JP5516272B2 - 回転電機制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機制御システムに係り、特に、キャリア周波数拡散制御によりインバータを介して回転電機を駆動させる回転電機駆動制御装置と、キャリア周波数拡散制御に用いられるキャリアの周波数に基づいてインバータ冷却器の冷却水温度を推定する冷却水温度推定装置と、を備える回転電機制御システムに関する。
電動車両の回転電機を駆動させるインバータは、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBTとする)等の半導体スイッチング素子を有する電気回路である。IGBT等の半導体スイッチング素子は、スイッチング動作により発熱するため、インバータには水冷式の冷却器が設置されている。そして、冷却水温度を適切な範囲で管理するために、冷却水温度の監視装置が設けられる。冷却水温度の監視装置としては、温度センサの異常による誤検知の防止やコスト削減等の観点から、冷却水温度を直接測定せずに回転電機に供給される出力電流等に基づいて冷却水温度を推定する推定装置が広く用いられている。
例えば、特許文献1には、インバータ等のチップ毎に測定されたチップ温度と、各チップの状態量に基づく温度変化量とから冷却水の推定温度を算出する電気回路の監視装置が開示されている。また、特許文献1には、チップの状態量を検知するときに、インバータのスイッチング制御信号を生成するパルス幅変調制御(以下、Pulse Width Modulation:PWM制御とする)の搬送波(以下、キャリアとする)の周波数を用いることが記載されている。
PWM制御とは、要求トルクに応じた電圧指令と、所定のキャリア周波数で繰り返される三角波信号であるキャリア信号とを比較することでインバータのスイッチング制御信号を生成し、インバータを介して回転電機の駆動を制御する制御モードである。PWM制御には、インバータに入力される電圧に対する回転電機に印加される電圧の比である変調率が0.61以下で適用される正弦波PWM制御と、変調率が0.61を超えるときに適用される過変調PWM制御がある。なお、正弦波PWM制御では、キャリアに起因する騒音を低減するために、キャリア周波数を所定の拡散幅で拡散させるキャリア周波数拡散制御が実施されている(例えば、特許文献2,3参照)。
なお、キャリアに起因する騒音とは、例えば、キャリアに起因した電流リップルにより発生する回転電機振動が音源となる騒音である。以下、キャリアに起因する騒音をモータ騒音と称する。
特開2004‐257821号公報 特開平8‐51792号公報 特開2007‐20320号公報
上記のように、インバータ冷却器の冷却水温度の推定には、PWM制御のキャリアの周波数が用いられるので、キャリア周波数拡散制御が実施される場合には、冷却水温度の推定精度が低下するという課題が判明した。
ここで、図5を用いて、キャリア周波数拡散制御に伴う冷却水温度の推定精度の低下について説明する。なお、図5は、従来技術におけるキャリア周波数拡散制御の拡散周期と冷却水温度の推定更新周期との関係を示す図である。
図5に示すように、キャリア周波数拡散制御では、中心キャリア周波数fcに対して、所定の拡散幅でキャリア周波数fを拡散し、その拡散パターンは、所定時間で拡散されたキャリア周波数fを平均化したときに中心キャリア周波数fcと一致するように設定されている。この所定時間がキャリア周波数拡散制御の拡散周期である。即ち、拡散周期とは、拡散されたキャリア周波数fの平均値favが中心キャリア周波数fcと一致する拡散パターンの最小単位(期間)を意味する。したがって、拡散周期又はその整数倍の周期からずれた期間において、キャリア周波数fを平均化したときには、その平均値favは中心キャリア周波数fcからずれた値となる。
一方、冷却水温度の推定は、キャリア周波数拡散制御の拡散周期と関連性がなく、拡散周期と異なった期間の推定更新周期で実行されている。なお、推定更新周期とは、冷却水温度の推定が実行される周期であり、当該周期におけるキャリア周波数の平均値favを用いて冷却水温度が推定される。図5に示す例では、推定更新周期が拡散周期の1/3程度の長さに設定されている。したがって、冷却水温度の推定に用いられるキャリア周波数の平均値favは、ある推定更新周期では中心キャリア周波数fcよりも高く、ある推定更新周期では中心キャリア周波数fcよりも低くなるため、冷却水温度の推定値にもキャリア周波数fの拡散に伴うバラツキが発生し、推定精度が低下することになる。
本発明の目的は、キャリア周波数拡散制御によるモータ騒音の低減と、インバータ冷却器の冷却水温度の良好な推定精度とを両立させることが可能な回転電機制御システムを提供することである。
本発明に係る回転電機制御システムは、回転電機と、前記回転電機に接続されるインバータと、前記インバータを冷却するためのインバータ冷却器と、所定の拡散周期におけるキャリア周波数の平均値と中心キャリア周波数とが一致するように前記キャリア周波数を変化させるキャリア周波数拡散制御により前記インバータを介して前記回転電機を駆動させる回転電機駆動制御装置と、前記インバータ冷却器の冷却水温度の推定更新周期における前記キャリア周波数の平均値に基づいて前記冷却水温度を推定する冷却水温度推定装置とを備え、前記推定更新周期は、前記拡散周期の整数倍に設定されることを特徴とする。
また、本発明の回転電機制御システムに適用されるインバータ冷却器の冷却水温度推定装置は、キャリア周波数拡散制御により駆動されるインバータを冷却するためのインバータ冷却器に適用され、当該インバータ冷却器の冷却水温度を推定する推定装置であって、キャリア周波数拡散制御に用いられるキャリアの周波数に基づいて冷却水温度を推定する推定手段と、冷却水温度の推定更新周期をキャリア周波数拡散制御の拡散周期の整数倍に設定する推定更新周期設定手段と、を備えることを特徴とする。当該構成の冷却水温度推定装置によれば、モータ騒音を低減するためのキャリア周波数拡散制御が実施される場合であっても、冷却水温度の良好な推定精度を維持することができる。
本発明に係る回転電機制御システムによれば、キャリア周波数拡散制御によるモータ騒音の低減と、インバータ冷却器の冷却水温度の良好な推定精度とを両立させることが可能である。
本発明の実施形態であるハイブリッド車両の回転電機制御システムの構成を示すブロック図である。 キャリア周波数拡散制御と音圧レベルとの関係を示す図である。 出力電流Iと温度上昇ΔTとの関係を示す図である。 図1に示す回転電機制御システムにおいて、キャリア周波数拡散制御の拡散周期と冷却水温度の推定更新周期との関係を示す図である。 従来技術において、キャリア周波数拡散制御の拡散周期と冷却水温度の推定更新周期との関係を示す図である。
図面を用いて、本発明に係る回転電機制御システムの実施形態につき、以下詳細に説明する。
なお、以下では、ハイブリッド車両(以下、「ハイブリッド」を「HV」とする)の回転電機制御システム10(以下、制御システム10とする)を例示するが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。例えば、エンジンを持たない電気自動車や燃料電池自動車等の電動車両、或いは電動車両以外の用途にも本発明を適用することが可能である。
図1に示すように、制御システム10は、主に発電機として機能する第1モータジェネレータ11(MG1)と、主に電動機として機能する第2モータジェネレータ12(MG2)と、第1モータジェネレータ11に接続される第1インバータ13と、第2モータジェネレータ12に接続される第2インバータ14と、各インバータ13,14を冷却する水冷式のインバータ冷却器15と、を備える。また、制御システム10は、各インバータ13,14を介して各モータジェネレータ11,12の駆動を制御するモータジェネレータ駆動制御装置20と、インバータ冷却器15を流れる冷却水の温度を推定する冷却水温度推定装置30と、を備える。
また、制御システム10が搭載されるHV車両には、第1モータジェネレータ11等で発電された電力を蓄電するHVバッテリ、HVバッテリと各インバータ13,14との間で電圧を昇圧又は降圧するコンバータ、駆動輪および第1モータジェネレータ11を駆動させるエンジン等が設けられている。
第1モータジェネレータ11は、エンジンによって駆動される発電機である。一方、第2モータジェネレータ12は、エンジンと共に車両の駆動源として機能し、且つ減速時には駆動輪の回転エネルギを利用して回生発電する機能を有している。なお、各モータジェネレータ11,12は、永久磁石からなるロータと、U相、V相、W相のステータコイルを含むステータとから構成される三相同期型回転電機である。
各インバータ13,14は、各モータジェネレータ11,12を駆動させるための電気回路であって、IGBT等の半導体スイッチング素子のスイッチング動作により交直流変換を行う機能を有する。詳しくは後述するように、各インバータ13,14は、PWM信号生成部23で生成されるスイッチング制御信号に基づいて、半導体スイッチング素子のスイッチング動作を実行する。
インバータ冷却器15は、その内部に冷却水が流通する水冷式の冷却器であって、各インバータ13,14を冷却する機能を有する。インバータ冷却器15は、一般的に、エンジン冷却用のクーリングシステムから独立したHVクーリングシステムに組み込まれている。HVクーリングシステムは、冷却水を放熱するHVラジエータおよび冷却水を循環させるHVウォータポンプを備え、各インバータ13,14だけでなく、コンバータや第1モータジェネレータ11にも冷却水を循環させる冷却システムである。なお、ここで例示する実施形態では、冷却水温度推定装置30は、各インバータ13,14に関する情報のみを用いてインバータ冷却器15を流れる冷却水の温度を推定するものとして説明する。
また、制御システム10が搭載されるHV車両には、各インバータ13,14から各モータジェネレータ11,12のV相、W相に供給される出力電流Iv,Iwをそれぞれ検出するための第1電流センサ16および第2電流センサ17、各インバータ13,14を構成する半導体スイッチング素子を含む半導体チップの温度をそれぞれ測定する第1温度センサ18および第2温度センサ19、各モータジェネレータ11,12のロータ回転角をそれぞれ測定する少なくとも2つの回転センサ(図示せず)など、各種センサが設置されている。
モータジェネレータ駆動制御装置20は、HV車両の駆動力を統合的に制御するHVコントロールコンピュータからのトルク指令値T*に従って、各インバータ13,14を介して各モータジェネレータ11,12の駆動を制御する電子制御ユニットである。モータジェネレータ駆動制御装置20による制御手法としては、PWM制御が用いられ、変調率が0.61以下では正弦波PWM制御が、変調率が0.61を超えるときには過変調PWM制御がそれぞれ適用される。
モータジェネレータ駆動制御装置20は、トルク指令値T*に基づいて、各インバータ13,14のスイッチング動作を制御するスイッチング制御信号を生成するために、電流指令生成部21と、演算部22と、PWM信号生成部23と、を有する。さらに、正弦波PWM制御モードにおいてキャリア周波数拡散制御を実行するために、キャリア拡散制御部24を有する。なお、以下では、正弦波PWM制御により第2モータジェネレータ12を駆動させる場合を例示して説明する。
電流指令生成部21は、予め作成されたテーブル等に従って、第2モータジェネレータ12に対するトルク指令値T*と、第2モータジェネレータ12の回転数Nmとに応じて、電流指令値Id*およびIq*を生成する。なお、予め作成されたテーブルとしては、各電流値について第1モータジェネレータの回転数および出力トルクの関係を示すT‐N制御マップが挙げられる。
演算部22は、制御偏差に応じたd軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*を生成する所謂PI演算を行い、第2モータジェネレータ12のロータ回転角θを用いた所謂座標変換(2相→3相)を行ってVd*およびVq*をU相、V相、W相に対応する電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換する。具体的に、演算部22には、電流指令生成部21で生成されたId*およびIq*と、第2電流センサ17で検出され座標変換されたd軸電流Idおよびq軸電流Iqとの偏差ΔId=Id*−Id,ΔIq=Iq*−Iqが入力される。そして、演算部22は、ΔIdおよびΔIqのそれぞれについて、PI演算(比例積分演算)を行なって制御偏差を求め、この制御偏差に応じたVd*およびVq*を生成し、Vd*およびVq*をVu*,Vv*,Vw*に座標変換する。
PWM信号生成部23は、各電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*とキャリア信号との比較に基づいて、第2モータジェネレータ12の6つの半導体スイッチング素子をON/OFF動作させるためのスイッチング制御信号S1〜S6を生成する。そして、第2インバータ14が、PWM信号生成部23で生成されたスイッチング制御信号S1〜S6に従ってスイッチングされることにより、第2モータジェネレータ12に対してトルク指令値T*に従ったトルクを出力するための交流電圧が印加される。
キャリア拡散制御部24は、PWM制御モードにおいて、キャリア周波数fを所定の拡散幅で拡散させる機能を有する。拡散幅は、第2モータジェネレータ12の制御性や第2インバータ14のスイッチング損失の低減等の観点から決定される中心キャリア周波数fcに対して、当該制御性や低損失等の特定を損なわない範囲で設定される。キャリア拡散制御部24は、例えば、所定の拡散周期、所定の拡散パターン・拡散幅で周波数を拡散させたキャリア信号をPWM信号生成部23に対して出力する。
図2に、キャリア周波数拡散制御と音圧レベルとの関係を示す。図2に示すように、キャリア周波数fを中心キャリア周波数fcに固定せず、所定の拡散幅で分散(拡散)させることにより、キャリア周波数を固定する場合と比較して音圧レベルを低減することができる。キャリア周波数の拡散パターンは、拡散幅の上下限を超えない範囲で任意に設定できるが、拡散周期においてキャリア周波数fを平均化したときに、平均値favと中心化キャリア周波数fcとが一致(fav≒fc)するように設定される。
冷却水温度推定装置30は、モータジェネレータ駆動制御装置20によりキャリア周波数拡散制御が実施される構成において、良好な冷却水温度の推定精度を維持する。この機能を実現するために、冷却水温度推定装置30は、温度上昇推定部31および冷却水温度推定部32に加えて、キャリア周波数拡散制御に適合した冷却水温度の推定更新周期を設定する推定更新周期設定部33を有する。
温度上昇推定部31および冷却水温度推定部32は、キャリア周波数に基づいて冷却水温度を推定する機能を有する。具体的には、推定更新周期設定部33により設定される推定更新周期に従って、キャリア周波数を用いて各インバータ13,14を構成する半導体チップの温度上昇ΔTを算出し、この温度上昇ΔTを用いて冷却水温度WTを推定する。
温度上昇推定部31は、キャリア拡散制御部24からキャリア周波数fを、第1電流センサ16および第2電流センサ17から出力電流Iをそれぞれ取得し、図3に示すマップを用いて、各インバータ13,14の半導体チップにおける温度上昇ΔT1,ΔT2を算出する。なお、キャリア周波数fとしては、推定更新周期におけるキャリア周波数の平均値favが用いられる。ここで、図3は、出力電流Iと温度上昇ΔTとの関係を示す図であり、横軸に出力電流I、縦軸に温度上昇ΔTがそれぞれプロットされ、キャリア周波数に応じて異なった特性線を示している。
図3に示すように、温度上昇ΔTは半導体チップの熱抵抗と損失とに基づいて決定でき、キャリア周波数fと出力電流Iとからマップ化することができる(一般的に、インバータ毎にマップ化される)。キャリア周波数fがfx,fy,fzのように変動すると、選択される特性線が変化し、温度上昇ΔTの値も変化することになる。なお、図3に示す例では、キャリア周波数fに関連して特性線が変化するものとして説明するが、その他のパラメータが考慮されてもよい。
冷却水温度推定部32は、温度上昇推定部31により算出された第1インバータ13についての温度上昇ΔT1および第2インバータ14についての温度上昇ΔT2と、第1温度センサ18により測定された第1インバータ13のチップ温度T1および第2温度センサ18により測定された第2インバータ14のチップ温度T2とを取得して、チップ温度T1,T2から温度上昇ΔT1,ΔT2をそれぞれ減算することにより、冷却水温度WT1,WT2を推定する(WT1=T1−ΔT1,WT2=T2−ΔT2)。そして、冷却水温度WT1,WT2の平均値を冷却水温度WTとして確定する。
推定更新周期設定部33は、温度上昇推定部31および冷却水温度推定部32による冷却水温度の推定更新周期を、キャリア拡散制御部24によるキャリア周波数拡散制御の拡散周期の整数倍に設定する機能を有する。具体的に、推定更新周期設定部33は、キャリア拡散制御部24からキャリア周波数拡散制御の拡散周期を取得し、その拡散周期に適合するように推定更新周期を設定する。例えば、図4に示すように、推定更新周期設定部33は、拡散周期と推定更新周期とを同じ長さに設定することができ、この場合、推定更新周期=拡散周期×1である。ここで、図4は、拡散周期と推定更新周期との関係を示す図である。
図4に示すように、推定更新周期設定部33は、拡散周期と推定更新周期とを同じ長さに設定すると共に、拡散周期と推定更新周期とのタイミングを一致させてもよい。即ち、推定更新周期設定部33は、キャリア拡散制御部24から拡散周期の始点を取得し、推定更新周期の始点と一致させる。また、推定更新周期設定部33は、キャリア拡散制御部24に対して推定更新周期に適合する拡散周期を設定させる構成としてもよい。
図4に示すように、拡散周期においてキャリア周波数の平均値favは、中心キャリア周波数fcと一致するので、推定更新周期設定部33により推定更新周期を拡散周期と同じ長さに設定すると、推定更新周期におけるキャリア周波数の平均値favも中心キャリア周波数fcに等しくなる。したがって、推定更新周期毎にキャリア周波数fが変動することなく、常時一定のキャリア周波数f、即ち中心キャリア周波数fcを用いて温度上昇推定部31による温度上昇ΔTの算出が実行できる。
以上のように、制御システム10は、PWM制御モードでキャリア周波数拡散制御を実行するモータジェネレータ駆動制御装置20と、冷却水温度推定装置30とを備え、冷却水温度推定装置30は、キャリア周波数に基づいて冷却水温度を推定する温度上昇推定部31および冷却水温度推定部32と、冷却水温度の推定更新周期をキャリア周波数拡散制御の拡散周期の整数倍に設定する推定更新周期設定部33と、を備える。したがって、制御システム10によれば、キャリア周波数拡散制御によりモータ騒音を低減できると共に、冷却水温度の良好な推定精度を実現することができる。
なお、上記では、冷却水温度推定装置30が、冷却水温度の推定更新周期を、キャリア周波数拡散制御の拡散周期に適合させるものとして説明したが、モータジェネレータ駆動制御装置が、推定更新周期に基づいて拡散周期を設定する構成としてもよい。具体的には、モータジェネレータ駆動制御装置が、冷却水温度推定装置から推定更新周期を取得して、推定更新周期が拡散周期の整数倍となるように拡散周期を設定する。
また、上記では、冷却水温度推定装置30は、各インバータ13,14に関する情報のみを用いてインバータ冷却器15を流れる冷却水の温度を推定するものとして説明したが、冷却水温度推定装置は、コンバータや第1モータジェネレータ11の温度等を考慮して冷却水温度を推定してもよい。また、インバータ冷却器15を流れる冷却水は、コンバータ等に循環されず各インバータ13,14のみを冷却する構成であってもよい。また、上記では、温度上昇推定部31および冷却水温度推定部32により冷却水温度が推定されるものとして説明したが、キャリア周波数を推定パラメータとして用いる別の推定手段によって冷却水温度が推定されてもよい。
10 回転電機制御システム、11 第1モータジェネレータ、12 第2モータジェネレータ、13 第1インバータ、14 第2インバータ、15 インバータ冷却器、16 第1電流センサ、17 第2電流センサ、18 第1温度センサ、19 第2温度センサ、20 モータジェネレータ駆動制御装置、21 電流指令生成部、22 演算部、23 PWM信号生成部、24 キャリア拡散制御部、30 冷却水温度推定装置、31 温度上昇推定部、32 冷却水温度推定部、33 推定更新周期設定部。

Claims (1)

  1. 回転電機と、
    前記回転電機に接続されるインバータと、
    前記インバータを冷却するためのインバータ冷却器と、
    所定の拡散周期におけるキャリア周波数の平均値と中心キャリア周波数とが一致するように前記キャリア周波数を変化させるキャリア周波数拡散制御により前記インバータを介して前記回転電機を駆動させる回転電機駆動制御装置と、
    前記インバータ冷却器の冷却水温度の推定更新周期における前記キャリア周波数の平均値に基づいて前記冷却水温度を推定する冷却水温度推定装置と、
    を備え、
    前記推定更新周期は、前記拡散周期の整数倍に設定されることを特徴とする回転電機制御システム。
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