JP2004350953A - ゴルフボールおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】反発性能および打球感が良好で、かつ耐久性にも優れるゴルフボールおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】ソリッドコアは、有機過酸化物を熱可塑性樹脂で被覆したマイクロカプセルとして配合されたゴム組成物である、ゴルフボールおよびその製造方法。マイクロカプセル化された有機過酸化物は、好ましくは全体の有機過酸化物の1〜100質量%である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はソリッドゴルフボール、特に均一性、反発性能および耐久性に優れたソリッドゴルフボール、さらにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ソリッドゴルフボールのコアは、従来ポリブタジエンを主体とするゴム成分に、共架橋剤として不飽和カルボン酸金属塩と、遊離基開始剤を混合したゴム組成物を加熱し、ゴム分子主鎖に架橋を形成することにより製造されている。そして上記不飽和カルボン酸金属塩として一般にアクリル酸亜鉛が用いられ、ジクミルパーオキサイドのような遊離基開始剤でポリブタジエン主鎖にグラフト重合し、共架橋が形成される。ここで不飽和カルボン酸金属塩等のゴム組成物中における分散状態、遊離基開始剤によるゴム分子主鎖への架橋反応速度あるいは架橋形態は、架橋後のゴム組成物の基本物性、さらにこれを用いたゴルフボールの特性に大きく影響する。
【0003】
特に、遊離基開始剤である有機過酸化物の分解温度あるいは配合量はコアの反発係数および硬度等の基本特性に重要である。例えば、特許文献1では、共架橋剤として不飽和カルボン酸金属塩を用いたコア配合に半減期の異なる少なくとも2種類の遊離開始剤(有機過酸化物)を配合して反発係数を向上することが提案されている。この技術では、コア中心部から表面部まで2種類以上の有機過酸化物がほぼ均一に分散混合される。しかし架橋の際にコア中心部から表面部の間にわたって温度勾配が生じ、架橋密度は表面部が大きくなり硬くなるため耐久性が十分でない。
【0004】
一方、共架橋剤として用いられるアクリル酸亜鉛の粒子表面を高級脂肪酸、あるいは高級脂肪酸金属塩でコーティングし、ゴム組成物中でのアクリル酸亜鉛の分散性を向上することも提案されている(特許文献2、3)。また、平均粒度5μm以下の不飽和カルボン酸金属塩や、粒度分布が0.1〜5μmで、平均粒度が1〜4.5μmの不飽和カルボン酸塩を共架橋剤に用いて、ゴム組成物中での不飽和カルボン酸金属塩の分散性を高めることも提案されている(特許文献4〜7)。
【0005】
これらの技術は、共架橋剤のゴム組成物中における分散性を向上せしめ、ゴム組成物の硬度を高めるには好ましい方法である。しかしこの方法は共架橋剤が微分散してしまう為、反発性能に最も寄与するゴム分子主鎖相互間の架橋密度が減少する一方、反発性能にあまり寄与しないゴム分子主鎖と共架橋剤のグラフト重合の形態が増加し反発性能が充分発揮されない。
【0006】
そこで発明者はすでに共架橋剤を熱可塑性樹脂で被覆したマイクロカプセルを用いることにより、ゴム分子主鎖間の架橋速度とグラフト重合の速度を調整し、反発性能を改善する方法を提案した(特許文献8、特許文献9)。
【0007】
【特許文献1】
特開昭61−71070号公報
【0008】
【特許文献2】
特開昭59−141961号公報
【0009】
【特許文献3】
特開昭60−92781号公報
【0010】
【特許文献4】
特開平8−196661号公報
【0011】
【特許文献5】
特開平9−235413号公報
【0012】
【特許文献6】
特開平11−57068号公報
【0013】
【特許文献7】
特開平11−57069号公報
【0014】
【特許文献8】
特開2002−085591号公報
【0015】
【特許文献9】
特開2002−159595号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ソリッドコアと該ソリッドコアを被覆するカバーを有するゴルフボールに関し、反発性能および打球感が良好で、かつ耐久性にも優れるゴルフボールおよびその製造方法を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
発明者の知見によると、有機過酸化物の種類及び配合量に応じて、コア組成物のゴム架橋速度、架橋密度および架橋形態が変化し、これらを調整することで反発性能及び耐久性が改善できる。コア形成のためにゴム組成物を加熱する場合には、架橋反応によって発熱が生じ、コア中心部の温度が上昇するために、コア中心部とコア表面部では大きな温度差が生じる。発明者により、コア中心温度と表面温度との中間の温度で融解する熱可塑性樹脂で有機過酸化物をマイクロカプセル化することで、温度のより高いコア中心部ではマイクロカプセル化した熱可塑性樹脂が融解し有機過酸化物が放出され、一方温度のより低い表面部ではマイクロカプセル化した熱可塑性樹脂が融解せず有機過酸化物が放出されない操作が可能で有ることが判明した。
【0018】
すなわち、コア中心部ではマイクロカプセル化した有機過酸化物と、マイクロカプセル化されていない有機過酸化物の2種類が架橋に関与し、ゴム架橋速度、架橋密度および架橋形態を調整することができる一方、表面部においてはマイクロカプセル化していない有機過酸化物のみが架橋に関与し、適切な架橋形態、架橋密度による、適度な硬度が得られるとの知見を得た。
【0019】
本発明は、ソリッドコアと、該ソリッドコアを被覆するカバーとを有するゴルフボールにおいて、ソリッドコアが、有機過酸化物を熱可塑性樹脂で被覆したマイクロカプセルとして配合されたゴム組成物であることを特徴とするゴルフボールに関する。
【0020】
マイクロカプセル化された有機過酸化物は、全体の有機過酸化物の1〜100質量%であることが好ましい。さらにマイクロカプセル化される有機過酸化物とマイクロカプセル化されない有機過酸化物とは異なる分解温度を有することが好ましい。そしてマイクロカプセルに使用される熱可塑性樹脂は、好ましくは軟化点が80℃〜270℃の範囲である。
【0021】
さらに本発明のゴルフボールの製造方法は、ソリッドコアと、該ソリッドコアの周りを被覆するカバーとを有するゴルフボールの製造方法であって、該ソリッドコアの製造は、
(1) 有機過酸化物を熱可塑性樹脂で被覆したマイクロカプセルを、共架橋剤を含むゴム組成物に混合する工程と、
(2) 熱可塑性樹脂の軟化点より高い温度で前記ゴム組成物を加熱して架橋する工程と、
を含むことを特徴とする。
【0022】
なお本発明において、有機過酸化物の「分解温度」とは、遊離基の半減期が1分となる温度を指すものとする。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明においては、有機過酸化物を熱可塑性樹脂で被覆してマイクロカプセル化したものをゴム組成物に混合した後、ソリッドコアに成形し、カバーを被覆してゴルフボールを製造する。本発明は、コアとカバーとの2層からなるツーピースゴルフボールの他、コアとカバーとの間に中間層を有するマルチピースゴルフボール、ソリッドコアに糸ゴムを巻きつけたコアを有する糸巻きゴルフボール等に対しても採用できる。ソリッドコアは、1層構造のコアはもとより、2層以上の多層コアであってもよい。
【0024】
ソリッドコアのゴム組成物に用いるゴム成分としては、天然ゴム、合成ゴムいずれのジエン系ゴムを用いてもよいが、ポリブタジエンゴムを含むゴム成分が好ましく、さらにシス−1,4結合を40%以上、特に90%以上含有するハイシスポリブタジエンゴムを用いることが好ましい。また、ポリブタジエンゴムに、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)等のジエン系ゴムを混合することもできる。
【0025】
本発明において、ソリッドコアのゴム組成物には、熱可塑性樹脂で被覆し、マイクロカプセル化した有機過酸化物を配合する。有機過酸化物は主に架橋開始剤として配合され、ゴム分子主鎖間に架橋を形成する。そして有機過酸化物による架橋形態が、主に反発性能に寄与するため、有機過酸化物の配合量は所望のソリッドコアの特性を勘案して決定する。
【0026】
ゴム組成物に配合される有機過酸化物は、全体の1〜100質量%、さらに5〜95質量%、特に10〜90質量%がマイクロカプセル化されていることが好ましい。マイクロカプセル化されている有機過酸化物は、マイクロカプセルの膜材である熱可塑性樹脂の融解温度以上でのみ架橋剤として作用するため、ゴム組成物の温度の制御により架橋反応を制御できる。ソリッドコア中心部の温度が膜材の融解温度以上で、ソリッドコア表面部の温度が膜材の融解温度未満である場合、マイクロカプセル化された有機過酸化物は、ソリッドコア中心部でのみ架橋剤として作用するため、ソリッドコアの中心部の架橋密度を、表面部よりも高くできる。有機過酸化物全体のうちマイクロカプセル化されている割合が1質量%以上であれば、マイクロカプセル化による架橋密度の制御が効果的に行なわれるため好ましい。ゴム組成物の種類、架橋温度によっては、有機過酸化物の寄与がなくても架橋反応が進行するため、有機過酸化物をすべてマイクロカプセル化することで所望の物性が得られる場合があるが、耐久性に優れるボールを得るためには、マイクロカプセル化された有機過酸化物を有機化酸化物全体の95質量%以下、さらに90質量%以下とすることが好ましい。この場合、マイクロカプセル化されていない有機過酸化物の寄与により、ソリッドコアの表面部も十分な架橋密度を有し、耐久性に優れるボールが得られる。
【0027】
本発明において、マイクロカプセル化された有機過酸化物とマイクロカプセル化されていない有機過酸化物との分解温度は異なることが好ましい。この場合、ゴム組成物の温度を変えることで架橋反応に寄与する有機過酸化物の量を増減させることができ、ゴム組成物の物性を制御できる。たとえば、カプセル化されていない有機過酸化物としてジクミルパーオキサイドを用いる場合、カプセル化された有機過酸化物としては、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等の分解温度の低いものや、逆に、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)へキシン−3等の分解温度の高いものを組み合わせると、ゴム組成物の物性を所望の範囲に容易に制御できるため好ましい。
【0028】
有機過酸化物の分解温度は、100〜270℃、さらに110〜200℃、特に140〜200℃であることが好ましい。分解温度が100℃以上であれば、ゴム組成物の混練時および架橋時における有機過酸化物の過度の分解を防ぐことができる。また270℃以下であれば、通常行なわれる温度でゴム組成物を架橋できるため、ゴム成分の劣化を防ぐことができるとともに生産性にも優れる。
【0029】
有機過酸化物の配合量は、ゴム成分100質量部に対して0.1〜5.0質量部、さらに0.3〜3.5質量部、特に0.5〜2.5質量部であることが好ましい。0.1質量部以上であれば十分な架橋密度が得られ、硬度および反発性能が高くなる。一方5.0質量部以下であれば硬くなり過ぎる危険性がない。
【0030】
有機過酸化物の好ましい具体例としては、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−t−アミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、1,1−ジ−(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、カプリリドパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレート、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルジパーオキシフタレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)へキサン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、シクロヘキサノンパーオキサイド等が挙げられる。これらのうち、適度な分解温度を有するジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)へキサン等は特に好ましい。本発明に好適に用いられる有機過酸化物の例と、その分解温度を表1に示す。
【0031】
【表1】
Figure 2004350953
【0032】
有機過酸化物は、熱可塑性樹脂を膜材としてマイクロカプセル化される。膜材の軟化点は、80〜270℃、さらに100〜260℃、特に120〜250℃の温度範囲であることが好ましい。軟化点が80℃以上であれば、ゴム成分の混練の際にマイクロカプセルが破壊する危険性がない。一方軟化点が270℃以下であれば、ゴム組成物の通常の架橋温度において膜材が融解するため、ゴム成分の劣化を抑えつつ、有機過酸化物をマイクロカプセルから放出させることができる。
【0033】
膜材として用いられる熱可塑性樹脂は、ゴム組成物の架橋温度、有機過酸化物の分解温度等に応じて所望の軟化点を有するものを選択し、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ナイロン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、エチレンアクリル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、ブタジエン樹脂、ブテン樹脂、ポリカーボネート、ABS樹脂、AS樹脂などを使用することが可能である。
【0034】
有機過酸化物を熱可塑性樹脂で被覆してマイクロカプセルを製造する方法としては、一般に知られるマイクロカプセル化の手法が採用される。たとえば、気中懸濁法では芯物質(粉末)を気流によって流動化し懸濁させて、懸濁粒子表面に熱可塑性樹脂の膜材を乳化させた乳液として噴霧する。そして懸濁化空気を加熱して溶媒を蒸発させてカプセル膜を形成させることができる。また噴霧乾燥法では、熱可塑性樹脂の膜材を乳化させた乳液に芯材を懸濁させて、その懸濁液を噴霧、微粒子化して瞬間的に乾燥させて、カプセル化膜を形成させることができる。さらに粉体どうしを乾式でカプセル化する方法(芯材粒子とそれより細かい膜材粒子を混合後、遠心力などにより衝撃を与え芯材の表面に膜剤を埋め込むようにしてカプセル化する方法)などが採用できる。マイクロカプセルの膜強度の観点からは粉体どうしを乾式でカプセル化する方法が好ましい。
【0035】
上記方法で得られたマイクロカプセルは、有機過酸化物を70〜95重量%含有することが好ましい。有機化酸化物の含有率が70質量%以上であれば、有機過酸化物の放出量が十分であり、一方95質量%以下であれば、均一なマイクロカプセルの製造が可能である。
【0036】
本発明のソリッドコアの架橋反応は、たとえば140〜180℃、好ましくは150〜170℃の温度で10〜60分間行なわれる。ここで、加熱温度(A)と、膜材である熱可塑性樹脂の軟化点(B)の関係は、(A−B)が0〜100℃の範囲、さらに10〜90℃、特に20〜80℃の範囲に設定することが好ましい。
【0037】
(A>B)であれば、有機過酸化物がマイクロカプセルから迅速に放出されるため、架橋時間を短くでき生産性が良好である。一方、(A−B)が100℃以下であれば、ゴム組成物の混練中にマイクロカプセルが破壊される危険性が少ない。
【0038】
たとえば140〜180℃で架橋反応をする場合、膜材としては、軟化点が140〜180℃近傍であるポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。なお、架橋反応は発熱反応である為、架橋温度は金型への加熱温度よりも高くなる。したがって、架橋温度はソリッドコア内部の実測値で管理することが好ましい。本発明では、マイクロカプセル化していない有機過酸化物を併用した場合、架橋時の発熱反応により、加熱温度よりもコアのゴム組成物の内部温度は上昇する。したがって(A−B)が0℃の場合でも有機過酸化物がマイクロカプセルから放出される。
【0039】
なお、熱可塑性樹脂の軟化点は、TMA(熱機械分析装置)を用いて測定する。具体的には、板状の熱可塑性樹脂サンプルに対して荷重をかけた測定針を載置し、5℃/min等の所定の昇温速度にて昇温させ、測定針がサンプル内に侵入する時点の温度を軟化点として求める。
【0040】
本発明において、有機過酸化物を含むゴム組成物には、共架橋剤として、たとえば炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸またはその金属塩を用いることができる。α,β−不飽和カルボン酸としては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられるが、特にゴム組成物の反発性能を高めるうえでアクリル酸、メタクリル酸が好適である。また上記金属塩として、亜鉛、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム等の金属塩が挙げられ、特に亜鉛塩が好ましい。
【0041】
共架橋剤の配合量は、ゴム成分100質量部に対して10〜50質量部、さらに10〜45質量部、特に15〜45質量部の範囲であることが好ましい。配合量が10質量部以上であればゴム組成物は十分な架橋密度を得ることができ、反発性能と耐久性が良好となる。また、配合量が50質量部以下であれば、ゴム分子の主鎖に共架橋剤がグラフト重合することによる反発性能の低下を防止できるため、良好なフィーリングが得られる。
【0042】
ゴム組成物には、さらに充填剤として、主に比重調整のために用いられる酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなどの金属塩、タングステン粉末あるいはモリブデン粉末などの高比重金属粉末等を配合できる。また必要に応じて老化防止剤等の添加剤を適宜配合してもよい。
【0043】
ソリッドコアは、初荷重98Nから終荷重1274Nをかけたときの変形量が2.0〜6.0mm、さらに2.5〜5.5mm、特に3.0〜5.0mmの範囲に調整されることが好ましい。変形量が2.0mm以上であれば、コアが適度な柔軟性を持ち、良好な打球感が得られる。一方、変形量が6.0mm以下であれば一定以上の硬度を有するため、反発性能および耐久性が十分に得られる。
【0044】
ソリッドコアの外径は、10〜42mm、さらに20〜41mm、特に30〜40mmの範囲が好ましい。ソリッドコアの外径が10mm以上であればソリッドコアの性能をボール性能に反映させることができる。一方、ソリッドコアの外径が42mm以下であればカバーを十分な厚みで形成できるため、ボールの成形が容易であるとともに良好な耐久性が得られる。
【0045】
ソリッドコアの表面硬度は、JIS−C硬度で60〜85、特に65〜80であることが好ましい。コア表面硬度が60以上であれば十分な硬度を有するため、反発性能および耐久性が良好である。また、コア表面硬度が85以下であれば適度な柔軟性を有するため、打球感および耐久性が良好である。
【0046】
なお、本発明のソリッドコアの体積はゴルフボール全体の30〜90%、さらに50〜85%、特に60〜80%の範囲とすることが好ましい。ソリッドコアの体積が30%以上であれば本発明の効果がボールの性能に十分に反映され、一方90%以下であればカバー厚みを十分確保でき、良好な耐久性が得られる。
【0047】
本発明のゴルフボールは、ソリッドコアにカバーを被覆して製造する。カバー組成物には、耐久性と反発性能を高める観点から、熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを主体とするポリマー成分を使用することが好ましい。カバー組成物としては、アイオノマー樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、トランス1,4−ポリイソプレン等を、単独または2種類以上の混合物として用いることができる。特に、アイオノマー樹脂をカバー組成物中に50重量%以上、好ましくは70重量%以上配合することにより耐久性と反発性能が向上する。
【0048】
ここで、トランス1,4−ポリイソプレンとは、ポリマー分子中、トランス構造が60%以上含まれるものをいう。トランス構造が60%以上であれば、結晶部分が多く、一定以上の軟化点を有するため、カバーとしての基本特性を満足できる。
【0049】
アイオノマー樹脂としては、たとえば、α−オレフィンと炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸との共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和して得られるもの、α−オレフィンと炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸と炭素数2〜22のα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和して得られるものなどが挙げられる。上記のα−オレフィンとしては、たとえば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテンなどが用いられ、特にエチレンが好ましく、炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸としては、たとえば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸などが用いられ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。また、炭素数2〜22のα,β−不飽和カルボン酸エステルとしては、たとえば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸などのメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、イソブチルエステルなどが用いられ、特にアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルが好ましい。
【0050】
上記α−オレフィンと炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸との共重合体またはα−オレフィンと炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸と炭素数2〜22のα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を中和する金属イオンとしては、たとえば、ナトリウムイオン、リチウムイオン、亜鉛イオン、マグネシウムイオン、カリウムイオンなどが挙げられる。
【0051】
カバー厚みは、0.3〜6.0mm、さらに0.7〜5.0mm、特に1.0〜4.0mmの範囲が好ましい。カバー厚みが0.3mm以上であれば、カバー強度、耐久性が十分得られ、一方6.0mm以下であれば、カバー成分のボール全体における体積分率が大きくなり過ぎず、ボールの反発性能が良好であるとともに、本発明のソリッドコアの性能をボール性能に十分反映させることができる。なおカバーは1層でも2層以上でもよい。
【0052】
カバーには、上記以外の成分として、繊維強化ゴム、繊維強化樹脂、比重調整剤、金属粉、金属酸化物、色粉、比重調整剤、蛍光増白剤、滑剤などを適宜混合することが可能である。
【0053】
上記の材料を用い、通常用いられる方法でゴルフボールを製造することができる。たとえば、マイクロカプセル化された有機過酸化物を含むゴム組成物を、ロール、ニーダー、バンバリー等によって混練した後、金型を用い、加圧下で140℃〜180℃、好ましくは150℃〜170℃で10分〜60分間加硫してソリッドコアを作製する。このとき、コア中心部とコア表面部の温度差を大きくするためには、配合成分の特性上許容される範囲で、なるべく高温で加硫し、架橋反応を活発に行なわせることが望ましい。
【0054】
ソリッドコアとカバーとの密着をよくするため、得られたソリッドコアの表面に接着剤を塗布したり、表面を粗面化してもよい。またソリッドコアの外側に、たとえば射出成形等の方法でさらに中間層を形成させてもよい。
【0055】
次に、カバー組成物が成形されたハーフシェルの2枚を用いてソリッドコアを包み、130〜170℃で1〜5分間、加圧成形する方法や、混練したカバー組成物を、温度200〜250℃、圧力3〜7MPa等の条件で直接ソリッドコア上に射出成形する方法等によって、ソリッドコアをカバーで被覆する。最後に、ペイント処理等を適宜行ない、ゴルフボールを完成させる。
【0056】
【実施例】
(1) マイクロカプセルの製造
ポリプロピレン(軟化点160℃)5gをトリクロロベンゼン50mlに溶解した溶液に、表2に示す有機過酸化物の20wt%水溶液を100g加え、30分間攪拌し乳化を行なった。乳化状態は(W/O)型エマルジョンであった。得られたエマルジョンを、PVAの4wt%水溶液の1リットル中に攪拌しながら添加し、〔(W/O)/W〕型複合エマルジョンとした。系の温度を40℃まで徐々に昇温させ、トリクロロベンゼンを蒸発させた後、55℃で1時間攪拌し、膜材を硬化させてマイクロカプセルを得た。マイクロカプセル中の有機過酸化物の含有量は80質量%であった。
【0057】
【表2】
Figure 2004350953
【0058】
注1:「パークミルD」は、日本油脂社製のジクミルパーオキサイドである。
注2:「パーヘキサ3M」は、日本油脂社製の1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンである。
注3:「パーヘキシン25B」は、日本油脂社製の2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)へキシン−3である。
【0059】
(2) ソリッドコアの作製
表3に示すゴム組成物をニーダーおよびロールを用いて混練し、160℃で20分間、加熱加圧成形し、表3に示すコア径のソリッドコアを作製した。混練時はゴム組成物の温度が100℃を超えないように温度を制御した。
【0060】
【表3】
Figure 2004350953
【0061】
注4:「BR−11」は、JSR社製のポリブタジエンゴムであり、シス−1,4結合の含有量は96%である。
注5:アクリル酸亜鉛は、日本触媒社製の「ZNDA−90S」である。
注6:酸化亜鉛は、東邦亜鉛社製である。
注7:硫酸バリウムは、堺化学工業社製の「バリコ♯100」である。
【0062】
(3) カバー組成物およびゴルフボールの製造
得られたソリッドコアに、表4に示すカバー組成物を、射出成形によって表3の厚みで被覆し、その上にウレタン製のクリアペイントを塗布した。
【0063】
【表4】
Figure 2004350953
【0064】
注8:「ハイミラン1605」は、三井デュポンポリケミカル社製のナトリウム中和アイオノマーである。
注9:「ハイミラン1706」は、三井デュポンポリケミカル社製の亜鉛中和アイオノマーである。
注10:「ラバロンSR04」は、三菱化学社製のSEBSのポリマーアロイである。
注11:酸化チタンは、石原産業社製の「A−220」である。
【0065】
(4) コア表面硬度
JIS−K6301に準拠し、スプリング式硬度計C型を用いてコア表面硬度を測定した。結果を表3に示す。
【0066】
(5) カバー硬度
カバー用組成物から作製した厚み約2mmの熱プレス成形シートを23℃で2週間保存後、成形シートを3枚重ね、JIS−K6301に準拠し、スプリング式硬度計C型を用いてカバー硬度を測定した。結果を表3に示す。
【0067】
(6) コア圧縮変形量
初荷重98Nから終荷重1275Nを負荷したときのソリッドコアの変形量を測定した。結果を表3に示す。
【0068】
(7) ボール反発係数
重さ200gのアルミニウム製円柱を初速度40m/sで打ち出し、ゴルフボールを打撃した際のゴルフボールの速度から計算した。測定は各実施例につき12個ずつ行ない、その平均値を算出した。結果を表3に示す。
【0069】
(8) ボール耐久性
ツルーテンパー社製のスイングロボットにメタルヘッド製W♯1ドライバーを取り付け、ヘッドスピードを45m/sに設定し、衝突版に衝突させた。同一ボールを繰返し打撃してゴルフボールが破壊するまでの回数を測定し、比較例2を100とした相対値で示した。結果を表3に示す。
【0070】
(9) 飛距離
ツルーテンパー社製のスイングロボットにメタルヘッド製ウッド(XXIO R 11度)1番クラブ(ドライバー)を取り付け、ゴルフボールをヘッドスピード40m/sで打撃し、落下後停止した位置までを飛距離として測定した。測定は各実施例につき12個ずつ行ない、その平均値を算出した。結果を表3に示す。
【0071】
(10) 打球感
10人のゴルファーにより、ウッド1番クラブ(W♯1、ドライバー)で実打テストを行ない、「打撃時の衝撃が小さく、かつ反発感もあり、打球感が良好である」と答えたゴルファーの人数により評価した。結果を表3に示す。
○・・7人以上
△・・5〜6人
×・・4人以下
マイクロカプセル化された有機過酸化物とマイクロカプセル化されていない有機過酸化物とを配合した実施例1〜4は、マイクロカプセル化されていない有機過酸化物のみを含む比較例1〜4に対して反発係数、耐久性、飛距離が改善されており、打球感にも優れる。これらの結果より、本発明のゴルフボールは、十分な反発係数と良好な打球感を有しながら、耐久性にも優れていることが分かる。
【0072】
なお、今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0073】
【発明の効果】
本発明においては、有機過酸化物の一部または全部を熱可塑性樹脂からなる膜材でカプセル内に封入し、ゴム組成物中に均一に分散させる。架橋反応時の発熱によってソリッドコア中心部の温度が膜材の軟化点以上となり、ソリッドコア表面部の温度が膜材の軟化点未満に保たれた場合、マイクロカプセル化された有機過酸化物はボール中心部でのみカプセル外へ放出されて架橋反応に寄与する。一方マイクロカプセル化されていない有機過酸化物はソリッドコア全体で架橋反応に寄与する。これにより、ソリッドコア中心部の架橋密度をソリッドコア表面部よりも高くすることができ、反発性能、打球感が良好で、かつ耐久性にも優れるゴルフボールの提供が可能となる。

Claims (5)

  1. ソリッドコアと、該ソリッドコアを被覆するカバーとを有するゴルフボールにおいて、
    前記ソリッドコアは、有機過酸化物を熱可塑性樹脂で被覆したマイクロカプセルとして配合されたゴム組成物であることを特徴とするゴルフボール。
  2. マイクロカプセル化された有機過酸化物は、全体の有機過酸化物の1〜100質量%であることを特徴とする請求項1記載のゴルフボール。
  3. マイクロカプセル化された有機過酸化物は、マイクロカプセル化されていない有機過酸化物と異なる分解温度を有することを特徴とする請求項1記載のゴルフボール。
  4. 熱可塑性樹脂は、軟化点が80℃〜270℃の範囲であることを特徴とする請求項1記載のゴルフボール。
  5. ソリッドコアと、該ソリッドコアの周りを被覆するカバーとを有するゴルフボールの製造方法であって、該ソリッドコアの製造は、
    (1) 有機過酸化物を熱可塑性樹脂で被覆したマイクロカプセルを、共架橋剤を含むゴム組成物に混合する工程と、
    (2) 前記熱可塑性樹脂の軟化点より高い温度で前記ゴム組成物を加熱して架橋する工程と
    を含むことを特徴とするゴルフボールの製造方法。
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