JP2924200B2 - ねじり振動子およびその応用素子 - Google Patents
ねじり振動子およびその応用素子Info
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- JP2924200B2 JP2924200B2 JP1036291A JP1036291A JP2924200B2 JP 2924200 B2 JP2924200 B2 JP 2924200B2 JP 1036291 A JP1036291 A JP 1036291A JP 1036291 A JP1036291 A JP 1036291A JP 2924200 B2 JP2924200 B2 JP 2924200B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学機器の光走査等に
適用することが可能なねじり振動子およびその応用素子
に関する。
適用することが可能なねじり振動子およびその応用素子
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の素子としては例えばスパ
ンバンドに反射ミラー,駆動コイルを取付けて電磁的に
駆動するようにした光走査素子(光偏向子)があるが、
個々に独立した部品を組み立てる必要があることから、
小形化することが難しいという欠点がある。このような
欠点を解決する方法の一つとして、スパンバンドと反射
ミラーを一体に形成するものも知られている。図15は
このような装置を説明するためのもので、例えばIBM
“R&D”VOL.24,p.631,1980に発表
されている。同図において、51はシリコンプレートか
らスパンバンド52a,52bと反射ミラー53とを一
体に形成した振動子、54はガラス製の基板である。反
射ミラー53は中心でこの基板54の突起55と接して
いるが、その左右は窪み56により一定のギャップが保
たれている。57a,57bは基板54に設けた電極
で、一方の電極とミラー53との間に適宜な手段にて外
部から電圧を印加することにより、ミラー53が静電引
力で吸引されて傾くことから、ミラー53に当たった光
は図15の(ロ)に矢印で示すように走査されることに
なる。つまり、ミラー53が左右に各φだけ傾くと、光
は2φだけ振れることになる。
ンバンドに反射ミラー,駆動コイルを取付けて電磁的に
駆動するようにした光走査素子(光偏向子)があるが、
個々に独立した部品を組み立てる必要があることから、
小形化することが難しいという欠点がある。このような
欠点を解決する方法の一つとして、スパンバンドと反射
ミラーを一体に形成するものも知られている。図15は
このような装置を説明するためのもので、例えばIBM
“R&D”VOL.24,p.631,1980に発表
されている。同図において、51はシリコンプレートか
らスパンバンド52a,52bと反射ミラー53とを一
体に形成した振動子、54はガラス製の基板である。反
射ミラー53は中心でこの基板54の突起55と接して
いるが、その左右は窪み56により一定のギャップが保
たれている。57a,57bは基板54に設けた電極
で、一方の電極とミラー53との間に適宜な手段にて外
部から電圧を印加することにより、ミラー53が静電引
力で吸引されて傾くことから、ミラー53に当たった光
は図15の(ロ)に矢印で示すように走査されることに
なる。つまり、ミラー53が左右に各φだけ傾くと、光
は2φだけ振れることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置では反射ミラーの振れ角を大きくするにはその
ねじり剛性を小さくする必要があり、そのためには反射
ミラーを保持しているスパンバンドを長くしなければな
らず、したがって振れ角の増加と小形化とを両立させる
ことが難しいという問題がある。特に、シリコンを用い
何回ものフォトエッチングプロセスで製作する場合に
は、一枚のシリコンウエハ−から何個できるかによって
直接コストが決まるので、小形化は非常に重要な要因と
なる。したがって、本発明の課題は小形で振れ角を大き
くすることが可能なねじり振動子を提供することにあ
る。
うな装置では反射ミラーの振れ角を大きくするにはその
ねじり剛性を小さくする必要があり、そのためには反射
ミラーを保持しているスパンバンドを長くしなければな
らず、したがって振れ角の増加と小形化とを両立させる
ことが難しいという問題がある。特に、シリコンを用い
何回ものフォトエッチングプロセスで製作する場合に
は、一枚のシリコンウエハ−から何個できるかによって
直接コストが決まるので、小形化は非常に重要な要因と
なる。したがって、本発明の課題は小形で振れ角を大き
くすることが可能なねじり振動子を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】板状部材と、その重心を
通る軸上でこの板状部材に結合されこの軸の直角方向に
S字形となるよう複数回折り返し同じ軸上で枠体に結合
された一対の保持部材と、を前記枠体とともに一枚の板
から一体に形成する。
通る軸上でこの板状部材に結合されこの軸の直角方向に
S字形となるよう複数回折り返し同じ軸上で枠体に結合
された一対の保持部材と、を前記枠体とともに一枚の板
から一体に形成する。
【0005】
【作用】保持部材を略S字形にすることにより、少ない
面積に長いビームを形成することができて全体が小形化
できるとともに、ねじり剛性はビームが長くなる分小さ
くなり、小さな駆動力で大きな振れ角を得ることができ
る。
面積に長いビームを形成することができて全体が小形化
できるとともに、ねじり剛性はビームが長くなる分小さ
くなり、小さな駆動力で大きな振れ角を得ることができ
る。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す斜視図、図2は
その断面図、図3は保持部材の作用を説明するための説
明図である。すなわち、この実施例では枠2、板状部材
3およびビーム(保持部材)4a,4bを一枚のシリコ
ン基板からフォトエッチングプロセスで一体的に成形
し、ねじり振動子1としている。このように折り畳まれ
たビームは、一本のビームと同じ効果を持つのでその剛
性は非常に小さくなり、従って小さな駆動力で大きな振
れ角を得ることが可能となる。このようなねじり振動子
は組み合わされて使われることが多く、図1はこれにガ
ラス基板5を組み合わせて光走査素子(光偏向子)とし
た場合の例を示している。したがって、このねじり振動
子1の板状部材3はそれ自体が反射ミラーを形成する
か、反射部材を保持しているものとされている。そし
て、ガラス基板5にはこの反射ミラー3が回転し得るよ
うに、例えば50μm前後の深さにエッチング加工され
た凹部6a,6b(図2参照)を有している。また、7
はこの凹部6a,6bのほぼ中央の丁度反射ミラー3の
回転中心に形成された突起で、この部分の高さは周囲と
同一平面になっていて、振動子1を積層するとこの部分
で接するようになっており、振動子1が回転する際の支
点としての役割を果たしている。8a,8bは上記突起
7に対し左右対称な位置で、かつ反射ミラー3と対向す
る位置に設けられた第1の電極で、例えばCrとAuの
薄膜を2層に蒸着した構造になっている。9a,9bは
8a,8bと同様の第2電極で、これらの電極はそれぞ
れリードを介して端子に接続されている。図1にはこの
端子のうち10a,11bが示されているが、10aに
対応する10bおよび11bに対応する11aも設けら
れていることは云うまでもない。12はこれらの電極の
上に例えばシリコンの酸化膜(SiO2)を蒸着して形
成された絶縁層で、反射ミラー3が回転してガラス基板
5に接触するときの電極間の短絡を防止するためのもの
である。
その断面図、図3は保持部材の作用を説明するための説
明図である。すなわち、この実施例では枠2、板状部材
3およびビーム(保持部材)4a,4bを一枚のシリコ
ン基板からフォトエッチングプロセスで一体的に成形
し、ねじり振動子1としている。このように折り畳まれ
たビームは、一本のビームと同じ効果を持つのでその剛
性は非常に小さくなり、従って小さな駆動力で大きな振
れ角を得ることが可能となる。このようなねじり振動子
は組み合わされて使われることが多く、図1はこれにガ
ラス基板5を組み合わせて光走査素子(光偏向子)とし
た場合の例を示している。したがって、このねじり振動
子1の板状部材3はそれ自体が反射ミラーを形成する
か、反射部材を保持しているものとされている。そし
て、ガラス基板5にはこの反射ミラー3が回転し得るよ
うに、例えば50μm前後の深さにエッチング加工され
た凹部6a,6b(図2参照)を有している。また、7
はこの凹部6a,6bのほぼ中央の丁度反射ミラー3の
回転中心に形成された突起で、この部分の高さは周囲と
同一平面になっていて、振動子1を積層するとこの部分
で接するようになっており、振動子1が回転する際の支
点としての役割を果たしている。8a,8bは上記突起
7に対し左右対称な位置で、かつ反射ミラー3と対向す
る位置に設けられた第1の電極で、例えばCrとAuの
薄膜を2層に蒸着した構造になっている。9a,9bは
8a,8bと同様の第2電極で、これらの電極はそれぞ
れリードを介して端子に接続されている。図1にはこの
端子のうち10a,11bが示されているが、10aに
対応する10bおよび11bに対応する11aも設けら
れていることは云うまでもない。12はこれらの電極の
上に例えばシリコンの酸化膜(SiO2)を蒸着して形
成された絶縁層で、反射ミラー3が回転してガラス基板
5に接触するときの電極間の短絡を防止するためのもの
である。
【0007】このような構成において、いま例えば第1
電極8aの電位を図示されない適宜な手段によって電極
8bのそれよりも高くすると、反射ミラー3は電極8a
との間に作用する静電引力で図2中に示す矢印方向に回
転し、ビーム4a,4bはこのモーメントを受けて図3
の点線のように変形する。折り畳まれたビームは一本の
ビームと同等の効果を持つのでねじり剛性は小さくな
り、したがって、小さな駆動力で大きな振れ角を得るこ
とが可能となる。ところで、上記の如き光偏向子には通
常、反射ミラーの初期ねじれに伴う偏向角のオフセット
が存在する。つまり、フォトエッチングプロセスは残留
応力は小さいが零ではなく、さらに電極または反射膜を
表面に載せる際に発生する残留応力や、組立時の歪等に
よってねじれが発生するため、必ずしも基板と平行には
ならない。このため、図15の如き装置でもミラーのね
じれを機械的に調整するようにしているが、全体の大き
さが非常に小さくなると作業も複雑となり、精度も得ら
れなくなる。また、振幅については通常は反射ミラーを
駆動する電圧をオープンループ制御するようにしている
ため、ダンピング材となる周囲気体または気体の温度変
化によるダンピング特性の変化や、誘電率変化に伴う静
電駆動力の変化で振れ角が影響を受けるなどの問題があ
る。
電極8aの電位を図示されない適宜な手段によって電極
8bのそれよりも高くすると、反射ミラー3は電極8a
との間に作用する静電引力で図2中に示す矢印方向に回
転し、ビーム4a,4bはこのモーメントを受けて図3
の点線のように変形する。折り畳まれたビームは一本の
ビームと同等の効果を持つのでねじり剛性は小さくな
り、したがって、小さな駆動力で大きな振れ角を得るこ
とが可能となる。ところで、上記の如き光偏向子には通
常、反射ミラーの初期ねじれに伴う偏向角のオフセット
が存在する。つまり、フォトエッチングプロセスは残留
応力は小さいが零ではなく、さらに電極または反射膜を
表面に載せる際に発生する残留応力や、組立時の歪等に
よってねじれが発生するため、必ずしも基板と平行には
ならない。このため、図15の如き装置でもミラーのね
じれを機械的に調整するようにしているが、全体の大き
さが非常に小さくなると作業も複雑となり、精度も得ら
れなくなる。また、振幅については通常は反射ミラーを
駆動する電圧をオープンループ制御するようにしている
ため、ダンピング材となる周囲気体または気体の温度変
化によるダンピング特性の変化や、誘電率変化に伴う静
電駆動力の変化で振れ角が影響を受けるなどの問題があ
る。
【0008】そこで、本発明では次のようにしている。
図4はかかる実施例を示す概要図である。すなわち、振
動子1とガラス基板5とを組み合わせてなる光偏向子に
対し、検出器14a,14b、演算器15、駆動部16
および外部から反射ミラー3の振れ角を設定するための
設定器17等を設けて構成される。また、8a,8bお
よび9a,9bは図1または図2に示した第1,第2電
極であり、13は振動子1と電気的に接続するために設
けられた接続端子で、上記電極8a,8bまたは9a,
9bと同様の構造となっており、グランド電位に固定さ
れている。なお、検出器14a,14bは第2電極9
a,9bに接続されている。したがって、反射ミラー3
と第2電極9aおよび9bの各間隔が互いに等しいとき
はその静電容量も等しく、検出器14a,14bの出力
も同じとなって演算器15からは何らの出力も出ない。
しかし、反射ミラー3が例えば図4の点線のように傾く
と、第2電極9aとの間隔の方が狭くなって静電容量が
大きくなり、検出器14a,14bの出力に差が生じる
ので、演算器15はその比が1に等しくなるよう、第1
電極8aの電圧を下げる一方電極8bの電圧を上げてそ
の差が零になるような電圧信号を駆動部16を介して出
力し、その制御を行なう。このように、第1電極の電圧
は増減させる必要があるので、ここでは最大駆動電圧の
1/2のバイアス電圧を左右に加えて置くようにしてい
る。これは振れ角を制御する場合も同様で、外部から振
れ角に対応する静電容量の差に応じた制御信号を与えれ
ば検出器14a,14bの電圧出力比すなわち振幅が制
御できることになる。なお、実際の制御に当たっては、
振動子1の振動パラメータを考慮した最適な制御系が必
要なことは言うまでもない。
図4はかかる実施例を示す概要図である。すなわち、振
動子1とガラス基板5とを組み合わせてなる光偏向子に
対し、検出器14a,14b、演算器15、駆動部16
および外部から反射ミラー3の振れ角を設定するための
設定器17等を設けて構成される。また、8a,8bお
よび9a,9bは図1または図2に示した第1,第2電
極であり、13は振動子1と電気的に接続するために設
けられた接続端子で、上記電極8a,8bまたは9a,
9bと同様の構造となっており、グランド電位に固定さ
れている。なお、検出器14a,14bは第2電極9
a,9bに接続されている。したがって、反射ミラー3
と第2電極9aおよび9bの各間隔が互いに等しいとき
はその静電容量も等しく、検出器14a,14bの出力
も同じとなって演算器15からは何らの出力も出ない。
しかし、反射ミラー3が例えば図4の点線のように傾く
と、第2電極9aとの間隔の方が狭くなって静電容量が
大きくなり、検出器14a,14bの出力に差が生じる
ので、演算器15はその比が1に等しくなるよう、第1
電極8aの電圧を下げる一方電極8bの電圧を上げてそ
の差が零になるような電圧信号を駆動部16を介して出
力し、その制御を行なう。このように、第1電極の電圧
は増減させる必要があるので、ここでは最大駆動電圧の
1/2のバイアス電圧を左右に加えて置くようにしてい
る。これは振れ角を制御する場合も同様で、外部から振
れ角に対応する静電容量の差に応じた制御信号を与えれ
ば検出器14a,14bの電圧出力比すなわち振幅が制
御できることになる。なお、実際の制御に当たっては、
振動子1の振動パラメータを考慮した最適な制御系が必
要なことは言うまでもない。
【0009】図5は振動子を用いてスイッチ素子を構成
した実施例を示す斜視図、図6はその断面図である。図
1または図2と比較すれば明らかなように、両者の相違
点はその電極構造にある。すなわち、ガラス基板5には
第1電極8a,8bとスイッチの固定接点となる電極1
8a,18bおよび19a,19bを設ける一方、シリ
コンの反射ミラーに相当する可動プレート20には絶縁
膜21と、可動接点となる導体膜22a,22b(図6
参照)とを設けた点が特徴である。このような構成にお
いて、例えば第1電極8aに電圧を印加すると可動プレ
ート20は図6の矢印方向に回転し、導体膜22aが電
極18a,19aを短絡し、この回路が導通する。同様
にして、第1電極8bに電圧を印加すると電極18a,
19bが導通し、これによっていわゆるリレーが構成さ
れることになる。このようにすると、電極18aおよび
19aと導体膜22a、または電極18bおよび19b
と導体膜22bとの間隔で絶縁耐圧が決まるため、でき
るだけギャップを広くする必要があるが、本発明の如く
S字形状のビームで可動プレート20を保持するように
しているのでねじり剛性が小さく、ギャップを広くして
も低い電圧で可動プレート20を駆動できるので、絶縁
耐圧の高いスイッチまたはリレーを得ることができる。
した実施例を示す斜視図、図6はその断面図である。図
1または図2と比較すれば明らかなように、両者の相違
点はその電極構造にある。すなわち、ガラス基板5には
第1電極8a,8bとスイッチの固定接点となる電極1
8a,18bおよび19a,19bを設ける一方、シリ
コンの反射ミラーに相当する可動プレート20には絶縁
膜21と、可動接点となる導体膜22a,22b(図6
参照)とを設けた点が特徴である。このような構成にお
いて、例えば第1電極8aに電圧を印加すると可動プレ
ート20は図6の矢印方向に回転し、導体膜22aが電
極18a,19aを短絡し、この回路が導通する。同様
にして、第1電極8bに電圧を印加すると電極18a,
19bが導通し、これによっていわゆるリレーが構成さ
れることになる。このようにすると、電極18aおよび
19aと導体膜22a、または電極18bおよび19b
と導体膜22bとの間隔で絶縁耐圧が決まるため、でき
るだけギャップを広くする必要があるが、本発明の如く
S字形状のビームで可動プレート20を保持するように
しているのでねじり剛性が小さく、ギャップを広くして
も低い電圧で可動プレート20を駆動できるので、絶縁
耐圧の高いスイッチまたはリレーを得ることができる。
【0010】ところで、このような超小型の可動接点部
品(スイッチング素子)を実用化するには、周囲の塵埃
や汚染から保護するために密封構造とする必要があり、
従来のリレー技術では接点の酸化防止も兼ねて、不活性
ガスで置換して気密封止する方法が一般に採用されてい
る。しかし、上述の如きスイッチング素子では、平行平
板状電極間に働く静電力で接点を駆動すべく電極を設け
たガラス基板と可動プレートとはできるだけ狭い隙間
(20μm程度)を隔てて設置する必要があるので、単
に空気または不活性ガスで置換しただけでは気体の粘性
による抵抗力の作用が支配的になり、接点の開閉動作を
高速で行なうには大電圧が必要となる。そこで、以下の
ようにする。図7は低電圧で高速の駆動が可能なスイッ
チング素子の実施例を示す斜視図で、図8はその断面
図、図9はその特性説明図である。すなわち、基本的な
構成は図5または図6と同じであるが、キャップ23a
およびステム23bからなるパッケージ23を設け、キ
ャップ23aとステム23bとを抵抗溶接等の気密性の
高い接合とし、パッケージ内部の雰囲気を長期間一定に
保つようにした点が特徴である。パッケージ内部の封入
気体圧力は、その気体の抵抗力が小さくなるまで、例え
ば10torr(トル:1mmHg)以下となるまで減
らすようにする。なお、この圧力についてはギャップの
距離,気体の圧力および種類と、火花を生じるときの火
花電圧との関係を示すパッシェン曲線において、最小火
花電圧近傍の圧力領域を避けることが望ましい。また、
封入する気体の種類は接点の酸化を防止し、かつ最小火
花電圧のできるだけ大きな気体、例えば窒素,SF6(6
フッ化硫黄)などを選択することが好ましい。なお、2
4はパッケージ23に接合されたピンで、ガラス基板上
の各電極とワイヤ25により接続されている。すなわ
ち、スイッチング素子の構成を図5または図6のままと
すると、可動プレート20の面積に比べて対向するガラ
ス基板5との距離が20μm程度と小さいので、高速駆
動時には両者間の空気の層が抵抗力を発生し、低電圧で
は接点の開閉時間が長くなる。
品(スイッチング素子)を実用化するには、周囲の塵埃
や汚染から保護するために密封構造とする必要があり、
従来のリレー技術では接点の酸化防止も兼ねて、不活性
ガスで置換して気密封止する方法が一般に採用されてい
る。しかし、上述の如きスイッチング素子では、平行平
板状電極間に働く静電力で接点を駆動すべく電極を設け
たガラス基板と可動プレートとはできるだけ狭い隙間
(20μm程度)を隔てて設置する必要があるので、単
に空気または不活性ガスで置換しただけでは気体の粘性
による抵抗力の作用が支配的になり、接点の開閉動作を
高速で行なうには大電圧が必要となる。そこで、以下の
ようにする。図7は低電圧で高速の駆動が可能なスイッ
チング素子の実施例を示す斜視図で、図8はその断面
図、図9はその特性説明図である。すなわち、基本的な
構成は図5または図6と同じであるが、キャップ23a
およびステム23bからなるパッケージ23を設け、キ
ャップ23aとステム23bとを抵抗溶接等の気密性の
高い接合とし、パッケージ内部の雰囲気を長期間一定に
保つようにした点が特徴である。パッケージ内部の封入
気体圧力は、その気体の抵抗力が小さくなるまで、例え
ば10torr(トル:1mmHg)以下となるまで減
らすようにする。なお、この圧力についてはギャップの
距離,気体の圧力および種類と、火花を生じるときの火
花電圧との関係を示すパッシェン曲線において、最小火
花電圧近傍の圧力領域を避けることが望ましい。また、
封入する気体の種類は接点の酸化を防止し、かつ最小火
花電圧のできるだけ大きな気体、例えば窒素,SF6(6
フッ化硫黄)などを選択することが好ましい。なお、2
4はパッケージ23に接合されたピンで、ガラス基板上
の各電極とワイヤ25により接続されている。すなわ
ち、スイッチング素子の構成を図5または図6のままと
すると、可動プレート20の面積に比べて対向するガラ
ス基板5との距離が20μm程度と小さいので、高速駆
動時には両者間の空気の層が抵抗力を発生し、低電圧で
は接点の開閉時間が長くなる。
【0011】図9に常温空気での圧力の違いによる可動
プレートの応答時間の関係を示す。この振動子のねじり
共振周波数は約1KHzであるが、空気による粘性抵抗
力Fは可動プレートの速度をv,流体の密度をρ,プレ
ートの面積をAとすると、F∝ρ・A3・v2なる関係が
成り立つので抵抗力が大きくなり、低電圧駆動では応答
時間が長くなる。これに対し、図8または図9ではスイ
ッチング素子を気密性の高いパッケージ内に封入し内部
の圧力を、例えば10torr以下に設定したので、可
動プレートに対する空気抵抗力が無く、したがって低電
圧で高速な駆動が可能となる。つまり、図9の(ロ)は
スイッチング素子に印加する電圧波形の例を示し、同図
(イ)はかかる電圧を印加したときの振幅(ギャップ)
の応答時間の関係を示しており、実線の如き1気圧(1
atm)の場合よりも、点線の如く真空状態(1tor
r)にしたときの方が応答時間が速くなることが分か
る。また、不活性かつ最小火花電圧の高い気体を少なく
とも大気圧よりも低い状態で封入するので、空気抵抗力
の影響が小さくて高速駆動が可能であり、さらには接点
の酸化防止や接点間での放電も防止することができ、そ
の結果、耐電圧の高い安定な素子を得ることができる。
なお、上記ではパッケージの封止に抵抗溶接を用いた
が、ハンダ封止やコールドウエルド等如何なる封止技術
を採用しても良い。
プレートの応答時間の関係を示す。この振動子のねじり
共振周波数は約1KHzであるが、空気による粘性抵抗
力Fは可動プレートの速度をv,流体の密度をρ,プレ
ートの面積をAとすると、F∝ρ・A3・v2なる関係が
成り立つので抵抗力が大きくなり、低電圧駆動では応答
時間が長くなる。これに対し、図8または図9ではスイ
ッチング素子を気密性の高いパッケージ内に封入し内部
の圧力を、例えば10torr以下に設定したので、可
動プレートに対する空気抵抗力が無く、したがって低電
圧で高速な駆動が可能となる。つまり、図9の(ロ)は
スイッチング素子に印加する電圧波形の例を示し、同図
(イ)はかかる電圧を印加したときの振幅(ギャップ)
の応答時間の関係を示しており、実線の如き1気圧(1
atm)の場合よりも、点線の如く真空状態(1tor
r)にしたときの方が応答時間が速くなることが分か
る。また、不活性かつ最小火花電圧の高い気体を少なく
とも大気圧よりも低い状態で封入するので、空気抵抗力
の影響が小さくて高速駆動が可能であり、さらには接点
の酸化防止や接点間での放電も防止することができ、そ
の結果、耐電圧の高い安定な素子を得ることができる。
なお、上記ではパッケージの封止に抵抗溶接を用いた
が、ハンダ封止やコールドウエルド等如何なる封止技術
を採用しても良い。
【0012】ここで、再び図1のねじり振動子に着目す
ると、その板状部材の振れ角を大きくするには、基板の
窪みを大きくして振動子と基板とのギャップ距離を大き
くする必要があることが分かる。しかしながら、一定の
静電気引力を得るにはギャップ距離の2乗に比例した電
圧を印加しなければならないことから(静電気引力Fと
ギャップ距離Dとの間にはF∝1/D2 の関係があ
る)、振れ角の増加と低電圧駆動とを両立させることが
難しいという問題が残されていることになる。図10は
かかる場合に対処し得る実施例を示す斜視図である。こ
の例では、例えばガラス基板のような絶縁材料からなる
枠体36と、これに接合されたシリコン基板からなる固
定電極35a,35bと、板状部材31と、ビーム33
a,33bおよび可動部固定材34a,34bとをフォ
トエッチングプロセスで一体に成形し、ねじり振動子3
0としている。さらに、支持部材38を有する固定基板
37にこのねじり振動子30を固定し、支持部材38に
より板状部材31を押し上げ、可動電極32a,32b
と固定電極35a,35bとに若干の重なり部分を残し
つつ段差を設けている。支持部材38は板状部材31の
重心を通る軸上に設置してあり、可動電極32a,32
bと固定電極35a,35bとの間には適当なギャップ
があるので、板状部材31は支持部材38およびビーム
33a,33bを中心に回動できるようになっている。
なお、同図はねじり振動子30を固定基板37に載置す
る前の状態を示し、固定材34aおよび固定電極35b
は切断されてその一部だけが示されている。
ると、その板状部材の振れ角を大きくするには、基板の
窪みを大きくして振動子と基板とのギャップ距離を大き
くする必要があることが分かる。しかしながら、一定の
静電気引力を得るにはギャップ距離の2乗に比例した電
圧を印加しなければならないことから(静電気引力Fと
ギャップ距離Dとの間にはF∝1/D2 の関係があ
る)、振れ角の増加と低電圧駆動とを両立させることが
難しいという問題が残されていることになる。図10は
かかる場合に対処し得る実施例を示す斜視図である。こ
の例では、例えばガラス基板のような絶縁材料からなる
枠体36と、これに接合されたシリコン基板からなる固
定電極35a,35bと、板状部材31と、ビーム33
a,33bおよび可動部固定材34a,34bとをフォ
トエッチングプロセスで一体に成形し、ねじり振動子3
0としている。さらに、支持部材38を有する固定基板
37にこのねじり振動子30を固定し、支持部材38に
より板状部材31を押し上げ、可動電極32a,32b
と固定電極35a,35bとに若干の重なり部分を残し
つつ段差を設けている。支持部材38は板状部材31の
重心を通る軸上に設置してあり、可動電極32a,32
bと固定電極35a,35bとの間には適当なギャップ
があるので、板状部材31は支持部材38およびビーム
33a,33bを中心に回動できるようになっている。
なお、同図はねじり振動子30を固定基板37に載置す
る前の状態を示し、固定材34aおよび固定電極35b
は切断されてその一部だけが示されている。
【0013】かかる構成において、可動部固定材34a
(または34b)と固定電極35aとに電圧を印加する
と、可動電極32a,32bの櫛歯各側面には固定電極
との間に発生する電界により、両者の段差を0にしよう
とする静電力Fが発生する。この力Fは空気の誘電率を
ε、電極の長さをL、印加する電圧をV、両電極間距離
をDとすると、 F=ε・L・V2 /2D で表わされるので、板状部材にn本の櫛歯を設けると、
2nFの駆動力が得られる(1本の櫛歯には2つの固定
電極が対向し、その各々でFなる力が働くことにな
る)。この様子を図11に示す。このような動作は他方
の固定電極(ここでは35b)に電圧を印加しても上記
と同様に行なわれ、板状部材はその支持部を中心に1方
向には或る角度φだけ回転するので、両方向には2φだ
け振れることになる。その様子を図12に示す。したが
って、図13のように、固定基板37に載置されたねじ
り振動子30の板状部材にミラー反射部31Aを形成す
ることにより、光偏向子とすることができる。
(または34b)と固定電極35aとに電圧を印加する
と、可動電極32a,32bの櫛歯各側面には固定電極
との間に発生する電界により、両者の段差を0にしよう
とする静電力Fが発生する。この力Fは空気の誘電率を
ε、電極の長さをL、印加する電圧をV、両電極間距離
をDとすると、 F=ε・L・V2 /2D で表わされるので、板状部材にn本の櫛歯を設けると、
2nFの駆動力が得られる(1本の櫛歯には2つの固定
電極が対向し、その各々でFなる力が働くことにな
る)。この様子を図11に示す。このような動作は他方
の固定電極(ここでは35b)に電圧を印加しても上記
と同様に行なわれ、板状部材はその支持部を中心に1方
向には或る角度φだけ回転するので、両方向には2φだ
け振れることになる。その様子を図12に示す。したが
って、図13のように、固定基板37に載置されたねじ
り振動子30の板状部材にミラー反射部31Aを形成す
ることにより、光偏向子とすることができる。
【0014】 このように、図10ないし図13の例で
は段差を設けた櫛歯状電極により駆動力を得るので、段
差を大きくすれば振れ角を大きくすることができ、また
櫛歯数を多くすれば低電圧の駆動が可能となる。また、
ビーム33a,33bをS字状とすることにより、少な
い面積に長いビームを形成することができて全体を小さ
くすることが可能なばかりでなく、ねじり剛性はビーム
が長くなる分小さくなり、小さな駆動力で大きな振れ角
が得られるようにした点は図1の場合と同様であるが、
このビームはねじり剛性がありさえすれば、如何なる形
状のものでも良い。さらに、固定電極の櫛歯の1部分を
電気的に絶縁し、この固定電極と可動電極とから板状部
材の回転角度を静電容量変化として検出してフィードバ
ック制御することにより、振れ角を制御することができ
る。また、固定電極と可動電極とを対にして一方を駆動
するときは他方を検出器として用いることにより、図4
の場合と同様に製作時に発生するねじれを機械的に調整
することなく補償できるとともに、振れ角を精度良く制
御することが可能となる。
は段差を設けた櫛歯状電極により駆動力を得るので、段
差を大きくすれば振れ角を大きくすることができ、また
櫛歯数を多くすれば低電圧の駆動が可能となる。また、
ビーム33a,33bをS字状とすることにより、少な
い面積に長いビームを形成することができて全体を小さ
くすることが可能なばかりでなく、ねじり剛性はビーム
が長くなる分小さくなり、小さな駆動力で大きな振れ角
が得られるようにした点は図1の場合と同様であるが、
このビームはねじり剛性がありさえすれば、如何なる形
状のものでも良い。さらに、固定電極の櫛歯の1部分を
電気的に絶縁し、この固定電極と可動電極とから板状部
材の回転角度を静電容量変化として検出してフィードバ
ック制御することにより、振れ角を制御することができ
る。また、固定電極と可動電極とを対にして一方を駆動
するときは他方を検出器として用いることにより、図4
の場合と同様に製作時に発生するねじれを機械的に調整
することなく補償できるとともに、振れ角を精度良く制
御することが可能となる。
【0015】 図14に図10の応用例を示す。 これは、図10に示す小型,軽量のねじり振動子30
を、永久磁石41a,41bによる外部磁界内に設置し
たリガメント42a,42bおよびコイル43からなる
ガルバノミラー40に固定したものである。この場合、
ねじり振動子30の回転軸をガルバノミラー40のリガ
メント42a,42bによる軸と直角にして固定するこ
とにより、小型,低コストでかつ振れ角が大で広範囲の
走査が可能な2次元光偏向子を得ることが可能となる。
を、永久磁石41a,41bによる外部磁界内に設置し
たリガメント42a,42bおよびコイル43からなる
ガルバノミラー40に固定したものである。この場合、
ねじり振動子30の回転軸をガルバノミラー40のリガ
メント42a,42bによる軸と直角にして固定するこ
とにより、小型,低コストでかつ振れ角が大で広範囲の
走査が可能な2次元光偏向子を得ることが可能となる。
【0016】
【発明の効果】 本発明によれば、櫛歯形状の可動電極
を持つ板状部材または持たない板状部材を回転振動させ
るねじり振動子およびその応用素子において、板状部材
を従来の如き直線状のねじりばねではなくS字形状のビ
ームで保持するようにしたので、小形でばね剛性の小さ
な保持が可能となり、低電圧で大きな振れ角が得られる
という利点がある。また、製造コストも安くなるという
効果もある。さらには、板状部材の角度を回転中心の左
右の静電容量の比として検出して振れ角を制御すること
により、可動プレートの製作時に発生するねじれを機械
的に調整することなく補償できるとともに、周囲温度等
の影響を受けずに精度良く振れ角を制御することができ
る。板状部材を回転振動させるスイッチング素子を気密
性の高いパッケージ内に封入し、内部の圧力を大気圧よ
りも低くしたので、板状部材の高速運動時における気体
の抵抗力を小さくでき、低電圧で高速度のスイッチング
が可能となる。また、周囲気体の温度変化によるダンピ
ング特性の変化や、誘電率変化に伴う静電駆動力の変化
で可動プレートの振幅が影響を受けることなく、安定な
スイッチング動作が可能となる。さらに、パッケージ内
部の気体を不活性で最小火花電圧の高い気体を低圧で封
入すれば、接点の酸化が防止されかつ耐電圧特性が向上
することになる。
を持つ板状部材または持たない板状部材を回転振動させ
るねじり振動子およびその応用素子において、板状部材
を従来の如き直線状のねじりばねではなくS字形状のビ
ームで保持するようにしたので、小形でばね剛性の小さ
な保持が可能となり、低電圧で大きな振れ角が得られる
という利点がある。また、製造コストも安くなるという
効果もある。さらには、板状部材の角度を回転中心の左
右の静電容量の比として検出して振れ角を制御すること
により、可動プレートの製作時に発生するねじれを機械
的に調整することなく補償できるとともに、周囲温度等
の影響を受けずに精度良く振れ角を制御することができ
る。板状部材を回転振動させるスイッチング素子を気密
性の高いパッケージ内に封入し、内部の圧力を大気圧よ
りも低くしたので、板状部材の高速運動時における気体
の抵抗力を小さくでき、低電圧で高速度のスイッチング
が可能となる。また、周囲気体の温度変化によるダンピ
ング特性の変化や、誘電率変化に伴う静電駆動力の変化
で可動プレートの振幅が影響を受けることなく、安定な
スイッチング動作が可能となる。さらに、パッケージ内
部の気体を不活性で最小火花電圧の高い気体を低圧で封
入すれば、接点の酸化が防止されかつ耐電圧特性が向上
することになる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1の保持部材の作用を説明するための説明図
である。
である。
【図4】本発明の応用例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図6】図5の断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す斜視図である。
【図8】図7の断面図である。
【図9】常温空気での圧力の違いによる可動プレートの
応答時間の関係を説明するための説明図である。
応答時間の関係を説明するための説明図である。
【図10】本発明の第4の実施例を示す斜視図である。
【図11】図10の動作原理を説明するための説明図で
ある。
ある。
【図12】図10の動作を説明するための断面図であ
る。
る。
【図13】本発明の第5の実施例を示す斜視図である。
【図14】図10の応用例を示す構成図である。
【図15】光偏向子の従来例を説明するための説明図で
ある。
ある。
1 ねじり振動子 2 枠(シリコン基板) 3 板状部材(反射ミラー) 5 ガラス基板 7 突起 4a ビーム(保持部材) 4b ビーム(保持部材) 6a 凹部 6b 凹部 8a 電極 9a 電極 12 絶縁膜 13 接地端子 15 演算器 16 駆動部 17 設定器 20 板状部材(可動プレート) 21 絶縁膜 23 パッケージ 24 ピン 25 ワイヤ 30 ねじり振動子 31 板状部材 36 枠体 37 固定基板 40 ガルバノミラー 43 コイル 51 ねじり振動子 53 板状部材(反射ミラー) 54 ガラス基板 55 突起 56 窪み 10a 接地端子 11b 接地端子 14a 検出器 14b 検出器 18a 電極 18b 電極 19a 電極 19b 電極 22a 導体膜 22b 導体膜 23a キャップ 23b ステム 31A ミラー 32a 可動電極 32b 可動電極 33a ビーム 33b ビーム 34a 固定材 34b 固定材 35a 固定電極 35b 固定電極 41a 永久磁石 41b 永久磁石 42a リガメント 42b リガメント 52a スパンバンド 52b スパンバンド 57a 電極 57b 電極
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 26/10 104 H01H 3/00 H02N 1/00
Claims (6)
- 【請求項1】 板状部材と、その重心を通る軸上でこの
板状部材に結合されこの軸の直角方向にS字形となるよ
う複数回折り返し同じ軸上で枠体に結合された一対の保
持部材と、を前記枠体とともに一枚の板から一体に形成
してなることを特徴とするねじり振動子。 - 【請求項2】 反射ミラーとなる板状部材と、その重心
を通る軸上でこの板状部材に結合されこの軸の直角方向
にS字形となるよう複数回折り返し同じ軸上で枠体に結
合された一対の保持部材と、を前記枠体とともに一枚の
板から一体に形成してなるねじり振動子に対し、前記板
状部材と平行でかつ前記軸を挟む対称な位置に一対の電
極を設けてなることを特徴とする光偏向子。 - 【請求項3】 端部に櫛歯形状の可動電極を持つ板状部
材と、この板状部材と枠体とに結合された1対の保持部
材と、前記枠体に形成された櫛歯とかみ合う他の櫛歯形
状の固定電極とからなり、この固定電極と前記可動電極
とを歯の厚さ方向に段差をつけて設置したことを特徴と
するねじり振動子。 - 【請求項4】 前記板状部材に反射ミラーを形成してな
ることを特徴とする請求項3に記載のねじり振動子を用
いた光偏向子。 - 【請求項5】 板状部材と、その重心を通る軸上でこの
板状部材に結合されこの軸の直角方向にS字形となるよ
う複数回折り返し同じ軸上で枠体に結合された一対の保
持部材と、を前記枠体とともに一枚の板から一体に形成
してなるねじり振動子に対し、前記板状部材に一対の可
動電極を形成し、この可動電極と対向する位置に一対の
固定電極を設けてなることを特徴とするスイッチ素子。 - 【請求項6】 前記スイッチ素子を気密性の高いケース
内に収容するとともに内部雰囲気をほぼ真空状態にし、
かつ不活性で最小火花電圧の高い特性を持つ気体を封入
したことを特徴とする請求項5に記載のスイッチ素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1036291A JP2924200B2 (ja) | 1990-01-18 | 1991-01-07 | ねじり振動子およびその応用素子 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-7207 | 1990-01-18 | ||
JP720790 | 1990-01-18 | ||
JP2-218026 | 1990-08-21 | ||
JP21802690 | 1990-08-21 | ||
JP1036291A JP2924200B2 (ja) | 1990-01-18 | 1991-01-07 | ねじり振動子およびその応用素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04211218A JPH04211218A (ja) | 1992-08-03 |
JP2924200B2 true JP2924200B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=27277509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1036291A Expired - Lifetime JP2924200B2 (ja) | 1990-01-18 | 1991-01-07 | ねじり振動子およびその応用素子 |
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Country | Link |
---|---|
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- 1991-01-07 JP JP1036291A patent/JP2924200B2/ja not_active Expired - Lifetime
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