JPH10179802A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

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JPH10179802A
JPH10179802A JP9087502A JP8750297A JPH10179802A JP H10179802 A JPH10179802 A JP H10179802A JP 9087502 A JP9087502 A JP 9087502A JP 8750297 A JP8750297 A JP 8750297A JP H10179802 A JPH10179802 A JP H10179802A
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JP
Japan
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styrene
golf ball
block copolymer
epoxy group
ionomer resin
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JP9087502A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Yabuki
芳計 矢吹
Satoshi Kato
聡 加藤
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打球感およびコントロール性が良好で、かつ
飛行性能および耐カット性が満足すべき水準にあるゴル
フボールを提供する。 【解決手段】 コアと該コアを被覆するカバーを有する
ゴルフボールにおいて、上記カバーの基材樹脂を、アイ
オノマー樹脂と、エポキシ基を含有するポリブタジエン
ブロックを有するスチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ック共重合体またはエポキシ基を含有するポリイソプレ
ンブロックを有するスチレン−イソプレン−スチレンブ
ロック共重合体との加熱混合物を主成分として構成し、
カバーを構成するカバー用組成物の曲げ剛性率を50〜
300MPaで、ショアーD硬度を40〜60にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボールに関
する。さらに詳しくは、本発明は、打球感(打球時のフ
ィーリング)およびコントロール性が良好で、かつ飛行
性能および耐カット性が満足すべき水準にあるゴルフボ
ールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴルフボールのカバー用基材樹脂
としては、アイオノマー樹脂が広範に使用されている
(例えば、特公昭49−27093号公報)。特にソリ
ッドコアを用いたツーピースソリッドゴルフボールで
は、ほとんどの場合、アイオノマー樹脂がカバーの基材
樹脂として使用されている。これは、アイオノマー樹脂
が、耐久性、耐カット性、反発性に優れ、かつ加工しや
すいという理由によるものである。
【0003】しかし、このアイオノマー樹脂は、かなり
高い硬度と剛性を有するため、糸ゴム層を有する多層構
造のゴルフボールのカバー用基材樹脂として使用されて
いるバラタ(トランスポリイソプレン)に比べて、打球
感やコントロール性(スピンのかけ易さ)の点で劣って
いる。
【0004】そのため、アイオノマー樹脂を種々の手段
で軟質化することによって、打球感やコントロール性を
改良することが試みられている。
【0005】例えば、特開平1−308577号公報や
特開平5−3931号公報には、アイオノマー樹脂にα
−オレフィンとアクリル酸、メタクリル酸などの不飽和
カルボン酸とアクリレートエステルとの三元共重合体の
ナトリウムイオンまたは亜鉛イオン中和軟質アイオノマ
ー樹脂をブレンド(混合)することによって、高剛性の
アイオノマー樹脂を軟質化し、打球感やコントロール性
を改善することが提案されている。
【0006】しかしながら、上記のような軟質アイオノ
マー樹脂のブレンドによっても、特に打球感においてバ
ラタカバーに近いものは得られず、しかも軟質アイオノ
マー樹脂のブレンドに伴って反発性能や飛行性能の低下
が生じるため、充分な成果をあげるにいたっていない。
【0007】また、特開平5−220240号公報に
は、アイオノマー樹脂とグリシジル基を構成成分として
含有するポリマーとのブレンドにより、打球感やコント
ロール性を改良することが提案されている。この方法に
よれば、打球感やコントロール性は多少改善されるもの
の、いまだ充分でなく、特に反発性能や飛行性能などに
おいて充分な特性を有するものが得られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、アイオ
ノマー樹脂をカバーの基材樹脂として用いたゴルフボー
ルは、打球感やコントロール性が悪く、また、それを改
良する提案も、反発性能や飛行性能の低下を招くなど、
充分な成果をあげるにいたっていない。
【0009】したがって、本発明は、打球感およびコン
トロール性が良好で、かつ飛行性能および耐カット性が
満足すべき水準にあるゴルフボールを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み、バラタカバーに近い優れた打球感やコントロー
ル性とアイオノマー樹脂に基づく優れた飛行性能や耐カ
ット性とを両立させるべく、カバーの基材樹脂について
鋭意研究を重ねた結果、アイオノマー樹脂に、軟質エラ
ストマーとしてエポキシ基を含有するポリブタジエンブ
ロックを有するスチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体またはエポキシ基を含有するポリイソプレン
ブロックを有するスチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体を加熱混合したものをカバーの基材樹脂の
主成分として用いるときは、打球感およびコントロール
性が良好で、かつ飛行性能、耐カット性とも満足すべき
水準にあるゴルフボールが得られることを見出し、本発
明を完成するにいたった。
【0011】すなわち、本発明は、コアと該コアを被覆
するカバーを有するゴルフボールにおいて、上記カバー
の基材樹脂が、アイオノマー樹脂と、エポキシ基を含有
するポリブタジエンブロックを有するスチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体またはエポキシ基を含
有するポリイソプレンブロックを有するスチレン−イソ
プレン−スチレンブロック共重合体との加熱混合物を主
成分として構成され、カバーを構成するカバー用組成物
の曲げ剛性率が50〜300MPaで、ショアーD硬度
が40〜60であることを特徴とするゴルフボールであ
る。上記エポキシ基を含有するポリブタジエンブロック
を有するスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体におけるスチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体部分は、SBS構造のブロック共重合体と略称
されているものであり、また、エポキシ基を有するポリ
イソプレンブロックを有するスチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体におけるスチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体部分は、SIS構造のブロ
ック共重合体と略称されているものである。
【0012】以下、本発明を詳細に説明するが、その説
明にあたっては、アイオノマー樹脂を(A)成分とし、
エポキシ基を含有するポリブタジエンブロックを有する
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体また
はエポキシ基を含有するポリイソプレンブロックを有す
るスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体を
(B)成分とし、特に(B)成分に関しては、簡略化し
て、エポキシ化SBS構造またはSIS構造のブロック
共重合体と略称する。
【0013】かかる本発明においては、(A)成分のア
イオノマー樹脂と(B)成分のエポキシ化SBS構造ま
たはSIS構造のブロック共重合体との加熱混合によ
り、上記(B)成分のエポキシ化SBS構造またはSI
S構造のブロック共重合体の有するエポキシ基が(A)
成分のアイオノマー樹脂中の遊離のカルボキシル基と反
応し、界面に軟質のブロック共重合体またはグラフト共
重合体が生成し、それらの共重合体が混練時の剪断力に
よって(A)成分のアイオノマー樹脂のマトリックス中
に均一に微分散され、アイオノマー樹脂が軟質化される
とともに、反発性能が向上する。
【0014】その結果、上記加熱混合物をカバーの基材
樹脂の主成分として用いることにより、打球感およびコ
ントロール性が改善され、また飛行性能(反発性能)や
耐カット性などの低下が抑制されて、打球感およびコン
トロール性が良好で、かつ飛行性能および耐カット性が
満足すべき水準にあるゴルフボールが得られるようにな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において、上記(A)成分
のアイオノマー樹脂としては、例えば、α−オレフィン
と炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸との共重合
体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで
中和して得られるもの、またはα−オレフィンと炭素数
3〜8のα,β−不飽和カルボン酸と炭素数2〜22の
α,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中
のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和
して得られるものが挙げられる。そして、それらの組成
比としては、アイオノマー樹脂のベースポリマーがα−
オレフィンと炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸
との共重合体の場合、α−オレフィンが80〜90重量
%で、α,β−不飽和カルボン酸が10〜20重量%で
あることが好ましく、ベースポリマーがα−オレフィン
と炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸と炭素数2
〜22のα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共
重合体の場合、α−オレフィンが70〜85重量%で、
α,β−不飽和カルボン酸が5〜20重量%で、α,β
−不飽和カルボン酸エステルが10〜25重量%である
ことが好ましい。また、これらのアイオノマー樹脂は、
メルトインデックス(MI)が0.1〜20、特に0.
5〜15であることが好ましい。
【0016】上記のα−オレフィンとしては、例えば、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテンなど
が用いられ、特にエチレンが好ましく、炭素数3〜8の
α,β−不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸
などが用いられ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ま
しい。また、不飽和カルボン酸エステルとしては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸
などのメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、イソブ
チルエステルなどが用いられ、特にアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステルが好ましい。上記α−オレフ
ィンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体またはα
−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不
飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキ
シル基の少なくとも一部を中和する金属イオンとして
は、例えば、ナトリウムイオン、リチウムイオン、亜鉛
イオン、マグネシウムイオン、カリウムイオンなどが挙
げられる。そして、アイオノマー樹脂が、エチレンとア
クリル酸またはメタクリル酸との共重合体中のカルボキ
シル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもので
ある場合は、そのメルトインデックスが3〜7で、曲げ
剛性率が200〜400MPaのいわゆる高剛性ハイフ
ロータイプのものであることが好ましい。
【0017】上記のようなアイオノマー樹脂の具体例を
商品名で例示すると、例えば、三井デュポンポリケミカ
ル(株)から市販されているアイオノマー樹脂として
は、ハイミラン1605(Na)、ハイミラン1707
(Na)、ハイミランAM7318(Na)、ハイミラ
ン1706(Zn)、ハイミランAM7315(Z
n)、ハイミランAM7317(Zn)、ハイミランA
M7311(Mg)、ハイミランMK7320(K)
や、三元共重合体系アイオノマー樹脂としてのハイミラ
ン1856(Na)、ハイミラン1855(Zn)、ハ
イミランAM7316(Zn)などが挙げられる。米国
デュポン社から市販されているアイオノマー樹脂として
は、サーリン8920(Na)、サーリン8940(N
a)、サーリンAD8512(Na)、サーリン991
0(Zn)、サーリンAD8511(Zn)、サーリン
7930(Li)、サーリン7940(Li)や、三元
共重合体系アイオノマー樹脂としてのサーリンAD82
65(Na)、サーリンAD8269(Na)などが挙
げられる。エクソン化学社から市販されているアイオノ
マー樹脂としては、アイオテック7010(Zn)、ア
イオテック8000(Na)などが挙げられる。なお、
上記アイオノマー樹脂の商品名の後の括弧内に記載した
Na、Zn、K、Li、Mgなどは、それらの中和金属
イオンの金属種を示している。また、本発明において、
アイオノマー樹脂としては、上記例示のものを2種以上
混合してもよいし、もとより、上記例示の一価の金属イ
オンで中和したアイオノマー樹脂と二価の金属イオンで
中和したアイオノマー樹脂とを2種以上混合して用いて
もよい。
【0018】本発明において、(B)成分のエポキシ基
を含有するポリブタジエンブロックを有するスチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体とは、両末端に
ポリスチレンを持つブロック共重合体で、その中間層が
エポキシ基を含有するポリブタジエンであり、そのポリ
ブタジエン部分の二重結合の一部または全部に水素添加
したものであってもよく、また、(B)成分のエポキシ
基を含有するポリイソプレンブロックを有するスチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体とは、両末端
にポリスチレンを持つブロック共重合体で、その中間層
がエポキシ基を含有するポリイソプレンであり、そのポ
リイソプレン部分の二重結合の一部または全部に水素添
加したものであってもよい。
【0019】ここで(B)成分のエポキシ基を含有する
ポリブタジエンブロックを有するスチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体の基本構造を示すと、次の
式(I)に示す通りである。
【0020】
【化1】
【0021】また、(B)成分のエポキシ基を含有する
ポリブタジエンブロックを有するスチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体は、上記基本構造を示す式
(I)中のポリブタジエン部分の二重結合の一部または
全部に水素添加したものであってもよい。そして、
(B)成分のエポキシ基を含有するポリイソプレンブロ
ックを有するスチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体は、その基本構造が上記式(I)中のポリブタ
ジエンブロックがポリイソプレンブロックに置き換わっ
たものであり、また(B)成分のエポキシ基を含有する
ポリイソプレンブロックを有するスチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体は、その基本構造式中のポ
リイソプレン部分の二重結合の一部または全部に水素添
加したものであってもよい。
【0022】(A)成分のアイオノマー樹脂を軟質化す
るには、(B)成分のエポキシ化SBS構造またはSI
S構造のブロック共重合体は、JIS−A硬度が30〜
90、特に40〜88であることが好ましい。(B)成
分のエポキシ化SBS構造またはSIS構造のブロック
共重合体のJIS−A硬度が30より低い場合は、カバ
ーが軟らかくなりすぎて、耐カット性が低下するおそれ
があり、JIS−A硬度が90より高い場合は、アイオ
ノマー樹脂の軟質化が充分に達成できず、アイオノマー
樹脂の性質が強く現れるようになり、打球感やコントロ
ール性が悪くなるおそれがある。なお、JIS−A硬度
とは、JIS−A型硬度計(JIS K6301)で測
定した硬度をいう。
【0023】(B)成分中のエポキシ化SBS構造また
はSIS構造のブロック共重合体のスチレン含量は10
〜50重量%、特に15〜45重量%であることが好ま
しい。上記スチレン含量が10重量%より少ない場合
は、カバーが軟らかくなりすぎて、耐カット性が低下す
るおそれがあり、また、スチレン含量が50重量%より
多い場合は、アイオノマー樹脂の軟質化が充分に達成で
きず、アイオノマー樹脂の性質が強く現れるようになっ
て、打球感やコントロール性が悪くなるおそれがある。
【0024】また、(B)成分のエポキシ化SBS構造
またはSIS構造のブロック共重合体のエポキシ基含量
は0.05〜10重量%、特に0.2〜5重量%である
ことが好ましい。上記(B)成分のエポキシ基含量が
0.05重量%より少ない場合は、エポキシ基と(A)
成分のアイオノマー樹脂中の遊離のカルボキシル基との
反応量が少なくなり、(A)成分のアイオノマー樹脂中
への(B)成分のエポキシ化SBS構造またはSIS構
造のブロック共重合体の分散性が低下して、耐久性が悪
くなるおそれがあり、また、エポキシ基含量が10重量
%より多い場合は、エポキシ基と(A)成分のアイオノ
マー樹脂中の遊離のカルボキシル基との反応量が多くな
りすぎ、流動性が悪くなって、ボールの成形が困難にな
るおそれがある。
【0025】この(B)成分のエポキシ化SBS構造ま
たはSIS構造のブロック共重合体の市販品としては、
例えば、ダイセル化学工業(株)から「ESBS A1
005」(この「ESBS A1005」は「ESBS
AT014」から名称変更されたものである)、「E
SBS A1010」(この「ESBS A1010」
は「ESBS AT015」から名称変更されたもので
ある)、「ESBSA1020」(この「ESBS A
1020」は「ESBS AT000」から名称変更さ
れたものである)などの商品名で市販されているエポキ
シ基を含有するポリブタジエンブロックを有するスチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体や、「ES
BS AT018」、「ESBS AT019」などの
商品名で市販されているエポキシ基を含有するポリブタ
ジエンブロックの一部に水素添加したスチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体などがあり、いずれも
本発明において好適に使用される。
【0026】本発明においては、カバーの基材樹脂が上
記(A)成分のアイオノマー樹脂と(B)成分のエポキ
シ化SBS構造またはSIS構造のブロック共重合体と
の加熱混合物を主成分として構成され、それを含有する
カバー用組成物は曲げ剛性率が50〜300MPaで、
かつショアーD硬度が40〜60であることが必要であ
る。カバー用組成物の曲げ剛性率が50MPaより低い
場合は、カバーが軟らかくなりすぎて、スピン量が増加
しすぎるため、飛距離が低下し、かつ耐カット性が低下
し、曲げ剛性率が300MPaより高い場合は、適切な
バックスピン量が得られなくなって、コントロール性が
悪くなり、打球感も悪くなる。また、上記カバー用組成
物のショアーD硬度が40より低い場合は、カバーが軟
らかくなりすぎて、耐カット性が悪くなり、ショアーD
硬度が60より高い場合は、適切なバックスピン量が得
られなくなって、コントロール性が悪くなり、また打球
感も悪くなる。上記カバー用組成物は、(A)成分のア
イオノマー樹脂と(B)成分のエポキシ化SBS構造ま
たはSIS構造のブロック共重合体との加熱混合物が主
要部分を占め、多くの場合、それに二酸化チタンや硫酸
バリウムなどが少量添加されるだけなので、その曲げ剛
性率やショアーD硬度は、実質上、上記(A)成分のア
イオノマー樹脂と(B)成分のエポキシ化SBS構造ま
たはSIS構造のブロック共重合体との加熱混合物の曲
げ剛性率やショアーD硬度とほとんど変わらない。
【0027】本発明において、(A)成分のアイオノマ
ー樹脂と(B)成分のエポキシ化SBS構造またはSI
S構造のブロック共重合体との混合比は重量比で95:
5〜50:50、特に90:10〜55:45であるこ
とが好ましい。(A)成分のアイオノマー樹脂が上記範
囲より多い場合は、アイオノマー樹脂の軟質化が充分に
達成できず、アイオノマー樹脂の性質が強く現れて、打
球感やコントロール性が悪くなるおそれがあり、(A)
成分のアイオノマー樹脂が上記範囲より少ない場合は、
カバーが軟らかくなりすぎて、スピン量が増加しすぎる
ため、飛距離が低下し、かつ耐カット性が低下するおそ
れがある。
【0028】本発明においては、上記(A)成分のアイ
オノマー樹脂と(B)成分のエポキシ化SBS構造また
はSIS構造のブロック共重合体とを加熱混合すること
に基づいて、所望の特性が得られるようになるのである
が、その加熱混合は、通常、混練型二軸押出機、バンバ
リー、ニーダーなどのインターナルミキサーを用い、例
えば、150〜260℃で加熱混合することによって行
われる。
【0029】本発明において、カバーを形成するための
カバー用組成物には、上記(A)成分のアイオノマー樹
脂と(B)成分のエポキシ化SBS構造またはSIS構
造のブロック共重合体との加熱混合物以外に、必要に応
じて、種々の添加剤、例えば、顔料、分散剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、光安定剤などを添加することができ
る。また、上記(A)成分のアイオノマー樹脂と(B)
成分のエポキシ化SBS構造またはSIS構造のブロッ
ク共重合体との加熱混合物の特性を損なわない範囲内で
他の樹脂を添加してもよい。そのように他の樹脂を添加
してカバーの基材樹脂とする場合、上記(A)成分のア
イオノマー樹脂と(B)成分のエポキシ化SBS構造ま
たはSIS構造のブロック共重合体との加熱混合物が7
0重量%以上、特に80重量%以上であることが好まし
い。本発明において、上記(A)成分のアイオノマー樹
脂と(B)成分のエポキシ化SBS構造またはSIS構
造のブロック共重合体との加熱混合物をカバーの基材樹
脂の主成分とするとは、カバーの基材樹脂を上記(A)
成分のアイオノマー樹脂と(B)成分のエポキシ化SB
S構造またはSIS構造のブロック共重合体との加熱混
合物のみで構成する場合と上記加熱混合物に他の樹脂を
添加してカバーの基材樹脂とする場合の両者を含む意味
である。また、本発明においては、上記(A)成分のア
イオノマー樹脂と(B)成分のエポキシ化SBS構造ま
たはSIS構造のブロック共重合体との加熱混合物はあ
らかじめ加熱混合してから他の添加剤などと混合しても
よいし、また、カバー用組成物の調製時に他の添加剤な
どと一緒に加熱混合してもよい。
【0030】上記カバー用組成物はソリッドコア、糸巻
きコアのいずれのコアの被覆にも使用することができ
る。
【0031】ソリッドコアとしては、1層構造のものは
もとより、2層以上の多層構造のものであってもよく、
例えば、ツーピースボール用ソリッドコアとしては、ポ
リブタジエン100重量部に対して、アクリル酸、メタ
クリル酸などのα,β−モノエチレン性不飽和カルボン
酸またはその金属塩や、トリメチロールプロパントリメ
タクリレートなどの官能性モノマーなどからなる加硫剤
(架橋剤)を単独または合計で10〜60重量部、酸化
亜鉛、硫酸バリウムなどの充填剤を10〜30重量部、
ジクミルパーオキサイドなどの過酸化物を0.5〜5重
量部配合し、要すれば、さらに老化防止剤を0.1〜1
重量部配合したゴム組成物をプレス加硫(架橋)によ
り、例えば、140〜170℃の温度で10〜40分間
加熱圧縮して、球状加硫物に成形することによって得ら
れたものを用いることができる。
【0032】糸巻きコアは、センターと該センターの周
囲に糸ゴムを延伸状態で巻き付けることによって形成さ
れた糸ゴム層とで構成されるが、上記センターは、ゴム
組成物の加硫成形物からなるソリッドセンターであって
もよいし、また水、ペーストなどのリキッドを加硫ゴム
製のセンターカバー内に封入したリキッドセンターであ
ってもよい。そして、ソリッドセンターの場合は、その
直径が28〜38mmであって、かつ、該センターに初
期荷重10kgをかけた状態から終荷重30kgをかけ
たときまでの変形量が0.5〜2.5mmであることが
好ましい。ソリッドセンターの直径が28mmより小さ
い場合は、打出角が小さく、スピン量が増えるため、飛
距離が出にくくなり、ソリッドセンターの直径が38m
mより大きい場合は、糸ゴムを巻き付ける際に、糸ゴム
にテンションがかからないうちに糸ゴムを巻き終わって
しまい、そのため、糸ゴム層の反発力が充分に生かされ
ず、ボールの反発性能が低下して、飛距離が出にくくな
るおそれがある。また、ソリッドセンターの変形量が
0.5mmより小さい場合は、センターが硬すぎるため
ボールとしたときの打球感が悪くなり、ソリッドセンタ
ーの変形量が2.5mmより大きい場合は、センターが
軟らかくなりすぎるため、適正なボール硬度が得られに
くくなり、ボール初速も小さくなるおそれがある。ま
た、リキッドセンターの場合には、その直径が26〜3
4mmであることが好ましい。リキッドセンターの直径
が26mmより小さい場合は、打出角が小さく、スピン
量が増えるため、飛距離が出にくくなり、リキッドセン
ターの直径が34mmより大きい場合は、所望とするボ
ール硬度が得られにくいだけでなく、糸ゴム層が薄くな
るため、ボールの反発性能が低下して、飛距離が出にく
くなるおそれがある。
【0033】上記糸ゴムは、従来から使用されているも
のと同様のものを用いることができ、例えば、天然ゴム
または天然ゴムと合成ポリイソプレンとのブレンドゴム
に老化防止剤、加硫促進剤、イオウなどを配合したゴム
組成物を加硫することによって得られたものを用いるこ
とができる。
【0034】コアにカバーを被覆する方法は、特に限定
されるものではなく、通常の方法で行うことができる。
例えば、前記(A)成分のアイオノマー樹脂と(B)成
分のエポキシ化SBS構造またはSIS構造のブロック
共重合体との加熱混合物を含んだカバー用組成物をあら
かじめ半球殻状のハーフシェルに成形し、それを2枚用
いてコアを包み、130〜170℃で1〜5分間加圧成
形するか、または上記カバー用組成物を直接コア上に射
出成形してコアを包み込む方法が採用される。カバーの
厚みは通常1〜4mm程度である。そして、カバー成形
時、必要に応じて、ボール表面にディンプルの形成が行
われ、また、カバー成形後、ペイント仕上げ、スタンプ
なども必要に応じて施される。
【0035】図1は本発明のゴルフボールの一例を模式
的に示す断面図であり、この図1に示すゴルフボール
は、一般にソリッドコアと呼ばれているゴム組成物の加
硫成形物からなるコア1とそれを被覆するカバー2とか
らなるツーピースソリッドゴルフボールである。コア1
は特に特定のものに限られることなく、例えば、前記の
ようなポリブタジエンを主材とするゴム組成物の加硫成
形物が用いられ、それを被覆するカバー2は前記(A)
成分のアイオノマー樹脂と(B)成分のエポキシ化SB
S構造またはSIS構造のブロック共重合体との加熱混
合物を含んだ曲げ剛性率が50〜300MPaでショア
ーD硬度が40〜60のカバー用組成物から形成された
ものである。そして、2aは上記カバー2に設けられた
ディンプルである。この図1に示すゴルフボールでは、
コア1は1層構造のゴム組成物の加硫成形物からなる
が、それに代えて、例えば、ポリブタジエンを主材とす
るゴム組成物の加硫成形物からなる内部コアの周囲にさ
らにポリブタジエンを主材とするゴム組成物の加硫成形
物からなる外部コアを形成した2層構造のコアであって
もよい。
【0036】図2は本発明のゴルフボールの他例を模式
的に示す断面図である。この図2に示すゴルフボールは
糸ゴム層を有する多層構造のゴルフボールであり、図
中、1はセンター1aと糸ゴム層1bとからなるコアで
あり、2はカバーで、2aはディンプルである。
【0037】上記センター1aとしては、ソリッド系、
リキッド系のいずれであってもよく、糸ゴム層1bは上
記センター1aの周囲に糸ゴムを延伸状態で巻き付ける
ことによって形成され、そのセンター1aと糸ゴム層1
bとで糸巻きコアと呼ばれるコア1が形成されている。
カバー2は上記コア1を被覆するものであり、このカバ
ー2は前記(A)成分のアイオノマー樹脂と(B)成分
のエポキシ化SBS構造またはSIS構造のブロック共
重合体との加熱混合物を含んだ曲げ剛性率が50〜30
0MPaでショアーD硬度が40〜60のカバー用組成
物から形成されたものである。
【0038】上記ディンプル2aは、必要に応じ、ある
いは所望とする特性が得られるように、適した個数、態
様でカバー2に設けられるものであり、また、必要に応
じ、ボール表面にペイントやマーキングが施される。
【0039】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0040】実施例1〜29および比較例1〜12 つぎの〜に示す工程を経て、実施例1〜29および
比較例1〜12のゴルフボールを作製した。
【0041】コアの作製: −a ソリッドコアの作製 表1に示す組成のゴム組成物を調製し、それを金型に充
填して加硫成形することにより、直径39.0mmの球
状のソリッドコアを得た。加硫条件は表1に示すように
2段階で行われ、142℃で20分間加硫した後、さら
に165℃で8分間加硫した。上記ソリッドコアの10
〜130kg荷重時の変形量(すなわち、上記ソリッド
コアに初期荷重10kgをかけた状態から終荷重130
kgをかけた時までの変形量)は2.7mmであった。
表1中の各成分の配合量は重量部によるものであり、使
用したポリブタジエンは日本合成ゴム(株)製のBR−
11(商品名)であり、老化防止剤は吉富製薬(株)製
のヨシノックス425(商品名)である。このソリッド
コアは実施例1〜9および比較例1〜4のゴルフボール
の作製に使用する。
【0042】
【表1】
【0043】−b 糸巻きコアの作製 −b−1 ソリッドセンターの作製 表2に示すa、bおよびcの組成のゴム組成物を調製
し、それを金型に充填して165℃で20分間加硫成形
することにより、3種類のソリッドセンターを作製し
た。表2中の各成分の配合量は重量部によるものであ
り、使用したポリブタジエンは日本合成ゴム(株)製の
BR−11(商品名)であり、老化防止剤は吉富製薬
(株)製のヨシノックス425(商品名)である。得ら
れたソリッドセンターの重量、直径および変形量(すな
わち、上記ソリッドセンターに初期荷重10kgをかけ
た状態から終荷重30kgをかけた時までの変形量)を
表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】−b−2 リキッドセンターの作製 表3に示す組成のセンターカバー用ゴム組成物およびペ
ーストを用い、リキッドセンターを作製した。表3中の
各成分の配合量は重量部によるものである。
【0046】リキッドセンターの作製にあたっては、ま
ず、表3に示すペーストを冷媒で冷却した金型内に流し
込み、冷凍して直径24.5mmの球形芯を作製した。
【0047】つぎに、表3に示すセンターカバー用ゴム
組成物をシート状に成形し、そのシートを上記の冷凍球
形芯にカバリングし、打ち抜き、それを金型内に入れ、
155℃で30分間加硫成形して直径28.1mmのリ
キッドセンターを作製した。得られたリキッドセンター
の重量および直径を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】つぎに、上記−b−1のソリッドセンタ
ーおよび−b−のリキッドセンターに基材ゴムが天
然ゴム/低シスイソプレンゴム〔シェルIR−309
(商品名)、シェル化学社製〕=30/70(重量比)
のブレンドゴム製の糸ゴムを延伸状態で巻き付けて糸ゴ
ム層を形成することにより、外径約39mmの糸巻きコ
アを作製した。なお、センターとしてリキッドセンター
を用いた場合には、糸ゴムを巻き付けるにあたって、リ
キッドセンターを冷凍した。
【0050】得られたソリッドセンター系の糸巻きコア
は実施例10〜20および比較例5〜8のゴルフボール
の作製に使用し、リキッドセンター系の糸巻きコアは実
施例21〜29および比較例9〜12のゴルフボールの
作製に使用する。
【0051】カバー用組成物の調製:表4〜表6に示
す組成の配合材料を二軸混練型押出機によりミキシング
して、ペレット状のカバー用組成物A〜Mを調製した。
表4〜表6中の配合量は重量部によるものであり、表4
〜表6中に商品名で表示したものについては、表6の後
にその詳細を示す。
【0052】押出条件はスクリュー径45mm、スクリ
ュー回転数200rpm、スクリューL/D=35であ
り、配合物は押出機のダイの位置で220〜260℃に
加熱された。そして、得られたカバー用組成物の曲げ剛
性率およびショアーD硬度を測定した。上記曲げ剛性率
の測定は、各カバー用組成物から約2mm厚さの熱プレ
ス成形シートを作製し、それを23℃で2週間保存後、
ASTM D−747に準じて行い、ショアーD硬度の
測定は、各カバー用組成物から約2mm厚さの熱プレス
成形シートを作製し、それを23℃で2週間保存後、A
STM D−2240に準じて行った。それらの結果を
カバー用組成物の組成と共に表4〜表6に示す。なお、
表4〜表5に示すカバー用組成物A〜Iは実施例のゴル
フボールに使用するものであり、表6に示すカバー用組
成物J〜Mは比較例のゴルフボールに使用するものであ
る。
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】※1:ハイミラン1605(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のナトリウムイオン
中和タイプのエチレン−メタクリル酸共重合体系アイオ
ノマー樹脂、MI(メルトインデックス)=2.8、曲
げ剛性率=310MPa、ショアーD硬度 =62※
2:ハイミラン1706(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和タ
イプのエチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー
樹脂、MI=0.8、曲げ剛性率=260MPa、ショ
アーD硬度=61 ※3:ハイミランAM7317(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和タ
イプのエチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー
樹脂、MI=1.2、曲げ剛性率=310MPa、ショ
アーD硬度=64
【0057】※4:ハイミラン1855(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和タ
イプのエチレン−ブチルアクリレート−メタクリル酸三
元共重合体系アイオノマー樹脂、MI=1.0、曲げ剛
性率=90MPa、ショアーD硬度=55 ※5:サーリンAD8512(商品名) デュポン社製のナトリウムイオン中和タイプのエチレン
−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂、MI=
4.4、曲げ剛性率=280MPa、ショアーD硬度=
62 ※6:サーリンAD8511(商品名) デュポン社製の亜鉛イオン中和タイプのエチレン−メタ
クリル酸共重合体系アイオノマー樹脂、MI=3.4、
曲げ剛性率=220MPa、ショアーD硬度=60
【0058】※7:ESBS A1005(商品名) ダイセル化学工業(株)製のエポキシ基を含有するポリ
ブタジエンブロックを有するスチレン−ブタジエン−ス
チレンブロック共重合体、JIS−A硬度=70、スチ
レン/ブタジエン=40/60(重量比)、エポキシ含
量約0.7〜0.9重量% ※8:ESBS A1010(商品名) ダイセル化学工業(株)製のエポキシ基を含有するポリ
ブタジエンブロックを有するスチレン−ブタジエン−ス
チレンブロック共重合体、JIS−A硬度=67、スチ
レン/ブタジエン=40/60(重量比)、エポキシ含
量約1.5〜1.7重量% ※9:ESBS A1020(商品名) ダイセル化学工業(株)製のエポキシ基を含有するポリ
ブタジエンブロックを有するスチレン−ブタジエン−ス
チレンブロック共重合体、JIS−A硬度=65、スチ
レン/ブタジエン=40/60(重量比)、エポキシ含
量約2.9〜3.4重量% ※10:ハイミラン1707(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のナトリウムイオン
中和タイプのエチレン−メタクリル酸共重合体系アイオ
ノマー樹脂、MI=0.9、曲げ剛性率=320MP
a、ショアーD硬度=63
【0059】※11:ハイミランAM7318(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のナトリウムイオン
中和タイプのエチレン−メタクリル酸共重合体系アイオ
ノマー樹脂、MI=2.1、曲げ剛性率=345MP
a、ショアーD硬度=65 ※12:ハイミラン1856(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のナトリウムイオン
中和タイプのエチレン−ブチルアクリレート−メタクリ
ル酸三元共重合体系アイオノマー樹脂、MI=1.0、
曲げ剛性率=85MPa、ショアーD硬度=53※13:
ハイミランMK7320(商品名)三井デュポンポリケ
ミカル(株)製のカリウムイオン中和タイプのエチレン
−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂、MI=
2.8、曲げ剛性率=290MPa、ショアーD硬度=
61 ※14:サーリンAD8269(商品名) デュポン社製の亜鉛イオン中和タイプのエチレン−ブチ
ルアクリレート−メタクリル酸三元共重合体系アイオノ
マー樹脂、MI=1.0、曲げ剛性率=26MPa、シ
ョアーD硬度=36
【0060】※15:サーリン7940(商品名) デュポン社製のリチウムイオン中和タイプのエチレン−
メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂、MI=2.
8、曲げ剛性率=350MPa、ショアーD硬度=63 ※16:アイオテック8000(商品名) エクソン化学社製のナトリウムイオン中和タイプのエチ
レン−アクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂、MI=
0.8、曲げ剛性率=370MPa、ショアーD硬度6
【0061】※17:ESBS AT018(商品名) ダイセル化学工業(株)製のエポキシ基を含有するポリ
ブタジエンブロックの二重結合の一部に水素添加したス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、JI
S−A硬 度=70、スチレン/ブタジエン=40/6
0(重量比)、エポキシ含量約0.7〜0.9重量% ※18:ESBS AT019(商品名) ダイセル化学工業(株)製のエポキシ基を含有するポリ
ブタジエンブロックの二重結合の一部に水素添加したス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、JI
S−A硬 度=67、スチレン/ブタジエン=40/6
0(重量比)、エポキシ含量約1.5〜1.7重量%
【0062】ゴルフボールの作製: −a ソリッドゴルフボールの作製: 前記−aのソ
リッドコアに前記のカバー用組成物を射出成形してソ
リッドコアを被覆することによりカバーを形成し、その
表面にペイントを塗装して、外径42.7mmの実施例
1〜9および比較例1〜4のゴルフボールを作製した。
【0063】−b 糸ゴム層を有する多層構造のゴル
フボールの作製:上記のカバー用組成物から半球殻状
のハーフシェルを成形し、それを2枚用いて前記−b
の糸巻きコアを包み、ボール用の金型内で150℃で2
分間プレス成形して、糸巻きコアをカバーで被覆し、そ
の表面にペイントを塗装して、外径42.8mmの実施
例10〜29および比較例5〜12のゴルフボールを作
製した。上記ゴルフボールの作製にあたって使用したセ
ンターとカバーの組み合わせを後記のボール物性と共に
表10〜表16に示す。
【0064】得られたゴルフボールのボール重量、ボー
ル初速、飛距離(キャリー)およびスピン量を測定し
た。ボール初速はR&A初速測定法によるものである。
飛距離はツルーテンパー社製スイングロボットにウッド
1番クラブを取り付け、ボールをヘッドスピード45m
/sで打撃して測定し、スピン量は上記ツルーテンパー
社製スイングロボットにアイアン9番クラブを取り付
け、ボールをヘッドスピード34m/sで打撃し、打撃
されたボールに付された印を高速度カメラで撮影するこ
とによって測定した。
【0065】また、実施例1〜29および比較例1〜1
2のゴルフボールの耐カット性を評価するため、ツルー
テンパー社製スイングロボットにピッチングウェッジを
取り付け、ボールをヘッドスピード30m/sでトップ
打ちして、カット傷の発生状況を調べて評価した。その
評価基準は次の通りである。
【0066】評価基準: ○ : カット傷の発生なし △ : 小さなカット傷の発生あり × : 大きなカット傷の発生あり ××: 使用に耐えないほどの大きなカット傷の発生あ
【0067】さらに、上記ゴルフボールの耐久性を評価
するため、ツルーテンパー社製スイングロボットにウッ
ド1番クラブを取り付け、ボールをヘッドスピード45
m/sで打ち出し、破壊が生じるまでの回数を調べた。
その結果をそれぞれ比較の基準となる比較例1、比較例
5および比較例9の耐衝撃回数(破壊が生じるまでの回
数)を100とした時の指数で表示する。
【0068】また、得られたゴルフボールについて打球
感およびコントロール性をトッププロ10人による実打
テストで評価した。評価基準は次の通りである。評価結
果を表中に表示する際も同様の記号で表示しているが、
その場合は評価にあたった10人のうち8人以上が同じ
評価を下したことを示している。
【0069】評価基準: ○ : バラタカバーに類似した打球感とコントロール
性があり、良い。 △ : コントロール性はバラタカバーに近いが、打球
感がかけ離れている。すなわち、硬すぎて衝撃が強すぎ
るか、または軟らかすぎて重い感じがする。 × : 打球感、コントロール性、共に悪い。
【0070】ソリッドゴルフボールに関する実施例1〜
9および比較例1〜4のボール物性をカバーの種類(カ
バー用組成物の種類)、曲げ剛性率、ショアーD硬度と
共に表7〜表9に示す。
【0071】ソリッドセンターを用いた多層構造のゴル
フボールに関する実施例10〜20および比較例5〜8
のボール物性を表10〜表13に使用したセンターの種
類およびカバー(カバー用組成物)の種類、曲げ弾性
率、ショアーD硬度と共に示す。また、リキッドセンタ
ーを用いた多層構造のゴルフボールに関する実施例21
〜29および比較例9〜12に関するそれらを表14〜
表16に示す。
【0072】
【表7】
【0073】
【表8】
【0074】
【表9】
【0075】表7〜表9に示すように、実施例1〜9の
ゴルフボールは、ソリッドゴルフボールであるが、打球
感およびコントロール性が良好で、スピン量も適度に多
くてスピン性能も良好であり、しかも飛距離が232〜
236ヤードであって、高剛性のアイオノマー樹脂のみ
を基材樹脂として用いた比較例1のゴルフボールとほぼ
同等の飛距離を示し、また耐カット性においても充分に
満足できる水準に達していた。さらに、耐久性に関して
も、実施例1〜9のゴルフボールは、比較例1のゴルフ
ボールよりかなり優れた水準にあった。
【0076】これに対し、高剛性のアイオノマー樹脂の
みを基材樹脂として用いた標準的なツーピースソリッド
ゴルフボールである比較例1のゴルフボールは、表9に
示すように、飛行性能、耐カット性とも良好であった
が、打球感およびコントロール性が劣っていた。また、
高剛性アイオノマー樹脂と三元共重合体系の軟質アイオ
ノマー樹脂とを組み合わせて用いた比較例2〜3のゴル
フボールや三元共重合体系軟質アイオノマー樹脂のみを
組み合わせて用いた比較例4のゴルフボールは、打球感
およびコントロール性、耐久性が実施例1〜9のゴルフ
ボールより劣り、飛距離も実施例1〜9のゴルフボール
に比べてかなり劣っていた。
【0077】つぎに、糸ゴム層を有する多層構造のゴル
フボールの物性を表10〜表16に示す。また、ソリッ
ドセンターを用いた場合には、その組成もa、b、cの
記号(表2参照)で示す。
【0078】
【表10】
【0079】
【表11】
【0080】
【表12】
【0081】
【表13】
【0082】
【表14】
【0083】
【表15】
【0084】
【表16】
【0085】表10〜表12および表14〜表16に示
すように、実施例10〜29のゴルフボールは、ソリッ
ドセンター、リキッドセンターのいかんにかかわらず、
打球感およびコントロール性が良好で、スピン量が適度
に多くてスピン性能も良好であり、しかも飛距離が23
0〜235ヤードであって、高剛性のアイオノマー樹脂
のみを基材樹脂として用いた比較例5や比較例9のゴル
フボールとほぼ同等の飛距離を示し、また耐カット性に
おいても、充分に満足できる水準に達していた。さら
に、耐久性に関しても、実施例10〜29のゴルフボー
ルは、比較例5や比較例9のゴルフボールよりかなり優
れた水準にあった。
【0086】これに対し、高剛性のアイオノマー樹脂の
みを基材樹脂として用いた比較例5や比較例9のゴルフ
ボールは、表13および表16に示すように、飛行性
能、耐カット性とも良好であったが、打球感およびコン
トロール性が劣っていた。また、高剛性アイオノマー樹
脂と三元共重合体系の軟質アイオノマー樹脂とを組み合
わせて用いた比較例6〜7および比較例10〜11のゴ
ルフボールや三元共重合体系の軟質アイオノマー樹脂の
みを組み合わせて用いた比較例8および比較例12のゴ
ルフボールは、打球感およびコントロール性、耐久性な
どが実施例10〜29のゴルフボールより劣り、飛距離
も実施例10〜29のゴルフボールに比べてかなり劣っ
ていた。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、打球
感およびコントロール性が良好で、かつ飛行性能および
耐カット性が満足すべき水準にあり、しかも耐久性が優
れたゴルフボールを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフボールの一例を模式的に示す断
面図である。
【図2】本発明のゴルフボールの他例を模式的に示す断
面図である。
【符号の説明】
1 コア 1a センター 1b 糸ゴム層 2 カバー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと該コアを被覆するカバーを有する
    ゴルフボールにおいて、上記カバーの基材樹脂が、アイ
    オノマー樹脂と、エポキシ基を含有するポリブタジエン
    ブロックを有するスチレン−ブタジエン−スチレンブロ
    ック共重合体またはエポキシ基を含有するポリイソプレ
    ンブロックを有するスチレン−イソプレン−スチレンブ
    ロック共重合体との加熱混合物を主成分として構成さ
    れ、カバーを構成するカバー用組成物の曲げ剛性率が5
    0〜300MPaで、かつショアーD硬度が40〜60
    であることを特徴とするゴルフボール。
  2. 【請求項2】 アイオノマー樹脂が、エチレンとアクリ
    ル酸またはメタクリル酸との共重合体中のカルボキシル
    基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、およ
    び/またはエチレンとアクリル酸またはメタクリル酸と
    α,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中
    のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和
    したものである請求項1記載のゴルフボール。
  3. 【請求項3】 アイオノマー樹脂が、エチレンとアクリ
    ル酸またはメタクリル酸との共重合体中のカルボキシル
    基の少なくとも一部を金属イオンで中和したものであっ
    て、そのメルトインデックスが3〜7で、曲げ剛性率が
    200〜400MPaのいわゆる高剛性ハイフロータイ
    プのものである請求項1または2記載のゴルフボール。
  4. 【請求項4】 アイオノマー樹脂の酸含量が、ベースポ
    リマーがエチレンとアクリル酸またはメタクリル酸との
    共重合体の場合は10〜20重量%で、ベースポリマー
    がエチレンとアクリル酸またはメタクリル酸とα,β−
    不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体の場合は5
    〜20重量%である請求項2記載のゴルフボール。
  5. 【請求項5】 エポキシ基を含有するポリブタジエンブ
    ロックを有するスチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
    ク共重合体またはエポキシ基を含有するポリイソプレン
    ブロックを有するスチレン−イソプレン−スチレンブロ
    ック共重合体のスチレン含量が、10〜50重量%であ
    る請求項1記載のゴルフボール。
  6. 【請求項6】 エポキシ基を含有するポリブタジエンブ
    ロックを有するスチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
    ク共重合体またはエポキシ基を含有するポリイソプレン
    ブロックを有するスチレン−イソプレン−スチレンブロ
    ック共重合体のエポキシ基含量が、0.05〜10重量
    %である請求項1記載のゴルフボール。
  7. 【請求項7】 エポキシ基を含有するポリブタジエンブ
    ロックを有するスチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
    ク共重合体中のブタジエン部分の二重結合の少なくとも
    一部またはエポキシ基を含有するポリイソプレンブロッ
    クを有するスチレン−イソプレン−スチレンブロック共
    重合体中のイソプレン部分の二重結合の少なくとも一部
    が、水素添加されている請求項1記載のゴルフボール。
  8. 【請求項8】 アイオノマー樹脂とエポキシ基を含有す
    るポリブタジエンブロックを有するスチレン−ブタジエ
    ン−スチレンブロック共重合体またはエポキシ基を含有
    するポリイソプレンブロックを有するスチレン−イソプ
    レン−スチレンブロック共重合体との混合比が、重量比
    で95:5〜50:50である請求項1記載のゴルフボ
    ール。
  9. 【請求項9】 コアが、ゴム組成物の加硫成形物からな
    るソリッドコアである請求項1、2、3、4、5、6、
    7または8記載のゴルフボール。
  10. 【請求項10】 コアが、センターと該センターの周囲
    に糸ゴムを巻き付けて形成した糸ゴム層とからなる糸巻
    きコアであり、上記センターがソリッドセンターであっ
    て、その直径が28〜38mmで、かつ、上記センター
    に初期荷重10kgをかけた状態から終荷重30kgを
    かけたときまでの変形量が0.5〜2.5mmである請
    求項1、2、3、4、5、6、7または8記載のゴルフ
    ボール。
  11. 【請求項11】 コアが、センターと該センターの周囲
    に糸ゴムを巻き付けて形成した糸ゴム層とからなる糸巻
    きコアであり、上記センターがリキッドセンターであっ
    て、その直径が26〜34mmである請求項1、2、
    3、4、5、6、7または8記載のゴルフボール。
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