JPH09154981A - 糸巻きゴルフボール - Google Patents
糸巻きゴルフボールInfo
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- JPH09154981A JPH09154981A JP7345658A JP34565895A JPH09154981A JP H09154981 A JPH09154981 A JP H09154981A JP 7345658 A JP7345658 A JP 7345658A JP 34565895 A JP34565895 A JP 34565895A JP H09154981 A JPH09154981 A JP H09154981A
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Abstract
飛行性能が優れた糸巻きゴルフボールを提供する。 【解決手段】 ゴム組成物の加硫成形物からなるセンタ
ーと、糸ゴム層と、カバーを有する糸巻きゴルフボール
において、上記センターの直径を30〜38mmにし、
かつ上記センターに初期荷重10kgをかけた状態から
終荷重30kgをかけたときまでの歪み量が1〜2.5
mmになるようにし、上記カバーの基材樹脂をアイオノ
マー樹脂と無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂とJIS−
A硬度が30〜90のエポキシ化熱可塑性樹脂との加熱
混合物で構成する。上記カバーの基材樹脂の各成分の割
合は、アイオノマー樹脂が30〜70重量%、無水マレ
イン酸変性熱可塑性樹脂が10〜69.5重量%、エポ
キシ化熱可塑性樹脂が0.5〜20重量%が好ましく、
カバー用組成物の曲げ剛性率は100〜250MPaが
好ましい。
Description
ルに関する。さらに詳しくは、本発明は、打球感(打球
時のフィーリング)およびコントロール性が良好で、か
つ飛行性能が優れた糸巻きゴルフボールに関する。
としては、アイオノマー樹脂が広範に使用されている
(例えば、特開昭49−49727号公報)。特にソリ
ッドコアを用いたツーピースソリッドゴルフボールで
は、ほとんどの場合、アイオノマー樹脂が用いられてい
る。これは、アイオノマー樹脂が他のカバー用基材樹脂
に比べて、加工性に優れ、かつ耐久性、耐カット性、反
撥性能などが優れているという理由によるものである。
高い硬度と剛性を有するため、糸巻きゴルフボールのカ
バー用基材樹脂として主に用いられているバラタ(トラ
ンスポリイソプレン)に比べて、打球感やコントロール
性(スピンのかけ易さ)の点で劣っている。特にアイオ
ノマー樹脂をカバー用基材樹脂として用いたゴルフボー
ルでは、打球時に“カチッ”という金属音がし、その
“カチッ”という金属音は、プロや上級者に不快感を与
えるものとして敬遠されている。
には、アイオノマー樹脂に、2〜8個の炭素原子を有す
るオレフィンと3〜8個の炭素原子を有する不飽和モノ
カルボン酸と2〜22個の炭素原子を有するアクリル酸
エステルとの三元共重合体のナトリウム塩または亜鉛塩
からなる軟質アイオノマー樹脂をブレンド(混合)する
ことによって、アイオノマー樹脂を軟質化し、打球感や
コントロール性を改善することが提案されている。
マー樹脂をブレンドした場合、打球感やコントロール性
は改善されるものの、飛行性能や耐カット性が低下する
ため、満足できる性能を有するゴルフボールは得られて
いない。
は、アイオノマー樹脂にグリシジル基含有ポリマーをブ
レンドすることによって、アイオノマー樹脂を軟質化す
ることが提案されているが、そのグリシジル基含有ポリ
マーのベースポリマーの選定などが不充分であるため、
飛行性能などにおいて充分な成果をあげるにいたってい
ない。
軟質化して、打球感やコントロール性を改善する試みが
種々行われているが、現状では、それらのいずれによっ
ても、充分な成果をあげるにいたっておらず、満足する
性能を有するゴルフボールは得られていない。
ンターまたは液体センターと、その周囲に糸ゴムを巻き
付けることによって形成された糸ゴム層と、そのセンタ
ーと糸ゴム層とからなる糸巻きコアの糸ゴム層の周囲を
被覆するカバーを有することを基本構成とするものであ
り、打球感やコントロール性はソリッドコアを用いたツ
ーピースソリッドゴルフボールよりも優れているが、ス
ピン量が多く、打出角が低いため、飛距離がツーピース
ソリッドゴルフボールよりも劣っている。
な従来技術の問題点を解消し、アイオノマー樹脂の有す
る優れた特性を実質的に低下させることなく、プロや上
級者にも満足される打球感とコントロール性を有し、か
つツーピースソリッドゴルフボール並の飛距離を有する
飛行性能が優れた糸巻きゴルフボールを提供することを
目的とする。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、センターの直径
を大きくするとともに、センターに適度な硬度を与え、
かつカバーの基材樹脂として、アイオノマー樹脂に、軟
質成分として無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂とさらに
それら両者と反応性を有するエポキシ基を有する軟質の
エポキシ化熱可塑性樹脂とを加え、加熱混合して得られ
る樹脂混合物を用いることによって、打球感およびコン
トロール性が良好で、かつ飛行性能が優れた糸巻きゴル
フボールが得られることを見出し、本発明を完成するに
いたった。
形物からなるセンターと、糸ゴム層と、カバーを有する
糸巻きゴルフボールにおいて、上記センターの直径が3
0〜38mmで、かつ上記センターに初期荷重10kg
をかけた状態から終荷重30kgをかけたときまでの歪
み量が1〜2.5mmであり、上記カバーの基材樹脂が
アイオノマー樹脂と無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂と
JIS−A硬度が30〜90のエポキシ化熱可塑性樹脂
との加熱混合物からなることを特徴とする糸巻きゴルフ
ボールである。
〜38mmと従来よりも大きくし、かつ上記センターに
初期荷重10kgをかけた状態から終荷重30kgをか
けたときまでの歪み量が1〜2.5mmになるようにし
ているので、打球時にスピン量が減少し、打出角が高く
なるので、従来の糸巻きゴルフボールに比べて、飛距離
が大きくなり、ツーピースソリッドゴルフボールに近い
飛行性能が得られるようになる。
脂に軟質成分として無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂を
ブレンドしているので、それによってアイオノマー樹脂
が軟質化され、打球感およびコントロール性が改善され
る。しかも、上記アイオノマー樹脂と無水マレイン酸変
性熱可塑性樹脂に、軟質のエポキシ化熱可塑性樹脂を加
えて加熱混合しているので、その加熱混合により、エポ
キシ化熱可塑性樹脂のエポキシ基がアイオノマー樹脂中
の遊離したカルボキシル基および無水マレイン酸変性熱
可塑性樹脂中の無水マレイン酸と反応し、それによって
軟質樹脂である無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂のアイ
オノマー樹脂への均一な微分散が達成され、かつ反撥性
能の向上が達成されるので、アイオノマー樹脂の有する
優れた飛行性能(反撥性能)や耐カット性などの低下が
抑制される。
するために用いるアイオノマー樹脂としては、例えば、
エチレンなどのα−オレフィン80〜90重量%とアク
リル酸やメタクリル酸などの炭素数3〜8のα,β−不
飽和カルボン酸10〜20重量%との共重合体や、エチ
レンなどのα−オレフィン70〜85重量%とメタクリ
ル酸などの炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸5
〜20重量%とアクリル酸エステルなどの炭素数2〜2
2のα,β−不飽和カルボン酸10〜25重量%との三
元共重合体をベースポリマーとし、そのベースポリマー
中のカルボキシル基の一部が金属イオン(例えば、ナト
リウムイオン、リチウムイオン、亜鉛イオン、マグネシ
ウムイオン、カリウムイオンなど)で中和されたものな
どが挙げられる。
ており、例えば、三井デュポンポリケミカル(株)から
は“ハイミラン”の商品名で種々のタイプのものが市販
され、デュポン社からは“サーリン”の商品名で種々の
タイプのものが市販され、またエクソン化学社からは
「アイオテック」の商品名で種々のタイプのものが市販
されている。
名で例示すると、例えば、三井デュポンポリケミカル
(株)製のハイミラン1605(Na)、ハイミラン1
707(Na)、ハイミランAM7318(Na)、ハ
イミラン1555(Na)、ハイミラン1706(Z
n)、ハイミランAM7315(Zn)、ハイミランA
M7317(Zn)、ハイミラン1557(Zn)、ハ
イミランAM7311(Mg)、ハイミランMK732
0(K)や、三元共重合体系アイオノマー樹脂としての
ハイミラン1856(Na)、ハイミラン1855(Z
n)、ハイミランAM7316(Zn)、デュポン社製
のサーリン8920(Na)、サーリン8940(N
a)、サーリンAD8512(Na)、サーリン991
0(Zn)、サーリンAD8511(Zn)、サーリン
7930(Li)、サーリン7940(Li)や、三元
共重合体系アイオノマー樹脂としてのサーリンAD82
65(Na)、サーリンAD8269(Na)、エクソ
ン化学社製のアイオテック7010(Zn)、アイオテ
ック8000(Na)などが挙げられ、これらは単独で
または2種以上混合して用いられる。なお、上記アイオ
ノマー樹脂の商品名の後の括弧内に記載したNa、Z
n、K、Li、Mgなどは、それらの中和金属イオン種
を示しており、また、上記のアイオノマー樹脂は例示に
すぎず、それらのみに限定されるものではない。
市販品としては、例えば、旭化成工業(株)から「タフ
テックMシリーズ」の商品名で水素添加したスチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体の無水マレイン
酸付加物が種々のグレードで市販されており、また住友
化学工業(株)から「ボンダイン」の商品名でエチレン
−エチルアクリレート−無水マレイン酸三元共重合体が
種々のグレードで上市されており、また三井デュポンポ
リケミカル(株)から「ARシリーズ」の商品名で、エ
チレン−エチルアクリレート共重合体を無水マレイン酸
でグラフト変性したものが種々のグレードで上市されて
おり、これらは単独でまたは2種以上混合して用いられ
る。
アイオノマー樹脂の軟質化をはかるためのものであり、
その曲げ剛性率はエチレン−アクリル酸共重合体系のア
イオノマー樹脂やエチレン−メタクリル酸共重合体のア
イオノマー樹脂(これらのアイオノマー樹脂の曲げ剛性
率は250〜350MPa程度である)よりも低く、約
1〜100MPa程度であることが好ましい。
熱可塑性樹脂の市販品としては、例えば、旭化成工業
(株)から「タフテックZ513」や「タフテックZ5
14」などの商品名で水素添加したスチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体のメタクリル酸グリシジ
ル付加物が上市されており、またダイセル化学工業
(株)から「ESBS ATシリーズ」の商品名で、ス
チレン−ブタジエン共重合体のエポキシ変性樹脂が種々
のグレードで上市されており、これらは単独でまたは2
種以上混合して用いられる。本発明では、このエポキシ
化熱可塑性樹脂をJIS−A硬度で30〜90のものに
限定しているが、これはエポキシ化熱可塑性樹脂のJI
S−A硬度が30より低い場合は、飛行性能などを低下
させ、またエポキシ化熱可塑性樹脂のJIS−A硬度が
90より高い場合は、打球感やコントロール性の改善が
充分に行われなくなるからである。なお、JIS−A硬
度とはJIS−A型硬度計で測定した硬度をいう。
することに基づいて、所望の性能が得られるようになる
が、その加熱混合は、通常、混練型二軸押出機、バンバ
リー、ニーダーなどのインナーナルミキサーを用い、1
50〜250℃で0.5〜15分の加熱混合条件で処理
することによって行われる。なお、無水マレイン酸とグ
リシジル基との反応に必要な水分は、通常、樹脂中に含
まれる微量水分で充分であるが、必要に応じて、0.1
〜0.2重量%程度の水分を添加して樹脂の加熱混合を
行ってもよい。
無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂とJIS−A硬度が3
0〜90のエポキシ化熱可塑性樹脂との混合割合として
は、アイオノマー樹脂が30〜70重量%で、無水マレ
イン酸変性熱可塑性樹脂が10〜69.5重量%で、J
IS−A硬度が30〜90のエポキシ化熱可塑性樹脂が
5〜20重量%であることが好ましい。アイオノマー樹
脂の混合割合が上記範囲より少ない場合は、飛行性能や
耐カット性などが低下する傾向があり、アイオノマー樹
脂の混合割合が上記範囲より多い場合は、打球感やコン
トロール性の改善が充分に行われなくなる傾向がある。
無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂の混合割合が上記範囲
より少ない場合は、打球感やコントロール性の改善が充
分に行われなくなる傾向があり、無水マレイン酸変性熱
可塑性樹脂への混合割合が上記範囲より多い場合は、飛
行性能などが低下する傾向がある。また、上記エポキシ
化熱可塑性樹脂の混合割合が上記範囲より少ない場合
は、飛行性能などが低下する傾向があり、上記エポキシ
化熱可塑性樹脂の混合割合が上記範囲より多くなって
も、それに伴うアイオノマー樹脂の混合割合の減少によ
り飛行性能などが低下する傾向がある。
カバー用組成物には、上記3種類の樹脂の加熱混合物か
らなる基材樹脂以外に、必要に応じて、種々の添加剤、
例えば、二酸化チタン、硫酸バリウムなどの顔料や、分
散剤、酸化防止剤、紫外線吸光剤、光安定剤などを添加
することができる。
が100〜250MPaであることが好ましい。カバー
用組成物の曲げ剛性率100MPaより低い場合は、カ
バーが軟らかくなりすぎてスピン量が増加しすぎるた
め、飛距離が低下し、また耐カット性も低下する傾向が
あり、カバー用組成物の曲げ剛性率が250MPaより
高い場合は、適切なバックスピン量が得られなくなっ
て、コントロール性が悪くなり、また打球感も悪くなる
傾向がある。なお、本発明において、曲げ剛性率に関し
ては、カバーの曲げ剛性率とせず、そのカバーを構成す
るカバー用組成物の曲げ剛性率としているが、これは一
旦ボール成形をしてしまうと、現在の技術では、そのカ
バーから曲げ剛性率を測定することができず、曲げ剛性
率の測定はカバー用組成物から試験片を作製して行わな
ければならないためである。このように、ゴルフボール
のカバーからは曲げ剛性率の測定ができないけれど、カ
バーの曲げ剛性率も実質的にはカバー用組成物の曲げ剛
性率と同じであると考えられる。また、上記カバー用組
成物は基材樹脂が主成分を占め、それ以外には、顔料な
どの添加剤が必要に応じて少量添加されるだけなので、
カバー用組成物の曲げ剛性率は実質的に基材樹脂、つま
りアイオノマー樹脂と無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂
とJIS−A硬度が30〜90のエポキシ化熱可塑性樹
脂との加熱混合物の曲げ剛性率とほとんど同じであると
考えられる。
を30〜38mmにし、かつセンターに初期荷重10k
gをかけた状態から終荷重30kgをかけたときまでの
歪み量が1〜2.5mmになるようにしているが、これ
は打球時のスピンの生成量を抑制し、かつ打出角を大き
くして、飛距離を大きくするためである。
は、糸ゴム層が厚くなり、その結果、打出角が小さく、
スピン量が大きくなり、またセンターの直径が38mm
より大きくなると、糸ゴム層が薄くなり、テンションが
かかる前に糸ゴムを巻き終わってしまい、ボールとして
必要とされる適正な硬度が得られなくなる。
2.5mmより大きい場合は、センターが軟らかいた
め、適正なボール硬度を得るためには糸ゴムをきつく巻
き付けなければならず、その結果、糸ゴム層のテンショ
ンが大きくなりすぎて、打球時の変形が起こりにくくな
り、所望とする飛距離の向上が得られず、またセンター
の歪み量が上記条件下で1mmより小さい場合は、セン
ターが硬くなりすぎて、打球感が悪くなる。
高さからコンクリート板上に落下させたとき、そのはね
返り高さが120cm以上のもの、特に140cm以上
で240cm以下のものが好ましい。すなわち、センタ
ーがそのような大きい跳ね返り高さを持つということ
は、センターの反撥弾性が高いということを示してお
り、センターがそのような高い反撥弾性を持つことによ
って、打球時のボール初速が大きくなり、優れた飛行性
能が得られるようになる。
部に対して、硬度調整用充填剤として熱可塑性樹脂を5
〜80重量部、好ましくは15〜50重量部、硫黄を2
〜12重量部、好ましくは6〜10重量部、加硫促進剤
を1〜4重量部、好ましくは1〜2重量部および重量調
整剤を10〜150重量部、好ましくは50〜120重
量部配合し、要すれば、さらに加硫助剤を3〜10重量
部、好ましくは5〜9重量部配合したゴム組成物を加硫
成形するか、またはゴム100重量部に対して、α,β
−不飽和カルボン酸金属塩を4〜25重量部、好ましく
は5〜15重量部、開始剤を0.5〜3重量部、好まし
くは0.8〜2重量部および重量調整剤を20〜100
重量部、好ましくは35〜75重量部配合したゴム組成
物を加硫成形することによって得られる。
硬度調整用充填剤として熱可塑性樹脂を配合して硫黄加
硫する方式か、またはα,β−不飽和カルボン酸金属塩
による加硫方式によって得られる。そして、上記のよう
に硫黄加硫する方式では、加硫成形は一般に加圧下で1
40〜170℃、好ましくは150〜160℃で5〜3
0分間、好ましくは10〜20分間加熱成形することに
よって行われ、後者のα,β−不飽和カルボン酸金属塩
による加硫方式では、加硫成形は一般に加圧下で140
〜180℃で10〜40分間加熱成形することによって
行われる。
されることはないが、反撥性能の高いポリブタジエン、
特にハイシスポリブタジエンが好ましく、上記センター
用のゴム組成物の調製にあたっては、そのゴム成分とし
てハイシスポリブタジエンを用いるか、またはハイシス
ポリブタジエンを主成分として用いることが好ましい。
そして、このゴムは硫黄加硫する方式のゴム組成物およ
びα,β−不飽和カルボン酸金属塩による加硫方式のゴ
ム組成物のいずれの調製にあたっても使用することがで
きる。
成分について詳しく説明する。
レンレジン、高分子量ポリエチレン、高分子量ポリプロ
ピレンなどの高分子量ポリオレフィン、それらの混合物
などが用いられる。上記センター用のゴム組成物におい
て、従来のセンター用ゴム組成物と特に異なるところ
は、センターの硬度調整用充填剤として熱可塑性樹脂を
配合していることである。
にゴム100重量部に対して5〜80重量部、好ましく
は15〜50重量部である。熱可塑性樹脂の配合量が上
記範囲より少ない場合は、センターの硬度を適正な硬さ
に高めることがむつかしくなり、そのため、従来のセン
ターと変わらなくなって、所望とする飛距離の向上が得
られなくなる傾向があり、熱可塑性樹脂の配合量が上記
範囲より多い場合は、硬度が高くなりすぎて打球感が悪
くなり、またゴム練り時の作業性も悪くなる傾向があ
る。
100重量部に対して2〜12重量部、好ましくは6〜
10重量部である。硫黄の配合量が上記範囲より少ない
場合は、加硫度が低くなって、センターの硬度を適正な
硬度にすることがむつかしくなり、また硫黄の配合量が
上記範囲より多い場合は、センターの硬度が高くなりす
ぎて打球感が悪くなるなど、所望とする効果が得られな
くなる傾向がある。
化マグネシウムなどの金属酸化物とステアリン酸、パル
ミチン酸、オレイン酸、ラウリン酸などの高級脂肪酸と
が用いられる。この加硫助剤は、加硫をスムーズに進行
させる上において使用することが好ましいものである
が、必ずしも必要とされるものではない。
進剤として使用することができるものであればいずれも
使用可能であるが、この加硫促進剤の代表的な具体例を
挙げると、例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール、
ジベンゾチアジル・ジスルフィドなどのチアゾール系加
硫促進剤、テトラメチルチウラム・モノスルフィド、テ
トラメチルチウラム・ジスルフィドなどのチウラム系加
硫促進剤、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル・
スルフェンアミドなどのスルフェンアミド系加硫促進剤
などが挙げられる。ただし、これら例示のものに限られ
ることはない。
常、硫黄の配合量に応じて配合され、これらの配合量は
ゴム100重量部に対して加硫助剤が3〜10重量部、
好ましくは5〜9重量部、加硫促進剤が1〜4重量部、
好ましく1〜2重量部である。これらの配合量が上記範
囲より少ない場合は、硫黄による加硫を充分に進行させ
ることがむつかしくくなり、また、これらの配合量が前
記範囲より多い場合は、センターの硬度が高くなりすぎ
るため、打球感が悪くなる傾向がある。
ム、クレー、炭酸カルシウム、シリカ系充填剤などが用
いられ、その配合量は前記のようにゴム100重量部に
対し10〜150重量部、好ましくは50〜120重量
部である。この重量調整剤の配合量が上記範囲より少な
い場合は、センターの重量が軽くなり、ボールとして適
正な重量が得られにくくなる傾向があり、重量調整剤の
配合量が上記範囲より多い場合は、センターの重量が重
くなり、ボール重量が規格値を超えてしまうおそれがあ
る。
による加硫方式のゴム組成物の成分について説明する。
は、例えば、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム
などのアクリル酸金属塩や、メタクリル酸亜鉛、メタク
リル酸マグネシウムなどのメタクリル酸金属塩の中から
1種または2種以上が選択して使用される。
ゴムを架橋する作用をするものであり、このα,β−不
飽和カルボン酸金属塩の配合量は、前記のように、ゴム
100重量部に対して4〜25重量部、好ましくは5〜
15重量部である。α,β−不飽和カルボン酸金属塩の
配合量が上記範囲より少ない場合は、センターが軟らか
くなって、センターの歪み量が2.5mmより大きくな
り、前述したように、所望とする飛距離の向上が得られ
にくくなる傾向があり、またα,β−不飽和カルボン酸
金属塩の配合量が上記範囲より多い場合は、センターが
硬くなりすぎ、センターの歪み量が1mmより小さくな
って、打球感が悪くなる傾向がある。このα,β−不飽
和カルボン酸金属塩は、硫黄を含まないので、架橋に硫
黄は関与していないけれど、このα,β−不飽和カルボ
ン酸金属塩による架橋作用も、ゴム業界では一般に加硫
と呼ばれているので、本発明でもそれに従って、加硫と
いう。
キサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,
3,5−トリメチルシクロヘキサンなどの有機過酸化物
などが挙げられ、特にジクミルパーオキサイドが好まし
い。
ム100重量部に対して0.5〜3重量部、好ましくは
0.8〜2重量部である。この開始剤の配合量が上記範
囲より少ない場合は、加硫を充分に起こすことがむつか
しくなり、そのためセンターが軟らかくなって前述した
ように所望とする飛距離の向上が得られにくくなる傾向
があり、開始剤の配合量が上記範囲より多い場合は、セ
ンターが硬くなりすぎて打球感が悪くなる傾向がある。
硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、クレ
ー、シリカ系充填剤などが用いられる。
に、ゴム100重量部に対して20〜100重量部、好
ましくは35〜75重量部である。重量調整剤の配合量
が上記範囲より少ない場合は、センターの重量が軽くな
り、ボールとして適正な重量が得られなくなる傾向があ
り、重量調整剤の配合量が上記範囲より多い場合は、セ
ンターの重量が重くなり、ボール重量が規格値を超えて
しまうおそれがある。
外にも、例えば、老化防止剤、加硫調整剤、軟化剤など
を適宜含有させることができる。
を延伸状態で巻き付けることによって形成されるもので
あり、この糸ゴム層の形成にあたって使用する糸ゴムと
しては、従来から使用されているものと同様のものを用
いることができ、例えば、天然ゴムまたは天然ゴムと合
成ポリイソプレンに硫黄、加硫助剤、加硫促進剤、老化
防止剤などを配合したゴム組成物を加硫することによっ
て得られたものを用いることができる。
る糸巻きコアの糸ゴム層の周囲に前記のアイオノマー樹
脂と無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂とJIS−A硬度
が30〜90のエポキシ化熱可塑性樹脂との加熱混合物
を基材樹脂とするカバー用組成物を被覆してカバーを形
成することによって、糸巻きゴルフボールが得られる。
ではなく、通常の方法で行うことができる。例えば、上
記カバー用組成物をあらかじめ半球殻状のハーフシェル
に成形し、それを2枚用いて上記コアを包み、130〜
170℃で1〜5分間加圧成形するか、またはカバー用
組成物を直接射出成形して上記コアを包み込む方法が採
用される。カバーの厚みは通常1〜3mm程度である。
そして、カバー成形時、必要に応じて、ボール表面にデ
ィンプルの形成が行われ、また、カバー成形後、ペイン
ト仕上げ、スタンプなども必要に応じて施される。
例を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の糸巻き
ゴルフボールの一例を模式的に示す断面図であり、図
中、1はセンター、2は糸ゴム層、3はカバーで、3a
はディンプルである。
らなり、その直径は30〜38mmで、該センター1に
初期荷重10kgをかけた状態から終荷重30kgをか
けたときまでの歪み量が1〜2.5mmの範囲内のもの
である。
ゴムを延伸状態で巻き付けることによって形成され、上
記センターとこの糸ゴム層2とでいわゆる糸巻きコアと
呼ばれるコアが形成されている。
樹脂とするカバー用組成物を上記糸巻きコアの糸ゴム層
2の周囲に被覆することによって形成され、ディンプル
3aは、必要に応じ、また所望とする特性に合わせて、
カバー3の表面に適数個設けられる。
より具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施
例に限定されるものではない。
1〜9の糸巻きゴルフボールを作製した。
製し、得られたゴム組成物をセンター用金型に充填し
て、155℃で20分間加圧下で加熱成形することによ
って加硫し、センターを作製した。
(JIS−A型硬度計で測定した硬度)、歪み量、はね
返り高さ、重量を測定した。その結果を表1〜2に示
す。
よるものであり、これは以後の表においても同様であ
る。表1には主として実施例1〜8の糸巻きゴルフボー
ルに使用するセンター用の調製例1〜3のゴム用組成物
の組成ならびに得られたセンターの直径、JIS−A硬
度、歪み量、はね返り高さおよび重量を示し、表2には
比較例1〜9の糸巻きゴルフボールに使用するセンター
用の比較調製例1〜3のゴム用組成物の組成ならびに得
られたセンターの直径、JIS−A硬度、歪み量、はね
返り高さおよび重量を示す。なお、歪み量およびはね返
り高さの測定方法は次に示す通りであり、また配合成分
の説明は表2の後で行う。
けた状態から終荷重30kgをかけたときまでの歪み量
を測定する。
さからコンクリート板上に落下させたときのはね返り高
さを測定する。
イシスポリブタジエン(1,4−シス−ポリブタジエン
含量:96%) ※2:商品名、日本ゼオン(株)製のハイスチレンレジ
ン ※3:商品名、三井石油化学工業(株)製の高分子量ポ
リエチレン ※4:亜鉛華銀嶺R〔商品名、東邦亜鉛(株)製の酸化
亜鉛〕5重量部、ステアリン酸〔日本油脂(株)製〕2
重量部 ※5:ノクセラーTT〔商品名、大内新興化学工業
(株)製のテトラメチルチウラムジスルフィド〕0.2
5重量部、ノクセラーCZ−G〔商品名、大内新興化学
工業(株)製のN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジ
ル・スルフェンアミド〕1.25重量部 ※6:硫酸バリウム〔堺化学工業(株)製〕
ム/低シス合成ポリイソプレン〔シェルIR−309
(商品名)、シェル化学社製〕=50/50(重量比)
からなる糸ゴムを延伸状態で巻き付けることによって糸
ゴム層を形成し、外径39.5mmの糸巻きコアを作製
した。
機により、ミキシングして、ペレット状のカバー用組成
物を得た。押出条件はスクリュー径45mm、スクリュ
ー回転数200rpm、スクリューL/D=35であ
り、配合物は押出機のダイの位置で220〜260℃に
加熱された。
定した。その結果を表3および表4に示す。なお、曲げ
剛性率の測定方法は、次の通りである。
m厚の熱プレス成形シートを作製し、それを23℃で2
週間保存後、ASTM D−747に準じて測定する。
ルに使用する調製例1〜6のカバー用組成物の組成およ
び曲げ剛性率を示し、表4には比較例1〜9の糸巻きゴ
ルフボールに使用する比較調製例1〜6のカバー用組成
物の組成および曲げ剛性率を示す。また、商品名で示し
た配合成分の詳細は表4の後で行う。
(株)製のナトリウムイオン中和タイプのエチレン−メ
タクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂、MI(メルト
インデックス)=2.8、曲げ剛性率=310MPa ※8:商品名、三井デュポンポリケミカル(株)製の亜
鉛イオン中和タイプのエチレン−メタクリル酸共重合体
系アイオノマー樹脂、MI=0.8、曲げ剛性率=約2
60MPa ※9:商品名、三井デュポンポリケミカル(株)製の亜
鉛イオン中和タイプのエチレン−ブチルアクリレート−
メタクリル酸三元共重合体系アイオノマー樹脂、MI=
1.0、曲げ剛性率=約90MPa
ン中和タイプのエチレン−メタクリル酸共重合体系アイ
オノマー樹脂、MI=3.4、曲げ剛性率=約220M
Pa ※11:商品名、デュポン社製のナトリウムイオン中和
タイプのエチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマ
ー樹脂、MI=4.4、曲げ剛性率=約280MPa ※12:商品名、住友化学工業(株)製のエチレン−エ
チルアクリレート−無水マレイン酸三元共重合体、MI
=7.0、曲げ剛性率<10MPa、エチルアクリレー
ト+無水マレイン酸含量=32%(そのうち、無水マレ
イン酸1〜4%)
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の無水
マレイン酸付加物、JIS−A硬度=67、スチレン含
量約20重量% ※14:商品名、三井デュポンポリケミカル(株)製の
エチレン−エチルアクリレート共重合体の無水マレイン
酸によるグラフト変性物、JIS−A硬度=51 ※15:商品名、旭化成工業(株)製のスチレン−ブタ
ジエン−スチレンブロック共重合体のメタクリル酸グリ
シジル付加物、JIS−A硬度=84、スチレン含量約
30重量%、ブタジエン含量約70重量%、メタクリル
酸グリシジル含量約1重量%
製のスチレン−ブタジエンブロック共重合体のエポキシ
変性物、JIS−A硬度=70、スチレン含量約40重
量% ※17:商品名、デュポン社製のエチレン−イソブチル
アクリレート−メタクリル酸三元共重合体系アイオノマ
ー樹脂、MI=5.0、曲げ剛性率=約17MPa ※18:トランスポリイソプレンを主材とする通常のバ
ラタカバー用組成物である。
成形し、それを2枚用いて前記の糸巻きコアを包み、
ボール用の金型内でプレス成形し、ペイントを塗装し
て、外径42.8mmの糸巻きゴルフボールを作製し
た。
量、ボールコンプレッション、ボール初速および飛距離
(キャリー)を測定した。ボールコンプレッションの測
定はPGA方式によるものであり、ボール初速はR&A
初速測定法によるものである。そして、飛距離はツルー
テンパー社製スイングロボットでウッド1番クラブによ
りヘッドスピード45m/sで打撃して落下点までの距
離を測定したものである。
感およびコントロール性をトッププロ10人による実打
テストで評価した。評価基準は次の通りである。評価結
果を表中に表示する際も同様の記号で表示しているが、
その場合は、評価にあたった10人のうち8人以上が同
じ評価を下したことを示している。なお、打球感はウッ
ド1番クラブでの実打により評価したものであり、コン
トロール性はアイアンでの実打により評価したものであ
る。
である。 × : 悪い。
が止まり易い。 × : 悪い。
ル重量、ボールコンプレッション、ボール初速、飛距
離、打球感、コントロール性、ボール製造に際して使用
したセンター用組成物およびカバー用組成物の種類を示
す。また、表6に実施例5〜8に関するそれらを示し、
表7に比較例1〜5に関するそれらを示し、表8に比較
例6〜9に関するそれらを示す。ただし、センター用組
成物およびカバー用組成物については、それぞれの調製
例番号、比較調製例番号で示す。
うに、実施例1〜8は、飛距離が227〜230ヤード
であり、飛距離が大きく、飛行性能が優れ、かつ打球
感、コントロール性とも良好であった。
み量が大きいため、打球感やコントロール性は良好であ
ったが、飛距離が小さく、飛行性能が充分でなかった。
比較例2は、センターの直径が小さく、かつ歪み量が大
きいため、飛行性能が充分でなかった。また、比較例3
は、センターの直径が大きく、かつ歪み量が大きいた
め、飛行性能が充分でなかった。
性のアイオノマー樹脂のみを用いているため、飛行性能
は優れていたが、打球感やコントロール性が悪かった。
べて飛距離が4〜8ヤード小さく、飛行性能が充分でな
かった。これは、カバーの基材樹脂としてエポキシ化熱
可塑性樹脂を含んでいないことによるものと考えられ
る。
結果について詳細に説明すると、次の通りである。
被覆した比較例9に近い打球感とコントロール性を有し
ており、飛距離も満足する水準に達していたが、高剛性
のアイオノマー樹脂のみをカバーの基材樹脂とした比較
例4は、打球感が硬く、スピンがかかりにくくてコント
ロール性が悪く、比較例1〜3および比較例5〜8は、
打球感およびコントロール性は良好であるが、飛距離が
劣るという評価であった。
の糸巻きゴルフボールの耐カット性を調べるために、ツ
ルーテンパー社製スイングロボットにピッチングウェッ
ジを取り付けて、ボールをヘッドスピード30m/sで
トップ打ちして、カット傷の発生状態を調べた。
糸巻きゴルフボールにはカット傷が発生しなかったが、
比較例1〜3および比較例5〜8の糸巻きゴルフボール
には小さなカット傷が発生した。
糸巻きゴルフボールについても同一条件で耐カット性を
調べたが、この比較例9の糸巻きゴルフボールには使用
に耐えないほどの大きなカット傷が発生した。
感およびコントロール性が良好で、かつ飛行性能が優れ
た糸巻きゴルフボールを提供することができた。
的に示す断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 ゴム組成物の加硫成形物からなるセンタ
ーと、糸ゴム層と、カバーを有する糸巻きゴルフボール
において、上記センターの直径が30〜38mmであ
り、かつ上記センターに初期荷重10kgをかけた状態
から終荷重30kgをかけたときまでの歪み量が1〜
2.5mmであり、上記カバーの基材樹脂がアイオノマ
ー樹脂と無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂とJIS−A
硬度が30〜90のエポキシ化熱可塑性樹脂との加熱混
合物からなることを特徴とする糸巻きゴルフボール。 - 【請求項2】 上記カバーの基材樹脂の各成分の割合
が、アイオノマー樹脂が30〜70重量%で、無水マレ
イン酸変性熱可塑性樹脂が10〜69.5重量%で、J
IS−A硬度が30〜90のエポキシ化熱可塑性樹脂が
0.5〜20重量%であり、カバーを構成するカバー用
組成物の曲げ剛性率が100〜250MPaである請求
項1記載の糸巻きゴルフボール。 - 【請求項3】 上記アイオノマー樹脂のベースポリマー
が、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体およびエチレン−メタクリル酸−アクリ
ル酸エステル三元共重合体よりなる群から選ばれる少な
くとも1種である請求項1または2記載の糸巻きゴルフ
ボール。 - 【請求項4】 上記無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂
が、水素添加したスチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ック共重合体の無水マレイン酸付加物、エチレン−エチ
ルアクリレート−無水マレイン酸三元共重合体およびエ
チレン−エチルアクリレート共重合体を無水マレイン酸
でグラフト変性したものよりなる群から選ばれる少なく
とも1種である請求項1または2記載の糸巻きゴルフボ
ール。 - 【請求項5】 上記JIS−A硬度が30〜90のエポ
キシ化熱可塑性樹脂が、水素添加したスチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体のメタクリル酸グリシ
ジル付加物およびスチレン−ブタジエン共重合体のエポ
キシ変性樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種で
ある請求項1または2記載の糸巻きゴルフボール。 - 【請求項6】 上記センターが、ゴム100重量部に対
して、ハイスチレンレジンおよび高分子量ポリオレフィ
ンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹
脂を5〜80重量部、硫黄を2〜12重量部、加硫促進
剤を1〜4重量部および重量調整剤を10〜150重量
部配合したゴム組成物の加硫成形物である請求項1記載
の糸巻きゴルフボール。 - 【請求項7】 上記センターが、ゴム100重量部に対
して、α,β−不飽和カルボン酸金属塩を4〜25重量
部、開始剤を0.5〜3重量部および重量調整剤を20
〜100重量部配合したゴム組成物の加硫成形物である
請求項1記載の糸巻きゴルフボール。 - 【請求項8】 上記センターのゴムが、ハイシスポリブ
タジエンまたはハイシスポリブタジエンを主成分とする
ものである請求項1、6または7記載の糸巻きゴルフボ
ール。
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