JPH10123449A - 光スキャナ - Google Patents
光スキャナInfo
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- JPH10123449A JPH10123449A JP27934096A JP27934096A JPH10123449A JP H10123449 A JPH10123449 A JP H10123449A JP 27934096 A JP27934096 A JP 27934096A JP 27934096 A JP27934096 A JP 27934096A JP H10123449 A JPH10123449 A JP H10123449A
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Abstract
ャナにおいて、高い耐久性を示す電気要素を有する光ス
キャナを提供する。 【解決手段】本発明による光スキャナは、任意の部材に
固定するための支持体と、少なくとも一方の面が光を反
射する反射面である可動板と、前記支持体と前記可動板
を接続する弾性部材と、少なくとも一辺が可動板上に形
成された駆動コイルと、前記可動板との間に所定の間隔
を有するように前記可動板近傍に配置された永久磁石と
からなり、前記駆動コイルに交流電流を印加すること
で、前記弾性部材をねじりバネとして前記可動板がねじ
り振動を行う光スキャナにおいて、前記弾性部材は、内
部に電気要素を有し、前記可動板上と前記支持体上に達
する絶縁性の弾性膜からなることを特徴とする。
Description
射し、その反射光を一次元または二次元に走査する小型
の光スキャナに関する。
シリコン基板(半導体基板)とねじりバネとを用い、電
磁力によって反射鏡を揺動させて光を走査する光偏向子
を用いるようにしたものが知られている。
“TECHNICAL DIGESTOF THE S
ENSOR SYMPOSIUM,1995.pp17
−20“に開示されている。
ナの構成を示す図である。この光スキャナは、光偏向子
としてシリコンからなる半導体基板31に反射鏡34
と、ねじりバネ33と、これらを支持する固定枠50と
を一体に形成している。
5が敷設されており、この平面コイル35は前記ねじり
バネ33上を伝わって前記固定枠50上に形成された電
極36に電気的に接続されている。
基板40を介してその磁化方向が前記反射鏡34に平行
でかつ、前記ねじりバネ33の軸方向と約45度をなす
方向になる場所に配置されている。
には前記永久磁石38が発生する磁界との相互作用によ
ってローレンツ力が生じる。このローレンツ力によっ
て、前記反射鏡34は前記ねじりバネ33のねじり方向
に揺動する。
鏡34の質量および重心によって規定される共振周波数
と同じ周波数を有する電流を前記平面コイル35に印加
すると、その電流値における最大の振幅を得ることがで
きる。
ことによってダンピング係数を小さくしている。なお、
図10において、参照符号39はガス吸着剤であり、4
1は前カバー絶縁基板であり、42は裏面絶縁基板であ
る。
た図10に示した従来技術には大きな偏向角を持って振
動する光スキャナの配線などの電気要素の耐久性や大気
からの保護という観点については記載されていない。
大きな偏向角を持って振動する光スキャナにおいて、高
い耐久性を示す電気要素を有する光スキャナを提供する
ことを課題とするものである。
と、任意の部材に固定するための支持体と、少なくとも
一方の面が光を反射する反射面である可動板と、前記支
持体と前記可動板を接続する弾性部材と、少なくとも一
辺が可動板上に形成された駆動コイルと、前記可動板と
の間に所定の間隔を有するように前記可動板近傍に配置
された永久磁石とからなり、前記駆動コイルに交流電流
を印加することで、前記弾性部材をねじりバネとして前
記可動板がねじり振動を行う光スキャナにおいて、前記
弾性部材は、内部に電気要素を有し、前記可動板上と前
記支持体上に達する絶縁性の弾性膜からなることを特徴
とする光スキャナが提供される。
は、前記可動板の対向する側壁面近傍にそれぞれ配置さ
れた少なくとも二つの永久磁石からなることを特徴とす
る請求項1記載の光スキャナが提供される。
つの前記永久磁石がヨークによって接続されていること
を特徴とする請求項2記載の光スキャナが提供される。
本発明の請求項4によると、前記絶縁性の弾性膜は、有
機膜からなることを特徴とする請求項1、請求項2およ
び請求項3記載の光スキャナが提供される。
ルは、前記永久磁石近傍で前記駆動コイルの配線の幅と
前記配線間の間隔が最小になるように形成したことを特
徴とする請求項1、請求項2および請求項3記載の光ス
キャナが提供される。
施の形態につき詳細に説明する。 <第1の実施の形態>図1乃至図5は、本発明による光
スキャナの第1の実施の形態を示す図である。
元の光の走査を行うことができるもので、図1はこの光
スキャナの斜視図を示し、図2,図3はそれぞれ、図1
に示した斜視図のA−A’断面図、B−B’断面図であ
る。また、図4はこの光スキャナに使用される駆動コイ
ルを示し、図5(a)〜(j)は、この光スキャナの製
作工程を示す図である。
れている。この光スキャナは可動板101と弾性部材1
02と支持体103と永久磁石104から構成されてい
る。可動板101には、光を反射するための反射面10
5が形成されており、図1における可動板101の裏面
がそれに対応している。可動板101に用いる主材料に
は振動中に反射面が変形しないことが望まれる。ここで
は、可動板101の主材料として高剛性材料である単結
晶シリコンを用いている。さらに、この可動板101に
は、前記単結晶シリコンの他に、窒化シリコン、アル
ミ、ポリイミド材料が用いられている。
きのマスク材料として用いられたものの残留物でシリコ
ンとの絶縁に用いられ、アルミは駆動コイル106の配
線と駆動コイルの始点終点にあるコンタクトパッド10
7として、場合によっては反射面105のミラー材料と
して用いられる。ポリイミドは、駆動コイル106を上
下から挟み込むように形成されており、コイル配線間の
絶縁と、コンタクトパッド107も含めて電気要素が大
気に触れないようにしている。
するポリイミド膜を主材料として、その内部にコンタク
トパット107から支持体103に向かう配線108が
形成されている。配線108もアルミにより形成されて
いる。支持体103は、光スキャナをダイキャスト等に
固定するための接着部として用いられる一方、外部から
の電力を配線108を通して駆動コイル106に供給す
るためのボンディングパッド109が形成されている。
シリコンを用いている。単結晶シリコンは剛性が高いた
め、ダイキャストなどに固定するのに都合がよい。その
他に支持体103には、光スキャナを作製するときのマ
スク材料となる窒化シリコンと、ボンディングパッド1
09と配線108を形成するアルミと、配線108を上
下から挟み込むことによって大気に触れないようにする
ためのポリイミド膜などが用いられている。このポリイ
ミド膜は可動板101、弾性部材102から延在するポ
リイミド膜を用いている。また、支持体103の単結晶
シリコンと可動板101で用いられる単結晶シリコンは
同一の基板から形成されている。
線の線幅と配線間の距離を各辺で変化させている。すな
わち、永久磁石104近傍でその幅方向に平行に形成さ
れた駆動コイル106の配線は、その他の場所に形成し
た配線と比べると配線の線幅が短く、配線間の間隔も短
く形成している。ただし、駆動コイル106の厚みは均
一にしている。
光スキャナは可動板の一方の側壁近傍に一つの永久磁石
を配置することで十分駆動することができるのである
が、可動板の対向する二つの側壁近傍にそれぞれ一つず
つ永久磁石を配置し、さらに、可動板101の板厚方向
に着磁方向を合わせ、可動板101先端の駆動コイル1
06に対して上方あるいは下方約45度の延長線上に永
久磁石104下部あるいは上部先端が合うような位置に
配置することで、より駆動力を増大させるためことがで
きる。
方法を説明する。この光スキャナは半導体製造技術によ
って作製することができる。光スキャナの作製方法を図
5に示す。使用する材料は単結晶シリコンの基板と窒化
シリコンとポリイミドとアルミの4種類だけである。
CVD装置を用いて窒化シリコン膜111を成膜する[図5
(a)]。シリコン基板110の両面に形成された窒化シリ
コン膜111は可動板101と支持体103を分離する
際のマスク材料として用いる。そのため、裏面の窒化シ
リコン膜111はフッ素系のドライエッチングによっ
て、シリコンが除去される部分をパターニングしておく
[図5(b)]。パターニングされた面と逆の面の窒化シリ
コン膜111上に第1のポリイミド層112を形成する
[図5(c)]。
窒化シリコン膜111上に塗布し印刷法あるいはスピン
コーティング法によって均一に成膜し、焼結する手法を
用いる。第1ポリイミド層112上にスパッタされたア
ルミをエッチングすることによって、駆動コイル106
とコンタクトパッド107そしてボンディングパッド1
09が形成される[図5(d)]。第2ポリイミド層113
は第1ポリイミド層112と同様に液状のポリイミド溶
液を第1ポリイミド層112上に塗布し印刷法あるいは
スピンコーティング法によって均一に成膜され、焼結さ
れる[図5(e)]。
ディングパッド109上のポリイミドは除去しておく。
第2ポリイミド層113上にスパッタされたアルミをエ
ッチングすることによって、配線108を形成する[図
5(f)]。第3ポリイミド層114は弾性部材102の剛
性を決定する目的とコンタクトパッドを大気から保護す
る目的で成膜される。成膜後、ボンディングパッド10
9上のポリイミドはフォトリソグラフィー技術とドライ
エッチングにより除去される[図5(g)]。ボンディング
パッド109のボンディング特性を改善するためにさら
にスパッタされたアルミ121を積層する[図5(h)]。
シリコン基板110から可動板101と支持体103を
作製するためにアルカリ性溶液を用いて基板の裏面から
シリコンの異方性エッチングを行う[図5(i)]。
イミド層112下には窒化シリコン膜111があり、シ
リコン基板110が貫通エッチングされた際に第1ポリ
イミド層112を保護するための保護層になる。シリコ
ンの貫通エッチング後に弾性部材102と可動板101
と支持体103の裏面に露出した窒化シリコン膜111
はドライエッチングによって除去される[図5(j)]。
部材102を形成する部分以外の第1ポリイミド層11
2を裏面から除去するため、酸素系のドライエッチング
も行い、必要に応じて、光を反射する面にアルミをスパ
ッタして反射率の高い反射面を形成すれば光スキャナの
完成となる。
ボンディングパット109から交流電流を印加すること
により、可動板101上でその先端を周回する駆動コイ
ル106には永久磁石との相互作用によってローレンツ
力が発生する。この力のベクトル方向は永久磁石104
と駆動コイル106の位置関係によって決まり、この場
合、可動板101の板厚方向に力が発生する。この光ス
キャナは、支持体103が可動板101を囲むように形
成されている。また弾性部材102は可動部101の対
向する2辺から支持体103に接続するように形成され
ている。
材102の長手方向の中心軸を回転軸としたねじり振動
しか行うことができない。ねじり振動は永久磁石104
近傍のコイル配線106に生じるローレンツ力と2本の
弾性部材102の長手方向の中心軸から永久磁石104
近傍のコイル配線までの距離の積によって決まる。ま
た、ローレンツ力は永久磁石104の性能とサイズ、駆
動コイル106のターン数と配線長と駆動コイル106
に印加する電流量と永久磁石104から駆動コイル10
6までの距離によって決まる。駆動コイル106が可動
板最外周を周回するように形成されるのは、発生力量を
少しでも大きくするためである。
駆動コイル106に電流を印加することによって可動板
101は支持体103と弾性部材102の境界部を固定
端とした振動を開始する。可動板101と弾性部材10
2の形状や材質によって一意的に決定される共振周波数
と同様の周波数で交流電流を印加することにより、可動
板101はその電流値における最大の振幅で振動を開始
する。
裏面に形成された反射面105にコリメートされたレー
ザ光115を反射させることにより反射したレーザ光1
15は一次元に走査される。この光スキャナがバーコー
ドリーダの読み取り部に用いられる場合、反射光はバー
コード116に反射して散乱光を発生させる。その散乱
光は受光素子117で受光され信号処理回路118によ
って電気信号に変換される。当然、この光スキャナは駆
動回路119を用いて振動を制御しており、バーコード
上に走査されるレーザ光は一次元に走査される。
施の形態における光スキャナは1次元の光走査を行うこ
とができる。この光スキャナは弾性部材102がねじり
バネとして回動するため、曲げ振動を利用した光スキャ
ナと異なり、可動板101上に形成された反射面105
の反射点が移動することはなく、光学設計が容易で、光
の走査速度の等速性も改善できる。
イミドを用いたことにより、上述した従来技術に示され
ているようなシリコンを振動部材に用いた場合と比較し
て脆性破壊が起きにくく、必要最小限の強度を保ちなが
ら、大きな偏向角を得ることができ、駆動コイル10
6、配線108およびコンタクトパッド107等の電気
要素がポリイミド膜内部に形成されているため、電気要
素が湿気によって劣化することがほとんどなく、ポリイ
ミド膜内部に駆動コイル106を設けることで駆動コイ
ル106の配線間の絶縁も安定する。
06はコイルに電流が印加される際に発生する消費電力
及び熱を極力抑えながら、大きな駆動力を得るために考
案した形状となっている。
値、消費電力、発生熱量との関係は以下に示す(1)〜
(3)式によって求めることができる。コイルの駆動力
Fは、 F=ni・B…(1) で表わされ、nはコイルのターン数、iはコイルに流れ
る電流量そしてBが永久磁石104に近接して形成され
た駆動コイル106の配線部上における平均磁束密度を
示している。
熱量Jは、 P=i2・R…(2) J=i2・R・t…(3) で表すことができる。ここで、iは電流値、Rはコイル
の電気抵抗値、tは電流の流れる時間である。
ためには、電流量i、ターン数n、磁束密度Bの少なく
とも一つを大きくすればよいことが分かる。ターン数お
よび磁束密度を大きくするには構造を変更する必要があ
るが、電流量を大きくすることは実現が容易である。
に、コイルに流れる電流値iを大きくすると、電流値i
の二乗に比例して、消費電力P、及び、発熱量Jがとも
に増大することになるので、好ましくない。
増すか、永久磁石と駆動コイルの距離が短くなるよう
に、駆動コイル106の線幅と配線間隔を短くして平均
磁束密度Bを上げることが考えられるが、いずれの場合
においても、駆動コイル106の抵抗値Rが大きくな
り、消費電力が増大し、また、発熱量が増大することに
なる。
量Jとはトレードオフの関係にあるのだが、消費電力
P、発生熱量Jを極力抑えて、駆動力Fを増大させるた
めに本実施の形態では、図2に示すように駆動力に寄与
する配線だけその線幅を短くし、また、配線間の間隔も
短くすることで配線全体が永久磁石104の近傍に集中
するようにしたものである。ここで、駆動力に寄与しな
い駆動コイル106の配線間隔を大きくしているのは、
駆動コイル106の作製歩留まりを向上させるととも
に、駆動コイル106の電気抵抗を低減させるためであ
る。
することができ、組立作業がほとんどなく、超小型の光
スキャナの生産性を向上することができる。また、半導
体製造技術を応用しているため、超小型化された光スキ
ャナの寸法精度が高く、個々の部品または組立上の問題
で光スキャナの振動が不安定になるようなことはない。
各種の変形、変更が可能である。第1の実施の形態の変
形例として、大きな振幅を得るために図7に示すように
両端の永久磁石104をヨーク120に接続しても良
い。図8と図9はそれぞれ図7におけるA−A’断面と
B−B’断面を示している。
示すように着磁方向を弾性部材102の幅方向に平行な
向きにする。ヨークを介することによって両端に配置さ
れた永久磁石104は、永久磁石104間の空間に生じ
る磁束を弾性部材102の幅方向に平行な向きに統一す
ることができる。また、ヨークを用いることで磁気回路
的には閉ループ回路となり図1で示した構成のような開
ループと比べると磁場の持つエネルギーを効率的に駆動
力に変換することができるため、駆動コイルの消費電力
を低減することもできる。
1は、弾性部材102を軸とした振動運動のため、光を
1次元方向のみしか走査していないが、例えば、図10
に示した従来技術と同様に、永久磁石を支持体103と
別体に設け、弾性部材及び駆動コイルを二重にして設
け、内側の弾性部材と外側の弾性部材とを支持体に対し
て互いに直交するように設けることにより、2次元方向
に光を走査することが可能になる。
て、本発明には、以下のような発明が含まれている。 (1)任意の部材に固定するための支持体と、少なくと
も一方の面が光を反射する反射面である可動板と、前記
支持体と前記可動板を接続する弾性部材と、少なくとも
一辺が可動板上に形成された駆動コイルと、前記可動板
との間に所定の間隔を有するように前記可動板近傍に配
置された永久磁石とからなり、前記駆動コイルに交流電
流を印加することで、前記弾性部材をねじりバネとして
前記可動板がねじり振動を行う光スキャナにおいて、前
記弾性部材は、内部に電気要素を有し、前記可動板上と
前記支持体上に達する絶縁性の弾性膜からなることを特
徴とする光スキャナ。 (対応する発明の実施の形態)この発明に関する実施の
形態は、第1実施の形態が対応する。
の形態に示すように、交流電流を印加したとき永久磁石
との相互作用によって可動板を振動させる力を発生する
コイルであり、第1実施の形態では平面コイルを用いて
いる。
ル、検出コイル、電気配線、電極パッド等を総称してい
る。 (作用、効果)この光スキャナは可動板がねじり振動す
ることができ、構成が簡単で作製が容易な1次元の光ス
キャナである。板バネ部に絶縁性の弾性膜を用いること
によって、振動部材にシリコンを用いた場合と比べて脆
性な破壊が起きにくく、必要最小限の強度を保ちなが
ら、大きな偏向角が得られる。また、電気要素が絶縁性
の弾性膜内部に形成されているため、電気要素の湿気に
よる劣化がほとんどなく、各電気要素間の絶縁などにも
弾性膜を用いることができる。 (2)前記永久磁石は、前記可動板の対向する側壁面近
傍にそれぞれ配置された少なくとも二つの永久磁石から
なることを特徴とする請求項1記載の光スキャナ。 (対応する発明の実施の形態)この発明に関する実施の
形態は、第1実施の形態が対応する。 (作用、効果)可動板の両側壁面近傍にそれぞれ磁石を
配置することによって、さらに大きな偏向角を実現する
ことができる。 (3)少なくとも二つの前記永久磁石がヨークによって
接続されていることを特徴とする請求項2記載の光スキ
ャナ。 (対応する発明の実施の形態)この発明に関する実施の
形態は、第1の実施の形態の変形例が対応する。 (作用、効果)この光スキャナは両側壁面近傍に配置さ
れた2つの磁石をヨークによって接続することによっ
て、駆動コイルに発生する駆動力に影響を与える駆動コ
イル近傍の磁場分布を理想的な状態にすることができ、
またヨークを用いない場合と異なり、駆動コイル近傍に
磁場が集中するため効率的に駆動力に変換することがで
きる。 (4)前記絶縁性の弾性膜は、有機膜からなることを特
徴とする請求項1、請求項2および請求項3記載の光ス
キャナ。 (対応する発明の実施の形態)この発明に関する実施の
形態は、第1実施の形態が対応する。 (作用効果)板バネ部に有機膜を用いることによってシ
リコンなどを振動部材に用いた場合と比較して脆性な破
壊が起きにくく、必要最小限の強度を保ちながら、大き
な偏向角が得られる。 (5)前記駆動コイルは、前記永久磁石近傍で前記駆動
コイルの配線の幅と前記配線間の間隔が最小になるよう
に形成したことを特徴とする請求項1、請求項2および
請求項3記載の光スキャナ。 (対応する発明の実施の形態)この発明に関する実施の
形態は、第1実施の形態が対応する。 (作用効果)永久磁石近傍に形成された力の発生に寄与
するコイル配線の間隔を狭くし、配線の幅も狭くするこ
とによって永久磁石近傍のコイル配線が永久磁石に近づ
けることができ、通常のコイルよりも大きな発生力を得
ることができる。力の発生に寄与しない部分のコイル配
線の幅を十分にとることによってコイル配線幅を狭くす
ることによって発生する熱の問題を最小限に抑えること
ができる。また、力の発生に寄与しない部分のコイル配
線間の間隔を大きくとることで作製上の歩留まりを改善
することができる。
大きな偏向角を持って振動する光スキャナにおいて、高
い耐久性を示す電気要素を有する光スキャナを提供する
ことができる。
構成を示す斜視図である。
のA−A’断面図である。
のB−B’断面図である。
示す平面図である。
を示す断面図である。
示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
る斜視図のA−A’断面図である。
る斜視図のB−B’断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】任意の部材に固定するための支持体と、 少なくとも一方の面が光を反射する反射面である可動板
と、 前記支持体と前記可動板を接続する弾性部材と、 少なくとも一辺が可動板上に形成された駆動コイルと、 前記可動板との間に所定の間隔を有するように前記可動
板近傍に配置された永久磁石とからなり、 前記駆動コイルに交流電流を印加することで、前記弾性
部材をねじりバネとして前記可動板がねじり振動を行う
光スキャナにおいて、 前記弾性部材は、内部に電気要素を有し、前記可動板上
と前記支持体上に達する絶縁性の弾性膜からなることを
特徴とする光スキャナ。 - 【請求項2】前記永久磁石は、前記可動板の対向する側
壁面近傍にそれぞれ配置された少なくとも二つの永久磁
石からなることを特徴とする請求項1記載の光スキャ
ナ。 - 【請求項3】少なくとも二つの前記永久磁石がヨークに
よって接続されていることを特徴とする請求項2記載の
光スキャナ。 - 【請求項4】前記絶縁性の弾性膜は、有機膜からなるこ
とを特徴とする請求項1、請求項2および請求項3記載
の光スキャナ。 - 【請求項5】前記駆動コイルは、前記永久磁石近傍で前
記駆動コイルの配線の幅と前記配線間の間隔が最小にな
るように形成したことを特徴とする請求項1、請求項2
および請求項3記載の光スキャナ。
Priority Applications (3)
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JP27934096A JP3684003B2 (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 光スキャナ |
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JPH10123449A true JPH10123449A (ja) | 1998-05-15 |
JP3684003B2 JP3684003B2 (ja) | 2005-08-17 |
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