JPH1176460A - スリーピースソリッドゴルフボール - Google Patents

スリーピースソリッドゴルフボール

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JPH1176460A
JPH1176460A JP9264994A JP26499497A JPH1176460A JP H1176460 A JPH1176460 A JP H1176460A JP 9264994 A JP9264994 A JP 9264994A JP 26499497 A JP26499497 A JP 26499497A JP H1176460 A JPH1176460 A JP H1176460A
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JP
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ionomer
mol
golf ball
carboxylic acid
neutralized
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JP9264994A
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Masatoshi Yokota
政利 横田
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛行性能が優れ、かつフィーリングが良好な
スリーピースソリッドゴルフボールを提供する。 【解決手段】 ソリッドコアと、該ソリッドコアを被覆
する内層カバーと、該内層カバーを被覆する外層カバー
を有するスリーピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記内層カバーの基材樹脂として、カルボン酸基の30
〜70モル%が少なくとも銅イオンとアルカリ金属イオ
ンを含む金属イオンで中和され、そのうちカルボン酸基
の5〜30モル%が銅イオンで中和され、カルボン酸基
の10〜60モル%がアルカリ金属イオンで中和されて
いるデュアルイオンアイオノマーを10〜100重量%
含有する樹脂を用いる。上記アルカリ金属イオンとして
はナトリウムイオンが好ましく、また、上記ソリッドコ
アとしては該ソリッドコアに初荷重10kgfをかけた
状態から終荷重13kgfをかけた時までの変形量が3
〜6mmであることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スリーピースソリ
ッドゴルフボールに関し、さらに詳しくは、飛行性能が
優れ、かつ打球時のフィーリングが良好なスリーピース
ソリッドゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、市場には種々の構造のゴルフボー
ルが上市されているが、試合球として使用されているの
は、一般にツーピースソリッドゴルフボールと糸巻きゴ
ルフボールである。
【0003】ツーピースソリッドゴルフボールは、糸巻
きゴルフボールに比べて飛行性能や耐久性、耐カット性
などが優れていることから特にアマチュアゴルファーを
中心に多用されているが、打球時のフィーリングやコン
トロール性が糸巻きゴルフボールに比べて悪いという問
題がある。
【0004】そのため、最近では、フィーリングやコン
トロール性を改良したソリッドゴルフボールが種々提案
されている(たとえば、特開平6−142228号公報
など)。これらのソリッドゴルフボールにおいては、ス
リーピース構造を採用し、内層カバーに種々の材料を用
いることによって、フィーリングやコントロール性を糸
巻きゴルフボールに近づけているが、そのぶんソリッド
ゴルフボールの特徴である飛行性能が低下するか、ある
いは従来のレベルを維持するにとどまっていて、充分に
満足できるものにはいたっていない。
【0005】また、特開平2−88087号公報には、
カバーの基材樹脂としてナトリウムイオンと銅イオンで
中和したデュアルイオンアイオノマーを用いることが提
案されている。しかし、このデュアルイオンアイオノマ
ーは銅イオンのためにやや青緑色を帯びているので、上
記公報のようにゴルフボールの最外層を構成するカバー
に用いた場合には、外観上の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術における問題点を解決し、ソリッドゴルフボ
ールの特徴である飛行性能が優れ、かつフィーリングが
良好なスリーピースソリッドゴルフボールを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意検討を重ねた結果、ソリッドコアと、
該ソリッドコアを被覆する内層カバーと、該内層カバー
を被覆する外層カバーを有するスリーピースソリッドゴ
ルフボールにおいて、上記内層カバーの基材樹脂とし
て、カルボン酸基の30〜70モル%が少なくとも銅イ
オンとアルカリ金属イオンを含む金属イオンで中和さ
れ、そのうちカルボン酸基の5〜30モル%が銅イオン
で中和され、カルボン酸基の10〜60モル%がアルカ
リ金属イオンで中和されているデュアルイオンアイオノ
マーを10〜100重量%含有する樹脂を用いるとき
は、飛行性能が優れ、かつフィーリングが良好なスリー
ピースソリッドゴルフボールが得られることを見出し、
本発明を完成するにいたった。
【0008】上記銅イオンとアルカリ金属イオンで中和
したデュアルイオンアイオノマーは、通常のアイオノマ
ーより反発性能が高いので、このデュアルイオンアイオ
ノマーを内層カバーに用いる場合は、通常のアイオノマ
ーより軟らかいものを用いても、高い反発性能を得るこ
とができるのでボールの飛距離が向上し、また軟らかい
ことによってフィーリングも良好になる。さらに、内層
カバーに用いるので、青緑色を帯びていてもボールの外
観に悪影響を及ぼすことがない。
【0009】
【発明の実施の形態】上記デュアルイオンアイオノマー
は、通常、アルカリ金属イオン中和タイプのアイオノマ
ーを用い、このアルカリ金属イオン中和タイプのアイオ
ノマー中に残存する遊離のカルボン酸基をさらに銅イオ
ンで部分的に中和することによって製造される。ただ
し、製造方法はこの方法に限られることはない。
【0010】上記デュアルイオンアイオノマーの出発物
質となるアルカリ金属イオン中和タイプのアイオノマー
について詳しく説明すると、上記アルカリ金属イオン中
和タイプのアイオノマーとしては、α−オレフィンと
α,β−不飽和カルボン酸との共重合体またはα−オレ
フィンとα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不飽和カ
ルボン酸エステルとの三元共重合体のカルボン酸基の1
0〜60モル%、特に20〜40モル%をアルカリ金属
イオンで中和したものが好ましい。
【0011】上記α−オレフィンとしては、たとえばエ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセンなどが挙げられるが、特にエチレンが好まし
い。また、α,β−不飽和カルボン酸としては、たとえ
ばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸
などの炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸が好適
なものとして挙げられるが、特にアクリル酸、メタクリ
ル酸が好ましい。そして、α,β−不飽和カルボン酸エ
ステルとしては、上記のような炭素数3〜8のα,β−
不飽和カルボン酸、特にアクリル酸、メタクリル酸など
と炭素数3〜9程度のアルコールとのエステルが好まし
く、具体的には、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソブチル、アク
リル酸n−ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸n−ブチルなどが好適なものとして挙
げられる。
【0012】上記共重合体の遊離のカルボン酸基を中和
するアルカリ金属イオンとしては、リチウムイオン、カ
リウムイオン、ナトリウムイオン、セシウムイオン、ル
ビジウムイオンなどが挙げられ、特にナトリウムイオン
が作業性が良好なことから好ましい。
【0013】上記のようなアルカリ金属イオン中和タイ
プのアイオノマーの多くは市販されており、そのような
市販品を商品例で例示すると、たとえば三井デュポンポ
リケミカル(株)製のハイミラン1605(Na)、ハ
イミラン1707(Na)、ハイミランMK7320
(K)、ハイミラン1856(Na)、ハイミラン15
55(Na)などや、米国デュポン社製のサーリン89
20(Na)、サーリン8940(Na)、サーリンA
D8512(Na)、サーリン7930(Li)、サー
リン7940(Li)、サーリンAD8265(N
a)、サーリンAD8269(Na)などや、エクソン
化学社製のアイオテック8000(Na)などが挙げら
れる。なお、上記アイオノマーの商品名の後の括弧内に
記載したNa、K、Liなどは、それらの中和アルカリ
金属イオンの金属種を示している。
【0014】上記デュアルイオンアイオノマーは、上記
のようなアルカリ金属イオン中和タイプのアイオノマー
に対し、銅イオン源を添加し、アルカリ金属イオン中和
タイプのアイオノマー中に残存するカルボン酸基を銅イ
オンで部分的に中和することによって得られる。使用し
得る銅イオン源としては、たとえば水酸化第二銅〔Cu
(OH)2 〕、酢酸銅〔〔Cu(CH3 COO)2 〕な
どが挙げられる。
【0015】銅イオンによるカルボン酸基の中和度は、
アルカリ金属イオン中和アイオノマー中の初期のカルボ
ン酸基(つまり、アルカリ金属イオン中和アイオノマー
のベースポリマーとなる共重合体中のカルボン酸基)の
5〜30モル%であることが必要であり、特に10〜2
0モル%が好ましい。銅イオンによる中和度が5モル%
より少ない場合は、中和金属イオンとして銅イオンを付
加した効果が充分に発現せず、また銅イオンによる中和
度が30モル%より多い場合は、ナトリウムイオンの効
果を逆に阻害する。アルカリ金属イオンによるカルボン
酸基の中和度は、アルカリ金属イオン中和アイオノマー
のベースポリマーとなる共重合体中のカルボン酸基の1
0〜60モル%であることが必要であり、特に20〜4
0モル%が好ましい。そして、銅イオンおよびアルカリ
金属イオンの両者によるカルボン酸基の中和度は、アイ
オノマーのベースポリマーとなる共重合体中に存在する
カルボン酸基の30〜70モル%であることが必要であ
り、特に40〜60モル%が好ましい。
【0016】上記デュアルイオンアイオノマーの製造に
あたり、その具体的方法としては、たとえば、アルカリ
金属イオン中和タイプのアイオノマーと銅イオン源を溶
融条件下(すなわち、通常150〜300℃の温度下)
で混合する方法が採用される。銅イオンによるカルボン
酸基の中和反応は、反応生成物の赤外吸収スペクトル
(フィルム法)中で原料アイオノマーの−COOHに基
づく1690〜1700cm-1の吸収が大きくなること
によって確認することができる。中和反応が完全に終了
した場合、樹脂は濁った状態から透明に変化する。銅イ
オンが均一に分散していることはX線分析により確認す
ることができる。
【0017】上記デュアルイオンアイオノマーは、内層
カバーの基材樹脂中10〜100重量%であることが必
要であり、特に30〜100重量%であることが好まし
く、上記デュアルイオンアイオノマーが10重量%より
少ない場合は、デュアルイオンアイオノマーを用いる効
果が充分に発現しなくなる。
【0018】上記デュアルイオンアイオノマーと他の樹
脂とで内層カバーの基材樹脂を構成する場合、そのよう
な他の樹脂としては、たとえば、ハイミラン1605
(Na)、ハイミラン1706(Zn)、ハイミラン1
855(Zn)、ハイミランAD852(Mg)などの
通常のアイオノマー(アイオノマーの例示は商品名によ
るものであり、その後の括弧内に記載のNa、Zn、M
gなどは、それらの中和金属イオンの金属種を示してい
る)、エチレン・メタクリル酸・不飽和カルボン酸エス
テル三元共重合体、無水マレイン酸変性オレフィン性共
重合体、グリシジル基含有オレフィン性共重合体などの
ゴルフボールのカバーに通常に用いられる樹脂などが挙
げられる。
【0019】内層カバーには、上記デュアルイオンアイ
オノマーを10〜100重量%含有する基材樹脂のほか
に、必要に応じて、充填剤、分散剤、顔料などを含有さ
せることができる。この内層カバーの比重は慣性モーメ
ントを向上させるために1.2以上にするのが好まし
い。そして、内層カバーの厚みは1〜3mmであること
が好ましい。内層カバーの厚みが1mmより薄い場合は
上記特定の構成にした内層カバーの効果が充分に発現し
なくなるおそれがあり、内層カバーの厚みが3mmより
厚い場合はフィーリングが悪くなるおそれがある。
【0020】上記内層カバーによって被覆されるソリッ
ドコアは、特に特定のものに限られることなく、たとえ
ばポリブタジエンを主材ゴムとするゴム組成物の加硫成
形体など、通常の方法によって作製されるものを用いる
ことができるが、特に該ソリッドコアに初荷重10kg
fをかけた状態から終荷重130kgfをかけた時まで
の変形量が3〜6mmであるものが好ましい。上記変形
量が3mmより少ない場合は、硬すぎてフィーリングが
悪くなるおそれがあり、上記変形量が6mmより多い場
合は、軟らかすぎて反発性能が低下し、飛距離が低下す
るおそれがある。また、上記ソリッドコアは直径が30
〜40mmの範囲内にあることが好ましい。ソリッドコ
アの直径が上記範囲外になると、適度なカバーの厚さが
得られず、ボール物性が低下してしまうおそれがある。
【0021】上記ソリッドコアを被覆する内層カバー上
にさらに外層カバーが形成され、内層カバーは外層カバ
ーによって被覆される。この外層カバーは特に限定され
るものではなく、ゴルフボールのカバーとして使用され
得るものであれば、いずれも使用できる。また、外層カ
バーは厚みが1〜3mmであることが好ましい。外層カ
バーの厚みが1mmより薄い場合は、たとえば、スピン
性能を向上させるなどの外層カバーの効果が発現しにく
くなるおそれがあり、外層カバーの厚みが3mmより厚
い場合は、内層カバーおよびソリッドコアの効果が発現
しにくくなるおそれがある。
【0022】つぎに、本発明のスリーピースソリッドゴ
ルフボールの一例を図面を参照しつつ説明する。図1は
本発明のスリーピースソリッドゴルフボールの一例を模
式的に示す断面図であり、図中、1はソリッドコアで、
2は上記ソリッドコア1を被覆する内層カバーであり、
3は上記内層カバー2を被覆する外層カバーであって、
3aはディンプルである。
【0023】上記ソリッドコア1は、特に特定のものに
限定されることはなく、たとえばポリブタジエンを主材
ゴムとするゴム組成物の加硫成形体からなり、前記のよ
うに直径が30〜40mmで、変形量(該ソリッドコア
に初荷重10kgfをかけた状態から終荷重130kg
fをかけた時までの変形量)が3〜6mmのものが好ま
しい。
【0024】内層カバー2は、銅イオンとアルカリ金属
イオンで中和したデュアルイオンアイオノマーを用いた
ものであり、より具体的には、銅イオンとアルカリ金属
イオンによるカルボン酸基の中和度が全体で30〜70
モル%で、そのうち銅イオンによるカルボン酸基の中和
度が5〜30モル%で、アルカリ金属イオンによるカル
ボン酸基の中和度が10〜60モル%であるデュアルイ
オンアイオノマーを基材樹脂中5〜100重量%含有す
る組成物で形成され、その厚みは前記のように1〜3m
mが好ましい。
【0025】外層カバー3は、上記内層カバー2を被覆
するものであり、特に特定のものに限定されることはな
いが、その厚みは1〜3mmが好ましい。上記ディンプ
ル3aは、必要に応じ、また所望とする特性にあわせ
て、外層カバー3の表面に適数値設けられるものであ
り、また、このスリーピースソリッドゴルフボールの表
面には必要に応じペイントやマーキングが施される。
【0026】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0027】実施例1〜4および比較例1〜4 つぎの〜に示す工程を経て実施例1〜4および比較
例1〜4のゴルフボールを作製した。
【0028】ソリッドコアの作製 表1に示す組成のゴム組成物を150℃で30分間加硫
(加圧下での加熱成形)することによって直径35.3
mmのソリッドコアI〜III を作製した。表中の各成分
の配合量を示す数値の単位は重量部であり、これは以後
の組成を示す表においても同様である。
【0029】得られたソリッドコアの重量、直径および
変形量(該ソリッドコアに10kgfの初荷重をかけた
状態から終荷重130kgfをかけた時までの変形量)
を測定した。その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】 ※1:商品名、日本合成ゴム(株)製のポリブタジエン ※2:商品名、吉富製薬(株)製の老化防止剤
【0031】内層カバー用組成物の調製 まず、表2に示すアイオノマーと水酸化第二銅〔Cu
(OH2 )〕とを二軸押出機により混合し、ペレタイザ
ーによりペレット化して、青緑色のペレット状のデュア
ルイオンアイオノマーXおよびYを得た。押出条件はス
クリュー径45mm、スクリュー回転250rpm、ス
クリューL/D=30、ダイ温度250℃であった。
【0032】
【表2】 ※3:商品名、三井デュポンポリケミカル(株)製のエチレン−メタクリル酸 共重合体系アイオノマー、カルボン酸含量=約15重量%、ナトリウム イオン中和度=約30モル%、曲げ弾性率=370MPa ※4:商品名、三井デュポンポリケミカル(株)製のエチレン−ブチルアクリ レート−メタクリル酸三元共重合体系アイオノマー、カルボン酸含有量 =約10重量%、ナトリウムイオン中和度=約36モル%、曲げ弾性率 =70MPa
【0033】得られたデュアルイオンアイオノマーXの
銅イオンによる中和度は約15モル%で、ナトリウムイ
オンによる中和度は約30モル%であり、銅イオンとナ
トリウムイオンとの両者による全体の中和度は約45モ
ル%であった。また、デュアルイオンアイオノマーYの
銅イオンによる中和度は約15モル%で、ナトリウムイ
オンによる中和度は約36モル%であり、銅イオンとナ
トリウムイオンとの両者による全体の中和度は約51モ
ル%であった。
【0034】つぎに、上記デュアルイオンアイオノマー
XおよびYを用い、表3に示すデュアルイオンアイオノ
マーとアイオノマーなどを二軸押出機で混合し、ペレタ
イザーでペレット化して、ペレット状の内層カバー用組
成物A〜Eを調製した。得られた内層カバー用組成物の
硬度(ショアーD硬度)および比重を測定した。その結
果を表3に示す。
【0035】
【表3】 ※5:商品名、三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和タイプの エチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー、曲げ弾性率=330 MPa ※6:商品名、三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和タイプの エチレン−ブチルアクリレート−メタクリル酸三元共重合体系アイオノ マー、曲げ弾性率=90MPa
【0036】外層カバー用組成物の調製 表4に示すアイオノマーと材料を二軸押出機で混合し、
ペレタイザーによりペレット化して、ペレット状の外層
カバー用組成物F、GおよびHを調製した。
【0037】
【表4】
【0038】ゴルフボールの作製 実施例1〜4および比較例1〜2については、上記で
作製したソリッドコアの周囲にで調製した内層カバー
用組成物を射出成形して、ソリッドコアを厚さ1.8m
mの内層カバーで被覆し、さらに上記内層カバーの周囲
にで調製した外層カバー用組成物を射出成形して、内
層カバーを厚さ1.9mmの外層カバーで被覆し、以
後、常法によりバリ取り、ペイント前処理、ペイント塗
装などを行って、外径42.7mmのスリーピースソリ
ッドゴルフボールを作製した。また、比較例3〜4につ
いては、上記で作製したソリッドコアの周囲にで調
製した外層カバー用組成物を射出成形して、ソリッドコ
アを厚さ3.7mmの外層カバーで被覆し、以後、上記
実施例1〜4および比較例1〜2と同様にして、外径4
2.7mmのツーピースソリッドゴルフボールを作製し
た。これらのゴルフボールのソリッドコアとカバーとの
組み合わせは表5および表6に示す通りである。
【0039】得られたゴルフボールについて、反発係数
および飛距離を測定し、また、打球時のフィーリングを
評価した。それらの測定および評価方法は次の通りであ
り、結果は表5および表6に示す。
【0040】反発係数:レジリエンスガンにより重さ1
98gのステンレス鋼製円柱を初速45m/sで打ち出
し、その前方においたボールに衝突させ、衝突前後の円
柱およびボールの速度をそれぞれ2つの光電管によって
測定し、それぞれの速度および重量から反発係数を算出
し、比較例1の反発係数を100とした指数で示す。こ
の反発係数が大きいほど、ボールの反発性能が高く、飛
行性能が優れていることを示す。
【0041】飛距離:ツルーテンパー社製スイングロボ
ットにウッド1番クラブを取り付け、ボールをヘッドス
ピード45m/sで打撃した時のキャリー(落下点まで
の距離)を測定する。
【0042】フィーリング:プロゴルファー10人によ
りボールをウッド1番クラブで実打して評価する。評価
基準は下記の通りであり、その評価結果を表中に表示す
る際も同様の評価記号で表示するが、それは10人中5
人以上がその評価を下したことを示す。
【0043】評価基準 ○ :良い ×H:硬すぎて悪い ×N:はじき(弾き)がなくて悪い
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】表5に示す結果から明らかなように、実施
例1〜4は、飛距離が226〜228ヤードと大きく、
飛行性能が優れていて、かつフィーリングが良好であっ
た。すなわち、銅イオンとナトリウムイオンで中和した
デュアルイオンアイオノマーを内層カバーの基材樹脂と
して用いた実施例1や上記デュアルイオンアイオノマー
を他のアイオノマーと混合して内層カバーの基材樹脂と
して用いた実施例2〜4は、飛行性能が優れ、かつフィ
ーリングが良好であった。
【0047】これに対して、内層カバーの基材樹脂とし
てナトリウムイオン中和タイプの高剛性アイオノマーで
あるハイミラン1605(商品名)のみを用いた比較例
1は、反発性能が充分でなく、飛距離が実施例1〜4に
比べて小さい上に、フィーリングもはじきがなくて悪か
った。また、内層カバーの基材樹脂として高剛性アイオ
ノマーであるハイミラン1605(商品名)と軟質アイ
オノマーであるハイミラン1855(商品名)との混合
物を用いた比較例2は、軟質アイオノマーの使用に基づ
き飛距離が低下し、フィーリングもはじきがなくて悪か
った。また、内層カバーを用いないツーピースソリッド
ゴルフボールであって外層カバーの基材樹脂として高剛
性アイオノマー同士の混合物を用いた比較例3は、飛距
離は大きいものの、フィーリングが硬くて悪く、同様に
内層カバーを用いないツーピースソリッドゴルフボール
であって外層カバーの基材樹脂として高剛性アイオノマ
ーと軟質アイオノマーとの混合物を用いた比較例4は、
軟質アイオノマーの使用に基づき飛距離が小さい上に、
フィーリングもはじきがなくて悪かった。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、飛行
性能が優れ、かつフィーリングが良好なスリーピースソ
リッドゴルフボールを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスリーピースソリッドゴルフボールの
一例を模式的に示す縦断面図である。
【符号の説明】 1 ソリッドコア 2 内層カバー 3 外層カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソリッドコアと、該ソリッドコアを被覆
    する内層カバーと、該内層カバーを被覆する外層カバー
    を有するスリーピースソリッドゴルフボールにおいて、
    上記内層カバーの基材樹脂が、カルボン酸基の30〜7
    0モル%が少なくとも銅イオンとアルカリ金属イオンを
    含む金属イオンで中和され、そのうちカルボン酸基の5
    〜30モル%が銅イオンで中和され、カルボン酸基の1
    0〜60モル%がアルカリ金属イオンで中和されている
    デュアルイオンアイオノマーを10〜100重量%含有
    することを特徴とするスリーピースソリッドゴルフボー
    ル。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属イオンがナトリウムイオン
    である請求項1記載のスリーピースソリッドゴルフボー
    ル。
  3. 【請求項3】 ソリッドコアに初荷重10kgfをかけ
    た状態から終荷重130kgfをかけた時までの変形量
    が3〜6mmである請求項1記載のスリーピースソリッ
    ドゴルフボール。
JP9264994A 1997-09-10 1997-09-10 スリーピースソリッドゴルフボール Pending JPH1176460A (ja)

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