JP2004287214A - 露光装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】副走査方向における光ビームの走査位置を簡単に、しかも高精度に調整することができる露光装置を提供する。
【解決手段】露光ユニットでは、レーザー光源から光ビームがコリメータレンズおよびシリンドリカルレンズを介して光走査素子65に入射される。この光走査素子65では、偏向ミラー面651を互いに直交する第1軸AX1および第2軸AX2回りに、しかも独立して揺動駆動することが可能となっている。そして、第1軸駆動部と第2軸駆動部とからなるミラー駆動部を制御することによって偏向ミラー面651が第1軸AX1回りに揺動して光ビームを偏向して主走査方向Xに走査させる。一方、偏向ミラー面651を第2軸AX2回りに揺動させることで副走査方向Yにおける感光体2上での走査光ビームの位置を調整可能となっている。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、感光体などの潜像担持体の表面に光ビームを主走査方向に走査させる露光装置および該露光装置を装備する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より光ビームを画像データに応じて感光体などの潜像担持体上に走査することにより画像形成を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ装置などの画像形成装置が知られている。この画像形成装置の露光ユニットでは、画像データに基づき変調された光ビームを光走査光学系により感光体などの潜像担持体の表面で主走査方向に走査させて画像データに対応する潜像を潜像担持体に形成する。また、その潜像をトナー像に現像した後、該トナー像を転写紙、用紙、複写紙などのシートに転写している。ここで、光走査光学系としては、ポリゴンミラーを偏向器として用いたものが従来より知られている(特許文献1)。
【0003】
この特許文献1に記載の装置では、潜像担持体たる感光体は所定方向(副走査方向)に等速度で回転移動している。そして、半導体レーザなどの光源から射出された光ビームはコリメータレンズにより適当な大きさのコリメート光にビーム整形された後、ポリゴンミラーに入射される。これにより光ビームはポリゴンミラーにより偏向されて主走査方向に走査される。また、この走査光ビームは2枚の走査レンズよりなるf−θレンズを介して感光体上に結像される。こうして、感光体の表面に静電潜像が形成される。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−296531号公報(第3頁、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ポリゴンミラーや揺動ミラーなどの偏向器の形状誤差を完全に除去することはできない。例えば、ポリゴンミラーは複数の偏向ミラー面を有しており、各偏向ミラー面で光ビームを反射しているが、この偏向ミラー面がポリゴンミラーの回転中心軸に対して傾斜していると、いわゆる面倒れが発生する。その結果、感光体上での光ビームの走査位置が副走査方向において基準走査位置からずれてしまい、画像品質の劣化が生じてしまう。特許文献1に記載の発明では偏向器の形状誤差について十分な配慮がなされておらず、画像品質の改善が望まれる。なお、この基準走査位置は光ビームを走査させる位置であり、予め設計上設定されている。
【0006】
ここで、面倒れを補正するためには、従来より周知のように偏向器の前後に副走査方向にのみパワーを有する一対のシリンドリカルレンズを配置することが有効な対策となる。すなわち、このように構成することで、副走査方向において偏向ミラー面と感光体表面とが光学的に共役な関係となり、偏向ミラー面の傾きがあったとしても感光体上での結像位置は変化しなくなる。
【0007】
しかしながら、シリンドリカルレンズの追加により部品点数が多くなり、装置コストが増大する。また、光学部品の増大により光走査光学系の大型化は避けられず、このことが画像形成装置のコンパクト化にとって大きな障害の一つとなっている。また、光学調整が複雑となるという問題もある。
【0008】
また、上記した面倒れ補正を施したとしても、部品誤差や組立誤差などは不可避であり、製品組立後の最終調整段階で光走査光学系を再度組立調整することなく、簡便な対応により副走査方向における光ビームの走査位置を基準走査位置に合致させることが切望されている。
【0009】
さらに、画像形成装置の動作中においては、温度や湿度などの動作環境が変化したり、振動のよる光学部品の位置ずれが発生したり、経時変化などによって副走査方向における光ビームの走査位置が基準走査位置からずれてしまうこともある。
【0010】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、副走査方向における光ビームの走査位置を簡単に、しかも高精度に調整することができる露光装置を提供することを第1の目的とする。
【0011】
また、この発明は、上記露光装置を用いることにより副走査方向における光ビームの走査位置を調整して高品質な画像を形成することができる画像形成装置を提供することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる露光装置の一の態様は、潜像担持体の表面に光ビームを主走査方向に走査させる露光装置であって、上記第1の目的を達成するため、光ビームを射出する光源部と、偏向ミラー面を有する内側可動部材と、内側可動部材を副走査偏向軸回りに揺動自在に支持する外側可動部材と、外側可動部材を副走査偏向軸とは異なる主走査偏向軸回りに揺動自在に支持する支持部材と、内側可動部材を副走査偏向軸回りに揺動駆動し、また外側可動部材を主走査偏向軸回りに揺動駆動するミラー駆動部とを備え、ミラー駆動部によって偏向ミラー面を主走査偏向軸回りに揺動させて光源部からの光ビームを主走査方向に走査させる一方、副走査偏向軸回りに偏向ミラー面を揺動させて副走査方向における走査光ビームの位置を調整することを特徴としている。
【0013】
このように構成された発明では、偏向ミラー面により反射される光ビームを単に主走査方向に偏向走査されるのみならず、副走査方向にも偏向可能となっている。すなわち、副走査偏向軸回りに偏向ミラー面を揺動させると、その揺動動作に応じて副走査方向における走査光ビームの偏向を制御することができる。したがって、潜像担持体上での副走査方向における光ビームの走査位置を簡単に、しかも高精度に調整することができる。
【0014】
ここで、光源部から射出される光ビームの本数は任意である。つまり、光源部から単一の光ビームを射出するように構成すると、各潜像担持体の表面にはライン状の潜像が1本ずつ形成されていく。一方、光源部から互いに平行な複数本の光ビームを射出するように構成すると、その複数本単位で各潜像担持体の表面には潜像が形成されていく。
【0015】
また、この発明にかかる露光装置の他の態様は、潜像担持体の表面に光ビームを主走査方向に走査させる露光装置であって、上記第1の目的を達成するため、M本(M≧2の自然数)の光ビームを互いに平行に射出する光源部と、光源部からの光ビームを反射する偏向ミラー面を有するM個の内側可動部材と、M個の内側可動部材の各々を副走査偏向軸回りに揺動自在に支持する外側可動部材と、外側可動部材を副走査偏向軸とは異なる主走査偏向軸回りに揺動自在に支持する支持部材と、M個の内側可動部材を副走査偏向軸回りに揺動駆動し、また外側可動部材を主走査偏向軸回りに揺動駆動するミラー駆動部とを備え、ミラー駆動部によって偏向ミラー面を主走査偏向軸回りに揺動させて光源部からのM本の光ビームを主走査方向に走査させる一方、副走査偏向軸回りにM個の偏向ミラー面を揺動させてM本の光ビームをそれぞれM個の偏向ミラー面で偏向して副走査方向におけるM本の走査光ビームの位置をそれぞれ調整することを特徴としている。
【0016】
このように構成された発明においても、上記した発明と同様に、各光ビームを偏向ミラー面で主走査方向に偏向走査するとともに、該偏向ミラー面を副走査偏向軸回りに揺動させている。このため、副走査方向における走査光ビームの偏向を制御することができ、その結果、潜像担持体上での副走査方向における各光ビームの走査位置を簡単に、しかも高精度に調整することができる。また、副走査方向については、M本の光ビームの各々を独立して位置調整することができるため、走査光ビームの間隔(ビームピッチ)を制御可能となっている。
【0017】
ところで、走査光ビームを主走査方向と副走査方向との2方向に偏向するためには、例えばポリゴンミラーと揺動ミラーとの組み合わせ、あるいは互いに独立した2つの揺動ミラーの組み合わせ等が考えられる。すなわち、2つのミラーの一方を主走査用として機能させるとともに、他方を副走査用として機能させることが考えられる。しかしながら、このように2つの独立したミラーを設けた場合には、装置サイズの大型化や光学調整の複雑化などは避けられない。これに対し、上記した本発明にかかる露光装置では偏向ミラー面を主走査偏向軸および副走査偏向軸回りに揺動可能に構成しているため、上記した提案構成(ポリゴンミラー+揺動ミラー、2つの独立した揺動ミラー)に比べて小型で、しかも光学調整も簡単となっている。
【0018】
また、内側可動部材、外側可動部材および支持部材をシリコン単結晶で構成することができる。例えばシリコン単結晶の基板を支持部材として用いるとともに、この基板に対してマイクロマシニング技術を適用することで内側可動部材および外側可動部材を形成することができる。このようにシリコン単結晶を用いて光走査手段の内側可動部材、外側可動部材および支持部材を構成すると、内側可動部材および外側可動部材を高精度に製造することができる。また、ステンレス鋼と同程度のバネ特性で内側可動部材および外側可動部材を揺動自在に支持することができ、偏向ミラー面を安定して、しかも高速で揺動することができる。
【0019】
また、ミラー駆動部により偏向ミラー面を揺動駆動するのにあたり、偏向ミラー面を共振モードで主走査偏向軸回りに揺動駆動するように構成してもよい。このように構成することで少ないエネルギーで偏向ミラー面を主走査偏向軸回りに揺動駆動することができる。また、走査光ビームの主走査周期を安定化することができる。一方、偏向ミラー面を副走査偏向軸回りに揺動位置決めするためには、偏向ミラー面を非共振モードで揺動駆動するのが望ましい。というのも、偏向ミラー面の副走査偏向軸回りの揺動駆動は副走査方向における潜像担持体上での走査光ビームの位置を変更した後、偏向ミラー面の副走査偏向軸回りの揺動を停止させる必要があるからである。したがって、揺動駆動と揺動停止とを精度良く行うためには、非共振モードで揺動駆動させるのが望ましい。
【0020】
また、偏向ミラー面を揺動駆動させるための駆動力としては、静電吸着力や電磁気力などを用いることができるが、特に偏向ミラー面を主走査偏向軸回りに揺動駆動するために静電吸着力を用いるのが望ましく、偏向ミラー面を副走査偏向軸回りに揺動駆動するために電磁気力を用いるのが望ましい。
【0021】
また、光源部と偏向ミラー面との間に配置されて光源部からの光ビームを副走査方向において収束させて偏向ミラー面上に線状結像する第1光学系と、潜像担持体と偏向ミラー面との間に配置されて偏向ミラー面からの走査光ビームを潜像担持体の表面に結像する第2光学系とをさらに備えるように構成してもよい。このように構成することで、いわゆる面倒れ補正を行うことができる。すなわち、各潜像担持体の表面と偏向ミラー面とが光学的に共役となり、主走査偏向軸に多少のぶれが生じたとしても光学的に補正される。また、偏向ミラー面での光ビームの形状は線状となるため、偏向ミラー面を小さくすることができ、高速走査の面で有利となる。
【0022】
また、この発明にかかる画像形成装置の一態様は、上記第2の目的を達成するため、潜像担持体と、請求項1ないし11のいずれかに記載の露光装置と同一の構成を有する露光手段と、露光手段を制御して副走査方向における潜像担持体上での走査光ビームの位置を調整しながら、潜像担持体上に走査光ビームを照射して潜像を形成する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0023】
このように構成された発明では、露光手段を用いて光ビームを偏向しているため、潜像担持体上での副走査方向における光ビームの走査位置を簡単に、しかも高精度に調整することができる。このため、副走査方向における走査光ビームのずれが補正されて高品質な画像を形成することができる。
【0024】
また、この発明にかかる画像形成装置の他の態様は、複数の潜像担持体と、請求項1ないし11のいずれかに記載の露光装置と同一の構成を有する露光手段と、露光手段を制御して複数の潜像担持体のなかで走査光ビームが照射される潜像担持体を選択的に切り替えながら、各潜像担持体上に走査光ビームを照射して潜像を形成する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0025】
このように構成された発明では、走査光ビームが照射される潜像担持体を選択的に切り替え、その切替動作に応じた潜像担持体に潜像が形成される。このように単一の光源部でありながら、複数の潜像担持体の表面に走査光ビームを走査させて各潜像担持体に潜像を形成可能となっている。このため、潜像担持体の個数だけ光源部が必要となっていた従来より周知の画像形成装置に比べて、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。また、光学的な調整については、光源部と偏向ミラー面との調整のみとなるため、調整作業性を簡素化することができる。
【0026】
また、潜像担持体の切替選択のみならず、その選択された潜像担持体上での走査光ビームの位置を副走査方向において調整するようにしてもよい。これによって、副走査方向における走査光ビームのずれが補正されて高品質な画像を形成することができる。
【0027】
ところで、この種の画像形成装置では、光ビームを走査させる予定位置、つまり基準走査位置が予め定められており、走査光ビームが基準走査位置に一致するように製品組立を行う。しかしながら、上記したように部品誤差や組立誤差などは不可避であり、製品組立後の最終調整段階で走査光ビームが基準走査位置と一致していない場合があり、従来では光走査光学系を再度組立調整する必要があった。これに対し、本発明では、副走査方向における潜像担持体上での基準走査位置に対するずれ情報が記憶手段に記憶されており、該ずれ情報に基づき露光手段を制御することで走査光ビームが基準走査位置に一致する。このように、ずれ情報を記憶手段に記憶させることで走査光ビームを基準走査位置に一致させることができ、装置の再組立調整が不要となる。その結果、優れた作業性で画像形成装置を製造することができ、しかも、こうして得られた画像形成装置により高品質な画像を形成することができる。
【0028】
また、上記したように画像形成装置の動作中に副走査方向における光ビームの走査位置が基準走査位置からずれてしまうこともある。しかしながら、副走査方向における潜像担持体上での基準走査位置に対するずれ情報を検出する第1検出手段をさらに設け、検出結果に基づき露光手段によって副走査方向における走査光ビームの位置を調整することで走査光ビームを基準走査位置に一致させることができる。すなわち、装置の動作中に副走査方向における走査光ビームの位置を積極的に調整することによって、副走査方向における光ビームの走査位置が基準走査位置からずれるのを解消し、常に高品質な画像を形成することができる。
【0029】
また、潜像担持体上のトナー像を転写媒体上に重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置では、画像品質の向上を図るためにはレジストズレを補正する必要がある。本発明では、レジストズレを補正するために必要な情報に基づき露光手段を制御して各トナー像の潜像を形成する位置を副走査方向に調整している。このため、レジストズレを補正し、各トナー像の間でのレジストズレを低減することができる。しかも、上記のように構成された発明では、レジストズレを補正するために走査光ビームの走査位置を調整しているので、レジストズレを補正するために潜像担持体や転写媒体の回転速度を変更させる必要がなくなり、潜像担持体や転写媒体を安定して走行させることができる。その結果、優れた品質で画像を形成することができる。
【0030】
なお、レジストズレを補正するために必要な補正情報を予め求めておき、該補正情報を記憶手段に記憶しておき、補正情報に基づき露光手段を制御するようにしてもよい。また、レジストズレに関する情報を検出し、その検出情報に基づき露光手段を制御するようにしてもよい。さらには、補正情報と検出情報とに基づき露光手段を制御するようにしてもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
A.4サイクル方式の画像形成装置
<第1実施形態>
図1は本発明にかかる露光装置の第1実施形態を装備した画像形成装置を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、いわゆる4サイクル方式のカラープリンタである。この画像形成装置では、ユーザからの画像形成要求に応じてホストコンピュータなどの外部装置から印字指令がメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11のCPU111からの印字指令に応じてエンジンコントローラ10がエンジン部EGの各部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートに印字指令に対応する画像を形成する。
【0032】
このエンジン部EGでは、感光体2が図1の矢印方向(副走査方向)に回転自在に設けられている。また、この感光体2の周りにその回転方向に沿って、帯電ユニット3、ロータリー現像ユニット4およびクリーニング部(図示省略)がそれぞれ配置されている。帯電ユニット3には帯電制御部103が電気的に接続されており、所定の帯電バイアスを印加している。このバイアス印加によって感光体2の外周面が所定の表面電位に均一に帯電される。また、これらの感光体2、帯電ユニット3およびクリーニング部は一体的に感光体カートリッジを構成しており、感光体カートリッジが一体として装置本体5に対し着脱自在となっている。
【0033】
そして、この帯電ユニット3によって帯電された感光体2の外周面に向けて露光ユニット6から光ビームLが照射される。この露光ユニット6は、本発明にかかる露光装置(露光手段)に相当するものであり、外部装置から与えられた画像信号に応じて光ビームLを感光体2上に露光して画像信号に対応する静電潜像を形成する。なお、この露光ユニット6の構成および動作については後で詳述する。
【0034】
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では、現像ユニット4は、軸中心に回転自在に設けられた支持フレーム40、支持フレーム40に対して着脱自在のカートリッジとして構成されてそれぞれの色のトナーを内蔵するイエロー用の現像器4Y、マゼンタ用の現像器4M、シアン用の現像器4C、およびブラック用の現像器4Kを備えている。そして、エンジンコントローラ10の現像器制御部104からの制御指令に基づいて、現像ユニット4が回転駆動されるとともにこれらの現像器4Y、4C、4M、4Kが選択的に感光体2と当接してまたは所定のギャップを隔てて対向する所定の現像位置に位置決めされると、当該現像器に設けられて選択された色のトナーを担持する現像ローラ44から感光体2の表面にトナーを付与する。これによって、感光体2上の静電潜像が選択トナー色で顕像化される。
【0035】
上記のようにして現像ユニット4で現像されたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。転写ユニット7は、複数のローラ72、73等に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ73を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向に回転させる駆動部(図示省略)とを備えている。
【0036】
また、ローラ72の近傍には、転写ベルトクリーナ(図示省略)、濃度センサ76(図2)および垂直同期センサ77(図2)が配置されている。これらのうち、濃度センサ76は、中間転写ベルト71の表面に対向して設けられており、中間転写ベルト71の外周面に形成されるパッチ画像の光学濃度を測定する。また、垂直同期センサ77は、中間転写ベルト71の基準位置を検出するためのセンサであり、中間転写ベルト71の副走査方向への回転駆動に関連して出力される同期信号、つまり垂直同期信号Vsyncを得るための垂直同期センサとして機能する。そして、この装置では、各部の動作タイミングを揃えるとともに各色のトナー像を正確に重ね合わせるために、装置各部の動作はこの垂直同期信号Vsyncに基づいて制御される。
【0037】
そして、カラー画像をシートに転写する場合には、感光体2上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71上に重ね合わせてカラー画像を形成するとともに、カセット8から1枚ずつ取り出され搬送経路Fに沿って二次転写領域TR2まで搬送されてくるシート上にカラー画像を二次転写する。
【0038】
このとき、中間転写ベルト71上の画像をシート上の所定位置に正しく転写するため、二次転写領域TR2にシートを送り込むタイミングが管理されている。具体的には、搬送経路F上において二次転写領域TR2の手前側にゲートローラ81が設けられており、中間転写ベルト71の周回移動のタイミングに合わせてゲートローラ81が回転することにより、シートが所定のタイミングで二次転写領域TR2に送り込まれる。
【0039】
また、こうしてカラー画像が形成されたシートは定着ユニット9および排出ローラ82を経由して装置本体5の上面部に設けられた排出トレイ部51に搬送される。また、シートの両面に画像を形成する場合には、上記のようにして片面に画像を形成されたシートを排出ローラ82によりスイッチバック移動させる。これによってシートは反転搬送経路FRに沿って搬送される。そして、ゲートローラ81の手前で再び搬送経路Fに乗せられるが、このとき、二次転写領域TR2において中間転写ベルト71と当接し画像を転写されるシートの面は、先に画像が転写された面とは反対の面である。このようにして、シートの両面に画像を形成することができる。
【0040】
なお、図2において、符号113はホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像データを記憶するためにメインコントローラ11に設けられた画像メモリであり、符号106はCPU101が実行する演算プログラムやエンジン部EGを制御するための制御データなどを記憶するためのROM、また符号107はCPU101における演算結果やその他のデータを一時的に記憶するRAMである。
【0041】
図3は図1の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す副走査断面図である。また、図4は図1の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す主走査断面図である。また、図5は露光ユニットの光学構成を展開した副走査断面図である。また、図6ないし図8は露光ユニットの一構成要素たる光走査素子を示す図である。また、図9は露光ユニットおよび露光制御部の構成を示すブロック図である。以下、これらの図面を参照しつつ、露光ユニットの構成および動作について詳述する。さらに、図10は図1の画像形成装置の動作を模式的に示す図である。
【0042】
この露光ユニット6は露光筐体61を有している。そして、露光筐体61に単一のレーザー光源62が固着されており、レーザー光源62から光ビームを射出可能となっている。このレーザー光源62は、図9に示すように、露光制御部102の光源駆動部102aと電気的に接続されている。このため、画像データに応じて光源駆動部102aがレーザー光源62をON/OFF制御してレーザー光源62から画像データに対応して変調された光ビームが射出される。このように本実施形態では、レーザー光源62により本発明の「光源部」が構成されており、この光源部から単一の光ビームが射出される。
【0043】
また、この露光筐体61の内部には、レーザー光源62からの光ビームを感光体2の表面に走査露光するために、コリメータレンズ63、シリンドリカルレンズ64、光走査素子65、第1走査レンズ66、折り返しミラー67および第2走査レンズ68が設けられている。すなわち、レーザー光源62からの光ビームは、コリメータレンズ63により適当な大きさのコリメート光にビーム整形された後、図5に示すように副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ64に入射される。そして、このコリメート光は副走査方向にのみ収束されて光走査素子65の偏向ミラー面651付近で線状結像される。このように、本実施形態ではコリメータレンズ63およびシリンドリカルレンズ64によって本発明の「第1光学系」が構成されている。
【0044】
この光走査素子65は半導体製造技術を応用して微小機械を半導体基板上に一体形成するマイクロマシニング技術を用いて形成されるものであり、偏向ミラー面651で反射した光ビームを互いに直交する2方向、つまり主走査方向および副走査方向に光ビームを偏向可能となっている。より具体的には、光走査素子65は次のように構成されている。
【0045】
この光走査素子65では、図6に示すように、シリコンの単結晶基板(以下「シリコン基板」という)652が本発明の「支持部材」として機能し、さらに該シリコン基板652の一部を加工することで外側可動板653が設けられている。この外側可動板653は枠状に形成され、ねじりバネ654によってシリコン基板652に弾性支持されており、副走査方向Yとほぼ平行に伸びる第1軸AX1回りに揺動自在となっている。
【0046】
この外側可動板653の内側には、平板状の内側可動板656が軸支されている。すなわち、内側可動板656はねじりバネ654と軸方向が直交するねじりバネ657で外側可動板653の内側に弾性支持されており、主走査方向Xとほぼ平行に伸びる第2軸AX2回りに揺動自在となっている。そして、内側可動板656の中央部には、アルミニューム膜などが偏向ミラー面651として成膜されている。また、内側可動板656の上面周縁部には、シリコン基板652上面に形成した一対の外側電極端子(図示省略)に電気的に接続する平面コイル655が「第2軸駆動用コイル」として絶縁層で被膜されて設けられている。
【0047】
また、シリコン基板652の略中央部には、図7および図8に示すように、外側可動板653および内側可動板656がそれぞれ第1軸AX1および第2軸AX2回りに揺動可能となるように、凹部652aが設けられている。そして、凹部652aの内底面のうち外側可動板653の両端部に対向する位置に電極658a、658bがそれぞれ固着されている(図7参照)。これら2つの電極658a、658bは内側可動板656を第1軸AX1回りに揺動駆動するための「第1軸用電極」として機能するものである。すなわち、これらの第1軸用電極658a、658bは露光制御部102の第1駆動部102bと電気的に接続されており、電極への電圧印加によって該電極と偏向ミラー面651との間に静電吸着力が作用して偏向ミラー面651の一方端部を該電極側に引き寄せる。この際に内側可動板656(偏向ミラー面651)も外側可動板653と一体にねじりバネ654を第1軸AX1として揺動する。したがって、第1駆動部102bから所定の電圧を第1軸用電極658a、658bに交互に印加すると、ねじりバネ657を第1軸AX1として偏向ミラー面651を往復振動させることができる。
【0048】
そして、この往復振動の駆動周波数を偏向ミラー面651の共振周波数に設定すると、偏向ミラー面651の振れ幅は大きくなり、電極658a、658bに近接する位置まで偏向ミラー面651の端部を変位させることができる。また、偏向ミラー面651の端部が共振で電極658a、658bと近接位置に達することで、電極658a、658bも偏向ミラー面651の駆動に寄与し、端部と平面部の両電極により振動維持をより安定させることができる。
【0049】
この凹部652aの内底面には、図8に示すように、内側可動板656の両端部に外方位置に永久磁石659a、659bが互いに異なる方位関係で固着されている。また、第2軸駆動用コイル655は、露光制御部102の第2駆動部102cと電気的に接続されており、コイル655への通電によって第2軸駆動用コイル655を流れる電流の方向と永久磁石659a、659bによる磁束の方向によりローレンツ力が作用し、内側可動板656を回転するモーメントが発生する。ここで、第2軸駆動用コイル655に流す電流を交流とし連続的に反復動作すれば、ねじりバネ654を第2軸AX2として偏向ミラー面651を往復振動させることができる。
【0050】
このように光走査素子65では、偏向ミラー面651を互いに直交する第1軸AX1および第2軸AX2回りに、しかも独立して揺動駆動することが可能となっている。そこで、この実施形態では、第1軸駆動部102bと第2軸駆動部102cとからなるミラー駆動部を制御することによって偏向ミラー面651を第1軸AX1回りに揺動させることで光ビームを偏向して主走査方向Xに走査させている。一方、偏向ミラー面651を第2軸AX2回りに揺動させることで副走査方向Yにおける感光体2上での走査光ビームの位置を調整している。このように本実施形態では、第1軸AX1が主走査偏向軸として機能し、第2軸AX2が副走査偏向軸として機能している。
【0051】
図3および図4に戻って露光ユニット6の説明を続ける。上記のように光走査素子65により走査された走査光ビームは副走査方向Yに微調整された後、感光体2に向けて光走査素子65から射出されるが、その走査光ビームは第1走査レンズ66、折り返しミラー67および第2走査レンズ68で構成された第2光学系を介して感光体2に照射される。これにより、図10に示すように、走査ビームが主走査方向Xと平行に走査して主走査方向Xに伸びるライン状の潜像が感光体2上に形成される。
【0052】
なお、この実施形態では、図4に示すように、光走査素子65からの走査光ビームの開始または終端を水平同期用結像レンズ69により同期センサ60に結像している。すなわち、この実施形態では、同期センサ60を、主走査方向Xにおける同期信号、つまり水平同期信号HSYNCを得るための水平同期用読取センサとして機能させている。
【0053】
以上のように、この実施形態によれば、本発明の露光装置に相当する露光ユニット6は単に光ビームを主走査方向Xに偏向走査するのみならず、偏向走査と同時にレーザー光源62からの光ビームを副走査方向Yに偏向することによって感光体2上での走査光ビームの位置SLを副走査方向Yに調整可能となっている。このため、感光体2上での副走査方向Yにおける光ビームの走査位置を簡単に、しかも高精度に調整することができる。その結果、部品誤差や組立誤差などにより副走査方向Yにおいて走査光ビームが基準走査位置SL0からずれていたとしても該ずれを補正して高品質な画像を形成することができる。なお、「基準走査位置」とは、光ビームを走査させる予定位置であり、装置の設計段階で予め定められており、走査光ビームが基準走査位置に一致するように製品組立を行う。
【0054】
ここで、その感光体2上での副走査方向Yにおける光ビームの走査位置を調整する機能、つまり微調整機能について図10を参照しつつ説明する。例えば、製品組立後の最終調整段階で、走査光ビームの走査位置SLが同図中の破線で示す基準走査位置SL0から副走査方向Yにずれ量Δyだけずれていることが発見された場合、次のように調整することができる。すなわち、ずれ量Δyを求めて本発明の「記憶手段」として機能するRAM107に記憶しておけば、CPU101がRAM107からずれ量を読出し、その値に対応して偏向ミラー面651を第2軸AX2回りに揺動させる。これにより、副走査方向Yにおける感光体2上での走査光ビームの位置が調整されて走査光ビームの走査位置SLが基準走査位置SL0に一致する。このように、副走査方向Yにおける光ビームLの走査位置SLを簡単に、しかも高精度に基準走査位置SL0に一致させることができ、その結果、高品質な画像を形成することができる。
【0055】
なお、この実施形態では、ずれ量Δyを本発明の「ずれ情報」としてRAM107に記憶させているが、ずれ量そのものを記憶させる代わりにずれ量に関連する値やデータなどを「ずれ情報」として記憶させるようにしてもよい。また、電源を落とした場合にも、ずれ量や関連値などを記憶しておくために、不揮発性メモリを採用するのが望ましい。さらに、ずれ情報をコントローラ11側に記憶させるようにしてもよい。
【0056】
また、露光ユニット6を上記のように構成および動作させているため、上記した作用効果以外に、次のような作用効果も得ることができる。この作用効果については、同一構成を採用する後の実施形態においても同様である。
【0057】
(A)偏向ミラー面651を第1軸AX1および第2軸AX2の2軸回りに揺動可能に構成された光走査素子65を用いているため、上記したようにポリゴンミラーと揺動ミラーとを組み合わせた光走査光学系や2つの揺動ミラーを組み合わせた光走査光学系を採用した場合に比べて露光ユニット6を小型化することができ、装置の小型化の面で有利となっている。
【0058】
(B)また、シリコンの単結晶基板652に対してマイクロマシニング技術を適用することで光走査素子65の外側可動板653および内側可動板656を形成しているので、これらの光走査素子65を高精度に製造することができる。また、ステンレス鋼と同程度のバネ特性で内側可動板656および外側可動板653を揺動自在に支持することができ、偏向ミラー面651を安定して、しかも高速で揺動することができる。
【0059】
(C)また、駆動部102b、102cからなるミラー駆動部により偏向ミラー面651を揺動駆動するのにあたり、偏向ミラー面651を共振モードで第1軸(主走査偏向軸)AX1回りに揺動駆動するように構成しているので、少ないエネルギーで偏向ミラー面651を第1軸AX1回りに揺動駆動することができる。また、走査光ビームの主走査周期を安定化することができる。
【0060】
(D)一方、偏向ミラー面651を第2軸(副走査偏向軸)AX2回りに揺動位置決めするために、偏向ミラー面651を非共振モードで揺動駆動しているので、次のような作用効果がある。すなわち、偏向ミラー面651の第2軸AX2回りの揺動駆動は走査光ビームの走査位置SLを副走査方向Yに変更調整するため、変更調整後に偏向ミラー面651の第2軸AX2回りの揺動を停止させる必要がある。したがって、揺動駆動と揺動停止とを精度良く行うためには、非共振モードで揺動駆動させるのが望ましい。
【0061】
(E)また、偏向ミラー面651を揺動駆動させるための駆動力としては、静電吸着力や電磁気力などを用いることができる。また、偏向ミラー面651を第2軸(副走査偏向軸)AX2回りに揺動駆動するために電磁気力を用いることができる。そして、第1軸(主走査偏向軸)AX1と第2軸(副走査偏向軸)AX2との配設関係から、次のような作用効果が得られる。この実施形態では、主走査方向Xの偏向角は光ビームの走査範囲に相当するものであるのに対し、副走査方向Yの偏向角は後述するように副走査方向Yにおける走査光ビームの位置に相当するものである。したがって、主走査方向Xの偏向角は副走査方向Yの偏向角よりも大きい。
【0062】
そして、光ビームを所定範囲に走査するために、主走査方向Xの偏向角を大きく設定するためには、偏向ミラー面651に作用させる駆動力を大きくするのが望ましい。つまり、静電駆動の場合には電極の面積を広げることで駆動力を増大させることができ、また電磁誘導の場合にはコイルパターンの数を増やすことで駆動力を増大させることができる。したがって、いずれの駆動方式を採用する場合であっても、駆動力を増大させるためには、に偏向ミラー面651を揺動させるための可動部材(内側可動板656+外側可動板653)を大きくする必要がある。しかしながら、単純に可動部材を大型化したのでは、光走査素子65の大型化を招いてしまう。そこで、この実施形態では、上記したように内側可動板656を第2軸(副走査偏向軸)AX2回りに揺動させるように構成することによって主走査方向Xの広偏向角を達成して光走査素子65の小型化と高性能化の両立を図っている。
【0063】
また、上記したように主走査方向Xの偏向については、共振モードを使用している。したがって、共振周波数が所定値からずれると、光ビームの走査速度が変化して潜像が主走査方向Xに伸縮してしまい、画像品質の低下を招いてしまう。すなわち、高精度でかつ安定した画像形成を行うためには、共振周波数を所定値に合わせ込むことが重要となる。
【0064】
ここで、共振周波数に影響を与える因子としては可動部材(内側可動板656+外側可動板653)の重量とねじりバネのバネ定数などがあり、共振周波数を安定化するためには可動部材の形状精度を高める不可欠である。この点、内側可動板656および外側可動板653をマイクロマシニング技術によって製造する場合、可動部材の大きさが大きくなるにしたがって製造精度を高めることができ、共振周波数を安定化させる上で有利に作用する。しかしながら、上記したように可動部材の大型化により光走査素子65の大型化を招いてしまう。そこで、この実施形態では、副走査偏向軸を内側の第2軸AX2とすることで、可動部材全体の大きさを変化させることなく、共振モードで駆動される外側可動板653を大きくすることができる。その結果、光走査素子65の小型化と高精度化とが両立している。
【0065】
(F)さらに、レーザー光源62からの光ビームは第1光学系によって副走査方向にのみ収束されて光走査素子65の偏向ミラー面651付近で線状結像されるので、偏向ミラー面651を小さくすることができ、高速走査の面で有利となる。
【0066】
<第2実施形態>
図11は本発明にかかる露光装置の第2実施形態を示す図である。上記第1実施形態では各感光体2の表面と偏向ミラー面651とが光学的に共役な関係となるように構成しているのに対し、この第2実施形態では偏向ミラー面651が感光体表面の共役点CPから距離Δzだけずれており、いわゆる非共役型の光学系となっている。したがって、この第2実施形態では、面倒れ誤差が発生する可能性がある。すなわち、第2実施形態では、副走査方向Yにおいて走査光ビームが基準走査位置SL0からずれる要因は、部品誤差や組立誤差に加えて、面倒れ誤差も含まれてしまう。
【0067】
しかしながら、上記相違点を除き、その他の構成はすべて第1実施形態と同様であり、露光ユニット6は微調整機構を有している。そのため、副走査方向Yにおいて走査光ビームが基準走査位置SL0からずれていたとしても該ずれ(ずれ量Δy)を補正して高品質な画像を形成することができる。
【0068】
<第3実施形態>
図12は本発明にかかる露光装置の第3実施形態を示す図である。この第3実施形態では、同図に示すように、レーザー光源62からの光ビームがコリメータレンズ63によりコリメート光にビーム整形された後、このコリメート光がそのまま光走査素子65の偏向ミラー面651に入射している。そして、偏向ミラー面651により偏向された走査光ビームは第1走査レンズ66および第2走査レンズ68を含む第2光学系により各感光体2の表面に結像される。このように、この第3実施形態では、上記第2実施形態と同様に非共役型の光学系となっている。したがって、この第3実施形態においても、面倒れ誤差が発生する可能性がある。
【0069】
しかしながら、上記相違点を除き、その他の構成はすべて第1実施形態と同様であり、露光ユニット6は微調整機構を有している。そのため、副走査方向Yにおいて走査光ビームが基準走査位置SL0からずれていたとしても該ずれ(ずれ量Δy)を補正して高品質な画像を形成することができる。
【0070】
また、この第3実施形態では、シリンドリカルレンズの配設が不要となっており、部品点数を削減することができる。そのため、装置コストを低減することができるとともに、露光ユニット6の小型化ならびに画像形成装置のコンパクト化を図ることができる。さらに、光学調整も簡単なものとなる。
【0071】
さらに、第1ないし第3実施形態からわかるように、露光ユニット6が微調整機構を有することにより、共役型または非共役型にかかわらず、走査光ビームの位置調整を容易に、しかも高精度に行うことができる。したがって、光源部(レーザー光源62)からの光ビームを偏向走査する光走査光学系を種々の態様で構成することができ、装置の設計自由度を高めることができる。なお、この点に関しては、後の実施形態にかかる露光装置においても全く同様である。
【0072】
<第4ないし第6実施形態>
図13は本発明にかかる露光装置の第4実施形態を示す図である。この第4実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、偏向ミラー面651により主走査方向Xに走査される走査光ビームを感光体2に結像させる構成である。つまり、第1実施形態では第1走査レンズ66と第2走査レンズ68とで結像光学系(第2光学系)を構成し、走査レンズ66、68により走査光ビームLを感光体2に結像させている。これに対し、第4実施形態では図13に示すように単玉非球面レンズ661により走査光ビームLを感光体2に結像している。
【0073】
この単玉非球面レンズ661は、偏向ミラー面651の固有の揺動特性で偏向された走査光ビームが各感光体2の表面上では等速で移動する歪み特性を有し、かつ、各感光体2の表面上の任意の位置における走査光ビームの子午方向(主走査方向X)の像面湾曲収差を補正するように、子午平面(主走査平面)内の両面の形状が相互に異なる形の非円弧状に形成され、さらに、球欠方向(感光体2の回転方向に相当する)の像面湾曲収差を補正するように、両面の少なくとも何れか一方の子午平面内での非円弧曲線に沿った位置の球欠方向の曲率が子午方向の曲率とは相関なく変化するように定められてなるものである。なお、単玉非球面レンズの構成および作用については、例えば特公平7−60221号公報に詳述されているため、ここではその説明を省略する。
【0074】
この単玉非球面レンズ661により結像光学系を構成した場合、単玉であつてもほとんど収差がなくきわめて良好な結像スポツトが得られ、また広角偏向で光軸長の短い走査用レンズを構成することができる。したがって、露光ユニット6の小型化および低コスト化を効果的に図ることができ、如いては画像形成装置の小型化および低コスト化が可能となる。
【0075】
もちろん、この第4実施形態においても、露光ユニット6が微調整機構を有しているため、第1実施形態と同様に、副走査方向Yにおいて走査光ビームが基準走査位置SL0からずれていたとしても該ずれを補正して高品質な画像を形成することができる。
【0076】
また第2実施形態と同様に、偏向ミラー面651を感光体表面の共役点CPから距離Δzだけずらした、いわゆる非共役型の光学系を構成してもよい(図14に示す第5実施形態)。また、また第3実施形態と同様に、レーザー光源62からの光ビームをコリメータレンズ63によりコリメート光にビーム整形した後、このコリメート光をそのまま光走査素子65の偏向ミラー面651に入射する光学系を構成してもよい(図15に示す第6実施形態)。これらの場合も、光走査素子65は微調整機構を有しているため、副走査方向Yにおいて走査光ビームが基準走査位置SL0からずれていたとしても該ずれを補正して高品質な画像を形成することができる。
【0077】
このように第4ないし第6実施形態からわかるように、露光ユニット6が微調整機構を有することにより、共役型または非共役型にかかわらず、走査光ビームの位置調整を容易に、しかも高精度に行うことができる。したがって、単玉非球面レンズ661により結像光学系を形成した場合であっても、レーザー光源62からの光ビームを偏向走査する光走査光学系を種々の態様で構成することができ、装置の設計自由度を高めることができる。なお、結像光学系として単玉非球面レンズを用いてもよい点については、後の実施形態においても同様である。
【0078】
なお、上記第1ないし第6実施形態では、本発明にかかる露光ユニット6をカラー画像形成装置に適用しているが、モノクロの画像形成装置に対しても第1ないし第6実施形態にかかる発明を適用することができる。
【0079】
また、上記第1ないし第6実施形態では、露光ユニット6の微調整機能によって基準走査位置SL0に対する走査光ビームのずれを補正しているが、露光ユニット6の微調整機能によってレジストズレを補正することも可能である。すなわち、レジストズレを補正するために必要な補正情報、例えばレジスト制御量に基づき走査光ビームの位置を調整することでレジストズレを低減することができる。
【0080】
ここで、そのレジスト補正処理の一例について図16を参照しつつ説明する。レジストズレを補正するために必要な補正情報、例えば同図中のレジスト制御量ΔRy、ΔRm、ΔRc、ΔRkは実際にカラー画像を形成する前、例えば電源投入時などに求められ、RAM107などの記憶手段に記憶される。そして、印字指令が与えられてカラー画像を形成する場合には、各色の潜像形成位置をレジスト制御量ΔRy、ΔRm、ΔRc、ΔRkに基づいて副走査方向Yに調整している。すなわち、まず第1色目のブラックのトナー像を示す画像データに基づきレーザー光源62が駆動されて感光体2上に潜像が形成される。このとき、CPU101がRAM107からブラックのレジスト制御量ΔRkを読出し、その値に対応して偏向ミラー面651を第2軸(副走査偏向軸)AX2回りに揺動させる。これにより、副走査方向Yにおける感光体2上での走査光ビームの位置SLkはレジスト基準位置SL00からΔRkだけ副走査方向Yにシフトした位置となる(同図(a))。これによって、ブラックのトナー像は副走査方向YにΔRkだけ移動し、中間転写ベルト71上に転写される。なお、この「レジスト基準位置SL00」とは発明内容の理解のために仮想的に設定した位置であり、レジスト制御量がゼロであるときの光ビームの走査位置を意味している。
【0081】
また、2色目以降についても、ブラックと同様にして潜像形成、トナー像形成および転写動作が行われて中間転写ベルト71上で重ね合わされる。すなわち、シアンについては、感光体2上での走査光ビームの位置SLcはレジスト基準位置SL00からΔRcだけ副走査方向Yにシフトした位置となる(同図(b))。これによって、シアンのトナー像は副走査方向YにΔRcだけ移動し、中間転写ベルト71上に転写される。マゼンタについては、感光体2上での走査光ビームの位置SLmはレジスト基準位置SL00からΔRmだけ副走査方向Yにシフトした位置となる(同図(c))。これによって、マゼンタのトナー像は副走査方向YにΔRmだけ移動し、中間転写ベルト71上に転写される。イエローについては、感光体2上での走査光ビームの位置SLyはレジスト基準位置SL00からΔRyだけ副走査方向Yにシフトした位置となる(同図(d))。これによって、イエローのトナー像は副走査方向YにΔRyだけ移動し、中間転写ベルト71上に転写される。したがって、各色のトナー像は中間転写ベルト71上でレジスト制御量ΔRy、ΔRm、ΔRc、ΔRkだけ基準位置に対して副走査方向Yにシフトして重ね合わされ、レジストズレが効果的に低減される。
【0082】
しかも、上記したように走査光ビームの走査位置SLk、SLc、SLm、SLyを調整することによってレジストズレを補正しているので、レジストズレを補正するために感光体2や中間転写ベルト71の回転速度を変更させる必要はなくなり、感光体2および中間転写ベルト71を安定して走行させることができる。その結果、優れた品質で画像を形成することができる。
【0083】
なお、この実施形態では、レジスト制御量を本発明の「補正情報」としてRAM107に記憶させているが、レジスト制御量そのものを記憶させる代わりにレジスト制御量に関連する値やデータなどを「補正情報」として記憶させるようにしてもよい。また、電源を落とした場合にも、レジスト制御量や関連値などの補正情報を記憶しておくために、不揮発性メモリを採用するのが望ましい。さらに、補正情報をコントローラ11側に記憶させるようにしてもよい。これらの点に関しては、後で説明する実施形態においても全く同様である。
【0084】
B.タンデム方式の画像形成装置
<第7実施形態>
図17は本発明にかかる露光装置の第7実施形態を装備した画像形成装置を示す図である。この画像形成装置は、いわゆるタンデム方式のカラープリンタであり、潜像担持体としてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の感光体2Y、2M、2C、2Kを装置本体5内に並設している。そして、各感光体2Y、2M、2C、2K上のトナー像を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナー像のみを用いてモノクロ画像を形成する装置である。すなわち、この画像形成装置では、ユーザからの画像形成要求に応じてホストコンピュータなどの外部装置から印字指令がメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11のCPU111からの印字指令に応じてエンジンコントローラ10がエンジン部EGの各部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートSに印字指令に対応する画像を形成する。なお、電気的構成については第1実施形態とほぼ同様であるため、図2および図9を適宜参照しながら説明する。
【0085】
このエンジン部EGでは、4つの感光体2Y、2M、2C、2Kのそれぞれに対応して帯電ユニット、現像ユニットおよびクリーニング部が設けられている。なお、これら帯電ユニット、現像ユニットおよびクリーニング部の構成はいずれの色成分についても同一であるため、ここではイエローに関する構成について説明し、その他の色成分については相当符号を付して説明を省略する。
【0086】
感光体2Yは図17の矢印方向に回転自在に設けられている。そして、この感光体2Yの周りにその回転方向に沿って、帯電ユニット3Y、現像ユニット4Yおよびクリーニング部(図示省略)がそれぞれ配置されている。帯電ユニット3Yは例えばスコロトロン帯電器で構成されており、帯電制御部103からの帯電バイアス印加によって感光体2Yの外周面を所定の表面電位に均一に帯電させる。そして、この帯電ユニット3Yによって帯電された感光体2Yの外周面に向けて露光ユニット6から走査光ビームLyが照射される。これによって印字指令に含まれるイエロー画像データに対応する静電潜像が感光体2Y上に形成される。なお、この露光ユニット6はイエロー専用ではなく、各色成分に対して共通して設けられており、露光制御部102からの制御指令に応じて動作する。この露光ユニット6の構成および動作については後で詳述する。
【0087】
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4Yによってトナー現像される。この現像ユニット4Yはイエロートナーを内蔵している。そして、現像器制御部104から現像バイアスが現像ローラ41Yに印加されると、現像ローラ41Y上に担持されたトナーが感光体2Yの表面各部にその表面電位に応じて部分的に付着する。その結果、感光体2Y上の静電潜像がイエローのトナー像として顕像化される。なお、現像ローラ41Yに与える現像バイアスとしては、直流電圧、もしくは直流電圧に交流電圧を重畳したもの等を用いることができるが、特に感光体2Yと現像ローラ41Yとを離間配置し、両者の間でトナーを飛翔させることでトナー現像を行う非接触現像方式の画像形成装置では、効率よくトナーを飛翔させるために直流電圧に対して正弦波、三角波、矩形波等の交流電圧を重畳した電圧波形とすることが好ましい。
【0088】
現像ユニット4Yで現像されたイエロートナー像は、一次転写領域TRy1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。また、イエロー以外の色成分についても、イエローと全く同様に構成されており、感光体2M、2C、2K上にマゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像がそれぞれ形成されるとともに、一次転写領域TRm1、TRc1、TRk1でそれぞれ中間転写ベルト71上に一次転写される。
【0089】
この転写ユニット7は、2つのローラ72、73に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ72を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向R2に回転させるベルト駆動部(図示省略)とを備えている。また、中間転写ベルト71を挟んでローラ73と対向する位置には、該ベルト71表面に対して不図示の電磁クラッチにより当接・離間移動可能に構成された二次転写ローラ74が設けられている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、一次転写タイミングを制御することで各トナー像を重ね合わせてカラー画像を中間転写ベルト71上に形成するとともに、カセット8から取り出されて中間転写ベルト71と二次転写ローラ74との間の二次転写領域TR2に搬送されてくるシートS上にカラー画像を二次転写する。一方、モノクロ画像をシートSに転写する場合には、ブラックトナー像のみを感光体2Kに形成するとともに、二次転写領域TR2に搬送されてくるシートS上にモノクロ画像を二次転写する。また、こうして画像の2次転写を受けたシートSは定着ユニット9を経由して装置本体の上面部に設けられた排出トレイ部に向けて搬送される。
【0090】
なお、中間転写ベルト71へトナー像を一次転写した後の各感光体2Y、2M、2C、2Kは、不図示の除電手段によりその表面電位がリセットされ、さらに、その表面に残留したトナーがクリーニング部により除去された後、帯電ユニット3Y、3M、3C、3Kにより次の帯電を受ける。
【0091】
また、ローラ72の近傍には、転写ベルトクリーナ75、濃度センサ76(図2)および垂直同期センサ77(図2)が配置されている。これらのうち、クリーナ75は図示を省略する電磁クラッチによってローラ72に対して近接・離間移動可能となっている。そして、ローラ72側に移動した状態でクリーナ75のブレードがローラ72に掛け渡された中間転写ベルト71の表面に当接し、二次転写後に中間転写ベルト71の外周面に残留付着しているトナーを除去する。また、濃度センサ76は、中間転写ベルト71の表面に対向して設けられており、中間転写ベルト71の外周面に形成されるパッチ画像の光学濃度を測定する。さらに、垂直同期センサ77は、中間転写ベルト71の基準位置を検出するためのセンサであり、中間転写ベルト71の副走査方向への回転駆動に関連して出力される同期信号、つまり垂直同期信号Vsyncを得るための垂直同期センサとして機能する。そして、この装置では、各部の動作タイミングを揃えるとともに各色のトナー像を正確に重ね合わせるために、装置各部の動作はこの垂直同期信号Vsyncに基づいて制御される。
【0092】
図18は図17の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す副走査断面図である。また、図19は図17の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す主走査断面図である。この露光ユニット6は露光筐体61を有している。そして、露光筐体61に単一のレーザー光源62が固着されており、レーザー光源62から光ビームを射出可能となっている。このレーザー光源62は、図9に示すように、露光制御部102の光源駆動部102aと電気的に接続されている。このため、画像データに応じて光源駆動部102aがレーザー光源62をON/OFF制御してレーザー光源62から画像データに対応して変調された光ビームが射出される。このように本実施形態では、レーザー光源62により本発明の「光源部」が構成されており、この光源部から単一の光ビームが射出される。
【0093】
また、この露光筐体61の内部には、レーザー光源62からの光ビームを感光体2Y、2M、2C、2Kの表面に走査露光するために、コリメータレンズ63、シリンドリカルレンズ64、光走査素子65、第1走査レンズ66、折り返しミラー群67および第2走査レンズ68(68Y、68M、68C、68K)が設けられている。すなわち、レーザー光源62からの光ビームは、コリメータレンズ63により適当な大きさのコリメート光にビーム整形された後、図5に示すように副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ64に入射される。そして、このコリメート光は副走査方向にのみ収束されて光走査素子65の偏向ミラー面651付近で線状結像される。なお、光走査素子65の構成は第1実施形態のそれと同一であるため、ここでは構成説明を省略し、光走査素子65の動作を中心に説明する。
【0094】
この実施形態では、第1軸駆動部102bと第2軸駆動部102cとからなるミラー駆動部を制御することによって偏向ミラー面651を第1軸AX1回りに揺動させることで光ビームを偏向して主走査方向Xに走査させている。一方、偏向ミラー面651を第2軸AX2回りに揺動させることで光ビームを4つの感光体2Y、2M、2C、2Kのいずれかの一に導光して感光体のなかで走査光ビームが照射される感光体を選択的に切り替えるとともに、各感光体での副走査方向Yにおける走査光ビームの走査位置を微調整している。このように本実施形態では、第1軸AX1を主走査偏向軸として機能させるとともに、第2軸AX2を副走査偏向軸として機能させている。
【0095】
図18および図19に戻って露光ユニット6の説明を続ける。上記のように光走査素子65により走査された走査光ビームは選択された感光体に向けて光走査素子65から射出されるが、その走査光ビームは第1走査レンズ66、折り返しミラー群67および第2走査レンズ68で構成された第2光学系を介して選択された感光体に照射される。例えば、光走査素子65によりイエロー用の感光体2Yに切り替えられている際には、イエロー用の走査光ビームLyは第1走査レンズ66、折り返しミラー群67および第2走査レンズ68Yを介して感光体2Yに照射されてライン状の潜像が形成される。なお、他の色成分についてもイエローと全く同様である。
【0096】
次に、第7実施形態にかかる画像形成装置の動作について説明する。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置よりカラー印字指令が与えられると、その印字指令に含まれる画像データが画像メモリ113に記憶される。そして、メインコントローラ11は色分解を実行して各色成分の1ライン画像データ群を得る。また、メインコントローラ11では、画像データDの1ページ分または所定ブロック分について色分解が完了すると、各感光体2への潜像書込タイミングに応じたタイミングで画像メモリ113から1ライン画像データを順番に読み出す。
【0097】
そして、こうして読み出された1ライン画像データからなるシリアルデータに基づきレーザー光源62をパルス幅変調するためのレーザ変調データ(PWMデータ)を作成し、図示を省略するビデオIFを介してエンジンコントローラ10に出力する。例えばY→M→C→K→Y…の順序でシリアルに1ライン画像データが画像メモリ113から読み出されると、各1ライン画像データに対応したPWMデータがエンジンコントローラ10に与えられる。
【0098】
一方、このPWMデータを受け取ったエンジンコントローラ10では、各感光体2Y、2M、2C、2Kを一定速度Vで回転させながら各タイミングでPWMデータに対応する感光体のみに走査光ビームを走査させてライン潜像を形成していく。すなわち、上記PWMデータが与えられる場合には、まずイエローの1ライン画像データに対応してレーザー光源62がON/OFF制御されながらレーザー光源62から光ビームが光走査素子65に射出される。また、このタイミングでは、第2軸駆動部102cからコイル655への通電によって偏向ミラー面651を副走査偏向軸たる第2軸AX2回りに回動位置決めして光ビームを感光体2Yに導光するように設定される。そして、第2軸AX2回りの揺動を停止させた後、その設定状態のまま第1駆動部102bから所定の電圧が第1軸用電極658a、658bに交互に印加されて主走査偏向軸たる第1軸AX1回りに偏向ミラー面651を往復振動させて光ビームを偏向して主走査方向Xに走査させる。これによって、図20(a)に示すように、走査光ビームLyが感光体2Yのみに走査されてイエローの1ライン画像データに対応するライン潜像が形成される。
【0099】
また、ライン潜像の形成が完了すると、次のタイミングでマゼンタの1ライン画像データに対応してレーザー光源62がON/OFF制御されながらレーザー光源62から光ビームが光走査素子65に射出される。また、このタイミングでは、第2軸駆動部102cからコイル655への通電によって偏向ミラー面651を第2軸AX2回りに回動位置決めして光ビームを感光体2Mに導光するように設定される。そして、その設定状態のまま第1駆動部102bから所定の電圧が第1軸用電極658a、658bに交互に印加されて第1軸AX1回りに偏向ミラー面651を往復振動させて光ビームを偏向して主走査方向Xに走査させる。これによって、図20(b)に示すように、走査光ビームが感光体2Mのみに走査されてマゼンタの1ライン画像データに対応するライン潜像が形成される。
【0100】
さらに、上記と同様にして、各タイミングでシアンライン潜像、ブラックライン潜像、イエローライン潜像、…がそれぞれ対応する色成分の感光体2上に形成されていく。こうして、各感光体2Y、2M、2C、2Kに画像データに対応する潜像が形成される。そして、これらの潜像は各現像ユニット4Y、4M、4C、4Kによって現像されて4色のトナー像が形成される。また、一次転写タイミングを制御することで各トナー像は中間転写ベルト71上で重ね合わされてカラー画像が形成される。その後、このカラー画像はシートS上に二次転写され、さらにシートSに定着される。
【0101】
以上のように、この実施形態によれば、各感光体2への潜像書込タイミングに応じたタイミングで画像メモリ113から1ライン画像データを順番に読み出してPWMデータを作成している。そして、このPWMデータにしたがってレーザー光源62を変調するとともに、そのレーザー光源62からの光ビームを主走査方向Xに偏向して走査光ビームを形成している。しかも、1ライン画像データの読出順序に応じて、偏向ミラー面651からの走査光ビームが照射される感光体2を選択的に切り替えるため、その切替動作に応じた感光体2にライン潜像が形成される。このようにレーザー光源62を1つしか有していないにもかかわらず、4個の感光体2Y、2M、2C、2Kの表面に走査光ビームLy、Lm、Lc、Lkをそれぞれ走査させて各感光体2Y、2M、2C、2Kにライン潜像を形成可能となっている。このため、4個の光源が必要となっていた従来装置に比べて、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。また、光学的な調整作業性を簡素化することができる。
【0102】
また、光走査素子65は偏向走査動作と同時にレーザー光源62からの光ビームを副走査方向Yに偏向することによって副走査方向Yにおける走査光ビームの位置を調整することで感光体の切替選択を行っているが、また同時に感光体2上での走査光ビームの位置SLを副走査方向Yに調整可能となっている。このため、各感光体2Y、2M、2C、2K上での副走査方向Yにおける光ビームの走査位置を簡単に、しかも高精度に調整することができる。その結果、部品誤差や組立誤差などにより副走査方向Yにおいて走査光ビームが基準走査位置SL0からずれていたとしても該ずれを補正して高品質な画像を形成することができる。
【0103】
ここで、その微調整処理の一例について図20を参照しつつ説明する。例えば、製品組立後の最終調整段階で、各色成分について、走査光ビームの走査位置SLが同図中の破線で示す基準走査位置SL0から副走査方向Yにずれ量Δyy、Δym、Δyc、Δykだけずれていることが発見された場合、次のように調整することができる。すなわち、各色成分のずれ情報を求めて本発明の「記憶手段」として機能するRAM107に記憶しておけば、CPU101がRAM107からずれ量を読出し、各値に対応して偏向ミラー面651を第2軸(副走査偏向軸)AX2回りに揺動させる。これにより、いずれに色成分についても副走査方向Yにおける感光体2上での走査光ビームの位置が調整されて走査光ビームの走査位置SLが基準走査位置SL0に一致する。このように、副走査方向Yにおける光ビームLの走査位置SLを簡単に、しかも高精度に基準走査位置SL0に一致させることができ、その結果、高品質な画像を形成することができる。
【0104】
なお、上記第7実施形態では、露光ユニット6の微調整機能によって基準走査位置SL0に対する走査光ビームのずれを補正しているが、露光ユニット6の微調整機能によってレジストズレを補正することも可能である。すなわち、レジストズレを補正するために必要な補正情報、例えばレジスト制御量に基づき走査光ビームの位置を調整することでレジストズレを低減することができる。
【0105】
ここで、タンデム方式の画像形成装置におけるレジスト補正処理の一例について図21を参照しつつ説明する。レジストズレを補正するために必要な補正情報、例えば同図中のレジスト制御量ΔRy、ΔRm、ΔRc、ΔRkは実際にカラー画像を形成する前、例えば電源投入時などに求められ、RAM107などの記憶手段に記憶される。そして、印字指令が与えられてカラー画像を形成する場合には、各色の潜像形成位置をレジスト制御量ΔRy、ΔRm、ΔRc、ΔRkに基づいて副走査方向Yに調整している。すなわち、ブラックについては、そのトナー像を示す画像データに基づきレーザー光源62が駆動されて感光体2上に潜像が形成される。このとき、CPU101がRAM107からブラックのレジスト制御量ΔRkを読出し、その値に対応して偏向ミラー面651を第2軸(副走査偏向軸)AX2回りに揺動させる。これにより、副走査方向Yにおける感光体2上での走査光ビームの位置SLkはレジスト基準位置SL00からΔRkだけ副走査方向Yにシフトした位置となる。これによって、ブラックのトナー像は副走査方向YにΔRkだけ移動し、中間転写ベルト71上に転写される。
【0106】
また、他のトナー色についても、ブラックと同様にして潜像形成、トナー像形成および転写動作が行われて中間転写ベルト71上で重ね合わされる。すなわち、シアンについては、感光体2上での走査光ビームの位置SLcはレジスト基準位置SL00からΔRcだけ副走査方向Yにシフトした位置となる。これによって、シアンのトナー像は副走査方向YにΔRcだけ移動し、中間転写ベルト71上に転写される。マゼンタについては、感光体2上での走査光ビームの位置SLmはレジスト基準位置SL00からΔRmだけ副走査方向Yにシフトした位置となる。これによって、マゼンタのトナー像は副走査方向YにΔRmだけ移動し、中間転写ベルト71上に転写される。イエローについては、感光体2上での走査光ビームの位置SLyはレジスト基準位置SL00からΔRyだけ副走査方向Yにシフトした位置となる。これによって、イエローのトナー像は副走査方向YにΔRyだけ移動し、中間転写ベルト71上に転写される。したがって、各色のトナー像は中間転写ベルト71上でレジスト制御量ΔRy、ΔRm、ΔRc、ΔRkだけ基準位置に対して副走査方向Yにシフトして重ね合わされ、レジストズレが効果的に低減される。
【0107】
しかも、上記したように走査光ビームの走査位置SLk、SLc、SLm、SLyを調整することによってレジストズレを補正しているので、レジストズレを補正するために各感光体2Y、2M、2C、2Kや中間転写ベルト71の回転速度を変更させる必要はなく、感光体2Y、2M、2C、2Kおよび中間転写ベルト71を安定して走行させることができる。その結果、優れた品質で画像を形成することができる。
【0108】
なお、上記第7実施形態では、4色のトナーを用いたカラー画像形成装置に本発明を適用しているが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、複数色のトナーを用いたタンデム方式の画像形成装置全般に対して適用可能である。
【0109】
C.その他
<第8実施形態>
ところで、画像形成装置の動作中においては、上述したように動作環境の変化などにより副走査方向Yにおける走査光ビームの走査位置SLが基準走査位置SL0からずれてしまうことがある。そこで、このような問題を解消して画像品質を高めるためには、例えば図22に示す位置ずれ検出器を設けて走査位置SLの位置ずれをアクティブに補正するようにすればよい。以下、図22を参照しつつ本発明にかかる第8実施形態について説明する。
【0110】
図22は本発明にかかる画像形成装置に装備された位置ずれ検出器の構成を示す図である。この位置ずれ検出器200は、センサ基台201に2つのフォトセンサ202、203を主走査方向Xに所定距離だけ離間して取り付けたものである。これらのフォトセンサ202、203は長方形の有効センシング領域を有している。そして、その一方のフォトセンサ202は、有効センシング領域202aの長手方向が主走査方向Xとほぼ直交するように配置されている。また、他方のフォトセンサ203は、有効センシング領域203aの長手方向が主走査方向Xに対して角度θだけ傾斜するように配置されている。このため、同図に示すように基準走査位置SL0に対して走査位置SLが副走査方向Yにずれると、フォトセンサ203でのセンシング位置が主走査方向Xにずれる。例えば、基準走査位置SL0ではセンシング間隔SD0であり、光ビームが基準走査位置SL0上を走査するとき、その走査時間は基準時間t0である。これに対し、走査位置が副走査方向YにΔyだけずれると、該走査位置SLではセンシング間隔SDであり、光ビームが該走査位置SL上を走査するとき、その走査時間は測定時間tmとなる。したがって、その時間差(=tm−t0)に基づきずれ量Δyを検出することができる。このように位置ずれ検出器200が本発明の「第1検出手段」として機能する。
【0111】
この第8実施形態では、フォトセンサ202、203はCPU101に電気的に接続されている。そして、フォトセンサ202、203からの出力信号に基づきCPU101は次式、つまり
Δy=Vs×(tm−t0)×tanθ
(ただし、Vsは光ビームの走査速度)、
に基づき副走査方向Yにおける位置ずれ量Δyを求める。また、走査位置の位置ずれ量Δyに対応して微調整機構を走査光ビームの位置を調整する。
【0112】
以上のように第8実施形態によれば、位置ずれ検出器200によって副走査方向Yにおける感光体上での基準走査位置SL0に対するずれ量Δyを検出し、その検出結果に基づき微調整機構によって副走査方向Yにおける走査光ビームの位置SLを調整することで走査光ビームを基準走査位置SL0に一致させることができる。すなわち、装置の動作中に副走査方向Yにおける走査光ビームの位置をアクティブ調整することによって、副走査方向Yにおける光ビームの走査位置SLが基準走査位置SL0からずれるのを解消し、常に高品質な画像を形成することができる。
【0113】
<第9実施形態>
また、この種の画像形成装置では、垂直同期信号Vsyncに基づいて潜像形成、現像処理や転写処理などを制御している。しかしながら、光ビームの走査タイミング、つまり水平同期信号HSYNCが垂直同期信号Vsyncと非同期となっているため、垂直同期信号と走査タイミングとの同期誤差が最大1走査分のレジストズレが生じる。したがって、同期誤差に起因するレジストズレについても考慮するのが望ましい。
【0114】
そこで、この第9実施形態では、水平同期信号HSYNCと垂直同期信号Vsyncとの差を、本発明の「レジストズレに関する情報」として検出し、その検出結果をRAM107などの記憶手段から読み出した補正情報に加えてレジストズレの補正を行っている。したがって、レジストズレをさらに低減することができ、画像品質を高めることができる。また、同期誤差に起因するレジストズレを解消するためには優れたレスポンス性が要求されるが、微調整機構に基づくアクティブ制御を行うことで該要求を満足させることができ、優れた品質で画像を形成することができる。なお、ここでは、垂直同期センサ77および同期センサ60が本発明の「第2検出手段」に相当する。
【0115】
<第10実施形態>
図23は本発明にかかる露光装置の光走査素子を示す斜視図である。また、図24および図25はそれぞれ図23の光走査素子の主走査断面図および副走査断面図である。さらに、図26は図23の露光装置を装備する画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。ここで、第10実施形態が第1ないし第9実施形態と大きく相違している点は、2つのレーザー光源621、622からなる光源部を有し、この光源部から2本の光ビームL1、L2が射出されている点と、光ビームL1、L2を偏向ミラー面651a、651bでそれぞれ偏向している点である。なお、その他の構成は第1実施形態と同一であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0116】
この第10実施形態では、2つの偏向ミラー面651a、651bを有する光走査素子650が設けられている。これらの偏向ミラー面651a、651bは、主走査偏向軸たる第1軸AX1回りに一体的に揺動自在となっている一方、副走査偏向軸たる第2軸AX2および第3軸AX3回りにそれぞれ独立して揺動自在となっている。
【0117】
この光走査素子650も、上記した光走査素子65と同様に、半導体製造技術を応用して微小機械を半導体基板上に一体形成するマイクロマシニング技術を用いて形成されるものである。この光走査素子650では、図23に示すように、シリコン基板652が本発明の「支持部材」として機能し、さらに該シリコン基板652の一部を加工することで外側可動板653が設けられている。この外側可動板653は枠状に形成され、ねじりバネ654によってシリコン基板652に弾性支持されており、副走査方向Yとほぼ平行に伸びる第1軸AX1回りに揺動自在となっている。
【0118】
この外側可動板653の内側には、2枚の内側可動板656a、656bがそれぞれ独立して軸支されている。すなわち、内側可動板656aはねじりバネ654と軸方向が直交するねじりバネ657aで外側可動板653の内側に弾性支持されており、主走査方向Xとほぼ平行に伸びる第2軸AX2回りに揺動自在となっている。そして、内側可動板656aの上面周縁部には、平面コイル655aが「第2軸駆動用コイル」として絶縁層で被膜されて設けられている。また、その内側可動板656aの上面中央部には、アルミニューム膜などが偏向ミラー面651aとして成膜されている。
【0119】
一方の内側可動板656bも内側可動板656aと同様に構成されている。すなわち、内側可動板656bはねじりバネ657bで外側可動板653の内側に弾性支持され、主走査方向Xとほぼ平行に伸びる第3軸AX3回りに揺動自在となっている。また、内側可動板656bの上面には、「第3軸駆動用コイル」としての平面コイル655bと偏向ミラー面651bとが設けられている。
【0120】
また、シリコン基板652の略中央部には、図24および図25に示すように、外側可動板653および内側可動板656a、656bがそれぞれ第1軸AX1、第2軸AX2および第3軸AX3回りに揺動可能となるように、凹部652aが設けられている。そして、凹部652aの内底面のうち外側可動板653の両端部に対向する位置に電極658a、658bがそれぞれ固着されている(図24参照)。これら2つの電極658a、658bは外側可動板653を第1軸AX1回りに揺動駆動するための「第1軸用電極」として機能するものである。すなわち、これらの第1軸用電極658a、658bは露光制御部102の第1駆動部102bと電気的に接続されている。そして、第1駆動部102bから所定の電圧を第1軸用電極658a、658bに交互に印加することによって外側可動板653が第1軸AX1回りに振動し、これによって両偏向ミラー面651a、651bを往復振動させることができる。そして、この往復振動の駆動周波数を外側可動板の共振周波数に設定すると、外側可動板653の振れ幅は大きくなり、電極658a、658bに近接する位置まで外側可動板653の端部を変位させることができる。
【0121】
この凹部652aの内底面には、図25に示すように、内側可動板656a、656bの端部に外方位置に永久磁石659a〜659cが互いに異なる方位関係で固着されている。また、第2軸駆動用コイル655a、655bは露光制御部102の第2駆動部102cおよび第3駆動部102dとそれぞれ電気的に接続されている。このため、コイル655aへの通電によって内側可動板656a(偏向ミラー面651a)がねじりバネ657aを第2軸AX2として揺動する。また、コイル655bへの通電によって内側可動板656b(偏向ミラー面651b)がねじりバネ657bを第3軸AX3として揺動する。ここで、第2軸駆動用コイル655aおよび第3軸駆動用コイル655bに流す電流を交流とし連続的に反復動作すれば、ねじりバネ657aを第2軸AX2として偏向ミラー面651aを往復振動させ、またねじりバネ657bを第3軸AX3として偏向ミラー面651bを往復振動させることができる。このように、本実施形態では両偏向ミラー面651a、651bをそれぞれ独立して制御することができる。
【0122】
このように光走査素子650では、偏向ミラー面651aを互いに直交する第1軸AX1および第2軸AX2回りに、また偏向ミラー面651bを互いに直交する第1軸AX1および第3軸AX3回りに、しかもそれらを独立して揺動駆動することが可能となっている。そこで、この実施形態では、第1軸駆動部102b、第2軸駆動部102cおよび第3軸駆動部からなるミラー駆動部を制御することによって偏向ミラー面651a、651bを第1軸AX1回りに揺動させることで2本の光ビームL1、L2を偏向して主走査方向Xに走査させている。一方、偏向ミラー面651aを第2軸AX2回りに揺動させることで光ビームL1を、また偏向ミラー面651bを第3軸AX3回りに揺動させることで光ビームL2を、副走査方向Yに変更して副走査方向Yでの各走査光ビームの位置を調整可能となっている。このように本実施形態では、第1軸AX1を主走査偏向軸として機能させるとともに、第2軸AX2および第3軸AX3を副走査偏向軸として機能させている。しかも、この実施形態では、内側可動部材656a、656bをそれぞれ独立して副走査偏向軸AX2、AX3回りに揺動駆動することによって2本の走査光ビームの間隔(ビームピッチP)を制御可能となっている。
【0123】
以上のように、この第10実施形態においても、第1ないし第9実施形態と同様の作用効果が得られる。また、上記したように2本の走査光ビームの間隔を制御可能となっているため、必要に応じて走査光ビームの間隔を調整して画像品質の向上を図ることができる。
【0124】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、単一のレーザー光源62により本発明の「光源部」を構成しているが、光源部に複数の光源を設けて該光源部から互いに平行な複数本の光ビームを射出するように構成するようにしてもよい。
【0125】
また、上記実施形態では、4色のトナーを用いたカラー画像形成装置に本発明を適用しているが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は複数色のトナー像を転写ベルト、転写シートや転写ドラムなどの転写媒体上に重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置全般に対して適用可能である。
【0126】
また、上記実施形態では、ホストコンピュータなどの外部装置より与えられた印字指令に基づき該印字指令に含まれる画像を転写紙、複写紙などのシートSに印字するプリンタを用いて説明しているが、本発明はこれに限られず、複写機やファクシミリ装置などを含む電子写真方式の画像形成装置全般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる露光装置の第1実施形態を装備した画像形成装置を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す副走査断面図である。
【図4】図1の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す主走査断面図である。
【図5】露光ユニットの光学構成を展開した副走査断面図である。
【図6】露光ユニットの一構成要素たる光走査素子を示す斜視図である。
【図7】図6の光走査素子の第1軸に沿った断面図である。
【図8】図6の光走査素子の第2軸に沿った断面図である。
【図9】露光ユニットおよび露光制御部の構成を示すブロック図である。
【図10】感光体上での走査光ビームの走査位置と基準走査位置との関係を模式的に示す図である。
【図11】本発明にかかる露光装置の第2実施形態を示す図である。
【図12】本発明にかかる露光装置の第3実施形態を示す図である。
【図13】本発明にかかる露光装置の第4実施形態を示す図である。
【図14】本発明にかかる露光装置の第5実施形態を示す図である。
【図15】本発明にかかる露光装置の第6実施形態を示す図である。
【図16】感光体上での走査光ビームの走査位置とレジスト基準位置との関係を模式的に示す図である。
【図17】本発明にかかる露光装置の第7実施形態を装備した画像形成装置を示す図である。
【図18】図17の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す主走査断面図である。
【図19】図17の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す主走査断面図である。
【図20】感光体上での走査光ビームの走査位置と基準走査位置との関係を模式的に示す図である。
【図21】感光体上での走査光ビームの走査位置とレジスト基準位置との関係を模式的に示す図である。
【図22】本発明にかかる画像形成装置に装備された位置ずれ検出器の構成を示す図である。
【図23】本発明にかかる露光装置の光走査素子を示す斜視図である。
【図24】図23の光走査素子の主走査断面図である。
【図25】図23の光走査素子の副走査断面図である。
【図26】図23の露光装置を装備する画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2,2Y,2M,2C,2K…感光体、 4,4Y,4M,4C,4K…現像ユニット、 6…露光ユニット(露光手段、露光装置)、 7…転写ユニット(転写手段)、 60…同期センサ(第2検出手段)、 62…レーザー光源、 65…光走査素子(光走査手段)、 71…中間転写ベルト、 77…垂直同期センサ(第2検出手段)、 101…CPU(制御手段)、 102b…第1軸駆動部(ミラー駆動部)、 102c…第2軸駆動部(ミラー駆動部)、 107…RAM(記憶手段)、 200…位置ずれ検出器(第1検出手段)、 652…シリコン基板、 653…外側可動板、 656…内側可動板、 661…単玉非球面レンズ(結像光学系)、 AX1...第1軸(主走査偏向軸)、 AX2...第2軸(副走査偏向軸)、 AX3...第3軸(副走査偏向軸)、 L,L1,L2,Ly,Ly1,Ly2,Lm,Lm1,Lm2,Lc,Lc1,Lc2,Lk,Lk1,Lk2...走査光ビーム、 P…ビームピッチ(走査光ビームの間隔)、 X…主走査方向、 Y…副走査方向

Claims (18)

  1. 潜像担持体の表面に光ビームを主走査方向に走査させる露光装置において、
    光ビームを射出する光源部と、
    偏向ミラー面を有する内側可動部材と、
    前記内側可動部材を副走査偏向軸回りに揺動自在に支持する外側可動部材と、
    前記外側可動部材を前記副走査偏向軸とは異なる主走査偏向軸回りに揺動自在に支持する支持部材と、
    前記内側可動部材を前記副走査偏向軸回りに揺動駆動し、また前記外側可動部材を前記主走査偏向軸回りに揺動駆動するミラー駆動部とを備え、
    前記ミラー駆動部によって前記偏向ミラー面を前記主走査偏向軸回りに揺動させて前記光源部からの光ビームを前記主走査方向に走査させる一方、前記副走査偏向軸回りに前記偏向ミラー面を揺動させて前記副走査方向における前記走査光ビームの位置を調整することを特徴とする露光装置。
  2. 前記光源部は単一の光ビームを射出する請求項1記載の露光装置。
  3. 前記光源部は互いに平行な複数本の光ビームを射出する請求項1記載の露光装置。
  4. 潜像担持体の表面に光ビームを主走査方向に走査させる露光装置において、
    M本(M≧2の自然数)の光ビームを互いに平行に射出する光源部と、
    前記光源部からの光ビームを反射する偏向ミラー面を有するM個の内側可動部材と、
    前記M個の内側可動部材の各々を副走査偏向軸回りに揺動自在に支持する外側可動部材と、
    前記外側可動部材を前記副走査偏向軸とは異なる主走査偏向軸回りに揺動自在に支持する支持部材と、
    前記M個の内側可動部材を前記副走査偏向軸回りに揺動駆動し、また前記外側可動部材を前記主走査偏向軸回りに揺動駆動するミラー駆動部とを備え、
    前記ミラー駆動部によって前記偏向ミラー面を前記主走査偏向軸回りに揺動させて前記光源部からのM本の光ビームを前記主走査方向に走査させる一方、前記副走査偏向軸回りに前記M個の偏向ミラー面を揺動させて前記M本の光ビームをそれぞれ前記M個の偏向ミラー面で偏向して前記副走査方向における前記M本の走査光ビームの位置をそれぞれ調整することを特徴とする露光装置。
  5. 前記ミラー駆動部は、前記M個の内側可動部材をそれぞれ独立して前記副走査偏向軸回りに揺動駆動して前記M本の走査光ビームの間隔を制御可能となっている請求項4記載の露光装置。
  6. 前記内側可動部材、前記外側可動部材および前記支持部材はシリコン単結晶で構成されている請求項1ないし5のいずれかに記載の露光装置。
  7. 前記ミラー駆動部は、前記偏向ミラー面を共振モードで前記主走査偏向軸回りに揺動駆動する請求項1ないし6のいずれかに記載の露光装置。
  8. 前記ミラー駆動部は、静電吸着力により前記偏向ミラー面を前記主走査偏向軸回りに揺動駆動する請求項1ないし7のいずれかに記載の露光装置。
  9. 前記ミラー駆動部は、前記偏向ミラー面を非共振モードで前記副走査偏向軸回りに揺動位置決めする請求項1ないし8のいずれかに記載の露光装置。
  10. 前記ミラー駆動部は、電磁気力により前記偏向ミラー面を前記副走査偏向軸回りに揺動位置決めする請求項1ないし9のいずれかに記載の露光装置。
  11. 前記光源部と前記偏向ミラー面との間に配置されて前記光源部からの光ビームを前記副走査方向において収束させて前記偏向ミラー面上に線状結像する第1光学系と、
    前記潜像担持体と前記偏向ミラー面との間に配置されて前記偏向ミラー面からの走査光ビームを前記潜像担持体の表面に結像する第2光学系と
    をさらに備える請求項1ないし10のいずれかに記載の露光装置。
  12. 潜像担持体と、
    請求項1ないし11のいずれかに記載の露光装置と同一の構成を有する露光手段と、
    前記露光手段を制御して前記副走査方向における前記潜像担持体上での走査光ビームの位置を調整しながら、前記潜像担持体上に走査光ビームを照射して潜像を形成する制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 複数の潜像担持体と、
    請求項1ないし11のいずれかに記載の露光装置と同一の構成を有する露光手段と、
    前記露光手段を制御して前記複数の潜像担持体のなかで前記走査光ビームが照射される潜像担持体を選択的に切り替えながら、各潜像担持体上に走査光ビームを照射して潜像を形成する制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記制御手段は、前記露光手段を制御して潜像担持体の切替選択を行うとともに、その選択された潜像担持体上での前記走査光ビームの位置を前記副走査方向において調整する請求項13記載の画像形成装置。
  15. 前記副走査方向における前記潜像担持体上での基準走査位置に対するずれ情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は前記記憶手段に記憶された前記ずれ情報に基づき前記露光手段を制御する請求項12ないし14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記副走査方向における前記潜像担持体上での基準走査位置に対するずれ量を検出する第1検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は前記第1検出手段により検出された前記ずれ量に基づき前記露光手段を制御する請求項12ないし14のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 前記潜像担持体上に形成される潜像を現像してトナー像を得る現像手段と、
    前記潜像担持体上に形成されるトナー像を転写媒体上に重ね合わせてカラー画像を形成する転写手段と、
    レジストズレを補正するために必要な補正情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は前記記憶手段に記憶された前記補正情報に基づき前記露光手段を制御する請求項12ないし16のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 前記潜像担持体上に形成される潜像を現像してトナー像を得る現像手段と、
    前記潜像担持体上に形成されるトナー像を転写媒体上に重ね合わせてカラー画像を形成する転写手段と、
    レジストズレに関する情報を検出する第2検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は前記第2検出手段により検出された前記検出情報に基づき前記露光手段を制御する請求項12ないし17のいずれかに記載の画像形成装置。
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