JP3365532B2 - ゴルフボール - Google Patents
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Description
る。さらに詳しくは、本発明は、打球感(打球時のフィ
ーリング)およびコントロール性が良好で、かつ飛行性
能、耐久性、耐カット性が優れたゴルフボールに関す
る。
として、アイオノマー樹脂が広範に使用されている(た
とえば、特公昭49−49727号公報)。特にソリッ
ドコアを用いたツーピースソリッドゴルフボールでは、
ほとんどの場合、アイオノマー樹脂がカバーの基材樹脂
として用いられている。これは、アイオノマー樹脂が、
耐カット性、反撥性に優れ、かつ加工しやすいという理
由によるものである。
かなり高い硬度と剛性を有するため、糸巻きゴルフボー
ルのカバーの基材樹脂として使用されているバラタ(ト
ランスポリイソプレン)に比べて、打球感やコントロー
ル性(スピンのかけ易さ)の点で劣っている。特にそ
の”カチッ”という打球音を伴う硬い打球感は、プロや
上級者において不快感を与えるものとして敬遠されてい
る。
樹脂の欠点を改善するため、特開平1−308557号
公報には、2〜8個の炭素原子を有するオレフィンと、
3〜8個の炭素原子を有する不飽和モノカルボン酸と、
2〜22個の炭素原子を有するアクリルエステルの三元
共重合体のナトリウム塩または亜鉛塩からなる軟質アイ
オノマー樹脂を高剛性のアイオノマー樹脂にブレンド
(混合)することによって、高剛性のアイオノマー樹脂
を軟質化することが提案されている。
マー樹脂をブレンドした場合、打球感やコントロール性
は改善されるものの、飛行性能や耐久性、耐カット性が
低下するため、満足できる性能を有するゴルフボールは
得られていない。
は、グリシジル基含有樹脂を高剛性のアイオノマー樹脂
にブレンドすることによって、高剛性のアイオノマー樹
脂を軟質化することが提案されているが、ベースポリマ
ーの選定の不適切さにより、反撥性能や飛行性能が充分
でないという問題があった。
ー樹脂を軟質化して、打球感やコントロール性を改善す
る試みが種々行われているが、現状では、それらのいず
れによっても、充分な成果をあげるにいたっておらず、
充分に満足し得るゴルフボールは得られていない。
ー樹脂の特性、すなわち、優れた耐カット性、飛行性能
などを低下させることなく、打球感やコントロール性を
改善して、プロや上級者をも満足させ得る打球感とコン
トロール性を有し、かつ優れた飛行性能、耐久性、耐カ
ット性を有するゴルフボールを提供することを目的とす
る。
球感やコントロール性と優れた飛行性能とを両立させる
べく、カバーの基材樹脂について鋭意研究を重ねた結
果、アイオノマー樹脂に、軟質成分として無水マレイン
酸変性オレフィン性共重合体と、さらにそれら両者と反
応性を有する軟質のグリシジル基変性スチレンベースブ
ロック共重合体とを加え、それらを加熱混合して得られ
る樹脂混合物をカバーの基材樹脂の主成分として用いる
ときは、打球感およびコントロール性が良好で、かつ飛
行性能、耐久性、耐カット性などが優れたゴルフボール
が得られることを見出し、本発明を完成するにいたっ
た。
するカバーを有するゴルフボールにおいて、上記カバー
の基材樹脂が、アイオノマー樹脂と無水マレイン酸変性
オレフィン性共重合体とJIS−A硬度が30〜90の
グリシジル基変性スチレンベースブロック共重合体との
加熱混合物を主成分として構成され、カバー用組成物の
曲げ剛性率が100〜250Maであることを特徴とす
るゴルフボールである。
脂に軟質成分として無水マレイン酸変性オレフィン性共
重合体を添加しているので、それによってアイオノマー
樹脂が軟質化され、打球感およびコントロール性が改善
される。
イン酸変性オレフィン性共重合体に、軟質のグリシジル
基変性スチレンベースブロック共重合体を加えて加熱混
合しているので、その加熱混合時に上記グリシジル基変
性スチレンベースブロック共重合体のグリシジル基がア
イオノマー樹脂中の遊離のカルボキシル基および無水マ
レイン酸変性オレフィン性共重合体中の無水マレイン酸
と反応し、軟質成分の無水マレイン酸変性オレフィン性
共重合体のアイオノマー樹脂への均一微分散が達成さ
れ、かつ無水マレイン酸変性オレフィン性共重合体の反
撥性能の向上が達成されるので、アイオノマー樹脂の有
する優れた飛行性能(反撥性能)や耐カット性などの低
下が抑制されて、打球感およびコントロール性が良好
で、かつ飛行性能、耐久性、耐カット性などが優れたゴ
ルフボールが得られるようになる。
成分として用いるアイオノマー樹脂としては、たとえ
ば、α−オレフィンと炭素数3〜8のα,β−不飽和カ
ルボン酸との共重合体中のカルボキシル基の少なくとも
一部を金属イオンで中和して得られるもの、またはα−
オレフィンと炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸
と炭素数2〜22のα,β−不飽和カルボン酸エステル
との三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部
を金属イオンで中和して得られるものが挙げられる。そ
して、それらの組成比としては、アイオノマー樹脂のベ
ースポリマーがα−オレフィンと炭素数3〜8のα,β
−不飽和カルボン酸との共重合体の場合、α−オレフィ
ンが80〜90重量%で、α,β−不飽和カルボン酸が
10〜20重量%であることが好ましく、ベースポリマ
ーがα−オレフィンと炭素数3〜8のα,β−不飽和カ
ルボン酸と炭素数2〜22のα,β−不飽和カルボン酸
エステルとの三元共重合体の場合、α−オレフィンが7
0〜85重量%で、α,β−不飽和カルボン酸が5〜2
0重量%で、α,β−不飽和カルボン酸エステルが10
〜25重量%であることが好ましい。
エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテンなど
が用いられ、特にエチレンが好ましく、炭素数3〜8の
α,β−不飽和カルボン酸としては、たとえばアクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸
などが用いられ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ま
しい。また、炭素数2〜22の不飽和カルボン酸エステ
ルとしては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、フマ
ル酸、マレイン酸などのメチル、エチル、プロピル、n
−ブチル、イソブチルエステルなどが用いられ、特にア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステルが好ましい。
上記α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸との共
重合体またはα−オレフィンと炭素数3〜8のα,β−
不飽和カルボン酸と炭素数2〜22のα,β−不飽和カ
ルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基
の少なくとも一部を中和する金属イオンとしては、たと
えばナトリウムイオン、リチウムイオン、亜鉛イオン、
マグネシウムイオン、カリウムイオンなどが挙げられ
る。
商品名で例示すると、たとえば、三井デュポンポリケミ
カル(株)から市販されているアイオノマー樹脂として
は、ハイミラン1605(Na)、ハイミラン1707
(Na)、ハイミランAM7318(Na)、ハイミラ
ン1706(Zn)、ハイミランAM7315(Z
n)、ハイミランAM7317(Zn)、ハイミランA
M7311(Mg)、ハイミランMK7320(K)
や、三元共重合体系アイオノマー樹脂としてのハイミラ
ン1856(Na)、ハイミラン1855(Zn)、ハ
イミランAM7316(Zn)などが挙げられる。米国
デュポン社から市販されているアイオノマー樹脂として
は、サーリン8920(Na)、サーリン8940(N
a)、サーリンAD8512(Na)、サーリン991
0(Zn)、サーリンAD8511(Zn)、サーリン
7930(Li)、サーリン7940(Li)や、三元
共重合体系アイオノマー樹脂としてのサーリンAD82
65(Na)、サーリンAD8269(Na)などが挙
げられる。エクソン化学社から市販されているアイオノ
マー樹脂としては、アイオテック7010(Zn)、ア
イオテック8000(Na)などが挙げられる。なお、
上記アイオノマー樹脂の商品名の後の括弧内に記載した
Na、Zn、K、Li、Mgなどは、それらの中和金属
イオン種を示している。また、本発明において、アイオ
ノマー樹脂としては、上記例示の一価の金属イオンで中
和したアイオノマー樹脂と二価の金属イオンで中和した
アイオノマー樹脂とを2種以上混合して用いてもよい。
合体は、アイオノマー樹脂との相溶性を考慮して、オレ
フィンを共重合体成分として含ませたものであるが、こ
のオレフィン成分としては、2〜8個の炭素原子を有す
るものが好ましく、たとえばエチレン、プロピレン、1
−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、1−オクテン
などが挙げられるが、特にエチレン、プロピレンなどが
好ましい。
性共重合体には、上記の無水マレイン酸、オレフィン以
外の成分を軟質化などの目的で共重合成分として加えて
もよい。そのような成分としては、たとえばメチルアク
リレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレートな
どのアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、ブチルメタクリレートなどのメタクリレー
ト、酢酸ビニルなどが挙げられるが、アイオノマー樹脂
との相溶性を考えると、アクリレート、メタクリレート
などが好ましい。
合体の市販品としては、たとえば、旭化成工業(株)よ
り「タフテックMシリーズ」の商品名で、水素添加した
スチレンーブタジエン−スチレンブロック共重合体の無
水マレイン酸付加物が種々のグレードで上市されてお
り、また住友化学工業(株)からは「ボンダイン」の商
品名で、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン
酸三元共重合体が種々のグレードで上市され、三井デュ
ポンポリケミカル(株)からも「ARシリーズ」の商品
名で、エチレン−エチルアクリレート共重合体の無水マ
レイン酸によるグラフト変性物が上市されていて、これ
らは本発明において好適に使用される。
性共重合体は、アイオノマー樹脂の軟質化を目的として
配合されるものであって、その曲げ剛性率はエチレン−
メタクリル酸共重合体系やエチレン−アクリル酸共重合
体系の高剛性アイオノマー樹脂(これらの曲げ剛性率
は、通常250〜350MPaである)よりも低く、約
1〜100MPa程度であることが好ましい。
共重合体とは、グリシジル基で変性したスチレンベース
のブロック共重合体のことであり、このグリシジル基変
性スチレンベースブロック共重合体におけるスチレンベ
ースのブロック共重合体は、両末端にポリスチレン
(S)をもつブロック共重合体で、その中間相がポリブ
タジエン(B)、ポリイソプレン(I)、水素添加型の
ポリ(エチレン−ブチレン)(EB)の基本的な3種類
があり、それぞれSBS、SIS、SEBSと略称され
ており、これらの共重合体にグリシジル基が付加して、
グリシジル基変性スチレンベースブロック共重合体が構
成されている。上記グリシジル基としては、たとえば不
飽和グリシジルエステル類、不飽和グリシジルエーテル
類、エポキシアルケン類、p−グリシジルスチレン類な
どが挙げられ、その具体例としては、たとえばグリシジ
ルメタクリレート、グリシジルアクリレート、イタコン
酸グリシジルエステル類、ブテンカルボン酸エステル
類、アリルグリシジルエーテル、2−メチルアリルグリ
シジルエーテル、3,4−エポキシブテン、3,4−エ
ポキシ−3−メチル−1−ブテン、3,4−エポキシ−
1−ペンテン、3,4−エポキシ−3−メチルペンテ
ン、5,6−エポキシ−1−ヘキセン、ビニルシクロヘ
キセンモノオキシド、p−グリシジルスチレンなどが挙
げられる。グリシジル基変性スチレンベースブロック共
重合体におけるスチレンベースのブロック共重合体部分
は、上記に例示したように、SBS、SIS、SEBS
などであるが、反撥性能、耐候性、耐熱老化性を考慮す
れば、SEBSが特に好ましい。
ロック共重合体は、アイオノマー樹脂を軟質化するため
に、JIS−A硬度(このJIS−A硬度とは、JIS
−A形硬度計で測定した硬度を意味する)が30〜90
であることが必要であり、特に45〜88であることが
好ましい。このグリシジル基変性スチレンベースブロッ
ク共重合体の硬度が30より低い場合は、軟らかくなり
すぎて、耐カット性などが低下し、硬度が90より高く
なると、軟質化が充分に達成できず、アイオノマー樹脂
の性質が強く現れて、打球感やコントロール性が悪くな
る。
ロック共重合体中のスチレンベースブロック共重合体部
分のスチレン含量は10〜40重量%、特に15〜35
重量%が好ましい。スチレン含量が10重量%より少な
い場合は、軟らかくなりすぎて、耐カット性などが低下
し、スチレン含量が40重量%より多くなると、軟質化
が充分に達成できず、アイオノマー樹脂の性質が強く現
れて、打球感やコントロール性が悪くなる。
ロック共重合体のグリシジル基含量は0.05〜10重
量%、特に0.2〜5重量%が好ましい。グリシジル基
含量が0.05重量%より少ない場合は、グリシジル基
とアイオノマー樹脂中の遊離のカルボキシル基や無水マ
レイン酸変性オレフィン性共重合体中の無水マレイン酸
との反応量が少なくなり、アイオノマー樹脂中への無水
マレイン酸変性オレフィン性共重合体やグリシジル基変
性スチレンベースブロック共重合体の分散性が低下し
て、飛行性能や耐久性などが悪くなる。また、グリシジ
ル基含量が10重量%より多くなると、グリシジル基と
アイオノマー樹脂中の遊離のカルボキシル基や無水マレ
イン酸変性オレフィン性共重合体中の無水マレイン酸と
の反応量が多くなりすぎ、流動性が悪くなって、ボール
の成形が困難になる。
ック共重合体の市販品としては、たとえば、旭化成工業
(株)より「タフテックZ513」、「タフテックZ5
14」などの商品名で市販されているスチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体水素添加物(SEB
S)のグリシジルメタクリレート付加物があり、これら
は本発明において好適に使用される。
オノマー樹脂が30〜70重量%、無水マレイン酸変性
オレフィン性共重合体が10〜69.5重量%、グリシ
ジル基変性オレフィン性共重合体が0.5〜20重量%
であることが好ましい。
より少ない場合は、飛行性能や耐カット性などが低下
し、またアイオノマー樹脂が70重量%より多くなる
と、軟質化が充分に達成されず、打球感やコントロール
性が悪くなる。
が10重量%より少ない場合は、アイオノマー樹脂の軟
質化が充分に達成できず、また無水マレイン酸変性オレ
フィン性共重合体が69.5重量%より多くなると、飛
行性能や耐カット性などが低下し、満足のいくゴルフボ
ールが得られなくなる。
ブロック共重合体が0.5重量%より少ない場合は、グ
リシジル基とアイオノマー樹脂中の遊離カルボキシル基
や無水マレイン酸変性オレフィン性共重合体中の無水マ
レイン酸との反応量が少なくなり、その結果、アイオノ
マー樹脂中への無水マレイン酸変性オレフィン性共重合
体の分散性が低下し、飛行性能や耐久性などが悪くな
る。また、グリシジル基変性スチレンベースブロック共
重合体が20重量%よりも多くなると、グリシジル基と
アイオノマー樹脂中の遊離カルボキシル基や無水マレイ
ン酸変性オレフィン性共重合体中の無水マレイン酸との
反応が過剰に起こるため、樹脂の流動性が損われて、カ
バーの成形が困難になる。
することに基づいて、所望の性能が得られるようになる
のであるが、その加熱混合は、通常、混練型二軸押出
機、バンバリー、ニーダーなどのインターナルミキサー
を用い、150〜260℃で0.5〜15分間加熱混合
することによって行われる。
反応に必要な水分は、通常、樹脂中に含まれる微量水分
で充分であるが、必要に応じて、0.1〜0.2重量%
程度の水分を添加して樹脂の加熱混合を行ってもよい。
記アイオノマー樹脂と無水マレイン酸変性オレフィン性
共重合体とグリシジル基変性スチレンベースブロック共
重合体との加熱混合物を主成分として構成され、それを
含有するカバー用組成物は曲げ剛性率が100〜250
MPaであることを必要としている。上記カバー用組成
物の曲げ剛性率が100MPaより低い場合は、軟らか
くなりすぎてスピン量が増加しすぎるため、飛距離が低
下し、かつ耐カット性が低下し、曲げ剛性率が250M
Paより高くなると、適切なバックスピン量が得られな
くなって、コントロール性が損なわれ、打球感も悪くな
る。上記カバー用組成物は、アイオノマー樹脂と無水マ
レイン酸変性オレフィン性共重合体とグリシジル基変性
スチレンベースブロック共重合体との加熱混合物が主要
部分を占め、多くの場合、それに二酸化チタンや硫酸バ
リウムなどが少量添加されるだけなので、その曲げ剛性
率は、実質上、上記アイオノマー樹脂と無水マレイン酸
変性オレフィン性共重合体とグリシジル基変性スチレン
ベースブロック共重合体との加熱混合物の曲げ剛性率と
ほとんど変わらない。
種類の樹脂の加熱混合物以外に、必要に応じて、種々の
添加剤、たとえば顔料、分散剤、老化防止剤、紫外線吸
光剤、光安定剤などを添加することができる。また、上
記3種類の樹脂の加熱混合物の特性を損なわない範囲内
で他の樹脂を添加してもよい。そのように他の樹脂を添
加してカバーの基材樹脂とする場合、上記3種類の樹脂
の加熱混合物が70重量%以上、特に80重量%以上で
あることが好ましい。本発明において、上記アイオノマ
ー樹脂と無水マレイン酸変性オレフィン性共重合体とグ
リシジル基変性スチレンベースブロック共重合体との加
熱混合物をカバーの基材樹脂の主成分とするとは、カバ
ーの基材樹脂を上記アイオノマー樹脂と無水マレイン酸
変性オレフィン性共重合体とグリシジル基変性スチレン
ベースブロック共重合体との加熱混合物のみで構成する
場合と上記加熱混合物に他の樹脂を添加してカバーの基
材樹脂とする場合の両者を含む意味である。また、本発
明においては、上記アイオノマー樹脂と無水マレイン酸
変性オレフィン性共重合体とグリシジル基変性スチレン
ベースブロック共重合体との加熱混合物はあらかじめ加
熱混合してから他の添加剤などと混合してもよいし、ま
た、カバー用組成物の調製時に他の添加剤などと一緒に
加熱混合してもよい。
によってゴルフボールが得られるが、コアとしてはソリ
ッドゴルフボール用コア(ソリッドコア)、糸巻きゴル
フボール用コア(糸巻きコア)のいずれも使用すること
ができる。
もとより、2層以上の多層構造のコアであってもよく、
たとえば、ツーピースボール用コアとしては、ポリブタ
ジエン100重量部に対して、アクリル酸、メタクリル
酸などのα,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸また
はその金属塩や、トリメチロールプロパントリメタクリ
レートなどの官能性モノマーなどからなる加硫剤(架橋
剤)を単独または合計で10〜60重量部、酸化亜鉛、
硫酸バリウムなどの充填剤を10〜30重量部、ジクミ
ルパーオキサイドなどの過酸化物を0.5〜5重量部配
合し、要すれば、さらに老化防止剤を0.1〜1重量部
配合したゴム組成物をプレス加硫(架橋)により、たと
えば140〜170℃の温度で10〜40分間加熱圧縮
して、球状加硫物に成形することによって得られたもの
を用いることができる。
き付けた糸ゴムとからなり、上記センターとしては液
系、ゴム系のいずれも用いることができる。ゴム系のセ
ンターとしては、たとえば前記ソリッドコアと同様のゴ
ム組成物を加硫することによって得られたものを用いる
ことができる。
用いることができ、たとえば天然ゴムまたは天然ゴムと
合成ポリイソプレンに老化防止剤、加硫促進剤、イオウ
などを配合したゴム組成物を加硫することによって得ら
れたものを用いることができる。ただし、これらのソリ
ッドコア、糸巻きコアは単なる例示であって、これら例
示のもののみに限定されることはない。
されるものではなく、通常の方法で行うことができる。
たとえば、前記アイオノマー樹脂と無水マレイン酸変性
オレフィン性共重合体とグリシジル基変性スチレンベー
スブロック共重合体との加熱混合物を含んだカバー用組
成物をあらかじめ半球殻状のハーフシェルに成形し、そ
れを2枚用いてコアを包み、130〜170℃で1〜5
分間加圧成形するか、または上記カバー用組成物を直接
コア上に射出成形してコアを包み込む方法が採用され
る。カバーの厚みは通常1〜4mm程度である。そし
て、カバー成形時、必要に応じて、ボール表面にディン
プルの形成が行われ、また、カバー成形後、ペイント仕
上げ、スタンプなども必要に応じて施される。
面を参照しつつ説明する。図1は本発明のゴルフボール
の一例を模式的に示す断面図である。この図1に示すゴ
ルフボールは糸巻きゴルフボールであり、図1中、1は
センター1aと糸ゴム1bとからなるコアであり、2は
カバーで、2aはディンプルである。
定のものに限られることなく、従来同様のものも用いる
ことができ、このセンター1aとしては、液系、ゴム系
のいずれであってもよく、糸ゴム1bは上記センター1
aの周囲に延伸状態で巻き付けられ、それによって糸巻
きコアと呼ばれるコア1が形成されている。カバー2は
上記コア1を被覆するものであり、このカバー2は前記
アイオノマー樹脂と無水マレイン酸変性オレフィン性共
重合体とグリシジル基変性スチレンベースブロック共重
合体との加熱混合物を基材樹脂の主成分とするカバー用
組成物から形成されたものである。
的に示す断面図であり、この図2に示すゴルフボール
は、ゴム組成物の加硫成形体からなるコア1とそれを被
覆するカバー2とからなるツーピースソリッドゴルフボ
ールである。コア1はソリッドコアと呼ばれるものであ
るが、特に特定のものに限られることなく、たとえば、
前記のようなポリブタジエンを主材とするゴム組成物の
加硫成形体が用いられ、それを被覆するカバー2は前記
アイオノマー樹脂と無水マレイン酸変性オレフィン性共
重合体とグリシジル基変性スチレンベースブロック共重
合体との加熱混合物を含んだカバー用組成物から形成さ
れたものである。そして、2aは上記カバー2に設けら
れたディンプルである。この図2に示すゴルフボールで
は、コア1は1層構造のゴム組成物の加硫成形体からな
るが、それに代えて、たとえば、ポリブタジエンを主材
とするゴム組成物の加硫成形体からなる内部コアの周囲
にさらにポリブタジエンを主材とするゴム組成物の加硫
成形体からなる外部コアを形成した2層構造のソリッド
コアであってもよい。
いは所望とする特性が得られるように、適した個数、態
様でゴルフボールのカバー2に設けられるものであり、
また、これらのゴルフボールには、必要に応じ、ボール
表面にペイントやマーキングが施される。
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
きゴルフボール) つぎの〜に示す工程を経て、実施例1〜10および
比較例1〜8の糸巻きゴルフボールを作製した。
分散させたペーストと該ペーストを包被する厚さ1.7
mmの加硫天然ゴムのカバーゴムからなる外径28.1
mmの液体センターに、基材ゴムが天然ゴム/低シスイ
ソプレンゴム〔シェルIR−309(商品名)、シェル
化学社製〕=50/50(重量比)のブレンドゴム製の
糸ゴムを巻き付け、外径39.5mmの糸巻きコアを作
製した。
す組成の配合材料を二軸混練型押出機によりミキシング
して、ペレット状のカバー用組成物を得た。なお、表1
に実施例1〜5のゴルフボールに用いる調製例1〜5の
カバー用組成物の組成および曲げ剛性率を示し、表2に
実施例6〜10のゴルフボールに用いる調製例6〜10
のカバー用組成物の組成および曲げ剛性率を示し、表3
に比較例1〜4のゴルフボールに用いる比較調整例1〜
4のカバー用組成物の組成および曲げ剛性率を示し、表
4に比較例5〜8のゴルフボールに用いる比較調製例5
〜8のカバー用組成物の組成を示す。なお、表2には後
記の実施例15のゴルフボールに用いる調製例11のカ
バー用組成物の組成および曲げ剛性率も併せて示す。表
中の各成分の配合量は重量部によるものであり、これは
以後の表においても同様である。また、表中では、アイ
オノマー樹脂、無水マレイン酸変性オレフィン性共重合
体およびグリシジル基変性スチレンベースブロック共重
合体を商品名で表示するが、それらの詳細は表4の後に
まとめてアイオノマー樹脂、無水マレイン酸変性オレフ
ィン性共重合体、グリシジル基変性スチレンベースブロ
ック共重合体の順に説明する。なお、比較例8のゴルフ
ボールのカバー用組成物として使用する比較調製例8
は、バラタカバーなので、配合材料を表4中には表示せ
ず、※14として、別途表示する。
ュー回転数200rpm、スクリューL/D=35であ
り、配合物は押出機のダイの位置で220〜260℃に
加熱された。そして、曲げ剛性率の測定は、約2mm厚
さの熱プレス成形シートを23℃で2週間保存後、AS
TM D−747に基づいて行ったものである。
用いる比較調製例のカバー用組成物のうち、特に比較の
基準となるものについて説明しておくと、比較調製例1
は高剛性のアイオノマー樹脂のみを基材樹脂として用い
たカバー用組成物で、この比較調製例1のカバー用組成
物は従来の標準的なアイオノマー樹脂カバー用の組成物
に相当し、また比較調製例8のカバー用組成物は標準的
なバラタカバー用の組成物であって、これら比較調製例
1のカバー用組成物を用いた比較例1のゴルフボールお
よび比較調製例8のカバー用組成物をカバーに用いた比
較例8のゴルフボールは、それぞれ比較の基準となるゴ
ルフボールである。
組成物から半球殻状のハーフシェルを成形し、それを2
枚用いて前記のコアを包み、ボール用の金型内でプレ
ス成形し、ペイントを塗装して、外径42.7mmの糸
巻きゴルフボールを作製した。
ルコンプレッション、ボール初速、飛距離(キャリー)
およびスピンを測定し、耐久性および耐カット性を調べ
た。
式によるものであり、ボール初速はR&A初速測定法に
よるものである。飛距離はツルーテンパー社製スイング
ロボットにウッド1番クラブを取り付け、ボールをヘッ
ドスピード45m/sで打撃して測定し、スピンは上記
ツルーテンパー社製スイングロボットにアイアン9番ク
ラブを取り付け、ボールをヘッドスピード34m/sで
打撃し、打撃されたボールに付された印を高速度カメラ
で撮影することによって測定した。
ングロボットにウッド1番クラブを取り付け、ボールを
ヘッドスピード45m/sで打撃し、破壊が生じるまで
の回数を調べ、比較例8の耐衝撃回数を100とした時
の指数で表示した。
製スイングロボットにピッチングウェッジを取り付け、
ボールをヘッドスピード30m/sでトップ打ちして、
カット傷の発生状況を調べることによって行った。その
評価基準は次の通りである。
り
感およびコントロール性をトッププロ10人による実打
テストで評価した。評価基準は次の通りである。評価結
果を表中に表示する際も同様の記号で表示しているが、
その場合は評価にあたった10人のうち8人以上が同じ
評価を下したことを示している。
である。 × : 悪い。
が止まり易い。 × : 悪い。
0、表7に比較例1〜4、表8に比較例5〜8のゴルフ
ボールのボール重量、ボールコンプレッション、ボール
初速、飛距離、スピン、耐久性、耐カット性、打球感、
コントロール性およびボールの製造に際して使用したカ
バー用組成物の種類を示す。ただし、カバー用組成物に
ついては、それぞれの調製例番号、比較調整例番号で示
す。
中和エチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹
脂、MI(メルトインデックス)=2.8、曲げ剛性率
=310MPa ※2:ハイミラン1706(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和エ
チレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂、M
I=0.8、曲げ剛性率=約260MPa ※3:ハイミラン1855(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和エ
チレン−ブチルアクリレート−メタクリル酸三元共重合
体系アイオノマー樹脂、MI=1.0、曲げ剛性率=約
90MPa ※4:ハイミランMK7320(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のカリウムイオン中
和エチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹
脂、MI=2.8、曲げ剛性率=約290MPa
共重合体系アイオノマー樹脂、MI=3.4、曲げ剛性
率=約220MPa ※6:サーリンAD8512(商品名) デュポン製のナトリウムイオン中和エチレン−メタクリ
ル酸共重合体系アイオノマー樹脂、MI=4.4、曲げ
剛性率=約280MPa ※7:ハイミランAM7316(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和エ
チレン−ブチルアクリレート−メタクリル酸三元共重合
体系アイオノマー樹脂、MI=3.0、曲げ剛性率=約
24MPa ※8:サーリンAD8269(商品名) デュポン社製の亜鉛イオン中和エチレン−ブチルアクリ
レート−メタクリル酸三元共重合体系アイオノマー樹
脂、MI=1.0、曲げ剛性率=26MPa
−無水マレイン酸三元共重合体、MI=7.0、曲げ剛
性率<10MPa、エチルアクリレート+無水マレイン
酸含量=32%(そのうち、無水マレイン酸1〜4%) ※10:タフテックM1943(商品名) 旭化成工業(株)製の水素添加したスチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体の無水マレイン酸付加
物、JIS−A硬度=67、スチレン含量約20重量% ※11:AR−201(商品名) 三井デュポンポリケミカル(株)製のエチレン−エチル
アクリレート共重合体の無水マレイン酸によるグラフト
変性物、JIS−A硬度=51
ブロック共重合体水素添加物のメタクリル酸グリシジル
付加物、JIS−A硬度=84、スチレン含量約30重
量%、ブタジエン水素添加物含量約70重量%、メタク
リル酸グリシジル含量約1重量% ※13:タフテックZ514(商品名) 旭化成工業(株)製のスチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体水素添加物のメタクリル酸グリシジル
付加物、JIS−A硬度=65、スチレン含量約20重
量%、ブタジエン水素添加物含量約80重量%、メタク
リル酸グリシジル含量約1重量% ※14:バラタカバー 一般的なバラタカバー組成物である。
ボールのボール特性と表7〜表8に示す比較例1〜8の
ゴルフボールのボール特性との対比から明らかなよう
に、実施例1〜10のゴルフボールは、飛距離が228
〜230ヤードであって、カバーの基材樹脂として高剛
性のアイオノマー樹脂のみを用いた比較例1のゴルフボ
ールとほぼ同等の飛距離を示し、飛行性能が優れてい
た。また、実施例1〜10のゴルフボールは、スピン量
が多く、かつ打球感、コントロール性ともに良好であ
り、しかも耐久性、耐カット性が優れていた。
施例1〜10のゴルフボールは、耐久性を示す指数が2
75〜315であって、バラタカバーで被覆した比較例
8のゴルフボールの2.75〜3.15倍に相当する優
れた耐久性を有し、この比較例8のゴルフボールに対し
て耐久性がはるかに優れていることはもとより、従来の
軟質カバーで被覆した比較例3〜7のゴルフボールより
も耐久性が優れていて、本発明の効果が顕著に現れてい
た。
ると、実施例1〜10および比較例1〜2のゴルフボー
ルにはカット傷が発生しなかったが、比較例3、4、
5、7のゴルフボールには小さなカット傷が発生し、比
較例6のゴルフボールには使用に耐えないほどの大きな
カット傷が発生した。もとより、バラタカバーで被覆し
た比較例8のゴルフボールには使用に耐えないほどの大
きなカット傷が発生した。
ー樹脂のみを用いた比較例1〜2のゴルフボールは、打
球感、コントロール性が共に悪く、比較例3〜7のゴル
フボールは、実施例1〜10のゴルフボールに比べて飛
距離が5〜9ヤード劣っていた。すなわち、タフテック
Z513やタフテックZ514(いずれも商品名)など
のグリシジル基変性スチレンベースブロック共重合体を
配合せず、アイオノマー樹脂と無水マレイン酸変性オレ
フィン性共重合体のみを用いた比較例3〜6のゴルフボ
ールや軟質アイオノマー樹脂で軟質化をはかった比較例
7のゴルフボールは、打球感、コントロール性は良好で
あるが、飛行性能が充分でなかった。
結果について詳細に説明すると次の通りである。
カバーで被覆した比較例8のゴルフボールに近い打球感
とコントロール性を有しており、飛距離も満足する水準
に達していたが、アイオノマー樹脂のみをカバーの基材
樹脂とした比較例1〜2のゴルフボールは、打球感が硬
く、スピンがかかりにくくてコントロール性が悪く、比
較例3〜7のゴルフボールは、打球感およびコントロー
ル性は良好であるものの、飛距離が劣るという評価であ
った。
名)、日本合成ゴム(株)製〕100重量部に対して、
アクリル酸亜鉛36重量部、酸化亜鉛20重量部、ジク
ミルパーオキサイド1.2重量部および老化防止剤〔ヨ
シノックス425(商品名)、吉富製薬(株)製〕0.
5重量部を配合したゴム組成物を160℃で25分間加
硫成形することによって、ソリッドコアを得た。得られ
たソリッドコアの平均直径は38.2mmであった。
び比較調製例で調製したカバー組成物のうち、調製例に
ついては調製例2、調製例4、調製例6、調製例8およ
び調製例11のカバー組成物を用い、比較調製例につい
ては比較調製例1、比較調製例3、比較調製例4および
比較調製例7のカバー組成物を用いた。
組成物を射出成形により上記のソリッドコア上に直接
被覆し、得られたボールにペイントを塗装して、外径4
2.7mmのツーピースソリッドゴルフボールを作製し
た。
ルコンプレッション、ボール初速、飛距離、スピン、耐
久性、耐カット性、打球感およびコントロール性につい
て調べた。
ールコンプレッション、ボール初速、飛距離、スピン、
耐久性、耐カット性、打球感、コントロール性および製
造にあたって使用したカバー用組成物の種類を示す。ま
た、表10には比較例9〜12のボール重量、ボールコ
ンプレッション、ボール初速、飛距離、スピン、耐久
性、耐カット性、打球感、コントロール性および製造に
あたって使用したカバー用組成物の種類を示す。ただ
し、カバー用組成物については、それぞれの調製例番
号、比較調製例番号で示す。なお、各種物性の測定方法
や打球感、コントロール性の評価方法は前記実施例1の
場合と同様である。
ルのボール特性と表10に示す比較例9〜12のゴルフ
ボールのボール特性との対比から明らかなように、これ
らのツーピースソリッドゴルフボールにおいても、本発
明の実施例11〜15のゴルフボールは、前記実施例1
〜10の場合と同様に、スピン性能、打球感、コントロ
ール性が良好で、かつ飛行性能、耐久性、耐カット性が
優れていた。
ルは、飛距離が229〜230ヤードであり、高剛性の
アイオノマー樹脂のみをカバーの基材樹脂として用いた
比較例9のゴルフボールとほぼ同等の飛距離を示し、飛
行性能が優れていた。また、実施例11〜15のゴルフ
ボールは、スピン量が多く、かつ打球感、コントロール
性の評価結果がいずれも○(つまり、良好)であり、良
好な打球感、コントロール性を有し、耐久性、耐カット
性も優れていた。
みをカバーの基材樹脂として用いた比較例9のゴルフボ
ールは、飛行性能は良好であるが、打球感やコントロー
ル性が悪く、比較例10〜12のゴルフボールは、打球
感やコントロール性は良好ではあるが、飛距離が実施例
11〜15のゴルフボールに比べて6〜8ヤード劣って
いた。
打球感およびコントロール性が良好で、かつ飛行性能、
耐久性、耐カット性が優れたゴルフボールが提供され
る。
面図である。
面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 コアと該コアを被覆するカバーを有する
ゴルフボールにおいて、上記カバーの基材樹脂が、アイ
オノマー樹脂と、無水マレイン酸変性オレフィン性共重
合体と、JIS−A硬度が30〜90のグリシジル基変
性スチレンベースブロック共重合体との3種類の加熱混
合物を主成分として構成され、カバー用組成物の曲げ剛
性率が100〜250MPaであることを特徴とするゴ
ルフボール。 - 【請求項2】 加熱混合物が、アイオノマー樹脂30〜
70重量%と、無水マレイン酸変性オレフィン性共重合
体10〜69.5重量%と、グリシジル基変性スチレン
ベースブロック共重合体0.5〜20重量%とを加熱混
合したものである請求項1記載のゴルフボール。 - 【請求項3】 アイオノマー樹脂のベースポリマーが、
エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体およびエチレン−メタクリル酸−アクリル酸
エステルの三元共重合体よりなる群から選ばれる少なく
とも1種である請求項1または2記載のゴルフボール。 - 【請求項4】 無水マレイン酸変性オレフィン性共重合
体が、水素添加したスチレン−ブタジエン−スチレンの
ブロック共重合体の無水マレイン酸付加物である請求項
1または2記載のゴルフボール。 - 【請求項5】 無水マレイン酸変性オレフィン性共重合
体が、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸
三元共重合体またはエチレン−エチルアクリレート共重
合体を無水マレイン酸でグラフト変性したものである請
求項1または2記載のゴルフボール。 - 【請求項6】 グリシジル基変性スチレンベースブロッ
ク共重合体のベースポリマーが、スチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体水素添加物である請求項1
または2記載のゴルフボール。 - 【請求項7】 グリシジル基変性スチレンベースブロッ
ク共重合体が、スチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体水素添加物のグリシジルメタクリレート付加
物である請求項1または2記載のゴルフボール。 - 【請求項8】 グリシジル基変性スチレンベースブロッ
ク共重合体中のスチレンベースブロック共重合体部分の
スチレン含量が10〜40重量%で、上記グリシジル基
変性スチレンベースブロック共重合体のグリシジル基含
量が0.05〜10重量%である請求項1、2、6また
は7記載のゴルフボール。
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