JP2005072133A - 半導体集積回路のレイアウト方法、そのレイアウト構造、およびフォトマスク - Google Patents

半導体集積回路のレイアウト方法、そのレイアウト構造、およびフォトマスク Download PDF

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Abstract

【課題】コンピュータ上で実施される半導体集積回路のレイアウト方法等に関し、パターン寸法のバラツキを抑えることができる半導体集積回路のレイアウト構造の設計をコンピュータ上で実施する際の半導体集積回路のレイアウト方法等を提供する。
【解決手段】複数のスタンダードセル10の境界が連なって形成されたそれぞれ縦方向および横方向の辺を有するチャンネルレス型のスタンダードセルアレイ1を形成し、少なくとも1種類の第1の近接ダミーセル20を複数個、上下の境界が互いに接し、かつ、左右いずれかの境界がスタンダードセルアレイ1の縦方向の辺に接するように配列することにより第1の近接ダミー帯2を形成するとともに、第2の近接ダミーセル30を複数個、上下いずれかの境界がスタンダードセルアレイ1の横方向の辺に接するように配列して第2の近接ダミー帯3を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンピュータ上で実施される半導体集積回路のレイアウト方法、そのレイアウト方法によってレイアウトされた半導体集積回路のレイアウト構造、およびそのレイアウト構造を有する半導体集積回路を製造する際に用いるフォトマスクに関する。
半導体集積回路のレイアウト設計では、CAD(Computer aided Design)ツールの進歩に伴い、スタンダードセル方式が普及してきている。このスタンダードセル方式では、予め設計され、回路動作の検証がなされた、ゲートやフリップフロップ等の基本的論理機能を得るために必要な回路パターンを有する複数種のスタンダードセルを用意し、これらのセルをライブラリに登録しておく。そして、CADツール上で、このライブラリから所望の論理機能を満足するのに必要なスタンダードセルを選択して配列し、その間を互いに配線することによって、必要な機能を有する半導体集積回路を設計する。従来では、複数のスタンダードセルを一列に並べたスタンダードセル列を、複数、その間に配線チャネルを設けて配列して、「チャネル型」のスタンダードセル群(以下、2次元的に配列されたスタンダードセル群をスタンダードセルアレイと称する)とすることが一般的であった。しかし最近では、例えば5層を超えるような多層配線が利用できるため、配線チャネルが無くても配線が可能であり、スタンダードセル列間に配線チャネルを設けず、2次元的に連続してスタンダードセルを配列する、「チャネルレス型」のスタンダードセルアレイが一般的になってきている(例えば、特許文献1等参照)。
以下の説明では、スタンダードセル列を形成するために複数のスタンダードセルを並べる方向を横方向(左右方向)とみなし、この横方向に対して平面上で垂直な方向、すなわち、スタンダードセルアレイを形成するために複数のスタンダード列を配列する方向を縦方向(上下方向)と見なす。そして、スタンダードセルの横方向の寸法を「幅」と称し、スタンダードセルの縦方向の寸法を「高さ」と称して説明する。
特許文献1に記載されたチャネルレス型のスタンダードセルアレイを構成する各スタンダードセルは、高さが等しく、幅が機能に応じて異なる。特許文献1では、このスタンダードセルを互いに平行な複数の列に沿って配置することで「幅H」(本願における「高さ」に対応)が等しいスタンダードセル列を構成する。そして、隣り合う2つのスタンダードセル列間で電源配線、接地配線を共有させることでこれらの列間の隙間をなくし、チャネルレス型のスタンダードセルアレイを形成している。
ところで、昨今では半導体集積回路の微細化が著しく、加工マージンは狭くなる一方である。特に、一定の寸法パターンが一定の密度で配置された部分の加工は比較的容易であっても、パターン密度差が大きい部分では、所望の寸法通りに加工することが極めて困難になってきている。例えば、スタンダードセルアレイの内部には、スタンダードセルを構成する素子のパターン、例えば、ゲート層のパターンが高い密度で配置されており、パターン密度のバラツキは小さい。ところが、スタンダードセルアレイの外側のパターン密度は、スタンダードセルアレイ内に比較してはるかに低くなる。このため、スタンダードセルアレイの最外周部のスタンダードセル内の素子のパターンを所望の寸法通りに加工することが困難になる。
例えば、ポジ型のレジスト層が形成された半導体基板上に、露光光を、遮光性のマスクパターンが形成されたマスクを通して照射することによって、レジストパターンを形成する場合を考える。この場合、理想的には、マスクパターンが投影される部分には全く露光光が入り込まず、その部分のレジスト層の感光は行われない。しかし現実には、微細化の進行によって、マスクパターン間を透過した露光光の散乱によってマスクパターンが投影される部分にまで露光光が侵入し、本来感光されないはずの部分が感光される現象が無視できなくなる。このような状態であっても、スタンダードセルアレイ内部の、パターン密度の均一性が高い部分であれば、散乱光によるパターンの変形を予め見越したマスクパターンの補正を行ったり、露光条件を最適化したりすることにより、所望のパターン寸法に近い、高い寸法精度のレジストパターンを得ることが可能である。
ところが、スタンダードセルアレイの最外周部においては、スタンダードセルアレイ外のマスクパターン密度の低い部分を通過した露光光の散乱の影響により、中心部に比較して、大きなパターン変形が発生する。このような大きなパターン変形を見越して、マスクパターンに対して大きな補正を行うことも可能ではある。しかし、このような大きな補正を行った部分においては、いわゆるプロセスマージンが狭くなる。すなわち、例えば、露光光の照度ムラや焦点ずれ等によって大きな寸法バラツキが発生する。この結果、スタンダードセルアレイの内部に比較して、得られるレジストパターンの寸法精度が大きく低下する。
一方、例えば半導体集積回路の平坦性を向上させる目的で、パターン密度が小さい部分、すなわち素子パターンが配置されていない部分に、半導体集積回路として必要な論理機能とは無関係の、回路的には意味のない「ダミー」のパターンを配置して、パターン密度を揃えることが行われている(たとえば、特許文献2等参照)。この特許文献2に記載された技術では、CADツール上で、ダミーパターンを有するダミーセルを、半導体集積回路として必要な構造を配置するためのチップ領域の全面に配置したデータと、素子形成領域パターン、ウエル、ゲート電極等の論理機能を得るための素子パターンを、同一のチップ領域内に配置したデータとを、別個に作成する。続いて、このように別個に作成された、ダミーセルが配置されたチップ領域のデータと素子パターンが配置されたチップ領域のデータとを論理的に合成する論理合成処理を行って、ダミーセルと素子パターンとの両者が配置されたチップ領域のデータを得る。この時、配置した素子パターンと重なるダミーセル削除する。こうしてレイアウトされたチップ領域には、素子パターンを取り囲むようにダミーセルが配置される。
特開2002−313937号公報 特開2002−9161号公報
しかしながら、この特許文献2に記載された技術では、ダミーセルの削除にあたり、ダミーパターンと素子パターンとの間の分離特性や重ね合わせ誤差に対する余裕を確保するために、素子パターンの大きさを実際より大きく想定してダミーセルを削除する。このため、素子パターンとダミーセルとの間には隙間が生じてしまう。しかも、削除する前のダミーセルの配置が素子パターンの配置と無関係に行われるため、すなわち、ダミーセルを配置するために使われるCADツール上のグリッドとは無関係に素子パターンの配置が行われるため、削除後に残ったダミーセルと素子パターンとの間の隙間の寸法が、素子パターン毎に不均一になる。
従って、特許文献2に記載されたようなダミー配置技術を特許文献1に記載されたようなスタンダードセルに適用して、スタンダードセルアレイの外側にダミーセルを配置したとしても、スタンダードセルアレイの最外周部のスタンダードセルとダミーセルとの間には、不均一な隙間が形成されることになる。これでは、ダミーを全く配置しない場合に比較すれば改善されるとしても、パターン密度の均一性を十分に高めることはできない。従って、今後のさらなる微細化の進展によって要求される高い加工寸法精度を満たすことはできないという問題がある。
また、この特許文献2に記載された技術において必要となる論理合成処理には、多大な計算処理が必要であり、従って、レイアウト設計に長い処理時間を要するという問題もある。
本発明は上記問題点を解決し、微細加工に対応し加工後のパターン寸法のバラツキを抑えることができる半導体集積回路のレイアウト構造をコンピュータ上で設計する際の半導体集積回路のレイアウト方法、そのレイアウト方法によってレイアウトされた半導体集積回路のレイアウト構造、およびそのレイアウト構造を有する半導体集積回路を製造する際に用いるフォトマスクを提供することを目的とするものである。
また、論理合成処理の実施を不要もしくは最小限にとどめて、短時間で実施可能な半導体集積回路のレイアウト方法を提供することも、目的の一つとする。
上記目的を達成する本発明の半導体集積回路のレイアウト方法は、上下および左右の境界を有する枠内に、それぞれの論理機能を得るために必要な複数層のパターンが配置された複数種のスタンダードセルであって、その上下の境界間の距離である高さが一定の第1の複数種のスタンダードセルを用意するとともに、
上下および左右の境界を有する枠内に、上記複数層の少なくとも1つの層のパターンであって、上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない近接ダミーパターンが配置されてなる少なくとも1種類の近接ダミーセルを、その上下の境界間の距離である高さが上記スタンダードセルの一定の高さの整数倍に等しい少なくとも1種類の第1の近接ダミーセルと、その第1の近接ダミーセルと同一もしくは異なる少なくとも1種類の第2の近接ダミーセルとを含んで用意し、
上記第1の複数種のスタンダードセルから選択された、上記半導体集積回路に要求される論理機能を実現するために必要な第2の複数種のスタンダードセルを、それぞれ少なくとも1個、縦横に配列してなり、その外周に、複数の上記スタンダードセルの境界が連なって形成されたそれぞれ縦方向および横方向の辺を有するチャネルレス型のスタンダードセルアレイを形成し、
上記第1の近接ダミーセルを複数個、上下の境界が互いに接し、かつ、左右いずれかの境界が上記スタンダードセルアレイの縦方向の辺に接するように配列することにより第1の近接ダミー帯を形成するとともに、上記第2の近接ダミーセルを複数個、上下いずれかの境界が上記スタンダードセルアレイの横方向の辺に接するように配列して第2の近接ダミー帯を形成する
ことを特徴とする。
ここにいう近接ダミーパターンとは、上記スタンダードセルが有する複数層のうちの1つの層の、すなわち、スタンダードセルの1つの層のパターンを半導体基板上に形成する際に用いるフォトマスクと同じフォトマスクで形成される、半導体集積回路の論理機能に無関係なパターンのことをいう。また、チャネルレス型のスタンダードセルアレイとは、複数のスタンダードセル列を、信号配線を配置するためのチャネル領域をその間に挟むことなく、隙間無く縦方向に配列させたスタンダードセルアレイである。チャネルレス型のスタンダードセルアレイは、上記第2の複数種のスタンダードセルが、それぞれ少なくとも1個、縦横に配列された中心部と、その中心部の外周に、複数の上記スタンダードセルの境界が連なって形成されたそれぞれ縦方向および横方向の辺を有する外周部とからなる。チャネルレス型のスタンダードセルアレイは、上記第2の複数種のスタンダードセルのみを縦横に隙間無く配列することによって形成される場合もある。この場合、それぞれのスタンダードセル列も、スタンダードセルのみが横方向に隙間無く配列されることによって形成される。一方、少なくとも一部のスタンダードセル列が、複数のスタンダードセルに加えて、スタンダード列の左右方向の長さ調整のための補助セルを1つもしくは複数、配列することによって形成される場合もある。この場合には、チャネルレス型のスタンダードセルアレイは、上記第2の複数種のスタンダードセルのみではなく、1種もしくは複数種の補助セルを、それぞれ少なくとも1個、縦横に配列することによって形成される。従って、スタンダードセルアレイの外周の横方向の辺は、上記スタンダードセルの上下いずれかの境界が連なることで規定される辺であるが、端から端まで総てスタンダードセルの境界が連なることで規定される辺に限らず、途中に補助セルの上下いずれか一方の境界を含んだ辺であってもよい。同様に、スタンダードセルアレイの外周の縦方向の辺も、上記スタンダードセルの左右いずれかの境界が連なることで規定される辺であるが、端から端までスタンダードセルの境界が連なることで規定される辺に限られず、途中に補助セルの左右いずれかの境界を含んだ辺であってもよい。この補助セルは、スタンダードセルの電源配線を接続するためのセルや、電源配線間の静電容量を増加させるためのセル等であってもよい。
本発明の半導体集積回路のレイアウト方法によれば、第1の近接ダミー帯および第2の近接ダミー帯を、スタンダードセルアレイの外周の縦方向または横方向の辺に接するように、第1および第2の近接ダミーセルを配列することによって形成する。このような近接ダミーセルの配列は、スタンダードセルの配列において利用されるCADツールの自動配置処理を利用して行うことができる。すなわち、論理合成処理の実施を不要にして、レイアウト時間を短縮することができる。
また、近接ダミーセルをスタンダードセルアレイの外周に接して配列することにより、スタンダードセルアレイと近接ダミーセルとの間に隙間が生じることはない。この結果、近接ダミーセル内に適切な寸法および形状の近接ダミーパターンを配置することによって、スタンダードセルアレイの最外周部のスタンダードセル内のパターンに対して、近接ダミーパターンを、一定の位置関係で、すなわち、スタンダードセルアレイの中心部において隣り合うスタンダードセルのパターン間の位置関係と同様の位置関係で、配置することができる。これにより、パターン密度を、スタンダードセルアレイの最外周部においても中心部と同程度に揃え、スタンダードセルアレイの全体おけるパターン密度の均一性を、もしくはさらに、後から述べるパターンの周期性を高めることができる。従って、本発明の半導体集積回路のレイアウト方法で設計された半導体集積回路のレイアウト構造を、半導体基板上に形成するにあたり、上記第1の近接ダミー帯および第2の近接ダミー帯が配備され、スタンダードセルアレイ内のどの位置においてもパターン密度が一定になっていることにより、散乱光の影響が一定になり、高い加工寸法精度が得られ、パターン寸法のバラツキが抑えられる。
近接ダミーセルの近接ダミーパターンを、スタンダードセル内にパターンが配置される複数層の全てに配置することは、必須ではない。高い寸法加工精度が要求される1つもしくは複数の層のみに配置すればよい。現実には、少なくとも、ゲート層に配置することが好ましい。
近接ダミーパターンとしては、スタンダードセルアレイのパターン密度の均一性を高め、もしくはさらにパターン周期性を高めることができるような形状、寸法のものを準備する。通常は、上記スタンダードセルの同じ層のパターンに近似したパターンとすることによって、この目的を達成することができる。例えば、ゲート層の場合、スタンダードセル内には、縦方向に延びるパターンが、1本もしくは複数本配置される場合が多い。従って、近接ダミーパターンとしても縦方向に延びるパターンとすることが好ましい。近接ダミーパターンの高さ方向の寸法は、スタンダードセルのパターンと同程度とするか、もしくは、縦方向に隣り合うスタンダードセルや他の近接ダミーセル内のパターンとの間の配置ルールを満たす範囲で、なるべく大きくすることが好ましい。このような近接ダミーパターンを利用することにより、効果的に、パターン密度の均一性およびパターンの周期性を高めることができる。
ただし、近接ダミーパターンの幅(太さ)は、スタンダードセルのパターンの幅に比較して大きくすることが好ましい。スタンダードセルのゲートパターンの幅は、半導体集積回路の製造に利用するフォトリソグラフィ技術で形成可能な最小寸法に近い寸法にすることが一般的である。このような微小な寸法のパターンを形成するためのマスクパターンに対しては、マスクパターンを半導体基板上に転写する際に発生するパターン変形をあらかじめ見越した補正を行うことが一般的である。すなわち、CADツール上でレイアウトされたパターンをマスクパターンに変換する際に、所定の臨界値を下回る寸法の部分を検出し、一定の規則に従った補正処理を行う。この処理には多大な計算量、および時間が必要である。また、この処理によってマクスデータの量が増大する。近接ダミーパターンの幅をスタンダードセルのパターンの寸法の幅と同程度にすると、近接ダミーパターンに対しても補正処理が行われることになり、マスクパターン作成のための計算処理時間、およびマスクデータ量がさらに増大する。従って、近接ダミーパターンの幅は、スタンダードセルのパターンの幅よりも大きく、パターン変形に対する補正の対象とする臨界値以上の寸法とすることが、マクスデータ量の増大を抑制し、マスク製造費用、時間を削減するために好ましい。
しかし一方、近接ダミーパターンを幅を大きくしすぎると、パターンの周期性を高める効果が低下する。従って、近接ダミーパターンの幅は、パターン変形に対する補正の対象とする臨界値以上である範囲で、なるべく細い、すなわち、スタンダードセルのパターンの幅に近い値とすることが好ましい。具体的には、例えば、露光長の波長の2倍程度、もしくはそれ以下にすることが好ましい。また、露光光の波長と同程度、もしくはそれ以下にすることがさらに好ましい。
また、本発明の半導体集積回路のレイアウト方法において、上記スタンダードセルのそれぞれは、上記枠内に配置された枠内パターンを有するとともに、上記枠外に配置され、隣り合う他のスタンダードセルの枠内パターンとマージ(一体化)される枠外パターンを有するものとして用意されることが一般的な態様になる。
スタンダードセルに対しては、縦横に隙間無く、すなわち、互いに隣り合うスタンダードセルの枠と左右もしくは上下いずれかの境界を接して配列して、チャネルレス型スタンダードセルアレイを形成することが可能であるように、各層のパターンの配置に対して一定の規則が定められる。例えば、NウエルおよびPウエルのパターンは、隣り合うスタンダードセルとの境界において一体化されるように配置されることが一般的である。そして、近接ダミーセルについても、スタンダードセルと同様の規則に従ったパターンの配置を行うことにより、CADツールの自動配置機能を用いて、スタンダードセルアレイの外周の辺に接して配列することが容易になる。
すなわち、本発明の半導体集積回路のレイアウト方法において、上記スタンダードセルのそれぞれは、縦方向に配列されたNウエルパターンとPウエルパターンを、それぞれNウエル層およびPウエル層に有するものとして用意され、
上記第1の近接ダミーセルが、上記スタンダードセルアレイの縦方向の辺に左右いずれかの境界を接して配列されることによって、上記スタンダードセルアレイの最外周に配列された上記スタンダードセルのNウエルパターンおよびPウエルパターンのそれぞれと一体化される、ダミーセル内NウエルパターンおよびPウエルパターンを、それぞれNウエル層およびPウエル層に有するものとして用意され、
上記第2の近接ダミーセルが、上記スタンダードセルアレイの横方向の辺に上下いずれかの境界を接して配列されることによって、上記スタンダードセルアレイの最外周に配列される上記スタンダードセルのNウエルパターンもしくはPウエルパターンの一方と一体化される、ダミーセル内NウエルパターンもしくはPウエルパターンを、それぞれNウエル層およびPウエル層に有するものとして用意されることが好ましい。
同様に、スタンダードセルに対しては、配線層の電源配線パターンや、この電源配線パターンを、該電源配線パターンと重ねて配置される活性領域のパターンと接続するコンタクト層のパターン、等についても、隣り合うスタンダードセルとの境界において一体化されるように、配置の規則が決められることが一般的である。近接ダミーセルについても、同様の規則に従ったパターンの配置を行うことにより、スタンダードセルアレイの外周の辺に接して配列することが容易になる。
すなわち、本発明の半導体集積回路のレイアウト方法において、上記スタンダードセルのそれぞれは、配線層に、上記上下の境界のそれぞれに沿って横方向に貫通する電源配線パターンを有するものとして用意され、
上記第2の近接ダミーセルが、上記スタンダードセルアレイの横方向の辺に上下いずれかの境界を接して配列されることによって、上記スタンダードセルアレイの最外周に配列される上記スタンダードセルの電源配線パターンの一方と一体化される、ダミーセル内電源配線パターンを、配線層に有するものとして用意されることも好ましい。
また、本発明の半導体集積回路のレイアウト方法において、上記スタンダードセルのそれぞれは、前記電源配線パターンのそれぞれと重なりを有して配置された活性領域パターンを活性層に有するとともに、該それぞれの電源配線パターンと対応する活性領域パターンとを接続するコンタクト層のパターンであって、上記上下の境界のそれぞれに沿って配置されたコンタクトパターンを有するものとして用意され、
上記第2の近接ダミーセルが、上記スタンダードセルアレイの横方向の辺に上下いずれかの境界を接して配置されることによって、上記スタンダードセルアレイの最外周に配列される上記スタンダードセルのコンタクトパターンの一方と一体化される、ダミーセル内コンタクトパターンを、コンタクト層に有するものとして用意されることも好ましい。
さらに、本発明の半導体集積回路のレイアウト方法において、上記スタンダードセルアレイを、上記選択した第2の複数種のスタンダードセルのそれぞれを、上記一定の高さのピッチで配列された横方向のグリッド線に上下の境界を重ねて配列することによって形成し、
上記第1の近接ダミーセルのそれぞれを、上下の境界を上記横方向のグリッド線に重ねて配列することが好ましい。通常、スタンダードセルは、CADツール上で、スタンダードセルの高さのピッチで配列された横方向のグリッド線に上下の境界を重ねて配列されて、スタンダードセルアレイを形成する。近接ダミーセルについても、同一のグリッド線に上下の境界を重ねて配列することによって、自動配置を容易に行うことができ好ましい。
また、本発明の半導体集積回路のレイアウト方法において、上記第1の複数種のスタンダードセルが、前記左右の境界間の距離である幅が、共通の単位幅の整数倍であるものとして用意されるとともに、
上記スタンダードセルおよび近接ダミーセルに加えて、上記少なくとも1つの層のパターンであって、上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない、上記近接ダミーパターンとは異なる周辺ダミーパターンが、上下および左右の境界を有するとともに、上下の境界間の距離である高さが上記スタンダードセルの高さの整数倍に等しく、左右の境界間の距離である幅が上記スタンダードセルの幅の整数倍に等しい枠内に配置された、少なくとも1種類の第1の周辺ダミーセルを用意し、
上記第1の周辺ダミーセルを縦横にそれぞれ複数個配列して、上記第1および第2の近接ダミー帯が形成されたスタンダードセルアレイの外側に配置された第1の周辺ダミー領域を形成する態様であることが好ましい。
スタンダードセルアレイの外周に近接ダミー帯を形成することにより、露光時の寸法バラツキを低減し、高い寸法精度でレジストパターンを形成することができる。しかし、近接ダミー帯の外周よりも外側の領域のパターン密度が低いと、レジストパターンの寸法精度が高くても、このレジストパターンをマスクとして行うエッチング時に寸法バラツキが生じる可能性がある。これにより、例えばゲートパターンの寸法バラツキが発生すると、トランジスタのゲート長にバラツキが発生し、トランジスタ特性にバラツキが発生する。この結果、ゲート遅延時間のバラツキが生じる。このような問題に対し、この態様では、上記第1の周辺ダミー領域を形成し、パターン密度の均一性を高めることで、エッチング時のバラツキ発生が抑えられ、ゲート遅延バラツキの問題が解消される。
しかも、本実施形態においては、第1の周辺ダミーセルとして、高さがスタンダードセルの高さの整数倍に等しく、幅がスタンダードセルの単位幅の整数倍に等しいものを用意し、それを配列することによって周辺ダミー領域を形成する。このため、周辺ダミー領域の形成を自動配置によって行うことができ、論理合成が不要になり、レイアウト設計を高速に行うことができる。
上記目的を達成する本発明の半導体集積回路のレイアウト構造は、コンピュータ上で設計された、半導体基板上に形成される半導体集積回路のレイアウト構造であって
上下および左右の境界を有する枠内に、それぞれの論理機能を得るために必要な複数層のパターンが配置された複数種のスタンダードセルであって、その上下の境界間の距離である高さが一定である複数種のスタンダードセルを、それぞれ少なくとも1個、縦横に配列してなり、その外周に、複数の上記スタンダードセルの境界が連なって形成された縦方向および横方向の辺を有するチャネルレス型のスタンダードセルアレイと、
上記複数層の少なくとも1つの層のパターンであって、上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない第1の近接ダミーパターンが、上下および左右の境界を有するとともに、その上下の境界間の距離である高さが上記スタンダードセルの一定の高さの整数倍に等しい枠内に配置された、少なくとも1種類の第1の近接ダミーセルを、複数個、上下の境界が互いに接し、かつ、左右いずれかの境界が上記スタンダードセルアレイの縦方向の辺に接するように配列してなる第1の近接ダミー帯と、
上下および左右の境界を有する枠内に、上記少なくとも1つの層のパターンであって、上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない第2の近接ダミーパターンが配置された、少なくとも1種類の第2の近接ダミーセルを、複数個、上下いずれかの境界が上記スタンダードセルアレイの横方向の辺に接するように配列してなる第2の近接ダミー帯と
を有することを特徴とする。
ここで、半導体集積回路のレイアウト構造は、半導体集積回路を形成するチップ領域内に、この半導体集積回路を構成する複数層のパターンが重ねてレイアウトされた構造であり、レイアウト設計用のコンピュータシステムであるCADツールを利用して設計される。この段階では、レイアウト構造は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータ構造を有して記憶装置に格納された、論理的なレイアウト構造(論理レイアウト構造)として実現される。次に、この論理レイアウト構造をもとにして、フォトリソグラフィ工程用のマスクが形成される。そして、このマスクを利用して、論理レイアウト構造に対応する物理的なレイアウト構造(物理レイアウト構造)を有する半導体集積回路が、半導体基板上に形成される。従って、本発明の半導体装置のレイアウト構造は、CADツールを利用して形成された記憶装置上の論理レイアウト構造として実現されるとともに、半導体基板上に形成された半導体集積回路内の物理レイアウト構造としても実現される。
本発明の半導体集積回路のレイアウト構造によれば、上記第1の近接ダミー帯および上記第2の近接ダミー帯が、第1および第2の近接ダミーセルを、上記スタンダードセルアレイの外周の辺に接して配列することによって形成されたものであることより、スタンダードセルアレイと近接ダミーセルとの間に隙間が発生しない。この結果、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造を有する半導体集積回路を、半導体基板上に形成するにあたり、上記第1の近接ダミー帯および第2の近接ダミー帯が配備されていることで加工寸法精度を高めることができる。そして、スタンダードセルアレイの最外周部においても、パターン寸法のバラツキが抑えられる
ここで、上記近接ダミー帯の近接ダミーパターンは、例えば、上記スタンダードセルの同じ層のパターンに近似したパターンとすることによって、スタンダードセルアレイの全体において、上記少なくとも1つの層のパターン密度の均一性を向上させ、もしくはさらに、パターンの周期性を向上させることができる。これにより、効果的に加工寸法精度を高め、パターン寸法のバラツキを低減することができる。
また、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記スタンダードセルアレイが、上記複数種のスタンダードセルのそれぞれを、上記一定の高さのピッチで配列された横方向の仮想的なグリッド線に上下の境界を重ねて配列することによってなり、
上記第1の近接ダミー帯が、上記第1の近接ダミーセルのそれぞれの上下の境界を上記横方向のグリッド線に重ねて配列してなることが好ましい。これにより、第1の近接ダミーセルの自動配置を容易に行うことができ、レイアウト設計を高速に行うことができる。
また、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、前記レイアウト構造の半導体基板上への形成は、フォトリソグラフィー工程によって前記少なくとも1つの層のパターンを前記半導体基板上に形成することによって行われるものであり、
前記スタンダードセルの前記少なくとも1つの層のパターンは、前記フォトリソグラフィー工程におけるパターン変形をあらかじめ見越した補正が必要な寸法の部分を有し、
上記第1および第2の近接ダミーパターンは、前記パターン変形をあらかじめ見越した補正が不要な最小寸法を有するものであることが好ましい。
すなわち、上記近接ダミーパターンは、その最小寸法が、パターン変形に対する補正を行う臨界値以上であることが好ましい。近接ダミーセルのマスクパターンに補正を行わない(臨界値以上の寸法にする)ことにより、マスクデータ量の増大を抑制し、マスク製造費用、時間が削減される。
さらに、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記第2の近接ダミー帯が、上記第2の近接ダミーセルを、複数個、左右の境界が互いに接するように配列してなることが、自動配置を容易するために好ましい。
また、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記第1もしくは第2の近接ダミー帯が、上記スタンダードセルアレイの外周のそれぞれの縦方向および横方向の辺に対して設けられたことが、スタンダードセルアレイ全体においてレジストパターン寸法の均一性をより向上することができ好ましい。
また、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記第1および第2の近接ダミーセルが同一のものであることが、複数の近接ダミーセルを用意する必要がなく好ましい。
また、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記複数種のスタンダードセルおよび第2の近接ダミーのそれぞれの左右の境界間の距離である幅が、共通の単位幅の整数倍であり、上記スタンダードセルアレイが、上記複数種のスタンダードセルを、上記共通の単位幅のピッチで配列された縦方向の仮想的なグリッド線に左右の境界を重ねて配列してなり、
上記第2の近接ダミー帯が、上記第2の近接ダミーセルを、上記縦方向の仮想的なグリッド線に左右の境界を重ねて配列してなることが、上記第2の近接ダミーセルの自動配置を容易に行うことができ好ましい。
ここで、スタンダードセルの共通の単位幅は、異なる層間を接続するコンタクトを、複数、上記スタンダードセルアレイ内に、横方向に互いに離して配置可能なピッチに等しいものにすることが可能である。もしくは、それよりも大きなものにすることが可能である。また、上下方向に延びる配線を、複数、上記スタンダードセルアレイ内に、横方向に互いに離して配置可能なピッチに等しいか、もしくはそれよりも大きいものにすることも可能である。
さらに、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記第1の近接ダミーセルの左右の境界間の距離である幅が、上記共通の単位幅の整数倍であることが、上記第1の近接ダミーセルの自動配置が容易になり好ましい。
また、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記スタンダードセルアレイが、上記スタンダードセルが配置されていない空間を埋めるように配置された、少なくとも1種の補助セルを含むことが一般的な態様になる。
また、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記近接ダミー帯に加えて、上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない、上記第1および第2の近接ダミーパターンとは異なる周辺ダミーパターンを上記少なくとも1つの層に有する周辺ダミーセルを、上記第1および第2の近接ダミー帯の外側に複数配置した、周辺ダミー領域を有することが好ましい。周辺ダミー領域によりパターン密度の均一性が高められ、半導体集積回路のレイアウト構造を半導体基板上に形成する際に、フォトリソグラフィ工程によって形成したレジストパターンをマスクとして行うエッチング工程の加工寸法精度を向上することができる。
上記目的を達成する本発明のフォトマスクは、波長λの露光光を使用し、1/n倍に縮小したマスクパターンを半導体基板上に転写して1つの層のパターンを形成するための該マスクパターンが形成されたフォトマスクであって、
それぞれの論理機能を得るために必要な前記1つの層を含む複数層のパターンが、上下および左右の境界を有する枠内に配置された複数種のスタンダードセルであって、該上下の境界間の距離である高さが一定の複数種のスタンダードセルを、それぞれ少なくとも1個、縦横に配列してなり、その外周に、複数の前記スタンダードセルの境界が連なって形成された縦方向および横方向の辺を有するチャネルレス型のスタンダードセルアレイの、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
前記1つの層を含む少なくとも1つの層のパターンであって、前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない第1の近接ダミーパターンが、上下および左右の境界を有するとともに、該上下の境界間の距離である高さが前記スタンダードセルの一定の高さの整数倍に等しい枠内に配置された、少なくとも1種類の第1の近接ダミーセルを、複数個、上下の境界が互いに接し、かつ、左右いずれかの境界が前記スタンダードセルアレイの縦方向の辺に接するように配列してなる第1の近接ダミー帯の、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
前記少なくとも1つの層のパターンであって前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない第2の近接ダミーパターンが、上下および左右の境界を有する枠内に配置された、少なくとも1種類の第2の近接ダミーセルを、複数個、上下いずれかの境界が前記スタンダードセルアレイの横方向の辺に接するように配列してなる第2の近接ダミー帯の、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと
が形成されてなることを特徴とする。
本発明のフォトマスクを用いることで、半導体基板上に前記1つの層のスタンダードセルアレイのパターンを形成する際に、マスクパターンを高い寸法精度で転写し、寸法バラツキの小さいレジストパターンを形成することができる。すなわち、第1の近接ダミー帯および第2の近接ダミー帯が、第1および第2の近接ダミーセルを上記スタンダードセルアレイの外周部に接した状態で配列してなることにより、スタンダードセルアレイと近接ダミーセルとの間に隙間が生じず、スタンダードセルアレイ内の最外周部においても上記1つの層のパターン密度が均一になり、フォトリソグラフィ工程の加工寸法精度を高くし、レジストパターン寸法のバラツキが抑えられる。
言い換えれば、本発明のフォトマスクを用いることで、レジストパターン寸法のバラツキを抑え、ゲート遅延等の特性バラツキの小さい、半導体集積回路の製造方法を得ることができる。
また、本発明のフォトマスクにおいて、前記スタンダードセルアレイのパターンを形成するためのマスクパターンと、前記第1および第2の近接ダミー体のパターンを形成するためのマスクパターンとの内の、前記スタンダードセルアレイのパターンを形成するためのマスクパターンのみが、前記半導体基板上に転写した際に生じるパターン変形をあらかじめ見越した補正がなされたものであるものである態様が好ましい。
この態様では、スタンダードセルアレイのパターンを形成するためのマスクパターンには、微細なパターン形成を高い寸法加工精度で行うことができるように、半導体基板上に転写した際に生じるパターン変形をあらかじめ見越した補正処理を施すものとしている。これに対して、第1および第2の近接ダミー領域のパターンを形成するためのマスクパターンには補正処理を施さない。これにより、マスクデータ数の増大を抑制し、マスクの製造費用および製造時間が削減されている。
また、本発明のフォトマスクにおいて、このフォトマスクが、248nm以下の波長の露光光を使用してパターンを形成するためのフォトマスクであって、
前記スタンダードセルアレイのパターンの、λ未満の所定の臨界値未満の寸法の部分を形成するためのマスクパターンに、半導体基板上に転写した際に生じるパターン変形を予め見越した補正がなされたものであることや、あるいは、
前記第1および第2の近接ダミー帯のパターンを形成するためのマスクパターンの最小寸法が2×n×λ以下であることが、実用的であり好ましい。
さらに、上記のフォトマスクおいて、前記マスクパターンが、
前記スタンダードセルアレイおよび近接ダミー帯の前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンに加えて、前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない、前記近接ダミーパターンと異なる周辺ダミーパターンを前記少なくとも1つの層に有する、周辺ダミーセルを、前記スタンダードセルアレイおよび第1、第2の近接ダミー帯の外側に複数個配置した周辺ダミー領域の、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンを含むことにより、該マスクによって半導体基板上に形成されたレジストパターンをマスクとしてエッチングを行う際のパターン寸法バラツキ発生を抑えることができる。
本発明によれば、高い加工寸法精度で半導体基板上に形成することができ、パターン寸法のバラツキを抑えることができる半導体集積回路のレイアウト構造を、コンピュータ上で短時間で設計することができる半導体集積回路のレイアウト方法、そのレイアウト方法によってレイアウトされた半導体集積回路のレイアウト構造、およびそのレイアウト構造を有する半導体集積回路を半導体基板上に形成する際に用いるフォトマスクを提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造の一例を示す図である。
この図1には、複数のスタンダードセル10が縦横に配列されたスタンダードセルアレイ1と、複数の第1の近接ダミーセル20が配列された第1の近接ダミー帯2と、複数の第2の近接ダミーセル30が配列された第2の近接ダミー帯3とが示されている。
スタンダードセル10は、予め設計され、回路動作が検証された、ゲートやフリップフロップ等の基本的論理機能を得るための回路パターンを有するセルである。第1の近接ダミーセル20および第2の近接ダミーセル30は、いずれも半導体集積回路として必要な論理機能とは無関係の、回路的には意味のないいわゆる「ダミー」のパターンを有するセルである。
このようなレイアウト構造は、レイアウト設計用のコンピュータシステムであるCADツールを利用して設計される。この段階では、レイアウト構造は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータ構造を有して記憶装置に格納された、論理的なレイアウト構造(論理レイアウト構造)として実現される。次に、この論理レイアウト構造をもとにして、フォトリソグラフィ工程用のマスクが形成される。そして、このマスクを利用して、論理レイアウト構造に対応する物理的なレイアウト構造(物理レイアウト構造)を有する半導体集積回路が、半導体基板上に形成される。
半導体集積回路の物理的なレイアウト構造は、半導体基板上に、活性層、ゲート層、配線層、等の複数の層のそれぞれの層のパターンが重ねて形成されることによって実現される。記憶装置上の論理レイアウト構造も、この半導体基板上の物理レイアウト構造の複数層のそれぞれに対応する複数層のパターンのデータからなる。マスクを形成する際には、この複数層のパターンのデータを層毎に分割し、コンピュータ処理によってマスクデータを作成する。このマスクデータを利用して、それぞれの層のパターンを半導体基板上に形成するためのマスクを形成する。すなわち、論理レイアウト構造の特定の層のパターンに対応し、半導体基板上にその層のパターンを形成するためのマスクパターンを有するマスクが、層毎に形成される。マスクパターンは、例えば石英ガラス基板の表面に形成されたクロムの遮光層によって形成される。
スタンダードセル10は、それぞれの論理機能を有するために必要な複数層のパターンを有している。図1では、複数種のスタンダードセル10が上下左右(縦横)に配列されてスタンダードセルアレイ1が形成されている。第1および第2の近接ダミーセル20,30は、スタンダードセル10が有する複数の層の少なくとも1つの層のパターンを有する。第1および第2の近接ダミーセル20,30は、それぞれ、スタンダードセルアレイ1の外周の縦方向および横方向の辺に接して複数配列されて、第1の近接ダミー帯2および第2の近接ダミー帯3を形成している。
図2は、複数種のスタンダードセルを機能と駆動能力別に示した図である。
図2には、4種類の機能と3種類の駆動能力を組みあわせ、合計12種類のスタンダードセル10が示されている。機能Aはインバータの機能であり、機能Bはバッファの機能であり、機能CはXORゲートの機能であり、機能DはNORゲートの機能である。スタンダードセルの機能としては、この他、NANDゲート、ラッチ、カウンタ、マルチプレクサ等があげられる。スタンダードセル10は、高さが一定であり、駆動能力に応じて幅が異なる。
次に、それぞれのスタンダードセル内のパターン配置について説明する。
図3から図5は、インバータの機能を有する3種類のスタンダードセル内の、複数層のパターンの配置を示したパターン配置図である。いずれも同一のインバータ機能を有するが、駆動力が異なっており、従って幅が異なっている。すなわち、図4に示すスタンダードセルは、図3に示すスタンダードセルの2倍の駆動能力を有する。図5に示すスタンダードセルは、図2に示すスタンダードセルの4倍の駆動能力を有する。
図3から図5のようなパターン配置図には、複数の層のパターンが重ねて表示されている。レイアウト設計において、このようなパターン配置図に示されたスタンダードセルやその他の要素がCADツール上で組み合わされて、論理レイアウト構造が形成される。そして、前述のように、この論理レイアウト構造をもとにして作成されたマスクを利用して、半導体集積回路の物理レイアウト構造が半導体基板上に形成される。従って、図3から図5のようなパターン配置図は、CADツール上の論理レイアウト構造の一部分における複数の層のパターンの配置を示すと同時に、半導体基板上に形成された半導体集積回路の物理レイアウト構造の一部分における、複数の層のパターンの配置を示す。これ以降に示す他のパターン配置図においても同様である。
図3から図5までに示す3つのスタンダードセル10は、いずれも上下および左右の境界を有する枠11内に、活性層の2つのパターン、すなわち、P+活性領域のパターン111aとN+活性領域のパターン111bとが、縦方向に配置され、これらの活性領域のパターン111a、111bの上層に重なって、上下方向に貫通するように延びるゲート層のパターン112が配置されている。また、図3から図5に示すスタンダードセル10はいずれも、Nウェル層のパターン115を有する。なお、図示はされていないが、半導体基板上に形成される半導体集積回路においては、Nウエル層パターン115以外の部分にPウエル層が形成される。
この、半導体基板上にPウエル層を形成するためのマスクパターンのデータは、後から述べるように、図3から図5に示されたNウエルパターンのデータを反転することによって生成することができる。従って、CADツール上でレイアウトされる論理レイアウト構造においては、Pウエルパターンのデータを持つ必要はない。しかしこの場合であっても、Nウエルパターンのデータを反転することによってPウエルパターンのデータを生成することを前提にしてレイアウトが行われているため、論理レイアウト構造にも、実効的には、図示されたNウエルパターン以外の部分にPウエルパターンが存在すると考えることができる。すなわち、図3から図5に示すスタンダードセル10内には、図示されたNウエルパターン115と、図示されないPウエルパターンとが、縦方向に配列されている。そして、これらのNウエルパターン115およびPウエルパターンは、スタンダードセル10の幅全体にわたって形成されている。
半導体基板上に形成される半導体集積回路において、活性領域のパターンとゲート層のパターンとが重ねて形成されることにより、MOS型電界効果トランジスタ(MOSFET)が形成される。より具体的には、各スタンダードセルの上側の部分には、Nウエルパターン115内に位置するP+活性領域パターン111aの上層にゲートパターン112が重なってPチャネルのMOSFETが形成され、各スタンダードセルの下側の部分には、図示されないPウエルパターン内に位置するN+活性領域パターン112bの上層にゲートパターン112が重なってNチャネルのMOSFETが形成される。このように、図3から図5までに示すスタンダードセルのインバータは、いずれも、1つのNチャネルMOSFETと1つのPチャネルMOSFETとが対となって構成されている。
ここで、活性領域パターンの上層に重なる部分のゲート層のパターンの横方向の寸法(幅)によって、MOSFETのゲート長が決定される。記憶装置上の論理レイアウト構造において、各図に示すスタンダードセル10のPチャネルMOSFETおよびNチャネルMOSFETゲート長は同一である。すなわち、図3から図5までのいずれのスタンダードセルにおいても、P+活性領域パターン111aおよびN+活性領域パターン111bに重なった部分のゲートパターン112の幅(図中に示したl1からl3の寸法)は同一である。0.13μm世代の半導体集積回路において使用するスタンダードセルでは、上記ゲートパターンの寸法l1〜l3は、例えば、0.12μmである。そして、この論理レイアウト構造をもとにして形成したゲート層のマスクを使用して、半導体基板上にゲート層の物理的なパターンを形成する際にも、寸法バラツキの発生を抑えて高い加工寸法精度で形成することが、トランジスタの特性バラツキを低減するために重要である。
一方、活性領域パターン111a,111bの上層に重なる部分のゲート層パターン112の縦方向の寸法によって、トランジスタの駆動能力が決定される。ゲート層パターンが1本のみ設けられた図3に示されたスタンダードセルに比較して、2倍および4倍の駆動能力を有する図4および図5に示されたスタンダードセルでは、それぞれ2本および4本のゲート層パターンが設けられている。図4および図5に示されたスタンダードセルでは、これら2本および4本のゲート層パターンが、縦方向の中央部において互いに接続されている。これにより、図4および図5に示されたスタンダードセルのMOSFETは、図3に示されたスタンダードセルのMOSFETに比較してそれぞれ2倍および4倍の駆動能力を持つ。
また、図3から図5に示すスタンダードセル10は、これらのMOSFETを構成する活性領域パターン111a,111bとゲート層パターン112の上層に重なるコンタクト層のパターン113cと、さらにその上層に重なる配線層のセル内配線パターン114cを有している。半導体基板上に形成された半導体集積回路においては、これらのコンタクトおよびセル内配線によってそれぞれのMOSFETの各部の間の配線がなされ、インバータとしての機能が発揮される。
また、図3から図5に示すスタンダードセル10は、それぞれの枠11の上下の境界11a,11bに沿って配置された、コンタクト層のパターンおよび配線層の電源配線パターンを備える。
各図に示すスタンダードセルにおいて、スタンダードセルの高さは、この枠11の上下の境界間の距離であり、スタンダードセルの幅は、この枠11の左右の境界11c,11d間の距離である(以下の説明においても同じ。)。電源配線パターンには、この枠11の上側の境界11aを中心にその境界11aに沿って延びる正電源配線(Vdd)パターン114aと、この枠11の下側の境界11bを中心にその境界11bに沿って延びる接地電源配線パターン(GND)114bとがある。すなわち、正電源配線114aおよび接地電源配線114bは、上下の境界11a,11bのそれぞれに沿って、スタンダードセルの幅全体を横方向に貫通する。また、図示は省略されているが、正電源配線パターン114aの下層に重なってN+活性領域パターンが、接地電源配線パターン114bの下層に重なってP+活性領域パターンが配置されている。
上下の境界に沿って配置されたコンタクトパターンには、この枠11の上側の境界11aに沿って配置された113aと、下側の境界11bに沿って配置された113bとがある。これらのコンタクトパターンは、横方向に所定ピッチ(図3〜5参照)で配列されている。半導体基板上に形成される半導体集積回路においては、正電源配線114aと、その下層に重なったコンタクト113aおよびN+活性領域を通じて、Nウエルに正電源が供給される。また、接地電源配線114bと、その下層に重なったコンタクト113bおよびP+活性領域を通じて、Pウエルに接地電源が供給される。
各図に示すスタンダードセル10は、上下の境界に沿って配置されるコンタクトパターン113の配置ピッチを単位幅とし、この単位幅の整数倍の幅を有している。すなわち、図3に示す駆動能力が1倍のスタンダードセル10の幅は、この単位幅の3倍であり、図4に示す駆動能力が2倍のスタンダードセル10の幅は、この単位幅の4倍であり、図5に示す駆動能力が4倍のスタンダードセル10の幅は、この単位幅の6倍である。単位幅としてはこれ以外に、例えば、スタンダードセルアレイ内においてスタンダードセル間を相互に接続するための縦方向の配線(信号配線)を配置するピッチ等を採用することが可能である。
0.13μm世代の半導体集積回路において使用するスタンダードセルでは、上記スタンダードセルの一定の高さは、例えば、3.2μm、単位幅は、例えば、0.42μmにすることができる。
さらに、各図に示すスタンダードセル10にはそれぞれ、後から述べるCADツール上でのレイアウトにおける配置の基準点として利用される、原点Oが定義されている。
ここで、枠11内に配置された活性領域パターン111a,111b、ゲートパターン112、コンタクトパターン113c、およびセル内配線パターン114cと、上下の境界11a,11bに沿って配置されたコンタクトパターン113a,113bの枠11内に位置する部分と、電源配線パターン114a,114bの枠11内に位置する部分と、電源配線パターン114a,114bの下層に配置された活性領域パターンの枠11内に位置する部分と、Nウェルパターン115の枠11内に位置する部分とをパターンを、枠内パターンと称する。一方、枠11外に位置する、コンタクトパターン113a,113bの一部、電源配線パターン114a,114bの一部、電源配線パターン114a,114bの下層に配置された活性領域パターンの一部、およびNウェルパターン115の一部を、枠外パターンと称する。
これらのパターンの内、枠内に配置される活性領域パターン111a,111bおよびゲートパターン112と、コンタクトパターン113cおよびセル内配線パターン114cは、それぞれのスタンダードセルの機能および駆動能力により異なる。
一方、上下の境界に沿って配置される電源配線パターン114a,114bとコンタクトパターン113a,113b、および、電源配線パターン114a,114bの下層に配置される図示されないN+活性領域パターンおよびP+活性領域パターンは、任意のスタンダードセル10を縦横に隙間無く配列してスタンダードセルアレイ1を形成することが可能であるように、スタンダードセルの機能にかかわらず、一定の規則に従って配列されている。すなわち、電源配線パターン114a,114bは、それぞれ上側および下側の境界に沿って、スタンダードセルを横方向に貫通する。これらの電源配線パターンの下層に配置される図示されないN+活性領域パターンおよびP+活性領域パターンについても、電源配線パターンと同様である。また、電源配線パターンの下層に配置されるコンタクトパターン113a,113bは、上および下側の境界に沿って、所定のピッチで配置される。Nウエルパターン115および図示されなPウエルパターンについても、スタンダードセルの機能にかかわらず、スタンダードセルの縦方向に配列されている。
このように、スタンダードセル10の枠の上下の境界に沿って配置される電源配線パターン114a,114bパターンと、コンタクトパターン113a,113bと、電源配線パターン114a,114bの下層に配置される図示されないN+拡散領域パターンとP+拡散領域パターン、ならびに、Nウエルパターン115と図示されないPウエルパターンの配置は、一定の規則に従ってなされている。これにより、任意のスタンダードセル10をそれぞれの枠を互いに接して配列して、スタンダードセルアレイ1を形成した時に、これらの層パターンが一体化される。このようなパターンの一体化については、後から図面を用いてさらに説明する。
なお、図3から図5に示された各スタンダードセル10の枠11は、CADツールを用いたスタンダードセル10の設計の際に利用される。またスタンダードセル10を配列してスタンダードセルアレイ1を有する半導体集積回路のレイアウト構造を設計する際に利用される。すなわち、CADツールは、この枠11の上下の境界11a,11b間の距離である高さと、左右の境界間11c,11d間の距離である幅とを基準としてスタンダードセル10を配列して、スタンダードセルアレイ1を形成する。しかし、枠11は、設計したレイアウト構造を半導体基板上に形成する際に物理的な構造にはならない。この意味では、半導体集積回路のレイアウト構造において、枠11は仮想的なものである。後から述べる近接ダミーセル等の枠についても同様である。
レイアウト設計において、これらのスタンダードセル10はライブラリに予め登録され、CADツール上で、このライブラリから所望の論理機能を満足するのに必要なスタンダードセルが選択されて、配列される。スタンダードセル10は、枠外パターンを有するものであるため、スタンダードセルアレイの最外周部においても、スタンダードセルを配列することのみによってスタンダードセルアレイを構成するために必要なパターンが形成される。例えば、スタンダードセルを配列することのみによって、スタンダードセルアレイの左右方向の寸法全体わたって貫通するように延びる電源配線が形成されるとともに、この電源配線からNウエルおよびPウエルに電源を供給するコンタクトが、複数、所定ピッチで配列される。また、スタンダードセルアレイの内部においては、これらの枠外パターンは、隣り合う他のスタンダードセルの枠内パターンとマージ(一体化)される。従って、スタンダードセルは、相互に隙間無く、すなわち、それぞれの枠の上下または左右の境界を互いに接して配列することができる。
なお、図3から図5に示すスタンダードセル10において、電源配線パターン114a,114bの下層に設けられる活性層領域パターンの形状は、電源配線パターンの形状と同一とすることができる。しかし、電源配線パターンと重なりを有し、コンタクトパターン113a,113bを通じてウエルに電源を供給できる範囲で、さまざまな形状を選択することができる。
また、図3から図5に示すスタンダードセル10において、コンタクトパターン113a,113bは、上下の境界11a,11bに沿って横方向に一定のピッチで配列されている。しかし、コンタクトパターンの配置についてもさまざまな変形が可能である。例えば、スタンダードセルの幅によらず、枠11の4つのコーナーにのみ設けるようにすることも可能である。この場合、上下の境界11a,11bに沿って配置されるコンタクトパターン113a,113bは、横方向に一定のピッチで配列されることにはならない。しかし、スタンダードセルの幅が単位幅の整数倍であるため、この単位幅のピッチで横方向に配列されるコンタクトパターン配置可能位置の内の、一部のみに、コンタクトパターン113a,113bが配置されることになる。なおこの場合、スタンダードセルを配置することのみによってスタンダードセルアレイを形成することが可能であるように、コンタクトパターン113a,113bの枠外パターンとなる部分と重なる位置に、電源配線パターン114a,114bおよびその下層の活性領域パターンについても枠外パターンを追加することが好ましい。
ここで一旦図1に戻って、スタンダードセルアレイ1の形成について補足説明する。図1に示されたスタンダードセルアレイ1は、複数種のスタンダードセルがそれぞれ1つもしくは複数個、左右方向に配列されて形成されたスタンダードセル列を、複数、縦方向に配列することによって形成されている。ここで、縦方向の奇数番目の列に配列されたスタンダードセルと、偶数番目の列に配列されたスタンダードセルのうち、一方は、図3から図5に示されたようなパターン配置で配列され、他方は、上下方向に反転されたパターン配置で配列される。ただしいずれの場合も、左右方向の反転が行われることもある。例えば、図1の上側から1番目の列に配列されるスタンダードセルが、図3から図5に示されたパターン配置で配列されているとすると、上から2番目の列には、上下方向に反転されたパターン配置で、スタンダードセルが配列される。以下同様に、上下方向に交互に反転されたパターン配置で、スタンダードセルが配列される。
次に、近接ダミーセルについて説明する。図6は、図1に示す第1の近接ダミーセルの一例を示すパターン配置図である。
図6に示す第1の近接ダミーセル20は、上下および左右の境界21a〜21dを有する枠21内にP+活性領域パターン211aとN+活性領域パターン211bが、縦方向に並んで配置されている。また、縦方向に延びる2本のゲートパターン212が、横方向に並んで配置されている。この活性領域パターン211a,211bおよびゲートパターン212は、いずれも半導体集積回路として必要な論理機能とは無関係の、いわゆる回路的には意味のない「ダミー」のパターンである。特に、ゲートパターン212は、ゲート層のパターン密度の均一性およびパターン周期性を高める役目を果たす。
ゲートパターン212について言えば、その縦方向の寸法は図1に示すスタンダードセル10が有するゲートパターン112の縦方向の寸法と略同一であって、左右方向の寸法(幅)は図1に示すスタンダードセル10が有するゲートパターンの幅よりも大きい。波長248nmの露光光を用いたフォトリソグラフィ技術を利用して製造する0.13μm世代の半導体集積回路において、第1の近接ダミーセルのゲートパターン212の最小寸法(図6に示したl4の部分の幅)は、例えば0.20μmないし0.24μmにすることができる。この値は、露光光の波長と略同一であるか、あるいはそれよりもわずかに小さい。また、図3ないし図5に示したスタンダードセルのゲートパターン112の幅である0.12μmと比較して2倍であるか、もしくはそれよりもわずかに小さい。
図7に示す第2の近接ダミーセル30は、上下および左右の境界31a〜31dを有する枠31内にN+活性領域パターン311bが配置されている。また、1本の縦方向に延びるゲートパターン312が、N+活性領域パターン311bに重なって配置されている。この活性領域パターン311bおよびゲートパターン312は、いずれもダミーパターンである。
また、これらの近接ダミーセル20,30には、スタンダードセルと同一の規則に従って、電源配線パターン、コンタクトパターンおよびウエルパターンが配置されている。すなわち、上側の境界21a,31aに沿って、コンタクトパターン213a,313aと正電源配線パターン214a,314aが、下側の境界21b,31bに沿ってコンタクトパターン213b,313bと接地電源配線パターン214b,314bが配置されている。これらの正電源配線パターン214a,314aおよび接地電源配線パターン214b,314bは、近接ダミーセル20,30を幅方向に貫通するように、その幅全体にわたって形成されている。さらに、これらの正電源配線パターン214a,314aおよび接地電源配線パターン214b,314bの下層には、それぞれ、図示されないN+活性領域パターンおよびP+活性領域パターンが、やはり近接ダミーセル20,30の幅全体にわたって配置されている。一方、コンタクトパターン213a,213b,313a,313bは、横方向に所定のピッチで配列されている。
そして、およびNウェルパターン215,315と、図示されないPウエルパターンと
が、縦方向に配置されている。これらのNウエルパターン215,315およびPウエルパターンは、近接ダミーセル20,30それぞれの幅全体にわたって形成されている。
以下、スタンダートセル10と同じように枠21,31の内と外のパターンを区別し、枠内パターン,枠外パターンと称することにする。さらに、これらの近接ダミーセル20,30にはそれぞれ、原点Oが定義されている。
図6に示す第1の近接ダミーセル20は、高さが図3から図5に示すスタンダードセル10の高さと同一であり、幅が、図3から図5に示すスタンダードセルの単位幅の4倍である。一方、図7に示す第2の近接ダミーセル30は、高さが任意であり、幅が、図3から図5に示すスタンダードセル10の単位幅の3倍である。
なお、図6および図7に示す近接ダミーセル内のゲートパターン212,312およびこのゲートパターンの下層に重なる活性領域パターン211a,211b,311bは、いずれも電気的にどこにも接続されていない。しかし、それに限定するわけでは無く、ゲートパターン212,312はコンタクトパターンおよびセル内配線パターンを通して、接地電源あるいは正電源に接続しても良い。また、活性領域パターン211a,211b,311bも、コンタクトパターンおよびびセル内配線パターンを通して接地電源あるいは正電源に接続しても良い。また図6および図7に示す近接ダミーセルの上下の境界に沿って配置された、図示されない活性領域パターンは、コンタクトパターン213a,213b,313a,313bによって、同じく上下の境界に沿って配置された電源配線214a,214b,314a,314bに接続されている。しかし、これに限ったわけではなく、活性領域パターンを電源配線パターンに接続するコンタクトパターンを省略してもよい。
また、上下の境界21a,21b,31a,31bに沿って配置される電源配線パターン、コンタクトパターン、および活性領域パターンについては、スタンダードセルの場合と同様に、さまざまな変形が可能である。
ここで、図1を再び用いて、近接ダミー帯の形成について説明する。
図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造では、図6に示す第1の近接ダミーセル20が、複数個、上下の境界21a,21bが互いに接し、かつ、左右いずれかの境界21c,21dがスタンダードセルアレイ1の縦方向の辺1c,1dに接するように配列されて、第1の近接ダミー帯2が形成されている。また、図7に示す第2の近接ダミーセル30が、複数個、左右の境界31c,31dが互いに接し、かつ、上下いずれかの境界31a,31bがスタンダードセルアレイ1の横方向の辺1a,1bに接するように配列されて、第2の近接ダミー帯3が形成されている。図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造によれば、第1の近接ダミー帯2および第2の近接ダミー帯3は、スタンダードセルアレイ1の外周の辺に接して配置されており、スタンダードセルアレイ1と近接ダミー帯2,3、および近接ダミー帯2,3を構成する近接ダミーセル20,30との間に隙間が生じることはない。
ここで、第1の近接ダミー帯2内に配列される第1の近接ダミーセル20も、スタンダードセルアレイ1内に配列されるスタンダードセル1と同様に、図の上下方向に交互に反転しながら配列する。例えば、図の上から奇数番目の第1の近接ダミーセル20は図6に示されたパターン配置で、偶数番目の第1の近接ダミーセル20は上下方向に反転したパターン配置で、配列する。
また、第2の近接ダミー帯3内に配列される第2の近接ダミーセル30についても、スタンダードセルアレイ1の上下の最外周部に配列されるスタンダードセルの向きによっては、上下方向に反転して配列される。例えば、スタンダードセルアレイ1の最上列のスタンダードセルが、図3ないし図5のようなパターン配置で配列されている場合には、上辺に接して配列される第2の近接ダミーセル30は上下方向に反転したパターン配置で配列される。一方、スタンダードセルアレイ1の最下列のスタンダードセルが上下方向に反転したパターン配置で配列されている場合、下辺に接して配列される第2の近接ダミーセル30は、図7に示したパターン配置で配列される。
なお、第1の近接ダミーセル20についても第2の近接ダミーセル30についても、上下方向に加えて、左右方向にも反転して配置される場合があることは、スタンダードセル10の場合と同様である。
続いて、図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造とは異なるレイアウト構造をいくつか説明する。以下に説明するレイアウト構造も、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造の一例に相当するものであり、これまでに説明した構成要素と同じ構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図8から図10までは、近接ダミーセルの枠の大きさを変えたレイアウト構造の一例をそれぞれ示す図である。
図8に示す半導体集積回路のレイアウト構造は、第1の近接ダミーセル20の高さがスタンダードセル10の高さと同一であり幅が任意、第2の近接ダミーセル30の高さが任意であり幅がスタンダードセル10の単位幅(図3参照)の整数倍の場合のレイアウト構造である。
図9に示す半導体集積回路のレイアウト構造は、第1の近接ダミーセル20の高さがスタンダードセル10の高さの2倍であり幅がスタンダードセル10の単位幅の整数倍、第2の近接ダミーセル30の高さが任意であり幅がスタンダードセル10の単位幅の整数倍の場合のレイアウト構造である。この場合、例えば図6に示したようなセルと、それを上下方向に反転したセルとを、縦方向につなげたような構造のセルを、第1の近接ダミーセルとして使用することができる。このような近接ダミーセルでは、それぞれが近接ダミーセルを横方向に貫通する、それぞれ2本の正電源配線パターンおよび接地電源配線パターンが、縦方向に交互に配置される。また、これらの電源配線パターンのそれぞれに重ねて、近接ダミーパターンを横方向に貫通する拡散領域パターンが配置されると共に、コンタクトパターンが横方向に所定ピッチで配置される。
縦方向に配列されてスタンダードセルアレイを構成するスタンダードセル列の個数によっては、図6に示されたような、高さがスタンダードセルの高さと同一の高さの近接ダミーセルと組み合わせて、第1の近接ダミー帯を構成することもできる。
図10に示す半導体集積回路のレイアウト構造には、第1の近接ダミーセル20にも第2の近接ダミーセル30にも、高さがスタンダードセル10の高さと同一であり幅がスタンダードセル10の単位幅の整数倍であるダミーセルが用いられている。この場合、さらに、第1の近接ダミーセル20および第2の近接ダミーセル30として、同一のものを利用すれば、用意するセルの種類を削減することが可能である。
また、図10に示すスタンダードセルアレイ1には、3つの補助セル40が含まれている。これらの補助セル40のうちの一つは、スタンダードセルアレイ1の最外周部に位置しており、スタンダードセルアレイ1の下辺1bの一部を構成している。この下辺1bの一部を構成する補助セル40にも、第2の近接ダミーセル30の枠の上側の境界が接しており、図10に示す半導体集積回路のレイアウト構造でも、スタンダードセルアレイ1と近接ダミーセル20,30との間に隙間は生じていない。
図10には、2種類の補助セル40が示されているが、これらはいずれも、スタンダードセル列の左右方向の長さ調整のために配置されたセルである。補助セルとしては、例えば、図3ないし図5に示されたようなスタンダードセルの、上下の境界に沿って配置された、電源配線パターン、活性領域パターン、およびコンタクトパターンのみを有するものが使用できる。このような補助セルをスタンダードセル列の一部に挿入することにより、スタンダードセルアレイ1の左右の長さ方向の全体にわたって貫通する電源配線パターン、その下層に配置された活性領域パターン、および、電源配線パターンと活性層パターンとを接続するコンタクトパターンが形成される。このように電源配線パターンを接続することが、補助セルに求められる第1の機能であるが、それ以外の補助的な機能を補助セルに持たせることも可能である。例えば、ゲート層のパターンと、それと重なる位置に配置された活性領域パターンとの間に形成される静電容量を、正電源配線と接地電源配線との間に挿入することにより、電源配線間の静電容量を増大させ、ノイズ発生を抑制する機能を持たせることが可能である。
以上説明した、図1および図8から図10までにそれぞれ示す半導体集積回路のレイアウト構造では、スタンダードセル10として高さが一定のセルが用いられるとともに、第1の近接ダミーセル20としては、高さがそのスタンダードセル10の高さの整数倍に等しいダミーセルが用いられ、第2の近接ダミーセル30としては、その第1の近接ダミーセル20と同一もしくは異なるダミーセルが用いられている。
なおここでは、1つの半導体集積回路のレイアウト構造においては、第1の近接ダミーセル20にしても第2の近接ダミーセル30にしても、同じ種類のダミーセルでそれぞれ統一してあるが、複数の種類のダミーセルを用いてもよい。
次に、スタンダードセルアレイの縦方向および横方向の辺に沿って第1および第2の近接ダミー帯が形成された半導体集積回路のレイアウト構造について、さらに詳しく説明する。
図11は、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造の中の、スタンダードセルアレイ右上の一部分を、周囲の近接ダミー帯とともに示す図である。この図11に例示したスタンダードセルアレイ1の右上の一部分には、図3に示す駆動能力が1倍のインバータ機能を有するスタンダードセル10が配列されている。また、第1の近接ダミーセル20にも第2の近接ダミーセル30にも、高さがスタンダードセル10の高さと同一であり幅がスタンダードセル10の単位幅の4倍の長さの近接ダミーセル、すなわち、図6に第1の近接ダミーセル20の例として示したセルを用いた例が示されている。
ただし図11においては、スタンダードセル10内のMOSFETを構成する活性領域パターンおよびゲートパターンの上層に配置された、コンタクトパターン113cおよびセル内配線パターン114cの表示は省略されている。後から示す図13,18,19においても、コンタクトパターン113cおよびセル内配線パターン114cの表示は省略する。
前述のように、スタンダードセルアレイ1の形成において、スタンダードセル10は、列ごとに上下方向に交互に反転されて配列される。例えば、スタンダードセルアレイ1の1番上の列のスタンダードセル10は、図3に示されたようにパターン配置で配列される。上から2番目の列のスタンダードセル10は、上下方向に反転されたパターン配置で配列される。以下同様である。
そして、このように配列されたスタンダードセルアレイ1の左右あるいは上下の辺に沿って配列される近接ダミーセル20,30についても、スタンダードセル10の向きに合わせるために、必要に応じて、反転した配置での配列が行われる。すなわち、第1の近接ダミー帯2内に配列される第1の近接ダミーセル20も、スタンダードセルアレイ1内に配列されるスタンダードセル1と同様に、図の上下方向に交互に反転しながら配列する。例えば、図の上から奇数番目のスタンダードセル列に並んで配列された第1の近接ダミーセル20は、図6に示されたパターン配置で、偶数番目のスタンダードセル列に並んで配列された第1の近接ダミーセル20は、上下方向に反転したパターン配置で配列する。
図11に一部を示す半導体集積回路のレイアウト構造では、スタンダードセルアレイ1の外周の右側に、複数の第1の近接ダミーセル20が、上記のような反転が行われたパターン配置で、その枠21の上下の境界21a,21bが互いに接し、かつ、左側の境界21cがスタンダードセルアレイ1の外周の右側の辺1dに接するように配列されて、第1の近接ダミー帯2が形成されている。
また、第2の近接ダミー帯3内に配列される第2の近接ダミーセル30についても、スタンダードセルアレイ1の上下の最外周部に配列されるスタンダードセルの向きによっては、上下方向に反転して配列される。例えば、スタンダードセルアレイ1の最上列のスタンダードセルが、図3に示されたようなパターン配置で配列されている場合には、上辺に接して配列される第2の近接ダミーセル30は上下方向に反転したパターン配置で配列される。図11では、スタンダードセルアレイ1の外周の上側の辺に沿って、複数の第2の近接ダミーセル30が、その枠31の左右の境界31c,31dが互いに接し、かつ、上側の境界31aがスタンダードセルアレイ1の外周の上側の辺1aに接するように配列されて、第2の近接ダミー帯3が形成されている。図11では、図6に示された第1の近接ダミーセルと同一のセルを、第2の近接ダミーセル30として、上下方向に反転した配置で配列した状態が示されている。従って、図の下側の境界が、近接ダミーセルの上側の境界31aになっている。
なお、図11の右上のコーナーに配置された近接ダミーセルは、第1の近接ダミーセルと見なすこともできるし第2の近接ダミーセルと見なすこともできる。もしくは、図1に示したレイアウト構造のように、この位置への近接ダミーセルの配置を省略することもできる。
このように、近接ダミーセル20,30の枠21,31のいずれかの境界がスタンダードセルアレイ1の外周の辺に接するように、すなわち、近接ダミーセル20,30をスタンダードセルアレイ1の外周に対して隙間無く配置することにより、スタンダードセルアレイ1の最外周部のパターンに近接した位置に近接ダミーパターンが配置され、パターン密度の均一性および周期性が向上する。
すなわち、まず、近接ダミー帯を設けない場合には、スタンダードセルアレイの中心部においては、任意のスタンダードセルの周囲に隣り合うスタンダードセルアレイのパターンが存在するため、パターン密度が高いのに対して、スタンダードセルアレイの最外周部では、スタンダードセルの外側にパターンが存在しない領域があるため、パターン密度が低下する。このため、スタンダードセルアレイの中心部と最外周部とでパターン密度の大きな不均一性が存在する。これに対して、スタンダードセルアレイの周囲に近接ダミー帯を形成することにより、最外周部のスタンダードセルについても、その外側に近接ダミーパターンが存在することになり、パターン密度が高まる。従って、パターン密度の均一性が高まる。
また、図11に示されたように、ゲート層については、スタンダードセルアレイ内には、左右方向に配列されたスタンダードセルそれぞれが有する上下方向に延びるゲートパターンによって、左右方向のパターン周期性が形成されている。近接ダミー帯を設けない場合には、左右の最外周において、スタンダードセルアレイの外側にパターンが存在しない領域があるため、パターンの周期性が失われる。これに対して、スタンダードセルアレイの周囲に近接ダミー帯を形成することにより、最外周部のスタンダードセルについても、その外側に近接ダミーパターンが存在することになり、パターンの周期性が高まる。また、上下の最外周のスタンダードセルに対しても、その外側に配列される第2の近接ダミー帯の近接ダミーパターンによって形成される左右方向のパターン周期性が加わるため、パターン周期性が高まる。
なお前述のように、近接ダミーセルに配置されるゲートパターンは、スタンダードセルのゲートパターンを模したものではあったとしても、同一ではない。従って、パターン密度にしてもパターン周期にしても、スタンダードセルアレイ中心部と最外周部との差を完全に解消することはできない。しかし、後から述べるように、少なくとも0.13μm世代の半導体集積回路に対しては十分に満足できる効果が得られることが確認された。
次に、同じく図11を参照して、スタンダードセル間および近接ダミーセル間、およびスタンダードセルと近接ダミーセルとの間でのパターンの一体化について、さらに詳しく説明する。
前述のように、スタンダードセルおよび近接ダミーセルでは、NウエルパターンおよびPウエルパターンと、上下の境界上の電源配線パターンおよびそれに重なるコンタクトパターンや活性領域パターンが、一定の規則に従って配置されている。このため、これらのスタンダードセルや近接ダミーセルを、互いに上下左右の境界を接して配置することによって、隣り合うセルのパターンを一体化することができる。従って、近接ダミー帯を含めたスタンダードセルアレイ1全体のどこにおいても、パターン配置のルールを満たさないような微小なパターンが形成されたり、隣り合うパターン間にパターン配置のルールを満たさないような微小なスペースが形成されたりすることはない。
まず、NウエルパターンおよびPウエルパターンについては、スタンダードセル10のそれぞれは、図3から図5に示されたように、縦方向に配列されたNウエルパターンとPウエルパターンとを有し、第1の近接ダミーセル20および第2の近接ダミーセル30も、図6に示されたように、縦方向に配列されたNウエルパターンとPウエルパターンとを有する。これらのNウエルパターンおよびPウエルパターンは、それぞれのスタンダードセル、第1の近接ダミーセル、および第2の近接ダミーセルの横方向の寸法全体にわたって形成されている。そして、複数のスタンダードセル列を上下方向に配列したスタンダードセルアレイ1内においては、このようなスタンダードセル10を、列毎に、交互に上下方向に反転しながら配列し、第1の近接ダミー帯2内においては、第1の近接ダミーセル20を、このスタンダードセル10の向きに合わせて交互に上下方向に反転しながら配列し、さらに、第2の近接ダミー帯3内においても、第2の近接ダミーセル30を、スタンダードセルアレイ1の上下の最外周に配列されたスタンダードセル10の向きに合わせて、必要ならば上下方向に反転して配列している。このため、縦方向および横方向に隣り合うスタンダードセルおよび近接ダミーセルのNウエルパターンは一体化され、近接ダミー帯を含めたスタンダードセルアレイ全体を横方向に、その寸法全体にわたって連続するNウエルパターン15(図中では太い点線で囲まれた領域)が形成される。そして、近接ダミー帯を含めたスタンダードセルアレイ全体にわたって、縦方向には、このNウエルパターンと、やはり近接ダミー帯を含めたスタンダードセルアレイ全体を横方向に、その寸法全体にわたって連続する、図示されないPウエルパターン(Nウエルパターン以外の領域)とが交互に配列される。
また、電源配線パターンについては、スタンダードセル10のそれぞれは、図3から図5に示されたように、上側の境界に沿ってスタンダードセルを横方向に貫通する正電源配線パターンと、下側の境界に沿ってスタンダードセルを横方向に貫通する接地電源配線パターンとを有し、第1の近接ダミーセル20および第2の近接ダミーセル30も、それぞれ、図6に示されたように、上側の境界に沿って近接ダミーセルを横方向に貫通する正電源配線パターンと、下側の境界に沿って近接ダミーセルを横方向に貫通する接地電源配線パターンとを有する。従って、必要に応じて上下方向に反転した向きでこれらのスタンダードセルおよび近接ダミーセルを配列することにより、縦方向および横方向に隣り合うスタンダードセルおよび近接ダミーセルの正電源配線パターンおよび接地電源パターンはそれぞれ一体化され、近接ダミー帯を含めたスタンダードセルアレイ全体を横方向に、その寸法全体にわたって連続する正電源配線パターン14aおよび接地電源配線パターン14bが、縦方向に交互に配置される。同様に、縦方向および横方向に隣り合うスタンダードセルおよび近接ダミーセルの、電源配線パターンの下層に重なる図示されない活性領域パターンについても一体化され、近接ダミー帯を含めたスタンダードセルアレイ全体を横方向に、その寸法全体にわたって連続する図示されないN+活性領域パターンおよびP+活性領域パターンが、縦方向に交互に配置される。
さらに、スタンダードセル10のそれぞれは、図3から図5に示すように、上下の境界のそれぞれに沿って、電源配線パターンの下層に重なって、横方向に所定ピッチで配置されたコンタクトパターンを有し、第1の近接ダミーセル20および30も、図6に示すように、それぞれ、上下の境界のそれぞれに沿って、電源配線パターンの下層に重なって、同一の所定ピッチで横方向に配列されたコンタクトパターンを有する。従って、必要に応じて上下方向に反転した向きでこれらのスタンダードセルおよび近接ダミーセルを配列することにより、縦方向に隣り合うスタンダードセルおよび近接ダミーセルの、これらのコンタクトパターンも一体化され、近接ダミー帯を含めたスタンダードセルアレイ全体を横方向に貫通する正電源配線パターン14aおよび接地電源配線線パターン14bのそれぞれに重なって、コンタクトパターン13aおよび13bが、横方向に所定ピッチで配置される。
ここで、前述のように、近接ダミーセル20,30については、上下の境界に沿って配置される活性領域パターンを電源配線パターンに接続するコンタクトパターンを省略することも可能である。例えば、第1の近接ダミーセル20のコンタクトパターンを省略した場合、正電源配線パターン14aおよび接地電源配線線パターン14bに重なって横方向に所定ピッチで配置されるコンタクトパターン13a,13bは、第1の近接ダミー帯2内には配置されず、スタンダードセルアレイ1内のみに配置される。このような場合でも、パターン配置のルールは満足される。また、NウエルパターンおよびPウエルパターンについては、近接ダミー帯2内を含めたスタンダードセルアレイ1全体にわたって横方向に一体化されるので、第1の近接ダミー帯内のNウエルおよびPウエルに対する電源の供給は、スタンダードセルアレイ1内に配置された電源配線パターンおよびコンタクトパターンを通じて行われる。
なお、図11には、スタンダードセルおよび近接ダミーセルのみが配列された状態が示されているが、現実の半導体集積回路のレイアウト構造においては、これらの構成要素に加えて、入出力回路セル等の周辺回路セルや、その他のさまざまな構成要素が配置される。また、図11には、配線層のパターンとして、電源配線パターンのみが示されているが、実際の集積回路のレイアウト構造においては、これ以外のさまざまな配線、例えば、スタンダードセル間を相互に接続する信号配線や、スタンダードセルと周辺回路セル等とを接続する信号配線のパターンが、複数の層にわたって、配置される。また、異なる層に配置された配線パターンの間を相互に接続する、層間接続コンタクトのパターンが、必要な位置に配置される。
続いて、いままで説明した半導体集積回路のレイアウト構造を、CADツールによって設計する方法、すなわち、レイアウト方法について説明する。
図12は、本発明の半導体集積回路のレイアウト方法の一実施形態を示すフローチャートである。
CADツールによって半導体集積回路のレイアウトを行うには、まず、図3から図5に示すスタンダードセル10等の複数種のスタンダードセル、図6に示す第1の近接ダミーセル20等の複数種の第1の近接ダミーセル、および図7に示す第2の近接ダミーセル30等の複数種の第2の近接ダミーセルをそれぞれ用意し、これらのセルをライブラリに登録しておく(ステップS1_1)。図11に示した例のように、第1の近接ダミーセル20および第2近接ダミーセル30として同一のものを利用する場合には、1種類の近接ダミーセルのみを、第1の近接ダミーセル20および第2の近接ダミーセル30として、用意すればいい。一方、第1の近接ダミーセル20および第2の近接ダミーセル30として、互いに異なるものを用意することも可能であるし、さらに、第1の近接ダミーセル20および第2の近接ダミーセル30のそれぞれとして、複数のセルを用意することも可能である。
続いて、CADツール上で、このライブラリから、半導体集積回路に要求される論理機能を実現するために必要な複数種のスタンダードセルを選択し、選択した複数種のスタンダードセルを縦横に配列する(ステップS1_2)。このステップS1_2を実施することで、CADツール上では、図1に示すような、スタンダードセルの境界が連なって形成されたそれぞれ縦方向および横方向の辺を外周に有するチャンネルレス型のスタンダードセルアレイが形成される。
次いで、CADツール上で、ライブラリから、第1の近接ダミーセルおよび第2の近接ダミーセルを選択し、第1の近接ダミーセルについては、複数個、上下の境界が互いに接し、かつ、左右いずれかの境界がスタンダードセルアレイの縦方向の辺に接するように配列し、第2の近接ダミーセルについては、複数個、上下いずれかの境界がスタンダードセルアレイの横方向の辺に接するように配列する(ステップS1_3)。このステップS1_3を実施することで、CADツール上では、図1に示すような、第1の近接ダミー帯および第2の近接ダミー帯が形成される。
ここで、前述のように、スタンダードセルおよび近接ダミーセルでは、NウエルパターンおよびPウエルパターンと、上下の境界上の電源配線パターンおよびそれに重なるコンタクトパターンや活性領域パターンが、一定の規則に従って配置されている。このため、これらのスタンダードセルや近接ダミーセルを、必要に応じて上下および左右方向に反転しながら、互いに上下左右の境界を接して配置することのみによって、隣り合うセルのパターンを一体化することができきる。この結果、近接ダミー帯2,3を含めたスタンダードセルアレイ1全体のどこにおいても、パターン配置ルールを満たさないような微小なパターンが形成されたり、隣り合うパターン間にパターン配置ルールを満たさないような微小なスペースが形成されたりすることはない。従って、CADツールを用いたレイアウトにおいても、単に、スタンダードセル10および近接ダミーセル20,30の高さおよび幅を基準とした自動配置を行うことによって、すなわち、特許文献2のような論理合成処理を行ったり、隣り合うセル間の境界部分に補助的なパターンを配置したりすることなく、第1の近接ダミー帯2および第2の近接ダミー帯3を有するスタンダードセルアレイを形成することができる。このため、本発明のレイアウト方法は、必要な計算処理量が少なく、短時間で実施できるという効果を有する。
なお、通常は、ステップS1_1においては、複数種のスタンダードセルとともに複数種の補助セルが用意され、ライブラリに登録される。そして、ステップS1_2においては、このライブラリから、複数種のスタンダードセルとともに、1種もしくは複数種の補助セルが選択され、配列されてスタンダードセルアレイが形成される。
また、実際の半導体集積回路のレイアウト構造を形成するためには、図12に示されたようなステップを経て図11に示されたようなレイアウト構造が形成された後で、さらに、スタンダードセル相互間、もしくはスタンダードセルと周辺回路等との間を接続するための配線が、CADツールの自動配置配線機能を利用して行われる。すなわち、半導体集積回路に要求される機能を実現するために必要な信号配線パターンの配置や、異なる層に配置された配線パターン間の接続を行う層間接続コンタクトパターンの配置が、自動的に行われる。
図13は、図11にのレイアウト図に、図12に示されたようにCADツール上でのスタンダードセル10や近接ダミーセル20,30の自動配置の基準とする、配置グリッド線を加えて示した図である。
この図13には、横方向のグリッド線Gwおよび縦方向のグリッド線Ghが示されている。横方向のグリッド線Gwは、縦方向にスタンダードセルの高さのピッチで配置されている。縦方向のグリッド線Ghは、横方向にスタンダードセルの単位幅のピッチで配置されている。これらのグリッド線Gw,Ghは、スタンダードセル10および近接ダミーセル20,30の配置に用いられる。すなわち、CADツール上でスタンダードセル10および近接ダミーセル20,30を配置する際には、それぞれのセルの原点Oが横方向のグリッド線Gwと縦方向のグリッド線Ghの交点に重なるように配置する。その結果、この例のように、近接ダミーセル20,30の高さがスタンダードセルの高さに等しいか、もしくは整数倍であり、かつ、幅がスタンダードセルの単位幅の整数倍である場合には、それぞれのセル10,20,30の枠の上下、左右の境界が、横方向もしくは縦方向のグリッド線に重なる。従って、近接ダミーセル20,30についても、CADツールによる自動配置を容易に行うことができる。
ここで、図13に示されたグリッド線Gw,Ghは、CADツール上でスタンダードセル10および近接ダミーセル20,30を配置してレイアウト構造を設計する際に基準として利用されるものである。しかし、設計されたレイアウト構造を半導体基板上に形成する際に、グリッド線Gw,Ghは物理的な構造にはならない。この意味において、半導体集積回路のレイアウト構造において、グリッド線Gw,Ghは仮想的なものである。
なお、第1の近接ダミーセル20の幅がスタンダードセルの単位幅の整数倍と一致しない場合でも、必要に応じて左右方向の反転を行い、スタンダードセルアレイ1の縦方向の辺が重なる縦方向のグリッド線Gh上の、横方向のグリッド線Gwとの交点に、近接ダミーセルの原点を重ねるようにすれば、自動配置が可能である。第2の近接ダミーセルの高さがスタンダードセルの高さの整数倍に一致しない場合も、同様に、必要に応じて上下方向に反転すれば、自動配置が可能である。
第2の近接ダミーセルの幅がスタンダードセルの単位幅の整数倍に一致しない場合には、例えば、複数の第2の近接ダミーセルを、その幅のピッチで横方向に配列して、スタンダードセルアレイ全体の幅に合わせた、すなわち、スタンダードセルアレイ全体の幅と等しいか、もしくは略等しい幅の近接ダミーセル列を形成し、必要に応じて上下、左右に反転して、1つ目の第2の近接ダミーセルの原点がスタンダードセルアレイの頂点に重なるように配置する、というような配置処理が必要になる。従って、近接ダミー帯の形成をCADツールの自動配置機能によって容易に行うという観点では、第2の近接ダミーセルとして、幅がスタンダードセルの単位幅の整数倍と等しいものを使用すること好ましい。しかしこのような処理で配置する場合であっても、論理合成処理は不要であり、また、パターン密度の均一性およびパターンの周期性を向上させる効果は得られる。
なお、図11には、複数の第2の近接ダミーセル30を、その枠31の上下の境界31a,31bの一方を近接ダミーセルの外周の横方向の辺に接し、かつ、枠31の左右の境界31c,31dを互いに接して配列して、第2の近接ダミー帯3を形成した例を示した。しかし、第2の近接ダミー帯3の形成において、複数の第2の近接ダミーセル30を、その枠31の左右の境界31c,31dが互いに接するように配列することは、必ずしも必須ではない。例えば、第2の近接ダミーセル30の幅がスタンダードセルの単位幅の整数倍と異なる場合、複数の第2の近接ダミーセル30をスタンダードセルの単位幅の整数倍のピッチで、すなわち、それぞれの第2の近接ダミーセル30の原点が縦方向および横方向のグリッド線の交点に重なるように、配置することが可能な場合もある。この場合、左右に隣り合う第2の近接ダミーセルの枠の左右の境界が互いに接せず、その間に隙間が形成される。こうした方が、第2の近接ダミーセルの自動配置は容易になる。
より具体的には、mを1以上の整数として、第2の近接ダミーセルの幅がスタンダードセルの単位幅のm倍よりも大きく、かつ、m+1倍よりも小さい場合に、単位幅のm+1倍のピッチで配置しても、左右に隣り合う第2の近接ダミーのパターン間で配置ルール違反が発生しないのであれば、m+1倍のピッチで配置することが可能である。例えば、左右に隣り合う第2の近接ダミーのNウエルパターンが一体化されず、その間に、配置ルールで許容される最小値未満の微小なスペースが形成される場合には、そのスペースを埋めるパターンを追加することが必要になり、自動配置は困難になる。しかし、Nウエルパターンの枠外パターンの部分が十分に大きく形成されていれば、第2の近接ダミーセルをスタンダードセルの単位幅のm+1倍のピッチで自動配置することのみによって、左右に隣り合う近接ダミーセルのNウエルパターンを一体化することができる。他の層のパターンについても同様である。
もちろん、左右に隣り合う第2の近接ダミーセル間に隙間が形成されることによって、第2の近接ダミーパターンによるパターン密度の均一性およびパターン周期の向上効果が不十分になったのでは、第2の近接ダミー帯を形成する意味は無い。しかし、形成される隙間の幅がスタンダードセルの単位幅よりも小さいので、スタンダードセルの単位幅のm+1のピッチで配列されることを前提に第2の近接ダミーパタンの設計を行えば、パターン密度の均一性およびパターン周期を向上させることは可能である。
ただしこの場合、第2の近接ダミーセルの設計の際にはスタンダードセルの単位幅の整数倍とは異なる幅の枠を利用したとしても、第2の近接ダミー帯を形成するために第2の近接ダミーセルを配列する際には、スタンダードセルの単位幅のm+1倍の幅を有する枠を想定して配列したと考えることができる。すなわち、実効的には、スタンダードセルの単位幅の整数倍(m+1倍)の幅を有する第2の近接ダミーセルを準備し、それを複数、その枠の左右の境界を互いに接して配列して、第2の近接ダミー帯を形成したと考えることができる。
また、スタンダードセルの単位幅のm+1幅のピッチで配置したのでは、左右に隣り合う第2の近接ダミーセルのNウエルパターンが一体化できない場合には、隣り合う第2の近接ダミーセルのNウエルパターン間を連結して一体化させるため必要な連結用パターンを配置した、連結用セルを用意し、この連結用セルと第2の近接ダミーセルとを組として配列することが可能である。連結用セルの枠の幅を、第2の近接ダミーセルと左右の境界を互いに接して組み合わせることによってスタンダードセルの単位幅のm+1倍になるように設定すれば、第2の近接ダミーセルと連結用セルとの組を、単位幅のm+1倍のピッチで自動配置することができる。
この場合も、第2の近接ダミーセルと連結用セルとが別個に用意されていたとしても、実効的には、両者が組み合わされた、スタンダードセルの単位幅のm+1倍の幅を有する第2の近接ダミーセルを用意し、それを複数、その枠の左右の境界を互いに接して配列して第2の近接ダミー帯を形成したと考えることができる。
次に、本発明の半導体集積回路の製造に利用するフォトマスクについて説明する。
図14は、図11に示す半導体集積回路のレイアウト構造に基づいて作製されたフォトマスクの1つの一部分を示す図である。
図14に示すフォトマスクは、ポジ型レジストの露光を行うためのフォトマスクであって、図11に示す半導体集積回路のレイアウト構造のうちの、ゲート層のパターンを形成するためのマスクである。前記のように、図11に示すスタンダードセル10のゲート層のパターン112は、マスクパターンを半導体基板上に転写した際に生じるパターン変形を予め見越した補正を行う臨界値未満の寸法の部分を有する(図3のl1の部分)。臨界値は、半導体集積回路の製造に使用するフォトリソグラフィ技術に応じて適切に定める。一般的には、露光光の波長λ未満の所定の値にすることが実用的であり好ましい。上記の0.13μm世代の半導体集積回路の形成に使用するフォトリソグラフィ技術では、例えば、露光光として波長248nmの遠紫外光を使用し、臨界値は0.20μmとし、これ未満のパターン寸法の部分を補正の対象とする。
一方、図11に示す近接ダミーセル20,30のゲート層のパターン212,312は、どの部分も臨界値以上の寸法を有する。すなわち、最小寸法(図6のl4の幅)が臨界値以上の寸法である。従って、補正の対象にはならない。
図14に示すフォトマスク5は、石英ガラス基板51の上に、スタンダードセルアレイ1内に配列されたスタンダードセル10のゲート層のパターン112に対応するマスクパターン52、および、近接ダミー帯2,3内に配列された近接ダミーセル20,30内のゲート層のパターン212,312に対応するマスクパターン53が、クロムからなる遮光膜によって形成されたものである。
マスクパターン52,53は、全体的には、図11に示されたレイアウト構造のゲート層のパターン112、212,312と概略相似形である。しかし、臨界値未満の寸法を有する、スタンダードセル10のゲート層パターンに対応するマスクパターン52には、レジストパターン変形を補正する補正パターン521が付加されている。このような補正パターンは、図11のレイアウト構造には存在しない。レイアウト構造のパターンデータからマスクパターンデータを作成する処理において、補正を行う臨界値未満の寸法の部分が抽出される。そして、マスクパターンをフォトリソグラフィ工程によって半導体基板上に転写してレジストパターンを形成する際に発生するパターン変形をあらかじめ見越し、このパターン変形を補正するような形状の補正パターンが生成される。一方、近接ダミーセル20,20のゲート層パターンに対応するマスクパターン53には、このような補正パターンが付加されていない。
また、1/n倍縮小投影露光に使用されるマスクの場合、マスクパターン52,53は補正が行われていない部分においては、図11に示されたパターンの概ねn倍の寸法を有する。ただし、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程での寸法変化を見越して、特定の層のマスクパターン寸法を一定の寸法だけ拡大したり縮小したりする、いわゆる「マスクバイアス」が行われる場合もある。さらに、PチャネルMOSFETの特性とNチャネルMOSFETの特性とのバランスを調整するため、ゲート層のパターンについては、PチャネルMOSFETのゲートになる部分とNチャネルMOSFETのゲートになる部分とに異なる値でマスクバイアスが行われる場合もある。なお、このマスクバイアスは、上記の臨界値未満の寸法の部分に対する補正パターンの追加とは全く別の処理である。
図14に示すフォトマスク5においては、スタンダードセルのマスクパターンに対する補正として、線状のパターンの端部におけるレジストパターン変形を補正する、いわいるハンマーヘッド型の補正パターンを付加する方法を適用した例を示している。補正としては図14の例に限ったわけでは無く、例えば、半導体基板上にパターンを形成するための主パターンの脇にフォトリソグラフィ技術の解像限界以下の寸法の細いパターンを配置する、いわいるScattering bar型の補正でも良い。また、例えばレジストパターンの変形量を光シミュレーションにて予め計算し、それを補正するようにフォトマスクパターンを補正する、いわいるシミュレーションベースOPC(Optical Proximity Correction)法で補正パターンの形状、配置を決めても良い。
他の層のマスクについても同様に形成される。ただし、CADツールを用いて作成する論理レイアウト構造における層と、マスクの層とが一致しない場合もある。例えば、図11に示されたレイアウト構造ではP+活性層とN+活性層と区別があるが、マスクの形成においては、両者のパターンデータを一体化し、共通の活性層マスクを形成する。そして、この活性層マスクを利用して半導体基板上に形成される活性領域の一部をP+活性領域に、他の部分をN+活性領域にするために、図11のレイアウト図には示されていないP+注入用マスクおよびN+注入用マスクが、それぞれ、P+活性層およびN+活性層のパターンデータに基づいたデータ処理によって形成される。また、図11のレイアウト図には示されていないPウエル層のマスクが、Nウエル層パターンのデータを反転することによって形成される。
すでに述べたように、スタンダードセルアレイ1の外周の辺に接して近接ダミーセル20,30を配列して近接ダミー帯2,3を形成すると、パターン密度の均一性、もしくはさらに、パターンの周期性が向上する。その結果、加工寸法精度が向上し、半導体基板上に形成したパターン寸法のバラツキが抑えられる。ここで、第1の近接ダミーセル20および第2の近接ダミーセル30をスタンダードセルアレイ1の外周に対して隙間無く配置したことによる、半導体基板上に形成したレジストパターンに対する寸法バラツキ抑制効果について検証したので、その結果について説明する。
ここでは、3種類の異なった近接ダミーセルを、スタンダードセルアレイの左右の辺に接して配列することによって第1の近接ダミー帯を形成した場合の、スタンダードセルアレイの左右の最外周に配置された図3のスタンダードセルの、幅0.12μmのゲートパターンに対する寸法バラツキ抑制効果を検証した。露光光の波長は248nmである。
図15から図17はそれぞれ、寸法バラツキ抑制効果の検証に用いた近接ダミーセルを示す図である。
図15に示す近接ダミーセルAは、スタンダードセルの単位幅の3倍の幅を持ち、図16および図17にそれぞれ示す近接ダミーセルB,Cはいずれも、スタンダードセルの単位幅の5倍の幅を持つ。いずれの近接ダミーセルも、高さはスタンダードセルの高さと同一である。また、図15から図17に示すいずれの近接ダミーセルA,B,Cも、活性領域パターンa1,b1,c1、ゲートパターンa2,b2,c2、コンタクトパターンa3,b3,c3、電源配線パターンa4,b4,c4で構成されている。P+活性領域パターンとN+活性領域パターンとの区別、およびNウエルパターンの表記は、これらの図では省略されている。
表1に検証結果を示す。
Figure 2005072133
この表1には、図15に示す近接ダミーセルA,図16に示す近接ダミーセルB,図17に示す近接ダミーセルCを、スタンダードセルアレイの外周の左右の辺に接して配置して第1の近接ダミー帯を形成した場合の、左右の最外周のスタンダードセルのゲート層のレジストパターン寸法バラツキの評価結果を、工程能力指数Cpを用いて示してある。またさらに、比較のために、近接ダミーセルが無い場合および、同一の近接ダミーセルをスタンダードセルアレイ外周の左右の辺から離れるように配置した場合についても示してある。
一般的に工程能力指数Cpが1以上であれば工程能力が十分有り、1未満の場合は工程能力が不足していると言われる(例えば、新版品質管理便覧、第2版、日本品質協会、朝香鐵一他監修、ページ118参照)。
表1により、近接ダミーセルA,近接ダミーセルB,あるいは近接ダミーセルCの枠の左右の境界をスタンダードセルアレイ外周の左右の辺に接するように配置した場合には、工程能力指数が1以上であり、工程能力(加工寸法精度)に問題が無いと判定される。
一方、近接ダミーセル無しでは工程能力指数Cpが1未満であり、ゲート層のレジストパターンを形成するフォトリソグラフィ工程の工程能力(加工寸法精度)に問題があると判定される。さらに、近接ダミーセルA,近接ダミーセルB,あるいは近接ダミーセルCの枠の左右の境界とスタンダードセルアレイの左右の辺とが離れるように配置した場合においても工程能力指数がいずれも1以下になり、工程能力(加工寸法精度)に問題が有ると判定される。なお、この場合は、近接ダミーセルの境界とスタンダードセルアレイの外周の辺との距離は、0.13μm世代のデザインルール上許される最小の距離である、0.2μmとしている。
以上の結果により、十分な工程能力を得るためには、近接ダミーセルを、その枠の境界がスタンダードセルアレイの外周に接するように配置することが必要であることが検証された。
続いて、スタンダードセルアレイの外周との距離を開けて近接ダミーセルを配置した比較例について、図面を使用してさらに説明する。
図18は、スタンダードセルアレイ外周から第1および第2近接ダミー帯が離れて配置された例を示す図である。
この図18は、スタンダードセルアレイ1右上の一部分と第1近接ダミー帯2’,第2近接ダミー帯3’との一部を抜き出して図示したものである。半導体集積回路のレイアウト構造において、隣り合う電源配線パターン、もしくは隣り合う活性領域パターンが相互に電気的な分離を保つように定められた配置ルールを満たすように、その間に所定の最小値以上の間隔を設ける必要がある。具体的には、スタンダードセルアレイ1の最外周部の電源配線パターン114と第1の近接ダミーセル20’のスタンダードセルアレイ1側にある電源配線パターン214’との間、およびこれらの電源配線パターンの下層に設けられた活性領域パターン111と211’との間は、配置ルールによって定められた最小間隔(矢印d1参照)以上の間隔を設ける必要がある。同様に、スタンダードセルアレイ1最外周に有る電源配線114と第2の近接ダミーセル30’のスタンダードセルアレイ1側にある電源配線パターン314’との間、およびそれらの下層にある活性領域パターン111と311’との間も、配置ルールを違反しないための最小間隔(矢印d2参照)以上の間隔を設ける必要がある。これらのルール違反をしない最小間隔、例えば、0.13μm世代の半導体集積回路の場合であれば、d1=d2=0.2μmで配置したのがこの図18の例である。
このように、第1および第2の近接ダミー帯をスタンダードセルアレイ外周部から離れて配置する場合、デザインルールを満たすことが必要であるため、スタンダードセルアレイの最外周部のスタンダードセルのパターンと近接ダミー帯の近接ダミーパターンとの間の隙間が大きくなる。この結果、この隙間を通過する露光光の散乱の影響を受け、最外周部のスタンダードセルのパターンの加工寸法制御が困難になる。具体的には、例えば、図18にG1で示された、スタンダードセルアレイの右側の最外周部のスタンダードセル内の、論理レイアウト構造での寸法が0.12μmのゲートパターンに対応するレジストパターンを形成するフォトリソグラフィ工程の工程能力指数は、0.66となる。また、G2で示された、上側の最外周部のスタンダードセル内の、同じく寸法0.12μmのゲートパターンに対応するレジストパターンを形成する工程の工程能力指数は、0.73となる。このように、いずれも不十分なレベルに低下する。
また、図18に示すように、スタンダードセルアレイ1の外周の辺に接することなく第1の近接ダミーセル20’および第2の近接ダミーセル30’を配置すると、第1および第2の近接ダミーセル20’,30’の原点Oは縦および横のグリッド線の交点に乗らなくなる。このため、CADツールの自動配置機能で第1および第2近接ダミーセル20’,30’を配置する事が不可能になる。また、スタンダードセル10の電源配線パターン114と、第1の近接ダミーセル20’の電源配線パターン214’および第2の近接ダミーセル30’の電源配線314’パターンが、単に近接ダミーパターンを配置するのみでは一体化されないので、別途それらを接続する配線を配置する必要が有る。
この考察によって、ゲートパターンの寸法バラツキ抑制効果を保ち、かつ、自動配置が可能とするためには、第1の近接ダミーセルはスタンダードセルアレイ1の縦方向の辺1c,1dと接するように、第2の近接ダミーセルはスタンダードセルアレイ1の上下の辺1a,1bと接するように、それぞれ配置する必要が有る事が判明した。
次に、やはり比較例として、スタンダードセルの高さの整数倍とは異なる高さのダミーセルを第1の近接ダミーセルとして用いた場合について検証したので、以下説明する。
図19は、スタンダードセルアレイ外周の縦方向の辺に沿って、スタンダードセル高さの1倍未満の高さの近接ダミーセルを配置した例を示す図である。図19には、スタンダードセルアレイ1の右端の部分と、このスタンダードセルアレイ1の右辺に沿って近接ダミーセルD配置した第1の近接ダミー帯2’’の一部を抜き出して示してある。
ここで、図19に示す近接ダミーセルDは、隣り合う2つの活性領域パターンd1間距離のデザインルール(矢印S1参照)、隣り合う2つの電源配線パターンd2間距離のデザインルール(矢印S2参照)および、活性領域パターンd1とNウェルパターンd3との間の距離のデザインルール(矢印S3参照)が存在するため、その高さに制限を受ける。
図19に示す半導体集積回路のレイアウト構造では、スタンダードセルアレイ1の外周の右側の辺1dに、近接ダミーセルDと非接触の部分があり、この部分に大きな隙間が生じている。その結果、パターン密度の均一性およびパターンの周期性が低下している。
図19における半導体集積回路のレイアウト構造において、スタンダードセルアレイ1の右側の最外周部のスタンダードセル内の1つのゲートパターン112の、図示した2箇所(G3,G4)のレジストパターン寸法を測定した。G3は、上記の隙間に近接し、パターン密度の均一性およびパターンの周期性が低下している箇所である。これに対してG4は、近接ダミーセルDに接しており、パターン密度の均一性およびパターンの周期性が保たれている箇所である。
図20は、前記のデザインルールを満たして配置可能なさまざまな高さの近接ダミーセルを、スタンダードセルアレイ1の外周の左右の辺に接して配置した場合の、ゲート層のレジストパターンの寸法バラツキを工程能力指数Cpで評価した結果を示すグラフである。
図20のグラフの横軸は、スタンダードセルの高さで規格化した、近接ダミーセルの高さである。すなわち、横軸中の‘1’は、近接ダミーセルの高さがスタンダードセルの高さと等しいことを表し、 ‘2’は、近接ダミーセルの高さがスタンダードセルの高さの2倍の高さであることを表す。また、図20のグラフの縦軸は、ゲート層のレジストパターンを形成するフォトリソグラフィ工程の工程能力指数Cpを示す。
図20のグラフに示すように、ゲートパターンのG4の箇所においては、近接ダミーセルの高さに関わらず工程能力指数Cpは1を常に超えている。しかし、ゲートパターンのG3の箇所においては、近接ダミーセル高さがスタンダードセル高さの整数倍の箇所では工程能力指数Cpが1を超えるが、それ以外の高さでは工程能力指数Cpが1未満になっている。従って、近接ダミーセル高さがスタンダードセル高さの整数倍で無い場合には、十分な工程能力が得られないことが確認された。
続いて、第1の近接ダミー帯および第2の近接ダミー帯のさらに外側に配置される周辺ダミーセルについて説明する。
図21は、第1の近接ダミー帯および第2の近接ダミー帯のさらに外側に周辺ダミーセルを配置した例を示す図である。
図21は、スタンダードセルアレイ1の右上部分を抜き出した図となっており、半導体集積回路のレイアウト構造の一部が示されている。この図21はスタンダードセル10を配列したスタンダードセルアレイ1、第1および第2の近接ダミーセル20,30を配列した第1および第2の近接ダミー帯2,3、ならびに周辺ダミーセル60を配置した周辺ダミー領域6が示されている。ハッチングを掛ける
図21に示すスタンダードセル10は、幅が単位幅の3倍のもの、4倍のもの、ならびに6倍のものである。また、この図21では、第1の近接ダミーセル20と第2の近接ダミーセル30とが同一である。これらの近接ダミーセル20,30の高さはスタンダードセル10の高さと同一であり、幅はスタンダードセルの単位幅の4倍となっている。スタンダードセル10および近接ダミーセル20,30は共通のグリッド線Gw,Ghに沿って配列されている。すなわち、両者とも、横方向のグリッド線Gw(ピッチがスタンダードセルの高さに等しい)および縦方向のグリッド線Gh(ピッチが、スタンダードセルの単位幅に等しい)の交点に原点が重なるように配置されている。この結果、スタンダードセル10および近接ダミーセル20,30は、その枠の上下および左右の境界が、共通のグリッド線Gw,Ghに重なるように配列されている。
近接ダミーセル20,30は、スタンダードセルアレイ1外周の辺に境界を接した状態で配置されている。第1の近接ダミー帯2および第2の近接ダミー帯3の外側には、これらの近接ダミー帯2,3の外周の縁に接するように周辺ダミー配置禁止領域7が設けられている。この周辺ダミー配置禁止領域7は、後から述べる論理合成処理によって周辺ダミーセル60を配置するために設けられる。
周辺ダミーセル60は、周辺ダミー配置禁止領域7のさらに外側に、近接ダミーセルの外側の空間を埋めるように配置され、周辺ダミー領域6が形成されている。この周辺ダミーセル60は、ゲートパターン61と、その下層に配置された活性領域パターン62を有する。図21に示すように、周辺ダミーセル60は、近接ダミーセルに比較して、形状が単純で単位面積あたりのデータ量も少ない。従って、大きな面積を埋めるために適している。
周辺ダミーセル60は、スタンダードセル10および近接ダミーセル20,30の配置に使われるグリッド線Gw,Ghのピッチとは無関係に設定されたピッチを有する、縦方向および横方向のグリッド線Gaw,Gahに沿って配置される。このため、周辺ダミーセル60の配置には、後から述べるような論理合成処理を利用する。
続いて、図21に示す半導体集積回路のレイアウト構造を、CADツールによって設計する方法について説明する。
図22は、スタンダードセルアレイ、近接ダミー帯に加えて周辺ダミーセルまで配置する、半導体集積回路のレイアウト方法を示すフローチャートである。
図22に示すレイアウト方法では、CADツール上で、スタンダードセルおよび近接ダミーセルは、チップ領域に所定のアルゴリズムおよびプログラム、ならびに、共通の配置グリッドを基準にして、自動配置配線機能により自動で配置される。また、その自動配置配線とは別に、論理合成によって周辺ダミーセルが配置される。すなわち、ライブラリから必要なスタンダードセルを選択して、チップ領域に、図21に示す共通の配置グリット線Gw,Ghを基準にして配置し(ステップS2_1)、続いて、やはり共通の配置グリッド線Gw,Ghを基準にして近接ダミーセルを配置する(ステップS2_2)。次に、自動配線を行う(ステップS2_3)。なお、図21では配線の図示は省略されている。一方、ここまでの流れとは別に、図21に示す専用の配置グリッド線Gaw,Gahを基準にして、チップ領域全体に周辺ダミーセルを配置する(ステップS2_4)。
そして、論理合成を行う(ステップS2_5)。このステップS2_5における論理合成は、例えば以下のようにして行う。
チップ領域の中で、自動配置によって配置されたスタンダードセルアレイおよび近接ダミーセルが配置された領域を+1.0μm全体的に拡大し、マージ(一体化)した領域を周辺ダミー配置禁止領域とする。そして、予めチップ全体に配置された周辺ダミーセルから、全体あるいはその一部が前記周辺ダミー配置禁止領域と重なる周辺ダミーセルを削除する。そして、残った周辺ダミーセルを、前記自動配置されたスタンダードセルアレイおよび近接ダミー帯のレイアウトデータとマージ(一体化)し、半導体集積回路のレイアウトデータとする。
この図22に示すレイアウト方法では、全体あるいはその一部が周辺ダミー禁止領域と重なる周辺ダミーセルを削除する例を示した。本発明のレイアウト方法は、それに限定されず、例えば全体が周辺ダミー禁止領域と重なる周辺ダミーセルは削除し、一部が周辺ダミー領域と重なる周辺ダミーセルに対しては所定の論理式にてパターンを修正するといった方法も有る。また図22に示すレイアウト方法では、自動配置を、スタンダードセルと近接ダミーセルだけに対して行った例を示している。本発明のレイアウト方法は、それに限った事ではなく、例えば、メモリーマクロ、アナログマクロ、等、スタンダードセル以外で構成するマクロを加えて自動配置および自動配線を行っても良い。
さらに、図22においては省略されているが、実際の半導体集積回路のレイアウト構造においては、これらのスタンダードセルやマクロ等に加えて、半導体集積回路外からの信号の入出力を行う入出力回路セルが、複数、配置される。そして、スタンダードセルやマクロ等と入出力回路セルとの間の配線も行われる。
図23は、図22に示すフローチャートを実施するCADツール(レイアウト設計システム)の機能ブロック図である。
図23に示すレイアウト設計システム500は、記憶部510、自動配置配線処理部520、論理合成処理部530、および出力部540を有する。
記憶部510には、ネットリスト、配置プログラム、セルライブラリ、周辺ダミーセル、論理式が記憶されている。ネットリストには例えばMOSトランジスタ素子、抵抗素子、容量素子といった回路素子間の接続情報ならびに、例えばオン電流、抵抗、静電容量といった各回路素子の仕様が記録されている。配置プログラムには例えばパッド配置情報、電源配置情報、配置ルール等が記録されている。セルライブラリには複数のスタンダードセルおよび複数あるいは1つの近接ダミーセルが記憶されている。セルライブラリ中のスタンダードセルは複数有り、例えばインバータ、バッファ、XORゲート、ANDゲート、マルチプレクサといった機能を有している。また、スタンダードセルには同じ機能で各種駆動能力を持ったセルが有り、例えば、駆動能力1、駆動能力2、駆動能力5といった種類が記憶部に記憶されている。すなわち、図2ならびに図3から図5にそれぞれ示すようなスタンダードセル等が記憶されている。
自動配置配線部520は、記憶部510に記憶されている、ネットリスト、配置プログラム、セルライブラリを読み込み、ネットリスト及び配置プログラムに基づいて自動配置配線を行う機能を持つ。すなわち、自動配置配線部520は、図22に示すステップS2_1を実行するスタンダードセル配置部521、ステップS2_2を実行する近接ダミーセル配置部522、およびステップS2_3を実行する自動配線部523を備えている。なお、スタンダードセル配置部521は、ネットリストに基づいて必要なスタンダードセルの選択を行ってから、選択したスタンダードセルの配置を行う。
論理合成処理部530は、周辺ダミーセルを読み込んで配置し、配置された周辺ダミーセルと、自動配置配線処理部520によって自動配置配線されたスタンダードセルおよび近接ダミーセルとを、予め決められた論理式に基づいて論理合成する。すなわち、図22に示すステップS2_4およびS2_5を実行する。
出力部540は、完成したレイアウトデータを例えばgdsIIといったレイアウトフォーマットで出力する。
図24は、図21に示す周辺ダミーセルとは異なる周辺ダミーセルを配置した半導体集積回路のレイアウト構造の一部を示す図である。
この図24に示すスタンダードセル10、第1の近接ダミーセル20、および第2の近接ダミーセル30は、図21にそれぞれ示したものと同じである。
図24に示す周辺ダミーセル64は、図21に示す周辺ダミーセル60と同様に、ゲートパターン65と、その下層に配置された活性領域パターン66を有する。しかし、周辺ダミーセル64は、図21の周辺ダミーセル60とは異なり、スタンダードセル10の高さの整数倍、具体的には2倍の高さ、および、スタンダードセル10の単位幅の整数倍、具体的に5倍の幅を有するものである。この周辺ダミーセル64は、スタンダードセルおよび第1および第2の近接ダミーセルを配置するために利用する横方向のグリット線Gwおよび縦方向のグリット線Ghを共通の配置グリッド線として、配置されている。すなわち、グリッド線GwおよびGhの交点と、周辺ダミーセル64の枠のコーナに位置する原点Xが重なるように配置されている。従って、周辺ダミーセル64の配列において論理合成処理を必要としない。例えば図23に示されたような構成のレイアウト設計システムの自動配置配線処理部520の機能を利用して、スタンダードセル10および近接ダミーセル20,30の配置に続いて、周辺ダミーセル64についても自動配置を行うことが可能になる。具体的には、例えば、近接ダミー帯の外周から縦、横に所定のグリッド数だけ離れたグリッド点を基点として自動配置を行うことが可能である。
続いて、図24に示す半導体集積回路のレイアウト構造を、CADツールによって設計する方法について説明する。
図25は、スタンダードセルおよび第1,第2の近接ダミーセルと、スタンダードセルの高さの整数倍の高さおよびスタンダードセルの単位幅の整数倍の幅を有する周辺ダミーセル、を用意した上で、これらを配置して、スタンダードセルアレイおよび第1,第2の近接ダミー帯と、周辺ダミー領域を有する半導体集積回路のレイアウト構造を形成する、レイアウト方法を示すフローチャートである。
図25に示すレイアウト方法では、CADツール上で、スタンダードセル、第1,第2の近接ダミーセル、および周辺ダミーセルは総て、自動配置配線機能により、所定の配置グリッドを基準にしてに自動で配置される。すなわち、図24に示す共通のグリット線Gw,Ghを基準にして、スタンダードセルを配置してスタンダードセルアレイを形成し(ステップS3_1)、続いて近接ダミーセルを配置して近接ダミー帯を形成し(ステップS3_2)、次いで、周辺ダミーセルを配置して周辺ダミー領域を形成する(ステップS3_3)。そして、自動配線を行う(ステップS3_4)。
このように、総てのセルの配置を自動配置で行うことができる場合には、CADツールとして、図23に示すレイアウト設計システム500から論理合成処理部530を省略し、代わりに、自動配置配線処理部520にステップS3_3を実行する周辺ダミーセル配置部を付加したものを用いることができる。
図25では、自動配置配線にあたって、スタンダードセル、近接ダミーセル、および周辺ダミーセルを用意して行った例を示している。本発明はこれに限ったことではなく、例えばメモリーマクロ、アナログマクロなどのスタンダードセル以外で構成されるさまざまなマクロも加えて、自動配置配線を行っても良い。
ここで、周辺ダミー領域を設けた場合と設けなかった場合とで、ゲート遅延時間のバラツキがどれほど違うかについて検証したので、表2を用いて説明する。
Figure 2005072133
この表は、周辺ダミー領域を有するレイアウト構造の半導体集積回路と、周辺ダミー領域を持たないレイアウト構造の半導体集積回路における、この半導体集積回路に内臓させたゲート遅延測定回路の遅延時間のバラツキを比較して示したものである。ゲート遅延測定回路は、スタンダードセルアレイの4隅および中心の合計5箇所に配置されている。いずれの場合にも、近接ダミー領域は形成されている。
周辺ダミー領域無しの半導体集積回路においては、その中心に配置したゲート遅延測定回路の遅延値と、4隅に配置したゲート遅延測定回路の遅延値との間に、最大約20%の大きな差があった。一方、周辺ダミー領域有りの半導体集積回路においては、その中心と4隅とのゲート遅延測定回路の遅延値の差は約6%と大きく改善されている。
近接ダミーによって局所的(〜1μmの範囲)なパターン密度の均一性およびパターンの周期性が高まり、フォトリソグラフィで形成されるレジストパターンの寸法バラツキが抑制されたことに加え、周辺ダミーを配置することによってより広範囲(〜100μm)のパターン密度の均一性が高まり、レジストパターンをマスクとして行われるエッチング工程でのバラツキ発生が抑制され、結果として形成される素子パターン(特に、ゲートパターン)の寸法バラツキが抑制され、遅延時間のバラツキが抑制されたことが理解できる。
なお、フォトリソグラフィ工程での寸法バラツキ抑制のためには、スタンダードセルのパターンと近接ダミーセルとのパターンとの間に大きな隙間を空けないことが重要であり、図18に示されたように、スタンダードセルアレイの外周と近接ダミーセルの境界とを離して近接ダミーセルを配列した場合には十分な効果が得られなかった。これは、フォトリソグラフィ工程が局所的なパターン密度の均一性およびパターン周期性に敏感であるためである。これに対して、エッチング工程は、比較的広範囲のパターン密度均一性に強く影響を受けるが、局所的なパターン密度の不均一性には大きな影響を受けない。従って、図21,24等に示されたように、近接ダミー帯2,3と周辺ダミー領域6との間に隙間ができた場合でも、周辺ダミー領域に6による広範囲のパターン密度均一性向上効果により、エッチング工程でのパターンバラツキが抑制された。
最後に、図1に示されたものとは異なる半導体集積回路のレイアウト構造の例を示す。
実際の半導体集積回路において、スタンダードセルアレイは長方形の形状を持つとは限らず、メモリーマクロ等のマクロセルと組み合わされて、L字状、コの字状、等の形状を持つ場合がある。
図26は、L字状の形状のスタンダードセルアレイの場合の半導体集積回路のレイアウト構造を示す模式図であり、図27は、L字状の形状のスタンダードセルアレイの場合の図26とは異なる半導体集積回路のレイアウト構造を示す模式図である。
図26および図27に示すL字状の形状のスタンダードセルアレイ1やコの字状の形状のスタンダードセルアレイ等の場合、スタンダードセルアレイの外周は、縦方向および横方向の辺をそれぞれ3つ以上持つことになる。近接ダミーを利用してパターン寸法の均一性を高めるためには、このような場合、図26に示すように全ての辺に沿って近接ダミー帯2,3を設けることが好ましい。しかし、図27に示すように、マクロセル100に面する辺を除いた辺に沿って近接ダミー帯2,3を設けることのみによって十分な効果を得ることができる場合もある。例えば、マクロセル100内に、スタンダードセル内と同様の微細なパターンが高い密度で配置されている場合、スタンダードセルアレイの外周部の、マクロセルに面する部分におけるパターン密度の均一性、およびパターン周期性の低下は、マクロセル内のパターンによって緩和される。このため、この部分に近接ダミー帯を設けなくてもパターン寸法バラツキを抑制することが可能である。
本発明の半導体集積回路のレイアウト構造の一例を示す図である。 複数種のスタンダードセルを機能と駆動能力別に示した概念図である。 駆動能力が1倍の、インバータの機能を有するスタンダードセルのパターン配置を示す図である。 駆動能力が2倍の、インバータの機能を有するスタンダードセルのパターン配置を示す図である。 駆動能力が4倍の、インバータの機能を有するスタンダードセルのパターン配置を示す図である。 図1に示す第1の近接ダミーセルの一例のパターン配置を示す図である。 図1に示す第2の近接ダミーセルの一例のパターン配置を示す図である。 近接ダミーセルの大きさを変えたレイアウト構造の一例を示す図である。 近接ダミーセルの大きさを変えたレイアウト構造の一例を示す図である。 近接ダミーセルの大きさを変えたレイアウト構造の一例を示す図である。 本発明の半導体集積回路のレイアウト構造の一部を示す図である。 本発明の半導体集積回路のレイアウト方法の一実施形態を示すフローチャートである。 CADツール上の配置グリッド線を図11に加えて示した図である。 図11に示す半導体集積回路のレイアウト構造に基づいて作製されたフォトマスクのマスクパターンを示す図である。 パターン寸法バラツキ抑制効果の検証に用いた近接ダミーセルのパターン配置を示す図である。 パターン寸法バラツキ抑制効果の検証に用いた別の近接ダミーセルのパターン配置を示す図である。 パターン寸法バラツキ抑制効果の検証に用いたさらに別の近接ダミーセルのパターン配置を示す図である。 スタンダードセルアレイ外周部から近接ダミー帯が離れて配置された半導体集積回路のレイアウト構造の例を示す図である。 スタンダードセルアレイ外周の縦方向の辺に接して、スタンダードセル高さの1倍未満の高さの近接ダミーセルを配置した半導体集積回路のレイアウト構造の例を示す図である。 スタンダードセルアレイ外周の縦方向の辺に接して配置可能な、さまざまな高さの近接ダミーセルを配置した場合の、ゲート寸法バラツキを工程能力指数Cpで評価した結果を示すグラフである。 第1の近接ダミー帯および第2の近接ダミー帯のさらに外側に周辺ダミーセルを配置した半導体集積回路のレイアウト構造の例を示す図である。 スタンダードセルおよび近接ダミーセルに加えて周辺ダミーセルを配置する、半導体集積回路のレイアウト方法を示すフローチャートである。 図22に示すフローチャートを実施するレイアウト設計システムの機能ブロック図である。 第1の近接ダミー帯および第2の近接ダミー帯の外側に、高さがスタンダードセルの高さの整数倍に等しく、幅がスタンダードセルの単位幅の整数倍に等しい周辺ダミーセルを配置した、半導体集積回路のレイアウト構造の一部を示す図である。 図24に示した半導体集積回路のレイアウト構造を作成する、半導体集積回路のレイアウト方法を示すフローチャートである。 L字状の形状のスタンダードセルアレイの場合の半導体集積回路のレイアウト構造を示す模式図である。 L字状の形状のスタンダードセルアレイの場合の図26とは異なる半導体集積回路のレイアウト構造を示す模式図である。
符号の説明
1 スタンダードセルアレイ
10 スタンダードセル
11 枠
111a P+活性領域パターン
111b N+活性領域パターン
112 ゲートパターン
113a,b,c コンタクトパターン
114a 正電源配線パターン
114b 接地電源配線パターン
114c セル内配線パターン
115 Nウェルパターン
2 第1の近接ダミー帯
20 第1の近接ダミーセル
21 枠
211a P+活性領域パターン
211b N+活性領域パターン
212 ゲートパターン
213a,b コンタクトパターン
214a 正電源配線パターン
214b 接地電源配線パターン
215 Nウェルパターン
3 第2の近接ダミー帯
30 第2の近接ダミーセル
31 枠
311b N+活性領域パターン
312 ゲートパターン
313a,b コンタクトパターン
314a 正電源配線パターン
314b 接地電源配線パターン
315 Nウェルパターン
40 補助セル
5 フォトマスク
6 周辺ダミー領域
6’ 周辺ダミー領域
60 周辺ダミーセル
64 周辺ダミーセル
7 周辺ダミー配置禁止領域
100 マクロセル

Claims (13)

  1. 半導体集積回路のレイアウト方法であって、
    上下および左右の境界を有する枠内に、それぞれの論理機能を得るために必要な複数層のパターンが配置された複数種のスタンダードセルであって、該上下の境界間の距離である高さが一定の第1の複数種のスタンダードセルを用意するとともに、
    上下および左右の境界を有する枠内に、前記複数層の少なくとも1つの層のパターンであって、前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない近接ダミーパターンが配置されてなる少なくとも1種類の近接ダミーセルを、該上下の境界間の距離である高さが前記スタンダードセルの一定の高さの整数倍に等しい少なくとも1種類の第1の近接ダミーセルと、該第1の近接ダミーセルと同一もしくは異なる少なくとも1種類の第2の近接ダミーセルとを含んで用意し、
    前記第1の複数種のスタンダードセルから選択された、前記半導体集積回路に要求される論理機能を実現するために必要な第2の複数種のスタンダードセルを、それぞれ少なくとも1個、縦横に配列してなり、その外周に、複数の前記スタンダードセルの境界が連なって形成されたそれぞれ縦方向および横方向の辺を有するチャネルレス型のスタンダードセルアレイを形成し、
    前記第1の近接ダミーセルを複数個、上下の境界が互いに接し、かつ、左右いずれかの境界が前記スタンダードセルアレイの縦方向の辺に接するように配列することにより第1の近接ダミー帯を形成するとともに、前記第2の近接ダミーセルを複数個、上下いずれかの境界が前記スタンダードセルアレイの横方向の辺に接するように配列して第2の近接ダミー帯を形成する
    ことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト方法。
  2. 前記スタンダードセルのそれぞれは、前記枠内に配置された枠内パターンを有するとともに、前記枠外に配置され、隣り合う他のスタンダードセルの枠内パターンと一体化される枠外パターンを有するものとして用意されることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  3. 前記スタンダードセルのそれぞれは、縦方向に配列されたNウエルパターンとPウエルパターンとを、それぞれNウエル層およびPウエル層に有するものとして用意され、
    前記第1の近接ダミーセルが、前記スタンダードセルアレイの縦方向の辺に左右いずれかの境界を接して配列されることによって、前記スタンダードセルアレイの最外周に配列された前記スタンダードセルのNウエルパターンおよびPウエルパターンのそれぞれと一体化される、ダミーセル内NウエルパターンおよびPウエルパターンを、それぞれNウエル層およびPウエル層に有するものとして用意され、
    前記第2の近接ダミーセルが、前記スタンダードセルアレイの横方向の辺に上下いずれかの境界を接して配列されることによって、前記スタンダードセルアレイの最外周に配列された前記スタンダードセルのNウエルパターンもしくはPウエルパターンの一方と一体化される、ダミーセル内NウエルパターンもしくはPウエルパターンを、それぞれNウエル層およびPウエル層に有するものとして用意されることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  4. 前記スタンダードセルのそれぞれは、配線層に、前記上下の境界のそれぞれに沿って横方向に貫通する電源配線パターンを有するものとして用意され、
    前記第2の近接ダミーセルが、前記スタンダードセルアレイの横方向の辺に上下いずれかの境界を接して配列されることによって、前記スタンダードセルアレイの最外周に配列された前記スタンダードセルの電源配線パターンの一方と一体化される、ダミーセル内電源配線パターンを、配線層に有するものとして用意されることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  5. 前記スタンダードセルのそれぞれは、前記電源配線パターンのそれぞれと重なりを有して配置された活性領域パターンを活性層に有するとともに、該それぞれの電源配線パターンと対応する活性領域パターンとを接続するコンタクト層のパターンであって、前記上下の境界のそれぞれに沿って配置されたコンタクトパターンを有するものとして用意され、
    前記第2の近接ダミーセルが、前記スタンダードセルアレイの横方向の辺に上下いずれかの境界を接して配置されることによって、前記スタンダードセルアレイの最外周の前記スタンダードセルのコンタクトパターンの一方と一体化される、ダミーセル内コンタクトパターンを、コンタクト層に有するものとして用意されることを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  6. 前記第1の複数種のスタンダードセルが、前記左右の境界間の距離である幅が、共通の単位幅の整数倍であるものとして用意されるとともに、
    前記スタンダードセルおよび近接ダミーセルに加えて、前記複数層の少なくとも1つの層のパターンであって、前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない、前記近接ダミーパターンとは異なる周辺ダミーパターンが、上下および左右の境界を有するとともに、該上下の境界間の距離である高さが前記スタンダードセルの高さの整数倍に等しく、該左右の境界間の距離である幅が前記スタンダードセルの単位幅の整数倍に等しい枠内に配置された、少なくとも1種類の第1の周辺ダミーセルを用意し、
    前記第1の周辺ダミーセルを縦横にそれぞれ複数個配列して、前記第1および第2の近接ダミー帯が形成されたスタンダードセルアレイの外側に配置された第1の周辺ダミー領域を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  7. コンピュータ上でレイアウトされた、半導体基板上に形成される半導体集積回路のレイアウト構造であって
    上下および左右の境界を有する枠内に、それぞれの論理機能を得るために必要な複数層のパターンが配置された複数種のスタンダードセルであって、該上下の境界間の距離である高さが一定である複数種のスタンダードセルを、それぞれ少なくとも1個、縦横に配列してなり、その外周に、複数の前記スタンダードセルの境界が連なって形成された縦方向および横方向の辺を有するチャネルレス型のスタンダードセルアレイと、
    前記複数層の少なくとも1つの層のパターンであって、前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない第1の近接ダミーパターンが、上下および左右の境界を有するとともに、該上下の境界間の距離である高さが前記スタンダードセルの一定の高さの整数倍に等しい枠内に配置された、少なくとも1種類の第1の近接ダミーセルを、複数個、上下の境界が互いに接し、かつ、左右いずれかの境界が前記スタンダードセルアレイの縦方向の辺に接するように配列してなる第1の近接ダミー帯と、
    上下および左右の境界を有する枠内に、前記少なくとも1つの層のパターンであって、前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない第2の近接ダミーパターンが配置された、少なくとも1種類の第2の近接ダミーセルを、複数個、上下いずれかの境界が前記スタンダードセルアレイの横方向の辺に接するように配列してなる第2の近接ダミー帯と
    を有することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト構造。
  8. 前記スタンダードセルアレイが、前記複数種のスタンダードセルのそれぞれを、前記一定の高さのピッチで配列された横方向の仮想的なグリッド線に上下の境界を重ねて配列することによってなり、
    前記第1の近接ダミー帯が、前記第1の近接ダミーセルのそれぞれの上下の境界を前記横方向のグリッド線に重ねて配列してなることを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路のレイアウト構造。
  9. 前記レイアウト構造の半導体基板上への形成は、フォトリソグラフィー工程によって前記少なくとも1つの層のパターンを該半導体基板上に形成することによって行われるものであり、
    前記スタンダードセルの前記少なくとも1つの層のパターンは、前記フォトリソグラフィー工程におけるパターン変形をあらかじめ見越した補正が必要な寸法の部分を有し、
    前記第1および第2の近接ダミーパターンは、前記パターン変形をあらかじめ見越した補正が不要な最小寸法を有するものであることを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路のレイアウト構造。
  10. 波長λの露光光を使用し、1/n倍に縮小したマスクパターンを半導体基板上に転写して1つの層のパターンを形成するための該マスクパターンが形成されたフォトマスクであって、
    それぞれの論理機能を得るために必要な前記1つの層を含む複数層のパターンが、上下および左右の境界を有する枠内に配置された複数種のスタンダードセルであって、該上下の境界間の距離である高さが一定の複数種のスタンダードセルを、それぞれ少なくとも1個、縦横に配列してなり、その外周に、複数の前記スタンダードセルの境界が連なって形成された縦方向および横方向の辺を有するチャネルレス型のスタンダードセルアレイの、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
    前記1つの層を含む少なくとも1つの層のパターンであって、前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない第1の近接ダミーパターンが、上下および左右の境界を有するとともに、該上下の境界間の距離である高さが前記スタンダードセルの一定の高さの整数倍に等しい枠内に配置された、少なくとも1種類の第1の近接ダミーセルを、複数個、上下の境界が互いに接し、かつ、左右いずれかの境界が前記スタンダードセルアレイの縦方向の辺に接するように配列してなる第1の近接ダミー帯の、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
    前記少なくとも1つの層のパターンであって前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない第2の近接ダミーパターンが、上下および左右の境界を有する枠内に配置された、少なくとも1種類の第2の近接ダミーセルを、複数個、上下いずれかの境界が前記スタンダードセルアレイの横方向の辺に接するように配列してなる第2の近接ダミー帯の、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと
    が形成されてなることを特徴とするフォトマスク。
  11. 前記スタンダードセルアレイのパターンを形成するためのマスクパターンと、前記第1および第2の近接ダミー帯のパターンを形成するためのマスクパターンとの内、前記スタンダードセルアレイのパターンを形成するためのマスクパターンのみが、半導体基板上に転写した際に生じるパターン変形をあらかじめ見越した補正がなされたものであるものであることを特徴とする請求項10記載のフォトマスク。
  12. 248nm以下の波長の露光光を使用してパターンを形成するためのフォトマスクであって、
    前記スタンダードセルアレイのパターンの、λ未満の所定の臨界値未満の寸法の部分を形成するためのマスクパターンに、半導体基板上に転写した際に生じるパターン変形を予め見越した補正がなされたものであることを特徴とする請求項11記載のフォトマスク。
  13. 前記第1および第2の近接ダミー帯のパターンを形成するためのマスクパターンの最小寸法が2×n×λ以下であることを特徴とする請求項11記載のフォトマスク。
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