JP3803965B2 - 銅を有したゴルフボールコア配合物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、全体としてゴルフボールに関し、より詳細には銅を備えたゴルフボールコアの製造に使用する配合物及び斯かる配合物を使用したゴルフボールコアの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴルフボールは、ガチョウの羽を詰めた皮の袋として最初に誕生してから大発展を遂げてきた。ゴルフボールのデザイン及び技術は、合衆国のゴルフのルールを設定する組織である合衆国ゴルフ協会(USGA)が、該協会公認の競技会において、39.6m/秒即ち130ft/秒の速度で振ったドライバーで打った時(以下、「USGAテスト」と言う)に初速度が毎秒76.2m即ち250ft/秒に達するゴルフボールの使用を禁じている。しかしながら、2パーセントの誤差が許されており、製造業者等は、77.7m/秒(255ft/秒)の初速度に達するゴルフボールの製造が可能となる。
【0003】
USGAテストの広いマージンに従った77.7m/秒(255ft/秒)を超える「ホット」なゴルフボールを製造する技術は実在し、斯かるホットなゴルフボールを利用することができる。しかしながら、これらのホットなゴルフボールはUSGAのトーナメント或いはUSGAのハンディを決定するのには公認されていない。従って、製造業者等は、77.7m/秒(255ft/秒)を超えずにUSGAのテストにおいて最高可能速度を常に達成するゴルフボールの製造に多大な力を注ぎ、スピン、圧縮、「クリック」及び「フィール」と言った異なる性質及び特性を備えたゴルフボールが生まれる。このように、様々な異なるボールがゴルファーの広範な要求と所望に合わせて利用できる。
【0004】
今日のゴルフボールは、全体として、ワンピース(即ち、一体の)ボール、ツーピースボール及びスリーピース(即ち、糸巻きまたは中実多部材)ボールから成る。ワンピースボールは、カバーがなく、ポリブタジエンをベースにした成型コンパウンドからディンプルを備えた表面を有して形成されるのが典型的である。これらのボールは高速でスピンすると共に、速度が遅いのが典型的であるから、所望の距離は出ず、練習ボールやゴルフ練習場でのボールとして使用されるのが一般的である。
【0005】
反対に、ツーピースゴルフボールは、典型的なアマチュアゴルファーに使用され、最大の耐久性及び距離をもたらす。これらのボールは、単一の中実コアであって、ポリブタジエンをベースにしたコンパウンドから形成されるのが典型的である中実コア及び該コアを囲繞するSURLYN(登録商標)またはその他の類似のイオノマーから成るカバーを有する。
【0006】
スリーピース糸巻きボールは、そのスピン特性やフィールからプロゴルファーやハンディの低いアマチュアゴルファーに好まれ、中実ゴムまたは液体センターを含み、該センターが、数メートルにも及び弾性巻き糸によりカバーされる。斯かるコアは、その後でSURLYN(登録商標)、ポリウレタンまたはバラタゴムから形成されたカバー内に収容される。巻き糸によりスリーピースボールはスピン速度が速くなると共にコントロールが良くなる。
【0007】
技術レベルが異なるゴルファーの要求に答えるべく、ゴルフボール製造者等は、全ての技術レベルのゴルファーに最大性能をもたらし得るゴルフボールを提供する新たな方法を日夜探求していると共に、以前であれば高圧縮ボールが齎した性能をアマチュアゴルファーが望む圧縮がより低いボールにおいて齎し得るような配合物を発見しようと試みる。
【0008】
ポリブタジエン、天然ゴム、スチレンブタジエン及びイソプレン等の多数のポリマーがゴルフボールコアの製造に一般的に使用される。今日、ゴルフボールコアは、ポリブタジエンから製造されるのが支配的である。更に、ゴルフボールに望まれる物性を得るために、製造業者等は、不飽和カルボン酸の金属塩等の架橋剤を追加してきた。追加する架橋剤の量は、ポリブタジエン100部に対して約10乃至50部であるのが典型的である。最も一般的には、ジアクリル酸亜鉛またはジメタクリル酸亜鉛が本目的に使用される。これらの2つの架橋剤では、ジアクリル酸亜鉛が好適である。
【0009】
典型的には、約5乃至50pph(部)の酸化亜鉛(ZnO)も配合物に添加される。この材料は、充填剤及びジアクリル酸亜鉛/過酸化物硬化系の活性化剤の双方の機能を果たす。ジアクリル酸亜鉛/過酸化物硬化系は、当業者に良く知られており、コア成型工程中にポリブタジエンを架橋する。酸化亜鉛の高比重(5.57)は、活性化剤として作用するばかりでなく、ゴルフボールの重量を調整すると言った2重の目的を果たすことができる。
【0010】
銅の比重(8.94g/cc)ポリブタジエンコンパウンドにおいて使用するポテンシャルウェートの調節剤となる。多くの種々の特許及びゴルフボール製造業者等が密度調節剤としてコアに銅を使用することをほのめかしている。例えば、米国特許であって、サリバン(Sullivan)等の第6,152,835号、サリバンの第6,152,834号、サリバン等の第6,149,536号、ヤマグチ(Yamaguchi)等の第6,123,629号、ヨコタ(Yokota)の第6,121,357号、サリバン等の第6,083,119号、サリバン等の第6,018,003号、サリバン等の第6,015,356号、ネスビット(Nesbitt)の第5,998,506号、サリバン等の第5,971,870号、メルビン(Melvin)等の第5,779,562号、メルビン等の第5,779,561号、マツキ(Matsuki)等の第4,863,167号は、銅及び他の多くの金属のコア密度調節剤としての使用を開示する。しかしながら、上記特許のいずれも銅のコア密度調節剤以外の使用を開示も提案もしていない。
【0011】
サリバン等の米国特許第6,126,559号、サリバンの米国特許第6,117,025号及びサリバン等の米国特許第5,883,553号には、多くの金属がある中で、充填剤として銅を使用してゴルフボールの任意の層(カバー、中間及び/またはコア層)の重力を調節することが開示される。ここでも、上記特許のいずれも銅をその他に使用する事を開示していない。
【0012】
スミトモ(Sumitomo)の米国特許第6,136,906号は、高脂肪酸の金属塩を分散剤としてアクリル酸亜鉛と一緒に使用することを開示する。銅は、ポテンシャル金属塩の1つとして引き合いに出されている。米国特許第6,136,906号には、元素形態での銅の使用は開示されていない。
【0013】
サリバン等の米国特許第4,852,884号は、コア成分中でCu2+を含んだ陽イオンをカルバメートと一緒に使用してコア特性を改善することを開示する。米国特許第4,852,884号には、元素の形態での銅の使用は開示されていない。
【0014】
ライター(Reiter)の米国特許第4,688,801号は、幾つかある金属の中から銅をゴムを硬化するための改善した金属塩として使用することを開示する。米国特許第4,688,801号には、元素の形態での銅の使用は開示されていない。
【0015】
ミラー(Miller)等の米国特許第4,264,075号、ミラー等の米国特許第4,165,877号、ムーア(Moore)等の米国特許第4,076,255号、ミラー等の米国特許第4,065,537号及びポリット(Pollitt)等の米国特許第4,056,269号は、ゴム配合物中架橋剤として使用する不飽和カルボン酸のポテンシャル金属塩として銅及びその他の幾つかの金属を使用する事を開示する。米国特許第4,264,075号、4,165,877号、4,076,255号、4,065,537号または4,056,269号の何れにも銅を元素の形態で使用することは開示されていない。
【0016】
ハシモト(Hashimoto)等の米国特許第5,143,957号及びハシモト等の米国特許第5,093,402号は、ゴルフボールコアの特性を改善するα、β−エチレン不飽和カルボン酸(α、β−ethylenicallyunsaturated carboxylic acid)を含んだ金属塩を特許請求している。好適なα、β−エチレンカルボン酸は、ジメタクリル酸亜鉛である。米国特許第5,143,957号及び5,093,402号の何れにも元素の形態で銅を使用することは開示されていない。
【0017】
同時係属且つ共同譲渡出願番号第09/607,349号では、鹸化されたポリマー/ポリアミドブレンドを備えたゴルフボールの1つの層における密度調節充填剤として銅紛を使用することが説明される。同時係属且つ共同譲渡出願番号第09/607,620号では、少なくとも1つの鹸化されたポリマー材料を備えたゴルフボールの1つのコア層における密度調節充填剤として銅紛を使用する事が説明される。同時係属且つ共同譲渡出願番号第09/608,566号では、少なくとも1つのオキサエステルまたは少なくとも1つの鹸化ポリマー材料と少なくとも1つのオキサエステルとのポリマーブレンドから形成されるゴルフボールの1つの層における密度調節充填剤として銅紛を使用することが説明される。上記特許出願番号第09/607,349号、09/607,620号及び09/608,566号の何れにも、銅の量が、一定の成型ゴルフボールコアの圧縮を、同一の混合物ではあるが少なくとも他の1つの充填剤が銅の代わりにされる混合物から成る成型コアに比較して少なくとも約5圧縮ポイントだけ圧縮を低減させるのに十分なものでなければならないとの開示はない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコアの弾性と同じかまたは高い弾性を有しつつ、低圧縮のコアを備えたゴルフボール即ち柔らかいボールを作製することが望ましい。密度調節剤としての銅の効果を研究する試験作業中に、銅は必ずしも不活性充填剤ではないことが判明した。予期せぬことではあったが、銅は、回復率を比較的高く維持しつつ、結果として生まれた完成コアの圧縮を低減することが分かった。改善されたゴルフボールは、(適正な重量を維持するための)その他の充填剤のレベルと一緒に銅のレベル、遊離基開始剤レベル及び架橋剤レベルを調節することで製造することができる。銅の利点は、3つの全ての要素または各要素を個々に調節することから理解することができる。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の実施例においては、ゴルフボール、特に、ゴルフボールコアの製造のための配合物に関する。斯かるゴルフボールコアは、(1)ポリブタジエン、(2)ポリブタジエン100部に対して0.1部を超える量の元素銅(elemental copper)、(3)ポリブタジエン100部に対して約10乃至50部の量のモノメタクリレート、ジアクリレートまたはジメタクリレートの金属塩、(4)遊離基開始剤及び(5)酸化亜鉛から成る混合物である材料から成る層を少なくとも1層備える。
【0020】
好適には、モノメタクリレート、ジアクリレートまたはジメタクリレートの金属塩は、ジアクリル酸亜鉛である。
【0021】
好適には、元素銅の量は、ポリブタジエン100部に対して、約1乃至50部である。好適には、銅の量は、成型したゴルフボールコアの圧縮を、少なくとも他の1つの充填剤が銅の代わりをする同一の混合物から成る成型したコアに比較して少なくとも約5圧縮ポイントだけ低減させるに十分なものである。より好適には、銅の量は、成型したゴルフボールコアの圧縮を、少なくとも他の1つの充填剤が銅の代わりをする同一の混合物から成る成型したコアに比較して少なくとも約5乃至20圧縮ポイントだけ低減させるに十分なものである。好適には、前記少なくとも他の1つの充填剤は、不活性充填剤である。本発明においては、前記銅の代わりをする少なくとも他の1つの充填剤は、酸化亜鉛ではない。
【0022】
【発明の実施の形態】
銅をコア配合物中に添加すると、完成したゴルフボールに組み入れられた時に、ステアリン酸亜鉛、ポリプロピレン、酸化錫、酸化カルシウム、硫酸バリウム、タングステン、鉄、酸化タンタル、リグラインド、石灰石及びそれらの混合物等の既存の公知の充填剤を使用したコアを組み込んだ標準ボールに速度及び距離で匹敵するUSGAテストでの初速度を備えたボールが提供するゴルフボールコアが得られることが判明した。更に、予期せぬことではあったが、銅は、成型したゴルフボールコアの圧縮を、少なくとも他の1つの充填剤が銅の代わりをする同一の混合物から成る成型したコアに比較して少なくとも約5圧縮ポイントだけ低減したことが判明した。好適には、銅は、成型したゴルフボールコアの圧縮を、少なくとも他の1つの充填剤が銅の代わりをする同一の混合物から成る成型したコアに比較して少なくとも約5乃至20圧縮ポイントだけ低減した。典型的には、本発明のコア配合物中に組み入れる銅の量は、ポリブタジエン100部に対して約0.1乃至50部である。使用する銅の量は好適には約50pph未満である。これは、50pphを超えると、ボールが重くなりすぎるからである。
【0023】
好適には、元素銅の前記少なくとも他の1つの充填剤に対する比率は、95対5及び5対95である。好適には、前記少なくとも他の1つの充填剤は、ステアリン酸亜鉛、ポリプロピレン、酸化錫、酸化カルシウム、硫酸バリウム、タングステン、鉄、酸化タンタル、リグラインド、石灰石及びそれらの混合物からるグループから選択される。
【0024】
好適には、ポリブタジエンのシス−1,4−ポリブタジエン含有量は、少なくとも約90%である。より好適には、ポリブタジエンのシス−1,4−ポリブタジエン含有量は、少なくとも約96%である。
【0025】
好適には、遊離基開始剤の量は、最大でもポリブタジエン100部に対して12部であり、好適には、ポリブタジエン100部に対して約0.4乃至8部である。最も好適には、遊離基開始剤の量は、ポリブタジエン100部に対して0.5乃至2部である。
【0026】
更に別の実施例では、ツーピースコアの内側コアは、本発明の配合物を備え、外側コアは、ポリブタジエン、酸化亜鉛、ジアクリレート、ジメタクリレート及びモノメタクリレートから成るグループから選択した材料の金属塩及びタングステンから成る。好適には、該ツーピースボールの全径は、4.1656cm(1.64インチ)以下である。好適には、ツーピースコアの内側コアの径は、約4.064cm(1.60インチ)である。より好適には、内側コアの径は、3.175cm(1.25インチ)以下である。最も好適には、内側コアの径は、2.54cm(1インチ)以下である。
【0027】
別の実施例では、ツーピースコアの外側コアは、本発明の配合物から成り、内側コアは、ポリブタジエン、酸化亜鉛、ジアクリレート、ジメタクリレート、モノメタクリレート及びタングステンから成るグループから選択した材料の金属塩から成る。好適には、銅を含有した外側コアの厚さは、1.27cm(0.5インチ)以下である。より好適には、外側コアの厚さは、0.762cm(0.3インチ)以下である。
【0028】
本発明は、更に、高圧縮ボールコアに匹敵する初速度を備えた低圧縮成型ゴルフボールコアを提供するゴルフボールコア配合物の製造方法及びかかる方法による製品に関する。本発明の方法は、(1)ポリブタジエン、(2)ジアクリレート、ジメタクリレート、または、モノメタクリレート、好適にはジアクリル酸亜鉛の金属塩、(3)酸化亜鉛及び(4)ポリブタジエン100部に対して約0.1乃至50部の量及び銅以外の充填剤を組み込んだゴルフボールコアの初速度を維持しつつ圧縮を低減した成型ゴルフボールコアを製造するのに十分な量の元素銅から成る第1の混合物を形成する段階を備える。好適には、銅の量は、成型ゴルフボールコアの圧縮を、他の充填剤が銅の代わりをする同一の混合物から成る成型ゴルフボールコアに比較して少なくとも約5圧縮ポイントだけ低減するのに十分なものである。より好適には、元素銅の量は、成型ゴルフボールコアの圧縮を、他の充填剤が銅の代わりをする同一の混合物から成る成型ゴルフボールコアに比較して少なくとも約5乃至20圧縮ポイントだけ低減するのに十分なものである。好適には、金属塩は、ポリブタジエン100部に対して約10乃至50部の量である。本発明においては、銅の代わりをする充填剤は、酸化亜鉛ではない。
【0029】
元素銅は、好適には、ポリブタジエンとジアクリレート、ジメタクリレートまたはモノメタクリレートの金属塩との混合物に、斯かるポリブタジエンと金属塩を十分にブレンドした後で添加される。しかしながら、或いは、元素銅をポリブタジエン及びジアクリレート、ジメタクリレートまたはモノメタクリレートの金属塩の入ったミキサーに入れて、該3つの成分を同時にブレンドするようにすることも可能である。
【0030】
好適には、ポリブタジエンのシス−1,4−ポリブタジエン含有量は、少なくとも約90%である。より好適には、ポリブタジエンのシス−1,4−ポリブタジエン含有量は、少なくとも約96%である。
【0031】
好適には、ゴルフボールコア配合物を製造する方法は、更に、該ゴルフボールコア配合物を一体式のゴルフボールに成型する段階を備える。
典型的には、ポリブタジエン、酸化亜鉛、金属ジアクリレート、ジメタクリレートまたはモノメタクリレート及び元素銅を混合する時の、混合温度は、約76℃乃至約93.3℃(168.8乃至200°F)である。好適には、混合温度は、82.2℃乃至約87.8℃(180乃至190°F)である。より好適には、該温度は、83.3℃(182°F)である。
【0032】
次いで、少なくとも1つ遊離基開始剤を前記混合物に添加する。好適な開始剤は、ペルオキシド開始剤であり、これは、ゴルフボールの製造技術分野では公知である。好適には、遊離基開始剤は、ポリブタジエン100部に対して最大12部の量で存在し、好適には、ポリブタジエン100部に対して約0.4乃至8部で存在する。最も好適には、遊離基開始剤のポリブタジエン100部にたいする存在量は、0.5乃至2部である。適当な過酸化物即ちペルオキシドは、当業者には公知であり、容易に選択することが可能であり、本発明に使用することが可能となる。
【0033】
遊離基開始剤を添加する温度は、実験をするまでもなく当業者には容易に明白となる。例えば、過酸化物の場合には、添加温度は、選択する過酸化物により決定される。過酸化物は、最初の充填では、26.7℃(80°F)の低温、或いは、結果として生じる混合物の加硫温度より僅かに低い温度で添加することが可能である。開始剤を含有した混合物は、次いで、ブレンドされて均質混合物を形成し、該均質混合物が排出されてゴルフボールコアに成型される。
【0034】
更に別の実施例では、本発明は、カバー及びコアを備えたゴルフボールにおいて、該コアが1つの混合物から形成され、該混合物が、(1)ポリブタジエン、(2)ジアクリレート、ジメタクリレート及びモノメタクリレートから成るグループから選択された材料の金属塩、(3)酸化亜鉛、及び(4)元素銅から成り、該元素銅の量が、成型したゴルフボールコアの圧縮を、同一混合物ではあるが、少なくとも他の1つの充填剤が元素銅に代わる混合物から成る成型したゴルフボールコアと比較して少なくとも約5圧縮ポイントだけ低減するのに十分なものであることを特徴とするゴルフボールに関する。好適には、前記銅の量は、成型したゴルフボールコアの圧縮を、同一混合物ではあるが、少なくとも他の1つの充填剤が銅に代わる混合物から成る成型したゴルフボールコアと比較して少なくとも約5乃至20圧縮ポイントだけ低減するのに十分なものである。好適には、前記混合物中の銅の量は、ポリブタジエン100部に対して約0.1乃至50部である。好適には、前記混合物中の前記金属塩の量は、ポリブタジエン100部に対して約10乃至50部である。好適には、前記金属塩は、ジアクリル酸亜鉛である。
【0035】
好適には、好適には、ポリブタジエンのシス−1,4−ポリブタジエン含有量は、少なくとも約90%である。より好適には、ポリブタジエンのシス−1,4−ポリブタジエン含有量は、少なくとも約96%である。
【0036】
本発明では、銅に変わる充填剤は、酸化亜鉛ではない。好適には、前記少なくとも他の1つの充填剤は、ステアリン酸亜鉛、ポリプロピレン、酸化錫、酸化カルシウム、硫酸バリウム、タングステン、鉄、酸化タンタル、リグラインド、石灰石及びそれらの混合物から成るグループから選択される。
【0037】
【実施例】
本明細書で使用される場合、「コア」及び「ゴルフボールコア」成る用語は、一般的なものであり、ワンピースまたは一体式ゴルフボール、ツーピースゴルフボール用のコア、スリーピースまたはそれ以上のピースから成るゴルフボール用の二重コア及び糸巻きゴルフボール等のセンターを含む。本発明のコア配合物を使用して、一体式ゴルフボール、ツーピースゴルフボール用のコア、スリーピースまたはそれ以上のピースから成るゴルフボール用のコアを所望に応じて形成することができる。
【0038】
本明細書で使用される場合、「センター」なる用語は、ツーピースゴルフボールのコアであり、スリーピースまたは糸巻きゴルフボールの「センター」は、内側コアである。
【0039】
本明細書で使用される場合には、「充填剤」なる用語は、本発明のゴルフボールコアの密度及びその他の特性を変化させるのに使用できる任意のコンパウンドまたは配合物を含む。本明細書で使用される場合には、「その他の充填剤」なる用語は、酸化亜鉛でない充填剤を意味する。その他の従来の技術の充填剤の例は、ステアリン酸亜鉛、ポリプロピレン、酸化錫、酸化カルシウム、硫酸バリウム、タングステン、鉄、酸化タンタル、リグラインド、石灰石及びそれらの混合物である。本明細書で使用される場合には、「リグラインド」なる用語は、典型的には約30メッシュまたはそれより細かな粒子に粉砕されたリサイクルされたコア成型マトリックスである。本明細書で使用される場合には、「不活性充填剤」なる用語は、コア中のその他の材料とは反応しない材料のことである。
【0040】
ゴルフボールのレジリエンスを測定する方法は、当業者には公知である。衝撃時のゴルフボールのレジリエンスを測定する1つの方法は、空気式砲筒またはその他の手段を使用して、ゴルフボールクラブヘッドの速度に等しい速度でボールを推進させることである。ボールを大きな塊の堅牢なブロックに目掛けて発射して、復路及び往路速度を測定する。斯かる速度は光スクリーンを使用して測定することが可能であり、斯かる光スクリーンでボールが一定の距離を移動するのに費やす時間を測定する。一定の距離を、該一定の距離をボールが移動する平均速度に等しい移動時間で割る。本明細書で使用される場合には、「回復率(CoR)」なる用語は、復路速度に対する往路速度の比率である。CoRは、特定の復路速度のゴルフボールのレジリエンスを直接測定したものである。ゴルフボールの挙動は、直線状粘弾性的であるから、復路ボール速度は、クラブのスィング速度に関数上は等しく、標準のCoRテストでは約125ft/秒に設定される。
【0041】
本明細書で使用される場合には、「ポイント」または「圧縮ポイント」は、PGAまたはアッチ(Atti)圧縮スケールを意味する。このスケールは、本技術分野の当業者等には公知であり、1から160ポイントまでの範囲があり、コアまたはボールの相対圧縮を決定するのに使用される。PGA圧縮スケールを使用しない技術者は、代わりにライール(Reihle)圧縮値」を使用する。ライール圧縮値は、下記の公式を使用してPGA圧縮値へ変換できるものとされる。即ち、
PGA圧縮値=160−ライール圧縮値である。
【0042】
本明細書で使用される場合には、「100部当りの部数」または、「pph」として公知の用語は、総ポリマー成分100重量部に対する混合物中に存在する特定の成分の重量部の数として定義される。数学的には、これは、ポリマーの総重量で1つの成分の重量を割り、100倍したものとして表すことができる。
【0043】
本発明により作製されるゴルフボールコアを形成するための代表的なベース配合物は、(1)ポリブタジエン、(2)ポリブタジエン100部に対するジアクリル酸、ジメタクリル酸、またはモノメタクリル酸金属塩10乃至50部から成る。好適には、前記アクリル酸金属塩は、ジアクリル酸亜鉛である。ポリブタジエンのシス−1,4含有量は、好適には、約90%を超え、より好適には約96%を超える。ポリブタジエンの市販元は、Shell Chemical社が製造するShell 1220、Enichem Elastomers社が製造するNeocis BR40、Ube Industries社が製造するUbepol BR150、及びBayer社が製造するBuna CB23である。好適なポリブタジエンは、Buna CB23である。所望であれば、ポリブタジエンを天然ゴム、スチレンブタジエン、及び/またはイソプレン等の当技術分野で公知のその他のエラストマーと混合して、コアの特性を更に改質することができる。エラストマーの混合物を使用する場合には、コア配合物中のその他の構成成分の量は、総エラストマー混合物100重量部をもとにして決定される。
【0044】
本発明に使用する架橋剤として適したジアクリル酸、ジメタクリル酸及びモノメタクリル酸金属塩は、その金属が、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、ナトリウム、リチウムまたはニッケルである。好適なアクリレートには、アクリル酸亜鉛、ジアクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛、及びジメタクリル酸亜鉛及びそれらの混合物が含まれる。架橋剤は、弾性ポリマー成分中のポリマー連鎖の一部を架橋するのに十分な量存在しなければならない。例えば、所望の圧縮は、架橋の量を調節することで得ることが可能である。これは、例えば、架橋剤の種類及び量を変更することで達成することが可能であり、当業者には公知の方法である。架橋剤は、典型的には、ポリマー成分の約0.1パーセントを超える量、好適には、ポリマー成分の約10乃至50パーセント、より好適には、ポリマー成分の約10乃至30パーセントの量で存在する。
【0045】
最も好適には、ジアクリル酸金属塩は、ジアクリル酸亜鉛であり、これは、USGAテストにおいて初期速度が高いゴルフボールを提供することができるからである。ジアクリル酸亜鉛は、種々のグレードの純度のものがある。本発明の目的上、ジアクリル酸亜鉛中のステアリン酸亜鉛の量が低くなればなる程、ジアクリル酸亜鉛の純度は高くなる。約1乃至10%のステアリン酸亜鉛を含んだジアクリル酸亜鉛が好適である。約4乃至8%のステアリン酸亜鉛を含んだジアクリル酸亜鉛がより好適である。適した、市販されているジアクリル酸亜鉛としてSartomer社のものが含まれる。使用可能なジアクリル酸亜鉛の好適な濃度は、ポリブタジエン100pph、または、その他のエラストマーの混合物を備えて100pphとなるポリブタジエン対して10乃至50pphである。
【0046】
遊離基開始剤を使用して、ジアクリル酸、ジメタクリル酸またはモノメタクリル酸金属塩とポリブタジエンの架橋を促進させる。本発明に使用するのに適した遊離基開始剤は、ペルオキシドコンパウンド及びその混合物を含むが、それらに限定されるものではない。好適なペルオキシドは、有機ペルオキシドである。適した遊離基ペルオキシドは、ジ−t−アミルペルオキシド、ジ(2−t−ブチル−ペルオキシイソプロピル)ベンゼンペルオキシド、1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジクミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−2,5−ジメチルヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)バレレート、ローリルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、ジ−(2−t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン等及びそれらの混合物を含む。最も好適には、遊離基開始剤は、Trigonox 265−50Bである。Trigonox 265−50Bは、1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンとして公知のVarox 231XL、及びジ(2−t−ブチルペルオキシイロプロピル)ベンゼンとして公知のDBDB−60である。Trigonox 265−50Bは、Akzo Nobel社から市販されている。
【0047】
遊離基源は、代替として、または、追加として、電子ビーム、UVまたはガンマ放射線、X線、または遊離基を生成することができる任意のその他の高エネルギー放射線源の1つ以上から使用することが可能である。さらに、熱によりしばしば遊離基の生成開始が容易になることは理解すべきことである。
【0048】
有用なほかの開始剤も当業者にはいかなる実験も要することなく、容易に明らかである。100%活動中の開始剤は、好適には、ポリブタジエン、または、その他の1つ以上のエラストマーと混合してポリブタジエン100部に対して最大で12部の量で添加する。より好適には、添加する遊離基開始剤の量は、ポリブタジエン100部に対して約0.4乃至8部である。最も好適には、遊離基開始剤は、ポリブタジエン100部に対して0.5乃至2部の量で存在する。
【0049】
予期せぬことではあったが、酸化亜鉛と一緒に元素銅を使用すると、より硬質で銅を含まないコアに匹敵するCoR値を備えた柔らかなコアが生まれることが判明した。元素銅は、紛、フレーク、粒子、ファイバー及び/またはフィリングの形態であっても良い。好適には、元素銅は粉の形態が良い。好適には、元素銅の粒度は、50ミクロン以下である。より好適には、粒度は、10ミクロン以下である。最も好適には、粒度は5ミクロン以下である。
【0050】
標準のバッチに1乃至5pphの元素銅を添加すると成型したゴルフボールコアの圧縮が5乃至40圧縮ユニット低下する一方で、CoRは0.0005乃至0.02ユニットだけしか低下しないことが実験により示されている。柔らかな圧縮及び比較的高いCoR値は、元素銅を唯一の重量調節剤として使用すると共に、ペルオキシド、酸化亜鉛及びジアクリル酸亜鉛のレベルを変化させることでも達成できる。圧縮の値が0である成型ゴルフボールコアは、単に元素銅を使用すると共にペルオキシドのレベルを変化させるだけでCoR値を0.750及び0.767の間にすることができることが実験により示されている。この発見をする前におけるCoR値が0.740乃至0.750で圧縮値が0であるコアを達成する唯一の公知の方法は、ポリブタジエン中でシス−異性体をトランス−異性体へ変換することであった。ポリブタジエンをシス−異性体からトランス−異性体へ変換させることは、例えば、バルペット(Bulpett)等の米国特許第6,162,135号に記載されている。
【0051】
本発明の配合物は、また、充填剤をエラストマー配合物へ添加してコアの密度及び/または比重を調節することが可能である。充填剤は、また、種々の起泡剤または、発泡剤を含むことが可能であり、前記起泡剤または発泡剤は、当業者により容易に選択することが可能である。発泡ポリマーブレンドは、当業者には公知の如く、発泡剤とポリマー材料とをブレンドすることで形成する事が可能である。ポリマー、セラミック、金属またはガラス微小球またはそれらの組合わせを使用して、所定の層の密度またはその他の特性を調節することが可能であり、且つ、斯かる微小球は、中実または中空及び充填または非充填とすることが可能である。充填剤は、典型的には、ゴルフボールの1つ以上の部位に添加して、ゴルフボールの密度を調節して均一なゴルフボール基準に適合するようにする。充填剤は、また、センターまたは少なくとも1つの追加の層の重量を調節してスペシャルティボールを形成することが可能である。例えば、低重量ボールは、スイング速度の遅いプレーヤーに好まれる。
【0052】
本発明によるゴルフボールコアに使用できるその他の充填剤は、例えば、ステアリン酸亜鉛、ポリプロピレン、酸化錫、酸化カルシウム、酸化タンタル、鉄、タングステン、タングステンカーバイド、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、及びリグラインド(典型的には、約30メッシュ未満の粒度に粉砕されたリサイクルされたコア成型マトリックスである)を含む。使用する充填剤の種類及び量は、配合物中のその他の成分の量及び重量により決定される。これは、45.92グラム(1.620オンス)の最大ゴルフボール重量がUSGAにより決定されているからである。一般的に使用される適切な充填剤の比重は、約1.0から15.0の範囲にある。使用されると、充填剤の典型的な含有量は、センターの弾性ポリマー成分の約5乃至80pphであり、好適には、約10乃至60pphであり、より好適には約40乃至50pphである。
【0053】
ゴルフボールは、また、従来のシス−ポリブタジエンポリマーまたはその他の弾性ポリマーとのブレンドを含むことが可能である。ボールコアを作製するときに本発明のポリブタジエン成分と一緒に使用するのに適した追加の弾性ポリマーは、シス−含有量が約40パーセントを超えるのが典型的である従来のシス−ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン、スチレン−プロピレン−ジエンゴム、エチレンプロピレン−ジエンゴム(EPDM)、それらの混合物等を含む。追加する弾性ポリマーは、好適には、ポリイソプレンまたは従来のポリブタジエンであり、より好適には、従来のポリブタジエンである。材料に含むのに適した従来のシス−ポリブタジエンの一例は、CARIFLEX BR1220であり、コネチカット州ノーウォーク(Norwalk,CT)のH.MUEHLSTEIN&CO.,Inc.から市販されている。この任意の弾性ポリマー成分の分子量平均は高く、少なくとも約50,000乃至1,000,000であり、好適には、約150,000乃至750,000であり、より好適には、約200,000乃至400,000である。CARIFLEX BR1220の分子量平均は約372,000である。
【0054】
本発明により製造されるゴルフボールコアは、ゴルフボールに使用可能な任意の比重を有することができる。本発明の好適な比重の範囲は、約0.9から約1.5またはそれ以上であり、より好適には、約1から約1.25までの範囲であり、コア、カバー及び完成したボールのサイズ及びカバーの比重により決定される。
【0055】
酸化防止剤を本発明により製造したエラストマーコアに含めることが可能である。酸化防止剤は、エラストマーの崩壊を防止するコンパウンドである。本発明に使用できる酸化防止剤は、キノリンタイプの酸化防止剤、アミンタイプの酸化防止剤、及びフェノールタイプの酸化防止剤を含むが、それらに限定されるものではない。
【0056】
例えば、テトラメチルチウラムである促進剤、処理助剤、処理オイル、可塑剤、染料及び顔料及び当業者に公知のその他の添加剤等のその他の成分も、それらが典型的に使用される目的を達成するのに十分な量で本発明に於いて使用することが可能である。
【0057】
本発明の配合物は、典型的には、ポリブタジエン、酸化亜鉛、ジアクリル酸亜鉛、及び、成型したゴルフボールコアの圧縮を、少なくともその他の1つの充填剤を元素銅に代えて使用する成型したゴルフボールコア配合物に比較して、少なくとも5圧縮ポイントだけ低減するのに十分な量の元素銅に任意で添加剤等の1つ以上の追加成分を備えた混合物を形成することで製造される。好適には、前記銅の量は、成型したゴルフボールコアの圧縮を、同一の混合物であるが、少なくともその他の1つの充填剤を元素銅に代えて使用する混合物から成る成型したゴルフボールコアに比較して、少なくとも約5圧縮ポイントだけ低減するのに十分なものである。より好適には、前記銅の量は、成型したゴルフボールコアの圧縮を、同一の混合物であるが、少なくともその他の1つの充填剤を元素銅に代えて使用する混合物から成る成型したコアに比較して、少なくとも約5乃至20圧縮ポイントだけ低減するのに十分なものである。1組の所定の条件、即ち、混合の時間及び温度が満足されると、出発成分の量及び相対比率により決定される量の遊離開始剤を添加するが、当業者であれば理解に難くないことである。特に、前記成分が混合されると、其の結果として生じるせん断により混合物の温度が上昇する。ペルオキシド遊離基開始剤が混合物中にブレンドされて、成型工程中において架橋の目的を達成する。
【0058】
成分を順次添加するシングル−パス混合方法は、効率が良く且つコストが低減されることから好適な混合方法である。好適な混合サイクルは、単一段階であり、ポリマー、元素銅、酸化亜鉛、ジアクリル酸亜鉛及びペルオキシドが順次添加される。適切な混合装置は、当業者には公知であり、斯かる装置は、Banburyミキサー、ツー・ロール・ミルまたは二軸スクリュー押出機を含むことが可能である。ポリマーを結合する従来の混合速度を使用するのが典型的であるが、成分が実質的に均一に分散されるように十分高速にしなければならない。一方、混合速度が速過ぎると、混合中のポリマーを崩壊させるとともに、特に、弾性ポリマー成分の分子量を低下させて望ましくない。従って、高せん断を避けるために十分に低速にしなければならず、その結果ポリマー成分の高分子量の部分を減少させて望ましい。また、混合速度が速過ぎると、架橋が開始されてしまうほどの熱が生成されて望ましくない。混合温度は、ポリマー成分の種類により、より重要なことには、遊離基開始剤の種類により決定される。例えば、ジクミルペルオキシドをペルオキシドとして選択すると、混合温度は、93℃を超えてはならない。適切な混合速度及び温度は、当業者には公知であり、むやみに実験をせずとも容易に決定することが可能である。
【0059】
混合が完了すると、ゴルフボールコア配合物を混練して、成型に適した片(「プレップ」)に手で調製するかまたは押出す。混練したプレップは、次いで、高温で圧縮成型してコアにされる。典型的には、160℃(320°F)で15分間が、本目的に適している。圧縮成型に加えて、ゴルフボールコア配合物は、射出またはトランスファー成型技術を利用して製造することが可能である。或いは、中実センターに替えて流体を充填したセンターを形成する事が可能である。任意の追加所望するセンター層を従来の圧縮または射出成型技術により、好適には、同心状にセンターに追加して実質的な球形センターを維持するようにする。
【0060】
1実施例として、本発明のゴルフボール配合物は、一体式のゴルフボールに成型することが可能である。しかしながら、本発明のコアを使用して、また、標準のカバー材料でセンターを囲繞するようにして完成ゴルフボールを製造することが可能である。
【0061】
任意の従来の材料または方法を、コアの上に配置したゴルフボールカバーを作製するのに使用することが可能である。例えば、当技術分野では公知であるが、イオノマー、バラタ及びウレタンは、ゴルフボールカバー材料に適している。好適には、イオノマーは、SURLYN(登録商標)イオノマー樹脂である。様々な非従来的な材料は、また、カバーに使用することが可能であり、例えば、エチレンベースまたはプロピレンベースのホモポリマー及びコポリマー等の熱可塑剤を使用することが可能である。これらのホモポリマー及びコポリマーは、また、アクリル酸及びメタクリル酸、完全または部分的に中和したイオノマー及びそのブレンド、メチルアクリレート、メチルアクリレートホモポリマー及びコポリマー、イミド化したアミノ基含有ポリマー、ポリカーボネート、強化ポリカーボネート、強化ポリアミド、酸化ポリフェニレン、高衝撃ポリスチレン、ポリエーテルケトン、ポリスルホン、ポリ(フェニレンスルフィド)、アクリロニトリル−ブタジエン、アクリリック−スチレン−テレフタレート、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(トリメチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)、ポリ(エチレン−ビニルアルコール)、ポリ(テトラフルオロエチレン)等の官能モノマーを含むことも可能である。これらのポリマーまたはコポリマーの何れかは、更に、グラスファイバーまたはガラス球、または木パルプを含んだ広範な充填剤とブレンドすることで強化することが可能である。適当なカバーの選択は、本明細書の開示を考慮すれば、当業者には容易に決定できるものである。
【0062】
例
本発明の上記及びその他の態様は、下記の非限定例を参照すればより完全に理解することが可能であり、斯かる非限定例は、単に本発明の好適な実施例を例示したものであって、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲により画定されるものである。
【0063】
下記の例により作製されたゴルフボールコア及びボールで得られた結果は、本発明の配合物から製造されたゴルフボールコア及びゴルフボールの改善した性能特性を表す。これらの例のゴルフボールを作製するのに使用された配合物は、下記の表1に全てポリブタジエン100部に対する部数(pph)で表した特定量の成分を含んでいた。これらの例の配合物に使用した充填剤は、硫酸バリウム(BaSO4)、W、Fe及び銅(Cu)である。酸化亜鉛は、活性化剤として使用される。Trigonox 265−50Bは、遊離基開始剤であり、Varox 231XL及びDBDB−60の混合物である。Varox231XL(CAS#6731−36−8)は、1,1−ジ(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチシクロヘキサンである。DBDB−60(CAS#25155−25−3)は、ジ(2−t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンである。ジアクリル酸亜鉛は、架橋剤であり、ステアリン酸亜鉛の含有量は、約4乃至8%以下である。
【0064】
ペルオキシドを除いた成分の全てをProcess Lab Brabenderミキサーに入れて、82.2℃乃至93.3℃(180°乃至200°F)の温度になるまで混合した。ペルオキシドを第2段階で初期の混合物へ添加して、結果として生じた混合物をBrabenderから取り出して実験室ミルでブレンドして確実に均質にした。混合後、次いで、混合物を実験室ミルを使用して手で伸ばして片または「プレップ」にした。これらのプレップは、次いで、160℃(320°F)で15分間圧縮してコアを形成した。
【0065】
上記の方法に従って作製したコア及びボールを圧縮及び回復率(CoR)についてテストした。市販のアッチPGA圧縮テスターを使用して圧縮等級を得た。CoR結果は、空気式砲筒またはその他の手段を使用して、ゴルフボールクラブヘッドの速度に等しい速度でボールを推進させて得た。ボールを大きな塊の堅牢なブロックに目掛けて発射して、復路及び往路速度を測定する。斯かる速度は光スクリーンを使用して測定することが可能であり、斯かる光スクリーンでボールが一定の距離を移動するのに費やす時間を測定する。一定の距離を、該一定の距離をボールが移動する平均速度に等しい移動時間で割る。「回復率(CoR)」なる用語は、復路速度に対する往路速度の比率である。
【0066】
例1−2
例1及び例2は、比較例である。例1は、銅の代わりにタングステンを充填剤に使用したゴルフボールを開示する。例2は、銅の代わりに鉄を充填剤として使用したゴルフボールを開示する。
【0067】
例3−12
例3乃至例12は、コア圧縮が0から63.7の範囲にあるゴルフボールを開示する本発明の例である。
【0068】
本発明の1実施例では、本発明の前記例中の1例の配合物が、その径が3.175cm(1.25インチ)以下であるツーピースコアの内側コアとして使用される。より好適には、斯かる径は、2.54cm(1インチ)以下である。
【0069】
本発明の別の実施例では、本発明の前記例中の1例の配合物が、ツーピースコアの外側コアとして使用される。好適には、前記外側コアの厚さは、1.27cm(0.5インチ)以下である。より好適には、外側コアの厚さは、0.762cm(0.3インチ)以下である。
【0070】
本発明の別の実施例では、カバー及び例11の配合物から成る1つまたは2つの層を備えたゴルフボールが製造され、ゴルフボールコアの径は約3.81cm(1.5インチ)乃至約4.1148cm(1.62インチ)である。
【0071】
本発明の別の実施例では、カバー及びコアに例12の配合物から成る1つまたは2つの層を備えたゴルフボールが製造され、ゴルフボールコアの径は、約約3.81cm(1.5インチ)乃至約4.1148cm(1.62インチ)である。
【0072】
本発明の別の実施例では、ツーピースボルフボールコアの内側コアが、例3の配合物から成り、外側コアが例1の配合物から成るゴルフボールが製造される。好適には、ゴルフボールの内側コアの外径は、約1.27cm(0.5インチ)乃至約3.302cm(1.3インチ)である。
【0073】
本発明の別の実施例では、外径が約1.27cm(0.5インチ)乃至約3.302cm(1.3インチ)のゴルフボールコアであって、該ゴルフボールコアの内側コアが、例1の配合物から成り、外側コアが例3の配合物から成るゴルフボールコアが製造される。
【0074】
本発明は、任意の所望のサイズのゴルフボールを形成するのに使用することができる。USGAの定める「ゴルフ規則」は、競技用ゴルフボールのサイズは、径が少なくとも4.2672cm(1.680インチ)でなければならないことを示しているが、任意のサイズのゴルフボールをレジャーのためのゴルフのプレーには使用することができる。ゴルフボールの好適な径は、約4.2672cm(1.680インチ)乃至約4.572cm(1.800インチ)である。より好適な径は、約4.2672cm(1.680インチ)乃至約4.4704cm(1.760インチ)である。約4.2672cm(1.680インチ)乃至約4.4196cm(1.740インチ)の径が最も好適であるが、4.318cm(1.70インチ)乃至約5.08cm(2.0インチ)の範囲中の何れかにある径を使用することができる。径が約4.4704cm(1.760インチ)を超え、最大6,985cm(2.75インチ)となるサイズが大きすぎるゴルフボールもまた本発明の範囲内のものである。
【0075】
前記テキスト中で引用した全ての特許は、その全体を引用すべく本明細書に組み入れるものである。特許請求の範囲は、例示をする目的で本明細書に選択した本発明の好適な実施例の全ての変更例および修正例を含むものであり、本発明の趣旨及び範囲を逸脱するものではない。
Claims (21)
- カバー、内側コア、及び、外側コア層を備えたゴルフボールにおいて、前記内側コアが、(1)ポリブタジエン、(2)酸化亜鉛、(3)ジアクリレート、ジメタクリレート、及び、モノメタクリレートから成るグループから選択される材料の金属塩、及び(4)タングステンから成る第1の混合物で形成され、前記外側コア層が、(1)ポリブタジエン、(2)酸化亜鉛、(3)ジアクリレート、ジメタクリレート及びモノメタクリレートから成るグループから選択される材料の金属塩、及び(4)元素銅から成る第2の混合物で形成され、前記第2の混合物の前記元素銅の量が、(1)ポリブタジエン、(2)酸化亜鉛、(3)ジアクリレート、ジメタクリレート及びモノメタクリレートから成るグループから選択される材料の金属塩、及び(4)元素銅以外の充填剤から成る混合物で形成したコアに比較して、コアの圧縮が少なくとも5圧縮ポイントだけゴルフボールコアの圧縮を低減するのに十分な量であることを特徴とするゴルフボール。
- 請求項1のゴルフボールであって、前記第2の混合物中の前記元素銅の量が、ポリブタジエン100部に対して0.1部を超えるゴルフボール。
- 請求項1のゴルフボールであって、前記第2の混合物中の前記元素銅の量が、ポリブタジエン100部に対して1乃至50部であるゴルフボール。
- 請求項1のゴルフボールであって、前記第2の混合物におけるポリブタジエンのシス−1,4−ポリブタジエン含有量が、少なくとも90%であるゴルフボール。
- 請求項1のゴルフボールであって、前記第2の混合物におけるポリブタジエンのシス−1,4−ポリブタジエン含有量が、少なくとも96%であるゴルフボール。
- 請求項1のゴルフボールであって、前記第2の混合物中の前記金属塩の量が、ポリブタジエン100部に対して10乃至50部であるゴルフボール。
- 請求項6のゴルフボールであって、前記金属塩が、ジアクリル酸亜鉛であるゴルフボール。
- 請求項1のゴルフボールであって、前記第2の混合物が少なくとも1つの他の充填剤を含むゴルフボール。
- 請求項1のゴルフボールであって、前記少なくとも1つの他の充填剤が、ステアリン酸亜鉛、ポリプロピレン、酸化錫、酸化カルシウム、硫酸バリウム、タングステン、鉄、酸化タンタル、リグラインド、石灰石及びそれらの混合物から成るグループから選択されるゴルフボール。
- 請求項1のゴルフボールであって、前記内側コアが、4.064cm(1.60インチ)以下の径を有するゴルフボール。
- 請求項10のゴルフボールであって、前記内側コアが、3.175cm(1.25インチ)以下の径を有するゴルフボール。
- 請求項11のゴルフボールであって、前記内側コアの径が、2.54cm(1インチ)以下であるゴルフボール。
- 請求項1のゴルフボールであって、前記外側コア層が、1.27cm(0.5インチ)以下の厚さを有するゴルフボール。
- 請求項13のゴルフボールであって、前記外側コア層の厚さが、0.762cm(0.3インチ)以下であるゴルフボール。
- 内側コア及び外側コア層を備えたゴルフボールにおいて、前記内側コアが、(1)ポリブタジエン、(2)ジアクリレート、ジメタクリレート及びモノメタクリレートから成るグループから選択される材料の金属塩、(3)酸化亜鉛、及び(4)前記ポリブタジエン100部に対して0.1乃至50部の量の元素銅から成る第1の混合物で形成され、
前記第1の混合物の前記元素銅の量が、(1)ポリブタジエン、(2)ジアクリレート、ジメタクリレート及びモノメタクリレートから成るグループから選択される材料の金属塩、(3)酸化亜鉛、及び(4)元素銅以外の充填剤から成る混合物で形成したコアに比較して、コアの圧縮が少なくとも5圧縮ポイントだけゴルフボールコアの圧縮を低減するのに十分な量であり、前記外側コア層が、(1)ポリブタジエン、(2)酸化亜鉛、(3)ジアクリレート、ジメタクリレート及びモノメタクリレートから成るグループから選択される材料の金属塩、及び(4)タングステンから成る第2の混合物で形成されることを特徴とするゴルフボール。 - 請求項15のゴルフボールであって、前記第1の混合物におけるポリブタジエンのシス−1,4−ポリブタジエン含有量が、少なくとも90%であるゴルフボール。
- 請求項15のゴルフボールであって、前記第1の混合物における金属塩が、ジアクリル酸亜鉛であるゴルフボール。
- ゴルフボールの製造方法において、
(1)ポリブタジエン、(2)ポリブタジエン100部に対して、0.1乃至50部の量の元素銅、(3)及びポリブタジエン100部に対して、10乃至50部のジアクリレート、ジメタクリレート及びモノメタクリレートから成るグループから選択される材料の金属塩から成る第1の混合物を形成する段階と、
少なくとも1つの遊離基開始剤と前記第1の混合物とを結合させてゴルフボールコア配合物を形成する段階であって、
前記第1の混合物の前記元素銅の量が、(1)ポリブタジエン、(2)元素銅以外の充填剤、(3)ジアクリレート、ジメタクリレート及びモノメタクリレートから成るグループから選択される材料の金属塩から成る混合物で形成したコアに比較して、コアの圧縮が少なくとも5圧縮ポイントだけゴルフボールコアの圧縮を低減するのに十分な量である前記第1の混合物と少なくとも1つの遊離基開始剤とを結合させてゴルフボールコア配合物を形成する段階と、
該配合物からゴルフボールコアを形成する段階と、(1)ポリブタジエン、(2)酸化亜鉛、(3)ジアクリレート、ジメタクリレート、及びモノメタクリレートから成るグループから選択される材料の金属塩、及び(4)タングステンから成る第2の混合物を備えたゴルフボールコアに配置する外側コア層を形成する段階と、
前記外側コア層に配置するカバーを形成する段階とを備えたことを特徴とするゴルフボールの製造方法。 - 請求項18の方法であって、更に、前記ポリブタジエンと前記金属塩とを、前記元素銅の添加前に結合させて、前記第1の混合物を形成する段階を備える方法。
- 請求項19の方法であって、更に、シス−1,4−ポリブタジエン含有量が少なくとも90%であるポリブタジエンで前記第1の混合物を形成する段階を備える方法。
- 請求項18の方法であって、更に、前記遊離基開始剤に使用する少なくとも1つのペルオキシドを選択する段階を備える方法。
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