JP2003195204A - 光偏向器及び光偏向器アレイ - Google Patents
光偏向器及び光偏向器アレイInfo
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Abstract
光偏向器及び該光偏向器を用いた光偏向器アレイを提供
することである。 【解決手段】対向基板20に支持されて反射面を有する
可動板251 〜253 が、その長手方向を第1の方向と
して弾性体261 〜263 と271 〜273 の間に挟ま
れて取付けられる。上記可動板251 〜253 は、上記
第1の方向と直交する第2の方向を揺動軸として、対向
基板20に対して揺動される。対向基板20は、可動板
251 〜253 の反射面と反対側の面と対向し、該対向
基板には可動板251 〜253 が該可動板の最大偏向角
にて接触する第1の凸部21が設けられる。上記可動板
251 〜253 は、上記弾性体261 〜263 及び27
1 〜273 により駆動されて上記第1の凸部21と接触
する第1及び第2の偏向位置とに揺動可能に駆動され
る。
Description
術を用いた光を偏向する光偏向器及び光偏向器アレイに
関するものである。
向器が注目されている。この技術は、例えば特開昭60
−5751号公報に開示されている。これは、図6
(a)に示されるように、シリコンで作られた回転子部
2と、該回転子部2の回転軸上に設けられたねじりバー
3、4とを有し、回転子部2はねじれバー3、4を介し
て半導体プレート部1に接続されている。これら回転子
部2とねじれバー3、4そして半導体プレート部1は、
同一のシリコン基板から一体に作製されており、半導体
プレート部1が支持体として機能する。
には、駆動用電極が形成された基板(以下、電極基板と
記す)5が形成されている。電極基板5に於いては、回
転子部2とねじれバー3、4周りに環状の凹部6が形成
されており、回転子部2の回転軸上に位置する環状凹部
に島状部7が設けられている。
用の導電性素子(以下、駆動電極と記す)8、9が形成
されており、駆動電極8、9は環状凹部を超えて電極基
板5の端部まで形成されている。電極基板5と半導体プ
レート部1は接合され、光偏向装置としての構成をなし
ている。
の駆動電極8、9に印加された電圧による静電引力によ
って駆動する。したがって、両電極に印加された電圧差
によって、回転子部2の偏向角度は決定される。また、
回転子部2は、静電引力によって島状部7に接触し、島
状部7との接触面を回転の基点として偏向する。
いた応用についても開示がなされている。図6(b)に
示されるように、同一基板上の2つの回転子部12、1
2′を回転軸に直行する方向に並列に形成した半導体プ
レート部11を有する光偏向器と、第1の回転子部12
で反射した光源13からの光14を、第2の回転子部1
2′に偏向するための固定ミラー15を有する電極基板
5′とから成る光偏向装置が示されている。
2つの回転子部12、12′を利用することで、矢印1
6で示されるように偏向角を増大させることができる。
をその回転軸が直交するように配置した場合についても
述べている。この場合は、固定ミラーを介することによ
り、光を2次元に偏向することができる利点を持ってい
る。
た光偏向器では、半導体プレート部と接続するためのね
じれバー部が回転軸上にあるために、回転軸方向に隙間
なく回転子を並べることができない。したがって、回転
子を回転軸方向に密に並べた構成とする場合には、上述
した光偏向器は不向きである。
報に示されるような走査型光学装置に於ける微小光偏向
素子として用いる場合には、回転軸に平行な方向に回転
子部を隙間無く並べることが必要になる。これは、微小
光偏向素子が分光された光を任意の波長幅で複数の光検
出装置に導入することを目的としているためであり、隣
合う回転子部との間隔が広いと分光特性に悪影響を及ぼ
すからである。そして、上述した従来の光偏向器では、
回転軸方向に隙間無く回転子部を並べることはできない
ため、分光特性が悪化してしまうという課題を有してい
る。
たものであり、回転軸方向に密に並べて配置することの
可能な光偏向器を提供することを目的とする。
密に並べて配置可能な光偏向器を用いた光偏向器アレイ
を提供することである。
載の発明は、支持部材と、反射面を有する可動板と、一
端が上記支持部材に支持され、他端に上記可動板が取付
けられる少なくとも1つの弾性体と、上記一端と他端を
結ぶ第1の方向と直交する第2の方向を揺動軸として、
上記可動板を上記支持部材に対して揺動させる駆動手段
と、を具備し、上記支持部材は、上記可動板の上記反射
面と反対側の面と対向する対向基板を有し、該対向基板
には上記可動板が揺動される際の最大偏向角を規定すべ
く該可動板の最大偏向角に於いて上記可動板と接触する
接触部が設けられており、上記可動板は、上記駆動部材
により駆動力が印加されて上記接触部と接触する第1及
び第2の偏向位置とに揺動可能に駆動されることを特徴
とする。
の光偏向器に於いて、上記接触部が、上記可動板の揺動
軸近傍に設けられた第1の接触部と、上記第1の接触部
の両脇に設けられた第2、第3の接触部から成ることを
特徴とする。
の光偏向器に於いて、上記第1、第2、第3の接触部
が、凸面の端部から成ることを特徴とする。
乃至3に記載の光偏向器に於いて、上記弾性体が、上記
可動板の両端から上記支持部材に支持された2本の平行
バネと、上記2本の平行バネ内部に設けられて連結され
た2つの屈曲部と、上記屈曲部と上記支持部材の間に設
けられた上記2本の平行バネを連結する連結板と、から
成ることを特徴とする。
は3に記載の光偏向器に於いて、上記可動板が少なくと
も一面に導電面を有し、上記第1乃至第3の接触部は絶
縁物から成り、上記対向基板上に設けられて、上記第1
の接触部を境に上記対向基板と絶縁された2つの電極を
有することを特徴とする。
に記載の光偏向器を、上記揺動軸に平行な上記第2の方
向に複数並べたアレイであることを特徴とする。
の光偏向器アレイに於いて、上記可動板の上記導電面が
全て電気的に導通していることを特徴とする。
支持する弾性体が揺動軸と直交する方向に形成されてい
るため、揺動軸方向に自由に利用可能な空間を作ること
ができる。したがって、揺動軸方向に本光偏向器を密に
並べることが可能となる。また、可動板に対向する対向
基板面に形成された接触面に可動板を接触させることに
よって、可動板の最大偏向角を一意に決めることができ
る。
に形成される接触部を揺動軸近傍とその両脇に設けるこ
とにより、可動板が揺動軸を中心に2方向に偏向する際
のそれぞれの最大偏向角を規定することができる。この
とき、揺動軸近傍に第1の接触部を形成することで、可
動板の偏向軸を略揺動軸上に合わせることができる。
に形成される接触部を凸面の端部を利用することによ
り、接触部を基本的に線接触にすることができる。接触
することにより最大偏向角を所望の仕様に合わせやすく
なるという利点を有する。
性体によって可動板が支持されている場合、可動板が偏
向する際に弾性体は長手方向の側にも延びが生じる。こ
の延びを平板で吸収しようとすると、偏向に必要な駆動
力が非常に大きくなってしまう。この延びを吸収するた
め、2本の平行バネと屈曲バネの構成が効果がある。ま
た、上述した構成は、可動板を容易に揺動方向に振動し
やすくなる。そのため、連結板はこの方向の振動のしや
すさを抑え、且つ偏向方向の振動を行いやすくする目的
で設けられている。
に電極を形成することで、駆動力として静電引力を利用
することができる。
動板の揺動軸方向に自由な空間があるため、これを利用
して光偏向器を並べることにより、隙間無く密に複数の
光偏向器を並べた光偏向器アレイを作ることができる。
静電引力を用いる場合、対向基板に設けられた電極を駆
動電極とし可動板に設けられた導電面をグラウンド面と
して用いる。これはアレイ化された場合も同様であり、
それぞれのグラウンド面は共通化されている方が制御の
面でも有利である。また、共通化することにより引出電
極を1つにすることができる。
施の形態について説明する。
の第1の実施の形態について説明する。
る光偏向器アレイの概略構成を示した図である。尚、図
1の構成は、第1の光偏向器から第3の光偏向器までが
示されており、第3の光偏向器のみが偏向しているもの
とする。
52 、253 と、弾性体261 、262 、263 及び弾
性体271 、272 、273 が、第1の方向を長手方向
として配置される。そして、これら可動板251 、25
2 、253 と、弾性体261、262 、263 及び弾性
体271 、272 、273 と対向する対向基板20の上
面には、第1の凸部21が、上記第1の方向と直交する
第2の方向(揺動軸O方向)に連続的に突出形成されて
いる。
凸部22が、上記第2の方向に連続的に突出形成されて
いる。そして、この第2の凸部22を挟んで第1の凸部
21の上面部には、駆動電極28、28が設けられてい
る。
の光偏光器241 、第2の光偏光器242 、第3の光偏
光器243 を構成する、上述した可動板251 、2
52 、253 と、弾性体261 、262 、263 及び弾
性体271 、272 、273 とが配置される。上記可動
板251 、252 、253 は、弾性体261 、262 、
263 と弾性体271 、272 、273 の間に挟まれ
て、それぞれ取付けられている。
〜253 の外周より内側に形成されるものである。ま
た、第2の凸部22は、上記可動板251 〜253 が、
図示矢印方向に回動可能なように、揺動軸Oのほぼ直下
に位置される。
253 の一面がグランド電位とすると、各電極に印加さ
れた電圧の電圧差によって可動板251 〜253 は偏向
する。電圧差を上げるに伴い、例えば、可動板25
1 は、先ず第1の凸部21に接触する。更に、可動板2
51 が第1の凸部21の端部に接触しながら第2の凸部
22の端部に接触するまで偏向する。その後は、電圧差
を拡大しても偏向角は変化しない。
253 の最大偏向角は、対向基板20に設けられた第1
の凸部21の端部と第2の凸部22の端部によって決定
されることになる。
の具体例について説明する。
成を示すもので、(a)は上面図、(b)は(a)のA
−A′線に沿ったもので、静状態での断面図、(c)は
(a)のA−A′線に沿ったもので、駆動時の状態の断
面図、(d)は可動部の対向基板に対向する面側を示し
た図、(e)は可動部のミラー面側を示した図である。
SOI(Silicon on Insulator)
基板36を用いて製作される。
して用いられている。シリコン基板を除去加工すること
で先ず第2の凸部22が作製され、更に加工することで
第1の凸部21が作製される。また、第2の凸部22を
含む第1の凸部21の上面部である第1の凸面21a
は、可動板25の第1の凸面21aに対向する面より
も、若干小さめに作られる。
する全ての面には絶縁膜(図示せず)が成膜されてお
り、上部基板36との絶縁が図られている。
面20bには、第2の凸部22を挟んで駆動電極28が
設けられている。また、この第2の凸部22の端面は、
第2の端部22bとして形成されている。
の端部21bから対向基板20の端部までの基板部20
a上には配線面が形成されており、それぞれの駆動電極
28から配線29が形成されている。
れて、第1の凸部21の手前から形成されたテーパ状の
傾斜面20c上を通り、基板部20a上の配線面に到達
する。このため、端部に於ける配線の段切れを防ぐこと
ができると同時に、可動板25が第1の端部21bに接
触した場合にも、ショートしないようになっている。更
に、上記配線29は、例えばアルミ等の半導体プロセス
上親和性の高いものを選ぶと良い。
9上には、引出電極30が設けられる。この引出電極3
0は、厚膜の金属を成膜したもので、ワイヤボンディン
グ等で外部に配線を引出すことができる。また、上記引
出電極30近傍で、且つ、配線29を挟んだ両側には、
対向基板20と接合する上部基板36を支持するための
支持部31が形成されている。
22の上面である第2の凸面22aと同一平面上であ
り、接合のために金、或いは金スズの合金により成膜さ
れている。この接合は、後述する上部基板36のポリイ
ミド面に成膜された金属薄膜と、対向基板20上の接合
面上に成膜された金属による金スズ接合によってなされ
るものである。したがって、導電接合部34は導通す
る。
れるもので、SOI基板36の活性層により可動板25
が形成される。上部基板36は、更にポリイミドで作製
されたポリイミド層35を有して成る。このポリイミド
層35は、弾性体26、27以外にも、可動板25の下
部から支持体33に亘って形成されている。支持体33
はSOI基板で形成されており、弾性体26、27を通
じて可動板25を支持する。
37により構成される。
(e)に示されるように、可動板25の偏向面であるミ
ラー部46或いはグラウンド(GND)電極部40の長
手方向(第1の方向)それぞれに、2つの屈曲部41及
び連結部42を介して、板バネ43が延出して形成され
ている。これらの板バネ43は、例えば2つの窓部44
が形成されており、これらの窓部44の間で、且つ該板
バネ43の延出方向と直交する方向に連結板45が設け
られている。
より、該窓部44が歪んで板バネ43の長手方向への延
びが容易になる。これは、弾性体が単なる平板状に形成
された部材でば延びにくいので、このような構造として
いる。
イミド層35の可動板が形成された面の裏面全面には、
金属薄膜が成膜されている。この金属は、接合等の条件
を考慮して、金或いは金スズ合金であることが望まし
い。
基板と対向基板から成り、それぞれが独立して作製さ
れ、最後に接合部で両者が接合されるようになってい
る。
動原理について説明する。
加され、可動板25との間に静電引力が発生されること
によって可動板25が偏向される。2つの駆動電極28
に電圧差が与えられることにより、電圧の大きい方に可
動板25は偏向される。
時に、可動板25は偏向しながらも対向基板20側に全
体的に沈み込む。これは、対向基板20の接合面に成膜
された金属層の厚み分だけ、可動板25が第2の凸部2
2から離れているためである。
板25は更に高電圧側に偏向され、ついには第1の凸部
21の第1の端部21bに接触する。この状態より、更
に電圧が印加されても、可動板25の偏向角は変わらな
い。
の作用は、最大偏向角は第1の凸部21の第1の端部2
1bと第2の凸部22の第2の端部22bに可動板25
が接触することにより一意に決まることである。例え
ば、2値の偏向角しか用いられないような光デバイスと
して本光偏向器が用いられる場合には、単に最大偏向角
に必要な電圧が印加されるだけで、何ら制御機構を必要
とせず、常に安定した偏向角が得られるのである。
駆動電極側に最大偏向した場合と、他方の駆動電極側に
最大偏向した場合ということになる。
連結板45とを設けることで、可動板25の駆動力を極
力小さくし、更に選択的に駆動方向以外の駆動方向の動
きを拘束する効果を有している。これは、以下の作用に
よる。
6、27の動きは可動板25に依存されており、可動板
25を支える2つの弾性体揺動軸を中心として対称な変
形が生じる。このとき、弾性体26、27は、上方或い
は下方に曲げ変形されるが、それと同時に揺動軸に直交
する方向(第1の方向)に引っ張られる。これは、弾性
体26、27が可動板25を両側から支えているために
起こるもので、可動板25の偏向角に必要な駆動力が増
大される原因となる。
引張りに対する剛性を下げるために、屈曲部41が設け
られている。屈曲部41は引張り力が働くと、連結部4
2の外側に形成されたクランク部が開くため、引張りに
対する弾性体26、27の剛性を下げることができる。
動軸方向(第2の方向)に対する剛性を維持するために
最適な位置に設けられている。加えて、屈曲部41と支
持体33の間に連結板45が設けられることにより、可
動板25の揺動軸方向に対する剛性に対して、所望の駆
動方向に対する剛性を増すことができる。したがって、
本構成に於ける弾性体26、27は、外力等によって揺
動軸方向に振動することを抑えることができる。
27が、揺動軸Oの直交方向(第1の方向)に形成され
ているため、可動板25の揺動軸方向の両側が自由に使
えるという利点もある。例えば、本構成を上述した特開
2001−116696号公報に開示されているような
走査型光学装置に於ける微小光偏向素子として用いた場
合には、図3に示されるように、本光偏向器を揺動軸方
向に一列にアレイ化した光偏向器アレイとなる。
直交する方向に、複数個、この場合5つの光偏光器が配
置されている。
求められる微小光偏向素子は、光偏向器間の間隔が略ゼ
ロであることが望まれるが、本構成の光偏向器によれ
ば、その要求を満たすことができる。
可動板に形成された金属薄膜を電気的に導通させること
により、共通電極として用いることができる。これは静
電引力を用いた駆動方式に於いて、共通のグラウンドと
して用いることができることを示しており、図3に示さ
れるように、アレイの末端に形成されたグランド用の引
出電極1つだけで外部のグラウンドへと引出すことがで
きる。
は、当然、各種の変形、変更が可能である。
説明する。
個々の詳細な構成を示すもので、(a)は上面図、
(b)は静状態での断面図、(c)は駆動時の状態の断
面図、(d)は可動部のミラー面側を示した図である。
成は、可動板25が一方の側の弾性体48の1つによっ
て支えられるカンチレバーの構成となっている。弾性体
48が平板で形成されていることと、弾性体が1つだけ
で構成されていること以外は、上述した第1の実施の形
態と同様の構成であるので、同一の部分には同一の参照
番号を付して詳細な説明は省略する。
可動板25を支持しているため、可動板25が駆動する
ときに弾性体48に発生する揺動軸方向に直交する方向
の引張りが発生しない。したがって、上述した第1の実
施の形態に示した屈曲部等が必要なく、平板で構成する
ことが可能になる。
を同じだけ偏向させるのに必要な駆動力も小さくなり、
消費電力を抑えることができる。
説明する。
されるように、駆動力として電磁力を用いる構成が考え
られる。
構成を示すもので、(a)は静状態での断面図、(b)
は駆動時の状態の断面図、(c)は上面図、(d)は可
動部のミラー面側を示した図、(e)は可動部の対向基
板に対向する面側を示した図である。
形成され、ほぼ中央部に第1の凸部53が形成されてい
る。そして、この第1の凸部53上であって後述する可
動板61の揺動軸近傍に第2の凸部54が形成されてい
る。上記第1の凸部53は、上記可動板61の端部より
多少内側に端部を有して形成されている。更に、第1の
凸部53の端部は、端部接触部53aとして可動板61
が偏向した際に接触する部分である。
れ揺動軸に直交する方向(第1の方向)に着磁された永
久磁石部52が設けられている。これにより、光偏向器
全体に揺動軸に直交する磁束線63が形成される。
は、絶縁膜が成膜されている。また、第2の凸部54の
凸面と同一平面上に形成された支持部51上の接触面に
は、この対向基板50と後述する上部基板とが接合する
ための接合部55が形成されている。この接合部55
は、引出電極56用の引出電極部55aと、上部基板に
形成された後述するコイル電極と電気的に導通をとりな
がら接合を行うための導電性接合膜55bとにより形成
されている。
を間に挟んで可動板61と接合支持部66とを支持する
2つの弾性体57及び58から成っている。該弾性体5
7及び58を形成するのは、ポリイミド膜62である。
ポリイミド膜62は弾性体57及び58を構成すると共
に、可動板61を通って2つの弾性体57及び58が接
続された状態で形成されている。
の偏向面であるミラー部64が形成されている。そし
て、このミラー部61から端部に向けて、サポート梁部
65を経て接合支持部66が設けられている。
のコイル電極59から延出された電磁コイル67が形成
されている。この電磁コイル67は、可動板61の揺動
軸よりも支持部側で周回され、第2のコイル電極60に
接続される。電磁コイル67の電力は、第1のコイル電
極59及び第2のコイル電極60を介して、引出電極5
6から得ることができる。
のみ巻回されているが、複数回巻回する場合には、電磁
コイルの端部から第2のコイル電極まで陸橋配線によっ
て接続することで、周回する電磁コイルとの絶縁性を確
保する必要がある。
は、電磁コイル67に電流を流すことで、永久磁石部5
2との間に発生するローレンツ力が用いられている。こ
のとき、電磁コイル67に発生する力は、可動板61を
対向基板50側にもその反対側(図5(a)にて上側)
にも駆動させることができるが、必ず対向基板50側に
力を発生させることにより、第1の凸部53の端部と第
2の凸部54の端部に可動板61が接触し、上述した第
1の実施の形態と同様に、何ら制御機構を用いることな
く常に安定した最大偏向角を得ることができる。
り、静電引力よりも大きな力を発生させることができる
ため、偏向角を大きくとることが必要な場合に大きな効
果がある。
向に密に並べて配置することの可能な光偏向器を提供す
ることができる。
並べて配置可能な光偏向器を用いた光偏向器アレイを提
供することができる。
レイの概略構成を示した図である。
で、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A′線に沿
ったもので、静状態での断面図、(c)は(a)のA−
A′線に沿ったもので、駆動時の状態の断面図、(d)
は可動部の対向基板に対向する面側を示した図、(e)
は可動部のミラー面側を示した図である。
レイ化した光偏向器アレイの構成を示した上面図であ
る。
々の詳細な構成を示すもので、(a)は上面図、(b)
は静状態での断面図、(c)は駆動時の状態の断面図、
(d)は可動部のミラー面側を示した図である。
成を示すもので、(a)は静状態での断面図、(b)は
駆動時の状態の断面図、(c)は上面図、(d)は可動
部のミラー面側を示した図、(e)は可動部の対向基板
に対向する面側を示した図である。
72 、273 弾性体、 28 駆動電極、 29 配線、 30 引出電極、 31 支持部、 33 支持体、 34 導電接合部、 35 ポリイミド層、 36 上部基板、 37 SOI(Silicon on Insulat
or)基板、 40 グラウンド(GND)電極部、 41 屈曲部、 42 連結部、 43 板バネ、 44 窓部、 45 連結板、 46 ミラー部。
Claims (7)
- 【請求項1】 支持部材と、 反射面を有する可動板と、 一端が上記支持部材に支持され、他端に上記可動板が取
付けられる少なくとも1つの弾性体と、 上記一端と他端を結ぶ第1の方向と直交する第2の方向
を揺動軸として、上記可動板を上記支持部材に対して揺
動させる駆動手段と、 を具備し、 上記支持部材は、上記可動板の上記反射面と反対側の面
と対向する対向基板を有し、該対向基板には上記可動板
が揺動される際の最大偏向角を規定すべく該可動板の最
大偏向角に於いて上記可動板と接触する接触部が設けら
れており、 上記可動板は、上記駆動部材により駆動力が印加されて
上記接触部と接触する第1及び第2の偏向位置とに揺動
可能に駆動されることを特徴とする光偏向器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光偏向器に於いて、 上記接触部は、上記可動板の揺動軸近傍に設けられた第
1の接触部と、上記第1の接触部の両脇に設けられた第
2、第3の接触部から成ることを特徴とする光偏向器。 - 【請求項3】 請求項2に記載の光偏向器に於いて、 上記第1、第2、第3の接触部は、凸面の端部から成る
ことを特徴とする光偏向器。 - 【請求項4】 請求項1乃至3に記載の光偏向器に於い
て、 上記弾性体は、上記可動板の両端から上記支持部材に支
持された2本の平行バネと、上記2本の平行バネ内部に
設けられて連結された2つの屈曲部と、上記屈曲部と上
記支持部材の間に設けられた上記2本の平行バネを連結
する連結板と、から成ることを特徴とする光偏向器。 - 【請求項5】 請求項2若しくは3に記載の光偏向器に
於いて、 上記可動板は少なくとも一面に導電面を有し、 上記第1乃至第3の接触部は絶縁物から成り、 上記対向基板上に設けられて、上記第1の接触部を境に
上記対向基板と絶縁された2つの電極を有することを特
徴とする光偏向器。 - 【請求項6】 請求項1乃至5に記載の光偏向器を、上
記揺動軸に平行な上記第2の方向に複数並べたアレイで
あることを特徴とする光偏向器アレイ。 - 【請求項7】 請求項6に記載の光偏向器アレイに於い
て、 上記可動板の上記導電面は全て電気的に導通しているこ
とを特徴とする光偏向器アレイ。
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