JP2007025009A - 光スキャナユニット及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

光スキャナユニット及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】共振を利用してミラーを振動させる光スキャナユニットにおいて、ミラーの起動不良を確実に防止するとともに、この光スキャナユニットを備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】ミラー92の起動時において、固定電極側パッド96a,96bとミラー電極側パッド94a,94bの間に印加する電圧を所定の電圧よりも下げ、固定電極95a,95bとミラー電極93との間に働く静電引力を小さくする。これにより、ミラー92の駆動力が小さくなり、ミラー92の起動時において、ミラー92の振角が所定の振角よりも小さくなる。そして、ミラー92が起動してから所定時間が経過したときに、固定電極側パッド96a,96bとミラー電極側パッド94a,94bの間に印加する電圧が所定の電圧に設定されてミラー92が所定の振角で振動するように、ミラー92が起動してからの経過時間に応じて印加電圧を直線的または段階的に増加させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ミラーを振動させて光ビームを走査する光スキャナユニット、及びこの光スキャナユニットを備えたプリンタ、ファクシミリ、或いは複写機等の画像形成装置に関する。
従来より、レーザ光などの光ビームを走査する光スキャナユニットが知られており、この光スキャナユニットは、プリンタ、ファクシミリ、或いは複写機等の画像形成装置に設置される。そして、この光スキャナユニットでは、半導体レーザから出射されたレーザ光を高速で回転するポリゴンミラーに入射させ、ポリゴンミラーで反射したレーザ光により感光ドラム上を走査してこの感光ドラムの表面に静電潜像を形成するようにしている。
一方、近年においては、画像の解像度を上げるために、或いは、画像の印字速度を高めるために、ポリゴンミラーの回転の高速化が求められている。しかしながら、ポリゴンミラーの回転速度を増加させると、ポリゴンミラーの回転軸を支持する軸受けの耐久性、ポリゴンミラーの表面と空気との摩擦(即ち、風損)によるポリゴンミラーの発熱、及びポリゴンミラーを回転させるモータの騒音や発熱、などの問題が生じる。
この問題を解決するため、ポリゴンミラーに代えて、シリコン基板でミラーを形成し、共振を利用してこのミラーを振動させるようにした光スキャナが提案されている(特許文献1参照)。この光スキャナでは、矩形状の支持基板に設けられた凹部の内側にシリコン薄板から成るミラーが形成されるとともに、ミラーの側面から外方に突出する2本のトーションバーが支持基板に支持される。また、ミラーの少なくとも周辺領域、或いは表面にミラー電極部が形成される。更に、支持基板に形成された凹部の両側の部分の上面に、絶縁体を介して固定電極が配置される。尚、固定電極は、ミラー電極部よりも高い位置に形成されている。
そして、2つの固定電極のうち一方の固定電極とミラー電極部との間に所定の電圧を印加すると、この固定電極とミラー電極部との間に静電引力が働き、ミラーに生じる慣性力と各トーションバーの復元力とが等しくなる位置までミラーが回転する。また、2つの固定電極のうち電圧を印加する固定電極を交互に変化させることで、ミラーを所定の振角で振動させることができる。
また、上記特許文献1では、ミラーを振動させるために、固定電極とミラー電極部との間に働く静電引力を利用しているが、電磁力を利用して振動するガルバノミラーも提案されている(特許文献2参照)。このガルバノミラーにおいて、枠状のシリコン基板の内側に全反射ミラーが形成された可動板が配置されるとともに、可動板の側面から外方に突出する2本のトーションバーがシリコン基板に支持される。また、可動板の上面の周縁部には、平面コイルが設けられる。更に、シリコン基板の上面の互いに対向する位置に上側ガラス基板を介して円形状の永久磁石が配置されるとともに、シリコン基板の下面の互いに対向する位置に下側ガラス基板を介して円形状の永久磁石が配置される。
そして、シリコン基板の上面側に配置された永久磁石とシリコン基板の下面側に配置された永久磁石との間に平面コイルを横切る方向の磁界が形成されるため、平面コイルに電流を流すと、平面コイルの電流密度と磁束密度に応じて可動板の両端に電磁力が発生し、ミラーに生じる慣性力とトーションバーの復元力が等しくなる位置まで全反射ミラーが回転する。また、平面コイルに流す電流の向きを交互に変化させることで、全反射ミラーを所定の振角で振動させることができる。
特開平11−52278号公報 特開平7−175005号公報
ここで、上記特許文献1の光スキャナにおいて、ミラーの共振周波数は、ミラーの慣性モーメントと各トーションバーのバネ定数とから決定される。また、ミラーの振角は、ミラーの駆動周波数と、固定電極とミラー電極の間に働く静電引力によりミラーに与えられる駆動力と、に基づき算出される。そして、ミラーを所定の振角で振動させるためには、固定電極とミラー電極部との間に所定の電圧を印加して、ミラーの共振周波数に応じた駆動力をこのミラーに与える必要がある。
しかしながら、ミラーの起動時において、所定の振角でミラーが振動するように、固定電極とミラー電極部との間に所定の電圧を印加すると、この固定電極とミラー電極の間に働く静電引力によりミラーに与えられる駆動力とミラーの慣性モーメントとがバランスされてしまう。このため、ミラーが停止した状態に保たれ、ミラーを所定の振角で振動させることが困難であるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、共振を利用してミラーを振動させる光スキャナユニットにおいて、ミラーの起動不良を確実に防止するとともに、この光スキャナユニットを備える画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の光スキャナユニットは、光ビームを発射する光源と、前記光源より発射された光ビームを反射することにより光ビームを被走査面を走査させるためのミラーと、前記ミラーに電圧を印加することによって印加電圧の大きさに応じた振角で前記ミラーを振動させるミラー駆動手段と、を備える光スキャナユニットにおいて、光ビームによる被走査面の走査が行われるとき、前記ミラー駆動手段が前記ミラーに所定の電圧を印加することによって前記ミラーが所定の振角で振動するとともに、前記ミラー駆動手段が、前記ミラーの起動時に、前記ミラーが所定の振角で振動するときの電圧よりも低い電圧を前記ミラーに印加することを特徴とする。
このように、ミラーの起動時には、ミラーが起動した後に光ビームによる被走査面の走査が行われるときよりも、ミラーの印加電圧が低く設定される。よって、ミラーの起動時には、ミラーが起動した後に光ビームによる被走査面の走査が行われるときよりも、ミラーに電圧を印加することによってミラーに働く静電引力が小さくなり、ミラーに与えられる駆動力が小さくなる。このため、ミラーの起動時に、ミラーの駆動力とミラーの慣性モーメントとのバランスを崩して、所定の振角よりも小さな振角でミラーの振動を開始させることができる。
このように構成された光スキャナユニットにおいて、前記ミラーが起動してから所定時間の経過後に、前記ミラーに印加される電圧が前記ミラーが所定の振角で振動するときの電圧となるように、前記ミラー駆動手段が、前記ミラーに印加する電圧を直線的に増加させる。
このように、ミラーが起動してから所定時間が経過するまで、ミラー駆動手段によるミラーへの印加電圧が直線的に増加してゆく。そして、ミラーが起動してから所定時間が経過したとき、ミラー駆動手段によってミラーが所定の振角で振動するような電圧がミラーに印加される。尚、これは、ミラーが起動してからの経過時間に応じてミラーの印加電圧が直線的に増加するような回路を画像形成装置に設置することにより、ハード的に実現することができる。
また、このように構成された光スキャナユニットにおいて、前記ミラーが起動してから所定時間の経過後に、前記ミラーに印加される電圧が前記ミラーが所定の振角で振動するときの電圧となるように、前記ミラー駆動手段が、前記ミラーに印加する電圧を段階的に増加させる。
このように、ミラーが起動してから所定時間が経過するまで、ミラー駆動手段によるミラーへの印加電圧が段階的に増加してゆく。そして、ミラーが起動してから所定時間が経過したとき、ミラー駆動手段によってミラーが所定の振角で振動するような電圧がミラーに印加される。尚、これは、ミラーが起動してからの経過時間に応じてミラーの印加電圧を数段階に設定するプログラムを画像形成装置に記憶させることにより、ソフト的に実現することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の光スキャナユニットは、光ビームを発射する光源と、前記光源より発射された光ビームを反射することにより光ビームを被走査面を走査させるためのミラーと、前記ミラーの駆動周波数を設定することによって駆動周波数の大きさに応じた振角で前記ミラーを振動させるミラー駆動手段と、を備える光スキャナユニットにおいて、光ビームによる被走査面の走査が行われるとき、前記ミラー駆動手段が前記ミラーの駆動周波数を所定の周波数に設定することで前記ミラーが所定の振角で振動するとともに、前記ミラー駆動手段が、前記ミラーの起動時に、前記ミラーが所定の振角で振動するときの駆動周波数よりも高い駆動周波数を前記ミラーに対して設定することを特徴とする。
このように、ミラーの起動時には、ミラーが起動した後に光ビームによる被走査面の走査が行われるときよりも、ミラーの駆動周波数が高く設定される。即ち、ミラーの起動時におけるミラーの駆動周波数が、ミラーの共振周波数よりも高く設定される。よって、ミラーの起動時におけるミラーの振角がミラーの起動後に光ビームによる被走査面の走査が行われるときの所定の振角と一致することを回避でき、ミラーの駆動力とミラーの慣性モーメントとのバランスを崩して、所定の振角よりも小さな振角でミラーの振動を開始させることができる。
このように構成された光スキャナユニットにおいて、前記ミラーが起動してから所定時間の経過後に、前記ミラーの駆動周波数が前記ミラーが所定の振角で振動するときの駆動周波数となるように、前記ミラー駆動手段が、前記ミラーの駆動周波数を直線的に低下させる。
このように、ミラーが起動してから所定時間が経過するまで、ミラー駆動手段によるミラーの駆動周波数が直線的に低下してゆく。そして、ミラーが起動してから所定時間が経過したとき、ミラー駆動手段によってミラーが所定の振角で振動するような駆動周波数がミラーに対して設定される。尚、これは、ミラーが起動してからの経過時間に応じてミラーの駆動周波数が直線的に低下するような回路を画像形成装置に設置することにより、ハード的に実現することができる。
また、このように構成された光スキャナユニットにおいて、前記ミラーが起動してから所定時間の経過後に、前記ミラーの駆動周波数が前記ミラーが所定の振角で振動するときの駆動周波数となるように、前記ミラー駆動手段が、前記ミラーの駆動周波数を段階的に低下させる。
このように、ミラーが起動してから所定時間が経過するまで、ミラー駆動手段によるミラーの駆動周波数が段階的に低下してゆく。そして、ミラーが起動してから所定時間が経過したとき、ミラー駆動手段によってミラーが所定の振角で振動するような駆動周波数がミラーに対して設定される。尚、これは、ミラーが起動してからの経過時間に応じてミラーの駆動周波数を数段階に設定するプログラムを画像形成装置に記憶させることにより、ソフト的に実現することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、表面に静電潜像を形成するための感光ドラムと、上述の何れかの光スキャナユニットと、を備え、前記光スキャナユニットの前記ミラーで反射された光ビームを一様に帯電した前記感光ドラム上を走査させることにより、前記感光ドラムの表面における光ビームが走査された部分に静電潜像を形成することを特徴とする。
本発明によれば、ミラー駆動手段が、ミラーの起動時に、ミラーが所定の振角で振動するときの電圧よりも低い電圧をミラーに印加することにより、ミラーに与えられる駆動力を小さくしてミラーの駆動力とミラーの慣性モーメントとのバランスを崩すことができ、所定の振角よりも小さな振角でミラーの振動を開始させることができる。また、本発明によれば、ミラー駆動手段が、ミラーの起動時に、ミラーが起動した後に光ビームによる被走査面の走査が行われるときよりも高い駆動周波数をミラーに対して設定することにより、ミラーの起動時におけるミラーの振角がミラーの起動後に光ビームによる被走査面の走査が行われるときの所定の振角と一致することを回避でき、ミラーの駆動力とミラーの慣性モーメントとのバランスを崩して、所定の振角よりも小さな振角でミラーの振動を開始させることができる。従って、本発明によれば、共振を利用してミラーを振動させる光スキャナユニットにおいて、ミラーの起動不良を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態》
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置は、感光ドラム10と、この感光ドラム10の表面全体を帯電させる帯電ユニット20と、感光ドラム10の表面にレーザ光を照射するレーザスキャナユニット30と、感光ドラム10の表面に形成される静電潜像にトナー41を付着させることで現像を行う現像ユニット40と、感光ドラム10の表面に付着したトナー41を記録紙に転写する転写ユニット50と、記録紙に転写されたトナー41を記録紙に定着させる定着ユニット60と、定着ユニット60で生じる熱を画像形成装置の外部へ放熱することで画像形成装置の内部を冷却する冷却ファン70と、を備えている。
また、図1に示すように、この画像形成装置には、多数の記録紙が収容される給紙カセット80と、給紙カセット80から記録紙を送り出す給紙ローラ81と、給紙ローラ81から送り出された記録紙を搬送する搬送ローラ82と、搬送ローラ82を通過した記録紙の向きを矯正するとともに記録紙が搬送されるタイミングを調整する一対のレジストローラ83と、一対のレジストローラ83から感光ドラム10へ記録紙を搬送するとともに感光ドラム10を通過した記録紙を定着ユニット60へ搬送する搬送ガイド84と、定着ユニット60を通過した記録紙を画像形成装置の外部へ排出するための排紙ローラ85と、排紙ローラ85から画像形成装置の外部へ排出された記録紙を貯めておくための排紙トレイ86と、が設置されている。
このような構成の画像形成装置において、帯電ユニット20は、図1に示す帯電ローラ21を備えており、この帯電ローラ21は感光ドラム10に近接する位置に設置されるとともに、帯電した帯電ローラ21の放電によって感光ドラム10の表面を負に帯電させる。また、図1に示すように、レーザスキャナユニット30は、感光ドラム10へ向けて半導体レーザ31a(図2参照)からレーザ光を照射するものであり、感光ドラム10のうちレーザ光が照射された部分を正に帯電させることでこの部分に静電潜像を形成する。尚、レーザスキャナユニット30の構成については、後で図面を参照しながら詳細に説明する。
また、図1に示すように、現像ユニット40は、感光ドラム10の近傍に設置されており、その内部にトナー41が収容されるとともにトナー41を感光ドラム10へ供給するための現像ローラ42を備えている。そして、現像ユニット40は、感光ドラム10の表面に形成された静電潜像にトナー41を付着させることで現像を行う。また、転写ユニット50は、図1に示す転写ローラ51を備えており、この転写ローラ51と感光ドラム10との間に記録紙を挟むニップ部が形成されている。そして、転写ユニット50は、このニップ部を記録紙が通過する際に、正に帯電した転写ローラ51に感光ドラム10に付着したトナー41を引き寄せることでこのトナー41を記録紙に転写する。
更に、図1に示すように、定着ユニット60は、定着ローラ61と、この定着ローラ61の内部に設置されるとともに該定着ローラ61を加熱するための定着ヒータ62と、加圧ローラ63と、を備えており、この定着ローラ61と加圧ローラ63との間に記録紙を挟むニップ部が形成されている。そして、定着ユニット60は、このニップ部を記録紙が通過する際に、定着ローラ61の熱によって記録紙に転写されたトナー41を溶解させるとともに加圧ローラ63によって記録紙に圧力を加えることでトナー41を記録紙に定着させる。
また、このように構成された画像形成装置において、図2に示すように、レーザスキャナユニット30は、レーザ光を出射する光源としての半導体レーザ31aを備えるレーザユニット31と、半導体レーザ31aより出射されたレーザ光を平行光束とするコリメータレンズ32と、コリメータレンズ32を通過したレーザ光の光量及びビーム径を調整する絞り33と、共振を利用して図2の矢印a,bで示す方向に所定の振角で振動させることによりレーザ光の反射角度を連続的に変化させる振動ミラー34と、振動ミラー34で反射したレーザ光の走査速度を補正するためのf−θレンズ35と、振動ミラー34で反射した後にf−θレンズ35を透過したレーザ光を検出するビーム・ディテクトセンサ36(以下、「BDセンサ36」と呼ぶ)と、を備えている。
このようにレーザスキャナユニット30が構成されるとき、振動ミラー34は、ミラー駆動手段によって所定の駆動電圧が印加されることにより、所定の振角で振動する。そして、振動ミラー34が図2に示す矢印aの方向に移動するにつれ、即ち、振動ミラー34が図2に実線で示す位置から破線で示す位置に移動するにつれ、振動ミラー34で反射したレーザ光が、f−θレンズ35を透過し、感光ドラム10の表面を図2に示す矢印Aの方向に走査する。このとき、感光ドラム10の表面のうちレーザ光が照射された部分に静電潜像が形成され、感光ドラム10に対する画像データの書き出しが行われる。
また、BDセンサ36は、感光ドラム10に対して画像データの書き出しを行うタイミングを調整するために用いられる。そして、振動ミラー34が図2に示す矢印bの方向に移動して実線で示す位置に来ると、振動ミラー34で反射したレーザ光が、f−θレンズ35を透過し、BDセンサ36に入射する。よって、振動ミラー34が所定の振角で振動すると、BDセンサ36に所定のタイミングでレーザ光が入射し、BDセンサ36において所定のタイミングで検出信号が検出される。そして、BDセンサ36の検出信号を用いて振動ミラー34の振角を変化させることにより、感光ドラム10に対して画像データの書き出しを行うタイミングが調整される。
また、図3(A)にレーザスキャナユニット30に設置される振動ミラー34の平面図を、図3(B)にレーザスキャナユニット30に設置される振動ミラー34の断面図を、それぞれ示す。
図3(A)及び(B)に示すように、この振動ミラー34において、矩形の厚板で形成された支持基板90の中央部分に凹部90aが形成されるとともに、支持基板90の凹部90aを挟む両側の部分の上面に矩形板状の絶縁体91a,91bがそれぞれ配置されている。また、支持基板90の凹部90aには、凹部90aの底面と平行にシリコン薄板から成るミラー92が形成されており、ミラー92の上面の高さが絶縁体91a,91bの上面の高さと概ね等しくなっている。
そして、このミラー92には、その側面から外方に突出する2本のトーションバー92a,92bがミラー92の本体部分と一体的に形成されており、ミラー92における各トーションバー92a,92bの先端部分が各絶縁体91a,91bを介して支持基板90に支持されている。よって、ミラー92は、各トーションバー92a,92bの捩れにより、ミラー92の平面方向と垂直な方向に振動可能に構成される。また、ミラー92の少なくとも周辺領域、或いは表面には、導電性を有するミラー電極93が形成されている。更に、ミラー92に形成された2本のトーションバー92a,92bは、それぞれの先端部分が各絶縁体91a,91bの上面に形成されたミラー電極側パッド94a,94bに接続されている。
また、支持基板90上に配置される各絶縁体91a,91bの上面には、導電性を有する矩形板状の固定電極95a,95bが形成されている。即ち、これらの固定電極95a,95bは、その下面の高さがミラー92の上面の高さと概ね等しくなっている。そして、これらの固定電極95a,95bは、その内側縁部が支持基板90に設けられた凹部90aの一部を覆うように、各絶縁体91a,91bの内側縁部よりも内側に入り込んでおり、ミラー92の周辺領域に形成されたミラー電極93に近接している。また、各固定電極95a,95bの上面には、固定電極側パッド96a,96bが形成されている。
このように構成された画像形成装置において、画像形成装置の電源をONにすると、画像形成装置内部の各ユニットに電力が供給されるとともに、画像形成装置内部の各ユニッとの動作が制御される。よって、図1に示す画像形成装置において、上述した帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、及び定着工程の各工程が順に行われる。
具体的に、画像形成装置では、図1に実線の矢印で示すように、給紙ローラ81によって給紙カセット80から記録紙が送り出され、給紙カセット80から送り出された記録紙が搬送ローラ82へ搬送される。そして、搬送ローラ82を通過した記録紙は、一対のレジストローラ83においてその向きが矯正されるとともに感光ドラム10への搬送タイミングが調整された後、搬送ガイド84を通って感光ドラム10と転写ローラ51との間のニップ部へ搬送される。
このように記録紙が感光ドラム10へ向かって搬送されるとき、まず、帯電ユニット20が、帯電工程において帯電ローラ21の放電により感光ドラム10の表面全体を帯電させるとともに、レーザスキャナユニット30が、露光工程において図2に示す半導体レーザ31aから感光ドラム10へ向けてレーザ光を照射し、感光ドラム10の表面のうちレーザ光が当たった部分に静電潜像を形成する。
具体的には、図2に示すように、レーザユニット31の半導体レーザ31aより出射されたレーザ光が、コリメータレンズ32で平行光束とされ、絞り33でレーザ光の光量及びビーム径を調整された後に振動ミラー34に入射する。そして、振動ミラー34が図2に示す矢印bの方向に移動すると、即ち、図2に実線で示す位置から破線で示す位置に移動すると、振動ミラー34で反射した後にf−θレンズ35を透過したレーザ光が感光ドラム10上を走査する。よって、このとき、感光ドラム10に対する画像データの書き出しが行われる。
また、次に、現像ユニット40が、現像工程において帯電したトナー41を現像ローラ42により感光ドラム10へ供給することで感光ドラム10の表面に形成された静電潜像にこのトナー41を付着させて現像を行う。続いて、転写ユニット50が、転写工程において感光ドラム10と転写ローラ51との間のニップ部を通過する記録紙に感光ドラム10の表面に付着したトナー41を転写する。そして、転写工程においてトナー41が転写された記録紙は、搬送ガイド84を通って定着ユニット60における定着ローラ61と加圧ローラ63との間のニップ部へ搬送される。
また、画像形成装置の電源をONにすることで定着ヒータ62への電力の供給が開始されて定着ヒータ62が加熱され、この定着ヒータ62によって記録紙にトナー41を安定して定着させることが可能な温度まで定着ローラ61が加熱される。そして、定着ユニット60が、定着工程において定着ユニット60における定着ローラ61と加圧ローラ63との間のニップ部を通過する記録紙のトナー41を定着ローラ61の熱によって溶解させるとともに加圧ローラ63によって記録紙に圧力を加えることで、トナー41を記録紙に定着させる。定着工程においてトナー41が定着した記録紙は、排紙ローラ85によって画像形成装置の外部へ送り出され、排紙トレイ86へ排出される。
このような動作を行う画像形成装置において、上述のように、図2に示す振動ミラー34は、ミラー駆動手段によって所定の駆動電圧が印加されることにより、所定の振角で振動する。この振動ミラー34の動作について、図3(A)及び(B)を参照しながら詳細に説明する。
図3(A)に示すように、各絶縁体91a,91bの上面に形成される固定電極95a,95bのうち一方の固定電極95aに形成された固定電極側パッド96aと各トーションバー92a,92bに接続されるミラー電極側パッド94a,94bとの間に所定の電圧が印加されると、ミラー電極側パッド94a,94bより各トーションバー92a,92bを介してミラー電極93に電圧が印加される。これにより、固定電極95aの表面とミラー電極93の表面に互いに逆の極性の電荷が蓄積し、固定電極95aとミラー電極93との間にコンデンサが形成される。そして、固定電極95aとミラー電極93との間に静電引力が働く。
ここで、上述のように、固定電極95aは、ミラー電極93よりも高い位置に配置されている。このため、固定電極95aとミラー電極93との間に働く静電引力によりミラー92の各トーションバー92a,92bが同じ角度だけ捩れ、ミラー92が、固定電極95aとミラー電極93とが近づくように、反時計方向に回転を始める。そして、固定電極95aとミラー電極93との距離が最小となったときに、固定電極側パッド96aと各ミラー電極側パッド94a,94bとの間の電圧印加が停止される。このとき、ミラー92には、回転動作によって慣性力が生じているため、ミラー92は、そのミラー電極93が固定電極95aの位置を超えて回転する。
そして、ミラー92に働く慣性力と各トーションバー92a,92bの復元力とが等しくなったところでミラー92の回転が停止し、ミラー92が、固定電極95aとミラー電極93とが近づくように、時計方向に回転を始める。
続いて、固定電極95aとミラー電極93との間に静電引力が働く位置まで固定電極95aとミラー電極93が近づいたところで固定電極側パッド96aと各ミラー電極側パッド94a,94bとの間の電圧印加が開始されると、固定電極95aとミラー電極93との間に働く静電引力により、ミラー92の回転が加速される。そして、固定電極95aとミラー電極93との距離が最小となったときに、固定電極側パッド96aと各ミラー電極側パッド94a,94bとの間の電圧印加が停止される。その後、ミラー92が図3(B)に示す位置まで戻る。
また、ミラー92が図3(B)に示す位置まで戻った後、図3(A)に示すように、各絶縁体91a,91bの上面に形成される固定電極95a,95bのうちもう一方の固定電極95bに形成された固定電極側パッド96bと各トーションバー92a,92bに接続されるミラー電極側パッド94a,94bとの間に所定の電圧が印加されると、ミラー電極側パッド94a,94bより各トーションバー92a,92bを介してミラー電極93に電圧が印加される。これにより、固定電極95bの表面とミラー電極93の表面に互いに逆の極性の電荷が蓄積し、固定電極95bとミラー電極93との間にコンデンサが形成される。
そして、固定電極95bとミラー電極93との間に働く静電引力によりミラー92のトーションバー92a,92bが同じ角度だけ捩れ、ミラー92が、固定電極95bとミラー電極93とが近づくように、時計方向に回転を始める。その後、固定電極95bとミラー電極93との距離が最小となったときに、固定電極側パッド96bと各ミラー電極側パッド94a,94bとの間の電圧印加が停止される。このとき、ミラー92には、回転動作によって慣性力が生じているため、ミラー92は、そのミラー電極93が固定電極95bの位置を超えて回転する。
そして、ミラー92に働く慣性力と各トーションバー92a,92bの復元力とが等しくなったところでミラー92の回転が停止し、ミラー92が、固定電極95bとミラー電極93とが近づくように、反時計方向に回転を始める。
続いて、固定電極95bとミラー電極93との間に静電引力が働く位置まで固定電極95bとミラー電極93が近づいたところで固定電極側パッド96bと各ミラー電極側パッド94a,94bとの間の電圧印加が開始されると、固定電極95bとミラー電極93との間に働く静電引力により、ミラー92の回転が加速される。そして、固定電極95bとミラー電極93との距離が最小となったときに、固定電極側パッド96bと各ミラー電極側パッド94a,94bとの間の電圧印加が停止される。その後、ミラー92が図3(B)に示す位置まで戻る。
このように、ミラー電極側パッド94a,94bと固定電極側パッド96aとの間、ミラー電極側パッド94a,94bと固定電極側パッド96bとの間、に所定の電圧を交互に印加することにより、固定電極95a,95bとミラー電極93との間に静電引力が働く。そして、固定電極95a,95bとミラー電極93との間に働く静電引力によりミラー92に与えられる駆動力を利用して、ミラー92を所定の振角で振動させることができる。
そして、このようにミラー92が動作するとき、ミラー92の共振周波数f0は、ミラー92の慣性モーメントJと各トーションバー92a,92bのバネ定数kとに基づき、下記の(1)式で求められる。
0=(1/2π)×(k/J)1/2・・・(1)
このように、ミラー92の共振周波数f0は、各トーションバー92a,92bの構成とミラー92の構成とにより決定される。また、ミラー92の所定の振角θ0は、図3(A)に示す固定電極95a,95bとミラー電極93との間に働く静電引力によりミラー92に与えられる駆動力Mと各トーションバー92a,92bのバネ定数kとに基づき、下記の(2)式で求められる。
θ0=M/k・・・(2)
上記(1)式と上記(2)式により、ミラー92の所定の振角θ0は、下記の(3)式で求められる。
θ0=(1/4π2)×(M/f0 2J)・・・(3)
このように、ミラー92の所定の振角θ0は、ミラー電極側パッド94a,94bと固定電極側パッド96a,96bとの間に所定の電圧を印加したときに、固定電極95a,95bとミラー電極93との間に働く静電引力によりミラー92に与えられる駆動力Mによって、即ち、印加電圧の大きさに応じて決定される。そして、上記(3)式より、ミラー92の駆動周波数をfとすると、ミラー92の振角θは下記の(4)式で求められる。
θ=(1/4π2)×(M/f2J)・・・(4)
上記(4)式より、ミラー92の駆動周波数fが大きくなるにつれ、或いは、ミラー92の駆動力Mが小さくなるにつれ、ミラー92の振角θが小さくなることがわかる。また、上記(4)式より、ミラー92の駆動周波数fが小さくなるにつれ、或いは、ミラー92の駆動力Mが大きくなるにつれ、ミラー92の振角θが大きくなることがわかる。
具体的には、図4に示すように、横軸に固定電極側パッド96a,96bとミラー電極側パッド94a,94bの間に印加する電圧(即ち、ミラー92の駆動電圧)を表すとともに縦軸にミラー92の振角を表すグラフにおいて、ミラー92の駆動電圧が増加するにつれてミラー92の振角が増加してゆく。例えば、ミラー92を50[V]の駆動電圧で駆動すると、ミラー92の振角は約12[度]となり、ミラー92を80[V]の駆動電圧で駆動すると、ミラー92の振角は約28[度]となる。
また、図5に示すように、横軸にミラー92の駆動周波数を表すとともに縦軸にミラー92の振角を表すグラフにおいて、ミラー92の駆動周波数が増加するにつれてミラー92の振角が減少してゆく。例えば、ミラー92を3246[Hz]の駆動周波数で駆動すると、ミラー92の振角は約12[度]となり、ミラー92を3237[Hz]の駆動周波数で駆動すると、ミラー92の振角は約28[度]となる。
そして、上記(3)式より、ミラー92を所定の振角θ0で振動させるためには、上記(1)式で求められるミラー92の共振周波数f0に応じた駆動力Mをこのミラー92に与える必要がある。しかしながら、ミラー92の起動時において、所定の振角θ0でミラー92が振動するように、固定電極95a,95bとミラー電極93との間に所定の電圧を印加すると、この固定電極95a,95bとミラー電極93の間に働く静電引力によりミラー92に与えられる駆動力Mとミラー92の慣性モーメントJとがバランスされてしまい、ミラー92を所定の振角θ0で振動させることが困難となる。
これに対し、この画像形成装置では、ミラー92を起動させるとき、ミラー92の駆動力Mとミラー92の慣性モーメントJとのバランスを崩して、所定の振角θ0よりも小さな振角θでミラー92の振動を開始させる。そして、ミラー92が起動してからの時間が経過するにつれて、ミラー92の振角θを徐々に増加してゆき、画像形成動作が開始されて感光ドラム10上をレーザ光が走査するときに、ミラー92を所定の振角θ0で振動させる。
この方法としては、まず、ミラー92の起動時において、図6及び図7に示すように、ミラー駆動手段が固定電極側パッド96a,96bとミラー電極側パッド94a,94bの間に印加する電圧値を所定の電圧値V0(即ち、振動ミラー92が所定の振角θ0で振動するときの電圧値)よりも下げ、固定電極95a,95bとミラー電極93との間に働く静電引力を小さくするやり方が挙げられる。これにより、ミラー92の駆動力Mが小さくなり、ミラー92の起動時において、ミラー92の振角θが所定の振角θ0よりも小さくなる。
そして、図6に示すように、ミラー92が起動してからT0の時間が経過したときに、固定電極側パッド96a,96bとミラー電極側パッド94a,94bの間の印加電圧が所定の電圧値V0に設定されてミラー92が所定の振角θ0で振動するように、ミラー駆動手段が、ミラー92が起動してからの経過時間に応じて印加電圧を直線的に増加させる。これは、ミラー92が起動してからの経過時間に応じて印加電圧が直線的に増加するような回路を画像形成装置に設置することにより、ハード的に実現することができる。
または、図7に示すように、ミラー92が起動してからT0の時間が経過したときに、固定電極側パッド96a,96bとミラー電極側パッド94a,94bの間の印加電圧が所定の電圧値V0に設定されてミラー92が所定の振角θ0で振動するように、ミラー駆動手段が、ミラー92が起動してからの経過時間に応じて印加電圧を段階的に増加させる。これは、ミラー92が起動してからの経過時間に応じて数段階に印加電圧を設定するプログラムを画像形成装置に記憶させることにより、ソフト的に実現することができる。
また、ミラー92が起動してからの経過時間に応じてミラー92の振角θを徐々に増加させる方法としては、上記の他に、ミラー92の起動時において、図8及び図9に示すように、ミラー92の駆動周波数fを共振周波数f0よりも高く設定するやり方が挙げられる。ここで、上記(3)式と上記(4)式とにより、下記の(5)式が得られる。
θ0/θ=f2/f0 2・・・(5)
上記(5)式より、ミラー92の起動時において、ミラー92の駆動周波数fを共振周波数f0よりも高く設定すると、ミラー92の振角θが所定の振角θ0よりも小さくなることがわかる。よって、ミラー92の起動時において、ミラー駆動手段が、ミラー92の駆動周波数fを共振周波数f0よりも高く設定する。
そして、図8に示すように、ミラー92が起動してからT0の時間が経過したときに、ミラー92の駆動周波数fが共振周波数f0に設定されてミラー92が所定の振角θ0で振動するように、ミラー駆動手段が、ミラー92が起動してからの経過時間に応じてミラー92の駆動周波数fを直線的に低下させる。これは、ミラー92が起動してからの経過時間に応じてミラー92の駆動周波数fが直線的に低下するような回路を画像形成装置に設置することにより、ハード的に実現することができる。
または、図9に示すように、ミラー92が起動してからT0の時間が経過したときに、ミラー92の駆動周波数fが共振周波数f0に設定されてミラー92が所定の振角θ0で振動するように、ミラー駆動手段が、ミラー92が起動してからの経過時間に応じてミラー92の駆動周波数fを段階的に低下させる。これは、ミラー92が起動してからの経過時間に応じてミラー92の駆動周波数fを数段階に設定するプログラムを画像形成装置に記憶させることにより、ソフト的に実現することができる。
本実施形態によれば、ミラー駆動手段が、ミラー92の起動時に、ミラー92が所定の振角θ0で振動するときの電圧よりも低い電圧をミラー92に印加することにより、ミラー92に与えられる駆動力Mを小さくしてミラー92の駆動力Mとミラー92の慣性モーメントJとのバランスを崩すことができ、所定の振角θ0よりも小さな振角でミラー92の振動を開始させることができる。
また、本実施形態によれば、ミラー駆動手段が、ミラー92の起動時に、ミラー92が起動した後に光ビームによる感光ドラム10の走査が行われるときよりも高い駆動周波数fをミラー92に対して設定することにより、ミラー92の起動時におけるミラー92の振角がミラー92の起動後に光ビームによる感光ドラム10の走査が行われるときの所定の振角θ0と一致することを回避でき、ミラー92の駆動力Mとミラー92の慣性モーメントJとのバランスを崩して、所定の振角θ0よりも小さな振角でミラー92の振動を開始させることができる。従って、本実施形態によれば、共振を利用してミラー92を振動させるレーザスキャナユニット30において、ミラー92の起動不良を確実に防止することができる。
以上説明したように、本発明は、ミラーを振動させて光ビームを走査する光スキャナユニット、及びこの光スキャナユニットを備えたプリンタ、ファクシミリ、或いは複写機等の画像形成装置、バーコードリーダ、赤外線カメラ等について有用である。
実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置におけるレーザスキャナユニットの構成を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置のレーザスキャナユニットにおける振動ミラーの構成を示す図である。 ミラーの駆動電圧とミラーの振角との関係を示すグラフである。 ミラーの駆動周波数とミラーの振角との関係を示すグラフである。 ミラーの駆動電圧を直線的に変化させるときのミラーを起動してからの経過時間とミラーの駆動電圧との関係を示すグラフである。 ミラーの駆動電圧を段階的に変化させるときのミラーを起動してからの経過時間とミラーの駆動電圧との関係を示すグラフである。 ミラーの駆動周波数を直線的に変化させるときのミラーを起動してからの経過時間とミラーの駆動周波数との関係を示すグラフである。 ミラーの駆動周波数を段階的に変化させるときのミラーを起動してからの経過時間とミラーの駆動周波数との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 感光ドラム
20 帯電ユニット
30 レーザスキャナユニット
31 レーザユニット
31a 半導体レーザ
32 コリメータレンズ
33 絞り
34 振動ミラー
35 f−θレンズ
36 BDセンサ
40 現像ユニット
50 転写ユニット
60 定着ユニット
70 冷却ファン
90 支持基板
91a,91b 絶縁体
92 ミラー
92a,92b トーションバー
93 ミラー電極
94a,94b ミラー電極側パッド
95a,95b 固定電極
96a,96b 固定電極側パッド

Claims (7)

  1. 光ビームを発射する光源と、前記光源より発射された光ビームを反射することにより光ビームを被走査面を走査させるためのミラーと、前記ミラーに電圧を印加することによって印加電圧の大きさに応じた振角で前記ミラーを振動させるミラー駆動手段と、を備える光スキャナユニットにおいて、
    光ビームによる被走査面の走査が行われるとき、前記ミラー駆動手段が前記ミラーに所定の電圧を印加することによって前記ミラーが所定の振角で振動するとともに、
    前記ミラー駆動手段が、前記ミラーの起動時に、前記ミラーが所定の振角で振動するときの電圧よりも低い電圧を前記ミラーに印加することを特徴とする光スキャナユニット。
  2. 前記ミラーが起動してから所定時間の経過後に、前記ミラーに印加される電圧が前記ミラーが所定の振角で振動するときの電圧となるように、前記ミラー駆動手段が、前記ミラーに印加する電圧を直線的に増加させることを特徴とする請求項1に記載の光スキャナユニット。
  3. 前記ミラーが起動してから所定時間の経過後に、前記ミラーに印加される電圧が前記ミラーが所定の振角で振動するときの電圧となるように、前記ミラー駆動手段が、前記ミラーに印加する電圧を段階的に増加させることを特徴とする請求項1に記載の光スキャナユニット。
  4. 光ビームを発射する光源と、前記光源より発射された光ビームを反射することにより光ビームを被走査面を走査させるためのミラーと、前記ミラーの駆動周波数を設定することによって駆動周波数の大きさに応じた振角で前記ミラーを振動させるミラー駆動手段と、を備える光スキャナユニットにおいて、
    光ビームによる被走査面の走査が行われるとき、前記ミラー駆動手段が前記ミラーの駆動周波数を所定の周波数に設定することで前記ミラーが所定の振角で振動するとともに、
    前記ミラー駆動手段が、前記ミラーの起動時に、前記ミラーが所定の振角で振動するときの駆動周波数よりも高い駆動周波数を前記ミラーに対して設定することを特徴とする光スキャナユニット。
  5. 前記ミラーが起動してから所定時間の経過後に、前記ミラーの駆動周波数が前記ミラーが所定の振角で振動するときの駆動周波数となるように、前記ミラー駆動手段が、前記ミラーの駆動周波数を直線的に低下させることを特徴とする請求項4に記載の光スキャナユニット。
  6. 前記ミラーが起動してから所定時間の経過後に、前記ミラーの駆動周波数が前記ミラーが所定の振角で振動するときの駆動周波数となるように、前記ミラー駆動手段が、前記ミラーの駆動周波数を段階的に低下させることを特徴とする請求項4に記載の光スキャナユニット。
  7. 表面に静電潜像を形成するための感光ドラムと、
    請求項1から請求項6の何れかに記載の光スキャナユニットと、を備え、
    前記光スキャナユニットの前記ミラーで反射された光ビームを一様に帯電した前記感光ドラム上を走査させることにより、前記感光ドラムの表面における光ビームが走査された部分に静電潜像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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