JP4578001B2 - ガルバノ装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガルバノ装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガルバノ装置は、ガルバノメータの原理を利用したものであり、レーザ光のスキャニングシステム等に使用されているガルバノミラー装置に代表される。ガルバノミラーを小型化するために半導体デバイスの製造プロセスを利用してガルバノミラーを製造する方法が開発されている。特開平7−175005号公報には、プレーナー型ガルバノミラー及びその製造方法が詳細に開示されている。
【0003】
図1は従来のプレーナ型ガルバノミラーを示す図で、(a)は正面断面図、(b)は上面図、(c)は側面断面図である。シリコン基板1に一体形成された可動板2の上面の中央部にはミラー3が形成されており、周縁部には平面コイル4が形成されている。可動板2はシリコン基板1に中抜き状態で形成され、シリコン基板1より一体に形成されたトーションバー5、6により保持されている。共振周波数は、トーションバーとミラー形状により決定される。トーションバーの特性は断面の縦横比・断面積・長さ・材質で決まる。特に断面の縦横比・断面積は重要である。にもかかわらず最も加工条件に左右されやすいため精度が出にくい部位である。ミラー形状はトーションバーより影響度は低いが精度的にはトーションバーと同等で加工される。これらはラップ研磨を用いる機械的周波数調整方法で精度を上げようとすると割れや欠けを生じる可能性が非常に高く信頼性が著しく低下する。シリコン基板1は、ベース基板7の上面に固定された台座8の上面に固定されている。上面図(b)において、シリコン基板上下には永久磁石9、10が配置され、ベース基板7の周縁部にはヨーク11が載置されている。ヨーク11は中抜きにされ角状に形成されたものを複数枚積み重ねる事によって構成している。
【0004】
可動板2に形成された平面コイル4に通電すると、可動板2はトーションバー5、6を回転中心として揺動回転する。(c)の側面断面図に示すように、可動板2は上下に約20度回転可能である。ベース基板7を貫通して2本のピン12が植設されており、ピン12上面とシリコン基板1に形成されたパターン1aとをワイヤーボンディングにより接続している。
【0005】
上記従来技術によるプレーナー型ガルバノミラーが一般的な構成であるが、より反射エリア(ミラー部)を大きくするために、シリコン基板に一体形成された可動板の上面全面にミラーを形成し、下面に平面コイルを形成するタイプのものが考案されている。この構成について、図2に基づいて説明する。
【0006】
図2は従来のプレーナー型ガルバノミラーの構成を示す正面断面図(a)、上面図(b)、及び下面図(c)である。
【0007】
シリコン基板13には平板状の可動板14と該可動板14をシリコン基板13に対して基板上下方向に揺動可能に軸支するトーションバー15、16とが一体成形されている。前記可動板14の一方の面に通電により磁界を発生する平面コイル17を敷設し、もう一方の面にはその全面にミラー18が設けてある。19はベース基板で、前記したシリコン基板13が可動板14に設けられたミラー18側を下側(ベース基板側)に向けて直接実装されている。19aはベース基板19に設けられたミラー18に対応する穴である。20はワイヤーで、シリコン基板13に設けられたワイヤー接続パッド21とベース基板19に設けられたパターン19bとをワイヤーボンディングにより接続し、シリコン基板13とベース基板19の電気的接続を成すものである。
【0008】
前記ベース基板19には前記トーションバー15、16の軸方向と平行な位置に、可動板14の対辺に磁界を作用させるための対をなす永久磁石22、23が固定され、さらにベース基板19の周縁部にヨーク24が載置され、プレーナー型ガルバノミラーが構成されている。
【0009】
図2の従来技術によるとチップのサイズはそのままに、ミラー面を大きくしたプレーナー型ガルバノミラーを実現できるものである。
【0010】
次に前記ガルバノミラー装置のシリコン基板(ガルバノミラーチップ)について説明する。図3はガルバノミラーチップを示す図で、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)はA−A’断面図である。図4はガルバノミラーチップの製造工程を示す。
工程a(酸化膜形成工程):厚さ500μmのシリコン貼り合わせ基板(通称SOI基板といい、例えシリコンから成る活性層26(100μm)、シリコン酸化膜から成る中間層27(1μm)、シリコンから成る支持基板28(400μm))で構成されている。以下、SOI基板という)25の上下面を熱酸化してシリコン酸化膜(1μm)29を形成する。
工程b(パターン形成工程):シリコン酸化膜が形成されたSOI基板上面側にフォトリソグラフによりコイル30、絶縁膜31、保護膜32の各パターンを積層する。
工程c(酸化膜除去工程1):SOI基板の上面側の可動板及びトーションバー形成部を除いた部分のシリコン酸化膜29をドライエッチングにより除去する。
工程d(活性層除去工程):SOI基板25の中間層27に至る活性層26を異方性エッチングにより除去する。
工程e(中間層除去工程):異方性エッチングにより露出された中間層27をドライエッチングにより除去する。
工程f(酸化膜除去工程2):SOI基板下面側の可動板及びトーションバー形成部のシリコン酸化膜29を除去する
工程g(支持基板除去工程):中間層27に至る支持基板28を異方性エッチングにより除去する。
工程h(中間層除去工程2):異方性エッチングはシリコンとシリコン酸化膜とでエッチングレートに選択性を持たせてあるため、エッチングが可動板及びトーションバーの下面の中間層27に到達すると見かけ上終了し、この時点でシリコン酸化膜が形成されたSOI基板の貫通部分が完全に抜ける。可動板及びトーションバーの下面に残留する中間層27をドライエッチングにより除去する。
工程i(ミラー形成工程):活性層26を露出させた上に蒸着またはスパッタにより全反射ミラー33を形成する。このような工程でガルバノミラーチップは製造されが、通常は半導体素子と同様大きなウエハに同時に多数個のガルバノミラーチップを形成し、完成後に個々に分割される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
可動板の共振周波数は主に可動板及びトーションバーの断面の縦横比・断面積・長さにより決定されるが、これらはパターン形成の精度や異方性エッチングのウエハ面内分布により公差を外れる場合があり、それに伴い可動板の共振周波数も公差を外れ不良となることで歩留まりが低下する。また工程管理上も加工条件が厳しくなり工数がかかってしまう。
【0012】
本発明は前記問題点に鑑み、前工程で可動部及びトーションバー形状が寸法公差外になり、可動板の共振周波数が狙い値よりはずれても後工程で良品化が可能なガルバノ装置の製造方法を提供しようとするものである。
【0016】
シリコンからなる活性層、シリコン酸化膜からなる中間層、シリコンからなる支持基板層の順に張り合わされてなるSOI基板の上下面を熱酸化してシリコン酸化膜形成する工程と、前記シリコン酸化膜が形成されたSOI基板上面側にフォトリソグラフによりコイル、絶縁膜、保護膜の各パターンを積層する工程と、SOI基板の上面側の可動板及びトーションバー形成部を除いた部分のシリコン酸化膜をドライエッチングにより除去する工程と、SOI基板の中間層に至る活性層を異方性エッチングにより除去する工程と、異方性エッチングにより露出された中間層をドライエッチングにより除去する工程と、SOI基板下面側の可動板及びトーションバー形成部のシリコン酸化膜を除去する工程と、中間層に至る支持基板を異方性エッチングにより除去する工程と、可動板及びトーションバーの下面に残留する中間層をドライエッチングにより除去する工程と、活性層を露出させた上に反射ミラーを形成する工程を有するガルバノ装置の製造方法において、中間層に至る支持基板を異方性エッチングにより除去する工程で予め可動板の共振周波数(初期共振周波数)が設定共振周波数(ガルバノ装置として使用する可動板の共振周波数)より高くなるように形成し、可動板及びトーションバーの下面に残留する中間層をドライエッチングにより除去する工程は、中間層をドライエッチングして除去すると共に、可動板及びトーションバーの下面の活性層を、ドライエッチング量を調整して除去することで、可動板の共振周波数を調整する工程を兼ねるガルバノ装置の製造方法とする。
【0017】
シリコンからなる活性層、シリコン酸化膜からなる中間層、シリコンからなる支持基板層の順に張り合わされてなるSOI基板の上下面を熱酸化してシリコン酸化膜形成する工程と、シリコン酸化膜が形成されたSOI基板上面側にフォトリソグラフによりコイル、絶縁膜、保護膜の各パターンを積層する工程と、SOI基板の上面側の可動板及びトーションバー形成部を除いた部分のシリコン酸化膜をドライエッチングにより除去する工程と、SOI基板の中間層に至る活性層を異方性エッチングにより除去する工程と、異方性エッチングにより露出された中間層をドライエッチングにより除去する工程と、SOI基板下面側の可動板及びトーションバー形成部のシリコン酸化膜を除去する工程と、中間層に至る支持基板を異方性エッチングにより除去する工程と、可動板及びトーションバーの下面に残留する中間層をドライエッチングにより除去する工程と、活性層を露出させた上に金属成膜して反射ミラーを形成する工程を有するガルバノ装置の製造方法において、
中間層に至る支持基板を異方性エッチングにより除去する工程で予め可動板の共振周波数が設定共振周波数より低くなるように形成し、反射ミラーを形成する工程は、可動板及びトーションバーの下面の活性層への金属成膜量を調整することで、可動板の共振周波数を調整する工程を兼ねることを特徴とするガルバノ装置の製造方法。
【0018】
可動板の共振周波数調整のためのドライエッチングはミラー面側に行われるガルバノ装置の製造方法とする。
【0019】
可動板の共振周波数調整のための金属成膜はミラー面側に行われるガルバノ装置の製造方法とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
従来技術の課題を解決するために本発明では、予め周波数を測定したガルバノミラーチップの可動板及びトーションバーを同時に加工することにより可動板の共振周波数を調整する。
【0021】
図4で説明した従来技術の工程hにおいて、可動板及びトーションバー上のシリコン酸化膜及びシリコンをエッチングすることにより可動板の共振周波数は減少する。これは、エッチングによりトーションバーの厚みが減少するためである。同時に、エッチングにより可動板の厚みも減少するため可動板に対する負荷質量は減少し、可動板の共振周波数は増加方向に変化するが、この場合は前者の効果が支配的であり、総体的に可動板の共振周波数は減少方向に変化する。可動板及びトーションバーに対する同時エッチング量と可動板の共振周波数減少量は比例関係にある。また、従来技術の工程において、可動板及びトーションバー上に金属膜を形成することにより可動板の共振周波数は増加する。これは同様に、可動板への金属膜形成による負荷質量増加による可動板の共振周波数減少の効果よりも、トーションバーが成膜により厚くなることによる可動板の共振周波数増加の効果の方が支配的であることを意味する。可動板及びトーションバーに対する同時金属成膜量と可動板の共振周波数増加量は比例関係にある。
【0022】
本発明は、ガルバノミラーチップ製造工程の中間層除去工程(工程h)及びミラー形成工程(工程i)における可動板の共振周波数変化を利用し、可動板の初期共振周波数が設定共振周波数から外れた場合、可動板の共振周波数ズレ量を補正する適切な量のエッチングまたは金属成膜を施すことにより、設定共振周波数に合わせ込むものである。
【0023】
可動板の共振周波数が設定より高いガルバノミラーチップには、中間層除去工程2(工程h)において、可動板及びトーションバーのシリコンをドライエッチングにより薄くすることで可動板の共振周波数を下げる。この場合のドライエッチングでは、シリコン酸化膜とシリコンのエッチング選択比は同等であるため、可動板の中間層(シリコン酸化膜)27のエッチングが終了すると同時にシリコン活性層26のエッチングが開始される。また、可動板の共振周波数が設定より低いガルバノミラーには、ミラー形成工程(工程i)において可動板及びトーションバーに金属成膜することで可動板の共振周波数を上げる。ミラー材質としては、アルミニウム、金等を採用している。量産では、シリコンエッチングと金属成膜を選択的に行うのではなく、調整方法を選択しておき、調整方法に応じた周波数となるようにガルバノミラーを作製しておき、最終的に周波数を調整する方法が採られることは言うまでもない。ガルバノ装置を図2の形状を使用し、調整面をミラー面側にすることにより、本発明を容易に実施することができる。
【0024】
図5は周波数調整の簡単なブロック図である。貫通エッチング(工程g)後のガルバノミラーチップ34を発振器35により駆動させる。レーザー36をガルバノミラーチップ34に照射し、反射したレーザー光を受光素子37で検知する。検知された信号を周波数カウンター38で数えることで可動板の共振周波数を測定する。測定されたガルバノミラーチップは層別系39において調整量別に層別される。層別系39には可動板の初期共振周波数と予め設定された狙いの共振周波数(設定共振周波数)との差から、エッチング量もしくは金属成膜量を演算する機能を有している。層別系39には、エッチング量及び金属成膜量を演算するために必要な、エッチング量及び金属成膜量と共振周波数変化量との関係が予め入力されている事は当然である。また、周波数公差や要求される周波数精度により、層別する周波数範囲を自由に設定することができる。調整量別に層別されたガルバノミラーチップは、調整量に応じた適切なエッチング40もしくは金属成膜41を行い、所望の共振周波数帯に合わせ込む。工程g後に層別されたガルバノミラーチップは、ランク毎に纏められ、エッチングでの共振周波数調整は中間層除去工程(工程h)と同時に行ない、その後、ミラー形成工程(工程i)が施されて完成する。工程iでの変化量が考慮されることは言うまでもない。また、金属成膜での共振周波数調整はミラー形成工程(工程i)と同時に行われ、調整量に応じた金属成膜がなされる。
【0025】
【発明の効果】
ガルバノミラーチップ形成(工程g)後に共振周波数調整を測定・層別して行うため、パターン精度やエッチング分布が悪く、共振周波数が公差から外れたチップも良品化が可能となり、歩留まりの向上が見込める。層別ランク毎にバッチ処理するので共振周波数を公差内に調整することができる。
【0026】
共振周波数が狙い値よりも高い場合、可動板及びトーションバーのシリコンを同時にエッチングすることにより共振周波数を下げることができるため、歩留まりの向上が可能となる。
【0027】
共振周波数が狙い値よりも低い場合、可動板とトーションバーに金属膜を同時に形成することにより共振周波数を上げることができるため、歩留まりの向上が可能となる。
【0028】
周波数調整のための処理面はコイル形成面と逆側を使うため、全面処理が可能であり、調整用マスクのズレ等による調整のバラツキがなく、安定した調整が可能となる。また、コスト、工数がかからない。
【0029】
調整のためのエッチング工程は、可動板表面のシリコン酸化膜除去工程を兼ねているため、調整のための工程を新たに増やす必要がない。
【0030】
調整のための金属成膜工程は、ミラー形成工程を兼ねているため、調整のための工程を新たに増やす必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のプレーナー型ガルバノミラーの構成を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は上面図、(c)側面断面図。
【図2】従来のプレーナー型ガルバノミラーの構成を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は上面図、(c)側面断面図。
【図3】従来のガルバノミラーチップの構成を示す図で、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は(a)のA−A′断面図。
【図4】ガルバノミラーチップ形成の各工程におけるシリコン基板のA−A’断面図
【図5】本発明の可動板の共振周波数調整を説明するための模式図
【符号の説明】
1 シリコン基板
1a パターン
2 可動板
3 ミラー
4 平面コイル
5 トーションバー
6 トーションバー
7 ベース基板
8 台座
9 永久磁石
10 永久磁石
11 ヨーク
12 ピン
13 シリコン基板
14 可動板
15 トーションバー
16 トーションバー
17 平面コイル
18 ミラー
19 ベース基板
19b パターン
20 ワイヤー
21 ワイヤー接続パッド
22 永久磁石
23 永久磁石
24 ヨーク
25 SOI基板
26 活性層
27 中間層
28 支持基板層
29 シリコン酸化膜
30 コイル
31 絶縁膜
32 保護膜
33 全反射ミラー
34 ガルバノミラーチップ
35 発振器
36 レーザー
37 受光素子
38 周波数カウンター
39 層別系
40 シリコンエッチング(周波数調整手段)
41 金属成膜(周波数調整手段)

Claims (4)

  1. シリコンからなる活性層、シリコン酸化膜からなる中間層、シリコンからなる支持基板層の順に張り合わされてなるSOI基板の上下面を熱酸化してシリコン酸化膜形成する工程と、前記シリコン酸化膜が形成されたSOI基板上面側にフォトリソグラフによりコイル、絶縁膜、保護膜の各パターンを積層する工程と、前記SOI基板の上面側の可動板及びトーションバー形成部を除いた部分のシリコン酸化膜をドライエッチングにより除去する工程と、前記SOI基板の中間層に至る活性層を異方性エッチングにより除去する工程と、異方性エッチングにより露出された中間層をドライエッチングにより除去する工程と、前記SOI基板下面側の可動板及びトーションバー形成部のシリコン酸化膜を除去する工程と、中間層に至る支持基板を異方性エッチングにより除去する工程と、可動板及びトーションバーの下面に残留する中間層をドライエッチングにより除去する工程と、活性層を露出させた上に反射ミラーを形成する工程を有するガルバノ装置の製造方法において、
    前記中間層に至る支持基板を異方性エッチングにより除去する工程で予め可動板の共振周波数が設定共振周波数より高くなるように形成し、前記可動板及びトーションバーの下面に残留する中間層をドライエッチングにより除去する工程は、中間層をドライエッチングして除去すると共に、可動板及びトーションバーの下面の活性層を、ドライエッチング量を調整して除去することで、可動板の共振周波数を調整する工程を兼ねることを特徴とするガルバノ装置の製造方法。
  2. シリコンからなる活性層、シリコン酸化膜からなる中間層、シリコンからなる支持基板層の順に張り合わされてなるSOI基板の上下面を熱酸化してシリコン酸化膜形成する工程と、前記シリコン酸化膜が形成されたSOI基板上面側にフォトリソグラフによりコイル、絶縁膜、保護膜の各パターンを積層する工程と、前記SOI基板の上面側の可動板及びトーションバー形成部を除いた部分のシリコン酸化膜をドライエッチングにより除去する工程と、前記SOI基板の中間層に至る活性層を異方性エッチングにより除去する工程と、異方性エッチングにより露出された中間層をドライエッチングにより除去する工程と、前記SOI基板下面側の可動板及びトーションバー形成部のシリコン酸化膜を除去する工程と、中間層に至る支持基板を異方性エッチングにより除去する工程と、可動板及びトーションバーの下面に残留する中間層をドライエッチングにより除去する工程と、活性層を露出させた上に金属成膜して反射ミラーを形成する工程を有するガルバノ装置の製造方法において、
    前記中間層に至る支持基板を異方性エッチングにより除去する工程で予め可動板の共振周波数が設定共振周波数より低くなるように形成し、前記反射ミラーを形成する工程は、可動板及びトーションバーの下面の活性層への金属成膜量を調整することで、可動板の共振周波数を調整する工程を兼ねることを特徴とするガルバノ装置の製造方法。
  3. 可動板の共振周波数調整のためのドライエッチングはミラー面側に行われることを特徴とする請求項に記載のガルバノ装置の製造方法。
  4. 可動板の共振周波数調整のための金属成膜はミラー面側に行われることを特徴とする請求項に記載のガルバノ装置の製造方法。
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