ前記オン/オフ信号を供給する工程と、
温度変化検出回路により、前記第1感温素子を介して温度変化を検出する工程とを有し、
前記温度変化検出回路により単位時間当たりの前記温度変化が所定の閾値を上回ったとして検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティより低い低デューティとされ、前記電圧測定回路によって前記電動ファンモータの端子間電圧の変化が検出されると、前記ゲートドライブ回路からのPWM制御信号が規定のデューティに戻される
ことを特徴とする請求項10に記載のロック復帰制御方法。 - 前記温度変化検出回路は、前記第1感温素子を介して得られる温度変化が第1規定値を超えると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を停止させ、前記感温素子を介して得られる温度変化が第2規定値まで下がると、前記ゲートドライブ回路からの前記低デューティでの前記PWM制御信号の供給を再開させることを特徴とする請求項11に記載のロック復帰制御方法。
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