JPH10219052A - エラストマー組成物 - Google Patents
エラストマー組成物Info
- Publication number
- JPH10219052A JPH10219052A JP9028901A JP2890197A JPH10219052A JP H10219052 A JPH10219052 A JP H10219052A JP 9028901 A JP9028901 A JP 9028901A JP 2890197 A JP2890197 A JP 2890197A JP H10219052 A JPH10219052 A JP H10219052A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ionomer resin
- acrylic rubber
- elastomer composition
- golf ball
- durability
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 反発性が良好であって耐久性に優れたエラス
トマー組成物、特にゴルフボール用カバー材として用い
たときには反発性、耐久性を損なうことなく糸巻きゴル
フボールと同等のソフトな打球感を有し、かつ外観が良
好であるゴルフボールを得ることができるエラストマー
組成物を提供すること。 【解決手段】 本発明のエラストマー組成物は、アイオ
ノマー樹脂５０〜９０重量部とアクリルゴム１０〜５０
重量部からなり、アイオノマー樹脂の連続相中にアクリ
ルゴムが分散されたものである。
トマー組成物、特にゴルフボール用カバー材として用い
たときには反発性、耐久性を損なうことなく糸巻きゴル
フボールと同等のソフトな打球感を有し、かつ外観が良
好であるゴルフボールを得ることができるエラストマー
組成物を提供すること。 【解決手段】 本発明のエラストマー組成物は、アイオ
ノマー樹脂５０〜９０重量部とアクリルゴム１０〜５０
重量部からなり、アイオノマー樹脂の連続相中にアクリ
ルゴムが分散されたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、反発性が良好であ
って耐久性に優れたエラストマー組成物に関し、特にゴ
ルフボール用カバー材として用いたときには反発性、耐
久性を損なうことなく糸巻きゴルフボールと同等のソフ
トな打球感を有し、かつ外観が良好であるゴルフボール
を得ることができるエラストマー組成物に関する。
って耐久性に優れたエラストマー組成物に関し、特にゴ
ルフボール用カバー材として用いたときには反発性、耐
久性を損なうことなく糸巻きゴルフボールと同等のソフ
トな打球感を有し、かつ外観が良好であるゴルフボール
を得ることができるエラストマー組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に使用されているゴルフボールに
は、糸巻きゴルフボールとツーピースゴルフボールが存
在する。ツーピースゴルフボールは、ゴム組成物からな
るコアを耐衝撃性、反発性に優れるアイオノマー樹脂
（イオン性エチレン系共重合樹脂）等のカバー材で被覆
して構成される。このツーピースゴルフボールは、飛距
離が大きく、耐久性にも優れるので多くのゴルファーが
使用している。しかし、打撃時のフィーリングが硬質な
ため、打球感については、糸巻きゴルフボールのソフト
な打球感を好むゴルファーが多く、近年、糸巻きゴルフ
ボールの打球感に近いソフトな打球感を有するツーピー
スゴルフボールの開発が望まれていた。
は、糸巻きゴルフボールとツーピースゴルフボールが存
在する。ツーピースゴルフボールは、ゴム組成物からな
るコアを耐衝撃性、反発性に優れるアイオノマー樹脂
（イオン性エチレン系共重合樹脂）等のカバー材で被覆
して構成される。このツーピースゴルフボールは、飛距
離が大きく、耐久性にも優れるので多くのゴルファーが
使用している。しかし、打撃時のフィーリングが硬質な
ため、打球感については、糸巻きゴルフボールのソフト
な打球感を好むゴルファーが多く、近年、糸巻きゴルフ
ボールの打球感に近いソフトな打球感を有するツーピー
スゴルフボールの開発が望まれていた。
【０００３】従来、ツーピースゴルフボールを軟質化し
て打球感をソフトにするために、硬度の高いアイオノマ
ー樹脂と低硬度のアイオノマー樹脂を混合した軟質のア
イオノマー樹脂混合物をゴルフボールのカバー材として
用いたり（特開平１−３０８５７７号公報、特開平５−
３９３１号公報）、各種のゴム、エラストマーをブレン
ドして用いたりしている（特開平６−７９０１７号公
報、特開平４−３５９０２５号公報、特開昭６１−７８
８５５号公報、特開昭６１−３６３４７号公報、特開昭
５５−１３３４４０号公報、米国特許3,454,676 ）。し
かし、アイオノマー樹脂は硬度が低くなるに従い反発弾
性も低下するために、高硬度アイオノマー樹脂と反発弾
性の低い低硬度アイオノマー樹脂を混合すると、得られ
た軟質なアイオノマー樹脂混合物の反発性が低下した
り、異質の材料をブレンドしていることで混ざりがわる
いので耐久性や研磨後のゴルフボールの外観が悪化する
という問題があった。
て打球感をソフトにするために、硬度の高いアイオノマ
ー樹脂と低硬度のアイオノマー樹脂を混合した軟質のア
イオノマー樹脂混合物をゴルフボールのカバー材として
用いたり（特開平１−３０８５７７号公報、特開平５−
３９３１号公報）、各種のゴム、エラストマーをブレン
ドして用いたりしている（特開平６−７９０１７号公
報、特開平４−３５９０２５号公報、特開昭６１−７８
８５５号公報、特開昭６１−３６３４７号公報、特開昭
５５−１３３４４０号公報、米国特許3,454,676 ）。し
かし、アイオノマー樹脂は硬度が低くなるに従い反発弾
性も低下するために、高硬度アイオノマー樹脂と反発弾
性の低い低硬度アイオノマー樹脂を混合すると、得られ
た軟質なアイオノマー樹脂混合物の反発性が低下した
り、異質の材料をブレンドしていることで混ざりがわる
いので耐久性や研磨後のゴルフボールの外観が悪化する
という問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、反発
性が良好であって耐久性に優れたエラストマー組成物、
特にゴルフボール用カバー材として用いたときには反発
性、耐久性を損なうことなく糸巻きゴルフボールと同等
のソフトな打球感を有し、かつ外観が良好であるゴルフ
ボールを得ることができるエラストマー組成物を提供す
ることである。
性が良好であって耐久性に優れたエラストマー組成物、
特にゴルフボール用カバー材として用いたときには反発
性、耐久性を損なうことなく糸巻きゴルフボールと同等
のソフトな打球感を有し、かつ外観が良好であるゴルフ
ボールを得ることができるエラストマー組成物を提供す
ることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のエラストマー組
成物は、アイオノマー樹脂５０〜９０重量部とアクリル
ゴム１０〜５０重量部からなり、アイオノマー樹脂の連
続相中にアクリルゴムが分散してなることを特徴とす
る。このようにアイオノマー樹脂の連続相中にアクリル
ゴムが分散して不連続相を形成した状態となっているた
めに、上記目的の達成が可能となる。
成物は、アイオノマー樹脂５０〜９０重量部とアクリル
ゴム１０〜５０重量部からなり、アイオノマー樹脂の連
続相中にアクリルゴムが分散してなることを特徴とす
る。このようにアイオノマー樹脂の連続相中にアクリル
ゴムが分散して不連続相を形成した状態となっているた
めに、上記目的の達成が可能となる。
【０００６】
(1) アイオノマー樹脂 アイオノマー樹脂は、エチレン−不飽和カルボン酸系共
重合体をベース樹脂とするものであって、例えば、エチ
レン−不飽和カルボン酸系共重合体と陽イオンを供給し
得る金属化合物から得られる。
重合体をベース樹脂とするものであって、例えば、エチ
レン−不飽和カルボン酸系共重合体と陽イオンを供給し
得る金属化合物から得られる。
【０００７】エチレン−不飽和カルボン酸系共重合体
は、例えば、エチレンと炭素数３〜６の不飽和カルボン
酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、あるいは安息香酸ビニル等との共重合体であ
る。陽イオンを供給し得る金属化合物は、例えば、アル
カリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属等の蟻酸塩、酢
酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素酸塩、酸化物、水酸化
物、アルコキシド等である。金属の種類としては、Na、
Zn、Li、Mg、Mn、Ca、Co、Ｋ等である。
は、例えば、エチレンと炭素数３〜６の不飽和カルボン
酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、あるいは安息香酸ビニル等との共重合体であ
る。陽イオンを供給し得る金属化合物は、例えば、アル
カリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属等の蟻酸塩、酢
酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素酸塩、酸化物、水酸化
物、アルコキシド等である。金属の種類としては、Na、
Zn、Li、Mg、Mn、Ca、Co、Ｋ等である。
【０００８】アイオノマー樹脂は、ショアーＤ硬度が５
５以上８０未満であるのが好ましい（５５≦ショアーＤ
硬度＜８０）。ショアーＤ硬度が５５以上としたのは、
アイオノマー樹脂は硬度が高いものほど反発弾性が高い
ためである。また、ショアーＤ硬度が８０以上では、ア
クリルゴムを混合してもその効果が無く、得られたゴル
フボールの打球感が硬くなり過ぎてしまう。
５以上８０未満であるのが好ましい（５５≦ショアーＤ
硬度＜８０）。ショアーＤ硬度が５５以上としたのは、
アイオノマー樹脂は硬度が高いものほど反発弾性が高い
ためである。また、ショアーＤ硬度が８０以上では、ア
クリルゴムを混合してもその効果が無く、得られたゴル
フボールの打球感が硬くなり過ぎてしまう。
【０００９】このアイオノマー樹脂としては、例えば、
エチレンとメタクリル酸との共重合体の金属塩が挙げら
れる。このアイオノマー樹脂は公知のものであって、市
販されているものとしては、例えば、三井デュポン・ポ
リケミカル社製のハイミラン１６０５、ハイミラン１７
０６、ハイミラン１７０７、ハイミランＡＭ７３１５、
ハイミランＡＭ７３１７、ハイミランＡＭ７３１８等が
ある。
エチレンとメタクリル酸との共重合体の金属塩が挙げら
れる。このアイオノマー樹脂は公知のものであって、市
販されているものとしては、例えば、三井デュポン・ポ
リケミカル社製のハイミラン１６０５、ハイミラン１７
０６、ハイミラン１７０７、ハイミランＡＭ７３１５、
ハイミランＡＭ７３１７、ハイミランＡＭ７３１８等が
ある。
【００１０】(2) アクリルゴム アクリルゴムとしては、特に限定されるものではなく、
例えば市販品を用いればよい。市販品としては、例え
ば、日本合成ゴム社製、日本ゼオン社製、日本メクトロ
ン社製、日信化学社製、トウペ社製のものがある。なか
でも、好ましくはガラス転移温度の低い耐寒グレードや
超耐寒グレードを用いるとよい。
例えば市販品を用いればよい。市販品としては、例え
ば、日本合成ゴム社製、日本ゼオン社製、日本メクトロ
ン社製、日信化学社製、トウペ社製のものがある。なか
でも、好ましくはガラス転移温度の低い耐寒グレードや
超耐寒グレードを用いるとよい。
【００１１】(3) 本発明のエラストマー組成物 アイオノマー樹脂５０〜９０重量部とアクリルゴム１０
〜５０重量部からなる。アイオノマー樹脂が５０重量部
未満ではゴルフボールのカバー材として用いたときにそ
のカバー材の硬度が低下し、打球感が柔らか過ぎること
になり、一方、９０重量部を超えるとアクリルゴムによ
る軟質化が不十分になり、打球感が硬すぎてしまう。こ
こで、カバー材とは、ゴルフボールのカバーを構成する
材料をいう。カバーは、ゴルフボールのコアを被覆する
部分であって、１層又は２層以上からなる。本発明のエ
ラストマー組成物は、ゴルフボールのカバー材以外に
も、ゴルフボールのコア材やその他のスポーツ用品、自
動車用部品等にも使用可能である。
〜５０重量部からなる。アイオノマー樹脂が５０重量部
未満ではゴルフボールのカバー材として用いたときにそ
のカバー材の硬度が低下し、打球感が柔らか過ぎること
になり、一方、９０重量部を超えるとアクリルゴムによ
る軟質化が不十分になり、打球感が硬すぎてしまう。こ
こで、カバー材とは、ゴルフボールのカバーを構成する
材料をいう。カバーは、ゴルフボールのコアを被覆する
部分であって、１層又は２層以上からなる。本発明のエ
ラストマー組成物は、ゴルフボールのカバー材以外に
も、ゴルフボールのコア材やその他のスポーツ用品、自
動車用部品等にも使用可能である。
【００１２】また、本発明のエラストマー組成物は、動
的に架橋されたアクリルゴムがアイオノマー樹脂の連続
相中に分散した状態にあり、分散されたアクリルゴムの
粒子径は、５μｍ以下であることが好ましく、０．１〜
５μｍであることがさらに好ましい。アクリルゴムの粒
子径が５μｍよりも大きい場合は、耐久性、外観が悪化
するためである。アクリルゴムが全く架橋されていない
場合には、カバー材の反発性、耐久性、外観が悪化す
る。少なくともアクリルゴムの一部が架橋されているこ
とが好ましい。架橋剤としては、有機過酸化物以外を用
いることが好ましい。例えば、金属石けん／硫黄、ヘキ
サメチレンジアミンカルバメートや N,N'-ジシアナミル
インデン-1,6- ヘキサジアミン等のアミン化合物、アミ
ン化合物／硫黄、アンモニウムベンゾエート、ジメチル
ジチオカルバミン酸亜鉛、2-メルカプトイミダゾリン／
鉛丹等が用いられる。ここで、外観の悪化とは、カバー
材が毛羽立って見た目が悪くなることをいう。
的に架橋されたアクリルゴムがアイオノマー樹脂の連続
相中に分散した状態にあり、分散されたアクリルゴムの
粒子径は、５μｍ以下であることが好ましく、０．１〜
５μｍであることがさらに好ましい。アクリルゴムの粒
子径が５μｍよりも大きい場合は、耐久性、外観が悪化
するためである。アクリルゴムが全く架橋されていない
場合には、カバー材の反発性、耐久性、外観が悪化す
る。少なくともアクリルゴムの一部が架橋されているこ
とが好ましい。架橋剤としては、有機過酸化物以外を用
いることが好ましい。例えば、金属石けん／硫黄、ヘキ
サメチレンジアミンカルバメートや N,N'-ジシアナミル
インデン-1,6- ヘキサジアミン等のアミン化合物、アミ
ン化合物／硫黄、アンモニウムベンゾエート、ジメチル
ジチオカルバミン酸亜鉛、2-メルカプトイミダゾリン／
鉛丹等が用いられる。ここで、外観の悪化とは、カバー
材が毛羽立って見た目が悪くなることをいう。
【００１３】架橋剤として有機過酸化物を用いてアクリ
ルゴムを架橋するとアイオノマー樹脂も同時に架橋され
てしまうので、アイオノマー樹脂とアクリルゴムからな
るエラストマー組成物の流動性が著しく低下し、成形不
可能となるためである。 (4) 本発明のエラストマー組成物の製造方法 このエラストマー組成物を製造するには、アイオノマー
樹脂と未架橋アクリルゴムとを２軸押出機を用いて混練
し、混練の最終段階で架橋剤を添加し、該アクリルゴム
を動的に架橋させると共にアイオノマー樹脂中に分散さ
せればよい。この場合の混練は、混合機中で１０００／
秒以上のせん断速度で攪拌することにより行うのがよ
い。この攪拌によって、アクリルゴムがアイオノマー樹
脂中に良好に分散した状態になり、さらに、分散したア
クリルゴムの粒子径を５μｍ以下の微小なものにするこ
とができる。本発明のエラストマー組成物には、その他
のゴム、エラストマー、フィラー、顔料、加工助剤、安
定剤等を適宜添加してもよい。
ルゴムを架橋するとアイオノマー樹脂も同時に架橋され
てしまうので、アイオノマー樹脂とアクリルゴムからな
るエラストマー組成物の流動性が著しく低下し、成形不
可能となるためである。 (4) 本発明のエラストマー組成物の製造方法 このエラストマー組成物を製造するには、アイオノマー
樹脂と未架橋アクリルゴムとを２軸押出機を用いて混練
し、混練の最終段階で架橋剤を添加し、該アクリルゴム
を動的に架橋させると共にアイオノマー樹脂中に分散さ
せればよい。この場合の混練は、混合機中で１０００／
秒以上のせん断速度で攪拌することにより行うのがよ
い。この攪拌によって、アクリルゴムがアイオノマー樹
脂中に良好に分散した状態になり、さらに、分散したア
クリルゴムの粒子径を５μｍ以下の微小なものにするこ
とができる。本発明のエラストマー組成物には、その他
のゴム、エラストマー、フィラー、顔料、加工助剤、安
定剤等を適宜添加してもよい。
【００１４】
【実施例】表１および表２の上段に示した配合処方（重
量部表示）により混合温度１８０℃で、２軸押出機を用
い、せん断速度２０００／秒で溶融混練を行った。得ら
れた組成物（実施例１〜６、比較例１〜３）を、直径３
８．３mmで２．５４mm変形時のコンプレッション値８０
kgf のソリッドコアに、２．２mmの厚さに射出成形によ
り被覆してゴルフボールを得た。このゴルフボールにつ
き、反発性、耐久性、打撃感、カバーの外観を評価し
た。この結果を表１および表２に示す。
量部表示）により混合温度１８０℃で、２軸押出機を用
い、せん断速度２０００／秒で溶融混練を行った。得ら
れた組成物（実施例１〜６、比較例１〜３）を、直径３
８．３mmで２．５４mm変形時のコンプレッション値８０
kgf のソリッドコアに、２．２mmの厚さに射出成形によ
り被覆してゴルフボールを得た。このゴルフボールにつ
き、反発性、耐久性、打撃感、カバーの外観を評価し
た。この結果を表１および表２に示す。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【表２】
【００１７】注） ＊１ 三井デュポン・ポリケミカル
社製、ナトリウムイオン性エチレン−メタクリル酸系共
重合体、ショアーＤ硬度６７。 ＊２ 三井デュポン・ポリケミカル社製、亜鉛イオン性
エチレン−メタクリル酸系共重合体、ショアーＤ硬度６
６。 ＊３ 日本ゼオン社製、アクリルゴム（超耐寒グレー
ド）。
社製、ナトリウムイオン性エチレン−メタクリル酸系共
重合体、ショアーＤ硬度６７。 ＊２ 三井デュポン・ポリケミカル社製、亜鉛イオン性
エチレン−メタクリル酸系共重合体、ショアーＤ硬度６
６。 ＊３ 日本ゼオン社製、アクリルゴム（超耐寒グレー
ド）。
【００１８】＊４ 日本ゼオン社製、アクリルゴム（耐
寒グレード）。 ＊５ ステアリン酸ナトリウム／ステアリン酸カリウム
／硫黄＝2.5/1.0/0.3 重量部からなる架橋剤マスターバ
ッチ。 ＊６ 透過型電子顕微鏡観察時のアクリルゴムの粒子を
画像解析で求めた平均粒子径。
寒グレード）。 ＊５ ステアリン酸ナトリウム／ステアリン酸カリウム
／硫黄＝2.5/1.0/0.3 重量部からなる架橋剤マスターバ
ッチ。 ＊６ 透過型電子顕微鏡観察時のアクリルゴムの粒子を
画像解析で求めた平均粒子径。
【００１９】＊７ ショアーＤ硬度計を用い、２３℃で
測定した（ASTM D2240) 。 ＊８ スイングロボットを用いてドライバー（ウッドク
ラブ＃１）で４３ｍ／秒のヘッドスピードで打撃した時
のヘッドスピードに対するゴルフボールの初速比率で、
比較例１を１００とした場合の相対値。
測定した（ASTM D2240) 。 ＊８ スイングロボットを用いてドライバー（ウッドク
ラブ＃１）で４３ｍ／秒のヘッドスピードで打撃した時
のヘッドスピードに対するゴルフボールの初速比率で、
比較例１を１００とした場合の相対値。
【００２０】＊９ スイングロボットを用いてドライバ
ー（ウッドクラブ＃１）で４３ｍ／秒のヘッドスピード
で打撃した時のクラック発生までの打撃回数で、比較例
１を１００とした場合の相対値。数値の大きい方が耐久
性に優れる。 ＊10 プロゴルファーによるドライバー（ウッドクラブ
＃１）での打撃感。 ＊11 塗装後のボール表面を目視で検査。
ー（ウッドクラブ＃１）で４３ｍ／秒のヘッドスピード
で打撃した時のクラック発生までの打撃回数で、比較例
１を１００とした場合の相対値。数値の大きい方が耐久
性に優れる。 ＊10 プロゴルファーによるドライバー（ウッドクラブ
＃１）での打撃感。 ＊11 塗装後のボール表面を目視で検査。
【００２１】表２において、比較例１はアクリルゴムを
用いない場合であり、比較例２はアクリルゴムの使用量
が少なすぎる場合であり、比較例３はアクリルゴムの使
用量が多い多すぎる場合である。表１および表２から判
るように、本発明のエラストマー組成物（実施例１〜
６）は、比較例１〜３に比して反発性、耐久性、外観に
優れ、打球感がソフトである。
用いない場合であり、比較例２はアクリルゴムの使用量
が少なすぎる場合であり、比較例３はアクリルゴムの使
用量が多い多すぎる場合である。表１および表２から判
るように、本発明のエラストマー組成物（実施例１〜
６）は、比較例１〜３に比して反発性、耐久性、外観に
優れ、打球感がソフトである。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように本発明のエラストマ
ー組成物は、アイオノマー樹脂５０〜９０重量部とアク
リルゴム１０〜５０重量部からなり、アイオノマー樹脂
の連続相中にアクリルゴムが分散されているために、反
発性が良好であって耐久性に優れており、特にゴルフボ
ール用カバー材として用いたときには反発性、耐久性を
損なうことなく糸巻きゴルフボールと同等のソフトな打
球感を有し、かつ外観が良好であるゴルフボールを得る
ことができる。
ー組成物は、アイオノマー樹脂５０〜９０重量部とアク
リルゴム１０〜５０重量部からなり、アイオノマー樹脂
の連続相中にアクリルゴムが分散されているために、反
発性が良好であって耐久性に優れており、特にゴルフボ
ール用カバー材として用いたときには反発性、耐久性を
損なうことなく糸巻きゴルフボールと同等のソフトな打
球感を有し、かつ外観が良好であるゴルフボールを得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ //(Ｃ０８Ｌ 23/26 33:20）
Claims (5)
- 【請求項１】 アイオノマー樹脂５０〜９０重量部とア
クリルゴム１０〜５０重量部からなり、アイオノマー樹
脂の連続相中にアクリルゴムが分散されたエラストマー
組成物。 - 【請求項２】 前記分散されたアクリルゴムの粒子径が
５μｍ以下である請求項１記載のエラストマー組成物。 - 【請求項３】 前記アイオノマー樹脂のショアーＤ硬度
が５５以上８０未満である請求項１又は２記載のエラス
トマー組成物。 - 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれか１項記載のエ
ラストマー組成物からなるゴルフボール用組成物。 - 【請求項５】 請求項１乃至３のいずれか１項記載のエ
ラストマー組成物をカバー材として用いたゴルフボー
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9028901A JPH10219052A (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | エラストマー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9028901A JPH10219052A (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | エラストマー組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10219052A true JPH10219052A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12261319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9028901A Pending JPH10219052A (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | エラストマー組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10219052A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000043449A1 (en) * | 1999-01-22 | 2000-07-27 | Spalding Sports Worldwide, Inc. | Golf ball containing gel |
| KR100437321B1 (ko) * | 2001-06-04 | 2004-06-25 | 한국타이어 주식회사 | 모듈러스가 향상된 스틸코드 코팅용 고무조성물 |
| JP2007029668A (ja) * | 2004-08-05 | 2007-02-08 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール用材料、ゴルフボール、及びゴルフボール用材料の製造方法 |
-
1997
- 1997-02-13 JP JP9028901A patent/JPH10219052A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000043449A1 (en) * | 1999-01-22 | 2000-07-27 | Spalding Sports Worldwide, Inc. | Golf ball containing gel |
| GB2361436A (en) * | 1999-01-22 | 2001-10-24 | Spalding Sports Worldwide Inc | Golf ball containing gel |
| GB2361436B (en) * | 1999-01-22 | 2003-08-06 | Spalding Sports Worldwide Inc | Golf ball containing gel |
| KR100437321B1 (ko) * | 2001-06-04 | 2004-06-25 | 한국타이어 주식회사 | 모듈러스가 향상된 스틸코드 코팅용 고무조성물 |
| JP2007029668A (ja) * | 2004-08-05 | 2007-02-08 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール用材料、ゴルフボール、及びゴルフボール用材料の製造方法 |
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