JP2005024722A - 振動ミラー、光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

振動ミラー、光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】動的に発生するミラー面のうねりを抑え、平面性を確保することで、被走査面において良好な結像性能が得られるようにした振動ミラーを提供する。
【解決手段】本発明は、光ビームを偏向する可動ミラー202と、該可動ミラーと連結され回転軸心を規定するねじり梁208と、上記可動ミラーを揺動する回転力を発生するミラー揺動手段とを有する振動ミラーにおいて、少なくとも上記ねじり梁は、上記可動ミラーと回転軸心からrだけ偏心した2箇所で連結してなり、上記rは、回転軸と直交する方向での可動ミラー幅をAとすると、r>A/6であることを特徴とする。これにより、ねじり梁から伝わる回転駆動力を、よりミラー周辺部において作用させることができ、ミラー基板に働く慣性力分布の重心位置に近づけることができるので、ミラーサイズを大きくしても面変形を低減でき、偏向された光ビームの結像性能の劣化を防止することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタル複写機やレーザプリンタ、レーザプロッタ、レーザファクシミリ等の画像形成装置に用いられる光走査装置や、光走査型の表示装置、車載用のレーザレーダ装置等に応用される振動ミラー(偏向ミラー)および、その振動ミラーを用いた光走査装置および、その光走査装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の光走査装置においては、光ビームを走査する偏向器としてポリゴンミラーやガルバノミラーが用いられるが、より高解像度な画像と高速プリントを達成するには、この回転をさらに高速にしなければならず、軸受の耐久性や風損による発熱、騒音が課題となり、高速走査に限界がある。
これに対し、近年、シリコン(Si)マイクロマシニングを利用した光偏向器の研究が進められており、特許文献1や特許文献2に開示されるように、Si基板を用いて振動ミラー(偏向ミラー)とそれを軸支するねじり梁とを一体的に形成す方式が提案されている。この方式によれば共振を利用して往復振動させるので高速動作が可能であるにもかかわらず、騒音が低く、振動ミラーを回転する駆動力も小さくて済むので消費電力も低く抑えられるという利点がある。
【0003】
しかしながら、これらの振動ミラーにおいては、ミラー面サイズが小さく、振れ角も小さいため従来のポリゴンミラーのように広域を走査することはできず、特許文献3に開示されているように振動ミラーを偏向器とした複数の光走査装置を走査方向を揃えて配列し、画像領域を主走査に分割して画像記録を行う方法をとっている。
【0004】
一般に、ミラー面サイズを大きくすると質量が増え、ねじり梁に作用する回転駆動力に対向してミラー周辺部には慣性力が働くうえ、大気の粘性抵抗の影響により振れ角が小さくなってしまう。
そこで、特許文献4には、ミラー基板の裏側に複数の穴をあけて質量を低減する例が、また、特許文献5には、真空容器内に封止することで粘性抵抗を低減し、駆動電圧を低減する例が示されている。
一方、特許文献6や特許文献7には、回転方向以外の振動を防止するという目的で、ミラー基板の複数箇所でねじり梁を連結する例が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2924200号公報
【特許文献2】
特許第3011144号公報
【特許文献3】
特開2002−258183号公報
【特許文献4】
特開2001−249300号公報
【特許文献5】
特開平5−153338号公報
【特許文献6】
特開2003−15064号公報
【特許文献7】
特表2003−503754号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、画像領域を主走査に分割して画像記録を行なう方法においては、光走査装置各々の走査幅が小さく光路長が短縮できることにより小型化でき、かつ、微小な振動ミラー等を利用して低負荷で光走査ができることにより、低騒音で省電力な画像形成装置を提供することができるといった利点はあるが、上記したようにミラー面サイズを大きくしようとすると、ミラー基板に働く慣性力が大きくなり、回転駆動力を増加しないと振れ角が小さくなってしまう。
そればかりか、ミラー基板自体が100μmと薄く、慣性力がミラー周辺部へいくほど、つまり回転軸心から遠ざかるほど大きく働くため、ねじり梁から伝わる回転駆動力に対してミラー基板をせん断する応力がかかり、ミラー面が正弦波状にうねって面精度を劣化させるという問題がある。
【0007】
ミラー基板に働く慣性力は最大振れ角に近づくほど、つまり、ミラー基板にかかる負の加速度が大きくなるほど大きく、振れ角が大きくなるに伴って面精度も劣化する。
このように、面精度を確保しようとすると、最大振れ角に対して画像形成に用いる振れ角の比、いわゆる有効走査率を低く抑えなければならず、結局のところ、回転駆動力を増加したとしても、振れ角を拡大して画像幅を広げることができない。また、その分、分割数を増やす必要があるため、コストアップとなってしまう。
【0008】
ここで図25は、正弦波状にうねったミラー面に光束を入射した際の影響を説明する図である。ミラー面のうねりは量的には波長レベルのうねりであり、ミラー面の傾きに対し十分小さいが、図では強調して表現している。
いま、ミラー主走査断面のうねりの曲率が変化する領域に、山部351から谷部352にかかった単一の光束353を入射したと想定すると、中央部で反射した光束領域354での収束位置に対し、山部で反射した光束領域355は凸ミラーの作用により収束位置が遠ざかり、反対に谷部で反射した光束領域356は凹ミラーの作用により収束位置が近づく。このため、光束が分割されて、被走査面におけるビームスポットのプロフィール(強度分布)357は、サイドローブを発生して裾野が広がってしまい、画像がぼけ、解像度を低下させて画像品質を著しく劣化させる要因となる。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、上記のような動的に発生するミラー面のうねりを抑え、平面性を確保することで、被走査面において良好な結像性能が得られるようにした振動ミラーおよび、その振動ミラーを用いた光走査装置および、その光走査装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。より詳しくは、請求項1〜5に係る発明では、ねじり梁から伝わる回転駆動力の作用点をミラー周辺部に分散し、慣性力分布の重心に近づけることで、ミラー基板の変形を低減することができる振動ミラーを提供すること、請求項6〜7に係る発明では、ねじり梁が連結される基板にミラー基板を重ねて2重に貼り合わせた構成とすることで、接合面の張力によってミラー基板の変形に対する剛性を向上することができる振動ミラーを提供すること、請求項8に係る発明では、ミラー基板にかかる大気の粘性抵抗を軽減でき、ミラーサイズを大きくしても面変形を低減でき、偏向された光ビームの結像性能の劣化を防止できる構成の振動ミラーを提供することを目的とする。また、請求項9,10に係る発明では、Siマイクロマシニングによる振動ミラーを用い、面精度が補償できる振れ角の範囲を広げることで、より広域が走査できるようにした光走査装置を提供すること、請求項11に係る発明では、Siマイクロマシニングによる振動ミラーを用いた光走査装置を装備することで、小型で、省電力な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1に係る発明は、光ビームを偏向する可動ミラーと、該可動ミラーと連結され回転軸心を規定するねじり梁と、上記可動ミラーを揺動する回転力を発生するミラー揺動手段と、を有する振動ミラーにおいて、少なくとも上記ねじり梁は、上記可動ミラーと回転軸心からrだけ偏心した2箇所で連結してなり、上記rは、回転軸と直交する方向での可動ミラー幅をAとすると、r>A/6であることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の振動ミラーにおいて、上記ねじり梁は、回転軸心としての第1の梁部と、回転軸と直交する第2の梁部とを有し、上記第2の梁部の両端で可動ミラーと連結してなることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1記載の振動ミラーにおいて、上記ねじり梁は、一端を連結し、回転軸心に対称な第1の梁部と第2の梁部とを有し、上記第1、第2の梁部の他端で可動ミラーと連結してなることを特徴とする。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項1記載の振動ミラーにおいて、上記可動ミラーは、リブ状の骨格部と基板表面から堀り下げられた肉抜部とを有することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項4記載の振動ミラーにおいて、上記肉抜部の体積を、可動ミラーの少なくとも回転軸と直交する方向における周辺部が中央部よりも大きくなるようにすることを特徴とする。
【0013】
請求項6に係る発明は、請求項1記載の振動ミラーにおいて、上記可動ミラーは、反射面を形成する第1の基板と、第1の基板と接合され上記ねじり梁が連結される第2の基板とを接合してなることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項6記載の振動ミラーにおいて、上記第1の基板は、少なくとも基板表面に引っ張り応力が働く中間層を介して第2の基板に接合してなることを特徴とする。
さらに請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれか一つに記載の振動ミラーにおいて、上記可動ミラーの揺動空間を、少なくとも大気圧よりも減圧した状態に封止し、上記可動ミラーに入出射する光ビームの透過窓を有する封止手段と、上記ミラー揺動手段と接続され、封止する内外を貫通する端子手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
請求項9に係る発明は、光走査装置において、請求項1乃至8のいずれか一つに記載の振動ミラーと、該振動ミラーにより往復走査される光ビームを射出する光源手段と、上記振動ミラーにより走査された光ビームを被走査面に結像する結像手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、請求項9記載の光走査装置を複数備え、各々の光走査装置により走査される被走査領域を走査方向に繋ぎ合わせて画像を形成することを特徴とする。
【0015】
請求項11に係る発明は、像担持体と、該像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、上記像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより顕像化する現像手段と、上記トナー像を記録媒体に転写する転写手段とを有する画像形成装置において、上記潜像形成手段として、請求項9または10に記載の光走査装置を備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成、動作および作用を、図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す光走査装置の分解斜視図、図2は図1に示す光走査装置の光学素子の配置を示す図、図3は図1に示す光走査装置に用いる振動ミラーモジュールの詳細を示す図、図4は図1に示す光走査装置を組みたてた状態を示す副走査断面図である。
【0017】
まず振動ミラーモジュール130の構成および動作について詳細に説明する。図3(a)は振動ミラーモジュール130の分解斜視図、(b)は振動ミラー基板を構成する第1、第2の基板(Si基板)206,207を示している。
図3において、振動ミラー基板は、2枚のSi基板206,207を酸化膜等の絶縁膜を介して接合して構成される。第1の基板206は厚さ60μmのSi基板からなり、エッチングにより可動ミラー202および同一直線上で軸支するねじり梁208を、その周囲を貫通し固定枠210から分離して形成する。ねじり梁208はT字状に形成され可動ミラー202とは回転軸心から偏心した2端で連結され、中央部はスリット246により分離されている。可動ミラー202はねじり梁208に対して対称に形成され両端の縁部および対向する固定枠210の内辺には数μmのギャップを有して互い違いに噛み合うよう櫛歯状の凹凸を形成している。可動ミラー202の表面にはAu等の金属被膜がスパッタされて反射面となす。また、第1、第2の基板206,207を絶縁層を介して接合した状態で、固定枠210から各々の電極の周囲をエッチングによってエッチストップ層としての絶縁層(酸化膜)まで貫通し、個別に分離することで基板そのものを電極として形成している。
【0018】
本実施例では、可動ミラー202の両端の凹凸部を第1、第2の可動電極(説明では便宜上分けているが同電位)、対向する固定枠210の凹凸部を第1、第2の固定電極203,204としており、固定枠210から可動ミラー202、ねじり梁208、および、ねじり梁の付け根部を有する島部221、各固定電極を有する島部222,223を約5μmの分離溝ギャップをもって分離した構成としている。
【0019】
また、第2の基板207は厚さ140μmのSi基板からなり、エッチングにより中央部を貫通し、上記固定枠210に形成した凹凸部と重なり合う内辺には外郭が一致するように櫛歯状に凹凸を形成し、同様に第3、第4の固定電極211,212となし、固定枠から島部224,225を分離した構成としている。この際、第1の基板206における分離溝と重ならないように分離溝を形成することで、島状に周囲を貫通しても接合された状態が保てるようにしている。
【0020】
第3、第4の固定電極211,212には、可動ミラー202の揺動に沿って第1、第2の可動電極が噛み合うように通過する。
本実施例では、第1、第2の固定電極203,204には同位相の電圧パルスを印加し、第3の固定電極211には第1、第2の固定電極に印加する電圧パルスよりも進んだ位相の電圧パルス、第4の固定電極212には第1、第2固定電極に印加する電圧パルスよりも遅れた位相の電圧パルスが印加される。
【0021】
ここで図5に可動ミラーの振れ角に対応して各電極間に発生する静電トルクの様子を示す。また、図6に電極の断面を示す。図6中、左回り方向の静電トルクを正としている。
可動ミラー202は初期状態では水平であるが、第3の固定電極211に電圧を印加すると対向する可動電極との間で負の方向での静電力を生じ、ねじり梁208をねじって回転され、ねじり梁の戻り力と釣り合う振れ角まで傾く。上記電圧が解除されるとねじり梁の戻り力で可動ミラー202は水平に戻るが、水平に戻る直前に第1、第2の固定電極203,204に電圧を印加することによって正の方向での静電力を生じ、引き続き、第4の固定電極212に電圧を印加することによってさらに正の方向での静電トルクを増すといった電極の切り換えを繰り返し行うことで、可動ミラー202をその両端の可動電極が対向する第1、第2の固定電極を抜ける振れ角(本実施例では約2°)にて往復振動する。
【0022】
ここで、可動ミラー203の慣性モーメント、ねじり梁208の幅と長さを、走査する所望の駆動周波数に合わせ、ねじり梁を回転軸とした1次共振モードの帯域にかかるよう設計することによって、励振されて著しく振幅が拡大され、可動ミラー両端の可動電極が対向する第3、第4の固定電極211,212を抜ける振れ角まで拡大することができる。これによって、第3、第4の固定電極211,212を抜けた振れ角でも水平に戻す方向、すなわち第3の固定電極では可動ミラーに正の方向での静電力が生じるので、静電トルクの働く振れ角範囲を拡大でき、共振周波数を外れた駆動周波数においても大きな振れ角が維持できる。
【0023】
一方、図7には振幅に対して各固定電極へ印加されるパルスのタイミングを示すが、本実施例では往復走査の内、いずれか一方の区間にのみ書込みを行ない、振幅に対して最適なタイミングで電圧パルスを印加することで、効率よく静電トルクが働くように、つまり、ミラー端部の移動方向に対抗したトルクが発生しないように振幅と印加パルスとの位相を設定している。その条件を以下に示す。
【0024】
いま、第3、第4の固定電極211,212の厚さ、言い換えれば第2の基板207の厚さをt、可動ミラー202の振れ角をθ(=5°)、幅を2L(=4mm)、第1の基板206の厚さをt0(=60μm)とするとき、
t0<t<L・sinθ
なる関係となるように設定し、
θ0=arcsin(t0/L)
とすると、第1、第2の固定電極203,204には、
0<α1<θ0
第3、第4の固定電極211,212には、
θ0<α2<θ0
なる可動ミラーの振れ角の範囲に電圧パルスを印加している。
【0025】
図8には駆動周波数に対する振れ角の特性を示すが、駆動周波数を共振周波数に一致させれば最も振れ角が大きくとれるが、共振周波数付近においては急峻に振れ角が変化する特性を有する。従って、初期的には可動ミラーの駆動制御部において固定電極に印加する駆動周波数を共振周波数に合うよう設定することができるが、温度変化等で共振周波数が変動した際には振れ角が激減してしまうことで経時的な安定性に乏しいという欠点がある。図9は温度に対する共振周波数の変動を示している。
また、後述する実施例のように複数の可動ミラーを有する場合には、各々に固有の共振振動数がばらつくため、共通の駆動周波数で駆動できないという問題がある。
【0026】
そこで、本実施例では、駆動周波数を可動ミラーとねじり梁からなる振動部固有の共振周波数近傍で、比較的振れ角変化の少ない、共振周波数から高めに外れた周波数帯域に設定しており、共振周波数2kHzに対し駆動周波数は2.5kHzとし、振れ角は印加電圧のゲイン調整により±5°に合わせている。
この際、可動ミラーの加工誤差による共振振動数のばらつき(本実施例では300Hz)や、温度による共振周波数の変動(本実施例では3Hz)があっても、駆動周波数がいずれの共振周波数にもかからないような周波数帯域、すなわち共振周波数が2kHzであれば2.303kHz以上、または1.697kHz以下に設定することが望ましい。
【0027】
いま、可動ミラーの寸法を、縦2a、横2b、厚さd、ねじり梁の長さをL、幅cとするとSiの密度ρ、材料定数Gを用いて、慣性モーメントIとバネ定数Kは、
I=(4abρd/3)・a^2
K=(G/2L)・{cd(c^2+d^2)/12}
となり、共振振動数fは、
Figure 2005024722
となる。
ここで、梁の長さLと振れ角θは比例関係にあるため、
θ=A/If^2
(Aは定数)
で表され、振れ角θは慣性モーメントIに反比例し、共振振動数fを高めるには慣性モーメントを低減しないと振れ角θが小さくなってしまう。
【0028】
そこで、本実施例では可動ミラー202の反射面の裏側の基板厚dを格子状に残し、それ以外をd/10以下の厚さまでエッチングにより肉抜きすることで、慣性モーメントIを約1/5に低減している。
これらの慣性モーメントに利くパラメータ、ねじり梁の寸法誤差等が共振周波数のばらつきを発生させる要因となる
【0029】
一方、空気の誘電率ε、電極長さH、印加電圧V、電極間距離δとすると、電極間の静電力Fは、
F=εHV^2/2δ
となり、振れ角θは、
θ=B・F/I
(Bは定数)
とも表され、電極長さHが長いほど振れ角θが大きくなり、櫛歯状とすることで櫛歯数nに対して2n倍の駆動トルクを得ている。
このように外周長をできるだけ長くして電極長をかせぐことで、低電圧でより大きい静電トルクが得られるように配慮している。
【0030】
ところで、可動ミラーの速度υ、面積Eに対して、空気の密度をηとすると、空気の粘性抵抗Pは、
P=C・ηυ^2・E^3
(Cは定数)
であり、この粘性抵抗Pが可動ミラーの回転に対抗して働く。従って、可動ミラーを密封し減圧状態に保持するのが望ましい。
【0031】
本実施例では、第1、第2の基板206,207が接合されてなる振動ミラー基板を、中央部を貫通したセラミック板233に接合し、CANパッケージの基体232上に、反射面を上側に向け、基体232の外縁に形成された一対のV溝を結ぶ直線上に回転軸を合わせて装着する。
基体232には、リード端子216が基体を貫通して一体化され、また、第2の基板上面には、振動ミラーの電極パッドが、上記分離された島部224,225には絶縁膜を削除して、また、島部221,222.223は第2の基板に形成した貫通穴226,227,228に絶縁膜を介し金属ペーストを表面まで充填して形成され、各電極パッドとリード端子216先端とをワイヤーボンドにて接続する。そして、基体232の段差部243にキャップ242を被せ、減圧環境下でシール材を介して接合することでキャップ内の空間が1torr以下に密封されるようにしている。この際、非蒸発型ゲッタを同梱し、外部からの加熱で活性化することで、封止後に減圧させてもよい。光ビームは、キャップ上部の開口の内側に接合された透過窓245を通じて入出射される。
【0032】
また、本実施例では、第2の基板207の上面に、可動ミラー202と対向して対向ミラー215を、ねじり梁208と直交する方向に一体に接合している。対向ミラー215は樹脂で成形され、スリット開口213を挟んで屋根状に144.7°の角度をなすよう基板面より各々9°、および26.3°傾けた一対の傾斜面に、金属被膜を蒸着して反射面217と218とを対で配備した構成となっている。対向ミラー215の底面は可動ミラー面と平行に形成され、第2の基板207の枠部上面に当接して接合されるが、この際、第2の基板207には対向ミラーを位置決めするための嵌合穴214が両サイドにエッチングによって開けられ、これに対向ミラー下面から突出するピン241を挿入することで、回転軸に直交して正確に配置されるよう合わせることができる。
【0033】
従来、こういった振動ミラーモジュールにおいては、図10に示すように、可動ミラー301の回転軸心に揃え、直接連結されるようにねじり梁302を形成している。上記したように、ねじり梁302、言いかえれば回転軸に作用する回転駆動力Ftに対し、可動ミラー301の慣性力Fsは回転軸からの距離に応じて作用する、つまり、可動ミラーの幅が大きくなれば、回転軸からの距離で積分されたトータルの慣性力Fsの重心はミラー周辺部に寄った位置となる。従って、可動ミラーをせん断する応力により正弦波状に面がうねる。例えば、振れ角αが5°、可動ミラーの板厚が60μmの場合、ミラー幅(両翼)をAとすると回転軸から約A/6離れた位置で最大変位となり、PVで0.5μmにも達し面精度を劣化させる。
【0034】
これに対し、図11に示す実施例では、ねじり梁303をT字状に形成し、Tバー(回転軸に直交する枝)の両端304,305で可動ミラー306と連結するようにし、中央部はスリット307により分離している。尚、ねじり梁の各幅は同一である。
このようにすることで、Tバーの部分は上記と同様、せん断応力によって変形が大きくなるが、この部分に変形が集中されミラー部の方は平面性を保つことができる。また、上記したトータルの慣性力Fsの重心に近い個所で連結するため、連結位置から可動ミラー端部308に至る領域の慣性力による変形も低減することができる。本実施例では、連結部304,305の間隔rを、r=A/3とし、上記最大変位に相当する位置で連結しているが、変曲点である回転軸から約A/12以上離れた位置、言いかえれば、r>A/6であれば効果が得られる。
【0035】
次に図12は可動ミラーを反射面の裏側からみたときの形状例を示す平面図であり、(a)は上記実施例と同様にねじり梁をT字状とした例、(b)はねじり梁をY字状とした例である。このように、ねじり梁がいかなる形状であっても、可動ミラーと連結する位置を回転軸心から外すことでミラー部の変形を抑え、平面性を保つ効果が得られる。
【0036】
ところで、上記したように慣性力Fsは回転軸からの距離に応じて作用するが、回転軸からの距離に応じて質量を軽減してやれば、可動ミラー周辺部における慣性力Fsをより低減することができる。このため、本実施例では、回転軸に直交するリブ309の数をミラー端にかけて3段階に可変し、可動ミラー周辺部では肉抜き部310の面積を増やすようにしている。
尚、リブのパターンはこれに限るものではなく、後述する実施例のように斜めに配向したり、また、面積が同一でも肉抜きの深さを変えてやってもよく、いかようにもアレンジできる。
【0037】
図13は、ねじり梁が連結される基板206と、反射面を有するミラー基板321とを接合して可動ミラーを構成した例を示す。一般に、Si基板はウエハ表面の研磨や内部応力を有する膜形成による加工歪みによって容易に反ってしまうため、例えば、酸化膜を介して2枚のSi基板が重ね合わされた状態で表面を研磨されたSOI基板を用い、基板の一方で接合状態を開放して可動ミラーを形成する方法では、基板間の応力バランスがくずれ、面精度は数mRにすぎない。そこで、図13(a)に示す例では、前述した第2の基板207によりミラー基板321を形成することで接合状態を維持し、基板間の応力バランスがくずれないようにしている。
【0038】
第1の基板206は、エッチングにより可動ミラーの可動電極およびリブ部323、T字状のねじり梁324、第1、第2の固定電極を有する固定枠325を残し、それ以外の領域を絶縁膜322まで貫通する。同様に、第2の基板207は、エッチングによりミラー基板321、第3、第4の固定電極を有する固定枠326を残し、絶縁膜322まで貫通する。その後、露出された絶縁膜322を溶融することで、可動電極328を備え、肉抜部327が貫通され、ねじり梁324が連結された骨格部上にミラー基板321が接合された可動ミラーが形成できる。この場合、ミラー基板321の厚さは、第3、第4の固定電極と同一で、ミラー基板321自体は可動電極328とは絶縁された構成になる。
【0039】
図13(b)は、ミラー基板329を別途作製し貼り付けた例であり、上記と同様にSOI基板を用いて作製する。第1の基板206は、第1のエッチングにより可動ミラー331、T字状のねじり梁332、第1、第2の固定電極を有する固定枠333を残し、それ以外の領域を絶縁膜322まで貫通し、第2のエッチングにより可動ミラーの可動電極およびリブ部334を残し、肉抜部335を途中まで堀込む。第2の基板207は、エッチングにより第3、第4の固定電極を有する固定枠336を残し、絶縁膜322まで貫通する。その後、露出された絶縁膜322を溶融する。ここまでの工程は図3に示す実施例と同様である。上記実施例では、第1の基板の接合面側に反射膜を形成するが、本実施例では肉抜部335を覆うようにミラー基板329を接合し、中空の可動ミラーを形成している。ミラー基板329は、別ウエハより切り出し、引張り応力を有する酸化膜やフッ化膜338を介して接合する。このように、2枚のSi基板を重ね合わせ、接合面で張力が生じ合うようにすることで静止時における平面性を改善するとともに、動作時においても、せん断応力に対する曲げ剛性が向上されるようにしている。
【0040】
次に、以上に説明した振動ミラーモジュールを用いた光走査装置について説明する。光走査装置の副走査断面を図4に示す。図4において、半導体レーザ101から射出した光ビームは、後述するようにカップリングレンズ110、入射プリズム136を介して振動ミラーモジュール130に入射する。そして、可動ミラー202に対しねじり梁を含む副走査断面内で法線に対して副走査方向に約20°傾けてスリット開口213より光ビームが入射すると、反射した光ビームは第1の反射面217に入射され可動ミラー202に戻される。さらに、可動ミラー202で反射した光ビームはスリット開口213を超えて第2の反射面218に入射し、可動ミラー202との間で3往復しながら反射位置を副走査方向に移動され、可動ミラー202で合計5回反射がなされた後、再度、スリット開口213を通って射出される。
【0041】
本実施例ではこのように複数回反射を繰り返すことで、可動ミラーの振れ角が小さくても大きな走査角が得られるようにし、光路長を短縮している。
いま、可動ミラーでの総反射回数N、振れ角αとすると、走査角θは2Nαで表せる。本実施例では、N=5、α=5°であるから最大走査角は50°となり、その内35°を画像記録領域としている。共振を利用することで印加電圧は微小で済み発熱も少ないが、上式から明らかなように記録速度、つまり共振周波数、が速くなるに従ってねじり梁のばね定数Kを高める必要があり、振れ角がとれなくなってしまう。そこで、上記したように対向ミラーを設けることで走査角を拡大し、記録速度によらず必要十分な走査角が得られるようにしている。また、屋根状に対向して反射面を構成し、可動ミラーへの副走査方向での入射角度が繰り返し反射毎に正負、言いかえれば、反射に伴う進行方向を右向き、左向きに振り分けるようにすることで、斜入射に伴う被走査面での走査線の曲がりを抑え、直線性を維持するとともに、光軸と直交する面内での光束の回転が射出時にはもとの姿勢に戻るようにして結像性能の劣化が起きないように配慮している。
【0042】
図1は本実施例における光走査装置の分解斜視図であり、図2は光学素子の配置を示す図である。光源である半導体レーザ101は、副走査方向に50μmのピッチで2つの発光源がモノリシックに形成され、フレーム部材102に立設された壁に配備された段付き貫通穴103に反対側からステム外周を基準に係合され、段差部に鍔面を突き当てて光軸方向を位置決めがなされ、図14に示す押え板151により背面から押圧固定される。
【0043】
光源部の詳細は図14に示すように、押え板151の突起152をステム外周に形成された切欠に係合し、貫通穴103の中心軸の周りに回転することで、外周部を切り起こして形成した一対の板ばね153をフレーム部材102に形成した庇状の突起154に係合して半導体レーザ101を押圧するとともに、発光源の配列方向が所定量だけ主走査方向から傾くように調整され、ネジ155により回転止めがなされる。また、図1に示すU字状の凹部105には紫外線硬化接着剤(UV接着剤)を介してカップリングレンズ110の光軸が半導体レーザ101からの射出軸と合うように、また、射出光束が平行光束となるように発光点との光軸方向の位置決めを行い、凹部とカップリングレンズ110との隙間のUV接着剤を硬化させて固定する。
【0044】
尚、カップリングレンズ110の調整は、後述するように振動ミラーモジュール130やシリンダレンズ109を取付けた状態でも行うことができ、可動ミラーの面精度やシリンダレンズの焦線位置ずれを無効化でき、これらの精度を緩和できるというメリットがある。また、本実施例の場合、3つの光源部を有するが、これらは全て同一構成である。
【0045】
カップリングレンズ110より射出した2本の平行光束は、振動ミラーモジュール130の射出窓に接合配備され、副走査方向に正の曲率を有するシリンダレンズ109を入射面に貼り付けられた入射プリズム136に入射し、斜面で斜め下向きに反射されて、副走査方向において可動ミラー面で集束する集束光束として振動ミラーモジュール130に入射される。
【0046】
図15には、被走査面におけるビームスポットの配列の一例を示すが、上記したように半導体レーザ101を傾けて装着することにより副走査方向のビームスポット間隔Pを設定する。ビームスポット間隔Pは、後述する第1、第2の走査レンズ116,117を含め光源から被走査面に至る全系の副走査倍率β、2つの光源間のピッチpを用いて、
P=β・p・sinφ
で表され、後述するように、転写ベルト上に形成されたラインの傾き補正量に応じてピッチPを調整している。
【0047】
振動ミラーモジュール130はねじり梁の方向が光軸方向に合うように、フレーム102の底面側に設けられた段付きの角穴104の裏側より基体232の外縁を基準に位置決めされ、段差部に鍔面を突き当てて可動ミラー面の位置を合わせる。本実施例の場合、均等間隔に3つの振動ミラーモジュール130が単一のフレーム部材102により位置決めされる。各振動ミラーモジュール130はプリント基板112に、基体底面から突出したリード端子を各々スルーホールに挿入して半田付けし、フレーム部材102の下側開口を塞ぐように基板上面を当接して固定すると同時に、回路接続がなされる。プリント基板112には半導体レーザの駆動回路、可動ミラーの駆動回路を構成する電子部品、および同期検知センサ113が実装されており、外部回路との配線が一括してなされる。一端をプリント基板112に結線されたケーブル115は半導体レーザ101のリード端子と接続される。
【0048】
フレーム部材102の上面は角穴104の裏側に設けられた各振動ミラーモジュール130のミラー法線方向の突き当て面と平行な面となし、走査レンズを収納するハウジング106の底面より突出した2本の突起135をフレーム部材102の係合穴に挿入して同面上での位置決めを行い、4隅をネジ止めして配備される。本実施例では、ネジ137はフレーム部材102の貫通穴を介してプリント基板112に螺合され、フレーム部材102を挟むように3身一体で結合され、この後に上記半田付けがなされる。
【0049】
ハウジング106には結像手段を構成する第1の走査レンズ116、第2の走査レンズ117が主走査方向に配列され、各々の走査領域がわずかに重なるように位置決めされて一体的に保持される。第1の走査レンズ116は副走査方向基準面の中央に突出され主走査方向の位置決めを行う突起120、および両端を係合して光軸方向の位置決めを行う平押面119を入射面側、出射面側各々に備え、ハウジング106に一体形成された溝122に突起120を係合し、一対の切欠121の各々に各端の平押面119を挿入し波板バネ143で入射面側に押し付け同面内での姿勢を保持することで、光軸と直交する同一面に走査レンズ同士の相対的な配置を合わせ、副走査方向基準面をハウジング106から突出した一対の突起142の先端に突き当てることで、光軸と直交する面内での位置決めがなされて副走査方向の設置高さが決定され、カバー138と一体形成された板バネ141で押圧支持される。
【0050】
一方、第2の走査レンズ117は同様に副走査方向基準面の中央に突出され主走査方向の位置決めを行う突起123、両端に光軸方向の位置決めを行う平押面144を備え、ハウジング106に一体形成された溝122に突起123を係合し、切欠121に平押面144を挿入し波板バネ143で出射面側に押し付け姿勢を保持するとともに、副走査方向基準面をハウジング106から突出した突起145および146の先端に突き当てて設置高さを位置決めし、カバー138と一体形成された板バネ141で押圧支持される。尚、符号147はカバー138を固定するネジである。
【0051】
同期検知センサ113(例えばピンフォトダイオード)は隣接する振動ミラーモジュール130で共用する中間位置と両端位置に配置され、各振動ミラーモジュールの走査開始側と走査終端側とでビームが検出できるように計4箇所に実装される。第2の走査レンズ117の射出面側には各レンズの走査領域間にV字状の高輝アルミ薄板127を貼り付けるミラー受部128がハウジング106に形成され、高輝アルミ薄板127によって反射した光ビームが走査領域間に形成された開口部129、およびフレーム部材の矩形穴を通って各々の同期検知センサ113へ導かれるように、隣接する光走査手段の走査開始側と走査終端側に対応した反射面が向かい合って配置されている。また、カバー138には光ビームが通過する開口139が形成され、ハウジング106上面を密閉するようネジ止めされて前記したように板バネ141により走査レンズを各当接部位に確実に突き当たるように押圧する。
【0052】
次に図16は上述した本発明の光走査装置をタンデム型のカラー画像形成装置に搭載する際の感光体ドラムとの位置決め方法を示す要部分解斜視図である。図1〜4に示した構成の光走査装置のフレーム部材102、ハウジング106は、ある程度剛性が確保されるガラス繊維強化樹脂やアルミダイキャスト等で成形され、ハウジング106の両側面には、一対の位置決めピン131とネジ穴133が形成される。図16に示す画像形成装置の側板632,633は板金で成形され、主走査方向に対向して配置される。各々には各感光体ドラム621,622,623,624の軸受636を位置決めするための切欠635が形成され、係合して感光体ドラム同士の配置精度を保って支持できるようになっている。本実施例では、この軸中心の間隔が感光体ドラムの周長の整数倍、すなわちドラム径をrとすると、k・πrとなるよう均等間隔で配置される。光走査装置640,641,642,643は各々、上記位置決めピン131を側板632,633の勘合穴637に挿入し、ハウジング側壁を側板の内側に当接して、側板間を架橋するように位置決めし、ネジ634を外側から通して固定する。
【0053】
図17は隣接する光走査手段におけるライン像の継ぎ目補正方法を表す図である。本実施例では各々の書出し位置の差が0となるように合わせている。いま、隣接する光走査手段の記録位置がDだけずれている場合を想定する。この場合、D=0となるように補正すればよいが、その補正手段としては、まず、走査ラインの書出タイミングを、ラインピッチp単位で補正する。具体的には、画像データを読み出す同期検知信号の選択により、タイミングを1周期Tのk倍(k・T)毎にずらす。ここで、kは自然数で、L−k・pが最も0に近いkを選択する。次に、残りの分を振動ミラーの振幅位相を1周期Tの1/n倍(T/n)毎にずらして、p/n単位で補正する。ここで、nは自然数で、L−(k+1/n)・pが最0に近いnを選択すればよい。
このようにして転写ベルト638上において隣接する領域に記録されるライン像を繋ぎ合わせることができる。
【0054】
図18には、副走査方向における各ビームスポットの強度分布と、これにより形成される静電潜像の電位分布を示す。図中、左右が副走査方向であり、1画素分のドットに相当する平面および断面図を示す。図に対して左側が第1の発光源からのビーム、右側が第2の発光源からのビームによる電位分布である。
このように、各ビームスポットが近接された状態においては、それによって形成される電位分布は各ビームスポットのプロフィール(光量)が合成された形で一様な分布として再現され、(1)各ビームスポットの光量が同一であれば、ちょうど中間位置を重心とした分布となる。また、(2)各ビームスポットの光量が異なる場合、潜像径が異なる2つの分布が複合されることで、中間位置から光量が高いほうに重心が片寄った分布となる。
【0055】
こうして形成された電位分布の現像バイアス電位よりも高い部分に帯電したトナーが吸引され付着されてドットが形成され、各々の光量をバランスさせることにより、任意の重心位置に対して均一のドット径d0とすることができる。
従って、各ビームスポットの光量の比を変えることにより各ライン間をまたがって潜像の重心位置を移動すれば、走査方向からピッチPの分だけ傾けて1ビームで走査したときと同一幅のラインが形成できることになる。これにより、走査ラインが傾いていてもメカ的な機構を用いずに傾きを補正することができる。
【0056】
図19に示す図では、一例として、記録されるラインの傾きを走査ラインに対して右下がりに補正する場合の例を示す。ラインの傾き補正量Δθは、各色に対応した光走査装置により転写ベルト638上に形成された検出パターン(トナー像)から、図16に示すように発光ダイオード630から投射したビームの反射光をピンフォトダイオード631で受光するレジストずれ検出手段629を転写ベルト638の両端に配置することにより、基準色に対する相対的な偏差として検出される。
【0057】
この検出結果に基づき、第1、第2のビームピッチPを、ラインの傾き補正量Δθに応じて走査幅Lを用い、
P=L・tanΔθ
となるよう上記した方法により設定し、走査開始端では第2のビームの光量を最大、第1のビームを0、また、走査終端では、第1のビームを最大、第2のビームを0とし、第1のビームの光量が単調に増加するように、また、第2のビームの光量が単調に減少するように可変するとともに、走査方向の各位置で各々の和が一定となるようにすることで、図中太線で示すように走査方向に対して、潜像の重心の軌跡が走査ラインに対して右上がりに斜めに形成されるようにしている。また、隣接する領域についても同様に補正することにより、各々記録されるラインは平行に揃えられ、転写ベルト上では斜めに繋ぎ合わされて、傾いたラインが形成できる。
【0058】
ところで、光量はビーム強度と点灯時間との積で表され、上記の如く潜像を形成するには、以下のいずれかの方法を用いてもよい。
▲1▼ビーム強度を可変する。
▲2▼ビームのパルス幅を可変する。
詳細については、後述する半導体レーザの駆動制御にて説明するが、本実施例では、階段状に近似して光量を可変している。
尚、レジストずれ検出手段629では、各色間の傾きずれと同時にレジストずれ(平行シフト分)も検出できるが、これは、上記した隣接する光走査手段におけるライン像の継ぎ目補正方法を、光走査装置間に適用すればよく、同様に補正することができる。
【0059】
次に図20は本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。本実施例は、図16と同様に4つの感光体ドラム504を備えたカラー画像形成装置に本発明を適用した例であり、前述した構成の光走査装置500を4つ用い、その4つの光走査装置500によって各々に対応した感光体ドラム504に1色ずつ画像形成され、転写ベルト501の回転につれて色重ねがなされるタンデム方式のカラーレーザプリンタの例である。また、本実施例では光走査装置を光ビームの射出方向が下向きとなるよう配備される。
中間転写体である転写ベルト501は、駆動ローラと2本の従動ローラとで支持され、移動方向に沿って均等間隔で各感光体ドラム504が配列される。各感光体ドラム504の周囲には、帯電部509、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応したトナーを補給する現像ローラ502およびトナーホッパ部503を有する現像部、転写された後の残トナーをブレードで掻き取り備蓄するクリーニング部508などが一体的に配備されている。
【0060】
各色画像は、転写ベルト501端に形成されたレジストマークを検出するセンサ505(前述のレジストずれ検出手段629に相当する)の信号をトリガとして副走査方向の書出しタイミングをずらして各光走査装置500によって潜像が形成され、現像部にて潜像をトナーで現像して顕像化し、そのトナー像を転写ベルト501に転写して、転写ベルト501上で順次画像を重ねていく。
記録用紙は、給紙トレイ507から給紙コロ506により供給され、4色目の画像形成にタイミングを合わせてレジストローラ510により送り出されて、転写部511にて転写ベルト501から4色同時に転写され、トナー像を載せたまま搬送ベルト515にて定着器512に送られる。転写されたトナー像は定着器512の定着ローラにより定着され、排紙トレイ514に排出される。
【0061】
各光走査装置500は、前述したように複数の光走査手段の走査線をつなぎ合わせて1ラインを形成する。1ラインの総ドット数Lを3分割し画像始端から各々1〜L1、L1+1〜L2、L2+1〜Lドットを割り当てて印字するが、本実施例では各走査領域が感光体上で数mm重なるようにオーバーラップ領域を設け、割り当てる画素数L1、L2を固定せず各色で異なるようにすることで、同一ラインを構成する各色の走査線の継ぎ目が重ならないようにして走査領域の境界をより目立ち難くしている。
【0062】
画像データは、上記したように主走査方向に3分割され、各光走査手段毎にビットマップメモリに保存され、各振動ミラーモジュール毎にラスター展開がなされラインデータとしてバッファに保存される。保存されたラインデータは各同期検知信号をトリガとして読み出され個別に画像記録が行われる。また、後述するように書出しタイミングを各々設定することで書出し始端のレジストが合わせられる。
【0063】
尚、本実施例では、各振動ミラーの共振ピークは異なっても、印加電圧のゲインを可変することによって所定の帯域において振れ角を一致させ共通の駆動周波数で走査するようにしている。
また、環境温度の変化でバネ定数Kが変化し共振帯域が一様にシフトするが、それに対応して駆動周波数を選択し直す場合にも、共通の駆動周波数を与え、走査周波数を各振動ミラーモジュールで共通とすることで、各領域の終端まで各ラインのレジストを一致させることができる。
【0064】
図21は、半導体レーザ、振動ミラー(可動ミラー)の駆動制御系の一例を示すブロック図である。
駆動パルス生成部601は、基準クロックをプログラマブル分周器で分周し、上記したように可動ミラー603の振幅に合わせたタイミングで電圧パルスが印加されるようパルス列を生成し、PLL回路によって各振動ミラーモジュール間で所定の位相遅れδを持たせて各可動ミラーの駆動部602に与えられ電極の各々に電圧が印加される。
【0065】
ここで、振動ミラー間の相対的な位相遅れδを、1走査ラインピッチpを用いて、
δ=(1/fd)・{(Δy/p)−n}
(ここで、nは(Δy/p)−n<1を満足する自然数)
となるように与えれば、継ぎ目における位置ずれは1走査ラインピッチの整数倍となり、振動ミラーの1周期おきの書出しタイミング補正、つまりnライン周期分ずらして書き出すことにより副走査方向のレジストずれΔyを無効化することができ、継ぎ目の位置ずれのない高品位な画像が得られる。
【0066】
本実施例において同期検知センサ604、終端検知センサ605はプリント基板上に配備されるが、検出面は被走査面に到達する光路長と等しい位置に配置されている。図22に、その検出部の詳細を示すが、検出部は、主走査方向に垂直に配置したフォトダイオード801と非垂直なフォトダイオード802を有し、フォトダイオード801のエッジを光ビームが通過した際に同期検知信号、または終端検知信号を発生し、フォトダイオード801からフォトダイオード802に至る時間差Δtを計測することで、上記レジストずれの主要因である副走査方向の走査位置ずれΔyを被走査面である感光体ドラム上に相当する計測値として検出することができる。
【0067】
尚、Δyはセンサ部802の傾斜角γ、光ビームの走査速度vを用いて
Δy=(v/tanγ)・Δt
で表され、Δtが一定であれば走査位置ずれが生じていないことになる。
本実施例では、この時間差Δtを走査位置ずれ演算部で監視することで走査位置ずれを検出し、Δt基準値に合うよう振動ミラー間の位相を常時可変して補正を行うことができる。
【0068】
主走査方向においては、後述するように、各画像領域における走査速度のずれを、(1)各振動ミラーへ印加する電圧パルスのゲイン調整により振れ角(振幅)を所定値に合わせる、また、隣接する画像領域の継ぎ目位置ずれを、(2)可動ミラーの駆動周波数に対応して画素クロックをシフトすることで画像幅の倍率を可変し、走査終端と、隣接する光走査装置の走査開始端との継ぎ目を合わせる、ことにより補正することができる。
【0069】
振動ミラーには基本的に画像記録およびその準備期間以外は駆動電圧が印加されない。電源投入時および待機状態から起動する際にはプログラマブル分周器で連続的に分周比を変えることで駆動周波数fdを高周波側から可変して励振し、振幅検出部610からの出力、すなわち本実施例では同期検知センサ604、走査角−θ0となる近傍に配置された終端検知センサ605とでビームを検出し、この同期検知信号と終端検知信号との時間差Tを振幅検出部610で計測することで、可動ミラーの振れ角(振幅θ0)を検出する。
【0070】
いま、センサで検出される光ビームの走査角をθd、画像中央からの走査時間をt、可動ミラーの駆動周波数をfdとすると
θd/θ0=sin2π・fd・t 、t=T/2
で与えられる。
この時間差Tがあらかじめ定められた基準値T0に達するまで印加する電圧パルスのゲインを可変することによって振れ角を補正する。
【0071】
この補正は、各環境下で定期的、例えばジョブ間で行われる。画像記録中にこの補正を行うと画像の主走査端が揺らいでしまうため、記録中は同一値を保持するようにしている。また、本実施例では複数の振動ミラーを有するが、共通の駆動周波数を選択し、かつゲインの基準値を揃えることで、各振動ミラー間の振れ角が一致するようにしている。
上記補正は振動ミラーモジュール130の各々で行われ、本実施例では3つの光走査手段から構成されるので、全ての補正が終了した後に印字動作を可能としている。
【0072】
次に半導体レーザの駆動制御について説明する。
上述したように、往復走査で潜像のラインピッチを均一にするには、ビーム強度を可変するか、ビームのパルス幅を可変する必要がある。そこで、第1の実施例では、ビーム強度の可変方法について説明する。
【0073】
図23は、半導体レーザへの印加電流(駆動電流)に対するビーム強度を示す図であるが、ビーム強度はしきい値電流を超えると印加電流に比例して増加する。従って、このしきい値電流Ithから所定のビーム強度を得る最大電流Imまでの差Im−Ithをn分割(本実施例では255分割)し、可変データに基づいて段階的に駆動電流を可変すればよい。上記したように、一方の発光源には、同期検知信号をトリガとして、主走査方向の書込開始から書込終端にかけてIthまでImを徐々に減少させ、もう一方の発光源には、書込開始から書込終端にかけてImをIthから徐々に増加させる。
【0074】
ところで、一般的に、LD駆動部606では、半導体レーザからのモニタ信号によりビーム強度が一定となるよう駆動電流を加減するフィードバック制御がなされる。これは、ケース温度の変化に伴いIthや同一のビーム強度を射出するImが変化するためで、この制御を行なわないと低温状態と高温状態とで、ビーム強度が変化して画像濃度が異なるという不具合が生じる。
そこで、本実施例では、あらかじめ定められたモニタ信号の出力値が得られる駆動電流Im’の変化分をしきい値電流のバイアス分ΔIthとして一律に駆動電流に加算することで対処している。
【0075】
次に第2の実施例におけるビームのパルス幅(画素クロックfm)の可変方法について説明する。
クロックパルス生成部607は、書込制御部609からの可変データに基づいて基準クロックf0をプログラマブル分周器で分周した分周クロックをカウントしてkクロック分の長さのパルス幅を有するPLL基準信号faが形成され、PLL回路において基準クロックf0との位相を選択して画素クロックfkが発生される。当然、パルス幅が長ければ形成される潜像の径は大きくなり、短ければ小さくなる。従って、パルス幅を主走査に沿って段階的に切りかえることで可変データに基づいた任意な径の潜像が形成できる。また、上記と同様に、一方の発光源を、同期検知信号をトリガとして、主走査方向の書込開始から書込終端にかけて1画素に相当する潜像径から減少させ、もう一方の発光源を、書込開始から書込終端にかけて1画素に相当する潜像径まで増加させる。
【0076】
ところで、可動ミラーは共振振動されるため、正弦波状に走査角θが変化する。一方、被走査面である感光体ドラム面では均一間隔で主走査ドットを印字する必要があり、上記した走査レンズの結像特性は単位走査角当たりの走査距離dH/dθがsin−1θ/θ0に比例するように、つまり、画像中央で遅く周辺に行くに従って加速度的に速くなるように光線の向きを補正しなければならず、中央部から周辺部にかけて結像点を遠ざけるようにパワー配分された走査レンズが用いられるが、それに伴ってビームスポット径も太ってしまうため、均一なビームスポットを得る上で、最大振幅θ0に対して有効走査領域θsを広げるには限界がある。
【0077】
そこで、本実施例では、図24に示すように、振幅による走査速度の変化に対抗して各画素に対応する位相が書込開始から書込終端にかけて進んだ状態から段階的に遅れるようにすると同時に、各画素のパルス幅が書込開始から画像中央に至る領域では長い状態から段階的に短くなるように、画像中央から書込終端に至る領域では長くなるような画素クロックfmをLD駆動部606に与え、電気的な補正を付加することで、走査レンズの負担を軽減し、走査効率を向上させている。こうした制御は、各画素に対応したドット径が均一になるようにパルス幅とその位相を設定するものであるから、ここで設定された1画素に相当するパルス幅を比例配分したパルスを生成することにより、上記した潜像径の可変があっても、新たに制御回路を付加することなく容易に対応することができる。
【0078】
尚、以上の実施例では、半導体レーザを2つの発光源を有する構成(半導体レーザアレイ)としたが、この限りではなく、単一発光源の半導体レーザからのビームを合成しても、また、2以上の発光源を用いてもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明では、光ビームを偏向する可動ミラーと、可動ミラーと連結され回転軸心を規定するねじり梁と、可動ミラーを揺動する回転力を発生するミラー揺動手段と、を有する振動ミラーにおいて、少なくとも上記ねじり梁は、上記可動ミラーと回転軸心からrだけ偏心した2箇所で連結してなり、上記rは、回転軸と直交する方向での可動ミラー幅をAとすると、r>A/6であることにより、ねじり梁から伝わる回転駆動力を、よりミラー周辺部において作用させることができ、ミラー基板に働く慣性力分布の重心位置に近づけることができるので、ミラーサイズを大きくしても面変形を低減でき、偏向された光ビームの結像性能の劣化を防止することができる。
【0080】
請求項2に係る発明では、請求項1の構成および効果に加え、上記ねじり梁は、回転軸心としての第1の梁部と、回転軸と直交する第2の梁部とを有し、上記第2の梁部の両端で可動ミラーと連結してなることにより、第2の梁部に回転駆動力に伴う変形を生じさせることができ、連結点間のミラー部に歪みを与えることなく平面度を保つことができる。
また、請求項3に係る発明では、請求項1の構成および効果に加え、上記ねじり梁は、一端を連結し、回転軸心に対称な第1の梁部と第2の梁部とを有し、上記第1、第2の梁部の他端で可動ミラーと連結してなることにより、第1、第2の梁部に回転駆動力を分散し、ねじれ変位を両梁の上下変位に変換できるので、連結点間のミラー部に歪みを与えることなく平面度を保つことができる。
【0081】
請求項4に係る発明では、請求項1の構成および効果に加え、上記可動ミラーは、リブ状の骨格部と基板表面から堀り下げられた肉抜部とを有することにより、ミラー基板の質量を軽減することができ慣性力が低減されるので、ミラーサイズを大きくしても面変形を低減でき、偏向された光ビームの結像性能の劣化を防止することができる。
また、請求項5に係る発明では、請求項4の構成および効果に加え、上記肉抜部の体積を、可動ミラーの少なくとも回転軸と直交する方向における周辺部が中央部よりも大きくなるようにすることにより、より大きな慣性力が働くミラー周辺部において質量を軽減して慣性力を低減し、回転駆動力が働く中央部においてねじり梁から伝わる歪みに対抗して剛性を確保するようにできるので、より面変形を低減でき、偏向された光ビームの結像性能の劣化を防止することができる。
【0082】
請求項6に係る発明では、請求項1の構成および効果に加え、上記可動ミラーは、反射面を形成する第1の基板と、第1の基板と接合され上記ねじり梁が連結される第2の基板とを接合してなることにより、ミラー基板の内部応力に伴う反りを2枚の基板を、各々の応力がバランスされるように貼り合わせることによって矯正できるので、平面性が確保でき、面精度が向上して偏向された光ビームの結像性能の劣化を防止することができる。
また、請求項7に係る発明では、請求項6の構成および効果に加え、上記第1基板は、少なくとも基板表面に引っ張り応力が働く中間層を介して、第2の基板に接合してなることにより、接合面に働く張力によってせん断応力に対する剛性を向上できるので、ミラーサイズを大きくしても面変形を低減でき、偏向された光ビームの結像性能の劣化を防止することができる。
【0083】
請求項8に係る発明では、請求項1〜7のいずれかの構成および効果に加え、上記可動ミラーの揺動空間を、少なくとも大気圧よりも減圧した状態に封止し、可動ミラーに入出射する光ビームの透過窓を有する封止手段と、上記ミラー揺動手段と接続され、封止する内外を貫通する端子手段とを備えることにより、ミラー基板にかかる大気の粘性抵抗を軽減できるので、ミラーサイズを大きくしても面変形を低減でき、偏向された光ビームの結像性能の劣化を防止することができる。また、ミラー基板への異物の付着に伴う共振周波数の変化を防止でき、安定した走査周波数が得られる。
【0084】
請求項9に係る発明では、請求項1乃至8のいずれか一つに記載の振動ミラーと、該振動ミラーにより往復走査される光ビームを射出する光源手段と、上記振動ミラーにより走査された光ビームを被走査面に結像する結像手段と、により光走査装置を構成することで、より大きな振れ角まで面変形が抑えられるので、画角を広くでき光路長が縮小されて光学系全体を小型化にすることができる。
また、請求項10に係る発明では、請求項9記載の光走査装置を複数備え、各々の光走査装置により走査される被走査領域を走査方向に繋ぎ合わせて画像を形成することにより、画像記録幅が分割数に応じて小さくできるので、光走査装置の個々をさらに小型化でき、光学系全体を小型化にすることができる。
【0085】
請求項11に係る発明では、像担持体と、該像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、上記像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより顕像化する現像手段と、上記トナー像を記録媒体に転写する転写手段とを有する画像形成装置において、上記潜像形成手段として、請求項9または10に記載の光走査装置を備えたことにより、光学系全体が小型で済み、また、消費電力も小さいので小型で省電力な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す光走査装置の分解斜視図である。
【図2】図1に示す光走査装置の光学素子の配置を示す要部分解斜視図である。
【図3】図1に示す光走査装置に用いる振動ミラーモジュールの詳細を示す図である。
【図4】図1に示す光走査装置を組みたてた状態を示す副走査断面図である。
【図5】可動ミラーの振れ角に対応して各電極間に発生する静電トルクの様子を示す図である。
【図6】振動ミラーモジュールの電極部の断面を示す図である。
【図7】振幅に対して各固定電極へ印加されるパルスのタイミングを示す図である。
【図8】駆動周波数に対する振れ角の特性を示す図である。
【図9】温度に対する共振周波数の変動を示す図である。
【図10】従来の振動ミラーの振動時の変形の説明図である。
【図11】本発明に係る振動ミラーの振動時の変形の説明図である。
【図12】本発明に係る振動ミラーモジュールの可動ミラーの形状例を示す図である。
【図13】本発明に係る振動ミラーモジュールの可動ミラーの別の構成例を示す図である。
【図14】本発明に係る光走査装置の光源部の構成例を示す図である。
【図15】被走査面におけるビームスポットの配列の一例を示す図である。
【図16】本発明の光走査装置をタンデム型のカラー画像形成装置に搭載する際の感光体ドラムとの位置決め方法を示す要部分解斜視図である。
【図17】隣接する光走査手段におけるライン像の継ぎ目補正方法を表す図である。
【図18】副走査方向における各ビームスポットの強度分布と、これにより形成される静電潜像の電位分布を示す図である。
【図19】記録されるラインの傾きを走査ラインに対して右下がりに補正する場合の例を示す図である。
【図20】本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。
【図21】半導体レーザ、振動ミラー(可動ミラー)の駆動制御系の一例を示すブロック図である。
【図22】同期検知センサ、終端検知センサの検出部の一例を示す図である。
【図23】半導体レーザへの印加電流(駆動電流)に対するビーム強度を示す図である。
【図24】書込方向(走査方向)の位置に対するパルス幅と位相差を示す図である。
【図25】正弦波状にうねったミラー面に光束を入射した際の影響を説明する図である。
【符号の説明】
101:半導体レーザ
102:フレーム部材
106:ハウジング
109:シリンダレンズ
110:カップリングレンズ
112:プリント基板
113:同期検知センサ
116:第1の走査レンズ
117:第2の走査レンズ
130:振動ミラーモジュール
136:入射プリズム
202:可動ミラー
203:第1の固定電極
204:第2の固定電極
206:第1の基板
207:第2の基板
208:ねじり梁
210:固定枠
211:第3の固定電極
212:第4の固定電極
500,640〜643:光走査装置
501,638:転写ベルト
504,621〜624:感光体ドラム(像担持体)

Claims (11)

  1. 光ビームを偏向する可動ミラーと、該可動ミラーと連結され回転軸心を規定するねじり梁と、上記可動ミラーを揺動する回転力を発生するミラー揺動手段と、を有する振動ミラーにおいて、
    少なくとも上記ねじり梁は、上記可動ミラーと回転軸心からrだけ偏心した2箇所で連結してなり、上記rは、回転軸と直交する方向での可動ミラー幅をAとすると、r>A/6であることを特徴とする振動ミラー。
  2. 請求項1記載の振動ミラーにおいて、
    上記ねじり梁は、回転軸心としての第1の梁部と、回転軸と直交する第2の梁部とを有し、上記第2の梁部の両端で可動ミラーと連結してなることを特徴とする振動ミラー。
  3. 請求項1記載の振動ミラーにおいて、
    上記ねじり梁は、一端を連結し、回転軸心に対称な第1の梁部と第2の梁部とを有し、上記第1、第2の梁部の他端で可動ミラーと連結してなることを特徴とする振動ミラー。
  4. 請求項1記載の振動ミラーにおいて、
    上記可動ミラーは、リブ状の骨格部と基板表面から堀り下げられた肉抜部とを有することを特徴とする振動ミラー。
  5. 請求項4記載の振動ミラーにおいて、
    上記肉抜部の体積を、可動ミラーの少なくとも回転軸と直交する方向における周辺部が中央部よりも大きくなるようにすることを特徴とする振動ミラー。
  6. 請求項1記載の振動ミラーにおいて、
    上記可動ミラーは、反射面を形成する第1の基板と、第1の基板と接合され上記ねじり梁が連結される第2の基板とを接合してなることを特徴とする振動ミラー。
  7. 請求項6記載の振動ミラーにおいて、
    上記第1の基板は、少なくとも基板表面に引っ張り応力が働く中間層を介して第2の基板に接合してなることを特徴とする振動ミラー。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一つに記載の振動ミラーにおいて、
    上記可動ミラーの揺動空間を、少なくとも大気圧よりも減圧した状態に封止し、上記可動ミラーに入出射する光ビームの透過窓を有する封止手段と、上記ミラー揺動手段と接続され、封止する内外を貫通する端子手段とを備えることを特徴とする振動ミラー。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一つに記載の振動ミラーと、該振動ミラーにより往復走査される光ビームを射出する光源手段と、上記振動ミラーにより走査された光ビームを被走査面に結像する結像手段と、を有することを特徴とする光走査装置。
  10. 請求項9記載の光走査装置を複数備え、各々の光走査装置により走査される被走査領域を走査方向に繋ぎ合わせて画像を形成することを特徴とする光走査装置。
  11. 像担持体と、該像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、上記像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより顕像化する現像手段と、上記トナー像を記録媒体に転写する転写手段とを有する画像形成装置において、
    上記潜像形成手段として、請求項9または10に記載の光走査装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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