JP2002119613A - ソリッドゴルフボール - Google Patents

ソリッドゴルフボール

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JP2002119613A
JP2002119613A JP2000317765A JP2000317765A JP2002119613A JP 2002119613 A JP2002119613 A JP 2002119613A JP 2000317765 A JP2000317765 A JP 2000317765A JP 2000317765 A JP2000317765 A JP 2000317765A JP 2002119613 A JP2002119613 A JP 2002119613A
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golf ball
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rubber
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weight
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JP2000317765A
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Masatoshi Yokota
政利 横田
Satoshi Mano
聡 真野
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • C08K5/098Metal salts of carboxylic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
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    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/007Characteristics of the ball as a whole
    • A63B37/0072Characteristics of the ball as a whole with a specified number of layers
    • A63B37/0073Solid, i.e. formed of a single piece

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明により、良好な打球感を損なうことな
く、優れた反発性能を有するソリッドゴルフボールを提
供する。 【解決手段】 本発明は、(a)基材ゴム100重量部に
対して、(b)共架橋剤としての平均粒度6〜30μmを
有する炭素数3〜8個のα,β‐不飽和カルボン酸の金
属塩15〜50重量部、および(c)架橋開始剤0.1〜
1.0重量部を含有するゴム組成物を加硫成形して成る
ゴム層を少なくとも1層有するコアと該コア上に被覆形
成された1層以上のカバーから成ることを特徴とするソ
リッドゴルフボールに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な打球感を損
なうことなく、優れた反発性能を有するソリッドゴルフ
ボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ソリッドゴルフボールのコアには通常、
ポリブタジエン等の基材ゴムに、α,β‐不飽和カルボ
ン酸の金属塩等の共架橋剤および有機過酸化物等の架橋
開始剤、酸化亜鉛や硫酸バリウム等の充填材等を配合し
たゴム組成物の加硫(架橋)成形物が用いられている。
上記ゴム組成物において、架橋開始剤が熱によって開裂
して遊離基が生成し、この遊離基が基材ゴムや共架橋剤
を攻撃して、基材ゴム主鎖への共架橋剤のグラフトや基
材ゴムどうしの結合によって架橋されていると考えられ
ている。そのため、このような共架橋剤の分散性および
反応性はソリッドゴルフボールの各種物性に大きな影響
を及ぼすものである。
【0003】そこで、共架橋剤をコーティングしたり、
共架橋剤の平均粒度を小さくすることによって、共架橋
剤の分散性を向上することが提案されてきた(特開昭5
9‐141961号公報、特開昭60‐92781号公
報、特開平8‐196661号公報、特開平9‐235
413号公報、特開平11‐57068号公報、特開平
11‐57069号公報等)。
【0004】特開昭59‐141961号公報および特
開昭60‐92781号公報には、それぞれアクリル酸
亜鉛の粒子表面を高級脂肪酸および高級脂肪酸の金属塩
でコーティングすることによって、ゴム組成物中におけ
るアクリル酸亜鉛の分散性を向上させることが開示され
ている。特開平8‐196661号公報、特開平9‐2
35413号公報および特開平11‐57068号公報
には平均粒度5μm以下の不飽和カルボン酸金属塩、特
開平11‐57069号公報には粒度分布0.1〜5μ
mで平均粒度1〜4.5μmのアクリル酸亜鉛を共架橋
剤として用いたゴム組成物やソリッドゴルフボールが開
示されている。
【0005】しかしながら、得られるゴルフボールの反
発性能に関しては、架橋成形物中の基材ゴムと共架橋剤
との分子間結合より、基材ゴムどうしの分子間結合によ
る影響の方が大きいため、共架橋剤の粒度を小さくし過
ぎて分散性を過度に向上してしまうと、十分な反発性能
が得られなくなるという問題があった。これは共架橋剤
粒子の表面積が大きくなり過ぎて、共架橋剤と基材ゴム
との反応性が高くなって、基材ゴムどうしの反応性が低
下するためであると考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来のゴルフボールの有する問題点を解決し、良好な
打球感を損なうことなく、優れた反発性能を有するソリ
ッドゴルフボールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、コア用のゴム組成
物中の共架橋剤の平均粒度および配合量、並びに架橋開
始剤の配合量を特定範囲内に規定することによって、良
好な打球感を損なうことなく、優れた反発性能を有する
ソリッドゴルフボールが得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、(a)基材ゴム100重量部
に対して、(b)共架橋剤としての平均粒度6〜30μm
を有する炭素数3〜8個のα,β‐不飽和カルボン酸の
金属塩15〜50重量部、および(c)架橋開始剤0.1
〜1.0重量部を含有するゴム組成物を加硫成形して成
るゴム層を少なくとも1層有するコアと該コア上に被覆
形成された1層以上のカバーから成ることを特徴とする
ソリッドゴルフボールに関する。
【0009】更に、本発明は、(a)基材ゴム100重量
部に対して、(b)共架橋剤としての平均粒度6〜30μ
mを有する炭素数3〜8個のα,β‐不飽和カルボン酸
の金属塩15〜50重量部、および(c)架橋開始剤0.
1〜1.0重量部を含有するゴム組成物を加硫成形して
成ることを特徴とするワンピースソリッドゴルフボール
に関する。
【0010】上記ゴム組成物中での共架橋剤はゴム練り
の段階では粒子(凝集塊)として分散しており、架橋反
応時に基材ゴム中で溶融して更に微分散しながら基材ゴ
ムと架橋反応を行う。従って、平均粒度の非常に小さな
共架橋剤では過度に微分散してしまうため、共架橋剤と
基材ゴムの反応性が高くなり過ぎて、基材ゴムどうしの
反応性が低下してしまう。そこで、本発明では、適度に
大きな平均粒度を有する共架橋剤を用いることによっ
て、ゴム練り後に共架橋剤粒子が適度に分散し、かつそ
の粒子が適度な大きさを維持して表面積が過度に大きく
なるのを抑え、更に架橋開始剤の配合量を小さくするこ
とを組合せて、共架橋剤と基材ゴムとの反応性が高くな
り過ぎるのを抑制し、基材ゴムどうしの反応性を向上す
ることによって、反発性能が向上することを見出したも
のである。
【0011】共架橋剤が粒子のまま反応するために、そ
の内部での共架橋剤どうしの反応も起こり、架橋後も共
架橋剤の粒子が存在すると考えられる。一般に、そのよ
うな架橋された共架橋剤粒子は、基材ゴムより硬いた
め、同一重量使用した場合には粒子サイズが大きいもの
ほど、コアとしての硬度は小さくなる。従って、適度に
大きな平均粒度を有する共架橋剤を用いることによっ
て、得られるコアやゴルフボールがより軟らかくなって
打球感が向上する。
【0012】即ち、本発明のゴルフボールでは、コア用
のゴム組成物中の共架橋剤の平均粒度を適正化し、かつ
架橋開始剤の配合量を従来より低くすることを組み合わ
せることによって、架橋反応における共架橋剤と基材ゴ
ムとの反応性が高くなり過ぎるのを抑制し、反発性能に
より大きな影響を与える基材ゴムどうしの反応性を向上
させて、反発性能を向上することを見出したものであ
る。
【0013】本発明のソリッドゴルフボールでは1層以
上のコアの上に1層以上のカバーを被覆する。コアは基
本的に、基材ゴム、共架橋剤としてのα,β‐不飽和カ
ルボン酸の金属塩、架橋開始剤を含有するゴム組成物
を、通常のソリッドコアに用いられる方法、条件を用い
て加熱圧縮加硫することにより得られる。
【0014】本発明のゴルフボールのコアに用いられる
基材ゴムとしては、シス‐1,4‐結合少なくとも40
%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは90%
以上を有するいわゆるハイシスポリブタジエンゴムが得
られるゴルフボールの反発性能が優れることから好まし
く、所望により上記ポリブタジエンゴムには、天然ゴ
ム、ポリイソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴ
ム、ニトリルゴム、エチレン‐プロピレン‐ジエンゴム
(EPDM)等を配合してもよい。
【0015】共架橋剤は、炭素数3〜8個のα,β‐不
飽和カルボン酸の金属塩である。α,β‐不飽和カルボ
ン酸のとしては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマル酸等が挙げられ、高い反発性を付与すること
からアクリル酸が好ましい。金属塩の金属としては、亜
鉛、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニ
ウム等が挙げられ、特に亜鉛が好ましい。従って、共架
橋剤としては、アクリル酸亜鉛が好適である。本発明の
コア用ゴム組成物に用いられる共架橋剤は、平均粒度6
〜30μmを有することを要件とするが、好ましくは8
〜25μm、より好ましくは10〜15μmである。上
記共架橋剤の平均粒度が6μm未満では、ゴム組成物中
での分散性がよくなり過ぎて、基材ゴムどうしの反応性
を向上して反発性能を向上する効果が十分に得られなく
なる。上記共架橋剤の平均粒度が30μmを超えると、
共架橋剤粒子が大きくなり過ぎて、得られるゴルフボー
ルの特性のバラツキが大きくなる。上記共架橋剤の配合
量は、基材ゴム100重量部に対して、15〜50重量
部、好ましくは20〜45重量部、より好ましくは20
〜40重量部である。上記配合量が15重量部より少な
いと、軟らかくなり過ぎて反発性が悪いものとなる。上
記配合量が50重量部より多いと、硬くなり過ぎて打球
感が悪くなる。
【0016】架橋開始剤としては、有機過酸化物、例え
ばジクミルパーオキサイド、1,1‐ビス(t‐ブチルパ
ーオキシ)‐3,3,5‐トリメチルシクロヘキサン、2,
5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐ブチルパーオキシ)ヘキ
サン、ジ‐t‐ブチルパーオキサイドが挙げられ、ジク
ミルパーオキサイドが好適である。かかる有機過酸化物
は、熱により分解してラジカルを生じ、上記共架橋剤と
基材ゴムとの間の架橋反応の反応性を向上させるもので
ある。
【0017】本発明のコア用ゴム組成物に用いられる架
橋開始剤の配合量は、基材ゴム100重量部に対して、
0.1〜1.0重量部であることを要件とするが、好ま
しくは0.2〜0.8重量部、より好ましくは0.3〜
0.8重量部である。0.1重量部未満では軟らかくな
り過ぎて高い反発性が得られず、1.0重量部を越える
と架橋開始剤が多くなり過ぎて共架橋剤と基材ゴムとの
反応性が高くなって、平均粒度の大きな共架橋剤を用い
る効果が十分に得られなくなる。
【0018】また、上記基材ゴム、共架橋剤および架橋
開始剤を含有するゴム組成物を加硫成形してなるゴム層
の体積(ゴム層が複数層ある場合はその合計体積)V1
とゴルフボールの体積V2との体積比(V1/V2)は、
0.3〜0.9、好ましくは0.5〜0.85、より好
ましくは0.6〜0.8であることが望ましい。上記体
積比が0.3未満では本発明の反発性能を向上する効果
が十分に得られなくなり、0.9を超えるとカバー層が
薄くなって耐久性が低下する。
【0019】更に本発明のゴルフボールのコアには、必
要に応じて、充填材(例えば、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム等)、老化防止剤またはしゃく解
剤、その他ソリッドゴルフボールのコアの製造に通常使
用し得る成分を適宜配合してもよい。尚、使用する場
合、ポリブタジエン100重量部に対して、充填材は5
〜30重量部、老化防止剤は0.2〜0.5重量部が好
ましい。
【0020】本発明のゴルフボールに用いられるコアは
一般に、前述のゴム組成物を金型内で130〜180
℃、圧力2.8〜9.8MPaで10〜50分間加硫成
形することにより得ることができる。本発明のゴルフボ
ールでは、コアの直径は30〜42mm、好ましくは3
2〜40mmである。上記コアの直径が30mmより小
さいと、コアが小さくなり過ぎて、コアの効果が十分に
得られなくなり、反発性能および打球感が悪くなる。上
記コアの直径が42mmより大きいとカバーの厚さが小
さくなり、カバーによる被覆が困難となる。
【0021】本発明のゴルフボールのコアは初期荷重9
8Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したと
きまでの変形量2.0〜6.0mm、好ましくは2.5
〜5.0mm、より好ましくは2.8〜4.5mmを有
することが望ましい。2.0mmより小さいとコアが硬
くなり過ぎて、得られたゴルフボールの打球感が悪くな
り、6.0mmより大きいとコアが軟らかくなり過ぎ
て、得られたゴルフボールの耐久性が低下し、また反発
性が悪くなる。
【0022】本発明に用いられるコアは、単層構造であ
っても2層以上の多層構造であってもよい。多層構造を
有するコアの場合、上記ゴム組成物は1層のみに用いて
も、2層以上に用いてもよく、またどの位置の層に用い
ても構わない。また、本発明では、上記ゴム組成物のみ
を加硫成形して成るワンピースソリッドゴルフボールと
することもできる。
【0023】上記のようにして得られたコア上には、次
いでカバーを被覆する。本発明のゴルフボールに用いら
れるカバーは、通常ゴルフボールカバーに用いられるも
のであれば特に限定されるものではないが、熱可塑性樹
脂、例えばアイオノマー樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、熱可塑性エラストマー等が挙げられ、
それぞれ単独または2種以上の混合物として用いてもよ
い。また熱硬化性のポリウレタン系エラストマーやバラ
タ(トランスポリイソプレン)を用いてもよい。
【0024】上記アイオノマー樹脂としては、エチレン
とα,β‐不飽和カルボン酸との共重合体中のカルボキ
シル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、
またはエチレンとα,β‐不飽和カルボン酸とα,β‐不
飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキ
シル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもので
ある。上記のα,β‐不飽和カルボン酸としては、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、
クロトン酸等が挙げられ、特にアクリル酸とメタクリル
酸が好ましい。また、α,β‐不飽和カルボン酸エステ
ルとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル
酸、マレイン酸等のメチル、エチル、プロピル、n‐ブ
チル、イソブチルエステル等が用いられ、特にアクリル
酸エステルとメタクリル酸エステルが好ましい。上記エ
チレンとα,β‐不飽和カルボン酸との共重合体中や、
エチレンとα,β‐不飽和カルボン酸とα,β‐不飽和カ
ルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基
の少なくとも一部を中和する金属イオンとしては、ナト
リウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、カルシウ
ム、亜鉛、バリウム、アルミニウム、錫、ジルコニウ
ム、カドミウムイオン等が挙げられるが、特にナトリウ
ム、亜鉛、マグネシウムイオンが反発性、耐久性等から
よく用いられ好ましい。
【0025】上記アイオノマー樹脂の具体例としては、
それだけに限定されないが、ハイミラン(Hi‐mil
an)1555、ハイミラン1557、ハイミラン16
05、ハイミラン1702、ハイミラン1705、ハイ
ミラン1706、ハイミラン1707、ハイミラン18
55(三井デュポンポリケミカル社製)、サーリン(Su
rlyn)8945、サーリン9945、サーリン63
20、サーリン8320、サーリン9320(デュポン
社製)、アイオテック(Iotek)7010、アイオテ
ック8000(エクソン(Exxon)社製)等を例示す
ることができる。これらのアイオノマーは、上記例示の
ものをそれぞれ単独または2種以上の混合物として用い
てもよい。
【0026】上記熱可塑性エラストマーとしては、例え
ば東レ(株)から商品名「ペバックス」で市販されている
(例えば、「ペバックス2533」)ポリアミド系熱可
塑性エラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名「ハ
イトレル」で市販されている(例えば、「ハイトレル3
548」、「ハイトレル4047」)ポリエステル系熱
可塑性エラストマー、武田バーディシェウレタン工業
(株)から商品名「エラストラン」で市販されている(例
えば、「エラストランET880」)ポリウレタン系熱
可塑性エラストマー、大日本インキ化学工業(株)から商
品名「パンデックス」で市販されている(例えば、「パ
ンデックスT‐8180」)ポリウレタン系熱可塑性エ
ラストマー、三菱化学(株)から商品名「ラバロン」で
市販されている(例えば、「ラバロンSR04」)スチ
レン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0027】また、本発明において、上記カバー用組成
物には、主成分としての上記樹脂の他に必要に応じて、
硫酸バリウム等の充填剤や二酸化チタン等の着色剤や、
その他の添加剤、例えば分散剤、老化防止剤、紫外線吸
収剤、光安定剤並びに蛍光材料または蛍光増白剤等を、
ゴルフボールカバーによる所望の特性が損なわれない範
囲で含有していてもよいが、通常、着色剤の配合量は
0.01〜10.0重量部が好ましい。
【0028】本発明のカバーは、ゴルフボールのカバー
の形成に使用されている一般に公知の方法を用いて形成
することができ、特に限定されるものではない。熱可塑
性樹脂の場合、カバー用組成物を予め半球殻状のハーフ
シェルに成形し、それを2枚用いてソリッドコアを包
み、加圧成形するか、または上記カバー用組成物を直接
コア上に射出成形してコアを包み込む方法を用いてもよ
い。
【0029】上記カバーの厚さは、0.5〜6.0m
m、好ましくは1.0〜4.0mmであり、より好まし
くは1.5〜3.0mmである。0.5mmより小さい
と薄くなり過ぎて耐久性が低下し、反発性能も低下し、
6.0mmより大きいと打球感が悪くなる。
【0030】カバー成形時に、必要に応じて、ボール表
面にディンプルを形成し、また、カバー成形後、ペイン
ト仕上げ、スタンプ等も必要に応じて施し得る。上記デ
ィンプルの数、形状、大きさ等につていは特に限定しな
い。ペイントは、白色や所望の色のエナメル塗料であっ
てもよく、またクリアー塗料であってもよい。上記塗料
には、所望により、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定
剤並びに蛍光材料または蛍光増白剤等のその他添加剤を
配合してもよい。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。但し、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0032】アクリル酸亜鉛の調製 酸化亜鉛と3倍重量のトルエンを反応容器に入れて、撹
拌しながら懸濁させ、モル比で酸化亜鉛の2倍のアクリ
ル酸を滴下し、混合して常温で1時間反応させた。反応
終了後、3時間減圧加熱して、生成水とトルエンを留
出、乾燥させて固塊状のアクリル酸亜鉛を得た。得られ
たアクリル酸亜鉛を粉砕機により粉砕し、篩によって分
級してアクリル酸亜鉛I〜IVを得た。得られた4種のア
クリル酸亜鉛の平均粒度を測定し、以下の表1に示す。
試験方法は後記の通り行った。
【0033】
【表1】
【0034】コアの作製 得られたアクリル酸亜鉛I〜IVを用いて、以下の表2お
よび3に示した配合のコア用ゴム組成物をニーダーおよ
び混練ロールを用いて混練し、160℃で30分間金型
内で加熱プレスすることにより直径38.4mmおよび重
量34.6gを有するコアを得た。
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】(注1)商品名、JSR(株)製のハイシス
ポリブタジエンゴム(シス‐1,4‐ポリブタジエン含
有:96%)
【0038】カバー用組成物の調製 以下の表4に示すカバー用配合材料を二軸混練押出機に
よりミキシングし、ペレット状のカバー用組成物を得
た。押出条件は、 スクリュー径 45mm スクリュー回転数 200rpm スクリューL/D 35 であり、配合物は押出機のダイの位置で200〜260
℃に加熱された。
【0039】
【表4】
【0040】(注2)商品名、三井デュポンポリケミカル
(株)製のナトリウムイオン中和エチレン‐メタクリル
酸共重合体系アイオノマー樹脂 (注3)商品名、三井デュポンポリケミカル(株)製の亜
鉛イオン中和エチレン‐メタクリル酸共重合体系アイオ
ノマー樹脂
【0041】実施例1〜4および比較例1〜7 得られたカバー用組成物を上記コア上に射出成形して厚
さ2.3mmのカバー層を形成し、表面にウレタン製の
クリアーペイントを塗装して、直径42.7mmおよび
重量45.4gを有するゴルフボールを得た。得られた
ゴルフボールの圧縮変形量、反発係数および打球感を測
定、または評価し、その結果を以下の表5および6に示
した。試験方法は以下の通り行った。
【0042】(試験方法) 平均粒度 堀場製作所製のレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置
LA‐910を用いて測定した。
【0043】圧縮変形量 コアに初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重127
5Nを負荷したときまでの変形量を測定することにより
決定した。
【0044】反発係数 各ゴルフボールに198.4gのアルミニウム製円筒物
を45m/秒の速度で打ち出して衝突させ、衝突前後の
上記円筒物およびゴルフボールの速度を測定し、それぞ
れの速度および重量から各ゴルフボールの反発係数を算
出した。測定は各ゴルフボールについて12個ずつ行っ
て、その平均値を各ゴルフボールの反発係数とした。比
較例1の反発係数を100とした指数で表示した。この
数値が大きい程、反発性能が優れていることを示す。
【0045】打球感 ハンディキャップ15以下のアマチュアゴルファー20
人により、ウッド1番クラブ(ドライバー、W#1)を
用いた実打テストを行い、打撃時の衝撃の大きさと反発
感の有り無しとを評価し、最も多い評価をそのゴルフボ
ールの結果とした。評価基準は以下の通りである。 評価基準(衝撃性) ○ … 衝撃が小さくて打球感が良好 △ … 衝撃が多少大きい × … 衝撃が大きく悪い 評価基準(反発感) ○ … 反発感があり良好 △ … 多少重い感じで反発感が小さい × … 反発感のない重い打球感であり悪い
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】以上の結果より、実施例1〜4のゴルフボ
ールは、比較例1〜7のゴルフボールに比べて、優れた
反発性能を有し、かつ良好な打球感を有することがわか
った。
【0049】これに対して、比較例1および2のゴルフ
ボールは、アクリル酸亜鉛の平均粒度が小さすぎるた
め、ゴム組成物中での分散性がよくなり過ぎて、基材ゴ
ムどうしの反応性を向上して反発性能を向上する効果が
十分に得られなくなり、反発係数が小さくなっている。
【0050】比較例3および5のゴルフボールは、アク
リル酸亜鉛の配合量が少ないため軟らかくなり過ぎて反
発係数が小さくなっており、ジクミルパーオキサイドの
配合量が多いため、アクリル酸亜鉛とポリブタジエンと
の反応性が高くなって、平均粒度の大きな共架橋剤を用
いる効果が十分に得られなくなり、反発係数が非常に小
さくなっている。加えて、打球感も反発感のない重くて
悪いものとなっている。
【0051】比較例4および6のゴルフボールは、アク
リル酸亜鉛の配合量が多いため、硬くなり過ぎて、打撃
時の衝撃が大きくて悪い打球感となっている。比較例7
のゴルフボールは、ジクミルパーオキサイドの配合量が
多いため、硬くなり過ぎて打撃時の衝撃が大きくて悪い
打球感となっている。
【0052】
【発明の効果】本発明のソリッドゴルフボールは、コア
用のゴム組成物中の共架橋剤の平均粒度および配合量、
並びに架橋開始剤の配合量を特定範囲内に規定すること
によって、良好な打球感を損なうことなく、反発性能を
向上させ得たものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)基材ゴム100重量部に対して、 (b)共架橋剤としての平均粒度6〜30μmを有する炭
    素数3〜8個のα,β‐不飽和カルボン酸の金属塩15
    〜50重量部、および (c)架橋開始剤0.1〜1.0重量部を含有するゴム組
    成物を加硫成形して成るゴム層を少なくとも1層有する
    コアと該コア上に被覆形成された1層以上のカバーから
    成ることを特徴とするソリッドゴルフボール。
  2. 【請求項2】 前記共架橋剤がアクリル酸亜鉛である請
    求項1記載のソリッドゴルフボール。
  3. 【請求項3】 前記共架橋剤が平均粒度8〜25μmを
    有する請求項1記載のソリッドゴルフボール。
  4. 【請求項4】 (a)基材ゴム100重量部に対して、 (b)共架橋剤としての平均粒度6〜30μmを有する炭
    素数3〜8個のα,β‐不飽和カルボン酸の金属塩15
    〜50重量部、および (c)架橋開始剤0.1〜1.0重量部を含有するゴム組
    成物を加硫成形して成ることを特徴とするワンピースソ
    リッドゴルフボール。
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