JP2009205175A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の潜像担持体を有するタンデム方式の画像形成装置において、光学的な調整を容易に行うことができ、しかも装置の低コスト化および小型化を図る。
【解決手段】光源62から光ビームが射出され、光走査素子65に入射する。この光走査素子65は、主走査偏向軸回りおよび切替軸回りに揺動自在に設けられて光源62からの光ビームを反射する偏向ミラー面651を有しており、主走査偏向軸回りに共振モードで偏向ミラー面651を揺動させて光ビームを主走査方向に走査させるとともに、切替軸回りに非共振モードで偏向ミラー面651を揺動位置決めして走査光ビームを副走査方向に導いて複数の感光体のなかで走査光ビームが照射される感光体を切り替える。
【選択図】図1
【解決手段】光源62から光ビームが射出され、光走査素子65に入射する。この光走査素子65は、主走査偏向軸回りおよび切替軸回りに揺動自在に設けられて光源62からの光ビームを反射する偏向ミラー面651を有しており、主走査偏向軸回りに共振モードで偏向ミラー面651を揺動させて光ビームを主走査方向に走査させるとともに、切替軸回りに非共振モードで偏向ミラー面651を揺動位置決めして走査光ビームを副走査方向に導いて複数の感光体のなかで走査光ビームが照射される感光体を切り替える。
【選択図】図1
Description
この発明は、いわゆるタンデム方式の画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置としては、互いに異なる4色、例えばイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色成分ごとに、感光体、露光ユニットおよび現像ユニットを専用的に設けたものが従来より知られている(例えば特許文献1参照)。そして、この従来装置では、各色成分の画像を次のようにして感光体上に形成している。すなわち、各色成分ごとに、該色成分の画像を示す画像データに基づき露光ユニットの光源を制御するとともに、その光源からの光ビームを露光ユニットの光走査光学系により感光体の表面で主走査方向に走査させて該色成分の画像データに対応する潜像を感光体上に形成する。
また、別の装置として、4つの光源を設けるとともに、各光源から放出された光ビームを共通のポリゴンミラーによって偏向して主走査方向に走査する画像形成装置も従来より提案されている(例えば特許文献2参照)。この特許文献2に記載の画像形成装置では、ポリゴンミラーからの4本の走査光ビームをそれぞれ折り返しミラー群によって4つの感光体にそれぞれ導光して潜像を形成可能となっている。
ところで、特許文献1に記載の画像形成装置では、各色成分ごとに露光ユニットを設ける必要があり、装置コストの増大を招くとともに、装置の小型化を図る上で大きな障害となっていた。これに対し、特許文献2に記載の装置では、ポリゴンミラーを共通化しているため、特許文献1に記載の装置に比べて装置コストおよび装置の小型化の面では有利である。しかしながら、光源については、特許文献1に記載の装置と同様に、色成分の数と同数の光源を設ける必要があり、装置の小型化などの面で改良の余地がある。
また、特許文献2に記載の画像形成装置では、モノクロ印刷速度をカラー印刷速度よりも高くするために、光源から射出される光ビームが、互いに近接し、しかも副走査方向(光ビームの主走査方向とほぼ直交する方向)に一列となるように、構成している。また、光源とポリゴンミラーとの間に光路切替部を追加的に設け、カラー印刷時とモノクロ印刷時とで光ビームの光路を切り替えている。したがって、特許文献2の装置では、モノクロ印刷時とカラー印刷時とで印字速度を変更するために光路切替部を設けたことで装置コストが増大してしまう。さらに、4つの光源、光路切替部およびポリゴンミラーを相互に精密に調整する必要があるため、調整作業性の面で大きな問題を有していた。
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の潜像担持体を有するタンデム方式の画像形成装置において、光学的な調整を容易に行うことができ、しかも装置の低コスト化および小型化を図ることを目的とする。
この発明にかかる画像形成装置は、第1方向に走査される光ビームにより潜像が形成される、複数の潜像担持体と、光ビームを射出する光源と、主走査偏向軸回りおよび切替軸回りに揺動自在に設けられて光源からの光ビームを反射する偏向ミラー面を有し、主走査偏向軸回りに共振モードで偏向ミラー面を揺動させて光ビームを第1方向に走査させるとともに、切替軸回りに非共振モードで偏向ミラー面を揺動位置決めして走査光ビームを第2方向に導いて複数の潜像担持体のなかで走査光ビームが照射される潜像担持体を切り替える光走査手段とを備えたことを特徴としている。
このように構成された発明では、光源から光ビームが射出され、光走査手段に入射する。この光走査手段は光源からの光ビームを偏向して主走査方向に走査される走査光ビームを形成するとともに、その走査光ビームを複数の潜像担持体のうちの一に導光する。したがって、該一の潜像担持体の表面に走査光ビームが照射されて走査光ビームに対応するライン潜像が形成される。しかも、この発明では、光走査手段は、走査光ビームが照射される潜像担持体を選択的に切り替えるため、その切替動作に応じた潜像担持体にライン潜像が形成される。このため、潜像担持体の個数と同じ数の光源が必要となっていた従来装置に比べて、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。また、光学的な調整については、光源と光走査手段との調整のみとなるため、調整作業性を簡素化することができる。
また、この発明では光走査手段は主走査偏向軸回りおよび切替軸回りに揺動自在に設けられて光源からの光ビームを反射する偏向ミラー面を有しているが、主走査偏向軸回りでの偏向ミラー面の揺動による作用と、切替軸回りでの偏向ミラー面の揺動による作用とは互いに異なっている。そこで、光走査手段は、各作用に応じたモードで偏向ミラー面を主走査偏向軸回りおよび切替軸回りに揺動する。つまり、主走査偏向軸回りに共振モードで偏向ミラー面は揺動して光ビームを第1方向に走査させているため、少ないエネルギーで偏向ミラー面を主走査偏向軸回りに揺動駆動することができる。また、共振モードを採用することで複数の潜像担持体間での走査光ビームの主走査周期を安定化させることができる。一方、偏向ミラー面は非共振モードで切替軸回りに揺動位置決めされて走査光ビームの導光先を切り替えており、これにより揺動駆動と揺動停止とが精度良く行われ、導光先の切替を行った後に偏向ミラー面の切替軸回りの揺動が高精度に停止されて走査光ビームを所望の潜像担持体に導くことができる。
また、偏向ミラー面を揺動駆動させるための駆動力としては、静電吸着力や電磁気力などを用いることができるが、特に偏向ミラー面を主走査偏向軸回りに揺動駆動するために静電吸着力を用いるのが望ましく、偏向ミラー面を切替軸回りに揺動駆動するために電磁気力を用いるのが望ましい。前者の理由は、コイルパターンを形成する必要がなく、光走査手段の小型化が可能となり、偏向走査をより高速化することができるからである。一方、後者の理由は、静電吸着力を発生させる場合に比べて低い駆動電圧で偏向ミラー面を揺動駆動することができ、電圧制御が容易となり、走査光ビームの位置精度や切替精度を高めることができるからである。
<第1実施形態>
図1は本発明にかかる画像形成装置の第1実施形態を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、いわゆるタンデム方式のカラープリンタであり、潜像担持体としてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の感光体2Y、2M、2C、2Kを装置本体5内に並設している。そして、各感光体2Y、2M、2C、2K上のトナー像を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナー像のみを用いてモノクロ画像を形成する装置である。すなわち、この画像形成装置では、ユーザからの画像形成要求に応じてホストコンピュータなどの外部装置から印字指令がメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11のCPU111からの印字指令に応じてエンジンコントローラ10がエンジン部EGの各部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートSに印字指令に対応する画像を形成する。
図1は本発明にかかる画像形成装置の第1実施形態を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、いわゆるタンデム方式のカラープリンタであり、潜像担持体としてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の感光体2Y、2M、2C、2Kを装置本体5内に並設している。そして、各感光体2Y、2M、2C、2K上のトナー像を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナー像のみを用いてモノクロ画像を形成する装置である。すなわち、この画像形成装置では、ユーザからの画像形成要求に応じてホストコンピュータなどの外部装置から印字指令がメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11のCPU111からの印字指令に応じてエンジンコントローラ10がエンジン部EGの各部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートSに印字指令に対応する画像を形成する。
このエンジン部EGでは、4つの感光体2Y、2M、2C、2Kのそれぞれに対応して帯電ユニット、現像ユニットおよびクリーニング部が設けられている。なお、これら帯電ユニット、現像ユニットおよびクリーニング部の構成はいずれの色成分についても同一であるため、ここではイエローに関する構成について説明し、その他の色成分については相当符号を付して説明を省略する。
感光体2Yは図1の矢印方向に回転自在に設けられている。そして、この感光体2Yの周りにその回転方向に沿って、帯電ユニット3Y、現像ユニット4Yおよびクリーニング部(図示省略)がそれぞれ配置されている。帯電ユニット3Yは例えばスコロトロン帯電器で構成されており、帯電制御部103からの帯電バイアス印加によって感光体2Yの外周面を所定の表面電位に均一に帯電させる。そして、この帯電ユニット3Yによって帯電された感光体2Yの外周面に向けて露光ユニット6から走査光ビームLyが照射される。これによって印字指令に含まれるイエロー画像データに対応する静電潜像が感光体2Y上に形成される。なお、この露光ユニット6はイエロー専用ではなく、各色成分に対して共通して設けられており、露光制御部102からの制御指令に応じて動作する。この露光ユニット6の構成および動作については後で詳述する。また、画像データに対する画像処理および該画像データに基づく潜像形成についても後で詳述する。
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4Yによってトナー現像される。この現像ユニット4Yはイエロートナーを内蔵している。そして、現像器制御部104から現像バイアスが現像ローラ41Yに印加されると、現像ローラ41Y上に担持されたトナーが感光体2Yの表面各部にその表面電位に応じて部分的に付着する。その結果、感光体2Y上の静電潜像がイエローのトナー像として顕像化される。なお、現像ローラ41Yに与える現像バイアスとしては、直流電圧、もしくは直流電圧に交流電圧を重畳したもの等を用いることができるが、特に感光体2Yと現像ローラ41Yとを離間配置し、両者の間でトナーを飛翔させることでトナー現像を行う非接触現像方式の画像形成装置では、効率よくトナーを飛翔させるために直流電圧に対して正弦波、三角波、矩形波等の交流電圧を重畳した電圧波形とすることが好ましい。
現像ユニット4Yで現像されたイエロートナー像は、一次転写領域TRy1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。また、イエロー以外の色成分についても、イエローと全く同様に構成されており、感光体2M、2C、2K上にマゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像がそれぞれ形成されるとともに、一次転写領域TRm1、TRc1、TRk1でそれぞれ中間転写ベルト71上に一次転写される。
この転写ユニット7は、2つのローラ72、73に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ72を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向R2に回転させるベルト駆動部(図示省略)とを備えている。また、中間転写ベルト71を挟んでローラ73と対向する位置には、該ベルト71表面に対して不図示の電磁クラッチにより当接・離間移動可能に構成された二次転写ローラ74が設けられている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、一次転写タイミングを制御することで各トナー像を重ね合わせてカラー画像を中間転写ベルト71上に形成するとともに、カセット8から取り出されて中間転写ベルト71と二次転写ローラ74との間の二次転写領域TR2に搬送されてくるシートS上にカラー画像を二次転写する。一方、モノクロ画像をシートSに転写する場合には、ブラックトナー像のみを感光体2Kに形成するとともに、二次転写領域TR2に搬送されてくるシートS上にモノクロ画像を二次転写する。また、こうして画像の2次転写を受けたシートSは定着ユニット9を経由して装置本体の上面部に設けられた排出トレイ部に向けて搬送される。
なお、中間転写ベルト71へトナー像を一次転写した後の各感光体2Y、2M、2C、2Kは、不図示の除電手段によりその表面電位がリセットされ、さらに、その表面に残留したトナーがクリーニング部により除去された後、帯電ユニット3Y、3M、3C、3Kにより次の帯電を受ける。
また、ローラ72の近傍には、転写ベルトクリーナ75、濃度センサ76(図2)および垂直同期センサ77(図2)が配置されている。これらのうち、クリーナ75は図示を省略する電磁クラッチによってローラ72に対して近接・離間移動可能となっている。そして、ローラ72側に移動した状態でクリーナ75のブレードがローラ72に掛け渡された中間転写ベルト71の表面に当接し、二次転写後に中間転写ベルト71の外周面に残留付着しているトナーを除去する。また、濃度センサ76は、中間転写ベルト71の表面に対向して設けられており、中間転写ベルト71の外周面に形成されるパッチ画像の光学濃度を測定する。さらに、垂直同期センサ77は、中間転写ベルト71の基準位置を検出するためのセンサであり、中間転写ベルト71の副走査方向への回転駆動に関連して出力される同期信号、つまり垂直同期信号Vsyncを得るための垂直同期センサとして機能する。そして、この装置では、各部の動作タイミングを揃えるとともに各色のトナー像を正確に重ね合わせるために、装置各部の動作はこの垂直同期信号Vsyncに基づいて制御される。
なお、図2において、符号113はホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像データを記憶するためにメインコントローラ11に設けられた画像メモリであり、符号106はCPU101が実行する演算プログラムやエンジン部EGを制御するための制御データなどを記憶するためのROM、また符号107はCPU101における演算結果やその他のデータを一時的に記憶するRAMである。
図3は図1の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す副走査断面図である。また、図4は図1の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す主走査断面図である。また、図5は露光ユニットの光学構成を展開した副走査断面図である。また、図6ないし図8は露光ユニットの一構成要素たる光走査素子を示す図である。さらに、図9は露光ユニットおよび露光制御部の構成を示すブロック図である。以下、これらの図面を参照しつつ、露光ユニットの構成および動作について詳述する。
この露光ユニット6は露光筐体61を有している。そして、露光筐体61に単一のレーザー光源62が固着されており、レーザー光源62から光ビームを射出可能となっている。このレーザー光源62は、図9に示すように、露光制御部102の光源駆動部102aと電気的に接続されている。このため、画像データに応じて光源駆動部102aがレーザー光源62をON/OFF制御してレーザー光源62から画像データに対応して変調された光ビームが射出される。このように本実施形態では、レーザー光源62が本発明の「光源」に相当している。
また、この露光筐体61の内部には、レーザー光源62からの光ビームを感光体2Y、2M、2C、2Kの表面に走査露光するために、コリメータレンズ63、シリンドリカルレンズ64、光走査素子65、第1走査レンズ66、折り返しミラー群67および第2走査レンズ68(68Y、68M、68C、68K)が設けられている。すなわち、レーザー光源62からの光ビームは、コリメータレンズ63により適当な大きさのコリメート光にビーム整形された後、図5に示すように副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ64に入射される。そして、このコリメート光は副走査方向にのみ収束されて光走査素子65の偏向ミラー面651付近で線状結像される。このように、本実施形態ではコリメータレンズ63およびシリンドリカルレンズ64によって本発明の「第1光学系」が構成されている。
この光走査素子65は半導体製造技術を応用して微小機械を半導体基板上に一体形成するマイクロマシニング技術を用いて形成されるものであり、偏向ミラー面651で反射した光ビームを互いに直交する2方向、つまり主走査方向および副走査方向に光ビームを偏向可能となっている。より具体的には、光走査素子65は次のように構成されている。
この光走査素子65では、図6に示すように、シリコンの単結晶基板(以下「シリコン基板」という)652が本発明の「支持部材」として機能し、さらに該シリコン基板652の一部を加工することで外側可動板653が設けられている。この外側可動板653は枠状に形成され、ねじりバネ654によってシリコン基板652に弾性支持されており、主走査方向Xとほぼ平行に伸びる第2軸AX2回りに揺動自在となっている。また、外側可動板653の上面には、シリコン基板652上面に形成した一対の外側電極端子(図示省略)にねじりバネ654を介して電気的に接続する平面コイル655が「第2軸駆動用コイル」として絶縁層で被膜されて設けられている。
この外側可動板653の内側には、平板状の内側可動板656が軸支されている。すなわち、内側可動板656はねじりバネ654と軸方向が直交するねじりバネ657で外側可動板653の内側に弾性支持されており、副走査方向Yとほぼ平行に伸びる第1軸AX1回りに揺動自在となっている。そして、内側可動板656の中央部には、アルミニューム膜などが偏向ミラー面651として成膜されている。
また、シリコン基板652の略中央部には、図7および図8に示すように、外側可動板653および内側可動板656がそれぞれ第2軸AX2および第1軸AX1回りに揺動可能となるように、凹部652aが設けられている。そして、凹部652aの内底面のうち内側可動板656の両端部に対向する位置に電極658a、658bがそれぞれ固着されている(図7参照)。これら2つの電極658a、658bは内側可動板656を第1軸AX1回りに揺動駆動するための「第1軸用電極」として機能するものである。すなわち、これらの第1軸用電極658a、658bは露光制御部102の第1駆動部102bと電気的に接続されており、電極への電圧印加によって該電極と偏向ミラー面651との間に静電吸着力が作用して偏向ミラー面651の一方端部を該電極側に引き寄せる。したがって、第1駆動部102bから所定の電圧を第1軸用電極658a、658bに交互に印加すると、ねじりバネ657を第1軸AX1として偏向ミラー面651を往復振動させることができる。そして、この往復振動の駆動周波数を偏向ミラー面651の共振周波数に設定すると、偏向ミラー面651の振れ幅は大きくなり、電極658a、658bに近接する位置まで偏向ミラー面651の端部を変位させることができる。また、偏向ミラー面651の端部が共振で電極658a、658bと近接位置に達することで、電極658a、658bも偏向ミラー面651の駆動に寄与し、端部と平面部の両電極により振動維持をより安定させることができる。
この凹部652aの内底面には、図8に示すように、外側可動板653の両端部に外方位置に永久磁石659a、659bが互いに異なる方位関係で固着されている。また、第2軸駆動用コイル655は、露光制御部102の第2駆動部102cと電気的に接続されており、コイル655への通電によって第2軸駆動用コイル655を流れる電流の方向と永久磁石659a、659bによる磁束の方向によりローレンツ力が作用し、外側可動板653を回転するモーメントが発生する。この際に内側可動板656(偏向ミラー面651)も外側可動板653と一体にねじりバネ654を第2軸AX2として揺動する。ここで、第2軸駆動用コイル655に流す電流を交流とし連続的に反復動作すれば、ねじりバネ654を第2軸AX2として偏向ミラー面651を往復振動させることができる。
このように光走査素子65では、偏向ミラー面651を互いに直交する第1軸AX1および第2軸AX2回りに、しかも独立して揺動駆動することが可能となっている。そこで、この実施形態では、第1軸駆動部102bと第2軸駆動部102cとからなるミラー駆動部を制御することによって偏向ミラー面651を第1軸AX1回りに揺動させることで光ビームを偏向して主走査方向Xに走査させている。一方、偏向ミラー面651を第2軸AX2回りに揺動させることで光ビームを4つの感光体2Y、2M、2C、2Kのいずれかの一に導光して感光体のなかで走査光ビームが照射される感光体を選択的に切り替えている。このように本実施形態では、第1軸AX1を主走査偏向軸として機能させるとともに、第2軸AX2を切替軸として機能させている。もちろん、第1軸AX1を主切替軸として機能させるとともに、第2軸AX2を主走査偏向軸として機能させるように構成してもよいことはいうまでもない。
図3および図4に戻って露光ユニット6の説明を続ける。上記のように光走査素子65により走査された走査光ビームは選択された感光体に向けて光走査素子65から射出されるが、その走査光ビームは第1走査レンズ66、折り返しミラー群67および第2走査レンズ68で構成された第2光学系を介して選択された感光体に照射される。例えば、光走査素子65によりイエロー用の感光体2Yに切り替えられている際には、イエロー用の走査光ビームLyは第1走査レンズ66、折り返しミラー群67および第2走査レンズ68Yを介して感光体2Yに照射されてライン状の潜像が形成される。なお、他の色成分についてもイエローと全く同様である。
なお、この実施形態では、光走査素子65からの走査光ビームの開始または終端を水平同期用結像レンズ69により同期センサ60に結像している。すなわち、この実施形態では、同期センサ60を、主走査方向Xにおける同期信号、つまり水平同期信号HSYNCを得るための水平同期用読取センサとして機能させている。
図10は図1の画像形成装置での画像処理を模式的に示す図である。また図11は図1の画像形成装置のカラー画像形成動作を示す模式図である。以下、これらの図面を参照しつつ図1の画像形成装置のカラー画像形成動作(カラー印字動作)について説明する。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置よりカラー印字指令が与えられると、その印字指令に含まれる画像データDが画像メモリ113に記憶される。この画像データDは図10に示すように複数の1ラインカラーデータDLを含んでいる。そして、メインコントローラ11は色分解を実行して各色成分の1ライン画像データ群を得る。すなわち、イエローについて複数の1ライン画像データDLyが、マゼンタについて複数の1ライン画像データDLmが、シアンについて複数の1ライン画像データDLcが、さらにブラックについて複数の1ライン画像データDLkがそれぞれ得られ、画像メモリ113に記憶される。このように、この実施形態では画像メモリ113が本発明の「記憶手段」として機能している。なお、この明細書中の「1ライン画像データ」とは、当該色の走査光ビームの一走査分に相当するラインデータを意味している。したがって、1ライン画像データに基づきレーザー光源62をON/OFF制御しながらレーザー光源62からの走査光ビームを該1ライン画像データの色成分に対応する感光体2上に走査すると、該色成分で、しかも1ライン画像データで示されるライン潜像が形成される。
また、メインコントローラ11では、画像データDの1ページ分または所定ブロック分について色分解が完了すると、各感光体2への潜像書込タイミングに応じたタイミングで画像メモリ113から1ライン画像データを順番に読み出す(図10の1点鎖線の矢印を参照)。この実施形態では、感光体2Y、2M、2C、2Kが所定間隔だけ離間して配置されていることから、Y→Y→Y→M→Y→M→Y→M→C→…の順序でシリアルに読み出されている。そして、こうして読み出された1ライン画像データDLy、DLm、DLc、DLkからなるシリアルデータに基づきレーザー光源62をパルス幅変調するためのレーザ変調データ(PWMデータ)を作成し、図示を省略するビデオIFを介してエンジンコントローラ10に出力する。例えばY→M→C→K→Y…の順序でシリアルに1ライン画像データが画像メモリ113から読み出されると、各1ライン画像データに対応したPWMデータがエンジンコントローラ10に与えられる。
一方、このPWMデータを受け取ったエンジンコントローラ10では、各感光体2Y、2M、2C、2Kを一定速度Vで回転させながら各タイミングでPWMデータに対応する感光体のみに走査光ビームを走査させてライン潜像を形成していく。すなわち、上記PWMデータが与えられる場合には、まずタイミングt1でイエローの1ライン画像データに対応してレーザー光源62がON/OFF制御されながらレーザー光源62から光ビームが光走査素子65に射出される。また、このタイミングt1では、第2軸駆動部102cからコイル655への通電によって偏向ミラー面651を切替軸たる第2軸AX2回りに回動位置決めして光ビームを感光体2Yに導光するように設定される。そして、第2軸AX2回りの揺動を停止させた後、その設定状態のまま第1駆動部102bから所定の電圧が第1軸用電極658a、658bに交互に印加されて主走査偏向軸たる第1軸AX1回りに偏向ミラー面651を往復振動させて光ビームを偏向して主走査方向Xに走査させる。これによって、図11の「タイミングt1」の列に示すように、走査光ビームLyが感光体2Yのみに走査されてイエローの1ライン画像データDLyに対応するライン潜像Iy1が形成される。なお、図11(ならびに後で説明する図12〜図14)における2点鎖線は感光体表面の露光位置を示している。
また、ライン潜像Iy1の形成が完了すると、次のタイミングt2でマゼンタの1ライン画像データに対応してレーザー光源62がON/OFF制御されながらレーザー光源62から光ビームが光走査素子65に射出される。また、このタイミングt2では、第2軸駆動部102cからコイル655への通電によって偏向ミラー面651を第2軸AX2回りに回動位置決めして光ビームを感光体2Mに導光するように設定される。そして、その設定状態のまま第1駆動部102bから所定の電圧が第1軸用電極658a、658bに交互に印加されて第1軸AX1回りに偏向ミラー面651を往復振動させて光ビームを偏向して主走査方向Xに走査させる。これによって、図11の「タイミングt2」の列に示すように、走査光ビームLmが感光体2Mのみに走査されてマゼンタの1ライン画像データDLmに対応するライン潜像Im1が形成される。
さらに、上記と同様にして、各タイミングt3、t4、t5、…でシアンライン潜像Ic1、ブラックライン潜像Ik1、イエローライン潜像Iy2、…がそれぞれ対応する色成分の感光体2上に形成されていく。こうして、各感光体2Y、2M、2C、2Kに画像データDに対応する潜像が形成される。そして、これらの潜像は各現像ユニット4Y、4M、4C、4Kによって現像されて4色のトナー像が形成される。また、一次転写タイミングを制御することで各トナー像は中間転写ベルト71上で重ね合わされてカラー画像が形成される。その後、このカラー画像はシートS上に二次転写され、さらにシートSに定着される。
図12は図1の画像形成装置のモノクロ画像形成動作の一例を示す模式図である。以下、この図面を参照しつつ図1の画像形成装置のモノクロ画像形成動作(モノクロ印字動作)について説明する。ただし、モノクロ画像を形成する場合には取り扱う色成分がブラックのみである点を除き、カラー画像を形成する場合と基本的に同様であるため、両者の相違点を中心に説明する。
この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置よりモノクロ印字指令が与えられると、その印字指令に含まれる画像データDが画像メモリ113に記憶される。この画像データDはブラックの複数の1ライン画像データを含んでおり、メインコントローラ11では、画像データDの1ページ分または所定ブロック分の1ライン画像データをメモリ113に記憶すると、各感光体2への潜像書込タイミングに応じたタイミングで画像メモリ113から1ライン画像データを順番に読み出す。そして、こうして読み出された1ライン画像データに基づきレーザー光源62をパルス幅変調するためのレーザ変調データ(PWMデータ)を作成し、図示を省略するビデオIFを介してエンジンコントローラ10に出力する。
一方、このPWMデータを受け取ったエンジンコントローラ10では、各感光体2Y、2M、2C、2Kを一定速度Vで回転させながら各タイミングでブラック用の感光体2Kに走査光ビームを走査させてライン潜像を形成していく。すなわち、まずタイミングt1でブラックの1ライン画像データに対応してレーザー光源62がON/OFF制御されながらレーザー光源62から光ビームが光走査素子65に射出される。また、このタイミングt1では、第2軸駆動部102cからコイル655への通電によって偏向ミラー面651を切替軸たる第2軸AX2回りに回動位置決めして光ビームを感光体2Kに導光するように設定される。そして、第2軸AX2回りの揺動を停止させた後、その設定状態のまま第1駆動部102bから所定の電圧が第1軸用電極658a、658bに交互に印加されて主走査偏向軸たる第1軸AX1回りに偏向ミラー面651を往復振動させて光ビームを偏向して主走査方向Xに走査させる。これによって、図12の「タイミングt1」の列に示すように、走査光ビームLkが感光体2Kのみに走査されてブラックの1ライン画像データに対応するライン潜像Ik1が形成される。
また、ライン潜像Ik1の形成が完了すると、次のタイミングt2で次の1ライン画像データに対応してレーザー光源62がON/OFF制御されながらレーザー光源62から光ビームが光走査素子65に射出される。また、このタイミングt2においても、第2軸AX2回りの揺動は停止されており、光ビームを感光体2Kに導光するように設定される。そして、その設定状態のまま第1駆動部102bから所定の電圧が第1軸用電極658a、658bに交互に印加されて第1軸AX1回りに偏向ミラー面651を往復振動させて光ビームを偏向して主走査方向Xに走査させる。これによって、図12の「タイミングt2」の列に示すように、走査光ビームLkが感光体2Kに走査されて次の1ライン画像データに対応するライン潜像Ik2が形成される。
さらに、上記と同様にして、各タイミングt3、t4、t5、…でブラックライン潜像Ik3、Ik4、Ik5、…が感光体2K上に形成されていく。こうして、ブラック用感光体2Kに画像データDに対応する潜像が形成される。そして、これらの潜像は各現像ユニット4Kによって現像されてブラックのトナー像が形成される。また、このトナー像は中間転写ベルト71上に1次転写された後、シートS上に二次転写され、さらにシートSに定着される。
ここで、上記のようにして形成されたカラー画像とモノクロ画像とを対比すると、モノクロ画像の方が単位時間当たりのライン潜像の本数が多く、高細密な画像となっている。すなわち、この実施形態では、画像の解像度をカラー画像とモノクロ画像とで変更することができる。もちろん、モノクロ画像の印字速度を優先する場合には、感光体2Kの回転速度を高めればよい。また、モノクロ印字を行う際には、イエロー、シアン、マゼンタの感光体2Y、2M、2Cを回転停止するように制御してもよい。
図13は図1の画像形成装置のモノクロ画像形成動作の他の例を示す模式図である。このモノクロ画像形成動作においては、同図に示すように、感光体2Kの回転速度は通常の4倍に設定されている。このため、感光体2Kが一定速度(4V)で移動するのに対応しながら、各タイミングt1、t2、t3、t4、t5、…でブラックライン潜像Ik1、Ik2、Ik3、Ik4、Ik5、…が感光体2K上に形成されていく。
また図14は図1の画像形成装置のモノクロ画像形成動作の別の例を示す模式図である。このモノクロ画像形成動作においては、同図に示すように、感光体2Kの回転速度は通常の2倍に設定されるとともに、走査光ビームLkの走査間隔は2倍に設定されている。このため、感光体2Kが一定速度(2V)で移動するのに対応しながら、各タイミングt1、t3、t5、…でブラックライン潜像Ik1、Ik2、Ik3、…が感光体2K上に形成されていく。したがって、印字速度は高細密印字(図11)の2倍、また高速モノクロ印字(図13)の半分となる。
ここで、感光体2Kの回転速度と走査タイミングとの関係は上記した高速モノクロ印字(図13)および倍速モノクロ印字(図14)に限定されるものではなく、任意である。しかしながら、高速モノクロ印字(図13)および倍速モノクロ印字(図14)では、偏向ミラー面651を共振モードで第1軸AX1回りに揺動駆動したまま印字速度を高めることができる。したがって、偏向ミラー面651の揺動動作を変更することなく、カラー印字とモノクロ印字とを切り替えることができ、安定した画像形成を行うことができる。また、偏向ミラー面651を共振モードで揺動させたまま印字速度を正確にコントロールすることができる。
ここで、感光体2Kの回転速度と走査タイミングとの関係は上記した高速モノクロ印字(図13)および倍速モノクロ印字(図14)に限定されるものではなく、任意である。しかしながら、高速モノクロ印字(図13)および倍速モノクロ印字(図14)では、偏向ミラー面651を共振モードで第1軸AX1回りに揺動駆動したまま印字速度を高めることができる。したがって、偏向ミラー面651の揺動動作を変更することなく、カラー印字とモノクロ印字とを切り替えることができ、安定した画像形成を行うことができる。また、偏向ミラー面651を共振モードで揺動させたまま印字速度を正確にコントロールすることができる。
以上のように、この実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
(A)このように構成された画像形成装置では、各感光体2への潜像書込タイミングに応じたタイミングで画像メモリ113から1ライン画像データを順番に読み出してPWMデータを作成している。そして、このPWMデータにしたがってレーザー光源62を変調するとともに、そのレーザー光源62からの光ビームを主走査方向Xに偏向して走査光ビームを形成している。しかも、1ライン画像データの読出順序に応じて、偏向ミラー面651からの走査光ビームが照射される感光体2を選択的に切り替えるため、その切替動作に応じた感光体2にライン潜像が形成される。このようにレーザー光源62を1つしか有していないにもかかわらず、4個の感光体2Y、2M、2C、2Kの表面に走査光ビームLy、Lm、Lc、Lkをそれぞれ走査させて各感光体2Y、2M、2C、2Kにライン潜像を形成可能となっている。このため、4個の光源が必要となっていた従来装置に比べて、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。また、光学的な調整作業性を簡素化することができる。
(B)偏向ミラー面651を第1軸AX1および第2軸AX2の2軸回りに揺動可能に構成された光走査素子65を用いているため、後述する光走査手段(ポリゴンミラー+揺動ミラー、2つの揺動ミラー)を採用した場合に比べて露光ユニット6を小型化することができ、装置の小型化の面で有利となっている。
(C)また、シリコンの単結晶基板652に対してマイクロマシニング技術を適用することで光走査素子65の外側可動板653および内側可動板656を形成しているので、これらの光走査素子65を高精度に製造することができる。また、ステンレス鋼と同程度のバネ特性で内側可動板656および外側可動板653を揺動自在に支持することができ、偏向ミラー面651を安定して、しかも高速で揺動することができる。
(D)また、駆動部102b、102cからなるミラー駆動部により偏向ミラー面651を揺動駆動するのにあたり、偏向ミラー面651を共振モードで第1軸(主走査偏向軸)AX1回りに揺動駆動するように構成しているので、少ないエネルギーで偏向ミラー面651を第1軸AX1回りに揺動駆動することができる。また、走査光ビームの主走査周期を安定化することができる。
(E)一方、偏向ミラー面651を第2軸(切替軸)AX2回りに揺動位置決めするために、偏向ミラー面651を非共振モードで揺動駆動しているので、次のような作用効果がある。すなわち、偏向ミラー面651の第2軸AX2回りの揺動駆動は走査光ビームの導光先を切り替えるため、導光先の切替を行った後に偏向ミラー面651の第2軸AX2回りの揺動を停止させる必要がある。したがって、揺動駆動と揺動停止とを精度良く行うためには、非共振モードで揺動駆動させるのが望ましい。
(F)また、偏向ミラー面651を揺動駆動させるための駆動力としては、静電吸着力や電磁気力などを用いることができるが、特に偏向ミラー面651を第1軸(主走査偏向軸)AX1回りに揺動駆動するために静電吸着力を用いているので、コイルパターンを内側可動板656に形成する必要がなく、光走査素子65の小型化が可能となり、偏向走査をより高速化することができる。
(G)また、偏向ミラー面651を第2軸(切替軸)AX2回りに揺動駆動するために電磁気力を用いているので、静電吸着力を発生させる場合に比べて低い駆動電圧で偏向ミラー面651を揺動駆動することができ、電圧制御が容易となり、走査光ビームの位置精度や切替精度を高めることができる。
<第2実施形態>
図15は本発明にかかる画像形成装置の第2実施形態を示す図である。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、本発明の「光走査手段」としてポリゴンミラー601と切替用揺動ミラー602とを組み合わせた光走査系600を用いている点であり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。この第2実施形態では、露光筐体61にポリゴンミラー601が固定されており、ポリゴンミラー601を主走査方向Xと直交する回転軸(主走査偏向軸)AX3回りに回転することで偏向ミラー面601aによりレーザー光源62からの光ビームを偏向して主走査方向Xに走査する。そして、偏向ミラー面601aからの走査光ビームが揺動ミラー602の切替用反射面602aに入射される。
図15は本発明にかかる画像形成装置の第2実施形態を示す図である。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、本発明の「光走査手段」としてポリゴンミラー601と切替用揺動ミラー602とを組み合わせた光走査系600を用いている点であり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。この第2実施形態では、露光筐体61にポリゴンミラー601が固定されており、ポリゴンミラー601を主走査方向Xと直交する回転軸(主走査偏向軸)AX3回りに回転することで偏向ミラー面601aによりレーザー光源62からの光ビームを偏向して主走査方向Xに走査する。そして、偏向ミラー面601aからの走査光ビームが揺動ミラー602の切替用反射面602aに入射される。
この揺動ミラー602は主走査方向Xと並行に延びる揺動軸(切替軸)AX4回りに揺動自在となっており、図示を省略する揺動位置決め機構により揺動駆動される。このため、揺動ミラー602によって走査光ビームが偏向されて4個の感光体2Y、2M、2C、2Kのいずれかの一に導光される。つまり、感光体のなかで走査光ビームが照射される感光体を選択的に切り替えることができるように構成されている。
そして、第1実施形態と同様に、ホストコンピュータなどの外部装置よりカラー印字指令が与えられると、その印字指令に含まれる画像データDが画像メモリ113に記憶される。また、メインコントローラ11では、画像データDの1ページ分または所定ブロック分について色分解が完了すると、各感光体2への潜像書込タイミングに応じたタイミングで画像メモリ113から1ライン画像データを順番に読み出してPWMデータを作成している。そして、このPWMデータにしたがってレーザー光源62を変調するとともに、そのレーザー光源62からの光ビームをポリゴンミラー601によって主走査方向Xに偏向して走査光ビームを形成している。しかも、1ライン画像データの読出順序に応じて、揺動ミラー602によって走査光ビームの導光先(感光体2)を選択的に切り替えるため、その切替動作に応じた感光体2にライン潜像が形成される。また、モノクロ印字を行う際にも、第1実施形態と同様にして行われる。
このようにレーザー光源62を1つしか有していないにもかかわらず、4個の感光体2Y、2M、2C、2Kの表面に走査光ビームLy、Lm、Lc、Lkをそれぞれ走査させて各感光体2Y、2M、2C、2Kにライン潜像を形成可能となっている。このため、4個の光源が必要となっていた従来装置に比べて、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。また、光学的な調整作業性を簡素化することができる。
なお、この第2実施形態では、光走査手段を構成するポリゴンミラー601および揺動ミラー602のうち前者をレーザー光源62側に配置しているが、後者をレーザー光源62側に配置するようにしてもよい。
<第3実施形態>
図16は本発明にかかる画像形成装置の第3実施形態を示す図である。この第3実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、本発明の「光走査手段」として2つの揺動ミラー603、602を組み合わせた光走査系600を用いている点であり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。この第3実施形態では、揺動ミラー603が本発明の「主走査用揺動ミラー」として機能する。すなわち、揺動ミラー603は主走査方向Xと直交する揺動軸(主走査偏向軸)AX5回りに揺動自在に設けられており、揺動ミラー603を図示を省略する揺動位置決め機構により往復揺動することで偏向ミラー面603aによりレーザー光源62からの光ビームを偏向して主走査方向Xに走査する。そして、偏向ミラー面603aからの走査光ビームが揺動ミラー602の切替用反射面602aに入射される。
図16は本発明にかかる画像形成装置の第3実施形態を示す図である。この第3実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、本発明の「光走査手段」として2つの揺動ミラー603、602を組み合わせた光走査系600を用いている点であり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。この第3実施形態では、揺動ミラー603が本発明の「主走査用揺動ミラー」として機能する。すなわち、揺動ミラー603は主走査方向Xと直交する揺動軸(主走査偏向軸)AX5回りに揺動自在に設けられており、揺動ミラー603を図示を省略する揺動位置決め機構により往復揺動することで偏向ミラー面603aによりレーザー光源62からの光ビームを偏向して主走査方向Xに走査する。そして、偏向ミラー面603aからの走査光ビームが揺動ミラー602の切替用反射面602aに入射される。
この揺動ミラー602は第2実施形態のそれと全く同一構成を有しており、本発明の「切替用揺動ミラー」として機能する。すなわち、揺動ミラー602によって走査光ビームが偏向されて4個の感光体2Y、2M、2C、2Kのいずれかの一に導光される。つまり、感光体のなかで走査光ビームが照射される感光体を選択的に切り替えることができるように構成されている。
そして、第1実施形態と同様に、ホストコンピュータなどの外部装置よりカラー印字指令が与えられると、その印字指令に含まれる画像データDが画像メモリ113に記憶される。また、メインコントローラ11では、画像データDの1ページ分または所定ブロック分について色分解が完了すると、各感光体2への潜像書込タイミングに応じたタイミングで画像メモリ113から1ライン画像データを順番に読み出してPWMデータを作成している。そして、このPWMデータにしたがってレーザー光源62を変調するとともに、そのレーザー光源62からの光ビームを主走査用揺動ミラー603によって主走査方向Xに偏向して走査光ビームを形成している。しかも、1ライン画像データの読出順序に応じて、切替用揺動ミラー602によって走査光ビームの導光先(感光体2)を選択的に切り替えるため、その切替動作に応じた感光体2にライン潜像が形成される。また、モノクロ印字を行う際にも、第1実施形態と同様にして行われる。
このようにレーザー光源62を1つしか有していないにもかかわらず、4個の感光体2Y、2M、2C、2Kの表面に走査光ビームLy、Lm、Lc、Lkをそれぞれ走査させて各感光体2Y、2M、2C、2Kにライン潜像を形成可能となっている。このため、4個の光源が必要となっていた従来装置に比べて、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。また、光学的な調整作業性を簡素化することができる。
なお、この第3実施形態では、光走査手段を構成する光ビームを主走査方向Xに偏向する揺動ミラー603および光ビームを副走査方向Yに偏向する揺動ミラー602のうち前者をレーザー光源62側に配置しているが、後者をレーザー光源62側に配置するようにしてもよい。
<第4実施形態>
図17は本発明にかかる画像形成装置の第4実施形態を示す図である。また、図18は第4実施形態における露光ユニットの光学構成を展開した副走査断面図である。この第4実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、偏向ミラー面651により主走査方向Xに走査される走査光ビームを感光体2に結像させる構成である。つまり、第1実施形態では第1走査レンズ66と第2走査レンズ68Y、68M、68C、68Kとで結像光学系(第2光学系)を構成し、走査レンズ66、68Yにより走査光ビームLyを感光体2Yに結像させ、走査レンズ66、68Mにより走査光ビームLmを感光体2Mに結像させ、走査レンズ66、68Cにより走査光ビームLcを感光体2Cに結像させ、走査レンズ66、68Kにより走査光ビームLkを感光体2Kに結像させている。これに対し、第4実施形態では図17に示すように単玉非球面レンズ661により走査光ビームLy、Lm、Lc、Lkをそれぞれ感光体2Y、2M、2C、2Kに結像している。
図17は本発明にかかる画像形成装置の第4実施形態を示す図である。また、図18は第4実施形態における露光ユニットの光学構成を展開した副走査断面図である。この第4実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、偏向ミラー面651により主走査方向Xに走査される走査光ビームを感光体2に結像させる構成である。つまり、第1実施形態では第1走査レンズ66と第2走査レンズ68Y、68M、68C、68Kとで結像光学系(第2光学系)を構成し、走査レンズ66、68Yにより走査光ビームLyを感光体2Yに結像させ、走査レンズ66、68Mにより走査光ビームLmを感光体2Mに結像させ、走査レンズ66、68Cにより走査光ビームLcを感光体2Cに結像させ、走査レンズ66、68Kにより走査光ビームLkを感光体2Kに結像させている。これに対し、第4実施形態では図17に示すように単玉非球面レンズ661により走査光ビームLy、Lm、Lc、Lkをそれぞれ感光体2Y、2M、2C、2Kに結像している。
この単玉非球面レンズ661は、偏向ミラー面651の固有の揺動特性で偏向された走査光ビームが各感光体2の表面上では等速で移動する歪み特性を有し、かつ、各感光体2の表面上の任意の位置における走査光ビームの子午方向(主走査方向X)の像面湾曲収差を補正するように、子午平面(主走査平面)内の両面の形状が相互に異なる形の非円弧状に形成され、さらに、球欠方向(感光体2の回転方向に相当する)の像面湾曲収差を補正するように、前記両面の少なくとも何れか一方の子午平面内での非円弧曲線に沿った位置の球欠方向の曲率が子午方向の曲率とは相関なく変化するように定められてなるものである。なお、単玉非球面レンズの構成および作用については、例えば特公平7−60221号公報に詳述されているため、ここではその説明を省略する。
この単玉非球面レンズ661により本発明の「第3光学系」に相当する結像光学系を構成した場合、単玉であつてもほとんど収差がなくきわめて良好な結像スポツトが得られ、また広角偏向で光軸長の短い走査用レンズを構成することができる。したがって、露光ユニット6の小型化および低コスト化を効果的に図ることができ、如いては画像形成装置の小型化および低コスト化が可能となる。
また、この第4実施形態においても、いわゆる面倒れ補正光学系が構成されている。すなわち図18に示すように、レーザー光源62からの光ビームがコリメータレンズ63によりコリメート光にビーム整形された後、副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ64に入射される。そして、このコリメート光は副走査方向にのみ収束されて光走査素子65の偏向ミラー面651付近で線状結像される。また、偏向ミラー面651からの走査光ビームは単玉非球面レンズ661により各感光体2の表面に結像される。このため、各感光体2の表面と偏向ミラー面651とが光学的に共役となり、第1軸(主走査偏向軸)AX1に多少のぶれが生じたとしても光学的に補正される。また、偏向ミラー面651での光ビームの形状は線状となるため、偏向ミラー面651を小さくすることができ、高速走査の面で有利となる。
なお、このように単玉非球面レンズ661を用いた画像形成装置においても、上記実施形態と同様にしてカラー印字およびモノクロ印字を行うため、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。この点に関しては、後で説明する第5ないし第8実施形態においても全く同様である。
<第5実施形態>
図19は本発明にかかる画像形成装置の第5実施形態を示す図である。上記第4実施形態では各感光体2の表面と偏向ミラー面651とが光学的に共役な関係となるように構成しているのに対し、この第5実施形態では偏向ミラー面651が感光体表面の共役点CPからずれており、いわゆる非共役型の光学系となっている。したがって、この第5実施形態では、面倒れ誤差Δyが発生する可能性がある。
図19は本発明にかかる画像形成装置の第5実施形態を示す図である。上記第4実施形態では各感光体2の表面と偏向ミラー面651とが光学的に共役な関係となるように構成しているのに対し、この第5実施形態では偏向ミラー面651が感光体表面の共役点CPからずれており、いわゆる非共役型の光学系となっている。したがって、この第5実施形態では、面倒れ誤差Δyが発生する可能性がある。
しかしながら、偏向ミラー面651は光ビームを単に主走査方向Xに偏向するだけでなく、副走査方向Yにも偏向可能となっている。そこで、この第5実施形態では、第2軸駆動部102c(図9)からのコイル655への通電によって偏向ミラー面651を第2軸AX2回りに回動位置決めして面倒れ補正を行っている。
<第6実施形態>
図20は本発明にかかる画像形成装置の第6実施形態を示す図である。この第6実施形態では、同図に示すように、レーザー光源62からの光ビームがコリメータレンズ63によりコリメート光にビーム整形された後、このコリメート光がそのまま光走査素子65の偏向ミラー面651に入射している。そして、偏向ミラー面651により偏向された走査光ビームは単玉非球面レンズ661により各感光体2の表面に結像される。このように、この第6実施形態では、上記第5実施形態と同様に非共役型の光学系となっている。したがって、この第6実施形態では、面倒れ誤差Δyが発生する可能性がある。
図20は本発明にかかる画像形成装置の第6実施形態を示す図である。この第6実施形態では、同図に示すように、レーザー光源62からの光ビームがコリメータレンズ63によりコリメート光にビーム整形された後、このコリメート光がそのまま光走査素子65の偏向ミラー面651に入射している。そして、偏向ミラー面651により偏向された走査光ビームは単玉非球面レンズ661により各感光体2の表面に結像される。このように、この第6実施形態では、上記第5実施形態と同様に非共役型の光学系となっている。したがって、この第6実施形態では、面倒れ誤差Δyが発生する可能性がある。
しかしながら、偏向ミラー面651は光ビームを単に主走査方向Xに偏向するだけでなく、副走査方向Yにも偏向可能となっている。そこで、この第6実施形態においても、上記第5実施形態と同様に、第2軸駆動部102c(図9)からのコイル655への通電によって偏向ミラー面651を第2軸AX2回りに回動位置決めして面倒れ補正を行っている。
<第7実施形態>
図21は本発明にかかる画像形成装置の第7実施形態を示す図である。この第7実施形態では、本発明の「光走査手段」としてポリゴンミラー601と揺動ミラー602とを組み合わせた光走査系600を用いている。また、単玉非球面レンズ661により走査光ビームLy、Lm、Lc、Lkをそれぞれ感光体2Y、2M、2C、2Kに結像している。なお、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。
図21は本発明にかかる画像形成装置の第7実施形態を示す図である。この第7実施形態では、本発明の「光走査手段」としてポリゴンミラー601と揺動ミラー602とを組み合わせた光走査系600を用いている。また、単玉非球面レンズ661により走査光ビームLy、Lm、Lc、Lkをそれぞれ感光体2Y、2M、2C、2Kに結像している。なお、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。
この第7実施形態では、露光筐体61にポリゴンミラー601が固定されており、ポリゴンミラー601を主走査方向Xと直交する回転軸(主走査偏向軸)AX3回りに回転することで偏向ミラー面601aによりレーザー光源62からの光ビームを偏向して主走査方向Xに走査する。そして、偏向ミラー面601aからの走査光ビームが本発明の「第3光学系」に相当する単玉非球面レンズ661を介して揺動ミラー602の切替用反射面602aに入射される。
この揺動ミラー602は主走査方向Xと並行に延びる揺動軸(切替軸)AX4回りに揺動自在となっており、図示を省略する揺動位置決め機構により揺動駆動される。このため、揺動ミラー602によって走査光ビームが偏向されて4個の感光体2Y、2M、2C、2Kのいずれかの一に導光され、その表面に結像される。そして、第1実施形態と同様にしてカラー印字およびモノクロ印字が実行される。
なお、この第7実施形態では、光走査手段を構成するポリゴンミラー601および揺動ミラー602のうち前者をレーザー光源62側に配置しているが、後者をレーザー光源62側に配置するようにしてもよい。また、単玉非球面レンズ661の配設位置も本実施形態に限定されるものではなく、例えば揺動ミラー602の射出側に配置してもよい。
<第8実施形態>
図22は本発明にかかる画像形成装置の第8実施形態を示す図である。この第8実施形態では、本発明の「光走査手段」として2つの揺動ミラー603、602を組み合わせた光走査系600を用いている。また、単玉非球面レンズ661により走査光ビームLy、Lm、Lc、Lkをそれぞれ感光体2Y、2M、2C、2Kに結像している。なお、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。
図22は本発明にかかる画像形成装置の第8実施形態を示す図である。この第8実施形態では、本発明の「光走査手段」として2つの揺動ミラー603、602を組み合わせた光走査系600を用いている。また、単玉非球面レンズ661により走査光ビームLy、Lm、Lc、Lkをそれぞれ感光体2Y、2M、2C、2Kに結像している。なお、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。
この第8実施形態では、揺動ミラー603が主走査方向Xと直交する揺動軸(主走査偏向軸)AX5回りに揺動自在に設けられており、揺動ミラー603を図示を省略する揺動位置決め機構により往復揺動することで偏向ミラー面603aによりレーザー光源62からの光ビームを偏向して主走査方向Xに走査する。そして、偏向ミラー面603aからの走査光ビームが切替用揺動ミラー602の切替用反射面602aに入射される。
また、揺動ミラー602によって走査光ビームが副走査方向Yに偏向された後、本発明の「第3光学系」に相当する単玉非球面レンズ661を介して4個の感光体2Y、2M、2C、2Kのいずれかの一に導光され、その表面に結像される。そして、第1実施形態と同様にしてカラー印字およびモノクロ印字が実行される。
なお、この第8実施形態では、光走査手段を構成する光ビームを主走査方向Xに偏向する主走査用揺動ミラー603および光ビームを副走査方向Yに偏向する切替用揺動ミラー602のうち前者をレーザー光源62側に配置しているが、後者をレーザー光源62側に配置するようにしてもよい。また、単玉非球面レンズ661の配設位置も本実施形態に限定されるものではなく、例えば揺動ミラー603、602の間に配置してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では4色のトナー像をそれぞれ感光体2Y、2M、2C、2Kに形成する画像形成装置に対して本発明を適用しているが、いわゆるタンデム方式の画像形成装置全般に適用することができる。すなわち、その表面上に単一の光ビームを主走査方向に走査することによってライン状の潜像が形成される潜像担持体をN個(ただしN≧2の自然数)設けた画像形成装置全般に本発明を適用することができ、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、ホストコンピュータなどの外部装置より与えられた印字指令に基づき該印字指令に含まれる画像を転写紙、複写紙などのシートSに印字するプリンタを用いて説明しているが、本発明はこれに限られず、複写機やファクシミリ装置などを含むタンデム方式の画像形成装置全般に適用することができる。
2Y,2M,2C,2K…感光体、 6…露光ユニット、 10…エンジンコントローラ(制御手段)、 11…メインコントローラ(制御手段)、 62…レーザー光源、 63…コリメータレンズ(第1光学系)、 64…シリンドリカルレンズ(第1光学系)、 65…光走査素子(光走査手段)、 66,68Y,68M,68C,68K…走査レンズ(第2光学系)、 102b…第1軸駆動部(ミラー駆動部)、 102c…第2軸駆動部(ミラー駆動部)、 113…画像メモリ(記憶手段)、 600…光走査系(光走査手段)、 601…ポリゴンミラー、 601a,603a,651…偏向ミラー面、 602…切替用揺動ミラー、 602a…切替用反射面、 603…主走査用揺動ミラー、 652…シリコン基板、 653…外側可動板、 656…内側可動板、 661…単玉非球面レンズ(第3光学系)、 AX1…第1軸(主走査偏向軸)、 AX2…第2軸(切替軸)、 AX3…回転軸(主走査偏向軸)、 AX4…揺動軸(切替軸)、 AX5…揺動軸(主走査偏向軸)、 D…画像データ、 Iy1,Iy2,Im1,Ic1,Ik1〜Ik5…ライン潜像、 Ly,Lm,Lc,Lk…走査光ビーム、 X…主走査方向、 Y…副走査方向
Claims (3)
- 第1方向に走査される光ビームにより潜像が形成される、複数の潜像担持体と、
光ビームを射出する光源と、
主走査偏向軸回りおよび切替軸回りに揺動自在に設けられて前記光源からの光ビームを反射する偏向ミラー面を有し、前記主走査偏向軸回りに共振モードで前記偏向ミラー面を揺動させて前記光ビームを前記第1方向に走査させるとともに、前記切替軸回りに非共振モードで前記偏向ミラー面を揺動位置決めして前記走査光ビームを第2方向に導いて前記複数の潜像担持体のなかで前記走査光ビームが照射される潜像担持体を切り替える光走査手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記光走査手段は、静電吸着力により前記偏向ミラー面を前記主走査偏向軸回りに揺動駆動する請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記光走査手段は、電磁気力により前記偏向ミラー面を前記切替軸回りに揺動位置決めする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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JP2004243721A (ja) * | 2003-02-17 | 2004-09-02 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置 |
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2009
- 2009-06-15 JP JP2009142299A patent/JP2009205175A/ja not_active Withdrawn
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