JP2008009073A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】共振周波数がばらついても必要とする振れ角がばらつかないようにして、画質の劣化を防止できる光走査装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】両側に設けた1対の梁部材260をねじり回転軸として往復振動させることで光源からの光ビームを偏向するミラー202を有したミラー基板231と、同ミラー基板を保持する外枠部材207と、外枠部材を加振するための外力発生手段203とにより構成された。特に、ミラー基板231側の一対の梁部材260と同一直線状に配置され、外枠部材207の両側に一対の捻り梁260を設け、外力発生手段203が外枠部材207を一対の捻り梁260を回転中心として回転振動させても良い。
【選択図】図14

Description

本発明は、デジタル複写機、レーザープリンター、ファクシミリ等の画像形成装置、光走査型のバーコード読み取り装置や車載用のレーザーレーダ装置等、及びこれら画像形成装置等に備えられた光走査装置に関し、特に、往復走査を行う複数の可動ミラーを用い、各可動ミラーによる走査領域を主走査方向に繋ぎ合わせることで光走査を行う技術に関する。
従来より、かかる光走査装置においては光ビームを走査する偏向器としてポリゴンミラーやガルバノミラーが用いられているが、より高解像度な画像と高速プリントを達成するにはこの回転をさらに高速にしなければならず、軸受の耐久性や風損による発熱、騒音が課題となり、高速走査に限界がある。
このような状況下において、近年、シリコンマイクロマシニングを利用した光偏向器の研究が進められている。例えば、〔非特許文献1〕IBM J.Res.Develop Vol.24 (1980)、に掲載されている光走査装置では、同一直線上に設けられた2本の梁で支持されたミラー基板を、ミラー基板に対向する位置に設けた電極との間の静電引力で、2本の梁をねじり回転軸として往復振動させている。マイクロマシニング技術で形成されるこの光走査装置は、従来のモーターを使ったポリゴンミラーの回転による光走査装置と比較して、構造が簡単で半導体プロセスでの一括形成が可能なため、小型化が容易で製造コストも低く、また単一の反斜面であるため複数面による精度のばらつきがなく、さらに往復走査であるため高速化にも対応できる等の効果が期待できる。
さらに、このような静電駆動のねじり振動型光走査装置としては、〔特許文献1〕特許第2924200号公報に開示される、梁をS字型として剛性を下げ、小さな駆動力で大きな振れ角が得られるようにしたもの、〔特許文献2〕特開平7−92409に開示される、梁の厚さをミラー基板、フレーム基板よりも薄くしたもの、〔特許文献3〕特許第3011144号公報、あるいは〔非特許文献2〕The 13th Annual International Workshop on MEMS2000 (2000) 473−478、に開示される、固定電極をミラー部の振動方向に重ならない位置に配置したもの、また、〔非特許文献3〕The 13th Annual International Workshop on MEMS2000 (2000) 645−650、にも記載されるように、対向電極をミラーの振れの中心位置から傾斜させて設置することで、ミラーの振れ角を変えずに駆動電圧を下げたものがある。
このような構成の光走査装置によれば、ミラー面のサイズが小さく小型化でき、また共振を利用して往復振動させるので高速動作が可能である上に騒音が低いという利点がある。さらに、振動ミラーを回転する駆動力も小さくて済むので消費電力も低く抑えられるという利点もある。
ところで、光走査装置では、振動ミラーの駆動周波数を大きくする、つまり高速化することで画質を向上できるが、この高速化にはねじり梁を太く、短くして共振周波数を上げてやる必要があり、必然的に振れ角がとれなくなってしまうため、従来のポリゴンミラーのように広域を走査することはできないという問題がある。
このように、各光走査装置のレーザー光による書き込み幅は比較的狭く、複数個の光走査装置710により書き込みを行うとすると、図30,図31に示すようなレイアウト構成が採用されることとなる。ここでの光走査装置710は、光源712と、光源712からの光ビームを梁をねじり回転軸として往復振動させて走査するミラー基板713とを有し、これら複数の光走査装置710を主走査方向に配置することで光書き込み手段711が形成されている。ここで光源712は半導体レーザーが用いられており、これは画像信号生成装置(図示せず)による画像信号に基づき発光する。光走査装置のミラー基板713により偏向された反射レーザー光は感光体714に照射され、感光体714に静電潜像を形成する。更に、感光体714に形成された静電潜像は現像定着手段720により現像され、これが被記録体搬送手段730により給送される記録紙にトナー像を生成するよう構成されている。
特許第2924200号公報 特開平7−92409号公報 特許第3011144号公報 IBM J.Res.Develop Vol.24 (1980) The 13th Annual International Workshop on MEMS2000 (2000) 473−478 The 13th Annual International Workshop on MEMS2000 (2000) 645−650
ところで、上述の光走査装置710で用いるミラー基板713は、図32に示すように、同一直線上に設けた2本の梁703を回転軸として支持されたミラー704と、ミラー704に設けた可動電極701と、可動電極701に対向して設けた固定枠705側の固定電極702とを有する。ここでは、可動電極701と固定電極702との間の静電引力で、2本の梁703をねじり回転軸としてミラー704を往復振動させている。ここでミラー704の共振周波数f0は概略以下の式で与えられる。
f0=1/2π√(Kθ/I) −−−−−−−(A)
但し I :ミラー慣性モ−メント。
Kθ:2本の捻りバネによって決まるバネ常数。
ここで捻り梁703の加工ばらつきにより、Kθがばらつき、(A)式により得られる共振周波数f0がばらつくという問題がある。図33にその一例を示した。
複数個の光走査装置からなる光書き込み手段を用いる場合、図33に示すように、各光走査装置710の共振周波数(例えば、f01〜f04)がばらついていると、必要とする駆動周波数f0での振れ角θがばらつく。ここで、このような特性を有する光走査装置710を、レーザープリンターなどの光書き込み手段として用いるとする。この場合、互いに隣接する各走査装置710間の振れ角θがばらつくとすると、各走査装置710間によって形成される画像のつなぎ目における画素の分布がばらつき、濃淡が偏り、これが視認できるようになり、画質の劣化を招くという問題がある。
本発明では、共振周波数がばらついても必要とする振れ角がばらつかないようにして、画質の劣化を防止できる光走査装置及び画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明は前記課題を達成するため以下の構成とした。
第1の発明である光走査装置は、両側に設けた一対の梁部材をねじり回転軸として往復振動させることで光源からの光ビームを偏向するミラーを有したミラー基板と、同ミラー基板を保持する外枠部材と、外枠部材を加振するための外力発生手段と、により構成されたことを特徴とする。
第2の発明である光走査装置は、請求項1記載の光走査装置において、前記ミラー基板側の一対の梁部材と同一直線上に配置され、前記外枠部材の両側に設けられた一対の捻り梁を備え、前記外力発生手段は前記外枠部材を一対の捻り梁を回転中心として、回転振動させることを特徴とする。
第3の発明である光走査装置は、請求項2記載の光走査装置において、前記外枠部材の慣性と同外枠部材に設けられた捻り梁の捻り剛性で定まる共振周波数f1と、前記ミラーの慣性と同ミラーに設けられた梁部材の捻り剛性とで定まる共振周波数f2とが概略一致するよう設定し、概略一致した値を前記外力発生手段より加えられる駆動周波数とすることを特徴とする。
第4の発明である光走査装置は、請求項2記載の光走査装置において、前記外枠部材の慣性と同外枠部材に設けられた捻り梁の捻り剛性で定まる共振周波数f1と、前記ミラーの慣性と同ミラーに設けられた梁部材の捻り剛性とで定まる共振周波数f2とが数十Hz離れるよう設定し、前記外力発生手段を駆動する周波数を、ミラー基板共振周波数f2と外枠部材共振周波数f1の概略中間に設定することを特徴とする。
第5の発明である光走査装置は、請求項4記載の光走査装置において、前記外力発生手段は、ミラー基板を保持する外枠部材の両端部に設けられていることを特徴とする。
第6の発明である光走査装置は、請求項5記載の光走査装置において、前記外力発生手段は、印加される電圧に対応して、厚さ方向に伸縮する圧電素子であることを特徴とする。
第7の発明である光走査装置は、請求項6記載の光走査装置において、2つの圧電素子に加えられる駆動信号は、位相が180°ずれており、前記駆動周波数はミラー基板共振周波数f2と外枠部材共振周波数f2の概略中間に設定することを特徴とする。
第8の発明である光走査装置は、請求項2記載の光走査装置において、前記外枠部材に設けられた捻り梁において、同捻り梁の固定部近傍に捻り梁と直交する方向に伸びる腕部材が設けられ、この腕部材両端部に外力発生手段を対向配備したことを特徴とする。
第9の発明である光走査装置は、請求項8記載の光走査装置において、前記外力発生手段は、印加される電圧に対応して、厚さ方向に伸縮する圧電素子であり、2つの圧電素子に加えられる駆動信号は、位相が180°ずれていることを特徴とする。
第10の発明である光走査装置は、請求項9記載の光走査装置において、前記外枠部材の慣性と同外枠部材に設けられた捻り梁の捻り剛性で定まる共振周波数f1と、前記ミラーの慣性と同ミラーに設けられた梁部材の捻り剛性とで定まる共振周波数f2とが数十Hz離れるよう設定し、圧電素子に加えられる駆動周波数は、ミラー基板共振周波数f2と外枠部材共振周波数f1の概略中間に設定されることを特徴とする。
第11の発明である画像形性装置は、請求項1乃至10の何れか1つに記載の光走査装置を有することを特徴とする。
本発明の請求項1の効果は、外力発生手段によって外枠部材一体的に加振されたミラー基板側のミラーが梁部材を回転中心として慣性力を発生させ、ミラーが梁部材の捻り剛性に抗して捻り変位することで梁部材を回転中心とし捻り往復振動でき、しかも、ミラーを軽量化でき高周波振動に容易に対応できる。これらの特性が得られるミラーを用いたことにより簡単な構造で光走査装置が実現できる。
本発明の請求項2の効果は、外力発生手段により、一対の捻り梁及び梁部材を回転中心として外枠部材側を捻り往復振動させることで、外枠部材の捻り角を上回る捻り角でミラーを梁部材の捻り剛性に抗して捻り変位させる。このためミラーの振れ角を大きく出来、共振周波数がばらついても、必要とする振れ角が得られる周波数域が拡大され、安定して振れ角が得られ、振れ角が減少することを抑制でき、画質の劣化を防止できる。
本発明の請求項3の効果は、外枠部材の慣性と捻り梁の捻り剛性で定まる共振周波数f1と、ミラー慣性と梁部材の捻り剛性とで定まる共振周波数f2とが概略一致した値を駆動周波数とするので、ミラー1の共振周波数の特性が温度変化等で周波数域において増減方向にばらついたとしても、必要とする振れ角が得られる周波数域が比較的増大するので、必要とする振れ角が安定して得られ、これが減少するという状態の発生を抑制でき、振れ角の減少が少なくなる。
本発明の請求項4の効果は、外枠部材の慣性と捻り梁の捻り剛性で定まる共振周波数f1と、ミラー慣性と梁部材の捻り剛性とで定まる共振周波数f2とが数十Hz離れるように設定する。ここで、両共振周波数域の中間域で振れ角が増加されるよう合成されるので、この振れ角が増加した両共振周波数域の中間域に外力発生手段の駆動周波数を設定することで、必要とする振れ角を比較的容易に得られることとなり、振れ角の減少が少なくなる。
本発明の請求項5の効果は、外力発生手段が、外枠部材の両端面に設けられるので、外力が搖動変位中に比較的頻繁に加わるようにでき、即ち、外枠部材の一端面に設けられる場合の2倍を確保できるため、慣性モーメントの増加を図れ、振れ角を大きくできる。そのため、2つの共振周波数f1、f2の差を大きく取ることが出来、必要とする振れ角を比較的容易に得られる両共振周波数域の中間域を拡大できる。
本発明の請求項6の効果は、圧電素子はその固有振動数が数100kHzであり、これは外枠部材の慣性と捻り梁の捻り剛性で定まる共振周波数f1と、ミラー慣性と梁部材の捻り剛性とで定まる共振周波数f2とが数kHzであることより、十分に高い値であり、容易に外力発生手段として利用でき、不要な振動が発生せず、安定した振動が得られる。
本発明の請求項7の効果は、外枠部材の両端面に設けられる二つの圧電素子はこれに印加される各駆動信号の位相が180°ずれて印加されるので、片方の圧電素子がのびた場合、他方の圧電素子は縮む方向の変位が発生する。このため、単一の圧電素子の駆動信号で駆動する場合より2倍の駆動周波数で外枠部材を搖動できる。そのため、2つの共振周波f1、f2の差を大きく取ることが出来、必要とする振れ角を比較的容易に得られる両共振周波数域の中間域を拡大できる。
本発明の請求項8の効果は、外枠部材を保持する捻り梁の端部の固定部近傍に捻り梁と直交する方向に伸びる腕部材をそれぞれ設け、この腕部材両端部に外力発生手段を設けているので、外枠部材側は端部が固定されることがないため、腕部材により加振されたとき、自由振動するため振れ角が大きくとれる。よって、ミラーの振れ角を増加させることが出来、両共振周波数域の中間域を拡大できる。
本発明の請求項9の効果は、腕部材両端部に外力発生手段である圧電素子をそれぞれ設け、数100kHzで外枠部材側を安定して振動できる。この際、第1端部をA相により駆動される圧電素子と第2端部をB相により駆動される圧電素子とは、振動の位相が180°ずれている。これを外枠部材の振動波形との関係で見ると、振動周波数の2倍の周波数で外枠部材が駆動されることになり、外枠部材の振れ角が大きく採れ、よって、ミラーの振れ角を増加させることが出来、両共振周波数域の中間域を拡大できる。
本発明の請求項10の効果は、捻り梁と直交する腕部材の内の第1端部をA相により駆動される圧電素子で駆動し、第2端部をB相により駆動される圧電素子で駆動するので、振動の位相が180°ずれ、片方の圧電素子がのびた場合、他方の圧電素子は縮む方向の変位が発生するため、慣性モーメントの増加を図れ、振れ角を大きくできる。しかも、外枠部材の慣性と捻り梁の捻り剛性で定まる共振周波数f1と、ミラー慣性と梁部材の捻り剛性とで定まる共振周波数f2とが数十Hz離れるように設定するので、両共振周波数域の中間域で振れ角が増加するよう合成できるようになり、この振れ角が増加した両共振周波数域の中間域に外力発生手段の駆動周波数を設定することで、必要とする振れ角を比較的容易に得られることとなり、振れ角の減少が少なくなり、画質の劣化を防止できる。
第11の発明である画像形性装置の効果は、請求項1乃至10の何れか1つに記載の光走査装置を有するので、上述の各効果を奏する光走査装置を有し、少なくとも梁部材を回転中心として外枠部材の振れ角を上回る捻り角でミラーを梁部材の捻り剛性に抗して捻り変位させる。このためミラーの振れ角を大きく出来、共振周波数がばらついても、必要とする振れ角が得られる周波数域が拡大され、安定して振れ角が得られ、振れ角が減少することを抑制でき、画質の劣化を防止できる画像形成装置等を提供することができる。
本発明を適用した「第1実施形態」としての光走査装置を説明する。ここでは、図1にこの光走査装置に用いる光走査手段としての振動ミラーモジュール130の一部を示した。
振動ミラーモジュール130は、その振動ミラー基板231と、その外周縁が重なり一体接合される矩形の外枠部材207と、外枠部材207を加振するための一対の外力発生手段203,204とで構成される。
図1に示すように、振動ミラー基板231は厚さ60μmのSi基板からなり、エッチングにより、可動ミラー202と、可動ミラー202を同一直線上で軸支する一対の梁部材208と、それらの周囲を囲む矩形の固定枠210とで形成されている。
梁部材208は、図1、2において回転中心線Lの中心線方向に延在し、一端が固定枠210に他端が可動ミラー202に連結され、全体は断面矩形の捻り軸として形成されている。
可動ミラー202は、一対の梁部材208によって規定される回転中心線Lに対して対称に形成され、周縁部は矩形の固定枠210に対して所定幅のギャップを有して形成されている。
可動ミラー202の表面、すなわち図において紙面手前側の面にはAu等の金属被膜が蒸着され反射面であるミラー面が形成される。可動ミラー202を有した振動ミラー基板231はその外周縁を成す固定枠210を矩形枠状の外枠部材207に一体結合され、この外枠部材207の両側端はこの外枠部材を加振するための一対の外力発生手段203,204により支持される。
図2に示すように、各外力発生手段203,204はその枠体を成す各ケーシング221を備え、これがセラミックのベース基板313上に接合され、これらは図8に示すCANパッケージの基体312上に反射面を上側に向け、基体312の外縁に形成された一対のV溝を結ぶ直線上に回転中心線Lを合わせて装着される。
なお、ケーシング221は外枠部材207及び可動ミラー202と干渉しないように外側上面部gを上方に延出し、ここには後述する対向ミラー215が一体的に接合される。
各外力発生手段203,204は外枠部材207の長手方向の両側端a1,a2であって、回転中心線Lに対して所定量の搖動距離Bを隔てた位置に配備され、両側端a1,a2に上下の押圧力を付与する加振機としての機能を備える。
図2に示すように、各外力発生手段203,204はベース基板313上に接合されたケーシング221と、同ケーシング221に形成され両側端a1,a2から延びる延出片224を嵌挿する上端開口222と、その延出片224の下端に上下方向の押圧力fを加える上下圧電素子301,302と、両側端a1,a2を弾性的に支持する弾性支持部材223とを備える。
ここで一対の弾性支持部材223は弾性を有する薄板状の部材であり、外枠部材207が支持された自由状態(図2に実線で示す状態)にあると、外枠部材207側及び一対の梁部材208を共通の回転中心線L上に配備するように形成されている。
上下圧電素子301,302は、それぞれが圧電体を2枚の電極で挟んだ素子を基本とし、多数の圧電素子を重ねて厚み方向の変位を確保した積層型のものが採用され、不図示の発振回路及びフィルタ回路を含む圧電素子駆動部602に接続され、図7に示す記録制御手段300からの印加パルスにより振動が制御される。
ここで、記録制御手段300からの印加パルスのタイミングを図4(a)、(b)に示す。
一方の側端a1(図中a端)に対向配備された上下圧電素子301,302には図4(a)に示すように、上下圧電素子に対して90°毎に交互に印加パルスが加えられ、これによって、延出片224、即ち、一方の側端a1に上下方向の押圧力fを加える。即ち、一方の側端a1に対向配備された上下圧電素子301,302は印加パルスに応じて発生する押圧力fで上下変動する側端a1の最大振れ角を規制するように作用させる。ここでは、上下の最大振れ角より所定量前の位置で押圧力fを発生させ、これにより、一方の側端a1が所定周期の台形波形の振動を繰り返す。
更に、他方の側端a2(図中b端)に対向配備された上下圧電素子301,302には、図4(b)に示すように、上下圧電素子に対して90°毎に交互に印加パルスが加えられ、これによって、延出片224、即ち、他方の側端a2に上下方向の押圧力fを加える。即ち、他方の側端a2に対向配備された上下圧電素子301,302は印加パルスに応じて発生する押圧力fで上下変動する側端a2の最大振れ角を規制するように作用させる。ここでは、上下の最大振れ角より所定量前の位置で押圧力fを発生させ、これにより、他方の側端a2が所定周期の台形波形の振動を繰り返すように駆動している。
これにより両側端a1,a2を各弾性支持部材223を介して弾性的に支持された外枠部材207は一対の梁部材208と同一の回転中心線Lを中心として、両側端a1,a2を図4(a)、(b)に示すように駆動し、図5に符合S1で示すように駆動し、同時に可動ミラー202も回転中心線Lを中心にして図5に符合S2で示すように振れ角θを増大して正弦波形で搖動する。
この場合、可動ミラー202は回転中心線L上の左右一対の梁部材208回りに捻り弾性変位することとなり、その際、可動ミラー202自体の回転中心線L回りの慣性に応じた慣性モーメントI0を生じさせ、左右一対の梁部材208の捻り剛性に抗して外枠部材207より大きく搖動する。
即ち、図5に示すように、外枠部材207の回転中心線L回りの搖動変位に応じて、捻り角θがゼロの基準状態にあった可動ミラー202が左右一対の梁部材208の捻り剛性に応じて外枠部材207と同方向に搖動する。この際、外枠部材207に比べて、十分に質量が小さく形成されている可動ミラー202は応答性よく搖動変位し、しかも、外枠部材207が搖動端で搖動方向を変換する時点では可動ミラー202自体の慣性モーメントが比較的大きく働き、外枠部材207の最大の搖動変位(最大θs)を上回って連続して搖動変位を継続する。その際に生じた左右一対の梁部材208の捻り弾性変位に応じて最大搖動変位θm(>θs)が規制され、その後、逆方向、即ち、外枠部材207の搖動変位に追従するように逆方向の搖動を開始する。
ここでは、左右の各上下圧電素子301,302の押圧力fと、可動ミラー202の慣性モーメント、梁部材208の断面形状と長さとを、走査する所望の駆動周波数に合わせて設計し、梁部材208側の回転中心線Lを中心とした1次共振モードの帯域にかかるよう設計することによって、可動ミラー202を外枠部材207の搖動変位(最大θs)を十分に上回る最大搖動変位θm(>θs)にまで拡大させて搖動させることができる。
即ち、ここでは、図3、図6に示すように、外枠部材207の駆動周波数fdと可動ミラー202の共振周波数f2を近似させるように設定して駆動することで、可動ミラー202を外枠部材207の搖動変位を十分に上回る最大搖動変位θm、にまで拡大して搖動でき、これに応じて必要とする振れ角θ0が得られる周波数域e1を比較的拡大することができる。
ここで、図1に示すように、可動ミラー202の寸法を、縦2a、横2b、厚さd、梁部材208の長さをLh、幅をcとすると、Siの密度ρ、材料定数Gを用いて、
慣性モーメントI=(4abρd/3)・a^2 ・・・(1)
バネ定数K=(G/2L)・{cd(c^2+d^2)/12} ・・・(2)
となり、共振振動数fは、
f=(1/2π)・(K/I)^1/2
=(1/2π)・{Gcd(c^2+d^2)/24LI}^1/2 ・・・(3)
となる。
ここで、梁部材208の長さLhと振れ角θは比例関係にあるため
θ=A/I f^2 ・・・(4)
Aは定数で表され、振れ角θは慣性モーメントIに反比例し、共振振動数fを高めるには慣性モーメントIを低減しないと振れ角θが小さくなってしまう。そこで、可動ミラー202の裏側を肉抜きし、格子状とし、格子状に残した部分以外の部分をエッチングにより所定量肉抜きし、慣性モーメントを低減することが行われている。なお、これら慣性モーメントに利くパラメータ、梁部材208の寸法誤差等が共振周波数のばらつきを発生させる要因となる。更に、温度に対して可動ミラー202の共振周波数が変動するが知られている。
このように、温度変化等でミラー基板231や梁部材208側の共振周波数f2が変動し、図3に破線で示すようにバラツキが生じるとしても、駆動周波数fdが振れ角θ0を維持できる周波数域e1から外れることを容易に抑制でき、常に安定して可動ミラー202を必要とする振れ角θ0で駆動できる。
更に、可動ミラー202の速度υ、面積Eに対して、空気の密度をηとすると(5)式であらわされる空気の粘性抵抗P
P=C・ηυ^2・E^3 ・・・(5)
Cは定数、
が可動ミラー202の回転に対抗して働く。
従って、可動ミラー202を密封し減圧状態に保持するのが望ましい。
そこで、図8に示すように、振動ミラー基板231を、振動ミラーモジュール130内において減圧環境下で封入する構成となっている。
ここで、振動ミラー基板231及び各外力発生手段203,204は、セラミック基板313上に接合され、CANパッケージの基体312上に、反射面を上側に向け、基体312の外縁に形成された一対のV溝を結ぶ直線上に回転軸を合わせて装着される。
基体312にはリード端子216が基体312を上下に貫通した態様で一体化され、また、図2に示すように、同タイミングで駆動される端子a1とa2の上下圧電素子301,302に1のリード端子216が接続され、180°ずれて同タイミングで駆動される端子a1とa2の下上圧電素子302,301に2のリード端子216が接続され、3のリード端子216がアース端子となるように配線される。
図8に示すように、基体312の段差部243にはキャップ242がはめ込まれ、これらは減圧環境下で隙間を溶接シールすることで、可動ミラー202が配備される空間が、1torr以下となるように形成される。
ケーシング221の外側上面部gには、可動ミラー202と対向する状態で対向ミラー215が一体的に接合される。
図8に示すように、対向ミラー215は透明樹脂で成形され、スリット開口213を挟んで、第1の反射面217、第2の反射面218を対で配備した構成となっている。反射面217、218は、これらが屋根状に互いに144.7°の角度をなすよう、振動ミラー基板231の上面に対して各々9°、26.3°傾けた傾斜面となっており、これら傾斜面に金属被膜を蒸着して形成されている。
対向ミラー215の底面は静止状態の可動ミラー202のミラー面と平行に形成され、ケーシング221の外側上面部gに当接して接合されるが、この際、対向ミラー215を位置決めするための嵌合穴214が両サイドの外側上面部gに設けられ、対向ミラー215下面から突出するピン241を挿入して正確に配備されるようになっている。
ビームは、スリット開口213を通じて入出射される。
図9に本発明を適用した光走査装置100の副走査断面を示す。光源としての半導体レーザー101から射出したビームはカップリングレンズ110、シリンダレンズ109、入射プリズム136を介して、可動ミラー202に対しスリット開口213より入射される。このとき、カップリングレンズ110より射出した光ビームは、副走査方向にのみ曲率を有するシリンダレンズ109に入射され、副走査方向においてミラー面で集束する集束光束として可動ミラー202に入射する。
可動ミラー202への入射角は、図9の紙面に平行な副走査断面内、すなわち、図9において左右方向に延在する梁部材208の回転中心線Lを含む副走査断面内で、図9におけるケーシング221の外側上面部gに垂直な法線に対して、副走査方向に約20°傾けた角度である。
可動ミラー202で反射したビームは第1の反射面217に入射し、反射されて可動ミラー202に戻される。可動ミラー202で反射したビームは、スリット開口213を通過することなく第2の反射面218に入射し、可動ミラー202と反射面218との間で3往復しながら反射位置が副走査方向に移動する。このようにしてビームは可動ミラー202と対向ミラー215との間で反射を繰り返し、可動ミラー202で合計5回反射がなされた後、スリット開口213、入射プリズム136を直進して射出される。
このように半導体レーザー101からのビームを、梁部材208の回転を伴った可動ミラー202の振動によって往復走査することにより、複数回反射を繰り返すことで、可動ミラー202の振動による振れ角が小さくても大きな走査角が得られるようにし、光路長を短縮している。
入射プリズム136とシリンダレンズ109とは接合されており、この状態で、ビームの入射位置が合うようにミラー面と平行に両向きの矢印で示す方向に一体で調節されて固定され、入射プリズム136の位置が変わってもシリンダレンズ109によるビームの収束位置がミラー面からずれることがないようにしている。
いま、可動ミラー202での総反射回数をN、振れ角をαとすると、走査角θは2Nαで表せる。
本形態では、N=5、α=5°であるから最大走査角は50°となり、その内25°を画像記録領域としている。ここでは、上記したように対向ミラー215を設けることで走査角を拡大し、記録速度によらず必要十分な走査角が得られるようにしている。
また、屋根状に対向した態様で反射面217、218を構成し、可動ミラー202への副走査方向での入射角度が、反射を繰り返すことで正負となること、言い換えれば、反射に伴う進行方向が右向き、左向きに振り分けられるようにすることで、斜入射に伴う被走査面すなわち後述する感光体504の周面上での走査線の曲がりを抑え、直線性を維持するとともに、光軸と直交する面内での光束の回転が射出時にはもとの姿勢に戻るようにして結像性能の劣化が起きないよう配慮している。
図10に示すように、半導体レーザー101は、フレーム部材102に立設された壁105に配備された段付きの貫通穴103に紙面奥側からステム外周を基準に係合され、段差部にその鍔面を突き当てて光軸方向を位置決めされ、図示しない押え板により背面から押圧固定される。半導体レーザー101は、図示しないが、副走査方向に50μmのピッチで2つの発光源がモノリシックに形成されている。
各振動ミラーモジュール130は、図9に示したように基体312底面から突出した各リード端子216を、プリント基板112に形成された各スルーホールに挿入して半田付けし、フレーム部材102の下側全体に形成された開口を塞ぐようにプリント基板112上面を当接してプリント基板112に固定すると同時に、回路接続がなされる。
プリント基板112には半導体レーザー101の駆動回路と、可動ミラー202の駆動回路とを備えた、図7に示す記録制御手段300を含む図示しない電子部品、および同期検知センサ113が実装されており、外部回路との配線が一括してなされる。
一端をプリント基板112に結線されたケーブル115は半導体レーザー101のリード端子と接続される。
振動ミラーモジュール130は梁部材208の方向が光軸方向に合うように、フレーム底面側に設けられた段付きの角穴104の裏側より基体312の外縁を基準に位置決めされ、段差部に鍔面を突き当ててミラー面の位置を合わせてフレーム部材102に取付けられる。3つの振動ミラーモジュール130が均等間隔で単一のフレーム部材102により位置決めされる。
シリンダレンズ109を入射プリズム136の入射面に接合された状態で、角穴104の内側に突出したガイド部142に沿わせてスライドすることで、可動ミラー202へのビームの入射位置が調節される。調節後は、入射プリズム136側面とガイド部142との隙間に接着剤を充填して固定される。
フレーム部材102の上面は角穴104の裏側に設けられた各振動ミラーモジュール130のミラー法線方向の突き当て面と平行な面をなしている。ハウジング106の底面より突出した2本の突起135をフレーム部材102の係合穴に挿入してフレーム部材102上面上での位置決めを行い、4隅をネジ137にてネジ止めして固定される。ネジ137はフレーム部材102の貫通穴を介してプリント基板112に螺合され、フレーム部材102を挟むように3身一体で結合され、この後に上記したように半田付けがなされる。
ハウジング106には結像手段を構成する第1の走査レンズ116及び第2の走査レンズ117が光軸に沿って並設されている。第1の走査レンズ116及び第2の走査レンズ117は3組備えられており、各組が、図10においてX方向として示す主走査方向に配列され、図10に示すように各組の走査領域がわずかに重なるように位置決めされて一体的に保持される。
第1の走査レンズ116はX方向中央部、且つ図10においてY方向として示す副走査方向すなわち後述する感光体504の回転方向である感光体移動方向の下流側に向けて突出され、その主走査方向の位置決めを行う突起120と、X方向両端に形成された、ハウジング106に係合して光軸方向の位置決めを行う平押面119とを有している。突起120は、紙面奥側を向く副走査方向基準面に突設されている。
図10に示すように、第1の走査レンズ116は、ハウジング106に一体形成された溝122に突起120を係合し、またハウジング106に一体形成された一対の切欠121の各々に各平押面119を挿入し、波板バネ143で入射面側すなわちビームの光路上において半導体レーザー101に近接する面側をハウジング106に押し付け、入射面内での姿勢を保持することで、光軸と直交する仮想の同一面上で各第1の走査レンズ116同士の相対的な配置が合わせられる。
また、第1の走査レンズ116は、副走査方向基準面を、ハウジング106から突出した一対の突起142の先端に突き当てることで、光軸と直交する面内での位置決めを行ない、これによって副走査方向の設置高さが決定される。
この状態で、各第1の走査レンズ116は、カバー138と一体形成された各板バネ141で押圧支持される。
第2の走査レンズ117は第1の走査レンズ118と同様に副走査方向基準面の中央に突出され主走査方向の位置決めを行う突起123、両端に光軸方向の位置決めを行う平押面144を備え、ハウジング106に一体形成された溝152に突起123を係合し、切欠151に平押面144を挿入し、波板バネ143で出射面側に押し付け姿勢を保持するとともに、副走査方向基準面をハウジング106から突出した突起145の先端に突き当てて設置高さを位置決めし、カバー138と一体形成された板バネ146で押圧支持される。
符号147はカバー138をハウジング106に固定するネジを示している。
同期検知センサ113はピンフォトダイオードで構成されており、隣接する振動ミラーモジュール130で共用する中間位置と、両端位置とに配置され、各振動ミラーモジュール130の走査開始側と走査終端側とでビームが検出できるように計4箇所に実装されている。同期検知センサ113は、走査開始側においては先端検知センサ、走査終端側では終端検知センサとして用いられ、それぞれの検出面は後述する感光体504の周面上に到達する光路長と概略等しい位置に配置されている。
第2の走査レンズ117の射出面側には、図10に示すV字状の高輝アルミ薄板127を貼り付けるためのミラー受部128が、各第2の走査レンズ117の走査領域間においてハウジング106に形成されている。ミラー受部128は、各第2の走査レンズ117を挟んで対向するように、各振動ミラーモジュール130による走査開始側と走査終端側とに配置されており、高輝アルミ薄板127によって反射したビームが、各第2の走査レンズ117の両側においてハウジング106に形成された開口部129、およびフレーム部材102の矩形穴153を通って、各々の同期検知センサ113へ導かれるようになっている。
カバー138にはビームが通過する開口139が形成され、ハウジング106上面を密閉するようネジ147によってネジ止めされ、これによって前記したように板バネ141、146により第1の走査レンズ116及び第2の走査レンズ117を各当接部位に確実に突き当たるように押圧する。
ハウジング106の手前側側面には一対の位置決めピン131が形成されている。ハウジング106の奥側側面には段曲げされた面板132がねじ154により固定される。面板132には、位置決めピン133がハウジング106の手前側側面に向けて立設されている。面板132は切欠639を有している。
フレーム部材102、ハウジング106はガラス繊維強化樹脂やアルミダイキャスト等で成形されている。プリント基板112にはコネクタ640が配設されている。面板132の切欠き639からはコネクタ640が覗くようになっている。
図10におけるハウジング106の手前側側面、奥側側面は、次に説明する図11ではそれぞれ奥側、手前側に位置している。
図11に光走査装置100と像担持体としての感光体ドラムである感光体504との位置決めを行うための構造を示す。
光走査装置100は、ユニットとして、図10とは前後左右が反転した姿勢で取付けられる。光走査装置100は、図11においては下向きにビームを照射する。
符号632,633は、主走査方向Xにおいて対向して配置された側板を示している。側板632,633は板金で成形されている。光走査装置100は、側板632,633を架橋するガイド板634に沿って、前側の側板632側から挿入され、図10に示した位置決めピン131を、奥側の側板633に対をなすように形成された位置決め孔637に嵌合するとともに、面板132に立設された位置決めピン133を前側の側板632の位置決め孔638に嵌合して面板132を側板632に当接させ、ねじ155によりネジ止めして固定する。
位置決め孔637は一方が基準孔であり、他方が長孔である。位置決め孔638を長孔であって、それぞれ主走査方向に延在するハウジング106の長手方向と感光体軸との傾きを調節することもでき、走査ラインの傾きが補正できる。
ねじ155によるネジ止めにより光走査装置100を固定し、面板132の切欠き639から覗いているプリント基板112のコネクタ640の配線接続を行う。
側板632,633にはそれぞれ感光体504の両端側に配設された軸受636を位置決めするための切欠635が形成され、軸受636を切欠635に係合することで複数の感光体504相互間の配置精度を所望の程度に形成するとともに、各感光体504と各光走査装置100とハウジング106との配置精度を所望の程度に形成し、またこれらの精度を保って支持するようになっている。
図12は隣接する光走査手段におけるライン像の継ぎ目補正方法を表す図である。本実施例では、各々の書出し位置の差が0となるように合わせている。いま、隣接する光走査手段の記録位置がDだけずれている場合を想定する。D=0となるように補正すればよいが、その補正手段としては、まず、走査ラインの書出タイミングを、ラインピッチp単位で補正する。
具体的には、画像データを読み出す同期検知信号の選択により、タイミングを1周期Tのk倍(k・T)毎にずらす。ここで、kは自然数で、L−k・pが最も0に近いkを選択する。次に、残りの分を振動ミラーの振幅位相を1周期Tの1/n倍(T/n)毎にずらして、p/n単位で補正する。ここで、nは自然数で、L−(k+1/n)・pが最も0に近いnを選択すればよい。
図13に、4つの光走査装置100を備えた、本発明を適用した画像形成装置の一例の概略を示す。
画像形成装置200は、感光体504に1色ずつ画像形成を行い、転写ベルト501の回転に伴って各感光体504上の画像を転写ベルト501上に転写して色重ねを行いカラー画像形成を行うことが可能なタンデム方式のカラーレーザープリンターである。
画像形成装置200においては、各光走査装置100はビームの射出方向が下向きとなるよう配備される。
画像形成装置200は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状の記録媒体たる用紙としてこれに画像形成を行うことが可能である。
画像形成装置200において、転写ベルト501は駆動ローラ521と2本の従動ローラ522、523とで支持され、その移動方向Aに沿って均等間隔で各感光体504が配列される。
感光体504の周囲にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックも各色に対応したトナーを感光体504に補給してトナー像化して現像する現像ローラ502およびトナーホッパ部503を備えた現像手段としての現像装置524と、感光体504上のトナー像が転写ベルト501上に転写された後の感光体504上の残トナーをブレードで掻き取り備蓄するクリーニング部としてのクリーニング手段であるクリーニング装置508と、クリーニング装置508によってクリーニングされた後の感光体504を帯電し光走査装置100による次の露光に備えるための帯電手段としての帯電装置525とが一体的に配備されている。
各色の画像すなわちトナー像は、図11に示すように転写ベルト501端部に形成されたレジストマーク526を検出するセンサ505の信号をトリガとして副走査方向の書出しタイミングをずらして、転写ベルト501上で同一位置に重ねられるように各光走査装置100によって潜像が感光体504上に形成され、現像装置524にてトナーをのせてトナー像化することによって形成され、転写ベルト501上で図示しない転写手段としての各転写装置により順次同一位置に重ねられ、これによってカラー画像が形成される。
用紙は、給紙トレイ507から給紙コロ506により供給され、4色目の画像形成にタイミングを合わせてレジストローラ510により送り出されて、転写部511にて転写ベルト501から4色同時にトナー像を転写され、トナー像を載せたまま搬送ベルト515にて定着器としての定着装置512に送られる。用紙上のトナー像は定着装置512により用紙に定着され、トナー像を定着された用紙は排紙トレイ514に排出される。
各光走査装置100においては上記したように各振動ミラーモジュール130間の走査線が平行となるよう調整されている。よって、用紙上における送り方向と直交する方向のいずれかのラインすなわち主走査ラインの傾きが各色で平行になるように、たとえば基準となるブラックのラインに揃えて調節することで、各領域に対応した走査線同士が平行となり、上述のセンサ505及びレジストマーク526を用いた書出しのタイミング補正によって色ずれが生じることはない。
図7に、半導体レーザー101、可動ミラー202の駆動制御を行う記録制御手段300のブロック図を示す。ここで、上述のように、同期検知センサ113は、走査開始側においては先端検知センサ、走査終端側では終端検知センサとして用いられるが、図7においては、説明の便宜上、先端検知センサに符号113a、終端検知センサに符号113bを付し、これに沿って説明する。
画像データは、各振動ミラーモジュール130毎にビットマップメモリ611に保存され、各発光源毎にラスター展開がなされラインデータとしてラインバッファ612に保存される。
ラインバッファ612に保存されたラインデータは往走査では先端検知センサ113a、復走査では終端検知センサ113bにより出力される各々同期検知信号をトリガとして読み出され画像記録が行われるが、この際、往走査と復走査とではデータ順を反転して、つまり、入力されたデータが先頭から出力されるバッファと末尾から出力されるバッファとを配備し交互に切り換えて読み出される。
駆動パルス生成部601は、基準クロックを図示しないプログラマブル分周器で分周し、上記したように可動ミラー202の振幅に合わせたタイミング(図4(a),(b)に対応する)で電圧パルスが印加されるようパルス列を生成し、PLL回路616によって各振動ミラーモジュール130間で所定の位相遅れδを持たせて各可動ミラー202の圧電素子駆動部602の上下圧電素子301,302の各々に電圧が印加される。
各半導体レーザー101の発振は、クロックパルス生成部607で生成されたパルス列がPLL回路617にて位相の調整が行われた後、LD駆動部606に与えられることによって行なわれる。クロックパルス生成部607は、後述する走査位置ずれ演算部610にて検出された走査位置ずれに、基準クロックが入力される位相同期部608にてタイミングを付加した信号を基準とし、後述する振幅演算部609にて生成された周波数可変データに基づいて、パルス列を生成する。
ここで、可動ミラー202間の相対的な位相遅れδを、1走査ラインピッチpを用いて
δ=(1/fd)・{(Δy/p)−n}
nは(Δy/p)−n<1を満足する自然数
となるように与えれば、継ぎ目における位置ずれは1走査ラインピッチの整数倍となり、振動ミラーの1周期おきの書出しタイミング補正、つまりnライン周期分ずらして書き出すことにより副走査方向のレジストずれΔyを無効化することができ、継ぎ目の位置ずれのない高品位な画像が得られる。
このように、図1に示した光走査装置は、可動ミラー202が梁部材208を回転中心として慣性力I0を発生させ、梁部材208を回転中心とし捻り往復振動でき、しかも、ミラーを軽量化でき高周波振動に容易に対応できる。これらの特性が得られる可動ミラー202を用いたことにより簡単な構造の光走査装置100を実現でき、これら4つの光走査装置を備えた、画像形成装置としてのレーザープリンターを実現できる。
次に本発明の「第2実施形態」について説明する。
この「第2実施形態」である光走査装置は、図1に示したの第1実施形態である光走査装置と比較して、光走査装置に用いる光走査手段としての振動ミラーモジュール130が、これに代えて、図14に示すような光走査手段としての振動ミラーモジュール130aを採用する点のみで異なるため、その他の重複構成部分の説明を略す。
図14に示す振動ミラーモジュール130aは第1実施形態である光走査装置で用いていたと同一のベース基板313上に装着される。
振動ミラーモジュール130aは振動ミラー基板231aと、振動ミラー基板231aを一体的に固定する平面視が菱形の外枠部材207aと、外枠部材207aの両側より延出する左右一対の捻り梁260と、左右一対の捻り梁260の各突端部に膨出状を成して一体形成されベース基板313上に低壁が接合される固定部266と、外枠部材207aの一方搖動端に対向配備される外力発生手段203aとを備えている。
図14に示すように、可動ミラー202とその両側の一対の梁部材208及び矩形枠210からなる振動ミラー基板231aは、図1の振動ミラー基板231のものと同様の構造を成している。
振動ミラー基板231aを一体的に固定する外枠部材207aはその中央の矩形凹部である取付け穴261に振動ミラー基板231aの固定部210を接合し、可動ミラー202を一対の梁部材208回りに搖動可能に支持する。外枠部材207aと一端が連続形成された左右一対の捻り梁260は一対の梁部材208と共通の回転中心線Lに沿って形成され、両端が固定部266を介して所定の捻り剛性を備える。
これによって、外枠部材207aの搖動時に一対の梁部材208の捻り剛性の働きで可動ミラー202が同時に回転中心線L回りに搖動でき、しかも、可動ミラー202は外枠部材207aに対しても相対的に捻り変動できる。
外枠部材207aの両側端近傍にはこれに干渉しないように一対の支持台270が対向配備される。支持台270はその外側上面部gを上方に延出し、ここには上述の振動ミラーモジュール130と同様に、対向ミラー215が一体的に接合される。
外力発生手段203aは外枠部材207の長手方向の一側端a1側であり、回転中心線Lに対して所定量の搖動距離Baを隔てた位置に配備され、一側端a1に上向きの押圧力を付与する加振機としての機能を備える。
外力発生手段203aはベース基板313上に接合されたケーシング221と、同ケーシング221の上部に支持され上方向の押圧力fを加える上圧電素子301とを備える。外枠部材207aは上方向の押圧力fを受けることで、左右一対の捻り梁260回りに、即ち、回転中心線L回りに捻り回転変位できる。
ここで、図15には図14の振動ミラーモジュール130aを線形2自由度系としてモデル化して示した。
K1は、外枠部材207aにもうけられた一対の捻り梁2609の捻り剛性を表す。
I1は、外枠部材207aの慣性モーメントを表している。
C1は、外枠部材207aに作用する粘性抵抗抵抗係数を表している。
同様に、K2は、梁部材208の捻り剛性を表しており、I2は、ミラー202の慣性モーメントを表し、C2は、ミラー202に作用する粘性抵抗係数を表している。
このモデルにおいて、各質点I1、I2の角度変位をそれぞれθ1、θ2とおいて運動方程式を求める。力の釣り合いより以下の式が得られる。
I1θ1−C2(θ1−θ2)+K2(θ1−θ2)=F(t)・・・・(1a)
I2θ2+C2(θ1−θ2)+K2(θ2−θ1)=0 ・・・・・(2a)
(1a)、(2a)式を数値解法により解くことにより、外枠部材207aと可動ミラー202の共振周波数f1、f2が求まる。
ここで、各共振周波数f1、f2に対する粘性抵抗係数C1、C2の影響は少ない。ここでは各共振周波数f1、f2が概略一致するように、I1、I2、K1、K2が設定され、これによって図16に示すように、外枠部材207aと可動ミラー202の振れ角θ(S1,S2の波形図)が求められた。ここで、外力発生手段の駆動力F(t)の駆動周波数fdは、各共振周波数f1、f2に概略一致した周波数に設定される。
駆動周波数fdを生じさせる外力発生手段である圧電素子301は、圧電体を2枚の電極で挟んだ素子を基本とし、多数の圧電素子を重ねて厚み方向の変位を確保した積層型のものが採用され、不図示の発振回路及びフィルタ回路を含む圧電素子駆動部602に接続され、記録制御手段300からの印加パルスにより振動が制御される。
ここで、記録制御手段300からの印加パルスのタイミングを図16に示す。
圧電素子301には図16に示すように、一方の端子a1に対して180°毎に印加パルスが加えられ、この印加パルスに応じて発生する押圧力fで外枠部材207aの側端a1がその慣性モーメントI1の働きで一対の捻り梁260の捻り剛性に抗して弾性的に捻り回転変位を増加させる。これにより外枠部材207aは一対の捻り梁260と同一の回転中心線Lを中心として、図16に示すように、正弦波で振動され、符合S1で示すように駆動される。同時に可動ミラー202も回転中心線Lを中心にして搖動される。
更に、この際、可動ミラー202は回転中心線L上の左右一対の梁部材208回りに搖動することとなり、その際、可動ミラー202自体の回転中心線L回りの質量に応じた慣性モーメントI2を生じさせ、左右一対の梁部材208の捻り剛性に抗して比較的大きく搖動する。
即ち、図16に示すように、外枠部材207aの回転中心線L回りの正弦波での搖動変位に応じて同時に可動ミラー202が左右一対の梁部材208の捻り剛性により外枠部材207aと同方向に搖動する。この際、十分に質量が小さく形成されている可動ミラー202は応答性よく搖動変位でき、しかも、外枠部材207aが最大の搖動端に達し、振れ角θs1を確保する搖動端では可動ミラー202自体の慣性モーメントが更に大きく働き、外枠部材207aの最大の搖動変位(最大θs1)を上回って搖動変位を生じる。その際に生じた左右一対の梁部材208の外枠部材207aに対する捻り変位に応じて最大搖動変位θm1(>θs1)が規制され、その後、逆方向、即ち、外枠部材207aの搖動変位に追従するように逆方向の搖動を開始する。
ここでは、圧電素子301の押圧力fと、外枠部材207a、可動ミラー202の慣性モーメントI1,I2、一対の捻り梁260、梁部材208の断面形状と長さLhとを、走査する所望の駆動周波数に合わせて設計することによって、可動ミラー202を外枠部材207aの搖動変位(最大θs1)を十分に上回る最大搖動変位θm1(>θs)にまで拡大させて搖動させることができる。
即ち、ここでは、図17に示すように、外枠部材207aの駆動周波数fdと可動ミラー202の共振周波数f2を近似させるように設定してこれらと同等の駆動周波数fdで駆動することで、ミラー基板231を外枠部材207の搖動変位を十分に上回る最大搖動変位θm1、にまで拡大して搖動でき、これに応じて必要とする振れ角θ0が得られる周波数域e1を比較的拡大することができる。
ここでも、上述の(1)乃至(5)式が同様に適用され、慣性モーメントI、バネ定数K、共振振動数f、振れ角θが設定され、可動ミラー202の軽量化が図られる。更に、空気の粘性抵抗Pが可動ミラー202の回転に対抗して働くので、ここでも、可動ミラー202を密封し減圧状態に保持するのが望ましく、図8に示すと同様に、振動ミラー基板231を、振動ミラーモジュール130内において減圧環境下で封入する。
図14に示した振動ミラーモジュール130aも図1の振動ミラーモジュール130と同様の作用効果を示し、特に、外力発生手段である圧電素子301により、一対の捻り梁260及び梁部材208を回転中心として外枠部材側を捻り往復振動させることで、外枠部材207aの捻り角θs1を上回る捻り角θm1でミラーを捻り変位させ、可動ミラー202の振れ角を大きく出来、たとえ、図27に示したように共振周波数がばらついても、必要とする振れ角θ0が得られる周波数域e2が拡大され、安定して振れ角を確保でき、振れ角が減少することを抑制でき、画質の劣化を防止できる。
次に本発明の「第3実施形態」について説明する。
この「第3実施形態」である光走査装置は、「第2実施形態」の光走査装置と比較して、振動ミラーモジュール130aは同様のものが用いられるが、相違点は、外枠部材207aの共振周波数f1と可動ミラー202の共振周波数f2と、駆動周波数fdの設定が異なっている。このため、重複構成の説明を略し、図18、図28により説明を追加する。
ここでは、図15,図16に沿って説明したように、圧電素子301の押圧力fと、外枠部材207及び可動ミラー202の慣性モーメントI1,I2、一対の捻り梁260、梁部材208の断面形状と長さLhとを設定する。
この際、特に、図18に示すように、外枠部材207aの共振周波数f1と可動ミラー202の共振周波数f2を数十Hz離れるように設定する。しかも、ここで、外力発生手段203aの駆動周波数fdはf1、f2の中間域e3に設定される。ここで、外力発生手段203aの外力F(t)が正弦波とすると、(3a)式で表される。
F(t)=A0sin(ωt) ・・・・・・・(3a)
このような、特性の外力F(t)で外枠部材207a及び可動ミラー202を振って振れ角θの特性を計算した。その結果、図28に示すように、外枠部材207aと一対の捻り梁260により定まる周波数応答と、可動ミラー202と梁部材208で定まる周波数応答とを重ねあわせた結果、中間域e3においては大きい振れ角θが得られる。このような中間域e3に外力発生手段207aの駆動周波数fdが設定された「第3実施形態」である光走査装置100は中間域e3で必要とする振れ角θ0を十分に上回る振れ角を安定して確保でき、振れ角が減少することを抑制でき、画像形成装置における画質の劣化を防止できる。
次に本発明の「第4実施形態」について説明する。
この「第4実施形態」である光走査装置が用いる振動ミラーモジュール130bを図19に示した。ここでは外枠部材207bの両搖動端a1、a2へ外力発生手段203bがそれぞれ対向配備された点で「第3実施形態」である光走査装置と相違し、この相違点以外は同様の構成を採ることより、ここでは図19における重複部材の説明を略す。
「第4実施形態」である光走査装置で用いる振動ミラーモジュール130b内の外枠部材207bは、中央に振動ミラー基板231b(231aと同様の構成を採る)を備え、その両方の第1、第2搖動端a1、a2へ外力発生手段203bがそれぞれ対向配備される。
各外力発生手段203bはベース基板313上に接合されたケーシング221と、同ケーシング221の上部に支持され上方向の押圧力fを加える第1、第2圧電素子301,302とを備える。第1圧電素子301にはリード端子216(a端子)よりA相の駆動電流が印加され、第2圧電素子30にはリード端子216(b端子)よりB相の駆動電流が印加され、これらは図20に示すように、180°ずれて駆動されるように配線される。
更に、ここでは、図21に示すように、外枠部材207bの共振周波数f1と可動ミラー202の共振周波数f2を近似させるように設定して駆動することで、可動ミラー202を外枠部材207bの搖動変位を十分に上回る最大搖動変位θmにまで拡大して搖動でき、これに応じて必要とする振れ角θ0が得られる周波数域e1’を比較的拡大することができる。
更に、図20に示すように、外枠部材207bの第1、第2搖動端a1、a2と対向する第1、第2圧電素子301,302が互いに180°の位相ずれ(A相とB相と記した)を保って、第1、第2搖動端a1、a2に対して上方向の押圧力fを加える。この場合、外枠部材207bにとって押圧力fの向きは、一方端が正の回転力を受けたと見做せば、他方端は負の回転力を受けたとして作用し、図20中の破線で示すことができる。即ち、外枠部材207bはその第1、第2搖動端a1、a2が上方向の押圧力fを第1、第2圧電素子301,302より180°毎に振動を促進する方向に受け、外枠部材207bの共振周波数f1の2倍の周波数で駆動されることとなる。これに連動し外枠部材207bに支持された可動ミラー202がその慣性モーメントの働きで一対の梁部材208を弾性的に捻り、外枠部材207bに対して回転変位を繰り返し、外枠部材207bの振れ角より大きな振れ角で可動ミラー202を駆動する。特に、ここでは外力F(t)である上方向の押圧力fを90°毎に第1、第2搖動端a1、a2が交互に受け、即ち、共振周波数f1の2倍の周波数で駆動することとなり、各慣性モーメントを増大できる。これによって、外枠部材207b及び可動ミラー202の搖動を強化して振れ角を大きくできる。このように可動ミラー202の振れ角を増加でき、必要とする振れ角θ0が得られる周波数域e1’を増大でき、必要とする振れ角θ0を安定確保でき、振れ角が減少することを抑制でき、画像形成装置における画質の劣化を防止できる。
次に本発明の「第5実施形態」について説明する。
この「第5実施形態」である光走査装置は、図19の光走査装置と比較して、振動ミラーモジュール130bは同一のものが用いられ、相違する点は、外枠部材207bの共振周波数f1と可動ミラー202の共振周波数f2と、駆動周波数fdの設定が異なる点にある。このため、ここでは重複構成の説明を略し、図19を参照し、図22を用いて「第5実施形態」である光走査装置の説明を追加する。
ここでの振動ミラーモジュール130bでは、図19、20で説明したように、圧電素子301,302の押圧力fと、外枠部材207b及び可動ミラー202の慣性モーメントI1,I2、一対の捻り梁260、梁部材208の断面形状と長さLh等が同様に設定される。この際、特に、図22に示すように、外枠部材207bの共振周波数f1と可動ミラー202の共振周波数f2を数十Hz離れるように設定する。しかも、ここで、外力発生手段207bの駆動周波数fdはf1、f2の中間域e3に設定される。外力発生手段207bの外力F(t)が正弦波(図20参照)とすると、上述の(3a)式で表される。
このような、特性の外力F(t)で外枠部材207b及び可動ミラー202を振って振れ角θの特性を計算した。この場合、図28に示すように、外枠部材207bと一対の捻り梁260により定まる周波数応答と、可動ミラー202と梁部材208で定まる周波数応答とを重ねあわせた結果、中間域e3においては比較的大きい振れ角θが得られる。このような中間域e3に外力発生手段203bの駆動周波数fdが設定された「第5実施形態」である光走査装置は中間域e3において、必要とする振れ角θ0を十分に上回る振れ角を安定して確保でき、振れ角が減少することを抑制でき、画像形成装置における画質の劣化を防止できる。
次に本発明の「第6実施形態」について説明する。
この「第6実施形態」である光走査装置の振動ミラーモジュール130cを図23,24に示した。この振動ミラーモジュール130cは図19に示した振動ミラーモジュール130bと比較して、外枠部材207cの両側より延出する一対の捻り梁260の固定端側の構成が相違し、その他の構成は同一構成が多く、ここでは重複する構成部分の説明を略す。
図23,24に示すように、外枠部材207cはその両搖動端a1,a2の中間部に凹溝状の中央凹部hが形成され、そこに、図19に示した振動ミラーモジュール130bと同様に振動ミラー基板231c(231aと同様の構成を採る)を収容する。この外枠部材207cはその両側より延出する左右一対の捻り梁260を突き出し、左右一対の捻り梁260はその各突端部に固定部266を膨出形成し、これをベース基板313上に接合している。しかも、左右一対の捻り梁260はその各突端部の近傍に回転中心線Lと直行する方向に左右腕部材267をそれぞれ突き出すように一体形成している。
左右の腕部材267の各腕突端a11,a12,a21,a22にはそれぞれ、外力発生手段203c,204cである一対の第1圧電素子301,301と一対の第2圧電素子302,302とが対向配備される。
図23、図24に示したように、外枠部材207cの両側端近傍にはこれに干渉しないように一対の支持台270が対向配備される。支持台270はその外側上面部gを上方に延出し、ここには上述の対向ミラー215が一体的に接合される。
各腕突端a11,a12と対向する一対の第1圧電素子301には共通のリード端子216よりA相の駆動パルスが印加され、各腕突端a21,a22と対向する一対の第2圧電素子302には共通のリード端子216よりB相の駆動パルスが印加される。即ち、ここでは図20で示した搖動特性と同様に、A相とB相の各駆動パルスが互いに180°の位相ずれを保って、左右の第1搖動端a11,a12と左右の第2搖動端a21,a22に対して、即ち、外枠部材207cの両搖動端に対して、上方向の押圧力fを交互に加えることとなり、外枠部材207cの振動周波数f1の2倍の周波数で比較的強力に駆動されることとなる。
これに連動し外枠部材207cに支持された可動ミラー202がその慣性モーメントの働きでより大きな振れ角で搖動される。
言い換えると、図26に示すように、一対の捻り梁260はその両端が左右の腕部材267に一体結合される。左右の腕部材267の各一端部はそれぞれ第1圧電素子301(A相の駆動パルスを受ける)に同時に駆動され、各他端部はそれぞれ第2圧電素子302(B相の駆動パルスを受ける)に同時に駆動される。ここで、二つの圧電素子301,302は位相が180°ずれたA相、B相の駆動パルスを印加されて駆動する。ここでも外枠部材207cにとって左右の腕部材267を介して受ける押圧力fの向きは、一対の一方端が正の回転力を受けると見做せば、一対の他方端は負の回転力を受けるとして作用し、図20中の破線で示すと同様の作動が生じる。即ち、外枠部材207cは左右の腕部材267の腕突端a11,a12あるいは腕突端a21,a22を介して、上方向の押圧力fを第1、第2圧電素子301,302により180°毎に振動を促進する方向に受けることとなり、外枠部材207cの共振周波数f1の2倍の周波数で駆動され、特に、大きな押圧力を受けることができる。
更に、ここでは、基本的に、外力発生手段である各1対の第1、第2圧電素子301,302の押圧力fと、外枠部材207c、可動ミラー202の慣性モーメントI1,I2、一対の捻り梁260、梁部材208の断面形状と長さLhとを調整することで、図29に示すように、外枠部材207cの共振周波数f1と可動ミラー202の共振周波数f2を数十Hz離れるように設定する。
その上で、左右の腕部材267の各一端と各他端とがA相とB相の各駆動パルスを受ける第1、第2圧電素子301、302による押圧力を交互に受け、左右一対の捻り梁260が比較的強く回転中心線L回りに搖動される。このように、ここでの一対の捻り梁260の両端部近傍は固定されることなく回転中心線L回りに自由振動する状態を保持し、外枠部材207cが比較的大きく搖動し、一対の捻り梁260の両端部が固定の場合の共振振動周波数f1,f2に対して2つの共振周波f1’,f2’の差をより大きく取ることが出来、帯域幅f1’〜f2’を拡大できる。
この場合も、第1、第2圧電素子301、302(外力発生手段203c、204c)の駆動周波数fdはf1,f2の中間域e3’に設定され、ここでは図28で説明したと同様にf1,f2の重なりによって比較的大きい振れ角θが得られる。このため、中間域e3’に外力発生手段207c,204cの駆動周波数fdが設定された「第6実施形態」である光走査装置100は中間域e3’で必要とする振れ角θ0を十分に上回る振れ角を安定して確保でき、振れ角が減少することを抑制でき、画像形成装置における画質の劣化を防止できる。
上述の各実施形態では、外力発生手段として圧電素子301,302を用い、これを記録制御手段300の圧電素子駆動部602によって駆動して、外枠部材207及び可動ミラー202を搖動するという構成を採っていたが、その他の外力発生手段として、ソレノイドにより外枠部材207の搖動端に押圧力を加える構成としても良く、あるいは、モーター駆動のカムにより外枠部材207の搖動端に押圧力を加える構成としても良い。これらの場合も、圧電素子301,302を用いた場合と、ほぼ同様の作用効果が得られる。
なお、上述の各実施形態では画像形成装置200としてはカラー画像形成を行うことが可能なタンデム方式のカラーレーザープリンターを説明したが、これに代えてその他のデジタル複写機、ファクシミリ、光走査型のバーコード読み取り装置や車載用のレーザーレーダ装置等に同様に適用できる。
本発明を適用した光走査装置に備えられる可動ミラーを有する振動ミラーモジュールの斜視図である。 図1の振動ミラーモジュールの概略断面図である。 図1の振動ミラーモジュールで用いる外枠部材と可動ミラーの振れ角特性の一例を示す線図である。 図1の振動ミラーモジュールで用いる外枠部材に加えられる外力発生手段からの外力の波形図を示し、(a)はa端子、(b)はb端子の特性を示す。 図1の振動ミラーモジュールで用いる外枠部材と可動ミラーの振動特性線図である。 図1の振動ミラーモジュールで用いる外枠部材と可動ミラーを線形2自由度系としてモデル化して示した。 本発明を適用した光走査装置に備えられた記録制御手段のブロック図である。 図1に示した可動ミラーを備えた振動ミラーモジュールの分解斜視図である。 本発明を適用した光走査装置の側断面図である。 図9に示した光走査装置の分解斜視図である。 図9に示した光走査装置の画像形成装置本体側への取付け態様を示す斜視図である。 隣接する可動ミラー相互間の走査位置の補正態様を示す概念図である。 本発明を適用した光走査装置を備えた画像形成装置の概略の構成を示す正面図である。 本発明の他の実施形態で用いる光走査装置に備えられる振動ミラーモジュールの斜視図である。 図14の振動ミラーモジュールで用いる外枠部材と可動ミラーを線形2自由度系としてモデル化して示した。 図14の振動ミラーモジュールで用いる外枠部材と可動ミラーの振動特性線図である。 図14の振動ミラーモジュールで用いる外枠部材と可動ミラーの振れ角特性の一例を示す線図である。 図14の振動ミラーモジュールで用いる外枠部材と可動ミラーの振れ角特性の他の例を示す線図である。 本発明の他の実施形態で用いる光走査装置に備えられる振動ミラーモジュールの斜視図である。 図19の振動ミラーモジュールで用いる外枠部材に加えられる外力発生手段からの外力の波形図及び第1、第2圧電素子の作動説明線図である。 図19の振動ミラーモジュールで用いる外枠部材と可動ミラーの振動特性線図である。 図19の振動ミラーモジュールで用いる外枠部材と可動ミラーの振れ角特性の他の例を示す線図である。 本発明の他の実施形態で用いる光走査装置に備えられる振動ミラーモジュールの斜視図である。 図23の光走査装置に備えられる振動ミラーモジュールの分解斜視図である。 図23の振動ミラーモジュールに用いる外枠部材と可動ミラーを線形2自由度系としてモデル化して示した。 図23の振動ミラーモジュールに用いる外枠部材に外力発生手段より加わると外力と変動の簡素化した説明図である。 振動ミラーモジュールに用いる外枠部材と可動ミラーの周波数特性を重ねた場合における振れ角特性とずれ特性の説明線図である。 振動ミラーモジュールに用いる外枠部材と可動ミラーの周波数特性を離した場合における振れ角特性とずれ特性の説明線図である。 振動ミラーモジュールに用いる外枠部材と可動ミラーの周波数特性をより大きく離した場合における振れ角特性とずれ特性の説明線図である。 従来の光走査装置を備えた画像形成装置の概略の構成を示す正面図である。 従来の画像形成装置の概略の構成を示す側面図である。 従来の振動ミラーモジュールに用いる可動ミラーの斜視図である。 従来の振動ミラーモジュールに用いる可動ミラーの周波数特性と振れ角特性のずれ説明線図である。
符号の説明
100 光走査装置
101 光源
200 レーザープリンター(画像形成装置)
202 可動ミラー
203,203a,203b,203c 外力発生手段
204,204c 外力発生手段
207 外枠部材
208 捻り梁
231 振動ミラー基板
260 梁部材
301,302 圧電素子
300 記録制御手段
f1 共振周波数
f2 共振周波数
fd 駆動周波数
L 回転中心線
I0(I2) 可動ミラーのモーメント
I1 外枠部材の慣性モーメント
K1 捻り梁の捻り剛性
K2 梁部材の捻り剛性

Claims (11)

  1. 両側に設けた一対の梁部材をねじり回転軸として往復振動させることで光源からの光ビームを偏向するミラーを有したミラー基板と、同ミラー基板を保持する外枠部材と、外枠部材を加振するための外力発生手段と、により構成された光走査装置。
  2. 請求項1記載の光走査装置において、
    前記ミラー基板側の一対の梁部材と同一直線上に配置され、前記外枠部材の両側に設けられた一対の捻り梁を備え、前記外力発生手段は前記外枠部材を一対の捻り梁を回転中心として、回転振動させることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項2記載の光走査装置において、
    前記外枠部材の慣性と同外枠部材に設けられた捻り梁の捻り剛性で定まる共振周波数f1と、前記ミラーの慣性と同ミラーに設けられた梁部材の捻り剛性とで定まる共振周波数f2とが概略一致するよう設定し、概略一致した値を前記外力発生手段より加えられる駆動周波数とすることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項2記載の光走査装置において、
    前記外枠部材の慣性と同外枠部材に設けられた捻り梁の捻り剛性で定まる共振周波数f1と、前記ミラーの慣性と同ミラーに設けられた梁部材の捻り剛性とで定まる共振周波数f2とが数十Hz離れるよう設定し、
    前記外力発生手段を駆動する周波数を、ミラー基板共振周波数f2と外枠部材共振周波数f1の概略中間に設定することを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4記載の光走査装置において、
    前記外力発生手段は、ミラー基板を保持する外枠部材の両端部に、設けられている事を特徴とする光走査装置。
  6. 請求項5記載の光走査装置において、
    前記外力発生手段は、印加される電圧に対応して、厚さ方向に伸縮する圧電素子であることを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項6記載の光走査装置において、
    2つの圧電素子に加えられる駆動信号は、位相が180°ずれており、前記駆動周波数はミラー基板共振周波数f2と外枠部材共振周波数f2の概略中間に設定することを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項2記載の光走査装置において、
    前記外枠部材に設けられた捻り梁において、同捻り梁の固定部近傍に捻り梁と直交する方向に伸びる腕部材が設けられ、この腕部材両端部に外力発生手段を対向配備したことを特徴とする光走査装置。
  9. 請求項8記載の光走査装置において、
    前記外力発生手段は、印加される電圧に対応して、厚さ方向に伸縮する圧電素子であり、2つの圧電素子に加えられる駆動信号は、位相が180°ずれていることを特徴とする光走査装置。
  10. 請求項9記載の光走査装置において、
    前記外枠部材の慣性と同外枠部材に設けられた捻り梁の捻り剛性で定まる共振周波数f1と、前記ミラーの慣性と同ミラーに設けられた梁部材の捻り剛性とで定まる共振周波数f2とが数十Hz離れるよう設定し、圧電素子に加えられる駆動周波数は、ミラー基板共振周波数f2と外枠部材共振周波数f1の概略中間に設定されることを特徴とする。
  11. 請求項1乃至10の何れか1つに記載の光走査装置を有する画像形性装置。
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