JP2004007970A - 負荷駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタンバイモードへの移行機能と過熱保護機能とを有するものにおいて、保護温度レベルを下げることなく確実な過熱保護を行う。
【解決手段】駆動指令信号のローレベルデューティ比によりモータの回転数を指定する。駆動指令信号のレベルが基準電圧Vrefを下回るとコンデンサ27が充電され、モード切替信号がハイ(通常モード)となって電源供給回路7から駆動制御回路に駆動用電源VBLが与えられる。一方、基準電圧Vrefを上回るとモード切替信号がロー(スタンバイモード)となって駆動用電源VBLが遮断される。検出温度が保護温度を超えると、解除温度以下になるまでの過熱保護動作中過熱信号がハイとなり、ORゲート22が通常モードからスタンバイモードへの切り替えを禁止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消費電力低減化機能と過熱保護機能とを備えた負荷駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車に搭載されるエアコンディショナ(エアコン)に用いられるブロワモータやクーリングファンモータを負荷として駆動制御するものにおいては、モータの運転が停止している期間における不要な電力消費をできるだけ抑制したいという要請がある。この要請に対し、下記特許文献1には、大形のリレーおよびイグニッションスイッチのオンオフ信号を用いることなく通常モードとスタンバイモードとの切り替えを行うことができる負荷駆動制御装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−115997号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この負荷駆動制御装置において、例えばブロアファンの回転部に異物が入り込んでモータトルクが増大したりモータロックが発生したような場合には、負荷駆動制御装置を構成するスイッチング素子やブロアモータに過大な電流が流れ、これらスイッチング素子やブロアモータの温度が急激に上昇する。そこで、例えばスイッチング素子の温度を検出する温度センサを設け、その検出温度に基づいてモータ駆動を制限(以下の説明では断電)する過熱保護制御手段を設けることが好ましい。
【0005】
図10は、上記負荷駆動制御装置と過熱保護制御手段とを単に組み合わせた構成における過負荷状態での検出温度の変化を示している。図10(a)は、過熱保護動作に移行してブロアファンが停止した時に使用者がブロアスイッチをオンのままとした場合の温度変化を示し、図10(b)は、ブロアファンの停止に気付いた使用者が(不審に思って)ブロアスイッチを一旦オフとし再びオンにした場合の温度変化を示している。
【0006】
これらの図において、駆動指令信号は、ブロアスイッチがオンの時にエアコンECUから与えられる回転指令信号であって、駆動信号は、駆動制御回路が駆動指令信号に基づく回転数制御と検出温度に基づく過熱保護制御とを実行する場合のスイッチング素子のオンオフ信号である。負荷駆動制御装置は、ブロアスイッチがオフ操作され駆動指令信号が停止指令になると通常モードからスタンバイモードに移行し、スイッチング素子を駆動する駆動制御回路への電源供給を停止する。
【0007】
図10(a)に示す場合、ブロアスイッチがオンに保持されているため通常モードが継続し、駆動制御回路に対し電源が供給され続ける。このため、駆動制御回路による過熱保護制御が連続して行われ、検出温度は保護温度T1と解除温度T2との温度幅を持って変化する。スイッチング素子と温度センサとの間には熱抵抗が存在するため、スイッチング素子内部のチップ温度(ジャンクション温度)は温度センサの検出温度よりも高くなるが、一旦オフされたスイッチング素子は検出温度が解除温度T2まで低下した後に再びオンされるため、チップ温度は保証温度以下に制限される。
【0008】
これに対し、図10(b)に示す場合には、過熱保護制御途中でブロアスイッチがオフ操作されるため、駆動制御回路への電源が一旦遮断され、駆動制御回路はリセットされて遮断前の過熱保護制御状態を失ってしまう。このため、駆動制御回路は、電源が再供給された時の検出温度が保護温度T1以下であれば、スイッチング素子をオン駆動する。しかし、検出温度が保護温度T1に達した後にブロアスイッチのオフ操作とオン操作とが続けてなされると、駆動制御回路は検出温度が高く本来オフすべきスイッチング素子をオン駆動するため、過負荷状態(例えばモータロック状態)による電流急増と相俟ってチップ温度が保証温度を超える虞が生じる(図中のA部)。
【0009】
このような過熱状態の発生を防止するためには、▲1▼保護温度T1を下げる、▲2▼温度センサをスイッチング素子に内蔵してチップ温度をより正確に検出する、▲3▼駆動制御回路に不揮発性の制御状態保持手段を設けることなどが有効となる。しかし、▲1▼の手段を用いると、通常の使用状態においても周囲温度が高い場合などに過熱保護動作によるブロアファンの停止が発生し、使用者の快適性が損なわれてしまう。また、▲2▼および▲3▼の手段は、コスト上昇が大きいため採用し辛い。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、駆動用電源を遮断するスタンバイモードへの移行機能と過熱保護機能とを有するものであって、従来のものに対し保護温度レベルを下げることなく確実な過熱保護を行うことができる負荷駆動制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した手段によれば、モード切替手段は、負荷の駆動制御を行うための制御用信号に基づいて、電源供給回路から駆動制御回路への駆動用電源の供給を制御する。すなわち、モード切替手段は、負荷の駆動が必要な場合には駆動用電源を供給する通常モードを設定し、負荷の駆動が不必要な場合には駆動用電源を遮断するスタンバイモードを設定する。これにより、不要な消費電力を低減することができる。
【0012】
駆動制御回路は、上記通常モードにおいて、制御用信号に基づいて負荷の駆動制御を行うとともに、温度検出手段からの温度検出信号に基づいてヒステリシス特性を持つ過熱保護制御を行う。この時、通常モードからスタンバイモードに移行すると駆動用電源の供給が断たれるため、駆動制御回路はスタンバイモードに移行する前に実行していた過熱保護制御の状態を失い、再び通常モードに移行した時に過熱保護制御についてリセット状態となる。
【0013】
そこで、上記モード切替手段は、駆動制御回路が過熱状態の発生を検出して負荷の駆動を制限している駆動制限動作期間中にあっては、通常モードからスタンバイモードへの切り替えを禁止する。これにより、制御用信号の内容にかかわらず、駆動制限動作の途中で駆動制限動作がリセットされることがなくなり、構成部品や負荷が過熱した時にその検出温度が予定されたヒステリシス幅を持って変化するようになる。その結果、限界温度に対して余裕のある制御となり、保護温度レベルを下げることなく当該構成部品や負荷の温度上昇を確実に抑制することができる。
【0014】
請求項2に記載した手段によれば、温度検出信号が第1のしきい値を超えると、駆動制御回路は負荷の駆動を制限する駆動制限動作を開始し、モード切替手段はスタンバイモードへの切り替えを禁止する。負荷の駆動制限により温度検出信号が第2のしきい値にまで低下すると、駆動制御回路は駆動制限動作を解除し、モード切替手段はスタンバイモードへの切り替えを許可する。
【0015】
請求項3に記載した手段によれば、充放電切替回路は、切替制御信号に応じてコンデンサの充放電を切り替え、電源供給制御回路は、コンデンサの端子電圧が所定の切替レベル以上である場合に通常モードに対応して電源供給回路を電源供給状態に制御し、切替レベル未満である場合にスタンバイモードに対応して電源遮断状態に制御する。この場合、切替信号生成回路は、駆動制限動作の非実行期間中においては制御用信号を切替制御信号とするので、制御用信号に基づいてスタンバイモードへの切り替えが行われ消費電力の低減効果が得られる。これに対し、駆動制限動作の実行期間中においてはコンデンサの充電動作信号を切替制御信号とするので、コンデンサが充電状態とされ、コンデンサの端子電圧が上昇して通常モードが保持される。なお、本手段においてコンデンサは一種のフィルタとして作用するので、外来ノイズが印加されても誤った切り替えが生じにくくなる。
【0016】
請求項4に記載した手段によれば、充放電切替回路は、制御用信号に応じてコンデンサの充放電を切り替え、電源供給制御回路は、そのコンデンサの端子電圧に基づいて電源供給回路を電源供給状態または電源遮断状態に切り替える。この場合、電源供給制御回路は、過熱保護動作期間中は電源遮断状態への切り替え(スタンバイモードへの移行)を禁止する。本手段によっても、外来ノイズの影響を受けにくくなり安定した切り替え動作が可能となる。
【0017】
請求項5に記載した手段によれば、請求項1記載の手段と同様に、モード切替手段は、負荷の駆動制御を行うための制御用信号に基づいて、電源供給回路から駆動制御回路への駆動用電源の供給を制御する。また、駆動制御回路は、通常モードにおいて、制御用信号に基づいて負荷の駆動制御を行うとともに、温度検出手段からの温度検出信号に基づいてヒステリシス特性を持った過熱保護制御を行う。
【0018】
さらに、本手段の駆動制御回路は、過熱保護制御について第1、第2のしきい値に加え第3のしきい値を有しており、スタンバイモードから通常モードに移行した時に、温度検出信号が第3のしきい値未満である場合には直ちに駆動制限動作から復帰するように過熱保護制御を行う。これは、スタンバイモードに移行した時が駆動制限動作期間中であっても、その後通常モードへの移行時に温度検出信号が第3のしきい値以下であれば、直ちに通電を開始しても構成部品または負荷の実温度が保証温度以下に制限される(第3のしきい値としてそのような値が設定されている)からである。
【0019】
この第3のしきい値は、第2のしきい値以上の値に設定されている。一般に、第2のしきい値は、過負荷などの過熱原因が継続する場合であっても、第1のしきい値との組み合わせによるヒステリシス特性を持った過熱保護制御により、構成部品や負荷を十分に保護できるような余裕のある値に設定する必要がある。これに対し、使用者の操作などに基づいて(制御用信号を介して)スタンバイモードから通常モードに移行する場合、構成部品または負荷の実温度が保証温度以下に制限される限り極力その操作内容に従った動作を実現することが好ましい。そこで、このような使用者の意思に沿った再始動(復帰)を行うために、第2のしきい値以上の値を持つ第3のしきい値を判定基準として設定している。
【0020】
一方、スタンバイモードから通常モードに移行した時、温度検出信号が第3のしきい値以上である場合には温度検出信号が第2のしきい値以下に低下した後に駆動制限動作から復帰する。これは、第3のしきい値以上で通電を開始すると、構成部品または負荷の実温度が保証温度を超える虞があるからである。また、スタンバイモードに移行した時が駆動制限動作期間中であった可能性が高いため、余裕をみて第2のしきい値以下に低下するまで駆動制限動作からの復帰を禁止している。なお、請求項6記載に記載した手段のように、余裕は少なくなるが、第3のしきい値以下に低下した時点で駆動制限動作からの復帰を行うように構成してもよい。これらの手段によれば、従来のものに対し保護温度レベルを下げることなく確実な過熱保護を行うことができる。
【0021】
請求項7に記載した手段によれば、第3のしきい値は、正常な動作状態において負荷に連続通電した場合の温度検出信号の最大値よりも高く設定されている。すなわち、スタンバイモードから通常モードに移行した時に温度検出信号が第3のしきい値以上であることは、スタンバイモードへの移行前に過熱状態が検出されていたことを意味している。本手段によれば、正常動作においてスタンバイモードから通常モードに移行した時に、本来必要のない駆動制限動作が行われることを防止することができる。
【0022】
請求項8に記載した手段によれば、駆動制御回路はスイッチング素子を介して負荷に電流を出力する。温度検出手段は当該スイッチング素子の温度を検出するので、負荷電流の増加に伴って発熱量が増大するスイッチング素子を過熱から保護することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を自動車に搭載されるエアコンディショナ(カーエアコン)のブロアモータの駆動に適用した第1の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
【0024】
図3は、負荷駆動制御装置の全体的な電気的構成を示す機能ブロック図である。この図3において、負荷駆動制御装置1は、バッテリ2(図1参照)から電源線3およびグランドGNDを通してバッテリ電圧VBの供給を受け、図示しないエアコンECUから与えられる駆動指令信号(制御用信号に相当)に従って負荷であるブラシレスモータ4(以下、モータ4と称す)を回転駆動するようになっている。
【0025】
モータ4の回転軸には、カーエアコンのブロアファン5(以下、ファン5と称す)が取り付けられている。ファン5は、自動車のインストルメントパネルの奥部に配置されており、例えばエバポレータ(図示せず)により冷却された空気を駆動指令信号で指定された風量で車室内に送風するようになっている。
【0026】
負荷駆動制御装置1は、スタンバイ回路6(モード切替手段に相当)、電源供給回路7および駆動制御回路8から構成されている。このうちスタンバイ回路6は、バッテリ電圧VBの供給を受けて動作し、駆動指令信号が示すモータ4の回転数指令値と駆動制御回路8から与えられる過熱信号とに基づいてモード切替信号を生成し、それを電源供給回路7に出力するようになっている。
【0027】
電源供給回路7は、リレーなどのスイッチを介さずに電源線3に直接接続されており、モード切替信号に応じて、駆動制御回路8に駆動用電源VBLを供給する通常モードとその供給を停止して消費電力を低減するスタンバイモードとの切り替えを行うようになっている。スタンバイモードになると、電源供給回路7および駆動制御回路8での消費電流は通常モードに比べて極めて小さくなる(例えば1mA以下)。
【0028】
駆動制御回路8は、通常モード時において電源供給回路7から駆動用電源VBLの供給を受け、駆動指令信号に従ってモータ4を駆動制御するとともに過熱保護制御を行うようになっている。スタンバイモードにおいては駆動用電源VBLが遮断されるため、駆動制御回路8は動作を停止する。
【0029】
図2は、駆動制御回路8のより詳細な電気的構成を示すものである。この図2において、駆動制御回路8は、ハードウェアにより構成される制御回路9、駆動回路10および制動回路19から構成されている。駆動回路10の正側母線10a、負側母線10bは、それぞれ電源線3、グランドGNDに接続されており、制御回路9の電源端子は、電源供給回路7の電源供給端子に接続されている。駆動用電源VBLの供給が停止すると、制御回路9の動作状態はリセットされる。
【0030】
駆動回路10は、nチャネルのパワーMOSFET(構成部品、スイッチング素子に相当,以下、単にFETと称す)11〜16を三相ブリッジ接続してなるインバータ回路により構成されている。FET11〜16のソース−ドレイン間には、それぞれ図示しないフリーホイールダイオードが接続(若しくは素子として一体に構成)されている。これらFET11〜16は図示しない共通化された放熱板に取り付けられており、FET11〜16の温度を最も正確に検出可能な位置にサーミスタからなる温度センサ17(温度検出手段に相当)が配設されている。なお、放熱板およびFET11〜16は、ファン5からの風によって強制空冷されている。
【0031】
制御回路9には、制御用電源回路(図示せず)が内蔵されており、電源供給回路7より供給される例えば14V程度の駆動用電源VBLから、例えば5V程度の制御用電源を生成して内部回路に供給するようになっている。また、駆動制御回路8は、温度センサ17からの信号に基づいてヒステリシスを有する過熱保護制御を実行する過熱保護処理部18を有しており、FET11〜16を全てオフ駆動する過熱保護動作中においてハイレベルの過熱信号を出力するようになっている。
【0032】
モータ4は、三相のステータコイル4u、4v、4wがΔ結線されており、そのコイル4uと4v、4vと4w、4wと4uの各共通接続点には、それぞれ駆動回路10の出力端子10u、10v、10wが接続されている。そして、駆動回路10の負側アームを構成するFET14〜16のゲートには、それぞれ制動回路19(制動手段)の出力端子が接続されている。
【0033】
制動回路19には、バッテリ2よりバッテリ電圧VBが直接供給されている。制動回路19は、モード切替信号がスタンバイモードを示す場合には、制御回路9に内蔵されているゲート駆動回路に代わってFET14〜16のゲートをオン駆動し、通常モードを示す場合には、ゲートに接続された出力端子をハイインピーダンスとするように構成されている。
【0034】
図1は、スタンバイ回路6と電源供給回路7の電気的構成をより詳細に示すものである。この図1において、バッテリ2にはスタンバイ回路6のID/Vref発生回路20が接続されている。ID/Vref発生回路20は、バッテリ2より供給されるバッテリ電圧VBを用いて定電流IDと基準電圧Vrefとを生成し、それをスタンバイ回路6の各部に適宜供給するようになっている。
【0035】
ID/Vref発生回路20が出力する基準電圧Vrefは、コンパレータ21の非反転入力端子に与えられており、そのコンパレータ21の反転入力端子には外部より駆動指令信号が与えられるようになっている。コンパレータ21の出力端子は、ORゲート22(切替信号生成回路に相当)の一方の入力端子に接続されており、そのORゲート22の他方の入力端子には上述した過熱信号(充電動作信号に相当)が与えられている。このORゲート22の出力信号は、切替制御信号として充放電切替回路23に対して与えられている。
【0036】
ここで、駆動指令信号は、モータ4の回転数(回転速度)を例えばパルス信号のローレベルデューティ比によって指定する信号であり、駆動制御回路8は、ローレベルデューティ比が20%(駆動開始条件)以上になるとモータ4の駆動を開始して回転数制御を行うようになっている。
【0037】
充放電切替回路23は、充電回路24、放電回路25および切替制御回路26から構成されている。切替スイッチのシンボルで表されている切替制御回路26は、ORゲート22から出力される切替制御信号に応じて、コンデンサ27の非接地側端子(出力端子26a)を、充電回路24または放電回路25の一端(入力端子26bまたは26c)に接続するように切り替えを行うようになっている。切替制御回路26は、実際にはトランジスタなどにより構成されている。
【0038】
充電回路24および放電回路25は、その他端がバッテリ2およびグランドGNDにそれぞれ接続されており、コンデンサ27に対する充放電電流の割合が、通常モードとスタンバイモードとの切り替えを行うためのしきい値(モード切替しきい値)に対応する駆動指令信号のローレベルデューティ比にほぼ等しくなるように予め設定されている。
【0039】
切替制御回路26の出力端子26aは、コンパレータ28の反転入力端子に接続されており、そのコンパレータ28の非反転入力端子にはID/Vref発生回路20が出力する基準電圧Vrefが与えられている。コンパレータ28の出力端子は、インバータ29を介してスイッチのシンボルで表されている電源供給回路7の制御信号端子に接続されており、電源供給回路7に対してモード切替信号を与えるようになっている。これらコンパレータ28とインバータ29により電源供給制御回路30が構成されている。
【0040】
次に、本実施形態の作用について図4も参照しながら説明する。
インストルメントパネルに設けられたブロアスイッチ(図示せず)がオフに設定されている場合、エアコンECUは負荷駆動制御装置1に対し、風量0すなわちモータ4を停止させるための駆動指令信号を与える。この時の駆動指令信号はハイレベル一定の信号であって、ローレベルデューティ比は0%である。一方、ブロアスイッチがオン(Lo、Mid、Hiの何れか)に設定されている場合、エアコンECUは負荷駆動制御装置1に対し、設定風量に応じた回転数を指令する駆動指令信号を与える。この時の駆動指令信号は、回転数指令に応じたローレベルデューティ比を有している。
【0041】
負荷駆動制御装置1は、以下の▲1▼、▲2▼、▲3▼に示す制御を実行する。
▲1▼回転駆動制御
モータ4の回転数が駆動指令信号により指定された回転数と一致するようにモータ4への印加電圧を制御する。
▲2▼過熱保護制御
FET11〜16についての検出温度が保護温度T1(第1のしきい値に相当)を超えた場合、その検出温度が解除温度T2(第2のしきい値に相当)に低下するまでの間モータ4の回転駆動を停止して制動のみを行う。
▲3▼消費電力低減化制御
駆動指令信号により指定された回転数が所定値以下である場合に、通常モードからスタンバイモードに移行して消費電力を低減する。
【0042】
まず、▲1▼の回転駆動制御について説明する。
駆動制御回路8の制御回路9は、通常モードにおいて電源供給回路7から駆動用電源VBLが供給される。制御回路9は、図示しない位置センサによりモータ4のロータ位置を検出し、そのロータ位置に応じた適当なタイミングを以て、FET11〜16のゲートに各相毎に例えば互いに120度の位相差を有するゲート信号を与えモータ4(ひいてはファン5)を駆動する。この駆動タイミングは周知の方式に基づくものである。
【0043】
一方、スタンバイモードにおいては、駆動制御回路8に駆動用電源VBLは供給されないので、制御回路9はFET14〜16を駆動することができない。そこで、モード切替信号がスタンバイモードを示している期間、制動回路19は、制御回路9に代わってFET14〜16をオン駆動し、モータ4の各相巻線4u、4v、4wをグランド電位とする。この場合、制動回路19は、FET14〜16のゲートを連続的にオン駆動しても良いし、また、一定間隔で間欠的にオン駆動しても良い。この制動制御により、例えばファン5が導入外気による回転力を受ける場合であってもモータ4に制動をかけることができる。
【0044】
続いて、▲2▼の過熱保護制御について説明する。
制御回路9の過熱保護処理部18は、温度センサ17から入力した信号に基づいて温度を検出する。この検出温度は、FET11〜16のパッケージ温度に近い温度となっている。検出温度が保護温度T1(図4参照)を超えると、過熱保護処理部18は、過熱信号をハイレベルにするとともにFET11〜16をオフ駆動する(過熱保護動作)。そして、検出温度が解除温度T2(<T1)にまで低下すると、過熱保護処理部18は、過熱信号をローレベルにするとともに駆動指令信号に応じてFET11〜16を上記通電方式に従ってオン駆動する。その結果、検出温度は保護温度T1と解除温度T2とのヒステリシス温度幅を持って変化し、FET11〜16を過熱による破壊から保護する。
【0045】
続いて、▲3▼の消費電力低減化制御について説明する。
駆動指令信号は、設定風量に応じたローレベルデューティ比を持っており、そのローレベルは0V、ハイレベルは5Vである。この駆動指令信号は、コンパレータ21によって基準電圧Vref(例えば3.75V)と比較され、過熱信号がローレベルの場合にあってはその比較信号がそのまま切替制御信号となる。切替制御信号がハイレベルの時(駆動指令信号がローレベルの時)には、コンデンサ27は充電回路24から切替制御回路26を通して190μAの電流により充電され、切替制御信号がローレベルの時(駆動指令信号がハイレベルの時)には、コンデンサ27は切替制御回路26、放電回路25を通して10μAの電流により放電される。この充放電電流値により、駆動指令信号のローレベルデューティ比が5%を下回っている場合にコンデンサ27の端子電圧が低下し、5%を超えている場合にコンデンサ27の端子電圧が上昇する。
【0046】
コンデンサ27の端子電圧は、コンパレータ28によって基準電圧Vrefと比較され、その比較信号がインバータ29で反転されてモード切替信号となる。これにより、ブロアスイッチがオフ操作されて駆動指令信号のローレベルデューティ比が5%を下回ると、モード切替信号がローレベル(0V)になってスタンバイモードに移行し、電源供給回路7から駆動制御回路8に対する駆動用電源VBLの供給が停止する。また、ブロアスイッチがオン操作されて駆動指令信号のローレベルデューティ比が5%を上回ると、モード切替信号がハイレベル(5V)になって通常モードに移行し、電源供給回路7から駆動制御回路8に対し駆動用電源VBLが供給される。なお、モードの切り替えにヒステリシス特性を持たせるため、一旦スタンバイモードから通常モードに移行すると、ID/Vref発生回路20により与えられる基準電圧Vrefを若干低下させるようになっている。
【0047】
次に、過熱保護動作中においてブロアスイッチのオフ操作とオン操作とが続けて行われた場合の動作について説明する。このような操作は、過熱保護動作によりファン5が停止した場合、その停止に気付いた使用者が(不審に思って)ブロアスイッチを一旦オフとし再びオンにしたような場合に起こる。
【0048】
図4は、この操作状態における(a)検出温度、(b)駆動指令信号、(c)駆動用電源VBL、(d)モータ通電状態、(e)ブロアスイッチの状態を示している。駆動指令信号は、ブロアスイッチがオン(Hi切替時)の時にローレベル(100%ローレベルデューティ比)となり、ブロアスイッチがオフの時にハイレベル(0%ローレベルデューティ)となるものとしている。
【0049】
この図4において、例えばファン5の回転中に回転部に異物が入り込んでモータトルクが増大した場合、駆動回路10からモータ4に流れる電流が増加するためFET11〜16の発熱量が増大し、検出温度が急激に上昇する。時刻t1において検出温度が保護温度T1を超えると、過熱保護処理部18は、上記▲2▼で説明したようにFET11〜16をオフ駆動する。この過熱保護動作によりファン5が停止するため、使用者は時刻t2、t3、t4においてブロアスイッチをオフ、オン、オフに操作する。
【0050】
ブロアスイッチをオフにすると駆動指令信号は回転停止を示すハイレベルになるが、過熱保護動作中は過熱信号がハイレベルとなるため、ORゲート22が出力する切替制御信号は駆動指令信号のレベルにかかわらずハイレベルに保持される。このため、モード切替信号もハイレベルに保持されて、通常モードからスタンバイモードへの切り替えが禁止される。
【0051】
オフされたFET11〜16の温度が低下して時刻t5において検出温度が解除温度T2以下になると、過熱保護動作が終了して過熱信号がローレベルとなる。これにより、ORゲート22は駆動指令信号のレベルに対応したローレベルの切替制御信号を出力し、モード切替信号がローレベルに変化して通常モードからスタンバイモードへの切り替えが行われる。その結果、駆動制御回路8に対する駆動用電源VBLの供給が停止して駆動制御回路8は電源リセットされるが、その後ブロアスイッチがオンされた時(時刻t6)には既に検出温度が解除温度T2以下にまで低下しているので、過熱保護制御がリセット状態から開始されても、FET11〜16が破壊するような過熱状態に至ることはない。
【0052】
以上説明したように、本実施形態の負荷駆動制御装置1は、駆動指令信号に基づいてスタンバイモードに移行し駆動制御回路8に対する駆動用電源VBLの供給を停止するので、リレーを用いたりイグニッションスイッチの信号を利用することなく消費電力を低減することができる。
【0053】
負荷駆動制御装置1は、FET11〜16の近傍温度を検出してヒステリシス特性を有する過熱保護制御を行うとともに、過熱保護動作中は通常モードからスタンバイモードへの切り替えを禁止するので、過熱保護動作の途中でその制御状態がリセットされることがなくなる。これにより、検出温度が一旦保護温度T1を超えた場合には、使用者がブロアスイッチをいかに操作しようとも、検出温度が解除温度T2に低下するまでの間FET11〜16はモータ4の回転駆動を停止し、検出温度が予定されたヒステリシス幅を持って変化するようになる。その結果、限界温度に対して余裕のある制御となり、保護温度レベルを下げることなくFET11〜16のチップ温度を保証温度以下に制限できる。
【0054】
また、コンデンサ27の端子電圧を基準電圧Vrefと比較することによりモード切り替えを行う構成としたので、スタンバイ回路6に外来ノイズが印加されても、そのレベルをコンデンサ27により平滑化して影響を排除することができ、モード切り替え動作を確実に行うことができる。
【0055】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図5ないし図9を参照しながら説明する。
図5ないし図7は、それぞれ第1の実施形態における図1ないし図3に相当し、同一構成部分には同一符号を付して示している。図5に示すように、負荷駆動制御装置31のスタンバイ回路32(モード切替手段に相当)は、図1に示したスタンバイ回路6に対しORゲート22が除かれた構成となっており、コンパレータ21の出力端子から充放電切替回路23に切替制御信号が与えられるようになっている。従って、図7に示すように駆動制御回路33からスタンバイ回路32に過熱信号は送られない。
【0056】
図6に示す制御回路34は、温度センサ17からの信号に基づいてヒステリシスを有する過熱保護制御を実行する過熱保護処理部35を有している。この過熱保護処理部35は、第1の実施形態で説明したFET11〜16についての保護温度(第1のしきい値に相当)と解除温度(第2のしきい値に相当)とに基づく過熱保護制御に加え、新たに設定された判定温度(第3のしきい値に相当)を用いた過熱保護制御を行うようになっている。この他の構成とその作用は、負荷駆動制御装置1と同様であるため説明を省略する。
【0057】
次に、過熱保護処理部35による過熱保護制御について図8および図9を参照しながら説明する。
図8と図9は、図4と同様に過熱保護動作によりファン5が停止した場合、その停止に気付いた使用者が(不審に思って)ブロアスイッチを一旦オフとし再びオンにした場合における(a)検出温度、(b)駆動指令信号、(c)駆動用電源VBL、(d)モータ通電状態、(e)ブロアスイッチの状態を示している。図8と図9とでは、ブロアスイッチをオフからオンにするタイミングが異なっている。
【0058】
例えばファン5の回転中に回転部に異物が入り込んでモータトルクが増大した場合、駆動回路10からモータ4に流れる電流が増加するためFET11〜16の発熱量が増大し、検出温度が急激に上昇する。図8、図9に示す時刻t11、t21において検出温度が保護温度T1を超えると、過熱保護処理部35は、FET11〜16をオフ駆動(駆動制限動作)する。この場合、ブロアスイッチがオン状態に保持され続けると、保護温度T1と解除温度T2に従ったヒステリシス特性を持つ過熱保護制御が行われる。しかし、この過熱保護動作によりファン5が停止するため、使用者は不審に思ってブロアスイッチを一旦オフにし(時刻t12、t22)その後再びオンに操作する(時刻t14、t23)場合がある。
【0059】
ブロアスイッチがオフにされると、駆動指令信号は回転停止を示すハイレベルになり、切替制御信号およびモード切替信号がローレベルになる。その結果、第1の実施形態と異なり過熱保護動作中であってもスタンバイモードに移行し、電源供給回路7から駆動制御回路33に対する駆動用電源VBLの供給が停止して、駆動制御回路33は電源リセットされる。そして、ブロアスイッチがオンにされると、駆動指令信号は回転数指令に応じたローレベル幅を持つようになり、モード切替信号がハイレベルとなる。その結果、スタンバイモードから通常モードに移行し、電源供給回路7から駆動制御回路33に対して駆動用電源VBLが供給されるようになる。
【0060】
駆動制御回路33に駆動用電源VBLが供給されると、過熱保護処理部35は、温度センサ17により検出された温度が判定温度T3以上であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて以下のように動作する。
【0061】
▲1▼検出温度が判定温度T3未満である場合(図8参照)
過熱保護処理部35は直ちに駆動制限動作を停止(解除)し、制御回路34は、駆動指令信号に従った回転数でモータ4の駆動を開始する。ここで、判定温度T3は、FET11〜16についての検出温度が該判定温度であるときにモータ4が通電状態となっても、FET11〜16が破壊するような過熱状態に至ることがない温度(FET11〜16の実温度が保証温度以下に制限されるような温度)であって、且つ解除温度T2よりも高い温度に設定されている。
【0062】
一般に、ヒステリシス制御の下限温度である解除温度T2は、過負荷などの過熱原因が継続する場合であっても、上限温度である保護温度T1との組み合わせによる過熱保護制御により、FET11〜16を十分に保護できるような余裕のある値に設定する必要がある。これは、過負荷などの過熱原因が除かれないままブロアスイッチがオン状態に保持された場合、過熱保護制御の下でファン5の運転が継続されるからである。従って、正常な動作状態においても、検出温度が解除温度T2を超える場合がある。
【0063】
これに対し、使用者がブロアスイッチをオフ状態からオン状態に操作した場合には、FET11〜16の実温度が保証温度以下に制限される限り極力その操作内容に従って(一時的であるにせよ)ファン5を回転させることが、使用者の快適性を保つ上で好ましい動作となる。また、ブロアスイッチのオンオフ操作回数には自ずと限りがあるため、判定温度T3から再通電される頻度はさほど多くないと考えられる。そこで、使用者の意思に沿った再駆動(復帰)を行うために、解除温度T2よりも高く且つ数度の判定温度T3からの再通電によってはFET11〜16の実温度が保証温度を超えないような判定温度T3を判定基準として設定している。
【0064】
▲2▼検出温度が判定温度T3以上である場合(図9参照)
過熱保護処理部35は、検出温度が解除温度T2に低下するまで駆動制限動作を持続する。そして、解除温度T2に達すると、制御回路34は、ブロアスイッチの操作状態(図9ではオン状態)に従って駆動を開始する。判定温度T3は、▲1▼で説明した設定条件に加え、正常な動作状態においてモータ4を連続駆動した場合の検出温度の最大値よりも高く設定されている。従って、スタンバイモードから通常モードに移行した時に検出温度が判定温度T3以上であることは、スタンバイモードへの移行前に過熱状態が検出されていたことを意味している。
【0065】
判定温度T3についてこのような設定条件を付加することにより、正常動作している時に一時的にブロアスイッチをオフし再びオンにした場合に、ファン5が回転しない事態を防ぐことができる。なお、余裕は少なくなるが、過熱保護処理部35は、検出温度が判定温度T3まで低下した時点で駆動制限動作を停止(解除)しモータ4を駆動してもよい。
【0066】
以上説明した本実施形態によれば、ブロアスイッチがオフされている期間は必ずスタンバイモードとなるため、リレーを用いたりイグニッションスイッチの信号を利用することなく消費電力を低減することができる。また、過熱保護処理部35は、ブロアスイッチがオフからオンにされた時に、検出温度が判定温度T3以上である場合に検出温度が解除温度T2(または判定温度T3)に低下するまで駆動制限動作を継続するので、保護温度レベルを下げることなくFET11〜16のチップ温度を保証温度以下に制限できる。
【0067】
この判定温度T3は、検出温度が当該判定温度であるときにモータ4が通電状態となってもFET11〜16の実温度が保証温度以下に制限される温度であって且つ解除温度T2よりも高く、さらに正常な動作状態における検出温度の最大値よりも高い温度に設定されている。このような設定により、FET11〜16を確実に保護しつつ、使用者の操作内容に従ってファン5を極力回転させることができ、使用者の快適性の低下を極力防止することができる。
【0068】
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
第1の実施形態に係る発明は、過熱保護動作中に通常モードからスタンバイモードへの切り替えを禁止する構成であれば良く、コンパレータ21と切替制御回路26との間に設けたORゲート22に替えて、インバータ29と電源供給回路7との間にORゲートを設けても良い。この場合、インバータ29と電源供給回路7とORゲートとにより電源供給制御回路が構成される。
第2の実施形態において、判定温度T3を解除温度T2に等しく設定してもよい。
【0069】
検出する温度はFET11〜16についての温度に限られず、例えば負荷であるモータ4の温度を検出しそれに基づいてモータ4の過熱を防止するように構成しても良い。また、FET11〜16とモータ4など複数箇所の温度を検出し、何れかの温度が保護温度を超えた時に過熱保護動作を開始する構成としても良い。
【0070】
パルス信号である駆動指令信号の周波数に応じてモータ4の回転数を指定する構成としても良い。また、駆動指令信号の信号レベルに応じてモータ4の回転数を指定する構成としても良い。さらに、駆動指令信号を所定ビット数のシリアル信号とし、そのシリアル信号によりモータ4の回転数を指定する構成としても良い。
駆動回路10を構成するスイッチング素子は、FET11〜16に限ることなく、バイポーラトランジスタやIGBTであっても良い。
モータはブラシ付直流モータ、同期電動機、誘導電動機など他の種類のモータでも良く、それに合わせて駆動回路の構成を変えれば良い。また、負荷はモータに限られない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるスタンバイ回路および電源供給回路の電気的構成を示す図
【図2】駆動制御回路の電気的構成を示す図
【図3】負荷駆動制御装置の全体的な電気的構成を示す機能ブロック図
【図4】ブロアスイッチのオフ操作とオン操作が続けて行われた場合の動作説明図
【図5】本発明の第2の実施形態における図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】図3相当図
【図8】図4相当図
【図9】図4相当図
【図10】負荷駆動制御装置と過熱保護制御手段とを単に組み合わせた従来構成における過負荷状態での動作説明図
【符号の説明】
1、31は負荷駆動制御装置、11〜16はパワーMOSFET(構成部品、スイッチング素子)、4はブラシレスモータ(負荷)、6、32はスタンバイ回路(モード切替手段)、7は電源供給回路、8、33は駆動制御回路、9、34は制御回路、10は駆動回路、17は温度センサ(温度検出手段)、22はORゲート(切替信号生成回路)、23は充放電切替回路、27はコンデンサ、30は電源供給制御回路である。

Claims (8)

  1. 制御用信号に基づいて負荷の駆動制御を行うとともに、自らの構成部品の温度または前記負荷の温度を検出する温度検出手段の温度検出信号に基づいてヒステリシス特性を持つ過熱保護制御を行う駆動制御回路と、
    この駆動制御回路に対して駆動用電源を供給するための電源供給回路と、
    前記制御用信号に基づいて前記電源供給回路を制御することにより前記駆動用電源を供給する通常モードと前記駆動用電源を遮断するスタンバイモードとの切り替え制御を行うとともに、前記駆動制御回路が過熱状態の発生を検出して前記負荷の駆動を制限している駆動制限動作期間中は前記通常モードから前記スタンバイモードへの切り替えを禁止するように制御するモード切替手段とを備えていることを特徴とする負荷駆動制御装置。
  2. 前記駆動制御回路は、前記温度検出信号が第1のしきい値を超えたことを条件として前記駆動制限動作を開始し、その後前記温度検出信号が前記第1のしきい値よりも低く設定された第2のしきい値以下となったことを条件として前記駆動制限動作を停止するように前記過熱保護制御を実行することを特徴とする請求項1記載の負荷駆動制御装置。
  3. 前記モード切替手段は、
    切替制御信号に応じてコンデンサの充放電を切り替える充放電切替回路と、
    前記駆動制限動作の非実行期間中においては前記制御用信号を前記切替制御信号とし、前記過熱保護動作の実行期間中においては前記コンデンサの充電を指令する充電動作信号を前記切替制御信号とする切替信号生成回路と、
    前記コンデンサの端子電圧が所定の切替レベル以上である場合には前記電源供給回路を電源供給状態に制御し、前記コンデンサの端子電圧が前記切替レベル未満である場合には前記電源供給回路を電源遮断状態に制御する電源供給制御回路とを備えていることを特徴とする請求項1または2記載の負荷駆動制御装置。
  4. 前記モード切替手段は、
    前記制御用信号に応じてコンデンサの充放電を切り替える充放電切替回路と、
    前記コンデンサの端子電圧に基づいて前記電源供給回路を電源供給状態または電源遮断状態に切り替えるとともに、前記過熱保護動作期間中は電源遮断状態への切り替えを禁止する電源供給制御回路とを備えていることを特徴とする請求項1または2記載の負荷駆動制御装置。
  5. 制御用信号に基づいて負荷の駆動制御を行うとともに、自らの構成部品の温度または前記負荷の温度を検出する温度検出手段からの温度検出信号が第1のしきい値を超えた場合に前記負荷の駆動を制限する駆動制限動作に移行し、その後前記温度検出信号が前記第1のしきい値よりも低く設定された第2のしきい値以下に低下した場合に前記駆動制限動作から復帰するように過熱保護制御を行う駆動制御回路と、
    この駆動制御回路に対して駆動用電源を供給するための電源供給回路と、
    前記制御用信号に基づいて前記電源供給回路を制御することにより前記駆動用電源を供給する通常モードと前記駆動用電源を遮断するスタンバイモードとの切り替え制御を行うモード切替手段とを備え、
    前記駆動制御回路は、前記負荷の駆動を開始した場合に前記構成部品または前記負荷の実温度が保証温度以下に制限されるような当該駆動開始時の温度検出信号の値で且つ前記第2のしきい値以上の値に設定された第3のしきい値を有し、前記スタンバイモードから前記通常モードに移行した時に、前記温度検出信号が前記第3のしきい値以上である場合には前記温度検出信号が前記第2のしきい値以下に低下した後に前記駆動制限動作から復帰し、前記温度検出信号が前記第3のしきい値未満である場合には直ちに前記駆動制限動作から復帰するように過熱保護制御を行うことを特徴とする負荷駆動制御装置。
  6. 前記駆動制御回路は、前記スタンバイモードから前記通常モードに移行した時に、前記温度検出信号が前記第3のしきい値以上である場合には前記温度検出信号が前記第3のしきい値以下に低下した時点で前記駆動制限動作から復帰するように過熱保護制御を行うことを特徴とする請求項5記載の負荷駆動制御装置。
  7. 前記第3のしきい値は、正常な動作状態において前記負荷に連続通電した場合の前記温度検出信号の最大値よりも高く設定されていることを特徴とする請求項5または6記載の負荷駆動制御装置。
  8. 前記駆動制御回路は、前記負荷に対し電流を出力するスイッチング素子から構成される駆動回路と、この駆動回路の通断電制御および前記過熱保護制御を行う制御回路とを備え、
    前記温度検出手段は、前記スイッチング素子の温度を検出するように設けられていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の負荷駆動制御装置。
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