JP3136478B2 - ソリッドゴルフボール - Google Patents

ソリッドゴルフボール

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JP3136478B2 JP09223321A JP22332197A JP3136478B2 JP 3136478 B2 JP3136478 B2 JP 3136478B2 JP 09223321 A JP09223321 A JP 09223321A JP 22332197 A JP22332197 A JP 22332197A JP 3136478 B2 JP3136478 B2 JP 3136478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛び性能(反発
性)、打撃感触、およびスピン性能に優れたソリッドゴ
ルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ソリッドゴルフボールには、コアをカバ
ーで被覆したツーピースゴルフボール、コアとカバーと
の間に適当な中間層を設けた3層以上の多層構造のゴル
フボールがある。
【0003】ソリッドゴルフボールは、ゴム組成物から
なるコアを耐衝撃性、反発性に優れるアイオノマー樹脂
(イオン性エチレン系共重合樹脂)等のカバー材で被覆
して構成される。特に、ツーピースゴルフボールは、飛
距離が大きく、耐久性にも優れるので多くのゴルファー
が使用している。しかし、糸巻きゴルフボールに比し
て、打撃時のフィーリングが硬質なため打撃感触に劣
り、かつスピン性能が悪いという問題があった。
【0004】従来、ツーピースゴルフボールを軟質化し
て打撃感触をソフトにするために、軟質コア、軟質カバ
ーを用いたゴルフボール、コアとカバーに硬度差をもた
せたりカバー厚を定めたりしたゴルフボールなどが提案
されている(特開平4-109971号公報、特開平5-123422号
公報等)。しかし、これらのゴルフボールでは、スピン
性能ならびに打撃感触は優れるが飛び性能は不十分であ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、飛び
性能(反発性)に優れると共に、打撃感触、およびスピ
ン性能に優れたソリッドゴルフボールを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、コアと該コア
を被覆するカバーからなるソリッドゴルフボールにおい
て、シス1,4−結合を40%以上有するポリブタジエンゴ
ムを含有する基材ゴム 100重量部に対し平均粒度5.0μ
m以下の不飽和カルボン酸金属塩20〜40重量部を配合し
てなるゴム組成物で前記コアを構成すると共に、アイオ
ノマー樹脂とジエン系ゴムからなっていてアイオノマー
樹脂中にジエン系ゴムが5μ m以下の粒子径で分散さ
、かつ該ジエン系ゴムが熱架橋されたショアーD硬度
65以下の樹脂組成物で前記カバーを構成したことを特徴
とする。
【0007】このように従来と比較して平均粒度5.0μ
m以下の微粉末不飽和カルボン酸金属塩を配合すること
で基材ゴム中への分散が細かくなると共に、この不飽和
カルボン酸金属塩は共架橋剤として作用するため微分散
させることで基材ゴム分子と不飽和カルボン酸金属塩の
分子間の結合がより強固となり、硬度が適正でかつ反発
性に優れたコア組成物が得られる。
【0008】また、アイオノマー樹脂中にジエン系ゴム
5μm以下の粒子径で分散され 、かつ該ジエン系ゴム
が熱架橋されたショアーD硬度65以下の樹脂組成物でカ
バーを構成するため、カバーもまた適度の硬さとなる。
このため、飛び性能に優れると共に、打撃感触、および
スピン性能に優れたソリッドゴルフボールの提供が可能
となる。ここで、「平均粒度」とは、通常の沈降性粒度
分布測定法によって測定される粒度をいう。
【0009】
【発明の実施の形態】
(1)ゴム組成物 基材ゴムと不飽和カルボン酸金属塩からなる。 基材ゴム 本発明で用いる基材ゴムは、シス−1,4結合を少なくと
も40%、好ましくは90%以上有するポリブタジエンゴム
を含有するゴムである。シス−1,4結合が40%未満で
は、良好な反発性を維持できないからである。
【0010】この基材ゴムとして、上記ポリブタジエン
ゴムを単独で用いるのが好ましいが、必要に応じて、従
来からソリッドゴルフボール用基材ゴムとして用いられ
ているゴム成分、例えば天然ゴム、ポリイソプレンゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム等を適宜配合し
てもよい。 不飽和カルボン酸金属塩 この場合の不飽和カルボン酸は、不飽和結合を有する種
々のカルボン酸が使用されるが、より好適なものはα,
β−不飽和カルボン酸で、例えば、アクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられ、なかでも
アクリル酸および/又はメタクリル酸が特に好ましい。
【0011】また、金属塩の金属種としては、1〜3価
の原子価を有する金属イオンを含むもので、例えば、亜
鉛、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニ
ウム等が挙げられ、亜鉛が特に好ましい。したがって、
不飽和カルボン酸金属塩としては、アクリル酸亜鉛およ
び/又はメタクリル酸亜鉛を用いるのがよい。
【0012】この不飽和カルボン酸金属塩の平均粒度
は、5.0μm 以下、好ましくは2.0〜3.5μm である。
平均粒度が2.0μm 未満の場合には、微細すぎて混練の
際に飛散が多く、作業性が悪い。また、5.0μm 超であ
るとゴム中で凝集塊を形成し易く分散性が悪くなり、か
つ得られたゴルフボールの特性が悪くなるからである。
【0013】 上記基材ゴム 100重量部に対し上記不
飽和カルボン酸金属塩20〜40重量部配合してコアを構成
する。20重量部未満ではボールの硬度が不足となり、40
重量部を超えるとボール硬度が硬くなりすぎて打撃時の
フィーリングを損なう等の欠点がある。
【0014】また、上記基材ゴム 100重量部に対し、さ
らに、硫酸バリウム10〜30重量部配合するとよい。硫酸
バリウムが10重量部以上とすることでアクリル酸亜鉛の
混練加工性を容易にすることができる。硫酸バリウムは
不活性充填剤として内核(コア)の重量調整剤の機能も
有するので、その配合量の上限は特に限定されることは
なく、他の成分や内核サイズなどに応じて種々変えられ
るが、通常はゴム 100重量部に対して10〜30重量部が好
ましい。
【0015】硫酸バリウムは、一般の市販品を使用すれ
ばよい。平均粒度は、5〜10μm であるとよい。硫酸バ
リウムは、不活性充填剤であると共に摩擦係数が小さい
ため、予めゴム中に配合することでゴムとアクリル酸亜
鉛、アクリル酸亜鉛同士の摩擦帯電を低下させ、アクリ
ル酸亜鉛の混練加工性を向上させる。また、得られたゴ
ム組成物の分散性も改良され、コア特性も良好になるこ
とから、硫酸バリウムはアクリル酸亜鉛の加工助剤、分
散助剤として働く。
【0016】その他の配合剤としては、通常、有機過酸
化物、充填剤、老化防止剤等が使用される。有機過酸化
物としては、ジクミルパーオキサイド等が挙げられる。
架橋助剤としては、酸化亜鉛等が挙げられ、必要に応じ
て他の配合剤を適宜配合することも可能である。有機過
酸化物の配合量は、基材ゴム 100重量部に対し1〜5重
量部である。酸化亜鉛の配合量は、基材ゴム 100重量部
に対し3〜10重量部である。 (2)樹脂組成物 アイオノマー樹脂とジエン系ゴムからなっていてアイオ
ノマー樹脂中にジエン系ゴムが分散されたショアーD硬
度65以下のものである。この樹脂組成物でカバーを構成
する。
【0017】(a) アイオノマー樹脂 アイオノマー樹脂は、エチレン−不飽和カルボン酸系共
重合体をベース樹脂とするものであって、例えば、エチ
レン−不飽和カルボン酸系共重合体と陽イオンを供給し
得る金属化合物から得られる。エチレン−不飽和カルボ
ン酸系共重合体は、例えば、エチレンと炭素数3〜6の
不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、フマル酸、あるいは安息香酸ビニル等との
共重合体である。
【0018】陽イオンを供給し得る金属化合物は、例え
ば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属等の蟻
酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素酸塩、酸化
物、水酸化物、アルコキシド等である。金属の種類とし
ては、Na、Zn、Li、Mg、Mn、Ca、Co、K等である。
【0019】アイオノマー樹脂は、ショアーD硬度が5
5以上80未満であるのが好ましい(55≦ショアーD
硬度<80)。ショアーD硬度を55以上としたのは、
アイオノマー樹脂は硬度が高いものほど反発弾性が高い
ためである。また、ショアーD硬度が80以上では、ジ
エン系ゴムを混合してもその効果が無く、得られたゴル
フボールの打球感が硬くなり過ぎてしまう。
【0020】このアイオノマー樹脂としては、例えば、
エチレンとメタクリル酸との共重合体の金属塩が挙げら
れる。このアイオノマー樹脂は、市販されているもので
よく、例えば、三井デュポン・ポリケミカル社製のハイ
ミラン1605、ハイミラン1706、ハイミラン17
07、ハイミランAM7315、ハイミランAM731
7、ハイミランAM7318、デュポン社製のサーリン
7930、サーリン7940等がある。
【0021】(b) ジエン系ゴム ジエン系ゴムとしては、例えば、天然ゴム、ブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体
ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムなどを用いれ
ばよい。このうち、ブタジエンゴムを用いることが好ま
しい。ブタジエンゴムとしては、市販品を用いればよい
が、シス−1,4構造が40%以上のものを用いるのが
好ましい。
【0022】(c)この樹脂組成物は、アイオノマー樹脂
50〜90重量部とジエン系ゴム10〜50重量部から
なるのがよい。アイオノマー樹脂が50重量部未満では
カバーの硬度が低下し、打球感が柔らか過ぎることにな
り、一方、90重量部を超えるとジエン系ゴムによる軟
質化が不十分になり、打球感が硬すぎてしまう。また、
この樹脂組成物は、熱架橋されたジエン系ゴムがアイオ
ノマー樹脂中に分散した状態にある。ここで、熱架橋と
は、架橋剤を用いることなしに熱だけで未架橋ジエン系
ゴムが架橋することをいう(加熱するだけで架橋を行わ
せること)。アイオノマー樹脂中に分散したジエン系ゴ
ムの粒子径は、5μm以下、好ましくは0.1μm〜5
μmであるとよい。粒子径を5μm以下と微小にするこ
とにより、反発性、耐久性、外観が良好になるからであ
る。ジエン系ゴムが熱架橋されていない場合には、カバ
ー材の反発性、耐久性、外観が悪化する。ここで、外観
の悪化とは、カバー材が毛羽立って見た目が悪くなるこ
とをいう。
【0023】架橋剤として有機過酸化物を用いてジエン
系ゴムを架橋するとアイオノマー樹脂も同時に架橋され
てしまうので、アイオノマー樹脂とジエン系ゴムからな
るカバー材組成物の流動性が著しく低下し、成形不可能
となる。また、硫黄系加硫剤で架橋すると、カバー材組
成物が黄色く着色し、商品価値を低下させるという問題
がある。これに対し、架橋剤を用いることなしに熱だけ
で架橋を行う場合には、このような問題は生じない。特
に、硫黄系加硫剤で架橋を行う場合に比し熱だけで架橋
を行う場合には、後記の実施例に示されるように、反発
性が向上する。
【0024】さらに、この樹脂組成物は、0℃のtan
δが0.07以下、好ましくは0.01〜0.07であ
るのがよい。このように0℃のtanδを0.07以下
にすることにより、ゴルフボールの反発性をいっそう向
上させることが可能となる。0℃のtanδを0.07
以下にするのは、例えば、硬度の高いアイオノマー樹脂
を用いると共にガラス転移温度(Tg)の低いジエン系
ゴムを用いることによって行うことができる。
【0025】(d) カバーを製造するに際しては、アイ
オノマー樹脂と未架橋ジエン系ゴムとを150℃以上2
60℃未満の温度で混練し、該ジエン系ゴムを熱架橋さ
せると共にアイオノマー樹脂中に分散させればよい。こ
の場合の混練は、混合機中で1000/秒以上のせん断
速度で攪拌することにより行うのがよい。この攪拌によ
って、ジエン系ゴムがアイオノマー樹脂中に良好に分散
した状態になり、さらに、分散したジエン系ゴムの粒子
径を5μm以下の微小なものにすることができるから、
カバー材の反発性、耐久性、外観が良好になる。
【0026】混練温度が150℃未満では、温度が低過
ぎてジエン系ゴムの熱架橋が生じないため、反発性、耐
久性、外観が悪化する。260℃以上で混練すると、ジ
エン系ゴムが熱劣化し、反発性、耐久性、外観が悪くな
る。この樹脂組成物には、その他のゴム、エラストマ
ー、フィラー、顔料、加工助剤、安定剤を適宜添加して
もよい。
【0027】このようにしてなる樹脂組成物の硬度は、
ショアーD硬度65以下である。したがって、この樹脂組
成物から構成されるカバーのショアーD硬度は65以下で
あり、好ましくはショアーD硬度45〜62である。
【0028】
【実施例】表1に示す配合処方(重量部)によりコア組
成物(ゴム組成物)およびカバー組成物(樹脂組成物)
を調製した(実施例1〜7、比較例1〜6)。得られた
コア組成物をそれぞれ 160℃で20分間プレス成形し、直
径38.3mmの球状ソリッドコアとした。このソリッドコア
に、得られたカバー組成物を2.5mmの厚さに射出成形に
より被覆して、2層構造のツーピースゴルフボールを製
造した。これらのゴルフボールの物性を表1の下段に示
す。
【0029】
【表1】
【0030】注) *1 日本合成ゴム(株) 製 市販品ポリブタジエンゴ
ム(シス1,4-構造97%) *2 アクリル酸亜鉛:沈降性粒度分布測定法による平
均粒度 0.8μm *3 アクリル酸亜鉛:沈降性粒度分布測定法による平
均粒度 2.5μm *4 アクリル酸亜鉛:沈降性粒度分布測定法による平
均粒度 4.0μm *5 アクリル酸亜鉛:沈降性粒度分布測定法による平
均粒度 5.3μm *6 精工化学(株)製 スワノックスBHT 商品名 *7 スイングロボットを用いてドライバー(ウッド#
1)で43m/sec のヘッドスピードで打球した時のヘッド
スピードに対するコアの初速比率で比較例1を100 とし
た場合の相対値。
【0031】*8 圧縮速度10mm/minにてコアを1/10イ
ンチ(2.54mm) 変形させるのに要する力(kgf)。 *9 三井デュポン・ポリケミカル社製、ナトリウムイ
オン性エチレン−メタクリル酸系共重合体、ショアーD
硬度67。 *10 三井デュポン・ポリケミカル社製、亜鉛イオン性
エチレン−メタクリル酸系共重合体、ショアーD硬度6
6。 *11 三井デュポン・ポリケミカル社製、亜鉛イオン性
エチレン−エチルアクリレート共重合体ナトリウムイオ
ン鹸化樹脂、ショアーD硬度28。 *12 スイングロボットを用いてドライバー(ウッドク
ラブ#1)で43m/sec のヘッドスピードで打球した時の
ヘッドスピードに対するゴルフボールの初速比率で、比
較例1を100とした場合の相対値。 *13 圧縮速度10mm/minにてゴルフボールを1/10インチ
(2.54mm) 変形させるのに要する力(kgf)。 *14 ピッチングウエッジで33m/sec のヘッドスピード
で打球した時のバックスピン量(rpm)で、比較例1を1
00とした場合の相対値。 *15 プロゴルファーによるドライバー(ウッドクラブ
#1)での打撃感触。
【0032】表1から明らかなように、本発明のゴルフ
ボールの実施例1〜6は、従来のツーピースゴルフボー
ルに相当する比較例1に比べて、コンプレッションが適
度であって反発性(飛び性能)、打撃感触、およびスピ
ン性能に優れている。これに対して平均粒度が5μm以
上(5.3μm)のアクリル酸亜鉛を配合したゴム組成物
に、本発明のアイオノマー樹脂中にジエン系ゴムを分散
させた樹脂組成物を被覆した比較例2は、コア特性の反
発性が悪いためボール特性が低下してしまう。本発明の
平均粒度5μm以下(2.5μm)のアクリル酸亜鉛を配
合したゴム組成物に、ジエン系ゴムの替わりにショアー
D硬度28の軟質樹脂をブレンドした比較例3は、コア
特性は良好であるが、ボール特性としてスピン性能は良
好であったが反発性が悪かった。本発明の平均粒度5μ
m以下のアクリル酸亜鉛を配合したゴム組成物に、ショ
アーD硬度65以上(67)のアイオノマー樹脂で被覆
した比較例4は、反発性はかなり高くなるが打撃時の感
触が悪かった。比較例5と6は、平均粒度5μm以下
(2.5μm)のアクリル酸亜鉛を本発明の場合より少な
くした配合系と多くした配合系であり、それぞれ打撃時
の感触が悪かった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ス1,4−結合を40%以上有するポリブタジエンゴムを含
有する基材ゴム 100重量部に対し平均粒度5.0μm以下
の不飽和カルボン酸金属塩20〜40重量部を配合してなる
ゴム組成物で前記コアを構成すると共に、アイオノマー
樹脂とジエン系ゴムからなっていてアイオノマー樹脂中
にジエン系ゴムが5μm以下の粒子径で分散され、かつ
該ジエン系ゴ ムが熱架橋されたショアーD硬度65以下の
樹脂組成物で前記カバーを構成したために、飛び性能
(反発性)に優れると共に、打撃感触、およびスピン性
能に優れたソリッドゴルフボールを提供することが可能
となる。例えば、ドライバーショットでは飛翔性に優
れ、アアンショットではバックスピンがかかり易く、
しかも打撃感触が良好になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 37/00 A63B 37/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアと該コアを被覆するカバーを有するソ
    リッドゴルフボールにおいて、シス1,4−結合を40%以
    上有するポリブタジエンゴムを含有する基材ゴム 100重
    量部に対し平均粒度5.0μm以下の不飽和カルボン酸金
    属塩20〜40重量部を配合してなるゴム組成物で前記コア
    を構成すると共に、アイオノマー樹脂とジエン系ゴムか
    らなっていてアイオノマー樹脂中にジエン系ゴムが5μ
    m以下の粒 子径で分散され、かつ該ジエン系ゴムが熱架
    橋されたショアーD硬度65以下の樹脂組成物で前記カバ
    ーを構成したソリッドゴルフボール。
  2. 【請求項2】前記不飽和カルボン酸金属塩の平均粒度が
    2.0〜3.5μm である請求項1記載のソリッドゴルフボ
    ール。
  3. 【請求項3】前記不飽和カルボン酸金属塩が、アクリル
    酸亜鉛および/又はメタクリル酸亜鉛である請求項1又
    は2記載のソリッドゴルフボール。
  4. 【請求項4】前記ゴム組成物に、さらに、前記基材ゴム
    100重量部に対し硫酸バリウムを10〜30重量部配合する
    請求項1、2、又は3記載のソリッドゴルフボール。
  5. 【請求項5】前記ジエン系ゴムがブタジエンゴムである
    請求項1乃至4のいずれか1項記載のソリッドゴルフボ
    ール。
  6. 【請求項6】前記分散されたジエン系ゴムの粒子径が0.
    1μm 〜5μm である請求項1乃 至5のいずれか1項記
    載のソリッドゴルフボール。
  7. 【請求項7】前記カバーのショアーD硬度が45〜62であ
    る請求項1乃至のいずれか1項記載のソリッドゴルフ
    ボール。
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